JP2022003621A - 電池温調装置 - Google Patents

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Motomasa Iizuka
知隆 杉下
Tomotaka Sugishita
賢治 上田
Kenji Ueda
典利 古田
Noritoshi Furuta
智明 ▲高▼井
Tomoaki Takai
友宏 早瀬
Tomohiro Hayase
浩 茶木田
Hiroshi Chakita
裕平 國方
Yuhei Kunikata
高広 左右木
Takahiro Soki
啓善 山本
Hiroyoshi Yamamoto
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Abstract

【課題】積層配置された複数の電池セルの均温化を実現する電池温調装置を提供する。【解決手段】予め定められた積層方向に積層された複数の電池セル11と、電池セル11とともに積層されるとともに、熱媒体が流れる熱媒体流路120を形成する流路プレート12と、電池セル11および流路プレート12を積層した状態で、積層方向の外側から拘束荷重をかけることにより固定する拘束部材13と、を有する電池モジュール10と、熱媒体が充填されるとともに、電池モジュール10が収容されるケース20と、を備え、電池セル11および流路プレート12は、熱媒体に浸漬されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電池の温度を調整する電池温調装置に関する。
従来、気密な電池収容室を有する外ケースと、電池収容室内に設置されるとともに、電池収容室内に充填された液冷媒に浸漬される電池セルと、を備える電池温調装置が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の電池温調装置では、複数の電池セルが電池収容室内に互いに隙間を空けて積層配置されている。そして、電池収容室内に充填された液冷媒が複数の電池同士の隙間を循環することにより、電池セルを冷却することができる。
特開2014−60088号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電池温調装置では、電池セル内部の正負極材料によっては、充電状態、温度環境、経時劣化によるガス発生等に起因して、電池セルが膨張収縮するおそれがある。この場合、複数の電池セル間の隙間を一定寸法に保つことができなくなり、複数の電池セルに対して均等な冷却を行うことが困難となる。その結果、各電池セルの温度にばらつきが生じてしまう。
本発明は、上記点に鑑みて、積層配置された複数の電池セルの均温化を実現する電池温調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電池温調装置では、予め定められた積層方向に積層された複数の電池セル(11)と、
電池セルとともに積層されるとともに、熱媒体が流れる熱媒体流路(120)を形成する流路プレート(12)と、
電池セルおよび流路プレートを積層した状態で、積層方向の外側から拘束荷重をかけることにより固定する拘束部材(13)と、を有する電池モジュール(10)と、
熱媒体が充填されるとともに、電池モジュールが収容されるケース(20)と、を備え、
電池セルおよび流路プレートは、熱媒体に浸漬されている。
これによれば、熱媒体流路を形成する流路プレートを電池セルとともに積層することで、複数の電池セル間の隙間を一定寸法に保つことができる。このため、積層配置された複数の電池セルの均温化を実現することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る電池温調装置を示す全体構成図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図2の模式的なIV−IV断面図である。 第1実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な平面図である。 第1実施形態における電池モジュールの部分的な正面図である。 第1実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第1実施形態における流路プレートを幅方向から見た側面図である。 第1実施形態に電池セルおよび流路プレートを示す模式的な分解斜視図である。 図1のX−X断面図である。 第2実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第3実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第4実施形態における電池セルおよび流路プレートを示す模式的な拡大断面図である。 凹部幅寸法と流路減少量との関係を示す特性図である。 第5実施形態における流路プレートを幅方向から見た側面図である。 図15のXVI部拡大図である。 図15のXVII部拡大図である。 第6実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な断面図である。 第6実施形態における第1流路プレート12Aの一部を幅方向から見た側面図である。 第6実施形態における第2流路プレート12Bの一部を幅方向から見た側面図である。 第7実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第8実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第9実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第10実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第11実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第12実施形態における流路プレートをセル積層方向から見た正面図である。 第13実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な平面図である。 図27のXXVIII部拡大図である。 図28のXXIX−XXIX断面図である。 第13実施形態における流路プレートを幅方向から見た側面図である。 第13実施形態に電池セルおよび流路プレートを示す模式的な分解斜視図である。 図27のXXXII−XXXII断面図である。 第14実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な平面図である。 図33のXXXIV矢視図である。 図34のXXXV−XXXV断面図である。 第15実施形態におけるケースを示す模式的な斜視図である。 第15実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な斜視図である。 第16実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な平面図である。 図38のXXXIX−XXXIX断面図である。 図38のXXXX−XXXX断面図である。 第17実施形態におけるケースを示す模式的な斜視図である。 第18実施形態における電池モジュールおよびケースを示す模式的な平面図である。 図42のXXXXIII−XXXXIII断面図である。 第19実施形態に係る電池温調装置を示す全体構成図である。 第19実施形態に係る電池温調装置の制御処理を示すフローチャートである。 第20実施形態におけるケースの配置を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電池温調装置1は、走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得る電気自動車に搭載される。電気自動車は、車両停車時に外部電源から供給された電力を、車両に搭載された二次電池に充電可能となっている。外部電源は例えば商用電源である。二次電池に蓄えられた電力は、走行用電動モータのみならず、電池温調装置1を構成する電動式構成機器をはじめとする各種車載機器に供給される。
図1および図2に示すように、本実施形態の電池温調装置1は、二次電池を構成する電池モジュール10と、ケース20と、熱媒体循環回路30と、を備えている。
