JP2021525980A - フィルタパラメータに関するインデックススキーミング - Google Patents

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Abstract

オーディオ信号を処理する方法が、開示される。本方法の実施形態によると、プロトタイプフィルタ大きさ応答情報が、決定される。大きさ応答情報は、複数の利得値を含み、そのうちの少なくとも1つは、第1の周波数に対応する第1の利得を含む。プロトタイプフィルタの大きさ応答情報は、記憶される。第1の周波数におけるプロトタイプフィルタの大きさ応答情報が、読み出される。利得は、第1の周波数におけるプロトタイプフィルタの読み出された大きさ応答情報に基づいて、複数の制御周波数に関して算出され、算出された利得は、オーディオ信号に適用される。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2018年5月30日に出願された、米国仮特許出願第62/678,259号の利益を主張する。
本開示は、一般に、オーディオ信号を捕捉、処理、および再生するためのシステムおよび方法に関し、特に、仮想または拡張現実システムにおけるユーザへの提示のためにオーディオ信号を捕捉、処理、および再生するためのシステムおよび方法に関する。
仮想環境は、コンピューティング環境において普遍的であって、ビデオゲーム(仮想環境が、ゲーム世界を表し得る)、マップ(仮想環境が、ナビゲートされるべき地形を表し得る)、シミュレーション(仮想環境が、実環境をシミュレートし得る)、デジタルストーリーテリング(仮想キャラクタが、仮想環境内で相互に相互作用し得る)、および多くの他の用途において使用を見出している。現代のコンピュータユーザは、概して、快適に仮想環境を知覚し、それと相互作用する。しかしながら、仮想環境を伴うユーザの体験は、仮想環境を提示するための技術によって限定され得る。例えば、従来のディスプレイ(例えば、2Dディスプレイ画面)およびオーディオシステム(例えば、固定スピーカ)は、人を引き付け、現実的で、かつ没入型の体験を作成するように、仮想環境を実現することが不可能であり得る。
仮想現実(「VR」)、拡張現実(「AR」)、複合現実(「MR」)、および関連技術(集合的に、「XR」)は、XRシステムのユーザにコンピュータシステム内のデータによって表される仮想環境に対応する感覚情報を提示する能力を共有する。そのようなシステムは、仮想視覚およびオーディオキューを現実の視界および音と組み合わせることによって、一意に強調された没入感および臨場感を提供することができる。故に、音が、ユーザの実環境内で自然に、かつユーザの予期する音と一貫して発生しているように現れるように、XRシステムのユーザにデジタル音を提示することが、望ましくあり得る。概して言えば、ユーザは、仮想音が、それらが聞こえる実環境の音響性質を帯びるであろうと予期する。例えば、大きいコンサートホール内のXRシステムのユーザは、XRシステムの仮想音が、大きい洞窟に似た音性品質を有することを予期し、逆に、小さいアパートメント内のユーザは、音が、より減衰され、近接し、即時であることを予期するであろう。加えて、ユーザは、仮想音が、遅延を伴わずに提示されるであろうと予期する。
これらの予期に応えるために、オーディオ信号は、正確な大きさ応答制御のために処理される必要があり得る。オーディオ信号処理のために使用される1つの例示的機構は、比例パラメトリックイコライザ(PPE)である。PPEは、オーディオ信号のパラメータに対する、およびオーディオ信号の周波数コンテンツに対する連続的制御を提供することが可能である。PPEは、定義された制約内で、正確な大きさ応答制御のための効率的なツールであり得る。より具体的には、シェルビングフィルタのカスケードが、処理オーバーヘッドを殆ど伴わずにマルチバンド(例えば、3バンド)パラメトリックイコライザまたはトーン制御を作成するために使用されることができる。しかしながら、有意なコンピューティングサイクルおよびリソースが、ARまたは動的空間化オーディオ捕捉と同程度に動的な環境内でそのようなフィルタを連続的に制御するために要求され得る。
プロトタイプフィルタの大きさ応答を決定するための1つの方法は、フィルタを試験信号に適用し、出力信号を測定することであり得る。そのようなアプローチは、コンピューティングリソースの観点から法外であり得る。別の方法は、フィルタの応答を事前算出し、これを、例えば、ルックアップテーブル内に記憶することであり得る。ランタイム時、着目周波数に対応するデータが、記憶装置からフェッチされることができる。記憶装置から情報をフェッチすることは、非常に低いコンピューティングコストを要求し得るが、そのようなコストは、新しいフィルタデータが、必要とされる度に、コンピュータオーバーヘッドを追加する。故に、増加された効率を伴うフィルタ信号に対する大きさ応答制御が、所望される。
3バンドパラメトリックイコライザを作成するためにシェルビングフィルタのカスケードを使用してオーディオ信号を処理するシステムおよび方法が、開示される。いくつかの実施形態では、プロトタイプフィルタパラメータから導出される利得値が、測定されることができ、次いで、指定されたフィルタに関する既知の利得値を記憶するルックアップテーブルが、使用されることができる。ルックアップテーブルは、頭部搭載型ARディスプレイデバイス等のコンピューティングデバイスによってアクセスされる。本指定またはプロトタイプフィルタの大きさ応答もまた、ルックアップテーブル内に記憶される。大きさ応答は、読み出され、次いで、ユーザによって使用される制御周波数の特定の組み合わせに関して必要に応じて適用および補間される。
いくつかの実施形態では、ルックアップテーブルに関するインデックス化スキームが、使用される。インデックス化スキームは、着目周波数を検索する必要性なくフィルタデータの読出を可能にする。インデックス化スキームは、プロトタイプフィルタおよびその関連付けられる測定された利得値に基づくことができる。いくつかの実施例では、フィルタパラメータを算出するために、フィルタの大きさ応答が、必要とされてもよい。近似的応答が、対応するプロトタイプフィルタの大きさ応答から導出されることができる。プロトタイプフィルタの応答は、次いで、所望のフィルタパラメータに合致するように修正されることができる。プロトタイプの制御周波数に対するデータは、ルックアップテーブル内でインデックス化され、制御周波数の異なる値は、オフセットされ、読み出すことが容易である。
図1は、いくつかの実施形態による、例示的ウェアラブルシステムを図示する。
図2は、いくつかの実施形態による、例示的ウェアラブルシステムと併用され得る例示的ハンドヘルドコントローラを図示する。
図3は、いくつかの実施形態による、例示的ウェアラブルシステムと併用され得る例示的補助ユニットを図示する。
図4は、いくつかの実施形態による、例示的ウェアラブルシステムに関する例示的機能ブロック図を図示する。
図5は、いくつかの実施形態による、XRシステムによって実行され得る例示的プロセスを図示する。
図6は、いくつかの実施形態による、例示的低シェルビングプロトタイプフィルタの大きさ応答を図示する。
図7Aは、いくつかの実施形態による、例示的低シェルビングイコライザの測定された大きさ応答を図示する。
図7Bは、いくつかの実施形態による、例示的低シェルビングイコライザの近似された大きさ応答を図示する。
図7Cは、いくつかの実施形態による、図7B上にオーバーレイされた図7Aを図示する。
図8Aは、いくつかの実施形態による、例示的高シェルビングイコライザの測定された大きさ応答を図示する。
図8Bは、いくつかの実施形態による、例示的高シェルビングイコライザの近似された大きさ応答を図示する。
図8Cは、いくつかの実施形態による、図8B上にオーバーレイされた図8Aを図示する。
図9Aは、いくつかの実施形態による、プロトタイプフィルタに関する周波数および関連付けられる利得値を含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。
図9Bは、いくつかの実施形態による、インデックスおよび関連付けられる周波数および利得値を含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。
図9Cは、いくつかの実施形態による、半分の数のインデックスを含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。
図10は、いくつかの実施形態による、低シェルビングイコライザ、高シェルビングイコライザ、および二重シェルビングイコライザに関する周波数の関数としての例示的大きさ応答を示す。
