JP2022021696A - 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022021696A
JP2022021696A JP2020125457A JP2020125457A JP2022021696A JP 2022021696 A JP2022021696 A JP 2022021696A JP 2020125457 A JP2020125457 A JP 2020125457A JP 2020125457 A JP2020125457 A JP 2020125457A JP 2022021696 A JP2022021696 A JP 2022021696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
paper
identification
identified
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020125457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7477387B2 (ja
Inventor
航 井原
Wataru Ihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2020125457A priority Critical patent/JP7477387B2/ja
Priority to US17/378,793 priority patent/US11790721B2/en
Priority to EP21186650.4A priority patent/EP3944206A1/en
Publication of JP2022021696A publication Critical patent/JP2022021696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7477387B2 publication Critical patent/JP7477387B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling
    • G07D11/22Means for sensing or detection
    • G07D11/23Means for sensing or detection for sensing the quantity of valuable papers in containers
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/10Mechanical details
    • G07D11/16Handling of valuable papers
    • G07D11/17Aligning
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling
    • G07D11/22Means for sensing or detection
    • G07D11/235Means for sensing or detection for monitoring or indicating operating conditions; for detecting malfunctions
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling
    • G07D11/24Managing the stock of valuable papers
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/20Controlling or monitoring the operation of devices; Data handling
    • G07D11/32Record keeping
    • G07D11/34Monitoring the contents of devices, e.g. the number of stored valuable papers
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D11/00Devices accepting coins; Devices accepting, dispensing, sorting or counting valuable papers
    • G07D11/50Sorting or counting valuable papers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)

Abstract

【課題】正常な紙葉類の投出効率の低下を抑制できる紙葉類処理装置を提供すること。【解決手段】紙葉類処理装置は、一時保留部に保留された紙葉類を第1の収納部または第2の収納部に搬送する収納制御処理を行う制御部を備え、収納制御処理は、所定条件を満たす場合、一時保留部に保留された紙葉類を第2の収納部に搬送する第1の処理と、所定条件を満たさない場合、一時保留部に保留された紙葉類に対して識別部で第2の識別処理を行い、正常と識別された紙葉類を第1の収納部に搬送し、異常と識別された紙葉類を第2の収納部に搬送する第2の処理と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に関する。
従来、収納部に収納された紙幣を出金する紙幣処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の紙幣処理装置は、紙幣を出金する際、紙幣カセットから搬送された紙幣を鑑別部で鑑別する。紙幣処理装置は、鑑別結果が正常な紙幣を接客部に集積し、異常な紙幣を一時保留部に集積する。
紙幣処理装置は、出金金額の紙幣が接客部に集積されると、一時保留部に集積された紙幣を鑑別部で再鑑別する。紙幣処理装置は、再鑑別結果が正常な紙幣を当該紙幣の金種に応じた紙幣カセットに集積し、異常な紙幣をリジェクトカセットに集積する。
特開2013-16133号公報
しかしながら、紙幣の特性によっては、鑑別結果が安定しない場合がある。例えば、再鑑別時に正常と鑑別された紙幣は、次回以降の出金時に、出金対象の紙幣として鑑別部で鑑別されるが、この鑑別時に再度異常と鑑別される場合がある。この場合、出金効率が低下してしまう。
本発明は、正常な紙葉類の投出効率の低下を抑制できる紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を搬送する搬送部と、紙葉類を識別する識別部と、前記第1の収納部に収納されていた紙葉類に対して前記識別部で行われる第1の識別処理において、正常と識別された紙葉類を投出する投出部と、前記第1の識別処理において、異常と識別された紙葉類を保留する一時保留部と、前記搬送部および前記識別部を制御して、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第1の収納部または前記第2の収納部に搬送する収納制御処理を行う制御部と、を備え、前記収納制御処理は、所定条件を満たす場合、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第1の処理と、前記所定条件を満たさない場合、前記一時保留部に保留された紙葉類に対して前記識別部で第2の識別処理を行い、正常と識別された紙葉類を前記第1の収納部に搬送し、異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第2の処理と、を含む。
本発明の別の紙葉類処理装置は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を搬送する搬送部と、紙葉類を識別する識別部と、紙葉類を投出する投出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、前記第1の識別処理で異常と識別された要因が紙葉類に付された記番号に関する異常である場合、前記異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送するように前記搬送部および前記識別部を制御する。
本発明のさらに別の紙葉類処理装置は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を搬送する搬送部と、紙葉類を識別する識別部と、紙葉類を投出する投出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、前記第1の識別処理で異常と識別され、かつ、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が所定条件を満たす場合、当該異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送するように前記搬送部および前記識別部を制御する。
本発明の紙葉類処理方法は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を識別する識別部と、前記第1の収納部に収納されていた紙葉類に対して前記識別部で行われる第1の識別処理において、正常と識別された紙葉類を投出する投出部と、前記第1の識別処理において、異常と識別された紙葉類を保留する一時保留部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、所定条件を満たす場合、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第1の処理と、前記所定条件を満たさない場合、前記一時保留部に保留された紙葉類に対して前記識別部で第2の識別処理を行い、正常と識別された紙葉類を前記第1の収納部に搬送し、異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第2の処理と、を行う。
本発明の別の紙葉類処理方法は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を識別する識別部と、紙葉類を投出する投出部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、前記第1の識別処理で異常と識別された要因が紙葉類に付された記番号の異常である場合、前記異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する。
本発明のさらに別の紙葉類処理方法は、紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、紙葉類を識別する識別部と、紙葉類を投出する投出部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、前記第1の識別処理で異常と識別され、かつ、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が所定条件を満たす場合、当該異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する。
本発明の紙葉類処理装置および紙葉類処理方法によれば、正常な紙葉類の投出効率の低下を抑制できる。
本発明の第1,第2の実施の形態に係る紙幣処理装置の内部構成の概略を示す模式図である。 前記第1,第2の実施の形態および本発明の第3,第4の実施の形態に係るリサイクル収納装置の内部構成の概略を示す模式図である。 前記リサイクル収納装置を構成するセンサの概略構成を示す模式図である。 前記第1の実施の形態に係る異常紙幣リストの構成を示す模式図である。 前記第1~第4の実施の形態に係る出金処理を示すフローチャートである。 前記第1~第4の実施の形態に係る回収処理を示すフローチャートである。 前記第2~第4の実施の形態に係る異常紙幣リストの構成を示す模式図である。 前記第3の実施の形態に係る紙幣処理装置の内部構成の概略を示す模式図である。 前記第3,第4の実施の形態に係る記番号リストの構成を示す模式図である。 前記第4の実施の形態に係る紙幣処理装置の内部構成の概略を示す模式図である。 本発明の第1の変形例に係る回収処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の変形例に係る出金処理を示すフローチャートである。 前記第2の変形例に係る回収処理を示すフローチャートである。
[実施の形態]
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔第1の実施の形態〕
<紙幣処理装置の構成>
まず、本発明の第1の実施の形態における紙幣処理装置の構成について説明する。図1は、紙幣処理装置の内部構成の概略を示すブロック図である。図2Aは、リサイクル収納装置の内部構成の概略を示す模式図である。図2Bは、リサイクル収納装置を構成するセンサの概略構成を示す模式図である。図3は、異常紙幣リストの構成を示す模式図である。紙幣処理装置の各構成の配置などを、図1に示す方向で説明する場合がある。