ケース20には、熱媒体が充填されるとともに、電池モジュール10が収容される。ケース20は、略直方体形状に形成されている。ケース20には、ケース20内に熱媒体を流入させる熱媒体入口21と、ケース20内から熱媒体を流出させる熱媒体出口22と、が設けられている。
より詳細には、ケース20は、開口部を有する箱状に形成された本体部23と、開口部を閉塞する蓋部24と、を有している。熱媒体入口21および熱媒体出口22は、本体部23に設けられている。ケース20(すなわち、本体部23および蓋部24)は、例えばアルミニウム材や、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材によって構成することができる。
熱媒体循環回路30には、熱媒体ポンプ31と、チラー32と、が設けられている。熱媒体ポンプ31は、熱媒体をケース20の熱媒体入口21側へ圧送する水ポンプである。したがって、熱媒体ポンプ31は、ケース20内における熱媒体入口21から熱媒体出口22へ熱媒体を循環させる循環部の一例に相当する。熱媒体ポンプ31は、図示しない制御装置から出力される制御電圧によって、回転数(すなわち、圧送能力)が制御される電動ポンプである。
ケース20の熱媒体出口22には、チラー32の入口側が接続されている。チラー32は、ケース20の熱媒体出口22から流出した熱媒体と外部流体とを熱交換させることによって熱媒体を加熱または冷却する熱交換器である。外部流体としては、例えば、図示しない車両用空調装置の冷凍サイクルの冷媒を採用することができる。チラー32の出口には、熱媒体ポンプ31の入口側が接続されている。
続いて、本実施形態における電池モジュール10の具体的な構成について、図2〜図5を参照しつつ説明する。なお、図5は、ケース20の蓋部24を取り外した状態を示している。また、図5では、後述するバスバー10cの図示を省略している。
電池モジュール10は、充放電可能な複数の電池セル11と、流路プレート12と、拘束部材13と、を有する。複数の電池セル11は、予め定められた積層方向に積層されている。以下、複数の電池セル11の積層方向を、セル積層方向という。本実施形態では、電池モジュール10は、12個の電池セル11を積層配置して構成されている。
電池モジュール10では、複数の電池セル11の同一面に正極10aと負極10bが配置されている。そして、隣り合う電池セル11の正極10aと負極10bとがバスバー10cによって接続されている。
以下、電池セル11における正極10aおよび負極10bが設けられている面が向く向きを上方といい、上方とは反対側の向きを下方といい、上方と下方とを含む方向を上下方向という。なお、これらの向きおよび方向は、本実施形態に係る電池温調装置1の構造を説明するための便宜的なものであり、電池温調装置1を使用する場合の電池温調装置1の向き等を規定するものではない。本実施形態では、上下方向は鉛直方向と平行である。
流路プレート12は、電池セル11とともに積層されるとともに、熱媒体が流れる熱媒体流路120を形成する。電池セル11および流路プレート12は積層体100を構成している。拘束部材13は、電池セル11および流路プレート12を積層した状態で、セル積層方向の外側から拘束荷重をかけることにより固定する。
電池モジュール10において、電池セル11は、平坦な板面11aを有する扁平形状に形成されている。本実施形態の電池セル11は扁平な直方体形状であり、矩形状の板面11aを有している。複数の電池セル11は、それぞれの板面11aが平行となるように並列配置されている。電池セル11の板面11aは、セル積層方向と直交している。
電池セル11は、任意の種類の電池を用いることができ、本実施形態ではリチウムイオン電池を用いている。リチウムイオン電池は充放電可能な二次電池である。この種の電池は、低温になると化学反応が進みにくく充放電に関して十分な性能を発揮することができない。一方、この種の電池は、高温になると劣化が進行しやすい。したがって、各電池セル11の温度は、充分な性能を発揮できる適正な温度の範囲内に調整される。
また、電池セル11としては、角型やラミネート型といった形状の電池を好適に用いることができる。このような形状の電池セル11は、温度、SOCの変化あるいは使用に伴う劣化によって、板面の11a中央付近が膨張するおそれがある。
電池セル11と流路プレート12とは、交互に積層して配置されている。隣り合う流路プレート12の間には、1以上の電池セル11が配置されている。本実施形態では、隣り合う流路プレート12の間に1つの電池セル11が配置されている。隣り合う電池セル11の間には、流路プレート12が1枚配置されている。流路プレート12は、絶縁性を有する材質によって構成することができる。流路プレート12は、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂材によって構成することができる。
ここで、電池セル11の板面11aは、電池セル11および流路プレート12を積層した状態で、流路プレート12と対向している。すなわち、電池セル11の板面11aは、電池セル11および流路プレート12を積層した状態で、流路プレート12と対向する面である。
電池モジュール10は、エンドプレート14、15を有している。具体的には、積層された電池セル11のセル積層方向の両端に、一組のエンドプレート14、15が配置されている。エンドプレート14、15は、両端に位置する電池セル11の外側に配置されている。エンドプレート14、15は、電池セル11に対応した形状となっており、電池セル11とともに積層されている。
一組のエンドプレート14、15は、拘束部材13で接続されている。拘束部材13は、一組のエンドプレート14、15の対応する角部同士を接続するように設けられている。積層された電池セル11と流路プレート12は、エンドプレート14、15の外側から所定の拘束荷重をかけられた状態で、拘束部材13によって固定されている。
図4に示すように、エンドプレート15と、エンドプレート15と隣り合う電池セル11との間部分には、シム17が設けられている。シム17は、エンドプレート15と隣り合う電池セル11との間部分におけるセル積層方向の距離を予め定めた基準範囲内となるように調整する調整用部材である。本実施形態では、シム17は、一組のエンドプレート14、15のうち一方のエンドプレート15と、当該一方のエンドプレート15に隣り合う電池セル11との間に配置されている。
続いて、本実施形態における流路プレート12の具体的な構成について、図6〜図9を参照しつつ説明する。図6は、2つの電池セル11と2つの流路プレート12を示している。
流路プレート12は、セル積層方向に垂直な板状に形成された基板部121を有している。基板部121の両面には、それぞれ、電池セル11の板面11aに向かって突出する凸部122が設けられている。凸部122は、隣り合う電池セル11の板面11aと接触する。凸部122は、電池セル11に拘束部材13からの拘束荷重を伝達する。
基板部121のうち、凸部122が設けられていない部位により、凹部123が形成されている。流路プレート12を電池セル11の間に配置した状態において、凹部123により熱媒体流路120が形成される。
以下、セル積層方向および上下方向の双方に直交する方向を、幅方向という。図7〜図9に示すように、本実施形態の流路プレート12では、凸部122は、幅方向に延びる矩形状に形成されている。基板部121の両面の各々に、複数の凸部122が設けられている。複数の凸部122は、上下方向に所定間隔で並列配置されている。
隣り合う凸部122の間に、凹部123が形成されている。基板部121の両面の各々に、複数の凹部123が設けられている。複数の凹部123は、上下方向に所定間隔で並列配置されている。すなわち、複数の凹部123は、上下方向に並んで配置されている。なお、上下方向は、セル積層方向に直交する一方向(すなわち、セル積層方向に直交する所定方向)の一例に相当する。
以下、凸部122における上下方向の長さを「凸部幅寸法」という。凸部122における電池セル11の板面11aと対向する面の面積を「凸面積」という。凹部123における上下方向の長さを「凹部幅寸法」という。凹部123におけるセル積層方向の長さを「深さ寸法」という。
本実施形態の流路プレート12では、複数の凸部122における凸部幅寸法W1は、互いに等しい。このため、複数の凸部122の凸面積は、互いに等しい。また、複数の凹部123における凹部幅寸法W2は、互いに等しい。また、凹部123は、幅方向において深さ寸法が一定に形成されている。
