JP2022017036A - 船舶保守支援システム、船舶保守支援方法、サーバ装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

船舶保守支援システム、船舶保守支援方法、サーバ装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】船舶機器の保守作業をより効果的に支援することができる技術を提供すること。【解決手段】実施形態の船舶保守支援システムは、端末装置と、サーバ装置と、を備える。端末装置は、船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得してサーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得して所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備える。サーバ装置は、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、前記機器情報と前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別部と、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、船舶保守支援システム、船舶保守支援方法、サーバ装置およびコンピュータプログラムに関する。
船舶に搭載される機器(以下「船舶機器」という。)を遠隔管理する技術がある(例えば特許文献1参照)。従来、航海中の船舶において、船舶に搭載されたこれらの船舶機器の保守作業は、船舶の乗務員によって実施されるのが一般的であった。また、船舶機器の保守作業を行う乗務員は、一般には船舶管理事業者の従業員であることが多く、船舶機器の保守に関する高度なスキルを有した人員ではないことが多かった。言い換えれば、従来の船舶機器の複雑さは、高度なスキルを有していない者でも保守作業を行える程度のものであることが多かった。
特開2018-103637号公報
しかしながら、近年では、バラスト水や排気ガスの排出規制の強化等により、バラスト水処理装置や排ガス浄化装置などの高度な船舶機器(以下「高度機器」という。)の船舶への搭載を義務化することが進められている。そのため、従来のように、船舶機器の保守作業を、船舶機器の保守に関する高度なスキルを有していない乗務員のみで実施することが困難になりつつある。
上記事情に鑑み、本発明は、船舶機器の保守作業をより効果的に支援することができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な端末装置とを備える船舶の保守作業を支援するシステムであって、前記端末装置は、前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備え、前記サーバ装置は、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、前記機器情報取得部によって取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別部と、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給部と、を備える船舶保守支援システムである。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時において前記1以上の機器の一部又は全部が撮像された画像データを前記保守情報として取得し、前記事象識別部は、前記画像データについて実施する画像認識処理により、前記画像データに撮像された機器において発生している事象を識別する。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時に入力された音声データを前記保守情報として取得し、前記事象識別部は、前記音声データについて実施する音声認識処理により、前記1以上の機器の一部又は全部において発生している事象を識別する。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時に入力されたテキストデータを前記保守情報として取得し、前記事象識別部は、前記テキストデータについて実施するテキスト認識処理により、前記1以上の機器の一部又は全部において発生している事象を識別する。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記支援情報供給部は、前記1以上の機器において発生している事象により特定される状況に応じた情報を前記支援情報として取得する。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記船舶が備えるアンテナ装置を用いて前記サーバ装置を通信衛星を介して外部システムと通信可能に接続する通信部と、前記外部システムとの間で情報の送受信を行う外部連携部と、をさらに備え、前記外部連携部は、前記保守情報または前記機器情報を前記外部システムに送信するとともに、前記外部システムから受信された情報を前記支援情報として前記端末装置に提供する。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記支援情報は、前記機器の操作方法に関する情報、および前記機器の設計に関する情報の少なくとも一方を含む。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記支援情報出力部は、網膜投射型のディスプレイ装置を前記支援情報の表示部として備えている。
本発明の一態様は上記の船舶保守支援システムであって、前記端末装置は、自装置周辺を撮像する撮像部をさらに備え、前記支援情報出力部は、前記撮像部によって取得される画像データに基づいて自装置周辺の拡張現実を生成して前記表示部に表示させ、さらにその拡張現実の一部として前記支援情報を表示させる。
