JP2022007044A - 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱ローラーの回転動作に伴う騒音の発生を抑制する定着装置を提供する。【解決手段】定着装置は、熱源によって加熱されつつ軸周りに回転可能に設けられる加熱回転部材33と、加熱回転部材33の端部に装着される断熱部材41と、を備えている。加熱回転部材33の端部には、端縁から加熱回転部材33の軸方向内側に向かって窪むキー溝42が形成されている。断熱部材41は、加熱回転部材33の内周面に嵌合する嵌合部44と、嵌合部44に接続されてキー溝42に嵌合するキー部47が形成されている。キー部47の幅方向の両側面のうち回転方向の上流側に位置する上流側面は、加熱回転部材33の軸方向から見て、キー部47の幅方向に直交するキー突出方向の先端部側から基端部側に向かって該幅方向の内側に傾斜する第1傾斜面51を有している。【選択図】図7

Description

本発明は、定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
例えばレーザープリンターや複合機等の画像形成装置は、シートに転写されたトナー像を該シートに定着させる定着装置を有している。
特許文献1に記載されている定着装置は、加熱ローラー、定着ローラー、テンションローラー及び加圧ローラーを有している。加熱ローラー、定着ローラー及びテンションローラーには加熱機構により誘電加熱される金属製のベルトが巻き掛けられている。加圧ローラーは、ベルトを介して定着ローラーに圧接するように配置されている。各ローラーは、回転可能な状態でフレームに支持されている。そして、定着ローラー上のベルトと加圧ローラーとの間に形成されるニップ部にシートを通過させることによって、当該シートにトナー像を定着させる。
また、加熱ローラーの両端部には、加熱ローラーからフレームに向かう熱の伝達を阻害する断熱ブッシュが設けられている。断熱ブッシュは、加熱ローラーと共に回転する。
特開2017-26947号公報
図11は、従来の定着装置の加熱ローラー100及び断熱ブッシュ110の一部を拡大して示す断面図であり、加熱ローラー100及び断熱ブッシュ110を、加熱ローラー100の軸方向と直交する平面で切断した状態を示している。図11に示すように、加熱ローラー100の端部の周面には、キー溝101が形成されている。断熱ブッシュ110は、加熱ローラー100の端部に嵌合する嵌合部111と、嵌合部111に接続されたキー部112とを備えている。キー部112は、加熱ローラー100の軸方向から見て矩形状をなしている。加熱ローラー100に断熱ブッシュ110が取り付けられた状態では、断熱ブッシュ110の嵌合部111が加熱ローラー100の端部の内周面に嵌合している。また、断熱ブッシュ110のキー部112は、加熱ローラー100のキー溝101に嵌合している。
この状態から、定着ベルト(図11では図示省略)が回転することにより、加熱ローラー100が周方向C(周方向一方側)に回転すると、加熱ローラー100と共に断熱ブッシュ110が周方向Cに回転することとなる。
ここで、加熱ローラー100の内径は、断熱ブッシュ110の外径よりもクリアランス分だけ大きく設定されている。このため、定着ベルトによって加熱ローラー100と断熱ブッシュ110とが同じ回転数で駆動されたとしても、この直径差に起因して、加熱ローラー100が断熱ブッシュ110に対して先回りしようとする。その結果、キー部112の回転方向上流側の部分である角部112aが、加熱ローラー100におけるキー溝101の縁部に接触する。この角部112aは、金型成形により生じるR形状又はC面形状を有する場合が多い。このR形状又はC面形状の寸法が、金型のへたりや経年劣化により増加すると、角部112aが加熱ローラー100の内周面側に潜り込んでしまう。そして、その後、定着ベルトから加熱ローラー100への負荷変動等により、加熱ローラー100が元の位置に戻ると、キー溝101にキー部112が再度嵌合するが、この嵌合時に騒音が発生するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱回転部材及び断熱部材を有する定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置において、加熱回転部材の回転動作に伴う騒音の発生を抑制することにある。
