JP2022013791A - 車両用電力遮断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力の遮断動作に関する信頼性を向上させる。【解決手段】車両用電力遮断システム1は、補機用バッテリー14から電力供給を受ける第1電力端8および第2電力端10と、遮断制御部9と、遮断制御部9によって制御される火工遮断部11と、を有し、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13への電力供給を遮断することが可能な、遮断ユニット2と、蓄電部7と、蓄電部7の電力を遮断制御部9に第1電圧で出力することが可能な第1放電回路5と、第1放電回路5が遮断制御部9に第1電圧を出力しているときに、蓄電部7の電力を火工遮断部11へ第1電圧よりも高い値の第2電圧で出力することが可能な第2放電回路6と、第1放電回路5および第2放電回路6の動作を制御する電源制御部4と、を有するバックアップユニット3と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、各種蓄電池駆動車両に使用される車両用電力遮断システムに関するものである。
以下、従来の遮断装置について説明する。従来の遮断装置は、推進駆動用蓄電装置と推進駆動用負荷との間に設けられた。そして、遮断装置が動作するための電力は蓄電池から供給されていた。遮断装置は、車両が衝突などによって損傷を受けたときに直に、推進駆動用蓄電装置から推進駆動用負荷への電力供給を遮断し、推進駆動用蓄電装置が漏電を起こすことによって車両や搭乗者がさらに危険な状況に陥ることを防止していた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特開2011-25912号公報
しかしながら従来の遮断装置では、蓄電池からの電力供給が不安定な状態となった場合には、遮断装置が正しく動作できなくなるおそれがあった。
そこで本発明は、電力の遮断動作に関する信頼性を向上させることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本開示は、補機用バッテリーから動作電圧の供給を受ける第1電力端および第2電力端と、前記第1電力端に接続された遮断制御部と、前記第2電力端に接続されて前記遮断制御部によって制御される火工遮断部と、を有し、車両推進駆動蓄電部から車両推進駆動負荷への電力供給を遮断することが可能な、遮断ユニットと、蓄電部と、前記第1電力端に接続されて、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記遮断制御部に第1電圧で出力することが可能な第1放電回路と、前記第2電力端に接続されて、前記第1放電回路が前記遮断制御部に第1電圧を出力しているときに、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記火工遮断部へ前記第1電圧よりも高い値の第2電圧で出力することが可能な第2放電回路と、前記第1放電回路および前記第2放電回路の動作を制御する電源制御部と、を有するバックアップユニットと、を備える、ことを特徴としたものである。
本発明によれば、遮断制御部と火工遮断部とは、補機用バッテリーと蓄電部との双方からの電力の供給を受けることが可能な状態となる。このため、一時的に補機用バッテリーの電圧が不安定な状況に陥った際や、車両が事故に遭遇して補機用バッテリーの失陥が生じた場合であっても、バックアップユニットから車両推進駆動蓄電部から車両推進駆動負荷への電力遮断のために必要となる遮断制御部への安定した電力供給が可能となる。さらにバックアップユニットから火工遮断部に十分に高い電圧を供給することが可能となる。これにより、遮断制御部の動作は安定し、火工遮断部は高速動作が可能となり、遮断制御部と火工遮断部とによる電力の遮断動作に関する信頼性が向上する。
本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第1回路ブロック図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第2回路ブロック図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第3回路ブロック図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第4回路ブロック図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第5回路ブロック図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムに用いる火工遮断部の第1模式図 本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムに用いる火工遮断部の第2模式図
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第1回路ブロック図である。車両用電力遮断システム1は、遮断ユニット2とバックアップユニット3とを含む。
バックアップユニット3は、電源制御部4と第1放電回路5と第2放電回路6と蓄電部7とを含む。遮断ユニット2は第1電力端8と、第1電力端8に接続された遮断制御部9と、第2電力端10と、第2電力端10に接続された火工遮断部11とを含む。遮断制御部9は火工遮断部11の動作に対する制御を行う。
遮断ユニット2は、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13への電力の供給および電力の遮断が可能である。第1電力端8と第2電力端10とは動作電力の供給を受ける。第1電力端8と第2電力端10とは補機用バッテリー14に接続されている。第1放電回路5は第1電力端8に接続されている。第2放電回路6は第2電力端10に接続されている。
蓄電部7は、蓄えた電力を第1放電回路5と第2放電回路6とに電力を供給する。そして、第1放電回路5は第1電力端8を通じて遮断制御部9に第1電圧V1を出力することが可能である。さらに、第1放電回路5が遮断制御部9に第1電圧V1を出力しているときに、第2放電回路6は第2電力端10を通じて火工遮断部11へ第1電圧V1よりも高い値の第2電圧V2を出力することが可能である。