図11Aおよび11Bは、いくつかの実施形態による、それぞれ、周波数とともに単調に減少する標的大きさ応答を有する、二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。
図12Aおよび12Bは、いくつかの実施形態による、それぞれ、周波数とともに単調に減少しない標的大きさ応答を有する、二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。
図13Aおよび13Bは、いくつかの実施形態による、それぞれ、その動作範囲の外側で動作される二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。
実施例の以下の説明では、本明細書の一部を形成し、例証として、実践され得る具体的実施例が示される、付随の図面が、参照される。他の実施例も、使用され得、構造変更が、開示される実施例の範囲から逸脱することなく、行われ得ることを理解されたい。
米国特許出願第15/907,155号は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
例示的ウェアラブルシステム
図1は、ユーザの頭部上に装着されるように構成される、例示的ウェアラブル頭部デバイス100を図示する。ウェアラブル頭部デバイス100は、頭部デバイス(例えば、ウェアラブル頭部デバイス100)、ハンドヘルドコントローラ(例えば、下記に説明されるハンドヘルドコントローラ200)、および/または補助ユニット(例えば、下記に説明される補助ユニット300)等の1つ以上のコンポーネントを備える、より広範なウェアラブルシステムの一部であってもよい。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス100は、仮想現実、拡張現実、または複合現実システムまたは用途のために使用されることができる。ウェアラブル頭部デバイス100は、ディスプレイ110Aおよび110B(左および右透過性ディスプレイと、直交瞳拡大(OPE)格子セット112A/112Bおよび射出瞳拡大(EPE)格子セット114A/114B等、ディスプレイからユーザの眼に光を結合するための関連付けられるコンポーネントとを備え得る)等の1つ以上のディスプレイと、スピーカ120Aおよび120B(それぞれ、つるアーム122Aおよび122B上に搭載され、ユーザの左および右耳に隣接して位置付けられ得る)等の左および右音響構造と、赤外線センサ、加速度計、GPSユニット、慣性測定ユニット(IMU)(例えば、IMU126)、音響センサ(例えば、マイクロホン150)等の1つ以上のセンサと、直交コイル電磁受信機(例えば、左つるアーム122Aに搭載されるように示される受信機127)と、ユーザから離れるように配向される、左および右カメラ(例えば、深度(飛行時間)カメラ130Aおよび130B)と、ユーザに向かって配向される、左および右眼カメラ(例えば、ユーザの眼移動を検出するため)(例えば、眼カメラ128および128B)とを備えることができる。しかしながら、ウェアラブル頭部デバイス100は、本発明の範囲から逸脱することなく、任意の好適なディスプレイ技術およびセンサまたは他のコンポーネントの任意の好適な数、タイプ、または組み合わせを組み込むことができる。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス100は、ユーザの音声によって発生されるオーディオ信号を検出するように構成される、1つ以上のマイクロホン150を組み込んでもよく、そのようなマイクロホンは、ユーザの口に隣接してウェアラブル頭部デバイス内に位置付けられてもよい。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス100は、他のウェアラブルシステムを含む、他のデバイスおよびシステムと通信するために、ネットワーキング特徴(例えば、Wi−Fi能力)を組み込んでもよい。ウェアラブル頭部デバイス100はさらに、バッテリ、プロセッサ、メモリ、記憶ユニット、または種々の入力デバイス(例えば、ボタン、タッチパッド)等のコンポーネントを含んでもよい、または1つ以上のそのようなコンポーネントを備えるハンドヘルドコントローラ(例えば、ハンドヘルドコントローラ200)または補助ユニット(例えば、補助ユニット300)に結合されてもよい。いくつかの実施例では、センサは、ユーザの環境に対する頭部搭載型ユニットの座標のセットを出力するように構成されてもよく、入力をプロセッサに提供し、同時位置特定およびマッピング(SLAM)プロシージャおよび/またはビジュアルオドメトリアルゴリズムを実施してもよい。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス100は、下記にさらに説明されるように、ハンドヘルドコントローラ200および/または補助ユニット300に結合されてもよい。
図2は、例示的ウェアラブルシステムの例示的モバイルハンドヘルドコントローラコンポーネント200を図示する。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、ウェアラブルヘッドデバイス100および/または下記に説明される補助ユニット300と有線または無線通信してもよい。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、ユーザによって保持されるべきハンドル部分220と、上面210に沿って配置される1つ以上のボタン240とを含む。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、光学追跡標的として使用するために構成されてもよく、例えば、ウェアラブル頭部デバイス100のセンサ(例えば、カメラまたは他の光学センサ)は、ハンドヘルドコントローラ200の位置および/または配向を検出するように構成されることができ、これは、転じて、ハンドヘルドコントローラ200を保持するユーザの手の位置および/または配向を示し得る。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、プロセッサ、メモリ、記憶ユニット、ディスプレイ、または上記に説明されるもの等の1つ以上の入力デバイスを含んでもよい。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、1つ以上のセンサ(例えば、ウェアラブル頭部デバイス100に関して上記に説明されるセンサまたは追跡コンポーネントのうちのいずれか)を含む。いくつかの実施例では、センサは、ウェアラブル頭部デバイス100に対する、またはウェアラブルシステムの別のコンポーネントに対するハンドヘルドコントローラ200の位置または配向を検出することができる。いくつかの実施例では、センサは、ハンドヘルドコントローラ200のハンドル部分220内に位置付けられてもよい、および/またはハンドヘルドコントローラに機械的に結合されてもよい。ハンドヘルドコントローラ200は、例えば、ボタン240の押下状態、またはハンドヘルドコントローラ200の位置、配向、および/または運動(例えば、IMUを介して)に対応する、1つ以上の出力信号を提供するように構成されることができる。そのような出力信号は、ウェアラブル頭部デバイス100のプロセッサへの、補助ユニット300への、またはウェアラブルシステムの別のコンポーネントへの入力として使用されてもよい。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ200は、音(例えば、ユーザの発話、環境音)を検出し、ある場合には、検出された音に対応する信号をプロセッサ(例えば、ウェアラブル頭部デバイス100のプロセッサ)に提供するために、1つ以上のマイクロホンを含むことができる。
図3は、例示的ウェアラブルシステムの例示的補助ユニット300を図示する。いくつかの実施例では、補助ユニット300は、ウェアラブル頭部デバイス100および/またはハンドヘルドコントローラ200と有線または無線通信してもよい。補助ユニット300は、ウェアラブル頭部デバイス100および/またはハンドヘルドコントローラ200(ディスプレイ、センサ、音響構造、プロセッサ、マイクロホン、および/またはウェアラブル頭部デバイス100またはハンドヘルドコントローラ200の他のコンポーネントを含む)等のウェアラブルシステムの1つ以上のコンポーネントを動作させるためのエネルギーを提供するために、バッテリを含むことができる。いくつかの実施例では、補助ユニット300は、プロセッサ、メモリ、記憶ユニット、ディスプレイ、1つ以上の入力デバイス、および/または上記に説明されるもの等の1つ以上のセンサを含んでもよい。いくつかの実施例では、補助ユニット300は、補助ユニットをユーザに取り付けるためのクリップ310(例えば、ユーザによって装着されるベルト)を含む。ウェアラブルシステムの1つ以上のコンポーネントを格納するために補助ユニット300を使用する利点は、そのように行うことが、大きいまたは重いコンポーネントが、(例えば、ウェアラブル頭部デバイス100内に格納される場合)ユーザの頭部に搭載される、または(例えば、ハンドヘルドコントローラ200内に格納される場合)ユーザの手によって担持されるのではなく、大きく重い物体を支持するために比較的に良好に適しているユーザの腰部、胸部、または背部の上に担持されることを可能にし得ることである。これは、バッテリ等の比較的に重いまたは嵩張るコンポーネントに関して特に有利であり得る。
