JP2022007218A - 装置、方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】電気錠に使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける警備システムを提供する。
【解決手段】警備システム１において、装置４は、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラ４０、４０Ａと、電気錠２と通信して、使用されたキーの固有ＩＤを制御部に供給する通信部４７と、電気錠と通信部との間の通信によって、電気錠の作動を検出する検出部４２と、電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御部４６と、を備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、装置、方法およびプログラムに関する。

従来、監視カメラを用いた種々の警備システムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。
［特許文献１］ 特開２０１５－１６２２３２号公報

本発明の第１の態様においては、装置が提供される。装置は、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラを備えてよい。装置は、電気錠の作動を検出する検出部を備えてよい。装置は、電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御部を備えてよい。

装置は、電気錠と通信して、使用されたキーの固有ＩＤを制御部に供給する通信部を備えてよい。検出部は、電気錠と通信部との間の通信によって、電気錠の作動を検出してよい。

装置は、電気錠に読み取られた固有ＩＤに予め対応付けられた顔認証用データを取得する第１取得部を備えてよい。装置は、制御部により固有ＩＤに対応付けられた画像データ内の顔と、固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定する第１判定部を備えてよい。

装置は、各キーの固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の顔認証用データを記憶する第１記憶部を備えてよい。第１取得部は、第１記憶部から顔認証用データを取得してよい。

装置は、電気錠に対応する警備システムから固有ＩＤと、顔認証用データとの対応データを取得する第２取得部を備えてよい。第１記憶部は、第２取得部により取得されたデータを記憶してよい。

第１記憶部は、一のキーの使用により撮影された画像データから生成される顔認証用データを、当該一のキーの固有ＩＤに対応付けて蓄積記憶してよい。第１判定部は、固有ＩＤに対応する顔認証用データで学習したモデルを用い、顔認証用データで示される顔と、制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた画像データ内の顔との異同を判定してよい。

装置は、各キーの固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の顔認証用データを記憶するサーバと通信する通信部を備えてよい。第１取得部は、電気錠に読み取られた固有ＩＤを取得したサーバから、当該固有ＩＤに対応する顔認証用データを取得してよい。

装置は、制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた画像データ内の顔が顔認証用データで示される顔と異なると第１判定部により判定されたことに応じて、予め設定された送信先に当該画像データを送信する第１送信部を備えてよい。

装置は、各キーの固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の顔認証用データを記憶する第１記憶部を備えてよい。第１取得部は、第１記憶部から顔認証用データを取得してよい。装置は、制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた画像データ内の顔に対する承認を送信先から受けたことに応じて、当該固有ＩＤに対応付けて第１記憶部に記憶される顔認証用データを変更する変更部を備えてよい。

変更部は、固有ＩＤに対応付けて記憶される顔認証用データを変更する場合に、変更前の顔認証用データを別途、第１記憶部に記憶させてよい。

装置は、送信先に対応付けられたキーを用い、当該キーの固有ＩＤに対応付けられた顔認証用データで示される顔を有する特定の人により行われた入退出の履歴を記憶する第２記憶部を備えてよい。装置は、入退出の履歴により特定の人が出入口よりも内側にいることが示される場合に、第１送信部をディセーブルする送信制御部とを備えてよい。

装置は、制御部により固有ＩＤに対応付けられた画像データのうち、顔認証用データとは異なる顔を示すと第１判定部により判定された画像データを記憶する第３記憶部を備えてよい。

第３記憶部は、画像データを、その撮影日と対応付けて記憶してよい。装置は、第３記憶部により記憶された画像データのうち、同じ顔の画像データの保存履歴に基づいて、電気錠に対応する警備システムに通報する第１通報部を備えてよい。

電気錠は、出入口の内側または外側の一方から他方へ移動する場合に解錠操作を必要としてよい。監視カメラは、出入口の他方に配置されてよい。装置は、制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた画像データ内で第１判定部が顔を認識できないことに応じて、電気錠に対応する警備システムに通報する第２通報部を備えてよい。

装置は、各キーの固有ＩＤに対応付けられた顔認証用データで示される顔を有する人それぞれにより行われた入退出の履歴を記憶する第４記憶部を備えてよい。装置は、出入口よりも内側に配置された少なくとも１つの他の監視カメラを備えてよい。装置は、各キーを用いた入退出の履歴から出入口よりも内側にあるキーを特定する特定部を備えてよい。装置は、他の監視カメラで撮影された画像データ内の顔と、出入口よりも内側にあると特定されたキーの固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定する第２判定部を備えてよい。装置は、画像データ内の顔が顔認証用データで示される顔と異なると第２判定部により判定されたことに応じて、電気錠に対応する警備システムに通報する第３通報部を備えてよい。

装置は、制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた画像データ内に人が映っていないことに応じて、電気錠に対応する警備システムに通報する第４通報部を備えてよい。

装置は、監視カメラによって撮影された画像データを、他の機器からアクセス可能なファイルサーバに送信する第２送信部を備えてよい。

装置は、検出部により電気錠の作動が検出されたことに応じて、電気錠に対応する警備システムに対し、監視カメラによって撮影された画像データ、または、当該画像データの位置情報を送信する第３送信部を備えてよい。

本発明の第２の態様においては、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラを備えるコンピュータで行われる方法が提供される。方法は、電気錠の作動を検出する検出段階を備えてよい。方法は、電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御段階を備えてよい。

本発明の第３の態様においては、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラとして機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、電気錠の作動を検出する検出部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御部として機能させてよい。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。

本実施形態に係る警備システム１を示す。 装置４の動作を示す。 本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ２２００の例を示す。

以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。

［１．警備システム１］
図１は、本実施形態に係る警備システム１を示す。警備システム１は、電気錠２と、装置４と、ファイルサーバ５とを備える。

ここで、電気錠２と、装置４と、ファイルサーバ５とは、通信ネットワーク１０を介して互いに接続されてよい。図中では、単一の通信ネットワーク１０を介して電気錠２と、装置４と、ファイルサーバ５とが接続されているが、別々の通信ネットワークを介して接続されてもよい。