本発明の一態様は、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な端末装置とを備える船舶保守支援システムにおいて、前記端末装置が、前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得ステップと、前記端末装置が、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力ステップと、前記サーバ装置が、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、前記サーバ装置が、前記機器情報取得ステップにおいて取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別ステップと、前記サーバ装置が、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給ステップと、を有する船舶保守支援方法である。
本発明の一態様は、前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備える端末装置と通信可能な前記サーバ装置であって、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、前記機器情報取得部によって取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別部と、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給部と、を備えるサーバ装置である。
本発明の一態様は、前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備える端末装置と通信可能な前記サーバ装置として機能するコンピュータに、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、前記機器情報取得ステップにおいて取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別ステップと、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、船舶機器の保守作業をより効果的に支援することが可能となる。
実施形態の船舶保守支援システムのシステム構成の具体例を示す図である。 実施形態の船上システムのシステム構成の具体例を示す図である。 実施形態の船上サーバの機能構成の具体例を示す図である。 実施形態の船上サーバにおいて記憶される機器情報の具体例を示す図である。 実施形態の船上サーバにおいて記憶される保守情報の具体例を示す図である。 実施形態の船上サーバにおいて記憶される支援情報の具体例を示す図である。 実施形態の船上サーバにおいて記憶される対応テーブルの具体例を示す図である。 実施形態の保守端末の機能構成の具体例を示す図である。 実施形態の保守端末の構成例を示す外観図である。 実施形態の船上システムが船舶機器群の保守作業を実施する乗務員に対して支援情報を提供する処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の船上システムが船舶機器群の保守作業を実施する乗務員に対して外部情報を提供する処理の流れを示すフローチャートである。
図1は、実施形態の船舶保守支援システムのシステム構成の具体例を示す図である。例えば、図1に示す船舶保守支援システム1は、支援対象の船舶2に搭載された船上システム3と、通信衛星4と、無線基地局5と、陸上システム6とを備える。船舶2は、通信衛星4と無線通信するためのアンテナ装置(図2にて図示)を備えている。船舶2に搭載された船上システム3は、船上のアンテナ装置を介して通信衛星4と無線通信可能に接続される。通信衛星4は、陸上の無線基地局5と無線通信可能に接続される。無線基地局5は、インターネット等の広域網に接続され、インターネット等の広域網を介して陸上システム6と通信可能に接続される。例えば陸上システム6は、船舶管理事業者が運営するシステムであってもよいし、船舶2に搭載された機器(以下「船舶機器」という。)のメーカが運営するシステムであってもよい。船上システム3と陸上システム6は、通信衛星4および無線基地局5を介して通信可能に構成されている。
図2は、実施形態の船上システム3のシステム構成の具体例を示す図である。例えば、図2に示す船上システム3は、アンテナ装置31、船内LAN(Local Area Network)321、設備LAN322、無線AP(Access Point)33、船舶機器群34、船上サーバ100、および保守端末200を備えている。アンテナ装置31は、船内LAN321と通信衛星4との間で通信を中継する装置である。例えば、船内LAN321は有線LANである。アンテナ装置31は、船内LAN321に有線接続され、通信衛星4と無線接続される。アンテナ装置31は、通信衛星4から受信されたデータを船内LAN321側に中継するとともに、船内LAN321側から受信されたデータを通信衛星4に中継する。
無線AP33は、船内LAN321に接続されたアクセスポイント装置である。無線AP33は、船上システム3に含まれる無線通信機器に対して無線LANによる通信環境を提供する。船上システム3に含まれる無線通信機器は無線AP33を介して船上LAN32に接続することができる。また、船上LAN32に有線接続された機器は、無線AP33を介して、船上システム3に含まれる無線通信機器と通信することができる。
船舶機器群34は、1つ以上の船舶機器の集合である。船舶機器群34に含まれる各船舶機器は設備LAN322に接続され、設備LAN322は船内LAN321に接続されている。設備機器群34は、設備LANおよび船内LAN321を介して船上サーバ100と通信可能に接続されている。船舶機器群34には、取り扱いが比較的簡単なものから、高度なスキルを必要とするものまで多種多様な船舶機器が含まれ得る。例えば、船舶機器群34に含まれ得る高度機器の一例として、バラスト水処理装置やEGCS(Exhaust Gas Cleaning System:排ガス浄化装置)などが挙げられる。
船上サーバ100は、船舶機器の保守作業を支援するための各種機能を備えたサーバ装置である。船上サーバ100は、船内LAN321に接続され、船内LAN321を介して船舶機器群34および保守端末200と通信可能に構成される。また、保守端末200は、船舶機器の保守作業に用いられる端末装置である。例えば保守端末200は、無線通信機能を有しており、無線AP33を介して船上サーバ100と通信可能に構成される。