本発明の一局面に係る定着装置は、熱源によって加熱されつつ軸周りに回転可能に設けられ、軸方向に開放する筒状の加熱回転部材と、前記加熱回転部材の軸方向の端部に装着される断熱部材とを備えている。
そして、前記加熱回転部材の軸方向の前記端部には、端縁から該軸方向の内側に向かって窪むキー溝が形成されており、前記断熱部材は、前記加熱回転部材の内周面に嵌合する嵌合部と、該嵌合部に接続され、前記キー溝に嵌合するキー部とを有し、前記キー部の幅方向の両側面のうち前記加熱回転部材の回転方向の上流側に位置する上流側面は、前記加熱回転部材の軸方向から見て、前記キー部の幅方向に直交するキー突出方向の先端部側から基端部側に向かって該幅方向の内側に傾斜し、前記キー溝における前記回転方向の上流側の端縁に対向する第1傾斜面を有している。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記定着装置を備えている。
本発明によれば、加熱回転部材及び断熱部材を備える定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置において、加熱回転部材の回転動作に伴う騒音の発生を抑制することができる。
図1は、本実施形態における定着装置を備えた画像形成装置の概略構造を示す断面図である。 図2は、断熱ブッシュが装着された加熱ローラーを示す斜視図である。 図3は、断熱ブッシュが装着された加熱ローラーの端部を拡大して示す斜視図である。 図4は、断熱ブッシュが装着されていない加熱ローラーの端部を拡大して示す斜視図である。 図5は、断熱ブッシュの外観を示す斜視図である。 図6は、加熱ローラーに装着されている断熱ブッシュを示す断面図である。 図7は、加熱ローラーに装着されている断熱ブッシュのキー及びその周辺の部材を拡大して示す断面図である。 図8は、断熱ブッシュの第1の変形例を示す断面図である。 図9は、断熱ブッシュの第2の変形例を示す断面図である。 図10は、断熱ブッシュの第3の変形例を示す断面図である。 図11は、従来の定着装置の加熱ローラー及び断熱ブッシュの一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《実施形態》
[画像形成装置]
図1は、画像形成装置1の概略構造を示す断面図である。画像形成装置1は、例えばタンデム方式のカラープリンターであって、図1に示すように、中間転写ベルト7と、一次転写部8及び二次転写部9と、定着装置11と、光走査装置15と、複数の画像形成部16とを備えている。
尚、以下の説明において、前側、後側は、画像形成装置の前側、後側(図1の紙面垂直の手前側及び奥側)であり、左側、右側は、画像形成装置を前側から見たときの左側、右側を意味する。
画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に印刷前の用紙等のシート(図示省略)を積載して収容している。給紙カセット3の側方には、第1用紙搬送部21が設けられている。第1用紙搬送部21は、給紙カセット3から送り出された用紙を受け取り、その用紙を上方の二次転写部9へ搬送する。
給紙カセット3の右側方には、手差し給紙部5が設けられている。手差し給紙部5の左方には第2用紙搬送部22が設けられている。第2用紙搬送部22は、手差し給紙部5から送り出された用紙等を受け取って第1用紙搬送部21へ搬送する。
光走査装置15は、第2用紙搬送部22の上方に配置され、画像形成装置1が受信した画像データに基づいてレーザ光を画像形成部16へ照射する。画像形成部16は、光走査装置15の上方に例えば4つ設けられている。各画像形成部16の上方には、無端状の中間転写ベルト7が設けられている。中間転写ベルト7は、複数のローラーに巻き掛けられており、図示しない駆動装置によって回転駆動される。
