JP2021522730A - 非同期時系列画像センシングのためのシステムおよび方法 - Google Patents

非同期時系列画像センシングのためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】 画像センサが複数の画素を含み、各画素は、受光素子と、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を第1の出力上で提供し、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を第2の出力上で提供するように適合される光信号変換器とを含む。各画素は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合にトリガ信号を生成するように適合される検出器と、受光素子上の光強度を測定して時間領域にエンコードするように適合される光−時間変換器とをさらに含む。光−時間変換サイクルは、トリガ信号の受信に応答して、光−時間変換器によって開始されてもよい。
【選択図】 図1

Description

本開示は概して、画像センシングの分野に関する。より詳細には、そして限定することなく、この開示は、非同期時系列画像センシングのためのシステムおよび方法に関する。本明細書に開示された画像センサおよび技術は、セキュリティシステム、自律車両、および速やかで効率的な動き検出から恩恵を得る他のシステムなどの、様々な応用および視覚システムに使用してもよい。
既存の画像センサは、場面のデジタル画像を取り込むために、半導体電荷結合素子(CCD)、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ、N型金属酸化膜半導体(NMOS)センサ、またはその他のセンサを含む複数の画素を使用している。しかしながら、従来の画像センサは、各フレームごとに場面の全体画像として取り込むため、速やかな動きの検出には低速である。さらに、こうした画像センサは、大量のデータを生成しており、取り込まれた画像から例えば動きの情報をふるいにかけるために必要な後処理の量を指数関数的に増加させてしまう。
実際、多くの既存技術は、全体画像を取り込む画像センサにより提供される膨大な詳細を必要としているわけではない。例えば、セキュリティシステムやその他の同様のシステムは、対象にしているのが動きのデータのみであって動きのない画像の部分ではない場合がある。別の例では、自律車両は、人間の知覚時間(概して1秒以下のオーダー)と同等での意思決定を行うために、取り込まれたデータを迅速かつ効率的に処理しなければならない。このような効率性は、その状況にとって意味のある取り込まれたデータの部分を得るために大量のデータを(例えば、後処理を介して)廃棄しなければならない場合には、頭打ちになる。
前述の観点から、本開示の実施形態は、複数の画素を有する非同期画像センサを提供する。非同期的に動作することにより、画像センサは、既存の画像センサよりも、使用される電力が少なく、生成される余分なデータが少ない。加えて、非同期画像センサの出力は、対象となる画素(例えば、ことによると動きに起因して、変化を起こす画素)に限定され、対象となる画素を特定するための、コストのかかるまたは非効率的な後処理は要らなくなる。したがって、取り込まれた画像におけるデータの冗長性の低減が、コストのかかる後処理によってではなく、画素自体によって実行される。
さらに、本開示の実施形態は、時系列画像センサを提供する。画像センサ内で光−時間変換を実行することにより、アナログ出力に必要な、デジタル出力への変換のための後処理が少ない。加えて、光−時間変換は、画素ごとに実行されてもよい。これにより、複雑な読み出しシステムの必要性が低減されるが、その理由は、画素の出力が、補助回路によるさらなる処理、例えばサンプリングおよび保持、ならびに/または他の処理を必要とせず、デジタル信号に即時変換できるようになっているからである。
本開示の代表的な実施形態によれば、複数の画素を含む非同期時系列画像センサが提供される。画素は、アレイ状に配列されてもよい。各画素は、受光素子と、受光素子に接続された光信号変換器と、検出器と、光信号変換器の第1の出力に接続された光−時間変換器とを含んでもよい。光信号変換器は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を第1の出力上で提供するように、そして受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を第2の出力上で提供するように、構成されてもよい。検出器は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が少なくとも1つの閾値を超える場合に、自律的に、そして他の画素の検出器とは独立にトリガ信号を生成するように、構成されてもよい。いくつかの実施形態では、検出器の信号は、電圧信号または電流信号である。さらなる実施形態では、検出器は、光信号変換器の第2の出力の事前定義された条件を検出することに応答してトリガ信号を生成するように、構成される。
いくつかの実施形態では、光−時間変換器は、受光素子上の光強度を測定し時間領域にエンコードするように、構成されてもよい。いくつかの実施形態では、光−時間変換サイクルは、検出器からのトリガ信号の受信に応答して光−時間変換器によって開始される。
いくつかの実施形態では、光−時間変換器は、光−時間変換サイクルの開始を複数の画素の外部にある読み出しシステムに通信するように、構成されてもよい。加えて、または代わりに、光−時間変換器は、光−時間変換サイクルの完了を読み出しシステムに通信するように、構成されてもよい。