以上の構成および動作によって、遮断制御部9と火工遮断部11とは、補機用バッテリー14と蓄電部7との双方からの電力の供給を受けることが可能な状態となる。このため、車両15が事故に遭遇して補機用バッテリー14の失陥が生じたときや、あるいは事故に遭遇する以前に、補機用バッテリー14の電圧が不安定な状況に陥った場合であっても、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13への電力を火工遮断部11によって遮断させる制御を実行する遮断制御部9は、安定した電力供給を第1放電回路5から受けることが可能となる。さらに第2放電回路6から火工遮断部11に十分に高い電圧を供給することが可能となる。これにより、遮断制御部9の動作は安定し、火工遮断部11は高速遮断動作が可能となり、遮断制御部9と火工遮断部11とによる電力の遮断動作に関する信頼性が向上する。
以下で、車両用電力遮断システム1の構成および動作の詳細について図2の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第2回路ブロック図、図3の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第3回路ブロック図、図4の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第4回路ブロック図、および図5の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムの構成を示す第5回路ブロック図を用いて説明する。
車両用電力遮断システム1は、車両15の車体16に搭載されている。車両用電力遮断システム1の遮断ユニット2は、車両推進駆動蓄電部12と車両推進駆動負荷13との間に配置されていて、車両推進駆動蓄電部12と車両推進駆動負荷13とを接続状態あるいは遮断状態とすることが可能であり、車両15や車体16が正常な状態であるときには接続状態となっている。
いいかえると、遮断ユニット2は初期状態として接続状態となっていて、車両15や車体16に事故が発生したときや、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13へと過電流が流れたときなどに、遮断ユニット2は遮断状態となる。車両推進駆動蓄電部12には、例えば500V程度の端子電圧が得られるように、リチウム電池などの二次電池が蓄電素子に用いられたうえで、複数の蓄電素子が設けられている。車両推進駆動負荷13には、例えば車両15を推進駆動させるためのモータおよびモータへ交流電力を供給するインバータ装置などが用いられる。
遮断ユニット2は通常、補機用バッテリー14から供給される電力を用いることによって動作が可能となっている。遮断ユニット2は先にも述べたように、第1電力端8および第1電力端8に接続された遮断制御部9と、第2電力端10および第2電力端10に接続された火工遮断部11とを含む。遮断制御部9は火工遮断部11の動作に対する制御を行う。遮断制御部9は例えば、車両15が異常状態に陥ったときや、後述する導体部18に過電流や異常電流が生じた際に、火工遮断部11を接続状態から遮断状態へと物理的に破壊することで切り替える。
またあるいは、遮断ユニット2は通常、補機用バッテリー14から供給される電力を用いることによって動作が可能となっている。遮断ユニット2は、第1電力端8および第1電力端8に接続された遮断制御部9と、第2電力端10および第2電力端10にスイッチ26を介して接続された火工遮断部11とを含む。遮断制御部9はスイッチ26を接続状態あるいは遮断状態とする制御を実行することで火工遮断部11の動作に対する制御を行う。遮断制御部9は例えば、車両15が異常状態に陥ったときや、後述する導体部18に状過電流や異常電流が生じた際に、スイッチ26を遮断状態から接続状態とすることで火工遮断部11へ電力を供給する。そして、火工遮断部11は接続状態から遮断状態へと物理的に破壊されることで切り替えられる。
またさらに、遮断ユニット2は通常、補機用バッテリー14から供給される電力を用いることによって動作が可能となっている。遮断ユニット2は、第1電力端8および第1電力端8に接続された遮断制御部9と、第2電力端10および第2電力端10に接続されたスイッチ26とを含む。遮断制御部9は接続状態のスイッチ26を介して第2電力端10からの電力の供給をうけたうえで、火工遮断部11の動作に対する制御を行うことが可能である。遮断制御部9は例えば、車両15が異常状態に陥ったときや、後述する導体部18に過電流や異常電流が生じた際に、接続状態のスイッチ26から供給された電力を用いて火工遮断部11へ電力を供給する。そして、火工遮断部11は接続状態から遮断状態へと物理的に破壊されることで切り替えられる。ここで図示はしていないが、遮断制御部9とスイッチ26との間は制御用の導体と電力供給用の導体によって接続されていてよい。また、図示していないが、第2電力端10と遮断制御部9とはスイッチ26を介さずに電力供給用の導体で直接に接続されていてもよい。
本実施例では、遮断制御部9とスイッチ26とは異なる素子や回路として説明しているが、遮断制御部9とスイッチ26とは単一の制御回路である遮断回路部(図示せず)として設けられていてもよい。いいかえると遮断回路部(図示せず)は、第1電力端8と第2電力端10とから供給された信号や電力を用いて火工遮断部11が動作するための電力供給が可能であってもよい。
遮断ユニット2の特に火工遮断部11は、先に述べた車両推進駆動蓄電部12と車両推進駆動負荷13とを初期状態で接続状態としている。図6の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムに用いる火工遮断部11の第1模式図に示すように、火工遮断部11は火工部17と導体部18とを有する。火工部17はさらに、火薬が爆発することなどによって大きな機械的エネルギーを発生させるエネルギー生成部17Aと、エネルギー生成部17Aで発生した機械的エネルギーを運動エネルギーとして用いて位置変化を起こす破壊片17Bとを有する。遮断制御部9は火工遮断部11へ遮断指示を行うことで、火工部17を起爆させて導体部18を破壊する遮断動作を火工遮断部11に実行させる、
いいかえると、火工部17は遮断制御部9からエネルギー生成部17Aが起爆するための信号と、第2電力端10からエネルギー生成部17Aにおける起爆を促進するための電力を受ける。
あるいは、図7の本開示の実施の形態における車両用電力遮断システムに用いる火工遮断部11の第2模式図に示すように、火工部17はからエネルギー生成部17Aが起爆するために、遮断制御部9の制御によって遮断状態から接続状態へと切り替えられたスイッチ26を通じて第2電力端10から電力を受けてもよい。そして、エネルギー生成部17Aが起爆することによって、破壊片17Bが導体部18を不可逆的な機械的破壊を行い、車両推進駆動蓄電部12と車両推進駆動負荷13との接続状態が遮断状態へと切り換えられる。ここで、破壊片17Bはブレード状の金属片やあるいは弾丸状の金属片などが用いられることが一般的であるが、導体部18を破壊して切断可能な物質であればよく、金属片に限定される必要はない。
