JP2022017876A - 交通状態判定装置、交通状態判定方法、コンピュータプログラム、及び学習モデル - Google Patents

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Abstract

【課題】交通における異常状態を正確に検出する。【解決手段】交通状態判定装置は、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する学習モデルと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する状態判定部と、を備え、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。【選択図】図5

Description

本開示は、交通状態判定装置、交通状態判定方法、コンピュータプログラム、及び学習モデルに関する。
特許文献1には、異常交通流(事故等の突発事象によって交通容量の低下した交通流)を検出する検出装置が開示されている。特許文献1に開示される検出装置は、現在までの交通状態量データに基づいて現時点から所定時間後の交通状態量を予測し、交通状態量の予測値に基づいて異常交通流判定用上下閾値を設定し、所定時間後において検出された実際の交通状態量が上下閾値間の範囲外にあるか否かを判定し、範囲外にあるときに交通流が異常であると判定する。
特開平3-209599号公報
特許文献1に開示された検出装置では、現時点から所定時間後の交通状態量を正確に予測できなければ、異常交通流判定用の閾値を適切に設定することができず、異常交通流の検出精度が低下する。さらに、事故等の突発事象の内容及び程度、突発事象発生時点における交通量、突発事象発生箇所の道路形状等によって、突発事象発生後の交通流は変化する。上記のような突発事象に関する様々な状況に応じて、適切な閾値を設定することは困難である。
本開示の一態様に係る交通状態判定装置は、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する学習モデルと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する状態判定部と、を備え、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。
本開示の一態様に係る交通状態判定方法は、学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、を含み、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。
本開示の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに交通異常状態を検出させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、を実行させ、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。
本開示の一態様に係る学習モデルは、オートエンコーダによって構成される学習モデルであって、特定の地点における交通状態を示す入力データを受け付ける入力層と、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する出力層と、前記入力層及び前記出力層の間に設けられる一又は複数の中間層と、を備える。
本開示は、上記のような特徴的な構成を備える交通状態判定装置として実現することができるだけでなく、交通状態判定装置における特徴的な処理をステップとする交通状態判定方法として実現することができる。本開示は、コンピュータを通信制御装置として機能させるコンピュータプログラムとして実現したり、交通状態判定装置又は他の装置が実行する機械学習によって生成される、交通状態判定用の学習モデルとして実現したりすることができる。さらに、本開示は、交通状態判定装置の一部又は全部を半導体集積回路として実現したり、交通状態判定装置を含む交通状態判定システムとして実現したりすることができる。
本開示によれば、交通における異常状態を正確に検出することができる。
交通信号制御システムの全体構成の一例を示す図である。 実施形態に係る交通状態判定装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る交通状態判定装置における学習モデルの種別を説明する図である。 実施形態に係る学習モデルの構成の一例を示す模式図である。 実施形態に係る交通状態判定装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 同一地点における再構成誤差の時間推移を示すグラフである。 実施形態に係る表示装置による表示画面の一例を示す図である。 実施形態に係る機械学習の一例を示す模式図である。 実施形態に係る交通状態判定処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る学習処理の手順を示すフローチャートである。
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態に係る交通状態判定装置は、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する学習モデルと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する状態判定部と、を備え、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。オートエンコーダは、入力データを次元削減(エンコード)し、入力データと同一の出力データを得るように復元(デコード)する。様々なトレーニングデータによって訓練された学習モデルに正常な交通状態における入力データを与えると、高精度に入力データを復元した出力データが生成される。突発事象が発生したときの交通異常状態を反映した入力データは、正常な交通状態における入力データとは異なる傾向を示す。学習モデルは、このような交通異常状態を反映した入力データを正確に復元せず、入力データとは異なる出力データを生成する。したがって、入力データと出力データとに基づいて、交通異常状態を正確に検出することができる。