光−光変換器が読み出しシステムと通信するいずれの実施形態でも、読み出しシステムは、各画素に対するアドレス情報を、それぞれの画素の光−時間変換器から受信した光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と組み合わせるように、構成されてもよい。そのような実施形態では、画素アドレス情報と、光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とは、複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって同期してタイムスタンプを付与されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光−時間変換器は、光信号変換器の第1の出力の電流信号によって光−時間変換サイクル中に充電されるように構成される少なくとも1つのキャパシタを含んでもよく、そして光−時間変換サイクルは、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したことを、比較器を用いて検出することに応答して、光−時間変換器によって完了させてもよい。そのような実施形態では、基準電圧は、複数の基準電圧レベルの間で可変であってもよい。例えば、光−時間変換器は、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達するたびに基準電圧を異なる基準電圧レベルに減少させるように、構成されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光−時間変換器は、キャパシタと並列するスイッチを開くことによって光−時間変換サイクルを開始するように、構成されてもよい。そのような実施形態では、光−時間変換器はまた、スイッチを開いて光−時間変換サイクルを開始する前にスイッチを閉じてキャパシタを放電するように、構成されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光−時間変換器は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してリセット信号を検出器に送信するように、構成されてもよい。さらに、または代りに、光−時間変換器は、現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号が受信される場合に、リセットして新たな光−時間変換サイクルを開始するように、さらに構成されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光信号変換器への第1の供給電圧は、光−時間変換器への第2の供給電圧と異なっていてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光信号変換器は、利得ブースト光信号変換器であってもよい。
本開示の別の代表的な実施形態によれば、複数の画素を含む非同期時系列画像センサが提供される。各画素は、受光素子と;受光素子に接続された光信号変換器と;検出器と;並列に、そして光信号変換器の第1の出力に接続されたキャパシタおよびスイッチと;第1の出力に接続された比較器と;比較器および検出器に接続された論理回路とを含んでもよい。光信号変換器は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を第1の出力上で供給し、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を第2の出力上で供給するように、構成されてもよい。検出器は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合に、自律的に、そして他の画素の検出器とは独立に自律的にトリガ信号を生成するように、構成されてもよい。いくつかの実施形態では、検出器の信号は、電圧信号または電流信号である。さらなる実施形態では、検出器は、光信号変換器の第2の出力の事前定義された条件を検出することに応答してトリガ信号を生成するように、構成される。
いくつかの実施形態では、論理回路は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してスイッチを開くことによって光−時間変換サイクルを開始するように、そしてキャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したことを比較器が検出したことに応答して光−時間変換サイクルを完了するように、構成されてもよい。さらに、論理回路は、光−時間変換サイクルの開始および完了を、画像センサの外部にある読み出しシステムに通信するように、構成されてもよい。上記の実施形態では、キャパシタは、光信号変換器の第1の出力の電流信号によって光−時間変換サイクル中に充電されてもよい。
