JP2021522781A - 膨張性のコーティングを備えたマルチセグメント構成要素 - Google Patents

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Abstract

エアロゾル発生物品(2)のためのマルチセグメント構成要素(50)であって、可燃性熱源(4)と、可燃性熱源(4)の下流にあるエアロゾル形成基体(10)と、可燃性熱源(4)の後方部分およびエアロゾル形成基体(10)の少なくとも前方部分を囲むラッパー(38)と、を備える、マルチセグメント構成要素(50)が提供される。可燃性熱源(4)の前方部分は、使用中に可燃性熱源の前方部分が曝露されるように、ラッパー(38)を越えて延びる。膨張性のコーティング(42)は、可燃性熱源(4)の前方部分のすべてまたは一部の上に提供され、膨張性のコーティング(42)は、可燃性熱源(4)による加熱に応答して、可燃性熱源(4)の前方部分の上に熱絶縁層を形成するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素に関連する。特に、本発明は、可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基体を加熱するための可燃性熱源と、可燃性熱源の少なくとも後方部分を囲むラッパーとを有するマルチセグメント構成要素に関連する。本発明はまた、かかるマルチセグメント構成要素を含むエアロゾル発生物品に関連する。
たばこが燃焼するよりはむしろ加熱される多くの喫煙物品が、当技術分野において提唱されてきた。このような「加熱式」喫煙物品の一つの目的は、従来の紙巻たばこにおけるたばこの燃焼および熱分解によって生成されるタイプの公知の有害な煙成分を低減することである。加熱式喫煙物品の一つの公知のタイプにおいて、エアロゾルは可燃性熱源から物理的に分離されたエアロゾル形成基体(たばこ含有基体など)への熱伝達によって生成される。エアロゾル形成基体は可燃性熱源の中、周り、または下流に位置してもよい。喫煙中、揮発性化合物は可燃性熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物が冷えるにつれて、これらは凝縮してユーザーによって吸入されるエアロゾルを形成する。
例えば、WO2009/022232 A2は、可燃性熱源、可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基体、ならびに可燃性熱源の後方部分および隣接するエアロゾル形成基体の前方部分の周りにあり、かつそれらと接触する熱伝導性要素を備える喫煙物品を開示する。可燃性熱源およびエアロゾル形成基体は、同軸配列で隣接し、熱伝導性要素と一緒に、喫煙物品の様々な構成要素を合わせて保持する低通気性の紙巻たばこ用紙の外側ラッパーで包装される。使用時、エアロゾル形成基体の前方部分は、隣接した可燃性熱源の後方部分を通して、および熱伝導性要素を介して主に伝導によって加熱される。
エアロゾル形成基体、例えば、たばこが燃焼するよりはむしろ加熱されるエアロゾル発生物品の使用中に、可燃性熱源は、可燃性紙巻たばこの燃焼ゾーンで到達する温度よりも著しく高い温度に到達し得る。例えば、加熱式エアロゾル発生物品の可燃性熱源は、およそ摂氏500度の平均温度に到達することがあり、ある特定の事例では、可燃性熱源の温度は、最大約摂氏800度に到達し得る。さらに、加熱式エアロゾル発生物品の可燃性熱源は、燃焼を終えた後でも、ユーザーがエアロゾル発生物品の使用を終えた後に、長期間にわたって高い温度に留まることがある。結果として、エアロゾル発生物品の不適切な取り扱いにより、隣接した材料に対する熱損傷を引き起こす場合がある。
したがって、可燃性熱源によって引き起こされる隣接した物品に対する熱損傷のリスクが低減された可燃性熱源を含むエアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素を提供することが望ましいであろう。
本発明の第一の態様によれば、エアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素であって、可燃性熱源と、可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基体と、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分を囲むラッパーと、を含み、可燃性熱源の前方部分が、使用中に可燃性熱源の前方部分が曝露されるように、ラッパーを越えて延び、マルチセグメント構成要素が、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部の上に膨張性のコーティングをさらに備え、膨張性のコーティングが、可燃性熱源による加熱に応答して、可燃性熱源の前方部分の上に熱絶縁層を形成するように構成されている、マルチセグメント構成要素が提供される。
本発明によるマルチセグメント構成要素では、膨張性のコーティングは、使用時に可燃性熱源の外表面上に熱絶縁層を形成して、可燃性熱源から、可燃性熱源の前方部分が接触し得る材料への熱伝達を減少させる。これは、可燃性熱源の前方部分が膨張性のコーティングと共に提供されない配置と比較して、可燃性熱源の前方部分の領域内のマルチセグメント構成要素を含むエアロゾル発生物品の外部表面の温度を減少させる。これは、有利には、エアロゾル発生物品の不適切な取り扱いによって引き起こされる隣接した材料への熱損傷の潜在的なリスクの減少を容易にする。例えば、可燃性熱源が可燃性材料上に静止した状態でエアロゾル発生物品が置かれた場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源からの熱によって引き起こされる可燃性材料に対する損傷の可能性を減少させ得る。絶縁層は、可燃性熱源の前方部分の上に熱バリアを形成する。絶縁層は、可燃性熱源の前方部分の上に発火傾向バリアを形成し得る。絶縁層は、可燃性熱源が高温であるときに可燃性熱源の前方部分を熱的に分離し得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「膨張性」という用語は、熱膨張係数の結果としてのみ以外の、高温への曝露に伴い膨張する材料を説明する。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「膨張性のコーティング」という用語は、膨張性の材料を含むコーティングを説明する。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を加熱に伴い放出することができる基体を記述するために使用される。本発明によるマルチセグメント構成要素のエアロゾル形成基体から生成されるエアロゾルは、見えてもまたは見えなくてもよく、蒸気(例えば、気状である物質の微粒は室温にて通常、液体または固体である)、ならびに気体および凝縮された蒸気の液体の液滴を含んでもよい。
可燃性熱源の後方部分は、マルチセグメント構成要素の使用中にラッパーによって囲まれた可燃性熱可燃性熱源の部分である。可燃性熱源の前方部分は、使用中に曝露されるように、ラッパーを越えて延びる可燃性熱源の部分である。可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の後方部分の上流にある。
可燃性熱源は、外周表面、前端面、および後端面を備え得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「外周表面」という用語は、長軸方向に延びる可燃性熱源の表面、またはマルチセグメント構成要素の任意の他の構成要素を意味する。外周表面には、可燃性熱源の前端面などの構成要素の端面は含まれない。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の外周表面のすべてまたは一部の上に提供され得る。この場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上にも提供され得る。あるいは、この場合、可燃性熱源の前端面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上に提供され得る。この場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の外周表面のすべてまたは一部の上にも提供され得る。あるいは、この場合、可燃性熱源の前方部分の外周表面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「囲む」および「囲んでいる」という用語は、「外周全体の周りに延びる」ことを意味する所与のそれらの通例の意味である。したがって、可燃性熱源の後方部分を「囲む」ことによって、ラッパーは、可燃性熱源の後方部分で可燃性熱源の外周全体の周りに延びる。可燃性熱源は、任意の形状を有することができ、円形断面を有する必要はない。可燃性熱源は、円形断面を有し得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「上流」および「下流」という用語は、マルチセグメント構成要素およびエアロゾル発生物品の構成要素または構成要素の部分の相対的な位置を説明するために使用される。可燃性熱源はマルチセグメント構成要素の上流端に向かっており、エアロゾル形成基体はマルチセグメント構成要素の下流端に向かっている。
マルチセグメント構成要素の使用中、可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の前方部分の表面または可燃性熱源の前方部分の上に提供される任意の膨張性のコーティングがマルチセグメント構成要素を組み込んだエアロゾル発生物品の外部表面を形成するように、ラッパーの前端部を越えて延びる。以下に記載されるように、マルチセグメント構成要素は、可燃性熱源の前方部分を被覆し、かつ可燃性熱源の前方部分を曝露するために使用する前に取り外される、取り外し可能なラップまたはキャップを備え得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「発火傾向」という用語は、エアロゾル発生物品の上にある材料を発火させる喫煙物品などのエアロゾル発生物品の傾向を意味する。発火傾向はISO 12863:2010(E)に従い測定され得る。
使用時、可燃性熱源の温度は、点火および燃焼中に高温範囲まで上昇する。可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングは、高温に応答して膨張する。膨張した膨張性のコーティングは、可燃性熱源と、可燃性熱源の前方部分が接触して置かれた材料との間にバリアを形成する。
