JP2021532989A - リベット挿入方法および装置 - Google Patents

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Abstract

リベット挿入装置を使用してリベットを被加工物に挿入する方法であって、第1のリベット挿入ステップ中に、被加工物材料のスラグが被加工物から取り除かれ、ダイに設けられた孔の中に移動するように、パンチおよびダイを使用してリベットを被加工物に打ち込むステップと、ダイを変更または交換してリベット受けダイ表面を用意するステップと、次に、第2のリベット挿入ステップ中に、リベットの軸部がリベット受けダイ表面によって据え込まれるように、パンチを使用してリベットをさらに被加工物に打ち込むステップとを含む方法。【選択図】 図1

Description

本発明は、リベットを被加工物に挿入する方法、および関連する装置に関する。
セルフピアシングリベット(self−piercing rivet:自己穿孔リベットとも称される)は十分に確立された技術であり、接着剤と組み合わせて金属被加工物を接合するために使用される。セルフピアシングリベットは、自動車産業でアルミニウム製の車両パネルを接合するために使用される。アルミニウムは、比較的柔らかく、比較的延性があるため、セルフピアシングリベットを使用した接合に特に適している。セルフピアシングリベットを使用して形成される典型的な接合部では、2枚の重なり合う材料シートを含む被加工物が適切な形状のダイ上に配置される。セルフピアシングリベットは、材料シートに挿入される。リベットの軸部は、上の材料シートを通過し、次に、下の材料シートの中に移動し、ダイに接近したときに外側に広がる。軸部を外側に広げることは、リベットの据え込みと呼ばれ得る。軸部は、外側に広がったとき、下の材料シートが軸部の広がった部分を包み込むように下のシート内に延びる。これは、リベットと下の材料シートとの安定した係合をもたらす。上の材料シートおよび下の材料シートは、リベットの頭部とリベットの広がった軸部との間にしっかりと保持され、これにより、材料シート間の安定した接合部が形成される。リベットの挿入中に、下のシート材料は、ダイに入り込み、材料のいわゆるボタン(***したディスク)を形成する。この方法でアルミニウムのシートを接合することは、効率的かつ効果的であり、自動車産業でアルミニウムボディの車両の製造中に広く使用されている。
セルフピアシングリベットは、アルミニウムなどの比較的柔らかく延性のある材料の接合には非常に効果的であるが、超高強度鋼(引張強度が800MPa以上の鋼を意味すると考えられ得る)、マグネシウム、7000系アルミニウム、鋳造アルミニウム、および炭素繊維などの延性のより低い材料の接合にはあまり適さない。セルフピアシングリベットは、良好な接合部を形成するために2つの要件を、すなわち、最下部の被加工物との係合(連結とも呼ばれる)をもたらすために被加工物に貫入し、外側に広がることを満たさなければならない。延性がより低い材料でこれらの要件を満たすことは困難であり得る。なぜなら、低延性材料に亀裂を生じさせることなく、低延性材料に連結部を設けるために、低延性材料に貫入することは難しく、十分な広がりを達成することも難しいからである。
リベットが損傷なく超高強度鋼(UHSS:Ultra High Strength Steel)などの低延性材料に貫入し得ることを保証する1つの方法は、硬度が非常に高い(例えば、硬度が530HV以上の)リベットを使用することである。これにより、リベットが潰れることなくUHSSに貫入することが可能になる。しかしながら、硬度が非常に高いリベットは、比較的脆く、被加工物に挿入されたときに亀裂を示すことがよくある。これにより、接合部は、比較的弱くなり、接合部に動的な負荷(例えば、車両が移動しているときに発生し得るような)がかかったときに破損しやすくなり得る。
本発明の目的は、従来技術に関連する欠点を克服する方法および装置を提供することである。本方法および本装置は、UHSS、マグネシウム、7000系アルミニウム、鋳造アルミニウム、炭素繊維、または他の低延性材料を含む被加工物を接合するのに適し得る。
本発明の第1の態様によれば、リベット挿入装置を使用してリベットを被加工物に挿入する方法であって、第1のリベット挿入ステップ中に、被加工物材料のスラグ(slug)が被加工物から取り除かれ、ダイに設けられた孔の中に移動するように、パンチおよびダイを使用してリベットを被加工物に打ち込むステップと、ダイを変更または交換してリベット受けダイ表面を用意するステップと、次に、第2のリベット挿入ステップ中に、リベットの軸部がリベット受けダイ表面によって据え込まれるように、パンチを使用してリベットをさらに被加工物に打ち込むステップとを含む方法。
第2のステップの終了時に、リベットの頭部は、被加工物の上面に対して所望の位置に静止し得る。例えば、頭部は、被加工物の上面と接触し得る。
本発明の実施形態は、数十kNの水準の力を加えることができるアクチュエータを被加工物の両側に設けることを必要とせずに、2つの別々の工程で被加工物を穿孔し、次にかしめることを可能にする。
リベットの挿入の全体を通して、被加工物は、リベット挿入装置のノーズによってダイアセンブリにクランプされ得る。
一部の事例では、第1のリベット挿入ステップの後、かつ第2のリベット挿入ステップの前に、リベットの軸部の下端は、被加工物を越えて延びていない。リベットの軸部の下端は、第2のリベット挿入ステップの前、被加工物の最下面と実質的に面一であり得る。他の事例では、軸部の下端は、被加工物の最下面を越えて(例えば、わずかに越えて)延び得る。
ダイを交換することは、孔を備えるダイを取り除いて、リベット受けダイ表面を有するダイに取り替えることを含み得る。
ダイを変更することは、ダイの内側部分を取り除いて、リベット受けダイ表面を含むダイ内側部分に取り替えることを含む。
リベットは、リベットの軸部に沿って途中に特徴的外形を含み得、特徴的外形は、特徴的外形が被加工物と接触したときにリベットを被加工物に押し込むのに必要な力が増加するようにリベットと被加工物との係合を高める。
リベット挿入装置は、リベットの位置を示すフィードバックを受信し得、第1のリベット挿入ステップがリベットを所望の位置に挿入したときに力を加えることを停止し得る。
本発明の第2の態様によれば、ノーズアセンブリ、パンチ、およびダイアセンブリを備えるリベット挿入装置であって、ダイアセンブリが、被加工物を受けるように構成されたクランプ表面を有するダイハウジングを備え、被加工物が、ノーズアセンブリによってクランプ表面に対してクランプされ、ダイアセンブリが、孔を含むダイと、リベット受け表面を有するダイとを入れ替えるように構成されたダイ交換装置をさらに含むか、またはダイ孔を備えるダイ内側部分と、ダイ受け表面を備えるダイ内側部分とを入れ替えるように構成されたダイ変更装置を含むリベット挿入装置が提供される。
ダイ交換装置は、一方のダイまたは他方のダイをダイアセンブリのリベット受け位置に移動させることを可能にする枢動支持体に保持された2つのダイを備え得る。
ダイ変更装置は、ダイ孔が設けられた軸線方向に移動可能なロッドを備え得、さらに、リベット受け表面を備える取り外し可能なダイピースを備え得、取り外し可能なダイピースは、軸線方向に移動可能なロッドの一端の位置に移動可能であり、またこの位置から移動可能である。
ダイアセンブリは、ダイまたはダイ内側部分を所定の位置に保持するように構成されたロックを備え得る。
ダイアセンブリは、ダイまたはダイ内側部分を移動させるように構成された電気アクチュエータまたは空気圧アクチュエータをさらに備え得る。
リベット挿入装置は、リベットの位置を示すフィードバックを受信するように構成されたコントローラを備え得る。コントローラは、第1のリベット挿入ステップがリベットを所望の位置に挿入したときに、リベットに加えられている力を停止するように構成され得る。
本発明の第3の態様によれば、頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、リベットの軸部の途中から上に頭部の下側まで延びる複数のリブを備えるリベットが提供される。
リブは、頭部に向かって延びるにつれて外側にテーパ状であり得る。
