本出願の実施形態は、通信分野に関し、特に同期信号送信方法および装置に関する。
本出願は、2018年8月10日に中国国家知識産権局に出願された「SYNCHRONIZATION SIGNAL TRANSMISSION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第201810911157.8号の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
デバイス間(Device to Device、D2D)通信、車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、歩車間(Vehicle to Pedestrian、V2P)通信、または路車間/ネットワーク(Vehicle to Infrastructure/Network、V2I/N)通信は、端末デバイス(terminal device)間の直接通信の技術である。V2V、V2P、およびV2I/Nは、総称してV2X(vehicle to everything、V2X)、すなわち車両とすべてのものとの間の通信と呼ばれる。
D2DまたはV2X通信の基本要件は、通信する必要がある端末デバイスの間の同期を実施することである。端末デバイス間の同期信号は、セルラリンク上の同期信号によって干渉されることがある。さらに、D2DまたはV2Xデバイスの間の同期信号がセルラリンク上の同期信号の送信に干渉することもある。結果として、デバイス間の同期性能が低下する。
本出願の実施形態は、同期信号送信および受信方法ならびに同期信号送信および受信装置を提供して、デバイス間の同期性能を改善する。
第1の態様によれば、本出願の実施形態は同期信号送信方法を提供する。第1のデバイスが第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成し、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
第1のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信する。
本出願のこの実施形態で提供される方法を使用することによって得られる同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。このようにして、デバイス間の同期性能が改善される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きくAよりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
任意選択で、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Kは整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、
x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値である。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、上記方法は、同期信号識別子セットから同期信号識別子NIDを決定するステップと、同期信号識別子NIDに基づいて、
を決定するステップであって、
である、ステップとをさらに含む。
可能な設計において、同期信号識別子セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別子は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第2のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第2のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第2のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、第2のデバイスに適用される同期信号受信方法を提供する。この方法は、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信するステップであって、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、および
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]である、ステップと、
第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスに基づいて、同期信号識別子NIDを取得するステップと
を含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きく43よりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Kは整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、上記方法は、同期信号識別子NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定するステップをさらに含む。
可能な設計において、第1の同期情報および/または第2の同期情報に基づいて同期信号識別子NIDを取得するステップは、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて、
を決定するステップと、
に基づいて、同期信号識別子NIDを決定するステップであって、
である、ステップとを含む。
第3の態様によれば、本発明の実施形態は同期信号送信装置を提供する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリおよびトランシーバとを備える。
プロセッサは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成するように構成され、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
トランシーバは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信するように構成される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きくAよりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Kは整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、プロセッサは、同期信号識別子セットから同期信号識別子NIDを決定するようにさらに構成される。プロセッサは、同期信号識別子NIDに基づいて、
を決定するようにさらに構成され、
である。
可能な設計において、同期信号識別子セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別子は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第2のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第2のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第2のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
第4の態様によれば、本発明の実施形態は同期信号受信装置を提供する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリおよびトランシーバとを備える。
トランシーバは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信するように構成され、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
プロセッサは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスに基づいて、同期信号識別子NIDを取得するように構成される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きく43よりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Kは整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、プロセッサは、同期信号識別子NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定するようにさらに構成される。
可能な設計において、プロセッサが、第1の同期情報および/または第2の同期情報に基づいて同期信号識別子NIDを取得するように構成されることは、
プロセッサが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて、
を決定するように構成されることと、
プロセッサが、
に基づいて、同期信号識別子NIDを決定するように構成され、ここで、
であることとを含む。
上述の態様において、第1のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり上述の方法を実行する装置であってよい。
上述の態様において、第2のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり上述の方法を実行する装置であってよい。
第5の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、上述の方法における第1のデバイスまたは第2のデバイスの挙動の機能を実行するように構成される。機能は、ハードウェアによって実装されてよく、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
第6の態様によれば、命令を含むコンピュータ記憶媒体が提供される。命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上述の方法設計における第1のデバイスまたは第2のデバイスの挙動の機能を実行することを可能にされる。
本出願の実施形態によるワイヤレス通信システムの概略アーキテクチャ図である。
本出願の実施形態によるネットワークデバイスの可能な概略構造図である。
本出願の実施形態による端末デバイスの可能な概略構造図である。
本出願の実施形態によるmシーケンスに基づく異なる巡回シフト値間の間隔の概略図である。
本出願の実施形態による方法の概略シグナリング図である。
以下では、本発明の実施形態において添付図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を説明する。本発明の実施形態における技術的解決策または特徴は、矛盾が生じないときに相互に組み合わされてよいことに留意されたい。
本発明の実施形態において、「1つ」は、単一の個体を意味するが、「1つ」は1つの個体のみが可能であって別の個体に適用できないことを示すものではない。たとえば、本発明の実施形態において、「1つの端末デバイス」は、端末デバイスを指し、「1つの端末デバイス」が1つの特定の端末デバイスにのみ適用できることを意味するものではない。用語「システム」および「ネットワーク」は、本出願において交換的に使用され得る。
本出願における「実施形態」(もしくは「実装」)または「複数の実施形態」(もしくは「複数の実装」)への言及は、実施形態と共に説明される特定の特徴、構造、特性などが少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して現れる「実施形態において」または「本実施形態において」は、同じ実施形態を表すものではない。本発明の実施形態において、「1つ」は、単一の個体を意味するが、「1つ」は1つの個体のみが可能であって別の個体に適用できないことを示すものではない。たとえば、本発明の実施形態において、「1つの端末デバイス」は、端末デバイスを指し、「1つの端末デバイス」が1つの特定の端末デバイスにのみ適用できることを意味するものではない。用語「システム」および「ネットワーク」は、本出願において交換的に使用され得る。
本出願における「実施形態」(もしくは「実装」)または「複数の実施形態」(もしくは「複数の実装」)への言及は、実施形態と共に説明される特定の特徴、構造、特性などが少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して現れる「実施形態において」または「本実施形態において」は、同じ実施形態を表すものではない。
さらに、本発明の実施形態において、「Aおよび/またはB」ならびに「AおよびBの少なくとも1つ」の場合に使用される用語「および/または」ならびに「少なくとも1つ」は、3つのシナリオ、Aが含まれるがBは除外されるシナリオ、Bが含まれるがAは除外されるシナリオ、および選択肢AとBの両方が含まれるシナリオのいずれか1つを含む。別の例では、「A、B、および/またはC」ならびに「A、B、および/またはCのうち少なくとも1つ」の場合に、この語句は6つのシナリオ、Aが含まれるがBとCの両方は除外されるシナリオ、Bが含まれるがAとCの両方は除外されるシナリオ、Cが含まれるがAとBの両方は除外されるシナリオ、AとBの両方が含まれるがCは除外されるシナリオ、BとCの両方が含まれるがAは除外されるシナリオ、AとCの両方が含まれるがBは除外されるシナリオ、ならびに3つの選択肢A、B、およびCが含まれるシナリオのいずれか1つを含む。当業者および関連技術者に容易に理解されるように、本発明の実施形態において他のすべての類似の説明が上述の方式で理解できる。
一般的なワイヤレス通信システムでは、通信デバイス間の通信のためのリンクを確立するために、まず同期が実施される必要がある。同期処理は、一般に、ソース同期デバイスが同期信号を送信し、同期される必要があるデバイスが同期信号を受信し復号して、ソース同期デバイスへの同期を実装することを含む。ワイヤレス通信システムは、様々な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)、たとえば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency−division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier FDMA、SC−FDMA)、または別のシステムを適用するシステムであり得る。たとえば、ワイヤレス通信システムは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、CDMAシステム、広帯域符号分割多元接続(wideband CDMA、WCDMA)システム、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)システム、第5世代(5th Generation、5G)新無線(New Radio、NR)システム、様々な発展型もしくは集中型システム、または未来志向通信技術システムであり得る。複数のワイヤレス通信システムが空間に存在するとき、または同じ通信システムが複数の異なるソース同期デバイスを含むとき、異なる同期信号が互いに干渉することがある。図1は、可能なシナリオを示す。このシナリオでは、1つのネットワークデバイス101、ならびに3つの端末デバイス102、103、および104が存在する。ネットワークデバイス101および端末デバイス103は、同じワイヤレス通信システムにおける2つの異なるソース同期デバイスである。たとえば、可能なシナリオにおいて、ネットワークデバイス101は、セルラネットワーク内の基地局であってよく、端末デバイス102、103、および104は、車載ワイヤレス通信デバイスまたは携帯電話などであってよい。端末デバイス102、103、および104は、基地局とワイヤレス通信を行ってよく、通信デバイス102、103、および104は、互いに直接通信を行ってもよい。図1では、ネットワークデバイス101は、同期信号2を端末デバイス102、103、および104に送信し、端末デバイス103は、同期信号1を端末デバイス102および104に送信する。端末デバイス102および104は、同期信号1および/または同期信号2の両方に対してブラインド検出を行う必要がある。同期信号1に使用される同期シーケンス1と同期信号2に使用される同期シーケンス2とが同じであるかまたは高度に相関される場合、端末デバイス102および104は同期信号1と同期信号2を区別することができないことがある。すなわち、同期信号1と同期信号2が互いに干渉する。さらに、端末デバイス102、103、および104のそれぞれとネットワークデバイス101との間の接続を確立すること、ならびに端末デバイス102および104のそれぞれと端末デバイス103との間の直接接続を確立することが影響を受けることがある。さらに、同じワイヤレス通信システムにおいて、異なるサービスをサポートする異なるソース同期デバイスの同期信号が互いに干渉することもあり、別のサービス(Uuリンク以外)をサポートするソース同期デバイスの同期信号とセルラリンク上の同期信号とが互いに干渉することもある。図1に示されるように、端末デバイス102は同期信号3を送信する。同期信号1および同期信号3は、異なるデバイス間のリンクにおける異なる送信モードで使用され得る。たとえば、同期信号1が送信モード1に使用され、送信モード1はeMBBサービスに使用され、同期信号3が送信モード3に使用され、送信モード3は高度道路交通に関係付けられたV2Xセキュリティサービスに使用される。端末デバイス間のタイミング基準は異なることがある。この場合、同期信号1と同期信号2との間の潜在的な相互干渉が回避される必要もある。同様に、3つのタイプの信号、すなわち、同期信号1、同期信号2、および同期信号3の間の相互干渉も可能な限り回避される必要がある。そのため、本出願の実施形態は、デバイス間の同期性能を改善できる解決策を提供する。図1に示されるシナリオは例に過ぎず、本出願の解決策を限定することは意図されていないことを理解されたい。
本出願の実施形態で言及されるネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク内に配備され、端末デバイスのためのワイヤレス通信機能を提供するように構成された装置である。ネットワークデバイスは、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、もしくはアクセスポイントなどの基地局(Base Station、BS)であってよく、または、街灯もしくは路側機(Road Side Unit、RSU)のような別の形態のデバイスであってよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、ネットワークデバイス機能を有するデバイスの名前が異なることがある。たとえば、ネットワークデバイスは、第5世代5Gネットワークにおいてネットワークデバイスまたは基地局である。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワークでは、ネットワークデバイスは発展型NodeB(evolved NodeB、略してeNBまたはeNodeB)と呼ばれる。第3世代(Third Generation、3G)ネットワークでは、ネットワークデバイスはNodeB(Node B)などと呼ばれる。代替として、ネットワークデバイスは、V2V通信における路側機(Road Side Unit、RSU)、または上記のネットワークデバイスもしくは基地局におけるチップもしくはシステムオンチップ(System on Chip、SOC)である。説明を容易にするために、本出願では、端末デバイスのためのワイヤレス通信機能を提供する上記の装置はネットワークデバイスと総称される。
本出願で言及される端末デバイスは、ワイヤレス通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、およびコンピュータデバイス、もしくはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスを含んでよく、または上記のデバイスにおけるユニット、コンポーネント、装置、チップ、もしくはSOCであってよい。端末デバイスは、ワイヤレス通信デバイスと呼ばれることがあり、または移動局(mobile station、略してMS)、端末(terminal)、もしくはユーザ機器(user equipment、UE)などと呼ばれることがある。端末デバイスは、加入者ユニット(subscriber unit)、セルラ電話(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、ワイヤレスデータカード、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)コンピュータ、タブレットコンピュータ、モデム(modem)またはモデムプロセッサ(modem processor)、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、ネットブック、コードレス電話(cordless phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、Bluetoothデバイス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)端末などを含み得る。説明を容易にするために、本出願では、これらは端末デバイスまたは略してUEと呼ばれる。
端末デバイスは、ワイヤレス通信に使用される1つまたは複数のワイヤレス技術、たとえば、5G、LTE、WCDMA、CDMA、1X、時分割同期符号分割多元接続(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access、TS−SCDMA)、およびGSM、802.11をサポートし得る。また、端末デバイスは、ビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)サービスおよびデバイス間(device to device、D2D)サービスなどの異なる送信サービス、または端末間のセルラリンクもしくはサイドリンク(sidelink)上の異なる送信モードをサポートしてもよく、さらに、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)およびマシンタイプ通信(machine type communication、MTC)などのセルラリンク上の異なる技術的特徴をサポートしてよい。