実施形態の船舶保守支援システム1は、船上システム3が実施形態の船上サーバ100および保守端末200を備えることによって、船舶機器の保守作業を支援するものである。以下、船上サーバ100および保守端末200の構成について詳細に説明する。
図3は、実施形態の船上サーバ100の機能構成の具体例を示す図である。船上サーバ100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。船上サーバ100は、プログラムの実行によって機器情報記憶部101、保守情報記憶部102、支援情報記憶部103、通信部104、機器情報取得部111、端末連携部112、情報分析部113、支援情報取得部114、および外部連携部115を備える装置として機能する。なお、船上サーバ100の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
機器情報記憶部101は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置やSSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置を用いて構成される。機器情報記憶部101は、機器情報の記憶領域として用いられる。機器情報は、船舶機器群34の状態を示す情報である。例えば、機器情報は船舶機器群34から取得される各種の計測データやログ等の情報である。機器情報は、機器情報取得部111によって船舶機器群34から取得され、機器情報記憶部101に記録される。
保守情報記憶部102は、HDD等の磁気記憶装置やSSD等の半導体記憶装置を用いて構成される。保守情報記憶部102は、保守情報の記憶領域として用いられる。保守情報は、船舶機器群34の保守作業において取得される作業対象の船舶機器に関する情報である。保守情報は、保守端末200に入力され、保守端末200によって船上サーバ100に送信される。保守情報は、端末連携部112によって保守端末200から取得され、保守情報記憶部102に記録される。
支援情報記憶部103は、HDD等の磁気記憶装置やSSD等の半導体記憶装置を用いて構成される。支援情報記憶部103は、支援情報の記憶領域として用いられる。支援情報は、乗務員による船舶機器群34の保守作業を支援するための情報である。支援情報は、予め支援情報記憶部103に記憶されている。支援情報は、支援情報取得部114により、その一部又は全部が必要に応じて支援情報記憶部103から読みだされ、保守端末200に提供される。
通信部104は、船上サーバ100を船内LAN321に接続する通信インタフェースである。通信部104は、船内LAN321を介して船内の各機器と通信することができる。また、通信部104は、船内LAN321を介して通信衛星4と通信することによって陸上システム6と通信することができる。
機器情報取得部111は、通信部104を介した通信により、船舶機器群34から機器情報を取得する機能を有する。機器情報取得部111は、取得した機器情報を機器情報記憶部101に記録する。機器情報記憶部101において、機器情報はその取得時刻に対応づけて管理されるものとする。
端末連携部112は、船上サーバ100と保守端末200との間で各種情報を送受信する機能を有する。具体的には、端末連携部112は、保守端末200から保守情報を取得するとともに、保守端末200に支援情報を提供する。端末連携部112は、取得した保守情報を保守情報記憶部102に記録するとともに、支援情報取得部114から出力される支援情報を保守端末200に送信する。
情報分析部113は、保守端末200から取得される保守情報または機器情報を分析することにより、船舶機器群34に発生している事象を認識する機能(以下「事象認識機能」という。)を有する。情報分析部113は、事象認識機能による事象認識の結果を示す情報(以下「事象情報」という。)を支援情報取得部114および外部連携部115に出力する。
支援情報取得部114は、情報分析部113から出力される事象情報に基づいて、乗務員が実施中の保守作業に応じた支援情報を支援情報記憶部103から取得する機能を有する。具体的には、支援情報取得部114は、船舶機器群34において発生した事象に基づいて船舶機器群34の運用状況を識別し、識別された運用状況に応じた支援情報を支援情報記憶部103から取得する。ここでは、支援情報取得部114は、船舶機器群34において発生した事象と運用状況との対応関係を示すテーブル(以下「対応テーブル」という。)を予め記憶しており、この対応テーブルを参照することにより事象情報に合致する運用状況を識別できるものとする。支援情報取得部114は、このように識別された運用状況に対応づけられている支援情報を支援情報記憶部103から取得し、取得した支援情報を端末連携部112に出力する。出力された支援情報は、端末連携部112により、保守作業を実施中の乗務員が所持している保守端末200に送信される。なお、運用状況と支援情報との対応関係は対応テーブルで管理されてもよいし、対応テーブルとは別のテーブルで管理されてもよい。
外部連携部115は、船上サーバ100と陸上システム6との間で各種情報を送受信する機能を有する。具体的には、外部連携部115は、船舶機器群34において発生した事象に基づいて船舶機器群34の運用状況を識別し、識別された運用状況に応じた機器情報又は保守情報を陸上システム6に送信する。また、外部連携部115は、乗務員が実施中の保守作業に関する情報を陸上システム6から取得し、取得した情報を必要に応じて保守端末200に送信する。以下、陸上システム6から取得される情報を「外部情報」という。例えば、外部情報は、船上サーバ100から機器情報又は保守情報を受信した陸上システム6が、受信した機器情報又は保守情報に基づいて取得または生成した情報である。
図4は、実施形態の船上サーバ100において記憶される機器情報の具体例を示す図である。例えば、機器情報は、各レコードが時刻情報、機器ID、データ種別および機器データの各値を有するテーブル(以下「機器情報テーブル」という。)の態様で機器情報記憶部101に記憶される。時刻情報は、各レコードの機器情報が取得された時刻を表す。機器IDは、各レコードの機器情報によってその状態が表されている船舶機器の識別情報である。データ種別は、機器データの種別を示す情報である。機器データは、機器IDにより識別される船舶機器について取得された機器情報の値を示す。機器データは、ログ等のテキストデータであってもよいし、測定値等の数値データであってもよい。
