JP2022017190A - 輸送体乗員の換気を向けるための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

【課題】航空機などの輸送体の乗員の間で広がる感染（例えば、細菌感染、ウイルス感染等）の低減（例えば除去）を可能にする方法、装置及び製品を提供する。
【解決手段】輸送体乗員の換気を向けるための方法及び装置が開示される。開示された例示的な装置は、輸送体のキャビンの空気供給ダクトと、空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドであって、キャビンの乗員席に延在するマニホルドと、マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が乗員席の１つを占有するとき、乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられるノズルとを含む。
【選択図】図３

Description

本開示は、広くは、輸送体に関し、より具体的には、輸送体乗員の換気を向けるための方法及び装置に関する。

通常、キャビンエアシステム（ＣＡＳ）は、航空機の乗員に清潔な、フィルタ処理された空気を提供するために、航空機において実装される。特に、ＣＡＳは、外気を航空機のキャビンに提供し、それと共に、キャビン内で空気を循環させる。結果として生じるキャビン内の気流パターンは、キャビンにおいて空気の著しい混合をもたらし得る。結果として、乗員から放出された空気は、他の乗員へと循環する可能性があり、それにより、感染等のリスクが増大する。

例示的な装置は、輸送体のキャビンの空気供給ダクトと、空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドであって、キャビンの乗員席に延在するマニホルドと、マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が乗員席の１つを占有するとき、乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられるノズルとを含む。

輸送体で使用するための例示的な座席は、空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドと、マニホルドに流体連結された導管であって、マニホルドから延在し、座席のヘッドレストの方へ延在する導管と、マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が座席を占有するとき、乗員の顔の正面に向くように位置付けられるノズルとを含む。

例示的な方法は、輸送体のキャビンと関連した空気供給ダクトに空気を提供することであって、空気供給ダクトは、キャビンの乗員席に延在するマニホルドに流体連結する、空気を提供することと、乗員が乗員席のそれぞれを占有するとき、マニホルドからの空気を、乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられたノズルへと向けることとを含む。

例示的な方法は、輸送体のキャビンの座席にマニホルドを連結することであって、マニホルドは、キャビンと関連した空気供給ダクトに流体連結される、マニホルドを連結することと、マニホルドにノズルを流体連結することと、乗員が座席を占有するとき、空気供給ダクトからの空気が、乗員の顔の正面の方へ向けられるようにノズルを位置付けることとを含む。

本明細書に開示の実施例が実装され得る例示的な航空機を示す。 本開示の教示による例示的な換気システムを示す。 図２に示される換気システムの例示的な座席の実行形態を示す。 本明細書に開示の実施例において実装され得る例示的なノズルタイプを描く。 本明細書に開示の実施例を実装する例示的な方法を表すフロー図である。 本明細書に開示の実施例を実装する例示的な方法を表すフロー図である。

図面は、縮尺通りではない。その代わり、層又は領域の厚さは、図面では拡大され得る。一般に、図面及び添付の記載の全体を通して、同一の部分又は類似の部分を指すのに、同じ参照番号が使用される。本明細書で使用されるとき、別途明記されない限り、用語「上に（ａｂｏｖｅ）」は、地球に対しての２つの部分の関係を説明する。第２の部分が、地球と第１の部分との間に少なくとも１つの部分を有する場合、第１の部分は第２の部分の上である。同様に、本明細書で使用されるとき、第１の部分が第２の部分よりも地球に近いとき、第１の部分は第２の部分の「下（ｂｅｌｏｗ）」である。上述のように、第１の部分が第２の部分の上又は下にあり得るのは、次の一以上がある。他の部分が間にある、他の部分が間にない、第１の部分と第２の部分が接触している、又は第１の部分と第２の部分が互いに直接接触していない。本特許出願において使用されるとき、任意の部分が、任意の方式で、別の部分の上にあること（例えば、上に位置付けられる、上に設置される、上に配置される、若しくは上に形成される等）の表現は、言及される部分が他の部分と接触している、又は、言及される部分が、他の部分との間に一以上の中間部分を伴って他の部分の上にある、のいずれをも示す。本明細書で使用されるとき、接続に関する言及（例えば、取り付けられる、連結される、接続される、及び結合される）は、別段の指示がない限り、接続に関する言及によって言及される要素間の中間材料及び／又はそれらの要素間の相対的移動を含み得る。したがって、接続に関する言及は、２つの要素が直接接続されていること、及び／又は互いに固定された関係であることを必ずしも暗示しない。本明細書で使用されるとき、任意の部分が別の部分と「接触している（ｃｏｎｔａｃｔ）」という記述は、当該２つの部分の間に中間部分が存在しないことを意味するように定義される。

