JP2022023654A - コネクタ - Google Patents

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陽 榛地
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Abstract

【課題】種々様々な形状や構造を有する端子をハウジングに適正に収容可能なハウジングを備えるコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ1は、端子収容室12を有するハウジング2と、端子収容室12に収容される端子3(3A,3B)と、を備える。ハウジング2は、端子収容室12の内壁面16から端子収容室12の内側に向けて延出して端子3に押圧接触する弾性変形可能な押圧部17を有する。端子3は、押圧部17に押圧されて押圧方向において保持された状態にて、端子収容室12に収容される。コネクタ1は、フロントホルダ4を備え、フロントホルダ4は、ハウジング2へ組み付けられたときに押圧部17を端子3との間に挟むように配置される保持部33(33b)を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、ハウジングと、ハウジングの端子収容室に収容される端子と、を備えるコネクタ、に関する。
従来から、ハウジングの端子収容室に端子が収容されたコネクタが提案されている。例えば、従来のコネクタの一つは、端子収容室に挿入された端子を正規挿入位置に係止する係止片(いわゆるランス)をハウジングに設け、この係止片で端子を係止することで、端子収容室内に端子を固定するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3468351号公報
ところで、コネクタのハウジングに収容される端子は、接続対象である相手側端子と適正な電気的接続を図るように設計された形状や構造を有する。別の言い方をすると、ハウジングは、そのように種々様々な形状や構造を有する端子を適正に収容できるように、用いられる端子ごとに異なる形状や構造を有する。一例として、自動車のワイヤハーネスに用いられるコネクタは、一般に、コネクタの用途自体は同じであっても、接続先の相手側コネクタや相手側端子の仕様ごとに異なる専用の形状や構造のハウジングを有するように設計される。しかし、コネクタの管理の煩雑さや製造コストを低減する観点からは、出来る限りハウジングの形状や構造の共通化を図ることが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、種々様々な形状や構造を有する端子をハウジングに適正に収容可能なハウジングを備えるコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]~[3]を特徴としている。
[1]
端子収容室を有するハウジングと、前記端子収容室に収容される端子と、を備えるコネクタであって、
前記ハウジングは、
前記端子収容室の内壁面から前記端子収容室の内側に向けて延出して前記端子に押圧接触する弾性変形可能な押圧部を有し、
前記端子は、
前記押圧部に押圧されて押圧方向において保持された状態にて、前記端子収容室に収容される、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、前記端子を正規挿入位置に係止する係止片を有し、
前記端子が前記正規挿入位置にあるときには前記係止片に干渉することなく前記ハウジングへの組み付けが可能であり、前記端子が前記正規挿入位置に至るまでの中途挿入位置にあるときには前記係止片に干渉して前記ハウジングへの組み付けが妨げられる、フロントホルダを、更に備え、
前記フロントホルダは、
前記ハウジングへ組み付けられたときに前記押圧部を前記端子との間に挟むように配置される保持部を有する、
コネクタであること。
[3]
上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記フロントホルダは、
前記押圧部に向かい合う当該フロントホルダの内壁面から前記端子に向けて突出して前記端子に接触する突起部を有する、
コネクタであること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、ハウジングの端子収容室には、端子収容室の内壁面から端子収容室の内側に向けて延出して端子に押圧接触する弾性変形可能な押圧部が、設けられる。端子は、この押圧部に押圧されて押圧方向において保持された状態にて、端子収容室に収容される。よって、種々様々な形状の(例えば、一の内壁面と他の内壁面とに挟まれる方向における寸法が異なる)端子を端子収容室に挿入しても、押圧部が端子に押圧接触しながら弾性的に変形することで、端子収容室内での端子の位置ズレ(いわゆるガタつき)を抑制できる。即ち、端子の形状等によらず、ハウジングを共通化できる。したがって、本構成のコネクタは、種々様々な形状や構造を有する端子をハウジングに適正に収容可能である。