膨張性のコーティングの密度の減少は、膨張性のコーティングの断熱性の性質を増加させ、それによって、マルチセグメント構成要素の外表面の温度を減少させ得る。これは、有利には、マルチセグメント構成要素を備えるエアロゾル発生物品の使用中に、隣接した材料に対する潜在的な熱損傷のリスクを減少させ得る。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部と直接接触し得る。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分を囲み得る。
膨張性のコーティングは、任意の好適な方法によって可燃性熱源の前方部分に塗布され得る。例えば、膨張性のコーティングは、拡散、吹き付けコーティング、ディップコーティング、接着剤ガンの使用、ブラシもしくはローラーの使用、ノズルの使用、またはロートグラビア印刷もしくは他の印刷技術のうちの一つ以上によって可燃性熱源の前方部分に提供され得る。膨張性の材料は、粉末である場合、接着剤または結合剤を使用して可燃性熱源の前方部分に接着され得る。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に提供され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「実質的に外表面全体」という用語は、コーティングが可燃性熱源の前方部分の外周表面積の少なくとも80パーセントに提供されていることを意味するために使用される。例えば、コーティングは、可燃性熱源の前方部分の外周表面積の少なくとも90パーセント、可燃性熱源の前方部分の外周表面積の少なくとも95パーセント、または可燃性熱源の前方部分の外周表面積の少なくとも99パーセントに提供され得る。コーティングは、可燃性熱源の前方部分の外周表面積全体に提供され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「長軸方向」という用語は、マルチセグメント構成要素の上流端とマルチセグメント構成要素の下流端との間の方向を意味する。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「横断方向」、「半径の」、または「半径方向」という用語は、マルチセグメント構成要素の長軸方向と直角をなす方向を意味する。
可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に膨張性のコーティングを提供することは、有利には、有効な絶縁層の形成を容易にし得る。これは、可燃性熱源の前方部分からの熱伝達を最小限に抑えるのに役立ち得る。
可燃性熱源の前方部分の一部は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。これは、有利には、可燃性熱源の点火を容易にし得る。例えば、可燃性熱源の前方部分の表面積の少なくとも約15%は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。つまり、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の表面積の約85%以下に提供され得る。
可燃性熱源の前端面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前端面上に提供され得る。膨張性のコーティングが可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上にも提供され得る。例えば、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の実質的に前端面全体にも提供され得る。あるいは、膨張性のコーティングが可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている場合、可燃性熱源の前端面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。これにより、特に、膨張性のコーティングが可燃性熱源の容易な点火を妨げる可能性がある材料から形成されている場合、ユーザーによる可燃性熱源の点火を容易にすることができる。
膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分の上に提供され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「非連続的なパターン」という用語は、コーティングの間隔または空間がパターンの隣接した領域の間に存在する膨張性のコーティングの線または形状の配置を意味する。例えば、かかるパターンは、完全に間隙を介している複数の個別の線または形状を含み得る。かかるパターンは、交差するが、隣接した線または形状の間の空間内のコーティングされていない領域も画定する、線または形状の格子を含み得る。
非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングの提供により、有利には、膨張性のコーティングが高温に曝露されたときに膨張性のコーティングの制御された膨張を可能にすることができる。例えば、非連続的なパターンは、膨張性のコーティングが膨張するときに、半径方向外向きに膨張するのではなく、膨張性のコーティングが非連続的なパターンの隣接した部分の間の隙間を少なくとも部分的に充填し得るように、膨張性のコーティングが膨張するための空間を提供し得る。これは、本発明によるマルチセグメント構成要素を組み込んだエアロゾル発生物品の外観を改善し得る。
非連続的なパターンの使用は、膨張性のコーティングが膨張して熱絶縁層を形成するときの単純な視覚的表示をユーザーに提供するのに役立つ場合がある。例えば、サイズを減少させるために非連続的なパターンの隣接した部分の間の隙間を見ることができる場合、または非連続的なパターンの隣接した部分が膨張して接触している場合。
膨張性のコーティングが非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分の上に提供されている場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体にも提供され得る。この場合、上に記載されるように、任意の間隔または空間を含む非連続的なパターンは、可燃性熱源の前方部分の外周表面積の少なくとも80パーセントに提供されている。
膨張性のコーティングが非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上にも提供され得る。可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで提供され得る。あるいは、可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングは、連続的な層として提供され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「連続的な層」という用語は、膨張性のコーティングが、膨張性のコーティングの部分を分離するいずれの間隔または空間も含まない膨張性のコーティングの切れ目のない配置を意味する。
膨張性のコーティングが非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている場合、可燃性熱源の前端面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。
膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上に提供され得る。この場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の外表面のすべてまたは一部の上にも提供され得る。可燃性熱源の前方部分の外周表面のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで提供され得る。あるいは、可燃性熱源の前方部分の外周表面のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングは、連続的な層として提供され得る。
膨張性のコーティングが非連続的なパターンで可燃性熱源の前端面のすべてまたは一部の上に提供されている場合、可燃性熱源の前方部分の外周表面は、いずれの膨張性のコーティングも含まない場合がある。
非連続的なパターンは、任意の非連続的なパターンであってもよい。非連続的なパターンは、膨張性の材料の一つ以上の線、リング、ドット、もしくは他の個別の幾何学的形状、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。非連続的なパターンは、規則的なパターンであってもよい。非連続的なパターンは、不規則的なパターンであってもよい。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の上にのみ提供され得る。
これにより、有利には、ラッパー上への膨張性のコーティングの膨張の効果をまったく考慮する必要なしに、膨張性のコーティングの構成を膨張性のコーティングの熱性能のために最適化することができる。これにより、マルチセグメント構成要素の製造を簡略化することができる。
膨張性のコーティングを可燃性熱源の前方部分の上にのみ提供することにより、膨張性のコーティングがラッパー内の可燃性熱源の固定に影響を与えるリスクを減少させることができる。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の実質的に全長に提供され得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「可燃性熱源の実質的に全長」という用語は、膨張性のコーティングが可燃性熱源の長さの少なくとも80パーセントに提供されていることを意味するために使用される。例えば、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の長さの少なくとも90パーセント、可燃性熱源の長さの少なくとも95パーセント、または可燃性熱源の長さの少なくとも99パーセントに提供され得る。コーティングは、可燃性熱源の全長に提供され得る。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の実質的に全長に提供することができるが、可燃性熱源の実質的に外表面全体に提供することはできない。例えば、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の全長に延びるが、可燃性熱源の実質的に外表面全体を被覆するのに十分な厚さを有していない、単一の長軸方向のストライプとして提供され得る。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の実質的に全長、および可燃性熱源の実質的に外表面全体に提供され得る。