ここで、遮断ユニット2の遮断制御部9が火工遮断部11を接続状態から遮断状態へと状態変化をさせるのは、車体16に搭載された車両制御部19が事故の発生などを検知し、車両制御部19から遮断の指示を遮断制御部9が受信したときや、あるいは、遮断制御部9が遮断ユニット2における過電流を検知したときなどである。
先にも述べたように、第1電力端8から遮断制御部9へと、遮断制御部9が動作可能となるために供給される電力は、補機用バッテリー14が正常なときや車両15が正常なときは、補機用バッテリー14によって供給される。また、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力は、補機用バッテリー14が正常なときや車両15が正常なときは、補機用バッテリー14によって供給される。
ここで、第1電力端8および第2電力端10には、バックアップユニット3が接続されている。厳密には、第1電力端8は第1放電回路5に接続されている。また第2電力端10は第2放電回路6に接続されている。第1放電回路5および第2放電回路6は蓄電部7に蓄えられた電力を用いて、第1電力端8から遮断制御部9へ、あるいは第2電力端10から火工遮断部11へ、電圧の出力あるいは電力の供給が可能となっている。いいかえると、第1電力端8および第2電力端10には、補機用バッテリー14とバックアップユニット3とが並列して接続された状態となっている。
また、第1放電回路5および第2放電回路6は、互いに独立した回路であっても、あるいは分圧回路によって異なった電圧の出力が可能な回路で構成されていてもよい。ここでは第1放電回路5および第2放電回路6は、異なったタイミングでそれぞれが起動し、異なった電力を安定して、かつ、継続して電力を出力するために電源制御部4による制御が可能なように、DCDCコンバータが用いられるとよい。
これにより、遮断制御部9と火工遮断部11とは、補機用バッテリー14と蓄電部7との双方からの電力の供給を受けることが可能な状態となる。このため、車両15が事故に遭遇して補機用バッテリー14の失陥が生じたときや、あるいは事故に遭遇する以前に、補機用バッテリー14の電圧が不安定な状況に陥った場合であっても、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13への電力を火工遮断部11によって遮断させる制御を実行する遮断制御部9は、安定した電力供給を第1放電回路5から受けることが可能となる。
ここで、第1放電回路5が第1電力端8を通じて遮断制御部9へ出力が可能な電圧の第1電圧V1よりも、第2放電回路6が第2電力端10を通じて火工遮断部11へ出力が可能な電圧の第2電圧V2は高い電圧値としている。遮断制御部9は、演算素子や記憶素子などによって構成されているため、例えば3V~5V程度の低い電圧値で制御や検知に関する動作が可能である。この一方で、火工遮断部11が動作する際には、火工遮断部11に例えば10V程度の高い電圧を印加することによって火工遮断部11の特に火工部17に大きな電流を流すことができ、エネルギー生成部17Aでの起爆の速度を高めることが可能となる。したがって、第1電力端8を通じて遮断制御部9へと電力が供給され、かつ、第2電力端10を通じて火工遮断部11へと電力が供給されたとき、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
ここで、バックアップユニット3には、第1電力端8と第1放電回路5とを接続するダイオード20が配置されるとよい。同様にバックアップユニット3には、第2電力端10と第2放電回路6とを接続するダイオード20が配置されるとよい。ここで、ダイオード20のアノードは、第1放電回路5および第2放電回路6に接続される。また、ダイオード20のカソードは、第1電力端8および第2電力端10に接続される。これにより、補機用バッテリー14が正常なときや車両15が正常なときに、補機用バッテリー14によって第1電力端8および第2電力端10へ供給される電圧が標準電圧V0として、第1電圧V1や第2電圧V2よりも高い電圧値であっても、バックアップユニット3に電力が逆流する状態とはならない。
補機用バッテリー14によって第1電力端8および第2電力端10へ供給される電圧は、電圧変換回路21が車両用電力遮断システム1に設けられることによって、電圧変換回路21を介して補機用バッテリー14から第1電力端8および第2電力端10に、異なる電圧値で供給されてもよい。このとき、第1電力端8は補機用バッテリー14から電圧変換回路21を介して第1定常電圧V01の供給を受け、第2電力端10は補機用バッテリー14から電圧変換回路21を介して第2定常電圧V02の供給を受ける。このとき、電圧変換回路21は互いに独立した2つのDCDCコンバータを有し、それぞれのDCDCコンバータが第1定常電圧V01と第2定常電圧V02とを供給してもよい。あるいは電圧変換回路21が有する分圧回路によって第1定常電圧V01と第2定常電圧V02とが供給されるように構成されていてもよい。
ここで、第1定常電圧V01よりも、先に述べた第1電圧V1を低い値とすることによって、仮に第1放電回路5から第1電圧を出力した状態であっても、実質的に第1放電回路5から電力の放電は起こらない状態となり、蓄電部7に蓄えられた電力を維持することができる。
以上の構成および動作によって、遮断制御部9と火工遮断部11とは、補機用バッテリー14と蓄電部7との双方からの電力の供給を受けることが可能な状態となる。このため、車両15が事故に遭遇して補機用バッテリー14の失陥が生じたときや、あるいは事故に遭遇する以前に、補機用バッテリー14の電圧が不安定な状況に陥った場合であっても、車両推進駆動蓄電部12から車両推進駆動負荷13への電力を火工遮断部11によって遮断させる制御を実行する遮断制御部9は、安定した電力供給を第1放電回路5から受けることが可能となる。さらに第2放電回路6から火工遮断部11に十分に高い電圧を、そして大きな値の電流を供給することが可能となる。これにより、遮断制御部9の動作は安定し、火工遮断部11は高速遮断動作が可能となり、遮断制御部9と火工遮断部11とによる電力の遮断動作に関する信頼性が向上する。
