JP2022015623A - 現像カートリッジ - Google Patents

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万梨子 茂木
Mariko Mogi
和聡 仲村
Kazuaki Nakamura
英志 西山
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Abstract

【課題】現像カートリッジの位置がずれるのを抑制する。【解決手段】現像カートリッジ10は、現像ローラ12と、第1回転方向D1と第2回転方向D2の両方に回転可能なカップリング22と、磁性部材70とを備える。カップリング22は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、第1回転方向D1に回転する場合に、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に近づく方向の第1モーメントM1を発生させ、第2回転方向D2に回転する場合に、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5から離れる方向の第2モーメントM2を発生させる。磁性部材70は、現像カートリッジ10にドラムカートリッジ5に近づく方向への磁力を発生させる。現像カートリッジ10は、カップリング22が第2回転方向D2に回転する場合に、第2モーメントM2に抗い、磁力によりドラムカートリッジ5に近づく方向に付勢される。【選択図】図13

Description

本開示は、駆動力が入力されるカップリングを備える現像カートリッジに関する。
現像カートリッジは、画像形成装置本体から駆動力を受けるカップリングを有している。そして、現像カートリッジの筐体内のトナーの残量に応じて、適宜、現像剤カートリッジから現像カートリッジの筐体にトナーを供給する画像形成装置が知られている(特許文献1)。この画像形成装置では、装置本体のソレノイドを作動させて本体側のレバーを動かし、この本体側のレバーが現像カートリッジ側のレバーにアクセスすることで、トナーの供給を行うように構成されていた。
特開2017-181946号公報
しかし、従来の装置では、カップリングの動作のみで、現像カートリッジの現像室にトナーを供給することができなかった。そのため、カップリングの動作のみで、必要なタイミングでトナーを供給することができる現像カートリッジが望まれている。
カップリングを第1回転方向に回転させると、トナー供給をせずに現像ローラを回転させ、カップリングを第1回転方向と逆の第2回転方向に回転させると、トナー供給をしながら現像ローラを回転させる構成の現像カートリッジが考えられる。
しかしながら、カップリング駆動が第1回転方向の場合と第2回転方向の場合で、カップリング駆動から現像カートリッジにかかる回転モーメントの方向が変わるので、現像カートリッジの位置が、ずれしてしまう虞があった。
そこで、本開示は、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することを目的とする。
現像カートリッジは、軸方向に延びる第1軸について回転可能な現像ローラと、軸方向に延びる第2軸について第1回転方向と第1回転方向と逆の第2回転方向の両方に回転可能なカップリングと、磁性部材と、を備える。
カップリングは、現像カートリッジが画像形成装置またはドラムカートリッジに装着された状態において、カップリングが第1回転方向に回転する場合に、現像カートリッジが画像形成装置またはドラムカートリッジに近づく方向の第1モーメントを発生させ、カップリングが第2回転方向に回転する場合に、現像カートリッジが画像形成装置またはドラムカートリッジから離れる方向の第2モーメントを発生させる。
磁性部材は、現像カートリッジに画像形成装置またはドラムカートリッジに近づく方向への磁力を発生させる。
現像カートリッジは、カップリングが第2回転方向に回転する場合に、第2モーメントに抗い、磁力により画像形成装置またはドラムカートリッジに近づく方向に付勢される。
この構成によれば、カップリングが第1回転方向に回転する場合と第2回転方向に回転する場合とで、現像カートリッジにかかるモーメントの方向が変わっても、カップリングが第2回転方向に回転する場合に、現像カートリッジが、第2モーメントに抗い、磁力により画像形成装置またはドラムカートリッジに近づく方向に付勢されるので、現像カートリッジが動くのを抑制することができる。これにより、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することができる。
磁性部材は、カップリングよりも現像ローラから遠くに位置する構成とすることができる。
これによれば、磁性部材がカップリングよりも現像ローラの近くに位置する場合と比較して、磁力が小さくても現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することができる。
現像カートリッジは、トナーを収容可能な筐体をさらに備え、磁性部材は、軸方向において筐体の一方側と他方側のそれぞれに位置する構成とすることができる。
これによれば、筐体の軸方向における両側に位置する磁性部材で発生する磁力により、現像カートリッジの位置がずれるのをより抑制することができる。
現像カートリッジは、画像形成装置またはドラムカートリッジの、位置決め面に接触可能な第1接触面をさらに備え、カップリングは、現像カートリッジが画像形成装置またはドラムカートリッジに装着された状態において、カップリングが第1回転方向に回転する場合に、第1接触面が位置決め面に近づく方向の第1モーメントを発生させ、カップリングが第2回転方向に回転する場合に、第1接触面が位置決め面から離れる方向の第2モーメントを発生させ、現像カートリッジは、カップリングが第2回転方向に回転する場合に、第2モーメントに抗い、磁力により第1接触面が位置決め面に近づく方向に付勢される構成とすることができる。
現像カートリッジは、トナーを収容可能な筐体をさらに備え、第1接触面は、軸方向において筐体の一方側と他方側のそれぞれに位置する構成とすることができる。
これによれば、現像カートリッジの安定した支持が可能となる。
第1接触面は、現像カートリッジが画像形成装置に装着された状態における、位置決め面の上に位置する構成とすることができる。
これによれば、磁力に加え、現像カートリッジの自重により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントにより、現像カートリッジの位置がずれるのをより抑制することができる。
カップリングが第2回転方向に回転する場合、磁力により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントと、現像カートリッジの自重により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントとの和は、第2モーメントよりも大きい構成とすることができる。
現像カートリッジは、感光体ドラムと、位置決め面とを有するドラムカートリッジに装着可能である構成とすることができる。
現像カートリッジは、現像ローラを感光体ドラムに押圧するための押圧力を受ける第2接触面をさらに備え、第1接触面、または、位置決め面は、軸方向に延びる第3軸について回転可能なコロの外周面である構成とすることができる。
これによれば、コロが回転することで、第1接触面と位置決め面との接触によって発生する摩擦が押圧荷重に影響を及ぼすのを抑制することができる。
第2接触面は、押圧力を受けた場合に、現像カートリッジに第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントを発生させる構成とすることができる。
これによれば、磁力に加え、押圧力により、現像カートリッジの位置がずれるのをより抑制することができる。
カップリングが第2回転方向に回転する場合、磁力により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントと、現像カートリッジの自重により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントと、第2接触面が受ける押圧力により発生する第1接触面が位置決め面に近づく方向のモーメントとの和は、第2モーメントよりも大きい構成とすることができる。
磁性部材は、磁性体からなるコロであり、第1接触面は、コロの外周面であり、位置決め面は、磁石からなる構成とすることができる。
位置決め面は、磁性体からなるコロの外周面であり、磁性部材は、第1接触面を有し、磁石からなる構成とすることができる。
現像カートリッジは、第1接触面を有するリブであって、位置決め面と磁性部材に挟まれるリブをさらに備え、磁性部材は、磁石からなり、磁力によりリブを第1接触面が位置決め面に接触する方向に付勢する構成とすることができる。
カップリングは、現像ローラを回転させるためのカップリングギヤを有し、現像カートリッジは、筐体と、筐体の内部に位置する現像室であって、現像ローラへ供給するためのトナーを収容可能な現像室と、筐体の内部に位置するトナー収容室であって、現像室へ供給するためのトナーを収容可能なトナー収容室と、トナー収容室内のトナーを、現像室へ供給可能なオーガ、または、アジテータであって、軸方向に延びるオーガ軸について回転可能なオーガ、または、アジテータと、オーガまたはアジテータとともに回転可能な搬送ギヤと、カップリングギヤと噛み合い、且つ、第1回転方向と第2回転方向の両方に回転可能な移動ギヤにおいて、カップリングギヤと噛み合った状態で、搬送ギヤと噛み合う第1位置と、搬送ギヤと噛み合わない第2位置との間で移動可能な移動ギヤであって、カップリングギヤが第2回転方向に回転する場合に第1位置に位置し、カップリングギヤが第1回転方向に回転する場合に第2位置に位置する移動ギヤと、をさらに備える構成とすることができる。
現像カートリッジは、現像ローラを回転させるための第1ギヤと、第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、第2軸について第2回転方向に回転可能な第2ギヤと、軸方向においてカップリングと第2ギヤとの間に位置し、カップリングとともに回転するクラッチであって、カップリングが第2回転方向に回転する場合に第2ギヤの一部と係合し、カップリングギヤとともに第2ギヤを第2回転方向に回転させ、カップリングが第1回転方向に回転する場合には、第2ギヤの一部と係合せず、カップリングとともに第2ギヤを回転させないクラッチと、を備え、カップリングギヤが第2回転方向に回転する場合、移動ギヤは第1位置に位置し、第1ギヤと噛み合わず、カップリングギヤが第2回転方向に回転することに応じて、第2ギヤは、クラッチを介してカップリングギヤとともに第2回転方向に回転するとともに、第1ギヤは、第2ギヤとの噛み合いにより第1回転方向に回転し、カップリングギヤが第1回転方向に回転する場合、移動ギヤは第2位置に位置し、第1ギヤと噛み合い、カップリングギヤが第1回転方向に回転することに応じて、移動ギヤは、カップリングギヤとの噛み合いにより第2回転方向に回転するとともに、第1ギヤは、移動ギヤとの噛み合いにより第1回転方向に回転する構成とすることができる。