図1に示す紙幣処理装置1は、紙葉類処理装置の一例である。紙幣処理装置1は、例えば銀行などの金融機関のロビーや接客カウンターに設置されている。なお、紙幣処理装置1は、小売店などの店舗の精算カウンターやバックオフィスに設置されていてもよい。紙幣処理装置1は、設定に基づき紙幣を出金する。紙幣は、紙葉類の一例である。紙幣処理装置1は、筐体10を備える。
紙幣処理装置1は、さらに、出金部11と、識別部12と、第1の収納部2と、第2の収納部3と、一時保留部13と、搬送部4と、制御部15と、を備える。搬送部4は、出金部11と、識別部12と、第1の収納部2と、第2の収納部3と、一時保留部13とを接続し、紙幣を搬送する。識別部12は、搬送部4上に設けられてもよい。制御部15は、筐体10の外部に設けられてもよい。紙幣処理装置1は、必要に応じて、図示しない操作部と、記憶部14と、を備えてもよい。また、紙幣処理装置1は、外部の操作部や記憶部を接続するためのインタフェースを備えてもよい。
出金部11は、投出部の一例である。出金部11は、第1の収納部2に収納されていた紙幣に対して識別部12で行われる第1の識別処理において、正常と識別された紙幣を出金(投出)する。出金部11は、出金口111を備える。出金口111は、筐体10の前部において、上向きに開口するように設けられている。出金部11は、複数枚の紙幣を重ねた状態で集積できるように構成されている。なお、出金口111を閉塞するシャッタを設けてもよい。
識別部12は、搬送部4によって搬送される紙幣の金種、真偽を示す信号を生成する。これらの信号は制御部15に送信される。識別部12は、搬送中の紙幣の正損、姿勢、サイズ、紙幣間の間隔を検出するための信号を生成し、制御部15に送信することもできる。
第1の収納部2は、出金対象の紙幣を収納するように構成されている。第1の収納部2は、実線で示すように、1つのリサイクル収納装置21であってもよいし、複数のリサイクル収納装置21であってもよい。リサイクル収納装置21は、紙幣を重ねて収納するスタック式の収納ユニットで構成されている。リサイクル収納装置21は、紙幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納した紙幣を1枚ずつ繰り出す。リサイクル収納装置21に収納される金種は、予め設定されている。なお、リサイクル収納装置21は、ドラムの外周面に取り付けられた帯状のテープにより、紙幣をテープごとドラムに巻き取るテープ式の収納ユニットで構成されていてもよい。また、第1の収納部2(リサイクル収納装置21)は、筐体10に設けた扉を開けることによって、当該筐体10内にセットされたり、筐体10から取り出されたりすることができるように構成されてもよい。
紙幣処理装置1は、第1の収納部2に収納された紙幣の枚数を管理してもよい。また、紙幣処理装置1は、第1の収納部2に収納された紙幣の収納状態を管理してもよい。収納状態としては、例えば、紙幣の正確な枚数ではないが、おおよその収納枚数や収納割合(収納可能枚数に対する収納枚数の割合)などが例示できるが、これらに限られない。第1の収納部2は、内部に収納された紙幣の収納状態を判定する装置を備えていてもよい。ここで、リサイクル収納装置21の具体的な構成の一例について説明する。リサイクル収納装置21は、図2Aに示すように、収納筐体211と、ステージ212と、収納搬送機構213と、検出部214と、を備える。
ステージ212は、紙幣を重ねた状態で保持できるように構成されている。ステージ212は、保持する紙幣の量に応じて、収納筐体211の内部で上下に移動できるように構成されている。ステージ212は、保持する紙幣の量が多いほど下方に位置し、紙幣の量が少ないほど上方に位置するように設けられている。このような構成によって、ステージ212上の一番上の紙幣の位置は、保持された紙幣の量に関係なく、一定またはほぼ一定になる。
収納搬送機構213は、例えば収納筐体211の上部に設けられている。収納搬送機構213は、搬送部4で搬送された紙幣をステージ212上に載置する。収納搬送機構213は、ステージ212上の一番上の紙幣を搬送部4に送り出す。
検出部214は、リサイクル収納装置21の紙幣の収納状態が「ニアエンプティ」または「エンプティ」になったことを検知する。「ニアエンプティ」とは、紙幣の量が少なくなった状態のことであり、「エンプティ」とは、紙幣の量が極めて少なくなった状態または0のことである。検出部214は、センサ215と、検出板216と、を備える。
センサ215は、例えば透過型の光学式センサによって構成されている。センサ215は、例えば収納筐体211における中央よりも上側に固定されている。センサ215は、それぞれ図示しない発光部および受光部を備える。センサ215は、発光部から受光部に向けて検出光を発光し、受光部における受光強度に応じた電圧信号を制御部15に出力する。電圧信号は、受光強度が高いほど大きくなる。
検出板216は、ステージ212に固定されている。検出板216は、上下に延びる形状に形成されている。図2Bに示すように、検出板216は、下端に位置する遮光部217と、遮光部217以外の部分で構成された半遮光部218と、を備える。遮光部217の高さ(上下方向の距離)は、半遮光部218の高さよりも低くなっている。遮光部217は、センサ215の検出光の遮光率が100%またはほぼ100%になるように構成されている。半遮光部218は、検出光の遮光率が遮光部217よりも低く、かつ、0%を超えるように構成されている。
リサイクル収納装置21に、ある程度の紙幣が収納され、図2Aに実線で示すように、ステージ212が収納筐体211の下方に位置している場合、センサ215の検出光の光軸上に検出板216が位置していない。よって、図2Bに示すように、センサ215から出力される電圧信号の大きさは、最大値Vmになる。制御部15は、大きさがVmの電圧信号を取得している間、リサイクル収納装置21の紙幣の収納状態が「ニアエンプティ」または「エンプティ」でないと判定する。
リサイクル収納装置21の紙幣の収納枚数が少なくなることに伴い、ステージ212が上昇して、センサ215の検出光の光軸上に検出板216の半遮光部218が位置するようになると、センサ215から出力される電圧信号の大きさは、最大値Vmより小さく0よりも大きいV1になる。制御部15は、大きさがV1の電圧信号を取得している間、リサイクル収納装置21の紙幣の収納枚数が「ニアエンプティ」であると判定する。
リサイクル収納装置21の紙幣の収納枚数がさらに少なくなることに伴い、ステージ212がさらに上昇して、センサ215の検出光の光軸上に検出板216の遮光部217が位置するようになると、センサ215から出力される電圧信号の大きさは、0またはほぼ0になる。制御部15は、大きさが0またはほぼ0の電圧信号を取得している間、リサイクル収納装置21の紙幣の収納枚数が「エンプティ」であると判定する。リサイクル収納装置21がテープ式の収納ユニットで構成されている場合も、リサイクル収納装置21は、内部に収納された紙幣の収納状態を判定する装置を備えていてもよい。例えば、ドラムに巻き取った紙幣とテープの状態を検出することで、収納状態が判定されてもよい。また、ドラム径、ドラムの回転量、リールの径、リールの回転量、または、テープの移動量に基づいて、収納状態が判定されてもよい。
第2の収納部3は、識別部12からの信号に基づき制御部15によって出金不可能と判定された紙幣を収納するように構成されている。第2の収納部3は、スタック式またはテープ式の収納ユニットで構成されている。また、第2の収納部3は、筐体10に設けた扉を開けることによって、当該筐体10内にセットされたり、筐体10から取り出されたりすることができるように構成されてもよい。
一時保留部13は、出金処理の際、紙幣を一時的に収納する。一時保留部13は、スタック式またはテープ式の収納ユニットで構成されている。
搬送部4は、第1の搬送路411と、第2の搬送路412と、第3の搬送路413と、を備える。
第1の搬送路411は、一時保留部13と、第2の収納部3と、を接続する。第1の搬送路411は、前後(第1の方向)に延びる上側路4111と、上側路4111の下方において前後に延びる下側路4112と、後ろ側において上下(第2の方向)に延びて上側路4111と下側路4112とを接続する後反転路4113と、を備える。ここで、前側は、紙幣処理装置1の出金部11が設けられた側(図1の左側)である。
上側路4111の前端には、一時保留部13が接続されている。上側路4111には、識別部12が設けられている。識別部12は任意の位置に設けられるが、一例として、識別部12は、上側路4111における識別部12の前端から一時保留部13までの水平方向に延びる部分(直線部分)の距離L1が、識別部12の後端から後反転路4113までの水平方向に延びる部分(直線部分)の距離L2よりも長くなるような位置に設けられてもよい。これにより、識別部12の前端から一時保留部13までの距離と、識別部12の後端から第1の収納部2までの距離の両方の距離を十分な大きさとすることができる。下側路4112の前端には、第2の収納部3が接続されている。
第2の搬送路412は、上側路4111における識別部12よりも前側の位置と、出金部11と、を接続する。第2の搬送路412と上側路4111との接続部分には、第1の分岐機構が設けられている。
第3の搬送路413は、下側路4112における一時保留部13との接続部分よりも後ろ側の位置と、リサイクル収納装置21と、を接続する。第3の搬送路413と下側路4112との接続部分には、第2の分岐機構が設けられている。
第1~第3の搬送路411~413は、ローラ、ローラに巻かれたベルト、ローラを駆動するモータ、側壁などの組み合わせによって構成されている。第1~第3の搬送路411~413における所定の位置には、紙幣の通過を検出する通過センサが設けられている。制御部15は、通過センサからの検出信号に基づいて、紙幣の位置を検出し、第1~第2の分岐機構を制御することによって、紙幣を所定の構成に搬送する。
必要により、オペレータの設定入力に基づく操作信号を制御部15に出力する操作部が設けられてもよい。なお、操作部は、筐体10の例えば前部に設けられていてもよいし、紙幣処理装置1にケーブルや無線で接続された操作装置で構成されていてもよい。
必要により、記憶部14が設けられてもよい。記憶部14には、制御部15が参照する様々なデータが記憶される。例えば、記憶部14は、図3に示すような異常紙幣リスト141を記憶してもよい。異常紙幣リスト141は、出金処理の際に、識別部12において異常であると識別されたために、一時保留部13に保留された紙幣に関するリストである。異常紙幣リスト141は、各紙幣にそれぞれ対応する異常紙幣情報142を備える。一時保留部13に1枚の紙幣が収納されると、制御部15によって、当該紙幣に対応する異常紙幣情報142が異常紙幣リスト141に追加される。一時保留部13から1枚の紙幣が繰り出されると、制御部15によって、当該紙幣に対応する異常紙幣情報142が異常紙幣リスト141から削除される。異常紙幣情報142は、収納順情報143と、異常要因情報144と、を備える。
収納順情報143は、紙幣が一時保留部13に収納された順序を表す。異常要因情報144は、異常と識別された要因を表す。1枚の紙幣の異常要因情報144として、複数の要因が記憶されてもよいが、図3の例では、1枚の紙幣に1つの要因を対応させている。
例えば、異常要因情報144で表される要因は、記番号の異常であってもよい。出金処理の際に識別部12で読み取った紙幣の記番号が所定の条件を満たす場合に、その紙幣は異常であると判定される。異常と識別された要因は、記番号の異常である。記番号の異常は、「記番号読取不可」と「記番号不一致」とを含んでもよい。「記番号読取不可」の異常は、識別部12で紙幣の記番号の少なくとも一部を読み取ることができなかった異常である。なお、予め設定された桁数以上の文字を読み取ることができなかった場合や、読み取ることができない桁数に関係なく、特定の桁の文字を読み取ることができなかった場合に、異常要因情報144で表される要因を「記番号読取不可」にしてもよい。「記番号不一致」の異常は、出金処理の際に識別部12で読み取った記番号が、所定の記番号と一致しなかった異常である。所定の記番号は、出金されるべき紙幣の記番号として、予め記憶されている記番号である。例えば、所定の記番号は、後述する記番号リストとして記憶された記番号であってもよい。
識別部12が紙幣の正損を識別する場合は、異常要因情報144で表される要因が「正損異常」を含んでもよい。この場合、紙幣が識別部12で損券であると識別されたことを表す。損券と判定される要因としては、汚染、裂け、耳折れ(紙幣の隅部の折れ)、穴あきが例示できる。
異常要因情報144で表される要因が「金種異常」の場合、識別部12で識別された紙幣の金種と、当該紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21に基づき特定される金種と、が一致しないことを表す。
異常要因情報144で表される要因が「搬送異常」の場合、リサイクル収納装置21から搬送された紙幣の搬送間隔が所定距離以下であることや、紙幣が重なっていたことを表す。「搬送異常」は、識別部12または通過センサにより検出される。
制御部15は、紙幣処理装置1全体を制御する。制御部15は、プロセッサもしくはコンピュータと呼ばれることもある。制御部15の処理の詳細については後述する。
<紙幣処理装置の動作>