通信ネットワーク１０は、インターネット、広域ネットワーク（ＷＡＮ）、ローカルエリアネットワーク等の各種ネットワークまたはその組み合わせを含んで構成されてよい。通信ネットワーク１０は、有線および無線の少なくとも一方による接続ポイントを含んでよい。通信ネットワーク１０は、インターネットなどの公衆回線から分離された専用回線により実現されてもよい。

［１．１．電気錠２］
電気錠２は、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能であり、設備などの出入口に設けられる。

設備は、プラントでもよいし、学校や住宅、駅、博物館、病院、店舗（一例として飲食店）などであってもよい。プラントとしては、化学やバイオ等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等が挙げられる。設備の出入口とは、設備の内側と外側との境界に設けられた出入口であってもよいし、設備内の一の領域と他の領域との境界に設けられた出入口であってもよい。

電気錠２は、出入口を施解錠するものであってよく、電気的に施解錠をする機構を組み込んだ錠前であってよい。電気錠２は、出入口の内側および外側の少なくとも一方において、施錠操作および解錠操作の少なくともが可能であってよい。電気錠２は、認証部２０と、駆動部２１と、インジケータ２２と、通信部２３とを有する。

［１．１－１．認証部２０］
認証部２０は、施解錠を行う人が使用するキーに設けられた認証情報を用いて認証を行う。認証部２０は、使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能であってよい。認証部２０は、キーの認証情報を用いた認証に加えて、施解錠を行う人の生体情報を用いた認証や、入力装置を介して入力されるパスワードを用いた認証を行ってもよい。認証部２０は、認証結果を駆動部２１に供給してよい。また、認証部２０は、正当な認証結果が得られた場合に、読み取った固有ＩＤを通信部２３に供給してよい。

なお、キーはカード状に形成されてよい。キーの認証情報は、刻印や印刷、貼付によって物理的にキーの表面に設けられてもよいし、ＲＦタグによって磁気的、電気的にキーの表面や内部に設けられてもよい。

［１．１－２．駆動部２１］
駆動部２１は、電気錠２の錠前部分の施解錠を行う。本実施形態では一例として、駆動部２１は、施解錠を行う人が正当な人であるという認証結果（正当な認証結果とも称する）が認証部２０から供給されたことに応じて施解錠を行ってよい。駆動部２１は、正当な認証結果が供給される毎に施解錠を交互に行ってもよいし、正当な認証結果が供給される毎に解錠を行い、いわゆる自動施錠機能によって自動で施錠を行ってもよい。なお、駆動部２１の動力源は、電池であってもよいし、設備に設けられた電源であってもよい。

［１．１－３．インジケータ２２］
インジケータ２２は、電気錠２の表面に設けられており、光を発することで電気錠２の状態や、認証部２０による認証結果を示してよい。インジケータ２２は、少なくとも１つの発光ランプを有してよく、電気錠２の状態や認証部２０の認証結果に対応する色の光を発してよい。電気錠２の状態は、解錠状態（アンロック状態とも称する）と、施錠状態（ロック状態とも称する）と、解錠状態および施錠状態の間の移行状態との少なくとも１つであってよい。

［１．１－４．通信部２３］
通信部２３は、通信ネットワーク１０を介して装置４と通信する。通信部２３は、電気錠２が作動したことと、認証部２０により読み取られたキーの固有ＩＤとを装置４に送信してよい。

なお、通信部２３は、専用回線を介してサーバ１０１とさらに通信してよい。サーバ１０１は、電気錠２と共に警備システム１とは別個の警備システム１００を構成し、設備の警備サービスを提供してよい。例えば、サーバ１０１は電気錠２の状態を監視し、異常時に警備員を設備に急行させてよい。

［１．２．装置４］
装置４は、当該装置４の外部に設けられた電気錠２と協働して設備の警備を支援する。装置４は、監視カメラ４０と、画像記憶部４１と、検出部４２と、取得部４３と、記憶部４４と、取得部４５と、制御部４６と、通信部４７とを有する。本実施形態では一例として、装置４は単一の筐体（図示せず）内にこれらの監視カメラ４０、画像記憶部４１、検出部４２、取得部４３、記憶部４４、取得部４５、制御部４６および通信部４７を有してよく、電気錠２の近傍に配置されてよい。

［１．２－１．監視カメラ４０］
監視カメラ４０は、電気錠２が設けられた出入口に配置されて撮影を行う。本実施形態では一例として、監視カメラ４０は、出入口を通る通行者（出入口よりも内側への進入者、および、出入口よりも外側への退出者）を撮影可能であるが、これに代えて、または、これに加えて、電気錠２の操作者を撮影可能であってもよい。出入口を通る通行者は、自身の所有するキーで施解錠を行った人（一例として店舗の従業員）であってもよいし、他人が所有するキーで施解錠を行ってもらった人（一例として店舗の出入り業者）であってもよい。

監視カメラ４０の撮影領域は電気錠２の設けられた出入口を含んでもよいし、含まなくてもよい。撮影領域は設備の内部であってもよいし、外部であってもよい。

監視カメラ４０は、撮影の指示信号を制御部４６から受信する毎に撮影を行ってよい。監視カメラ４０は、一の時点で撮影を行い、静止画像データを生成してもよいし、基準時間幅内で撮影を行い、動画像データを生成してもよい。監視カメラ４０が動画像データを撮影する場合には、一例として３０ｆ／ｓで撮影を行ってよい。監視カメラ４０は可視光のカメラであってもよいし、赤外線や紫外線（一例としてＸ線）のカメラであってもよい。監視カメラ４０は、撮影した画像データを画像記憶部４１に記憶させてよい。

