JP2022015157A - 衣類処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類処理剤が通過可能な多数の孔が形成されているフィルターをタンク内に備えた衣類処理装置について、粘性の高い衣類処理剤であってもタンク内に円滑に充填することができるようにした構成を提供する。【解決手段】本実施形態に係る衣類処理装置は、衣類を処理する衣類処理剤を貯留するタンクと、前記タンクの内部に設けられるフィルターと、を備え、前記フィルターは、前記衣類処理剤が通過する多数の孔が形成されている複数のフィルター面を有し、複数の前記フィルター面ごとに前記孔の大きさが異なる。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
近年、衣類に所定の処理を施す衣類処理装置の一例である洗濯機においては、ユーザの利便性向上の要望に応えるため、例えば洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を自動投入用のタンク内に予め複数回分貯留しておき、運転中に必要量をタンクから自動的に水槽内へ投入する自動投入部を備えた構成が開発されている。そして、例えば特許文献1に開示されているように、この種のタンクの内部にはフィルターが備えられている。このフィルターは、衣類処理剤が通過可能な多数の孔を有しており、衣類処理剤に含まれている例えば塵埃などの異物を捕獲する機能を備えている。
ところで、従来構成のフィルターでは、多数の孔の大きさが全て同じ大きさとなっている。一方、タンク内に充填される衣類処理剤の粘性は、その種類によって様々である。そのため、例えば粘性の高い衣類処理剤をタンク内に充填する場合には、その衣類処理剤がフィルターの孔を通過しにくく、従って、衣類処理剤の充填に要する時間が長くなってしまうという課題がある。また、粘性の高い衣類処理剤は、フィルターの孔を通過しにくいことから、フィルターの手前において滞留しやすい。そして、フィルターの手前において衣類処理剤が滞留しやすいことから、フィルターの孔を通過した衣類処理剤の量が少ない状態であっても、一見、タンク内に衣類処理剤が十分に充填されたように見えてしまうおそれがある。また、一見、タンク内に衣類処理剤が十分に充填されたように見えたとしても、その後、衣類処理剤がフィルターの孔を徐々に通過することから、これに伴い、タンク内の衣類処理剤の液面が徐々に下がっていく事態が生じ得る。そのため、タンク内への衣類処理剤の充填量が不十分となるおそれがある。
そこで、本実施形態は、衣類処理剤が通過可能な多数の孔が形成されているフィルターをタンク内に備えた衣類処理装置について、粘性の高い衣類処理剤であってもタンク内に円滑に充填することができるようにした構成を提供する。
本実施形態に係る衣類処理装置は、衣類を処理する衣類処理剤を貯留するタンクと、前記タンクの内部に設けられるフィルターと、を備え、前記フィルターは、前記衣類処理剤が通過する多数の孔が形成されている複数のフィルター面を有し、複数の前記フィルター面ごとに前記孔の大きさが異なる。
以下、衣類処理装置に係る複数の実施形態について図面を参照ながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、衣類を洗う洗い処理、衣類をすすぐすすぎ処理、衣類を脱水する脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
図1に例示する洗濯機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、衣類を洗う洗い処理、衣類をすすぐすすぎ処理、衣類を脱水する脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
洗濯機1は、その外郭を構成する矩形箱状の外箱2の内部に、衣類を洗浄するための洗浄槽3を備えている。洗浄槽3は、衣類処理槽の一例であり、有底円筒状の水槽の内部に、同じく有底円筒状のドラムを回転可能に備えた構成である。ドラムの周壁には図示しない多数の小孔が設けられており、また、ドラムの内周面には、衣類をかき上げるための図示しないバッフルが設けられている。洗浄槽3の前面開口部は、外箱2の前面に設けられたドア5によって開閉可能となっている。ユーザは、ドア5を開くことにより、洗浄槽3の前面開口部を通して当該洗浄槽3内に衣類を出し入れすることができる。
また、洗濯機1は、洗浄槽3内に水を供給するための給水部4、および、洗浄槽3内の水を機外に排水するための排水部6を備えている。給水部4は、例えば水道などの図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、後述する給水弁ユニット10などを備えた構成となっている。また、排水部6は、洗浄槽3の底部から機外に延びる排水経路の途中に排水弁7などを備えた構成となっている。排水弁7が閉じられた状態で給水部4により洗浄槽3内に水が供給されることにより、洗浄槽3内に所定量の水が溜められる。また、排水弁7が開かれることにより、洗浄槽3内の水が排水経路を介して機外に排出される。