4つの画像形成部16は、中間転写ベルト7に沿って一列に配置されており、イエロー、マゼンタ、シアン、又はブラックのトナー像をそれぞれ形成する。すなわち、各画像形成部16では、光走査装置15によって照射されたレーザ光により原稿画像の静電潜像がそれぞれ形成され、この静電潜像を現像することによって各色のトナー像が形成される。
一次転写部8は、各画像形成部16の上方にそれぞれ配置されている。一次転写部8は、画像形成部16により形成されたトナー像を中間転写ベルト7表面に一次転写する転写ローラーを有している。
二次転写部9は、中間転写ベルト7の左側方に配置された転写ローラー18を有している。
定着装置11は、二次転写部9の上方に設けられている。定着装置11は、加圧ローラー31と、ベルトユニット37と、熱源としてのIHコイルユニット38とを備えている。ベルトユニット37は、加圧ローラー31の右側に配置されている。ベルトユニット37は、定着ローラー32と、加熱ローラー33と、テンションローラー34と、定着ベルト35とを備えている。
定着ローラー32、加熱ローラー33、テンションローラー34は、それぞれの軸方向が前後方向に沿うように配置されている。定着ベルト35は、各ローラー32,33,34に巻き掛けられている。IHコイルユニット38は、加熱ローラー33と対向して配置されている。IHコイルユニット38は、磁界を発生させるコイル(図示省略)を有し、加熱ローラー33に巻き掛けられている定着ベルト35を電磁誘導加熱するように構成されている。定着ベルト35は、加圧ローラー31と定着ローラー32とによって挟持されている。定着ベルト35と加圧ローラー31との間には、ニップ部Nが形成されている。
二次転写部9と定着装置11との間には、第3用紙搬送部23が形成されている。定着装置11の上方には、分岐部27が設けられている。
画像形成装置1では、中間転写ベルト7が回転駆動されると共に、所定のタイミングで各画像形成部16のトナー像が中間転写ベルト7に転写されることによって、中間転写ベルト7の表面には、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー像が互いに重ね合わされたカラートナー像が形成される。
二次転写部9では、第1用紙搬送部21から送られてきた用紙にトナーと逆極性の転写バイアス電圧を転写ローラー18に印加することによって、トナー像を中間転写ベルト7から用紙へ転写する。トナー像が転写された用紙は、第3用紙搬送部23を介して前記定着装置11に搬送される。
定着装置11では、図示しない駆動源により加圧ローラー31が回転される。これに伴って加圧ローラー31に圧接する定着ベルト35が、加圧ローラー31に従動して周回走行する。また、定着ベルト35の周回走行に伴って、各ローラー32,33,34も従動回転する。また、IHコイルユニット38により定着ベルト35が誘導加熱される。この状態で、第3用紙搬送部23から搬送された用紙が定着装置11のニップ部Nを通過することで、用紙が加熱及び加圧される。これにより、用紙上にトナー像が定着される。
定着装置11から排出された用紙は、両面印刷を行わない場合、分岐部27から画像形成装置1の上部に形成された用紙排出部28に排出される。両面印刷を行う場合には、分岐部27から第4用紙搬送部24を介して用紙を再び二次転写部9へ搬送する。
[加熱ローラー及び断熱ブッシュ]
図2は、断熱ブッシュ41が装着された加熱ローラー33を示す斜視図である。図3は、断熱ブッシュ41が装着された加熱ローラー33の端部を拡大して示す斜視図である。前記したように、加熱回転部材としての加熱ローラー33は、IHコイルユニット38によって加熱されつつ軸周りに回転する。断熱ブッシュ41は、後述するように、加熱ローラー33から不図示のフレームに向かう熱の伝達を遮断する機能を有している。
加熱ローラー33は、円筒形状のローラー本体40を備えている。断熱部材としての断熱ブッシュ41は、加熱ローラー33(ローラー本体40)の前後両端部に装着されている。尚、断熱ブッシュ41は、加熱ローラー33の前後両端部の少なくとも一方に取り付けられていればよい。
図4は、断熱ブッシュ41が装着されていない加熱ローラー33の端部を拡大して示す斜視図である。