カップリングギヤが第1回転方向に回転する場合、クラッチは第2ギヤの一部と係合せず、第2ギヤは、第1ギヤとの噛み合いにより第1ギヤが第1回転方向に回転するのに応じて第2回転方向に回転する構成とすることができる。
クラッチは、第2ギヤの一部と係合する係合位置と、第2ギヤの一部と係合しない離脱位置との間で軸方向に沿って移動可能である構成とすることができる。
本開示によれば、現像カートリッジの位置がずれるのを抑制することができる。
第1実施形態の画像形成装置の断面図である。 現像カートリッジの断面図である。 現像カートリッジの斜視図である。 ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側を示す分解斜視図である。 ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側を示す斜視図である。 カップリングギヤ、クラッチおよび第2ギヤの分解斜視図(a)と、第2ギヤの斜視図(b)である。 クラッチを軸方向の一方側から見た斜視図(a)と、軸方向の他方側から見た斜視図(b)である。 カップリングを軸方向の一方側から見た斜視図(a)と、軸方向の他方側から見た斜視図(b)および平面図(c)と、カップリングの突出片を回転方向に沿った面で切ったX-X断面図(d)である。 クラッチが係合位置に位置するときのカップリング、クラッチおよびシャフトの各部位の関係を示す図(a),(b)である。 クラッチが離脱位置に位置するときのカップリング、クラッチおよびシャフトの各部位の関係を示す図(a),(b)である。 ドラムカートリッジと、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側を示す側面図である。 ドラムカートリッジの断面と、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側の側面を示す図である。 ドラムカートリッジの断面と、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側の側面を示す図であって、カップリングが時計回りに回転するときに発生するモーメントを説明する図(a)と、カップリングが反時計回りに回転するときに発生するモーメントを説明する図(b)である。 移動ギヤが第2位置に位置するときのギヤの噛み合いを説明する図(a)と、(a)のY-Y断面におけるギヤの噛み合いを示す図(b)である。 移動ギヤが第1位置に位置するときのギヤの噛み合いを説明する図(a)と、(a)のZ-Z断面におけるギヤの噛み合いを示す図(b)である。 第2実施形態の、ドラムカートリッジの断面と、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側の側面を示す図である。 第3実施形態の、ドラムカートリッジの断面と、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側の側面を示す図(a)と、磁性部材、リブおよびコロの斜視図(b)である。 第4実施形態の、ドラムカートリッジの断面と、ギヤカバーを外した状態における、現像カートリッジの軸方向の一方側の側面を示す図である。
次に、本開示の第1実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体2と、給紙部3と、画像形成部4と、制御部CUを主に備える。
本体筐体2は、フロントカバー2Aと、本体筐体2の上部に位置する排紙トレイ2Bとを有している。本体筐体2は、内部に給紙部3、画像形成部4を備える。フロントカバー2Aを開くことで、現像カートリッジ10が着脱可能に装着される。
給紙部3は、用紙Sを収容している。そして、給紙部3は、画像形成部4に用紙Sを1枚ずつ供給する。
画像形成部4は、ドラムカートリッジ5と、現像カートリッジ10と、図示省略した露光装置と、定着器4Cとを含む。
ドラムカートリッジ5は、フレーム5Aと、フレーム5Aに回転可能に支持された感光体ドラム5Bおよび転写ローラ5Tとを備える。転写ローラ5Tは、感光体ドラム5Bと向かい合う。転写ローラ5Tは、感光体ドラム5Bとの間で用紙Sを挟みながら搬送する。
現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に装着可能である。詳しくは、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対して着脱可能である。現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に装着された状態で画像形成装置1に着脱される。
図2に示すように、現像カートリッジ10は、筐体11と、現像ローラ12と、供給ローラ13と、第1アジテータ14と、第2アジテータ15と、オーガ16とを備える。
筐体11は、現像室11Aと、トナー収容室11Bとを有する。現像室11Aは、筐体11の内部に位置する。トナー収容室11Bは、筐体11の内部に位置する。現像室11Aとトナー収容室11Bとは隔壁11Wにより仕切られているが、オーガ16が配置された部分において通路11Pにより繋がっている。通路11Pは、軸方向における筐体11の一部にのみ配置されている。
現像室11Aには、現像ローラ12と、供給ローラ13が配置されている。現像室11Aは、現像ローラ12へ供給するためのトナーTを収容可能である。
トナー収容室11Bは、現像室11Aとは別の、現像室11Aへ供給するためのトナーTを収容可能な部屋である。トナー収容室11Bは、現像室11Aよりも、現像ローラ12から離れて位置する。
現像ローラ12は、軸方向に延びる現像ローラシャフト12Aと、ローラ部12Bとを備える。なお、軸方向は、現像ローラ12の軸方向であり、以下、単に軸方向ともいう。ローラ部12Bは、現像ローラシャフト12Aの外周面を覆う。ローラ部12Bは、導電性のゴムなどからなる。現像ローラ12は、軸方向に延びる第1軸A1について回転可能である。現像ローラ12は、現像ローラシャフト12Aを中心に回転可能に筐体11に支持されている。
供給ローラ13は、現像ローラ12にトナーTを供給する。供給ローラ13は、軸方向に延びる供給ローラシャフト13Aと、ローラ部13Bとを備える。ローラ部13Bは、供給ローラシャフト13Aの外周面を覆う。ローラ部13Bは、スポンジなどからなる。供給ローラ13は、軸方向に延びる供給ローラ軸13Xについて回転可能である。供給ローラ13は、供給ローラシャフト13Aを中心に回転可能である。
第1アジテータ14は、軸方向に長い板状の部材である。第1アジテータ14は、シャフト14Aを有している。第1アジテータ14は、軸方向に延びる第1アジテータ軸14Xについて回転可能である。シャフト14Aは、第1アジテータ軸14Xについて回転可能に筐体11に支持されている。第1アジテータ14は、回転することにより現像室11A内のトナーTを撹拌可能である。
第2アジテータ15は、軸方向に長い板状の部材である。第2アジテータ15は、シャフト15Aを有している。第2アジテータ15は、軸方向に延びる第2アジテータ軸15Xについて回転可能である。シャフト15Aは、第2アジテータ軸15Xについて回転可能に筐体11に支持されている。第2アジテータ15は、回転することによりトナー収容室11B内のトナーTを撹拌可能である。
オーガ16は、軸方向に延びるオーガシャフト16Aと、螺旋板16Bとを有する。螺旋板16Bは、オーガシャフト16Aに固定されている。螺旋板16Bは、オーガシャフト16Aとともに回転する。オーガ16は、軸方向に延びるオーガ軸16Xについて回転可能である。オーガ16は、回転することにより、トナー収容室11B内のトナーTを、現像室11Aへ供給可能である。
図1に示すように、感光体ドラム5Bは、図示しない帯電器により帯電され、露光装置に露光されることで静電潜像が形成される。現像カートリッジ10は、この静電潜像にトナーTを供給して感光体ドラム5B上にトナー像を形成する。給紙部3から供給された用紙Sは、感光体ドラム5Bと転写ローラ5Tの間を通りながら感光体ドラム5B上のトナー像が転写される。
定着器4Cは、用紙Sに転写されたトナー像を、用紙Sに熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、本体筐体2の外の排紙トレイ2Bに排出される。
制御部CUは、画像形成装置1全体の動作を制御する装置である。制御部CUは、現像カートリッジ10を駆動するための継ぎ手7をモータ8により回転制御する。モータ8は、正逆回転可能である。制御部CUは、モータ8を制御して、継ぎ手7を時計回りおよび反時計回りの両方に回転させることができる。具体的には、制御部CUは、モータ8を制御する指令をモータ8に送信する送信ステップにより、モータ8を、カップリング22を時計回りに回転させる第1状態と、カップリング22を反時計回りに回転させる第2状態とに、駆動させることができる。
次に、現像カートリッジ10の詳細構成について説明する。
図3に示すように、現像カートリッジ10は、筐体11の軸方向における一方側の側面11Fに、ギヤカバー21と、カップリング22とを有している。
ギヤカバー21は、カップリング穴21Aと、軸支穴21Bとを有する。カップリング穴21Aは、カップリング22を露出させる穴である。軸支穴21Bは、軸方向に延びる第2軸A2を中心とする円弧状に延びる。軸支穴21Bは、後述する移動ギヤ33(図4参照)を軸支する孔である。ギヤカバー21は、複数のネジ91により筐体11に固定されている。
カップリング22は、駆動力を受けるための凹部22Aと、現像ローラ12を回転させるためのカップリングギヤ22B(図4参照)とを有している。凹部22Aは、軸方向に凹んでいる。凹部22Aは、ギヤカバー21のカップリング穴21Aから露出している。凹部22Aには、継ぎ手7(図1参照)が係合する。カップリング22は、継ぎ手7から駆動力を受け、第2軸A2について、第1回転方向の一例としての時計回りと、第1回転方向と逆の第2回転方向の一例としての反時計回りの両方に回転可能である。すなわち、カップリングギヤ22Bは、時計回りと反時計回りの両方に回転可能である。なお、本明細書において、「ギヤ」は、ギヤ歯を有してギヤ歯によって回転力を伝達するものに限られず、摩擦伝達によって回転力を伝達するものを含む。
