JP2021530150A - 新無線車両サイドリンク共有チャネルデータ送信のためのサイドリンクバッファステータスレポートおよびスケジューリング要求 - Google Patents

新無線車両サイドリンク共有チャネルデータ送信のためのサイドリンクバッファステータスレポートおよびスケジューリング要求 Download PDF

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Abstract

サイドリンク通信動作は、例えば、タイプ、サイズ、サービスの質要件、保留中のバッファサイズなどのインジケーションを含み得る通信要件シグナリングの使用を通じて、そして、既存のグラントと論理チャネルが新しいサイドリンクトラフィックに十分であるかを判定するための、そのようなシグナリングされた情報の評価を通じて強化され得る。グラントは、例えば、サイドリンクスケジューリング要求およびサイドリンクバッファステータスレポートを介して要求することができ、それによって、基地局やスケジューリングユーザ端末装置などのスケジューリングデバイスが、相異なるQoS要件を持つアプリケーションのサイドリンクトラフィックのニーズに関して早期に洞察を得ることを可能にする。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、共に「新無線車両サイドリンク共有チャネルデータ送信のためのサイドリンクバッファステータスレポートおよびスケジューリング要求」と題する2018年6月28日出願の米国仮出願第62/691,300号および2019年2月13日出願の米国仮出願第62/804,928号の利益を主張する。その内容全体は本明細書に参照により援用される。
本開示は、車両などの物体を対象とする移動体通信に関する。例えば、3GPP TR22.886、5G V2Xサービスに対する3GPPサポートの強化に関する検討、(リリース15)、V15.1.0(3GPP TR 22.886, Study on enhancement of 3GPP Support for 5G V2X Services; (Release 15), V15.1.0)、3GPP TS22.186、V2Xシナリオに対する3GPPサポートの強化、ステージ1(リリース15)、V15.2.0(3GPP TS 22.186, Enhancement of 3GPP support for V2X scenarios; Stage 1 (Release 15), V15.2.0)、3GPP TS36.321、E−UTRAメディアアクセス制御(MAC)プロトコル仕様(リリース15)、V15.1.0(3GPP TS 36.321, E-UTRA Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15), V15.1.0)、3GPP TS36.300、概説、ステージ2(リリース15)、V15.1.0(3GPP TS 36.300, Overall description; Stage 2 (Release 15), V15.1.0)、3GPP TS24.386、ユーザ端末(UE)からV2Xへの制御機能、プロトコルアスペクト、ステージ3(リリース14)、V14.3.0(3GPP TS 24.386: User Equipment (UE) to V2X control function; protocol aspects; Stage 3 (Release 14), V14.3.0)、3GPP TS38.321、NRメディアアクセス制御(MAC)プロトコル仕様(リリース15)、V15.0.0(3GPP TS 38.321, NR Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15), V15.0.0)、3GPP R2−1809292、V2X重複のTS36.323への導入、CATT(3GPP R2-1809292, Introduction of V2X duplication to TS 36.323, CATT)、3GPP TS36.331、無線リソース制御(RRC)、プロトコル仕様(リリース15)、V15.1.0、および3GPP TR38.885、NR、ビークル・ツー・エブリシングに関する検討、V1.0.0を参照されたい。
サイドリンク通信動作は、例えば、タイプ、サイズ、サービスの質要件、保留中のバッファサイズなどのインジケーションを含み得る通信要件シグナリングの使用を通じて、そしてそのようなシグナリングされた情報の評価を通じて強化され得る。例えば、第1の装置は、第1の装置と第3の装置との間の通信のためのサイドリンク通信リソースグラントの第1の要求を第2の装置に送信する前に、リソースグラントの要求に必要な条件が満たされるかを判定することができる。第1および第3の装置は、例えば、ユーザ端末(UE)であり得る。第2の装置は、例えば、gNBなどの基地局、またはスケジューラとして機能している別の装置であり得る。例えば、第2の装置は、車両グループリーダーとして機能しているUEであり得る。要求を送信するかを決定するための基準には、既存の供与と論理チャネルの評価、およびサイドリンクで搬送される可能性の高いそれらの供与と各種データに対する論理チャネルの特性が含まれ得る。要求には、第1の装置と第3の装置との間の送信のためにバッファリングされたデータのステータスが含まれ得る。要求は、追加的または代替的に、1つ以上の装置の宛先レイヤ2の識別、論理チャネルの識別、バッファの論理チャネルグループ、バッファサイズ、および重複バッファサイズを運ぶことができる。要求は、例えば、メディアアクセス制御(MAC)エレメントを介して搬送されるサイドリンク通信用のバッファステータスレポート(BSR)の形を取り得る。
第1の装置は、通信アクティビティ、負荷ステータス、チャネル状態、および距離などのステータス情報を第2の装置に送信することができ、例えば第4の装置などの他のデバイスからのサイドリンク通信リソースグラント要求の中継として機能する第1の装置に関する構成情報を、第2の装置から受信することができる。例えば、第1の装置は、第4の装置からサイドリンク通信リソースグラントに対する1つ以上の要求を受信し、次に、第4の装置からのサイドリンク通信リソースグラントに対する1つ以上の要求を中継するように自身が構成されていることを確認することができる。確認に成功した場合、第1の装置は、第4の装置からのサイドリンク通信リソースグラントの要求を第2の装置に中継することができる。
要求は、サイドリンク通信のためのスケジューリング要求(SR)の形をとることができる。第1の装置と第2の装置との間のシグナリングは、例えば、ポーリングされたかまたは周期的なサイドリンク通信リソースグラント要求機会の構成などの、サイドリンクSRおよびバッファステータス通信の機会を含む、サイドリンクスケジューリング要求動作のための構成情報を含み得る。
要求を送信するかを決定するための基準は、とりわけ、第1の装置と第3の装置との間の通信に必要な複数のQoSレベルのそれぞれについてのサービスの質(QoS)レベル情報を含み得る。例えば、既存のグラントがデータの遅延または冗長性の要件を満たすのに適していれば、データは既存のグラントまたは論理チャネルと名目上の優先度を共有するが、既存のグラントがそれに適していない可能性がある。
本概要は、以下の詳細な説明でさらに記述される概念の選択を簡略化された形式で紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図しておらず、特許請求された主題の範囲を制限するために使用されることも意図されていない。さらに、特許請求された主題は、本開示の任意の部分に記載された不利点のいずれかまたはすべてを解決する制限に限定されない。
(図面の簡単な説明)
添付の図面と共に例として示される以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
図1は、第五世代(Fifth Generation:5G)V2Xに対するLTE V2V R14の要件の例を示す。 図2は、PC5およびLTE−UuベースのV2X通信のための非ローミング参照アーキテクチャの例を示す。 図2Aは、SL−SCH送信のためのレイヤ2構造の例を示す。 図3は、偶数Nに対するサイドリンクバッファステータスレポート(BSR)および切り捨てられたサイドリンクBSRメディアアクセス制御(MAC)エレメントの例を示す。 図4は、奇数Nに対するサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MACエレメントの例を示す。 図5は、MACヘッダ、MAC SDU、およびパディングから成るMAC PDUの例を示す。 図6は、NR Uu MAC PDU下りリンクの例を示す。 図7は、NR Uu MAC PDU上りリンクの例を示す。 図8は、N mod 4=0の場合のサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC CEの例を示す。 図9は、N mod 4=3の場合のサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC CEの例を示す。 図10は、N mod 4=2の場合のサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC CEの例を示す。 図11は、N mod 4=1の場合のサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC CEの例を示す。 図12は、重複バッファサイズフィールドの任意報告を含むサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC CEの例を示す。 図13は、偶数Nに対するサイドリンク重複BSRおよび切り捨てられたサイドリンク重複BSR MAC CEの例を示す。 図14は、奇数Nに対するサイドリンク重複BSRおよび切り捨てられたサイドリンク重複BSR MAC CEの例を示す。 図15は、SL BSR MACおよびSL重複BSR MAC CEを含むUL MAC PDUの例を示す。 図16は、スケジューラUEを使用するサイドリンク通信シナリオの例を示す。 図17は、SL−SCH(フォーマット1)の修正されたMAC PDUの例を示す。 図18は、SL−SCH(フォーマット2)のための修正されたMAC PDUの別の例を示す。 図19は、BSR(オプションD)を中継する例のコールフロー図である。 図20は、スケジューリング要求(オプションE)の後に送信されるBSRの例のコールフロー図である。 図21は、本明細書で説明および特許請求される方法および装置を具現化し得る通信システム例の一実施形態を示す。 図22は、本明細書に示される実施形態に従って無線通信用に構成された装置またはデバイスの例のブロック図である。 図23は、実施形態に係るRANおよびコアネットワークのシステム図である。 図24は、別の実施形態に係るRANおよびコアネットワークのシステム図である。 図25は、さらに別の実施形態に係るRANおよびコアネットワークのシステム図である。 図26は、図21および図23〜図25に示す通信ネットワークの1つ以上の装置を具現化し得るコンピューティングシステム例のブロック図である。
表1は、本明細書で使用される複数の略称を含む。
Figure 2021530150

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本明細書では、V2Xサービス、V2Xメッセージ、およびV2Xアプリケーションデータパケットという用語は、相互交換可能に使用される。本明細書では、「方法」および「手順」という用語は、特定の結果を達成するために使用してデバイスを動作させることができる手段を説明するために、相互交換可能に使用される。いずれの用語も、動作の固定された順序を意味したり、本明細書で説明する多くの手法の相互運用を除外したりするものではない。本明細書に記載の動作は、様々な組み合わせおよび順序で実行可能であることは理解されるであろう。
(新無線V2Xの主要なユースケースと要件)
SA1では、自動車産業における用途のための高度なV2Xサービスの複数のユースケースが特定された。3GPP TR22.886、5G V2Xサービスに対する3GPPサポートの強化に関する検討、(リリース15)、V15.1.0を参照されたい。高度なV2Xサービスに対するこれらのユースケースは、車両隊列走行、拡張センサ、高度運転、遠隔運転の4つのユースケースグループに分類される。
車両隊列走行は、車両が共に隊列走行を動的に形成することを可能にする。隊列内のすべての車両は、この隊列に対応するために先頭車両から情報を取得する。この情報により、車両は協調して通常よりも近づいて走行し、同じ方向に一緒に走行することができる。
拡張センサは、ローカルセンサまたはライブビデオ画像を介して収集された生データまたは処理されたデータを車両、路側機、歩行者のデバイス、およびV2Xアプリケーションサーバ間で、交換することを可能にする。各車両は、それら自身のセンサが検出できる環境の域を超えて環境の感知を高めることができ、その場の状況のより広く全体的な視野を持つことができる。高いデータレートは重要な特性の1つである。
高度運転は、半自動または全自動運転を可能にする。各車両や路側機(RSU)は、ローカルセンサから得たそれ自身の感知データを近くの車両と共有する。これにより、車両はそれらの軌道や操縦を同期化または調整することができる。各車両はまた、その運転意図を近くの車両と共有する。
遠隔運転は、遠隔運転者またはV2Xアプリケーションが、例えば、自分で運転することができない遠隔車両の乗客のために、または危険な環境に位置する遠隔車両のために、遠隔車両を操作することを可能にする。公共交通機関などのように、変動が限定的でルートが予測できる場合は、クラウドコンピューティングに基づく運転が利用できる。高信頼性と低遅延が主要な要件である。
5G eV2X要件およびLTE V2X要件を図1に示す。3GPP TS22.186、V2Xシナリオに対する3GPPサポートの強化、ステージ1(リリース15)、V15.2を参照されたい。5G eV2Xの目標データレートは、LTE V2V Rel−14のデータレートの約100倍の高さであり、例えば、LTEでは1〜10Mbpsであるのに対して、1Gbpsである。同様に、5G eV2Xの目標エンドツーエンド遅延は、LTE Rel−14のV2Vの5〜20分の1と低く、例えば、遅延はLTEでは20〜100ミリ秒の範囲であるのに対して、5Gでは3〜5ミリ秒の範囲に減少する。5G eV2Xの目標通信範囲は、LTE Rel−14のV2Xの2〜3倍の大きさであり、例えば、通信範囲は100〜320mの範囲から1000m以上の範囲に増加する。5G eV2Xのポジショニングの目標精度は、LTE Rel−14のV2Xの10倍の高さであり、例えば、精度はLTEでは5〜15mの範囲であるのに対して、5Gでは0.1〜0.5mの範囲に向上する。同様に、5G eV2Xの目標相対車両速度は、LTE Rel−14のV2Vの2倍の高さであり、例えば、目標相対速度は280km/hから550km/hに増加する。同様に、5G eV2Xの目標信頼性は、LTE Rel−14のV2Vの1000倍の高さであり、例えば、信頼性要件は90%から99.99%以上に増加する。
(LTE V2X参照アーキテクチャ)
図2は、PC5およびLTE−UuベースのV2X通信のための非ローミングアーキテクチャの高レベル図を示す。V2X制御機能は、V2Xに必要なネットワーク関連のアクションに使用される論理機能である。V2X制御機能は、宛先レイヤ2ID、無線リソースパラメータ、V2Xアプリケーションサーバアドレス情報、サービスタイプ間のマッピング、V2X周波数などのV2X通信用のパラメータをUEに提供するために使用される。これらのパラメータは、UE内で事前に構成するか、カバレッジ内であれば、ホーム公衆陸上移動体ネットワーク(Home Public Land Mobile Network:HPLMN)内のV2X制御機能からV3基準点を介してシグナリングすることによって提供することができる。UEは、V3基準点を介してV2X制御機能とV2X制御情報を交換することができる。
PC5がV2Xメッセージの送信に使用される場合、ネットワークスケジューリングされた動作モード(例えば、モード3)およびUE自律リソース選択モード(例えば、モード4)の両方について、いくつかの原則に従う。パケットごとのProSe優先度(PPPP)が、PC5を介したV2X通信に適用される。アプリケーション層は、各V2Xメッセージを送信のために下位層に渡すときに、そのPPPPを設定する。アプリケーション層V2Xメッセージの優先度のPPPPへのマッピングは、UE内で構成される。PPPP値の設定には、UEとeNBの両方において必要な遅延を反映する必要があり、例えば、低パケット遅延バジェット(PDB)は高優先度のPPPP値にマッピングされる。V2XサービスタイプとV2X周波数の間にはマッピングがある。宛先レイヤ2IDと、V2XアプリケーションのPSIDまたはITS−AIDなどのV2Xサービスのマッピングがある。PPPPのパケット遅延バジェットに対するマッピングがある。
ネットワークスケジューリングされた動作モードが使用される場合、追加の原則が適用される。UEは、リソース要求のために、PPPPを反映した優先度情報をeNBに提供する。eNBがUEからPC5リソースの要求を受信すると、eNBは、UEからのPPPPを反映した優先度情報からパケット遅延バジェットを推定することができる。eNBは、PPPPを反映した優先度情報を使用して優先処理し、UE PC5の集約最大ビットレート(Aggregated Maximum Bit Rate:AMBR)を使用してリソース管理におけるUE PC5送信の上限を定めることができる。UEは、3GPP TS36.321、E−UTRAメディアアクセス制御(MAC)プロトコル仕様(リリース15)、V15.1.0に定義されているように要求されたリソースに対するV2Xサービスの宛先レイヤ2IDを、eNBに提供する。eNBがUEからPC5リソースの要求を受信すると、eNBは、3GPP TS36.300、概説、ステージ2(リリース15)、V15.1.0に定義されているようにV2XサービスをスケジュールするときのV2X周波数を決定する。