流路プレート12の下端部には、上下方向に垂直な矩形板状に形成された底面部16が接続されている。底面部16の上面には、電池セル11が配置されている。底面部16におけるセル積層方向の一端側に、流路プレート12の下端部が接続されている。
図4に戻り、電池セル11、流路プレート12およびエンドプレート14、15の積層体は、ケース20内に収容されている。図4の点ハッチングで示すように、ケース20内には、熱媒体が充填されている。このため、電池セル11および流路プレート12は、熱媒体に浸漬されている。
熱媒体は、ケース20内を循環している。具体的には、熱媒体入口21からケース20内に流入した熱媒体は、流路プレート12により形成された熱媒体流路120を幅方向の一方側から他方側に向かって流れた後、熱媒体出口22からケース20の外部へ流出する。
このとき、電池モジュール10においては、流路プレート12の熱媒体流路120を流通する熱媒体と電池セル11との間で熱交換が行われる。これにより、電池セル11が冷却または加熱され、電池セル11が温度調整される。なお、熱媒体としては、絶縁性を有する液体を用いることができる。熱媒体としては、例えばフッ素系不活性液体やシリコンオイルを用いることができる。
ところで、図1に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、ケース20は、上下方向からからみた外形が四角形状(より詳細には長方形状)である。図10に示すように、本実施形態では、ケース20の本体部23および蓋部24は、ボルト41、42によって締結固定されている。
ここで、ボルト41、42のうち、ケース20を上下方向から見た際に四角形状の四隅に配置されるボルトを外側ボルト41といい、外側ボルト41よりも幅方向の内側に配置されるボルトを内側ボルト42という。蓋部24には、外側ボルト41が挿通される第1貫通孔241と、内側ボルト42が挿通される第2貫通孔242とが形成されている。
本体部23には、外側ボルト41が挿通される貫通孔である外側貫通孔231が形成されている。蓋部24および本体部23は、第1貫通孔241および外側貫通孔231を貫通する外側ボルト41、および外側ボルト41に締め付けられるナット43によって締結固定されている。
さらに、蓋部24は、エンドプレート14、15と共に本体部23に共締めされている。具体的には、エンドプレート14、15には、内側ボルト42が挿通される貫通孔である内側貫通孔151が形成されている。本体部23の底面(すなわち、下方側の面)には、内側ボルト42が螺合する受部232が設けられている。蓋部24およびエンドプレート14、15は、内側ボルト42によって本体部23の受部232に共締めされて固定されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、ケース20内に熱媒体流路120を形成する流路プレート12を電池セル11とともに積層している。これによれば、電池セル11が膨張収縮した場合であっても、複数の電池セル11間の隙間を一定寸法に保つことができる。このため、積層配置された複数の電池セル11の均温化を実現することが可能となる。その結果、電池セル11の劣化を抑制できる。
また、本実施形態の電池温調装置1では、電池セル11は、ケース20内に充填された熱媒体に浸漬されている。これにより、電池セル11を効率よく冷却することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。以下、流路プレート12のうち、電池セル11の板面11aの中央部に対向する部位を、中央対向部125という。
図11に示すように、本実施形態の流路プレート12では、複数の凸部122は、中央対向部125に近いもの程、凸部幅寸法W1が大きくなるように形成されている。このため、複数の凸部122は、中央対向部125に近いもの程、凸面積が大きくなるように形成されている。
本実施形態では、複数の凹部123における凹部幅寸法W2は、互いに等しい。また、凹部123は、幅方向において深さ寸法が一定に形成されている。
ところで、経時劣化等により電池セル11が膨張すると、板面11aが流路プレート12に向かって膨らむ。電池セル11が膨張した場合、板面11aの中央部の膨らみが最も大きくなる。
これに対し、本実施形態の電池温調装置1では、流路プレート12の複数の凸部122を、中央対向部125に近いもの程、凸面積が大きくなるように形成している。これによれば、電池セル11の板面11aのうち膨張量が多い部位と流路プレート12との接触面積を大きくできる。このため、電池セル11のうち膨張量が多い部位に対して、拘束部材13による拘束荷重が印加される面積を大きくできる。その結果、拘束部材13による電池セル11の拘束によって安定した電池性能を確保することができる。
さらに、本実施形態によれば、電池セル11が膨張することによって熱媒体流路120の流路断面積が小さくなることを抑制できる。その結果、複数の電池セル11の温度にばらつきが生じることを抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図12に示すように、本実施形態の流路プレート12では、複数の凹部123は、中央対向部125に近いもの程、凹部幅寸法W2が小さくなるように形成されている。本実施形態では、複数の凸部122における凸部幅寸法W1は、互いに等しい。また、凹部123は、幅方向において深さ寸法が一定に形成されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、複数の凹部123は、中央対向部125に近いもの程、凹部幅寸法W2が小さくなるように形成されている。これによれば、流路プレート12の電池セル11に対抗する面において、中央対向部125に近づくほど、単位面積に占める凸部122の面積割合が多くなる。その結果、電池セル11の板面11aのうち膨張量が多い部位と流路プレート12との接触面積を大きくできるので、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。なお、図13は、電池モジュール10およびケース20における幅方向に垂直な断面を示している。また、図13では、電池セル11が膨張した場合の板面11aを破線で示している。
図13に示すように、電池セル11が膨張すると、板面11aが流路プレート12に向かって膨らむ。電池セル11が膨張した場合には、板面11aのうち、流路プレート12の各凹部123の中央部に対応する部位の膨らみが最も大きくなる。また、電池セル11が膨張した場合、板面11aが膨らむため、凹部123によって形成される熱媒体流路120の流路断面積が小さくなる。
ここで、流路プレート12の凸部122におけるセル積層方向の長さを、凸部高さ寸法H1という。また、電池セル11が膨張した場合の各凹部123の中央部におけるセル積層方向の長さを、膨張時深さ寸法H2という。また、凸部高さ寸法H1と膨張時深さ寸法H2の差を、流路縮小量(H1−H2)という。
続いて、拘束部材13による拘束荷重を変化させた場合の凹部幅寸法W2と流路縮小量(H1−H2)との関係を図14に示す。本例では、電池セル11の外装部材(すなわち電池ケース)は、一般的なアルミニウム製であり、板厚は1mmである。また、図14中、実線のグラフは拘束荷重が10kNの場合を示しており、破線のグラフは拘束荷重が5kNの場合を示している。
図14に示すように、拘束荷重の大きさに関わらず、凹部幅寸法W2が小さくなる程、流路縮小量(H1−H2)が小さくなる。そして、凹部幅寸法W2が5mm以下のとき、流路縮小量(H1−H2)は非常に小さくなる。すなわち、凹部幅寸法W2が5mm以下のとき、流路縮小量(H1−H2)はほぼ0になる。
したがって、本実施形態では、流路プレート12において、凹部幅寸法W2を5mm以下としている。これにより、電池セル11が膨張した場合でも、熱媒体流路120の流路断面積が小さくなることを効果的に抑制できる。すなわち、電池セル11が膨張した場合でも、熱媒体流路120の流路断面積が小さくなるという影響を最小限に抑えることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図15〜図17に示すように、本実施形態の流路プレート12では、凹部123は、中央対向部125に近づく程、深さ寸法が大きくなるように形成されている。具体的には、複数の凹部123の各々は、幅方向において深さ寸法Dpが一定に形成されている。複数の凹部123は、上下方向において中央対向部125の近くに配置される凹部123程、深さ寸法Dpが大きく形成されている。