可燃性熱源の実質的に全長に膨張性のコーティングを提供することにより、有利には、熱源上のコーティングの塗布を容易にすることができる。膨張性のコーティングは、可燃性熱源の燃焼中または燃焼後のラッパー内の可燃性熱源の保持を改善し得る。これは、エアロゾル形成基体に対する熱源の正しい位置決めを容易にし得る。膨張した膨張性のコーティングは、熱膨張係数の結果としてのラッパーの膨張、および可燃性熱源の表面粗さを補償し得る。これにより、熱源の周りの燃焼ガスのバイパスの減少を容易にすることができ、ラッパー内の可燃性熱源の保持をさらに改善することができる。
膨張性のコーティングが可燃性熱源の実質的に全長に提供されている場合、可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、非連続的なパターンであってもよく、可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、連続的な層として提供されてもよい。あるいは、可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、非連続的なパターンで提供され得る。可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分と同じ非連続的なパターンで提供され得る。可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分とは異なる非連続的なパターンで提供され得る。
膨張性のコーティングが可燃性熱源の実質的に全長に提供されている場合、可燃性熱源の前方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、連続的な層で塗布され得るが、可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、非連続的なパターンであってもよい。
可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、膨張性のコーティングが可燃性熱源と直接接触するように、可燃性熱源上に直接提供され得る。この場合、膨張性のコーティングは、有利には、ラッパーを可燃性熱源の後方部分の上に保持するように作用し得る。
可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、可燃性熱源の後方部分と直接接触しない場合がある。可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、一つ以上の中間構成要素によって可燃性熱源の後方部分から半径方向に分離され得る。例えば、可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、ラッパーによって可燃性熱源の後方部分から半径方向に分離され得る。可燃性熱源の後方部分の上に提供される膨張性のコーティングの部分は、異なる中間構成要素によって可燃性熱源の後方部分から半径方向に分離され得る。
膨張性のコーティングが可燃性熱源の実質的に全長に提供されている場合、膨張性のコーティングは、一つ以上の中間構成要素を介して間接的に可燃性熱源の後方部分に接触し得る。膨張性のコーティングは、可燃性熱源の後方部分と直接接触し得る。
膨張性のコーティングが非連続的なパターンで可燃性熱源の前方部分または後方部分の上に提供されている場合、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の実質的に全長にも提供され得る。この場合、上に記載されるように、任意の間隔または空間を含む非連続的なパターンは、可燃性熱源の長さの少なくとも80パーセントに提供されている。例えば、膨張性のコーティングが可燃性熱源の周りの一連の横断方向の線の非連続的なパターンで提供されている場合、膨張性のコーティングは依然として、可燃性熱源の実質的に全長に提供されていると考えられ得るが、間隔または空間を含む非連続的なパターンが可燃性熱源の長さの少なくとも80パーセントに提供されていることを条件とする。
膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分の上の第一の膨張性のコーティングと、可燃性熱源の後方部分の上の第二の膨張性のコーティングと、を含むことができ、第一および第二の膨張性のコーティングは、異なる膨張性の材料から形成される。
これにより、有利には、可燃性熱源の前方部分および可燃性熱源の後方部分の両方の上の膨張性のコーティングに使用される材料を、それらの特定の機能に基づいて、所望のように選択することができる。例えば、材料は、可燃性熱源の後方部分の上のラッパーへの第二の膨張性のコーティングの接着性または保持性の性質を最適化するために、第一の膨張性のコーティングによって可燃性熱源の前方部分の上に形成される熱絶縁層の熱絶縁性質を最適化するように選択され得る。
膨張性のコーティングは、任意の膨張性の材料を含み得る。膨張性のコーティングは、硬い木炭、軟い木炭、膨張可能な紙、膨張性の塗料、膨張可能な結合剤、膨張性の接着剤、ケイ酸ナトリウム接着剤、および複数の断熱性の粒子または繊維を含有する発泡剤のうちの一つ以上を含み得る。
好適な硬い木炭の例としては、黒鉛、糖と炭酸水素塩の混合物、charmor、およびメラミンポリイミド複合膨張剤が挙げられるが、これらに限定されない。好適な軟い木炭の例としては、ポリリン酸アンモニウム、およびスチレンアクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。軟い木炭は、高温に応答して膨張すると、典型的には化学反応によって形成される微細孔性の炭素質発泡体からなる軽い木炭を形成する。軽い木炭は、熱の弱い伝導体であり、膨張性のコーティングの絶縁効果に寄与する。さらに、軟い木炭は、軟い木炭が加熱されたときに追加的な冷却効果を提供する水和物を含み得る。
膨張可能な紙は、膨張可能な結合剤を含有するセラミック繊維系の紙であってもよい。Firemaster Expanding Paper ISW30(Morgan Advanced Materialsから入手可能)は、かかる好適な膨張する紙の例である。
発泡剤は、膨張性のコーティングが膨張するように構成されている温度でガス状であるが、室温では固体である材料であっても、膨張性のコーティングが膨張してガス、例えば、二酸化炭素ガスを生成するように構成されている温度で熱分解する材料であってもよい。このタイプの発泡剤の例としては、ペンタンおよびクロロフルオロカーボンが挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、発泡剤は、膨張性のコーティングが膨張するように構成されている温度で開始される化学反応の結果としてガスを生成する材料であってもよい。このタイプの発泡剤の例としては、ベーキングパウダ、アゾジカルボンアミド、水素化チタン、およびイソシアン酸塩が挙げられるが,これらに限定されない。
膨張性のコーティングがケイ酸ナトリウム接着剤から形成される場合、ケイ酸ナトリウム接着剤は、約2〜約3.5部のSiO2対1部のNa2Oのモル比を有し得る。
膨張性の材料の膨張は典型的には、材料の密度の対応する低下をもたらす。いくつかの機構のうちの一つ以上は、高温に曝露される際の膨張性の材料の膨張を説明することができる。例えば、膨張性の材料は、材料内に閉じ込められたガスの膨張に起因して膨張し得る。膨張性の材料は、例えば、水和物から放出される水蒸気など、高温の結果として材料内で生成されるガスの結果として膨張し得る。
膨張性のコーティングは、少なくとも約1.5:1の膨張比を有し得る。1気圧(101Kpa)で摂氏20度から摂氏700度まで加熱されたときに、約1.5:1〜約8:1が好ましい。
本明細書で使用される場合、「膨張比」という用語は、膨張前の膨張性のコーティングの厚さと、膨張後の膨張性のコーティングの厚さとの比を意味する。
約1.5:1を下回る膨張比を有する膨張性のコーティングの提供により、マルチセグメント構成要素を備えるエアロゾル発生物品の外部表面の温度を減少させることへの影響を最小限に抑えることができる。逆に、約8:1超の膨張比を有する膨張性のコーティングの使用は、高温に曝露されたときにマルチセグメント構成要素の外観の許容できない変化をもたらし得る。
膨張性のコーティングは、約100マイクロメートル〜約2ミリメートルの厚さを有し得る。例えば、膨張性のコーティングは、約200マイクロメートル〜約1ミリメートル、または約100マイクロメートル〜約0.6ミリメートルの厚さを有し得る。
膨張性のコーティングの「厚さ」とは、横断方向における層の寸法を意味する。膨張性のコーティングの厚さは、高温に曝露されて熱絶縁層を形成する際に、膨張性の材料を膨張させる前の横断方向における層の寸法である。
約100マイクロメートル未満の厚さを有する膨張性のコーティングは、マルチセグメント構成要素を備えるエアロゾル発生物品の外部表面の温度を減少させることへの影響を最小限に抑えることができる。逆に、約2ミリメートル超の厚さを有する膨張性のコーティングの使用は、高温に曝露されたときにマルチセグメント構成要素の外観の許容できない変化をもたらし得る。
膨張性のコーティングの厚さが大きいほど、膨張性の材料の膨張時に可燃性熱源からより多くのエネルギーが放散され、結果として、エアロゾル形成基体に移動する熱エネルギーが少なくなり得る。その結果、約2ミリメートルよりも厚い膨張性のコーティングの使用は、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達を減少させ得る。
膨張性のコーティングによって形成される絶縁層は、多孔性であってもよい。
これにより、有利には、追加の絶縁を提供し、伝導による熱伝達を減少させることによって、可燃性熱源とマルチセグメント構成要素の外表面との間の熱伝達を減少させることができる。空孔は、開いていても、閉じていてもよい。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「閉空孔」という用語は、絶縁層の空孔が空気を層の一方の側から層の反対側へと通過させないように、絶縁層の空孔が相互接続されていないことを意味する。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「開空孔」という用語は、空気が層の一方の側から層の反対側へと通過することができるように、絶縁層の空孔が相互接続されていることを意味する。