自律リソース選択モードが使用される場合、追加の原則が適用される。UEは、提供されたマッピング情報に基づいて、PPPPからのV2Xメッセージのパケット遅延バジェットを導出する。UEは、V2XサービスタイプとV2X周波数の間のマッピングから、V2Xサービスを送信するときの周波数を導出する。
(サイドリンクHARQ動作)
レガシーシステムにおいては、SL−SCH上での送信のために、MACエンティティに1つのサイドリンクHARQエンティティがあり、それは複数の並列サイドリンクプロセスを維持する。図2Aを参照されたい。
V2Xサイドリンク通信の場合、サイドリンクHARQエンティティに関連付けられた送信サイドリンクプロセスの最大数は8である。サイドリンクプロセスは、複数のMAC PDUの送信用に構成され得る。複数のMAC PDUの送信の場合、サイドリンクHARQエンティティに関連付けられた送信サイドリンクプロセスの最大数は2である。
配信および構成されたサイドリンクグラントおよびそれに関連するHARQ情報は、サイドリンクプロセスに関連付けられている。
サイドリンクプロセスは、HARQバッファに関連付けられている。
サイドリンクプロセスが、V2Xサイドリンク通信のために複数のMAC PDUの送信を実行するように構成されている場合、プロセスはカウンタSL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERを維持する。サイドリンクプロセスの他の構成では、このカウンタを利用できない。
以下の特定の条件が満たされる場合、V2Xサイドリンク通信の送信は、上りリンク送信よりも優先される。特定の条件とは、MACエンティティは、送信時に、上りリンク送信およびV2Xサイドリンク通信の送信を同時に実行することができない、3GPP TS24.386:ユーザ端末(UE)からV2Xへの制御機能、プロトコルアスペクト、ステージ3(リリース14)、V14.3.0によれば、上りリンク送信は上位層によって優先されない、そして、thresSL-TxPrioritizationが構成されている場合、MAC PDUにおけるサイドリンク論理チャネルの最高優先度の値はthresSL-TxPrioritizationよりも低いという条件である。
(バッファステータスレポート)
LTEおよびNRにおいては、Uuインターフェースを介したバッファステータスレポート(BSR)手順を使用して、MACエンティティに関連付けられたULバッファ内の送信可能なデータの量に関する情報がNR内のサービングLTE eNBまたはNR gNBに提供される。また、LTEにおいては、サイドリンクバッファステータスレポート手順を使用して、MACエンティティに関連付けられたSLバッファ内の送信可能なサイドリンクデータの量に関する情報がサービングeNBに提供される。RRCは、periodic-BSR-TimerSLとretx-BSR-TimerSLの2つのタイマーを構成することにより、サイドリンクのBSRを制御する。各サイドリンク論理チャネルは、ProSe宛先に属する。各サイドリンク論理チャネルは、サイドリンク論理チャネルの優先度、およびLCG IDと上位層によって提供される優先度との間のマッピングに応じて、LCGに割り当てられる。LCGは、ProSe宛先ごとに定義される。UuインターフェースBSRと類似するサイドリンクBSRは、通常のBSR、周期的BSR、またはパディングBSRであり得る。
MAC PDUは、サイドリンクBSRの送信が可能となるまでに複数のイベントがサイドリンクBSRをトリガする場合であっても、サイドリンクBSR MAC制御エレメントを1つまでしか収容することができず、その場合、通常のサイドリンクBSRおよび周期的サイドリンクBSRがパディングサイドリンクBSRよりも優先されるものとする。
MACエンティティは、SLグラントを受信すると、retx-BSR-TimerSLを再始動することができる。
残っている有効な構成済みのSLグラントがV2Xサイドリンク通信における送信可能なすべての保留中のデータに対応することができる場合、トリガされたすべての通常のサイドリンクBSRはキャンセルされるものとする。MACエンティティにいかなるサイドリンク論理チャネルの送信にも利用可能なデータがない場合、トリガされたすべてのサイドリンクBSRはキャンセルされるものとする。サイドリンクBSR(切り捨てられたサイドリンクBSRを除く)が送信用MAC PDUに含まれている場合、トリガされたすべてのサイドリンクBSRはキャンセルされるものとする。上位層が自律リソース選択を構成する場合、トリガされたすべてのサイドリンクBSRはキャンセルされ、retx-BSR-TimerSLおよびperiodic-BSR-TimerSLは停止されるものとする。
MACエンティティは、TTI内に、通常/周期的サイドリンクBSRを1つまでしか送信しないものとする。MACエンティティがTTI内に複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、MACエンティティは、通常/周期的サイドリンクBSRを含まないMAC PDUのいずれかに、パディングサイドリンクBSRを含むことができる。
TTI内に送信されるすべてのサイドリンクBSRは、このTTIのためにすべてのMAC PDUが構築された後、常にバッファステータスを反映する。各LCGは、TTIごとにバッファステータス値を1つまでしか報告しないものとし、この値は、このLCGのバッファステータスを報告するすべてのサイドリンクBSRで報告されるものとする。
LTEにおいては、パディングサイドリンクBSRは、トリガされた通常/周期的サイドリンクBSRをキャンセルすることはできない。パディングサイドリンクBSRは、特定のMAC PDUに対してのみトリガされ、そのトリガは、このMAC PDUが構築されるとキャンセルされる。
図3および図4は、報告されたターゲットグループごとに1つの宛先インデックスフィールド、1つのLCG IDフィールド、および1つの対応するバッファサイズフィールドから成る、BSR MAC CEのサイドリンクBSRおよび切り捨てられたサイドリンクBSR MAC制御エレメントを説明する。宛先インデックスフィールドは、V2Xサイドリンク通信の宛先を識別する。このフィールドの長さは4ビットである。この値は、V2X宛先リストの一部としてサイドリンクUE情報メッセージの中でeNBに報告される宛先のインデックスに設定される。論理チャネルグループIDフィールドは、バッファステータスが報告されている論理チャネルのグループを識別する。このフィールドの長さは2ビットである。バッファサイズフィールドは、TTIに対するすべてのMAC PDUが構築された後にProSe宛先のLCGのすべての論理チャネルにわたって利用可能なデータの合計量を識別する。データ量はバイト数で示される。これには、RLC層およびPDCP層での送信可能なすべてのデータが含まれる。
LCGのバッファサイズは、宛先インデックスフィールドの値に無関係に、LCGに属するサイドリンク論理チャネルの最高優先順位の降順で含まれる。
Rel−15NRにおいては、BSRがトリガされてキャンセルされず、BSRを送信するために使用することができる次回のULグラントがある場合、SRの送信を遅延させる条件が定義される。
この条件は、以下のMAC仕様文の下線付きテキストで示すように、規格中に盛り込まれている。
「MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1>バッファステータスレポート手順で、少なくとも1つのBSRがトリガされ、キャンセルされていないと判定された場合、
2>UL−SCHリソースを新しい即時送信に利用可能である場合、
3>BSR MAC CEを生成するよう多重化およびアセンブリ手順に指示し、
3>生成されたすべてのBSRが長いかまたは短い切り捨てられたBSRである場合を除いて、periodicBSR-Timerを始動または再始動し、
3>retxBSR-Timerを始動または再始動する。
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがない場合、または
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースが、BSRをトリガしたLCH用に構成されたLCPマッピング制限(TS38.321の5.4.3.1節参照)を満たしていない場合、
3>通常のBSRがトリガされ、logicalChannelSR-DelayTimerが作動していない場合、
4>上りリンクグラントが、構成済みのグラントではない場合、または
4>上位層によって論理チャネルSRマスキング(logicalChannelSR-Mask)が設定されている論理チャネルに対して通常のBSRがトリガされなかった場合、
5>スケジューリング要求をトリガする。」
LTE/LTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE−A)におけるスケジューリング要求
LTE V2X用に設計された特定のスケジューリング要求はない。LTE V2Xサイドリンク通信スケジューリング要求は、NR Uuスケジューリング要求メカニズムに対するベースラインでもあるLTE Uuスケジューリング要求メカニズムに依存する。
NRにおいては、MACエンティティは、0、1つ、またはさらに多くのSR構成を用いて構成され得る。3GPP TS38.321、NRメディアアクセス制御(MAC)プロトコル仕様(リリース15)、V15.0.0を参照されたい。SR構成は、様々なBWPおよびセルにわたるSRのためのPUCCHリソースのセットから構成される。論理チャネルに対しては、SRのためのPUCCHリソースはBWPごとに1つまでしか構成されない。
各SR構成は、1つ以上の論理チャネルに対応する。各論理チャネルは、RRCによって構成されたゼロまたは1つのSR構成にマッピングすることができる。BSRをトリガしたLCHのSR構成は、そのような構成が存在する場合、トリガされたSRに対応するSR構成と見なされる。BSR再送信タイマーの満了によってトリガされたBSRに関しては、トリガされたSRに対応するSR構成は、BSRがトリガされた時点で送信可能なデータを持つ最も優先度の高いLCHの構成である(そのような構成が存在する場合)。
RRCは、例えば、sr-ProhibitTimer(SR構成ごと)、sr-TransMax(SR構成ごと)、およびsr-ConfigIndexなどの、スケジューリング要求手順のための複数のパラメータを構成することができる。
以下のUE変数SR_COUNTER(SR構成ごと)が、スケジューリング要求手順のために使用される。
SRがトリガされ、同じSR構成に対応する保留中のSRが他にない場合、MACエンティティは対応するSR構成のSR_COUNTERを0に設定するものとする。
SRがトリガされると、それはキャンセルされるまで保留中であると見なされるものとする。MAC PDUが送信され、そのPDUが、MAC PDUアセンブリより前にBSRをトリガした最後のイベントまでの(およびそれを含む)バッファステータスを含むBSR MAC制御エレメント(CE)を有しているとき、MAC PDUアセンブリより前にトリガされたすべての保留中のSRはキャンセルされ、それぞれのsr-ProhibitTimerは停止されるものとする。ULグラントが送信可能なすべての保留中のデータに対応することができる場合、すべての保留中のSRはキャンセルされるものとする。
SR送信の際にアクティブであるBWP上のPUCCHリソースだけが有効であると見なされる。
(パケット重複)
Rel−15の場合、サイドリンクパケット重複は、V2Xサイドリンク通信のためにサポートされ、UEのPDCP層で実行される。3GPP R2−1809292、V2X重複のTS36.323への導入、CATTを参照されたい。送信のためのサイドリンクパケットの重複に関しては、PDCP PDUがPDCPエンティティで重複される。同じPDCPエンティティの重複されたPDCP PDUは、2つの異なるRLCエンティティに送信され、2つの異なるサイドリンク論理チャネルにそれぞれ関連付けられる。同じPDCPエンティティの重複されたPDCP PDUは、異なるサイドリンクキャリアでのみ送信することができる。自律リソース選択を使用するUEは、(RRC状態に無関係に)(事前)構成に基づいてサイドリンクパケット重複を自律的にアクティブ化または非アクティブ化することができる。スケジュールされたリソース割り当て(モード3)の場合、eNBは、UEによって要求されたV2X送信のPPPR情報を通知される。PPPR情報は、UEがバッファ内に有する1つ(または複数)のPPPR値に関連付けられたデータの量、およびUEがバッファ内に有する1つ(または複数)のPPPR値に関連付けられたV2Xメッセージの宛先から構成される。
(サイドリンク通信用LTE MAC設計)
LTE V2Xサイドリンクを介した通信の場合、MAC PDUは、図5に示すような、MACヘッダ、MAC SDU、およびパディングからなるフォーマットを有し得る。
MAC PDUは、1つ以上のMACサービスデータ単位(SDU)を送信し、オプションのパディングを有する。MAC PDUは、MACヘッダも有し、MACヘッダは、複数のMAC PDUサブヘッダを有する。以下にサブヘッダタイプを示す。
・SL−SCHサブヘッダ:レイヤ2ソースIDおよびレイヤ2宛先IDを含む。
・1つ以上のMAC SDUヘッダ:MAC SDUに関する情報(LCIDおよび長さ)を含む。MACヘッダで運ばれるMAC SDUサブヘッダとMACペイロードで運ばれるMAC SDUの間には1対1の関連がある。
・1つのパディングサブヘッダ:LCIDに関する情報を含む。
MAC SDUサブヘッダ内の論理チャネルID(LCID)フィールドは、対応するMAC SDUまたはパディングの一対のソースレイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDの範囲内の論理チャネルインスタンスを一意に識別する。
MAC PDUは、MAC制御エレメント(CE)を含まないことに留意されたい。その結果、サイドリンクを介して通信するピアUE間に、MACレベルでのサイドリンク制御シグナリングはない。
(NR Uu MACプロトコルデータユニット構造)
NR Uu下りリンクを介した通信の場合、メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)は、図6に示すようなフォーマットを有し得る。一方、NR Uu上りリンクを介した通信の場合、MAC PDUは、図7に示すようなフォーマットを有し得る。
NR Uuは、サブPDUの概念を含む。MAC PDUは、1つ以上のMACサブPDUから構成される。それぞれのMACサブPDUは、以下のいずれかから構成される:MACサブヘッダのみ(パディングを含む)、MACサブヘッダとMAC PDU、MACサブヘッダとMAC CE、そしてMACサブヘッダとパディング。
MAC SDUは、可変サイズであり得る。それぞれのMACサブヘッダは、MAC SDU、MAC CE、またはパディングのいずれかに対応し得る。MAC CEは共に配置され得る。下りリンクの場合、MAC CEを含むDL MACサブPDUは、MAC SDUを含むMACサブPDUおよびパディングを含むMACサブPDUのどれよりも前に配置される。上りリンクの場合、MAC CEを含むUL MAC subPDUは、MAC SDUを含むすべてのMACサブPDUの後で、パディングを含むMACサブPDUの前に配置される。パディングのサイズはゼロにすることができる。NR Uuに関する規格にはサイドリンクMAC PDUはまだ定義されていない。
(課題の例)
(バッファステータスレポートの課題)
現在のところ、LTEサイドリンク通信の場合は、そして本明細書で論じたように、MACエンティティは、TTI内に、通常/周期的サイドリンクBSRを1つまでしか送信できない。MACエンティティがTTI内に複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、通常/周期的サイドリンクBSRを含まないMAC PDUのうちのいずれかにパディングサイドリンクBSRを含むことができる。
同様に、LTEにおいては、TTI内に送信されるすべてのサイドリンクBSRは、このTTIのためにすべてのMAC PDUが構築された後に、常にバッファステータスを反映している。各LCGは、バッファステータス値をTTIごとに最大1つ報告し、この値は、LCGのバッファステータスを報告するすべてのサイドリンクBSRで報告される。また、LTE V2XサイドリンクBSR報告の場合、ULグラント内のビット数が、送信可能なデータとそのサブヘッダを有するすべてのLCGのバッファステータスを含むサイドリンクBSRのサイズよりも小さい場合、UEは、ULグラント内のビット数を考慮して、送信可能なデータを持つできるだけ多くのLCGのバッファステータスを含む切り捨てられたサイドリンクBSRを報告する。
NRにおいては、送信機会のタイミングは可変であり、グラント期間は可変であり、複数のグラントが重複してもよい。さらに、NRの様々なユースケースがあり得る。これらのユースケースには矛盾する要件がある可能性があり、これらの様々な要件に対応するには、MAC PDUへのBSRマッピングの手法が必要である。具体的には、送信可能なデータを持つすべてのLCGのバッファステータスを収容する十分なスペースを、BSRを含むMAC PDUが有していない場合に、どのLCH/LCGのバッファステータスを送信すべきかを決定するための基準を設計する必要がある。さらに、例えばキャリアアグリゲーションの場合のように、送信機会にMACエンティティが複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、いかなる所与のBSR送信機会においても1つの通常のBSRまたは周期的BSRのMAC CEと1つのパディングBSRしか送信できないことを考慮して、BSR送信のために利用可能なグラントの利用度をいかにして最大限に高めるかという問題に対処する必要がある。
BSR報告に影響を与える別の問題として、LTEリリース15V2Xのコンテキストで3GPP(例えば、RAN2、SA2)で現在検討されているパケットごとのProSe信頼性(PPPR)の導入がある。V2X NRのコンテキストでは、PPPR要件をサポートするBSR報告の問題に対処する必要がある。