このため、複数の凹部123のうち、上下方向において中央対向部125から最も近い凹部123の深さ寸法Dp1は、上下方向の外側に位置する凹部123の深さ寸法Dp2よりも大きい。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、流路プレート12の凹部123を、中央対向部125に近づく程、深さ寸法が大きくなるように形成している。これによれば、複数の熱媒体流路120のうち、電池セル11が膨張した場合に電池セル11の膨張量が大きくなる部位の熱媒体流路120の流路断面積を大きくすることができる。このため、電池セル11が膨張した場合でも、熱媒体流路120の流路断面積が小さくなることを効果的に抑制できる。すなわち、電池セル11が膨張した場合でも、熱媒体流路120の流路断面積が小さくなるという影響を軽減できる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。なお、図18は、電池モジュール10およびケース20における幅方向に垂直な断面を示している。
図18〜図20に示すように、本実施形態の電池モジュール10では、複数の流路プレート12として、深さ寸法が互いに異なる二種類の流路プレート12である第1流路プレート12Aおよび第2流路プレート12Bを用いている。図19および図20に示すように、第1流路プレート12Aにおける凹部123の深さ寸法Dp3は、第2流路プレート12Bにおける凹部123の深さ寸法Dp4よりも大きい。
図18に示すように、第2流路プレート12Bは、第1流路プレート12Aに対して、セル積層方向の外側に配置されている。本例では、第1流路プレート12Aおよび第2流路プレート12Bは、互いに同数程度配置されている。
具体的には、第1流路プレート12Aは、電池モジュール10のセル積層方向の中央周辺に複数(本例では7枚)配置されている。第2流路プレート12Bは、第1流路プレート12Aよりもセル積層方向外側に配置されている。つまり、第2流路プレート12Bは、複数の第1流路プレート12Aに対して、セル積層方向の両外側に配置されている。
ここで、複数の電池セル11のうち、セル積層方向の内側に配置される電池セル11は、セル積層方向の外側に配置される電池セル11よりも熱が籠りやすく、高温になりやすい。したがって、複数の電池セル11のうちセル積層方向の内側に配置される電池セル11を積極的に冷却する必要がある。
これに対し、本実施形態の電池温調装置1では、凹部123の深さ寸法Dp4が大きい第1流路プレート12Aを、凹部123の深さ寸法Dp4が小さい第2流路プレート12Bに対して、セル積層方向の内側に配置している。これにより、セル積層方向の内側に配置される第2流路プレート12Bにより形成される熱媒体流路120に、熱媒体がより流れやすくなる。したがって、複数の電池セル11のうち高温になりやすいセル積層方向の内側に配置される電池セル11を、確実に冷却することが可能となる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図21に示すように、本実施形態の流路プレート12では、凸部122は、セル積層方向(すなわち、紙面垂直方向)から見た平面視において、長方形状に形成されている。凸部122は、長方形状の長辺が幅方向に沿って配置されているとともに、長方形状の短辺が上下方向に沿って配置されている。
複数の凸部122は、幅方向および上下方向に複数並んで配置されている。より詳細には、複数の凸部122は、熱媒体の流れに沿って千鳥状に配置されている。つまり、複数の凸部122は、幅方向に沿って千鳥状に配置されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、流路プレート12の凸部122を、熱媒体の流れに沿って千鳥状に配置している。これによれば、熱媒体流路120が断続的となるので、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。さらに、熱媒体流路の乱流強度を高めることができるので、熱媒体および電池セル11間の熱伝達率を向上できる。その結果、電池セル11の冷却性能を向上できる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図22に示すように、本実施形態の流路プレート12では、凸部122および凹部123の各々は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜している。したがって、本実施形態の熱媒体流路120は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部126を有している。
本実施形態によれば、熱媒体流路120に傾斜部126を設けることで、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第7実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図23に示すように、本実施形態の流路プレート12では、複数の凸部122の各々は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜している。このため、複数の凸部122間の凹部123により形成される熱媒体流路120は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部126を有している。
本実施形態によれば、熱媒体流路120に傾斜部126を設けることで、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第9実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図24に示すように、本実施形態の流路プレート12では、複数の凸部122として、傾斜方向が互いに異なる二種類の凸部122である第1凸部122Aおよび第2凸部122Bを用いている。
第1凸部122Aは、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜している。第2凸部122Bは、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向下方側に傾斜している。第1凸部122Aおよび第2凸部122Bは、熱媒体の流れ方向に沿って、間隔を空けて交互に配置されている。
第1凸部122A同士は、上下方向に間隔を空けて隣り合うように配置されている。第2凸部122B同士は、上下方向に間隔を空けて隣り合うように配置されている。
そして、上下方向に隣り合う第1凸部122A間の凹部123により形成される熱媒体流路120は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部126を有している。
本実施形態によれば、熱媒体流路120に傾斜部126を設けることで、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第10実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図25に示すように、本実施形態の流路プレート12では、第1凸部122Aおよび第2凸部122Bは、熱媒体の流れ方向に沿って、間隔を空けずに交互に配置されている。第1凸部122Aおよび第2凸部122Bは、幅方向に沿って、間隔を空けずに交互に配置されている。
本実施形態においても、上下方向に隣り合う第1凸部122A間の凹部123により形成される熱媒体流路120は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部126を有している。
本実施形態によれば、熱媒体流路120に傾斜部126を設けることで、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(第12実施形態)
次に、本発明の第12実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第8実施形態と比較して、流路プレート12の形状が異なる。
図26に示すように、本実施形態の流路プレート12では、凸部122は、セル積層方向から見た平面視において、二つの直線状部位により構成されるV字状に形成されている。