図4および図5に示すように、現像カートリッジ10は、現像ローラギヤ23と、供給ローラギヤ24と、アジテータギヤ25と、搬送ギヤ26と、第1ギヤ31と、第2ギヤ32と、移動ギヤ33と、第1アイドルギヤ34と、第2アイドルギヤ35と、第3アイドルギヤ36と、第4アイドルギヤ37とをさらに備える。これらの各ギヤは、ギヤカバー21により覆われている(図4参照)。
筐体11は、側面11Fに、シャフトS2と、シャフトS4と、シャフトS5と、シャフトS6と、シャフトS7と、軸受11Cとを有する。
シャフトS2は、第2ギヤ32を回転可能に支持する。
シャフトS4は、第1アイドルギヤ34を回転可能に支持する。
シャフトS5は、第2アイドルギヤ35を回転可能に支持する。
シャフトS6は、第3アイドルギヤ36を回転可能に支持する。
シャフトS7は、第4アイドルギヤ37を回転可能に支持する。
軸受11Cは、軸方向に延びる第2軸A2を中心とする円弧に沿って延びる軸支穴11Dを有している。軸受11Cは、移動ギヤ33を移動可能かつ回転可能に支持する。
現像ローラギヤ23は、現像ローラ12の端部に位置する。より具体的には、現像ローラシャフト12Aの端部に装着されている。現像ローラギヤ23は、現像ローラシャフト12Aとともに回転可能である。
供給ローラギヤ24は、供給ローラ13の端部に位置する。より具体的には、供給ローラギヤ24は、供給ローラシャフト13Aの端部に装着されている。供給ローラギヤ24は、供給ローラシャフト13Aとともに回転可能である。
アジテータギヤ25は、第2アジテータ15のシャフト15Aの端部に装着されている。アジテータギヤ25は、第2アジテータ15とともに回転可能である。
搬送ギヤ26は、オーガシャフト16Aの端部に装着されている。搬送ギヤ26は、オーガ16とともに回転可能である。
第1ギヤ31は、現像ローラ12を回転させるためのギヤである。第1ギヤ31は、第1アジテータ軸14Xについて時計回りに回転可能である。第1ギヤ31は、大径ギヤ31Aと、大径ギヤ31Aよりも小径の小径ギヤ31Bとを有している。大径ギヤ31Aは小径ギヤ31Bとともに回転する。
第2ギヤ32は、軸方向に延びる第2軸A2について反時計回りに回転可能である。第2ギヤ32は、第1ギヤ31と噛み合う。より具体的には、第2ギヤ32は、第1ギヤ31の小径ギヤ31Bと噛み合う。
第1アイドルギヤ34は、軸方向に延びる第4軸A4について回転可能である。第1アイドルギヤ34は、シャフトS4に回転可能に支持されている。
第1アイドルギヤ34は、小径ギヤ34Aと、小径ギヤ34Aよりも大径の大径ギヤ34Bとを有している。小径ギヤ34Aは、大径ギヤ34Bとともに回転する。第1アイドルギヤ34は、第1ギヤ31と噛み合う。より具体的には、第1アイドルギヤ34の小径ギヤ34Aは、第1ギヤ31の大径ギヤ31Aと噛み合う。
第2アイドルギヤ35は、軸方向に延びる第5軸A5について回転可能である。第2アイドルギヤ35は、シャフトS5に回転可能に支持されている。
第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34と噛み合う。より具体的には、第2アイドルギヤ35は、第1アイドルギヤ34の大径ギヤ34Bと噛み合う。
また、第2アイドルギヤ35は、現像ローラギヤ23と噛み合う。さらに、第2アイドルギヤ35は、供給ローラギヤ24と噛み合う。
このため、第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を介して現像ローラギヤ23および現像ローラ12が反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34および第2アイドルギヤ35を介して供給ローラギヤ24および供給ローラ13が反時計回りに回転する。
移動ギヤ33は、小径ギヤ33Aと、小径ギヤ33Aよりも大径の大径ギヤ33Bと、シャフト33R,33Sを有する。大径ギヤ33Bは、小径ギヤ33Aとともに回転する。移動ギヤ33は、軸方向に延びる移動ギヤ軸33Xについて時計回りと反時計回りの両方に回転可能である。
シャフト33Rは、移動ギヤ軸33Xに沿って軸方向の他方側に突出する。シャフト33Rは、軸受11Cの軸支穴11Dに係合して軸受11Cによって回転可能かつ第2軸A2を中心とする円弧に沿って移動可能に支持される。
シャフト33Sは、移動ギヤ軸33Xに沿って軸方向の一方側に突出する。シャフト33Sは、ギヤカバー21の軸支穴21Bに係合して、ギヤカバー21によって回転可能かつ第2軸A2を中心とする円弧に沿って移動可能に支持される。
シャフト33Sは、圧縮コイルバネであるバネ33Pのコイルを通っている。そして、バネ33Pは、ギヤカバー21と移動ギヤ33との間で付勢力を発生している。これにより、移動ギヤ33は、常に軸受11Cに押し付けられている。移動ギヤ33と軸受11Cとの間には摩擦力が発生し、この摩擦力が移動ギヤ33の移動ギヤ軸33Xについての回転に抵抗を与えている。
移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bと噛み合う。より具体的には、移動ギヤ33は、小径ギヤ33Aが常にカップリングギヤ22Bと噛み合っている。
移動ギヤ33は、バネ33Pにより移動ギヤ軸33Xについての回転に抵抗が与えられているため、カップリングギヤ22Bが時計回りまたは反時計回りに回転するときには、この抵抗力によってカップリングギヤ22Bと一体に移動しようとする。このため、カップリングギヤ22Bが反時計回りに回転する場合には、カップリングギヤ22Bとともに第2軸A2について反時計回りに移動して第1ギヤ31と噛み合わない第1位置(図15参照)に位置する。
一方、カップリングギヤ22Bが時計回りに回転する場合には、カップリングギヤ22Bとともに第2軸A2について時計回りに移動して第1ギヤ31と噛み合う第2位置(図14参照)に位置する。
すなわち、移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bと噛み合った状態で、第1位置と第2位置との間で移動可能である。
図14に示すように、移動ギヤ33は、第2位置において、大径ギヤ33Bが第1ギヤ31と噛み合う。一方、移動ギヤ33は、第2位置において、小径ギヤ33Aと大径ギヤ33Bのいずれもが搬送ギヤ26と噛み合わない。
図15に示すように、移動ギヤ33は、第1位置において、小径ギヤ33Aが搬送ギヤ26と噛み合う。一方、移動ギヤ33は、第1位置において、小径ギヤ33Aと大径ギヤ33Bのいずれもが第1ギヤ31と噛み合わない。
図4、図5に戻り、第3アイドルギヤ36は、軸方向に延びる第6軸A6について回転可能である。第3アイドルギヤ36は、シャフトS6に回転可能に支持されている。第3アイドルギヤ36は、搬送ギヤ26と噛み合う。
第4アイドルギヤ37は、軸方向に延びる第7軸A7について回転可能である。第4アイドルギヤ37は、シャフトS7に回転可能に支持されている。第4アイドルギヤ37は、第3アイドルギヤ36およびアジテータギヤ25と噛み合う。
このため、搬送ギヤ26が回転すると、オーガ16が回転するとともに、第3アイドルギヤ36および第4アイドルギヤ37を介してアジテータギヤ25および第2アジテータ15が回転する。すなわち、第2アジテータ15によりトナー収容室11B内のトナーTを撹拌してオーガ16にトナーTを搬送しつつ、オーガ16が通路11Pを介してトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送する。
図6(a),(b)に示すように、第2ギヤ32は、歯車部32AとシャフトS12とを有する。シャフトS12は、円筒状に形成され、カップリング22を回転可能に支持する。第2ギヤ32は、カップリングギヤ22Bよりも大径である。
軸方向においてカップリング22と第2ギヤ32との間には、クラッチ40が位置している。
シャフトS12は、カップリング22とクラッチ40を回転可能に支持している。詳しくは、シャフトS12の外周面B11は、カップリング22を回転可能に支持している。シャフトS12の内周面B12は、クラッチ40を回転可能に支持している。詳しくは、シャフトS12は、軸方向に凹むまたは貫通する穴B13を有する。クラッチ40は、穴B13の中に位置する。これにより、穴B13の内周面B12に沿って、クラッチ40が回転する。つまり、クラッチ40は、カップリング22とともにシャフトS12に対して回転可能となっている。
シャフトS12は、円筒壁B1と、底壁部B2と、複数の第1突起P1とを備えている。円筒壁B1は、円筒状である。円筒壁B1は、外周面B11と、内周面B12を備える。底壁部B2は、円筒壁B1の軸方向における他方側の端部に位置する。底壁部B2は、円板形状である。
複数の第1突起P1は、底壁部B2から軸方向における一方側に向けて突出している。複数の第1突起P1は、カップリング22の回転方向に並んでいる。複数の第1突起P1は、環状に並んでいる。複数の第1突起P1は、円筒壁B1の穴B13の内部に位置する。複数の第1突起P1は、円筒壁B1の軸方向における一端側に位置する。各第1突起P1は、軸方向に沿った回転伝達面FS1と、クラッチ40の回転方向に対して傾斜する傾斜面FS2とを有している。
回転伝達面FS1は、クラッチ40の回転方向に対して交差している。より好ましくは、回転伝達面FS1は、クラッチ40の回転方向に対して直交している。回転伝達面FS1は、クラッチ40が反時計回りD2へ回転する場合に、反時計回りD2においてクラッチ40(詳しくは、後述する第1クラッチ面FC1:図7参照)と向かい合って接触する。
傾斜面FS2は、クラッチ40が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。傾斜面FS2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、傾斜面FS2は、時計回りD1に向かうにつれて軸方向における一方側へ位置するように傾斜している。
図7(a),(b)に示すように、クラッチ40は、円板状のベース部41と、複数の第2突起P2と、軸部42と、第1壁43と、円弧壁44とを有している。複数の第2突起P2は、ベース部41から軸方向における他方側に突出する。軸部42、第1壁43および円弧壁44は、ベース部41から軸方向における一方側に突出する。
複数の第2突起P2は、カップリング22の回転方向に並んでいる。複数の第2突起P2は、環状に並んでいる。各第2突起P2は、第1クラッチ面FC1と、第2クラッチ面FC2とを有している。第1クラッチ面FC1は、軸方向に沿っている。第2クラッチ面FC2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜する。
第1クラッチ面FC1は、クラッチ40の回転方向に対して交差している。より好ましくは、第1クラッチ面FC1は、クラッチ40の回転方向に対して直交している。第1クラッチ面FC1は、回転伝達面FS1(図6(b)参照)に接触する。詳しくは、第1クラッチ面FC1は、回転伝達面FS1に面接触する。