(2) 前記入力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含み、前記入力層は、前記入力データにおける前記渋滞長を受け付ける第1入力ノード、前記入力データにおける前記交通量を受け付ける第2入力ノード、及び前記入力データにおける前記旅行時間を受け付ける第3入力ノードを含み、前記出力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含み、前記出力層は、前記出力データにおける前記渋滞長を出力する第1出力ノード、前記出力データにおける前記交通量を出力する第2出力ノード、及び前記出力データにおける前記旅行時間を出力する第3出力ノードを含んでもよい。渋滞長、交通量、及び旅行時間によって正確に交通状態を示すことができる。したがって、このような入力データを用いることによって交通異常状態を正確に検出することができる。
(3) 本実施形態に係る交通状態判定装置は、複数の時間帯のそれぞれに対応する複数の前記学習モデルと、前記特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を、前記複数の時間帯に応じて分類する分類部と、を備え、前記分類部によって分類された前記交通状態情報に基づく前記入力データは、前記入力データが対応する時間帯と同一の時間帯に対応する前記学習モデルに入力されてもよい。朝及び夕方、夜間、昼間等の時間帯によって交通状態は異なる傾向を示す。したがって、時間帯毎に作成された学習モデルに、時間帯に応じて分類された入力データを与えることにより、交通異常状態を正確に検出することができる。
(4) 前記複数の学習モデルは、複数の日種のそれぞれに対応し、前記分類部は、前記交通状態情報を、前記複数の日種に応じて分類してもよい。平日、土曜日、日曜日、祝日等の日種によって交通状態は異なる傾向を示す。したがって、日種毎に作成された学習モデルに、日種に応じて分類された入力データを与えることにより、交通異常状態を正確に検出することができる。
(5) 本実施形態に係る交通状態判定装置は、前記特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を正規化し、前記入力データを生成する正規化部をさらに備えてもよい。これにより、交通状態情報を正規化することによって、入力データ間での不整合を抑制することができる。
(6) 前記状態判定部は、前記入力データと前記出力データとの差分を所定の閾値と比較することにより、前記交通異常状態が発生しているか否かを判定してもよい。正常な交通状態においては出力データが入力データとよく一致し、交通異常状態においては出力データが入力データと大きく異なる。したがって、入力データと出力データとの差分を所定の閾値と比較することで、容易且つ正確に交通異常状態を検出することができる。
(7) 前記状態判定部は、前記差分が前記閾値を規定回数連続して超過した場合に、前記交通異常状態が発生していると判定してもよい。突発事象が発生すると、渋滞等の交通異常状態が継続する。このような交通異常状態は、短時間に解消されない場合がある。したがって、規定回数連続して差分が所定の閾値を超過するか否かを判定することにより、継続する交通異常状態を検出することができる。
(8) 本実施形態に係る交通状態判定装置は、前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記交通異常状態の発生地点と、前記交通異常状態が発生していない地点とを区別した地図を表示する表示装置をさらに備えてもよい。これにより、ユーザが視覚によって交通異常状態の発生地点を確認することができる。
(9) 前記学習モデルは、前記交通状態を示すトレーニングデータを前記入力層に与えられたときに、前記トレーニングデータに近似した情報を出力するための機械学習によって生成されてもよい。これにより、交通異常状態の検出に用いられる学習モデルを作成することができる。
(10) 本実施形態に係る交通状態判定方法は、学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、を含み、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。学習モデルは、正常な交通状態を反映した入力データを正確に復元する一方で、交通異常状態を反映した入力データを正確に復元しない。したがって、入力データと出力データとに基づいて、交通異常状態を正確に検出することができる。
(11) 本実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに交通異常状態を検出させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、を実行させ、前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである。学習モデルは、正常な交通状態を反映した入力データを正確に復元する一方で、交通異常状態を反映した入力データを正確に復元しない。したがって、入力データと出力データとに基づいて、交通異常状態を正確に検出することができる。