いくつかの実施形態では、読み出しシステムは、各画素に対するアドレス情報を、それぞれの画素の論理回路から受信した光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と組み合わせるように、構成されてもよい。そのような実施形態では、画素アドレス情報と、光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とは、複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって同期してタイムスタンプを付与されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、基準電圧は、複数の基準電圧レベルの間で可変であってもよい。そのような実施形態では、比較器は、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達するたびに基準電圧を異なる基準電圧レベルに減少させるように、構成されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、論理回路は、スイッチを開いて光−時間変換サイクルを開始する前にスイッチを閉じてキャパシタを放電するように、構成される。さらに、または代わりに、論理回路は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してリセット信号を検出器に送信するように、構成されてもよい。さらに、または代わりに、論理回路は、現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号が受信される場合に、リセットして新たな光−時間変換サイクルを開始するように、構成されてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光信号変換器への第1の供給電圧は、キャパシタ、スイッチ、および比較器への第2の供給電圧とは異なっていてもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、光信号変換器は、利得ブースト光信号変換器であってもよい。
本開示の別の代表的な実施形態によれば、複数の画素を有する非同期時系列画像センシングのための方法が提供される。各画素は、受光素子と、受光素子に接続された光信号変換器と、検出器と、光信号変換器に接続された光−時間変換器とを含んでもよい。この方法は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を光信号変換器の第1の出力で提供し、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を光信号変換器の第2の出力で提供することを含む。この方法は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が少なくとも1つの閾値を超える場合に、検出器を用いて、自律的に、そして他の画素の検出器と独立にトリガ信号を生成することと、光−時間変換器を用いて、受光素子上の光強度を時間経過情報にエンコードすることとをさらに含み、時間経過情報は、光−時間変換サイクルの開始時間と光−時間変換サイクルの完了時間とを含む。いくつかの実施形態では、光−時間変換サイクルは、検出器からのトリガ信号の受信に応答して光−時間変換器によって開始される。いくつかの実施形態では、検出器の信号は、電圧信号または電流信号である。さらなる実施形態では、方法は、光信号変換器の第2の出力の事前定義された条件を検出することに応答してトリガ信号を生成することを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、方法は、光−時間変換器を用いて、光−時間変換サイクルの開始時間を複数の画素の外部にある読み出しシステムに通信することと、光−時間変換器を用いて、光−時間変換サイクルの完了時間を読み出しシステムにさらに通信することとを、さらに含んでもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、方法は、光信号変換器の第1の出力の電流信号を使用してキャパシタを光−時間変換サイクル中に充電することと、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したと判断される場合に、光−時間変換サイクルの完了時間を、比較器を用いて検出することとを、さらに含んでもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、方法は、読み出しシステムにおいて、各画素に対するアドレス情報を、それぞれの画素の光−時間変換器から受信した光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と組み合わせることをさらに含んでもよい。そのような実施形態では、方法は、複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって、画素アドレス情報と光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とを同期させてタイムスタンプを付与することを、さらに含んでもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、方法は、複数の基準電圧レベルの間で基準電圧を変化させることをさらに含んでもよい。そのような実施形態では、方法は、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達するたびに基準電圧をさらに低い基準電圧レベルに減少させることをさらに含んでもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、方法は、光−時間変換サイクルを開始することをさらに含んでもよく、キャパシタと並列するスイッチを開くことを含む。さらに、または代わりに、方法は、スイッチを開いて光−時間変換サイクルを開始する前にスイッチを閉じてキャパシタを放電することをさらに含んでもよい。
上に列挙されたいずれの実施形態でも、方法は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してリセット信号を検出器に送信することをさらに含んでもよい。さらに、または代わりに、方法は、現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号が受信される場合に、リセットして新しい光−時間変換サイクルを開始することと、複数の画素の外部にある読み出しシステムにキャンセル信号を送信することとを、さらに含んでもよい。