［１．２－２．画像記憶部４１］
画像記憶部４１は、監視カメラ３により取得された画像データを記憶する。画像記憶部４１は、撮影日時に対応付けて、監視カメラ３で撮影された画像データを記憶してよい。画像記憶部４１は、少なくとも基準期間（一例として５日）の間だけ画像データを保存してよく、新たな画像データを逐次、上書き保存してよい。画像記憶部４１の容量は、一例として１ＴＢであってよい。

［１．２－３．検出部４２］
検出部４２は、電気錠２の作動を検出する。検出部４２は、電気錠２と通信部４７との間の通信によって、電気錠２の作動を検出してよい。検出部４２は、検出結果を示す信号を制御部４６に供給してよい。

［１．２－４．取得部４３］
取得部４３は、第２取得部の一例であり、警備システム１００から各キーの固有ＩＤと、当該キーの使用者の顔認証用データとの対応データを取得する。取得部４３は、通信部４７を介して警備システム１００のサーバ１０１から対応データを取得してよく、取得した対応データを記憶部４４に供給してよい。取得部４３は、定期的に、または、サーバ１０１からの送信に応じて、固有ＩＤと顔認証用データとの対応データを取得して記憶部４４に供給してよい。

顔認証用データは、キーの使用者を認証するためのデータであり、キーの正当な所有者の顔を示すデータであってよい。顔認証用データは、顔の画像データであってもよいし、顔の特徴を示すデータであってもよい。顔の特徴とは、顔の特徴点の位置関係であってもよいし、瞳や皮膚、頭髪の色であってもよいし、アクセサリ（一例としてメガネやピアス等）の色や形状などであってもよい。顔認証用データは、電気錠２の認証部２０が顔認証を行う場合に、その認証に用いるデータと同一のデータであってもよい。

［１．２－５．記憶部４４］
記憶部４４は、第１記憶部の一例であり、各キーの固有ＩＤに対応付けて、顔認証用データを記憶する。記憶部４４は、取得部４３により取得されたデータを記憶してよい。

［１．２－６．取得部４５］
取得部４５は、第１取得部の一例であり、電気錠２に読み取られたキーの固有ＩＤに予め対応付けられた顔認証用データを取得する。取得部４５は、電気錠２に読み取られた固有ＩＤを、通信部４７を介して取得してよい。取得部４５は、当該固有ＩＤに対応する顔認証用データを記憶部４４から取得してよい。取得部４５は、取得した顔認証用データを、キーの固有ＩＤと対応付けて制御部４６に供給してよい。

［１．２－７．制御部４６］
制御部４６は、電気錠２の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラ４０で撮影された画像データとを対応付ける。制御部４６は、監視カメラ４０を制御してよく、電気錠２の作動が検出部４２で検出されたことに応じ、固有ＩＤに対応付ける画像データ（作動時画像データとも称する）の撮影を監視カメラ４０に行わせてよい。また、制御部４６は、電気錠２に読み取られたキーの固有ＩＤを、通信部４７を介して取得して、作動時画像データに対応付けてよい。制御部４６は、作動時画像データとキーの固有ＩＤとを対応付けて画像記憶部４１に記憶させてよい。

制御部４６は、第１判定部の一例であってもよく、固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データ内の顔（本実施形態においては一例として出入口の通行者の顔）と、固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定してよい。例えば、制御部４６は、固有ＩＤに対応付けて画像記憶部４１に記憶させた作動時画像データ内の顔を検出し、同じ固有ＩＤに対応付けて取得部４５から供給された顔認識用データで示される顔との異同を判定してよい。制御部４６は、従来より公知の顔認識技術を用いて顔同士の異同を判定してよい。

制御部４６は、判定結果に応じて通信部４７を制御して各種データを送信させてよい。制御部４６は、装置４の各部をさらに制御してよい。一例として、制御部４６は判定結果に応じて記憶部４４の記憶内容を変更してよい。

［１．２－８．通信部４７］
通信部４７は、電気錠２と通信してよい。通信部４７は、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤを電気錠２から受信して、制御部４６に供給してよい。

通信部４７は、制御部４６からの制御によって各種データの送信を行ってよい。例えば、通信部４７は、第１送信部の一例であってよく、制御部４６において作動時画像データ内の顔が顔認証用データで示される顔と異なると判定されたことに応じて、予め設定された送信先に作動時画像データを送信してよい。

送信先は、例えば電気錠２と他の警備システム１００を構成するサーバ１０１でもよいし、電気錠２を設置した警備会社でもよいし、設備のオーナーや管理会社でもよいし、設備を含む地域の警察や消防署、救急病院であってもよい。

また、通信部４７は、第２送信部の一例であってよく、監視カメラ４０によって撮影された画像データ（本実施形態においては一例として作動時画像データ）を、他の機器からアクセス可能なファイルサーバ５に送信してよい。通信部４７は、制御部４６からの制御に応じ、作動時画像データが撮影される毎に当該作動時画像データをファイルサーバ５に送信してもよいし、撮影されて蓄積された作動時画像データを定期的にファイルサーバ５に送信してもよい。

また、通信部４７は、第３送信部の一例であってよく、検出部４２により電気錠２の作動が検出されたことに応じて警備システム１００に対し、監視カメラ４０によって撮影された画像データ（本実施形態においては一例として作動時画像データ）、または、当該画像データの位置情報を送信してよい。画像データの位置情報は、画像記憶部４１やファイルサーバ５内での画像データのアドレスであってもよいし、画像データの撮影時刻であってもよい。

［１．３．ファイルサーバ５］
ファイルサーバ５は、装置４とは異なる他の機器（一例として、電気錠２に接続されたサーバ１０１や、電気錠２を設置した警備会社）からアクセス可能であり、記憶するファイルを他の機器と共有する。ファイルサーバ５は、複数の機器から同時アクセス可能であってよい。

［１．４．警備システム１から得られる効果］
以上の警備システム１における装置４によれば、電気錠２の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、監視カメラ４０で撮影された画像データとが対応付けられるので、使用されたキーの所有者と、出入口を通った通行者とを照合することができる。