複数の端末デバイスは、同じサービス、または異なるサービス、たとえば、モバイルブロードバンドサービス、拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)サービス、および超高信頼低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)サービスなどを実行してよい。
さらに、上記のネットワークデバイス101の可能な概略構造図が図2に示され得る。ネットワークデバイス101は、本発明の実施形態で提供される方法を実行することができる。ネットワークデバイス101は、コントローラまたはプロセッサ201(以下では説明のための例としてプロセッサ201を使用する)、およびトランシーバ202を含んでよい。コントローラ/プロセッサ201は、モデムプロセッサ(modem processor)とも呼ばれることがある。モデムプロセッサ201は、ベースバンドプロセッサ(baseband processor、BBP)(図示せず)を含んでよい。ベースバンドプロセッサは、受信されたデジタル化信号を処理して、信号で転送された情報またはデータビットを抽出する。 したがって、要件または期待に応じて、BBPは、通常、モデムプロセッサ201内の1つもしくは複数のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)に実装され、または分離された集積回路(integrated circuit、IC)として実装される。
トランシーバ402は、ネットワークデバイス101と端末デバイスとの間の情報の送信および受信をサポートし、端末デバイス間のワイヤレス通信をサポートするように構成され得る。プロセッサ201は、様々な端末デバイスと別のネットワークデバイスとの間の通信の機能を実行するようにさらに構成され得る。アップリンク上で、端末デバイスからのアップリンク信号がアンテナを使用して受信され、トランシーバ202によって復調され、プロセッサ201によってさらに処理されて、端末デバイスにより送信されたサービスデータおよび/またはシグナリング情報が復元される。ダウンリンク上で、サービスデータおよび/またはシグナリングメッセージが端末デバイスによって処理され、トランシーバ202によって変調されてダウンリンク信号を生成し、ダウンリンク信号はアンテナを使用して端末デバイスに送信される。ネットワークデバイス101は、メモリ203をさらに含んでよく、メモリは、ネットワークデバイス101のプログラムコードおよび/またはデータを記憶するように構成されてよい。トランシーバ202は、独立した受信回路および独立した送信回路を含んでよく、または送信機能および受信機能を実装する回路であってよい。ネットワークデバイス101は、ネットワークデバイス201と別のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成された通信ユニット204をさらに含んでよい。たとえば、通信ユニット204は、ネットワークデバイス101とコアネットワークのネットワークデバイスなどとの間の通信をサポートするように構成される。
任意選択で、ネットワークデバイスはバスをさらに含んでよい。トランシーバ202、メモリ203、および通信ユニット204は、バスを使用してプロセッサ201に接続され得る。たとえば、バスは、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、または拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどを含み得る。
図3は、上述のワイヤレス通信システムにおける端末デバイスの可能な概略構造図である。端末デバイスは、本発明の実施形態で提供される方法を実行することができる。端末デバイスは、3つの端末デバイス102から104のいずれか1つであり得る。端末デバイスは、トランシーバ301、アプリケーションプロセッサ(application processor)302、メモリ303、およびモデムプロセッサ(modem processor)304を含む。
トランシーバ301は、出力サンプルを調整し(たとえば、アナログ変換、フィルタリング、増幅、およびアップコンバージョンを実行し)、アップリンク信号を生成し得る。アップリンク信号は、アンテナを使用して上述の実施形態における基地局に送信される。ダウンリンク上で、アンテナは、ネットワークデバイスにより送信されたダウンリンク信号を受信する。トランシーバ301は、アンテナから受信された信号を調整し(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、およびデジタル化を実行し)、入力サンプルを提供し得る。
モデムプロセッサ304は、コントローラまたはプロセッサとも呼ばれることがあり、ベースバンドプロセッサ(baseband processor、BBP)(図示せず)を含み得る。ベースバンドプロセッサは、受信されたデジタル化信号を処理して、信号で転送された情報またはデータビットを抽出する。要件または期待に応じて、BBPは、通常、モデムプロセッサ304内の1つもしくは複数のDSPに実装され、または分離された集積回路(IC)として実装される。
設計では、モデムプロセッサ(modem processor)304は、エンコーダ3041、変調器3042、デコーダ3043、および復調器3044を含んでよい。エンコーダ3041は、送信されるべき信号をエンコードするように構成される。たとえば、エンコーダ3041は、アップリンク上に送信されるサービスデータおよび/またはシグナリングメッセージを受信し、サービスデータおよびシグナリングメッセージに対して処理(たとえば、フォーマッティング、符号化、またはインターリービング)を実行するように構成され得る。変調器3042は、エンコーダ3041の出力信号を変調するように構成される。たとえば、変調器は、エンコーダの出力信号(データおよび/またはシグナリング)に対してシンボルマッピングおよび/または変調などの処理を実行してよく、出力サンプルを提供してよい。復調器3044は、入力信号を復調するように構成される。たとえば、復調器3044は、入力サンプルを処理し、シンボル推定を提供する。デコーダ5043は、復調された入力信号を復号するように構成される。たとえば、デコーダ3043は、復調された入力信号に対してデインターリービングおよび/または復号などの処理を実行し、復号された信号(データおよび/またはシグナリング)を出力する。エンコーダ3041、変調器3042、復調器3044、およびデコーダ3043は、統合されたモデムプロセッサ304によって実装されてよい。ユニットは、無線アクセスネットワークで使用される無線アクセス技術を使用することによって処理を実行する。
モデムプロセッサ304は、アプリケーションプロセッサ302から音声、データ、または制御情報を表し得るデジタル化されたデータを受信し、送信のために処理する。モデムプロセッサは、LTE、新無線、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、および高速パケットアクセス(High Speed Packet Access、HSPA)などの複数の通信システムの複数のワイヤレス通信プロトコルのうちの1つまたは複数をサポートし得る。任意選択で、モデムプロセッサ304は1つまたは複数のメモリをさらに含んでよい。
任意選択で、モデムプロセッサ304およびアプリケーションプロセッサ302は、1つのプロセッサチップに統合されてよい。
メモリ303は、通信中の端末デバイスをサポートするために使用されるプログラムコード(プログラム、命令、もしくはソフトウェアなどと呼ばれることがある)および/またはデータを記憶するように構成される。
メモリ203またはメモリ303が1つまたは複数の記憶ユニットを含んでよいことに留意されたい。たとえば、記憶ユニットは、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302内にあり、プログラムコードを記憶するために使用される記憶ユニットであってよく、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302から独立した外部記憶ユニットであってよく、または、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302内の記憶ユニットと、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302から独立した外部記憶ユニットとを含むコンポーネントであってよい。
プロセッサ201とモデムプロセッサ301は、同じタイプのプロセッサであってよく、または異なるタイプのプロセッサであってよい。たとえば、プロセッサ201およびモデムプロセッサ301はそれぞれが、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、別の集積回路、またはこれらの任意の組み合わせとして実装されてよい。プロセッサ201およびモデムプロセッサ301は、本発明の実施形態で開示された内容を参照して説明される様々な論理ブロック、モジュール、および回路の例を実装または実行してよい。プロセッサは、計算機能を実装するコンポーネントの組み合わせ、たとえば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、またはシステムオンチップ(system−on−a−chip、SOC)であってよい。
本出願に開示された様々な態様を参照して説明される様々な説明的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムが、電子ハードウェア、またはメモリもしくは別のコンピュータ可読媒体に記憶されプロセッサまたは別の処理デバイスによって実行される命令、またはそれらの組み合わせとして実装され得ることを、当業者は理解することができる。例として、本明細書に記載されるデバイスは、任意の回路、ハードウェアコンポーネント、IC、またはICチップに適用されてよい。本出願に開示されるメモリは、任意のサイズの任意のタイプのメモリであってよく、任意のタイプの必要とされる情報を記憶するように構成されてよい。このような互換性を明確に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが一般的に機能性に基づいて上述されている。そのような機能をどのように実装するのかは、特定の用途、設計選択、および/またはシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は記載された機能性を実装するために特定の用途ごとに異なる方法を使用してよいが、そのような実装が本発明の範囲を超えるとみなされるべきではない。
NRシステムにおけるセルラネットワークサービスのダウンリンク同期処理において、ネットワークデバイスによって送信される同期信号は、一次同期信号(primary synchronization signal、PSS)および二次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を含む。端末デバイスは、PSSおよびSSSを受信する必要がある。PSSは、(少なくとも)同期信号受信機によって使用され、初期シンボルの境界(boundary)、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)位置、巡回プレフィックス、およびサブフレームの境界(boundary)を決定し、セルについての初期周波数同期を実行するなどのために使用される。SSは、無線フレーム境界キャリブレーションのために使用される。PSSおよびSSSは、物理層セル識別(physical layer cell ID)検出のために一緒に使用される。同期信号を送信するために、ネットワークデバイスは最初に、対応するシーケンスを生成する必要がある。NRセルラリンク(Uu)上の同期信号の設計は、NR release 15で規定されている。セルラリンクは一般に、標準ではUuリンクと呼ばれ、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンク、たとえば、携帯電話または車載通信デバイスと基地局との間の無線リンクである。便宜上、以下に説明されるNRシステムにおけるUuリンク上のすべての同期信号は、ダウンリンク同期信号である。
PSSの一次同期シーケンスdPSS(n)は、以下の式に従って生成される。
ここで、
x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2 (2)
および
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0] (3)
であり、
x(0)からx(6)は初期値であり、式(2)は、
初期値(3)および生成多項式(2)に基づいて生成され得る。上記の方式で生成された
mシーケンスである。mシーケンスは、最長線形帰還シフトレジスタシーケンス(longest linear feedback displacement register sequence)の略であり、擬似乱数シーケンス、擬似雑音(pseudo noise、PN)符号、または擬似ランダム符号である。式(1)において、
の各符号要素の独立変数の式である。独立変数mは、dPSS(n)における独立変数nの巡回シフトとみなされてよく、
に関係付けられた識別である。NR標準は、
を満たす1008個の物理層セル識別を定義し、ここで、
である。ネットワークデバイスは、
に基づいて取得し、式(1)、(2)、および(3)を参照して一次同期シーケンスdPSS(n)を生成し得る。上記の式を使用して生成されることができるすべての一次同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上で一次同期シーケンスセットを形成する。説明を容易にするために、一次同期シーケンスセットは、{dPSS(n)}として表される。
SSSの二次同期シーケンスdSSS(n)は、以下の式に従って生成される。
ここで、
x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2 (5)
および
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1] (6)
であり、ゴールド符号シーケンスが二次同期シーケンスdSSS(n)を設計するために使用される。ゴールド符号シーケンスは、mシーケンスに基づいて生成されるシーケンスであり、2つのmシーケンスを含む。たとえば、式(4)、(5)、および(6)に記載されているように、
は、2つのバイナリmシーケンスである。同様に、x0(0)からx0(6)は、
の初期値であり、x1(0)からx1(6)は、
の初期値である。説明を容易にするために、本出願では、
を定義する。したがって、
である。式(5)は、バイナリmシーケンス
の生成多項式である。m0は、
の巡回シフト値であり、m1は、
の巡回シフト値である。
に関係付けられた識別である。NR標準は、
を満たす1008個の物理層セル識別を定義し、ここで、
である。上記の式を使用して生成されることができるすべての二次同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上で二次同期シーケンスセットを形成する。説明を容易にするために、二次同期シーケンスセットは、{dSSS(n)}として表される。
5G NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号の上述の設計から認識できるように、同期セル識別
は、一次同期シーケンスおよび二次同期シーケンスのグループを一意に識別することができ、システムにおける同期シーケンスセットは、合計で一次同期シーケンスおよび二次同期シーケンスの1008個の異なるグループを含む。実際のネットワーク展開において、エリア内のワイヤレス通信システム、たとえば、NRシステムが、セルラネットワークサービス以外の別のサービスのソース同期デバイスをさらに含むとき、または空間内にNRシステム以外の別のワイヤレス通信システムのソース同期デバイスが依然として存在するとき、そうした別のソース同期デバイスによって送信された同期信号に含まれる同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上の同期シーケンスと同じであるかまたは高度に相関される場合、同期信号を受信するデバイスは、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号とそうした別のソース同期デバイスの同期信号とを区別することができない。言い換えれば、異なるサービスまたは異なる通信システムにおける同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の同期信号とが、互いに干渉することがある。そうした別のソース同期デバイスは、NRシステムにおけるセルラネットワーク以外のサービスをサポートするソース同期デバイス、またはNRシステム以外のワイヤレス通信システムにおけるソース同期デバイスであることを理解されたい。
上記の問題を解決するために、本出願の実施形態は同期シーケンス設計解決策を提供し、本出願の実施形態で提供される方法を使用して得られる同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることができ、比較的低い相関を有するので、別のソース同期デバイスの同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減し、それにより、デバイス間の同期性能を改善する。
本出願の実施形態において、NRシステムにおけるビークルツーエブリシング(vehicle−to−everything、V2X)サービスは、異なるサービスの例として説明されている。NRシステムにおいてV2Xサービスをサポートする端末デバイスは、ネットワークデバイスの中継なしに他の端末デバイスと直接通信してよい。ソース同期デバイスとして機能する端末デバイスは、第1の同期信号および/または第2の同期信号を送信し、ここで、第1の同期信号は一次同期信号であってよく、第2の同期信号は二次同期信号であってよい。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは{dPSS(n)}の任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは{dSSS(n)}の任意のシーケンスと異なる。
可能な実装において、第1の同期シーケンスは、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであり、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。上記の説明から、
はmシーケンスであることが認識できる。mシーケンスの特徴から、mシーケンスとmシーケンスの巡回シフトの相互相関値は理論上の最適値−1であることが認識できる。説明のために以下の式が使用されることが可能である。
ここで、(a mod b)は、値aを使用して値bにモジュロ演算が行われることを示し、
は、バイナリmシーケンスをマッピングすることによって得られるBPSKシーケンスである。d((i+m)modL))は、物理的に、巡回シフト値のmに基づくシーケンスd(i)の巡回シフトであり、ここで、Lはシーケンスの長さであり、d(i)はシーケンスのi番目の符号要素の値を示す。したがって、第1の同期シーケンスd1(n)が{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの相関値が理論上の最小値であることを示し、したがって、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との間の干渉が低減されることが可能である。したがって、第1の同期シーケンスが{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との間の干渉が比較的小さいことを確実にし、具体的には、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との正規化された相互相関値が、理論上の最小値である1/Lに達することになる。たとえば、L=127のとき、対応する値は約0.0079である。実際の通信システムでは、これは非常に低い相互干渉値である。第1の同期シーケンスは、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトである。可能な実装において、第1の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスについてのmシーケンスを生成するのに使用されるものと同じ生成多項式を使用するが、異なる巡回シフト値を使用して生成される。mシーケンスを生成することは、生成多項式を使用することを意味する。異なる巡回シフト値を使用することによって、異なるシーケンスが生成されることが可能であり、それにより、式(10)におけるmシーケンスの理論的に最適な相関性能に達する。NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスの長さは127であり、現在、3つの巡回シフト値0、43、および86のみが使用される。長さ127のmシーケンスの場合、合計127の異なる巡回シフト値が使用され得る。したがって、本出願の実施形態において第1の同期シーケンスを生成するために十分な巡回シフト値が使用され得る。
さらに、任意選択で、mシーケンスが、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式とは異なる生成多項式を使用することによって生成されるとき、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関が低減されることが可能である。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計で必要な変更がわずかであり、強いバージョン継承を有する。特定の長さのmシーケンスについて、mシーケンスと対にされた少なくとも1つの異なるmシーケンスが常に見つけられることが可能であり、mシーケンスの相互相関値がシーケンスの理論上の境界に達することができる(詳細については後述の式(11)を参照されたい)。巡回シフトが等価でないmシーケンスのいずれか1つに対応する生成多項式が常に存在する。したがって、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスに対応する生成多項式と異なる場合、それぞれの巡回シフト値にかかわらず、第1の同期シーケンスおよび一次同期シーケンスは常に互いに異なり、上述されたように理論的に達成されることが可能である最適な相互相関を有する。したがって、異なる生成多項式が適用されるとき、第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値は特に限定されない。任意選択で、異なる生成多項式が適用されるとき、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスに対応するものと同じ巡回シフト値が使用されてよい。