図4は、上記に説明される、例示的ウェアラブル頭部デバイス100と、ハンドヘルドコントローラ200と、補助ユニット300とを含み得る等、例示的ウェアラブルシステム400に対応し得る、例示的機能ブロック図を示す。いくつかの実施例では、ウェアラブルシステム400は、仮想現実、拡張現実、または複合現実用途のために使用され得る。図4に示されるように、ウェアラブルシステム400は、ここでは「トーテム」と称される(および上記に説明されるハンドヘルドコントローラ200に対応し得る)例示的ハンドヘルドコントローラ400Bを含むことができ、ハンドヘルドコントローラ400Bは、トーテム/ヘッドギヤ6自由度(6DOF)トーテムサブシステム404Aを含むことができる。ウェアラブルシステム400はまた、(上記に説明されるウェアラブルヘッドギヤデバイス100に対応し得る)例示的ウェアラブル頭部デバイス400Aを含むことができ、ウェアラブル頭部デバイス400Aは、トーテム/ヘッドギヤ6DOFヘッドギヤサブシステム404Bを含む。実施例では、6DOFトーテムサブシステム404Aおよび6DOFヘッドギヤサブシステム404Bは、協働し、ウェアラブル頭部デバイス400Aに対するハンドヘルドコントローラ400Bの6つの座標(例えば、3つの平行移動方向におけるオフセットおよび3つの軸に沿った回転)を決定する。6自由度は、ウェアラブル頭部デバイス400Aの座標系に対して表されてもよい。3つの平行移動オフセットは、そのような座標系内におけるX、Y、およびZオフセット、平行移動行列、またはある他の表現として表されてもよい。回転自由度は、ヨー、ピッチ、およびロール回転のシーケンス、ベクトル、回転行列、四元数、またはある他の表現として表されてもよい。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス400A内に含まれる1つ以上の深度カメラ444(および/または1つ以上の非深度カメラ)および/または1つ以上の光学標的(例えば、上記に説明されるようなハンドヘルドコントローラ200のボタン240またはハンドヘルドコントローラ内に含まれる専用光学標的)は、6DOF追跡のために使用されることができる。いくつかの実施例では、ハンドヘルドコントローラ400Bは、上記に説明されるようなカメラを含むことができ、ヘッドギヤ400Aは、カメラと併せた光学追跡のための光学標的を含むことができる。いくつかの実施例では、ウェアラブル頭部デバイス400Aおよびハンドヘルドコントローラ400Bは、それぞれ、3つの直交して配向されるソレノイドのセットを含み、これは、3つの区別可能な信号を無線で送信および受信するために使用される。受信するために使用される、コイルのそれぞれの中で受信される3つの区別可能な信号の相対的大きさを測定することによって、ウェアラブル頭部デバイス400Aに対するハンドヘルドコントローラ400Bの6DOFが、決定されてもよい。いくつかの実施例では、6DOFトーテムサブシステム404Aは、改良された正確度および/またはハンドヘルドコントローラ400Bの高速移動に関するよりタイムリーな情報を提供するために有用である、慣性測定ユニット(IMU)を含むことができる。
拡張現実または複合現実用途を伴ういくつかの実施例では、座標をローカル座標空間(例えば、ウェアラブル頭部デバイス400Aに対して固定される座標空間)から慣性座標空間に、または環境座標空間に変換することが、望ましくあり得る。例えば、そのような変換は、ウェアラブル頭部デバイス400Aのディスプレイが、ディスプレイ上の固定位置および配向において(例えば、ウェアラブル頭部デバイス400Aのディスプレイにおける同一の位置において)ではなく、仮想オブジェクトを実環境に対する予期される位置および配向において提示する(例えば、ウェアラブル頭部デバイス400Aの位置および配向にかかわらず、前方に面した実椅子に着座している仮想人物)ために必要であり得る。これは、仮想オブジェクトが、実環境内に存在する(かつ、例えば、ウェアラブル頭部デバイス400Aが、偏移および回転するにつれて、実環境内に不自然に位置付けられて現れない)という錯覚を維持することができる。いくつかの実施例では、座標空間の間の補償変換が、慣性または環境座標系に対するウェアラブル頭部デバイス400Aの変換を決定するために、(例えば、同時位置特定およびマッピング(SLAM)および/またはビジュアルオドメトリプロシージャを使用して)深度カメラ444からの画像を処理することによって決定されることができる。図4に示される実施例では、深度カメラ444は、SLAM/ビジュアルオドメトリブロック406に結合されることができ、画像をブロック406に提供することができる。SLAM/ビジュアルオドメトリブロック406実装は、本画像を処理し、次いで、頭部座標空間と実座標空間との間の変換を識別するために使用され得る、ユーザの頭部の位置および配向を決定するように構成される、プロセッサを含むことができる。同様に、いくつかの実施例では、ユーザの頭部姿勢および場所に関する情報の付加的源が、ウェアラブル頭部デバイス400AのIMU409から取得される。IMU409からの情報は、SLAM/ビジュアルオドメトリブロック406からの情報と統合され、改良された正確度および/またはユーザの頭部姿勢および位置の高速調節に関するよりタイムリーな情報を提供することができる。
いくつかの実施例では、深度カメラ444は、ウェアラブル頭部デバイス400Aのプロセッサ内に実装され得る、手のジェスチャトラッカ411に、3D画像を供給することができる。手のジェスチャトラッカ411は、例えば、深度カメラ444から受信された3D画像を手のジェスチャを表す記憶されたパターンに合致させることによって、ユーザの手のジェスチャを識別することができる。ユーザの手のジェスチャを識別する他の好適な技法も、明白となるであろう。
いくつかの実施例では、1つ以上のプロセッサ416は、ヘッドギヤサブシステム404B、IMU409、SLAM/ビジュアルオドメトリブロック406、深度カメラ444、マイクロホン(図示せず)、および/または手のジェスチャトラッカ411からのデータを受信するように構成されてもよい。プロセッサ416はまた、制御信号を6DOFトーテムシステム404Aに送信し、それから受信することができる。プロセッサ416は、ハンドヘルドコントローラ400Bがテザリングされない実施例等では、無線で、6DOFトーテムシステム404Aに結合されてもよい。プロセッサ416はさらに、視聴覚コンテンツメモリ418、グラフィカル処理ユニット(GPU)420、および/またはデジタル信号プロセッサ(DSP)オーディオ空間化装置422等の付加的コンポーネントと通信してもよい。DSPオーディオ空間化装置422は、頭部関連伝達関数(HRTF)メモリ425に結合されてもよい。GPU420は、画像毎に変調された光の左源424に結合される、左チャネル出力と、画像毎に変調された光の右源426に結合される、右チャネル出力とを含むことができる。GPU420は、立体視画像データを画像毎に変調された光の源424、426に出力することができる。DSPオーディオ空間化装置422は、オーディオを左スピーカ412および/または右スピーカ414に出力することができる。DSPオーディオ空間化装置422は、プロセッサ416から、ユーザから仮想音源(例えば、ハンドヘルドコントローラ400Bを介して、ユーザによって移動され得る)への方向ベクトルを示す入力を受信することができる。方向ベクトルに基づいて、DSPオーディオ空間化装置422は、対応するHRTFを決定することができる(例えば、HRTFにアクセスすることによって、または複数のHRTFを補間することによって)。DSPオーディオ空間化装置422は、次いで、決定されたHRTFを仮想オブジェクトによって発生された仮想音に対応するオーディオ信号等のオーディオ信号に適用することができる。これは、複合現実環境内の仮想音に対するユーザの相対的位置および配向を組み込むことによって、すなわち、その仮想音が、実環境内の実音である場合に聞こえるであろうもののユーザの予期に合致する仮想音を提示することによって、仮想音の信憑性および現実性を向上させることができる。