また、電気錠２との通信によって電気錠２の作動が検出されるので、作動を正確に検出することができる。

また、使用されたキーの固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データ内の顔と、顔認証用データで示される顔との異同が判定されるので、出入口の通行者がキーの正当な使用者であるか否かを判定することができる。

また、顔認証用データが記憶部４４から取得されて判定に用いられるので、判定の都度、外部から取得される場合と比較して、判定を早期に行うことができる。

また、警備システム１００からキーの固有ＩＤと、顔認証用データとの対応データが取得されて予め記憶部４４に記憶されるので、固有ＩＤと顔認証用データとの対応関係を警備システム１００に揃えて判定を行うことができる。

また、作動時画像データ内の顔が顔認証用データで示される顔と異なると判定されたことに応じて、予め設定された送信先に当該画像データが送信される。従って、作動時画像データを早期に確認させることができる。

また、監視カメラ４０によって撮影された画像データがファイルサーバ５に送信されるので、装置４へのアクセスの集中を防止しつつ、画像データへのアクセシビリティを高めることができる。

［２．装置４の動作］
図２は、装置４の動作を示す。装置４は、ステップＳ１１～Ｓ４３の処理を行うことにより設備の警備を支援する。

ステップＳ１１において、検出部４２が電気錠２の作動を検出する。検出部４２は、電気錠２と通信部４７との間の通信によって、電気錠２の作動（本実施形態では一例として施錠および解錠の何れか）を検出してよい。

ステップＳ１３において、制御部４６は監視カメラ４０に作動時画像データの撮影を行わせる。

ステップＳ１５において、制御部４６は、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤを通信部４７から取得して、作動時画像データと対応付ける。制御部４６は、固有ＩＤと作動時画像データとを対応付けて画像記憶部４１に記憶させてよい。

ステップＳ１７において、制御部４６は、作動時画像データを通信部４７からファイルサーバ５に送信させる。制御部４６は、作動時画像データに対応付けられたキーの固有ＩＤや、作動時画像データの撮影日時を併せてファイルサーバ５に送信させてもよい。

ステップＳ１９において、制御部４６は、作動時画像データ、または、当該作動時画像データの位置情報を通信部４７から警備システム１００に送信させる。本実施形態では一例として、制御部４６は、ファイルサーバ５内での作動時画像データのアドレスを警備システム１００に送信させる。

ステップＳ２１において取得部４５は、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤに記憶部４４において予め対応付けられた顔認証用データを取得する。

ステップＳ２３において制御部４６は、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データ内の顔と、固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定する。両者の顔が同じであると判定された場合（ステップＳ２３；Ｙｅｓ）には装置４の動作は終了する。両者の顔が異なると判定された場合（ステップＳ２３；Ｎｏ）には、ステップＳ２５に処理が移行する。

ステップＳ２５において、制御部４６は、予め設定された送信先に通信部４７から作動時画像データを送信させる。本動作例においては一例として、送信先は設備のオーナーや管理会社であってよい。

ステップＳ２７において制御部４６は、作動時画像データ内の顔に対する承認をステップＳ２５での送信先から受けたか否かを判定する。承認は、作動時画像データ内の顔をキーの正当な使用者として設定する旨の承認であってよい。承認が受けられない場合は、作動時画像データ内の顔の人物は、他人が所有するキーで施解錠を行ってもらうべき人（一例として店舗の出入り業者）であってよい。

ステップＳ２７の処理において承認を受けなかったと判定された場合（ステップＳ２７；Ｎｏ）にはステップＳ４１に処理が移行する。承認を受けたと判定された場合（ステップＳ２７；Ｙｅｓ）にはステップＳ３１に処理が移行する。

ステップＳ３１において、制御部４６は、変更部の一例として機能し、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤに対応付けて記憶部４４に記憶される顔認証用データを変更する。制御部４６は、作動時画像データ内の顔を認証するための顔認証用データを作成して新たな顔認証用データとし、キーの固有ＩＤに対応付けて記憶部４４に記憶させてよい。一例として、制御部４６は、作動時画像データそのものを顔認証用データとしてもよいし、作動時画像データ内の顔部分を抽出して顔認証用データとしてもよいし、顔の特徴点を検出して顔認証用データを生成してもよい。

ステップＳ３３において、制御部４６は、変更前の顔認証用データを別途、記憶部４４に記憶させる。制御部４６は、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤに対応付けられていた顔認証用データを、過去の顔認証用データとして記憶させてよい。ステップＳ３３の処理後に、装置４の動作は終了する。

ステップＳ４１において制御部４６は、承認されなかった作動時画像データを非承認の作動時画像データとして画像記憶部４１に記憶させる。これにより、画像記憶部４１は、第３記憶部の一例として機能し、ステップＳ１５でキーの固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データのうち、顔認証用データとは異なる顔を示すと判定された作動時画像データを非承認の作動時画像データとしてさらに記憶する。画像記憶部４１は、非承認の作動時画像データを、その撮影日と対応付けて記憶してよい。

ステップＳ４３において制御部４６は、通信部４７を第１通報部の一例として機能させ、画像記憶部４１により記憶された非承認の作動時画像データのうち、同じ顔の非承認の作動時画像データの保存履歴に基づいて警備システム１００への通報を行わせる。例えば、制御部４６は、ステップＳ４１で記憶された非承認の作動時画像データ内の顔と同じ顔を示す非承認の作動時画像データを画像記憶部４１内で抽出し、抽出した非承認の作動時画像データの保存履歴に基づいて通報を行わせてよい。例えば、制御部４６は、非承認の作動時画像データの保存間隔が基準間隔（例えば１年）よりも長いことに応じて通報を行ってもよいし、保存間隔が基準間隔（例えば１日）よりも短いことに応じて通報を行ってもよいし、保存の回数が基準回数（例えば３回）未満であることに応じて通報を行ってもよい。ステップＳ４３の処理後に、装置４の動作は終了する。