1つのケースでは、第1の同期シーケンスが{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、以下の方式で実装され得る。第1の同期シーケンスがd1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。バイナリmシーケンス
が生成された後、一次同期シーケンスdPSS(n)は、巡回シフト値として
の巡回シフトであることが、上記の説明から認識できる。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)について、オフセット値Δが、dPSS(n)のものと同じmシーケンス
に基づいて巡回シフト値に加えられる。すなわち、第1の同期シーケンスd1(n)は、巡回シフト値として
の巡回シフトであり、ここで、
はそれぞれ、式dPSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。したがって、この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることが確実にされることができる。さらに、新しい巡回シフト値
が、dPSS(n)に対応する3つの巡回シフト値に対して等しい間隔で配置される。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdPSS(n)に対してより良好な周波数ズレ検出性能を有する。その理由は、mシーケンスに関して、デバイスにより検出されるターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは潜在的干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しくない場合、より小さい間隔によって耐周波数ズレ性能が決定されるからである。耐周波数ズレ能力は、ターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しいかまたは可能な限り等しいときのみ、最大値に達することができる。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、dPSS(n)のものと同じmシーケンス
に基づいており、mシーケンス
は、同じ生成多項式および同じ初期値を使用して生成されてよく、または異なる生成多項式および初期値を使用して生成されてよいことに留意されたい。これは本明細書で限定されない。
任意選択で、
ここで、Rは正の整数であり、
たとえば、R=4、R=3、またはR=2である。
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。R=2のとき、
である。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)に対応する巡回シフト値とdPSS(n)に対応する巡回シフト値の間の間隔が等しい。図4に示されるように、実線矢印は、0、43、および86である、dPSS(n)に対応する巡回シフト値を表し、巡回シフト値間の間隔は43である。破線矢印は、第1の同期シーケンスd1(n)に対応する巡回シフト値を表す。Δ=22の場合、巡回シフト値は、間隔43のちょうど半分に近く、d1(n)に対応する巡回シフト値は、22、65、108となる。この場合、d1(n)に対応する巡回シフト値とdPSS(n)に対応する隣接巡回シフト値との間の間隔が等しい。したがって、第1の同期シーケンスd1(n)は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdPSS(n)に対する最適周波数ズレ検出性能を有する。
任意選択で、オフセット値Δはシグナリングによって通知され、またはオフセット値Δは予め定義される。さらに、オフセット値Δは、RRCシグナリング、SIBもしくはDCIシグナリングを介して基地局によって直接通知されてよく、または別のパラメータによって間接的に示されてよい。代替として、任意選択で、オフセット値Δは、デバイス間のサイドリンク(sidelink)上の制御シグナリングを介して端末デバイスによって直接通知されてよく、または別のパラメータによって間接的に示されてよい。間接的な表示方式では、たとえば、同期シーケンスの識別、または同期シーケンスが属するグループ番号の識別が、表示のために使用されてよい。
たとえば、第1の同期シーケンスは以下の式に従って生成され得る。
ここで、
x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2 (8)
および
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0] (9)
であり、
x(0)からx(6)は初期値であり、式(8)は、バイナリシーケンス
の生成多項式である。初期値および生成多項式の両方は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンス、すなわちdPSS(n)の対応する初期値および生成多項式と同じである。式(1)におけるmと比較されると、式(7)におけるm’にはオフセット値Δが加えられ、ここで、0<Δ<43であり、Δは正の整数である。このように、この可能な設計では、第1の同期シーケンスd1(n)は{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトである。任意選択で、
はそれぞれ、式dPSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。
可能な実装において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なり、第1の同期シーケンスは、dPSS(n)に対応するmシーケンスと同じ長さを有するが異なる生成多項式を有するmシーケンスを使用することによって生成される。これにより、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関を低減することができる。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計でわずかな変更を必要とし、強いバージョン継承を有する。
この実装では、第1の同期シーケンスの生成多項式は、
としてよく、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Knは整数であり、x(0)からx(6)は初期値である。一般に、シーケンスの初期値はすべてゼロにはできない。シーケンスの初期値がすべてゼロであるとき、対応するシーケンスは、生成多項式を使用して生成されることが不可能である。その理由は、シーケンスの初期値が、mシーケンスにおける巡回シフトレジスタの初期状態に対応するからである。初期値がすべてゼロである場合、巡回シフトレジスタによって出力される結果は常に0となる。初期値の非ゼロ値は、本発明において特に限定されない。
任意選択で、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。生成多項式x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2と、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2は、関連のない生成多項式の対である。同じシフトレジスタ長を有するmシーケンスにおいて、関連のない生成多項式の対を使用することにより生成されたmシーケンスのみが最適な相互相関を有する。相互相関は、巡回シフトが等価ではない2つのシーケンスの相関値である。最適な相互相関は、任意の巡回シフト値を有する2つのシーケンスの相互相関値が以下の理論上の最小値を有することを意味する。
ここで、L=2K−1である。たとえば、上記の実施形態において、K=7、およびL=127である。この実装における第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値にかかわらず、第1の同期シーケンスは{dPSS(n)}の任意のシーケンスと異なってよく、したがって、第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値が決定される。加えてさらに、シーケンスが周波数ドメインから時間ドメインへ、または時間ドメインから周波数ドメインへと変更された後に得られるシーケンスの関係付けられた性能は類似する。したがって、受信機の実装アルゴリズムに制限が少なく、実装はより容易である。
同じワイヤレス通信システムにおけるセルラリンクサービス以外の他サービス、たとえば、NRシステムにおいて研究されるサイドリンク(sidelink)では、異なるモードが存在し得る。サイドリンク上のこれらのモードは、異なる方法で定義されることが可能である。たとえば、モードは、異なるプロトコルバージョンで定義された特徴に基づいて決定されてよく、またはモードは、サービスタイプに基づいて決定されてよく、またはモードは、リソース選択および割り当て方式に基づいて決定されてよい。たとえば、第1のモードはeMBBサービスをサポートするために使用され、第2のモードはV2Xサービスをサポートするために使用される。別の例では、代替として、分類がプロトコル標準化処理における技術的特徴に基づいて実行され得る。たとえば、モード1および/またはモード2がバージョンAで定義され、モード3および/またはモード4がバージョンBで定義される。代替として、モードは、リソーススケジューリング方式に基づいて定義され得る。たとえば、モード1は、リソーススケジューリングが基地局の構成または表示に基づく方式であり、モード2は、端末自体によってリソースを選択する方式である。
本出願の実施形態において、任意選択で、同じ端末デバイスまたは同じネットワークデバイスが複数の異なるモードをサポートするとき、同期シーケンスを生成するために異なる方法が使用され得る。言い換えれば、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、第5の同期シーケンスをさらに生成してよく、第5の同期シーケンスおよび第1の同期シーケンスはそれぞれ第1のモードおよび第2のモードに対応している。すべての可能な第1の同期シーケンスが、第1の同期シーケンスセットを形成する。第5の同期シーケンスは、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。この差異は、第5の同期シーケンスが、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第5の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。複数のモードにおけるサイドリンク送信が共存するとき、異なるモードにおけるサイドリンク同期信号送信の間の相互干渉も低減または制御されることが可能である。たとえば、第5の同期シーケンスは以下の方式のいずれか1つで生成され得る。
方式1: 第1のモードと第2のモードは同じ生成多項式に対応し、第1の同期シーケンスセットのシーケンスは第1の巡回シフト値に対応し、第5の同期シーケンスは第2の巡回シフト値に対応し、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値とは異なる。
方式2: 第1のモードと第2のモードは、異なる生成多項式に対応する。すなわち、第5の同期シーケンスに対応する生成多項式は、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。
方式3: 第1の同期シーケンスセットにおけるシーケンスは、第1の生成多項式および第1の巡回シフト値に対応し、第5の同期シーケンスは、第2の生成多項式および第2の巡回シフト値に対応し、第1の生成多項式は第2の生成多項式と異なり、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値と異なる。
可能な実装において、第2の同期シーケンスd2(n)は、
、0≦n<127
を満たし得る。
説明を容易にするために、シーケンス
および
が本出願で定義される。第2の同期シーケンスが{dSSS(n)}の任意のシーケンスと異なることは、シーケンス
の巡回シフトであること、および/もしくはシーケンス
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。第2の同期シーケンスはまた、ゴールド符号シーケンスに基づいて生成される。第2の同期シーケンスを形成するシーケンス
がそれぞれ1つのmシーケンスに基づいて生成されることは、ゴールド符号シーケンスの上述の特徴から認識できる。したがって、第1の同期シーケンスと同じまたは類似の理由に基づき、シーケンス
の巡回シフトであり、および/またはシーケンス
の巡回シフトであるとき、第2の同期シーケンスと{dSSS(n)}の任意のシーケンスとは理論的に最も低い相関を有し得る。同様に、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}のシーケンスに対応する任意の生成多項式と異なるとき、第2の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号のそれとは異なるゴールドシーケンスに基づいてよく、したがって、第2の同期シーケンスは、{dSSS(n)}の任意のシーケンスと比較的低い相関を有する。相関の分析は上述の説明と同様であり、ここでは詳細は再度説明されない。
1つのケースでは、シーケンス
の巡回シフトであること、および/またはシーケンス
の巡回シフトであることは、以下の方式で実装され得る。第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、Θは非ゼロ整数である。任意選択で、
は、それぞれ、式dSSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。バイナリmシーケンス
が生成された後、二次同期シーケンスdSSS(n)におけるシーケンス
は、巡回シフト値としてm0を使用することによるmシーケンス
の巡回シフトであることが、上記の説明から認識できる。この場合、第2の同期シーケンスd2(n)におけるシーケンス
について、オフセット値Θが、
のものと同じmシーケンス
に基づいて巡回シフト値に加えられる。言い換えれば、シーケンス
は、巡回シフト値としてm0’=Θ+m0を使用することによるmシーケンス
の巡回シフトである。したがって、この場合、シーケンス
の巡回シフトであることを確実にされることができる。さらに、新しい巡回シフト値m0’=Θ+m0が、シーケンス
に対応する巡回シフト値に対して等しい間隔で配置される。この場合、第2の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期シーケンスdSSS(n)に対するより良好な周波数ズレ検出性能を有し得る。その理由は、mシーケンスに関して、デバイスにより検出されるターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しくない場合、より小さい間隔によって耐周波数ズレ検出性能が決定されるからである。耐周波数ズレ能力は、ターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しいかまたは可能な限り等しいときのみ、最大値に達することができる。この場合、シーケンス
のものと同じmシーケンス
に基づいており、mシーケンス
は、同じ生成多項式および同じ初期値を使用して生成されてよく、または異なる生成多項式および初期値を使用して生成されてよいことに留意されたい。これは本明細書で限定されない。
任意選択で、Θ≧45は、巡回シフト値の追加されたオフセット値が45の後にさらに選択されることを示し、Θがゼロよりも大きく、かつ5の整数倍ではないことは、追加されたオフセット値が特に限定されないが、既存の値と同じであることが可能でないことを示し、または、Θが45以上であり、かつ5の整数倍であることは、追加されたオフセット値が45の後にさらに選択され、5の等しい間隔で選択されることを示す。上記の選択方法によれば、新しく生成されたシーケンスは、既存のUuリンク上の二次同期シーケンスと異なってよく、二次同期シーケンスの巡回シフトである。選択が5の倍数の等しい間隔でさらに実行されたとき、シーケンス間の耐周波数ズレの性能がさらに改善されることが可能である。さらに、Θ=45である。オフセット値Θはシグナリングによって示され、またはオフセット値Θは予め定義される。この場合、シーケンス
に対応する巡回シフト値の間隔と
に対応する巡回シフト値の間隔とが等しく、
に対応する巡回シフト値と
に対応する隣接巡回シフト値との間の間隔が等しい。したがって、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdSSS(n)に対する第2の同期シーケンスd2(n)の周波数ズレ検出性能が改善されることが可能である。
任意選択で、第2の同期シーケンスは、
を満たしてもよい。この場合、オフセット値Θはそれに応じて変化する。m0’の任意の単純な変動は、本出願の実施形態で開示される範囲内にあることを理解されたい。特定の値変化は本出願の実施形態では詳細にリストされない。
任意選択で、オフセット値Θはシグナリングによって通知され、またはオフセット値Θは予め定義される。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。さらに、任意選択で、[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、および[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]である。この場合、第2の同期シーケンスは以下の式に従って生成され得る。
ここで、
x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2 (13)
および、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1] (14)
であり、
である。以下では、この可能なケースを例として使用して、本出願の実施形態で設計された第2の同期シーケンスの特徴をさらに分析する。NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号について、一次同期信号に対応する式のパラメータの値が表1に示される。
上記式(12)、(13)、および(14)に従って設計された第2の同期シーケンスについて、たとえばΘ=45のとき、式のパラメータの値が表2に示される。
表1と表2の比較から、m0’とm0が異なること、および両方とも126未満であることが認識できる。したがって、上記の方法を使用して生成される第2の周期シーケンスが{dSSS(n)}の任意のシーケンスと理論的に最も低い相関を有することが確実にされることができる。このようにして、2つのシーケンスの相互干渉値が最小化される。
可能な実装において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。第2の同期シーケンスは、{dSSS(n)}に対応するmシーケンスと同じ長さを有するが異なる生成多項式を有するmシーケンスを使用することによって生成される。これにより、第2の同期シーケンスと{dSSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関を低減することができる。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計の変更をわずかに必要とし、強いバージョン継承を有する。特定の長さのゴールドシーケンスは、等しい長さの2つのmシーケンスを使用して生成される。いずれかのmシーケンスの生成多項式が変わる限り、生成されるゴールドシーケンスは異なる。したがって、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号シーケンスに対応する生成多項式と異なる場合、それらのそれぞれの巡回シフト値にかかわらず、それぞれの生成多項式に基づいて生成されるシーケンスは常に異なり、より低い相互相関を有する。したがって、異なる生成多項式が使用されるとき、第2の同期シーケンスに対応する巡回シフト値は特に限定されない。任意選択で、異なる生成多項式が使用されるとき、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号シーケンスのものと同じ巡回シフト値が使用されてよい。
任意選択で、この実装では、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含んでよく、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値である。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含んでよく、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値である。
同じワイヤレス通信システムにおけるセルラリンクサービス以外の他サービス、たとえば、NRシステムにおいて研究されるサイドリンク(sidelink)では、異なるモードが存在し得る。サイドリンク上のこれらのモードは、異なる方法で定義されることが可能である。たとえば、モードは、異なるプロトコルバージョンで定義された特徴に基づいて決定されてよく、またはモードは、サービスタイプに基づいて決定されてよく、またはモードは、リソース選択および割り当て方式に基づいて決定されてよい。たとえば、第1のモードはeMBBサービスをサポートするために使用され、第2のモードはV2Xサービスをサポートするために使用される。別の例では、代替として、分類がプロトコル標準化処理における技術的特徴に基づいて実行され得る。たとえば、モード1および/またはモード2がバージョンAで定義され、モード3および/またはモード4がバージョンBで定義される。代替として、モードは、リソーススケジューリング方式に基づいて定義され得る。たとえば、モード1は、リソーススケジューリングが基地局の構成または表示に基づく方式であり、モード2は、端末によってリソースを選択する方式である。