なお、上述した押圧部は、例えば、端子収容室の一の内壁面から延びる片持ち梁状の形状を有してもよいし、その内壁面から延びる両持ち梁状の形状を有してもよいし、他の弾性変形可能な形状を有してもよい。
上記[2]の構成のコネクタによれば、ハウジングにフロントホルダが組み付けられたとき、フロントホルダが有する保持部と、端子と、の間に押圧部が挟まれる。よって、例えば、コネクタの使用時に端子に意図しない外力が及んだ場合(例えば、端子から延びる電線に周辺部品が接触した場合など)であっても、押圧部が端子から離れる向きに変形することが保持部によって抑制される。その結果、端子が端子収容室に適正に収容された状態が維持され、端子の意図しない位置ズレ等が抑制される。
上記[3]の構成のコネクタによれば、フロントホルダの内壁面に、ハウジングの押圧部に向かい合うように突出して端子収容室に収容された端子に接触する突起部が設けられる。これにより、フロントホルダや端子収容室の内壁面に端子が単に面接触する場合よりも高い接触圧で、端子と突起部とが接触することになる。その結果、端子の位置ズレがより強固に抑制される。
本発明によれば、種々様々な形状や構造を有する端子をハウジングに適正に収容可能なハウジングを備えるコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、相手側コネクタとの嵌合途中の状態にある本発明の実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタの斜視図である。 図3は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図4は、フロントホルダが仮係止位置にあり且つ第1端子が挿入途中の状態における図3に示すハウジングの主要縦断面図である。 図5は、第1端子が正規挿入位置にある状態における図4に対応する図である。 図6は、フロントホルダが仮係止位置にあり且つ第2端子が挿入途中の状態における図3に示すハウジングの主要縦断面図である。 図7は、第2端子が正規挿入位置にある状態における図6に対応する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、図1及び図2に示す本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。以下、説明の便宜上、以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、コネクタ1と相手側コネクタ5(図1参照)との嵌合方向と一致しており、相手側コネクタ5が嵌合する嵌合方向の正面側(図1において左側)が前側とされ、その反対の嵌合方向の背面側(図1において右側)が後側とされている。
図3に示すように、コネクタ1は、ハウジング2と、ハウジング2に後側から収容される端子3と、ハウジング2に前側から装着されるフロントホルダ4、とを含む。以下、コネクタ1を構成する各部品の構成について順に説明する。
先ず、端子3について説明する。図3に示すように、本例では、ハウジング2に収容される端子3として、第1端子3A及び第2端子3Bという2種類の金属製の端子(メス端子)が存在する。第1端子3A及び第2端子3Bそれぞれは、前後方向に延びる形状を有し、前後方向に延びる矩形箱状の箱部21と、箱部21の後側に位置する加締め部22と、を一体に有する。箱部21には、相手側コネクタ5の前後方向に延びる相手側端子(オス端子)43(図1参照)が挿入されることになる。加締め部22には、電線(図示省略)の端末が加締め固定されている。
第1端子3Aと第2端子3Bとでは、箱部21の高さを含む全体形状が異なる。箱部21の高さとは、箱部21の底面(下端面、平面)と、箱部21の最上位置(箱部21の上面に突部がある場合には突部の突出端)との間の上下方向の距離である。本例では、第2端子3Bの箱部21の高さは、第1端子3Aの箱部21の高さより大きい。以下、第1端子3A及び第2端子3Bを区別する必要がない場合、第1端子3A及び第2端子3Bを総称して端子3と呼ぶ。
次いで、ハウジング2について説明する。図3に示すように、樹脂製のハウジング2は、略矩形筒状のハウジング本体11を備える。ハウジング本体11が相手側コネクタ5の相手側ハウジング41が有する矩形筒状のフード部42(図1参照)に内挿されることで、ハウジング2と相手側ハウジング41とが(即ち、コネクタ1と相手側コネクタ5とが)嵌合するようになっている。
ハウジング本体11の内部には、図3及び図4に示すように、端子3を収容するための複数の端子収容室12が前後方向に延びるように形成されている。本例では、複数の端子収容室12が上下2段で幅方向に並ぶように設けられている。各端子収容室12は、前後方向に延び且つ断面略矩形状の空間である。