以上の動作によれば、作動時画像データ内の顔に対する承認を送信先から受けたことに応じて、当該固有ＩＤに対応付けて記憶される顔認証用データが変更される。従って、キーの使用者が変更される等により、顔認証用データと異なる人がキーを使用した場合に、その人が正当な使用者となるように顔認証用データを事後的に変更することができる。

また、固有ＩＤに対応付けられる顔認証用データが変更される場合に、変更前の顔認証用データが別途、記憶されるので、過去の顔認証用データを残しておくことができる。従って、キーの正当な使用者でなくなってから出入口を通過する人の顔を過去の顔認証用データから検出することができる。

また、顔認証用データで示される顔と作動時画像データ内の顔とが異なると判定され、さらに作動時画像データ内の顔をキーの正当な使用者として設定する旨の承認が受けられなかったと判定されたことに応じて、作動時画像データが非承認の作動時画像データとして記憶される。従って、正当なキーの使用者とは異なる通行者の顔を、過去に記憶された非承認の作動時画像データから検出することができる。

また、非承認の作動時画像データが、撮影日と対応付けて記憶され、同じ顔の非承認の作動時画像データの保存履歴に基づいて警備システム１００に通報が行われるので、キーの正当な使用者ではない者の通行履歴に基づいて警備システム１００に通報を行うことができる。

［３．変形例（１）］
なお、上記の実施形態においては、施解錠に使用されたキーの固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データ内の顔と、当該固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔とが異なる場合には、予め設定された送信先（一例として設備のオーナーや管理会社）に作動時画像データを送信することとして説明したが、必ずしも送信しなくてもよい。

この場合に、装置４は、電気錠２が設けられた出入口を介した入退出の履歴を記憶する履歴記憶部（図示せず）をさらに備えてよい。履歴記憶部は、作動時画像データの送信先に対応付けられたキー（例えばマスターキー）を用いた入退出の履歴であって、当該キーの固有ＩＤに対応付けられた顔認証用データで示される顔を有する特定の人（本実施形態においては一例として設備のオーナー）により行われた入退出の履歴を記憶してよい。

入退出の履歴は、出入口よりも内側への進入と、外側への退出とが行われた時刻を示してよい。本実施形態においては一例として、出入口の外側で電気錠２の解錠が行われた場合に、その解錠時刻が進入時刻として用いられ、履歴記憶部に記憶される。また、出入口の内側で解錠が行われた場合に、その解錠時刻が退出時刻として用いられ、履歴記憶部に記憶される。但し、入退出の判別手法はこれに限らず、例えば、装置４には、退出者の顔を撮影する監視カメラ、進入者の顔を撮影する監視カメラ、および、これらの監視カメラの撮影画像から進入および退出の何れが行われたかを判別する判別部（図示せず）が具備されて、判別部による判別によって退出，進入が判別されてもよい。

制御部４６は、送信制御部の一例であってよく、入退出の履歴により上述の特定の人（本実施形態においては設備のオーナー）が出入口よりも内側にいることが示される場合に、予め設定された送信先に作動時画像データを送信する通信部４７の機能をディセーブルしてよい。

この変形例によれば、出入口を介した入退出に承認権限を有する人が出入口の内側にいて、進入者を実際に見ることができる場合に、作動時画像データの送信が無駄に行われるのを防止することができる。

［４．変形例（２）］
また、上記の実施形態および変形例（１）においては、同じ顔の非承認の作動時画像データの保存履歴に基づいて警備システム１００への通報を行わせることとして説明したが、他の条件で通報を行わせてもよい。例えば、制御部４６は、出入口よりも内側にいないはずの人が内側で検出されたことに応じて、通報を行わせてもよい。

この場合に、装置４は、電気錠２が設けられた出入口を介した入退出の履歴を記憶する履歴記憶部（図示せず）と、電気錠２が設けられた出入口よりも内側に配置された少なくとも１つの他の監視カメラ４０Ａとをさらに備えてよい。

履歴記憶部は、各キーの固有ＩＤに対応付けられた顔認証用データで示される顔を有する人それぞれにより行われた入退出の履歴を記憶してよい。

他の監視カメラ４０Ａは、監視カメラ４０とは異なるカメラであってよい。監視カメラ４０Ａの撮影領域は電気錠２の設けられた出入口を含んでもよいし、含まなくてもよい。一例として、撮影領域は、出入口よりも内側に位置する室内であってよい。

制御部４６は、特定部の一例であってよく、各キーを用いた入退出履歴から出入口よりも内側にあるキーを特定してよい。また、制御部４６は、第２判定部の一例であってよく、他の監視カメラ４０Ａで撮影された画像データ内の顔と、出入口よりも内側にあると特定されたキーの固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定してよい。監視カメラ４０Ａで撮影された画像データ内に複数の顔がある場合には、制御部４６は、これらの顔のそれぞれと、各キーの固有ＩＤに対応する顔認証用データで示される顔との異同を判定してよい。

また、制御部４６は、他の監視カメラ４０Ａで撮影された画像データ内の顔が顔認証用データで示される顔と異なると判定されたことに応じて通信部４７から警備システム１００に通報を行わせてよい。制御部４６は、画像データ内の少なくとも１つの顔が何れの顔認証用データで示される顔とも異なると判定されたことに応じて通報を行わせてよい。

この変形例によれば、進入履歴がない人が出入口の内側で撮影された場合に、警備システム１００への通報を行うことができる。

［５．その他の変形例］
なお、上記の実施形態および変形例（１），（２）においては、装置４が取得部４３を有することとして説明したが、取得部４３を有しなくてもよい。この場合には、記憶部４４が予め各キーの固有ＩＤに対応付けて顔認証用データを記憶してよい。

また、装置４が取得部４５を有することとして説明したが、取得部４５を有しなくてもよい。この場合には、装置４は、作動時画像データと固有ＩＤとのの対応付けを行う限りにおいて、作動時画像データ内の顔と顔認証用データの顔との異同を判定しなくてもよい。