図4に示されるもの等のいくつかの実施例では、プロセッサ416、GPU420、DSPオーディオ空間化装置422、HRTFメモリ425、およびオーディオ/視覚的コンテンツメモリ418のうちの1つ以上のものは、補助ユニット400C(上記に説明される補助ユニット300に対応し得る)内に含まれてもよい。補助ユニット400Cは、バッテリ427を含み、そのコンポーネントを給電する、および/または電力をウェアラブル頭部デバイス400Aおよび/またはハンドヘルドコントローラ400Bに供給してもよい。そのようなコンポーネントを、ユーザの腰部に搭載され得る、補助ユニット内に含むことは、ウェアラブル頭部デバイス400Aのサイズおよび重量を限定することができ、これは、ひいては、ユーザの頭部および頸部の疲労を低減させることができる。
図4は、例示的ウェアラブルシステム400の種々のコンポーネントに対応する要素を提示するが、これらのコンポーネントの種々の他の好適な配列も、当業者に明白となるであろう。例えば、補助ユニット400Cと関連付けられているような図4に提示される要素は、代わりに、ウェアラブル頭部デバイス400Aまたはハンドヘルドコントローラ400Bと関連付けられ得る。さらに、いくつかのウェアラブルシステムは、ハンドヘルドコントローラ400Bまたは補助ユニット400Cを完全に無くしてもよい。そのような変更および修正は、開示される実施例の範囲内に含まれるものとして理解されるものである。
複合現実環境
全ての人々のように、複合現実システムのユーザは、実環境、すなわち、ユーザによって知覚可能である、「実世界」の3次元部分およびその内容全ての中に存在している。例えば、ユーザは、その通常の人間感覚、すなわち、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を使用して実環境を知覚し、実環境内でその自身の身体を移動させることによって実環境と相互作用する。実環境内の場所は、座標空間内の座標として説明されることができ、例えば、座標は、緯度、経度、および海面に対する高度、基準点からの3つの直交する次元における距離、または他の好適な値を含むことができる。同様に、ベクトルは、座標空間内の方向および大きさを有する品質を説明することができる。
コンピューティングデバイスは、例えば、本デバイスと関連付けられるメモリ内で、仮想環境の表現を維持することができる。本明細書に使用されるように、仮想環境は、3次元空間のコンピュータ表現である。仮想環境は、任意のオブジェクト、アクション、信号、パラメータ、座標、ベクトル、またはその空間と関連付けられる他の特性の表現を含むことができる。いくつかの実施例では、コンピューティングデバイスの回路(例えば、プロセッサ)は、仮想環境の状態を維持および更新することができ、すなわち、プロセッサは、第1の時間に、仮想環境と関連付けられるデータおよび/またはユーザによって提供される入力に基づいて、第2の時間における仮想環境の状態を決定することができる。例えば、仮想環境内のオブジェクトが、ある時間に第1の座標に位置し、あるプログラムされた物理的パラメータ(例えば、質量、摩擦係数)を有し、ユーザから受信された入力が、力が、ある方向ベクトルにおいてオブジェクトに印加されるべきであると示す場合、プロセッサは、運動学の法則を適用し、基本的力学を使用してその時間におけるオブジェクトの場所を決定することができる。プロセッサは、仮想環境についての既知の任意の好適な情報および/または任意の好適な入力を使用し、ある時間における仮想環境の状態を決定することができる。仮想環境の状態を維持および更新する際、プロセッサは、仮想環境内の仮想オブジェクトの作成および削除に関連するソフトウェア、仮想環境内の仮想オブジェクトまたはキャラクタの挙動を定義するためのソフトウェア(例えば、スクリプト)、仮想環境内の信号(例えば、オーディオ信号)の挙動を定義するためのソフトウェア、仮想環境と関連付けられるパラメータを作成および更新するためのソフトウェア、仮想環境内のオーディオ信号を発生させるためのソフトウェア、入力および出力を取り扱うためのソフトウェア、ネットワーク動作を実装するためのソフトウェア、アセットデータ(例えば、経時的に仮想オブジェクトを移動させるためのアニメーションデータ)を適用するためのソフトウェア、または多くの他の可能性を含む、任意の好適なソフトウェアを実行することができる。
ディスプレイまたはスピーカ等の出力デバイスは、仮想環境の任意または全ての側面をユーザに提示することができる。例えば、仮想環境は、ユーザに提示され得る仮想オブジェクト(無生物オブジェクト、人物、動物、光等の表現を含み得る)を含んでもよい。プロセッサは、仮想環境のビュー(例えば、原点座標、視軸、および錐台を伴う「カメラ」に対応する)を決定し、ディスプレイに、そのビューに対応する仮想環境の視認可能な場面をレンダリングすることができる。任意の好適なレンダリング技術が、本目的のために使用されてもよい。いくつかの実施例では、視認可能な場面は、仮想環境内のいくつかの仮想オブジェクトのみを含み、ある他の仮想オブジェクトを除外してもよい。同様に、仮想環境は、1つ以上のオーディオ信号としてユーザに提示され得るオーディオ側面を含んでもよい。例えば、仮想環境内の仮想オブジェクトが、オブジェクトの場所座標から生じる音を発生させてもよい(例えば、仮想キャラクタが、発話する、または効果音を引き起こしてもよい)、または仮想環境は、特定の場所と関連付けられる場合とそうではない場合がある音楽的キューまたは周囲音と関連付けられてもよい。プロセッサが、「聴者」座標に対応するオーディオ信号、例えば、仮想環境内の音の複合物に対応し、聴者座標における聴者に聞こえるであろうオーディオ信号をシミュレートするために混合および処理されるオーディオ信号を決定し、1つ以上のスピーカを介してユーザにオーディオ信号を提示することができる。
仮想環境は、コンピュータ構造としてのみ存在するため、ユーザは、その通常の感覚を使用して仮想環境を直接知覚することができない。代わりに、ユーザは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、触覚出力デバイス等によって、ユーザに提示されるような仮想環境を間接的にのみ知覚することができる。同様に、ユーザは、仮想環境に直接触れる、それを操作する、または別様にそれと相互作用することができないが、入力デバイスまたはセンサを介して、仮想環境を更新するためにデバイスまたはセンサデータを使用し得るプロセッサに入力データを提供することができる。例えば、カメラセンサは、ユーザが仮想環境内のオブジェクトを移動させようとしていることを示す光学データを提供することができ、プロセッサは、そのデータを使用し、オブジェクトに仮想環境内でそれに応じて応答させることができる。
デジタル反響および環境オーディオ処理
XRシステムは、ユーザに、原点座標を伴う音源において生じ、本システム内の配向ベクトルの方向に進行するように現れる、オーディオ信号を提示することができる。ユーザは、それらが、音源の原点座標から生じ、配向ベクトルに沿って進行する、実オーディオ信号であるかのように、これらのオーディオ信号を知覚し得る。
ある場合には、オーディオ信号は、それらが、仮想環境内のコンピュータ信号に対応し、必ずしも、実環境内の実音に対応するわけではないという点で、仮想と見なされ得る。しかしながら、仮想オーディオ信号は、人間の耳によって検出可能な実オーディオ信号として、例えば、図1におけるウェアラブル頭部デバイス100のスピーカ120Aおよび120Bを介して発生されたものとして、ユーザに提示されることができる。
いくつかの仮想または複合現実環境は、環境が現実または本物であるように感じられないという知覚に悩まされる。本知覚の1つの理由は、オーディオおよび視覚的キューが、常時、仮想環境内で相互に合致するわけではないことである。仮想体験全体が、部分的に、実世界相互作用に基づく自身の予期に適合しないため、偽物であって、かつ本物ではないように感じ得る。わずかな点においてさえ、ユーザの環境内のオブジェクトと現実的に相互作用するように現れる、オーディオ信号を提示することによって、ユーザの体験を改良することが、望ましい。そのようなオーディオ信号が、実世界体験に基づく自身の予期により一貫するほど、ユーザの体験は、より没入型かつ魅力のあるものとなるであろう。