(12) 本実施形態に係る学習モデルは、オートエンコーダによって構成される学習モデルであって、特定の地点における交通状態を示す入力データを受け付ける入力層と、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する出力層と、前記入力層及び前記出力層の間に設けられる一又は複数の中間層と、を備える。学習モデルは、正常な交通状態を反映した入力データを正確に復元する一方で、交通異常状態を反映した入力データを正確に復元しない。したがって、入力データと出力データとに基づいて、交通異常状態を正確に検出することができる。
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[1.交通信号制御システム]
図1は、交通信号制御システムの全体構成の一例を示す図である。
図1中、交通信号制御システム1は、複数の信号灯器2、複数の交通信号制御機4、交通情報データベース6(以下、「データベース」を「DB」ともいう)、路側センサ8、及び交通状態判定装置10を含む。
図1中、信号灯器2及び交通信号制御機4は、複数の交差点Ci(i=1~12)のそれぞれに設置されている。
なお、図1では、図示を簡略化するために、各交差点Ciに信号灯器2を1つだけ示しているが、実際には互いに交差する道路の上り下り用として4つの信号灯器2が設置される。
交通情報DB6及び交通状態判定装置10は、交通管制センター等に設置される。
交通信号制御機4及び交通情報DB6は、LTE(Long Term Evolution)等の移動通信システムによる無線通信が可能であり、互いに無線通信することで、相互に情報の授受が可能とされている。
交通信号制御機4は、信号灯器2の灯色制御(信号制御)を行う。
路側センサ8は、例えば、直下を走行する車両5を超音波感知する車両感知器や、インダクタンス変化で車両5を感知するループコイル、あるいはカメラの画像を画像処理して交通量や車両速度を計測する画像感知器等により構成される。
路側センサ8は、対象の交差点Ciから延びる各方路の上流側に設置され、当該交差点Ciに流入する車両台数(流入交通量)、車両速度、上流側の交差点からの旅行時間、渋滞長を計測する。旅行時間は、上流側の交差点において車両が検出された時刻から、対象の交差点Ciにおいて当該車両が検出された時刻までの時間に基づいて計測される。渋滞長は、渋滞している車列の長さである。車両速度が所定値以下の車両が連続して感知された場合に渋滞が発生していると判断される。
路側センサ8は、有線又は無線による通信回線を介して、対象の交差点Ciに設置されている交通信号制御機4に接続されている。路側センサ8は、通信回線を通じて、計測結果を交通信号制御機4へ与える。計測結果は、交通信号制御機4によって信号灯器2の灯色制御に用いられる他、交通信号制御機4によって交通情報DB6へ転送される。
なお、計測結果には、交差点Ciに流入する交通量、車両速度、旅行時間等が含まれる。路側センサ8は旅行時間及び渋滞長を計測しなくてもよい。例えば、交通管制センターに設置された装置(交通情報DB6等)が各路側センサ8による車両の検出時刻を取得し、旅行時間を算出してもよい。当該装置が、各路側センサ8によって検出された車両速度を取得し、渋滞の判定及び渋滞長の算出を行ってもよい。
交通情報DB6及び交通状態判定装置10は、LAN(Local Area Network)等によって互いに通信可能に接続される。交通情報DB6は、各交差点Ciにおける交通状態を示す交通状態情報を記憶する。交通状態情報は、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含む。
交通状態判定装置10は、交通情報DB6に記憶された交通状態情報に基づいて、交通異常状態を検出する。
[2.交通状態判定装置の構成]
図2は、本実施形態に係る交通状態判定装置10の構成の一例を示すブロック図である。
交通状態判定装置10は、プロセッサ101と、不揮発性メモリ102と、揮発性メモリ103と、入出力インタフェース104とを備える。
揮発性メモリ103は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリである。不揮発性メモリ102は、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリである。不揮発性メモリ102には、コンピュータプログラムである交通状態判定プログラム105及び交通状態判定プログラム105の実行に使用されるデータが格納される。交通状態判定装置10の各機能は、交通状態判定プログラム105がプロセッサ101によって実行されることで発揮される。交通状態判定プログラム105は、フラッシュメモリ、ROM、CD-ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。
交通状態判定プログラム105は、複数の学習モデル106を含む。さらに、不揮発性メモリ102には、訓練プログラム107が記憶される。訓練プログラム107は、機械学習用のコンピュータプログラムであり、機械学習によって学習モデル106を構築することができる。
プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。ただし、プロセッサ101は、CPUに限られない。プロセッサ101は、GPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。具体的な一例では、プロセッサ101は、マルチコアGPUである。プロセッサ101は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアロジック回路であってもよい。この場合、ハードウェアロジック回路は、交通状態判定プログラム105と同様の処理を実行可能に構成される。