第2クラッチ面FC2は、クラッチ40が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第2クラッチ面FC2は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第2クラッチ面FC2は、時計回りD1に向かうにつれてベース部41に近づくように傾斜している。第2クラッチ面FC2は、傾斜面FS2(図6(b)参照)に接触する。詳しくは、第2クラッチ面FC2は、傾斜面FS2に面接触する。
軸部42は、ベース部41の中心からクラッチ40の軸方向における一方側へ向けて延びている。軸部42は、円筒形状を有する。
第1壁43は、軸部42から径方向外側に向けて延びている。第1壁43は、第1面43Aと、第2面43Bを有する。第1面43Aおよび第2面43Bは、回転方向に対して直交している。第1面43Aは、反時計回りD2の下流側を向いている。第2面43Bは、反時計回りD2の上流側を向いている。第1面43Aは、第3突起47を有する。第3突起47は、第1面43Aから突出する。第3突起47は、軸部42の外周面に沿って延びている。第3突起47は、第3クラッチ面FC3を有している。
第3クラッチ面FC3は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、クラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第3クラッチ面FC3は、クラッチ40の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第3クラッチ面FC3は、時計回りD1に向かうにつれてベース部41に近づくように傾斜している。第3クラッチ面FC3は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、後述する第1カップリング面FP1(図8(b)、図10(b)参照)に接触する。
円弧壁44は、第1壁43の径方向外側の端部から反時計回りD2に向けて延びている。円弧壁44は、第2軸A2中心とした円弧形状となっている。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、面一となっている。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、シャフトS12の内周面B12(図6(a),(b)参照)に回転可能に支持される。詳しくは、円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、第2軸A2を中心とした円筒状の面である。また、内周面B12は、第2軸A2を中心とした円筒状の面である。円弧壁44の外周面とベース部41の外周面は、シャフトS12の内周面B12に面接触している。これにより、クラッチ40が、第2軸A2を中心に回転しながら、第2軸A2に沿った方向に移動する。
第1壁43、円弧壁44、第3クラッチ面FC3および第3突起47は、それぞれ、第2軸A2に関して対称に一対設けられている。
図8(a),(b)に示すように、カップリング22は、さらに、第1筒状部22Dと、図8(b)に示す第2筒状部22Eとを有している。第1筒状部22Dおよび第2筒状部22Eは、円筒状である。
図8(b)に示すように、カップリング22は、仕切壁22Fを有する。仕切壁22Fは、第2筒状部22Eと第1筒状部22Dの間に位置する。仕切壁22Fは、第2筒状部22E内の空間と第1筒状部22D内の空間とを仕切る。第1筒状部22Dおよび仕切壁22Fは、凹部22Aを形成する。また、第2筒状部22Eおよび仕切壁22Fは、第2凹部22Jを形成する。第2筒状部22Eは、シャフトS12の外周面B11(図6(a),(b)参照)に嵌り込んで、シャフトS12で回転可能に支持されている。
カップリング22は、突出片22Gを有する。突出片22Gは、第2軸A2に関して対称に一対設けられている。突出片22Gは、第2凹部22J内に位置する。突出片22Gは、仕切壁22Fから突出する。突出片22Gは、第1カップリング面FP1と、第2カップリング面FP2と、第3カップリング面FP3とを有している。
第1カップリング面FP1は、クラッチ40が時計回りD1に回転するときにクラッチ40を係合位置から離脱位置に向けて移動させるための面である。第1カップリング面FP1は、時計回りD1の下流側を向いている。第1カップリング面FP1は、カップリング22の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、図8(c),(d)に示すように、第1カップリング面FP1は、時計回りD1に向かうにつれて仕切壁22Fから離れるように傾斜している。
第2カップリング面FP2は、カップリング22が反時計回りD2に回転するときにクラッチ40を離脱位置から係合位置に向けて移動させるための面である。第2カップリング面FP2は、反時計回りD2の下流側を向いている。第2カップリング面FP2は、カップリング22の回転方向に対して傾斜している。詳しくは、第2カップリング面FP2は、反時計回りD2に向かうにつれて仕切壁22Fに近づくように傾斜している。第2カップリング面FP2は、クラッチ40の第1壁43の端部に接触する。
第3カップリング面FP3は、カップリング22が反時計回りD2に回転するときに、クラッチ40の第1壁43と回転方向で接触する面である。第3カップリング面FP3は、第2カップリング面FP2よりも仕切壁22Fから離れた位置に位置している。第3カップリング面FP3は、カップリング22の回転方向に対して交差している。より好ましくは、第3カップリング面FP3は、カップリング22の回転方向に対して直交している。
図9および図10に示すように、クラッチ40の第1壁43は、回転方向においてカップリング22の突出片22Gの間に位置する。クラッチ40は、カップリング22とともに回転する。このため、クラッチ40は、カップリング22とともに回転可能である。
クラッチ40は、シャフトS12に対して軸方向に移動可能である。クラッチ40は、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と回転方向で係合する係合位置(図9参照)と、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合しない離脱位置(図10参照)との間で軸方向に沿って移動可能である。
図9(a),(b)に示すように、クラッチ40は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合にクラッチ40が係合位置に移動することで、第2ギヤ32の一部である第1突起P1と係合し、カップリングギヤ22Bとともに第2ギヤ32を反時計回りD2に回転させる。
なお、カップリング22は、ギヤカバー21に接触することによって、シャフトS12に対して筐体11の側面11Fから離れる方向に移動しない。ここで、「カップリング22がシャフトS12に対して移動しない」とは、全く動かないことを意味する他、ガタツキによって若干動くことも意味する。そして、前述したクラッチ40は、カップリング22に対しても、軸方向に移動可能となっている。
このときの作用をより具体的に説明すると、離脱位置(図10(a),(b)参照)にクラッチ40がある状態において、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、カップリング22の第2カップリング面FP2が、クラッチ40の第1壁43の第2面43Bの端部に回転方向で接触する。これにより、回転方向に対して傾斜した第2カップリング面FP2がクラッチ40を第2ギヤ32の第1突起P1へ向けて付勢する。
クラッチ40は、軸方向の他方側へ移動し、第2カップリング面FP2から離れ、第2突起P2が第1突起P1と噛み合う。そして、複数の第2突起P2の各第1クラッチ面FC1が複数の各第1突起P1の各回転伝達面FS1に接触する。その後、カップリング22が若干反時計回りD2に回転すると、第3カップリング面FP3が、クラッチ40の第1壁43に回転方向で接触する。
これにより、カップリング22からクラッチ40に駆動力が伝達される。また、各回転伝達面FS1によって、クラッチ40から、第2ギヤ32に反時計回りD2への駆動力が伝達される。その結果、カップリング22と、クラッチ40と、第2ギヤ32が一体となって反時計回りD2に回転する。
一方、図10(a),(b)に示すように、クラッチ40は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、クラッチ40が離脱位置に位置することで、第2ギヤ32の第1突起P1と係合せず、カップリング22とともに第2ギヤ32を回転させない。
このときの作用をより具体的に説明すると、係合位置(図9(a),(b)参照)にクラッチ40がある状態において、カップリング22が時計回りD1に回転すると、カップリング22の第1カップリング面FP1が、クラッチ40の第3クラッチ面FC3を時計回りD1に押す。これにより、クラッチ40が、カップリング22とともに時計回りD1に回転する。
そして、クラッチ40が時計回りD1に回転すると、複数の第2突起P2の各第2クラッチ面FC2が複数の第1突起P1の各傾斜面FS2に接触することで、各傾斜面FS2によってクラッチ40が軸方向の一方側に押されて係合位置から離脱位置に向けて移動する。これにより、各第2突起P2が各第1突起P1から軸方向に外れる。つまり、各第2突起P2と各第1突起P1の係合が解除される。その後、カップリング22の第1カップリング面FP1がクラッチ40の第3クラッチ面FC3を離脱位置に向けてさらに押圧する。これにより、クラッチ40が離脱位置に位置する。この状態では、各第2突起P2が各第1突起P1から軸方向に間隔を空けて位置するので、クラッチ40の回転は第2ギヤ32に伝わらない。すなわち、第2ギヤ32は、クラッチ40とは独立して回転することができる。
図11に示すように、ドラムカートリッジ5のフレーム5Aは、第1サイドフレーム51と、第2サイドフレーム52(図12参照)と、ボトムフレーム53とを有している。第1サイドフレーム51は、軸方向における一方側に位置する。第2サイドフレーム52は、軸方向における他方側に位置する。ボトムフレーム53は、第1サイドフレーム51と第2サイドフレーム52を連結する。第1サイドフレーム51および第2サイドフレーム52は、それぞれガイド溝54を有する。ガイド溝54は、現像カートリッジ10をドラムカートリッジ5に装着したときに、現像ローラシャフト12Aの軸方向における端部が入り込む。