ローラー本体40の前後両端部には、それぞれ、2つのキー溝42が形成されている(図4では、前側のみを示している)。尚、加熱ローラー33の前後両端部の構成は略同一であるため、以下、加熱ローラー33の前端部に着目して説明する。
2つのキー溝42は、ローラー本体40において、径方向に対向する位置(図4では上下)に形成されている。各キー溝42は、ローラー本体40の両端部の端縁から、軸方向内側(軸方向中央側)に向かって窪むように形成されている。具体的には、各キー溝42は、ローラー本体40の前後両端部から軸方向中央に向かって略U字状に切り込まれている。各キー溝42の軸方向に延びる縁部には、径方向内側に突出する折曲片43が設けられている。径方向一方側(図4では上側)のキー溝42においては、折曲片43は、回転方向下流側の縁部に設けられている。また、径方向他方側(図4では下側)のキー溝42においては、折曲片43は、回転方向上流側の縁部に設けられている。
図5は、断熱ブッシュ41の外観を示す斜視図である。2つの断熱ブッシュ41は、それぞれ、嵌合部44と、ギア部45とを備えている。尚、2つの断熱ブッシュ41は略同一であるため、以下、前側の断熱ブッシュ41に着目して説明する。
嵌合部44は、円筒状に形成されている。嵌合部44の外径は、加熱ローラー33のローラー本体40の内径よりも僅かに小さい。
ギア部45は、嵌合部44の一端に連続して形成されている。ギア部45は、円板状に形成されている。ギア部45の周面には、周方向に並ぶギア歯が形成されている。ギア部45は、ギア部45の回転出力に基づいて加熱ローラー33の回転状態を検知するセンサー(図示せず)の機構と連結されている。
嵌合部44及びギア部45の軸心部には、これらを軸方向に貫通する軸穴41aが形成されている。図2に示すように、軸穴41aには回転軸60が取り付けられる。回転軸60は、図示しないフレームに回転可能な状態で支持される。
断熱ブッシュ41がローラー本体40に装着された状態では、嵌合部44が加熱ローラー33(ローラー本体40)の内周面に嵌合している。具体的には、嵌合部44の外周面がローラー本体40の内周面に沿うようにして、嵌合部44がローラー本体40の内部に配置される。断熱ブッシュ41が加熱ローラー33と回転軸60との間に設けられることで、加熱ローラー33から回転軸60に伝達される熱が遮断され、延いては、回転軸60を支持するフレームへの熱伝達が遮断される。
[断熱ブッシュのキー部]
図6は、加熱ローラー33に装着されている断熱ブッシュ41を示す断面図である。断熱ブッシュ41において、嵌合部44には、2つの凹部46が径方向に対向する位置(図6では上下)に形成されている。各凹部46は、嵌合部44の周面から径方向内側に向かって窪んでいる。また、嵌合部44は、2つの突出部としてのキー部47を備えている。
各キー部47は、各凹部46の底面から径方向外側に向かって突出している。すなわち、2つのキー部47は、嵌合部44の径方向に対向する位置に形成されている。具体的には、2つのキー部47は、ローラー本体40の軸を通る平面Hに関して対称に位置するように形成されている。断熱ブッシュ41がローラー本体40に装着された状態では、各キー部47は、ローラー本体40の各キー溝42に嵌合している(図3参照)。
尚、2つのキー部47の構成は略同一であるため、以下、上側のキー部47に着目して説明する。
図7は、加熱ローラー33に装着されている断熱ブッシュ41のキー部47及びその周辺の部材を拡大して示す断面図である。
キー部47は、凹部46の周方向中央部から径方向外側に向かって突出している。キー部47は、軸方向に見たときの形状が台形状であって、突出先端部側から基端部側に向かうにつれて幅が狭くなるように形成されている。
キー部47は、第1傾斜面51と、第2傾斜面52と、当接面53とを有している。
第1傾斜面51は、キー部47における幅方向の両側面のうち加熱ローラー33の回転方向Aの上流側に位置する上流側面に形成されている。尚、本例では、この上流側面全体が第1傾斜面51とされているが、これに限ったものではなく、例えば、上流側面のうち前記キー溝42の上流側の縁部に対向する部分にのみ第1傾斜面51を形成するようにしてもよい。