本開示のさらなる目的および利点は、以下の詳細な記載において一部が規定されることになり、一部が自明となるが、あるいは本開示の実施により教示される場合もある。本開示の目的および利点は、添付の特許請求の範囲に具体的に指摘された構成要素および組み合わせによって実現され、達成されることになる。
前述の一般的な記載および以下の詳細な記載は、代表的なものであって説明のためのものであり、開示された実施形態を制限するものではないことは理解されよう。
添付図面は、本明細書の一部を含んでいて、いくつかの実施形態を例示しており、開示された実施形態の原理および特徴を、記載とともに説明する役割をはたす。それらの図面では:
本開示の実施形態に従う、代表的な画素の概略図である。 本開示の実施形態に従う、図1の複数の画素を含む代表的な画像センサの概略図である。 本開示の実施形態に従う、イベント読み出し回路を有する図1の代表的な画素の概略図である。 本開示の実施形態に従う、時系列画像センシングのための代表的な方法のフローチャートである。 本開示の実施形態に従う、代表的な光信号変換器の概略図である。 本開示の実施形態に従う、別の代表的な光信号変換器の概略図である。 本開示の実施形態に従う、代表的な検出器の概略図である。 本開示の実施形態に従う、図5の検出器により生成されるトリガの図示である。 本開示の実施形態に従う、代表的な光−時間変換器の概略図である。 本開示の実施形態に従う、別の代表的な光−時間変換器の概略図である。 図9Aは本開示の実施形態に従う、図7または図8の光−時間変換器による光−時間変換の図示である。 図9Bは本開示の実施形態に従う、図7または図8の光−時間変換器による速やかで順次のトリガを用いた光−時間変換の図示である。 図9Cは本開示の実施形態に従う、図7または図8の光−時間変換器による基準電圧の変化を用いた光−時間変換の図示である。 本開示の実施形態に従う、画像センサの代表的な画素の概略図である。 本開示の実施形態に従う、画像センサの別の代表的な画素の概略図である。 既存の画像センサおよび本開示の実施形態に従う画像センサからの出力例を図示する。
開示された実施形態は、非同期時系列画像センシングのためのシステムおよび方法に関する。有利には、代表的実施形態は、高速で効率的な画像センシングを提供することができる。本開示の代表的な実施形態は、セキュリティシステム、自律車両、および速やかで効率的な動き検出から恩恵を得る他のシステムなどの、様々な応用および視覚システムに使用してもよい。本開示の実施形態は、概して撮像システムを参照しつつ記載されているが、そのようなシステムは、カメラ、LIDAR、または他の撮像システムの一部であってもよいことは理解されよう。
本開示の一態様によれば、非同期時系列画像センサが記載される。画像センサは、複数の画素を有してもよい。本明細書で使用されるとおり、「画素」は、光を電気信号に変換するセンサの最小の構成要素を指す。また、本明細書に開示されるとおり、画素は、撮像システムに適したいかなるサイズおよび形状のアレイで提供されてもよい。
いくつかの実施形態では、各画素は、受光素子を含んでもよい。例えば、受光素子は、フォトダイオード(例えば、p−n接合またはPIN構造をとるもの)または光を電気信号に変換するように構成される他のいずれの構成要素を含んでもよい。フォトダイオードは、フォトダイオードに入射する光の強度に比例する電流IPhを生成する場合がある。
いくつかの実施形態では、各画素は、受光素子に接続された光信号変換器をさらに含んでもよい。光信号変換器は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を第1の出力上で提供するように、そして受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を第2の出力上で提供するように構成されてもよい。例えば、光信号変換器は、複数のトランジスタ、例えば金属酸化物半導体(MOS)トランジスタ、相補型金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタ、または電子信号を増幅または切り替えするように構成される他のいずれの三端子回路素子を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、各画素は、検出器をさらに含んでもよい。検出器は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合に、自律的に、そして他の画素の検出器とは独立にトリガ信号を生成するように、構成されてもよい。例えば、検出器は、制御信号を受信するとリセットするように、そして閾値を超える場合にトリガ信号を送信するように配置される、1つまたは複数の電圧比較器と1つまたは複数のキャパシタとを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、各画素は、光信号変換器の第1の出力に接続された光−時間変換器をさらに含んでもよい。光−時間変換器は、受光素子上の光強度を測定し時間領域にエンコードするように構成されてもよい。例えば、光−時間変換器は、比較器だけでなく、キャパシタと、並列するスイッチとを含んでもよい。光−時間変換サイクルは、検出器からのトリガ信号の受信に応答して、光−時間変換器によって開始されてもよい。したがって、光強度は、トリガ信号と光−時間変換器の比較器からの完了信号との間の時間にエンコードされてもよい。