入出力インタフェース104は、例えばイーサネットインタフェース(「イーサネット」は登録商標)を含み、交通情報DB6に接続されている。さらに入出力インタフェース104は、液晶ディスプレイ等の表示装置108に接続されており、映像信号を表示装置108に出力することができる。
[3.学習モデル]
学習モデル106は、プロセッサ101によって実行可能なコンピュータプログラムであり、交通異常状態の検出に用いられる。
本実施形態に係る交通状態判定装置10には、複数の学習モデル106が格納される。図3は、本実施形態に係る交通状態判定装置10における学習モデルの種別を説明する図である。交通状態は、朝及び夕方、夜間、昼間等の時間帯によって交通状態は異なる傾向を示す。このような時間帯に応じた交通状態の傾向に対応するため、学習モデル106は、複数の時間帯毎に設けられる。具体的には、1時間の各時間帯に対応して学習モデル106が設けられる。平日、土曜日、日曜日・祝日等の日種によって交通状態は異なる傾向を示す。このような日種に応じた交通状態の傾向に対応するため、学習モデル106はさらに、複数の日種毎に設けられる。具体的には、平日、土曜日、及び日曜日・祝日の各日種に対応して学習モデル106が設けられる。つまり、平日の各時間帯に対応して1つずつの学習モデル106が設けられ、土曜日の各時間帯に対応して1つずつの学習モデル106が設けられ、日曜日及び祝日の各時間帯に対応して1つずつの学習モデル106が設けられる。
図4は、本実施形態に係る学習モデルの構成の一例を示す模式図である。学習モデル106は、ニューラルネットワークの1つであるオートエンコーダによって構成され、入力層106INと、中間層106MIDと、出力層106OUTとを含む。
入力層106INは、3つのノードN11,N12,N13を含む。ノードN11(第1入力ノード)は、渋滞長の入力を受け付ける。ノードN12(第2入力ノード)は、交通量の入力を受け付ける。ノードN13(第3入力ノード)は、旅行時間の入力を受け付ける。なお、入力層106INに含まれるノードの数は3に限られない。例えば、入力層106INは、4以上のノードを含んでもよい。この場合、渋滞長、交通量、及び旅行時間を受け付ける3つのノード以外のノードは、渋滞長、交通量、及び旅行時間以外の交通状態に関するデータを受け付けてもよい。
中間層106MIDは、一又は複数の処理層によって構成される。図4に示す例では、中間層106MIDは1層構造である。中間層106MIDは、1つのノードN2を含む。なお、中間層106MIDに含まれるノードの数は1に限られないが、入力層106INに含まれるノードの数よりも少ない。
出力層106OUTは、3つのノードN31,N32,N33を含む。ノードN31(第1出力ノード)は、渋滞長を出力する。ノードN32(第2出力ノード)は、交通量を出力する。ノードN33(第3出力ノード)は、旅行時間を出力する。なお、出力層106OUTに含まれるノードの数は3に限られないが、入力層106INのノード数と同じである。例えば、出力層106OUTは、4以上のノードを含んでもよい。この場合、渋滞長、交通量、及び旅行時間を出力する3つのノード以外のノードは、渋滞長、交通量、及び旅行時間以外の交通状態に関するデータを出力してもよい。
出力層106OUTのノードN31,N32,N33のそれぞれは、中間層106MIDのノードN2にエッジによって接続される。エッジには個別の重みが設定される。
入力層106INのノードN11,N12,N13のそれぞれに与えられたデータは、エッジの重みによって重み付けされ、中間層106MIDのノードN2に受け渡される。中間層106MIDのノードN2は、割り当てられた処理を与えられたデータに対して実行する。中間層106MIDのノードN2によって処理されたデータは、エッジの重みによって重み付けされ、出力層106OUTのノードN31,N32,N33のそれぞれに受け渡される。出力層106OUTに含まれる各ノードN31,N32,N33のデータは、渋滞長、交通量、及び旅行時間である。出力層106OUTのノードN31,N32,N33から出力される出力データが、入力層106INのノードN11,N12,N13に与えられる入力データと一致するように、各エッジの重みは設定される。
学習モデル106は、後述する訓練処理によって構築される。
[4.交通状態判定装置の機能]
図5は、本実施形態に係る交通状態判定装置10の機能の一例を示す機能ブロック図である。交通状態判定装置10は、入力部111、分類部112、正規化部113、状態判定部114、及び映像信号出力部115の各機能を有する。
交通情報DB6には、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含む交通状態情報が蓄積される。入力部111は、交通情報DB6から最新の交通状態情報を受け付ける。交通状態情報には、例えば、当該情報が得られた(路側センサ8によって計測された)時刻が含まれる。
入力部111によって受け付けられた交通状態情報は、分類部112に与えられる。分類部112は、与えられた交通状態情報を、時間帯及び日種に応じて分類する。例えば、金曜日の8時45分の時刻情報が含まれる交通状態情報は、日種:平日、時間帯:8時から9時に分類され、日曜日の20時5分の時刻情報が含まれる交通状態情報は、日種:日曜日・祝日、時間帯:20時から21時に分類される。
分類部112によって分類された交通状態情報は、正規化部113に与えられる。正規化部113は、交通状態情報に含まれる渋滞長、交通量、及び旅行時間を正規化する。具体的には、正規化部113は、渋滞長、交通量、及び旅行時間のそれぞれのデータを、代表値で割ることによって無次元量化する。これによって、無次元量の渋滞長、交通量、及び旅行時間である入力データが生成される。