端子3は、後側から端子収容室12に挿入される(図4及び図6参照)。コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合時、端子収容室12に収容されている端子3の箱部21に相手側コネクタ5の相手側端子43が挿入されることで、端子3と相手側端子43とが電気的に接続されることになる。
各端子収容室12には、図4に示すように、片持ち梁状の係止片であるランス14が、端子収容室12を区画する上内壁の前端部から、前方へ延びるように設けられている。ランス14は、端子収容室12の上内壁面13(前後方向に延びる平面)から下側(端子収容室12の内側)に向けて斜めに延びている。
ランス14の上側には隙間15が確保されている。このため、ランス14は、弾性変形していない正規の姿勢(図4に示す姿勢)から、隙間15を狭めるように上側に弾性変形可能となっている。ランス14は、端子収容室12に収容されている端子3の後方側への抜けを防止する等の機能を発揮する(詳細は後述する)。
各端子収容室12には、更に、図4に示すように、片持ち梁状の弾性片17が、端子収容室12を区画する下内壁の前端部から、前方へ延びるように設けられている。弾性片17は、端子収容室12の下内壁面16(前後方向に延びる平面)から上側(端子収容室12の内側)に向けて斜めに延びている。本例では、前後方向において、弾性片17の基端の位置(即ち、端子収容室12を区画する下内壁の前端部の位置)が、ランス14の先端の位置とほぼ一致している。
弾性片17は、弾性変形していない正規の姿勢(図4に示す姿勢)から下側に弾性変形可能となっている。弾性片17は、端子収容室12に収容されている端子3を上向きに押圧して保持する機能を発揮する。弾性片17の働きの詳細は後述する。
ハウジング本体11の上端面の幅方向中央部には、図3に示すように、片持ち梁状のロックアーム18が、後方へ延びるように設けられている。ロックアーム18にはロック突起19が設けられている。コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合時、ロック突起19は、相手側ハウジング41のフード部42に設けられたロック部(図示省略)と係合することで、コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合状態を維持する機能を果たす。
次いで、フロントホルダ4について説明する。フロントホルダ4は、ハウジング本体11に前側から挿入されて、端子3の中途挿入を検知する等の機能を発揮する部材である。樹脂製のフロントホルダ4は、図3に示すように、上下方向及び幅方向に延びる略矩形平板状の前壁部31と、前壁部31の幅方向両端部から後方に延び且つ幅方向に対向する一対の略矩形平板状の側壁部32と、を一体に備える。
フロントホルダ4は、更に、上下2段で幅方向に並ぶように配置された複数の端子収容室12に対応して、図4に示すように、一対の側壁部32間にて上下方向に間隔を空けて対向するように前壁部31から後方に延びる2つの略矩形平板状の検知部33、を一体に備える。以下、上下の検知部33を区別する必要がある場合、上側及び下側の検知部33をそれぞれ、検知部33a及び検知部33bと呼ぶ。
前壁部31には、図3及び図4に示すように、上下2段で幅方向に並ぶように配置された複数の端子収容室12に対応して、前後方向に貫通する複数の挿通孔34が、上下2段で幅方向に並ぶように形成されている。コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合時、挿通孔34には、相手側コネクタ5の相手側端子43(図1参照)が挿通されることになる。
一対の側壁部32の各々には、図3に示すように、係止突起35が形成されている。一対の係止突起35は、ハウジング本体11に装着されたフロントホルダ4を、ハウジング本体11が有する係止部(図示省略)との協働によって、仮係止位置(図4~図7参照)と、仮係止位置より後方の本係止位置(図2参照)と、に選択的に係止する機能を果たす。各検知部33の下面には、図4に示すように、下方に僅かに突出する突起部36が形成されている。突起部36の作用については後述する。以上、コネクタ1を構成する各部品の構成について説明した。
次いで、コネクタ1を組み付ける際の手順について説明する。先ず、フロントホルダ4を、前側から、ハウジング2のハウジング本体11の前端開口を介してハウジング本体11の内部に挿入し、図4に示すように、仮係止位置に係止する。