第1傾斜面51は、加熱ローラー33の軸方向から見て、前記キー部47の幅方向(図7の左右方向)に直交するキー突出方向(図7の上下方向)において、先端部側から基端部側に向かってキー部47の幅方向の内側(図7の右側)に傾斜している。このような傾斜態様の一例として、本例では、第1傾斜面51は、加熱ローラー33の径方向Rの外側から内側に向かうにつれて回転方向Aの下流側に位置するように、径方向Rに対して傾斜している。軸方向に見たときに、第1傾斜面51は、直線状に延びている。第1傾斜面51と径方向Rとの間の角度αは、例えば、5°~10°である。
第2傾斜面52は、キー部47において、加熱ローラー33の回転方向Aの下流側の側面に形成されている。第2傾斜面52は、キー部47における幅方向の両側面のうち加熱ローラー33の回転方向Aの下流側に位置する下流側面に形成されている。尚、本例では、この下流側面全体が第2傾斜面52とされているが、これに限ったものではなく、例えば、下流側面のうち前記キー溝42の下流側の縁部に対向する部分にのみ第2傾斜面52を形成するようにしてもよい。
そして、第2傾斜面52は、加熱ローラー33の軸方向から見て、キー突出方向(図7の上下方向)において、先端部側から基端部側に向かってキー部47の幅方向の内側(図7の左側)に傾斜している。このような傾斜態様の一例として、本例では、第2傾斜面52は、径方向Rの外側から内側に向かうにつれて回転方向Aの上流側に位置するように、径方向Rに対して傾斜している。軸方向に見たときに、第2傾斜面52は、直線状に延びている。第2傾斜面52と径方向Rとの間の角度αは、例えば、5°~10°である。
当接面53は、キー部47における径方向外側の周面(図7では上面)に形成されている。当接面53は、ローラー本体40の周面の曲率と略同一の曲率で湾曲している。当接面53は、径方向において、ローラー本体40の周面よりも僅かに外側に位置している。当接面53の幅(図7では左右方向の寸法)は、ローラー本体40のキー溝42の幅よりも僅かに小さい。当接面53は、定着ベルト35(図1参照)の内面に当接している。
第1傾斜面51と当接面53との接合部分である(回転方向上流側角部)、及び、第2傾斜面52と当接面53との接合部分(回転方向下流側角部)は、径方向において、ローラー本体40よりも僅かに外側に位置している。
[本体ローラーと断熱ブッシュとの当接]
画像形成装置1が動作して定着装置11の定着ベルト35が回転すると、加熱ローラー33が周方向A(周方向一方側)に回転し、加熱ローラー33と共に断熱ブッシュ41が周方向Aに回転する。
このとき、加熱ローラー33の内径と断熱ブッシュ41の嵌合部44の外径との直径差に起因して、加熱ローラー33が断熱ブッシュ41よりも先に周方向Aに回転し(先回りし)、加熱ローラー33に追従して該断熱ブッシュ41が周方向Aに回転する。そして、径方向一方側(上側)のキー部47において、断熱ブッシュ41のキー部47の第1傾斜面51が、加熱ローラー33(ローラー本体40)におけるキー溝42の回転方向上流側(図7では左側)の縁部に当接する。
上述したように、第1傾斜面51は、キー部47の突出方向の先端部側から基端部側に向かうにしたがって幅方向内側に傾斜している。そのため、ローラー本体40と第1傾斜面51とが周方向において強い力で当接したときには、第1傾斜面51に当接したローラー本体40のキー溝42の縁部は、第1傾斜面51に沿って径方向内側(図7では下側)に向かうように僅かに移動する。すなわち、第1傾斜面51に当接したローラー本体40のキー溝42の縁部は、キー部47の基端部側に僅かに移動する。
これにより、キー部47の角部47aが前記キー溝42の縁部から、ローラー本体40の内周面側(図7では下側)に潜り込むことが抑制される。したがって、キー部47とキー溝42との嵌合が外れるのを防止することができる。延いては、キー部47とキー溝42との嵌合が外れた後に再嵌合することに起因する騒音の発生を防止することができる。