具体的には、凸部122は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向下方側に傾斜する第1直線部122Cと、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する第2直線部122Dとを有している。第1直線部122Cと第2直線部122Dとは、流路プレート12の幅方向の略中央部で接続されている。
このため、上下方向に隣り合う第2直線部122D間の凹部123により形成される熱媒体流路120は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部126を有している。
本実施形態によれば、熱媒体流路120に傾斜部126を設けることで、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(第13実施形態)
次に、本発明の第13実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、ケース20のシール構造が異なる。なお、図27および図28では、蓋部24の図示を省略している。
図27〜図29に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、ケース20内に、下室201および上室202が設けられている。上室202は、下室201の上方側に配置されている。本実施形態では、上室202は、下室201に対して鉛直方向上方側に配置されている。
下室201には、複数の電池セル11、複数の流路プレート12、エンドプレート14、15および熱媒体が収容されている。本実施形態では、下室201は、ケース20の本体部23により形成されている。上室202は、ケース20の蓋部24により形成されている。下室201と上室202との間には、下室201を液密に密閉するシール部材であるガスケット203、弾性被膜204およびプレートシール部124が設けられている。
具体的には、ガスケット203は、エラストマで形成されている。ガスケット203は、本体部23と蓋部24との間、本体部23と流路プレート12との間、本体部23と電池セル11との間、および流路プレート12と蓋部24との間に設けられている。さらに、ガスケット203は、本体部23とエンドプレート14、15との間、および蓋部24とエンドプレート14との間に設けられている。
これにより、電池セル11、本体部23、蓋部24、流路プレート12およびエンドプレート14、15の各々と、ガスケット203との接触部が、液密にシールされる。これにより、下室201を密閉することができる。その結果、下室201内に、熱媒体が流れる流路を密閉された状態で形成することができる。
さらに、電池セル11、本体部23、蓋部24、流路プレート12およびエンドプレート14、15の各々と、ガスケット203との間の一部には、弾性被膜204が形成されている。弾性被膜204は、乾燥した状態の液状ガスケットである。
図30および図31に示すように、流路プレート12の上端部には、流路プレート12の上端部と電池セル11との間を液密にシールするためのプレートシール部124が設けられている。プレートシール部124は、エラストマで形成されている。プレートシール部124は、幅方向に延びる帯状に形成されている。プレートシール部124は、流路プレート12の上端部において、両面にそれぞれ配置されている。
図32に示すように、拘束部材13におけるセル積層方向の端部(以下、拘束端部130という)は、下方側に向かって折り曲げられている。拘束端部130は、セル積層方向に垂直な平面状に形成されている。拘束端部130には、後述するボルト135が挿通される貫通孔131が形成されている。
エンドプレート14、15は、エンドプレート14、15の上面から下方側に延びる穴部152を有している。穴部152には、拘束部材13の拘束端部130、ボルト135、および後述するボルトシール136が収容されている。
拘束端部130は、ボルト135によりエンドプレート14、15に締結固定されている。これにより、拘束部材13は、穴部152においてエンドプレート14、15に固定されている。
ボルト135、エンドプレート14、15およびケース20の本体部23の間は、ボルトシール136によりシールされている。ボルトシール136は、エラストマ等の弾性部材で形成されている。これにより、穴部152は、拘束部材13の拘束端部130が収容された状態でシールされている。つまり、穴部152は、拘束部材13の拘束端部130が収容された状態で密閉されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、ケース20に、複数の電池セル11等の電池モジュール10および熱媒体が収容される下室201と、上室202とを設けている。そして、下室201と上室202との間に、下室201を液密に密閉するシール部材であるガスケット203、弾性被膜204およびプレートシール部124を設けている。
これによれば、ケース20内の熱媒体収容部分を完全に密閉することができる。その結果、電池温調装置1の搭載時に、ケース20の下室201を真空引きした後、熱媒体を充填することができるので、熱媒体収容部分に空気が混入することを抑制できる。また、ケース20内の熱媒体の液面が動くことによる音の発生を抑制できる。さらに、電池温調装置1の搭載後、ケース20が傾斜した際の熱媒体の偏りの発生を抑制できる。
(第14実施形態)
次に、本発明の第14実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、電気配線10c、10dの取り出し構造が異なる。なお、図33では、蓋部24の図示を省略している。
図33〜図35に示すように、電池モジュール10には、電気配線として、バスバー10cおよび電池側ハーネス10dを有している。複数の電池セル11の各々には、バスバー10cおよび電池側ハーネス10dが接続されている。バスバー10cおよび電池側ハーネス10dは、ケース20内の上室202に配置されている。
電池側ハーネス10dは、レセプタクル60を介して、電池モジュール10外部の電気配線である外部側ハーネス70に接続されている。したがって、電池側ハーネス10dは、レセプタクル60を介してケース20外部に取り出し可能に構成されている。
具体的には、図35に示すように、電池側ハーネス10dの端部には、電池側メスピン10eを有する電池側プラグ10fが接続されている。外部側ハーネス70の端部には、外部側メスピン71を有する外部側プラグ72が接続されている。電池側プラグ10fおよび外部側プラグ72の双方が、レセプタクル60に接続されている。これにより、電池側ハーネス10dは、レセプタクル60を介して、外部側ハーネス70に接続される。
レセプタクル60は、絶縁性および密閉性の双方を有している。具体的には、レセプタクル60は、金属製のシェル61内部を絶縁体62で封止することにより構成されている。絶縁体62からは、オスピン(すなわち、ピンインサート)63が、電池モジュール10側および外部端子側の両側に取り出されている。
両側に取り出されたオスピン63のうち、一方のオスピン63には、電池側プラグ10fの電池側メスピン10eが差し込まれている。両側に取り出されたオスピン63のうち、他方のオスピン63には、外部側プラグ72の外部側メスピン71が差し込まれている。
図34に示すように、ケース20の蓋部24には、バスバー貫通孔243およびレセプタクル貫通孔244が設けられている。
バスバー貫通孔243は、蓋部24におけるセル積層方向の両側面に設けられている。バスバー貫通孔243には、バスバー10cが挿通されている。バスバー10cは、バスバー貫通孔243を介してケース20外部に取り出されている。
レセプタクル貫通孔244は、蓋部24におけるセル積層方向の一側面に設けられている。レセプタクル貫通孔244には、レセプタクル60が挿通されている。
バスバー10cとバスバー貫通孔243との隙間、およびレセプタクル60とレセプタクル貫通孔244との隙間は、それぞれ、シール材にて液密に封止されている。シール材としては、例えば樹脂を用いることができる。これにより、バスバー10cとバスバー貫通孔243との隙間、およびレセプタクル60とレセプタクル貫通孔244との隙間から、熱媒体がケース20外部に流出することを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、電池モジュール10の電池側ハーネス10dを、絶縁性および密閉性の双方を有するレセプタクル60を介して、ケース20の外部に取り出している。これによれば、ケース20における電池側ハーネス10dの取り出し部分から熱媒体が外部に漏れることを抑制できる。