本明細書で使用されるとおり、用語「キャパシタ」は、2枚の平行な(または実質的に平行な)プレートを含む個別装置であって、随意にその間に誘電体を有するものを指す、または回路ノードに存在する寄生容量、例えば、他の回路構成要素の半導体実装部に起因するものを指す。
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つのキャパシタを含む別の非同期時系列画像センサが記載される。画像センサは、上記のとおり、複数の画素を有してもよい。いくつかの実施形態では、各画素は、上記のとおり、受光素子を含んでもよい。さらに、各画素は上記のとおり、受光素子と検出器とに接続された光信号変換器を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、各画素は、並列して光信号変換器の第1の出力に接続されたキャパシタおよびスイッチと、同じく第1の出力に接続された比較器とをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、各画素は、比較器と検出器とに接続された論理回路をさらに含んでもよい。論理回路は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してスイッチを開くことによって光−時間変換サイクルを開始し、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したことを比較器が検出したことに応答して光−時間変換サイクルを完了するように、構成されてもよい。さらに、論理回路は、光−時間変換サイクルの開始および完了を、(例えば、アドレス−イベント表現(AER)プロトコルを使用して)画像センサの外部にあるシステムまたはデータベースに通信するように、構成されてもよい。上記の実施形態では、キャパシタは、光信号変換器の第1の出力の電流信号によって光−時間変換サイクル中に充電されてもよい。
本開示の別の態様によれば、複数の画素を用いた非同期時系列画像センシングのための方法が提供される。上で説明したとおり、各画素は、受光素子と、受光素子に接続された光信号変換器と、検出器と、光信号変換器に接続された光−時間変換器とを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、方法は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を、光信号変換器の第1の出力で提供することを含んでもよい。例えば、上で説明したとおり、複数のトランジスタが、第1の出力を提供するように配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、方法は、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を、光信号変換器の第2の出力で提供することをさらに含んでもよい。例えば、複数のトランジスタは、第1の出力に加えて、第2の出力を提供するように配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、方法は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合に、検出器を用いて、自律的に、そして他の画素の検出器と独立にトリガ信号を生成することを、さらに含んでもよい。例えば、複数の比較器およびキャパシタが、トリガ信号を生成するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、検出器の信号は、電圧信号または電流信号である。さらなる実施形態では、検出器は、光信号変換器の第2の出力の事前定義された条件を検出することに応答してトリガ信号を生成するように、構成される。
いくつかの実施形態では、方法は、光−時間変換器を用いて受光素子上の光強度を時間経過情報にエンコードすることをさらに含んでもよい。時間経過情報は、光−時間変換サイクルの開始時間(例えば、トリガ信号に基づくもの)と、光−時間変換サイクルの完了時間(例えば、光−時間変換器からの完了信号に基づくもの)とを含んでもよい。光−時間変換サイクルは、検出器からのトリガ信号の受信に応答して、光−時間変換器によって開始されてもよい。
図1は、本開示の実施形態と整合する、代表的な画素100の概略図である。図1の例に示すとおり、画素100は、受光素子101(例えば、フォトダイオード)と、光信号変換器103とを含む。受光素子101は、素子101に入射する光の強度に比例する電流IPhを生成してもよい。光信号変換器103は、IPhを入力として受容し、2つの出力(out1およびout2)を提供する。第1の出力(out1)は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を出力してもよい。第2の出力(out2)は、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を出力してもよい。
図1にさらに図示されるとおり、第2の出力(out2)は、検出器105によって受信されてもよい。検出器105は、光信号変換器103の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合に、自律的に、そして他の画素の検出器から独立にトリガ信号を生成するように、構成されてもよい。いくつかの実施形態では、検出器の信号は、電圧信号または電流信号を含んでもよい。さらなる実施形態では、検出器は、光信号変換器の第2の出力の事前定義された条件を検出することに応答してトリガ信号を生成するように、構成される。図1に示すとおり、検出器105は、トリガ信号を光−時間変換器107に送信してもよい。さらに、検出器105は、光−時間変換器107が制御信号を検出器105に送信した後にリセットしてもよい。