本発明の第4の態様によれば、頭部と、凹部を備える円筒形の軸部とを備えるリベットであって、軸部が、上側部分および下側部分を備え、上側部分の直径が、下側部分よりも大きいリベットが提供される。凹部の深さは、軸部の下側部分の長さ未満であり得る。
面取りされた移行部または湾曲した移行部は、軸部の上側部分と下側部分との間に延び得る。
本発明の第5の態様によれば、頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、軸部の周りに周方向に延びるリッジを備えるリベットが提供される。
リッジは、湾曲した外面を有し得る。
本発明の第6の態様によれば、頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、リベット軸部の周りに延びる刻み付き帯状部を備えるリベットが提供される。
本発明の第7の態様によれば、本発明の第1の態様の方法を使用して形成されたリベット接合部を備える車両が提供される。
本発明の態様のうちの1つの特徴に関して上に述べた利点は、同じまたは同等の特徴を有する本発明の他の態様にも等しく当てはまる。本発明のいずれか1つの態様に関して上に述べた任意選択の特徴は、本発明の他の態様のいずれかと組み合わされ得る。
次に、添付の図を参照して、単なる例として本発明の特定の実施形態を説明する。
本発明の実施形態によるリベット挿入装置の斜視図である。 リベットおよび被加工物に加えて、図1のリベット挿入装置の一部を形成し得るダイアセンブリおよびノーズの断面図である。 図2と同じ断面図であるが、第1のリベット挿入ステップ中の被加工物へのリベットの挿入を示している。 同じ断面図であるが、ダイアセンブリのダイの変更を示している。 ダイの変更をより詳細に示す、ダイアセンブリの一部の斜視図である。 ダイの変更をより詳細に示す、ダイアセンブリの一部の斜視図である。 図2〜図4と同じ断面図であるが、第2のリベット挿入ステップ中の、被加工物へのリベットのさらなる挿入およびリベット軸部のかしめを示している。 図7と同じ断面図であるが、ノーズの後退およびダイの変更を示している。 ダイの変更をより詳細に示す、ダイアセンブリの一部の斜視図である。 ダイの変更をより詳細に示す、ダイアセンブリの一部の斜視図である。 本発明の実施形態によるリベットを示している。 本発明の実施形態によるリベットを示している。 本発明の実施形態によるリベットを示している。 本発明のさらなる実施形態によるリベットを示している。 本発明のさらなる実施形態によるリベットを示している。 本発明のさらなる実施形態によるリベットを示している。
図1は、本発明の実施形態によるリベット挿入装置2および関連するキャリアを示している。キャリアは、上顎6および下顎8を有するCフレーム4を備える。ダイアセンブリ10は、Cフレームの下顎8に設けられる。リベット挿入装置2は、以下でさらに説明するように、ダイアセンブリ10上に配置された被加工物(図示せず)にリベットを挿入する。
リベット挿入装置2は、円筒形ハウジング14およびノーズアセンブリ16において軸線方向に移動する慣性駆動往復パンチ(inertially driven reciprocal punch)(図1では隠れている)を駆動するように動作する電気駆動部12を備える。慣性電気駆動部が示されているが、他の形態の駆動部が使用されてもよい。例えば、電気駆動部は、パンチを直接駆動する電気モータ(パンチの位置に関するリアルタイムのフィードバックに基づいて制御され得る)を備え得る。別の例では、油圧駆動部が使用され得る。しかしながら、電気駆動部は油圧油の供給を必要としないため、電気駆動部が好ましくあり得る(油圧油の供給は困難な場合があり、油圧油は、漏れた場合に安全衛生上のリスクをもたらし得る)。往復パンチは、ノーズアセンブリ16から被加工物(図示せず)中にリベットを挿入するために使用される。リベット挿入装置2は、(以下でさらに説明するように)リベットの挿入中およびリベットの据え込み中にノーズアセンブリ16を被加工物にクランプするために使用され得る追加の駆動部(見えない)をさらに備え得る。電気駆動部12および追加の駆動部は、(例えば、制御装置を使用して)独立して制御可能であり得る。追加の駆動部は、例えば、電気駆動部または油圧駆動部であり得る。ノーズアセンブリ16を被加工物にクランプするために使用され得る駆動部の例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5752305号明細書に記載されている。
リベットは、空気圧またはガス圧下で、供給管(図示せず)を介してノーズアセンブリ16に供給される。次に、リベットは被加工物中に挿入される。代替的な構成では、リベットは、キャリアテープ(図示せず)で搬送によってノーズアセンブリ16に供給され得る。
制御システム23は、ノーズアセンブリ16へのリベットの供給を制御するように構成され、往復パンチの動作を制御するように構成される。制御システム23はまた、パンチを移動させる駆動部およびノーズを移動させる駆動部などの、リベット挿入装置2の他の部分を制御し得る。制御システム23は、プロセッサおよびメモリを備え得、メモリは、リベット挿入装置2の動作に関する命令を記憶する。プロセッサは、命令を処理し、リベット挿入装置2の動作を制御する出力を提供し得る。
図2は、被加工物24およびリベット挿入装置のノーズ26と共に、本発明の実施形態によるダイアセンブリ10を断面で示している。このリベット挿入装置は、図1に示されているリベット挿入装置2に対応し得る(ノーズ26は、図1に示されているノーズアセンブリ16の一部を形成する)。ダイアセンブリは、ハウジング30と、ハウジング内で移動可能なロッド32とを備える。ダイアセンブリは、Cフレームの下顎8に取り付けられた基部33(両方とも概略的に示されている)を含む。アクチュエータ31(概略的に示されている)は、ロッド32をハウジング30内で軸線方向に移動させる。アクチュエータ31は電気的なものであり得る。以下でさらに述べる理由により、アクチュエータ31は、リベットの配置に必要な大きさの力を加える必要がない。したがって、パンチを駆動するために使用される慣性駆動装置よりもコンパクトな電気アクチュエータが使用され得る。他の形態のアクチュエータが使用されてもよい。例えば、空気圧アクチュエータが使用されてもよい。
ロック(図示せず)は、ロッド32が図2に示されている位置にあるときにロッド32を所定の位置にロックして、ロッドが軸線方向に移動し得ないようにする。一実施形態では、ロックは、ロッド32に形成された開口(例えば、盲孔(blind bore))に通されるピンである。開口は、軸線方向に対して横方向にロッド32内に延び得る。アクチュエータ(例えば、電気または空気圧)は、ピンを移動させてロッド32と係合およびロッド32から離脱させることで、ロッドをロックおよびロック解除するために使用され得る。
代替的なロックでは、ロッド32は、図2に示されている位置に移動されるときに回転(例えば、部分的に回転)され得る。ロッド32は、ロッド32が回転されるときにハウジング30のスロットに入るピンを備え得る。スロットは、例えば、ピンがスロットに配置されたときにロッド32が軸線方向に移動し得ないように、軸線方向に対して横方向に延び得る。ロッド32を軸線方向に移動させたい場合、ピンがスロットから離れるようにロッドを回転させることで、ロッド32を軸線方向に移動させることが可能になり得る。1つより多くのピンおよび関連するスロットが設けられ得る。代替的な構成では、ロッド32はスロットを備えてもよく、ハウジング30はピンを備えてもよい。
リベット挿入ツール2のノーズ26は、既知の方法で圧縮コイルばねを使用して被加工物24にクランプされ得る。圧縮コイルばね(図示せず)は、ノーズアセンブリ16に収容され、ノーズ26を下方に付勢する。Cフレーム4が被加工物24の位置に移動されたら、ノーズ26は、設定位置まで前進される。ノーズ26が設定位置にあるとき、コイルばねは、被加工物にクランプ力を加える。
ハウジング30の上端は、ダイアセンブリ10のダイ37の外側部分34を形成し、ロッド32の上端は、ダイの内側部分36を形成する。孔38は、ロッドの上端を起点として、ロッド32内に下方に延びる。孔38の上端は、ダイ外側部分34およびダイ内側部分36によって形成される、ダイ37の中央開口を提供する。ダイ外側部分34、ダイ内側部分36、および孔38によって形成されるダイ37は、リベットが被加工物24を貫通する穴を穿孔することを可能にすることから、ピアシングダイ(piercing die)37と呼ばれ得る。