別途特記されない限り、「第１の（ｆｉｒｓｔ）」、「第２の（ｓｅｃｏｎｄ）」、「第３の（ｔｈｉｒｄ）」などの記載は、優先順位、物理的な順序、リスト内での配置、及び／又は任意の方式での順序のいずれかの意味に帰属するか、それとも示すことなしに本明細書で使用されるが、開示された実施例を理解するのを容易にするために、要素を区別するためのラベル及び／又は任意の名前として単に使用される。幾つかの実施例では、「第１の」という記載は詳細な説明において要素を指すのに使用され得るが、一方、同じ要素は請求項において「第２の」または「第３の」などの異なる記載で指されてもよい。かかる例では、かかる記載は、例えば、別途同じ名前を共有し得る要素を、単に明白に識別するために使用されることを理解すべきである。本明細書で使用されるとき、「およそ（ａｐｐｒｏｘｉｍａｔｅｌｙ）」及び「約（ａｂｏｕｔ）」は、製造許容誤差及び／又は他の現実世界の不完全さにより、正確ではない可能性のある寸法を指す。

輸送体乗員の換気を向けるための方法及び装置が開示される。既知の航空機は、航空機の乗員に清潔な、フィルタ処理された空気を提供するために、キャビンエアシステム（ＣＡＳ）を実装する。しかし、キャビンが循環空間として作用するとき、キャビン内の空気は著しく混合され得る。特に、乗員から放出された空気は、他の乗員へと循環する可能性があり、それにより、感染等のリスクが増大する。

本明細書に開示の実施例は、航空機、宇宙船、陸上車、ボート、潜水艦、バス等であり得る輸送体の乗員の間での換気の相対的隔離の増大を可能にする。したがって、本明細書に開示の実施例は、感染（例えば、ウイルス、細菌等による）の可能性及び／又は輸送体全体を通じた望ましくない臭気の拡散を低減し得る。あるいは、本明細書に開示の実施例は、人々が互いに極めて接近して配置されるビル及び他の静止構造物に関連して実装され得る。

本明細書に開示の実施例は、空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドを利用する。マニホルドは、輸送体の複数の乗員席の間に延在し得る。少なくとも１つのノズルがノズルに流体連結される。ノズル及び／又はノズルの出口は、着席した乗員の顔の正面の方へ向けられる。例えば、ノズルは、乗員の正面に位置付けられ、乗員の正面に向くようにノズルを方向付ける湾曲を示すノズルマウントに取り付けられ得る。特に、ノズルは、乗員の口及び／又は鼻の方へ向き得る。

幾つかの実施例では、ノズルマウントは、ノズルが乗員の正面を向くように、複数の湾曲した部分を含む。幾つかの実施例では、導管は、マニホルドとノズル及び／又はノズルマウントとの間に延在する。幾つかのかかる実施例では、導管は、座席の基部と座席のヘッドレストとの間にほぼ垂直に延在する。幾つかの実施例では、ノズルマウントは座席の鉛直高さに対して枢動可能である。追加的に又は代替的に、ノズルマウント及び／又はノズルは、乗員に対してノズルの位置及び／又は向きを調整するためにしなやかである。

図１は、本明細書に開示の実施例が実装され得る例示的な航空機１００を示す。例示的な実施例では、航空機１００は、胴体１０６に取り付けられた、水平尾翼１０２、垂直尾翼１０３、及び翼（例えば固定翼）１０４を含む。例示的な実施例の翼１０４は、エンジン１０７、及びその幾つかは翼１０４の後縁又は前縁に設置される制御表面（例えば、フラップ、補助翼、タブ等）１０８を有する。制御表面１０８は、離陸、着陸、及び／又は飛行操作の間、揚力を提供するために、移される又は調整され得る（例えばそらされる等）。