図2に例示するように、給水部4は、図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、給水弁ユニット10、自動投入部11、注水ケース12などを備えた構成となっている。給水弁ユニット10の入口は、例えば水道などの図示しない水源に接続されている。また、給水弁ユニット10は、少なくとも2つの給水弁10a,10bを有している。給水弁10aは、手動用給水弁の一例であり、手動用供給経路13aを介して注水ケース12に接続されている。給水弁10bは、自動用給水弁の一例であり、自動用供給経路13bを介して注水ケース12に接続されている。以下、給水弁10aを手動用給水弁10aと称し、給水弁10bを自動用給水弁10bと称する。注水ケース12の出口は、給水ホース14を介して洗浄槽3に接続されている。
自動投入部11は、洗剤タンク15および柔軟剤タンク16を備えている。洗剤タンク15および柔軟剤タンク16は、給水部4に対し着脱可能に備えられている。具体的には、洗剤タンク15および柔軟剤タンク16は、給水部4を構成するタンク収容部20の内部に着脱可能に備えられている。詳しい図示は省略するが、タンク収容部20は、ほぼ矩形箱状に構成されており、この場合、給水部4を構成する注水ケース12の上部に設けられている。また、タンク収容部20の上部には、ほぼ矩形状に開口する開口部が設けられている。また、タンク収容部20の底部は、注水ケース12の内部に連通されている。洗剤タンク15および柔軟剤タンク16は、タンク収容部20内に開口部を介して着脱可能に装着される。
洗剤タンク15内には、運転複数回分の衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内に収容されている衣類を洗浄するための洗剤を貯留可能となっている。一方、柔軟剤タンク16内には、運転複数回分の衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内に収容されている衣類に柔軟処理を施すための柔軟剤を貯留可能となっている。
洗剤タンク15は、洗剤用計量ポンプ17を介して自動用供給経路13bに接続されている。洗剤用計量ポンプ17は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。洗剤用計量ポンプ17は、洗剤タンク15内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗剤を吸引し、その吸引した洗剤を自動用供給経路13b内に送出する。そして、自動用供給経路13b内に送出された洗剤は、給水弁ユニット10の自動用給水弁10bから供給される水とともに注水ケース12内に導入される。そして、注水ケース12内に導入された洗剤は、同じく注水ケース12内に導入された水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。これにより、洗剤タンク15内から洗浄槽3内に洗剤が自動的に投入される。なお、洗剤用計量ポンプ17は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
柔軟剤タンク16は、柔軟剤用計量ポンプ18を介して自動用供給経路13bに接続されている。柔軟剤用計量ポンプ18は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。柔軟剤用計量ポンプ18は、柔軟剤タンク16内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の柔軟剤を吸引し、その吸引した柔軟剤を自動用供給経路13b内に送出する。そして、自動用供給経路13b内に送出された柔軟剤は、給水弁ユニット10の自動用給水弁10bから供給される水とともに注水ケース12内に導入される。そして、注水ケース12内に導入された柔軟剤は、同じく注水ケース12内に導入された水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。これにより、柔軟剤タンク16内から洗浄槽3内に柔軟剤が自動的に投入される。なお、柔軟剤用計量ポンプ18は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
また、注水ケース12内には、手動投入用ケース12aが出し入れ可能に収容されている。手動投入用ケース12a内には、ユーザの手動によって洗剤が投入される図示しない手動洗剤投入部、および、ユーザの手動によって柔軟剤が投入される図示しない手動柔軟剤投入部が設けられている。手動洗剤投入部に投入されている洗剤、あるいは、手動柔軟剤投入部に投入されている柔軟剤は、給水弁ユニット10から手動用供給経路13aを介して注水ケース12内に注水される水とともに給水ホース14を介して洗浄槽3内に供給される。
以上のように構成される給水部4において、手動用供給経路13aは、ユーザが手動で投入する洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を洗浄槽3内に供給するための供給経路を構成している。また、自動用供給経路13bは、自動投入部11が自動で投入する洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を洗浄槽3内に供給するための供給経路を構成している。