現像ローラ12は、現像ローラシャフト12Aがガイド溝54に入り込むことで、感光体ドラム5B周りに回転しないように規制される。現像カートリッジ10は、現像ローラシャフト12Aがガイド溝54に入り込んでフレーム5Aに支持される。これにより、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対して装着したり、取り外したりするときに、ドラムカートリッジ5に対し現像ローラシャフト12A周りで回動する。
図12に示すように、ドラムカートリッジ5は、フレーム5Aと感光体ドラム5Bの他、さらに、押圧部材5Cと、付勢部材5Dと、位置決め面61とを有する。
押圧部材5Cは、現像ローラ12を感光体ドラム5Bに押圧する。付勢部材5Dは、押圧部材5Cを感光体ドラム5Bに向けて付勢する。現像ローラ12は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、現像カートリッジ10の後述する第2接触面81が押圧部材5Cによって感光体ドラム5Bに向けて押圧されることにより、感光体ドラム5Bに押圧される。押圧部材5Cおよび付勢部材5Dは、軸方向においてフレーム5Aの一方側と他方側のそれぞれに位置する。
位置決め面61は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、現像カートリッジ10を支持しつつ、ドラムカートリッジ5に対する現像カートリッジ10の位置を決める。位置決め面61は、磁石からなる。詳しくは、位置決め面61は、永久磁石60からなる。永久磁石60は、ボトムフレーム53に固定されている。別の言い方をすると、ドラムカートリッジ5は、フレーム5Aに固定された永久磁石60を有している。そして、永久磁石60は、位置決め面61を有している。永久磁石60は、軸方向においてフレーム5Aの一方側と他方側のそれぞれに位置する。すなわち、位置決め面61は、軸方向においてフレーム5Aの一方側と他方側のそれぞれに位置する。
現像カートリッジ10は、磁性部材70と、第1接触面71と、第2接触面81とをさらに備えている。
磁性部材70は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、現像カートリッジ10にドラムカートリッジ5に近づく方向への磁力を発生させる。詳しくは、磁性部材70は、現像カートリッジ10に第1接触面71が位置決め面61に近づく方向への磁力を発生させる。
磁性部材70は、軸方向に延びる第3軸A3について回転可能な円筒状のコロである。磁性部材70は、筐体11に回転可能に支持されている。詳しくは、筐体11は、軸方向に突出するシャフトS70を有する。そして、磁性部材70は、シャフトS70に回転可能に支持されている。磁性部材70は、磁性体からなる。詳しくは、磁性部材70は、強磁性体からなる。一例として、磁性部材70は、鉄などの強磁性を有する金属からなる。
第1接触面71は、磁性部材70の外周面である。すなわち、第1接触面71は、コロの外周面である。第1接触面71は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、ドラムカートリッジ5の位置決め面61に接触可能である。第1接触面71は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5とともに画像形成装置1に装着された状態における、位置決め面61の上に位置する。すなわち、第1接触面71は、位置決め面61に上から接触可能である。
磁性部材70および第1接触面71は、位置決め面61と同様に、軸方向において筐体11の一方側と他方側のそれぞれに位置する。詳しくは、筐体11は、軸方向における一方側の側面11Fから軸方向の一方側に突出するシャフトS70と、軸方向における他方側の側面11G(図3参照)から軸方向の他方側に突出する図示しないシャフトとを有している。各シャフトS70は、それぞれ、磁性部材70を回転可能に支持している。各磁性部材70は、外周面が第1接触面71となっている。
第2接触面81は、現像ローラ12を感光体ドラム5Bに押圧するための押圧力を受ける。詳しくは、第2接触面81は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、押圧部材5Cから押圧力を受ける。第2接触面81は、押圧部材5Cと接触可能である。第2接触面81は、押圧部材5Cと同様に、軸方向において筐体11の一方側と他方側のそれぞれに位置する。詳しくは、筐体11は、側面11F,11G(図3参照)から、それぞれ、軸方向外側に突出する突出部11Eを有している(一方のみ図示)。各突出部11Eは、押圧部材5Cと向かい合う面が第2接触面81となっている。
図13(a)に示すように、カップリング22は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に近づく方向の第1モーメントM1を発生させる。詳しくは、カップリング22は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、第1接触面71が位置決め面61に近づく方向の第1モーメントM1を発生させる。第1モーメントM1は、現像カートリッジ10に時計回りの回転を生じさせるような力である。
一方、図13(b)に示すように、カップリング22は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合に、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5から離れる方向の第2モーメントM2を発生させる。詳しくは、カップリング22は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合に、第1接触面71が位置決め面61から離れる方向の第2モーメントM2を発生させる。第2モーメントM2は、現像カートリッジ10に反時計回りの回転を生じさせるような力である。
第2接触面81は、押圧部材5Cから押圧力を受けた場合に、現像カートリッジ10に第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM13を発生させる向きに向いている。詳しくは、第2接触面81は、押圧部材5Cの押圧力FPが、平面PLに対し位置決め面61が位置する側にずれてかかるような向きに向いている。平面PLは、第2接触面81と第1軸A1を通る平面である。これにより、現像カートリッジ10が画像形成装置1に装着された状態において、押圧部材5Cの押圧力FPは、第1軸A1に向けてかからない。押圧部材5Cの押圧力FPは、第1軸A1の下方に向けてかかる。
これにより、第2接触面81が押圧部材5Cから押圧力を受けた場合には、現像カートリッジ10に、現像ローラシャフト12A付近を中心とした時計回りの回転を生じさせるようなモーメントM13が発生する。すなわち、現像カートリッジ10に第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM13が発生する。
カップリング22が反時計回りD2に回転する場合、モーメントM11と、モーメントM12と、モーメントM13との和は、第2モーメントM2よりも大きい。モーメントM11は、磁性部材70と永久磁石60との間の磁力により発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントである。モーメントM12は、現像カートリッジ10の自重により発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントである。モーメントM13は、第2接触面81が押圧部材5Cから受ける押圧力FPにより発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントである。また、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合、モーメントM11と、モーメントM12との和は、第2モーメントM2よりも大きい。
例えば、現像カートリッジ10が新品の状態である場合のように、筐体11内に収容されたトナーの量が所定量よりも多く、現像カートリッジ10が所定よりも重い場合、モーメントM11,M12の和は、第2モーメントM2よりも大きい。一方、現像カートリッジ10が交換直前の状態である場合のように、筐体11内に収容されたトナーの量が所定量以下となり、現像カートリッジ10が所定よりも軽い場合であっても、少なくとも、モーメントM11,M12,M13の和は、第2モーメントM2よりも大きい。
次に、カップリング22が時計回りD1または反時計回りD2に回転する場合の各部材の動作について説明する。なお、図14および図15では、磁性部材70、第1接触面71、第2接触面81の図示を省略している。
図14(a),(b)に示すように、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7(図1参照)を時計回りD1に回転させると、カップリングギヤ22B(カップリング22)が時計回りD1に回転する。この場合、移動ギヤ33はカップリングギヤ22Bとともに時計回りに回転(公転)して第2位置に位置し、第1ギヤ31の小径ギヤ31Bと噛み合う。これによりカップリングギヤ22Bが時計回りD1に回転することに応じて、移動ギヤ33は、カップリングギヤ22Bとの噛み合いにより反時計回りに回転するとともに、第1ギヤ31は、移動ギヤ33との噛み合いにより時計回りに回転する。
第1ギヤ31が時計回りに回転すると、第1アイドルギヤ34が反時計回りに回転する。第1アイドルギヤ34と噛み合う第2アイドルギヤ35は時計回りに回転する。そして、第2アイドルギヤ35と現像ローラギヤ23と供給ローラギヤ24は反時計回りに回転する。これにより、現像ローラ12と供給ローラ13は、反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31とともに回転する第1アジテータ14も回転する。
このように、カップリング22が時計回りD1に回転すると、第1アジテータ14、現像ローラ12および供給ローラ13を回転させて、画像形成を行うことができる。
そして、移動ギヤ33が第2位置に位置することで、移動ギヤ33は、搬送ギヤ26と噛み合わない。このため、搬送ギヤ26は回転せず、第3アイドルギヤ36、第4アイドルギヤ37およびアジテータギヤ25も回転しない。この結果、オーガ16と第2アジテータ15は回転せず、トナー収容室11Bから現像室11AにトナーTは搬送されない。
なお、このとき、クラッチ40は第2ギヤ32の一部である第1突起P1(図10参照)と係合しないので、第2ギヤ32はクラッチ40との係合によっては回転しない。しかし、第2ギヤ32は、第1ギヤ31との噛み合いにより第1ギヤ31が時計回りに回転するのに応じて反時計回りに回転する。