フロントホルダ4が仮係止位置にある状態では、検知部33aの後端部が上段の端子収容室12のランス14に対応する隙間15の前方に位置し、検知部33bの後端部が下段の端子収容室12のランス14に対応する隙間15の前方に位置している。検知部33bは、上段の端子収容室12の弾性片17の下側に位置している。検知部33aの突起部36は、上段の端子収容室12の弾性片17と上下方向に対向するように配置され、検知部33bの突起部36は、下段の端子収容室12の弾性片17と上下方向に対向するように配置されている。本例では、上下方向に互いに対向する突起部36と弾性片17の先端との上下方向の間隔は、第1端子3Aの箱部21の高さより若干小さい。
次いで、端子3をハウジング2に収容する。以下、先ず、端子3として第1端子3Aをハウジング2の上段の端子収容室12に収容する場合について、図4及び図5を参照しながら説明する。
電線(図示省略)が加締め部22に接続された第1端子3Aが、図4に示すように、後側から、上段の端子収容室12に挿入される。挿入された第1端子3Aは、箱部21の底面を端子収容室12の下内壁面16に擦動させながら、正規挿入位置に向けて前方へ移動していく。第1端子3Aが、正規挿入位置に至るまでの中途挿入位置にあるとき(具体的には、箱部21がランス14の下側にあるとき)、箱部21がランス14を上側に押し上げることで、ランス14は上側に弾性変形した姿勢(即ち、隙間15が狭められた状態)に維持される。
図5に示すように、第1端子3Aが正規挿入位置に到達したとき(箱部21がランス14の下側を通り過ぎたとき)、ランス14が第1端子3Aの角部(具体的には、箱部21の後上角部)に入り込むことで、ランス14が下向きに弾性復帰して正規の姿勢(図5に示す姿勢)に維持される。この結果、ランス14は、第1端子3Aの角部を係止することで、第1端子3Aの後方側への抜け止め機能を発揮する。
このように第1端子3Aが中途挿入位置から正規挿入位置まで移動する過程において、第1端子3Aは、弾性片17を下側に押し下げながら前方へ移動していく。この結果、第1端子3Aが正規挿入位置にある状態では、図5に示すように、弾性片17は、下側に弾性変形した状態に維持されて、自身の弾性復元力によって第1端子3Aの箱部21を上向きに突起部36に向けて押し付けている。なお、第1端子3Aは、第2端子3Bと比べて、箱部21の高さが小さいので、この状態における弾性片17の下側への弾性変形量は比較的小さい。本例では、弾性片17は、端子収容室12の下内壁面16から上側(端子収容室12の内側)に向けて斜め前方に延びている(図5参照)。
この結果、第1端子3Aの箱部21が、弾性片17と検知部33aの突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持されるので、端子収容室12内での第1端子3Aの位置ズレ(いわゆるガタつき)が抑制され得る。更に、検知部33aの下面に突起部36が存在しない場合(即ち、第1端子3Aの箱部21の上面が検知部33aの下面(平面)に単に面接触する場合)に比べ、箱部21と突起部36との接点に及ぶ接触圧が高まる。この結果、第1端子3Aの位置ズレがより強固に抑制される。
更に、図5に示すように、検知部33bが、弾性片17を第1端子3Aの箱部21との間に挟むように配置されている。これにより、例えば、第1端子3Aに意図しない外力が及んだ場合(例えば、第1端子3Aから延びる電線に周辺部品が接触した場合など)であっても、弾性片17が下向き(第1端子3Aから離れる向き)に変形することが検知部33bによって抑制される。この結果、第1端子3Aが端子収容室12に適正に収容された状態が維持される。
このように、第1端子3Aが上段の端子収容室12の正規挿入位置に収容される場合、第1端子3Aは、上段の弾性片17と検知部33aの突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持される。同様に、第1端子3Aが下段の端子収容室12の正規挿入位置に収容される場合、第1端子3Aは、下段の弾性片17と検知部33bの突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持される。この結果、第1端子3Aが上側の端子収容室12に収容される場合と同様に、下段の端子収容室12内での第1端子3Aの位置ズレが抑制され得る。
以上、図4及び図5を参照しながら、端子3として第1端子3Aを端子収容室12に収容する場合について説明した。次いで、端子3として第2端子3Bをハウジング2の端子収容室12に収容する場合について、図6及び図7を参照しながら説明する。
第2端子3Bも、第1端子3Aと同様、図6に示すように、後側から端子収容室12に挿入されて、図7に示すように、正規挿入位置では、弾性片17と検知部33の突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持される。
なお、第2端子3Bは、第1端子3Aと比べて、箱部21の高さが大きい。このため、第2端子3Bが収容される場合における弾性片17の下側への弾性変形量(図7参照)は、第1端子3Aが収容される場合における弾性片17の下側への弾性変形量(図5参照)より大きい。本例では、弾性片17は、端子収容室12の下内壁面16に沿って前後方向にほぼ平行に前方に延びている(図7参照)。