ロッド32の孔38は、円筒形の上側部分40、テーパ状の中央部分42、および円筒形の下側部分44を備える。円筒形の下側部分34の直径は、円筒形の上側部分40よりも大きい。これは、被加工物材料のスラグが、妨げられることなく孔38の円筒形の下側部分44を下方に移動する(以下でさらに説明するように)ことを可能にする。代替的な実施形態(図示せず)では、孔の上側部分は、外側にテーパ状であってもよい(すなわち、ダイの上側部分は円筒形ではない)。
ロッド32の上端の近傍に内側段部46が設けられる。ハウジング30には、対応する内側段部48が設けられる。段部46、48は、ロッド32がハウジング30内で上方に移動されるときに段部がハウジングに対するロッドの最終的な位置を決定するように構成される。例えば、段部が互いに係合されたときに、ハウジング30によって形成されたダイ外側部分34の最上面が、ロッド32によって形成されたダイ内側部分36の最上面と同一平面上(または実質的に同一平面上)にある(図示のように)ように、段部46、48は配置され得る。段部46、48は、協同して、ロッド32の軸線方向の移動を制限するハードストップ(hard stop)を形成する。
ダイアセンブリ10は、取り外し可能なダイピース50および枢動アーム52をさらに備える。これらについては、以下でさらに詳細に説明する。ダイアセンブリ10は、Cフレーム(例えば、図1に示されているタイプの)の下顎8に固定される。
使用中、ロッド32は、最初に、ハウジング30に対して係合する(ロッド32の段部46がハウジングの段部48と係合する)ように配置される。ダイ外側部分34、ダイ内側部分36、および孔38の上側部分40は、協調して、平面状(または実質的に平面状)の最上面を有するダイ37を形成する。リベット挿入装置2(図1を参照)を保持するCフレーム4は、被加工物24がリベット挿入装置のダイアセンブリ10とノーズアセンブリ16との間に配置されるように操作される。実施形態では、被加工物は、超高強度鋼(UHSS)から形成された上層60を含み得、UHSSまたは何らかの他の材料の下層をさらに含み得る。他の材料もまた、低延性のもの、例えば、マグネシウム、7000系アルミニウム、鋳造アルミニウム、または炭素繊維であってもよい。リベット挿入装置のノーズ26は、ダイ37に向かって移動され、ノーズは、ノーズとダイとの間に被加工物24をクランプする。リベット5が、ノーズに提供される。パンチ3は、リベットを被加工物24に打ち込むために使用される。
図3を参照すると、リベット5は、ダイ37と協働して、被加工物24からスラグ60a、62aを切断している。スラグ60a、62aは、孔38の上側部分40に押し込まれ、次に、孔の、外側にテーパ状の中央部分42を通って移動する。次に、スラグ60a、62aは、孔38の円筒形の下側部分44を通って下方に落下する。ダイ37の円筒形の上側部分40の直径は、リベット軸部7の直径よりも大きい(例えば、リベット軸部の直径よりも少なくとも0.1mm大きい)。孔38の上側部分40は、リベットの軸部7と協働して、被加工物24から切断されるスラグ60a、62aの直径を決定する。これらの直径は、孔38の円筒形の下側部分44の直径よりも小さいため、スラグは、妨げられることなく容易に、孔の円筒形の下側部分を下方に移動することができる。図3は、孔38の円筒形の下側部分44を降下する途中のスラグ60a、62aを示している。
孔38の上側部分40の直径は、例えば、リベット軸部7の直径(被加工物24へのリベットの挿入前に測定される)よりも最大で約30%大きくてもよい。孔38の上側部分40の直径が、リベット軸部7の直径よりも大幅に大きい(例えば、10%以上大きい)場合、これにより、リベット5によって被加工物に開けられる穴は外側にテーパ状になる。すなわち、被加工物の穴の最下端の直径は、被加工物の穴の最上端よりも大きくなる。これは、好適には、次のステップ(以下でさらに説明する)中にリベットが外側にかしめられ得るテーパ状の空間を提供する。
図3では、リベット5が、被加工物24に挿入されている。しかしながら、リベット5の軸部7は有意に広がっておらず、したがって、リベットと被加工物の下層62とは有意に連結されていない。本方法の次のステップは、この連結をもたらす。図3から理解されるように、リベット5は、被加工物24に完全に打ち込まれていない。そうではなく、リベット5は、被加工物24に途中まで打ち込まれている。リベット5の軸部7の下端は、被加工物24の最下面と実質的に面一である。他の実施形態では、軸部7は、被加工物24の最下面と実質的に面一でなくてもよい。しかしながら、すべての実施形態において、この段階のリベット5は、被加工物24に完全に挿入されていない(すなわち、さらなるリベット挿入ステップはまだ行われていない)。一般に、リベット頭部9の上面は、例えば、第1のリベット挿入ステップの後、被加工物24の上面から1〜4ミリメートル突出し得る。
図4に示されているように、パンチ3は、リベット5から引き離される。ロッド32は、リベット5および被加工物24から引き離される。ノーズ26は、ハウジング30の上端に対して被加工物24をクランプし続ける。ダイ内側部分36は、ロッド32の後退によって被加工物24から取り除かれているが、ダイ外側部分34は、被加工物の所定の位置に留まる。
ロッド32の初期位置からの後退は、図5および図6にも示されている(図5は、初期位置にあるロッドを示しており、図6は、後退されている最中のロッドを示している)。最初に図5を参照すると、ロッド32、取り外し可能なダイピース50、枢動アーム52、および基部33がすべて斜視図に示されている。ロッド32は、ロッド32に凹設された、ロッドに沿って途中まで延びるスロット35を含む。ロッドの反対側には、対応するスロット(見えない)が設けられている。取り外し可能なダイピース50は、スロット35に受け入れられるピン(見えない)を備えるアーム53を含む。スロット35は、取り外し可能なダイピース50がロッド32に沿って上下に移動することを可能にする。
ロッドが後退されるとき、取り外し可能なダイピース50は、最初はロッド32と共に移動する。この移動の結果として、取り外し可能なダイピース50は、枢動アーム52の肩部51と接触する。枢動アーム52の肩部51は、取り外し可能なダイピース50のさらなる下方運動を阻止する。その結果、ロッド32が下方に移動し続けると、取り外し可能なダイピース50は、スロット35に沿って、ロッド32の上方に移動する。この移動は、取り外し可能なダイピース50がスロット35の上部に達するまで続く。次に、ロッド32をさらに下方に移動させると、図4および図6に示されているように、取り外し可能なダイピース50はアーム53のピンを中心に回転する。取り外し可能なダイピース50の回転は、取り外し可能なダイピースがロッドの上端に着座するまで続く。
図7を参照すると、取り外し可能なダイピース50が、ロッドの端部の真上に配置されるまで、枢動アーム52の肩部51によって押されるように、ロッド32は十分に後退される。次に、ロッドは、リベット5および被加工物24に向かって上方に移動されて戻される。取り外し可能なダイピース50は、リベット受けダイ表面54を備える。リベット受けダイ表面54は、その中心に突起55(ピップ(pip)と呼ばれ得る)を含み得る。他の実施形態では、リベット受けダイ表面54は実質的に平坦であってもよい。取り外し可能なダイピース50は、上側部分56および下側部分57をさらに備える。下側部分57は、上側部分56よりも広く、上側部分と下側部分との間には、段部58が存在する。この段部58は、ダイアセンブリハウジング30の段部48と係合するように構成される。段部48、58間の係合は、ロッド32および取り外し可能なダイピース51のさらなる上方移動を阻止する。
図7において、ロッド32は、取り外し可能なダイピース50の段部58がダイアセンブリ10のハウジング30の段部48と係合するまで上方に移動されている。取り外し可能なダイピース50の段部58とリベット受けダイ表面54(ピップ55を除く)との間隔は、ハウジング30の段部48と最上面との間隔よりも小さい。その結果、リベット受けダイ表面54は、ダイ外側部分34と同一平面上にない。取り外し可能なダイピース50は被加工物24と接触せず、それどころか、リベット受けダイ表面54と被加工物24との間には、隙間70が存在する。ダイ外側部分34およびリベット受けダイ表面54は、リベットの軸部7を据え込むために使用され得るダイ39を一緒に形成する。これは、かしめと呼ばれ得、ダイ39は、かしめダイ39と呼ばれ得る。