図5は、実施形態の船上サーバ100において記憶される保守情報の具体例を示す図である。例えば、保守情報は、各レコードが時刻情報、端末ID、データ種別および作業データの各値を有するテーブル(以下「保守情報テーブル」という。)の態様で保守情報記憶部102に記憶される。時刻情報は、各レコードの保守情報が取得された時刻を表す。端末IDは、各レコードの保守情報を取得した保守端末200の識別情報である。データ種別は、作業データの種別を表す情報である。作業データは、端末IDにより識別される保守端末200によって取得された保守情報の値を示す。例えば、作業データは、乗務員が行った操作を示す情報(操作情報)である。また、例えば作業データは、画像情報や音声情報であってもよい。なお、図中の作業データ欄に[]書きした文言は、その作業データが[]内に記載したデータであることを表している。
図6は、実施形態の船上サーバ100において記憶される支援情報の具体例を示す図である。例えば、支援情報は、各レコードが支援データID、支援データおよび状況IDの各値を有するテーブル(以下「支援情報テーブル」という。)の態様で支援情報記憶部103に記憶される。支援データIDは各レコードにより表される支援情報の識別情報である。支援データは、支援データIDにより識別される識別情報の値を示す。例えば、支援データは、各種設計書、各種操作手順書、各種設計図などのデータである。また、例えば支援データは、支援情報を示す画像データや音声データなどであってもよい。支援データは生データの態様で管理されてもよいし、ファイルの態様で管理されてもよい。状況IDは、各種支援データが保守端末200に提供されるべき運用状況の識別情報である。図中の“〇”は、運用状況と、当該運用状況において保守端末200に提供されるべき支援データとの対応関係を表している。各種支援情報は、船舶保守支援システム1の管理者によって支援情報テーブルに予め適切な内容で登録されているものとする。
図7は、実施形態の船上サーバ100において記憶される対応テーブルの具体例を示す図である。例えば、対応テーブルは、状況ID、運用状況および事象IDの各値を有する1つ以上のレコードによって構成される。状況IDは、図6の支援情報テーブルにおける状況IDに対応する。運用状況は、状況IDによって識別される船舶機器群34の運用状況を表す。事象IDは、船舶機器群34に含まれる船舶機器の一部又は全部において発生しうる各事象の識別情報である。図中の“〇”は、運用状況と、当該運用状況において各船舶機器で発生している事象との対応関係を表している。なお、対応テーブルは、船舶保守支援システム1の管理者により予め適切な内容に設定されており、情報分析部113が参照可能な記憶領域(例えば保守情報記憶部102など)に予め記録されているものとする。
図8は、実施形態の保守端末200の機能構成の具体例を示す図である。保守端末200は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。保守端末200は、プログラムの実行によって通信部201、表示部202、操作入力部203、音声入出力部204、撮像部205、および端末制御部206を備える装置として機能する。なお、保守端末200の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
通信部201は、無線AP33を介して保守端末200を船内LAN321に接続する無線通信インタフェースである。通信部201は、船内LAN321を介して船内の各機器と通信することができる。また、通信部201は、船内LAN321を介して通信衛星4と通信することによって陸上システム6と通信することができる。
表示部202は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-luminescence)ディスプレイ等の表示装置を用いて構成される。表示部202は、端末制御部206から出力される映像信号を表示する。
操作入力部203は、タッチパネルやキーボード、マウス等の入力装置を用いて構成される。操作入力部203は、保守端末200に対する操作の入力を受け付け、当該操作の入力を示す操作信号を端末制御部206に出力する。
音声入出力部204は、マイクロフォンやスピーカ等の音響装置を用いて構成される。音声入出力部204は、周辺の音声を電気信号に変換して端末制御部206に出力するとともに、端末制御部206から出力される電気信号を音声に変換して出力する。
撮像部205は、被写体の光学像を形成する光学部と、光学部により形成された光学像を電気信号に変換して画像データを生成する電子回路とを用いて構成される。撮像部205は、生成した被写体の画像データを端末制御部206に出力する。
端末制御部206は、通信部201、表示部202、操作入力部203、音声入出力部204および撮像部205を制御することにより、保守端末200を船上サーバ100と連携して動作する保守作業支援用の端末装置として機能させる。例えば、端末制御部206は、操作入力部203を介して保守情報の入力を受け付け、入力した保守情報を通信部201を介して船上サーバ100に送信する。また例えば、端末制御部206は、音声入出力部204を介して保守端末200の周辺の音声データを取得し、当該音声データを保守情報として船上サーバ100に送信する。また例えば、端末制御部206は、撮像部205を介して保守端末200の周辺の画像データを取得し、当該画像データを保守情報として船上サーバ100に送信する。なお、画像データは映像データとして取得されてもよいし、映像データには音声データが含まれてもよい。
なお、音声データまたは映像データは、MP3やMP4などのオフラインデータの態様で送受信されてもよいし、SIP(Session Initiation Protocol)やH.323等のリアルタイム通信プロトコルによって送受信されてもよい。このように音声データまたは映像データがリアルタイム通信プロトコルによって送受信されることにより、例えば、船上サーバ100の設置場所にいる乗務員と、現場で保守作業を実施中の乗務員とが通話できる環境を構築することができる。