可能な実装において、任意選択で、同じ端末デバイスまたは同じネットワークデバイスが複数の異なるモードをサポートするとき、同期シーケンスを生成するために異なる方法が使用され得る。言い換えれば、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、第6の同期シーケンスをさらに生成してよく、第6の同期シーケンスおよび第2の同期シーケンスはそれぞれ第1のモードおよび第2のモードに対応している。すべての可能な第2の同期シーケンスが、第2の同期シーケンスセットを形成する。第6の同期シーケンスは、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。この差異は、第6の同期シーケンスに対応する1つもしくは複数のmシーケンスが、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する1つもしくは複数のmシーケンスの巡回シフトであること、および/または第6の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。複数のモードにおけるサイドリンク送信が共存するとき、異なるモードにおけるサイドリンク同期信号送信の間の相互干渉も低減または制御されることが可能である。たとえば、第6の同期シーケンスは以下の方式のいずれか1つで生成され得る。
方式1: 第1のモードと第2のモードは同じ生成多項式に対応し、第2の同期シーケンスセットにおけるシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは第1の巡回シフト値に対応し、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは第2の巡回シフト値に対応し、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値とは異なる。
方式2: 第1のモードと第2のモードは、異なる生成多項式に対応する。すなわち、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスに対応する生成多項式は、第2の同期シーケンスセットにおける任意のシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスに対応する生成多項式と異なる。
方式3: 第2の同期シーケンスセットにおける任意のシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは、第1の生成多項式および第1の巡回シフト値に対応し、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは、第2の生成多項式および第2の巡回シフト値に対応し、第1の生成多項式は第2の生成多項式と異なり、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値と異なる。
上記の可能な実装では、
は、同期信号識別NIDを使用して決定され、システムにおけるすべての異なる同期信号識別NIDが同期信号識別セットを形成する。同期信号識別セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
任意選択で、同期信号識別セットは2つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスではなく、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が衛星ではなく、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、同期信号識別セットは4つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。4つのシーケンスサブセットのそれぞれは、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第3のシーケンスサブセットから決定されること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第4のシーケンスサブセットから決定されること
のうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、同期信号識別セットは5つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。5つのシーケンスサブセットのそれぞれは、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第3のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第4のシーケンスサブセットから決定されること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスであり、同期信号識別は第5のシーケンスサブセットから決定されること、
のうちのいずれか1つを示すために使用される。
上記の同期シーケンス設計解決策によれば、得られた同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。これは、デバイス間の同期性能を改善し、別のソース同期デバイスの同期信号と5G NRシステムにおける同期信号との間の設計差を最小限にする。異なるサービス間の同期性能を確保し、同じエリアに配備された異なるシステムまたはサービスに対する制限を低減するために、既存のシステムに少しの修正を行うことだけが必要である。
以下では、上述の実施形態を参照して、本出願の実施形態において上述の設計で同期シーケンスをどのように適用するかをさらに説明する。
本出願の実施形態は同期信号送信および受信方法を提供する。図5は、本出願の実施形態による方法の概略シグナリング図である。図5および以下のいくつかのステップは任意選択であってよく、本発明のこの実施形態においてすべてのステップが含まれる必要があるようには限定されないことに留意されたい。さらに、ステップのシーケンス番号は単に説明のために使用され、順序を表すものではない。また、特に指定されない限り、本出願のこの実施形態では、第3の同期シーケンスは上記の同期シーケンス
であり、第4の同期シーケンスは上記の同期シーケンス
である。
ステップ501: 第1のデバイスは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成する。第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。
第3の同期シーケンスおよび第4の同期シーケンスの生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されないことに留意されたい。本出願のこの実施形態における第1のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり本出願の実施形態の方法を実行する装置であってよい。
第1の同期シーケンスおよび第2の同期シーケンスの可能な設計および生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されない。第1のデバイスは、第1の同期シーケンスのみ、第2の同期シーケンスのみ、または第1の同期シーケンスと第2の同期シーケンスの両方を生成し得ることに留意されたい。第1のデバイスが第1の同期シーケンスのみまたは第2の同期シーケンスのみを生成するとき、第1のデバイスは、1つのみの同期信号を使用して第2のデバイスとの同期を完了する。第1のデバイスが、第1の同期シーケンスと第2の同期シーケンスの両方を生成するとき、第1の同期シーケンスは一次同期シーケンスであってよく、第2の同期シーケンスは二次同期シーケンスであってよい。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ504によって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のプロセッサ401によって実装されてよい。
ステップ502: 第1のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信する。それに対応して、第2のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信する。
第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成した後、第1のデバイスはシーケンスを、対応する時間領域シンボルまたは対応する時間領域シンボルの周波数領域サブキャリアにマッピングし、同期信号を生成し、第1の同期信号および/または第2の同期信号を送信する。
それに対応して、第2のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信する。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のトランシーバ501によって実装されてよい。当然ながら、動作は、代替として、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ504によりトランシーバ501を制御することによって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のトランシーバ402によって実装されてよい。当然ながら、動作は、代替として、上述されたネットワークデバイス内のモデムプロセッサ401によりトランシーバ402を制御することによって実装されてよい。
ステップ503: 第2のデバイスは、第1の同期情報および/または第2の同期情報に基づいて同期信号識別NIDを取得する。
任意選択で、第2のデバイスは、同期信号識別NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定する。上記の説明から、同期信号識別は第1のデバイスのタイミング基準ソースを示すために使用され得ることが認識できる。それに対応して、第2のデバイスは、同期信号識別NIDを取得することによって第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定し得る。任意選択で、タイミング基準ソースは、以下のもの、ネットワークデバイス、非ネットワークデバイス、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイス、衛星、非衛星、第1のデバイス自体、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイス、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスのうちのいずれか1つである。
任意選択で、第2のデバイスは、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいてタイミング情報を取得する。具体的には、第2のデバイスは、ローカルに記憶された第1の同期シーケンスおよび/もしくは第2の同期シーケンスに基づいて、または第1の同期シーケンスおよび/もしくは第2の同期シーケンスの信号特徴に基づいて、第1の同期信号および/または第2の同期信号を受信および検出する。このようにして、対応するシンボル、同期信号、スロット、サブフレーム、または無線フレームの境界が取得される。次いで、タイミング情報を取得するために、フレーム番号の表示信号を参照して、各無線フレーム、サブフレーム、スロット、同期信号、またはシンボルの正確な位置がさらに決定される。
任意選択で、第2のデバイスが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて同期信号識別NIDを取得することは、第2のデバイスが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて第1の識別
および/または第2の識別
を取得し、第1の識別
および/または第2の識別
に基づいて同期信号識別NIDを決定することを含む。
任意選択で、第2のデバイスが、第1の識別
および/または第2の識別
に基づいて同期信号識別NIDを決定することは、
または
を含む。
第3の同期シーケンスおよび第4の同期シーケンスの生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されないことに留意されたい。本出願のこの実施形態における第2のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり本出願の実施形態の方法を実行する装置であってよい。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ504によって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のプロセッサ401によって実装されてよい。
上述の方法を使用することによって送信された第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。これは、デバイス間の同期性能を改善し、別のソース同期デバイスの同期信号と5G NRシステムにおける同期信号との間の設計差を最小限にする。異なるサービス間の同期性能を確保するために、既存のシステムに少しの修正を行うことだけが必要である、それにより可能なシステム構築を簡素にする。
本発明の例は、上述の方法を実装するように構成された装置(たとえば、集積回路、ワイヤレスデバイス、または回路モジュール)をさらに提供する。本明細書に説明されるパワートラッカおよび/またはパワージェネレータを実装するための装置は、独立したデバイスであってよく、またはより大きなデバイスの一部であってよい。デバイスは、(i)独立したIC、(ii)1つもしくは複数のICのセットであって、セットは、データおよび/もしくは命令を記憶するように構成されたメモリICを含み得る、(iii)RF受信機またはRF送信機/受信機などのRFIC、(iv)移動局モデムなどのASIC、(v)別のデバイスに埋め込まれることが可能なモジュール、(vi)受信機、セルラ電話、ワイヤレスデバイス、携帯電話、もしくは移動ユニット、または(vii)その他であってよい。
本発明の実施形態で提供される方法および装置は、端末デバイスまたはネットワークデバイス(まとめてワイヤレスデバイスと呼ばれることがある)に適用され得る。端末デバイスまたはネットワークデバイスまたはワイヤレスデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で動作するオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で動作するアプリケーション層を含んでよい。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、処理(process)を使用してサービス処理を実装する任意の1つまたは複数のタイプのコンピュータオペレーティングシステム、たとえば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレスブック、ワードプロセッシングソフトウェア、およびインスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。また、本発明の実施形態では、本発明の実施形態における方法のコードを記録するプログラミングを実行することによって、本発明の実施形態における信号送信方法に従って実行体が通信を実行することができるならば、方法の実行体の具体的構造は本発明の実施形態で限定されない。たとえば、本発明の実施形態におけるワイヤレス通信方法は、端末デバイスもしくはネットワークデバイスによって、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にありプログラムを呼び出して実行できる機能モジュールによって実行されてよい。
当業者は、本明細書に開示された実施形態で説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。当業者は記載された機能を実装するために特定の用途ごとに異なる方法を使用してよいが、実装が本発明の実施形態の範囲を超えるとみなされるべきではない。
また、本発明の実施形態における態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/もしくはエンジニアリング技術を使用する方法、装置、または製品として実装されてよい。本出願で使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、または媒体からアクセスされることが可能であるコンピュータプログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD))またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリコンポーネント(たとえば、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(erasable programmable read−only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含み得るが、これらに限定されない。加えて、本明細書に記載された様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つもしくは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表し得る。用語「機械可読媒体」は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを記憶し、内包し、および/または運ぶことができる様々な他の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
上述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されたとき、本発明の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタへ、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))方式またはワイヤレス(たとえば、赤外線、ラジオ、もしくはマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタのようなデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであってよい。
上述の処理のシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装処理に対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
便宜上および簡潔な説明のため、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作処理に関して、上述の方法の実施形態における対応する処理を参照すること、および詳細はここで再度説明されないことを当業者は明確に理解し得る。
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実装され得ることを理解されたい。たとえば、記載された装置の実施形態は例に過ぎない。たとえば、ユニットへの分割は論理的機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされもしくは別のシステムに統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されもしくは実行されなくてよい。さらに、表示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用することによって実装されてよい。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または別の形態で実装されてよい。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもされなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本発明の実施形態における技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態で説明される方法のステップの全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはアクセスネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、本発明の実施形態の特定の実装に過ぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明の実施形態で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考えられる任意の変形または置換は、本発明の実施形態の保護範囲内に入るものとする。
本出願の実施形態は、通信分野に関し、特に同期信号送信方法および装置に関する。
本出願は、2018年8月10日に中国国家知識産権局に出願された「SYNCHRONIZATION SIGNAL TRANSMISSION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第201810911157.8号の優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
デバイス間(Device to Device、D2D)通信、車車間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信、歩車間(Vehicle to Pedestrian、V2P)通信、または路車間/ネットワーク(Vehicle to Infrastructure/Network、V2I/N)通信は、端末デバイス(terminal device)間の直接通信の技術である。V2V、V2P、およびV2I/Nは、総称してV2X(vehicle to everything、V2X)、すなわち車両とすべてのものとの間の通信と呼ばれる。
D2DまたはV2X通信の基本要件は、通信する必要がある端末デバイスの間の同期を実施することである。端末デバイス間の同期信号は、セルラリンク上の同期信号によって干渉されることがある。さらに、D2DまたはV2Xデバイスの間の同期信号がセルラリンク上の同期信号の送信に干渉することもある。結果として、デバイス間の同期性能が低下する。
本出願の実施形態は、同期信号送信および受信方法ならびに同期信号送信および受信装置を提供して、デバイス間の同期性能を改善する。
第1の態様によれば、本出願の実施形態は同期信号送信方法を提供する。第1のデバイスが第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成し、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
第1のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信する。