図13(a)に示すように、カップリング22が時計回りD1に回転する場合、現像カートリッジ10には、第1接触面71が位置決め面61に近づく方向の第1モーメントM1が作用する。また、この他にも、現像カートリッジ10には、磁力により発生するモーメントM11と、現像カートリッジ10の自重により発生するモーメントM12と、第2接触面81が受ける押圧力により発生するモーメントM13が作用する。
これにより、現像カートリッジ10は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、ドラムカートリッジ5に近づく方向に付勢される。詳しくは、現像カートリッジ10は、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、第1接触面71が位置決め面61に付勢される。そして、これにより、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5に対し、第1接触面71が位置決め面61に接触した状態で位置決めされる。
一方、図15(a),(b)に示すように、制御部CUがモータ8を制御して継ぎ手7を反時計回りD2に回転させると、カップリングギヤ22B(カップリング22)が反時計回りD2に回転する。この場合、移動ギヤ33はカップリングギヤ22Bとともに反時計回りに回転(公転)して第1位置に位置し、第1ギヤ31と噛み合わない。そして、カップリングギヤ22Bが反時計回りD2に回転することに応じて、第2ギヤ32は、クラッチ40を介してカップリングギヤ22Bとともに反時計回りD2に回転する。そして、第1ギヤ31は、第2ギヤ32との噛み合いにより時計回りに回転する。
第1ギヤ31が時計回りに回転すると、カップリングギヤ22Bが時計回りD1に回転する場合と同様に、第1アイドルギヤ34、第2アイドルギヤ35を介して、現像ローラギヤ23と供給ローラギヤ24は反時計回りに回転する。これにより、現像ローラ12と供給ローラ13は、反時計回りに回転する。また、第1ギヤ31とともに回転する第1アジテータ14も回転する。
このように、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、第1アジテータ14、現像ローラ12および供給ローラ13を回転させて、画像形成を行うことができる。
そして、移動ギヤ33が第1位置に位置することで、移動ギヤ33は、搬送ギヤ26と噛み合う。このため、搬送ギヤ26は反時計回りに回転する。搬送ギヤ26が反時計回りに回転すると、第3アイドルギヤ36は、時計回りに回転する。第3アイドルギヤ36が時計回りに回転すると、第4アイドルギヤ37は、反時計回りに回転する。第4アイドルギヤ37が反時計回りに回転すると、アジテータギヤ25が時計回りに回転する。
このように、カップリング22が反時計回りD2に回転すると、搬送ギヤ26、第3アイドルギヤ36、第4アイドルギヤ37およびアジテータギヤ25が回転する。この結果、オーガ16と第2アジテータ15が回転し、トナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送することができる。すなわち、カップリング22が時計回りD1に回転する場合には、画像形成をしながらトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを搬送することができる。
図13(b)に示すように、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合、現像カートリッジ10には、第1接触面71が位置決め面61から離れる方向の第2モーメントM2が発生する。一方で、現像カートリッジ10には、磁力により発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM11が発生する。また、現像カートリッジ10には、現像カートリッジ10の自重により発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM12が発生する。さらに、現像カートリッジ10には、第2接触面81が受ける押圧力により発生する第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM13が作用する。
モーメントM11,M12の和、または、モーメントM11,M12,M13の和は、第2モーメントM2よりも大きいので、現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合には、第2モーメントM2に抗い、磁力などによりドラムカートリッジ5に近づく方向に付勢される。詳しくは、現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合には、第2モーメントM2に抗い、磁力などにより発生するモーメントM11,M12,M13によって第1接触面71が位置決め面61に近づく方向に付勢される。
これにより、現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合でも、第1接触面71が、位置決め面61から離れることなく、位置決め面61に付勢される。そして、これにより、現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合でも、ドラムカートリッジ5に対し、位置決め面61が位置決め面61に接触して位置決めされた状態に維持される。
以上説明した第1実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
現像カートリッジ10は、カップリング22が時計回りに回転する場合と反時計回りに回転する場合とで、現像カートリッジ10にかかるモーメント(M1,M2)の方向が変わる。しかし、カップリング22が反時計回りに回転する場合に、現像カートリッジ10は、第2モーメントM2に抗い、磁力などにより第1接触面71がドラムカートリッジ5の位置決め面61に近づく方向に付勢される。これにより、現像カートリッジ10が動くのを抑制することができる。詳しくは、第1接触面71が位置決め面61から離れる方向に動くのを抑制することができる。これにより、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
また、磁性部材70は、軸方向において筐体11の一方側と他方側のそれぞれに位置する。これにより、筐体11の軸方向における両側に位置する磁性部材70で発生する磁力により、現像カートリッジ10の位置がずれるのをより抑制することができる。
また、第1接触面71が軸方向において筐体11の一方側と他方側のそれぞれに位置するので、位置決め面61による、現像カートリッジ10の安定した支持が可能となる。
また、第1接触面71は、現像カートリッジ10が画像形成装置1に装着された状態における、位置決め面61の上に位置する。これにより、磁力により発生するモーメントM11に加え、現像カートリッジ10の自重により発生するモーメントM12により、現像カートリッジ10の位置がずれるのをより抑制することができる。
また、第1接触面71は、回転可能な円筒状の磁性部材70(コロ)の外周面である。これにより、磁性部材70が回転することで、第1接触面71と位置決め面61との接触によって発生する摩擦が押圧部材5Cの押圧荷重に影響を及ぼすのを抑制することができる。
また、第2接触面81は、押圧部材5Cから押圧力を受けた場合に、現像カートリッジ10に第1接触面71が位置決め面61に近づく方向のモーメントM13を発生させる。これにより、磁力により発生するモーメントM11などに加え、押圧力により発生するモーメントM13により、現像カートリッジ10の位置がずれるのをより抑制することができる。
また、現像カートリッジ10は、カップリング22を時計回りD1、反時計回りD2のいずれに回転させた場合であっても、第1ギヤ31を時計回りに回転させ、現像ローラ12を同じ方向に回転させることができる。このため、カップリング22を時計回りD1、反時計回りD2の両方に回転させた場合であっても、現像ローラ12が逆転しないので、トナー漏れが発生しにくい。
また、移動ギヤ33は、ともに回転する大径ギヤ33Bと小径ギヤ33Aとを有し、大径ギヤ33Bは、第1ギヤ31と噛み合い、小径ギヤ33Aはカップリングギヤ22Bと噛み合い、第2ギヤ32はカップリングギヤ22Bよりも大径である。このため、カップリング22を時計回りD1に回転させたときには、移動ギヤ33で増速して第1ギヤ31を回転させる。一方、カップリング22を反時計回りD2に回転させたときには、第2ギヤ32で増速して第1ギヤ31を回転させる。したがって、カップリング22を時計回りD1に回転させた場合と、反時計回りD2に回転させた場合とで、現像ローラ12の速度の違いを小さくすることができる。
また、現像カートリッジ10は、カップリング22を時計回りD1に回転させると現像ローラ12を回転させることができ、反時計回りD2に回転させるとトナーTの供給をすることができる。このため、カップリング22の動作のみで、必要なタイミングでトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを供給することができる。そのため、従来のレバーのような他の部品が不要なので、現像カートリッジ10を小型化することができる。
また、現像カートリッジ10は、カップリング22を時計回りD1、反時計回りD2のいずれに回転させた場合であっても、第1ギヤ31を反時計回りに回転させ、現像ローラ12を同じ方向に回すことができる。このため、現像しながらトナー収容室11Bから現像室11AにトナーTを供給することが可能である。
以上に本開示の第1実施形態について説明したが、本開示は第1実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。なお、以下の説明では、先に説明した実施形態と同様の点については同一の符号を付して、適宜その説明を省略する。
第1実施形態では、現像カートリッジ10がコロを備え、ドラムカートリッジ5がコロを引き寄せる磁石を備えていたが、これに限定されず、第1実施形態とは逆に、ドラムカートリッジ5がコロを備え、現像カートリッジ10が磁石を備えていてもよい。
例えば、図16に示す第2実施形態では、現像カートリッジ10は、第1実施形態の磁性体からなる磁性部材70(コロ)の代わりに、磁石からなる磁性部材170を備える。また、ドラムカートリッジ5は、第1実施形態の永久磁石60の代わりに、磁性体からなるコロ160を備える。コロ160は、位置決め面161を有する。