次に、紙幣処理装置1の動作について説明する。なお、以下において、識別部12において正常と識別された紙幣とは、異常紙幣リスト141の異常要因情報144として記録される異常が検出されなかった紙幣のことを意味する。識別部12おいて異常と識別された紙幣とは、異常要因情報144として記録される異常が検出された紙幣のことを意味する。
{出金処理}
まず、紙幣処理装置1の動作として、出金処理について説明する。図4は、出金処理を示すフローチャートである。なお、出金処理において出金する紙幣の枚数は、オペレータが設定入力してもよいし、オペレータによって設定入力された出金額に基づいて制御部15が決定してもよい。
制御部15は、操作部からの操作信号に基づいて、オペレータによる所定の金額の紙幣の出金指示を認識すると(ステップS1)、第1の収納部2のリサイクル収納装置21を制御して、1枚の紙幣を繰り出す(ステップS2)。
制御部15は、搬送部4を制御して、紙幣を、第3の搬送路413、下側路4112、後反転路4113および上側路4111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第1の識別処理を行う(ステップS3)。制御部15は、第1の識別処理において識別された紙幣が正常か否かを判定する(ステップS4)。
制御部15は、正常な紙幣であると判定した場合(ステップS4:YES)、搬送部4および出金部11を制御して、紙幣を、上側路4111および第2の搬送路412を経由させて、出金部11から出金する(ステップS5)。制御部15は、出金部11に搬送した紙幣の総額が出金額に到達したか否か、つまり出金が完了したか否かを判定する(ステップS6)。制御部15は、出金が完了したと判定した場合(ステップS6:YES)、出金処理を終了する。制御部15は、出金が完了していないと判定した場合(ステップS6:NO)、ステップS2の処理を行う。なお、制御部15は、出金部11から紙幣が抜き取られたことを認識したときに、出金が完了したと判定してもよい。
制御部15は、第1の識別処理が行われた紙幣が異常な紙幣であると判定した場合(ステップS4:NO)、搬送部4および一時保留部13を制御して、紙幣を、上側路4111を経由させて、一時保留部13に保留する(ステップS7)。制御部15は、第1の識別処理の結果に基づいて、異常と識別された紙幣の異常紙幣情報142を異常紙幣リスト141に追加して(ステップS8)、ステップS2の処理を行う。
{回収処理}
次に、一時保留部13に保留された紙幣の回収処理について説明する。図5は、第1,第2の回収処理を示すフローチャートである。第1,第2の回収処理は、収納制御処理の一例である。
制御部15は、出金処理が終了すると、第1の回収処理または第2回収処理を行ってもよい。まず、第1の回収処理について説明する。
制御部15は、図5に示すように、一時保留部13に紙幣が保留されているか否かを判定する(ステップS11)。制御部15は、一時保留部13に紙幣が保留されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、回収処理を終了する。制御部15は、一時保留部13に紙幣が保留されていると判定した場合(ステップS11:YES)、条件判定処理を行う(ステップS12)。
制御部15は、条件判定処理において、所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件としては、以下の条件1-1および1-2が例示できる。制御部15は、条件判定処理において、条件1-1および1-2のうち、いずれか1つの条件のみについて判定してもよいし、両方の条件について判定してもよい。制御部15は、条件判定処理において、条件1-1および1-2の両方を判定対象として、判定対象の条件のうちいずれか1つの条件を満たす場合に所定条件を満たすと判定し、判定対象の全ての条件を満たさない場合に所定条件を満たさないと判定してもよい。
条件1-1は、第1の収納部2における紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件1-1は、出金処理終了時点でのリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が第1の閾値以下であることである。制御部15は、リサイクル収納装置21の紙幣の収納枚数が第1の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第1の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。なお、条件1-1は、一時保留部13から所定の紙幣が排出される時点における第1の収納部2の紙幣の収納枚数が、第1の閾値以下であることであってもよい。なお、制御部15は、リサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数を、リサイクル収納装置21に出し入れされた紙幣の枚数のカウント結果や、紙幣の重量の検出結果に基づいて、認識してもよい。また、制御部15は、リサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数でなく、紙幣の重量が第1の閾値以下か否かを判定してもよい。
制御部15は、リサイクル収納装置21における紙幣の収納状態を、センサ215における検出結果に基づいて認識してもよい。この場合、制御部15は、センサ215で検出した収納状態が「エンプティ」または「ニアエンプティ」であったときに、収納枚数に関する条件を満たすと判定し、収納状態が「エンプティ」および「ニアエンプティ」のいずれでもないときに、収納枚数に関する条件を満たさないと判定してもよい。
条件1-2は、一時保留部13における紙幣の保留枚数に関する条件である。例えば、条件1-2は、出金処理終了時点での一時保留部13における紙幣の保留枚数が第2の閾値以下であることである。制御部15は、一時保留部13の紙幣の保留枚数が第2の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第2の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。なお、条件1-2は、一時保留部13から所定の紙幣が排出される時点における一時保留部13の紙幣の保留枚数が、第2の閾値以下であることであってもよい。
制御部15は、出金処理終了時点における異常紙幣リスト141の異常紙幣情報142の数や、収納順情報143の内容に基づいて、一時保留部13における紙幣の保留枚数を認識してもよい。
制御部15は、条件判定処理を行うと、一時保留部13を制御して、1枚の紙幣を繰り出す(ステップS13)。制御部15は、当該繰り出した紙幣に対応する異常紙幣情報142を異常紙幣リスト141から削除する(ステップS14)。制御部15は、搬送部4を制御して、紙幣を、上側路4111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第2の識別処理を行う(ステップS15)。第2の識別処理の内容は、第1の識別処理の内容と同じである。制御部15は、条件判定処理において所定条件を満たすと判定されたかを判定する(ステップS16)。
制御部15は、所定条件を満たすと判定された場合(ステップS16:YES)、搬送部4および第2の収納部3を制御して、紙幣を、上側路4111、後反転路4113および下側路4112を経由させて、第2の収納部3に収納する(ステップS17)。つまり、制御部15は、紙幣を、第2の識別処理における識別結果に関係なく、第2の収納部3に収納する。
制御部15は、一時保留部13に紙幣が残っているか否かを判定する(ステップS18)。制御部15は、例えば、一時保留部13に出し入れされた紙幣の枚数のカウント結果や、異常紙幣リスト141の内容に基づいて、一時保留部13に紙幣が残っているか否かを判定してもよい。制御部15は、一時保留部13に紙幣が残っていないと判定した場合(ステップS18:NO)、回収処理を終了する。制御部15は、一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合(ステップS18:YES)、実線で示すように、ステップS13の処理を行う。
制御部15は、条件判定処理において所定条件を満たさないと判定された場合(ステップS16:NO)、紙幣の第2の識別処理の結果が正常か否かを判定する(ステップS19)。制御部15は、第2の識別処理の結果が正常であると判定した場合(ステップS19:YES)、搬送部4および第1の収納部2を制御して、紙幣を、上側路4111、後反転路4113、下側路4112および第3の搬送路413を経由させて、第1の収納部2に収納する(ステップS20)。制御部15は、ステップS18の処理を行う。制御部15は、第2の識別処理の結果が異常であると判定した場合(ステップS19:NO)、ステップS17の処理を行う。つまり、制御部15は、当該紙幣を第2の収納部3に収納する。
次に、第2の回収処理について説明する。第1の回収処理と第2の回収処理とは、以下の2つの点で相違し、それ以外の点で共通する。
・相違点1-1:ステップS12における条件判定処理の内容
・相違点1-2:ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、ステップS13の処理ではなくステップS12の処理を行うこと
相違点1-1について説明する。制御部15は、ステップS12の条件判定処理において、以下の条件1-3を満たすか否かを判定する。
条件1-3は、第1の識別処理において紙幣が異常と識別された要因に関する条件である。例えば、条件1-3は、紙幣が異常と識別された要因が記番号の異常(「記番号読取不可」または「記番号不一致」)であることである。制御部15は、紙幣の異常が記番号の異常である場合、当該紙幣のみが所定条件を満たすと判定し、記番号以外の異常である場合、当該紙幣のみが所定条件を満たさないと判定する。制御部15は、異常紙幣リスト141の異常要因情報144の内容に基づいて、紙幣の異常要因を認識してもよい。
相違点1-2について説明する。制御部15は、ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、図5に二点鎖線で示すように、ステップS12の処理を行う。つまり、第1の回収処理では、1回のステップS12における条件判定処理の結果が、一時保留部13に保留されている全ての紙幣に対して適用されるのに対し、第2の回収処理では、一時保留部13に保留されているそれぞれの紙幣に対して、ステップS12の条件判定処理が行われ、所定条件を満たすか否かが判定される。
第1,第2の回収処理において、ステップS16に続いて行われるステップS19の処理は、第1の処理の一例である。ステップS16に続いて行われるステップS19,S20,S17の処理は、第2の処理の一例である。
なお、第1,第2の回収処理において、第2の識別処理を行ってから、条件判定処理を行ってもよい。この場合、制御部15は、ステップS12~S15の処理を、ステップS13、ステップS15、ステップS12、ステップS14の順序で行ってもよいし、ステップS13、ステップS12、ステップS14、ステップS15の順序で行ってもよい。
<第1の実施の形態の作用効果>
以上の第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果がある。
出金処理において一時保留部13に保留された紙幣、つまり第1の識別処理において異常と識別された紙幣は、第2の識別処理において正常と判定されると、第1の収納部2に収納されて、次回の出金処理時に第1の識別処理の対象となる。一時保留部13に保留された後に第1の収納部2に戻された紙幣は、第1の識別処理において、再度、異常な紙幣と識別されて、一時保留部13に保留される可能性がある。このように、一時保留部13に保留された後に第1の収納部2に戻された紙幣が、再度一時保留部13に保留されると、出金効率が低下してしまうおそれがある。
上述のような出金効率の低下を抑制するために、制御部15は、第1の回収処理または第2の回収処理において、所定条件を満たす場合、一時保留部13に保留された紙幣を第2の収納部3に収納する。制御部15は、所定条件を満たさない場合、一時保留部13に保留された紙幣のうち、第2の識別処理において正常と識別された紙幣を第1の収納部2に収納し、異常と識別された紙幣を第2の収納部3に収納する。
まず、第1の回収処理における所定条件を条件1-1にした場合に、出金効率の低下を抑制できる理由について説明する。
出金処理終了時点に第1の収納部2に収納されている紙幣の中には、第1の識別処理において正常と識別される紙幣が、所定の割合で含まれていると考えられる。このことから、第1の収納部2における紙幣の収納枚数が第1の閾値を超える場合、第1の閾値以下の場合と比べて、第1の収納部2の中に、第1の識別処理において正常と識別される紙幣が多く含まれている可能性が高い。したがって、第1の収納部2における紙幣の収納枚数が第1の閾値を超える場合、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第1の収納部2に戻し、当該戻した紙幣が第1の識別処理で異常と識別されても、第1の収納部2に収納されている他の紙幣を出金することによって、出金を完了させることができる。