絶縁層が開空孔を備える場合、空孔は、酸素が絶縁層を通り、そして可燃性熱源へと達することを可能にし得る。これにより、有利には、可燃性熱源の燃焼を容易にし、正しい燃焼温度を維持し、エアロゾル形成基体への熱伝達を改善することができる。
可燃性熱源の前方部分は、任意の長さを有し得る。
可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の全長の少なくとも25パーセントの長さを有することができ、例えば、可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の全長の少なくとも35パーセントまたは少なくとも45パーセントの長さを有することができる。
可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の全長の60パーセント以下、または可燃性熱源の全長の55パーセント以下、もしくは50パーセント以下の長さを有することができる。
例えば、可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の全長の約25パーセント〜約60パーセントの長さを有することができる。
マルチセグメント構成要素は、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分を囲むラッパーを備える。ラッパーは一つ以上の要素で形成され得る。例えば、ラッパーは、単一な材料シートで形成され得る。
ラッパーは、熱伝導性の材料の一つ以上の層を含む。熱伝導性の材料の一つ以上の層は、可燃性熱源の少なくとも後方部分、およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分の周りに位置決めされることが好ましい。このような実施形態において、熱伝導性の材料は、可燃性熱源とエアロゾル形成基体との間に熱リンクを提供し、有利なことに、許容可能なエアロゾルを提供するために可燃性熱源からエアロゾル形成基体への適切な熱伝達を容易にするのに役立つ。熱伝導性の材料は、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体のうち一方または両方と直接接触してもよい。熱伝導性の材料の層は、熱伝導性の材料と、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体の一方または両方との間に直接接触がないように、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体の一方または両方から間隙を介し得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「熱伝導性の材料」という用語は、23℃で少なくとも約10W/メートル・ケルビン(W/(m・K))のバルク熱伝導率、および改良された非定常平面熱源(MTPS)法を使用して測定した相対湿度50%を持つことを描写するために使用される。
熱伝導性の材料の一つ以上の層は、不燃性であることが好ましい。一定の実施形態では、熱伝導性の材料の一つ以上の層は酸素制限性であってもよい。言い換えれば、熱伝導性の材料の一つ以上の層は、ラッパーを通る酸素の通過を抑制または抵抗し得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「不燃性」という用語は、燃焼中または点火時に可燃性熱源が到達する温度で実質的に不燃性である材料を描写するために使用される。
本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための好適な熱伝導性の材料は、例えばアルミ箔ラッパー、鋼鉄ラッパー、鉄箔ラッパー、および銅箔ラッパーなどの金属箔ラッパー、ならびに金属合金箔ラッパーを含むが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、ラッパーは、熱絶縁材料の一つ以上の層を含む。この配置では、熱絶縁性の材料は、可燃性熱源からラッパーの外表面への熱伝達を減少させ、これにより、エアロゾル発生物品の表面の温度を減少させることができる。熱絶縁材料は不燃性であることが好ましい。不燃性を含めることで、熱絶縁層は、エアロゾル発生物品の表面の温度を減少させることにより、本発明によるマルチセグメント構成要素を備えたエアロゾル発生物品の発火傾向を減少させるのに有利に役立つ。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「熱断絶材料」という用語は、摂氏23度で約50ミリワット/メートル・ケルビン(mW/(m・K))未満のバルク熱伝導率、および改良された非定常平面熱源(MTPS)法を使用して測定した相対湿度50%を有する材料を説明するために使用される。
ラッパーは、複数の層で形成された層状ラッパーであってもよい。
ラッパーは、熱伝導性の材料の半径方向の外側層と、熱絶縁材料の半径方向の内側層とを含んでもよい。一部の実施形態では、ラッパーは、熱伝導性の材料の半径方向の内側層と、熱絶縁材料の半径方向の外側層とを含む。その他の配置も可能である。好ましい配置により、ラッパーは有利には、可燃性熱源からエアロゾル形成基体へ熱を伝導する一方で、可燃性熱源および可燃性熱源からの放射熱損失を制御する。
可燃性熱源は可燃性炭素質熱源であってもよい。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、「炭素質」という用語は、炭素を含む可燃性熱源を説明するために使用される。可燃性熱源は、固体の可燃性熱源であることが好ましい。
可燃性熱源はブラインド可燃性熱源であることが好ましい。本発明に関連して本明細書に使用される場合、「ブラインド」という用語は、可燃性熱源の前端面から後端面まで延びるいずれの気流チャネルも含まない熱源を説明する。本発明に関連して本明細書で使用される場合、「ブラインド」という用語は、可燃性熱源の前端面から可燃性熱源の後端面まで延びる一つ以上の気流チャネルを含む可燃性熱源を説明するためにも使用され、その場合、可燃性熱源の後端面とエアロゾル形成基体バリアとの間の可燃性の実質的に不通気性のバリアが、空気が可燃性熱源の長さに沿って一つ以上の気流チャネルを通して引き出されるのを防止する。
可燃性熱源がブラインド可燃性熱源であり、かつ膨張性のコーティングが可燃性熱源の実質的に全長に提供されている場合、膨張性のコーティングは、有利には、可燃性熱源の表面粗さまたは幾何学的形状の欠陥を補償し得、可燃性熱源の周りの燃焼ガスのバイパスを減少させ得る。
このことは、膨張性のコーティングが熱源の周りの可燃性ガスのバイパスを防止するという利点を有することができる。結果として、エアロゾル発生物品の引き出し抵抗、つまり「RTD」が維持され得る。マルチセグメント構成要素が、中を通って空気がエアロゾル形成基体内に引き出され得る一つ以上の空気吸込み口を含む場合、この配置は、望ましいエアロゾルの性質のために、使用中に気流の実質的にすべてが空気吸込み口を通ってエアロゾル形成基体に入ることを確実にする。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、空気を一つ以上の気流経路の中へと引き出すための可燃性熱源の後端面の下流にある一つ以上の空気吸込み口を備え得る。
可燃性熱源は、少なくとも一つの点火補助剤を含み得る。
本明細書で使用される場合、「点火補助剤」という用語は、可燃性熱源の点火中にエネルギーおよび酸素の一方または両方を放出する材料を意味するために使用される。
本明細書で使用される場合、「点火補助剤」という用語は、材料によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出の割合が制限される周囲酸素拡散でない場合、可燃性熱源の点火の間にエネルギーおよび酸素の一方または両方を放出する材料を意味するために使用される。言い換えれば、可燃性熱源の点火中の材料によるエネルギーおよび酸素の一方または両方の放出速度は、周囲酸素が材料に到達できる速度にほとんど非依存的である。本明細書に使用される場合、「点火補助剤」という用語は、可燃性熱源の点火中、エネルギーを放出する元素金属を意味するためにも使用され、元素金属の点火温度は摂氏約500度より低く、元素金属の燃焼の熱は少なくとも約5kJ/gである。
本明細書に使用される場合、「点火補助剤」という用語は、カルボン酸のアルカリ金属塩(クエン酸アルカリ金属塩、酢酸アルカリ金属塩およびコハク酸アルカリ金属塩など)、ハロゲン化アルカリ金属塩(アルカリ金属塩化物塩など)、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属リン酸塩のアルカリ金属塩を含まず、これらは炭素燃焼を修飾すると考えられる。こうしたアルカリ金属燃焼塩は、可燃性熱源の総重量に対して大量に存在するときでさえ、吸い始めの間に許容されるエアロゾルを生成するのに十分なエネルギーを可燃性熱源の点火中に放出しない。
好適な点火補助剤の例としては、硝酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、臭素酸塩、亜臭素酸塩、ホウ酸塩、鉄酸塩、フェライト、マンガン酸塩、過マンガン酸塩、有機過酸化物、無機過酸化物、超酸化物、炭酸塩、ヨウ素酸塩、過ヨウ素酸塩、ヨウ化物、硫酸塩、亜硫酸塩、他のスルホキシド、リン酸塩、ホスフィン酸塩、亜リン酸塩、および亜ホスフィン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも一つの点火補助剤は、過酸化カルシウムを含み得る。
一定の好ましい実施形態では、本発明によるマルチセグメント構成要素は、エアロゾル形成基体の下流端の近くに位置する一つ以上の空気吸込み口を備えるブラインド可燃性熱源を備える。
使用において、ユーザーによる吸入のために、ブラインド可燃性熱源を含む本発明によるマルチセグメント構成要素を含むエアロゾル発生物品の一つ以上の気流経路に沿って引き出された空気は、ブラインド可燃性熱源に沿ったいかなる気流チャネルも通過しない。ブラインド可燃性熱源を通る気流チャネルの欠如は、ユーザーによる吸煙の間のブラインド可燃性熱源の燃焼の活性化を有利に実質的に防止または抑制する。これは、ユーザーによる吸煙の間、エアロゾル形成基体の温度の急上昇を実質的に防止または抑制する。
ブラインド可燃性熱源の燃焼の活性化を防止または抑制すること、およびそのようにしてエアロゾル形成基体における過剰な温度上昇を防止または抑制することによって、激しい吸煙状況下でエアロゾル形成基体の燃焼または熱分解が有利に回避され得る。主流エアロゾルの組成物へのユーザーの吸煙状況の影響は、有利に最小にされ、または減少され得る。