また、装置４が通信部４７を有することとして説明したが、通信部４７を有しないこととしてもよい。この場合には、監視カメラ４０で撮影され装置４に内部保存された画像データ（一例として作動時画像データ）は外部の機器からアクセス可能であってよい。

また、装置４は記憶部４４を有することとして説明したが、記憶部４４を有しないこととしてもよい。この場合には、取得部４５はキーの固有ＩＤに対応する顔認証用データを装置４の記憶部４４から取得せずに装置４の外部から取得してよい。例えば、サーバ１０１は各キーの固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の顔認証用データを記憶してよく、通信部４７は当該サーバ１０１と通信可能であってよい。そして、取得部４５は、電気錠２に読み取られた固有ＩＤを取得したサーバ１０１から、当該固有ＩＤに対応する顔認証用データを取得してよい。固有ＩＤは電気錠２からサーバ１０１に供給されてもよいし、装置４（一例として装置４の取得部４５）からサーバ１０１に供給されてもよい。これにより、顔認証用データが装置４の記憶部４４から取得される場合と比較して、装置４を小型簡略化することができる。

また、記憶部４４は各キーの固有ＩＤに対応付けて、１つの顔認証用データを記憶することとして説明したが、複数の顔認証用データを記憶してもよい。例えば、記憶部４４は、一のキーの使用により撮影された画像データから生成される顔認証用データを、当該一のキーの固有ＩＤに対応付けて蓄積記憶してよい。この場合には、制御部４６は、一のキーの使用により作動時画像データが生成される毎に、当該作動時画像データに含まれる顔を認証するための顔認証用データを生成して蓄積記憶させてよい。また、制御部４６は、固有ＩＤに対応する一または複数の顔認証用データで学習したモデルを用い、これら一または複数の顔認証用データで示される顔と、当該固有ＩＤに対応付けられた作動時画像データ内の顔との異同を判定してよい。この場合には、普段とは異なる人によるキーの使用を検出することができる。なお、制御部４６により使用されるモデルは、画像解析エンジンであってよく、ディープラーニング等の機械学習により学習されてよい。モデルは制御部４６とは別個に装置４内に具備されてよく、一例として記憶部４４に格納されてよい。

また、監視カメラ４０は、撮影の指示信号を制御部４６から受信する毎（一例として電気錠２の作動が検出される毎）に撮影を行うこととして説明したが、常時、撮影を行ってよい。この場合に、制御部４６は、電気錠２の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの固有ＩＤと、作動タイミングを含む基準期間（一例として３０秒）内に撮影された画像データとを対応付けてよい。

また、作動時画像データ内の顔に対する承認を受けたことに応じて顔認証用データを変更することとして説明したが、顔認証用データの変更は即座に行われなくてもよい。例えば、制御部４６は、承認を受けて基準移行期間（一例として１月）が経過したことに応じて顔認証用データを変更してもよいし、承認を基準回数（一例として１０回）受けたことに応じて顔認証用データを変更してもよい。

また、顔認証用データで示される顔と作動時画像データ内の顔とが異なると判定された場合に、予め設定された送信先に作動時画像データが送信されることとして説明したが、他の処理が行われてもよい。例えば、制御部４６は、同じ設備に設けられた電気錠２と、１または複数の他の電気錠（図示せず）との少なくとも１つを強制的に施錠可能であってよく、顔認証用データで示される顔と作動時画像データ内の顔とが異なると判定された場合に当該少なくとも１つの電気錠を施錠状態に維持してよい。これにより、不審な人が設備内で移動するのを制限することができる。

また、ステップＳ２３において顔認証用データで示される顔と作動時画像データ内の顔とが異なると判定され、かつ、ステップＳ２７において作動時画像データ内の顔をキーの正当な使用者として設定する旨の承認が受けられなかったと判定されたことに応じて、作動時画像データが非承認の作動時画像データとして記憶されることとして説明したが、他の条件で非承認の作動時画像データを記憶してもよい。例えば、制御部４６は、ステップＳ２３において顔認証用データで示される顔と作動時画像データ内の顔とが異なると判定されたことに応じ、作動時画像データを画像記憶部４１に記憶させてもよい。一例として、制御部４６は、作業時画像データを、顔認証用データとは異なる顔の作動時画像データとして記憶させてよい。この場合にも、正当なキーの使用者とは異なる通行者の顔を、過去に記憶された作動時画像データから検出することができる。

また、制御部４６は、同じ顔の非承認の作動時画像データの保存履歴などに基づいて通信部４７から警備システム１００に通報を行わせることとして説明したが、他の条件で通報を行わせてもよい。例えば、制御部４６は、作動時画像データ内で顔を認識できないことに応じて、通報を行わせてもよい。この場合には、電気錠２は、出入口の内側から外側へ移動する場合に解錠操作を必要としてよく、監視カメラ４０は、出入口の外側に配置されてよい。これに代えて、または、これに加えて、電気錠２は、出入口の外側から内側へ移動する場合に解錠操作を必要としてよく、監視カメラ４０は、出入口の内側に配置されてよい。これにより、電気錠２の施解錠操作が行われた場合の通行者（一例として、自身の所有するキーで施解錠を行った人や、他人が所有するキーで施解錠を行ってもらった人）を進行方向の側、つまり正面側から撮影することができる。従って、顔が撮影されないように行動する不審な通行者がいた場合に警備システム１００に通報を行うことができる。

また、制御部４６は、作動時画像データ内に人が映っていないことに応じて通報を行わせてもよい。この場合には、不審な施解錠が行われた場合に警備システム１００に通報を行うことができる。

また、装置４は単一の筐体内に監視カメラ４０、画像記憶部４１、検出部４２、取得部４３、記憶部４４、取得部４５、制御部４６および通信部４７を有することとして説明したが、複数の筐体内に分けてこれらの構成を有してよい。例えば、装置４は、第１の筐体内に少なくとも監視カメラ４０と、画像記憶部４１とを有し、第２の筐体内に残りの構成を有してよい。この場合に、第１の筐体が電気錠２の近傍に配置される限りにおいて、第２の筐体は設備の外部など、他の場所に配置されてもよい。