一方、出金処理終了時点の第1の収納部2における紙幣の収納枚数が第1の閾値以下の場合、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第1の収納部2に戻してしまうと、当該戻した紙幣が第1の識別処理で異常と識別された場合、第1の収納部2に収納されている他の紙幣を出金しても、出金額に到達せずに、出金を完了させることができないおそれがある。
そこで、制御部15は、出金処理終了時点での第1の収納部2における紙幣の収納枚数が第1の閾値以下の場合、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第2の収納部3に収納し、出金対象から除外する。このような処理の後に、オペレータは、第1の回収処理後の第1の収納部2の収納枚数に基づいて、第1の収納部2に紙幣を補充することができる。したがって、第1の回収処理後における出金処理において、出金が完了しないという事態を抑制することができ、出金効率の低下を抑制することができる。
次に、第1の回収処理における所定条件を条件1-2にした場合に、出金効率の低下を抑制できる理由について説明する。
一時保留部13に保留されている紙幣の中には、改めて第1の識別処理を行った場合には正常と識別される紙幣が、所定の割合で含まれていると考えられる。このことから、出金処理終了時点での一時保留部13における紙幣の保留枚数が、第2の閾値を超える場合、第2の閾値以下の場合と比べて、一時保留部13の中に、改めて第1の識別処理を行った場合には正常と識別される紙幣が多く含まれている可能性が高い。したがって、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第1の収納部2に戻した場合、当該戻した紙幣のうち出金される紙幣が多くなり、出金効率の低下を招くことがない。
一方、出金処理終了時点での一時保留部13における紙幣の保留枚数が、第2の閾値以下の場合、第2の閾値を超える場合と比べて、一時保留部13の中に含まれる、改めて第1の識別処理を行った場合には正常と識別される紙幣が少ない可能性が高い。したがって、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第1の収納部2に戻した場合、当該戻した紙幣のうち出金される紙幣が、第2の閾値を超える場合と比べて少なくなり、つまり、第1の識別処理において異常と識別される紙幣が多くなり、出金効率が低下するおそれがある。
そこで、制御部15は、出金処理終了時点での一時保留部13における紙幣の収納枚数が第2の閾値以下の場合、一時保留部13に保留された全ての紙幣を第2の収納部3に収納し、出金対象から除外する。このような処理を制御部15が行うことによって、出金効率の低下を抑制することができる。
次に、第2の回収処理における所定条件を条件1-3にした場合に、出金効率の低下を抑制できる理由について説明する。
識別部12ではイメージセンサなどを用いて紙幣の識別処理を行うが、同じ紙幣を識別する場合でも、イメージセンサから紙幣の識別部分までの距離が異なると、違う識別結果が得られる場合がある。例えば、記番号や、紙幣の裂け、汚染、穴あきなどを、識別できたり識別できなかったりする場合がある。イメージセンサから紙幣の識別部分までの距離が異なる原因としては、紙幣の反りが考えられる。
例えば、紙幣は、搬送路の曲がっている部分を通過するとき、当該搬送路の形状に倣って反る。この紙幣の反りは、曲がっていない搬送路上での搬送距離が長くなるにしたがって、徐々になくなる。
第1の識別処理が行われる際、紙幣は、第1の収納部2から、第3の搬送路413、後反転路4113および上側路4111を経由して、識別部12に搬送される。後反転路4113が延びる方向と上側路4111が延びる方向とが異なるため、紙幣は、後反転路4113から上側路4111に搬送される際に反ってしまう。その後、紙幣は水平方向に延びる上側路4111上で搬送されるが、識別部12までの搬送距離が短いため、反りがなくならない状態で識別部12による識別が行われる可能性がある。
一方、第2の識別処理が行われる際、紙幣は、一時保留部13から、上側路4111を経由して、識別部12に搬送される。つまり、紙幣が識別部12を通過する方向は、第1の識別処理と第2の識別処理とで異なる。仮に、紙幣が一時保留部13で保留されているときに曲げられているとしても、紙幣は、水平方向に延びる上側路4111上で搬送され、かつ、識別部12までの搬送距離が第1の識別処理時よりも長いため、第1の識別処理時よりも反りが小さくなった状態で識別部12による識別が行われる可能性が高くなる。
紙幣の反りが第1の識別処理時よりも第2の識別処理時の方が小さい場合、第1の識別処理で識別されなかった記番号が、第2の識別処理で識別されるような事態が発生するおそれがある。このような事態が発生すると、出金処理と回収処理とが行われたときに、紙幣が第1の収納部2と一時保留部13との間で往復することになり、出金効率が低下するおそれがある。
そこで、制御部15は、紙幣が異常と識別された要因が記番号の異常(「記番号読取不可」)の場合、当該紙幣を第2の収納部3に収納し、出金対象から除外する。このような処理を制御部15が行うことによって、出金効率の低下を抑制することができる。
制御部15は、紙幣が条件1-1、1-2、1-3を満たすか否かに関係なく、一時保留部13に保留されている全ての紙幣に対する第2の識別処理を行う。このため、紙幣が条件1-1、1-2、1-3を満たすか否かに応じて識別部12の制御を変更する必要がなくなる。
制御部15は、紙幣が条件1-1、1-2、1-3を満たすか否かに関係なく、紙幣を、上側路4111、後反転路4113および下側路4112を経由させる。このため、紙幣の搬送経路の変更を最小限に抑制した状態で、出金効率の低下を抑制することができる。
〔第2の実施の形態〕
<紙幣処理装置の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態における紙幣処理装置の構成について説明する。図6は、異常紙幣リストの構成を示す模式図である。なお、第2の実施の形態における紙幣処理装置1Aは、第1の実施の形態の紙幣処理装置1の一例である。第1の実施の形態の紙幣処理装置1と同じ構成については、同一符号を付し、説明を簡略化あるいは省略する。
図1に示す第2の実施の形態の紙幣処理装置1Aと第1の実施の形態の紙幣処理装置1との相違点は、第1の収納部2の代わりに第1の収納部2Aを備える点と、搬送部4の代わりに搬送部4Aを備える点と、記憶部14に記憶されている異常紙幣リストの内容と、制御部15の処理内容と、である。
第1の収納部2Aは、図1に実線および二点鎖線で示すように、複数のリサイクル収納装置21を備える。なお、以下において、2つのリサイクル収納装置21のうち一方を第1のリサイクル収納装置21Aといい、他方を第2のリサイクル収納装置21Bという場合がある。第1のリサイクル収納装置21Aおよび第2のリサイクル収納装置21Bに収納される金種は、それぞれ異なるように予め設定されている。なお、第1,第2のリサイクル収納装置21A,21Bのうち少なくともいずれか1つは、ドラムの外周面に取り付けられた帯状のテープにより、紙幣をテープごとドラムに巻き取るテープ式の収納ユニットで構成されていてもよい。また、第1の収納部2Aを構成するリサイクル収納装置21は、3つ以上であってもよく、この場合、各リサイクル収納装置21に収納される金種が互いに異なることが好ましい。
搬送部4Aは、図1に実線で示す第1~3の搬送路411~413と、図1に二点鎖線で示す第4の搬送路414と、を備える。
第3の搬送路413は、下側路4112と、第1のリサイクル収納装置21Aと、を接続する。第4の搬送路414は、下側路4112における第3の搬送路413との接続部分よりも後ろ側の位置と、第2のリサイクル収納装置21Bと、を接続する。第4の搬送路414と下側路4112との接続部分には、第3の分岐機構が設けられている。第4の搬送路414は、第1~第3の搬送路411~413と同様に、ローラ、ベルト、モータ、側壁などの組み合わせによって構成されている。第4の搬送路414における所定の位置には、紙幣の通過を検出する通過センサが設けられている。制御部15は、通過センサからの検出信号に基づいて、紙幣の位置を検出し、第1~第3の分岐機構を制御することによって、紙幣を所定の構成に搬送する。
記憶部14は、図6に示すような異常紙幣リスト141Aを記憶する。異常紙幣リスト141Aは、各紙幣にそれぞれ対応する異常紙幣情報142Aを備える。異常紙幣情報142Aは、収納順情報143と、異常要因情報144と、繰り出し元情報145Aと、を備える。繰り出し元情報145Aは、紙幣が出金処理開始前に収納されていたリサイクル収納装置21(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)を表す。
<紙幣処理装置の動作>
次に、紙幣処理装置1Aの動作について説明する。なお、出金処理および第2の回収処理については、第1の実施の形態と同じ処理のため、説明を省略し、第1の回収処理について説明する。なお、第1の実施の形態の第1の回収処理と同じ処理については、説明を簡略化あるいは省略する。
{第1の回収処理}
第2の実施の形態の第1の回収処理と、第1の実施の形態の第1の回収処理とは、以下の3つの点で相違し、それ以外の点で共通する。
・相違点2-1:ステップS12における条件判定処理の内容
・相違点2-2:ステップS20における処理の内容
・相違点2-3:ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、ステップS13の処理ではなくステップS12の処理を行うこと
相違点2-1について説明する。制御部15は、図5に示すステップS12の条件判定処理において、以下の条件2-1および2-2を満たすか否かを判定する。制御部15は、条件判定処理において、条件2-1および2-2のうち、いずれか1つの条件のみについて判定してもよいし、両方の条件について判定してもよい。制御部15は、条件判定処理において、条件2-1および2-2の両方を判定対象として、判定対象の条件のうちいずれか1つの条件を満たす場合に所定条件を満たすと判定し、判定対象の全ての条件を満たさない場合に所定条件を満たさないと判定してもよい。
条件2-1は、第1の収納部2Aにおける紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件2-1は、一時保留部13から繰り出されて、これから第1の収納部2Aまたは第2の収納部3に収納される紙幣(収納対象紙幣)が元々(従前に)収納されていたリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が、出金処理終了時点において、第1の閾値以下であることである。なお、第2の実施の形態における第1の閾値は、第1の実施の形態の第1の閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、条件2-1は、収納対象紙幣が元々収納されていたリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が、当該収納対象紙幣が繰り出される時点において、第1の閾値以下であることであってもよい。
制御部15は、ステップS12の条件判定処理を行うに際し、異常紙幣リスト141Aに基づいて、その後に一時保留部13から繰り出される紙幣(収納対象紙幣)が元々収納されていたリサイクル収納装置21(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)を認識する。例えば、認識したリサイクル収納装置21が第1のリサイクル収納装置21Aの場合、制御部15は、第1のリサイクル収納装置21Aにおける出金処理終了時点での紙幣の収納枚数が、第1の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第1の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。
条件2-2は、一時保留部13における紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件2-2は、出金処理終了時点において一時保留部13に保留されている紙幣のうち、
収納対象紙幣が元々収納されていたリサイクル収納装置21と同じリサイクル収納装置21に収納されていた紙幣の合計枚数が、第2の閾値以下であることである。なお、第2の実施の形態における第2の閾値は、第1の実施の形態の第2の閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、条件2-2は、収納対象紙幣が元々収納されていたリサイクル収納装置21と同じリサイクル収納装置21に収納されていた紙幣の合計枚数が、当該収納対象紙幣が繰り出される時点において、第1の閾値以下であることであってもよい。
制御部15は、ステップS12の条件判定処理を行うに際し、異常紙幣リスト141Aに基づいて、その後に一時保留部13から繰り出される紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)を認識する。例えば、認識したリサイクル収納装置21が第1のリサイクル収納装置21Aの場合、制御部15は、出金処理終了時点において一時保留部13に保留されている紙幣のうち、第1のリサイクル収納装置21Aに収納されていた紙幣の合計枚数が、第2の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第2の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。