本出願のこの実施形態で提供される方法を使用することによって得られる同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。このようにして、デバイス間の同期性能が改善される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きくAよりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
任意選択で、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、K n は整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、
x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値である。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、上記方法は、同期信号識別子セットから同期信号識別子NIDを決定するステップと、同期信号識別子NIDに基づいて、
を決定するステップであって、
である、ステップとをさらに含む。
可能な設計において、同期信号識別子セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別子は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第2のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第2のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第2のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
第2の態様によれば、本出願の実施形態は、第2のデバイスに適用される同期信号受信方法を提供する。この方法は、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信するステップであって、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、および
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]である、ステップと、
第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスに基づいて、同期信号識別子NIDを取得するステップと
を含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きく43よりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、K n は整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、上記方法は、同期信号識別子NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定するステップをさらに含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスに基づいて同期信号識別子NIDを取得するステップは、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて、
を決定するステップと、
に基づいて、同期信号識別子NIDを決定するステップであって、
である、ステップとを含む。
第3の態様によれば、本発明の実施形態は同期信号送信装置を提供する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリおよびトランシーバとを備える。
プロセッサは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成するように構成され、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
トランシーバは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信するように構成される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きくAよりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、K n は整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、プロセッサは、同期信号識別子セットから同期信号識別子NIDを決定するようにさらに構成される。プロセッサは、同期信号識別子NIDに基づいて、
を決定するようにさらに構成され、
である。
可能な設計において、同期信号識別子セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別子は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第2のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第2のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第2のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
第4の態様によれば、本発明の実施形態は同期信号受信装置を提供する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリおよびトランシーバとを備える。
トランシーバは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信するように構成され、第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0]であり、
第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスは、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]であり、
プロセッサは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスに基づいて、同期信号識別子NIDを取得するように構成される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスが第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、第1の同期シーケンスが、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは、d1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。
任意選択で、Δの値は、0よりも大きく43よりも小さい。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。
任意選択で、Δはシグナリングによって示され、またはΔは予め定義される。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2であり、ここで、x(0)からx(6)は初期値である。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、
であり、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、K n は整数であり、x(0)からx(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、0≦n<127であり、
第2の同期シーケンスが第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なることは、
の巡回シフトであること、および/もしくは
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスは、
であり、Θは非ゼロ整数である。
任意選択で、Θ≧45、またはΘはゼロより大きく、かつ5の整数倍ではない、またはΘは45以上であり、かつ5の整数倍である。
任意選択で、Θ=45である。
任意選択で、Θはシグナリングによって示され、またはΘは予め定義される。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含み、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることは、
第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含み、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値であることを含む。
可能な設計において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。
可能な設計において、プロセッサは、同期信号識別子NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定するようにさらに構成される。
可能な設計において、プロセッサが、第1の同期情報および/または第2の同期情報に基づいて同期信号識別子NIDを取得するように構成されることは、
プロセッサが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて、
を決定するように構成されることと、
プロセッサが、
に基づいて、同期信号識別子NIDを決定するように構成され、ここで、
であることとを含む。
上述の態様において、第1のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり上述の方法を実行する装置であってよい。
上述の態様において、第2のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり上述の方法を実行する装置であってよい。
第5の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、上述の方法における第1のデバイスまたは第2のデバイスの挙動の機能を実行するように構成される。機能は、ハードウェアによって実装されてよく、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、上述の機能に対応する1つまたは複数のユニットを含む。
第6の態様によれば、命令を含むコンピュータ記憶媒体が提供される。命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、上述の方法設計における第1のデバイスまたは第2のデバイスの挙動の機能を実行することを可能にされる。
本出願の実施形態によるワイヤレス通信システムの概略アーキテクチャ図である。
本出願の実施形態によるネットワークデバイスの可能な概略構造図である。
本出願の実施形態による端末デバイスの可能な概略構造図である。
本出願の実施形態によるmシーケンスに基づく異なる巡回シフト値間の間隔の概略図である。
本出願の実施形態による方法の概略シグナリング図である。
以下では、本発明の実施形態において添付図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を説明する。本発明の実施形態における技術的解決策または特徴は、矛盾が生じないときに相互に組み合わされてよいことに留意されたい。
本発明の実施形態において、「1つ」は、単一の個体を意味するが、「1つ」は1つの個体のみが可能であって別の個体に適用できないことを示すものではない。たとえば、本発明の実施形態において、「1つの端末デバイス」は、端末デバイスを指し、「1つの端末デバイス」が1つの特定の端末デバイスにのみ適用できることを意味するものではない。用語「システム」および「ネットワーク」は、本出願において交換的に使用され得る。
本出願における「実施形態」(もしくは「実装」)または「複数の実施形態」(もしくは「複数の実装」)への言及は、実施形態と共に説明される特定の特徴、構造、特性などが少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して現れる「実施形態において」または「本実施形態において」は、同じ実施形態を表すものではない。本発明の実施形態において、「1つ」は、単一の個体を意味するが、「1つ」は1つの個体のみが可能であって別の個体に適用できないことを示すものではない。たとえば、本発明の実施形態において、「1つの端末デバイス」は、端末デバイスを指し、「1つの端末デバイス」が1つの特定の端末デバイスにのみ適用できることを意味するものではない。用語「システム」および「ネットワーク」は、本出願において交換的に使用され得る。
本出願における「実施形態」(もしくは「実装」)または「複数の実施形態」(もしくは「複数の実装」)への言及は、実施形態と共に説明される特定の特徴、構造、特性などが少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通して現れる「実施形態において」または「本実施形態において」は、同じ実施形態を表すものではない。
さらに、本発明の実施形態において、「Aおよび/またはB」ならびに「AおよびBの少なくとも1つ」の場合に使用される用語「および/または」ならびに「少なくとも1つ」は、3つのシナリオ、Aが含まれるがBは除外されるシナリオ、Bが含まれるがAは除外されるシナリオ、および選択肢AとBの両方が含まれるシナリオのいずれか1つを含む。別の例では、「A、B、および/またはC」ならびに「A、B、および/またはCのうち少なくとも1つ」の場合に、この語句は6つのシナリオ、Aが含まれるがBとCの両方は除外されるシナリオ、Bが含まれるがAとCの両方は除外されるシナリオ、Cが含まれるがAとBの両方は除外されるシナリオ、AとBの両方が含まれるがCは除外されるシナリオ、BとCの両方が含まれるがAは除外されるシナリオ、AとCの両方が含まれるがBは除外されるシナリオ、ならびに3つの選択肢A、B、およびCが含まれるシナリオのいずれか1つを含む。当業者および関連技術者に容易に理解されるように、本発明の実施形態において他のすべての類似の説明が上述の方式で理解できる。
一般的なワイヤレス通信システムでは、通信デバイス間の通信のためのリンクを確立するために、まず同期が実施される必要がある。同期処理は、一般に、ソース同期デバイスが同期信号を送信し、同期される必要があるデバイスが同期信号を受信し復号して、ソース同期デバイスへの同期を実装することを含む。ワイヤレス通信システムは、様々な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)、たとえば、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency−division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single carrier FDMA、SC−FDMA)、または別のシステムを適用するシステムであり得る。たとえば、ワイヤレス通信システムは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、CDMAシステム、広帯域符号分割多元接続(wideband CDMA、WCDMA)システム、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications、GSM)システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)システム、第5世代(5th Generation、5G)新無線(New Radio、NR)システム、様々な発展型もしくは集中型システム、または未来志向通信技術システムであり得る。複数のワイヤレス通信システムが空間に存在するとき、または同じ通信システムが複数の異なるソース同期デバイスを含むとき、異なる同期信号が互いに干渉することがある。図1は、可能なシナリオを示す。このシナリオでは、1つのネットワークデバイス101、ならびに3つの端末デバイス102、103、および104が存在する。ネットワークデバイス101および端末デバイス103は、同じワイヤレス通信システムにおける2つの異なるソース同期デバイスである。たとえば、可能なシナリオにおいて、ネットワークデバイス101は、セルラネットワーク内の基地局であってよく、端末デバイス102、103、および104は、車載ワイヤレス通信デバイスまたは携帯電話などであってよい。端末デバイス102、103、および104は、基地局とワイヤレス通信を行ってよく、通信デバイス102、103、および104は、互いに直接通信を行ってもよい。図1では、ネットワークデバイス101は、同期信号2を端末デバイス102、103、および104に送信し、端末デバイス103は、同期信号1を端末デバイス102および104に送信する。端末デバイス102および104は、同期信号1および/または同期信号2の両方に対してブラインド検出を行う必要がある。同期信号1に使用される同期シーケンス1と同期信号2に使用される同期シーケンス2とが同じであるかまたは高度に相関される場合、端末デバイス102および104は同期信号1と同期信号2を区別することができないことがある。すなわち、同期信号1と同期信号2が互いに干渉する。さらに、端末デバイス102、103、および104のそれぞれとネットワークデバイス101との間の接続を確立すること、ならびに端末デバイス102および104のそれぞれと端末デバイス103との間の直接接続を確立することが影響を受けることがある。さらに、同じワイヤレス通信システムにおいて、異なるサービスをサポートする異なるソース同期デバイスの同期信号が互いに干渉することもあり、別のサービス(Uuリンク以外)をサポートするソース同期デバイスの同期信号とセルラリンク上の同期信号とが互いに干渉することもある。図1に示されるように、端末デバイス102は同期信号3を送信する。同期信号1および同期信号3は、異なるデバイス間のリンクにおける異なる送信モードで使用され得る。たとえば、同期信号1が送信モード1に使用され、送信モード1はeMBBサービスに使用され、同期信号3が送信モード3に使用され、送信モード3は高度道路交通に関係付けられたV2Xセキュリティサービスに使用される。端末デバイス間のタイミング基準は異なることがある。この場合、同期信号1と同期信号2との間の潜在的な相互干渉が回避される必要もある。同様に、3つのタイプの信号、すなわち、同期信号1、同期信号2、および同期信号3の間の相互干渉も可能な限り回避される必要がある。そのため、本出願の実施形態は、デバイス間の同期性能を改善できる解決策を提供する。図1に示されるシナリオは例に過ぎず、本出願の解決策を限定することは意図されていないことを理解されたい。
本出願の実施形態で言及されるネットワークデバイスは、無線アクセスネットワーク内に配備され、端末デバイスのためのワイヤレス通信機能を提供するように構成された装置である。ネットワークデバイスは、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、もしくはアクセスポイントなどの基地局(Base Station、BS)であってよく、または、街灯もしくは路側機(Road Side Unit、RSU)のような別の形態のデバイスであってよい。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、ネットワークデバイス機能を有するデバイスの名前が異なることがある。たとえば、ネットワークデバイスは、第5世代5Gネットワークにおいてネットワークデバイスまたは基地局である。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)ネットワークでは、ネットワークデバイスは発展型NodeB(evolved NodeB、略してeNBまたはeNodeB)と呼ばれる。第3世代(Third Generation、3G)ネットワークでは、ネットワークデバイスはNodeB(Node B)などと呼ばれる。代替として、ネットワークデバイスは、V2V通信における路側機(Road Side Unit、RSU)、または上記のネットワークデバイスもしくは基地局におけるチップもしくはシステムオンチップ(System on Chip、SOC)である。説明を容易にするために、本出願では、端末デバイスのためのワイヤレス通信機能を提供する上記の装置はネットワークデバイスと総称される。
本出願で言及される端末デバイスは、ワイヤレス通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、およびコンピュータデバイス、もしくはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスを含んでよく、または上記のデバイスにおけるユニット、コンポーネント、装置、チップ、もしくはSOCであってよい。端末デバイスは、ワイヤレス通信デバイスと呼ばれることがあり、または移動局(mobile station、略してMS)、端末(terminal)、もしくはユーザ機器(user equipment、UE)などと呼ばれることがある。端末デバイスは、加入者ユニット(subscriber unit)、セルラ電話(cellular phone)、スマートフォン(smart phone)、ワイヤレスデータカード、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)コンピュータ、タブレットコンピュータ、モデム(modem)またはモデムプロセッサ(modem processor)、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、ネットブック、コードレス電話(cordless phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、Bluetoothデバイス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)端末などを含み得る。説明を容易にするために、本出願では、これらは端末デバイスまたは略してUEと呼ばれる。
端末デバイスは、ワイヤレス通信に使用される1つまたは複数のワイヤレス技術、たとえば、5G、LTE、WCDMA、CDMA、1X、時分割同期符号分割多元接続(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access、TS−SCDMA)、およびGSM、802.11をサポートし得る。また、端末デバイスは、ビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)サービスおよびデバイス間(device to device、D2D)サービスなどの異なる送信サービス、または端末間のセルラリンクもしくはサイドリンク(sidelink)上の異なる送信モードをサポートしてもよく、さらに、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)およびマシンタイプ通信(machine type communication、MTC)などのセルラリンク上の異なる技術的特徴をサポートしてよい。