次に、上述した洗剤タンク15および柔軟剤タンク16のうち特に洗剤タンク15の構成例について、さらに詳細に説明する。図3に例示するように、洗剤タンク15は、当該洗剤タンク15の本体部分を構成するタンク本体部31を備えている。タンク本体部31は、全体として長尺な矩形容器状をなしている。タンク本体部31の上部には、ほぼ矩形状に開口する開口部32が設けられており、この開口部32には蓋部材33が着脱可能に取り付けられている。
蓋部材33の前部には、衣類処理剤、この場合、洗剤をタンク本体部31内に補給するための補給口34が設けられており、この補給口34は、補給口蓋35によって開閉可能となっている。ユーザは、この補給口34を介して、タンク本体部31内つまり洗剤タンク15内に洗剤を充填することが可能である。即ち、この補給口34は、タンク本体部31内に衣類処理剤を流入する流入部の一例として機能する。
また、タンク本体部31の内部には、吸口部36が設けられている。この場合、吸口部36は、タンク本体部31内の後部側に設けられている。吸口部36は、タンク本体部31内において当該タンク本体部31の後壁部から前方に向かって直線状に延びる本体部37と、この本体部37の先端部から下方に向かって直線状に延びるストロー部38と、を一体的に備えている。本体部37は、洗剤タンク15がタンク収容部20内に取り付けられた状態で、洗剤用計量ポンプ17の処理剤吸込口17aに接続される。また、ストロー部38の先端部、この場合、下端部は、タンク本体部31の底面から若干離間した高さまで延びている。
このように構成される吸口部36は、洗剤用計量ポンプ17が駆動することに伴い、その吸引作用を受けて、タンク本体部31内からストロー部38を介して洗剤を吸い込み、さらに、その吸い込んだ洗剤を、本体部37を通して洗剤タンク15の外部、この場合、洗剤用計量ポンプ17側に流出させる。即ち、この吸口部36は、タンク本体部31内から衣類処理剤を流出する流出部の一例として機能する。
そして、洗剤タンク15は、さらに、タンク本体部31の内部にフィルター100を備えている。このフィルター100は、洗剤タンク15内に充填された洗剤に含まれている例えば塵埃などの異物を捕獲する機能を備えている。フィルター100は、上述した吸口部36の前側および上側を覆うようにして取り付けられている。即ち、フィルター100は、吸口部36の前側を覆う前側フィルター面101、および、吸口部36の上側を覆う上側フィルター面102を一体的に備えている。つまり、フィルター100は、複数、この場合、2つのフィルター面101,102を有した構成となっている。この場合、前側フィルター面101は、吸口部36の前側において上下方向に沿う面状をなしている。また、上側フィルター面102は、吸口部36の上側において前後方向に沿う面状をなしている。
図4から図10に例示するように、前側フィルター面101には、洗剤タンク15内に流入した洗剤が通過可能な多数の孔101aが形成されている。また、上側フィルター面102には、洗剤タンク15内に流入した洗剤が通過可能な多数の孔102aが形成されている。そして、フィルター100は、複数のフィルター面101,102ごとに孔101a,102aの大きさが異なる構成となっており、この場合、前側フィルター面101が有する複数の孔101aのそれぞれの開口面積が、上側フィルター面102が有する複数の孔102aのそれぞれの開口面積よりも大きい構成となっている。
ここで、図3に例示するように、複数のフィルター面101,102のうち前側フィルター面101は、流入部の一例である補給口34と流出部の一例である吸口部36とを結ぶ仮想線Lに交差するフィルター面となっている。なお、この場合、仮想線Lは、補給口34の中央部と吸口部36の先端部とを結ぶ仮想的な線となっている。一方、複数のフィルター面101,102のうち上側フィルター面102は、仮想線Lに交差しないフィルター面となっている。よって、フィルター100は、複数のフィルター面101,102のうち仮想線Lに交差する前側フィルター面101の孔101aが、当該フィルター100が有する孔101a,102aのうち開口面積が最も大きい孔である構成となっている。換言すれば、フィルター100は、補給口34と吸口部36とを結ぶ仮想線Lに交差する前側フィルター面101が有する孔101aの開口面積が、他のフィルター面である上側フィルター面102が有する孔102aの開口面積よりも大きい構成となっている。
また、前側フィルター面101において複数の孔101aは、複数、この場合、4つのフィルター領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4に分かれて配置されている。複数のフィルター領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4は、それぞれ矩形状の領域となっている。これらフィルター領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4において、複数の孔101aは、上下方向および左右方向に等間隔で配列されたアレイ状となっている。そして、複数のフィルター領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4の間には、前側フィルター面101を補強するための補強部101bが設けられている。補強部101bの裏面側には、補強リブ103が設けられている。