特に、本例では、第1傾斜面51は、加熱ローラー33の径方向Rの外側から内側に向かうにつれて回転方向Aの下流側に位置するように、径方向Rに対して傾斜している。これによれば、ローラー本体40のキー溝42の縁部とキー部47とが周方向において当接した際に、第1傾斜面51よりキー溝42の縁部に作用する力の分力を確実に、キー部47の基端部側に向けることができる。
また、当接面53がローラー本体40の周面の曲率と略同一の曲率で湾曲しているため、定着ベルト35を大きく変形させることなく、定着ベルト35を当接面53及びローラー本体40に当接させることができる。よって、定着ベルト35が変形したまま回転して疲労破壊するのを防止することができる。
さらに、加熱ローラー33が図6の周方向B(周方向一方側)に回転する場合(逆回転する場合)には、加熱ローラー33と共に断熱ブッシュ41が周方向Bに回転する。このときは、前記した動作が径方向他方側(下側)のキー部47において生じる。
具体的には、図6に示すように、径方向他方側(下側)のキー部47において、断熱ブッシュ41のキー部47の第2傾斜面52が、加熱ローラー33(ローラー本体40)におけるキー溝42の縁部に当接する。
上述したように、第2傾斜面52は、キー部47の突出方向の先端部側から基端部側に向かうにしたがって幅方向内側に傾斜している。そのため、ローラー本体40と第2傾斜面52とが周方向において強い力で当接したときには、第2傾斜面52に当接したローラー本体40のキー溝42の縁部は、第2傾斜面52に沿って径方向内側に向かうように僅かに移動する。すなわち、第2傾斜面52に当接したローラー本体40のキー溝42の縁部は、キー部47の基端部側に僅かに移動する。
これにより、キー部47の角部47aが前記キー溝42の縁部からローラー本体40の内周面側に潜り込むことが抑制される。よって、加熱ローラー33が逆回転した場合においても、上述した順回転時と同様に、キー部47とキー溝42との嵌合が外れることが抑制される。延いては、キー部47とキー溝42との嵌合が外れた後の再嵌合に起因する騒音の発生を防止することができる。
また、本例では、第2傾斜面52は、第1傾斜面51と同様に径方向に対して傾斜している。そのため、ローラー本体40のキー溝42の縁部とキー部47とが周方向において当接した際に、第2傾斜面52よりキー溝42の縁部に作用する力の分力を確実に、キー部47の基端部側に向けることができる。
《他の実施形態》
本発明は、前記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
図8は、断熱ブッシュ41の第1の変形例を示す断面図である。
前記実施形態では、軸方向に見たときにおいて、断熱ブッシュ41のキー部47の形状が台形状であるとして説明した。しかし、図8に示すように、断熱ブッシュ41のキー部47の形状が略三角形状であってもよい。すなわち、第1傾斜面51と径方向の角度、及び、第2傾斜面52と径方向の角度がより大きく形成されていてもよい。
これによれば、ローラー本体40と各傾斜面とが当接したときに、ローラー本体40の縁部がキー部47の基端部側に移動しやすくなる。
図9は、断熱ブッシュの第2の変形例を示す断面図である。
前記実施形態では、軸方向に見たときに、第1傾斜面51及び第2傾斜面52のそれぞれは、直線状に延びているとして説明した。しかし、図9に示すように、第1傾斜面51及び第2傾斜面52のそれぞれは、キー部47の突出方向の中間部が先端部及び基端部よりも幅方向(図9では左右方向)の内側に凹む湾曲形状をなしていてもよい。
これによれば、ローラー本体40と各傾斜面とが当接したときに、ローラー本体40の縁部がキー部47の基端部側に一層移動しやすくなる。
図10は、断熱ブッシュの第3の変形例を示す断面図である。
また、図10に示すように、第1傾斜面51及び第2傾斜面52のそれぞれは、キー部47の突出方向の中間部が先端部及び基端部よりも幅方向の外側(図10では左右方向)に膨出する湾曲形状をなしていてもよい。
これによれば、ローラー本体40と各傾斜面とが当接したときに、ローラー本体40の縁部をキー部47の基端部側に向けてゆるやかに移動させることができる。