以下で、バックアップユニット3の動作の詳細について説明する。バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めてもよい。例えば、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが、車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行してもよい。ここで、第1放電回路5が第1電圧V1を出力するのは、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信したときと同時であっても、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信してから所定時間後であって車両15が走行を始めるまでのタイミングであってもよい。
さらに、電源制御部4は第2放電回路6に第2電圧V2を出力させるように制御を実行する。ここで、第2放電回路6が第2電圧V2を出力するのは、第1放電回路5に第1電圧V1を出力し始めると同時、あるいは、第1放電回路5に第1電圧V1を出力し始めた後とすればよい。いいかえると、第1放電回路5が優先的に動作を始める。よって、遮断ユニット2の遮断制御部9は優先的に駆動電力のバックアップを有した状態となり、火工遮断部11の動作は遮断制御部9が動作していることが必須であるため、遮断ユニット2の動作信頼性は向上する。
ここで、第1電圧V1は遮断制御部9を動作させることが可能であって第1定常電圧V01よりも低い電圧値で、第2電圧V2は第2定常電圧V02よりも低い電圧値とすればよい。したがって、補機用バッテリー14が正常であれば、バックアップユニット3が電圧を印加していても電力の出力は行わない。よって、蓄電部7に蓄えられた電力は浪費されず、長時間にわたっての維持が可能となる。
これにより、バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めることで、特に第1放電回路5は車両15が起動している間においては概ね常時において遮断ユニット2の遮断制御部9に対しての電力供給が可能な状態となっている。さらに、第2放電回路6もまた、車両15が起動している間においては概ね常時において遮断ユニット2の火工遮断部11に対しての電力供給が可能な状態となっている。この結果、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、間断なく遮断ユニット2は動作することが可能となる。
バックアップユニット3の動作は、例えば、車両15の起動と、車両15や車体16からの事故に関する情報と、にもとづいて実行されてもよい。
ここでは、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から発せられた車両起動信号を、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行する。そのあと、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から、電源制御部4に設けられた第1受信端4Bが、車両事故信号を受信したときに、電源制御部4は第2放電回路6に第2電圧V2を出力させるように制御を実行する。さらに、遮断制御部9に設けられた車両事故信号を受信可能な第2受信端9Aが電源制御部4と同時に車両事故信号を受信する。そして、遮断制御部9は火工遮断部11に遮断動作を実行させる。
これにより、バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めることで、特に第1放電回路5は車両15が起動している間においては概ね常時において遮断ユニット2の遮断制御部9に対しての電力供給が可能な状態となっている。
さらにここでは、第2放電回路6は車両15が事故に遭遇したことにより火工遮断部11への電力供給を行う。そして、車両15が事故に遭遇したことにより火工遮断部11は遮断制御部9から遮断実行の指示を受ける。これにより、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、間断なく遮断ユニット2は動作することが可能となる。あるいは、車両15が事故に遭遇したことにより遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り換え、火工遮断部11は第2電力端10から電力供給を受けることで遮断状態へと切り替わる。これにより、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、間断なく遮断ユニット2は動作することが可能となる。ここでスイッチ26には電界効果型トランジスタ(FET)をはじめとする、半導体スイッチが用いられるとよい。
また、補機用バッテリー14の状態に関係なく、第2放電回路6は第2電圧V2を第2定常電圧V02よりも高い電圧値で出力することもできる。これにより、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力を大きな値とすることが可能となる。この結果として、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
バックアップユニット3の動作については、また例えば、車両15の起動と、火工遮断部11における過電流が発生したこと関する情報と、にもとづいて実行されてもよい。
ここでは、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から発せられた車両起動信号を、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行する。そのあと、火工遮断部11に設けられた電流検出回路11Aは導体部18に流れる電流を検出し始める。そして、電流検出回路11Aは導体部18に流れる電流が過電流閾値を超えたことを検出すると、過電流検出信号を遮断制御部9の検出信号受信部9Bへ発信する。またこのとき、電源制御部4は電流検出回路11Aから、もしくは遮断制御部9から、過電流検出信号を第3受信端4Cで受信する。電源制御部4は過電流検出信号を受信すると、第2放電回路6に第2電圧V2を出力させる。また、遮断制御部9は火工遮断部11に遮断実行の指示を行う。あるいは、遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り替える制御を行い火工遮断部11に遮断を実行させる。
これにより、バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めることで、特に第1放電回路5は車両15が起動している間においては概ね常時において、遮断ユニット2の遮断制御部9に対しての電力供給が可能な状態となっている。