この場合、補強部101bは、複数のフィルター領域Ra1,Ra2,Ra3,Ra4の間において縦方向および横方向に延びるように設けられている。また、2つの補強部101bは、前側フィルター面101の中央部において交差している。また、補強部101bには、孔101aが設けられていない。このように孔101aが設けられていない補強部101bが存在することにより、前側フィルター面101の強度が確保、つまり、補強されるようになっている。
また、補強部101bには、当該補強部101bの表面から突出する凸部101cが設けられている。この場合、凸部101cは、補強部101bに沿うようにして直線状に延びている。また、凸部101cは、2つの補強部101bの双方に設けられている。よって、2つの凸部101cも、前側フィルター面101の中央部において交差している。なお、凸部101cの形状は、その延伸方向に直交する断面形状が矩形状であってもよいし、例えば半円形状や三角形状であってもよい。
また、上側フィルター面102において複数の孔102aは、複数、この場合、4つのフィルター領域Rb1,Rb2,Rb3,Rb4に分かれて配置されている。複数のフィルター領域Rb1,Rb2,Rb3,Rb4は、それぞれ矩形状の領域となっている。これらフィルター領域Rb1,Rb2,Rb3,Rb4において、複数の孔102aは、前後方向および左右方向に等間隔で配列されたアレイ状となっている。そして、複数のフィルター領域Rb1,Rb2,Rb3,Rb4の間には、上側フィルター面102を補強するための補強部102bが設けられている。補強部102bの裏面側には、補強リブ103が設けられている。
この場合、補強部102bは、複数のフィルター領域Rb1,Rb2,Rb3,Rb4の間において前後方向および横方向に延びるように設けられている。また、2つの補強部102bは、上側フィルター面102の中央部において交差している。また、補強部102bには、孔102aが設けられていない。このように孔102aが設けられていない補強部102bが存在することにより、上側フィルター面102の強度が確保、つまり、補強されるようになっている。
また、補強部102bには、当該補強部102bの表面から突出する凸部102cが設けられている。この場合、凸部102cは、前後方向に延びる補強部102bに沿うようにして直線状に延びている。また、横方向に延びる補強部102bには凸部102cが設けられていない。また、凸部102cは、前側フィルター面101のうち上下方向に延びる凸部101cに連なっている。なお、凸部102cの形状は、その延伸方向に直交する断面形状が矩形状であってもよいし、例えば半円形状や三角形状であってもよい。
以上に例示した洗濯機1によれば、洗剤タンク15のタンク本体部31の内部に設けられるフィルター100は、洗剤が通過可能な多数の孔101a,102aが形成されている複数のフィルター面101,102を有し、複数のフィルター面101,102ごとに孔101a,102aの開口面積が異なっている。この構成によれば、仮に、比較的粘性の高い洗剤が洗剤タンク15内に充填されたとしても、この場合、前側フィルター面101が有する比較的サイズの大きい孔101aを介して洗剤が通過しやすく、従って、比較的粘性の高い洗剤であっても洗剤タンク15内に円滑に充填することができる。
また、上側フィルター面102に設けられている孔102aからも衣類処理剤は通過可能であるから、一層円滑な衣類処理剤の充填を期待することができる。
また、洗濯機1によれば、フィルター100は、複数のフィルター面101,102のうち、補給口34と吸口部36とを結ぶ仮想線Lに交差する前側フィルター面101の孔101aの開口面積が最も大きい構成となっている。この構成によれば、補給口34から流入して吸口部36側に向かう洗剤の流れの途中に前側フィルター面101が存在する構成となるため、比較的大きいサイズの孔101aを洗剤が通過することを促進することができ、従って、粘性の高い洗剤であっても洗剤タンク15内に一層円滑に充填することができる。
また、洗濯機1によれば、フィルター面101,102は、当該フィルター面101,102を補強する補強部101b,102bを備えている。この構成によれば、フィルター面101,102の折損、ひいては、フィルター100全体の折損を抑制することができる。
また、補強部101b,102bは、孔101a,102aが設けられていないフラットな構成であることから、当該補強部101b,102bには洗剤が残りやすい。しかし、洗濯機1によれば、この補強部101b,102bに凸部101c,102cが設けられている。そのため、この凸部101c,102cの形状に沿って洗剤を流動させることができ、当該補強部101b,102bに洗剤を残りにくくすることができる。なお、凸部101c,102cの大きさや形状は、適宜変更して実施することができ、極力、洗剤を流動させやすい大きさや形状にすることが好ましい。
(第2実施形態)