また、端末制御部206は、船上サーバ100から送信される支援情報を受信し、受信した支援情報を所定の態様で出力させる。例えば、テキストデータや画像データが支援情報として取得された場合、端末制御部206は支援情報が示す文字や画像を表示させるための表示信号を生成し、生成した表示信号を表示部202に出力する。また、例えば、音声データが支援情報として取得された場合、端末制御部206は支援情報が示す音声を出力させるための音声信号を生成し、生成した音声信号を音声入出力部204に出力する。また、例えば、映像データが支援情報として取得された場合、端末制御部206は映像データの再生によって得られる表示信号および音声信号をそれぞれ表示部202および音声入出力部204に出力する。
このように構成された保守端末200は、船上サーバ100との間で保守情報および支援情報の送受信を行うことにより、保守端末200を携帯した乗務員が行う船舶機器群34の保守作業を効果的に支援することができる。なお、乗務員の保守作業をより効率良く支援するためには、乗務員に提供される支援情報は保守作業の実施を妨げることなく乗務員に知覚され得ることが望ましい。より簡単に言えば、支援情報は、乗務員が保守作業を一時中断することなく確認することができるような態様で提供されることが望ましい。このような効率の良い支援情報の提供を可能にする方法の一つとして、保守端末200が備える構成要素のうちの少なくとも表示部202を、眼鏡やゴーグル等のように頭部に装着して使用することができるように保守端末200を構成することが挙げられる。
図9は、実施形態の保守端末200の構成例を示す外観図である。例えば、保守端末200の表示部202は、網膜投射型のディスプレイ装置を用いて構成される。この場合、保守端末200は、構成要素のうちの少なくとも表示部202を乗務員の眼前に固定する固定部210を備えるように構成されてもよい。図9は、固定部210が頭部に装着されることにより、表示部202が乗務員の眼前に設置された状態を表している。このように構成要素のうちの少なくとも表示部202が頭部に装着可能な態様で構成されることにより、乗務員は支援情報の表示の目視と保守作業の実施とを並行して行うことが可能となる。
なお、乗務員が視覚によって知覚する情報を保守情報として船上サーバ100に提供する場合、固定部210により、乗務員の視線方向を撮像可能な位置に撮像部205を設置することも可能である。例えば、図9は、撮像部205が固定部210の前面に配置され、音声入出力部204が固定部210の側面に配置された例を示している。このように、乗務員の視線方向を撮像可能な位置に撮像部205を固定して配置することにより、乗務員は保守情報の取得と保守作業の実施とを並行して行うことが可能となる。
また、この場合、端末制御部206は、乗務員の視線方向が撮像された画像や映像を表示部202に表示させるように構成されてもよい。このようにすれば、乗務員は保守作業の対象を表示部202の表示によって視認することができるため、作業対象を目視で確認する際に固定部210を着脱する必要がなくなる。さらに、この場合、端末制御部206は、乗務員の視線方向が撮像された画像や映像に重畳させて支援情報を表示させるように構成されてもよい。このような支援情報の表示には、いわゆる拡張現実(AR:Augmented Reality)や仮想現実(VR:Virtual Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)、代替現実(SR:Substitutional Reality)といった種々の既存の映像表現技術が用いられてもよい。
また、保守端末200は、少なくとも表示部202が装着可能な態様で構成されるほか、図示しない電池等の動力源を含め、その構成要素の全部が一体として装着可能な態様で構成されてもよい。
図10は、実施形態の船上システム3が船舶機器群34の保守作業を実施する乗務員に対して支援情報を提供する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、簡単のため、図10のフローチャートは、乗務員が保守端末200を介して船上サーバ100に保守作業の開始を通知する操作を行ったことに応じて開始される場合を想定して説明する。
まず、保守端末200において操作入力部203が保守作業の開始操作の入力を受け付ける(ステップS101)。この保守作業開始操作の入力に応じて、端末制御部206は保守作業が開始されたことを船上サーバ100に通知する(ステップS102)。また、端末制御部206は、この保守作業開始操作の入力に応じて、保守情報の取得を開始し(ステップS103)、取得された保守情報を所定のタイミングで船上サーバ100に送信する(ステップS104)。図10には図示していないが、これ以降では、保守情報の取得および送信は繰り返し実行されるものとする。
続いて、船上サーバ100では、端末連携部112が、保守端末200から送信された保守情報を受信し(ステップS201)、受信した保守情報を保守情報記憶部102に記録する。次に、情報分析部113が、受信された保守情報を分析することにより、船舶機器群34の運用状況を識別する(ステップS202)。ここで、船舶機器群34の運用状況とは、船舶機器群34に含まれる船舶機器のうち1つ以上の船舶機器の状態によって特定され得る状況をいうものとする。
例えば、船舶機器の状態に関する事象が撮像された画像データ(又は映像データ)が保守情報として取得される場合、情報分析部113は、当該画像データについて上記事象を認識する画像処理(以下「事象認識処理」という。)を実施することにより、当該船舶機器の状態を識別することができる。なお、画像に撮像された被写体を認識し、認識した被写体の状態に関する事象を識別することができれば、上記事象認識処理には既存のどのような画像処理技術が用いられてもよい。例えば、事象認識処理には、画像から所望の対象又は事象に関する特徴量を抽出する技術のほか、パターンマッチングやテンプレートマッチング、機械学習等の技術を用いることができる。情報分析部113は、このようにして識別された1つ以上の事象の組み合わせで対応テーブルを検索することにより、そのときの船舶機器群34の運用状況を特定することができる。例えば、図7の例において“事象2”および“事象3”の発生が保守情報から識別された場合、情報分析部113は、船舶機器群34の運用状況が“状況1”(○○発生)であることを特定することができる。