相違点2-2について説明する。制御部15は、ステップS19の処理で正常と判定された紙幣を、ステップS20において、当該紙幣に対応する第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B(第1の収納部2A)に収納する。
相違点2-3について説明する。制御部15は、ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、図5に二点鎖線で示すように、ステップS12の処理を行う。つまり、第1の実施の形態の第1の回収処理では、1回のステップS12の条件判定処理によって、一時保留部13に保留されている全ての紙幣がステップS19における第2の識別処理の対象になるか否かが決定されるのに対し、第2の実施の形態の第1の回収処理は、複数回のステップS12の条件判定処理が行われ、一時保留部13に保留されているそれぞれの紙幣に対して、ステップS19における第2の識別処理の対象になるか否かが決定される。
<第2の実施の形態の作用効果>
以上の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、以下のような作用効果がある。
制御部15は、条件判定処理を行うに際し、収納対象紙幣が元々が収納されていたリサイクル収納装置21を認識し、当該認識したリサイクル収納装置21における出金処理終了時点での紙幣の収納枚数が、第1の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第1の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。また、制御部15は、条件判定処理を行うに際し、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21を認識し、出金処理終了時点において一時保留部13に保留されている紙幣のうち、上記認識したリサイクル収納装置21に収納されていた紙幣の合計枚数が、第2の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第2の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。これらの場合、各リサイクル収納装置21に対応する金種ごとに、紙幣を出金対象から除外するか否かを決定することができ、金種ごとの出金効率の低下を抑制することができる。
〔第3の実施の形態〕
<紙幣処理装置の構成>
次に、本発明の第3の実施の形態における紙幣処理装置の構成について説明する。図7は、紙幣処理装置の内部構成の概略を示すブロック図である。図8は、記番号リストの構成を示す模式図である。なお、第3の実施の形態における紙幣処理装置1Bは、第1の実施の形態の紙幣処理装置1の一例である。第1の実施の形態の紙幣処理装置1または第2の実施の形態の紙幣処理装置1Aと同じ構成については、同一符号を付し、説明を簡略化あるいは省略する。
図7に示す第3の実施の形態の紙幣処理装置1Bと第2の実施の形態の紙幣処理装置1Aとの相違点は、入金部16をさらに備える点と、搬送部4の代わりに搬送部4Bを備える点と、記憶部14に記憶されているリストの内容と、制御部15の処理内容と、である。
入金部16は、紙幣が投入される投入部の一例である。入金部16は、例えば紙幣の入金処理の際に、紙幣が投入される部位である。入金部16は、複数枚の紙幣を重ねた状態で集積できるように構成されている。入金部16は、入金口161と、図示しない繰出機構と、を備える。入金口161は、筐体10の前部かつ出金口111の後方において、上向きに開口するように設けられている。繰出機構は、入金部16に集積された複数枚の紙幣を、筐体10内に1枚ずつ取り込む(受け入れる)。
搬送部4Bは、第1~4の搬送路411~414と、第5の搬送路415と、を備える。
第5の搬送路415は、上側路4111における第2の搬送路412との接続部分よりも後ろ側で識別部12よりも前側の位置と、入金部16と、を接続する。第5の搬送路415は、上側路4111から前方に向かって斜め上方(第3の方向)に延びるように、つまり後反転路4113が延びる方向と異なる方向に延びるように設けられている。第5の搬送路415と上側路4111との接続部分には、第4の分岐機構が設けられている。第5の搬送路415は、第1~第4の搬送路411~414と同様に、ローラ、ベルト、モータ、側壁などの組み合わせによって構成されている。第5の搬送路415における所定の位置には、紙幣の通過を検出する通過センサが設けられている。制御部15は、通過センサからの検出信号に基づいて、紙幣の位置を検出し、第1~第4の分岐機構を制御することによって、紙幣を所定の構成に搬送する。
記憶部14は、図8に示すような記番号リスト241Bと、図6に示す異常紙幣リスト141Aと、を記憶する。
記番号リスト241Bは、入金処理の際に、識別部12において正常であると識別された紙幣に関するリストである。記憶部14には、第1の収納部2を構成する各リサイクル収納装置21の記番号リスト241Bが記憶されている。つまり、第3の実施の形態では、記憶部14に、第1のリサイクル収納装置21Aの記番号リスト241Bと、第2のリサイクル収納装置21Bの記番号リスト241Bと、が記憶されている。記番号リスト241Bは、各紙幣にそれぞれ対応する紙幣情報242Bを備える。例えば第1のリサイクル収納装置21Aに1枚の紙幣が収納されると、制御部15によって、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bが、第1のリサイクル収納装置21Aの記番号リスト241Bに追加される。例えば第1のリサイクル収納装置21Aから1枚の紙幣が繰り出されると、制御部15によって、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bが、第1のリサイクル収納装置21Aの記番号リスト241Bから削除される。紙幣情報242Bは、収納順情報243Bと、記番号情報244Bと、を備える。
収納順情報243Bは、紙幣がリサイクル収納装置21に収納された順序を表す。記番号情報244Bは、紙幣の記番号を表す。
なお、1つの記番号リスト241Bに、第1の収納部2を構成する各リサイクル収納装置21の紙幣情報242Bを含めてもよく、この場合、紙幣情報242Bに、紙幣が収納されているリサイクル収納装置21(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)を表す収納先情報を含めることが好ましい。
第3の実施の形態の異常要因情報144で表される異常の要因には、記番号の要因の1つである「記番号不一致」が含まれる。異常要因情報144で表される異常の要因が「記番号不一致」の場合、出金処理時の第1の識別処理において識別部12で識別された紙幣の記番号と、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bの記番号情報244Bの記番号とが一致しないことを表す。
<紙幣処理装置の動作>
次に、紙幣処理装置1Bの動作について説明する。第3の実施の形態では、第2の実施の形態で行った、出金処理および第1,第2の回収処理に加えて、入金処理を行う。出金処理および第1,第2の回収処理については、第1,第2の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
{入金処理}
まず、入金処理について説明する。制御部15は、操作部からの操作信号に基づいて、オペレータによる紙幣の入金指示を認識すると、入金部16の繰出機構を制御して、入金部16から1枚の紙幣を繰り出す。
制御部15は、搬送部4Bを制御して、紙幣を、第5の搬送路415、上側路4111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第3の識別処理を行う。第3の識別処理の内容は、第1,第2の識別処理の内容と同じである。紙幣が識別部12を通過する方向は、第1の識別処理と第3の識別処理とで異なる。制御部15は、第3の識別処理において識別された紙幣が正常か否かを判定する。
制御部15は、正常な紙幣であると判定した場合、搬送部4Bおよび第1の収納部2Aを制御して、紙幣を当該紙幣に対応する第1の収納部2A(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)に収納する。制御部15は、例えば、紙幣を、少なくとも上側路4111、後反転路4113および下側路4112を経由させて、第1のリサイクル収納装置21Aに収納する。制御部15は、第3の識別処理の結果に基づいて、正常と識別された紙幣の紙幣情報242Bを記番号リスト241Bに追加する。
一方、制御部15は、第3の識別処理において、異常な紙幣であると判定した場合、搬送部4Bを制御して、紙幣を出金部11に投出する。
制御部15は、第3の識別処理の結果に基づき紙幣を第1の収納部2Aまたは第2の収納部3に収納する処理を、入金部16に紙幣がなくなるまで繰り返す。なお、制御部15は、第3の識別処理において正常であると判定された紙幣を、一時保留部13に収納してもよい。制御部15は、一時保留部13に収納された紙幣を、入金部16に紙幣がなくなり、入金額が確定した後に、当該紙幣に対応する第1の収納部2A(第1のリサイクル収納装置21Aまたは第2のリサイクル収納装置21B)に収納する。
{出金処理}
次に、出金処理について説明する。第3の実施の形態の出金処理と、第1,第2の実施の形態の出金処理とは、以下の3つの点で相違し、それ以外の点で共通する。
・相違点3-1:ステップS3における第1の識別処理において、識別部12で識別された紙幣の記番号と、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bの記番号情報244Bの記番号とが一致するか否かを識別すること
・相違点3-2:ステップS3における第1の識別処理後において、出金された紙幣に対応する紙幣情報242Bを記番号リスト241Bから削除すること(所定の紙幣に対する第1の識別処理が行われた後であれば、次の紙幣に対する第1の識別処理が行われる前までに、前記所定の紙幣に対応する紙幣情報242Bを削除してもよいし、出金額の紙幣の出金が完了した後に、出金した全ての紙幣に対応する紙幣情報242Bを一括で削除してもよい)
・相違点3-3:ステップS8において、第1の識別処理の結果に基づいて、異常要因情報144の内容が「記番号不一致」の異常紙幣情報142を異常紙幣リスト141に追加すること
ここで、「記番号不一致」という異常が発生する要因として考えられる事項について説明する。第3の識別処理が行われる際、紙幣は、入金部16から、第5の搬送路415および上側路4111を経由して、識別部12に搬送される。第5の搬送路415が延びる方向と上側路4111が延びる方向とが異なるため、紙幣は、第5の搬送路415から上側路4111に搬送される際に反ってしまう。このとき、紙幣は、第1の識別処理が行われるときと逆方向に反ってしまう。つまり、第3の方向に延びる第5の搬送路415から第1の方向に延びる上側路4111に紙幣が搬送される際に反る方向と、第2の方向に延びる後反転路4113から第1の方向に延びる上側路4111に紙幣が搬送される際に反る方向と、が異なってしまう。このように、第1の識別処理が行われるときと、第3の識別処理が行われるときとで紙幣の反り方向が異なると、記番号の位置から識別部12までの距離も異なってしまう。その結果、第1の識別処理と第3の識別処理とで、記番号の識別結果が異なってしまう場合がある。
なお、制御部15は、第1の識別処理で識別された紙幣の記番号と、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bの記番号とで、一致しない桁数が予め設定された桁数以下の場合に、「記番号不一致」の異常が発生していないと判定してもよい。制御部15は、第1の識別処理で識別された紙幣の記番号が、当該紙幣に対応する紙幣情報242Bの記番号に一致しない場合であっても、他の紙幣に対応する紙幣情報242Bの記番号と一致する場合に、「記番号不一致」の異常が発生していないと判定してもよい。
{第1,第2の回収処理}
次に、第1,第2の回収処理について説明する。第3の実施の形態の第1の回収処理と、第1,第2の実施の形態の第1の回収処理とは、以下の相違点3-4が相違し、それ以外の点で共通する。さらに、第3の実施の形態の第2の回収処理と、第1,第2の実施の形態の第2の回収処理とは、以下の相違点3-4,3-5が相違し、それ以外の点で共通する。
・相違点3-4:ステップS20において、収納された紙幣に対応する紙幣情報242Bを記番号リスト241Bに追加すること
・相違点3-5:ステップS12における条件判定処理の内容
相違点3-5について説明する。制御部15は、ステップS12の条件判定処理において、上述の条件1-3または以下の条件1-4を満たすか否かを判定する。
条件1-4は、第1の識別処理において紙幣が異常と識別された要因に関する条件である。条件1-4は、紙幣が異常と識別された要因が記番号の異常(「記番号読取不可」または「記番号不一致」)であることである。制御部15は、紙幣の異常が「記番号読取不可」または「記番号不一致」である場合、収納対象紙幣が所定条件を満たすと判定し、「記番号読取不可」および「記番号不一致」以外の異常である場合、収納対象紙幣が所定条件を満たさないと判定する。