ハウジング30の段部48および取り外し可能なダイピース50の段部58は、協同して、ロッド32の軸線方向の移動を制限するハードストップを形成する。リベット受けダイ表面54(ピップ55を除く)と、ハウジング30によって形成されたダイ外側部分34の上面との間隔は、例えば、約1.5mm(例えば、プラスマイナス0.5mm)であり得る。この間隔は、リベット受けダイ表面54から突き出たピップ55の高さに対応し得る。リベット受けダイ表面54とダイ外側部分34の上面との間隔の大きさは、かしめステップの後で(すなわち、接合が完了したときに)被加工物から延びるリベット軸部7の長さを決定する。実施形態(図示せず)では、リベット受けダイ表面54は、ダイ外側部分34の上面と実質的に面一であってもよく、その場合、リベット軸部7は、接合が完了したときに被加工物24の最下面と実質的に面一であってもよい。一般に、リベット受けダイ表面54(ピップ55を除く)とダイ外側部分34の上面との間隔は、最大で2mmまたは最大で3mmであり得る(または、上で指摘したように間隔は存在しなくてもよい)。
ロッド32が所定の位置に配置されると、取り外し可能なダイピースの段部58がハウジング30の段部48と係合した状態で、パンチ3は、下方に移動されて、リベット5を再び下方に打ち込む。この第2のリベット挿入ステップでは、リベットの頭部9が被加工物24の上層60に押し込まれるように、リベット5はさらに下方に押される。同時に、軸部7の下端が、取り外し可能なダイピース50のリベット受けダイ表面54に押し付けられる。これにより、概略的に示したように、軸部7は外側に広がる。軸部7の広がりは、リベット受けダイ表面54から突き出たピップ55によって促進され得る。
ノーズ26は、この第2のリベット挿入ステップ中、被加工物24をダイアセンブリ10のハウジング30にクランプし続ける。第2のリベット挿入ステップの結果として、図7に示されているように、軸部7の下端は、外側に広がり、被加工物の下層62との連結部を形成する。さらに、頭部9は、被加工物の上層60に押し込まれ、上層との連結部を形成する。このようにして、リベット3は、被加工物の上層60および下層62に連結されて被加工物24の接合部を形成する。
被加工物に外側にテーパ状の穴を開ける利点は、かしめステップ中に、リベット軸部が被加工物材料を外側に押し出す必要なしに、リベット軸部7が変形するのに利用可能な空間が存在することである。これは、例えば、被加工物が延性の低い最下シート(例えば、UHSS、マグネシウム、7000系アルミニウム、鋳造アルミニウム、または炭素繊維)を備える場合に好適であり得る。なぜなら、リベット軸部が、シートまたはリベットを損傷させることなく低延性シートを外側に押し出すことが困難であり得るからである。
リベット挿入装置のノーズ26が、上記のリベット挿入プロセスの全体を通して、ノーズと、ハウジング30によって形成されたダイ外側部分34との間に被加工物24をクランプすることに留意されたい。すなわち、ノーズ26は、第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)の前に被加工物24をハウジング30にクランプし、第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)が完了するまで所定の位置に留まる。これにより、リベット挿入プロセスの全体を通して被加工物24およびリベット5がパンチ3およびダイ37に位置合わせされたままとなることが保証される。穿孔ステップの後にノーズが外される場合、かしめステップのためにパンチ3とダイ37との位置合わせを保証することは困難である。さらに、リベットの軸部と被加工物最下層62とが連結されていないため、被加工物24の層60、62が反り返って離れ得る。クランプはまた、リベット挿入プロセス中に被加工物24が曲がることを阻止するか、または最小限に抑える。
図8を参照すると、パンチ3は、ノーズ26内に後退されており、ノーズ26は、被加工物24から後退されている。ロッド32は、ハウジング30内に後退されており、被加工物24から離れている。図9および図10は、取り外し可能なダイピース50がロッド32の端部からどのように取り外されるかを斜視図で示している。最初に図9を参照すると、ロッド32が後退されるとき、アーム53の下角部分が、カム表面41と接触する。カム表面は、図8にも示されている。カム表面は、例えば、ハウジング30の一部または基部33の一部を形成してもよい。カム表面41は、アーム53の下角部分を押す。対応するカム表面は、取り外し可能なダイピース50の他方のアーム(見えない)の下角部分を押し得る。図10に示されているように、アーム53の下角部分を押すカム表面は、ピン(見えない)を中心に取り外し可能なダイピース50を枢動させる。これにより、取り外し可能なダイピース50は、ロッド32の脇のその元の位置に戻される。
続いて、ロッド32は、図2に示されている位置にロッドを戻すために、ハウジング30の上部に向かって上方に移動され得る。枢動アーム52は、枢動アームがロッド32に押し付けられるように、例えばねじりばね(図示せず)などのばねによって、弾性的に付勢され得る。ロッド32の上方移動中に、枢動アーム52は、取り外し可能なダイピース50によって、枢動アームのカム表面72との係合により、脇に押しやられる。取り外し可能なダイピース59が枢動アームを越えて移動したら、枢動アーム52に加えられている弾性付勢は、枢動アームを移動させて再びロッド32と係合させる。このようにして、ロッド32および取り外し可能なダイピース50は、図2に示されている配置に戻される。次に、リベット挿入装置2は、別のリベットを被加工物24または異なる被加工物に挿入するために使用され得る。代替的な構成では、枢動アーム52の回転移動を制限して、ロッド32と係合しないようにするストップが設けられてもよい。
アクチュエータ31は、図2〜図6では詳細に示されていない。任意の適切なアクチュエータ、例えば、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9387557号明細書に示されているようなアクチュエータが使用され得る。
従来技術と比較される本発明の利点は、リベット3の軸部7を変形させるのに十分な力を加えることができるアクチュエータをリベット挿入装置2のダイ側に設ける必要がないことである。リベットの軸部7を変形させるのに必要な力は、数十kN(例えば、70kN以上)であり得る。代わりに、必要なのは、ロッド32を移動させるのに十分な力(例えば、数kN以下)を提供するアクチュエータだけである。ロック(上記の)が、ロッド32を所定の位置に保持する。ロックは、リベットの軸部7を変形させるのに必要な力に耐えるのに十分な強度がある。リベット5の軸部7を変形させる力は、駆動部12によって駆動されるパンチ3を使用して加えられる。したがって、パンチ3を駆動する駆動部12は、最初のリベット挿入ステップ(穿孔ステップと呼ばれ得る)および次のリベット軸部広げステップ(かしめステップと呼ばれ得る)の両方に使用される。これは、穿孔ステップにリベット側の駆動部を使用し、かしめステップにダイ側の駆動部を使用する代わりとなる。
リベット変形力を提供することができる駆動部が装置のダイ側に配置される場合、これは、かなりの体積を占めることになる。例えば、占められる体積は、図1に示されているハウジング14および電気駆動部12によって占められる体積と同様である。理解されるように、反対側にこのような駆動装置を有することに加えてダイ側にこのような大きな駆動装置を有することにより、非常にかさばる装置がもたらされる。このようなかさばる装置は、操作するのが困難であり、狭い体積内(例えば、接近するのが困難な車両の部分内)の被加工物の位置に接近することができない。この潜在的な問題は、本発明の実施形態によって回避される。なぜなら、リベット側の駆動部12が、穿孔ステップおよび次のかしめステップに使用されるからである。