複数の端末デバイスは、同じサービス、または異なるサービス、たとえば、モバイルブロードバンドサービス、拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)サービス、および超高信頼低遅延通信(Ultra−Reliable and Low−Latency Communication、URLLC)サービスなどを実行してよい。
さらに、上記のネットワークデバイス101の可能な概略構造図が図2に示され得る。ネットワークデバイス101は、本発明の実施形態で提供される方法を実行することができる。ネットワークデバイス101は、コントローラまたはプロセッサ201(以下では説明のための例としてプロセッサ201を使用する)、およびトランシーバ202を含んでよい。コントローラ/プロセッサ201は、モデムプロセッサ(modem processor)とも呼ばれることがある。モデムプロセッサ201は、ベースバンドプロセッサ(baseband processor、BBP)(図示せず)を含んでよい。ベースバンドプロセッサは、受信されたデジタル化信号を処理して、信号で転送された情報またはデータビットを抽出する。 したがって、要件または期待に応じて、BBPは、通常、モデムプロセッサ201内の1つもしくは複数のデジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)に実装され、または分離された集積回路(integrated circuit、IC)として実装される。
トランシーバ202は、ネットワークデバイス101と端末デバイスとの間の情報の送信および受信をサポートし、端末デバイス間のワイヤレス通信をサポートするように構成され得る。プロセッサ201は、様々な端末デバイスと別のネットワークデバイスとの間の通信の機能を実行するようにさらに構成され得る。アップリンク上で、端末デバイスからのアップリンク信号がアンテナを使用して受信され、トランシーバ202によって復調され、プロセッサ201によってさらに処理されて、端末デバイスにより送信されたサービスデータおよび/またはシグナリング情報が復元される。ダウンリンク上で、サービスデータおよび/またはシグナリングメッセージが端末デバイスによって処理され、トランシーバ202によって変調されてダウンリンク信号を生成し、ダウンリンク信号はアンテナを使用して端末デバイスに送信される。ネットワークデバイス101は、メモリ203をさらに含んでよく、メモリは、ネットワークデバイス101のプログラムコードおよび/またはデータを記憶するように構成されてよい。トランシーバ202は、独立した受信回路および独立した送信回路を含んでよく、または送信機能および受信機能を実装する回路であってよい。ネットワークデバイス101は、ネットワークデバイス201と別のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成された通信ユニット204をさらに含んでよい。たとえば、通信ユニット204は、ネットワークデバイス101とコアネットワークのネットワークデバイスなどとの間の通信をサポートするように構成される。
任意選択で、ネットワークデバイスはバスをさらに含んでよい。トランシーバ202、メモリ203、および通信ユニット204は、バスを使用してプロセッサ201に接続され得る。たとえば、バスは、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、または拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどを含み得る。
図3は、上述のワイヤレス通信システムにおける端末デバイスの可能な概略構造図である。端末デバイスは、本発明の実施形態で提供される方法を実行することができる。端末デバイスは、3つの端末デバイス102から104のいずれか1つであり得る。端末デバイスは、トランシーバ301、アプリケーションプロセッサ(application processor)302、メモリ303、およびモデムプロセッサ(modem processor)304を含む。
トランシーバ301は、出力サンプルを調整し(たとえば、アナログ変換、フィルタリング、増幅、およびアップコンバージョンを実行し)、アップリンク信号を生成し得る。アップリンク信号は、アンテナを使用して上述の実施形態における基地局に送信される。ダウンリンク上で、アンテナは、ネットワークデバイスにより送信されたダウンリンク信号を受信する。トランシーバ301は、アンテナから受信された信号を調整し(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン、およびデジタル化を実行し)、入力サンプルを提供し得る。
モデムプロセッサ304は、コントローラまたはプロセッサとも呼ばれることがあり、ベースバンドプロセッサ(baseband processor、BBP)(図示せず)を含み得る。ベースバンドプロセッサは、受信されたデジタル化信号を処理して、信号で転送された情報またはデータビットを抽出する。要件または期待に応じて、BBPは、通常、モデムプロセッサ304内の1つもしくは複数のDSPに実装され、または分離された集積回路(IC)として実装される。
設計では、モデムプロセッサ(modem processor)304は、エンコーダ3041、変調器3042、デコーダ3043、および復調器3044を含んでよい。エンコーダ3041は、送信されるべき信号をエンコードするように構成される。たとえば、エンコーダ3041は、アップリンク上に送信されるサービスデータおよび/またはシグナリングメッセージを受信し、サービスデータおよびシグナリングメッセージに対して処理(たとえば、フォーマッティング、符号化、またはインターリービング)を実行するように構成され得る。変調器3042は、エンコーダ3041の出力信号を変調するように構成される。たとえば、変調器は、エンコーダの出力信号(データおよび/またはシグナリング)に対してシンボルマッピングおよび/または変調などの処理を実行してよく、出力サンプルを提供してよい。復調器3044は、入力信号を復調するように構成される。たとえば、復調器3044は、入力サンプルを処理し、シンボル推定を提供する。デコーダ3043は、復調された入力信号を復号するように構成される。たとえば、デコーダ3043は、復調された入力信号に対してデインターリービングおよび/または復号などの処理を実行し、復号された信号(データおよび/またはシグナリング)を出力する。エンコーダ3041、変調器3042、復調器3044、およびデコーダ3043は、統合されたモデムプロセッサ304によって実装されてよい。ユニットは、無線アクセスネットワークで使用される無線アクセス技術を使用することによって処理を実行する。
モデムプロセッサ304は、アプリケーションプロセッサ302から音声、データ、または制御情報を表し得るデジタル化されたデータを受信し、送信のために処理する。モデムプロセッサは、LTE、新無線、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、および高速パケットアクセス(High Speed Packet Access、HSPA)などの複数の通信システムの複数のワイヤレス通信プロトコルのうちの1つまたは複数をサポートし得る。任意選択で、モデムプロセッサ304は1つまたは複数のメモリをさらに含んでよい。
任意選択で、モデムプロセッサ304およびアプリケーションプロセッサ302は、1つのプロセッサチップに統合されてよい。
メモリ303は、通信中の端末デバイスをサポートするために使用されるプログラムコード(プログラム、命令、もしくはソフトウェアなどと呼ばれることがある)および/またはデータを記憶するように構成される。
メモリ203またはメモリ303が1つまたは複数の記憶ユニットを含んでよいことに留意されたい。たとえば、記憶ユニットは、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302内にあり、プログラムコードを記憶するために使用される記憶ユニットであってよく、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302から独立した外部記憶ユニットであってよく、または、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302内の記憶ユニットと、プロセッサ201、モデムプロセッサ304、もしくはアプリケーションプロセッサ302から独立した外部記憶ユニットとを含むコンポーネントであってよい。
プロセッサ201とモデムプロセッサ304は、同じタイプのプロセッサであってよく、または異なるタイプのプロセッサであってよい。たとえば、プロセッサ201およびモデムプロセッサ304はそれぞれが、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、別の集積回路、またはこれらの任意の組み合わせとして実装されてよい。プロセッサ201およびモデムプロセッサ304は、本発明の実施形態で開示された内容を参照して説明される様々な論理ブロック、モジュール、および回路の例を実装または実行してよい。プロセッサは、計算機能を実装するコンポーネントの組み合わせ、たとえば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、またはシステムオンチップ(system−on−a−chip、SOC)であってよい。
本出願に開示された様々な態様を参照して説明される様々な説明的論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムが、電子ハードウェア、またはメモリもしくは別のコンピュータ可読媒体に記憶されプロセッサまたは別の処理デバイスによって実行される命令、またはそれらの組み合わせとして実装され得ることを、当業者は理解することができる。例として、本明細書に記載されるデバイスは、任意の回路、ハードウェアコンポーネント、IC、またはICチップに適用されてよい。本出願に開示されるメモリは、任意のサイズの任意のタイプのメモリであってよく、任意のタイプの必要とされる情報を記憶するように構成されてよい。このような互換性を明確に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが一般的に機能性に基づいて上述されている。そのような機能をどのように実装するのかは、特定の用途、設計選択、および/またはシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は記載された機能性を実装するために特定の用途ごとに異なる方法を使用してよいが、そのような実装が本発明の範囲を超えるとみなされるべきではない。
NRシステムにおけるセルラネットワークサービスのダウンリンク同期処理において、ネットワークデバイスによって送信される同期信号は、一次同期信号(primary synchronization signal、PSS)および二次同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を含む。端末デバイスは、PSSおよびSSSを受信する必要がある。PSSは、(少なくとも)同期信号受信機によって使用され、初期シンボルの境界(boundary)、同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)位置、巡回プレフィックス、およびサブフレームの境界(boundary)を決定し、セルについての初期周波数同期を実行するなどのために使用される。SSSは、無線フレーム境界キャリブレーションのために使用される。PSSおよびSSSは、物理層セル識別(physical layer cell ID)検出のために一緒に使用される。同期信号を送信するために、ネットワークデバイスは最初に、対応するシーケンスを生成する必要がある。NRセルラリンク(Uu)上の同期信号の設計は、NR release 15で規定されている。セルラリンクは一般に、標準ではUuリンクと呼ばれ、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の無線リンク、たとえば、携帯電話または車載通信デバイスと基地局との間の無線リンクである。便宜上、以下に説明されるNRシステムにおけるUuリンク上のすべての同期信号は、ダウンリンク同期信号である。
PSSの一次同期シーケンスdPSS(n)は、以下の式に従って生成される。
ここで、
x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2 (2)
および
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0] (3)
であり、
x(0)からx(6)は初期値であり、式(2)は、
初期値(3)および生成多項式(2)に基づいて生成され得る。上記の方式で生成された
mシーケンスである。mシーケンスは、最長線形帰還シフトレジスタシーケンス(longest linear feedback displacement register sequence)の略であり、擬似乱数シーケンス、擬似雑音(pseudo noise、PN)符号、または擬似ランダム符号である。式(1)において、
の各符号要素の独立変数の式である。独立変数mは、dPSS(n)における独立変数nの巡回シフトとみなされてよく、
に関係付けられた識別である。NR標準は、
を満たす1008個の物理層セル識別を定義し、ここで、
である。ネットワークデバイスは、
に基づいて取得し、式(1)、(2)、および(3)を参照して一次同期シーケンスdPSS(n)を生成し得る。上記の式を使用して生成されることができるすべての一次同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上で一次同期シーケンスセットを形成する。説明を容易にするために、一次同期シーケンスセットは、{dPSS(n)}として表される。
SSSの二次同期シーケンスdSSS(n)は、以下の式に従って生成される。
ここで、
x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2 (5)
および
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1] (6)
であり、ゴールド符号シーケンスが二次同期シーケンスdSSS(n)を設計するために使用される。ゴールド符号シーケンスは、mシーケンスに基づいて生成されるシーケンスであり、2つのmシーケンスを含む。たとえば、式(4)、(5)、および(6)に記載されているように、
は、2つのバイナリmシーケンスである。同様に、x0(0)からx0(6)は、
の初期値であり、x1(0)からx1(6)は、
の初期値である。説明を容易にするために、本出願では、
を定義する。したがって、
である。式(5)は、バイナリmシーケンス
の生成多項式である。m0は、
の巡回シフト値であり、m1は、
の巡回シフト値である。
に関係付けられた識別である。NR標準は、
を満たす1008個の物理層セル識別を定義し、ここで、
である。上記の式を使用して生成されることができるすべての二次同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上で二次同期シーケンスセットを形成する。説明を容易にするために、二次同期シーケンスセットは、{dSSS(n)}として表される。
5G NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号の上述の設計から認識できるように、同期セル識別
は、一次同期シーケンスおよび二次同期シーケンスのグループを一意に識別することができ、システムにおける同期シーケンスセットは、合計で一次同期シーケンスおよび二次同期シーケンスの1008個の異なるグループを含む。実際のネットワーク展開において、エリア内のワイヤレス通信システム、たとえば、NRシステムが、セルラネットワークサービス以外の別のサービスのソース同期デバイスをさらに含むとき、または空間内にNRシステム以外の別のワイヤレス通信システムのソース同期デバイスが依然として存在するとき、そうした別のソース同期デバイスによって送信された同期信号に含まれる同期シーケンスが、NRシステムにおけるUuリンク上の同期シーケンスと同じであるかまたは高度に相関される場合、同期信号を受信するデバイスは、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号とそうした別のソース同期デバイスの同期信号とを区別することができない。言い換えれば、異なるサービスまたは異なる通信システムにおける同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の同期信号とが、互いに干渉することがある。そうした別のソース同期デバイスは、NRシステムにおけるセルラネットワーク以外のサービスをサポートするソース同期デバイス、またはNRシステム以外のワイヤレス通信システムにおけるソース同期デバイスであることを理解されたい。
上記の問題を解決するために、本出願の実施形態は同期シーケンス設計解決策を提供し、本出願の実施形態で提供される方法を使用して得られる同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることができ、比較的低い相関を有するので、別のソース同期デバイスの同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減し、それにより、デバイス間の同期性能を改善する。
本出願の実施形態において、NRシステムにおけるビークルツーエブリシング(vehicle−to−everything、V2X)サービスは、異なるサービスの例として説明されている。NRシステムにおいてV2Xサービスをサポートする端末デバイスは、ネットワークデバイスの中継なしに他の端末デバイスと直接通信してよい。ソース同期デバイスとして機能する端末デバイスは、第1の同期信号および/または第2の同期信号を送信し、ここで、第1の同期信号は一次同期信号であってよく、第2の同期信号は二次同期信号であってよい。
可能な設計において、第1の同期シーケンスは{dPSS(n)}の任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは{dSSS(n)}の任意のシーケンスと異なる。
可能な実装において、第1の同期シーケンスは、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであり、および/または第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。上記の説明から、
はmシーケンスであることが認識できる。mシーケンスの特徴から、mシーケンスとmシーケンスの巡回シフトの相互相関値は理論上の最適値−1であることが認識できる。説明のために以下の式が使用されることが可能である。
ここで、(a mod b)は、値aを使用して値bにモジュロ演算が行われることを示し、
は、バイナリmシーケンスをマッピングすることによって得られるBPSKシーケンスである。d((i+m)modL))は、物理的に、巡回シフト値のmに基づくシーケンスd(i)の巡回シフトであり、ここで、Lはシーケンスの長さであり、d(i)はシーケンスのi番目の符号要素の値を示す。したがって、第1の同期シーケンスd1(n)が{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの相関値が理論上の最小値であることを示し、したがって、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との間の干渉が低減されることが可能である。したがって、第1の同期シーケンスが{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との間の干渉が比較的小さいことを確実にし、具体的には、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号とNRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号との正規化された相互相関値が、理論上の最小値である1/Lに達することになる。たとえば、L=127のとき、対応する値は約0.0079である。実際の通信システムでは、これは非常に低い相互干渉値である。第1の同期シーケンスは、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトである。可能な実装において、第1の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスについてのmシーケンスを生成するのに使用されるものと同じ生成多項式を使用するが、異なる巡回シフト値を使用して生成される。mシーケンスを生成することは、生成多項式を使用することを意味する。異なる巡回シフト値を使用することによって、異なるシーケンスが生成されることが可能であり、それにより、式(10)におけるmシーケンスの理論的に最適な相関性能に達する。NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスの長さは127であり、現在、3つの巡回シフト値0、43、および86のみが使用される。長さ127のmシーケンスの場合、合計127の異なる巡回シフト値が使用され得る。したがって、本出願の実施形態において第1の同期シーケンスを生成するために十分な巡回シフト値が使用され得る。
さらに、任意選択で、mシーケンスが、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式とは異なる生成多項式を使用することによって生成されるとき、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関が低減されることが可能である。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計で必要な変更がわずかであり、強いバージョン継承を有する。特定の長さのmシーケンスについて、mシーケンスと対にされた少なくとも1つの異なるmシーケンスが常に見つけられることが可能であり、mシーケンスの相互相関値がシーケンスの理論上の境界に達することができる(詳細については後述の式(11)を参照されたい)。巡回シフトが等価でないmシーケンスのいずれか1つに対応する生成多項式が常に存在する。したがって、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式が、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスに対応する生成多項式と異なる場合、それぞれの巡回シフト値にかかわらず、第1の同期シーケンスおよび一次同期シーケンスは常に互いに異なり、上述されたように理論的に達成されることが可能である最適な相互相関を有する。したがって、異なる生成多項式が適用されるとき、第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値は特に限定されない。任意選択で、異なる生成多項式が適用されるとき、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号シーケンスに対応するものと同じ巡回シフト値が使用されてよい。