別の潜在的な問題として、例えば、UEが、例えば車両隊列走行の場合などに、カバレッジ外にある間にクラスタ内の通信リソースを管理する際のクラスタヘッドの役割を果たす場合の、サイドリンク通信のためのBSRの設計がある。そのようなシナリオでは、UEがサービング中継UEからの送信リソースグラントを要求できるようにする新しい手順がある。
(スケジューリング要求の課題)
LTE V2Xサイドリンク用に設計された特定のスケジューリング要求は存在しない。LTE V2Xサイドリンク通信スケジューリング要求は、LTE Uuスケジューリング要求メカニズムに依存する。これは、LTE V2Xが、基本的な車両安全通信である1つのユースケースを主にサポートするように設計されているためと考えられる。しかし、NR V2Xは、車両隊列走行、拡張センサ、高度運転、遠隔運転などの様々なユースケースをサポートするように設計されつつある。NR V2XをサポートするためにNR Uuスケジューリング要求メカニズム使用することができる。そこで、所与のQoS要件を伴うサービス(例えば、URLLC)について、サイドリンクデータ送信のスケジューリング要求と、上りリンクデータ送信(例えば、Uuインターフェースを介したデータ送信)のスケジューリング要求との間のなんらかの処理の区別をネットワークに伝える必要があるか、あるいはなんらかの必要な区別をBSRを通じてのみ処理することができるかが問題になる。
別の潜在的な問題として、例えば、カバレッジゾーン外のUEが、例えば車両隊列走行の場合などに、クラスタ内の通信リソースを管理する際にクラスタヘッドの役割を果たす場合の、サイドリンク通信のスケジューリング要求の設計がある。そのようなシナリオでは、UEがサービング中継UEからの送信リソースグラントを要求できるようにする手順が必要である。
(BSRに関する解決策)
(サイドリンクBSR)
BSR報告は、サイドリンクを介した送信のスケジューリングをサポートするように使用され得る。
(RRCによるサイドリンクBSRの制御)
RRCは、periodic-BSR-TimerSLおよびretx-BSR-TimerSLを構成することによって、サイドリンクのBSR報告を制御する。本明細書では、これらの2つのパラメータに加えて、パラメータlogicalChannelSR-MaskSLも、BSR報告の制御のためにRRCによってUEに構成されることを提案する。パラメータlogicalChannelSR-MaskSLは、SRマスキングが構成されているかを示す。パラメータlogicalChannelSR-MaskSLの値は、BSRがトリガされてキャンセルされなかったが、新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがないなどの理由で送信できない場合、または新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがLCPマッピング制限を満たしていない場合、スケジューリング要求(SR)をトリガするかを決定するためにUEによって使用される。パラメータlogicalChannelSR-MaskSLは、ブール値として設定することができ、その場合、値1は、SRマスキングがサイドリンク論理チャネル用に構成または設定されていることを示す。サイドリンク論理チャネルに対してSRマスキングが設定されている場合、この論理チャネルでは、データの可用性によってトリガされるBSRに対してスケジューリング要求がトリガされない可能性がある。
手順例を、以下のように説明することができる。
MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1>サイドリンクバッファステータスレポート手順で、少なくとも1つのサイドリンクBSRがトリガされ、キャンセルされていないと判定された場合、
2>UL−SCHリソースが新しい送信に利用可能である場合、
3>サイドリンクBSR MAC CEを生成するよう多重化およびアセンブリ手順に指示し
3>生成されたすべてのサイドリンクBSRが切り捨てられたサイドリンクBSRである場合を除いて、periodicBSR-TimerSLを始動または再始動し、
3>retxBSR-TimerSLを始動または再始動する。
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがない場合、または
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースが、サイドリンクBSRをトリガした論理チャネル用に構成されたLCPマッピング制限を満たしていない場合、
3>通常のサイドリンクBSRがトリガされた場合、
4>MACエンティティが構成済みの上りリンクグラントを用いて構成されていない場合、または
4>論理チャネルSRマスキング(logicalChannelSR-MaskSL)が上位層によって設定されているサイドリンク論理チャネルに対して通常のサイドリンクBSRがトリガされなかった場合、
5>スケジューリング要求をトリガする。
(追加のサイドリンク通常BSRトリガ条件)
現在のLTE V2Xでは、サイドリンク通常BSR報告条件において、LCP制限は考慮されていない。例えば、サイドリンクデータが送信可能になる可能性があり、そのデータが、同じProSe宛先に属する任意のLCGに属し、かつ、すでにデータを送信可能であるサイドリンク論理チャネルの優先度と同じかそれよりも低い優先度を持つサイドリンク論理チャネルに属している場合を考える。そのような場合、通常のサイドリンクBSRはトリガされない。しかし、この論理チャネルに対するLCP制限が、データがすでに送信可能である論理チャネルに基づいてUEに割り当てられたか、またはUEに割り当てられるであろうサイドリンクグラントを、SLデータが送信可能となるこの論理チャネルに対して役立たせなくするようなものである場合、通常のサイドリンクBSRはトリガされるものとする。
以下の提案文は、3GPP TS36.331、無線リソース制御(RRC)、プロトコル仕様(リリース15)、V15.1.0における既存の仕様の更新された文章の例であり、更新された文章に下線を付す。
「以下のイベントのいずれかが発生した場合、サイドリンクバッファステータスレポート(BSR)がトリガされる。
−MACエンティティが、構成済みのSL−RNTIまたは構成済みのSL−バーチャルRNTI(SL Virtual RNTI:SL−V−RNTI)を有する場合、
−ProSe宛先のサイドリンク論理チャネルのSLデータは、RLCエンティティまたはPDCPエンティティで送信できるようになり、そのデータは、同じProSe宛先に属する任意のLCGに属し、かつ、すでにデータを送信可能であるサイドリンク論理チャネルの優先度よりも高い優先度を持つサイドリンク論理チャネルに属するか、または、現在、同じProSe宛先に属するいかなるサイドリンク論理チャネルにも送信可能なデータはない。あるいは、ProSe宛先のサイドリンク論理チャネルのSLデータは、RLCエンティティまたはPDCPエンティティで送信できるようになり、そのデータが、同じProSe宛先に属する任意のLCGに属し、かつ、すでにデータを送信可能であるサイドリンク論理チャネルの優先度と同じかそれよりも低い優先度を持つサイドリンク論理チャネルに属しているが、すでに送信可能であるデータに対するサイドリンクリソースグラントが、新しく利用可能になったデータに対するLCP制限を満たさないであろう。この場合、サイドリンクBSRは、以下『通常のサイドリンクBSR』と称する。」
本明細書では、送信可能になるデータの信頼性要件を考慮に入れた、通常のサイドリンクBSRのための新しいトリガがあることも提案する。例えば、サイドリンクデータが送信可能になる可能性があり、そのデータが、同じProSe宛先に属する任意のLCGに属し、かつ、すでにデータを送信可能であるサイドリンク論理チャネルの優先度と同じかそれよりも低い優先度を持つサイドリンク論理チャネルに属している場合を考える。そのような場合、現在の仕様によると、通常のサイドリンクBSRはトリガされない。しかし、新しいデータが利用可能になった論理チャネルに対する信頼性要件が、データがすでに送信可能である論理チャネルに基づいてUEに割り当てられたか、またはUEに割り当てられるであろうサイドリンクグラントを、この論理チャネルに対して役立たせなくするようなものである場合、通常のサイドリンクBSRはトリガされるものとする。例えば、新しく利用可能になったデータの信頼性要件がパケットの重複を要求し、すでに利用可能なデータはデータ重複を必要としない場合は、新しい通常のサイドリンクBSRをトリガする必要がある。
重複される必要があるデータのためのバッファサイズも含む新しいサイドリンクBSR MAC制御エレメント(MAC CE)が、本明細書で以下に提案される。本明細書で提案されるフォーマットは、それぞれ図8、図9、図10、および図11に示すように、0、2、4、および6個の予約ビットを用いて定義される。
重複したバッファフィールドサイズが、例えば、それが所与のLCGに対してゼロ以外である場合、オプションでサイドリンクBSRに含まれる代替フォーマットもまた、本明細書で提案される。本明細書で提案されるフォーマットは、所与のLCGiに対して重複バッファサイズフィールドが存在するかを示すためのフィールドDを含む。図12は、本明細書で提案されたMAC CEフォーマットの図を示す。図中、LCGの数は4であり、重複バッファサイズフィールドがLCG IDおよびLCG IDについて報告されている。
また、別の代替案では、重複したバッファサイズは、サイドリンクBSRと同じMAC PDUに含まれる別個のMAC CEで報告され得る。図13および図14は、それぞれNの偶数値と奇数値に対して本明細書で提案されているフォーマットの図である。
サイドリンク重複BSRは、表2の例に示すような、固有のLCIDを持つMAC PDUサブヘッダによって識別され得る。
Figure 2021530150
サイドリンクBSR MAC CEおよびサイドリンク重複BSR MAC CEを含むMAC PDUの図を図15に示す。受信直後に、gNBは、各MAC CEサブヘッダに含まれているLCIDに基づいて、サイドリンクBSR MAC CEをサイドリンク重複BSR MAC CEから区別する。
利用可能なULグラントが不十分な場合のサイドリンクBSR報告の規則
通常および周期的サイドリンクBSRについては、ULグラントのビット数が、送信に利用可能なデータとそのサブヘッダを有するすべてのLCGのバッファステータスを含むサイドリンクBSRのサイズよりも小さい場合、以下の規則の1つ以上に従って、MACはBSRを報告すること。
1.MACは、最も厳しい遅延要件を持つLCHを有するLCGのBSR報告を優先するものとする。
a.優先LCGについては、MACは各LCGの完全なサイドリンクBSRを報告し、ULグラントのビット数が、送信可能なデータとそのサブヘッダを有するすべての優先LCGのバッファステータスを含むサイドリンクBSRのサイズよりも小さい場合、MACは、ULグラントのビット数を考慮して、送信可能なデータを持つできるだけ多くのLCGのバッファステータスを含む切り捨てられたサイドリンクBSRを報告する。
b.上記規則に従って優先LCGのバッファステータスをサイドリンクBSRに含んだ後、なんらかのULグラントが残っている場合、MACは、ULグラントのビット数を考慮して、できるだけ多くの残りのLCGの切り捨てられたバッファステータスをBSRに含むものとする。
2.送信可能なデータを持つサイドリンク論理チャネルを使用してLCGの切り捨てられたサイドリンクBSRを優先度の降順で、優先度が等しい場合は、LCG識別子(LCG Identifier:LCGID)の昇順で報告する。
3.上記の規則1と規則2の組み合わせ。例えば、MACは、まず、最も厳しい遅延要件を持つLCGのバッファステータスを優先し、次に、ULグラントが残っている場合は、上記の規則2が使用される。例えば、MACエンティティは、まず、上記の規則1−aを適用し、ULグラントが残っている場合は、上記の規則2が適用される。
最も厳しい要件は、以下のうちの1つ以上として定義され得る。
・構成された遅延しきい値、または各LCHに関連付けられたブール値であり、LCHが最も厳しい遅延要件を課されるか、最も厳しい遅延要件を課されないかを規定する値。値1は、LCHが最も厳しい遅延要件を課されることを意味し、値0は、LCHが最も厳しい遅延要件を課されないことを意味する。
・送信のために許容される最大物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)期間を設定するmaxPUSCH-Duration。
・ULグラントの受信からULグラントを使用した送信時間の開始までの期間を定義するパラメータK2。
・maxPUSCH-Duration + K2。
現在のMAC仕様によれば、MACエンティティは、TTI内に、通常/周期的サイドリンクBSRを1つまでしか送信しない。MACエンティティが送信機会(例えば、TTI)内に複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、通常/周期的サイドリンクBSRを含まないMAC PDUのうちのいずれかにパディングサイドリンクBSRを含むことができる。パディングBSRに対しては、MACはここで定義したBSR優先順位付け規則も適用することを、本明細書では提案する。例えば、MACが複数のMAC PDUを送信機会内に送信するように要求された場合、MACは、上記で定義された優先順位付け規則に従って、パディングBSRにLCGバッファステータスを含めることを優先する。
(上りリンク送信BSR)
BSR報告は、Uuインターフェースを介した送信のためのスケジューリングをサポートするように使用され得る。
例えば、図3および図4を参照して説明したように、現在の規格では、UL−SCHの次回のグラントが利用可能であり、BSRをトリガした論理チャネル用に構成されたLCPマッピング制限を満たす場合、SRはトリガされない。例えば、次回のグラントは、BSR、したがって対応するBSRをトリガした論理チャネルのデータを送信するために利用できる。V2Xサイドリンク送信がNRに導入され、サイドリンク送信が上りリンク送信よりも優先される可能性があることによって、新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースが、BSRをトリガしたLCH用に構成されたLCPマッピング制限を満たしている場合は、SRを送信することは依然として可能であるが、利用可能なUL−SCHリソースを使用した新しい送信は、サイドリンク送信によってプリエンプトされるであろう。このような場合には、BSRは送信されず、BSRに関連するタイマーは始動や再始動されない。SRの送信の遅延に関連する現在の規格のMAC仕様は、例えば、以下のように更新される可能性がある。
「MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1>バッファステータスレポート手順で、少なくとも1つのBSRがトリガされ、キャンセルされていないと判定された場合、
2>UL−SCHリソースを新しい即時送信に利用可能であり、サイドリンク送信が新しい送信よりも優先されない場合、
3>BSR MAC CEを生成するよう多重化およびアセンブリ手順に指示し、
3>生成されたすべてのBSRが長いかまたは短い切り捨てられたBSRである場合を除いて、periodicBSR-Timerを始動または再始動し、
3>retxBSR-Timerを始動または再始動する。
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがない場合、または
2>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースが、BSRをトリガしたLCH用に構成されたLCPマッピング制限(TS38.321の5.4.3.1節参照)を満たしていない場合、または
2>利用可能なUL−SCHリソースを使用する新しい送信よりもサイドリンク送信が優先される場合、
3>通常のBSRがトリガされ、logicalChannelSR-DelayTimerが作動していない場合、
4>上りリンクグラントが、構成済みのグラントではない場合、または
4>上位層によって論理チャネルSRマスキング(logicalChannelSR-Mask)が設定されている論理チャネルに対して通常のBSRがトリガされなかった場合、
5>スケジューリング要求をトリガする。」
あるいは、
MACエンティティは以下のことを行うものとする。
1>バッファステータスレポート手順で、少なくとも1つのBSRがトリガされ、キャンセルされていないと判定された場合、
2>UL−SCHリソースが新しい送信に利用可能であり、UL−SCHリソースが論理チャネルの優先順位付けの結果としてBSR MAC CEとそのサブヘッダに対応することができ、サイドリンク送信が新しい送信よりも優先されない場合、
3>BSR MAC CEを生成するよう多重化およびアセンブリ手順に指示し、
3>生成されたすべてのBSRが長いかまたは短い切り捨てられたBSRである場合を除いて、periodicBSR-Timerを始動または再始動し、
3>retxBSR-Timerを始動または再始動する。
2>通常のBSRがトリガされ、logicalChannelSR-DelayTimerが作動していない場合、
3>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースがない場合、または
3>MACエンティティが構成済みの上りリンクグラントを用いて構成されており、logicalChannelSR-Maskがfalseに設定されている論理チャネルに対して通常のBSRがトリガされた場合、または
3>新しい送信に利用可能なUL−SCHリソースが、BSRをトリガした論理チャネル用に構成されたLCPマッピング制限(5.4.3.1節参照)を満たしていない場合、または
3>利用可能なUL−SCHリソースを使用する新しい送信よりもサイドリンク送信が優先される場合、
4>スケジューリング要求をトリガする。
(LTE UuまたはNR Uuを介したSR送信の強化)