(第15実施形態)
次に、本発明の第15実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、熱媒体入口21および熱媒体出口22の配置が異なる。なお、図37では、蓋部24の図示を省略している。
図36に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体入口21は、ケース20における幅方向に垂直な一方の側面20Aのうち、セル積層方向の一端側かつ鉛直方向下方側に配置されている。熱媒体出口22は、ケース20における幅方向に垂直な他方の側面20Bのうち、セル積層方向の他端側かつ鉛直方向上方側に配置されている。
図37に示すように、本実施形態の電池モジュール10は、複数の電池セル11の積層体100に対して熱媒体を流入させる熱媒体流入部101と、積層体100から熱媒体を流出させる熱媒体流出部102と、を有している。
熱媒体流入部101は、ケース20の熱媒体入口21と対応する位置に配置されている。熱媒体流出部102は、ケース20の熱媒体出口22と対応する位置に配置されている。
本実施形態では、熱媒体流入部101は、積層体100における幅方向に垂直な一方の側面のうち、セル積層方向の一端側かつ鉛直方向下方側に配置されている。熱媒体流出部102は、積層体100における幅方向に垂直な他方の側面のうち、セル積層方向の他端側かつ鉛直方向上方側に配置されている。これにより、本実施形態では、熱媒体流出部102は、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体流出部102を、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置している。これにより、電池温調装置1の搭載時に熱媒体を充填する際に、熱媒体をケース20の鉛直方向下方側から流入させて、鉛直方向上方側から外部へ流出させることができる。その結果、ケース20内に空気が入り込んで残存することを抑制できるので、好適に熱媒体を充填することができる。
(第16実施形態)
次に、本発明の第16実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第15実施形態と比較して、熱媒体流入部101および熱媒体流出部102の配置が異なる。なお、図38〜図40では、蓋部24の図示を省略している。
図38〜図40に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体入口21および熱媒体出口22は、ケース20の下方側に位置するとともに上下方向に垂直な面である底面20Cに設けられている。
熱媒体入口21は、ケース20の底面20Cのうち、セル積層方向の一端側かつ幅方向の一端側に配置されている。熱媒体出口22は、ケース20の底面20Cのうち、セル積層方向の他端側かつ幅方向の他端側に配置されている。
ここで、一対のエンドプレート14、15のうち、セル積層方向の一端側(図38〜図40の紙面左側)に配置されるエンドプレートを、第1エンドプレート14という。一対のエンドプレート14、15のうち、セル積層方向の他端側(図38〜図40の紙面右側)に配置されるエンドプレートを、第2エンドプレート15という。
また、複数の流路プレート12のうち、第1エンドプレート14と対向する流路プレート12を、一端流路プレート12Cという。複数の流路プレート12のうち、第2エンドプレート15と対向する流路プレート12を、他端流路プレート12Dという。
図39に示すように、第1エンドプレート14は、第1エンドプレート14の下面から上方側に延びる第1穴部143を有している。第1穴部143は、熱媒体入口21と連通している。
第1エンドプレート14における一端流路プレート12Cと対向する面には、熱媒体流入部101が形成されている。熱媒体流入部101は、第1穴部143と、一端流路プレート12Cにより形成される熱媒体流路120とを連通させる連通部である。
熱媒体入口21から流入した熱媒体は、第1穴部143および熱媒体流入部101を介して一端流路プレート12Cにより形成される熱媒体流路120に流入する。
本実施形態では、熱媒体流入部101は、第1エンドプレート14における一端流路プレート12Cと対向する面のうち、下方側に配置されている。
図40に示すように、第2エンドプレート15は、第2エンドプレート15の下面から上方側に延びる第2穴部153を有している。第2穴部153は、熱媒体出口22と連通している。
第2エンドプレート15における他端流路プレート12Dと対向する面には、熱媒体流出部102が形成されている。熱媒体流出部102は、第2穴部153と、他端流路プレート12Dにより形成される熱媒体流路120とを連通させる連通部である。
他端流路プレート12Dにより形成される熱媒体流路120から熱媒体流出部102を介して流出した熱媒体は、第2穴部153を流れて、熱媒体出口22からチラー32の入口側へ流出する。
本実施形態では、熱媒体流出部102は、第2エンドプレート15における他端流路プレート12Dと対向する面のうち、上方側に配置されている。このため、熱媒体流出部102は、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体流出部102を、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置している。これにより、電池温調装置1の搭載時に熱媒体を充填する際に、熱媒体を積層体100の鉛直方向下方側から流入させて、積層体100の鉛直方向上方側から第2穴部153を介して外部へ流出させることができる。その結果、ケース20内に空気が入り込んで残存することを抑制できるので、好適に熱媒体を充填することができる。
さらに、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体入口21および熱媒体出口22の双方をケース20の底面20Cに設けている。これにより、ケース20に接続される熱媒体配管の取り回しの自由度を向上させることができる。
(第17実施形態)
次に、本発明の第17実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第15実施形態と比較して、熱媒体流入部101および熱媒体流出部102の配置が異なる。なお、図41中の一点鎖線は、ケース20内における熱媒体流路120の鉛直方向上方側の端面を示している。
図41に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体入口21は、ケース20における幅方向に垂直な一方の側面20Aのうち、セル積層方向の中央部かつ鉛直方向下方側に配置されている。熱媒体流入部101は、積層体100における幅方向に垂直な一方の側面のうち、セル積層方向の中央部かつ鉛直方向下方側に配置されている。
熱媒体出口22は、ケース20における幅方向に垂直な他方の側面20Bのうち、セル積層方向の中央部かつ鉛直方向上方側に配置されている。熱媒体流出部102は、積層体100における幅方向に垂直な他方の側面のうち、セル積層方向の中央部かつ鉛直方向上方側に配置されている。
これにより、本実施形態では、熱媒体流出部102は、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置されている。さらに、熱媒体流出部102は、ケース20内における熱媒体流路120の鉛直方向上方側の端面と、鉛直方向における同一位置に配置されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体流出部102を、熱媒体流入部101よりも鉛直方向上方側に配置している。これにより、電池温調装置1の搭載時に熱媒体を充填する際に、熱媒体をケース20の鉛直方向下方側から流入させて、鉛直方向上方側から外部へ流出させることができる。このため、第15実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態の電池温調装置1では、熱媒体流出部102を、ケース20内における熱媒体流路120の鉛直方向上方側の端面と、鉛直方向における同一位置に配置している。これによれば、ケース20内に混入した空気の排出性を向上できる。