さらにここでは、第2放電回路6は、車両15が事故などに遭遇したことなどにより車両推進駆動負荷13などで短絡が生じ、導体部18に過電流が流れたときに、火工遮断部11への電力供給を行う。そして、導体部18に過電流が発生したことにより火工遮断部11は遮断制御部9から遮断実行の指示を受ける。あるいは、導体部18に過電流が流れたときに遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り替える制御を行い火工遮断部11に遮断を実行させる。これにより、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、間断なく遮断ユニット2は動作することが可能となる。
このとき、補機用バッテリー14の状態に関係なく、第2放電回路6は第2電圧V2を第2定常電圧V02よりも高い電圧値で出力することもできる。これにより、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力を大きな値とすることが可能となる。この結果として、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
ここでは説明の便宜上、電流検出回路11A、遮断制御部9、検出信号受信部9Bは異なる要素として説明しているが、これらは一括して遮断制御部9に含まれた機能としても構わない。
いいかえると、上記の説明では電流検出回路11Aはシャント抵抗(図示せず)やホール素子(図示せず)などを用いて導体部18に流れる電流を検出電圧値として検出し、電流検出回路11Aは検出電圧値によって、予め記憶装置(図示せず)に記憶されていた過電流閾値に対応する電圧値との比較を演算装置(図示せず)で実施する機能を有している。そして、導体部18に流れる電流が過電流閾値を超えたと演算装置(図示せず)が判断した結果が、過電流検出信号の発信に相当する。上記のように説明のうえでは記憶装置(図示せず)や演算装置(図示せず)は電流検出回路11Aを構成する要素として、遮断制御部9と別の要素としている。しかしながら、記憶装置(図示せず)や演算装置(図示せず)を含め、電流検出回路11Aの機能は遮断制御部9が設けられていてもよい。いいかえると、シャント抵抗(図示せず)やホール素子(図示せず)などを除き、電流検出回路11A、検出信号受信部9Bを有した遮断制御部9が火工遮断部11に設けられていると考えてよい。
バックアップユニット3の動作については、また例えば、車両15の起動と、補機用バッテリー14からの電力供給の状態と、車両15や車体16からの事故に関する情報と、にもとづいて実行されてもよい。
ここでは、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から発せられた車両起動信号を、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行する。また、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信しているときには、電源制御部4はバックアップユニット3に設けられた受電端22の電圧を検出する。補機用バッテリー14は受電端22を通じて蓄電部7へ電力を供給する。あるいは、補機用バッテリー14は受電端22を通じて蓄電部7を充電する。
このあと、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信している状態で、いいかえると、車両15が駆動状態で、受電端22の電圧がバッテリー電圧閾値よりも低下したことを電源制御部4が検出すると、電源制御部4は第2放電回路6に第2電圧V2を出力させる。さらに電源制御部4は、遮断制御部9に設けられて車両事故信号を受信可能な第2受信端9Aへ車両事故信号を発信する。そして、遮断制御部9は火工遮断部11に遮断動作を実行させる。あるいは、遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り替える制御を行い火工遮断部11に遮断を実行させる。
これにより、バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めることで、特に第1放電回路5は車両15が起動している間においては概ね常時において遮断ユニット2の遮断制御部9に対しての電力供給が可能な状態となっている。
さらにここでは、車両15が駆動中であるにもかかわらず、補機用バッテリー14の電圧がバッテリー電圧閾値よりも低下したことによって、第2放電回路6は火工遮断部11への電力供給を行う。そして、電源制御部4は遮断制御部9に対して強制的に火工遮断部11に遮断を実行するよう遮断指示を行う。これは、いいかえると、車両15が駆動しているときに、補機用バッテリー14を失うバッテリー失陥状態となったことに対応して、第2放電回路6は火工遮断部11への電力供給を行い、さらに火工遮断部11に遮断を実行させることとなる。このため、バッテリー電圧閾値は通常では起こりえない水準のバッテリー電圧変動範囲からはるかにかけ離れて低い値である0Vに近い水準とすればよい。これにより、バッテリー失陥に関する誤検知が抑制される。
これにより、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、過電流状態の有無に関係なく漏電などを防止するために間断なく遮断ユニット2は動作することが可能となる。
ここで、第2放電回路6は第2電圧V2を第2定常電圧V02よりも高い電圧値で出力することもできる。これにより、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力を大きな値とすることが可能となる。この結果として、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
バックアップユニット3の動作については、また例えば、車両15の起動と、補機用バッテリー14からの電力供給の状態と、火工遮断部11における過電流が発生したこと関する情報と、にもとづいて実行されてもよい。
ここでは、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から発せられた車両起動信号を、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行する。また、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信しているときには、電源制御部4はバックアップユニット3に設けられた受電端22の電圧を検出する。補機用バッテリー14は受電端22を通じて蓄電部7へ電力を供給する。あるいは、補機用バッテリー14は受電端22を通じて蓄電部7を充電する。