スケジューリング要求を、SR構成に結び付けることができる。この構成は、以下のうちの1つ以上を含むことができる。
・SR送信用の物理リソースに関する詳細。
・UuまたはSL送信への適用性。
・このSR構成を使用する可能性のあるサイドリンク通信のタイプに関する詳細。ただし、タイプは、サイドリンクトラフィックの予想される優先度または信頼性に基づき得る。例えば、SR構成は、PPPPによって決定されるようなサイドリンク通信の優先度レベル、またはPPPRによって決定されるようなダウンリンクの信頼性に結び付けられ得る。
UEがSRをeNB(またはgNB)に送信する必要がある場合、UEは、所望の送信(UuまたはSL)、所望の優先度、所望の信頼性などに基づいて適切なSR構成を選択する。
サイドリンクを介したスケジューリングのためのBSRおよびSRの解決策(スケジューラUE(UE_S)による制御)
以下では、中継UEおよびスケジューラUEという用語を相互交換可能に使用する。これは、他のUEのサイドリンク送信のスケジューリングを担当する任意のUEである。それは、例えば、クラスタヘッドや隊列リーダーであり得る。さらに、スケジューラUEは、UEへのサイドリンク接続を備えた統合アクセスおよびバックホール(Integrated Access and Backhaul:IAB)ノード、UEへのサイドリンク接続を備えた路側機(RSU)、またはUEへのサイドリンク接続を備えた任意の他のスケジューリングエンティティであり得る。そのような場合、サイドリンクに対するリソース割り当ては、3GPP TR38.885、NR:ビークル・ツー・エブリシングに関する検討、V1.0.0で定義されているモード2(d)と類似する。非スケジューラUE(または単にUE)という用語を使用して、スケジューラUEによって割り当てられたサイドリンクリソースを使用する任意のUEを示すことにも留意されたい。
本明細書において、用語BSRは、例えば、サイドリンクBSRまたは切り捨てられたサイドリンクBSRを指し得る。
スケジューラUEとの複数の潜在的なサイドリンク通信シナリオを、図16に示す。図16はUE間のユーザプレーン通信を示す。制御プレーンシグナリングは表示されていない。
オプションA:UE(UE1)は、スケジューラUE(UE_S)と通信中である。通信はUE_Sによってスケジュールされる。
オプションB:2つのUE(UE2およびUE3)は、サイドリンクリソースを介して通信するが、すべての通信は、スケジューラUE(UE_S)を介して行われる。スケジューラUEは、2つのUE間のリレーのように機能し、WiFiアクセスポイントと非常に類似した役割を果たす。UE_Sは、両方のUEとの送信のやりとりをスケジュールする。
オプションC:2つのUE(UE4およびUE5)は、UE_Sによって割り当てられたサイドリンクリソースを使用して、ユーザプレーン接続(サイドリンクデータ無線ベアラと称する)形式を介して直接通信する。さらに、2つのUEは、UE_Sへのサイドリンクデータ無線ベアラも有する。例えば、UE_Sは、自動車の隊列のリーダーであり得る。隊列リーダーは隊列のメンバーと定期的に通信し、これらの個々のメンバーはそれらの間で直接通信することもできる。
オプションD:オプションCと類似するが、2つのUEのうちの1つだけ(UE4が図16に示されている)が、UE_Sへのサイドリンクデータ無線ベアラを有する。
オプションE:2つのUE(UE6およびUE7)は、UE_Sによって割り当てられたサイドリンクリソースを使用して、サイドリンクデータ無線ベアラを介して直接通信する。また、2つのUEは、UE_Sへのサイドリンクデータ無線ベアラを持たない。その結果、これらのUEは、UE_Sと「定期的に」通信していない。すなわち、これらのUEとUE_Sの間にはユーザプレーン接続はない。ただし、これらのUEとUE_Sの間には制御プレーンシグナリングがある可能性がある。このシグナリングを用いて、UE6とUE7の間のサイドリンク通信がスケジュールされる。
図16に示す通信オプションのそれぞれにおいて、スケジューラUEは、サイドリンク上の物理チャネルリソースのスケジューリング/割り当てを担うと想定されている。スケジューラUEによって管理されるリソースのセットは、gNBによって静的に構成するか、UE内で事前構成することができる。デプロイメントには複数のスケジューラUEが含まれ得る。これらのスケジューラUEのそれぞれによって使用されるリソースは、専用(スケジューラUE間で共有されない)にすることができる。あるいは、スケジューラUEは、例えばgNBによって、スケジューラUEの制御下でUEをスケジュールするためのリソースプールに割り当てることもできる。リソースプールは別のスケジューラUEと共有することができる。双方のスケジューラUEは、例えば、送信/リッスンビフォートーク(Listen-Before-Talk:LBT)手法を用いて、この共通のリソースプールからのリソース予約を競う。スケジューラUEがリソースを予約すると、スケジューラUEは予約されたリソースを使用して、それがスケジュールしているUEにリソースを割り当てることができる。別の代替案では、スケジューラUEは、リソースを専用化または予約すると、これらのリソース上でUEを半静的にスケジュールすることができる。ただし、スケジュールされたリソースは相互排他的ではない可能性がある。UEは、これらを予約するために、半静的に割り当てられたリソースの検知に依存してもよい。
スケジューラUEを用いたシナリオの全体的なSL送信手順を以下に記載する。
1.サイドリンク動作を管理するためのリソースのセットがスケジューラUEに割り当てられる。
2.非スケジューラUEは、スケジューラUEによって管理されるグループに「関連付け」られる。
3.バッファステータスレポート(BSR)トリガ基準が満たされると、UEにおいてBSRがトリガされる。これは以下の結果であり得る。
・UE1上のアプリケーション、非スケジューラUE、別のUE(通常のBSRと呼ばれる)に送信する必要のあるデータの生成、または
・周期的BSRタイマー(通常のBSRと呼ばれる)の満了の結果。
4.例えば、動的にスケジュールされたリソースグラント、構成済みサイドリンクリソースグラント、またはUEの自律的に割り当てられたサイドリンクリソースグラントなどのリソースグラントが利用可能である場合、UE1は、BSR手順に従って、BSRをスケジューラUEに送信する。
5.例えば、動的にスケジュールされたリソースグラント、構成済みサイドリンクリソースグラント、またはUEの自律的に割り当てられたサイドリンクリソースグラントなどのリソースグラントが利用可能でない場合、スケジューリング要求(SR)がトリガされる。
6.スケジューラUEはリソースをUE1に割り当てる。
7.UE1は、そのトランスポートブロックを、割り当てられたリソース上で送信する。
UEがBSRをスケジューラUEに送信する方法は、スケジューリングがeNB(またはgNB)なしで行われるため、LTEサイドリンク動作(またはNR SL送信モード1)の場合よりも複雑である。第2の問題は、LTE UuおよびNR Uuに対して定義されたBSRメカニズムが、UEは、通常、スケジューリングを実行するエンティティ(eNBまたはgNB)を通すデータ無線ベアラを有しているという事実を利用していることである。その結果、UEには、これらの無線ベアラに関するBSR情報をピギーバックさせる機会がある。一方、スケジューラUEを使用する場合(すなわちオプションDおよびオプションE)は、スケジューラUEへのデータ無線ベアラを持たないUEがある。これらのUEは、スケジューリング要求とそれに続くBSR情報を送信するための専用メカニズムを必要とする。第3の問題は、LTE UuおよびNR Uuに対して定義されたSRメカニズムが、UEがスケジューリングを実行するエンティティ(eNBまたはgNB)にSRを送信するための制御プレーンメカニズムを持っているという事実を利用していることである。その結果、UEは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)または物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel:PUSCH)を介して上りリンク制御情報(UCI)で運ばれるSRを送信する機会がある。これらのSR機会/リソースは、eNB(またはgNB)によって構成される。一方、スケジューラUE(オプションAからオプションE)を使用する場合は、そのような情報をUE_Sに報告するための定義/標準化された方法を持たないUEからのサイドリンクを介したSRまたはBSRが含まれる。
(サイドリンクインターフェースを介したBSR報告)
本明細書では、スケジューラUEまたは中継UEによってサービスされるUEのスケジューリングをサポートするように、サイドリンクインターフェースを介したサイドリンクBSR報告のための新しいサイドリンクBSR手順を導入することを提案する。BSRは、報告するUEとサービングスケジューラUE(または中継UE)の間の送信をサポートし得るか、あるいは、BSRは、報告するUEと別のUEとの間の送信をサポートし得る。この新しいサイドリンクBSR MAC制御エレメント(MAC CE)は、BSRを報告するUEによって、スケジューラUEまたはサービング中継UEに送信される。
(サイドリンクMAC PDU)
SL−SCHのMAC PDUは、1つ以上のMAC SDUおよびパディングに加えて、1つ以上のMAC制御エレメントを有し得る。これらのそれぞれは、タイプ、論理チャネル、サイズなどを識別する関連付けられたMACサブヘッダを持つ。すべてのMACサブヘッダがグループ化され、MAC PDUの先頭の1つのブロック(1つのMACヘッダ)に包含される場合の、MAC PDUフォーマットの例を図17に示す。各MACサブヘッダが、MAC制御エレメント、MAC SDU、またはそれが関連付けられているパディングの直前に位置する場合の、MAC PDUフォーマットの別の例を図18に示す。図18は、MAC SDUの前に位置するMAC制御エレメントを示していることに留意されたい。ただし、この配置はオプションである。例えば、MAC制御エレメントはMAC SDUの後に配置したり、MAC SDUの間に散在させたりすることができる。後者のオプションは、MAC制御エレメントおよびMAC SDUの少なくとも一方の優先度に基づき得る。
各MAC制御エレメントは、MAC PDUヘッダまたはMAC サブPDUヘッダ内に、関連するサブヘッダを有する。これらのサブヘッダのそれぞれは、次のフィールドを1つ以上有し得る。
−ソース:ソースフィールドは、サイドリンク通信のソースを識別する。
−宛先:宛先フィールドは、サイドリンク通信の宛先を識別する。
−ソース/宛先インデックス:ソース/宛先ペアのインデックス
−F2:フォーマット2フィールドは長さフィールドのサイズを示す。MAC PDUサブヘッダごとに1つのF2フィールドがある。F2フィールドのサイズは1ビットである。MAC SDUまたは可変サイズのMAC制御エレメントのサイズが32767バイトより大きい場合、および対応するサブヘッダが最後のサブヘッダではない場合、F2フィールドの値は1に設定され、それ以外の場合は0に設定される。
−E:拡張フィールドは、MACヘッダにさらにフィールドが存在するかを示すフラグである。Eフィールドは、「1」に設定されると、少なくともR/F2/E/LCIDフィールドの別のセットを示す。Eフィールドは、「0」に設定されると、MAC SDU、MAC制御エレメント、またはパディングのいずれかが次のバイトから始まることを示す。
−R:予約ビット。「0」に設定される。
−LCID:MAC制御エレメントのタイプを示す論理チャネルID。
各MAC制御エレメントは、BSRフィールドを含むことができ、重複バッファサイズを報告することもできる。さらに、MAC制御エレメントは、以下のフィールドの1つ以上を含み得る。
−ソース:ソースフィールドは、サイドリンク通信のソースを識別する。
−宛先:宛先フィールドは、サイドリンク通信の宛先を識別する。
−ソース/宛先インデックス:ソース/宛先ペアのインデックス
−LCG_i:論理チャネルグループ「i」のバッファステータスがBSR MAC制御エレメントに含まれているかを示す。
−LCG ID:論理チャネルグループIDフィールドは、バッファステータスが報告中である論理チャネルのグループを識別する。
−LCID:論理チャネルIDは、バッファステータスが報告中である論理チャネルを識別する。
−バッファサイズ:バッファサイズフィールドは、宛先インデックスによって識別された宛先について、LCGの全論理チャネルにわたって利用可能なデータの合計量を識別する。
−重複バッファサイズ:重複バッファサイズフィールドは、重複する必要のあるデータのバッファサイズを示す。
−R:予約ビット。「0」に設定される。
1つのオプションでは、MAC制御エレメントのソースフィールドは、ソースレイヤ2IDを含み、MAC制御エレメントの宛先フィールドは、ユニキャストの場合は宛先レイヤ2IDを含み、グループキャストの場合はUEを含む。
第2のオプションでは、MAC制御エレメントに関連付けられたサブヘッダのソースフィールドはソースレイヤ2IDを含み、MAC制御エレメントに関連付けられたサブヘッダの宛先フィールドは宛先レイヤ2IDを含む。
第3のオプションでは、スケジューラUEは、レイヤ2IDのリストを維持し、このリストへのインデックスだけが、MAC制御エレメントまたはMAC制御エレメントに関連付けられたサブヘッダに含まれる。
第4のオプションでは、スケジューラUEは、それがリソースをスケジューリング中の、すべてのソースレイヤ2IDと宛先レイヤ2IDのペアのリストを維持し、そのペアのインデックスだけが、MAC制御エレメント、またはMAC制御エレメントに関連付けられたサブヘッダに含まれる。
オプション3および4の場合、UEおよびスケジューラUEは、リストに依存して、制御プレーンまたはデータプレーン上のシグナリングを用いてこれらのリストを構築して維持する必要がある。例えば、これらのリストは、関連付け手順、接続確立手順、または接続再構成手順の形式で構築/維持することができる。接続を確立している間、UEは、サイドリンク通信を確立したいアドレスのリストを提供することができる。スケジューラUEは、これらのアドレスを使用してリストを作成し、このリストをUEに確認する。これらのリストは、UEが一部のUEとのSL通信を終了し、他のUEとのSL通信を開始すると変更される。
場合によっては、ソースレイヤ2IDが、(図17に示すSL−SCHサブヘッダのような)共通のMAC PDUサブヘッダに含まれ得ることに留意されたい。このような場合、BSR MAC CE(またはBSR MAC CEに関連付けられたサブヘッダ)は、宛先レイヤ2IDまたはインデックスだけを含み得る。
(サイドリンク通信オプションA、B、およびCの手順)
シナリオA、B、およびCのBSR規則は、例えば、図8〜図15に関連して説明したものと類似する。
(サイドリンク通信オプションDの手順)
このオプションでは、1つのピアUEだけが、スケジューラUEとのサイドリンクデータ無線ベアラを有する。UE1からUE_S、およびUE2からUE_Sにサイドリンクコントロールプレーン接続があることを前提としている。UE1とUE_Sの間には、サイドリンクデータ無線ベアラもあるが、UE2とUE_Sの間には、サイドリンクデータ無線ベアラはない。その結果、UE1は、UE2のBSRをスケジューラUEに送信するためのリレーとして機能し得る。UE2は、UE1とUE_Sの間のサイドリンクデータ無線ベアラを使用して、自身のBSRをUE_Sに送信する。コールフローの例を図19に示し、以下に説明する。
ステップ0において、UE1およびUE2は、両方とも、スケジューラUE(UE_S)との「関連付け」を有する。それらは、サイドリンクインターフェースを介して通信しようとしている。UE_Sは、この通信のスケジューリングを提供する。ここでは、「関連付け」という用語を非常に一般的に使用している。これは、UEが送信のスケジューリングをUE_Sに依存していることを意味する。
ステップ1において、UE_Sは、自身がUE1とのサイドリンクデータ無線ベアラを持ち、UE2とのサイドリンクデータ無線ベアラを持たないことを認識している。UE_Sは、UE1を、UE2からのBSRのリレーとして機能するように構成する。例えば、これはRRCシグナリングを介して提供され得る。UE_Sは、UE1がBSRリレーとして機能できる対象のソースレイヤ2IDのホワイトリストを提供してもよい。
ステップ2において、UE_Sは、そのBSR情報をUE1に送信するようにUE2を構成する。例えば、これはRRCシグナリングを介して提供され得る。UE_Sは、リレーBSRのレイヤ2ID(宛先BSRレイヤ2ID)を提供することができる。
ステップ3において、UE2は、BSRを送信するためにトリガされる。
ステップ4において、UE1へのサイドリンクインターフェース上での次のデータ送信で、UE2は、MAC制御エレメント内のBSRをUE1に送信する。サブヘッダによって、MAC制御エレメントをUE_Sへ中継することを指示することができる。例えば、このMAC制御エレメントは、予約済みの論理チャネルIDを使用することができ、それはUE1によって認識されるであろう。
ステップ5において、UE1は、リレーBSRを受信する。UE1は、自身がこのUEからのBSRを中継するように構成されていることを確認することができる。構成されていない場合、MAC制御エレメントを破棄することができる。構成されている場合、UE1は、リレーBSRを格納する。
ステップ6において、BSRを送信する次の機会に、UE1は、リレーBSRをスケジューラUE(UE_S)に送信する。
ステップ7において、UE_Sは、UE2にリソースを割り当てる。
UE1がBSRを送信するようにトリガされ、UE1へ送信するメッセージがない場合、UE2は、スケジューリング要求をスケジューラUEに送信することを要求され得ることに留意されたい。UE2は、SRに関する解決策に対して説明されているように、SRを送信する手順を使用することができる。
複数のUEがUE2のBSRを中継することができる場合、スケジューラUEは、これらの複数のUEのうちの1つを選択することができる。例えば、この決定は、これらのUEの負荷、これらのUEへのチャネル状態、UE2とこれらのUEとの間のチャネル状態、これらのUEまでの距離、UE2とこれらのUEとの間の距離、スケジューラUEとこれらのUEの間の双方向の通信活動などに基づき得る。例えば、スケジューラUEは、BSRができるだけ迅速に送信される可能性を最大化するために、最も多く通信する通信相手であるUEを選択するように決定することができる。