また、例えば、船舶機器の状態に関する事象を示す音声データ(又は映像データ)が保守情報として取得される場合、情報分析部113は、当該音声データの内容をテキストデータに変換し、変換後のテキストデータを分析することによって当該船舶機器の状態を識別することができる。ここで音声データをテキストデータに変換する手段やテキストデータを分析する手段は特定ものに限定されない。音声データのテキストデータへの変換には既存のどのような音声認識技術が用いられてもよいし、テキストデータの分析には既存のどのようなテキスト解析技術が用いられてもよい。例えば、音声認識技術の一例として、音響分析や音響モデル、発音辞書、言語モデルなどの技術を挙げることができる。また、テキスト解析技術の一例としては、形態素解析や複合語解析、意味解析などの技術を挙げることができる。
なお、情報分析部113は、船舶機器群34の運用状況の識別において機器情報を参照するように構成されてもよい。情報分析部113は、船舶機器の状態に関する事象を保守情報と機器情報の組み合わせで識別するように構成されてもよいし、保守情報と機器情報のいずれか一方に基づいて識別するように構成されてもよい。例えば、船舶機器群34の運用状況そのものを示すテキスト情報が保守情報として入力される場合、情報分析部113は当該テキスト情報によって示される状況を船舶機器群34の運用状況と識別してもよい。また、例えば、船舶機器群34の運用状況そのものを示す機器情報が保守情報として入力される場合、情報分析部113は当該機器情報によって示される状況を船舶機器群34の運用状況と識別してもよい。なお、図10には図示していないが、機器情報は機器情報取得部111によって定期的又は断続的に船舶機器群34から収集され、機器情報記憶部101に蓄積されているものとする。
次に、支援情報取得部114が、情報分析部113によって識別された船舶機器群34の運用状況に基づいて、当該運用状況における保守作業の実施を支援するために必要な支援情報を支援情報記憶部103から取得する(ステップS203)。具体的には、支援情報取得部114は、支援情報テーブルを参照し、情報分析部113によって識別された運用状況に対応づけられている支援データを支援情報記憶部103から取得する。例えば、図6の例において、船舶機器群34の運用状況が“状況2”であると識別された場合、支援情報取得部114は、当該運用状況において保守作業を実施する乗務員に提供すべき支援情報として、当該運用状況に対応づけられた“○○設計書”および“△△操作手順”のファイルデータを取得する。支援情報取得部114は、このように取得した支援情報を端末連携部112に出力する。端末連携部112は、支援情報取得部114によって取得された支援情報を保守端末200に送信する(ステップS204)。
続いて、保守端末200では、端末制御部206が船上サーバ100から送信された支援情報を受信する(ステップS105)。端末制御部206は、受信した支援情報を所定の態様で出力するための出力信号を生成し、生成した出力信号を出力の態様に応じた出力部に出力する(ステップS106)。例えば、次に説明する保守端末200の表示部202および音声入出力部204は出力部の一例であり、表示信号および音声信号は出力信号の一例である。
例えば、テキストデータや画像データなどが支援情報として取得された場合、端末制御部206はこれらを表示するための表示信号を支援情報に基づいて生成し、生成した表示信号を表示部202に出力する。また、例えば、音声データが支援情報として取得された場合、端末制御部206はこれらを音声出力するための音声信号を支援情報に基づいて生成し、生成した音声信号を音声入出力部204に出力する。なお、出力信号の生成は、支援データを操作するためのアプリケーションプログラムによって行われてもよいし、出力信号の出力部への出力はオペレーティングシステムやBIOS(Basic Input / Output System)等のプログラムによって実行されてもよい。
このように構成された実施形態の船上サーバ100は、保守端末200において取得された保守情報に基づいて船舶機器群34の運用状況を識別するとともに、その運用状況における保守作業に必要な支援情報を特定して保守端末200に供給することができる。このような構成を備えることにより、実施形態の船舶保守支援システム1は、船舶機器の保守作業をより効果的に支援することが可能となる。
図11は、実施形態の船上システム3が船舶機器群34の保守作業を実施する乗務員に対して外部情報を提供する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、簡単のため、図11のフローチャートは、図10のフローチャートと同様に、乗務員が保守端末200を介して船上サーバ100に保守作業の開始を通知する操作を行ったことに応じて開始される場合を想定して説明する。また、図11において、図10と同様の処理には図10と同じ符号を付すことにより説明を省略する。
まず、船上サーバ100において外部連携部115が、情報分析部113から出力される事象情報に基づいて、乗務員が実施中の保守作業に関して取得された保守情報を陸上システム6に送信する(ステップS301)とともに、当該保守作業に関して陸上システム6に連携すべき機器情報を機器情報記憶部101から取得する(ステップS302)。具体的には、外部連携部115は、事象情報に基づいて船舶機器群34において発生した事象を識別するとともに、当該事象が発生した船舶機器を特定し、特定した当該船舶機器に関する機器情報を機器情報記憶部101から取得する。外部連携部115は、取得した機器情報を陸上システム6に送信する(ステップS303)。
続いて、外部連携部115は、陸上システム6から保守作業を実施中の乗務員に対して提供すべき外部情報が受信されたか否かを判定する(ステップS304)。図中の破線矢印は、陸上システム6が任意のタイミングで外部情報を船上サーバ100に提供し得ることを表している。例えば、保守情報や機器情報を確認した船舶管理事業者や船舶機器メーカの担当者が、船上サーバ100に保持されていない支援情報を外部情報として船上サーバ100に提供することが考えられる。