また、本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、（１）操作が実行されるプロセスの段階または（２）操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および／またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび／またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路（ＩＣ）および／またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理ＡＮＤ、論理ＯＲ、論理ＸＯＲ、論理ＮＡＮＤ、論理ＮＯＲ、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、プログラマブルロジックアレイ（ＰＬＡ）等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。

コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー（登録商標）ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、リードオンリメモリ（ＲＯＭ）、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＰＲＯＭまたはフラッシュメモリ）、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、静的ランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、コンパクトディスクリードオンリメモリ（ＣＤ-ＲＯＭ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、ブルーレイ（ＲＴＭ）ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。

コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ（ＩＳＡ）命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはＳｍａｌｌｔａｌｋ、ＪＡＶＡ（登録商標）、Ｃ＋＋等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「Ｃ」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、１または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。

コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。

図３は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ２２００の例を示す。コンピュータ２２００にインストールされたプログラムは、コンピュータ２２００に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の１または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該１または複数のセクションを実行させることができ、および／またはコンピュータ２２００に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ２２００に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、ＣＰＵ２２１２によって実行されてよい。

本実施形態によるコンピュータ２２００は、ＣＰＵ２２１２、ＲＡＭ２２１４、グラフィックコントローラ２２１６、およびディスプレイデバイス２２１８を含み、それらはホストコントローラ２２１０によって相互に接続されている。コンピュータ２２００はまた、通信インタフェース２２２２、ハードディスクドライブ２２２４、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ２２２６、およびＩＣカードドライブのような入／出力ユニットを含み、それらは入／出力コントローラ２２２０を介してホストコントローラ２２１０に接続されている。コンピュータはまた、ＲＯＭ２２３０およびキーボード２２４２のようなレガシの入／出力ユニットを含み、それらは入／出力チップ２２４０を介して入／出力コントローラ２２２０に接続されている。

ＣＰＵ２２１２は、ＲＯＭ２２３０およびＲＡＭ２２１４内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ２２１６は、ＲＡＭ２２１４内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にＣＰＵ２２１２によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス２２１８上に表示されるようにする。

通信インタフェース２２２２は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ２２２４は、コンピュータ２２００内のＣＰＵ２２１２によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ２２２６は、プログラムまたはデータをＤＶＤ－ＲＯＭ２２０１から読み取り、ハードディスクドライブ２２２４にＲＡＭ２２１４を介してプログラムまたはデータを提供する。ＩＣカードドライブは、プログラムおよびデータをＩＣカードから読み取り、および／またはプログラムおよびデータをＩＣカードに書き込む。

ＲＯＭ２２３０はその中に、アクティブ化時にコンピュータ２２００によって実行されるブートプログラム等、および／またはコンピュータ２２００のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入／出力チップ２２４０はまた、様々な入／出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入／出力コントローラ２２２０に接続してよい。

プログラムが、ＤＶＤ－ＲＯＭ２２０１またはＩＣカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ２２２４、ＲＡＭ２２１４、またはＲＯＭ２２３０にインストールされ、ＣＰＵ２２１２によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ２２００に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ２２００の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。

例えば、通信がコンピュータ２２００および外部デバイス間で実行される場合、ＣＰＵ２２１２は、ＲＡＭ２２１４にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース２２２２に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース２２２２は、ＣＰＵ２２１２の制御下、ＲＡＭ２２１４、ハードディスクドライブ２２２４、ＤＶＤ－ＲＯＭ２２０１、またはＩＣカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。

また、ＣＰＵ２２１２は、ハードディスクドライブ２２２４、ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ２２２６（ＤＶＤ－ＲＯＭ２２０１）、ＩＣカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がＲＡＭ２２１４に読み取られるようにし、ＲＡＭ２２１４上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。ＣＰＵ２２１２は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。

様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。ＣＰＵ２２１２は、ＲＡＭ２２１４から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索／置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をＲＡＭ２２１４に対しライトバックする。また、ＣＰＵ２２１２は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第２の属性の属性値に関連付けられた第１の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、ＣＰＵ２２１２は、第１の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第２の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第１の属性に関連付けられた第２の属性の属性値を取得してよい。

上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ２２００上またはコンピュータ２２００近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはＲＡＭのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ２２００に提供する。

以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

１ 警備システム
２ 電気錠
３ 監視カメラ
４ 装置
５ ファイルサーバ
１０ 通信ネットワーク
２０ 認証部
２１ 駆動部
２２ インジケータ
２３ 通信部
４０ 監視カメラ
４１ 画像記憶部
４２ 検出部
４３ 取得部
４４ 記憶部
４５ 取得部
４６ 制御部
４７ 通信部
１００ 警備システム
１０１ サーバ
２２００ コンピュータ
２２０１ ＤＶＤ－ＲＯＭ
２２１０ ホストコントローラ
２２１２ ＣＰＵ
２２１４ ＲＡＭ
２２１６ グラフィックコントローラ
２２１８ ディスプレイデバイス
２２２０ 入／出力コントローラ
２２２２ 通信インタフェース
２２２４ ハードディスクドライブ
２２２６ ＤＶＤ－ＲＯＭドライブ
２２３０ ＲＯＭ
２２４０ 入／出力チップ
２２４２ キーボード

Claims (20)