オプションDはユニキャスト通信として示されているが、別のUEのBSRを中継するためのUEの使用は、グループキャスト通信にも適用され得る。そのような場合、スケジューラUEは、どの1つ(またはそれ以上)のUEにBSRの中継を担わせるかを選択することができ、また、どのUEが、これらの中継UEのうちのどれを使用するかを選択することができる。
(サイドリンク通信オプションEの手順)
このオプションでは、2つのピアUEのどちらも、スケジューラUEへのサイドリンクデータ無線ベアラを持たない。ピアUEは、どちらかがBSRをスケジューラUEに送信する前に、まず、UE_Sへのサイドリンク通信チャネルを要求する必要がある。取得したら、ピアUEは、UE_Sと通信するためのリソースが割り当てられ、続いて、BSRを送信することができる。
図20のコールフローに手順例を示す。
図20のステップ0において、ピアUEは、スケジューラUEに関連付けられている。ここでは、「関連付け」という用語を非常に一般的に使用している。これは、UEが送信のスケジューリングをUE_Sに依存していることを意味する。
ステップ1において、UE1は、サイドリンクインターフェースを介してUE2にデータを送信することを望む。UE1は、BSRを送信するようにトリガされる。このBSRは、UE_Sに送信される必要がある。
ステップ2において、UE1は、スケジューリング要求をUE_Sに送信する。
ステップ3において、UE_Sは、UE1からUE_Sへのサイドリンク送信のためにリソースをUE1に割り当てる。
ステップ4において、UE1は、割り当てられたリソース上でBSRを送信する。
ステップ5において、UE_Sは、UE1からUE2へのサイドリンク通信のためにリソースを割り当てる。
(SRに関する解決策)
本明細書では、中継UE(またはスケジューラUE)によってサービスされるUEが、サービング中継UE(またはサービングスケジューラUE)に送信リソースグラントを要求するための、サイドリンクインターフェースを介した新しいスケジューリング要求手順を導入することを提案する。送信は、要求側UEとサービング中継UEの間で行われる場合もあれば、要求側UEと別のUEの間で行われる場合もある。UEには、複数のサイドリンクスケジューリング要求構成を構成可能である。構成、例えば、サイドリンクスケジューリング要求のリソース構成は、サイドリンク論理チャネルまたはサイドリンク論理チャネルのグループに固有であり得る。
サイドリンクBSRについて本明細書に記載されているものと類似の規則を、サイドリンクSRにも適用することができる。
以下では、スケジューリング要求は、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel:PSCCH)または物理サイドリンクフィードバック制御チャネル(Physical Sidelink Feedback Control Channel:PSFCCH)を使用して送信されると想定する。3つのオプションについて以下に説明する。第1のオプションでは、UEは、スケジューラUEによって周期的なSR機会を利用して構成される。第2のオプションでは、UEは、SRの送信に利用可能なリソースのプールを用いて構成され、UEはこのプールからランダムに選択する。第3のオプションでは、スケジューラUEが個々のUEをポーリングして、保留中のスケジューリング要求があるかを判定する。
さらに、スケジューリング要求は、SR構成に結び付けられると想定する。SR構成には、SR送信用の物理リソースに関する詳細が含まれ得る。例えば、使用されるPSCCHまたはPSFCCHである。SR構成は、追加的または代替的に、このSR構成を使用し得るサイドリンク通信のタイプに関する詳細を含み得る。タイプは、サイドリンクトラフィックの予想される優先度または信頼性に基づき得る。例えば、SR構成は、PPPPによって決定されるようなサイドリンク通信の優先度レベル、またはPPPRによって決定されるようなダウンリンクの信頼性に結び付けられ得る。
(オプション1:周期的な専用SR機会/リソースの構成)
スケジューラUEは、1つ以上のSR期間(SR機会間の時間)およびSRリソース(スケジューリング要求の送信のためにUEに割り当てられた特定のリソース)を用いて、UEを構成することができる。
UEがSRをUE_Sに送信する必要がある場合、UEは、次のSR機会を待ち、新しいSCIフォーマットを使用してSCIを送信する。例えば、これは1または2ビットのSR指示のみを運ぶSCIフォーマットXであり得る。これらのSR機会はスケジューラUEによって割り当てられているため、スケジューラUEは、SR指示を送信するUEの識別を認識している。
スケジューリング要求(SR)は、新しい送信のためにSL−SCHリソースを要求するために使用される。
MACエンティティは、0、1つ、またはさらに多くのSR構成を用いて構成され得る。SR構成は、様々なBWPおよびセルにわたるSRのためのリソースのセットから構成される。論理チャネルに対しては、SRのためのリソースはBWPごとに1つまでしか構成されない。
各SR構成は、1つ以上の論理チャネルに対応する。各論理チャネルは、スケジューラUEによって構成されたゼロまたは1つのSR構成にマッピングすることができる。BSRをトリガした論理チャネルのSR構成は、トリガされたSRに対応するSR構成と見なされる。
スケジューラUEは、スケジューリング要求手順のための以下のパラメータを構成する。
・SR期間:SR機会間の時間
・SRリソース:スケジューリング要求の送信のためにUEに割り当てられた特定のリソース
・sr-ProhibitTimer(SR構成ごと)
・sr-TransMax(SR構成ごと)。
以下のUE変数が、スケジューリング要求手順のために使用される。
−SR_COUNTER(SR構成ごと)。
SRがトリガされ、同じSR構成に対応する保留中のSRが他にない場合、MACエンティティは対応するSR構成のSR_COUNTERを0に設定するものとする。
SRがトリガされると、それはキャンセルされるまで保留中であると見なされるものとする。MAC PDUが送信され、そのPDUが、MAC PDUアセンブリより前にBSRをトリガした最後のイベントまでの(およびそれを含む)バッファステータスを含むBSR MAC制御エレメントを有しているとき、MAC PDUアセンブリより前にトリガされたすべての保留中のSRはキャンセルされ、それぞれのsr-ProhibitTimerは停止されるものとする。SLグラントが送信可能なすべての保留中のデータに対応することができる場合、すべての保留中のSRはキャンセルされ、それぞれのsr-ProhibitTimerは停止されるものとする。
少なくとも1つのSRが保留中である限り、MACエンティティは、保留中のSRごとに以下を行うものとする。
1>MACエンティティが、保留中のSR用に構成された有効なリソースを有していない場合、
2>ランダムアクセス手順を開始し、保留中のSRをキャンセルする。
1>それ以外の場合、保留中のSRに対応するSR構成の場合は、
2>MACエンティティに、構成されたSRのための有効なリソース上でのSR送信の機会があり、さらに、
2>SR送信機会時にsr-ProhibitTimerが作動していない場合であって、さらに、
2>SR送信機会時のためのリソースが測定ギャップと重複していない場合であって、さらに、
2>SR送信機会時のためのリソースがSL−SCHリソースと重複していない場合、
3>SR_COUNTER < sr-TransMaxであれば、
4>SR_COUNTERを1だけインクリメントし、
4>SRのための1つの有効なリソース上で、SRにシグナリングするよう、物理層に指示し、
4>sr-ProhibitTimerを始動する。
上記の文章では、SR送信のためのリソースのセットが参照されていることに留意されたい。これらのリソースは、PSCCH物理チャネル上またはPSFCCH物理チャネル上にわたってあり得る。
(オプション2:共有SR機会/リソースの構成)
スケジューラUEは、以下のSR送信パラメータのうちの1つ以上を用いてUEを構成することができる。
・SRリソース:SR送信用に予約されているリソースのリスト/プール。
・SR期間:SR送信用に予約されたSRリソースが繰り返される時間。例えば、「SRリソース」は、SR送信用に予約された5つのリソースを識別でき、一方、「SR期間」は、これらのリソースがKサブフレームごとに予約されていることを示す。
・SR Tx確率:UEがSR送信用のリソースを予約済みプールから選択するために使用する確率。
・SRタイマー:満了後、UEが、前のSRが失われたと見なし、新しいSRの送信を再試行するタイマー。BSRを送信するためにスケジュールされたリソースが受信されると、タイマーは停止する。
手順例を以下に記載する。UEがSRをUE_Sに送信する必要がある場合、UEは、(予約済みプールからの)SR送信のために予約された次のリソースを待ち、UEは、確率「SR Tx確率」でSRを送信する。
・成功した場合、UEは、新しいSCIフォーマットを使用して、SCIを送信する。例えば、これは、1または2ビットのSR指示とUEの識別を運ぶSCIフォーマットYであり得る。また、UEはSRタイマーを始動する。このタイマーがリソース割り当てなしで満了になると、UEは手順を再開する。
・失敗した場合、UEはSR送信用に予約された次のリソースを待ち、再試行する。
(オプション3:スケジューラUEがUEをポーリングする)
このオプションでは、スケジューラUEは、それがスケジュールしており、スケジューラUEとのサイドリンクデータ無線ベアラを持たない各UEを順次ポーリングする。ポーリングメッセージは、新しいSCIフォーマットで運ばれ得る。例えば、これは、1または2ビットのSRポーリング指示とポーリングされているUEの識別を運ぶSCIフォーマットZであり得る。
UEは、ポーリングメッセージが自身宛てであると判定する。UEが、保留中のSRを有している場合、UEは、新しいSCIフォーマット(例えば、オプション1のSCIフォーマットX)を使用して、そのSRを送信する。あるいは、UEが、送信を保留中のBSRを有する場合、UEは、(SRを送信するステップをスキップして)ポーリングメッセージに応えてBSRを直接送信することができる。SCIまたはBSRの送信に使用するリソースは、スケジューラUEによって構成可能である。構成には、SCIまたはBSRの送信に使用するリソースのリストを含むことができる。ポーリングメッセージは、UEが使用する必要がある特定のリソースを指すこのリストへのインデックスを含むことができる。あるいは、SCIまたはBSRを送信するために使用するリソースは、ポーリングメッセージを運ぶために使用されるリソースからの固定時間オフセットおよび固定周波数オフセットの少なくとも一方に関連し得る。これらのオフセットは、スケジューラUEによって構成することもできる。
(環境)
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、および、コーデック、セキュリティ、およびサービスの質に関する取り組みを含むサービス能力を含む、セルラー通信ネットワーク技術の技術規格を開発する。最近の無線アクセス技術(RAT)規格には、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA(登録商標))(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般に4Gと呼ばれる)、およびLTEアドバンスト(LTE-Advanced)規格が含まれる。3GPPは、新無線(NR)と呼ばれ、「5G」とも呼ばれる次世代セルラー技術の標準化に取り組み始めた。3GPP NR規格の開発には、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義が含まれると予想され、これには、6GHz未満の新しいフレキシブル無線アクセスの規定、および6GHzを超える新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの規定が含まれると予想される。フレキシブル無線アクセスは、6GHz未満の新しいスペクトルでの、新しい、後方互換性のない無線アクセスで構成されると予想され、要件の多様な広範囲の3GPP NRのユースケースに対処するために、同一スペクトル内で多重化可能な異なる動作モードを含むと予想される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内用途やホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するセンチ波およびミリ波スペクトルを含むと予想される。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチ波およびミリ波に特有の設計最適化を施した共通設計枠組みを、6GHz未満のフレキシブル無線アクセスと共有すると予想される。
3GPPは、NRがサポートすると予想される様々なユースケースを特定し、その結果、データ転送速度や待ち時間やモビリティに対する多様なユーザエクスペリエンス要件を定めた。ユースケースには、以下の一般的カテゴリが含まれる。すなわち、拡張モバイルブロードバンド(例えば、密集エリア内のブロードバンドアクセス、屋内超高ブロードバンドアクセス、人混みでのブロードバンドアクセス、あらゆる場所での50Mbps以上、超低コストブロードバンドアクセス、車内モバイルブロードバンド)、クリティカル通信、大規模マシンタイプ通信、ネットワークオペレーション(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションとインターワーキング、および省エネルギー)、およびV2V、V2I、V2N、またはV2P通信から構成され得る高度化ビークル・ツー・エブリシング(Enhanced Vehicle-to-Everything:eV2X)通信。これらのカテゴリ内の具体的なサービスおよびアプリケーションには、いくつか例を挙げると、監視およびセンサネットワーク、デバイスの遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダへの接続性、自動車用eCall、災害警報、リアルタイムゲーム、多人数ビデオ通話、自律走行、拡張現実、タッチインターネット、仮想現実などが含まれる。本明細書は、これらすべてのユースケースおよびその他を想定している。
図21は、本明細書で説明され、特許請求される方法および装置を具現化し得る通信システム100の例の一実施形態を示す。図示のように、通信システム100の例は、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)102a、102b、102c、および102dのうち、少なくとも1つ(一般的に、あるいは総称して、WTRU102と呼ばれることもある)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)108と、インターネット110と、その他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は任意の数のWTRUや、基地局や、ネットワークや、ネットワーク要素を想定していることは理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102d、102eの各々は、無線環境下で動作や通信を行うように構成された任意の種類の装置またはデバイスであってよい。WTRU102a、102b、102c、102d、102eの各々はハンドヘルド無線通信装置として図21および図23〜図25に図示されているが、5G無線通信に対する多様なユースケースを想定すれば、WTRUの各々は、ほんの一例として、ユーザ端末(UE)、モバイル局、固定または移動加入者ユニット、無線呼び出し装置、携帯電話、携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品、スマートウォッチやスマートクロージングなどのウェアラブルデバイス、医療機器やeHealthデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、乗用車やトラックや列車や航空機などの輸送機器などを含む、無線信号を送信や受信するように構成された任意の装置またはデバイスを含むか、または、その中に具現化されてもよいことが理解される。
通信システム100は、基地局114aと基地局114bをさらに含むことができる。基地局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109やインターネット110やその他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを円滑にするように構成された任意の種類のデバイスであってもよい。基地局114bは、遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)118a、118bおよび送受信ポイント(Transmission and Reception Point:TRP)119a、119bのうち、少なくとも1つと有線や無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109やインターネット110やその他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを円滑にするように構成された任意の種類のデバイスであってもよい。RRH118a、118bは、WTRU102cの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109やインターネット110やその他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを円滑にするように構成された任意の種類のデバイスであってもよい。TRP119a、119bは、WTRU102dの少なくとも1つと無線でインターフェースして、コアネットワーク106/107/109やインターネット110やその他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを円滑にするように構成された任意の種類のデバイスであってもよい。一例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station:BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bはそれぞれ単一要素として図示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局やネットワーク要素を含むことができることは理解されるであろう。