このあと、車両起動信号受信端4Aが車両起動信号を受信している状態で、いいかえると、車両15が駆動状態で、受電端22の電圧がバッテリー電圧閾値よりも低下したことを電源制御部4が検出すると、電源制御部4は第2放電回路6に第2電圧V2を出力させる。さらにこのあと、遮断制御部9が導体部18に過電流の発生を検出したことにより火工遮断部11は遮断制御部9から遮断実行の指示を受ける。あるいは、遮断制御部9が導体部18に過電流の発生を検出したことにより遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り替える制御を行い火工遮断部11に遮断を実行させる。
これにより、バックアップユニット3は、車両15の起動に対応して動作を始めることで、特に第1放電回路5は車両15が起動している間においては概ね常時において遮断ユニット2の遮断制御部9に対しての電力供給が可能な状態となっている。
さらにここでは、車両15が駆動中であるにもかかわらず、補機用バッテリー14の電圧がバッテリー電圧閾値よりも低下したことによって、第2放電回路6は火工遮断部11への電力供給可能な状態となる。そしてこのあとで、過電流が発生したときに火工遮断部11は遮断を実行する。これは、いいかえると、車両15が駆動しているときに、補機用バッテリー14を失うバッテリー失陥状態となったことに対応して、第2放電回路6は火工遮断部11への電力供給が可能な状態となる。このため、バッテリー電圧閾値は通常では起こりえない水準のバッテリー電圧変動範囲からはるかにかけ離れて低い値である0Vに近い水準とすればよい。これにより、バッテリー失陥に関する誤検知が抑制される。
これにより、補機用バッテリー14が車両15の事故などによって失陥した場合であっても、過電流状態となったときに十分な電圧および電力を火工遮断部11に供給することができ、遮断ユニット2は正常に動作することが可能となる。仮に、車両15が駆動しているときにバッテリー失陥状態となったタイミングと、遮断制御部9による過電流検出とのタイミングに時間差がある場合は、第2放電回路6は、火工遮断部11への電力供給が可能な状態を維持したうえで遮断制御部9による過電流検出を待つ、待機状態を有すればよい。
ここで、遮断制御部9や電流検出回路11Aが導体部18における過電流を検出した際の手順は先に述べた場合と同様であってよい。
また、第2放電回路6は第2電圧V2を第2定常電圧V02よりも高い電圧値で出力することもできる。これにより、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力を大きな値とすることが可能となる。この結果として、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
バックアップユニット3の動作については、また例えば、車両15における衝突予測と、車両15や車体16からの事故に関する情報あるいは火工遮断部11における過電流が発生したこと関する情報と、にもとづいて実行されてもよい。
ここでは、車両制御部19などの車両15に設けられた装置から発せられた衝突予測をはじめとする危険予測信号を、電源制御部4に設けられた第4受信端4Dが車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4は第1放電回路5に第1電圧V1を出力させるように制御を実行する。そして電源制御部4は第2放電回路6に第2電圧V2を出力させるように制御を実行する。第1電圧V1が出力されるタイミングは、第2電圧V2が出力されるタイミングよりも先であってもよいが、第1電圧V1と第2電圧V2とは同時に出力されることが望ましい。
そしてこのあと、遮断制御部9は、遮断制御部9に設けられた第2受信端9Aで車両事故信号を受信したとき、あるいは遮断ユニット2の電流検出回路11Aで導体部18に流れる電流が過電流閾値を超越したことを検出したとき、火工遮断部11に遮断動作を実行させる。
つまり、車両15に衝突などの事故が生じる事前で危険な状態が迫った時点で、補機用バッテリー14の状態に関係なく電源制御部4は、第1放電回路5に第1電圧V1を、第2放電回路6に第2電圧V2を出力させるように制御を実行する。そしてそのあとで、実際に車両15が事故に遭遇したことや、車両15が事故に遭遇したことに伴って過電流が生じた際に、遮断制御部9は火工遮断部11に遮断動作を実行させる。あるいは、実際に車両15が事故に遭遇したことや、車両15が事故に遭遇したことに伴って過電流が生じた際に、遮断制御部9はスイッチ26を遮断状態から接続状態へと切り替える制御を行い火工遮断部11に遮断を実行させる。
これにより、車両15が事故に遭遇する事前に、補機用バッテリー14の状態に関係なく、バックアップユニット3は遮断ユニット2が必要とする全ての電力を供給することが可能となっている。よって、車両15が事故に遭遇して遮断ユニット2は動作が必要となったときに即座に、かつ、正常に動作することが可能となる。
ここで、遮断制御部9や電流検出回路11Aが導体部18における過電流を検出した際の手順は先に述べた場合と同様であってよい。
また、第2放電回路6は第2電圧V2を第2定常電圧V02よりも高い電圧値で出力することもできる。これにより、第2電力端10から火工遮断部11へと供給されてエネルギー生成部17Aにおいて起爆を促進させるための電力を大きな値とすることが可能となる。この結果として、火工遮断部11における遮断速度は向上し、遮断の信頼性もまた向上する。
バックアップユニット3の蓄電部7は、補機用バッテリー14から受電端22を介して電力の供給を受けることで充電される。ここで、受電端22と蓄電部7との間には充電回路23が設けられてよい。いいかえると、蓄電部7の充電経路には充電回路23が設けられ、蓄電部7の放電経路には第1放電回路5と充電回路23とが並列する状態で設けられている。ここで充電回路23は電源制御部4からの制御によって、蓄電部7の充電状態や充電速度などを調節するとよい。充電回路23は昇圧動作あるいは降圧動作の何れの動作で蓄電部7を充電してもよい。
また充電回路23は電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが、車両起動信号を受信したことに対応して、電源制御部4に設けられた車両起動信号受信端4Aが、車両起動信号を受信したことに対応して、対する充電動作を始めるとよい。また、蓄電部7には車両15の起動時に充電が実行される事前に、蓄電部7に多少の電力を残存電力として蓄えていてもよい。
蓄電部7の蓄電素子(図示せず)には電気二重層コンデンサやリチウムイオンキャパシタなどの大きな電流密度で放電することが可能な素子が用いられることが望ましい。