1つのケースでは、第1の同期シーケンスが{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることは、以下の方式で実装され得る。第1の同期シーケンスがd1(n)=1-2x(m’)を満たし、ここで、
であり、Δは非ゼロ整数である。バイナリmシーケンス
が生成された後、一次同期シーケンスdPSS(n)は、巡回シフト値として
の巡回シフトであることが、上記の説明から認識できる。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)について、オフセット値Δが、dPSS(n)のものと同じmシーケンス
に基づいて巡回シフト値に加えられる。すなわち、第1の同期シーケンスd1(n)は、巡回シフト値として
の巡回シフトであり、ここで、
はそれぞれ、式dPSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。したがって、この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトであることが確実にされることができる。さらに、新しい巡回シフト値
が、dPSS(n)に対応する3つの巡回シフト値に対して等しい間隔で配置される。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdPSS(n)に対してより良好な周波数ズレ検出性能を有する。その理由は、mシーケンスに関して、デバイスにより検出されるターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは潜在的干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しくない場合、より小さい間隔によって耐周波数ズレ性能が決定されるからである。耐周波数ズレ能力は、ターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しいかまたは可能な限り等しいときのみ、最大値に達することができる。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)は、dPSS(n)のものと同じmシーケンス
に基づいており、mシーケンス
は、同じ生成多項式および同じ初期値を使用して生成されてよく、または異なる生成多項式および初期値を使用して生成されてよいことに留意されたい。これは本明細書で限定されない。
任意選択で、
であり、ここで、Rは正の整数であり、
たとえば、R=4、R=3、またはR=2である。
任意選択で、Δ=21またはΔ=22である。R=2のとき、
である。この場合、第1の同期シーケンスd1(n)に対応する巡回シフト値とdPSS(n)に対応する巡回シフト値の間の間隔が等しい。図4に示されるように、実線矢印は、0、43、および86である、dPSS(n)に対応する巡回シフト値を表し、巡回シフト値間の間隔は43である。破線矢印は、第1の同期シーケンスd1(n)に対応する巡回シフト値を表す。Δ=22の場合、巡回シフト値は、間隔43のちょうど半分に近く、d1(n)に対応する巡回シフト値は、22、65、108となる。この場合、d1(n)に対応する巡回シフト値とdPSS(n)に対応する隣接巡回シフト値との間の間隔が等しい。したがって、第1の同期シーケンスd1(n)は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdPSS(n)に対する最適周波数ズレ検出性能を有する。
任意選択で、オフセット値Δはシグナリングによって通知され、またはオフセット値Δは予め定義される。さらに、オフセット値Δは、RRCシグナリング、SIBもしくはDCIシグナリングを介して基地局によって直接通知されてよく、または別のパラメータによって間接的に示されてよい。代替として、任意選択で、オフセット値Δは、デバイス間のサイドリンク(sidelink)上の制御シグナリングを介して端末デバイスによって直接通知されてよく、または別のパラメータによって間接的に示されてよい。間接的な表示方式では、たとえば、同期シーケンスの識別、または同期シーケンスが属するグループ番号の識別が、表示のために使用されてよい。
たとえば、第1の同期シーケンスは以下の式に従って生成され得る。
ここで、
x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2 (8)
および
[x(6) x(5) x(4) x(3) x(2) x(1) x(0)]=[1 1 1 0 1 1 0] (9)
であり、
x(0)からx(6)は初期値であり、式(8)は、バイナリシーケンス
の生成多項式である。初期値および生成多項式の両方は、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンス、すなわちdPSS(n)の対応する初期値および生成多項式と同じである。式(1)におけるmと比較されると、式(7)におけるm’にはオフセット値Δが加えられ、ここで、0<Δ<43であり、Δは正の整数である。このように、この可能な設計では、第1の同期シーケンスd1(n)は{dPSS(n)}の任意のシーケンスの巡回シフトである。任意選択で、
はそれぞれ、式dPSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。
可能な実装において、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なり、第1の同期シーケンスは、dPSS(n)に対応するmシーケンスと同じ長さを有するが異なる生成多項式を有するmシーケンスを使用することによって生成される。これにより、第1の同期シーケンスと{dPSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関を低減することができる。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計でわずかな変更を必要とし、強いバージョン継承を有する。
この実装では、第1の同期シーケンスの生成多項式は、
としてよく、ここで、[K6,K5,K4,K3,K2,K1,K0]≠[0,0,1,0,0,0,1]であり、Knは整数であり、x(0)からx(6)は初期値である。一般に、シーケンスの初期値はすべてゼロにはできない。シーケンスの初期値がすべてゼロであるとき、対応するシーケンスは、生成多項式を使用して生成されることが不可能である。その理由は、シーケンスの初期値が、mシーケンスにおける巡回シフトレジスタの初期状態に対応するからである。初期値がすべてゼロである場合、巡回シフトレジスタによって出力される結果は常に0となる。初期値の非ゼロ値は、本発明において特に限定されない。
任意選択で、第1の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2である。生成多項式x(i+7)=(x(i+1)+x(i))mod2と、{dPSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式x(i+7)=(x(i+4)+x(i))mod2は、関連のない生成多項式の対である。同じシフトレジスタ長を有するmシーケンスにおいて、関連のない生成多項式の対を使用することにより生成されたmシーケンスのみが最適な相互相関を有する。相互相関は、巡回シフトが等価ではない2つのシーケンスの相関値である。最適な相互相関は、任意の巡回シフト値を有する2つのシーケンスの相互相関値が以下の理論上の最小値を有することを意味する。
ここで、L=2K−1である。たとえば、上記の実施形態において、K=7、およびL=127である。この実装における第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値にかかわらず、第1の同期シーケンスは{dPSS(n)}の任意のシーケンスと異なってよく、したがって、第1の同期シーケンスに対応する巡回シフト値が決定される。加えてさらに、シーケンスが周波数ドメインから時間ドメインへ、または時間ドメインから周波数ドメインへと変更された後に得られるシーケンスの関係付けられた性能は類似する。したがって、受信機の実装アルゴリズムに制限が少なく、実装はより容易である。
同じワイヤレス通信システムにおけるセルラリンクサービス以外の他サービス、たとえば、NRシステムにおいて研究されるサイドリンク(sidelink)では、異なるモードが存在し得る。サイドリンク上のこれらのモードは、異なる方法で定義されることが可能である。たとえば、モードは、異なるプロトコルバージョンで定義された特徴に基づいて決定されてよく、またはモードは、サービスタイプに基づいて決定されてよく、またはモードは、リソース選択および割り当て方式に基づいて決定されてよい。たとえば、第1のモードはeMBBサービスをサポートするために使用され、第2のモードはV2Xサービスをサポートするために使用される。別の例では、代替として、分類がプロトコル標準化処理における技術的特徴に基づいて実行され得る。たとえば、モード1および/またはモード2がバージョンAで定義され、モード3および/またはモード4がバージョンBで定義される。代替として、モードは、リソーススケジューリング方式に基づいて定義され得る。たとえば、モード1は、リソーススケジューリングが基地局の構成または表示に基づく方式であり、モード2は、端末自体によってリソースを選択する方式である。
本出願の実施形態において、任意選択で、同じ端末デバイスまたは同じネットワークデバイスが複数の異なるモードをサポートするとき、同期シーケンスを生成するために異なる方法が使用され得る。言い換えれば、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、第5の同期シーケンスをさらに生成してよく、第5の同期シーケンスおよび第1の同期シーケンスはそれぞれ第1のモードおよび第2のモードに対応している。すべての可能な第1の同期シーケンスが、第1の同期シーケンスセットを形成する。第5の同期シーケンスは、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。この差異は、第5の同期シーケンスが、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスの巡回シフトであること、および/または第5の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。複数のモードにおけるサイドリンク送信が共存するとき、異なるモードにおけるサイドリンク同期信号送信の間の相互干渉も低減または制御されることが可能である。たとえば、第5の同期シーケンスは以下の方式のいずれか1つで生成され得る。
方式1: 第1のモードと第2のモードは同じ生成多項式に対応し、第1の同期シーケンスセットのシーケンスは第1の巡回シフト値に対応し、第5の同期シーケンスは第2の巡回シフト値に対応し、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値とは異なる。
方式2: 第1のモードと第2のモードは、異なる生成多項式に対応する。すなわち、第5の同期シーケンスに対応する生成多項式は、第1の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。
方式3: 第1の同期シーケンスセットにおけるシーケンスは、第1の生成多項式および第1の巡回シフト値に対応し、第5の同期シーケンスは、第2の生成多項式および第2の巡回シフト値に対応し、第1の生成多項式は第2の生成多項式と異なり、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値と異なる。
可能な実装において、第2の同期シーケンスd2(n)は、
、0≦n<127
を満たし得る。
説明を容易にするために、シーケンス
および
が本出願で定義される。第2の同期シーケンスが{dSSS(n)}の任意のシーケンスと異なることは、シーケンス
の巡回シフトであること、および/もしくはシーケンス
の巡回シフトであること、ならびに/または第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。第2の同期シーケンスはまた、ゴールド符号シーケンスに基づいて生成される。第2の同期シーケンスを形成するシーケンス
がそれぞれ1つのmシーケンスに基づいて生成されることは、ゴールド符号シーケンスの上述の特徴から認識できる。したがって、第1の同期シーケンスと同じまたは類似の理由に基づき、シーケンス
の巡回シフトであり、および/またはシーケンス
の巡回シフトであるとき、第2の同期シーケンスと{dSSS(n)}の任意のシーケンスとは理論的に最も低い相関を有し得る。同様に、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}のシーケンスに対応する任意の生成多項式と異なるとき、第2の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号のそれとは異なるゴールドシーケンスに基づいてよく、したがって、第2の同期シーケンスは、{dSSS(n)}の任意のシーケンスと比較的低い相関を有する。相関の分析は上述の説明と同様であり、ここでは詳細は再度説明されない。
1つのケースでは、シーケンス
の巡回シフトであること、および/またはシーケンス
の巡回シフトであることは、以下の方式で実装され得る。第2の同期シーケンスは、
を満たし、ここで、Θは非ゼロ整数である。任意選択で、
は、それぞれ、式dSSS(n)における
の値範囲と同じである。任意選択で、
である。バイナリmシーケンス
が生成された後、二次同期シーケンスdSSS(n)におけるシーケンス
は、巡回シフト値としてm0を使用することによるmシーケンス
の巡回シフトであることが、上記の説明から認識できる。この場合、第2の同期シーケンスd2(n)におけるシーケンス
について、オフセット値Θが、
のものと同じmシーケンス
に基づいて巡回シフト値に加えられる。言い換えれば、シーケンス
は、巡回シフト値としてm0’=Θ+m0を使用することによるmシーケンス
の巡回シフトである。したがって、この場合、シーケンス
の巡回シフトであることを確実にされることができる。さらに、新しい巡回シフト値m0’=Θ+m0が、シーケンス
に対応する巡回シフト値に対して等しい間隔で配置される。この場合、第2の同期シーケンスは、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期シーケンスdSSS(n)に対するより良好な周波数ズレ検出性能を有し得る。その理由は、mシーケンスに関して、デバイスにより検出されるターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しくない場合、より小さい間隔によって耐周波数ズレ検出性能が決定されるからである。耐周波数ズレ能力は、ターゲットシーケンスの巡回シフト値と別の潜在的ターゲットまたは干渉シーケンスの巡回シフト値の間の間隔が等しいかまたは可能な限り等しいときのみ、最大値に達することができる。この場合、シーケンス
のものと同じmシーケンス
に基づいており、mシーケンス
は、同じ生成多項式および同じ初期値を使用して生成されてよく、または異なる生成多項式および初期値を使用して生成されてよいことに留意されたい。これは本明細書で限定されない。
任意選択で、Θ≧45は、巡回シフト値の追加されたオフセット値が45の後にさらに選択されることを示し、Θがゼロよりも大きく、かつ5の整数倍ではないことは、追加されたオフセット値が特に限定されないが、既存の値と同じであることが可能でないことを示し、または、Θが45以上であり、かつ5の整数倍であることは、追加されたオフセット値が45の後にさらに選択され、5の等しい間隔で選択されることを示す。上記の選択方法によれば、新しく生成されたシーケンスは、既存のUuリンク上の二次同期シーケンスと異なってよく、二次同期シーケンスの巡回シフトである。選択が5の倍数の等しい間隔でさらに実行されたとき、シーケンス間の耐周波数ズレの性能がさらに改善されることが可能である。さらに、Θ=45である。オフセット値Θはシグナリングによって示され、またはオフセット値Θは予め定義される。この場合、シーケンス
に対応する巡回シフト値の間隔と
に対応する巡回シフト値の間隔とが等しく、
に対応する巡回シフト値と
に対応する隣接巡回シフト値との間の間隔が等しい。したがって、NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期シーケンスdSSS(n)に対する第2の同期シーケンスd2(n)の周波数ズレ検出性能が改善されることが可能である。
任意選択で、第2の同期シーケンスは、
を満たしてもよい。この場合、オフセット値Θはそれに応じて変化する。m0’の任意の単純な変動は、本出願の実施形態で開示される範囲内にあることを理解されたい。特定の値変化は本出願の実施形態では詳細にリストされない。
任意選択で、オフセット値Θはシグナリングによって通知され、またはオフセット値Θは予め定義される。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2およびx1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2であり、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値であり、x1(0)からx1(6)は初期値である。さらに、任意選択で、[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、および[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]である。この場合、第2の同期シーケンスは以下の式に従って生成され得る。
ここで、
x0(i+7)=(x0(i+4)+x0(i))mod2、
x1(i+7)=(x1(i+1)+x1(i))mod2 (13)
および、
[x0(6) x0(5) x0(4) x0(3) x0(2) x0(1) x0(0)]=[0 0 0 0 0 0 1]、
[x1(6) x1(5) x1(4) x1(3) x1(2) x1(1) x1(0)]=[0 0 0 0 0 0 1] (14)
であり、
である。以下では、この可能なケースを例として使用して、本出願の実施形態で設計された第2の同期シーケンスの特徴をさらに分析する。NRシステムにおけるUuリンク上の一次同期信号について、一次同期信号に対応する式のパラメータの値が表1に示される。
上記式(12)、(13)、および(14)に従って設計された第2の同期シーケンスについて、たとえばΘ=45のとき、式のパラメータの値が表2に示される。
表1と表2の比較から、m0’とm0が異なること、および両方とも126未満であることが認識できる。したがって、上記の方法を使用して生成される第2の周期シーケンスが{dSSS(n)}の任意のシーケンスと理論的に最も低い相関を有することが確実にされることができる。このようにして、2つのシーケンスの相互干渉値が最小化される。
可能な実装において、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、{dSSS(n)}の任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なる。第2の同期シーケンスは、{dSSS(n)}に対応するmシーケンスと同じ長さを有するが異なる生成多項式を有するmシーケンスを使用することによって生成される。これにより、第2の同期シーケンスと{dSSS(n)}の任意のシーケンスとの間の相互相関を低減することができる。さらに、この設計方法は単純であり、NRシステムにおけるUuリンクの設計の変更をわずかに必要とし、強いバージョン継承を有する。特定の長さのゴールドシーケンスは、等しい長さの2つのmシーケンスを使用して生成される。いずれかのmシーケンスの生成多項式が変わる限り、生成されるゴールドシーケンスは異なる。したがって、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式が、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号シーケンスに対応する生成多項式と異なる場合、それらのそれぞれの巡回シフト値にかかわらず、それぞれの生成多項式に基づいて生成されるシーケンスは常に異なり、より低い相互相関を有する。したがって、異なる生成多項式が使用されるとき、第2の同期シーケンスに対応する巡回シフト値は特に限定されない。任意選択で、異なる生成多項式が使用されるとき、NRシステムにおけるUuリンク上の二次同期信号シーケンスのものと同じ巡回シフト値が使用されてよい。
任意選択で、この実装では、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x0(i+7)=(x0(i+3)+x0(i))mod2を含んでよく、ここで、x0(0)からx0(6)は初期値である。
任意選択で、第2の同期シーケンスに対応する生成多項式は、x1(i+7)=(x1(i+3)+x1(i+2)+x1(i+1)+x1(i))mod2を含んでよく、ここで、x1(0)からx1(6)は初期値である。
同じワイヤレス通信システムにおけるセルラリンクサービス以外の他サービス、たとえば、NRシステムにおいて研究されるサイドリンク(sidelink)では、異なるモードが存在し得る。サイドリンク上のこれらのモードは、異なる方法で定義されることが可能である。たとえば、モードは、異なるプロトコルバージョンで定義された特徴に基づいて決定されてよく、またはモードは、サービスタイプに基づいて決定されてよく、またはモードは、リソース選択および割り当て方式に基づいて決定されてよい。たとえば、第1のモードはeMBBサービスをサポートするために使用され、第2のモードはV2Xサービスをサポートするために使用される。別の例では、代替として、分類がプロトコル標準化処理における技術的特徴に基づいて実行され得る。たとえば、モード1および/またはモード2がバージョンAで定義され、モード3および/またはモード4がバージョンBで定義される。代替として、モードは、リソーススケジューリング方式に基づいて定義され得る。たとえば、モード1は、リソーススケジューリングが基地局の構成または表示に基づく方式であり、モード2は、端末によってリソースを選択する方式である。