ここで乗務員に対して提供されるべき外部情報が受信されたと判定された場合(ステップS304-YES)、外部連携部115は受信された外部情報を端末連携部112に出力する。端末連携部112は、外部連携部115から出力された外部情報を保守端末200に送信する(ステップS305)。保守端末200では、端末制御部206がこの外部情報を受信し(ステップS401)、受信した外部情報を所定の態様で各出力部に出力させる(ステップS402)。外部情報は、支援情報と同様に、テキストデータとして提供されてもよいし、画像データとして提供されてもよいし、音声データとして提供されてもよいし、映像データとして提供されてもよい。
なお、陸上システム6と保守端末200との間における音声データ又は映像データの送受信は、船上サーバ100と保守端末200との間での送受信と同様に、オフラインデータの態様で送受信されてもよいし、リアルタイム通信プロトコルによって送受信されてもよい。例えば、外部連携部115は、SIPサーバとして機能することにより、陸上システム6と保守端末200との間でend-to-endでの音声通信環境を構築することができる。このように音声データまたは映像データがリアルタイム通信プロトコルによって送受信されることにより、例えば、船舶機器メーカや船舶管理事業者の担当者が保守作業を実施中の乗務員に対してより適切かつ柔軟に対応方法を指示することが可能となる。
なお、外部連携部115は、陸上システム6から供給された外部情報を保守端末200に送信する一方で、そのときの運用状況に対応づけて支援情報記憶部103に記録するように構成されてもよい。このようにすれば、それ以降の保守作業では、当該外部情報を支援情報として提供することが可能となる。すなわち、陸上システム6から供給された外部情報をノウハウとして船上に蓄積することが可能となる。
一方、ステップS304において、乗務員に対して提供されるべき外部情報が受信されていないと判定された場合(ステップS304-NO)、外部連携部115はステップS201に処理を戻し、保守情報および機器情報の陸上システム6への送信と、外部情報の受信および保守端末200への提供を繰り返し実行する。
このように構成された実施形態の船上サーバ100は、保守端末200において取得された保守情報に基づいて船舶機器群34の運用状況を識別するとともに、その運用状況における保守作業に必要な外部情報を陸上システム6から取得して保守端末200に供給することができる。このような構成を備えることにより、実施形態の船舶保守支援システム1は、船舶機器の保守作業をより効果的に支援することが可能となる。
また、実施形態の船上サーバ100は、保守作業の実施中に取得された保守情報を陸上システム6に連携するとともに、そのときの運用状況に応じた機器情報を選択して陸上システム6に連携することができる。このため、陸上システム6を運営する船舶管理事業者や船舶機器メーカの担当者は、船上における船舶機器群34の運用状況を詳細かつ迅速に把握することが可能となる。また、このような運用状況の詳細かつ迅速な把握が可能となることにより、船舶管理事業者や船舶機器メーカの担当者は、船上で保守作業を実施している乗務員に対して的確な情報を迅速に提供することが可能となる。
したがって、実施形態の船舶保守支援システム1によれば、バラスト水処理装置や排ガス浄化装置などの高度な船舶機器が搭載された船舶における保守作業を、当該船舶の乗務員が適切に実施することが可能となる。
<変形例>
実施形態の船上サーバ100は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いて実装されてもよい。この場合、船上サーバ100が備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。例えば、端末連携部112と外部連携部115とは、それぞれ異なる情報処理装置に実装されてもよいし、各情報記憶部はそれぞれ異なるデータベース装置として実装されてもよい。
また、船上サーバ100と保守端末200との間の通信が十分な速度で実施される限りにおいて、実施形態の船上サーバ100は必ずしも船上に設置される必要はない。例えば、船上サーバ100は、通信衛星4を介して保守端末200と通信可能に接続された陸上サーバとして実装されてもよい。陸上サーバは、ネットワークを介して通信可能に接続された複数の情報処理装置を用いて実装されてもよいし、陸上サーバが備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。
上述した実施形態における船上サーバ100および保守端末200の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、機器の保守作業を遠隔地から管理又は支援する装置、システム、方法またはコンピュータプログラムに適用可能である。また、本発明は、保守作業の対象機器が、船舶機器などのように、その保守作業が必ずしも対象機器の保守に関する高度なスキルを有した人員ではない者によって実施される機器である場合により効果的である。
1…船舶保守支援システム、2…船舶、3…船上システム、31…アンテナ装置、321…船内LAN、322…設備LAN、33…無線AP、34…船舶機器群、4…通信衛星、5…無線基地局、6…陸上システム、
100…船上サーバ、101…機器情報記憶部、102…保守情報記憶部、103…支援情報記憶部、104…通信部、111…機器情報取得部、112…端末連携部、113…情報分析部、114…支援情報取得部、115…外部連携部、
200…保守端末、201…通信部、202…表示部、203…操作入力部、204…音声入出力部、205…撮像部、206…端末制御部、210…固定部。

Claims (12)

  1. サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な端末装置とを備える船舶の保守作業を支援するシステムであって、
    前記端末装置は、
    前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、
    前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、
    前記機器情報取得部によって取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別部と、