基地局114aはRAN103/104/105の一部であってもよく、RAN103/104/105は、また、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基地局やネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114bはRAN103b/104b/105bの一部であってもよく、RAN103b/104b/105bは、また、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局やネットワーク要素(図示せず)を含んでもよい。基地局114aは、セル(図示せず)と称することもある特定の地理的領域の中の無線信号を送信や受信するように構成され得る。基地局114bは、セル(図示せず)と称することもある特定の地理的領域内の有線や無線の信号を送受信するように構成され得る。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連するセルを3つのセクタに分割することができる。一実施形態においては、基地局114aは、そのように、例えば、セルのセクタごとに1つとなる、3つのトランシーバを含むことができる。一実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)技術を採用することができ、したがって、セルの各セクタ当たり複数のトランシーバを利用することができる。
基地局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの1つ以上と、エアインターフェース115/116/117を介して通信してもよく、エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて構築することができる。
基地局114bは、RRH118a、118bやTRP119a、119bのうち1つ以上と、有線またはエアインターフェース115b/116b/117bを介して通信してもよく、有線またはエアインターフェース115b/116b/117bは、任意の適切な有線(例えば、ケーブルや光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使って構築することができる。
RRH118a、118bやTRP119a、119bは、WTRU102c、102dのうち1つ以上と、エアインターフェース115c/116c/117cを介して通信してもよく、エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使って構築することができる。
より具体的には、上記のように、通信システム100は多重アクセスシステムでもよく、例えば、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access:FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access:SC−FDMA)などの、1つ以上のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dは、ユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access:UTRA)などの無線技術を実装してもよく、その技術によって、広帯域CDMA(WCDMA)を使ったエアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ構築してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)や発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速下りリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access:HSDPA)や高速上りリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含むことができる。
一実施形態においては、基地局114aとWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dは、発展型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよく、その技術によって、ロングタームエボリューション(LTE)やLTEアドバンスト(LTE−A)を使ったエアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ構築してもよい。将来は、エアインターフェース115/116/117は3GPP NR技術を実装してもよい。
一実施形態においては、RAN103/104/105内の基地局114aとWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105b内のRRH118a、118bおよびTRP119a、119bとWTRU102c、102dは、IEEE 802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access:WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000進化データ最適化(Evolution-Data Optimized:EV−DO)、暫定規格(Interim Standard:IS)2000(IS−2000)、暫定規格95(IS−95)、暫定規格856(IS−856)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications:GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data Rates for GSM Evolution:EDGE)、GSM EDGE(GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GSM EDGE Radio Access Network:GERAN))などの無線技術を実装してもよい。
図21の基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントでもよく、事業所、家庭、車両、キャンパスなどの局所的領域における無線接続性を円滑にするための任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態においては、基地局114cとWTRU102eは、IEEE 802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を構築してもよい。一実施形態においては、基地局114cとWTRU102dは、IEEE 802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を構築してもよい。さらに別の実施形態においては、基地局114cとWTRU102eは、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用してピコセルまたはフェムトセルを構築してもよい。図21に示すように、基地局114bはインターネット110と直接接続されてもよい。このように、基地局114cは、インターネット110にアクセスするためにコアネットワーク106/107/109を介する必要はない。
RAN103/104/105やRAN103b/104b/105bはコアネットワーク106/107/109と通信可能であり、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、ボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoIP)などサービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうち1つ以上に提供するように構成された任意の種類のネットワークであり得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、ビリングサービス、モバイル位置情報サービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供したり、ユーザ認証などの高度セキュリティ機能を実行したりすることができる。
図21には図示しないが、RAN103/104/105やRAN103b/104b/105bやコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105やRAN103b/104b/105bと同一のRATまたは異なるRATを用いている他のRANと直接的または間接的に通信し得ることは理解されるであろう。例えば、コアネットワーク106/107/109は、E−UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/105やRAN103b/104b/105bと接続されているだけでなく、GSM無線技術を採用している別のRAN(図示せず)とも通信することができる。
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102d、102eがPSTN108やインターネット110やその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN108は、基本電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する回路交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートの中の伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダが所有や運用する有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105やRAN103b/104b/105bと同一のRATまたは異なるRATを使用し得る1つ以上のRANと接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部はマルチモード能力を有し得る。例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、および102eは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを有し得る。例えば、図21に示すWTRU102eは、セルラーベースの無線技術を採用できる基地局114a、およびIEEE 802無線技術を採用できる基地局114cと通信するように構成され得る。
図22は、本明細書に示す実施形態に従って無線通信用に構成された、例えば、WTRU102などの装置またはデバイスの例のブロック図である。図22に示すように、例となるWTRU102は、プロセッサ118と、トランシーバ120と、送受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、グローバルポジショニングシステム(Global Positioning System:GPS)チップセット136と、その他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら、上述の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることは理解されるであろう。また、各実施形態では、基地局114a、114bや、基地局114a、114bが代表し得るノード(とりわけ、例えば、トランシーバ基地局(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ホームノードB(Evolved Home Node-B:eNodeB)、ホーム発展型ノードB(Home Evolved Node-B:HeNB)、ホーム発展型ノードBゲートウェイ、およびプロキシノードなどであるが、これらに限らない)は、図22に示し本明細書で述べる要素の一部または全部を含むことができるということを想定している。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(Integrated Circuit:IC)、状態機械などであってもよい。プロセッサ118は、WTRU102の無線環境下での動作を可能にする信号符号化や、データ処理や、電源制御や、入出力処理や、任意のその他の機能などを実行することができる。プロセッサ118はトランシーバ120に接続されてもよく、トランシーバ120は送受信要素122に接続されてもよい。図22はプロセッサ118とトランシーバ120を別々の構成要素として図示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120を1つの電子パッケージまたはチップに一体化してもよいことは理解されるであろう。
送受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114a)と信号の送受信を行うように構成され得る。例えば、一実施形態においては、送受信要素122はRF信号を送信や受信するように構成されたアンテナであってもよい。一実施形態においては、送受信要素122は、例えば、IRやUVや可視光の信号を送信や受信するように構成されたエミッタ/検出器であってもよい。さらに1つの実施形態においては、送受信要素122はRFと光信号のどちらも送受信するように構成されてもよい。送受信要素122は無線信号の任意の組み合わせを送信や受信するように構成され得ることは理解されるであろう。
さらに、図22には、送受信要素122は単一要素として図示されているが、WTRU102は任意の数の送受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102はMIMO技術を採用してもよい。そのように、一実施形態においては、WTRU102は、無線信号をエアインターフェース115/116/117を介して送受信用の2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
トランシーバ120は送受信要素122が送信する信号を変調し、送受信要素122が受信した信号を復調するように構成され得る。上述のように、WTRU102はマルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、UTRAやIEEE 802.11などの複数のRATを介して通信できるように、複数のトランシーバを含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124やキーパッド126やディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)表示ユニットまたは有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)表示ユニット)に接続されかつ、そこからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124やキーパッド126やディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128に出力することもできる。さらに、プロセッサ118は、非取り外し可能メモリ130や取り外し可能メモリ132などの任意の種類の適切なメモリからの情報にアクセスし、そこにデータを保存することもできる。非取り外し可能メモリ130はランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、ハードディスク、または任意のその他の種類の記憶装置を含み得る。取り外し可能メモリ132は加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを含み得る。一実施形態においては、プロセッサ118は、例えば、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上の、WTRU102上に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、そこにデータを保存してもよい。
プロセッサ118は電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に対して電力を分配したり制御したりするように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度と緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に接続されることもできる。WTRU102は、GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれに代えて、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して位置情報を受信したり、2つ以上の近隣の基地局から受信中の信号のタイミングに基づいて自身の位置を決定したりすることができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得してもよいことは理解されるであろう。