リベットかしめ力を提供するために油圧アクチュエータを使用することが可能な場合がある。油圧アクチュエータは比較的コンパクトであり、電気駆動部に比べて占める体積が少なくなり得る。しかしながら、油圧油の供給が困難であり得るため、また、油圧油に関連する安全衛生上の懸念があるため、油圧アクチュエータを使用しないことが好ましい。
本発明の実施形態のさらなる利点は、リベット変形力を加えることができる単一の駆動部のみが使用されるため、装置のコストが低い(リベット変形力を提供することができる駆動部がリベット側およびダイ側に設けられる装置と比較して)ことである。さらなる利点は、リベット挿入装置の総重量が低減されることである(リベット変形力を加えることができる駆動部は重い)。これにより、好適には、ロボットアームを使用するリベット挿入装置のより容易な操作が可能になる。
リベット5の軸部7の下端に力を加えることによってかしめステップを実行しようとすると、これによりリベットが被加工物から上方に押し出されるリスクがある。このリスクは、本発明の実施形態によって回避される。
再び図3を参照すると、第1のリベット挿入ステップの後、リベット3の頭部9は、被加工物24の上面から突出している。軸部7の最下端は、被加工物24の最下面と面一(または実質的に面一)である。第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップと呼ばれ得る)後のリベットのこの位置は、第2のリベット挿入ステップ(かしめステップと呼ばれ得る)中にリベットのさらなる下方移動を行うことを可能にするので望ましい。かしめステップ中のリベット3のこの下方移動は、取り外し可能なダイピース50に対してリベットの軸部を変形させるために必要である。
リベットが被加工物に挿入されるとき、挿入に必要な力は、被加工物へのリベットの挿入深さの関数として徐々に増加する。特に、リベット頭部が被加工物に挿入されるときに、さらなる力が必要になる。これは、頭部の表面領域が大きく、この領域を被加工物の上層に押し込む必要があるためである。リベットを挿入するのに必要な力は、リベット挿入深さの関数として増加するため、リベットが挿入される深さは、穿孔ステップ中にリベットに加えられる力の選択によって制御され得る。力は、例えば、被加工物の層(特に、UHSSの上層60)の引張強度、被加工物層の厚さ、およびリベットの特性を考慮に入れる計算に基づいて選択され得る。追加的または代替的に、試行的なリベット挿入が、使用される望ましいリベット挿入力を決定するために使用されてもよい。慣性駆動がリベットを被加工物に打ち込むために使用される場合、パンチに加えられる力は、事前に決定され、穿孔ステップが開始されたら変更され得ない。したがって、穿孔ステップ中に加えられる力を、その穿孔ステップが行われる前に決定することが好適であり得る。
代替的な例では、パンチ3に加えられる力は、リベット挿入中に(例えば、電気モータによって)直接加えられ得る(すなわち、慣性駆動なし)。この場合、リベットに加えられる力は、フィードバックループを使用してパンチ(およびリベット)の位置の関数として制御され得る。フィードバックループは、例えば、位置エンコーダまたは他の位置測定装置から位置情報を受信し得る。この代替的な手法では、パンチに加えられている力が、パンチおよびリベットが所望の位置に達したときに(例えば、電気モータへの電源を切ることによって)停止され得る。所望の位置は、第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)の終了時のリベットの所望の位置であり得る。ダイが変更(または交換)されたら、次に、リベットが第2の所望の位置に前進するまで、リベットに力が再び加えられ得る。第2の所望の位置は、第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)の終了時の所望の位置であり得る。パンチによるリベットへの力の印加は、コントローラ23によって制御され得る。
リベット5の形状は、最初のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)中にリベットが被加工物24内に移動し過ぎないことを保証するのを助けるために選択され得る。これにより、被加工物内へのリベット5のさらなる移動が第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)中に行われ得ることが保証される。
一例では、リベット5は、面取りされた下面を有する頭部9を備えてもよい。面取りは、軸部7の上端から頭部9の外縁に及び得る(図2〜図6に示されているように)。面取りの角度は、例えば、リベットの中心軸線に垂直な線に対して20°〜60°の範囲であり得る。リベット挿入中に、面取りの下端が被加工物24の上層60に達すると、リベットを挿入するのに必要な力が大幅に増加する。リベットを被加工物24内にさらに移動させるのに必要な力のこの大幅な増加は、第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)中にリベット挿入装置2によって加えられる力を超え得るものであり、結果として、リベットは被加工物内への移動を停止する。
代替的な形状では、面取りの代わりに、リベットは、軸部7と頭部9との間にアール状の接続部を備えてもよい。曲率半径は、リベットを被加工物24に押し込み続けるのに必要な力が大幅に増加するように十分に大きくされ得る(例えば、少なくとも1.5mm)。同様に、これは、リベットを移動させるのに必要な力が、第1のリベット挿入ステップ中にリベット挿入装置2によって加えられる力を超えたとき、被加工物内へのリベットのさらなる移動を停止させ得る。
他の形態のリベット頭部が使用されてもよい。
リベット軸部を被加工物に挿入するのに必要な力は、例えば10〜45kNの範囲であり得る。リベット頭部を被加工物に挿入し、リベット軸部をかしめるのに必要な力は、例えば30〜80kNの範囲であり得る。
図2〜図6に示されている実施形態では、リベット5は、その下端に凹部(図示せず)を備える。一実施形態では、凹部は円錐形(例えば、90°の夾角をなす)であり得るが、他の実施形態では、凹部は何らかの他の形状を有し得る。一実施形態では、凹部は1.7mmの深さを有し得るが、他の実施形態では、凹部は、幾らかの他の深さ(例えば、1.7mm未満)を有し得る。リベット5は、例えば、軸部7の下端の凹部を取り囲む平坦な足部を有し得る。リベットの長さは、例えば、少なくとも5mmであり得、例えば、最大で10mmまたはそれ以上であり得る。リベットの形状の例については、以下でさらに述べる。
上で指摘したように、面取りされた頭部をリベット3に設けることが望ましくあり得る。なぜなら、このタイプの頭部は、第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)中にリベットが被加工物24の上層60内に移動し過ぎることを阻止し得るからである。これは、例えば、最大で約500MPaの引張強度の上層60でうまく機能し得る。しかしながら、引張強度が500MPaを超える材料の場合、面取りされた頭部を設けないことが望ましくあり得る。なぜなら、この頭部をUHSS層に押し込んで、この層と面一にすることが非常に困難であり得るからである。この場合、過度でない力(例えば、最大で80kN)を使用して軸部およびアール状部分をUHSS層に完全に挿入することを可能にするのに十分に小さなアールが頭部の下に設けられ得る。このようなリベットは、「鍋」または「皿」頭リベット(“pan” or “flat” headed rivets)と呼ばれ得る。このような形状が使用される場合、リベットの挿入が完了した後、リベット頭部は、被加工物24の上層60から突出したままである。リベット頭部の最下面は、被加工物24の上面と接触してもよい(リベット頭部の最下面と被加工物との接触は望ましい)。
一般に、リベット頭部の下の設計は、穿孔ステップがリベットを被加工物に完全に挿入しないように選択され得、これにより、かしめステップが行われるとき、被加工物内へのリベットのさらなる移動が行われ得る。
本発明に関連して使用され得るリベットが、図7〜図10に示されている。軸部と頭部との間に面取りされた接続部を有するリベットなど、他の形態のリベットが使用され得る。