可能な実装において、任意選択で、同じ端末デバイスまたは同じネットワークデバイスが複数の異なるモードをサポートするとき、同期シーケンスを生成するために異なる方法が使用され得る。言い換えれば、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、第6の同期シーケンスをさらに生成してよく、第6の同期シーケンスおよび第2の同期シーケンスはそれぞれ第1のモードおよび第2のモードに対応している。すべての可能な第2の同期シーケンスが、第2の同期シーケンスセットを形成する。第6の同期シーケンスは、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。この差異は、第6の同期シーケンスに対応する1つもしくは複数のmシーケンスが、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する1つもしくは複数のmシーケンスの巡回シフトであること、および/または第6の同期シーケンスに対応する生成多項式が、第2の同期シーケンスセットの任意のシーケンスに対応する生成多項式と異なることを含む。複数のモードにおけるサイドリンク送信が共存するとき、異なるモードにおけるサイドリンク同期信号送信の間の相互干渉も低減または制御されることが可能である。たとえば、第6の同期シーケンスは以下の方式のいずれか1つで生成され得る。
方式1: 第1のモードと第2のモードは同じ生成多項式に対応し、第2の同期シーケンスセットにおけるシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは第1の巡回シフト値に対応し、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは第2の巡回シフト値に対応し、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値とは異なる。
方式2: 第1のモードと第2のモードは、異なる生成多項式に対応する。すなわち、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスに対応する生成多項式は、第2の同期シーケンスセットにおける任意のシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスに対応する生成多項式と異なる。
方式3: 第2の同期シーケンスセットにおける任意のシーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは、第1の生成多項式および第1の巡回シフト値に対応し、第6の同期シーケンスの1つまたは複数のmシーケンスは、第2の生成多項式および第2の巡回シフト値に対応し、第1の生成多項式は第2の生成多項式と異なり、第1の巡回シフト値は第2の巡回シフト値と異なる。
上記の可能な実装では、
は、同期信号識別NIDを使用して決定され、システムにおけるすべての異なる同期信号識別NIDが同期信号識別セットを形成する。同期信号識別セットは、1つまたは複数のサブセットを含み、サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が、ネットワークデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであること、
第1のデバイスのタイミング基準が、衛星であること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスであること
のうちの少なくとも1つを示す。
任意選択で、同期信号識別セットは2つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスではなく、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が衛星ではなく、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、2つのサブセットの各サブセットにおける同期信号識別は、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されることと、第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されることとのうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、同期信号識別セットは4つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。4つのシーケンスサブセットのそれぞれは、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第3のシーケンスサブセットから決定されること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第4のシーケンスサブセットから決定されること
のうちのいずれか1つを示すために使用される。
任意選択で、同期信号識別セットは5つのサブセットを含み、異なるサブセットは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスの異なる巡回シフト値に対応する。5つのシーケンスサブセットのそれぞれは、以下の情報、
第1のデバイスのタイミング基準がネットワークデバイスであり、同期信号識別は第1のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第2のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が衛星であり、同期信号識別は第3のシーケンスサブセットから決定されること、
第1のデバイスのタイミング基準が、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイスであり、同期信号識別は第4のシーケンスサブセットから決定されること、および
第1のデバイスのタイミング基準が、第1のデバイス自体である、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスであり、同期信号識別は第5のシーケンスサブセットから決定されること、
のうちのいずれか1つを示すために使用される。
上記の同期シーケンス設計解決策によれば、得られた同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。これは、デバイス間の同期性能を改善し、別のソース同期デバイスの同期信号と5G NRシステムにおける同期信号との間の設計差を最小限にする。異なるサービス間の同期性能を確保し、同じエリアに配備された異なるシステムまたはサービスに対する制限を低減するために、既存のシステムに少しの修正を行うことだけが必要である。
以下では、上述の実施形態を参照して、本出願の実施形態において上述の設計で同期シーケンスをどのように適用するかをさらに説明する。
本出願の実施形態は同期信号送信および受信方法を提供する。図5は、本出願の実施形態による方法の概略シグナリング図である。図5および以下のいくつかのステップは任意選択であってよく、本発明のこの実施形態においてすべてのステップが含まれる必要があるようには限定されないことに留意されたい。さらに、ステップのシーケンス番号は単に説明のために使用され、順序を表すものではない。また、特に指定されない限り、本出願のこの実施形態では、第3の同期シーケンスは上記の同期シーケンス
であり、第4の同期シーケンスは上記の同期シーケンス
である。
ステップ501: 第1のデバイスは、第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成する。第1の同期シーケンスは第3の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なり、および/または第2の同期シーケンスは第4の同期シーケンスセットの任意のシーケンスと異なる。
第3の同期シーケンスおよび第4の同期シーケンスの生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されないことに留意されたい。本出願のこの実施形態における第1のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり本出願の実施形態の方法を実行する装置であってよい。
第1の同期シーケンスおよび第2の同期シーケンスの可能な設計および生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されない。第1のデバイスは、第1の同期シーケンスのみ、第2の同期シーケンスのみ、または第1の同期シーケンスと第2の同期シーケンスの両方を生成し得ることに留意されたい。第1のデバイスが第1の同期シーケンスのみまたは第2の同期シーケンスのみを生成するとき、第1のデバイスは、1つのみの同期信号を使用して第2のデバイスとの同期を完了する。第1のデバイスが、第1の同期シーケンスと第2の同期シーケンスの両方を生成するとき、第1の同期シーケンスは一次同期シーケンスであってよく、第2の同期シーケンスは二次同期シーケンスであってよい。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ304によって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のプロセッサ201によって実装されてよい。
ステップ502: 第1のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を送信する。それに対応して、第2のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信する。
第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスを生成した後、第1のデバイスはシーケンスを、対応する時間領域シンボルまたは対応する時間領域シンボルの周波数領域サブキャリアにマッピングし、同期信号を生成し、第1の同期信号および/または第2の同期信号を送信する。
それに対応して、第2のデバイスは、第1の同期シーケンスに対応する第1の同期信号および/または第2の同期シーケンスに対応する第2の同期信号を受信する。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のトランシーバ301によって実装されてよい。当然ながら、動作は、代替として、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ304によりトランシーバ301を制御することによって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のトランシーバ202によって実装されてよい。当然ながら、動作は、代替として、上述されたネットワークデバイス内のモデムプロセッサ201によりトランシーバ202を制御することによって実装されてよい。
ステップ503: 第2のデバイスは、第1の同期情報および/または第2の同期情報に基づいて同期信号識別NIDを取得する。
任意選択で、第2のデバイスは、同期信号識別NIDに基づいて第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定する。上記の説明から、同期信号識別は第1のデバイスのタイミング基準ソースを示すために使用され得ることが認識できる。それに対応して、第2のデバイスは、同期信号識別NIDを取得することによって第1のデバイスのタイミング基準ソースを決定し得る。任意選択で、タイミング基準ソースは、以下のもの、ネットワークデバイス、非ネットワークデバイス、タイミングパラメータとしてネットワークデバイスを使用する第3のデバイス、衛星、非衛星、第1のデバイス自体、タイミングパラメータとして衛星を使用する第3のデバイス、またはネットワークデバイスもしくは衛星と同期されない第3のデバイスのうちのいずれか1つである。
任意選択で、第2のデバイスは、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいてタイミング情報を取得する。具体的には、第2のデバイスは、ローカルに記憶された第1の同期シーケンスおよび/もしくは第2の同期シーケンスに基づいて、または第1の同期シーケンスおよび/もしくは第2の同期シーケンスの信号特徴に基づいて、第1の同期信号および/または第2の同期信号を受信および検出する。このようにして、対応するシンボル、同期信号、スロット、サブフレーム、または無線フレームの境界が取得される。次いで、タイミング情報を取得するために、フレーム番号の表示信号を参照して、各無線フレーム、サブフレーム、スロット、同期信号、またはシンボルの正確な位置がさらに決定される。
任意選択で、第2のデバイスが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて同期信号識別NIDを取得することは、第2のデバイスが、第1の同期信号および/または第2の同期信号に基づいて第1の識別
および/または第2の識別
を取得し、第1の識別
および/または第2の識別
に基づいて同期信号識別NIDを決定することを含む。
任意選択で、第2のデバイスが、第1の識別
および/または第2の識別
に基づいて同期信号識別NIDを決定することは、
または
を含む。
第3の同期シーケンスおよび第4の同期シーケンスの生成方式は上述されており、ここでは詳細は再度説明されないことに留意されたい。本出願のこの実施形態における第2のデバイスは、端末デバイス、ネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあり本出願の実施形態の方法を実行する装置であってよい。
このステップにおける動作は、上述された端末デバイス内のモデムプロセッサ304によって実装されてよい。
このステップにおける動作は、上述されたネットワークデバイス内のプロセッサ201によって実装されてよい。
上述の方法を使用することによって送信された第1の同期シーケンスおよび/または第2の同期シーケンスは、5G NRシステムにおける同期シーケンスセットの任意の同期シーケンスと異なることが可能であり、それにより、別のソース同期デバイスの同期信号と、NRシステムにおけるUuリンク上の同期信号との間の干渉を効果的に低減する。これは、デバイス間の同期性能を改善し、別のソース同期デバイスの同期信号と5G NRシステムにおける同期信号との間の設計差を最小限にする。異なるサービス間の同期性能を確保するために、既存のシステムに少しの修正を行うことだけが必要である、それにより可能なシステム構築を簡素にする。
本発明の例は、上述の方法を実装するように構成された装置(たとえば、集積回路、ワイヤレスデバイス、または回路モジュール)をさらに提供する。本明細書に説明されるパワートラッカおよび/またはパワージェネレータを実装するための装置は、独立したデバイスであってよく、またはより大きなデバイスの一部であってよい。デバイスは、(i)独立したIC、(ii)1つもしくは複数のICのセットであって、セットは、データおよび/もしくは命令を記憶するように構成されたメモリICを含み得る、(iii)RF受信機またはRF送信機/受信機などのRFIC、(iv)移動局モデムなどのASIC、(v)別のデバイスに埋め込まれることが可能なモジュール、(vi)受信機、セルラ電話、ワイヤレスデバイス、携帯電話、もしくは移動ユニット、または(vii)その他であってよい。
本発明の実施形態で提供される方法および装置は、端末デバイスまたはネットワークデバイス(まとめてワイヤレスデバイスと呼ばれることがある)に適用され得る。端末デバイスまたはネットワークデバイスまたはワイヤレスデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で動作するオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で動作するアプリケーション層を含んでよい。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、処理(process)を使用してサービス処理を実装する任意の1つまたは複数のタイプのコンピュータオペレーティングシステム、たとえば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレスブック、ワードプロセッシングソフトウェア、およびインスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。また、本発明の実施形態では、本発明の実施形態における方法のコードを記録するプログラミングを実行することによって、本発明の実施形態における信号送信方法に従って実行体が通信を実行することができるならば、方法の実行体の具体的構造は本発明の実施形態で限定されない。たとえば、本発明の実施形態におけるワイヤレス通信方法は、端末デバイスもしくはネットワークデバイスによって、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にありプログラムを呼び出して実行できる機能モジュールによって実行されてよい。
当業者は、本明細書に開示された実施形態で説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションおよび設計制約条件に依存する。当業者は記載された機能を実装するために特定の用途ごとに異なる方法を使用してよいが、実装が本発明の実施形態の範囲を超えるとみなされるべきではない。
また、本発明の実施形態における態様または特徴は、標準的なプログラミングおよび/もしくはエンジニアリング技術を使用する方法、装置、または製品として実装されてよい。本出願で使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、または媒体からアクセスされることが可能であるコンピュータプログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD))またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリコンポーネント(たとえば、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(erasable programmable read−only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含み得るが、これらに限定されない。加えて、本明細書に記載された様々な記憶媒体は、情報を記憶するように構成された1つもしくは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表し得る。用語「機械可読媒体」は、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを記憶し、内包し、および/または運ぶことができる様々な他の媒体を含み得るが、これらに限定されない。
上述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されたとき、本発明の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよく、または1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタへ、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))方式またはワイヤレス(たとえば、赤外線、ラジオ、もしくはマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合するサーバもしくはデータセンタのようなデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであってよい。
上述の処理のシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。処理の実行順序は、処理の機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装処理に対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
便宜上および簡潔な説明のため、上述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作処理に関して、上述の方法の実施形態における対応する処理を参照すること、および詳細はここで再度説明されないことを当業者は明確に理解し得る。
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実装され得ることを理解されたい。たとえば、記載された装置の実施形態は例に過ぎない。たとえば、ユニットへの分割は論理的機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であってよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされもしくは別のシステムに統合されてよく、またはいくつかの特徴が無視されもしくは実行されなくてよい。さらに、表示されまたは論じられた相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用することによって実装されてよい。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または別の形態で実装されてよい。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもされなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本発明の実施形態における技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態で説明される方法のステップの全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはアクセスネットワークデバイスなどであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は、本発明の実施形態の特定の実装に過ぎず、本発明の実施形態の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明の実施形態で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考えられる任意の変形または置換は、本発明の実施形態の保護範囲内に入るものとする。