図11に例示するように、第2実施形態に係るフィルター100は、吸口部36の上方に位置する上側フィルター面102に、洗剤の通過を抑制する通過抑制部110を備えている。この場合、通過抑制部110は、孔102aを全く有していないフラットな面状をなしている。また、上側フィルター面102には複数、この場合、2つの通過抑制部110が設けられており、これら複数の通過抑制部110は、凸部102cによって仕切られている。
図11に例示するように、第2実施形態に係るフィルター100は、吸口部36の上方に位置する上側フィルター面102に、洗剤の通過を抑制する通過抑制部110を備えている。この場合、通過抑制部110は、孔102aを全く有していないフラットな面状をなしている。また、上側フィルター面102には複数、この場合、2つの通過抑制部110が設けられており、これら複数の通過抑制部110は、凸部102cによって仕切られている。
第2実施形態に例示する構成例によれば、吸口部36側への洗剤の流入を部分的に抑制することができ、仮に洗剤に異物が含まれているとしても、その異物が吸口部36に到達してしまうこと、この場合、特に上方から到達してしまうことを抑制することができる。
なお、通過抑制部110は、孔102aを全く有していない構成に限られるものではなく、例えば、第1実施形態の構成に比べ、孔102aの数を減らした構成、孔102aの大きさを小さくした構成など、洗剤の通過を抑制可能な構成であれば種々の構成を適用することができる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や拡張を行うことができる。例えば、洗濯機1は、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせた構成としてもよい。
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や拡張を行うことができる。例えば、洗濯機1は、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせた構成としてもよい。
また、図12に例示するように、前側フィルター面101の孔101aは、長方形である構成としてもよい。このような構成は、例えば、縦方向に延びる縦リブ101dと横方向に延びる横リブ101eとを組み合わせることによって実現することができる。また、前側フィルター面101の孔101aを長方形とする場合、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長い横長の長方形とすることが好ましい。即ち、洗剤タンク15内に流入した洗剤は、当該洗剤タンク15内の底面側から蓄積される傾向がある。そのため、前側フィルター面101の孔101aの開口形状を横長の長方形とすることによって、洗剤タンク15内の底面側から蓄積される洗剤を底面側の孔101aから早期に且つ円滑に通過させやすくすることができる。
なお、フィルター100は、縦リブ101dと横リブ101eの組み合わせからなる孔ではなく、例えば、前側フィルター面101を貫通する長方形状の孔を設けた構成としてもよい。また、フィルター100は、前側フィルター面101の孔101aを縦方向の寸法が横方向の寸法よりも長い縦長の長方形としてもよい。また、フィルター100は、横長の孔と縦長の孔とが混在する構成としてもよい。また、フィルター100は、上側フィルター面102の孔102aも長方形とした構成としてもよい。また、孔101a,102aの開口形状は、長方形に限られるものではなく、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、5角形以上の多角形など、種々の形状を採用することができる。また、フィルター100は、第1実施形態において例示した正方形状の孔101a,102aを縦リブと横リブの組み合わせにより形成した構成としてもよい。
また、図13に例示するように、フィルター100は、補強部102cにも孔が形成された構成、この場合、補強部102cを貫通する貫通孔102fが形成された構成としてもよい。貫通孔102fは、上述した孔101a,102aとは異なる種類の孔であり、この場合、貫通孔102fの開口面積は、孔101a,102aの開口面積よりも大幅に大きくなっている。この構成によれば、補強部102cに残留しようとする洗剤を貫通孔102fから通過させることができ、補強部102cに洗剤が残留することを一層抑制することができる。なお、貫通孔102fの開口面積は、孔101a,102aの開口面積よりも大きい範囲において適宜変更して実施することができる。また、貫通孔102fの開口形状は、円形に限られるものではなく、例えば、楕円形、三角形、四角形、長方形、5角形以上の多角形など、種々の形状を採用することができる。
また、図14に例示するように、前側フィルター面101の孔101aは、当該前側フィルター面101の表側と裏側とで開口面積が異なる構成としてもよい。この場合、前側フィルター面101の孔101aは、補給口34側である表側の大きさが吸口部36側である裏側の大きさよりも大きい構成となっている。また、前側フィルター面101の孔101aは、表側から裏側に向かって開口面積が徐々に小さくなる開口形状となっている。この構成によれば、補給口34側から流入して吸口部36側に流れる洗剤が前側フィルター面101の孔101aを通過しやすくなり、比較的粘性の高い洗剤であっても洗剤タンク15内に一層円滑に充填することができる。なお、フィルター100は、上側フィルター面102の孔102aも、当該上側フィルター面102の表側と裏側とで開口面積が異なる構成としてもよい。