最初に図11Aおよび図11Bを参照すると、鍋頭リベットが使用され得る。このリベット100は、平坦な最下面101を有する一方で、湾曲した最上面103を有する頭部102を有する。リベット頭部102は、リベットの挿入が完了したときに被加工物から突出するように意図されている。3つのリブ104は、リベットの軸部106の途中から上に延び、リベットの頭部102の下側に辿り着くまで外側にテーパ状になっている。これらのリブは互いに周方向に120度離されている。軸部106の底部には凹部108が設けられている。この事例の凹部は、形状が円錐形であるが、何らかの他の形を有してもよい。軸部106の最下端には、平坦な足部110が設けられている。使用中、リベット100が被加工物に挿入されるとき、平坦な足部100は、被加工物24に貫入し、被加工物の下層62内に移動する。リブ104が上層60(UHSS層であり得る)に入るとき、リベットをさらに移動させるためにはかなりのさらなる力が必要とされる。これは、リブ104を上層60に押し込むためにかなりの力が必要とされるためである。このかなりのより一層の力は、パンチ3によって加えられる力を超え得るものであり、その結果、リベットは、被加工物24内への移動を停止し得る。次のかしめステップ中に、リブ104を被加工物の上層に打ち込み、ダイに対してリベットの軸部を広げるために、十分な力がリベットに加えられ得る。他の場所で述べたように、リベットは凹部108を含むため、ダイにピップがなくても、リベットは広がる。必要に応じて、ピップを有するダイが使用され得る。
リブ104は、図11Cの断面図に示されている。リブ104は、例えば、テーパ状の側面を有し得る(テーパ状の側面は、リブの外縁に対して90°にある側面よりも鍛造を使用して形成するのがより容易である)。リブ104の厚さは、所望の閾値力レベル(すなわち、リブを被加工物に押し込むために超えられるべき力のレベル)に基づいて選択され得る。選択では、被加工物の上層の引張強度が考慮に入れられ得る。実施形態では、リブの厚さは、約1mmであり得る。
リブ104の長さは、第1のリベット挿入ステップ中の、被加工物へのリベットの所望の貫入に基づいて選択され得る。実施形態では、リブ104の長さ(リベット100の軸線方向で測定される)は、約2mmであり得る。
さまざまな数のリブが設けられ得る。例えば、4つ以上のリブが設けられてもよい。
図11に示されているリベットは平坦な足部110を有するが、他の足部の形状が使用されてもよい。足部の形状は、軸部が被加工物24の上層60(UHSS層であり得る)を通過するときに軸部の広がりが発生しないか、または軸部の無視できる広がりしか発生しないように選択され得る。例えば、UHSS上部シートを接合する場合、内側にテーパ状の足部は、早過ぎる広がりを発生させ得るため、好ましくない場合がある。しかしながら、他の実施形態では(例えば、被加工物の上層がUHSSよりも硬くない場合)、内側にテーパ状の足部を有するこのようなリベットが使用されてもよい。これは、かしめ工程後に被加工物の下層との最大の連結を提供するのに役立つため、有益である。
軸部の外縁(先端と呼ばれ得る)は丸められ得る。先端を丸めることで、第1のリベット挿入ステップ(穿孔ステップ)中にリベット軸部が広がる度合いがある程度制御され得る。先端の曲率半径が大きいと、リベット軸部の広がりは小さくなり、先端の曲率半径が小さいと、リベット軸部の広がりは大きくなる。丸められた先端16の曲率半径は、少なくとも0.05mmであり得る。従来のリベット製造技術を使用する場合、0.05mm未満の曲率半径を与えることは困難であり得る。曲率半径は、例えば、最大で0.3mmであり得る。曲率半径は0.3mmより大きくてもよい。しかしながら、曲率半径が大き過ぎる場合、これにより、被加工物の上層60を突き通すリベットの能力が低下し得る。
空洞108は円錐形であるが、他の形状の空洞が使用されてもよい。
代替的なリベットが、図12に示されている。このリベット120は、頭部122および軸部126を備える。軸部は、上側部分128および下側部分130を備える。上側部分128の直径は、下側部分130よりも大きい。面取りされた移行部132は、上側部分128と下側部分130との間に延びる。代替的な構成では、移行部は、例えば丸められ得る。リベット頭部122は、平坦な上面を有する。リベット頭部122は、接合が完了したときに被加工物から突出して着座するように意図されている。接合部が形成されるとき、リベット頭部の最下面は、被加工物の上面と接触してもよい(リベット頭部の最下面と被加工物との接触は望ましい)。軸部130の最下端には、平坦な足部136が設けられている。軸部130の最下端には、凹部134が設けられている。
移行部132は、第1のリベット挿入ステップ中に被加工物内へのリベットのさらなる移動を停止することが望まれるリベットシャフト上の点に配置されている。凹部の深さは、リベット軸部の下側部分の長さ未満である。凹部の深さは、リベット軸部の下側部分の長さの半分未満であってもよい。凹部を比較的浅くする(従来のリベットと比較して)ことは好適である。なぜなら、これにより、より強度の高いリベット軸部がもたらされるからである。
リベットの挿入中に、軸部126の下側部分130は、第1のリベット挿入段階中に被加工物24に貫入する。面取りされた移行部132が被加工物と接触すると、リベットを被加工物に押し込み続けるのに必要な力が大幅に増加する。この力は、パンチ3によってリベットに加えられている力よりも大きくなり得、その場合、被加工物内へのリベットの移動は停止する。第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)中に、さらなる力がリベット120に加えられ、これにより、面取りされた移行部132および軸部の上側部分128が、被加工物24に打ち込まれる。同時に、軸部126はダイと接触し、外側に広がる。軸部に凹部134が設けられているため、ダイはピップを必要としない。しかしながら、ピップを備えるダイが使用されてもよい。
リベットが被加工物24の上層60に穴を開けるときに軸部下側部分130がある程度広がる場合、上層に開けられる穴は、リベット軸部下側部分の広がっていない状態の直径よりも大きくなる。より大きな直径のリベット軸部上側部分128が、好適には、そのより大きな直径の穴を塞ぎ得る。これにより、リベットと被加工物24の上層60との間に隙間が存在する場合よりも疲労に対してより耐性のある接合部が提供され得る。リベット軸部上側部分128の直径は、下側部分によって開けられた穴よりも大きいため、上側部分を穴に押し込むために力の増加が必要とされる。
軸部上側部分128の直径は、例えば、軸部下側部分130の直径(被加工物へのリベットの挿入前に測定される)よりも1から12%大きくてもよい。軸部上側部分128の直径と軸部下側部分130の直径との差は、所望の閾値力レベル(すなわち、軸部上側部分を被加工物に押し込むために超えられるべき力のレベル)に基づいて選択され得る。選択では、被加工物の上層の引張強度が考慮に入れられ得る。図示の実施形態の移行部132は面取りされているが、湾曲した移行部などの他の形態の移行部が使用されてもよい。図12に示されているリベットは平坦な足部136を有するが、他の足部の形状が使用されてもよい。しかしながら、平坦な足部は、リベットに最大の柱強度を与えるため、平坦な足部が好ましくあり得る。空洞134はドーム形状であるが、空洞は何らかの他の形状を有してもよい。
さらなる実施形態によるリベットが、図13に示されている。リベット140は、頭部142および軸部144を備える。リベット頭部142は、平坦な最上面を有し、接合が完了したときに被加工物から突出して着座するように意図されている。接合部が形成されるとき、リベット頭部142の最下面は、被加工物の上面と接触してもよい(リベット頭部の最下面と被加工物との接触は望ましい)。リッジ148が、軸部144の周りに周方向に延びる。この実施形態では、リッジ148は頭部142に隣接しているが、リッジは、軸部144のどこか他の位置に設けられてもよい(この位置は、第1のリベット挿入ステップに望まれるリベット挿入の深さに基づいて選択され得る)。リッジ148は、湾曲した外面を有し、例えば、約1mmの曲率半径を有してもよい(ただし、何らか他の曲率半径が使用されてもよい)。軸部144の最下端には、平坦な足部150が設けられている。軸部144の最下端には、凹部146が設けられている。凹部は、円錐形の外側部分およびドーム形状の内側部分を有する。他の実施形態では、凹部は、何らかの他の形状を有してもよい。