このように、箱部21の高さが異なる2種類の端子3の何れを端子収容室12に挿入しても、弾性片17の下側への弾性変形量が箱部21の高さに応じて自動的に調整されることで、端子3が弾性片17と検知部33の突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持され得る。
このようにして、所望の個数の端子3(第1端子3A又は第2端子3B)が、順に、ハウジング2の対応する端子収容室12に挿入されて正規挿入位置に収容されていく。所望の個数の端子3の正規挿入位置への収容が完了すると、仮係止位置にあるフロントホルダ4を本係止位置に向けてハウジング2に対して後方に押し込む。
ここで、端子収容室12に挿入された全ての端子3が正常に正規挿入位置にある場合、複数の端子収容室12の全てのランス14が、正規の姿勢(図5及び図7に示す姿勢)に維持されている。このため、フロントホルダ4の上下2つの検知部33の後端部が、上下2段のランス14と干渉することなく上下2段の隙間15にそれぞれ進入可能となっている。よって、この場合、上下2つの検知部33の後端部が上下2段の隙間15にそれぞれ進入することで、フロントホルダ4が、仮係止位置から本係止位置に移動し、本係止位置にて係止される(図2参照)。これにより、コネクタ1の組み付けが完了する。
なお、フロントホルダ4が本係止位置にある状態では、検知部33が隙間15に進入していることで、ランス14の上側(端子3から離れる側)への移動が規制される。これにより、ランス14と端子3との係止に関して所謂2重係止が達成されて、端子3の後方側への抜けがより確実に防止され得る。フロントホルダ4が本係止位置にある状態においてもなお、端子収容室12の正規挿入位置に収容されている端子3は、弾性片17と検知部33の突起部36とによって上下方向に挟持された状態で保持されている。
一方、端子収容室12に挿入された端子3のうちの一部が中途挿入位置にある場合、中途挿入位置にある端子3を収容する端子収容室12(以下、中途挿入端子収容室12と呼ぶ)のランス14が、上側に弾性変形した姿勢(隙間15が狭められた状態)に維持される。このため、中途挿入端子収容室12のランス14の先端部が対応する検知部33の後端部と干渉して、対応する検知部33が中途挿入端子収容室12のランス14に対応する隙間15に進入不能となる。この結果、フロントホルダ4は、仮係止位置から本係止位置に移動できない。このように、フロントホルダ4が仮係止位置から本係止位置に移動不能であることで、端子3の中途挿入を検知することができる。
組み付けが完了したコネクタ1は、図1に示すように、相手側コネクタ5と嵌合される。コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合が完了した状態では、ハウジング2のロック突起19と相手側ハウジング41のロック部(図示省略)とが係合することで、コネクタ1と相手側コネクタ5との嵌合状態が維持される。加えて、端子収容室12に収容されている端子3の箱部21に相手側コネクタ5の相手側端子43が挿入されることで、端子3と相手側端子43とが電気的に接続される。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、ハウジング2の端子収容室12には、端子収容室12の下内壁面16から端子収容室12の内側に向けて延出して端子3に押圧接触する弾性変形可能な弾性片17が、設けられる。端子3は、この弾性片17に押圧されて上下方向(押圧方向)において保持された状態にて、端子収容室12に収容される。よって、箱部21の高さが異なる2種類の端子3(第1端子3A及び第2端子3B)を端子収容室12に挿入しても、弾性片17が端子3に押圧接触しながら弾性的に変形することで、端子収容室12内での端子3の位置ズレ(いわゆるガタつき)を抑制できる。即ち、端子3の形状等によらず、ハウジング2を共通化できる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、種々様々な形状や構造を有する端子3をハウジング2に適正に収容可能である。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、ハウジング2にフロントホルダ4が組み付けられたとき、フロントホルダ4が有する検知部33と、端子3と、の間に弾性片17が挟まれる。よって、例えば、コネクタ1の使用時に端子3に意図しない外力が及んだ場合(例えば、端子3から延びる電線に周辺部品が接触した場合など)であっても、弾性片17が端子3から離れる向き(上向き)に変形することが検知部33によって抑制される。その結果、端子3が端子収容室12に適正に収容された状態が維持され、端子3の意図しない位置ズレ等が抑制される。