上記に議論されるように、プロセッサは、仮想環境内の音の複合物に対応するオーディオ信号を決定することができる。音の複合物は、ユーザの現在の環境の性質に基づいて発生されることができる。例示的性質は、限定ではないが、サイズ、形状、材料、および音響特性を含む。例えば、レンガ壁は、ガラス壁と異なる音を引き起こし得る。別の実施例として、音の音響特性は、長椅子が、不在であるときに対して、長椅子が、現在の環境内に位置しているときに異なり得る。プロセッサは、ユーザの現在の環境についての情報(例えば、1つ以上の性質)を使用し、下記に詳細に議論されるオーディオ信号処理に関する種々のパラメータを設定してもよい。パラメータは、ルックアップテーブルからの情報を決定するために使用されることができる。下記に開示される実施形態の利点は、低減されたメモリ要件、低減されたネットワーク帯域幅、低減された電力消費、低減された算出複雑性、および低減された算出遅延を含む。これらの利点は、処理リソース、ネットワーキングリソース、バッテリ容量、および物理的サイズおよび重量が、多くの場合、限られている、ウェアラブルシステムを含む、モバイルシステムに特に有意であり得る。
いくつかの実施形態では、プロセッサは、動的にパラメータを決定してもよい(例えば、オンザフライでインパルス応答を算出してもよい)。例えば、本システムは、メモリ内に1つ以上の所定の信号を記憶してもよい。ウェアラブル頭部ユニットは、試験オーディオ信号を発生させ、例えば、ウェアラブル頭部ユニットのセンサを介して、ユーザの現在の環境内のその応答を決定してもよい。応答は、例えば、ユーザの現在の環境を通して伝搬した反射オーディオ信号であってもよい。プロセッサは、試験オーディオ信号と反射オーディオ信号との間の変化に基づいて、パラメータを決定してもよい。反射オーディオ信号は、発生された試験オーディオ信号に応答してもよい。
いくつかの実施形態では、プロセッサは、ユーザの1つ以上のアクションに基づいて、パラメータを決定してもよい。例えば、プロセッサは、ウェアラブル頭部デバイス上のセンサを使用して、ユーザが、その注視標的を変化させたかどうか、ユーザが、そのバイタルサインを変化させたかどうか等を決定してもよい。プロセッサは、決定されたセンサ情報を使用し、ユーザのアクションをもたらすであろう現在の環境内のパラメータを決定してもよい。
ARと同程度に動的な環境内で、オーディオ信号処理のために使用されるフィルタは、連続的に制御されなければならない。連続的制御は、PPE、より具体的には、処理オーバーヘッドを殆ど伴わずに3バンドパラメトリックイコライザまたはトーン制御を作成するシェルビングフィルタのカスケードを使用して達成されることができる。
本システムは、パラメータ均等化を促進する二次無限インパルス応答(IIR)フィルタトポロジを使用してもよい。1つのそのようなトポロジは、Regalia−Mitraトポロジである。Regalia−Mitraトポロジは、制御周波数の所与の値ωに関する「相互に相似の」応答を伴うパラメトリックシェルビングフィルタを取得するように修正されてもよい。
いくつかの実施例では、正確な3バンドパラメトリックイコライザ(例えば、ベース/ミドル/トレブル)が、2つの比例シェルビングフィルタをカスケードすることによって形成されてもよい。2つのフィルタをカスケードすることは、その利得kが、2つのフィルタの利得の積である、1つのフィルタを使用することと同等であり得る。一方のフィルタは、パラメトリック低シェルビングイコライザであってもよく、他方のフィルタは、パラメトリック高シェルビングイコライザであってもよい。低シェルビングイコライザを高シェルビングイコライザとカスケードすることは、二重シェルビングイコライザをもたらすことができる。二重シェルビングイコライザは、調節可能なクロスオーバ周波数を有してもよく、双二次HRフィルタとして効率的に実装されてもよい。
例示的実装
図5は、XRシステムの1つ以上のプロセッサによって等、XRシステムによって実行され得る、例示的プロセス500を図示する。例示的プロセス500は、パラメトリックフィルタパラメータを決定するためにプロトタイプフィルタを使用し、対応する利得値を記憶するためにルックアップテーブルを使用し、ルックアップテーブルから利得情報を効率的に読み出すためにインデックス化スキームを使用する。いったん利得情報が、ルックアップテーブルから取得されると、制御周波数に関するデータ(例えば、利得値)が、算出される。各ステップは、下記にさらに詳細に議論され、非限定的実施例として例証される。
ステップ510において、本システムは、ある周波数におけるフィルタの大きさ応答を決定する。いくつかの実施形態では、本ステップは、1つ以上のフィルタの大きさ応答を算出するステップを含む。フィルタは、低シェルビングイコライザおよび高シェルビングイコライザ等の2つの別個のフィルタであり得る。上記に議論されるように、低シェルビングイコライザは、制御周波数Fを有することができ、高シェルビングイコライザは、制御周波数Fを有することができる。
いくつかの実施形態では、第1のフィルタの大きさ応答は、第2のフィルタの大きさ応答から決定されることができる(例えば、概算で導出されることができる)。本決定は、第2のフィルタの大きさ応答情報(例えば、利得)をスケーリングするステップと、所定の周波数量だけ周波数軸に沿ってデータ(例えば、スケーリングされた大きさ応答情報)を偏移させるステップとを含むことができる。所定の周波数量は、第2のフィルタのスケーリングされた大きさ応答情報を第1のフィルタに合致させるために必要とされる量であり得る。
いくつかの実施形態では、フィルタは、対称的であってもよい。したがって、第1のフィルタ(例えば、高シェルビングイコライザ)の大きさ応答は、周波数軸に沿って第2のフィルタ(例えば、低シェルビングイコライザ)の大きさ応答を反転させることによって決定されることができる。本開示の実施例はさらに、第1のフィルタが低シェルビングイコライザであり、第2のフィルタが高シェルビングイコライザであることを含む。
いくつかの実施形態では、プロトタイプフィルタの周波数応答は、事前算出されることができる。対応する大きさ応答もまた、事前算出され、メモリ内に記憶されることができる(ステップ520)。大きさ応答は、周波数値および関連付けられる利得値等の他の情報とともに、ルックアップテーブル内に記憶されることができる。
ステップ530において、ランタイム時、本システムは、ルックアップテーブルから大きさ応答情報を読み出す。ステップ540において、本システムは、本大きさ応答情報を使用し、制御周波数F、F、およびFの所望の組み合わせに関する利得Ghl、Ghm、Glm、およびGlhを算出する。次いで、本システムは、フィルタを実装し、算出された利得をオーディオ信号に適用することによって、オーディオ信号を処理することができる(ステップ550)。いくつかの実施形態では、プロセス500は、処理されたオーディオ信号をウェアラブル頭部デバイスに送信する付加的ステップを含むことができる。
例示的大きさ応答決定
実施例目的のみのために、640Hzの制御周波数を伴うプロトタイプフィルタが、選択されてもよい。640Hz制御周波数の1つの利点は、オーディオ用途のためのその適応性であり得る。640Hzは、有用な人間の聴取距離に及ぶ、対数スケールで20Hzと20kHzとの間のほぼ中間である。640Hz制御周波数の別の利点は、これが、(44.1kHzまたは48kHzサンプルレートを仮定して)DCおよびナイキストから十分に離れ、ワーピング問題を回避することであり得る。本開示の実施例は、640Hz以外の制御周波数を含む。
図6は、例示的低シェルビングプロトタイプフィルタの大きさ応答を図示する。細い縦線は、サンプリング周波数点を示す。サンプリング周波数点は、ルックアップテーブル内の等間隔エントリであり得る。例えば、サンプリング周波数点は、12オクターブ間隔を有してもよい。本開示全体を通して使用されるように、用語「フィルタ利得」は、制御周波数における利得を指す。いくつかの事例では、低シェルビングプロトタイプフィルタは、図に示されるように、640Hzの制御周波数における1dBの利得と、DCにおける2dBの利得とを有してもよい。
いくつかの実施形態では、それらの12オクターブ周波数点におけるプロトタイプフィルタの大きさ応答は、ルックアップテーブル内に記憶されてもよい(ステップ520)。
いくつかの事例では、本ルックアップテーブルは、DCまたはナイキストに近接する制御周波数を伴うフィルタに関して後で使用されてもよい(ステップ530)。大きさ応答決定からのデータは、十分に広い周波数範囲を網羅しない場合がある。いくつかの実施形態では、本システムは、飽和値に等しいようにそのようなフィルタの大きさ応答を設定してもよい。例えば、飽和値は、制御周波数が、20Hzを下回るとき、2dBであってもよい、または、制御周波数が、20kHzを上回るとき、0dBであってもよい。本仮定される情報は、ルックアップテーブル内に記憶されてもよい(ステップ520において)。代替として、本システムは、制御周波数が、ルックアップテーブルに関する閾値範囲外であると決定してもよく、決定の結果として仮定される情報を使用してもよい。