リベット挿入中、軸部144は、第1のリベット挿入段階中に被加工物24に貫入する。リッジ148が被加工物と接触すると、リベットを被加工物に押し込み続けるのに必要な力が大幅に増加する。この力は、パンチ3によってリベットに加えられている力よりも大きくなり得、その場合、被加工物内へのリベットの移動は停止する。第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)中に、さらなる力がリベット140に加えられ、これにより、リッジ148および軸部144の残りの部分が、被加工物24に打ち込まれる。同時に、軸部144はダイと接触し、外側に広がる。軸部に凹部146が設けられているため、ダイはピップを必要としない。しかしながら、ピップを備えるダイが使用されてもよい。
リッジ148の外径と軸部144の直径との差は、所望の閾値力レベル(すなわち、軸部上側部分を被加工物に押し込むために超えられるべき力のレベル)に基づいて選択され得る。リッジ148の外径は、例えば、軸部144の直径(被加工物へのリベットの挿入前に測定される)よりも1から12%大きくてもよい。選択では、被加工物の上層の引張強度または被加工物の上層の厚さ(より薄い材料はより容易に変形する)が考慮に入れられ得る。より小さなリッジは、被加工物のより高い強度の上層または被加工物のより薄い上層に使用され得、より大きなリッジは、被加工物のより低い強度の上層または被加工物のより厚い上層に使用され得る。リッジ148は丸い表面を有するが、リッジは、何らかの他の形状を有してもよい。図13に示されているリベットは平坦な足部150を有するが、他の足部の形状が使用されてもよい。しかしながら、平坦な足部は、リベットに最大の柱強度を与えるため、平坦な足部が好ましくあり得る。空洞134は円錐形およびドーム形状であるが、空洞は何らかの他の形状を有してもよい。
凹部146の深さは、リベットのリッジ148から足部150までの距離の半分未満であってもよい。凹部を比較的浅くする(従来のリベットと比較して)ことは好適である。なぜなら、これにより、より強度の高いリベット軸部がもたらされるからである。
さらなる実施形態によるリベットが、図14に示されている。リベット160は、頭部162および軸部164を備える。リベット頭部162は、平坦な最上面を同様に有し、接合が完了したときに被加工物から突出して着座するように意図されている。リベット頭部162の最下面は、接合部が形成されるときに被加工物の上面と接触してもよく(リベット頭部の最下面と被加工物との接触は望ましい)、リベットの挿入が完了したときに被加工物24の最上面と面一になってもよい。図9〜図11に示されているリベットとは異なり、軸部164の底部に凹部が設けられていない。したがって、他の場所で述べたように、かしめステップ中に軸部164の広がりを促進するために、ピップを含むダイが必要とされ得る。刻み付き帯状部166が、リベット軸部164の周りに延びる。刻み付き帯状部166は、リベット160の頭部162に隣接しているが、軸部164のどこか他の位置に設けられてもよい。刻み付き帯状部166は、例えば、リベットが鍛造された後に、リベット軸部164の選択された位置で帯状部に刻み目を付ける圧延機にリベットを移送することによって形成され得る。
リベット挿入中、軸部164は、第1のリベット挿入ステップ中に被加工物24に貫入する。刻み付き帯状部166が被加工物に達すると、刻み付き帯状部166と被加工物との摩擦により、リベットが被加工物24に貫入し続けるために必要な力が大幅に増加する。この力は、パンチ3によって加えられている力よりも大きくなり得、その場合、被加工物内へのリベットの移動は停止する。第2のリベット挿入ステップ(かしめステップ)中に、パンチ3によってさらなる力がリベット160に加えられる。このさらなる力は、刻み付き帯状部166と被加工物との摩擦に打ち勝つのに十分であり、したがって、リベットは被加工物にさらに貫入する。軸部164は、ダイ(例えば、ピップを有する)に押し付けられ、外側に広がる。
軸部164の刻み付き帯状部166の位置は、第1のリベット挿入ステップに望まれるリベット挿入の深さに基づいて選択され得る。
図示の実施形態では、軸部164に凹部が設けられていない。しかしながら、他の実施形態では、凹部が設けられてもよい。凹部の深さは、刻み付き帯状部166からリベットの足部までの距離の半分未満であってもよい。凹部を比較的浅くする(従来のリベットと比較して)ことは好適である。なぜなら、これにより、より強度の高いリベット軸部がもたらされるからである。
図7〜図10に示されているリベットのさまざまな特徴的外形は互いに組み合わされ得る。
本発明の実施形態によるリベットの頭部直径は、例えば、約7.75mmであり得る(これにより、従来のリベット取り扱いシステムを使用してこのリベットを取り扱うことが可能になる)。他の実施形態では、リベットは、何らかの他の頭部直径(例えば、7.75mm未満の頭部直径)を有してもよい。
本発明の実施形態によるリベットは、軸部の底部から上方に延びる凹部を有し得る。一般に、凹部を浅くすると、リベット軸部の強度は高くなるが、軸部を広げることはより困難になる。本発明の実施形態は、深さが2mm未満の凹部を有し得る。一部の実施形態では、軸部は、凹部を備えなくてもよい。
本発明の実施形態によるリベットは、軸部の下端で測定される直径が少なくとも5mm(例えば、約5.1mm+/−0.1mm)の軸部を有し得る。本発明の実施形態によるリベットは、軸部の下端で測定される直径が最大で6mmの軸部を有し得る。
本文書では、UHSSという用語は、引張強度が800MPa以上の鋼を意味すると考えられ得る。UHSSの引張強度は、1000MPa以上であってもよく、最大で2000MPaであってもよい。典型的なUHSSの引張強度は、例えば、約1500MPa(例えば、プラスマイナス100MPa)であり得る。
本文書では、何度も、上方移動および下方移動、上面および下面などに言及している。これらの用語は、図に示されている装置およびリベットの向きの文脈で使用されている。実際には、実施形態による装置およびリベットは任意の向きを有し得ることが理解されよう。使用される用語は、装置によって規定された基準フレームの文脈で解釈され得る。
穿孔ステップ中に使用されるダイとかしめステップ中に使用されるダイとを切り替えるための特定の装置が示され説明されているが、他の装置が使用されてもよい。
図示の実施形態では、リベット挿入ツールのノーズ26が、被加工物24をダイ37の外側部分34にクランプする。しかしながら、ノーズが被加工物をダイの一部にクランプする必要はない。例えば、代替的な構成では、ノーズは、ダイを取り囲むハウジングに被加工物をクランプし得る。一般に、ノーズは、被加工物をダイアセンブリの一部にクランプし得る。
UHSSシートを含む被加工物を接合する従来技術の方法は、しばしば、硬度が530HV以上のリベットの使用を必要とする。しかしながら、本発明の実施形態を使用する場合、より柔らかいリベットが使用され得る。従来技術のリベットは、通常、本発明の実施形態に従って使用されるリベットよりも深い孔を必要とする(十分なリベットの広がりを達成するために、従来技術ではより深い孔が必要とされる)。このより深い孔は、リベットの柱強度を低下させるため、強度の低下を補償するために、より硬いリベット材料が必要とされる。本発明の実施形態では、リベットは、例えばリベットの長さの最大で40%のより浅い凹部を有し得る(または凹部を有さなくてもよい)ため、より高い柱強度を有する結果として、リベットは、より柔らかい材料から形成され得る。例えば、硬度が530HV未満のリベットが使用され得る。例えば、UHSS(例えば、引張強度が1200MPaであり、かつ厚さが1.5mmであるUHSS)を含む被加工物に接合部を形成する場合、例えば、硬度が450HVから510HVの間のリベットが使用され得る。従来から使用されているものよりも硬度が低いリベットを使用することは好適である。なぜなら、硬度がより低いリベットはより容易に広げられ得、より破損しにくいからである。他の実施形態では、硬度が510HV以上のリベット(例えば、硬度が530HV以上のリベット)が使用されてもよい。