図1にさらに図示されるとおり、第1の出力(out1)は、光−時間変換器107によって受信されてもよい。光−時間変換器107は、受光素子上の光強度を測定し時間領域にエンコードするように、構成されてもよい。例えば、光−時間変換器107は、トリガ信号と、光−時間変換器107のキャパシタにかかる電圧が基準電圧に達する時間との間の時間に光強度をエンコードしてもよい。特定の態様では、光−時間変換器107は、エンコード中に基準電圧を変化させてもよい。したがって、光−時間変換器は、トリガ信号と、光−時間変換器107のキャパシタにかかる電圧が、対応する基準電圧に達する複数の時間との間の時間に光強度をエンコードしてもよい。
図1にさらに図示されるとおり、光−時間変換器107は、エンコードされた強度を読み出し回路109に送信してもよい。例えば、光−時間変換器107は、トリガ信号および完了信号(または基準電圧を変化させる実施形態では複数の完了信号)を、読み出し回路109に送信してもよい。図1に示すとおり、読み出し回路109は、画素100の外部にあってもよい。いくつかの実施形態では、読み出し回路109は、AERを用いる回路を含んでもよい(例えば、図2Bを見られたい)。
図2Aは、複数の画素を含む画像センサ200の概略図である。例えば、センサ200の各画素は、図1の画素100を含んでもよい。図2Aでは、画像センサ200は、画素100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、および100hを有するものとして図示される。8つの画素(100a〜100h)を有するものとして図示されているものの、画像センサ200には、いずれの数の画素が使用されてもよい。また、矩形のアレイで図示されているものの、画像センサ200の画素は、正方形、ひし形、平行四辺形、矩形、円形、楕円形など、あらゆる好適な形状に配置されてもよい。
図2Aにさらに図示されるとおり、読み出し109は、画素100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、および100hの外部にありつつもセンサ200の一部を形成する読み出し回路として、実装されてもよい。代替実施形態(図示せず)では、読み出し109は、画素100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、および100hの外部にあるだけでなく、センサ200の外部であってもよい。
図2Bは、イベント読み出し回路111を有する代表的な画素100の概略図である。図2Bの画素100は、フォトダイオードPD(図1の受光素子101に類似するもの)と、2つの出力(out1およびout2)を含む光信号変換器103と、検出器105と、光−時間変換器107とを含む。図2Bにさらに図示されるとおり、光−時間変換器107は、回路111に信号を送るが、この回路は画素100の外部にあってもよい。図2Bの例では、回路111は、例えば従来のAERプロトコルを使用して複数の画素のそれぞれと通信するように構成されるイベント読み出し回路である。したがって、回路111は、画素100からパルス(またはパルス縁)の時間を、他の画素(図示せず)の他の光−時間変換器からの時間とともに読み出してもよい。さらに、回路111は、読み出された時間を処理ユニットまたは記憶装置113に転送してもよい。図2Bに図示されるとおり、処理ユニットまたはメモリ113は、画素100および回路111の外部にあってもよく、そしてセンサの外部にあってもよい。
回路111にAERプロトコルを使用することにより、アレイ内の各画素は、画素が通信するためのイベントを有するならば、いずれの時点でも、個別に、そして自律的に出力信号へのアクセスを要求することができる。そのようなイベントは、例えば、光−時間変換の始まりまたは終わりであってもよい。回路111は、要求画素のアドレス(例えば、座標でエンコードするアレイ内の場所)とタイムスタンプとを、画素から受信したイベント識別子に追加してもよい。次いで、回路111は、アドレスと、タイムスタンプと、イベントとを含む得られたデータパケットを、デジタルバスを介して処理ユニットまたは記憶装置(例えば、図2Bの113)に送信して、肯定応答信号を要求画素に返してもよい。
上記のとおり、回路111は、例えば、行単位および列単位の要求、ならびに肯定応答線に基づいて、あらゆる画素間で共有されてもよい。画素からの要求が衝突するというまれなイベントでは、回路111へのアクセスは、衝突およびそれに続くデータの消失を避けるために要求をキューに入れる回路(図示せず)によって、調停されてもよい。
図3は、例えば、図1の画素100を用いる時系列画像センシングのための代表的な方法300のフローチャートである。図3のステップ301では、画素は、受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を、光信号変換器の第1の出力で提供してもよい。例えば、画素は、図7の光信号変換器700および/または図8の光信号変換器800を含んでもよい。第1の出力は、受光素子からの電流IPhに等しくてもよいし、または受光素子に入射する光の強度に比例する別の電流を含んでもよい。例えば、光信号変換器700は、受光素子に入射する光の強度にやはり比例する電流IPhよりも大きな電流を出力するような利得を含んでもよい。
ステップ303では、画素は、受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を、光信号変換器の第2の出力で提供してもよい。例えば、画素は、図7の光信号変換器700および/または図8の光信号変換器800を含んでもよい。第2の出力は、電流IPhの対数となる電圧を含んでもよく、この電圧は随意に、定数最小値(以下の数1を見られたい)を有している。