図7Aは、例示的低シェルビングイコライザの測定された大きさ応答を図示し、図7Bは、例示的低シェルビングイコライザの近似された大きさ応答を図示する。図7Cは、図7B上にオーバーレイされた図7Aを図示する。図7Bに示される近似された大きさ応答は、周波数軸に沿って所定の周波数量だけプロトタイプフィルタを偏移させることによって取得されることができる。図に示されるように、プロトタイプフィルタは、非常に良好な近似を提供することができる。いくつかの実施例では、制御周波数が、ナイキストに接近するとき、低シェルビングイコライザに関する近似誤差が、存在し得る。いくつかの事例では、近似誤差は、制御周波数Fが、ナイキストに近接する可能性が低くあり得るため、性能に影響を及ぼさない場合がある。(概して言えば、Fは、Fよりも低く、Fは、Fよりも低い。)
図8Aは、例示的高シェルビングイコライザの測定された大きさ応答を図示し、図8Bは、例示的高シェルビングイコライザの近似された大きさ応答を図示する。図8Cは、図8B上にオーバーレイされた図8Aを図示する。図8Bに示される近似された大きさ応答は、周波数軸に沿ってプロトタイプフィルタを偏移させることによって取得されることができる。図に示されるように、プロトタイプフィルタは、非常に良好な近似を提供することができる。いくつかの実施例では、2つの利得GhlおよびGhmの算出に影響を及ぼす、高シェルビングイコライザに関する近似誤差が、存在し得る。近似誤差は、制御周波数F、F、およびFが、かなり高く(例えば、2kHzを上回って)設定される場合に顕著であり得る。
ルックアップテーブルおよびインデックス化スキーム
上記に議論されるように、ステップ520において、所与の周波数における大きさ応答が、ルックアップテーブル内に記憶されることができる。大きさ応答は、プロトタイプフィルタの関連付けられる利得値を示すことができる。図9Aは、プロトタイプフィルタに関する周波数および関連付けられる利得値を含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。12オクターブ間隔を有する大きさ応答の前述の実施例に再び目を向けると、ルックアップテーブルは、サンプリング周波数点毎のエントリを含むことができる。例えば、図に示されるように、周波数Fは、テーブル内に記憶される関連付けられる利得Gを有することができ、周波数Fは、テーブル内に記憶される関連付けられる利得Gを有することができ、周波数F12は、テーブル内に記憶される関連付けられる利得G12を有することができ、以下同様である。このように、本システムは、ステップ530において、所与の着目周波数点に関してルックアップテーブルから対応する利得値を読み出してもよい。
いくつかの実施形態では、本システムは、インデックスを使用して利得情報を読み出すことができる。各周波数および対応する利得値のインデックスが、ルックアップテーブル内に記憶されることができる。図9Bは、インデックスおよび関連付けられる周波数および利得値を含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。12オクターブ間隔を有する大きさ応答の前述の実施例に再び目を向けると、ルックアップテーブルは、サンプリング周波数点毎のインデックスを含むことができる。任意の2つの周波数点(例えば、周波数点FおよびF)のインデックスidF2およびidF1の間の関係は、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
したがって、利得は、相対インデックスを算出するように方程式(1)を使用することによってテーブルから(図9Bにおける)アクセスされてもよい。例えば、Glm(その利得が、+1dBに設定されるとき、Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得)が、以下のそのインデックスを算出することによって導出されてもよい。
Figure 2021525980
式中、idFcpは、ルックアップテーブル内の制御周波数のインデックスである。いくつかの実施形態では、ルックアップテーブル内のインデックスは、図に示されるように、整数値であってもよい。一実施例として、図9Bのテーブル内の周波数Fは、インデックス6に対応し得る、640Hzであってもよい。
いくつかの実施形態では、インデックス関係は、nオクターブ間隔上でサンプリングされるプロトタイプフィルタに一般化されてもよい。インデックス関係は、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
いくつかの実施形態では、図9Bのルックアップテーブルは、低シェルビングフィルタおよび高シェルビングフィルタ等の複数のフィルタのために使用されることができる。例えば、ルックアップテーブルは、低シェルビングフィルタからの値を記憶することができ、高シェルビングフィルタ応答は、周波数軸に沿ってプロトタイプフィルタデータを反転させることによって取得されることができる。例えば、Ghlのインデックスは、以下のように算出されることができる。
Figure 2021525980
いくつかの実施形態では、ルックアップテーブルは、大きさ応答情報の読出のために使用されるインデックスの半分の数を含むことができる。12オクターブ間隔を有する大きさ応答の前述の実施例に再び目を向けると、ルックアップテーブルは、半分(例えば、6つ)のインデックスを含むことができる。6つのインデックスは、第1のフィルタ(例えば、低シェルビングフィルタ)に関する大きさ応答情報を記憶することができる。第2のフィルタ(例えば、高シェルビングフィルタ)に関する大きさ応答情報は、方程式(4)を使用することによって、テーブル内に記憶される第1のフィルタからの情報を使用することによって取得されることができる。このように、テーブル内の各インデックスは、複数の周波数のために使用されることができる。
図9Cは、半分の数のインデックスを含む、例示的ルックアップテーブルを図示する。インデックス1は、周波数F(第1のフィルタ)および周波数F12(第2のフィルタ)のために使用されることができ、インデックス2は、周波数F(第1のフィルタ)および周波数F11(第2のフィルタ)のために使用されることができ、以下同様である。
上記の方程式(1)−(4)は、本システムが、最近傍の制御周波数に対応する利得値を読み出すことを可能にするインデックス化公式である。本開示の実施例は、読み出された利得情報に対して1つ以上の補間方法を使用し、これを実際の周波数に対応するより正確な値に変換するステップを含むことができる。
例えば、残りのインデックスidremが、以下のように表されることができ、
Figure 2021525980
フローリングインデックスidが、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
線形補間が、次いで、以下を用いて標的インデックスを生成してもよい。
Figure 2021525980
利得算出
上記に議論されるように、ステップ530において、本システムは、ルックアップテーブルから大きさ応答情報を読み出す。大きさ応答情報は、利得値であり得る。二重シェルビングイコライザの低、中、および高制御周波数における所望のdB利得が、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
式中、KおよびKは、それぞれ、それらの制御周波数における低および高シェルビングフィルタのdB利得であり(図1に示されるように)、Kは、付加的広帯域利得であり、Gは、利得変換行列である。
利得変換行列Gは、以下のように記載されることができる。
Figure 2021525980
式中、(1)Ghlは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける高シェルビングイコライザのdB利得であり、(2)Ghmは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける高シェルビングイコライザのdB利得であり、(3)Glmは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得であり、(4)Glhは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得である。
方程式(9)の行列反転から、内部利得に関する閉形式解が、以下のように決定され、表されることができる。
Figure 2021525980
利得行列の逆数が、以下のように表されることができ、
Figure 2021525980
式中、
Figure 2021525980
および、
Figure 2021525980
である。
方程式(11)−(13)から、本システムは、低および高シェルビングイコライザ利得を算出することができる。
独立した制御周波数