例示的な実施例では、航空機１００の乗員（例えば、乗客、運航乗員、パイロット等）は、航空機１００の胴体１０６に位置する。言い換えれば、胴体１０６は、航空機１００の乗員のための生存可能な環境を提供する。この実施例では、航空機１００は、航空機１００に外気を受け入れ、さらに、胴体１０６内で空気を循環させる。本明細書に開示の実施例は、前述の乗員の間で循環された空気の相対的隔離及び／又は分離を可能にする。

図２は、本開示の教示による例示的な換気システム２００を示す。図２の例示的な実施例では、キャビン２０２は胴体１０６内に示される。換気システム２００は、分配ダクト２０６に流体連結された空気供給ダクト２０４を含む。分配ダクト２０６は、マニホルド（例えば、座席マニホルド、座席空気分配マニホルド等）２１０に流体連結される。例示的なマニホルド２１０は、座席２１２（以下座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃ等）にわたって及び／又は通じて延在し、座席のすべては、この実施例では単一の列に配置される。しかし、他の実施例では、座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃは様々な列に位置付けられ得る。

例示的な実施例では、マニホルド２１０は、それぞれの導管（例えば、それぞれの気導管、流体管、ライザ等）２１８（以下、導管２１８ａ、２１８ｂ、２１８ｃ等）を介して、ノズル２１４（以下、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃ等）に流体連結される。さらに、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃは、それぞれのノズルマウント（例えば、ノズルポジショナ、ノズル管等）２２０（以下、ノズルマウント２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃ等）によって支持及び位置付けられる。

座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃの少なくとも一人の乗員に空気を供給するために、空気は空気供給ダクト２０４に、及び分配ダクト２０６に供給される。次いで、空気は座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃにわたって延在するマニホルド２１０へと提供される。次いで、マニホルド２１０からの空気は、導管２１８ａ、２１８ｂ、２１８ｃを通過し、それぞれのノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃから出る。結果として、空気は、座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃの乗員に直接提供される。この実施例では、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃは乗員の顔の正面（例えば、乗員の口及び／又は鼻）の方へ向くように方向付けられる。特に、例示的なノズルマウント２２０ａ、２２０ｂ、２２０ｃは、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃからの空気アウトプットを、乗員の顔の正面の方へ向けるように湾曲している。言い換えれば、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃは座席２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃの前に位置付けられ、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃを乗員の顔の方へ向けるために、湾曲がなされている。この実施例では、ノズル２１４ａ、２１４ｂ、２１４ｃは、それぞれの乗員の前に、実質的に水平に（例えば水平の１５度内に）、直接位置付けられる。

図３は、図２に示される換気システム２００の例示的な座席の実行形態を示す。この実施例では、乗員３０１は、前述の座席２１２によって支持されて示される。座席は、基部（例えば座席底部）３０２、シートバック３０４、及びヘッドレスト３０６を含む。図３の例示的な図で視認できるように、ノズル２１４は乗員３０１の前に位置付けられ、乗員３０１の口及び鼻に近接するエリアにおいて、乗員３０１の方へ向く。さらに、ノズルマウント２２０はヘッドレスト３０６から離れて延在し、乗員３０１の方へ空気を向けるように湾曲している。言い換えれば、ノズル２１４は、マイクロホン及び／又はヘッドセットマイクロホンと同様の様式で、乗員３０１の方へ向けられる。この実施例では、例示された実施例の導管２１８は、シートバック３０４及び／又は座席２１２にほぼ垂直に延在する。

ノズル２１４を乗員３０１の前に位置付け、乗員３０１の顔の正面の方へノズル２１４を向けるために、ノズルマウント２２０及び／又はノズル２１４は、ノズル２１４を乗員３０１の方へ方向付ける湾曲した部分（例えば弓形の部分）３０７と同じく、座席２１２の正面の方へ延在する長手方向の伸長部分３０５を含む。言い換えれば、長手方向の伸長部分３０５と結合した湾曲した部分３０７は、ノズル２１４に乗員３０１の正面を向かせ、それにより、例えば、マイクロホンブームと同様の様式で機能する。しかし、乗員３０１の顔の正面にノズル２１４を向ける任意の適切な形状が、代わりに実装され得る。

幾つかの実施例では、ノズル２１４は、空気が乗員３０１に提供される高さを調整するために、枢動し得る。例えば、二重矢印３１２によって概して示されるように、導管２１８はピボット３１０の周りを枢動し得る。追加的に又は代替的に、ノズル２１４、ノズルマウント２２０、及び／又は導管２１８は、ノズル２１４が乗員３０１に空気を提供する位置及び／又は高さを調整するために、しなやか（例えば塑性変形可能）である。幾つかの実施例では、ノズル２１４は座席２１２と一体化されている。幾つかの実施例では、ノズル２１４は座席２１２の高さ調節に応じて（例えば、リンケージ又はカム機構等を介して）、移動及び／又は枢動する。