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに接続されてもよく、その他の周辺機器138は、追加的特徴や機能性や、有線または無線接続性を提供する1つ以上のソフトウェアやハードウェアのモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計や生体計測(例えば、指紋)センサなどの各種センサ、電子コンパス(e-Compass)、衛星トランシーバ、(写真またはビデオ用)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたはその他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
WTRU102は、センサ、家庭用電化製品、スマートウォッチやスマートクロージングのようなウェアラブルデバイス、医療機器やeHealthデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、乗用車、トラック、列車、航空機などの輸送機器などの、他の装置またはデバイスの中に具現化されてもよい。WTRU102は、そのような装置またはデバイスのその他の構成要素、モジュール、またはシステムに、周辺機器138の1つを含み得る相互接続インターフェースなどの1つ以上の相互接続インターフェースを介して接続されてもよい。
図23は、一実施形態に係るRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上述のように、RAN103は、UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN103はコアネットワーク106と通信することもできる。図23に示すように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含むことができ、ノードB140a、140b、140cは、それぞれ、WTRU102a、102b、102cとエアインターフェース115を介して通信するための1つ以上のトランシーバを含むことができる。ノードB140a、140b、140cは、それぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよい。RAN103はRNC142a、142bをさらに含むことができる。RAN103は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のノードBやRNCを含み得ることは理解されるであろう。
図23に示すように、ノードB140a、140bはRNC142aと通信可能である。さらに、ノードB140cはRNC142bと通信可能である。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、RNC142a、142bのそれぞれと通信可能である。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して相互に通信可能である。RNC142a、142bの各々は、それが接続されているノードB140a、140b、140cのそれぞれを制御するように構成され得る。さらに、RNC142a、142bの各々は、外部ループ電源制御、負荷制御、承認制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの、他の機能を実行またはサポートするように構成され得る。
図23に示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:MGW)144と、モバイルスイッチングセンタ(Mobile Switching Center:MSC)146と、サービング汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)サポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148と、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:GGSN)150を含むことができる。上記要素の各々はコアネットワーク106の部分として図示されているが、これらの要素のうちのいずれも、コアネットワークオペレータ以外の事業体によって所有や運用されてもよいことは理解されるであろう。
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続されてもよい。MSC146はMGW144に接続されてもよい。MSC146とMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定有線通信デバイスの間の通信を円滑にすることができる。
RAN103内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148にさらに接続されてもよい。SGSN148はGGSN150に接続されてもよい。SGSN148とGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑にすることができる。
上述のように、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダが所有や運用をする有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112にさらに接続されてもよい。
図24は、一実施形態に係るRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上述のように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、コアネットワーク107と通信することもできる。
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeノードBを含み得ることは理解されるであろう。eノードB160a、160b、160cは、それぞれ、WTRU102a、102b、102cとエアインターフェース116を介して通信するための1つ以上のトランシーバを含むことができる。一実施形態においては、eノードB160a、160b、160cはMIMO技術を実装してもよい。そのようにして、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信することができる。
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、無線リソース管理上の決定、ハンドオーバの決定、上りリンクや下りリンクにおけるユーザのスケジューリングなどの処理をするように構成されてもよい。図24に示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して、相互に通信可能である。
図24に示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含むことができる。上記要素の各々はコアネットワーク107の部分として図示されているが、これらの要素のうちのいずれも、コアネットワークオペレータ以外の事業体によって所有や運用されてもよいことは理解されるであろう。
MME162は、S1インターフェースを介してRAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中における特定のサービングゲートウェイの選択などを司ってもよい。MME162は、さらに、RAN104と、GSMやWCDMAなどの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための、制御プレーン機能を提供してもよい。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続されてもよい。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ、またはそこからルーティングおよびフォワーディングすることができる。サービングゲートウェイ164は、さらに、eノードB間のハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング、WTRU102a、102b、102cが下りリンクデータを利用可能な場合のページングのトリガリング、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶などの、他の機能を実行することができる。
サービングゲートウェイ164は、さらに、PDNゲートウェイ166に接続されてもよく、PDNゲートウェイ166は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑にすることができる。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を円滑にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定有線通信デバイスの間の通信を円滑にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108の間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含むか、またはそれと通信してもよい。さらに、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダが所有や運用する有線または無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
図25は、一実施形態に係るRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE 802.16無線技術を採用して、エアインターフェース117を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するアクセスサービスネットワーク(Access Service Network:ASN)であってもよい。後にさらに論じるように、WTRU102a、102b、102cと、RAN105と、コアネットワーク109との異なる機能エンティティ間の通信リンクを、基準点として定義することができる。
図25に示すように、RAN105は基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182を含み得るが、RAN105は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の数の基地局とASNゲートウェイを含み得ることは理解されるであろう。基地局180a、180b、180cは、それぞれ、RAN105内の特定のセルに関連付けられてもよく、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。一実施形態においては、基地局180a、180b、180cはMIMO技術を実装してもよい。そのようにして、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cは、さらに、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービスの質(QoS)ポリシーの施行などのモビリティ管理機能を提供することができる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約点として機能することができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどを司ることができる。
WTRU102a、102b、102cとRAN105の間のエアインターフェース117を、IEEE 802.16仕様を実装したR1基準点と定義することができる。さらに、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を構築することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109の間の論理インターフェースを、認証や、認可や、IPホスト構成管理や、モビリティ管理のために使用され得るR2基準点として定義することができる。
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクを、基地局間のWTRUハンドオーバおよびデータ転送を円滑にするためのプロトコルを含むR8基準点として定義することができる。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182の間の通信リンクをR6基準点として定義することができる。R6基準点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられたモビリティイベントに基づくモビリティ管理を円滑にするためのプロトコルを含むことができる。
図25に示すように、RAN105はコアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109の間の通信リンクを、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を促進するためのプロトコルを含むR3基準点として定義することができる。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(Mobile IP Home Agent:MIP−HA)184と、認証、認可、アカウンティング(Authentication, Authorization, Accounting:AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188を含むことができる。上記要素の各々はコアネットワーク109の部分として図示されているが、これらの要素のうちのいずれも、コアネットワークオペレータ以外の事業体によって所有や運用されてもよいことは理解されるであろう。
MIP−HAはIPアドレス管理を司ることができ、WTRU102a、102b、102cが異なるASNや異なるコアネットワークの間をローミングできるようにすることができる。MIP−HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑にすることができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを司ることができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを円滑にすることができる。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定有線通信デバイスの間の通信を円滑にすることができる。さらに、ゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダが所有や運用する有線または無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる。
図25には図示しないが、RAN105は他のASNに接続されてもよく、コアネットワーク109は他のコアネットワークと接続されてもよいことは理解されるであろう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクをR4基準点として定義することができ、R4基準点は、RAN105と他のASNとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク109と他のコアネットワークの間の通信リンクを、R5基準として定義することができ、R5基準は、ホームコアネットワークと訪問先コアネットワークの間のインターワーキングを円滑にするためのプロトコルを含むことができる。
本明細書で説明され、図21および図23〜図25に示されたコアネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様においてそれらのエンティティに付けられた名前で識別されるが、それらのエンティティや機能性は、将来は、他の名前で識別される可能性があり、特定のエンティティまたは機能性は、3GPPが発行する、3GPP NR仕様を含む将来の仕様において組み合わされる可能性があることが理解される。したがって、説明され、図21および図23〜図25に示される特定のネットワークエンティティおよび機能性は、単に例として提示されたものであり、本明細書に開示され、特許請求される主題は、現在定義されているかまたは将来定義される任意の類似の通信システムの中に具現化または実装してもよいことが理解される。
図26は、例えば、RAN103/104/105内の特定のノードまたは機能エンティティ、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、またはその他のネットワーク112などの、図21および図23〜図25に示す通信ネットワークの1つ以上の装置を具現化し得る、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを含むことができ、主としてコンピュータ読み取り可能な命令によって制御されてもよく、命令はソフトウェアの形態であってもよく、ソフトウェアは任意の場所に、あるいは任意の手段によって保存またはアクセスされてもよい。そのようなコンピュータ読み取り可能な命令は、プロセッサ91内で実行されて、コンピューティングシステム90を作動させてもよい。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(IC)、状態機械などであってもよい。プロセッサ91は、コンピューティングシステム90の通信ネットワーク内での動作を可能にする信号符号化や、データ処理や、電源制御や、入出力処理や、任意のその他の機能などを実行することができる。コプロセッサ81は、メインプロセッサ91と別個の、追加的機能を実行するか、もしくはプロセッサ91をアシストするオプショナルプロセッサである。プロセッサ91とコプロセッサ81のうち、少なくとも一方は、本明細書に開示の方法と装置に関連するデータを受信、生成、および処理することができる。