いくつかの実施形態では、3バンドパラメトリックイコライザの制御周波数は、二重シェルビングフィルタの制御周波数と異なってもよい。例えば、3バンドパラメトリックイコライザの制御周波数は、頭部サイズ等のユーザの1つまたは複数の性質に関連してもよい。一方、シェルビングフィルタの制御周波数は、本システムを通して制御されてもよく、これは、ユーザの性質に基づかない場合がある。このように、3バンドパラメトリックイコライザの制御周波数は、二重シェルビングフィルタの制御周波数から独立してもよい。
二重シェルビングイコライザの低、中、および高制御周波数における所望のdB利得は、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
式中、KlcおよびKhcは、それぞれ、それらの制御周波数における低および高シェルビングフィルタのdB利得であり、Kは、付加的広帯域利得であり、Gは、利得変換行列である。
方程式(14)から、利得変換行列Gは、以下のように記載されることができる。
Figure 2021525980
式中、(1)Ghclは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける高シェルビングイコライザのdB利得であり、(2)Ghcmは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける高シェルビングイコライザのdB利得であり、(3)Ghchは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける高シェルビングイコライザのdB利得であり、(4)Glclは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得であり、(5)Glcmは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得であり、(6)Glchは、その利得が、+1dBに設定されるとき、制御周波数Fにおける低シェルビングイコライザのdB利得である。
方程式(15)の行列反転から、内部利得に関する閉形式解が、以下のように決定され、表されることができる。
Figure 2021525980
利得行列の逆数が、以下のように表されることができ、
Figure 2021525980
式中、
Figure 2021525980
および、
Figure 2021525980
である。
方程式(17)−(19)から、本システムは、低および高シェルビングイコライザ利得を算出することができる。
フィルタの実装
フィルタは、次いで、それらの伝達関数に基づいて、容易に実装されることができる。図10は、低シェルビングイコライザ、高シェルビングイコライザ、および二重シェルビングイコライザに関する周波数の関数としての例示的大きさ応答を示す。二重シェルビングイコライザは、複数の制御周波数、すなわち、低制御周波数F、中制御周波数F、および高制御周波数Fを有する、3バンドイコライザであってもよい。いくつかの実施例では、低シェルビングイコライザおよび高シェルビングイコライザの制御周波数は、それぞれ、二重シェルビングイコライザの低制御周波数Fおよび高制御周波数Fに合致することができる。
パラメトリック低シェルビングイコライザの伝達関数は、以下のように表されることができ、
Figure 2021525980
式中、
Figure 2021525980
であり、kは、DCにおけるフィルタ利得であり、Fは、低シェルビングイコライザの制御周波数であり、Fは、サンプリング周波数である。いくつかの実施例では、制御周波数ωにおける利得は、√kであり、これは、DCにおけるデシベル利得の半分である。
パラメトリック高シェルビングイコライザの伝達関数は、以下のように表されることができる。
Figure 2021525980
ここでは、kは、ナイキストにおけるフィルタ利得である。いくつかの実施例では、制御周波数ωにおける利得は、kであり、これは、ナイキストにおけるデシベル利得の半分である。
図11Aおよび11Bは、それぞれ、周波数とともに単調に減少する標的大きさ応答を有する、二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。本二重シェルビングイコライザは、環境音響モデリング用途等の多くの用途において有用であり得る。図に示されるように、大きさ応答は、周波数が、増加するにつれて、連続的に減少してもよい。図はまた、低シェルビングイコライザおよび高シェルビングイコライザの大きさ応答を示す。上記に開示される方法を使用して、3つの制御周波数における二重シェルビングイコライザの利得値は、200Hzにおいて−2.5dB、1,000Hzにおいて−5.0dB、および5,000Hzにおいて−12.0dBであるように決定される。したがって、開示される3バンドパラメトリックイコライザは、高正確度で制御周波数において規定される大きさ応答を達成する。
図12Aおよび12Bは、それぞれ、周波数とともに単調に減少しない標的大きさ応答を有する、二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。図に示されるように、2つのシェルビングイコライザは、同一のdB利得符号を有するカスケードされたシェルビングイコライザであり得る。図はまた、低シェルビングイコライザおよび高シェルビングイコライザの大きさ応答を示す。上記に開示される方法を使用して、3つの制御周波数における二重シェルビングイコライザの利得値は、75Hzにおいて−3.0dB、1,500Hzにおいて4.5dB、および12,000Hzにおいて−6.0dBであるように決定される。したがって、開示される3バンドパラメトリックイコライザは、高正確度で制御周波数において規定される大きさ応答を達成する。
図13Aおよび13Bは、それぞれ、その動作範囲の外側で動作される二重シェルビングイコライザの例示的大きさ応答および例示的位相応答を図示する。二重シェルビングイコライザは、要求される利得が、制御点に関して離れすぎ、したがって、周波数において近接するとき、その動作範囲の外側で動作され得る。図はまた、低シェルビングイコライザおよび高シェルビングイコライザの大きさ応答を示す。上記に開示される方法を使用して、3つの制御周波数における二重シェルビングイコライザの利得値は、300Hzにおいて4.0dB、1,200Hzにおいて−2.0dB、および4,000Hzにおいて10.0dBであるように決定される。図に示されるように、中間利得Gは、達成され得ない(約5dBだけオフセットされる)。
上記に示されるように、Ragalia−Mitra構造の修正は、3つの点、すなわち、DC、ナイキスト、およびフィルタの制御周波数におけるシェルビングフィルタに関する比例性質を厳密に尊重する設計を提供する。他の周波数において、比例関係は、おおよそで検証されている。実践では、[−12dB、+12dB]内の利得kの設定に関して、正確度は、多くのオーディオ用途に関して十分に正確である。
上記に説明されるシステムおよび方法に関して、本システムおよび方法の要素は、適宜、1つ以上のコンピュータプロセッサ(例えば、CPUまたはDSP)によって実装されることができる。本開示は、これらの要素を実装するために使用される、コンピュータプロセッサを含むコンピュータハードウェアの任意の特定の構成に限定されない。ある場合には、複数のコンピュータシステムが、上記に説明されるシステムおよび方法を実装するために採用されることができる。例えば、第1のコンピュータプロセッサ(例えば、マイクロホンに結合されるウェアラブルデバイスのプロセッサ)が、入力マイクロホン信号を受信し、それらの信号の初期処理(例えば、上記に説明されるもの等の信号調整および/またはセグメント化)を実施するために利用されることができる。第2の(おそらく、よりコンピュータ的に強力な)プロセッサが、次いで、それらの信号の発話セグメントと関連付けられる確率値の決定等のよりコンピュータ的に集約的な処理を実施するために利用されることができる。クラウドサーバ等の別のコンピュータデバイスが、発話認識エンジンをホストすることができ、それに入力信号が、最終的に提供される。他の好適な構成も、明白になり、本開示の範囲内である。
開示される実施例は、付随の図面を参照して完全に説明されたが、種々の変更および修正が、当業者に明白となるであろうことに留意されたい。例えば、1つ以上の実装の要素は、組み合わせられ、削除され、修正され、または補完され、さらなる実装を形成してもよい。そのような変更および修正は、添付される請求項によって定義されるような開示される実施例の範囲内に含まれるものとして理解されるものである。

Claims (19)

  1. オーディオ信号を処理する方法であって、前記方法は、
    プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を決定することであって、前記大きさ応答情報は、複数の利得値を含み、前記複数の利得値のうちの少なくとも1つは、第1の周波数に対応する第1の利得を含む、ことと、