本発明の利点は、下の材料シート(例えば、マグネシウム、7000系アルミニウム、鋳造アルミニウム、または炭素繊維)が非常に低い延性を示す被加工物に接合部を形成することができることである。従来のセルフピアシングリベットの方法は、このような被加工物に接合部を形成することができない。しかしながら、本発明の実施形態は、リベットの広がりに対応することができる。例えば、図8を参照すると、リベット5の軸部7は、被加工物24の下で広げられる。リベット軸部7は、被加工物の下で広げられるため、広がるときに被加工物材料を外側に変位させる必要がない。したがって、被加工物材料を外側に押し出すことから生じる問題が回避される。本発明の実施形態がリベットの広がりに対応することができる別の方法は、外側にテーパ状の穴を被加工物に形成することによる(上でさらに説明したように)。
本発明のさらなる利点は、5000系アルミニウムおよび低合金鋼などのより延性のある材料を含む被加工物に接合部を形成することができることである。したがって、本発明は、非常に低い延性の材料を含む被加工物に接合部を形成するために使用され得る一方で、非常に低い延性の材料を含まない被加工物に接合部を形成するためにも使用され得るという意味で非常に用途が広い。
上でさらに指摘したように、リベット受けダイ表面54は、その中心に突起55(ピップと呼ばれ得る)を含んでもよいし、実質的に平坦(すなわち、ピップなし)であってもよい。ピップが存在しない状態でリベット軸部7が十分に広がる場合、ピップを含まないダイが選択されてもよい。これは、例えば、被加工物24に開けられた穴が外側にテーパ状である場合に当てはまり得る。なぜなら、リベット軸部7は、かしめステップ中に非常に容易に外側にかしめられ得るからである(リベット軸部によって被加工物材料を横に押す必要はほとんどまたはまったくない)。リベット軸部7の広がりを達成することがより困難である場合、例えば、被加工物の穴がほとんどまたはまったく外側にテーパ状になっていない場合、ピップを有するダイが、リベット軸部の広がりを促進するために使用され得る。
代替的な実施形態(図示せず)では、孔のあるダイ内側部分と孔のないダイ内側部分とを入れ替える代わりに、ダイ全体が交換されてもよい。すなわち、孔のあるダイが、孔のないダイに取り替えられてもよい。この場合、ノーズは、被加工物をダイアセンブリのハウジングまたは他の部分にクランプし得る。ダイを異なるダイに取り替え得る1つの方法は、一方のダイまたは他方のダイを所定の位置に移動させることを可能にする枢動支持体に2つのダイを設けることによる。ダイを所定の位置に保持し、リベット挿入力およびリベットかしめ力に耐えることができるロックが提供され得る。

Claims (21)

  1. リベット挿入装置を使用してリベットを被加工物に挿入する方法であって、
    第1のリベット挿入ステップ中に、被加工物材料のスラグが前記被加工物から取り除かれ、ダイに設けられた孔の中に移動するように、パンチおよび前記ダイを使用して前記リベットを前記被加工物に打ち込むステップと、
    前記ダイを変更または交換してリベット受けダイ表面を用意するステップと、次に、
    第2のリベット挿入ステップ中に、前記リベットの軸部が前記リベット受けダイ表面によって据え込まれるように、前記パンチを使用して前記リベットをさらに前記被加工物に打ち込むステップと
    を含む、方法。
  2. 前記リベットの挿入の全体を通して、前記被加工物が、前記リベット挿入装置のノーズによってダイアセンブリにクランプされる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のリベット挿入ステップの後で、前記第2のリベット挿入ステップの前に、前記リベットの前記軸部の下端が、前記被加工物を越えて延びていない、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記リベットの前記軸部の前記下端が、前記第2のリベット挿入ステップの前に、前記被加工物の最下面と実質的に面一である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ダイを交換することが、前記孔を備える前記ダイを取り除いて、前記リベット受けダイ表面を有するダイに取り替えることを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ダイを変更することが、前記ダイの内側部分を取り除いて、前記リベット受けダイ表面を含むダイ内側部分に取り替えることを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記リベットが、前記リベットの前記軸部に沿って途中に特徴的外形を含み、前記特徴的外形は、前記特徴的外形が前記被加工物と接触したときに前記リベットを前記被加工物に押し込むのに必要な力が増加するように前記リベットと前記被加工物との係合を高める、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記リベット挿入装置が、前記リベットの位置を示すフィードバックを受信し、前記第1のリベット挿入ステップが前記リベットを所望の位置に挿入したときに力を加えることを停止する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ノーズアセンブリ、パンチ、およびダイアセンブリを備えるリベット挿入装置であって、
    前記ダイアセンブリが、被加工物を受けるように構成されたクランプ表面を有するダイハウジングを備え、前記被加工物が、前記ノーズアセンブリによって前記クランプ表面に対してクランプされ、
    前記ダイアセンブリが、孔を含むダイと、リベット受け表面を有するダイとを入れ替えるように構成されたダイ交換装置をさらに含むか、またはダイ孔を備えるダイ内側部分と、ダイ受け表面を備えるダイ内側部分とを入れ替えるように構成されたダイ変更装置を含む、リベット挿入装置。
  10. 前記ダイ交換装置が、一方のダイまたは他方のダイを前記ダイアセンブリのリベット受け位置に移動させることを可能にする枢動支持体に保持された2つのダイを備える、請求項9に記載のリベット挿入装置。
  11. 前記ダイ変更装置が、前記ダイ孔が設けられた軸線方向に移動可能なロッドを備え、前記リベット受け表面を備える取り外し可能なダイピースをさらに備え、前記取り外し可能なダイピースが、前記軸線方向に移動可能なロッドの一端の位置に移動可能であるとともに、前記位置から移動可能である、請求項9に記載のリベット挿入装置。
  12. 前記ダイアセンブリが、前記ダイまたは前記ダイ内側部分を所定の位置に保持するように構成されたロックを備える、請求項9〜11のいずれか一項に記載のリベット挿入装置。
  13. 前記ダイアセンブリが、前記ダイまたは前記ダイ内側部分を移動させるように構成された電気アクチュエータまたは空気圧アクチュエータをさらに備える、請求項9〜12のいずれか一項に記載のリベット挿入装置。
  14. 頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、当該リベットには、前記軸部の途中から上に前記頭部の下側まで延びる複数のリブが設けられている、リベット。
  15. 前記リブが、前記頭部に向かって延びるにつれて外側にテーパ状になっている、請求項14に記載のリベット。
  16. 頭部と、凹部を備える円筒形の軸部とを備えるリベットであって、前記軸部が、上側部分および下側部分を備え、前記上側部分の直径が、前記下側部分よりも大きく、前記凹部の深さが、前記軸部の前記下側部分の長さ未満である、リベット。
  17. 面取りされた移行部または湾曲した移行部が、前記軸部の前記上側部分と前記下側部分との間に延びている、請求項16に記載のリベット。
  18. 頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、前記リベットは、前記軸部の周りに周方向に延びるリッジを備える、リベット。
  19. 前記リッジが、湾曲した外面を有する、請求項18に記載のリベット。
  20. 頭部および円筒形の軸部を備えるリベットであって、当該リベットは、前記軸部の周りに延びる刻み付き帯状部を備える、リベット。
  21. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法を使用して形成されたリベット接合部を備える車両。
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