生成された入力データ(渋滞長、交通量、及び旅行時間)は、分類部112によって交通状態情報(すなわち、入力データ)が分類された日種及び時間帯に対応する学習モデル106に入力される。例えば、日種:平日、時間帯:8時から9時に分類された入力データは、日種:平日、時間帯:8時から9時に対応する学習モデル106に与えられ、日種:日曜日・祝日、時間帯:20時から21時に分類された入力データは、日種:日曜日・祝日、時間帯:20時から21時に対応する学習モデル106に与えられる。
学習モデル106は、入力データを次元圧縮し、さらに復元して出力データを生成する。正常な交通状態を示す入力データが学習モデル106に入力されると、入力データと概ね一致した出力データが生成される。異常な交通状態を示す入力データが学習モデル106に入力されると、入力データと異なる出力データが生成される。
学習モデル106の入力データ及び出力データは、状態判定部114に与えられる。状態判定部114は、入力データ及び出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する。具体的には、状態判定部114は、入力データと出力データとの差分を閾値と比較することにより、交通異常状態が発生しているか否かを判定する。
状態判定部114の機能について詳細に説明する。状態判定部114は、下式にしたがって再構成誤差を算出する。再構成誤差は、入力データと出力データとの差分の一例である。
再構成誤差=|入力渋滞長-出力渋滞長|+|入力交通量-出力交通量|+|入力旅行時間-出力旅行時間|
ただし、入力渋滞長は入力データに含まれる渋滞長であり、出力渋滞長は出力データに含まれる渋滞長であり、入力交通量は入力データに含まれる交通量であり、出力交通量は出力データに含まれる交通量であり、入力旅行時間は入力データに含まれる旅行時間であり、出力旅行時間は出力データに含まれる旅行時間である。
状態判定部114は、算出された再構成誤差と閾値とを比較する。状態判定部114は、連続して再構成誤差が所定の閾値を超える回数(以下、「連続超過回数」という)をカウントし、連続超過回数が規定回数に達した場合、交通状態が異常と判定する。つまり、交通状態判定装置10は、同一地点について交通状態情報の取得、分類、正規化、学習モデルによる出力データの生成、再構成誤差の算出及び再構成誤差と閾値との比較の一連の処理を複数回実施する。これらの複数回の処理サイクルにおいて、連続超過回数が規定回数以上となった場合、状態判定部114は交通状態を異常と判定する。状態判定部114は、連続超過回数が規定回数未満である場合、交通状態が正常と判定する。これにより、交通状態情報にノイズが含まれている場合に、交通状態が異常と誤判定されることを抑制することができる。
図6は、同一地点における再構成誤差の時間推移を示すグラフである。図6において、縦軸は再構成誤差を、横軸は時間を示す。図中の実線のグラフは11月10日における再構成誤差の時間推移を示し、破線のグラフは11月17日における再構成誤差の時間推移を示す。11月10日においては、事故などに起因する異常な交通状態は発生していない。このため、再構成誤差は概ね一定の値に収まっている。11月17日の15時から16時35分において事故が発生している。11月17日における再構成誤差は、5時付近、6時付近、15時付近、及び22時付近において大きな値となっている。しかし、5時付近、6時付近、及び22時付近においては、再構成誤差が大きな値を取る時間が継続せず、再構成誤差の変動は短時間である。これらの再構成誤差の変動はノイズであり、異常な交通状態を示すものではない。これに対して、15時付近においては継続して再構成誤差が大きな値を取っている。このような再構成誤差の変動を検出することにより、ノイズの影響を除去して正確に交通異常状態を検出することができる。本実施形態においては、再構成誤差が閾値を複数回連続して超えるか否かを判定することによって、再構成誤差が継続して大きな値を取ることを検出する。
再び図5を参照する。映像信号出力部115は、状態判定部114による交通異常状態の検出結果を示す映像信号を出力する。映像信号は表示装置108に与えられ、交通異常状態の検出結果が表示装置108によって表示される。
図7は、本実施形態に係る表示装置による表示画面の一例を示す図である。表示装置108は、交通異常状態の発生地点と、交通異常状態が発生していない地点とを区別した地図(以下、「交通状態マップ」という)を表示する。図7に示す例において、交通状態マップは、3次元表示された地図と、円柱状のマークとを含む。マークは、円柱の底面の地点における交通状態を示す。正常な交通状態は緑色(図中白抜き)のマークで示され、交通異常状態は赤色(図中斜線付き)のマークで示される。このような交通状態マップを表示することで、ユーザが視覚によって交通異常状態が発生している地点を把握することができる。なお、図7に示す図は交通状態マップの一例であり、このような表示形式に限定されない。例えば、2次元地図の一又は複数の地点に交通状態を示すマークを付してもよい。交通状態に応じてマークを色分け(正常は緑、異常は赤等)したり、形を変えたり(正常は円、異常は四角形等)してもよい。交通状態をマークで示すのではなく、「正常」、「異常」などの文字で表してもよい。
[5.学習機能]
次に、学習モデル106を作成する学習機能について説明する。学習機能は、訓練プログラム107によって発揮される。
交通状態判定装置10等の訓練プログラム107を実行する装置は、特定の日種の特定の時間帯における学習モデル106を作成するために、交通情報DB6から当該日種の当該時間帯における交通状態情報を多数受信する。例えばユーザが、取得された交通状態情報から、異常なデータを取り除く。すなわち取得された交通状態情報から、正常な交通状態を示すデータが選別される(スクリーニング)。