ブラインド可燃性熱源の封入は、ブラインド可燃性熱源の点火および燃焼の間に形成される燃焼および分解生成物ならびにその他の材料が、その使用中、本発明によるマルチセグメント構成要素を通して引き出される空気に入るのを有利に実質的に防止または抑制し得る。これは、ブラインド可燃性熱源が一つ以上の点火補助剤を含む場合に、特に有利である。
ブラインド可燃性熱源を含む本発明によるマルチセグメント構成要素において、ブラインド可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達は、伝導によって主に生じ、強制対流によるエアロゾル形成基体の加熱は最小にされる、または減少される。これは、本発明によるエアロゾル発生物品の主流エアロゾルの組成物へのユーザーの吸煙状況の影響を最小にする、または減少させるのに有利に役立ち得る。
ブラインド可燃性熱源を含む本発明によるマルチセグメント構成要素において、可燃性熱源とエアロゾル形成基体との間の伝導性熱伝達を最適化することは、特に重要である。以下にさらに記述されるように、強制対流によるエアロゾル形成基体の何らかの加熱があってもわずかである場合、本発明によるブラインド熱源を含むマルチセグメント構成要素では、可燃性炭素質熱源の少なくとも後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分の周りに一つ以上の熱伝導性要素を含むことが特に好ましい。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、ユーザーによる吸入のために空気を引き出させない一つ以上の閉じた、または遮断された通路を含むブラインド可燃性熱源を含んでもよいことが認識されるであろう。
例えば、本発明によるマルチセグメント構成要素は、ブラインド可燃性炭素質熱源の長さに沿って途中までのみブラインド可燃性炭素質熱源の上流端にて前端面から延びる一つ以上の閉じた通路を含む、ブラインド可燃性熱源を備えてもよい。
一つ以上の閉じた空気通路の封入は、空気からの酸素に曝露されるブラインド可燃性熱源の表面積を増加させ、ブラインド可燃性熱源の点火および燃焼の持続を有利に容易にし得る。
本発明の一定の実施形態において、可燃性熱源は、熱源を通して一つ以上の気流経路を提供する少なくとも一つの長軸方向の気流チャネルを備える。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「気流チャネル」という用語は、ユーザーによる吸入のためにエアロゾル発生物品を通して空気が引き出され得る、熱源の長さに沿って延びるチャネルを説明するために使用される。
少なくとも一つの長軸方向の気流チャネルの直径は、約1.5mm〜約3mmであってもよく、約2mm〜約2.5mmであることがより好ましい。WO2009/022232 A1により詳細に記述されるように、少なくとも一つの長軸方向の気流チャネルの内表面は、部分的にまたは完全に被覆され得る。
エアロゾル形成基体は固体エアロゾル形成基体であってもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は固体構成要素と液体構成要素の両方を備えてもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。別の方法として、エアロゾル形成基体は非たばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は一つ以上のエアロゾル形成体をさらに含んでもよい。適切なエアロゾル形成体の例には、グリセリンおよびプロピレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態において、エアロゾル形成基体は、たばこ含有材料を含むロッドである。
エアロゾル形成基体が固体のエアロゾル形成基体である場合、固体のエアロゾル形成基体は、薬草の葉、たばこ葉、たばこの茎の断片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押し出し成形たばこおよび膨化たばこのうちの一つ以上を含む、例えば粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ状より糸、細片またはシートのうちの一つ以上を含み得る。固体エアロゾル形成基体は、ばらの形態になっていてもよく、または適切な容器もしくはカートリッジ内で提供されてもよい。例えば、固体エアロゾル形成基体のエアロゾル形成材料は、紙またはその他のラッパー内に含まれ、かつプラグの形態を有し得る。エアロゾル形成基体がプラグの形態である場合、任意のラッパーを含めてプラグ全体がエアロゾル形成基体であると考えられ得る。
随意に、固体エアロゾル形成基体は、その固体エアロゾル形成基体の加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含み得る。固体エアロゾル形成基体は、例えば追加的なたばこまたは非たばこ揮発性風味化合物を含むカプセルも含有してもよく、こうしたカプセルは固体エアロゾル形成基体の加熱中に溶けてもよい。
随意に、固体エアロゾル形成基体は、熱的に安定な担体上に提供されてもよく、またはその中に包埋されてもよい。担体は、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ状より糸、細片またはシートの形態を取ってもよい。固体エアロゾル形成基体は、例えばシート、発泡体、ゲル、またはスラリーの形態で担体の表面上に堆積されてもよい。固体エアロゾル形成基体は担体の表面全体の上に堆積されてもよく、または別の方法として、使用中に不均一な風味送達を提供するためのパターンで堆積されてもよい。
エアロゾル形成基体は、紙またはその他のラッパーによって取り囲まれる加熱に反応して揮発性化合物を発することができる材料を含むプラグまたはセグメントの形態とし得る。前述のように、エアロゾル形成基体がこのようなプラグまたはセグメントの形態である場合、任意のラッパーを含むプラグまたはセグメントの全体はエアロゾル形成基体であると見なされる。
エアロゾル形成基体の長さは約5mm〜約20mmであることが好ましい。一定の実施形態において、エアロゾル形成基体の長さは、約6mm〜約15mm、または約7mm〜約12mmであってもよい。
好ましい実施形態では、エアロゾル形成基体はプラグラップに包まれるたばこ由来材料のプラグを含む。特に好ましい実施形態では、エアロゾル形成基体はプラグラップに包まれる均質化したたばこ由来材料のプラグを備える。
上記の実施形態のいずれかにおいて、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体は、隣接する同軸配列であってもよい。膨張性のコーティングが可燃性熱源の後方部分の上に提供されている場合、膨張性のコーティングは、使用中に、エアロゾル形成基体と直接接触する可燃性熱源を保持して、二つの構成要素間の良好な熱的接続を確保し、エアロゾル形成基体の温度を望ましい範囲内に維持することができる。
エアロゾル形成基体がプラグラップに包まれたたばこ由来材料のプラグを含む場合、膨張性のコーティングは、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の上に提供され得る。例えば、膨張性のコーティングは、エアロゾル形成基体の前方部分の上に提供され得る。エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の上に提供される膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングと同一であってもよい。エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の上に提供される膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部の上に提供される膨張性のコーティングと異なっていてもよい。エアロゾル形成基体の少なくとも一部分の上に提供される膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで提供され得る。膨張性のコーティングは、エアロゾル形成基体の実質的に全長に提供され得る。
膨張性のコーティングが可燃性熱源の前方部分、可燃性熱源の後方部分、およびエアロゾル形成基体の少なくとも一部分の上に提供されている場合、膨張性のコーティングは、第一、第二、および第三の膨張性のコーティングを含み得る。第一、第二、および第三の膨張性のコーティングは、異なる膨張性の材料を含み得る。第一、第二、および第三の膨張性のコーティングは、同じ膨張性の材料を含み得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「隣接する」および「隣接」という用語は、別の構成要素または構成要素の部分に直接接触する、構成要素または構成要素の一部分を説明するために使用される。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、可燃性熱源の少なくとも後方部分とエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分との両方の周りにある、およびそれらと直に接触した熱伝導性要素を備えてもよい。熱伝導性要素は、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分を囲むラッパーとは別個のものであり、ラッパーに加えて提供される。こうした実施形態において、熱伝導性要素は、本発明によるエアロゾル発生物品の可燃性熱源とエアロゾル形成基体との間に熱リンクを提供し、有利なことに容認可能なエアロゾルを提供するために可燃性熱源からエアロゾル形成基体への適切な熱伝達を容易にするのに役立つ。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、熱伝導性要素と、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体の一方または両方との間に直接接触がないように、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体の一方または両方から間隙を介して熱伝導性要素を備え得る。
一つ以上の熱伝導性要素は不燃性であることが好ましい。一定の実施形態において、一つ以上の熱伝導性要素は酸素制限性であってもよい。言い換えれば、一つ以上の熱伝導性要素は、熱伝導性要素を通る酸素の通過を抑制または抵抗し得る。
本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための好適な熱伝導性要素は、例えばアルミ箔ラッパー、鋼鉄ラッパー、鉄箔ラッパー、および銅箔ラッパーなどの金属箔ラッパー、ならびに金属合金箔ラッパーを含むが、これらに限定されない。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、可燃性熱源の前端面を少なくとも部分的に被覆するように構成されたキャップをさらに備えてもよく、キャップは、エアロゾル発生物品の使用の前に可燃性熱源の前端面を曝露するように取り外し可能である。