以上の実施例では、構成要素間で信号や電力を伝える接続点には、車両起動信号受信端4A、第1受信端4B、第2受信端9A、第3受信端4C、第4受信端4D、第1電力端8、第2電力端10として説明の便宜上、特定の名称が付与されている。上記の接続点は端子として置き換えてもよいが、その一方で構成要素間を接続する導体そのものや、電気回路の一部が、上記の接続点に相当してもよい。いいかえると、特定の構成要素として接続点を設ける必要はない。
また以上の実施例では、車両起動信号受信端4A、第1受信端4B、第3受信端4C、第4受信端4Dは、説明の便宜上、異なる受信端を設けた構成として説明している。しかしながら、車両起動信号受信端4A、第1受信端4B、第3受信端4C、第4受信端4Dは、異なる受信端として設けられても、あるいは、単一の受信端として設けられても、またあるいは、任意の複数の受信端として設けられてもよく、電源制御部4が受信した信号が如何なる信号であるかを、電源制御部4が認識できればよい。
先にも説明したように、第2放電回路6から第2電力端10を通じて火工遮断部11へ供給する第2電圧V2は、第1放電回路5から第1電力端8を通じて遮断制御部9へ供給する第1電圧V1よりも高い値としている。遮断制御部9では演算や記憶および制御が主に実行されることから消費電力は小さく、第1電力端8を流れる電流は微弱な値である。この一方で、火工遮断部11のエネルギー生成部17Aでの動作時間は遮断制御部9に比較して非常に短く短時間ではあるものの、動作時には火工遮断部11の消費電力は遮断制御部9の消費電力よりも大きくなり、第1電力端8よりも大きな値の電流が第2電力端10に流れる。
このため、第1放電回路5と遮断制御部9とを接続する第1導体24よりも、第2放電回路6と火工遮断部11とを接続する第2導体25は断面積が大きく電流容量は大きい。これにより、第2放電回路6から火工遮断部11への電力供給は安定し、火工遮断部11の動作信頼性は向上する。
本発明の車両用電力遮断システムは、電力の遮断動作に関する信頼性を向上させるという効果を有し、各種蓄電池駆動車両において有用である。
1 車両用電力遮断システム
2 遮断ユニット
3 バックアップユニット
4 電源制御部
4A 車両起動信号受信端
4B 第1受信端
4C 第3受信端
4D 第4受信端
5 第1放電回路
6 第2放電回路
7 蓄電部
8 第1電力端
9 遮断制御部
10 第2電力端
11 火工遮断部
11A 電流検出回路
12 車両推進駆動蓄電部
13 車両推進駆動負荷
14 補機用バッテリー
15 車両
16 車体
17 火工部
17A エネルギー生成部
17B 破壊片
18 導体部
19 車両制御部
20 ダイオード
21 電圧変換回路
22 受電端
23 充電回路
24 第1導体
25 第2導体

Claims (13)

  1. 補機用バッテリーから動作電圧の供給を受ける第1電力端および第2電力端と、前記第1電力端に接続された遮断制御部と、前記第2電力端に接続されて前記遮断制御部によって制御される火工遮断部と、を有し、車両推進駆動蓄電部から車両推進駆動負荷への電力供給を遮断することが可能な、遮断ユニットと、
    蓄電部と、
    前記第1電力端に接続されて、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記遮断制御部に第1電圧で出力することが可能な第1放電回路と、
    前記第2電力端に接続されて、前記第1放電回路が前記遮断制御部に第1電圧を出力しているときに、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記火工遮断部へ前記第1電圧よりも高い値の第2電圧で出力することが可能な第2放電回路と、
    前記第1放電回路および前記第2放電回路の動作を制御する電源制御部と、
    を有するバックアップユニットと、
    を備える、
    車両用電力遮断システム。
  2. 補機用バッテリーから動作電圧の供給を受ける第1電力端および第2電力端と、前記第1電力端に接続された遮断制御部と、前記遮断制御部によって開閉制御されるスイッチを介して前記第2電力端に接続される火工遮断部と、を有し、車両推進駆動蓄電部から車両推進駆動負荷への電力供給を遮断することが可能な、遮断ユニットと、
    蓄電部と、
    前記第1電力端に接続されて、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記遮断制御部に第1電圧で出力することが可能な第1放電回路と、
    前記第2電力端に接続されて、前記第1放電回路が前記遮断制御部に第1電圧を出力しているときに、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記火工遮断部へ前記第1電圧よりも高い値の第2電圧で出力することが可能な第2放電回路と、
    前記第1放電回路および前記第2放電回路の動作を制御する電源制御部と、
    を有するバックアップユニットと、
    を備える、
    車両用電力遮断システム。
  3. 補機用バッテリーから動作電圧の供給を受ける第1電力端および第2電力端と、前記第1電力端に接続され、かつ、前記第2電力端にスイッチを介して接続された遮断制御部と、前記遮断制御部によって電力が供給されることが可能な火工遮断部と、を有し、車両推進駆動蓄電部から車両推進駆動負荷への電力供給を遮断することが可能な、遮断ユニットと、
    蓄電部と、
    前記第1電力端に接続されて、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記遮断制御部に第1電圧で出力することが可能な第1放電回路と、
    前記第2電力端に接続されて、前記第1放電回路が前記遮断制御部に第1電圧を出力しているときに、前記蓄電部に蓄えられた電力を前記火工遮断部へ前記第1電圧よりも高い値の第2電圧で出力することが可能な第2放電回路と、
    前記第1放電回路および前記第2放電回路の動作を制御する電源制御部と、
    を有するバックアップユニットと、
    を備える、
    車両用電力遮断システム。
  4. 前記火工遮断部は、
    前記車両推進駆動蓄電部から前記車両推進駆動負荷への電力供給が導体部と、
    前記導体部を破壊することが可能な火工部と、を有し、
    前記遮断制御部が前記火工遮断部へ遮断指示を行う、もしくは前記スイッチを遮断状態から接続状態へと切り替えることで、前記火工部を起爆させて前記導体部を破壊する遮断動作を前記火工遮断部に実行させる、