スクリーニング後の交通状態情報は正規化され、上記の入力データと同様のデータ形式のトレーニングデータを多数含むトレーニングデータセットが作成される。
トレーニングデータセットをオートエンコーダに入力することで、学習モデル106が作成される。すなわち、訓練プログラム107を実行する装置は、トレーニングデータセットを用いて機械学習を実行し、学習モデル106を構築(再構築)する。
図8は、本実施形態に係る機械学習の一例を示す模式図である。訓練プログラム107を実行する装置は、オートエンコーダにトレーニングデータセットを与え、教師なし機械学習を実行する。教師なし機械学習では、トレーニングデータが入力としてオートエンコーダに与えられ、入力と等しい出力が得られるように重み(結合荷重)が調整される。このような機械学習は、複数のトレーニングデータを用いて繰り返し行われる。機械学習によって、オートエンコーダの結合荷重が設定され、学習モデル106が構築される。
[6.交通状態判定処理]
図9は、本実施形態に係る交通状態判定装置10による交通状態判定処理の手順を示すフローチャートである。図9に示される交通状態判定処理は、学習モデル106のランタイムの処理である。
交通状態判定処理が開始すると、プロセッサ101は、対象地点を選択する(ステップS101)。対象地点は、交通異常状態の検出対象とする地点であり、例えば交差点Ciである。次に交通状態判定装置10は、交通情報DB6から対象地点の交通状態情報を受信する(ステップS102)。
プロセッサ101は、受信された交通状態情報を、日種及び時間帯によって分類する(ステップS103)。プロセッサ101は、分類された交通状態情報に含まれる要素(渋滞長、交通量、旅行時間)を正規化する(ステップS104)。これによって正規化された渋滞長、交通量、及び旅行時間を含む入力データが作成される。
プロセッサ101は、交通状態情報が分類された日種及び時間帯に対応する学習モデルに、入力データを入力する(ステップS105)。学習モデル106は、入力モデルを次元削減(エンコード)し、さらに復元(デコード)して出力データを生成する。
プロセッサ101は、入力データと出力データとの差分である再構成誤差を算出する(ステップS106)。さらにプロセッサ101は、再構成誤差と閾値とを比較し、再構成誤差が所定の閾値を超えるか否かを判定する(ステップS107)。ここでプロセッサ101は、連続して再構成誤差が所定の閾値を超えた回数をカウントする。例えば、プロセッサ101は、再構成誤差が所定の閾値を超えた場合は、カウンターの変数の値を1つインクリメントし、再構成誤差が所定の閾値以下である場合は、カウンターをリセットする。
プロセッサ101は、連続超過回数が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS108)。連続超過回数が規定値未満である場合(ステップS108においてNO)、プロセッサ101は交通状態を正常と判定する(ステップS109)。連続超過回数が規定値以上である場合(ステップS108においてYES)、プロセッサ101は交通状態を異常と判定する(ステップS110)。
プロセッサ101は、交通状態の判定結果に基づいて、交通状態マップを作成する。なお、ここでいう「交通状態マップを作成する」とは、交通状態マップを映像で表示するためのデータを内部のメモリに作成することである。さらにプロセッサ101は、交通状態マップの映像信号を表示装置108に出力し、交通状態マップを表示装置108に表示させる(ステップS111)。以上で、交通状態判定処理が終了する。
[7.学習処理]
図10は、本実施形態に係る学習処理の手順を示すフローチャートである。図10に示される学習処理は、学習モデル106のトレーニングタイムの処理である。
学習処理が開始すると、交通状態判定装置10は、過去の一定の日種及び一定の時間帯の交通状態情報を交通情報DB6から受信する(ステップS201)。例えば、平日の15時から16時の学習モデル106を作成する場合、交通状態判定装置10は、過去の平日(月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、及び金曜日)の15時から16時の交通状態情報を取得する。
プロセッサ101は、取得された交通状態情報の中から異常なデータを除去する(ステップS202)。さらに、プロセッサ101は、異常なデータが除去された交通状態情報に含まれる要素(渋滞長、交通量、旅行時間)を正規化する(ステップS203)。これによって正規化された渋滞長、交通量、及び旅行時間を含むトレーニングデータを多数含むトレーニングデータセットが作成される。
プロセッサ101は、トレーニングデータセットをオートエンコーダに与え、機械学習を実行する(ステップS204)。これによって、学習モデル106が構築される。以上で、学習処理が終了する。
[8.変形例]
上記の実施形態では、日種毎及び時間帯毎に学習モデル106を設けたが、これに限定されない。例えば、日種のみに応じて複数の学習モデル106を設けてもよいし、時間帯のみに応じて複数の学習モデル106を設けてもよい。さらに、全ての日種及び時間帯に対応する1つの学習モデル106によって、交通異常状態の検出が行われてもよい。
交通状態判定装置10が、交通状態判定処理と、学習処理とを実行する構成に限られない。例えば、学習処理は、交通状態判定装置10とは異なる装置によって実行されてもよい。この場合、学習処理を実行した装置によって構築された学習モデル106又はその複製が、交通状態判定装置10又は他の装置の不揮発性メモリに書き込まれてもよい。これにより、学習処理の実行環境を有しない装置に、学習モデル106を提供することができる。