方法300のステップは、様々なやり方で実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ステップ301および303は、重なってもよく、そうでなければ同時並行であってもよい。例えば、信号変換器は、第1の出力と第2の出力の両方を、切れ目ないことを基本に提供してもよい。
ステップ305では、画素は、光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する検出器の信号が閾値を超える場合に、検出器を用いて、自律的に、そして他の画素の検出器と独立にトリガ信号を生成してもよい。例えば、検出器は、図5の検出器500を含んでもよい。検出器は、第2の出力の電圧に比例する信号が閾値を上回って増加する(または閾値を下回って減少する)場合に、トリガしてもよい。したがって、検出器は、電圧信号の大きさが閾値を超える場合には何時でもトリガしてもよく、それにより、強度の増加および強度の減少の両方を捉える。さらに、本明細書に開示されるとおり、複数の閾値が、このステップの一部として使用されてもよい。
ステップ307では、画素は、光−時間変換器を用いて、受光素子上の光強度を時間経過情報にエンコードしてもよく、時間経過情報は、光−時間変換サイクルの開始時間と光−時間変換サイクルの完了時間とを含んでいる。例えば、検出器は、図7の光−時間変換器700および/または図8の光−時間変換器800を含んでもよい。いくつかの実施形態では、光−時間変換サイクルは、検出器からのトリガ信号の受信に応答して、光−時間変換器によって開始されてもよい。さらに、または代わりに、光−時間変換サイクルは、外部から開始されてもよい。例えば、光−時間変換サイクルは、所定の時間間隔で実行されてもよい。別の例では、光−時間変換サイクルは、外部回路(例えば、論理回路)が、特定の時限内に光−時間変換を画素が実行していないと判断する場合に、その画素に対して外部から開始されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、画素は、検出器からのトリガ信号に基づいて、そして検出器からのトリガ信号が特定の時限後に発生しない場合には、外部トリガに基づいて、光−時間変換サイクルを開始してもよい。
方法例300は、さらなるステップを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、方法300は、光−時間変換器を用いて、光−時間変換サイクルの開始時間を複数の画素の外部にある読み出し回路またはシステムに通信することを含んでもよい。さらに、方法300は、光−時間変換器を用いて、光−時間変換サイクルの完了時間を読み出し回路またはシステムに通信することを含んでもよい。例えば、光−時間変換器は、図7および図8に図示されるとおり、Reqバスを介して開始時間および完了時間を通信してもよい。
読み出しシステムを有する実施形態では、方法300は、読み出しシステムで、各画素に対するアドレス情報を、それぞれの画素の光−時間変換器から受信した光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と組み合わせることを、さらに含んでもよい。そのような実施形態では、方法300は、複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって、画素アドレス情報と光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とを同期させてタイムスタンプを付与することを、さらに含んでもよい。図2Aを参照しつつ上で説明したとおり、デジタル処理システムは、読み出し回路109の少なくとも一部を含んでもよく、したがって、画素の外部ではあるものの画像センサの一部を形成してもよい。あるいは、デジタル処理システムは、画素と同様に画像センサの外部にあってもよい。
さらに、または代わりに、方法300は、光信号変換器の第1の出力の電流信号を使用してキャパシタを光−時間変換サイクル中に充電することと、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したと判定される場合に、光−時間変換サイクルの完了時間を、比較器を用いて検出することとを含んでもよい。例えば、光−時間変換器の論理回路は、基準電圧に達したという比較器からの信号を受信したことに基づいて完了時間を決定してもよい。いくつかの実施形態では、方法300は、複数の基準電圧レベルの間で基準電圧を変化させることをさらに含んでもよい。例えば、方法300は、キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達するたびに、基準電圧をそれぞれ、さらに大きい基準電圧レベルに増加、またはさらに小さい基準電圧レベルに減少させることをさらに含んでもよい。したがって、光−時間変換器は、Reqバスを介して複数の完了時間を送信してもよく、それぞれが、関連する基準電圧を有している。
上記のさらなる測定により、測定の平滑化や誤差補正が可能となる場合がある。例えば、完了時間を用いて複数の強度測定値を計算し、そこから平均値、中央値、または他の統計値を、「実際の」強度測定値として抽出してもよい。そのような例では、完了時間をさらに用いて、「実際の」強度測定値の推定誤差率(または信頼範囲)を計算してもよい。さらに、または代わりに、完了時間は、最初に平滑化、またはそうでなければ統計的に照合されてもよく、これは、「実際の」完了時間が(関連する基準電圧を用いて)計算されるようにしてなされる。そのような例では、完了時間をさらに使用して、「実際の」完了時間の推定誤差率(または信頼範囲)を計算してもよい。