図４Ａ～図４Ｃは、本明細書に開示の実施例において実装され得る例示的なノズルタイプを描く。図４Ａを参照すると、ノズル２１４及び乗員３０１の上面図が示されている。図４Ａで視認できるように、ノズル２１４は、乗員３０１の頭の幅にわたって延在する。

図４Ｂは、ノズル２１４の詳細図である。この実施例では、ノズル２１４は等しい間隔で離間している複数の開孔４０１を含み、それにより、グリッドパターン（例えばピッコロホールパターン）を画定する。この実施例では、開孔４０１はすべて同等の直径を有する。しかし、他の実施例では、開孔４０１はサイズ及び／又は間隔において変化し得る。例えば、開孔４０１のサイズは、乗員３０１の中心の方向に徐々に増大し得る。

図４Ｃは、代替的な例示的なノズル４０２の詳細図である。例示的なノズル２１４と対照的に、ノズル４０２は羽根４０４を有するグリル又は格子状の開口部を示す。幾つかの実施例では、羽根４０４は乗員３０１によって角度付け及び／又は調整され得る。

本明細書に記載の例示的なノズルタイプは実施例にすぎず、任意の適切なノズルタイプが代わりに実装され得る。例えば、集束ノズル、分岐ノズル、分散ノズル等が代わりに実装され得る。

図５は、本明細書に開示の実施例を実装する例示的な方法５００を表すフロー図である。この実施例では、換気システム２００は、飛行中、航空機１００内で動作する。特に、換気システム２００は、胴体１０６の乗員に加圧した空気を提供する。

ブロック５０２において、空気は空気供給源から空気供給ダクト２０４へ提供される。

ブロック５０４において、幾つかの実施例では、空気はフィルタ処理される（例えば、１ミクロン未満のフィルタ、ＨＥＰＡフィルタ等を介して）。特に、空気はキャビン２０２を通じて再循環するとき、フィルタ処理され得る。

ブロック５０６において、空気はノズル２１４に向けられる。この実施例では、ノズル２１４は乗員の顔の正面の方へ空気を向けるために、位置付けられる及び／又は回転する。

ブロック５０８において、幾つかの実施例では、ノズルマウント２２０及び／又はノズル２１４は枢動する。例えば、ノズル２１４は、ノズル２１４が乗員の口及び／又は鼻の方へ向けられるように、乗員によって移動させられ得る。

ブロック５１０において、プロセスを繰り返すかどうか判定される。プロセスを繰り返すべき場合（ブロック５１０）、プロセスの制御はブロック５０２に戻る。そうでない場合、プロセスは終了する。この判定は、換気が必要かどうか（例えば、航空機１００が飛行中かどうか）に基づき得る。

図６は、本明細書に開示の実施例を実装する例示的な方法６００を表すフロー図である。この実施例では、換気システム２００は、航空機１００の胴体１０６に取り付けられている及び／又は据え付けられている。

ブロック６０２において、フィルタは空気供給ダクト２０４に連結される。フィルタは、乗員に提供される空気をフィルタ処理するのに使用され得る。

ブロック６０４において、マニホルド２１０は座席２１２に連結される。例えば、マニホルド２１０は、座席２１２の複数の後方に、全体を通じて及び／又はわたって位置付けられ得る。追加的に又は代替的に、マニホルド２１０は座席２１２の下に延在する。幾つかの実施例では、マニホルド２１０は航空機１００の単一の列における座席２１２の複数にわたって延在する。

ブロック６０６において、ノズル２１４はマニホルド２１０に流体連結される。ノズル２１４は、導管又はチューブ（例えば可撓管）を介してマニホルドに連結され得る。この特定の実施例では、導管２１８はマニホルド２１０とノズル２１４との間に連結（例えば流体連結）される。