尚、前記実施形態では、定着ベルト35を備える定着装置11を例に挙げて説明したが、定着ベルト35を備えない定着装置11において、加熱ローラーに装着される断熱ブッシュにキー部47と同様の構成を設けてもよい。
また、前記実施形態では、カラープリンターを画像形成装置の一例として説明したが、これに限らず、例えばトナー像を定着させる定着装置を有する複合機やモノクロプリンター等の他の画像形成装置であってもよい。
以上説明したように、本発明は、定着装置及びそれを備えた画像形成装置について有用である。
1 :画像形成装置
11 :定着装置
33 :加熱ローラー
35 :ベルト
38 :IHコイルユニット
40 :ローラー本体
41 :断熱ブッシュ(断熱部材)
42 :溝
44 :嵌合部
47 :キー部
51 :第1傾斜面
52 :第2傾斜面
53 :当接面
A :加熱ローラーの回転方向

Claims (9)

  1. 熱源によって加熱されつつ軸周りに回転可能に設けられ、軸方向に開放する筒状の加熱回転部材と、前記加熱回転部材の軸方向の端部に装着される断熱部材とを備えた定着装置であって、
    前記加熱回転部材の軸方向の前記端部には、端縁から該軸方向の内側に向かって窪むキー溝が形成されており、
    前記断熱部材は、前記加熱回転部材の内周面に嵌合する嵌合部と、該嵌合部に接続され、前記キー溝に嵌合するキー部とを有し、
    前記キー部の幅方向の両側面のうち前記加熱回転部材の回転方向の上流側に位置する上流側面は、前記加熱回転部材の軸方向から見て、前記キー部の幅方向に直交するキー突出方向の先端部側から基端部側に向かって該幅方向の内側に傾斜し、前記キー溝における前記回転方向の上流側の端縁に対向する第1傾斜面を有している、定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記第1傾斜面は、前記加熱回転部材の径方向外側から径方向内側に向かうにつれて前記回転方向の下流側に位置するように形成されている、定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記加熱回転部材に巻き掛けられた定着ベルトをさらに備えている、定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置において、
    前記キー部は、前記定着ベルトの内面に当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記加熱回転部材の内周面の曲率と略同一の曲率で湾曲している、定着装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置において
    前記キー部の幅方向の両側面のうち前記加熱回転部材の回転方向の下流側に位置する下流側面は、前記加熱回転部材の軸方向から見て、前記キー部の幅方向に直交するキー突出方向の先端部側から基端部側に向かって該幅方向の内側に傾斜し、前記キー溝における前記回転方向の下流側の端縁に対向する第2傾斜面を有している、定着装置。
  6. 請求項5に記載の定着装置において、
    前記第2傾斜面は、前記加熱回転部材の径方向外側から径方向内側に向かうにつれて前記回転方向の上流側に位置するように形成されている、定着装置。
  7. 請求項5又は6に記載の定着装置において、
    前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面はそれぞれ、前記キー部の突出方向の中間部が両端部よりも前記幅方向の内側に凹む湾曲形状をなしている、定着装置。
  8. 請求項5又は6に記載の定着装置において、
    前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面はそれぞれ、前記キー部の突出方向の中間部が両端部よりも前記幅方向の外側に膨出する湾曲形状をなしている、定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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