    前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給部と、
    を備える船舶保守支援システム。
  2. 前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時において前記1以上の機器の一部又は全部が撮像された画像データを前記保守情報として取得し、
    前記事象識別部は、前記画像データについて実施する画像認識処理により、前記画像データに撮像された機器において発生している事象を識別する、
    請求項1に記載の船舶保守支援システム。
  3. 前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時に入力された音声データを前記保守情報として取得し、
    前記事象識別部は、前記音声データについて実施する音声認識処理により、前記1以上の機器の一部又は全部において発生している事象を識別する、
    請求項1又は2に記載の船舶保守支援システム。
  4. 前記保守情報取得部は、前記保守作業の実施時に入力されたテキストデータを前記保守情報として取得し、
    前記事象識別部は、前記テキストデータについて実施するテキスト認識処理により、前記1以上の機器の一部又は全部において発生している事象を識別する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の船舶保守支援システム。
  5. 前記支援情報供給部は、前記1以上の機器において発生している事象により特定される状況に応じた情報を前記支援情報として取得する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の船舶保守支援システム。
  6. 前記船舶が備えるアンテナ装置を用いて前記サーバ装置を通信衛星を介して外部システムと通信可能に接続する通信部と、
    前記外部システムとの間で情報の送受信を行う外部連携部と、
    をさらに備え、
    前記外部連携部は、前記保守情報または前記機器情報を前記外部システムに送信するとともに、前記外部システムから受信された情報を前記支援情報として前記端末装置に提供する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の船舶保守支援システム。
  7. 前記支援情報は、前記機器の操作方法に関する情報、および前記機器の設計に関する情報の少なくとも一方を含む、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の船舶保守支援システム。
  8. 前記支援情報出力部は、網膜投射型のディスプレイ装置を前記支援情報の表示部として備えている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の船舶保守支援システム。
  9. 前記端末装置は、自装置周辺を撮像する撮像部をさらに備え、
    前記支援情報出力部は、前記撮像部によって取得される画像データに基づいて自装置周辺の拡張現実を生成して前記表示部に表示させ、さらにその拡張現実の一部として前記支援情報を表示させる、
    請求項8に記載の船舶保守支援システム。
  10. サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な端末装置とを備える船舶保守支援システムにおいて、
    前記端末装置が、前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得ステップと、
    前記端末装置が、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力ステップと、
    前記サーバ装置が、前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、
    前記サーバ装置が、前記機器情報取得ステップにおいて取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別ステップと、
    前記サーバ装置が、前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給ステップと、
    を有する船舶保守支援方法。
  11. 前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備える端末装置と通信可能な前記サーバ装置であって、
    前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得部と、
    前記機器情報取得部によって取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別部と、
    前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給部と、
    を備えるサーバ装置。
  12. 前記船舶に搭載されている1以上の機器の保守作業に関する保守情報を取得するとともに、取得した前記保守情報を前記サーバ装置に供給する保守情報取得部と、前記サーバ装置から前記保守作業の実施に供する支援情報を取得するとともに、取得した前記支援情報を所定の態様で出力する支援情報出力部と、を備える端末装置と通信可能な前記サーバ装置として機能するコンピュータに、
    前記1以上の機器の状態に関する機器情報を取得する機器情報取得ステップと、
    前記機器情報取得ステップにおいて取得される前記機器情報と、前記端末装置から供給される前記保守情報との少なくとも一方に基づいて、前記1以上の機器の一部又は全部に発生している事象をそれぞれ識別する事象識別ステップと、
    前記支援情報に含める情報を前記1以上の機器において発生している事象に基づいて取得するとともに、取得した情報を前記支援情報として前記端末装置に供給する支援情報供給ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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