コロ160は、円筒状の部材である。コロ160は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態における、軸方向に延びる第3軸A3について回転可能である。コロ160は、フレーム5Aに回転可能に支持されている。詳しくは、フレーム5Aは、軸方向に延びるシャフト5Sを有する。そして、コロ160は、シャフト5Sに回転可能に支持されている。コロ160は、強磁性体からなる。一例として、コロ160は、鉄などの強磁性を有する金属からなる。位置決め面161は、コロ160の外周面である。コロ160および位置決め面161は、軸方向においてフレーム5Aの一方側と他方側のそれぞれに位置する。
磁性部材170は、永久磁石からなる。磁性部材170は、筐体11に固定されている。磁性部材170は、位置決め面161に接触可能な第1接触面171を有している。磁性部材170および第1接触面171は、位置決め面161と同様に、軸方向において筐体11の一方側と他方側のそれぞれに位置する。
このような構成によっても、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合には、現像カートリッジ10が、第2モーメントM2に抗い、磁力などにより発生するモーメントM11,M12,M13により第1接触面171が位置決め面161に近づく方向に付勢されるので、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
また、位置決め面161がコロ160の外周面であるので、コロ160が回転することで、第1接触面171と位置決め面161との接触によって発生する摩擦が押圧部材5Cの押圧荷重に影響を及ぼすのを抑制することができる。
第1実施形態では、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、磁性体からなる磁性部材70と、磁石からなる位置決め面61とが接触していた。また、第2実施形態では、磁石からなる磁性部材170と、磁性体からなる位置決め面161とが接触していた。しかし、これに限定されず、磁性体と磁石は、非接触であってもよい。
例えば、図17(a),(b)に示す第3実施形態では、現像カートリッジ10は、第2実施形態に対して、リブ270をさらに備える。リブ270は、筐体11の軸方向における側面11F,11G(図3参照)から軸方向に突出する。リブ270は、U字形状であり、凹部272を形成する。磁性部材170は、磁石からなる。詳しくは、磁性部材170は、永久磁石からなる。磁性部材170は、リブ270の凹部272に入り込んだ状態で筐体11に固定されている。
リブ270は、現像カートリッジ10がドラムカートリッジ5に装着された状態において、コロ160と磁性部材170に挟まれる。詳しくは、リブ270は、位置決め面161と磁性部材170に挟まれる。リブ270は、位置決め面161に接触可能な第1接触面271を有する。磁性部材170は、磁力によりリブ270を第1接触面271が位置決め面161に接触する方向に付勢する。位置決め面161と磁性部材170との間にはリブ270があるので、位置決め面161と磁性部材170は接触しない。
このような構成によっても、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合には、現像カートリッジ10が、第2モーメントM2に抗い、磁力により発生するモーメントM11などにより第1接触面271が位置決め面161に近づく方向に付勢されるので、現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
なお、第3実施形態では、磁石と磁性体の間にリブ270があったが、これに限定されない。例えば、第1接触面および位置決め面が、磁石(磁性部材170)および磁性体(コロ160)から離れて位置する場合には、磁石と磁性体の間は何もない空間であってもよい。
また、第3実施形態では、現像カートリッジ10が磁石を備え、ドラムカートリッジ5が磁性体を備えていたが、これに限定されない。すなわち、現像カートリッジ10が磁性体を備え、ドラムカートリッジ5が磁石を備えていてもよい。
第1実施形態では、図12に示したように、磁性部材70が第1ギヤ31の下に位置していたが、これに限定されない。例えば、図18に示す第4実施形態では、磁性部材70は、アジテータギヤ25の下に位置する。別の言い方をすれば、磁性部材70は、カップリング22よりも現像ローラ12から遠くに位置する。これによれば、磁性部材70がカップリング22よりも現像ローラ12の近くに位置する場合と比較して、磁力が小さくても現像カートリッジ10の位置がずれるのを抑制することができる。
第1実施形態では、ドラムカートリッジ5が位置決め面61を有していたが、これに限定されない。例えば、図18に示すように、画像形成装置1が位置決め面61を有していてもよい。
この場合、カップリング22は、現像カートリッジ10が画像形成装置1に装着された状態において、カップリング22が時計回りD1に回転する場合に、現像カートリッジ10が画像形成装置1に近づく方向の第1モーメントM1を発生させる。また、カップリング22は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合に、現像カートリッジ10が画像形成装置1またはから離れる方向の第2モーメントM2を発生させる。詳しくは、カップリング22は、時計回りD1に回転する場合に、第1接触面71が位置決め面61に近づく方向の第1モーメントM1を発生させる。また、カップリング22は、反時計回りD2に回転する場合に、第1接触面71が位置決め面61から離れる方向の第2モーメントM2を発生させる。
磁性部材70は、現像カートリッジ10に画像形成装置1に近づく方向への磁力を発生させる。詳しくは、磁性部材70は、現像カートリッジ10に第1接触面71が位置決め面61に近づく方向への磁力を発生させる。第1接触面71は、画像形成装置1の位置決め面61に接触可能である。
現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合に、第2モーメントM2に抗い、磁力により画像形成装置1に近づく方向に付勢される。詳しくは、現像カートリッジ10は、カップリング22が反時計回りD2に回転する場合に、第2モーメントM2に抗い、磁力により発生するモーメントM11などにより第1接触面71が位置決め面61に近づく方向に付勢される。
第1実施形態では、現像カートリッジ10は、ドラムカートリッジ5と別体に構成されていたが、これに限定されず、現像カートリッジは、ドラムカートリッジと一体に構成されていてもよい。すなわち、現像カートリッジは、感光体ドラムを備えていてもよい。
また、第1実施形態では、現像カートリッジ10は、トナー収容室11Bを構成する部分が現像室11Aを構成する部分と一体に構成されていたが、これに限定されない。例えば、現像カートリッジは、トナー収容室を構成する部分が現像室を構成する部分とは別体に構成され、トナー収容室を構成する部分が現像室を構成する部分に対して着脱可能に構成されていてもよい。すなわち、ドラムカートリッジと、現像カートリッジ(現像室を構成する部分)と、トナー収容室を構成する部分との3つが別体であってもよい。
第1実施形態では、移動ギヤ33は、大きさの異なる小径ギヤ33Aと大径ギヤ33Bとを有していたが、1つの歯車だけを有していてもよい。この場合、1つの歯車がカップリングギヤ22Bと噛み合うとともに第1ギヤ31に噛み合い可能であればよい。
第1実施形態では、第2ギヤ32が複数の第1突起P1を備え、クラッチ40が複数の第2突起P2を備えるが、これに限定されない。例えば、第2ギヤ32は、1つの第1突起を備えていてもよい。また、クラッチ40は、1つの第2突起を備えていてもよい。また、第1突起P1は、回転伝達面FS1および傾斜面FS2を備えるが、これに限定されない。例えば、一の突起が回転伝達面を備えていてもよい。また、一の突起とは別の突起が、傾斜面を備えていてもよい。同様に、一の突起が第1クラッチ面を備えていてもよい。また、一の突起とは別の突起が、第2クラッチ面を備えていてもよい。
第1実施形態では、傾斜面FS2と第2クラッチ面FC2の両方が、回転方向に対して傾斜する傾斜面であるが、これに限定されず、傾斜面および第2クラッチ面のいずれか一方が傾斜面であってもよい。
第1実施形態では、カップリング22は、クラッチ40を離脱位置に向けて移動させるための面(FP1)を2つ備えたが、これに限定されず、クラッチ40を離脱位置に向けて移動させるための面は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
第1実施形態では、第1カップリング面FP1と第3クラッチ面FC3の両方が、回転方向に対して傾斜する傾斜面であるが、これに限定されず、第1カップリング面および第3クラッチ面のいずれか一方が傾斜面であってもよい。
第1実施形態では、ドラムカートリッジ5が押圧部材5Cを備えていたが、これに限定されず、画像形成装置1が押圧部材を備えていてもよい。
第1実施形態では、トナー収容室11Bから現像室11Aに搬送する部材が、オーガ16であったが、これに限定されず、アジテータであってもよい。この場合、搬送ギヤは、アジテータとともに回転可能とすることができる。
第1実施形態では、第1接触面71は、現像カートリッジ10が画像形成装置1に装着された状態における、位置決め面61の上に位置していたが、これに限定されない。例えば、第1接触面は、現像カートリッジが画像形成装置に装着された状態における、位置決め面の前などに位置していてもよい。
第1実施形態では、押圧部材5Cの押圧荷重に影響を及ぼさないように、第1接触面と位置決め面との接触が、回転可能なコロの外周面と平面との接触であったが、これに限定されない。例えば、第1接触面と位置決め面との接触は、平面同士の接触、すなわち、面接触であってもよい。
第1実施形態では、磁性部材70が第1接触面71を有していた。また、第3実施形態は、磁性部材170の近くに第1接触面271が位置する構成であった。しかし、これに限定されない。すなわち、現像カートリッジは、第1接触面が、磁性部材とは別体に構成され、磁性部材から離れて位置する構成であってもよい。
上述の各実施形態では、現像カートリッジ、および、ドラムカートリッジ(または画像形成装置)のうち、一方が磁石を備え、他方が磁性体を備えていたが、これに限定されない。すなわち、現像カートリッジ、および、ドラムカートリッジ(または画像形成装置)は、それぞれが磁石を備えていてもよい。例えば、現像カートリッジは、第1接触面を有する磁性部材が磁石からなり、第1接触面が接触可能な位置決め面も磁石からなる構成であってもよい。
第1実施形態では、画像形成装置としてモノクロの画像形成装置1を例示したが、画像形成装置はカラーの画像形成装置であってもよいし、LEDにより露光するものであってもよいし、コピー機や複合機であってもよい。
上述の各実施形態および各変形例の各要素は、任意に組み合わせて実施することが可能である。
1 画像形成装置
5 ドラムカートリッジ
10 現像カートリッジ
12 現像ローラ
22 カップリング