    請求項1から請求項3に記載のいずれかの車両用電力遮断システム。
  5. 前記電源制御部は車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端を、さらに有し、
    前記電源制御部は、
    前記車両起動信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第1電圧を出力させ、前記第1放電回路が前記第1電圧を出力すると同時に、もしくは、前記第1放電回路が前記第1電圧を出力したあとに、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  6. 前記電源制御部は、車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端および車両事故信号を受信可能な第1受信端を、
    前記遮断制御部は、前記車両事故信号を受信可能な第2受信端を、さらに有し、
    前記電源制御部は、前記車両起動信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第2電圧を出力させ、前記車両事故信号を受信したとき、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させ、
    前記遮断制御部は、前記車両事故信号を受信したときに前記火工遮断部に前記遮断動作を実行させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  7. 前記火工遮断部は、前記導体部に流れる過電流を検出可能な電流検出回路を、
    前記遮断制御部は、前記電流検出回路から発せられる過電流検出信号を受信可能な検出信号受信部を、
    前記電源制御部は、車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端、および、前記遮断制御部もしくは前記電流検出回路からの前記過電流検出信号を受信可能な第3受信端を、
    さらに有し、
    前記電源制御部は、前記車両起動信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第1電圧を出力させ、前記過電流検出信号を前記第3受信端で受信した場合に、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させ、
    前記遮断制御部は、前記過電流検出信号を前記検出信号受信部で受信したときに前記火工遮断部に前記遮断動作を実行させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  8. 前記蓄電部へ電力を供給する受電端をさらに備え、
    前記電源制御部は、車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端をさらに有し、かつ、前記受電端の電圧を検出することが可能であり、
    前記遮断制御部は、車両事故信号を受信可能な第2受信端を、さらに有し、
    前記電源制御部は、前記車両起動信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第1電圧を出力させたあと、前記車両起動信号を受信しているときに前記受電端の電圧が閾値よりも低下したことを検出すると、
    前記電源制御部は、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させ、前記遮断制御部へ前記車両事故信号を発信し、前記遮断制御部は前記火工遮断部に前記遮断動作を実行させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  9. 前記蓄電部へ電力を供給する受電端をさらに備え、
    前記電源制御部は、車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端をさらに有し、かつ、前記受電端の電圧を検出することが可能であり、
    前記遮断制御部は、前記火工遮断部に流れる電流を検出する電流検出回路を、さらに有し、
    前記電源制御部は、前記車両起動信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第1電圧を出力させたあと、前記車両起動信号を受信しているときに前記受電端の電圧が閾値よりも低下したことを検出すると、
    前記電源制御部は、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させ、そのあと前記電流検出回路が過電流を検出したときに、前記遮断制御部は前記火工遮断部に前記遮断動作を実行させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  10. 前記電源制御部は、危険予測信号を受信可能な第4受信部を、
    前記遮断制御部は、前記車両事故信号を受信可能な第2受信部、および前記火工遮断部に流れる電流を検出する電流検出回路の少なくとも何れか一方を、
    さらに有し、
    前記電源制御部は、前記危険予測信号を受信したことに対応して前記第1放電回路に前記第1電圧を出力させ、さらに、前記第2放電回路に前記第2電圧を出力させ、
    前記遮断制御部は、前記車両事故信号を受信したとき、あるいは前記電流検出回路で電流が閾値を超越したことを検出したときに前記火工遮断部に前記遮断動作を実行させる、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  11. 前記蓄電部を充電する充電回路を、
    前記電源制御部は車両起動信号を受信可能な車両起動信号受信端を、
    さらに備え、
    前記電源制御部は、前記車両起動信号を受信したことに対応して前記充電回路は、前記充電回路に接続された受電端を介して供給される電力を用いて前記蓄電部を充電する、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  12. 電圧変換回路をさらに備え、
    前記第1電力端は前記補機用バッテリーから前記電圧変換回路を介して第1定常電圧の供給を受け、前記第2電力端は前記補機用バッテリーから前記電圧変換回路を介して第2定常電圧の供給を受ける、
    請求項4に記載の車両用電力遮断システム。
  13. 前記第1電圧は、前記第1定常電圧よりも低くした、
    請求項12に記載の車両用電力遮断システム。
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