交通状態情報に含まれる渋滞長、交通量、及び旅行時間は、路側センサ8によって計測される構成としたが、これに限定されない。例えば、車両に設けられたセンサによって車速、車両の位置などを検出し、これらの検出データを含むプローブ情報を通信によって取得し、取得されたプローブ情報に基づいて、渋滞長、交通量、及び旅行時間等が算出されてもよい。
[9.効果]
以上のように、交通状態判定装置10は、学習モデル106と、状態判定部114とを備える。学習モデル106は、特定の地点における交通状態を示す入力データから、特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する。状態判定部114は、入力データ及び出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する。学習モデル106は、入力層106INと、一又は複数の中間層106MIDと、出力層106OUTとを含むオートエンコーダである。オートエンコーダは、入力データを次元削減(エンコード)し、入力データと同一の出力データを得るように復元(デコード)する。様々なトレーニングデータによって訓練された学習モデル106に正常な交通状態における入力データを与えると、高精度に入力データを復元した出力データが生成される。突発事象が発生したときの交通異常状態を反映した入力データは、正常な交通状態における入力データとは異なる傾向を示す。学習モデル106は、このような交通異常状態を反映した入力データを正確に復元せず、入力データとは異なる出力データを生成する。したがって、入力データと出力データとに基づいて、交通異常状態を正確に検出することができる。
入力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含んでもよい。入力層106INは、入力データにおける渋滞長を受け付けるノードN11、入力データにおける交通量を受け付けるノードN12、及び入力データにおける旅行時間を受け付けるノードN13を含んでもよい。出力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含んでもよい。出力層106OUTは、出力データにおける渋滞長を出力するノードN31、出力データにおける交通量を出力するノードN32、及び出力データにおける旅行時間を出力するノードN33を含んでもよい。渋滞長、交通量、及び旅行時間によって正確に交通状態を示すことができる。したがって、このような入力データを用いることによって交通異常状態を正確に検出することができる。
交通状態判定装置10は、複数の時間帯のそれぞれに対応する複数の学習モデル106と、分類部112とを備えてもよい。分類部112は、特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を、複数の時間帯に応じて分類する。分類部によって分類された交通状態情報に基づく入力データは、入力データが対応する時間帯と同一の時間帯に対応する学習モデル106に入力されてもよい。朝及び夕方、夜間、昼間等の時間帯によって交通状態は異なる傾向を示す。したがって、時間帯毎に作成された学習モデル106に、時間帯に応じて分類された入力データを与えることにより、交通異常状態を正確に検出することができる。
複数の学習モデル106は、複数の日種のそれぞれに対応してもよい。分類部112は、交通状態情報を、複数の日種に応じて分類してもよい。平日、土曜日、日曜日、祝日等の日種によって交通状態は異なる傾向を示す。したがって、日種毎に作成された学習モデルに、日種に応じて分類された入力データを与えることにより、交通異常状態を正確に検出することができる。
交通状態判定装置10は、正規化部113をさらに備えてもよい。正規化部113は、特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を正規化し、入力データを生成する。これにより、交通状態情報を正規化することによって、入力データ間での不整合を抑制することができる。
状態判定部114は、入力データと出力データとの差分を閾値と比較することにより、交通異常状態が発生しているか否かを判定してもよい。正常な交通状態においては出力データが入力データとよく一致し、交通異常状態においては出力データが入力データと大きく異なる。したがって、入力データと出力データとの差分を閾値と比較することで、容易且つ正確に交通異常状態を検出することができる。
状態判定部114は、差分が所定の閾値を規定回数連続して超過した場合に、交通異常状態が発生していると判定してもよい。突発事象が発生すると、渋滞等の交通異常状態が継続する。このような交通異常状態は、短時間に解消されない場合がある。したがって、規定回数連続して差分が所定の閾値を超過するか否かを判定することにより、継続する交通異常状態を検出することができる。
交通状態判定装置10は、表示装置108をさらに備えてもよい。表示装置108は、状態判定部114の判定結果に基づいて、交通異常状態の発生地点と、交通異常状態が発生していない地点とを区別した地図を表示する。これにより、ユーザが視覚によって交通異常状態の発生地点を確認することができる。
学習モデル106は、交通状態を示すトレーニングデータを入力層に与えられたときに、トレーニングデータに近似した情報を出力するための機械学習によって生成されてもよい。これにより、交通異常状態の検出に用いられる学習モデル106を作成することができる。
[10.補記]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 交通信号制御システム
2 信号灯器
4 交通信号制御機
5 車両
6 交通情報データベース
8 路側センサ
10 交通状態判定装置
101 プロセッサ