(第18実施形態)
次に、本発明の第18実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、ケース20の構成が異なる。なお、図42および図43では、蓋部24の図示を省略している。
図42および図43に示すように、本実施形態の電池温調装置1は、ケース20の内部と外部との熱移動を抑制する断熱部25を有している。断熱部25は、ケース20の外部に設けられている。本実施形態では、断熱部25として、密閉された空気断熱層または真空断熱層を採用している。なお、断熱部25として、断熱材を採用してもよい。
本実施形態によれば、ケース20に断熱部25を設けることで、ケース20の外部からの熱の授受を抑制できる。その結果、温度調整制御時における温度調整精度を向上できる。さらに、ソーク時に電池セル11の保温を行うことができる。
(第19実施形態)
次に、本発明の第19実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、電池温調装置1の制御処理が異なる。
図44に示すように、本実施形態の電池温調装置1は、制御装置300を備えている。制御装置300は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置300は、そのROM内に記憶された電池温調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された各種制御対象機器31等の作動を制御する。本実施形態では、制御装置300の出力側には、制御対象機器として熱媒体ポンプ31が接続されている。
制御装置300の入力側には、液面センサ35等が接続されている。制御装置300には、液面センサ35等の検出信号が入力される。液面センサ35は、ケース20内おける熱媒体の液面高さHwを検出する液面検出部である。
次に、図45を用いて、上記構成における本実施形態の電池温調装置1の作動を説明する。図45のフローチャートに示す制御処理は、電池温調制御プログラムのメインルーチンに対するサブルーチンとして実行される。
まず、ステップS1では、液面センサ35により、ケース20内おける熱媒体の液面高さHwを検出する。次に、ステップS2では、液面センサ35により検出された液面高さHwが、あらかじめ定めた基準液面高さKHw以下となったか否かを判定する。
ステップS2にて、液面高さHwが基準液面高さKHw以下となっていないと判定された場合は、電池温調制御プログラムのメインルーチンに戻る。一方、ステップS2にて、液面高さHwが基準液面高さKHw以下となったと判定された場合は、液面高さHwが異常値であると判断し、ステップS3に進む。
ステップS3では、熱媒体ポンプ31の回転数を増大させて、ケース20内に流入する熱媒体の流量を増加させる。さらに、ステップS3では、電池セル11の充放電電流を抑制し、電池セル11の充放電を抑制する。その後、電池温調制御プログラムのメインルーチンに戻る。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、ケース20内おける熱媒体の液面高さHwを検出する液面センサ35を備えている。車両の走行時やソーク時にケース20内へ空気が混入すると、ケース20内おける熱媒体の液面高さHwが低下する。このため、液面センサ35を設けることで、ケース20内への空気の混入を検出することができる。
また、本実施形態の電池温調装置1では、液面センサ35により検出された液面高さHwが基準液面高さKHw以下となった際に、ケース20内に流入する熱媒体の流量を増加させるとともに、電池セル11の充放電を抑制する。これにより、ケース20内の熱媒体量を増加させて、液面高さKHwを通常値(すなわち、基準液面高さKHwより高い値)とすることができる。
(第20実施形態)
次に、本発明の第20実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態は、上記第1実施形態と比較して、電池モジュール10およびケース20の配置が異なる。以下、電池モジュール10をケース20に収容したものを、電池パック40という。
図46に示すように、本実施形態の電池温調装置1では、複数の電池パック40が台座50に固定されている。複数の電池パック40の各々は、熱媒体入口21がケース20よりも鉛直方向下方側に位置するとともに、熱媒体出口22がケース20よりも鉛直方向上方側に位置するように、台座50に固定されている。
本実施形態では、複数の電池パック40の各々は、ケース20の上方側から下方側に向かうにつれて、鉛直方向上方側に位置するように、傾斜して配置されている。これにより、電池モジュール10は、ケース20内における熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に位置するように傾斜して配置されている。
以上説明したように、本実施形態の電池温調装置1では、電池パック40全体を傾斜させることで、電池モジュール10を、ケース20内における熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に位置するように傾斜して配置している。これによれば、熱媒体流路120に混入した空気の排出を促進できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態においては、電池モジュール10を12個の電池セル11によって構成していたが、この態様に限定されるものではない。電池モジュール10を構成する電池セル11の数は適宜変更することができる。
(2)上述した実施形態においては、シム17を、一組のエンドプレート14、15のうち一方のエンドプレート15と、当該一方のエンドプレート15に隣り合う電池セル11との間に配置したが、この態様に限定されるものではない。
例えば、シム7を、一組のエンドプレート14、15のうち他方のエンドプレート14と、当該他方のエンドプレート14に隣り合う電池セル11との間に配置してもよい。また、シム17を、電池セル11と流路プレート12との間部分に配置してもよい。また、シム17を、電池セル11とエンドプレート14、15との間部分、および電池セル11と流路プレート12との間部分の双方に配置してもよい。
(3)上述した実施形態においては、熱媒体循環回路30に熱媒体ポンプ31およびチラー32を設けたが、この態様に限定されるものではない。
例えば、熱媒体循環回路30に、熱媒体を加熱する電気ヒータ等の加熱部を設けてもよい。熱媒体循環回路30に加熱部を設けることで、電池セル11の暖機を行うことができる。この場合、加熱部を、熱媒体循環回路30におけるチラー32と熱媒体入口21との間に設けてもよい。
(4)上述した第19実施形態における電池温調装置1の制御では、液面高さHwが基準液面高さKHw以下となった際に、ケース20内に流入する熱媒体の流量の増加、および、電池セル11の充放電の抑制の双方を行うが、これに限定されない。例えば、液面高さHwが基準液面高さKHw以下となった際に、ケース20内に流入する熱媒体の流量の増加、および、電池セル11の充放電の抑制のうち、いずれか一方を行ってもよい。
(5)上述した第13実形態においては、下室201と上室202との間にシール部材であるガスケット203を設けたが、この態様に限定されるものではない。
例えば、下室201と上室202との間にガスケット203を設けなくてもよい。この場合、エポキシ系パテ材等で蓋部24をモールドして、下室202を液密に密閉してもよい。
10 電池モジュール
11 電池セル
12 流路プレート
13 拘束部材
20 ケース
120 熱媒体流路

Claims (23)

  1. 予め定められた積層方向に積層された複数の電池セル(11)と、
    前記電池セルとともに積層されるとともに、熱媒体が流れる熱媒体流路(120)を形成する流路プレート(12)と、
    前記電池セルおよび前記流路プレートを積層した状態で、前記積層方向の外側から拘束荷重をかけることにより固定する拘束部材(13)と、を有する電池モジュール(10)と、
    前記熱媒体が充填されるとともに、前記電池モジュールが収容されるケース(20)と、を備え、
    前記電池セルおよび前記流路プレートは、前記熱媒体に浸漬されている電池温調装置。