本発明に関連して本明細書に使用される場合、「キャップ」という用語は、前端面を含む、マルチセグメント構成要素の遠位端を実質的に囲む保護カバーを意味する。可燃性熱源の点火の前に取り外されるキャップを提供することで、使用前に可燃性熱源が有利に保護される。
例えば、本発明によるマルチセグメント構成要素は、エアロゾル発生物品の遠位端に虚弱線において取り付けられた取り外し可能キャップを含んでもよく、WO2014/086998 A1に記載されるように、キャップはラッパーによって囲まれる材料の円柱状プラグを備える。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、エアロゾル形成基体の下流にある移動要素またはスペーサー要素をさらに含んでいてもよい。こうした要素は、エアロゾル形成基体の下流に位置する中空管の形態を取り得る。
移動要素は、エアロゾル形成基体に隣接してもよい。あるいは、移動要素はエアロゾル形成基体から間隙を介していてもよい。移動要素は、可燃性熱源およびエアロゾル形成基体のうち一方または両方と同軸配列であってもよい。
移動要素の封入は、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱伝達によって生成されるエアロゾルの冷却を有利に可能にする。移動要素の封入は、本発明によるマルチセグメント構成要素を含むエアロゾル発生物品の全長が、移動要素の長さの適切な選択により所望の値、例えば従来の紙巻たばこの長さに類似した長さに調整されるのを有利に可能にする。
移動要素の長さは、約7mm〜約50mm、例えば約10mm〜約45mm、または約15mm〜約30mmであってもよい。移動要素の長さは、エアロゾル発生物品の所望の全長およびマルチセグメント構成要素またはマルチセグメント構成要素を含むエアロゾル発生物品内のその他の成分の存在および長さに依存して、その他の長さであってもよい。
移動要素は少なくとも一つの端の開いた管状中空体を備えることが好ましい。このような実施形態では、使用において、エアロゾル発生物品の中へと引き出される空気は、それがエアロゾル発生物品を通って下流に通過するときに、少なくとも一つの端の開いた管状中空体を通って通過する。
移動要素は、可燃性熱源からエアロゾル形成基体への熱の移動によって生成されるエアロゾルの温度で実質的に熱安定している一つ以上の適切な材料から形成される少なくとも一つの端の開いた管状中空体を含んでいてもよい。適切な材料は当技術分野で公知であり、紙、ボール紙、プラスチック、このような酢酸セルロース、セラミックおよびこれらの組み合わせを含むが限定されない。
本発明によるマルチセグメント構成要素は、エアロゾル形成基体の下流にあるエアロゾル冷却要素または熱交換器をさらに含んでもよい。エアロゾル冷却要素は複数の長軸方向に延びるチャネルを含んでもよい。
エアロゾル冷却要素は、金属箔、重合体材料および実質的に非多孔性の紙またはボール紙から成る群より選択される材料シートの集合体を含んでもよい。一定の実施形態において、エアロゾル冷却要素は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、酢酸セルロース(CA)およびアルミ箔から成る群より選択される材料シートの集合体を含んでもよい。
一定の好ましい実施形態では、エアロゾル冷却要素は、ポリ乳酸(PLA)またはMater−Bi(登録商標)の等級(デンプンベースのコポリエステルの市販のファミリー)などの生物分解性高分子材料のシートの集合体を含んでもよい。
ラッパーは任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成されてもよい。適切な材料は当技術分野で公知であり、紙巻たばこ用紙を含むが、これに限定されない。
本発明の第二の態様によれば、本発明の第一の態様のマルチセグメント構成要素と、マルチセグメント構成要素の下流にあるマウスピースと、を備えるエアロゾル発生物品が提供される。
可燃性熱源はエアロゾル発生物品の遠位端に位置するか、またはそれに近接する。エアロゾル発生物品の口側の端は、エアロゾル発生物品の遠位端の下流にある。
マウスピースは濾過効率が低いことが好ましく、濾過効率が非常に低いことがより好ましい。マウスピースは単一のセグメントまたは構成要素のマウスピースであってもよい。別の方法として、マウスピースはマルチセグメントマウスピースであっても、または複数構成要素マウスピースであってもよい。
マウスピースは、適切な公知の濾過材料を含む一つ以上のセグメントを含むフィルターを含んでもよい。適切な濾過材料は当技術分野で周知であり、これには酢酸セルロースおよび紙が含まれる、これらに限定されない。マウスピースは吸収剤、吸着剤、風味剤、およびその他のエアロゾル変性剤および添加剤またはその組み合わせを含む一つ以上のセグメントを含み得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、上に記載される実施形態のいずれかによるマルチセグメント構成要素と、マルチセグメント構成要素の下流端にあるマウスピースセグメントと、を備え得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、形状において実質的に円柱状であってもよい。エアロゾル発生物品は実質的に細長くてもよい。エアロゾル発生物品は、ある長さと、その長さと実質的に直角をなす外周と、を有する。
エアロゾル形成基体は実質的に円柱状であってもよい。エアロゾル形成基体は実質的に細長くてもよい。エアロゾル形成基体は、長さと、この長さと実質的に直角をなす外周と、を有する。エアロゾル形成基体は、エアロゾル形成基体の長さがエアロゾル発生物品内の気流の方向と実質的に平行であるように、エアロゾル発生物品内に位置し得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、望ましい任意の長さを有し得る。例えば、本発明によるエアロゾル発生物品の全長は、およそ65mm〜およそ100mmとし得る。
本発明によるエアロゾル発生物品は、望ましい任意の外径を持ち得る。例えば、本発明によるエアロゾル発生物品の外径は、およそ5mm〜およそ12mmとし得る。
本発明に関連して本明細書で使用される場合、「直径」という用語は、エアロゾル発生物品、マルチセグメント構成要素、または本発明によるエアロゾル発生物品もしくはマルチセグメント構成要素の部分の最大横断寸法を意味する。
本発明によるエアロゾル発生物品は周知の方法および機械を使用して組み立てられてもよい。
エアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素を製造する方法であって、可燃性熱源を提供する工程と、可燃性熱源のすべてまたは一部に膨張性のコーティングを塗布する工程と、を含み、膨張性のコーティングが、可燃性熱源による加熱に応答して、可燃性熱源のすべてまたは一部の上に熱絶縁層を形成するように構成されている、方法がさらに提供される。
本方法は、可燃性熱源の下流にエアロゾル形成基体を提供する工程と、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分にラッパーを塗布する工程と、をさらに含むことができ、可燃性熱源の前方部分は、可燃性熱源の前方部分が使用中に曝露されるように、ラッパーを越えて延び、膨張性のコーティングは、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部の上に提供される。
可燃性熱源のすべてまたは一部に膨張性のコーティングを塗布する工程は、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分にラッパーを塗布する工程の後に実施され得る。あるいは、可燃性熱源のすべてまたは一部に膨張性のコーティングを塗布する工程は、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分にラッパーを塗布する工程の前に実施されてもよい。
可燃性熱源のすべてまたは一部に膨張性のコーティングを塗布する工程は、拡散、吹き付けコーティング、ディップコーティング、接着剤ガンの使用、ブラシもしくはローラーの使用、ノズルの使用、またはロートグラビア印刷もしくは他の印刷技術のうちの一つ以上によって実施され得る。膨張性の材料は、粉末である場合、接着剤または結合剤を使用して可燃性熱源の前方部分に接着され得る。
可燃性熱源は、点火補助剤を含み得る。
エアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素を製造する方法であって、可燃性熱源を提供する工程と、可燃性熱源の下流にエアロゾル形成基体を提供する工程と、可燃性熱源の前方部分のすべてまたは一部に膨張性のコーティングを塗布する工程と、可燃性熱源の後方部分およびエアロゾル形成基体の少なくとも前方部分にラッパーを塗布する工程と、を含み、膨張性のコーティングが、可燃性熱源による加熱に応答して、可燃性熱源の前方部分の上に熱絶縁層を形成するように構成されている、方法がさらに提供される。
エアロゾル発生物品を製造する方法であって、上に記載される方法のいずれかに従って製造されたマルチセグメント構成要素を提供する工程と、マルチセグメント構成要素の下流にマウスピースを提供する工程と、を含む方法がさらに提供される。マウスピースは濾過効率が低いことが好ましく、濾過効率が非常に低いことがより好ましい。マウスピースは単一のセグメントまたは構成要素のマウスピースであってもよい。別の方法として、マウスピースはマルチセグメントマウスピースであっても、または複数構成要素マウスピースであってもよい。マウスピースは、適切な公知の濾過材料を含む一つ以上のセグメントを含むフィルターを含んでもよい。適切な濾過材料は当技術分野で周知であり、これには酢酸セルロースおよび紙が含まれる、これらに限定されない。マウスピースは吸収剤、吸着剤、風味剤、およびその他のエアロゾル変性剤および添加剤またはその組み合わせを含む一つ以上のセグメントを含み得る。
本明細書で使用されるすべての科学的および技術的な用語は、別途指定のない限り、当業界で一般に使用されている意味を有する。本明細書に提供される定義は、本明細書で頻繁に使用されるある特定の用語の理解を容易にするためのものである。