ブロック６０８において、幾つかの実施例では、導管２１８はノズル２１４とマニホルド２１０との間に動作可能に連結される。

ブロック６１０において、ノズル２１４は乗員の顔の方へ位置付けられる。特に、ノズル２１４は、乗員が在席するとき、乗員の正面の方に向くように位置付けられる。

ブロック６１２では、プロセスを繰り返すかどうか判定される。プロセスを繰り返すべき場合（ブロック６１２）、プロセスの制御はブロック６０２に戻る。そうでない場合、プロセスは終了する。

前述から、航空機などの輸送体の乗員の間で広がる感染（例えば、細菌感染、ウイルス感染等）の低減（例えば除去）を可能にする例示的な方法、装置、及び製品が開示されたことが理解されよう。さらに、本明細書に開示の実施例は、輸送体の乗員の間での病原体（例えば、ウイルス、細菌等）の広がりを低減し得る。

本明細書では、特定の例示的な方法、装置、および製品について開示してきたが、この特許出願の対象範囲はこれらに限定されるものではない。むしろ、この特許出願は、この特許出願の特許請求の範囲内に公正に当てはまるすべての方法、装置、および製品を包含する。本明細書に開示の実施例は、航空機に照らして示されるが、本明細書に開示の実施例は、任意の適切な種類の輸送体又は換気を必要とするビル構造体において実装され得る。

条項１：輸送体のキャビンの空気供給ダクトと、
前記空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドであって、前記キャビンの乗員席に延在するマニホルドと、
前記マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が前記乗員席の１つを占有するとき、前記ノズルの１つは、それぞれの前記乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられるノズルと、
を備える、装置。

条項２：前記マニホルドと前記ノズルとの間に延在する導管をさらに含む、条項１に記載の装置。

条項３：前記導管が、前記乗員席の基部から前記乗員席のヘッドレストまで延在する、条項２に記載の装置。

条項４：それぞれのノズルを支持するためのノズルマウントをさらに含み、前記ノズルマウントは、前記乗員席のヘッドレストから離れるように湾曲する、条項１から３のいずれか一項に記載の装置。

条項５：前記ノズルが前記乗員の口又は鼻の方へ向けられる、条項１から４のいずれか一項に記載の装置。

条項６：前記マニホルドが、前記キャビンの同じ列の前記乗員席同士の間に延在する、条項１から５のいずれか一項に記載の装置。

条項７：輸送体で使用するための座席であって、前記座席は、
空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドと、
前記マニホルドに流体連結された導管であって、前記マニホルドから延在し、前記座席のヘッドレストの方へ延在する導管と、
前記マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が前記座席を占有するとき、前記乗員の顔の正面に向くように位置付けられるノズルと、
を備える、座席。

条項８：前記ノズルを支持するためのノズルマウントであって、前記ヘッドレストから離れるように湾曲するノズルマウントをさらに含む、条項７に記載の座席。

条項９：前記ノズルマウントが、鉛直高さに沿って枢動可能である、条項８に記載の座席。

条項１０：前記ノズルマウントが、前記乗員に対して前記ノズルの配置を調整するためにしなやかである、条項８に記載の座席。

条項１１：前記導管が、前記座席の基部から前記ヘッドレストまで延在する、条項７から１０のいずれか一項に記載の座席。

条項１２：前記マニホルドが、前記座席の後部にわたって延在する、条項７から１１のいずれか一項に記載の座席。

条項１３：輸送体のキャビンと関連した空気供給ダクトに空気を提供することであって、前記空気供給ダクトは、前記キャビンの乗員席に延在するマニホルドに流体連結する、空気を提供することと、
乗員が前記乗員席のそれぞれを占有するとき、前記マニホルドからの空気を、前記乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられたノズルへと向けることと、
を含む、方法。

条項１４：乗員の高さに基づいて、前記ノズルを支持するノズルマウントを枢動させることをさらに含む、条項１３に記載の方法。

条項１５：前記マニホルドが、前記キャビンの列の前記乗員席同士の間に延在する、条項１３又は１４に記載の方法。

条項１６：前記空気供給ダクトの前記空気をフィルタ処理することをさらに含む、条項１３から１５のいずれか一項に記載の方法。

条項１７：輸送体のキャビンの座席にマニホルドを連結することであって、前記マニホルドは、前記キャビンと関連した空気供給ダクトに流体連結される、マニホルドを連結することと、
前記マニホルドにノズルを流体連結することと、
乗員が前記座席を占有するとき、前記空気供給ダクトからの空気が、前記乗員の顔の正面の方へ向けられるように前記ノズルを位置付けることと、
を含む、方法。