また、フィルター100は、上側フィルター面102が有する複数の孔102aのそれぞれの開口面積が、前側フィルター面101が有する複数の孔101aのそれぞれの開口面積よりも大きい構成としてもよい。
また、上述した洗剤タンク15に係る構成例は、例えば柔軟剤タンク16などの他のタンクにも適用可能である。即ち、上述したフィルター100に係る複数の構成例は、洗剤タンク15以外のタンク内に備えられるフィルターにも適用可能である。
また、タンクは、洗剤を貯留する洗剤タンク15や柔軟剤を貯留する柔軟剤タンク16に限られるものではなく、例えば、消臭剤を貯留する消臭剤タンク、除菌剤を貯留する除菌剤タンク、漂白剤を貯留する漂白剤タンクなど、衣類に何らかの処理を施す種々の処理剤を貯留するタンクであれば種々の種類のタンクを適宜採用することができる。また、給水部4に備えられる複数のタンクは、同じ種類の処理剤を貯留するタンクであってもよいし、異なる種類の処理剤を貯留するタンクであってもよい。また、洗濯機1は、給水部4に1つのタンクを備える構成としてもよし、3つ以上の複数のタンクを備える構成としてもよい。また、洗剤用計量ポンプ17および柔軟剤用計量ポンプ18は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
また、本実施形態は、回転槽の回転中心軸が鉛直方向に延びる、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有する洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有しない洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、衣類の消臭、脱臭、除菌、漂白など、衣類に対して何らかの処理を施す装置であれば、種々の衣類処理装置に適用することができる。
以上、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機(衣類処理装置)、15は洗剤タンク(タンク)、16は柔軟剤タンク(タンク)、31はタンク本体部、34は補給口(流入部)、36は吸口部(流出部)、100はフィルター、101は前側フィルター面(フィルター面)、101aは孔、101bは補強部、101cは凸部、102は上側フィルター面(フィルター面)、102aは孔、102bは補強部、102cは凸部、102fは貫通孔、110は通過抑制部、を示す。
Claims (7)
- 衣類を処理する衣類処理剤を貯留するタンクと、
前記タンクの内部に設けられるフィルターと、
を備え、
前記フィルターは、前記衣類処理剤が通過する多数の孔が形成されている複数のフィルター面を有し、複数の前記フィルター面ごとに前記孔の開口面積が異なる衣類処理装置。 - 前記タンクは、
当該タンクの本体部分を構成するタンク本体部と、
前記タンク本体部内に前記衣類処理剤を流入する流入部と、
前記タンク本体部内から前記衣類処理剤を流出する流出部と、
を備え、
前記フィルターは、
前記流入部と前記流出部とを結ぶ仮想線に交差する前記フィルター面が有する前記孔の開口面積が、他の前記フィルター面が有する前記孔の開口面積よりも大きい請求項1に記載の衣類処理装置。 - 前記タンクは、
当該タンクの本体部分を構成するタンク本体部と、
前記タンク本体部内から前記衣類処理剤を流出する流出部と、
を備え、
前記フィルターは、
前記流出部の上方に位置する前記フィルター面に、前記衣類処理剤の通過を抑制する通過抑制部を備える請求項1に記載の衣類処理装置。 - 前記孔は、長方形である請求項1から3の何れか1項に記載の衣類処理装置。
- 前記フィルター面は、
当該フィルター面を補強する補強部と、
前記補強部に設けられる凸部と、
を備える請求項1から4の何れか1項に記載の衣類処理装置。 - 前記補強部に貫通孔が形成されている請求項5に記載の衣類処理装置。
- 前記孔は、前記フィルター面の表側と裏側とで開口面積が異なる請求項1から6の何れか1項に記載の衣類処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020117827A JP2022015157A (ja) | 2020-07-08 | 2020-07-08 | 衣類処理装置 |
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JP2020117827A Pending JP2022015157A (ja) | 2020-07-08 | 2020-07-08 | 衣類処理装置 |
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2020
- 2020-07-08 JP JP2020117827A patent/JP2022015157A/ja active Pending
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