<第3の実施の形態の作用効果>
以上の第3の実施の形態によれば、第1,第2の実施の形態と同様の作用効果がある。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態における紙幣処理装置の構成について説明する。図9は、紙幣処理装置の内部構成の概略を示すブロック図である。なお、第4の実施の形態における紙幣処理装置1Cは、第1の実施の形態の紙幣処理装置1の一例である。第1~第3の実施の形態の紙幣処理装置1,1A、1Bと同じ構成については、同一符号を付し、説明を簡略化あるいは省略する。
図9に示す紙幣処理装置1Cは、下部筐体10Aと、上部筐体10Bと、を含む筐体10を備える。下部筐体10Aは、金庫としての構造を備えている。下部筐体10Aは、管理者などの権限を有する者のみが、図示しない扉を開けることによって、後述する第1の収納部2Cおよび第2の収納部3を、当該下部筐体10A内にセットしたり、下部筐体10Aから取り出したりすることができるように構成されている。上部筐体10Bは、下部筐体10Aの上に配置される。
紙幣処理装置1Cは、さらに、入金部16と、出金部11と、識別部12と、第1の収納部2Cと、第2の収納部3と、一時保留部13と、搬送部5と、記憶部14と、制御部15と、を備える。入金部16、出金部11、識別部12、一時保留部13、記憶部14および制御部15は、上部筐体10Bに設けられている。第1の収納部2Cおよび第2の収納部3は、下部筐体10Aに設けられている。搬送部5は、下部筐体10Aと上部筐体10Bとの間で紙幣を搬送できるように構成されている。記憶部14および制御部15のうち少なくとも一方は、下部筐体10Aに設けられていてもよい。
第1の収納部2Cは、複数のリサイクル収納装置21を備える。本第4の実施の形態では、第1の収納部2Cは4つのリサイクル収納装置21を備える。なお、以下において、4つのリサイクル収納装置21をそれぞれ第1のリサイクル収納装置21A、第2のリサイクル収納装置21B、第3のリサイクル収納装置21C、第4のリサイクル収納装置21Dという場合がある。第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dに収納される金種は、それぞれ異なるように予め設定されている。なお、第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうち少なくともいずれか1つは、ドラムの外周面に取り付けられた帯状のテープにより、紙幣をテープごとドラムに巻き取るテープ式の収納ユニットで構成されていてもよい。また、第1の収納部2Cを構成するリサイクル収納装置21は、5つ以上であってもよく、各リサイクル収納装置21に収納される金種が互いに異なることが好ましい。
搬送部5は、上側搬送部51と、下側搬送部52と、を備える。上側搬送部51は、上部筐体10Bに設けられている。下側搬送部52は、下部筐体10Aに設けられている。
上側搬送部51は、第1の搬送路511と、第2の搬送路512と、第3の搬送路513と、第4の搬送路514と、第5の搬送路515と、第6の搬送路516と、を備える。
第1の搬送路511は、ループ状に構成されている。第1の搬送路511は、前後に延びる上側路5111と、上側路5111の下方において前後に延びる下側路5112と、後ろ側において上側路5111と下側路5112とを接続する後反転路5113と、前側において上側路5111と下側路5112とを接続する前反転路5114と、を備える。上側路5111には、識別部12が設けられている。識別部12は、上側路5111における識別部12の前端から一時保留部13までの水平方向に延びる部分(直線部分)の距離L1が、識別部12の後端から後反転路5113までの水平方向に延びる部分(直線部分)の距離L2よりも長くなるような位置に設けられている。
第2の搬送路512は、上側路5111における識別部12よりも前側の位置と、出金部11と、を接続する。第2の搬送路512と上側路5111との接続部分には、第1の分岐機構が設けられている。
第3の搬送路513は、上側路5111における第1の分岐機構よりも前側の位置と、入金部16と、を接続する。第3の搬送路513と上側路5111との接続部分には、第2の分岐機構が設けられている。
第4の搬送路514は、前反転路5114と、一時保留部13と、を接続する。第4の搬送路514と前反転路5114との接続部分には、第3の分岐機構が設けられている。
第5の搬送路515は、前反転路5114と、下側搬送部52と、を接続する。第5の搬送路515と下側搬送部52とは、下部筐体10Aを貫通する搬送路を介して接続されている。第5の搬送路515と前反転路5114との接続部分には、第4の分岐機構が設けられている。
第6の搬送路516は、下側路5112と、下側搬送部52と、を接続する。第6の搬送路516と下側搬送部52とは、下部筐体10Aを貫通する搬送路を介して接続されている。第6の搬送路516と下側路5112との接続部分には、第5の分岐機構が設けられている。
下側搬送部52は、第7の搬送路521と、第8の搬送路522と、第9の搬送路523と、第10の搬送路524と、第11の搬送路525と、を備える。
第7の搬送路521と、第5の搬送路515と、第2の収納部3と、を接続する。
第8の搬送路522は、第6の搬送路516と、第1のリサイクル収納装置21Aと、を接続する。
第9の搬送路523は、第8の搬送路522と、第2のリサイクル収納装置21Bと、を接続する。第9の搬送路523と第8の搬送路522との接続部分には、第6の分岐機構が設けられている。
第10の搬送路524は、第8の搬送路522における第6の分岐機構よりも前側の位置と、第3のリサイクル収納装置21Cと、を接続する。第10の搬送路524と第8の搬送路522との接続部分には、第7の分岐機構が設けられている。
第11の搬送路525は、第8の搬送路522における第7の分岐機構よりも前側の位置と、第4のリサイクル収納装置21Dと、を接続する。第11の搬送路525と第8の搬送路522との接続部分には、第8の分岐機構が設けられている。
第1~第11の搬送路511~516,521~525は、ローラ、ローラに巻かれたベルト、ローラを駆動するモータ、側壁などの組み合わせによって構成されている。第1~第11の搬送路511~516,521~525における所定の位置には、紙幣の通過を検出する通過センサが設けられている。制御部15は、通過センサからの検出信号に基づいて、紙幣の位置を検出し、第1~第8の分岐機構を制御することによって、紙幣を所定の構成に搬送する。
記憶部14は、図8に示すような記番号リスト241Bと、図6に示す異常紙幣リスト141Aと、を記憶する。
<紙葉類処理装置の動作>
次に、紙幣処理装置1Cの動作について説明する。第4の実施の形態では、第3の実施の形態と同様の入金処理、出金処理および第1,第2の回収処理を行う。ここでは、各処理について、第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
{入金処理}
まず、入金処理について説明する。制御部15は、オペレータによる紙幣の入金指示を認識すると、入金部16に集積された1枚の紙幣を、第3の搬送路513、上側路5111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第3の識別処理を行う。
制御部15は、第3の識別処理の結果に基づき正常な紙幣であると判定した紙幣を、少なくとも上側路5111、後反転路5113、下側路5112、第6の搬送路516および第8の搬送路522を経由させて、当該紙幣に対応するリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))に収納する。制御部15は、第3の識別処理の結果に基づいて、正常と識別された紙幣の紙幣情報242Bを記番号リスト241Bに追加する。
一方、制御部15は、第3の識別処理の結果に基づき異常であると判定した紙幣を、上側路5111、後反転路5113、下側路5112、前反転路5114、第2の搬送路512を経由させて、出金部11に投出する。制御部15は、第3の識別処理の結果に基づき紙幣を第1の収納部2Cまたは第2の収納部3に収納する処理を、入金部16に紙幣がなくなるまで繰り返す。なお、制御部15は、第3の識別処理において正常であると判定された紙幣を、一時保留部13に収納してもよい。制御部15は、一時保留部13に収納された紙幣を、入金部16に紙幣がなくなり、入金額が確定した後に、当該紙幣に対応するリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))に収納する。
{出金処理}
次に、出金処理について説明する。制御部15は、図4に示すステップS1~S8の処理を行う。制御部15は、ステップS2において、出金すべき紙幣に対応するリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))から紙幣を繰り出す。制御部15は、ステップS3において、紙幣を、少なくとも第8の搬送路522、第6の搬送路516、下側路5112、後反転路5113および上側路5111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第1の識別処理を行う(ステップS3)。
制御部15は、ステップS5において、第1の識別処理で正常であると識別された紙幣を、上側路5111、前反転路5114および第2の搬送路512を経由させて、出金部11から出金する。制御部15は、ステップS7において、第1の識別処理で異常であると識別された紙幣を、上側路5111、前反転路5114および第4の搬送路514を経由させて、一時保留部13に保留する。
{回収処理}
次に、回収処理について説明する。制御部15は、第1の回収処理または第2回収処理として、図5に示すステップS11~S20の処理を行う。
第1の回収処理において、制御部15は、ステップS12の条件判定処理において、条件2-1および2-2を満たすか否かを判定する。制御部15は、条件2-1および2-2のうち、いずれか1つの条件のみについて判定してもよいし、両方の条件について判定してもよい。
条件2-1は、第1の収納部2Cにおける紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件2-1は、出金処理終了時点において、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が、第1の閾値以下であることである。
制御部15は、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))を認識し、当該認識したリサイクル収納装置21における出金処理終了時点での紙幣の収納枚数が、第1の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第1の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。
条件2-2は、一時保留部13における紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件2-2は、出金処理終了時点において一時保留部13に保留されている紙幣のうち、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21と同じリサイクル収納装置21に収納されていた紙幣の合計枚数が、第2の閾値以下であることである。
制御部15は、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))を認識し、出金処理終了時点において一時保留部13に保留されている紙幣のうち、上記認識したリサイクル収納装置21に収納されていた紙幣の合計枚数が、第2の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第2の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。
第1の回収処理において、制御部15は、ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、ステップS12の処理を行う。
第1,第2の回収処理において、制御部15は、ステップS15で、紙幣を、第4の搬送路514、前反転路5114および上側路5111を経由させて、識別部12に搬送し、当該識別部12で第2の識別処理を行う。制御部15は、所定条件を満たすと判定された場合の紙幣、または、第2の識別処理で異常であると識別された紙幣を、ステップS17において、上側路5111、後反転路5113、下側路5112、前反転路5114および第4の搬送路514を経由させて、一時保留部13に保留する。制御部15は、第2の識別処理で異常であると識別された紙幣を、ステップS20において、少なくとも上側路5111、後反転路5113、下側路5112、第6の搬送路516および第8の搬送路522を経由させて、当該紙幣に対応するリサイクル収納装置21(第1~第4のリサイクル収納装置21A~21Dのうちいずれか1つ(第1の収納部2C))に収納する。
<第4の実施の形態の作用効果>