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、フロントホルダ4の検知部33の下面に、ハウジング2の弾性片17に向かい合うように突出して端子収容室12に収容された端子3に接触する突起部36が設けられる。これにより、フロントホルダ4や端子収容室12の内壁面に端子3が単に面接触する場合に比べ、端子3と突起部36との接点に及ぶ接触圧が高まる。その結果、端子3の位置ズレがより強固に抑制される。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、コネクタ1の構成部品にフロントホルダ4が含まれている。これに対し、フロントホルダ4が省略されてもよい。更に、上記実施形態では、箱部21の高さが異なる2種類の端子3(第1端子3A及び第2端子3B)が端子収容室12に挿入されている。これに対し、箱部21の高さが異なる3種類以上の端子3が端子収容室12に挿入されてもよい。
更に、上記実施形態では、本発明の「押圧部」として、端子収容室12の一の内壁面から延びる片持ち梁状の形状を有する弾性片17が採用されている。これに対し、本発明の「押圧部」として、端子収容室12の一の内壁面から延びる両持ち梁状の形状を有する弾性片が採用されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端子収容室(12)を有するハウジング(2)と、前記端子収容室(12)に収容される端子(3,3A,3B)と、を備えるコネクタ(1)であって、
前記ハウジング(2)は、
前記端子収容室(12)の内壁面(16)から前記端子収容室(12)の内側に向けて延出して前記端子(3)に押圧接触する弾性変形可能な押圧部(17)を有し、
前記端子(3)は、
前記押圧部(17)に押圧されて押圧方向において保持された状態にて、前記端子収容室(12)に収容される、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)であって、
前記ハウジング(2)は、前記端子(3)を正規挿入位置に係止する係止片(14)を有し、
前記端子(3)が前記正規挿入位置にあるときには前記係止片(14)に干渉することなく前記ハウジング(2)への組み付けが可能であり、前記端子(3)が前記正規挿入位置に至るまでの中途挿入位置にあるときには前記係止片(14)に干渉して前記ハウジング(2)への組み付けが妨げられる、フロントホルダ(4)を、更に備え、
前記フロントホルダ(4)は、
前記ハウジング(2)へ組み付けられたときに前記押圧部(17)を前記端子(3)との間に挟むように配置される保持部(33,33b)を有する、
コネクタ(1)。
[3]
上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記フロントホルダ(4)は、
前記押圧部(17)に向かい合う当該フロントホルダ(4)の内壁面から前記端子(3)に向けて突出して前記端子(3)に接触する突起部(36)を有する、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 端子
3A 第1端子(端子)
3B 第2端子(端子)
4 フロントホルダ
12 端子収容室
14 ランス(係止片)
16 下内壁面(内壁面)
17 弾性片(押圧部)
33 検知部(保持部)
36 突起部

Claims (3)

  1. 端子収容室を有するハウジングと、前記端子収容室に収容される端子と、を備えるコネクタであって、
    前記ハウジングは、
    前記端子収容室の内壁面から前記端子収容室の内側に向けて延出して前記端子に押圧接触する弾性変形可能な押圧部を有し、
    前記端子は、
    前記押圧部に押圧されて押圧方向において保持された状態にて、前記端子収容室に収容される、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記端子を正規挿入位置に係止する係止片を有し、
    前記端子が前記正規挿入位置にあるときには前記係止片に干渉することなく前記ハウジングへの組み付けが可能であり、前記端子が前記正規挿入位置に至るまでの中途挿入位置にあるときには前記係止片に干渉して前記ハウジングへの組み付けが妨げられる、フロントホルダを、更に備え、
    前記フロントホルダは、
    前記ハウジングへ組み付けられたときに前記押圧部を前記端子との間に挟むように配置される保持部を有する、
    コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記フロントホルダは、
    前記押圧部に向かい合う当該フロントホルダの内壁面から前記端子に向けて突出して前記端子に接触する突起部を有する、
    コネクタ。
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