61 位置決め面
70 磁性部材
71 第1接触面
A1 第1軸
A2 第2軸

Claims (18)

  1. 現像カートリッジであって、
    軸方向に延びる第1軸について回転可能な現像ローラと、
    前記軸方向に延びる第2軸について第1回転方向と前記第1回転方向と逆の第2回転方向の両方に回転可能なカップリングであって、前記現像カートリッジが画像形成装置またはドラムカートリッジに装着された状態において、前記カップリングが前記第1回転方向に回転する場合に、前記現像カートリッジが前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジに近づく方向の第1モーメントを発生させ、前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合に、前記現像カートリッジが前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジから離れる方向の第2モーメントを発生させるカップリングと、
    前記現像カートリッジに前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジに近づく方向への磁力を発生させる磁性部材と、を備え、
    前記現像カートリッジは、前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合に、前記第2モーメントに抗い、前記磁力により前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジに近づく方向に付勢されることを特徴とする現像カートリッジ。
  2. 前記磁性部材は、前記カップリングよりも前記現像ローラから遠くに位置することを特徴とする請求項1に記載の現像カートリッジ。
  3. 前記現像カートリッジは、トナーを収容可能な筐体をさらに備え、
    前記磁性部材は、前記軸方向において前記筐体の一方側と他方側のそれぞれに位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像カートリッジ。
  4. 前記現像カートリッジは、前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジの、位置決め面に接触可能な第1接触面をさらに備え、
    前記カップリングは、前記現像カートリッジが前記画像形成装置または前記ドラムカートリッジに装着された状態において、前記カップリングが前記第1回転方向に回転する場合に、前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向の前記第1モーメントを発生させ、前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合に、前記第1接触面が前記位置決め面から離れる方向の前記第2モーメントを発生させ、
    前記現像カートリッジは、前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合に、前記第2モーメントに抗い、前記磁力により前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向に付勢されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  5. 前記現像カートリッジは、トナーを収容可能な筐体をさらに備え、
    前記第1接触面は、前記軸方向において前記筐体の一方側と他方側のそれぞれに位置することを特徴とする請求項4に記載の現像カートリッジ。
  6. 前記第1接触面は、前記現像カートリッジが前記画像形成装置に装着された状態における、前記位置決め面の上に位置することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の現像カートリッジ。
  7. 前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合、前記磁力により発生する前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントと、前記現像カートリッジの自重により発生する前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントとの和は、前記第2モーメントよりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の現像カートリッジ。
  8. 前記現像カートリッジは、感光体ドラムと、前記位置決め面とを有するドラムカートリッジに装着可能であることを特徴とする請求項6に記載の現像カートリッジ。
  9. 前記現像カートリッジは、前記現像ローラを前記感光体ドラムに押圧するための押圧力を受ける第2接触面をさらに備え、
    前記第1接触面、または、前記位置決め面は、前記軸方向に延びる第3軸について回転可能なコロの外周面であることを特徴とする請求項8に記載の現像カートリッジ。
  10. 前記第2接触面は、押圧力を受けた場合に、前記現像カートリッジに前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントを発生させることを特徴とする請求項9に記載の現像カートリッジ。
  11. 前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合、前記磁力により発生する前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントと、前記現像カートリッジの自重により発生する前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントと、前記第2接触面が受ける押圧力により発生する前記第1接触面が前記位置決め面に近づく方向のモーメントとの和は、前記第2モーメントよりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の現像カートリッジ。
  12. 前記磁性部材は、磁性体からなる前記コロであり、
    前記第1接触面は、前記コロの外周面であり、
    前記位置決め面は、磁石からなることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  13. 前記位置決め面は、磁性体からなる前記コロの外周面であり、
    前記磁性部材は、前記第1接触面を有し、磁石からなることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  14. 前記現像カートリッジは、前記第1接触面を有するリブであって、前記位置決め面と前記磁性部材に挟まれるリブをさらに備え、
    前記磁性部材は、磁石からなり、磁力により前記リブを前記第1接触面が前記位置決め面に接触する方向に付勢することを特徴とする請求項4から請求項11のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  15. 前記カップリングは、前記現像ローラを回転させるためのカップリングギヤを有し、
    前記現像カートリッジは、
    筐体と、
    前記筐体の内部に位置する現像室であって、前記現像ローラへ供給するためのトナーを収容可能な現像室と、
    前記筐体の内部に位置するトナー収容室であって、前記現像室へ供給するためのトナーを収容可能なトナー収容室と、
    前記トナー収容室内のトナーを、前記現像室へ供給可能なオーガ、または、アジテータであって、前記軸方向に延びるオーガ軸について回転可能なオーガ、または、アジテータと、
    前記オーガまたは前記アジテータとともに回転可能な搬送ギヤと、
    前記カップリングギヤと噛み合い、且つ、前記第1回転方向と前記第2回転方向の両方に回転可能な移動ギヤにおいて、前記カップリングギヤと噛み合った状態で、前記搬送ギヤと噛み合う第1位置と、前記搬送ギヤと噛み合わない第2位置との間で移動可能な移動ギヤであって、前記カップリングギヤが前記第2回転方向に回転する場合に前記第1位置に位置し、前記カップリングギヤが前記第1回転方向に回転する場合に前記第2位置に位置する移動ギヤと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
  16. 前記現像ローラを回転させるための第1ギヤと、
    前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤであって、前記第2軸について前記第2回転方向に回転可能な第2ギヤと、
    前記軸方向において前記カップリングと前記第2ギヤとの間に位置し、前記カップリングとともに回転するクラッチであって、前記カップリングが前記第2回転方向に回転する場合に前記第2ギヤの一部と係合し、前記カップリングギヤとともに前記第2ギヤを前記第2回転方向に回転させ、前記カップリングが前記第1回転方向に回転する場合には、前記第2ギヤの一部と係合せず、前記カップリングとともに前記第2ギヤを回転させないクラッチと、
    を備え、
    前記カップリングギヤが前記第2回転方向に回転する場合、
    前記移動ギヤは第1位置に位置し、前記第1ギヤと噛み合わず、
    前記カップリングギヤが前記第2回転方向に回転することに応じて、前記第2ギヤは、前記クラッチを介して前記カップリングギヤとともに前記第2回転方向に回転するとともに、前記第1ギヤは、前記第2ギヤとの噛み合いにより前記第1回転方向に回転し、
    前記カップリングギヤが前記第1回転方向に回転する場合、
    前記移動ギヤは第2位置に位置し、前記第1ギヤと噛み合い、
    前記カップリングギヤが前記第1回転方向に回転することに応じて、前記移動ギヤは、前記カップリングギヤとの噛み合いにより前記第2回転方向に回転するとともに、前記第1ギヤは、前記移動ギヤとの噛み合いにより前記第1回転方向に回転することを特徴とする請求項15に記載の現像カートリッジ。
  17. 前記カップリングギヤが前記第1回転方向に回転する場合、前記クラッチは前記第2ギヤの一部と係合せず、前記第2ギヤは、前記第1ギヤとの噛み合いにより前記第1ギヤが前記第1回転方向に回転するのに応じて前記第2回転方向に回転することを特徴とする請求項16に記載の現像カートリッジ。
  18. 前記クラッチは、前記第2ギヤの一部と係合する係合位置と、前記第2ギヤの前記一部と係合しない離脱位置との間で前記軸方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の現像カートリッジ。
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