一つ以上の態様に関して説明した特徴は、本発明の他の態様に等しく適用されてもよい。特に、第一の態様のマルチセグメント構成要素に関連して説明した特徴は、第二の態様のエアロゾル発生物品に同様に適用されてもよく、その逆もまた可であり得る。追加的に、第一の態様のマルチセグメント構成要素または第二の態様のエアロゾル発生物品に関連して説明した特徴は、製造の方法にも同様に適用されてもよい。
例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
本発明の第一の実施形態によるマルチセグメント構成要素を有するエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向の断面図を示している。 本発明の第二の実施形態によるマルチセグメント構成要素を有するエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向の断面図を示している。 本発明の第三の実施形態によるマルチセグメント構成要素を有するエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向の断面図を示している。 本発明の第四の実施形態によるマルチセグメント構成要素を有するエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向の断面図を示している。 本発明の第五の実施形態によるマルチセグメント構成要素を有するエアロゾル発生物品の概略的な長軸方向の断面図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。 本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための、可燃性熱源の少なくとも前方部分の上に膨張性のコーティングを備える可燃性熱源の概略的な長軸方向の図を示している。
図1に示される本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品2は、複数構成要素セグメント50と、複数構成要素セグメント50の下流にあるマウスピース18と、を備える。複数構成要素セグメント50は、前面6および向かい合った後面8と、エアロゾル形成基体10と、移動要素12と、を有するブラインド可燃性熱源4を備える。複数構成要素セグメント50は、エアロゾル冷却要素14と、エアロゾル形成基体10の下流に配設されたスペーサー要素16と、をさらに備える。
ブラインド可燃性熱源4は、ブラインド炭素質可燃性熱源であり、エアロゾル発生物品2の遠位端に位置する。図1に示したように、アルミ箔のディスクの形態で不燃性の実質的に不通気性のバリア22は、ブラインド可燃性熱源4の後面8とエアロゾル形成基体10との間に提供される。バリア22は、ブラインド可燃性熱源4の後面8上へアルミ箔のディスクをプレスすることによってブラインド可燃性熱源4の後面8に適用され、可燃性炭素質熱源4の後面8およびエアロゾル形成基体10に隣接する。
本発明のその他の実施形態において(図示せず)、ブラインド可燃性熱源4の後面8とエアロゾル形成基体10との間の不燃で実質的に空気不透過性のバリア22は、省略されてもよい。
エアロゾル形成基体10は、ブラインド可燃性熱源4の後面8につけられるバリア22の下流のすぐ近くに位置する。エアロゾル形成基体10は、プラグラップ26に包まれた、例えば、グリセリンなどのエアロゾル形成体を含む均質化したたばこベース材料24の円柱状プラグを備える。
移動要素12はエアロゾル形成基体10のすぐ下流に位置し、円柱状の端の開いた中空の酢酸セルロースチューブ28を含む。
エアロゾル冷却要素14は移動要素12のすぐ下流に位置し、例えばポリ乳酸などの生物分解性高分子材料のシートの集合体を備える。
スペーサー要素16はエアロゾル冷却要素14のすぐ下流に位置し、円柱状の端の開いた中空の紙またはボール紙管30を含む。
マウスピース18はスペーサー要素16のすぐ下流に位置する。図1に示したように、マウスピース18はエアロゾル発生物品2の近位端に位置し、フィルタープラグラップ34に包まれた、例えば非常に低い濾過効率の酢酸セルローストウなどの適切な濾過材料の円柱状プラグ32を含む。
図1に示されるように、エアロゾル発生物品2は、ブラインド可燃性熱源4の後方部分およびエアロゾル形成基体10の前方部分の上にある、例えば、アルミ箔などの好適な材料の単一の熱伝導性要素36をさらに備える。本実施形態では、単一の熱伝導性要素36は、いずれの移動要素12の上にもない。
本発明の他の実施形態(図示せず)では、単一の熱伝導性要素36は、ブラインド可燃性熱源4の後方部分、ならびにエアロゾル形成基体10の全長および移動要素12の全長の上にあってもよい。
本発明の他の実施形態(図示せず)では、移動要素12は、下流方向に単一の熱伝導性要素36を越えて延びることができる。つまり、単一の熱伝導性要素36は、移動要素12の前方部分の上にのみあってもよい。
単一の熱伝導性要素36は、エアロゾル形成基体10、移動要素12、およびブラインド可燃性熱源4の後方部分を包み込んで、エアロゾル発生物品2のマルチセグメント構成要素50を形成する、低通気性の、例えば、紙巻たばこ用紙などの熱絶縁性シート材料のラッパー38によって囲まれる。
エアロゾル冷却要素14、スペーサー要素16は、さらなるラッパー(図示せず)によって囲まれてもよい。別の方法として、エアロゾル冷却要素14、スペーサー要素16、およびマウスピース18は、外側ラッパー20によって互いに保持され、またマルチセグメント構成要素50に接続された個別のセグメントであってもよい。
他の実施形態(図示せず)では、ラッパー38は、移動要素12の下流に延びて、エアロゾル冷却要素14およびスペーサー要素16などの、エアロゾル発生物品2の他の構成要素を囲むことができ、これらの構成要素は次いで、マルチセグメント構成要素内に組み込まれる。マウスピース18は次に、外側ラッパー20によって、または追加的なラッパーもしくはチッピングペーパーのバンド(図示せず)によって、マルチセグメント構成要素の下流端に接続されてもよい。
図1に示される本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品2では、単一の熱伝導性要素36およびラッパー38は、単一の熱伝導性要素36およびラッパー38の上流端がブラインド可燃性熱源4の上に実質的に整列するように、上流方向にブラインド可燃性熱源4の上におよそ同じ位置まで延びる。
ラッパー38によって囲まれたブラインド可燃性熱源4の部分は、可燃性熱源4の後方部分と称され得る。使用中に曝露されるように、ラッパー38を越えて延びる可燃性熱源4の部分は、可燃性熱源4の前方部分と称され得る。
本発明の他の実施形態(図示せず)では、ラッパー38が、上流方向に単一の熱伝導性要素36を越えて延び得ることが理解されよう。
エアロゾル発生物品2は、エアロゾル形成基体10の周辺の周りに一つ以上の空気吸込み口38を備える。
図1に示すように、空気吸込み口40の外周の配置は、冷気(図1に点線矢印によって示す)をエアロゾル形成基体10に入れるために、エアロゾル形成基体10のプラグラップ26、ラッパー38、および単一の熱伝導性要素36に提供される。
エアロゾル発生物品2は、可燃性熱源4の上に提供された膨張性のコーティング42をさらに備える。図1に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に全長に提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に外表面全体に提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前端面上には提供されていない。この実施形態では、可燃性熱源4の後方部分において、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4と直接接触するように、熱伝導性要素36の内表面上に配置されている。他の実施例(図示せず)では、膨張性のコーティング42は、例えば、熱伝導性要素36を介して間接的に可燃性熱源4の後方部分と接触してもよい。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4を囲み、可燃性熱源4からの熱に応答して膨張するように配置されている。膨張性のコーティング42は、膨張性の無機質の接着剤から形成されている。適切な膨張性の無機質の接着剤は、PQ Corporation of Malvern,Pennsylvania,USから入手できるものなどのケイ酸ナトリウム接着剤を含む。
マルチセグメント構成要素50は、その遠位端にある、および熱源4に直接隣接した取り外し可能キャップ(図示せず)をさらに備えてもよい。例えば、取り外し可能キャップは、熱源に比して水分を吸収するために、グリセリンなどの乾燥剤を含む中央部分を備えることができ、中央部分は、外側ラッパー20およびラッパー38のうちの一方または両方の一部分の中に包まれ、そのラッパーの残りの部分に、ラッパー内の複数の穿孔を含む虚弱線に沿って接続されている。そのような実施例では、エアロゾル発生物品を使用するために、ユーザーは、取り外し可能キャップを親指と他の指との間に挟んで横断方向に圧迫することで、キャップを取り外す。キャップを圧迫することで、それによりキャップを接続するラッパーを局所的に破断するのに十分な力が虚弱線に供給される。次に、ユーザーは、キャップをねじって虚弱線の残りの部分を破断させることで、キャップを取り外す。キャップが取り外されたときに熱源は部分的に曝露され、これによりユーザーはエアロゾル発生物品に火をつけることができる。
使用において、ユーザーは本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品2のブラインド可燃性熱源4に点火し、次いでマウスピース18で吸い込む。ユーザーがマウスピース18で吸い込むと、空気(図1に点線矢印によって示す)は、空気吸込み口40を通ってエアロゾル発生物品2のエアロゾル形成基体10の中に引き出される。
エアロゾル形成基体10の前方部分は、ブラインド可燃性熱源4の後面8およびバリア22を通って伝導によって加熱される。
伝導によるエアロゾル形成基体10の加熱は、均質化したたばこベース材料24のプラグからグリセリンおよびその他の揮発性および半揮発性化合物を放出する。エアロゾル形成基体10から放出された化合物は、エアロゾル形成基体10を通って流れるときに、空気吸込み口40を通ってエアロゾル発生物品2のエアロゾル形成基体10の中に引き出された空気に混入したエアロゾルを形成する。引き出された空気および混入したエアロゾル(図1に破線矢印によって示した)は、移動要素12、エアロゾル冷却要素14、およびスペーサー要素16を通って下流に通過し、ここで冷却および凝縮される。冷却された引き出された空気および混入したエアロゾルは、マウスピース18を通って下流に通過し、本発明の第一の実施形態によるエアロゾル発生物品2の近位端を通ってユーザーに送達される。ブラインド可燃性熱源4の後面8の上の不燃性の実質的に不通気性のバリア22は、使用時に、エアロゾル発生物品2を通って引き出される空気がブラインド可燃性熱源4と直接接触しないように、エアロゾル発生物品2を通って引き出された空気からブラインド可燃性熱源4を分離する。