条項１８：前記マニホルドと前記ノズルとの間の導管を連結することであって、前記導管は前記座席の高さに沿って延在する、導管を連結することをさらに含む、条項１７に記載の方法。

条項１９：前記空気供給ダクトにフィルタを連結することをさらに含む、条項１７又は１８に記載の方法。

条項２０：前記マニホルドが前記座席の後部に位置付けられる、条項１７から１９のいずれか一項に記載の方法。

後述の特許請求の範囲は、本明細書においてこの参照により「発明を実施するための形態」に組み込まれ、各請求項は、本開示の別個の実施形態として単独のものである。

Claims (20)

1. 輸送体のキャビンの空気供給ダクトと、
   前記空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドであって、前記キャビンの乗員席に延在するマニホルドと、
   前記マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が前記乗員席の１つを占有するとき、前記ノズルの１つは、それぞれの前記乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられるノズルと、
   を備える、装置。
2. 前記マニホルドと前記ノズルとの間に延在する導管をさらに含む、請求項１に記載の装置。
3. 前記導管が、前記乗員席の基部から前記乗員席のヘッドレストまで延在する、請求項２に記載の装置。
4. それぞれのノズルを支持するためのノズルマウントをさらに含み、前記ノズルマウントは、前記乗員席のヘッドレストから離れるように湾曲する、請求項１から３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記ノズルが、前記乗員の口又は鼻の方へ向けられる、請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記マニホルドが、前記キャビンの同じ列の前記乗員席同士の間に延在する、請求項１から５のいずれか一項に記載の装置。
7. 輸送体で使用するための座席であって、前記座席は、
   空気供給ダクトに流体連結されたマニホルドと、
   前記マニホルドに流体連結された導管であって、前記マニホルドから延在し、前記座席のヘッドレストの方へ延在する導管と、
   前記マニホルドに流体連結されたノズルであって、乗員が前記座席を占有するとき、前記乗員の顔の正面に向くように位置付けられるノズルと、
   を備える、座席。
8. 前記ノズルを支持するためのノズルマウントであって、前記ヘッドレストから離れるように湾曲するノズルマウントをさらに含む、請求項７に記載の座席。
9. 前記ノズルマウントが、鉛直高さに沿って枢動可能である、請求項８に記載の座席。
10. 前記ノズルマウントが、前記乗員に対して前記ノズルの配置を調整するためにしなやかである、請求項８に記載の座席。
11. 前記導管が、前記座席の基部から前記ヘッドレストまで延在する、請求項７から１０のいずれか一項に記載の座席。
12. 前記マニホルドが、前記座席の後部にわたって延在する、請求項７から１１のいずれか一項に記載の座席。
13. 輸送体のキャビンと関連した空気供給ダクトに空気を提供することであって、前記空気供給ダクトは、前記キャビンの乗員席に延在するマニホルドに流体連結する、空気を提供することと、
    乗員が前記乗員席のそれぞれを占有するとき、前記マニホルドからの空気を、前記乗員の顔の正面の方へ向くように位置付けられたノズルへと向けることと、
    を含む、方法。
14. 乗員の高さに基づいて、前記ノズルを支持するノズルマウントを枢動させることをさらに含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記マニホルドが、前記キャビンの列の前記乗員席同士の間に延在する、請求項１３又は１４に記載の方法。
16. 前記空気供給ダクトの前記空気をフィルタ処理することをさらに含む、請求項１３から１５のいずれか一項に記載の方法。
17. 輸送体のキャビンの座席にマニホルドを連結することであって、前記マニホルドは、前記キャビンと関連した空気供給ダクトに流体連結される、マニホルドを連結することと、
    前記マニホルドにノズルを流体連結することと、
    乗員が前記座席を占有するとき、前記空気供給ダクトからの空気が、前記乗員の顔の正面の方へ向けられるように前記ノズルを位置付けることと、
    を含む、方法。
18. 前記マニホルドと前記ノズルとの間の導管を連結することであって、前記導管は、前記座席の高さに沿って延在する、導管を連結することをさらに含む、請求項１７に記載の方法。
19. 前記空気供給ダクトにフィルタを連結することをさらに含む、請求項１７又は１８に記載の方法。
20. 前記マニホルドが前記座席の後部に位置付けられる、請求項１７から１９のいずれか一項に記載の方法。
    

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