動作中、プロセッサ91は命令をフェッチし、解読し、実行して、コンピューティングシステムの主要データ転送経路であるシステムバス80を介して、他のリソースとの間で情報を転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内の構成要素を接続し、データ交換の媒介を規定する。システムバス80は、通常、データを送信するためのデータラインと、アドレスを送信するためのアドレスラインと、割り込みを送信するためとシステムバスを動作させるための制御ラインを含む。そのようなシステムバス80の一例が、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect:PCI)バスである。
システムバス80に接続されるメモリには、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と読み出し専用メモリ(ROM)93が含まれる。そのようなメモリは、情報を保存し、読み出すことを可能にする回路を含む。ROM93は、一般に、容易に修正できない保存データを収納する。RAM82内に保存されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェアデバイスによって読み取られるか、もしくは変更され得る。RAM82とROM93のうち、少なくとも一方へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されるに従って仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供することができる。メモリコントローラ92は、さらに、システム内の各プロセスを隔離し、システムプロセスをユーザプロセスから隔離するメモリ保護機能を提供することができる。したがって、第1モードで実行中のプログラムは、それ自身のプロセス仮想アドレス空間によってマッピングされるメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
さらに、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からの命令の、プリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器への伝達を司る周辺機器コントローラ83を含むことができる。
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成される視覚的出力を表示するために使用される。そのような視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含み得る。視覚的出力は、グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の形で提示され得る。ディスプレイ86は、ブラウン管(Cathode-Ray Tube:CRT)ベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルを用いて実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要な電子部品を含む。
さらに、コンピューティングシステム90は、図21および図23〜図25のRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、またはその他のネットワーク112などの外部通信ネットワークにコンピューティングシステム90を接続するために使用され得る、例えば、ネットワークアダプタ97などの通信回路を含むことができ、それによって、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにすることができる。通信回路を、単独に、またはプロセッサ91と共に使用して、本明細書に記載された特定の装置、ノード、または機能エンティティの送信および受信ステップを実行することができる。
本明細書に記載の装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたはすべては、命令がプロセッサ118または91などのプロセッサによって実行されると、本明細書に記載のシステム、方法、およびプロセスをプロセッサに実行や実装させるコンピュータ可読記憶媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形で具現化され得ることが理解される。具体的には、本明細書に記載のステップ、動作、または機能のいずれかは、無線および有線ネットワーク通信の少なくとも一方用に構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形で実装され得る。コンピュータ可読記憶媒体には、情報を記憶するための任意の非一時的(例えば、有形または物理的)方法または技術で実装された揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブルメディアが含まれるが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体には信号は含まれない。コンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、電気的消去可能ROM(Electrically Erasable Programmable ROM:EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスクROM(Compact Disc ROM:CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)または他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピューティングシステムによってアクセスすることができる他の任意の有形または物理的媒体が含まれるが、これらに限定されない。

Claims (31)

  1. プロセッサ、メモリ、および通信回路を備える第1の装置であって、前記第1の装置は、前記通信回路を介してネットワークに接続され、前記第1の装置は、前記メモリに格納され、前記プロセッサによって実行されたときに、前記第1の装置に
    前記第1の装置と第3の装置の間のサイドリンク通信用のリソースグラントの可用性を判定することを含む、リソースグラントの要求に必要な条件が満たされているかを判定することと、
    リソースグラントの要求に必要な前記条件が満たされている場合、前記第1の装置と前記第3の装置の間の通信のためのサイドリンク通信リソースグラントに対する第1の要求を、第2の装置に送信することと、
    を含む動作を実行させるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、第1の装置。
  2. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求は、前記第1の装置と前記第3の装置の間の送信のためにバッファリングされたデータのステータスに関する情報を含む、請求項1に記載の第1の装置。
  3. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求は、前記第1の装置の宛先レイヤ2の識別、前記第2の装置の宛先レイヤ2の識別、前記第3の装置の宛先レイヤ2の識別、論理チャネルの識別、バッファの論理チャネルグループ、バッファサイズ、および重複バッファサイズのうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載の第1の装置。
  4. 前記リソースグラントの要求は、サイドリンクバッファステータスレポート(BSR)をメディアアクセス制御(MAC)エレメントを介して送信することを含む、請求項1に記載の第1の装置。
  5. 前記命令は、前記装置に
    通信活動、負荷ステータス、チャネル状態、および距離のうちの1つまたは複数を含むステータス情報を前記第2の装置に送信することと、
    第4の装置からリソースグラントを要求するためのリレーとして機能する前記第1の装置に関する構成情報を前記第2の装置から受信することと、
    サイドリンク通信リソースグラントに対する1つまたは複数の要求を前記第4の装置から受信することと、
    前記第1の装置が、前記第4の装置からのサイドリンク通信リソースグラントに対する前記1つまたは複数の要求を中継するように構成されていることを確認し、確認に成功した場合、前記第4の装置からのサイドリンク通信リソースグラントに対する前記1つまたは複数の要求を前記第2の装置に中継することと、
    をさらに実行させる、請求項2に記載の第1の装置。
  6. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記要求は、予約済みの論理チャネル識別子を使用して、メディアアクセス制御エレメント(MAC CE)に含まれる、請求項5に記載の第1の装置。
  7. 前記構成情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して運ばれる、請求項5に記載の第1の装置。
  8. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求は、サイドリンクスケジューリング要求(SR)を含む、請求項1に記載の第1の装置。
  9. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求は、サイドリンク通信リソースグラントに対する別の要求に関する構成情報に対する要求を含む、請求項1に記載の第1の装置。
  10. 前記命令は、前記第1の装置に
    サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求に関する構成情報を前記第2の装置から受信することと、
    サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第1の要求に応えて、サイドリンク通信リソースグラントに対する第2の要求のリソース構成を受信することと、
    サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第2の要求を前記第2の装置に送信することと、
    をさらに実行させる、請求項9に記載の第1の装置。
  11. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第2の要求は、サイドリンクスケジューリング要求(SR)またはサイドリンクバッファステータスレポート(BSR)を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  12. 前記構成情報は、周期的サイドリンク通信リソースグラント要求の構成を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  13. 前記構成は、1つまたは複数の割り当てられたサイドリンク通信リソースグラント要求リソース、および前記1つまたは複数の割り当てられたサイドリンク通信リソースグラント要求リソースに関連付けられた周期性を含む、請求項12に記載の第1の装置。
  14. 前記構成情報は、1つまたは複数の共有サイドリンク通信リソースグラント要求リソースに関する情報を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  15. 前記構成は
    サイドリンク通信リソースグラント要求送信のために予約されたリソースのプールに関する情報と、
    前記1つまたは複数の共有サイドリンク通信リソースグラント要求リソースを使用するかの決定において前記第1の装置によって使用される、確率に関する情報と、
    サイドリンク通信リソースグラント要求送信が失敗したかを評価するために前記第1の装置によって使用される待機タイマーパラメータと、
    を含む、請求項14に記載の第1の装置。
  16. 前記構成情報は、ポーリングされたサイドリンク通信リソースグラント要求リソースに関する情報を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  17. 前記構成は、前記第2の装置が前記第1の装置をポーリングして、前記第1の装置がサイドリンク通信リソースグラントに対する第1の要求を送信する必要があるかを確認するときに、前記サイドリンク通信リソースグラント要求を送信するためにどのリソースを使用するかを決定する方法の指示を含む、請求項16に記載の第1の装置。
  18. 前記第1のリソースグラント要求は、前記SR、およびオプションで前記第1の装置の識別を運ぶ、新しいサイドリンク制御情報(SCI)フォーマットで送信される、請求項8または11に記載の第1の装置。
  19. 前記第1の装置と前記第3の装置の間の通信のためのサイドリンク通信リソースグラント要求についての受信されたリソース構成は、前記第1の装置と前記第2の装置の間の通信のための通信リソースグラント要求についてのリソース構成とは異なる、請求項10に記載の第1の装置。
  20. 前記第1の装置と前記第3の装置の間の通信のためのサイドリンク通信リソースグラント要求についての受信されたリソース構成は、前記第1の装置と前記第3の装置の間の通信に必要な複数のQoSレベルのそれぞれについてのサービス品質(QoS)レベル情報を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  21. 前記第1の装置は、サイドリンクインターフェースを介して前記第2の装置と通信するように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
  22. 前記第1の装置は、Uuインターフェースを介して前記第2の装置と通信するように構成されている、請求項1に記載の第1の装置。
  23. 前記第1の装置は、サイドリンク通信リンクを介して前記第4の装置と通信するように構成されている、請求項5に記載の第1の装置。
  24. 前記第1の装置と前記第3の装置の間のサイドリンク通信で使用するためのリソースグラントの可用性を判定することは、前記第1の装置と前記第3の装置の間のサイドリンク通信のための既存のリソースグラントが、前記第1の装置と前記第3の装置の間のサイドリンク通信のために構成された1つまたは複数の論理チャネル優先順位付け(LCP)制限を満たすかを判定することを含む、請求項1に記載の第1の装置。
  25. 前記命令は、さらに、
    レイヤ2宛先の第2のサイドリンク論理チャネルのサイドリンクデータが、無線リンク制御(RLC)エンティティまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティで送信可能になり、
    前記第2のサイドリンク論理チャネルが、第1のサイドリンク論理チャネルの優先度と同じかそれより低い優先度を有し、前記第1のサイドリンク論理チャネルが、論理チャネルグループ(LCG)に属し、前記LCGが、前記第2のサイドリンク論理チャネルと同じ前記レイヤ2宛先に属し、
    前記LCGが、すでに送信可能なSLデータをすでに有しており、
    前記第1のサイドリンク論理チャネルですでに利用可能な前記SLデータのサイドリンク通信のためのリソースグラントが、前記第2のサイドリンク論理チャネルの前記SLデータに対する1つまたは複数のLCP制限を満たさない場合、
    前記第1の装置に、通常のバッファステータスレポート(BSR)をトリガさせる、請求項2に記載の第1の装置。
  26. 前記第1の装置と前記第3の装置の間のサイドリンク通信で使用するためのリソースグラントの可用性を判定することは、前記第1の装置と前記第3の装置の間のサイドリンク通信が、前記第1の装置と前記第2の装置の間の送信によってプリエンプトされるかを判定することを含む、請求項1に記載の第1の装置。
  27. 前記命令は、さらに、
    前記第1の装置と前記第2の装置の間の通信のためのリソースグラントのビット数が、前記第1の装置と前記第3の装置の間の送信のためにバッファリングされたデータのサイズにバッファステータスレポートサブヘッダのサイズを加えた値よりも小さい場合、
    前記第1の装置に、前記第1の装置のメディアアクセス制御(MAC)エンティティにおいて、最も厳しい遅延要件を持つデータのバッファステータスを報告することを優先させる、請求項2に記載の第1の装置。
  28. 前記遅延要件は、
    バッファリングされたサイドリンクデータに関連付けられたサイドリンク論理チャネルの優先度と、
    前記サイドリンクのバッファリングされたデータに関連付けられた前記サイドリンク論理チャネルに対して構成された許容遅延しきい値と、
    前記サイドリンクのバッファリングされたデータに関連付けられた前記サイドリンク論理チャネルについての、前記第1の装置と前記第3の装置の間で送信するためのリソースグラントの最大許容期間と、
    のうちの1つまたは複数を含む、請求項27に記載の第1の装置。
  29. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第2の要求は、前記第1の装置と前記第3の装置の間の送信のためにバッファリングされたデータのステータスに関する情報を含む、請求項10に記載の第1の装置。
  30. サイドリンク通信リソースグラントに対する前記第2の要求は、前記第1の装置の宛先レイヤ2の識別、前記第2の装置の宛先レイヤ2の識別、前記第3の装置の宛先レイヤ2の識別、論理チャネルの識別、バッファの論理チャネルグループ、バッファサイズ、および重複バッファサイズのうちの1つまたは複数を含む、請求項29に記載の第1の装置。
  31. 前記リソースグラントの要求は、サイドリンクバッファステータスレポート(BSR)として、メディアアクセス制御(MAC)エレメントを介して送信される、請求項29に記載の第1の装置。
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