以上の第4の実施の形態によれば、第1~第3の実施の形態と同様の作用効果がある。
[実施の形態の変形例]
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施の形態および以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせてもよい。
〔第1の変形例〕
第1~第4の実施の形態における回収処理を、図10に示すフローチャートに基づいて行ってもよい。制御部15は、ステップS11~S14の処理の後、条件判定処理において所定条件を満たすと判定されたか否かを判定する(ステップS16)。制御部15は、所定条件を満たさないと判定された場合(ステップS16:NO)、紙幣を識別部12に搬送し、当該識別部12で第2の識別処理を行う(ステップS15)。制御部15は、その後のステップS19で第2の識別処理の結果が正常であると判定された紙幣を第1の収納部2,2A,2Cに収納する(ステップS20)。制御部15は、ステップS19で第2の識別処理の結果が異常であると判定された紙幣を第2の収納部3に収納し(ステップS17)、ステップS18の処理を行う。
制御部15は、所定条件を満たすと判定された場合(ステップS16:YES)、紙幣に対する第2の識別処理を行わずに、当該紙幣を第2の収納部3に収納する(ステップS17)。ここで、所定条件を満たすと判定されたために、第2の識別処理を行わずに紙幣を第2の収納部3に収納する場合、紙幣の搬送経路としては、以下の2つが考えられる。
第1の搬送経路は、所定条件を満たさないと判定された場合と同様に、識別部12を通過させる経路である。この場合、制御部15は、所定条件を満たさないと判定された後に紙幣が識別部12を通過するときに、識別部12に第2の識別処理を行わせない。
第2の搬送経路は、識別部12を通過させない経路である。例えば、第4の実施の形態の紙幣処理装置1Cでは、制御部15は、矢印R2に示すように、紙幣を、第4の搬送路514、前反転路5114、第5の搬送路515および第7の搬送路521で構成される第2の搬送経路を経由させて、第2の収納部3に収納する。また、第1~第3の実施の形態の紙幣処理装置1,1A,1Bでは、図1および図7に二点鎖線で示すような前反転路4114をさらに設け、制御部15は、矢印R2に示すように、紙幣を、上側路4111、前反転路4114および下側路4112で構成される第2の搬送経路を経由させて、第2の収納部3に収納すればよい。
〔第2の変形例〕
第1~第4の実施の形態において、図11に示す出金処理と、図12に示す回収処理と、行うようにしてもよい。
まず、出金処理について説明する。制御部15は、図11に示すように、ステップS1~S4の処理を行う。制御部15は、ステップS4において正常であると判定した紙幣を出金部11から出金して(ステップS5)、ステップS6の処理を行う。ここまでは、第1~第4の実施の形態の出金処理と同じである。
制御部15は、ステップS4において異常であると判定した紙幣に対して、条件判定処理を行う(ステップS31)。
制御部15は、条件判定処理において、所定条件を満たすか否かを判定する。所定条件としては、以下の条件5-1~5-2が例示できる。制御部15は、条件判定処理において、条件5-1~5-2のうち、いずれか1つの条件のみについて判定してもよいし、両方の条件について判定してもよい。制御部15は、条件判定処理において、条件5-1~5-2の両方を判定対象として、判定対象の条件のうちいずれか1つの条件を満たす場合に所定条件を満たすと判定し、判定対象の全ての条件を満たさない場合に所定条件を満たさないと判定してもよい。
条件5-1は、第1の収納部2,2A,2Cにおける紙幣の収納枚数に関する条件である。例えば、条件5-1は、出金処理開始時点、または、収納対象紙幣の繰り出し直前での、第1の収納部2,2A,2Cにおける紙幣の収納枚数が第1の閾値以下であることである。制御部15は、第1の収納部2,2A,2Cの紙幣の収納枚数が第1の閾値以下である場合、所定条件を満たすと判定し、第1の閾値を超える場合、所定条件を満たさないと判定する。
ここで、第1の実施の形態の紙幣処理装置1を用いる場合、条件5-1は、1つのリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が第1の閾値以下であることである。第2~第4の実施の形態の紙幣処理装置1A,1B,1Cを用いる場合、条件5-1は、複数のリサイクル収納装置21のうち、収納対象紙幣が収納されていたリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数が第1の閾値以下であることであってもよいし、複数のリサイクル収納装置21の合計枚数が第1の閾値以下であることであってもよい。
条件5-2は、第1の識別処理において紙幣が異常と識別された要因に関する条件である。例えば、条件5-2は、紙幣が異常と識別された要因が記番号の異常であることである。制御部15は、紙幣の異常が記番号の異常である場合、収納対象紙幣が所定条件を満たすと判定し、記番号以外の異常である場合、収納対象紙幣が所定条件を満たさないと判定する。
ここで、第1の実施の形態の紙幣処理装置1を用いる場合、条件5-2における記番号の異常とは、「記番号読取不可」のことである。第2~第4の実施の形態の紙幣処理装置1A,1B,1Cを用いる場合、条件5-2における記番号の異常とは「記番号読取不可」または「記番号不一致」である。
制御部15は、ステップS31の処理の後、所定条件を満たすと判定された紙幣か否かを判定する(ステップS32)。制御部15は、所定条件を満たすと判定された紙幣の場合(ステップS32:YES)、当該紙幣を第2の収納部3に収納し(ステップS33)、ステップS2の処理を行う。
制御部15は、所定条件を満たさないと判定された紙幣の場合(ステップS32:NO)、当該紙幣を一時保留部13に保留する(ステップS7)。制御部15は、異常と識別された紙幣の異常紙幣情報142を異常紙幣リスト141に追加して(ステップS8)、ステップS2の処理を行う。
次に、回収処理について説明する。制御部15は、図12に示すように、ステップS11の処理を行う。制御部15は、一時保留部13に紙幣が保留されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、回収処理を終了する。制御部15は、一時保留部13に紙幣が保留されていると判定した場合(ステップS11:YES)、第1~第4の実施の形態の回収処理と同様に、ステップS13~S15の処理を行う。
制御部15は、ステップS15の処理(第2の識別処理)の後、第2の識別処理の結果が正常か否かを判定する(ステップS19)。制御部15は、第2の識別処理の結果が正常であると判定した場合(ステップS19:YES)、当該紙幣を第1の収納部2,2A,2C(当該紙幣に対応するリサイクル収納装置21)に収納し(ステップS20)、ステップS18の処理を行う。制御部15は、第2の識別処理の結果が異常であると判定した場合(ステップS19:NO)、当該紙幣を第2の収納部3に収納し(ステップS17)、ステップS18の処理を行う。
以上の第2の変形例においても、第1~第4の実施の形態と同様に、出金効率の低下を抑制できる。
〔その他の変形例〕
第1~第4の実施の形態、第1,第2の変形例において、条件1-3,5-2の第1の識別処理における紙幣が異常と識別された要因に関する条件を、記番号以外の異常、例えば、紙幣の裂け、汚染、穴あきであることとしてもよい。
第2~第4の実施の形態、第1の変形例において、条件2-1として、出金処理終了時点において、第1の収納部2A,2Cを構成する全てのリサイクル収納装置21における紙幣の収納枚数の合計が、第1の閾値以下であることを適用してもよい。また、条件2-2として、出金処理終了時点での一時保留部13における紙幣の保留枚数が、第2の閾値以下であることを適用してもよい。これらの場合、ステップS18において一時保留部13に紙幣が残っていると判定した場合に、図5に実線で示すように、ステップS13の処理を行うことが好ましい。
本発明の紙葉類処理装置で処理する紙葉類として、商品券、小切手を適用してもよい。
本発明は、紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に適用できる。
1,1A,1B,1C 紙幣処理装置
2,2A,2C 第1の収納部
3 第2の収納部
4,4A,4B,5 搬送部
10 筐体
10A 下部筐体
10B 上部筐体
11 出金部
12 識別部
13 一時保留部
14 記憶部
15 制御部
16 入金部
21 リサイクル収納装置
21A 第1のリサイクル収納装置
21B 第2のリサイクル収納装置
21C 第3のリサイクル収納装置
21D 第4のリサイクル収納装置
51 上側搬送部
52 下側搬送部
111 出金口
141,141A 異常紙幣リスト
142,142A 異常紙幣情報
143 収納順情報
144 異常要因情報
145A 繰り出し元情報
161 入金口
211 収納筐体
212 ステージ
213 収納搬送機構
214 検出部
215 センサ
216 検出板
217 遮光部
218 半遮光部
241B 記番号リスト
242B 紙幣情報
243B 収納順情報
244B 記番号情報
411,511 第1の搬送路
412,512 第2の搬送路
413,513 第3の搬送路
414,514 第4の搬送路
415,515 第5の搬送路
516 第6の搬送路
521 第7の搬送路
522 第8の搬送路
523 第9の搬送路
524 第10の搬送路
525 第11の搬送路
4111,5111 上側路
4112,5112 下側路
4113,5113 後反転路
4114,5114 前反転路

Claims (21)

  1. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を搬送する搬送部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    前記第1の収納部に収納されていた紙葉類に対して前記識別部で行われる第1の識別処理において、正常と識別された紙葉類を投出する投出部と、
    前記第1の識別処理において、異常と識別された紙葉類を保留する一時保留部と、
    前記搬送部および前記識別部を制御して、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第1の収納部または前記第2の収納部に搬送する収納制御処理を行う制御部と、を備え、
    前記収納制御処理は、
    所定条件を満たす場合、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第1の処理と、
    前記所定条件を満たさない場合、前記一時保留部に保留された紙葉類に対して前記識別部で第2の識別処理を行い、正常と識別された紙葉類を前記第1の収納部に搬送し、異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第2の処理と、を含む、紙葉類処理装置。
  2. 前記第1の処理は、
    前記所定条件を満たす紙葉類に対して前記識別部で前記第2の識別処理を行い、前記第2の識別処理の識別結果にかかわらず、前記所定条件を満たす紙葉類を前記第2の収納部に搬送する処理である、請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記第1の処理は、
    前記所定条件を満たす紙葉類に対して前記識別部で前記第2の識別処理を行わずに、前記所定条件を満たす紙葉類を前記第2の収納部に搬送する処理である、請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記第1の処理は、
    前記所定条件を満たす紙葉類を前記識別部を通過させずに、前記第2の収納部に搬送する処理である、請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記所定条件は、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数に関する条件である、請求項1から4のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記所定条件は、前記収納制御処理の開始時点の前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数に関する条件である、請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記所定条件は、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が第1の閾値以下であることである、請求項5または6に記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記第1の収納部における紙葉類の収納状態を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部における検出結果に基づいて、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数に関する条件を判定する、請求項6または7に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記所定条件は、前記一時保留部における紙葉類の保留枚数に関する条件である、請求項1から4のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記所定条件は、前記一時保留部における紙葉類の保留枚数が第2の閾値以下であることである、請求項9に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記所定条件は、前記第1の識別処理において紙葉類が異常と識別された要因に関する条件である、請求項1から4のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記第1の識別処理において紙葉類が異常と識別された要因は、紙葉類に付された記番号に関する異常である、請求項11に記載の紙葉類処理装置。