可燃性熱源4によって膨張性のコーティング42を加熱している間、膨張性のコーティング42は膨張する。膨張した膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の外表面の上に熱絶縁層を提供する。これは、エアロゾル発生物品2の外部表面の温度を減少させ、エアロゾル発生物品2の不適切な取り扱いによって引き起こされる隣接した材料への熱損傷の潜在的なリスクの減少を容易にする。
膨張性のコーティング42は、膨張していないときに約0.1mm〜約2mmの厚さを有し、約1.5:1〜約8:1の膨張比を有する。
図1に示される本発明の第一の実施形態に関連して上に記載される特徴と同じである、以下に記載される本発明のさらなる実施形態の特徴は、共通の参照番号を使用して識別される。
本発明の第二の実施形態によるエアロゾル発生物品が図2に示されている。第二の実施形態では、膨張性のコーティングは、可燃性熱源4の前方部分の上に提供された第一の膨張性のコーティング43と、可燃性熱源4の後方部分の上に提供された第二の膨張性のコーティング44と、を含む。まとめると、第一の膨張性のコーティング43および第二の膨張性のコーティング44が可燃性熱源4の実質的に外表面全体に提供されている。結果として、可燃性熱源4の実質的に外表面全体は、膨張性のコーティング43、44を備える。第一の膨張性のコーティング43および第二の膨張性のコーティング44は、異なる膨張性の材料から形成されている。第一の膨張性のコーティング43で使用される材料は、第一の膨張性のコーティング43の熱絶縁性質を最適化するように選択され、第二の膨張性のコーティング44で使用される材料は、可燃性熱源を定位置にしっかりと固定するように、第二の膨張性のコーティングの接着性または保持性の性質を最適化するように選択される。
本発明の第三の実施形態によるエアロゾル発生物品が図3に示されている。第三の実施形態では、膨張性のコーティングは、可燃性熱源4の前方部分の上に提供された第一の膨張性のコーティング43と、可燃性熱源4の後方部分の上に提供された第二の膨張性のコーティング44と、を含む。第一の膨張性のコーティング43は、非連続的なパターンで、例えば、可燃性熱源4の前方部分の外周表面の周りの一連のリングとして提供されている。第二の実施形態と同様、第一の膨張性のコーティング43および第二の膨張性のコーティング44は、異なる材料から形成され、第二の膨張性のコーティング44は、可燃性熱源4の後方部分の実質的に外表面全体に提供されている。
本発明の第四の実施形態によるエアロゾル発生物品が図4に示されている。第四の実施形態では、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分および可燃性熱源4の後方部分の両方の上に提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の後方部分の実質的に外表面全体に提供されている。膨張性のコーティング42は、非連続的なパターンで可燃性熱源4の前方部分の上に提供されている。
本発明の第五の実施形態によるエアロゾル発生物品が図5に示されている。第五の実施形態では、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分の上にのみ提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている。可燃性熱源4の後方部分は、膨張性のコーティングを備えない。代わりに、単一の熱伝導性要素36が、可燃性熱源4の後方部分と直接接触している。
図6〜図9は、本発明によるマルチセグメント構成要素で使用するための可燃性熱源を示している。
図6に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分の上にのみに提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている。可燃性熱源4の後方部分は、膨張性のコーティングを備えない。膨張性のコーティング42は、連続的な層として提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に全長には提供されていない。
図7〜図9に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、非連続的なパターンとして、可燃性熱源4の前方部分の実質的に外表面全体に提供されている。
図7に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、一連の平行なストライプとして提供されている。図7aおよび図7bでは、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分の上にのみに提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に全長には提供されていない。図7aでは、膨張性のコーティング42は、一連の長軸方向の平行なストライプとして提供されている。図7bでは、膨張性のコーティング42は、一連の横断方向の平行なストライプとして提供されている。
図7cでは、膨張性のコーティング42は、一連の長軸方向のストライプとして可燃性熱源4の全長に沿って提供されている。図7cでは、膨張性のコーティングは、非連続的なパターンで、可燃性熱源の前方部分の実質的に外表面全体、および可燃性熱源の実質的に全長に提供されている。
図8に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、一連のドットとして可燃性熱源4の前方部分の上に提供されている。可燃性熱源4の後方部分は、膨張性のコーティングを備えない。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に全長には提供されていない。
図9に示される実施形態では、膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の前方部分および後方部分の両方の上に提供されている。膨張性のコーティング42は、格子状のパターンで提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に全長に提供されている。膨張性のコーティング42は、可燃性熱源4の実質的に外表面全体に提供されている。
上述の特定の実施形態および実施例は本発明を例示するが、本発明を限定しない。本発明の他の実施形態がなされてもよく、また本明細書に記載の具体的な実施形態および実施例は網羅的なものでないことが理解される。

Claims (13)

  1. エアロゾル発生物品のためのマルチセグメント構成要素であって、
    可燃性熱源と、
    前記可燃性熱源の下流にあるエアロゾル形成基体と、
    前記可燃性熱源の後方部分および前記エアロゾル形成基体の少なくとも前方部分を囲むラッパーと、を備え、
    前記可燃性熱源の前方部分が、使用中に前記可燃性熱源の前記前方部分が曝露されるように、前記ラッパーを越えて延び、前記マルチセグメント構成要素が、前記可燃性熱源の前記前方部分のすべてまたは一部の上に膨張性のコーティングをさらに備え、前記膨張性のコーティングが、前記可燃性熱源による加熱に応答して、前記可燃性熱源の前記前方部分の上に熱絶縁層を形成するように構成されている、マルチセグメント構成要素。
  2. 前記膨張性のコーティングが、前記可燃性熱源の前記前方部分の実質的に外表面全体に提供されている、請求項1に記載のマルチセグメント構成要素。
  3. 前記膨張性のコーティングが、非連続的なパターンで前記可燃性熱源の前記前方部分の上に提供されている、請求項1または2に記載のマルチセグメント構成要素。
  4. 前記非連続的なパターンが、膨張性の材料の一つ以上の線、リング、ドット、もしくは他の個別の幾何学的形状、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項3に記載のマルチセグメント構成要素。
  5. 前記膨張性のコーティングが、前記可燃性熱源の前記前方部分の上にのみ提供されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  6. 前記膨張性のコーティングが、前記可燃性熱源の実質的に全長に提供されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  7. 前記膨張性のコーティングが、前記可燃性熱源の前記前方部分の上の第一の膨張性のコーティングと、前記可燃性熱源の前記後方部分の上の第二の膨張性のコーティングと、を含み、前記第一および第二の膨張性のコーティングが、異なる膨張性の材料から形成されている、請求項6に記載のマルチセグメント構成要素。
  8. 前記膨張性のコーティングが、1気圧で摂氏20度から摂氏700度まで加熱されたときに、少なくとも約1.5:1、好ましくは約1.5:1〜約8:1の膨張比を有する、先行する請求項のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  9. 前記膨張性のコーティングが、約100マイクロメートル〜約2ミリメートル、好ましくは約200マイクロメートル〜約1ミリメートルの厚さを有する、先行する請求項のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  10. 前記膨張性のコーティングによって形成された前記絶縁層が、多孔性である、先行する請求項のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  11. 前記可燃性熱源の前記前方部分が、前記可燃性熱源の前記全長の少なくとも25パーセントの長さを有する、先行する請求項のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  12. 前記ラッパーが、熱伝導性の材料の一つ以上の層を含む、先行する請求項のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のマルチセグメント構成要素と、前記マルチセグメント構成要素の下流にあるマウスピースと、を備える、エアロゾル発生物品。
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