  2. さらに、前記ケース内に前記熱媒体を流入させる熱媒体入口(21)と、
    前記ケース内から前記熱媒体を流出させる熱媒体出口(22)と、
    前記ケース内に前記熱媒体を循環させる循環部(31)と、を備える請求項1に記載の電池温調装置。
  3. 前記電池モジュールは、積層された前記複数の電池セルの前記積層方向における両端に設けられたエンドプレート(14、15)を有しており、
    積層された前記電池セルおよび前記流路プレートは、前記エンドプレートの外側から前記拘束荷重をかけられた状態で、前記拘束部材によって固定されており、
    前記ケースは、開口部を有する箱状に形成された本体部(23)と、前記開口部を閉塞する蓋部(24)と、を有しており、
    前記蓋部は、前記エンドプレートと共に前記本体部に共締めされている請求項1または2に記載の電池温調装置。
  4. 前記電池モジュールは、積層された前記複数の電池セルの前記積層方向における両端に設けられたエンドプレート(14、15)を有しており、
    積層された前記電池セルおよび前記流路プレートは、前記エンドプレートの外側から前記拘束荷重をかけられた状態で、前記拘束部材によって固定されており、
    前記電池セルと前記エンドプレートとの間部分、および前記電池セルと前記流路プレートとの間部分の少なくとも1つの間部分には、前記間部分における前記積層方向の距離を予め定めた基準範囲内となるように調整する調整用部材(17)が設けられている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  5. 前記流路プレートは、
    隣り合う前記電池セルと接触するとともに、前記電池セルに前記拘束部材からの前記拘束荷重を伝達する凸部(122)と、
    前記熱媒体流路を形成する凹部(123)と、を有する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  6. 前記流路プレートは、前記凸部を複数有しており、
    前記電池セルのうち、前記流路プレートと対向する面を板面(11a)とし、
    前記流路プレートのうち、前記板面の中央部に対向する部位を中央対向部(125)とし、
    前記凸部における前記板面と対向する面の面積を、凸面積としたとき、
    複数の前記凸部は、前記中央対向部に近いもの程、前記凸面積が大きくなるように形成されている請求項5に記載の電池温調装置。
  7. 前記流路プレートは、前記凹部を複数有しており、
    複数の前記凹部は、前記積層方向に直交する一方向に並んで配置されており、
    前記電池セルのうち、前記流路プレートと対向する面を板面(11a)とし、
    前記流路プレートのうち、前記板面の中央部に対向する部位を中央対向部(125)とし、
    前記凹部における前記一方向の長さを、凹部幅寸法としたとき、
    複数の前記凹部は、前記中央対向部に近いもの程、前記凹部幅寸法が小さくなるように形成されている請求項5または6に記載の電池温調装置。
  8. 前記凹部幅寸法は5mm以下である請求項7に記載の電池温調装置。
  9. 前記電池セルのうち、前記流路プレートと対向する面を板面(11a)とし、
    前記流路プレートのうち、前記板面の中央部に対向する部位を中央対向部(125)とし、
    前記凹部における前記積層方向の長さを、深さ寸法としたとき、
    前記凹部は、前記中央対向部に近づく程、前記深さ寸法が大きくなるように形成されている請求項5ないし8のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  10. 前記流路プレートは、前記凸部を複数有しており、
    複数の前記凸部は、前記熱媒体の流れに沿って千鳥状に配置されている請求項5ないし9のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  11. 前記熱媒体流路は、熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に傾斜する傾斜部(126)を有している請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  12. 前記ケース内には、前記複数の電池セル、前記流路プレートおよび前記熱媒体が収容される下室(201)と、前記下室の上方側に配置される上室(202)とが設けられている請求項1ないし11のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  13. 前記下室と前記上室との間には、前記下室を液密に密閉するシール部材(124、203、204)が設けられている請求項12に記載の電池温調装置。
  14. 前記複数の電池セル、前記流路プレートおよび前記ケースの各々と、前記シール部材との間の少なくとも一部には、弾性被膜(204)が形成されている請求項13に記載の電池温調装置。
  15. 前記電池モジュールは、積層された前記複数の電池セルの前記積層方向における両端に設けられたエンドプレート(14、15)を有しており、
    積層された前記電池セルおよび前記流路プレートは、前記エンドプレートの外側から前記拘束荷重をかけられた状態で、前記拘束部材によって固定されており、
    前記エンドプレートは、前記拘束部材における前記積層方向の端部(130)が収容される穴部(152)を有しており、
    前記拘束部材は、前記穴部において前記エンドプレートに固定されており、
    前記穴部は、前記拘束部材の前記端部が収容された状態でシールされている請求項1ないし14のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  16. 前記複数の電池セルの各々には、電気配線(10c、10d)が接続されており、
    前記電気配線は、前記上室に配置されるとともに、レセプタクル(60)を介して前記ケースの外部に取り出し可能に構成されており、
    前記レセプタクルは、絶縁性および密閉性の双方を有している請求項12ないし14のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  17. 前記電池モジュールは、前記複数の電池セルの積層体(100)に対して前記熱媒体を流入させる熱媒体流入部(101)と、前記積層体から前記熱媒体を流出させる熱媒体流出部(102)と、を有しており、
    前記熱媒体流出部は、前記熱媒体流入部よりも鉛直方向上方側に配置される請求項1ないし16のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  18. 前記電池モジュールは、前記複数の電池セルの積層体(100)に対して前記熱媒体を流入させる熱媒体流入部(101)と、前記積層体から前記熱媒体を流出させる熱媒体流出部(102)と、を有しており、
    前記熱媒体流出部は、前記熱媒体流路の鉛直方向上方側の端面と、鉛直方向における同一位置に配置されている請求項1ないし17のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  19. 前記ケースは、前記ケースの内部と外部との熱移動を抑制する断熱部(25)を有している請求項1ないし18のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  20. さらに、前記ケース内おける前記熱媒体の液面高さ(Hw)を検出する液面検出部(35)を備える請求項1ないし19のいずれか1つに記載の電池温調装置。
  21. 前記液面検出部によって検出された前記熱媒体の液面高さ(Hw)が予め定めた基準液面高さ(KHw)以下となった際に、前記ケース内に流入する前記熱媒体の流量を増加させる請求項20に記載の電池温調装置。
  22. 前記液面検出部によって検出された前記熱媒体の液面高さが予め定めた基準液面高さ(KHw)以下となった際に、前記電池セルの充放電を抑制する請求項20または21に記載の電池温調装置。
  23. 前記電池モジュールは、前記ケース内における熱媒体の流れ方向の下流側に向かうにつれて鉛直方向上方側に位置するように傾斜して配置される請求項1ないし22のいずれか1つに記載の電池温調装置。
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