    前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を記憶することと、
    前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を読み出すことと、
    前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの読み出された大きさ応答情報に基づいて、複数の制御周波数に関する利得を算出することと、
    前記算出された利得を前記オーディオ信号に適用することと
    を含む、方法。
  2. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の決定は、
    高シェルビングイコライザの大きさ応答情報を決定することと、
    前記高シェルビングイコライザの大きさ応答情報をスケーリングすることと、
    所定の周波数量だけ周波数軸に沿って前記高シェルビングイコライザのスケーリングされた大きさ応答情報を偏移させることであって、前記偏移されたスケーリングされた大きさ応答は、前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報である、ことと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記所定の周波数量は、前記高シェルビングイコライザのスケーリングされた大きさ応答情報を前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報に合致させるために必要とされる量に等しい、請求項2に記載の方法。
  4. 前記プロタイプフィルタの大きさ応答情報の決定は、
    低シェルビングイコライザの大きさ応答情報を決定することと、
    前記低シェルビングイコライザの大きさ応答情報をスケーリングすることと、
    所定の周波数量だけ周波数軸に沿って前記低シェルビングイコライザのスケーリングされた大きさ応答情報を偏移させることであって、前記偏移されたスケーリングされた大きさ応答は、前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報である、ことと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の決定は、周波数軸に沿って低シェルビングイコライザの大きさ応答を反転させることを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の決定は、周波数軸に沿って高シェルビングイコライザの大きさ応答を反転させることを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の記憶は、ルックアップテーブル内に前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を記憶することを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ルックアップテーブルは、前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の等間隔エントリを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の周波数は、DCまたはナイキストに近接し、前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出は、飽和値に等しいように前記大きさ応答情報を設定することを含む、請求項7に記載の方法。
  10. 環境の1つ以上の性質を決定することと、
    前記環境の決定された1つ以上の性質に基づいて、1つ以上のパラメータを決定することと
    をさらに含み、
    前記決定された1つ以上のパラメータは、前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出のために使用される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記環境の1つ以上の性質の決定は、
    試験オーディオ信号を発生させることと、
    前記発生された試験オーディオ信号への応答を決定することと、
    前記試験オーディオ信号と前記応答との間の変化に基づいて、前記環境の1つ以上の性質を決定することと
    を含む、請求項10に記載の方法。
  12. ウェアラブル頭部デバイスのユーザの1つ以上のアクションを決定することと、
    1つ以上のパラメータを決定することであって、前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出は、前記決定された1つ以上のアクションに基づく、ことと
    をさらに含み、
    前記決定された1つ以上のパラメータは、前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出のために使用される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出は、
    前記第1の周波数と関連付けられるインデックスを決定することと、
    前記決定されたインデックスを使用し、前記大きさ応答情報の読出のためにルックアップテーブル内の対応するインデックスを見出すことと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  14. システムであって、
    オーディオ信号をユーザに提供するように構成されるウェアラブル頭部デバイスと、
    回路であって、
    プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を決定することであって、前記大きさ応答情報は、複数の利得値を含み、前記複数の利得値のうちの少なくとも1つは、第1の周波数に対応する第1の利得を含む、ことと、
    前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を読み出すことと、
    前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの読み出された大きさ応答情報に基づいて、複数の制御周波数に関する利得を算出することと、
    前記算出された利得を前記オーディオ信号に適用することによって、前記オーディオ信号を処理することと、
    前記処理されたオーディオ信号を前記ウェアラブル頭部デバイスに送信することと
    を行うように構成される、回路と
    を備える、システム。
  15. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報を記憶するメモリをさらに備える、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報は、前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の等間隔エントリを含むルックアップテーブル内に記憶される、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報は、ルックアップテーブル内に記憶され、前記ルックアップテーブルは、複数のインデックスを含み、各インデックスは、複数の周波数と関連付けられる、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記ウェアラブル頭部デバイスは、1つ以上のセンサを備え、
    前記システムは、環境の1つ以上の性質を決定するように構成され、
    前記回路はさらに、前記環境の決定された1つ以上の性質に基づいて、1つ以上のパラメータを決定するように構成され、
    前記第1の周波数における前記プロトタイプフィルタの大きさ応答情報の読出は、前記決定された1つ以上のパラメータに基づく、
    請求項14に記載のシステム。
  19. 前記ウェアラブル頭部デバイスは、
    試験オーディオ信号を発生させるように構成される1つ以上のスピーカと、
    前記発生された試験オーディオ信号への応答を決定するように構成される1つ以上のセンサと
    を備え、
    前記環境の1つ以上の性質は、前記試験オーディオ信号と前記応答との間の変化に基づいて、前記回路によって決定される、請求項18に記載のシステム。
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