1. 使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラと、
   前記電気錠の作動を検出する検出部と、
   前記電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの前記固有ＩＤと、前記監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御部と、
   を備える装置。
2. 前記電気錠と通信して、使用されたキーの前記固有ＩＤを前記制御部に供給する通信部を備え、
   前記検出部は、前記電気錠と前記通信部との間の通信によって、前記電気錠の作動を検出する、請求項１に記載の装置。
3. 前記電気錠に読み取られた前記固有ＩＤに予め対応付けられた顔認証用データを取得する第１取得部と、
   前記制御部により前記固有ＩＤに対応付けられた画像データ内の顔と、前記固有ＩＤに対応する前記顔認証用データで示される顔との異同を判定する第１判定部と、
   を備える、請求項１または２に記載の装置。
4. 各キーの前記固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の前記顔認証用データを記憶する第１記憶部を備え、
   前記第１取得部は、前記第１記憶部から前記顔認証用データを取得する、請求項３に記載の装置。
5. 前記電気錠に対応する警備システムから前記固有ＩＤと、前記顔認証用データとの対応データを取得する第２取得部を備え、
   前記第１記憶部は、前記第２取得部により取得されたデータを記憶する、請求項４に記載の装置。
6. 前記第１記憶部は、一のキーの使用により撮影された画像データから生成される前記顔認証用データを、当該一のキーの前記固有ＩＤに対応付けて蓄積記憶し、
   前記第１判定部は、前記固有ＩＤに対応する前記顔認証用データで学習したモデルを用い、前記顔認証用データで示される顔と、前記制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた前記画像データ内の顔との異同を判定する、請求項４または５に記載の装置。
7. 各キーの前記固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の前記顔認証用データを記憶するサーバと通信する通信部を備え、
   前記第１取得部は、前記電気錠に読み取られた前記固有ＩＤを取得した前記サーバから、当該固有ＩＤに対応する前記顔認証用データを取得する、請求項３に記載の装置。
8. 前記制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた前記画像データ内の顔が前記顔認証用データで示される顔と異なると前記第１判定部により判定されたことに応じて、予め設定された送信先に当該画像データを送信する第１送信部を備える、請求項３から７の何れか一項に記載の装置。
9. 各キーの前記固有ＩＤに対応付けて、当該キーの使用者の前記顔認証用データを記憶する第１記憶部を備え、
   前記第１取得部は、前記第１記憶部から前記顔認証用データを取得し、
   当該装置は、
   前記制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた前記画像データ内の顔に対する承認を前記送信先から受けたことに応じて、当該固有ＩＤに対応付けて前記第１記憶部に記憶される前記顔認証用データを変更する変更部を備える、請求項８に記載の装置。
10. 前記変更部は、前記固有ＩＤに対応付けて記憶される前記顔認証用データを変更する場合に、変更前の前記顔認証用データを別途、前記第１記憶部に記憶させる、請求項９に記載の装置。
11. 前記送信先に対応付けられたキーを用い、当該キーの前記固有ＩＤに対応付けられた前記顔認証用データで示される顔を有する特定の人により行われた入退出の履歴を記憶する第２記憶部と、
    前記入退出の履歴により前記特定の人が前記出入口よりも内側にいることが示される場合に、前記第１送信部をディセーブルする送信制御部と、
    を備える、請求項８から１０の何れか一項に記載の装置。
12. 前記制御部により前記固有ＩＤに対応付けられた前記画像データのうち、前記顔認証用データとは異なる顔を示すと前記第１判定部により判定された画像データを記憶する第３記憶部を備える、請求項３から１１の何れか一項に記載の装置。
13. 前記第３記憶部は、画像データを、その撮影日と対応付けて記憶し、
    当該装置は、
    前記第３記憶部により記憶された画像データのうち、同じ顔の画像データの保存履歴に基づいて、前記電気錠に対応する警備システムに通報する第１通報部を備える、請求項１２に記載の装置。
14. 前記電気錠は、前記出入口の内側または外側の一方から他方へ移動する場合に解錠操作を必要とし、
    前記監視カメラは、前記出入口の前記他方に配置されており、
    前記制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた前記画像データ内で前記第１判定部が顔を認識できないことに応じて、前記電気錠に対応する警備システムに通報する第２通報部を備える、請求項３から１３の何れか一項に記載の装置。
15. 各キーの前記固有ＩＤに対応付けられた前記顔認証用データで示される顔を有する人それぞれにより行われた入退出の履歴を記憶する第４記憶部と、
    前記出入口よりも内側に配置された少なくとも１つの他の監視カメラと、
    各キーを用いた前記入退出の履歴から前記出入口よりも内側にあるキーを特定する特定部と、
    前記他の監視カメラで撮影された画像データ内の顔と、前記出入口よりも内側にあると特定されたキーの前記固有ＩＤに対応する前記顔認証用データで示される顔との異同を判定する第２判定部と、
    前記画像データ内の顔が前記顔認証用データで示される顔と異なると前記第２判定部により判定されたことに応じて、前記電気錠に対応する警備システムに通報する第３通報部と、
    を備える、請求項３から１４の何れか一項に記載の装置。
16. 前記制御部により当該固有ＩＤに対応付けられた前記画像データ内に人が映っていないことに応じて、前記電気錠に対応する警備システムに通報する第４通報部を備える、請求項１から１５の何れか一項に記載の装置。
17. 前記監視カメラによって撮影された画像データを、他の機器からアクセス可能なファイルサーバに送信する第２送信部を備える、請求項１から１６の何れか一項に記載の装置。
18. 前記検出部により前記電気錠の作動が検出されたことに応じて、前記電気錠に対応する警備システムに対し、前記監視カメラによって撮影された画像データ、または、当該画像データの位置情報を送信する第３送信部を備える、請求項１から１７の何れか一項に記載の装置。
19. 使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラを備えるコンピュータで行われる方法であって、
    前記電気錠の作動を検出する検出段階と、
    前記電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの前記固有ＩＤと、前記監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御段階と、
    を備える方法。
20. コンピュータを、
    使用される各キーの固有ＩＤを読み取り可能な電気錠が設けられた出入口に配置された監視カメラと、
    前記電気錠の作動を検出する検出部と、
    前記電気錠の作動が検出されたことに応じて、使用されたキーの前記固有ＩＤと、前記監視カメラで撮影された画像データとを対応付ける制御部
    として機能させるプログラム。

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