102 不揮発性メモリ
103 揮発性メモリ
104 入出力インタフェース
105 交通状態判定プログラム
106 学習モデル
107 訓練プログラム
108 表示装置
111 入力部
112 分類部
113 正規化部
114 状態判定部
115 映像信号出力部
N11 ノード(第1入力ノード)
N12 ノード(第2入力ノード)
N13 ノード(第3入力ノード)
N2 ノード
N31 ノード(第1出力ノード)
N32 ノード(第2出力ノード)
N33 ノード(第3出力ノード)

Claims (12)

  1. 特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する学習モデルと、
    前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定する状態判定部と、
    を備え、
    前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである、
    交通状態判定装置。
  2. 前記入力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含み、
    前記入力層は、前記入力データにおける前記渋滞長を受け付ける第1入力ノード、前記入力データにおける前記交通量を受け付ける第2入力ノード、及び前記入力データにおける前記旅行時間を受け付ける第3入力ノードを含み、
    前記出力データは、渋滞長、交通量、及び旅行時間を含み、
    前記出力層は、前記出力データにおける前記渋滞長を出力する第1出力ノード、前記出力データにおける前記交通量を出力する第2出力ノード、及び前記出力データにおける前記旅行時間を出力する第3出力ノードを含む、
    請求項1に記載の交通状態判定装置。
  3. 複数の時間帯のそれぞれに対応する複数の前記学習モデルと、
    前記特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を、前記複数の時間帯に応じて分類する分類部と、
    を備え、
    前記分類部によって分類された前記交通状態情報に基づく前記入力データは、前記入力データが対応する時間帯と同一の時間帯に対応する前記学習モデルに入力される、
    請求項1又は請求項2に記載の交通状態判定装置。
  4. 前記複数の学習モデルは、複数の日種のそれぞれに対応し、
    前記分類部は、前記交通状態情報を、前記複数の日種に応じて分類する、
    請求項3に記載の交通状態判定装置。
  5. 前記特定の地点における交通状態を示す交通状態情報を正規化し、前記入力データを生成する正規化部をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の交通状態判定装置。
  6. 前記状態判定部は、前記入力データと前記出力データとの差分を所定の閾値と比較することにより、前記交通異常状態が発生しているか否かを判定する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の交通状態判定装置。
  7. 前記状態判定部は、前記差分が前記閾値を規定回数連続して超過した場合に、前記交通異常状態が発生していると判定する、
    請求項6に記載の交通状態判定装置。
  8. 前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記交通異常状態の発生地点と、前記交通異常状態が発生していない地点とを区別した地図を表示する表示装置をさらに備える、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の交通状態判定装置。
  9. 前記学習モデルは、前記交通状態を示すトレーニングデータを前記入力層に与えられたときに、前記トレーニングデータに近似した情報を出力するための機械学習によって生成される、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の交通状態判定装置。
  10. 学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、
    前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、
    を含み、
    前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである、
    交通状態判定方法。
  11. コンピュータに交通異常状態を検出させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    学習モデルによって、特定の地点における交通状態を示す入力データから、前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成するステップと、
    前記入力データ及び前記出力データに基づいて、交通異常状態が発生しているか否かを判定するステップと、
    を実行させ、
    前記学習モデルは、入力層と、一又は複数の中間層と、出力層とを含むオートエンコーダである、
    コンピュータプログラム。
  12. オートエンコーダによって構成される学習モデルであって、
    特定の地点における交通状態を示す入力データを受け付ける入力層と、
    前記特定の地点における交通状態を示す出力データを生成する出力層と、
    前記入力層及び前記出力層の間に設けられる一又は複数の中間層と、
    を備える、
    学習モデル。
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