  13. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を搬送する搬送部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    紙葉類を投出する投出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、
    当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、
    前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、
    前記第1の識別処理で異常と識別された要因が紙葉類に付された記番号に関する異常である場合、前記異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送するように前記搬送部および前記識別部を制御する、紙葉類処理装置。
  14. 前記記番号に関する異常は、前記記番号の少なくとも一部が識別できないことである、請求項12または13に記載の紙葉類処理装置。
  15. 前記第1の収納部に収納された紙葉類の記番号を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記記番号に関する異常は、前記第1の識別処理における識別対象の紙葉類の記番号と、前記記憶部に記憶された前記識別対象の紙葉類の記番号とが一致しないことである、請求項12または13に記載の紙葉類処理装置。
  16. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を搬送する搬送部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    紙葉類を投出する投出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、
    当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、
    前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、
    前記第1の識別処理で異常と識別され、かつ、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が所定条件を満たす場合、当該異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送するように前記搬送部および前記識別部を制御する、紙葉類処理装置。
  17. 前記所定条件は、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が第1の閾値以下であることである、請求項16に記載の紙葉類処理装置。
  18. 前記第1の収納部における紙葉類の収納状態を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部における検出結果に基づいて、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数に関する条件を判定する、請求項17に記載の紙葉類処理装置。
  19. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    前記第1の収納部に収納されていた紙葉類に対して前記識別部で行われる第1の識別処理において、正常と識別された紙葉類を投出する投出部と、
    前記第1の識別処理において、異常と識別された紙葉類を保留する一時保留部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、
    所定条件を満たす場合、前記一時保留部に保留された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第1の処理と、
    前記所定条件を満たさない場合、前記一時保留部に保留された紙葉類に対して前記識別部で第2の識別処理を行い、正常と識別された紙葉類を前記第1の収納部に搬送し、異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する第2の処理と、を行う、紙葉類処理方法。
  20. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    紙葉類を投出する投出部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、
    前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、
    当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、
    前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、
    前記第1の識別処理で異常と識別された要因が紙葉類に付された記番号の異常である場合、前記異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する、紙葉類処理方法。
  21. 紙葉類をそれぞれ収納する第1の収納部および第2の収納部と、
    紙葉類を識別する識別部と、
    紙葉類を投出する投出部と、を備える紙葉類処理装置を用いる紙葉類処理方法であって、
    前記第1の収納部に収納された紙葉類を前記識別部に搬送し、
    当該搬送された紙葉類に対して前記識別部で第1の識別処理を行い、
    前記第1の識別処理で正常と識別された紙葉類を前記投出部に搬送し、
    前記第1の識別処理で異常と識別され、かつ、前記第1の収納部における紙葉類の収納枚数が所定条件を満たす場合、当該異常と識別された紙葉類を前記第2の収納部に搬送する、紙葉類処理方法。
JP2020125457A 2020-07-22 2020-07-22 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 Active JP7477387B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125457A JP7477387B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法
US17/378,793 US11790721B2 (en) 2020-07-22 2021-07-19 Sheet processing apparatus
EP21186650.4A EP3944206A1 (en) 2020-07-22 2021-07-20 Sheet processing apparatus and sheet processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020125457A JP7477387B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022021696A true JP2022021696A (ja) 2022-02-03
JP7477387B2 JP7477387B2 (ja) 2024-05-01

Family

ID=76999696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020125457A Active JP7477387B2 (ja) 2020-07-22 2020-07-22 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11790721B2 (ja)
EP (1) EP3944206A1 (ja)
JP (1) JP7477387B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010109606A1 (ja) * 2009-03-25 2010-09-30 グローリー株式会社 貨幣処理装置
JP5759289B2 (ja) * 2011-06-30 2015-08-05 グローリー株式会社 紙幣処理装置及び紙幣管理方法
JP2013016133A (ja) 2011-07-06 2013-01-24 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣処理装置
JP5788733B2 (ja) 2011-08-09 2015-10-07 グローリー株式会社 貨幣処理装置、貨幣管理システム、及び貨幣管理方法
JP5760984B2 (ja) 2011-11-28 2015-08-12 沖電気工業株式会社 紙幣処理装置
JP6695651B2 (ja) 2014-03-13 2020-05-20 沖電気工業株式会社 現金処理装置
JP6369114B2 (ja) * 2014-04-28 2018-08-08 沖電気工業株式会社 鑑別装置及び媒体取引装置
JP6679916B2 (ja) * 2015-12-14 2020-04-15 沖電気工業株式会社 現金処理装置及びサーバ
WO2020145353A1 (ja) 2019-01-10 2020-07-16 グリー株式会社 コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び音声信号処理方法
JP6667861B1 (ja) 2019-06-27 2020-03-18 IoT−EX株式会社 IoT接続システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20220028203A1 (en) 2022-01-27
JP7477387B2 (ja) 2024-05-01
US11790721B2 (en) 2023-10-17
EP3944206A1 (en) 2022-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5821585B2 (ja) 紙幣処理装置
JP6409502B2 (ja) 媒体処理装置及び媒体取引装置
JP5297919B2 (ja) 紙幣処理機
JP5633456B2 (ja) 紙幣入出金機
US20150363991A1 (en) Bill-Recycling ATM for Teller with Supplementary Collection Box and Banknote Transfer Method Applied Thereto
WO2015049733A1 (ja) 紙幣取扱装置
JP5650317B2 (ja) 紙幣処理装置
JP2012198764A (ja) 貨幣処理装置
WO2015068525A1 (ja) 自動取引装置及び自動取引システム
JP3931112B2 (ja) 紙幣取扱装置、自動取引装置、および自動取引装置のお釣り出金方法。
JP2014109963A (ja) 紙幣処理装置
JP6464658B2 (ja) 紙幣取引装置
JP2021056554A (ja) 現金処理装置
JP4935216B2 (ja) 媒体取扱装置
JP2022021696A (ja) 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法
WO2011135675A1 (ja) 紙幣処理装置および紙幣処理方法
JP2019152905A (ja) 媒体処理装置
JP7493988B2 (ja) 紙葉類処理システム、紙葉類処理方法、および決定装置
JP2015138284A (ja) 紙幣処理装置及び紙幣取引装置
JP7178798B2 (ja) 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム
JPH08194861A (ja) 紙幣入出金装置
JP7407022B2 (ja) 貨幣処理装置
JP2021144497A (ja) 貨幣入金処理装置
JP2021149761A (ja) 紙幣処理装置
JP2015176185A (ja) 現金処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7477387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150