さらに、少なくとも2つの閾値の使用により、時間領域相関二重サンプリングが可能になる場合がある。そのようなサンプリングは、光−時間変換器におけるリセットに起因するノイズを低減させ、比較器におけるオフセット誤差を低減させる場合がある。
いくつかの実施形態では、方法300は、キャパシタと並列するスイッチを開くことによって光−時間変換サイクルを開始することをさらに含んでもよい。そのような実施形態では、方法300は、スイッチを開いて光−時間変換サイクルを開始する前に、スイッチを閉じてキャパシタを放電することを、さらに含んでもよい。スイッチは、キャパシタを接地(または定電圧供給源)に接続しても、したがってキャパシタを放電してもよい。
さらなる実施形態では、方法300は、検出器からのトリガ信号の受信に応答してリセット信号を検出器に送信することを含んでもよい。例えば、光−時間変換器の論理回路は、検出器がリセットして別のトリガイベント(すなわち、電圧の変化)を検出する準備をするようにして、検出器に制御信号を送信してもよい。
いくつかの実施形態では、方法300は、現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号が受信される場合に、リセットして新しい光−時間変換サイクルを開始することを、含んでもよい。例えば、光−時間変換器は、光−時間変換が完了する前に(例えば、1つまたは複数の基準電圧に達したことを示す信号を比較器が送信する前に)、検出器がリセットするようにして検出器に制御信号を送信し、光−時間変換を開始し、そして検出器から別のトリガ信号を受信してもよい。従って、光−時間変換器は、キャパシタを放電し、新しいトリガ信号に基づいて新しい光−時間変換を開始してもよい。そのような実施形態では、光−時間変換器は、以前の変換が放棄されたことを示す信号を、Reqバスを介してさらに送信してもよい。
図4Aは、光信号変換器400の概略図である。光信号変換器400は、図1の画素100において使用されてもよい(光信号変換器103を見られたい)。
図4Aに図示されるとおり、変換器400は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有するトランジスタM1を含んでもよい。ゲートは、変換器400の第2の出力(out2)に接続されてもよい。変換器400は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有するトランジスタM5をさらに含んでもよい。ソースは、フォトダイオードPD(すなわち、受光素子)に接続されてもよく、ゲートは、電圧Vによってバイアスされてもよい。トランジスタM1とM5は、共通のソースを有してもよい。
図4Aにさらに図示されるとおり、変換器400は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有する第2のトランジスタM2を含んでもよい。ゲートは、フォトダイオードPDとトランジスタM5のドレインとに接続されてもよく、ソースは接地(例えば、低い供給電圧に接続)されてもよく、そしてドレインは、トランジスタM3のソースに接続されてもよい。また、トランジスタM3は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有する。ゲートは、電圧Vcasによってバイアスされてもよく、ドレインは、out2に接続されてもよい(したがって、M1のゲートにも接続されてもよい)。M3のドレインは、トランジスタM4のドレインにさらに接続される。M4のゲートは、電圧Vprによってバイアスされてもよく、ソースは、供給電圧(標識されていない)に接続されてもよい。
トランジスタM1、M2、およびM3は、n型トランジスタであってもよい一方、トランジスタM4およびM5は、p型トランジスタであってもよい。図4Aにさらに図示されるとおり、トランジスタM1のドレインは、トランジスタM6のソースに接続されてもよい。トランジスタM6のゲートは、電圧Vによってバイアスされてもよく、トランジスタM6のドレインは、変換器400の第1の出力(out1)に接続されてもよい。
図4Bは、別の光信号変換器450の概略図である。光信号変換器450は、例えば、図1の画素100における光信号変換器400に加えて、またはそれの代わりに使用されてもよい。
図4Bに図示されるとおり、変換器450は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有するトランジスタM1を含んでもよい。ゲートは、変換器450の第2の出力(out2)に接続されてもよい。変換器450は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有するトランジスタM5をさらに含んでもよい。ソースは、フォトダイオードPD(すなわち、受光素子)に接続されてもよく、ゲートは、トランジスタM2のドレインに接続されてもよい。
また、トランジスタM2は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有する。ゲートは、フォトダイオードPDとトランジスタM5のソースとに接続されてもよく、ソースは接地(例えば、低い供給電圧に接続)されてもよく、そしてドレインは、トランジスタM3のソースに(したがって、トランジスタM5のゲートにも)接続されてもよい。また、トランジスタM3は、ドレインと、ソースと、ゲートとを有する。ゲートは、トランジスタM5のドレインに(したがって、トランジスタM1のソースにも)接続されてもよく、そしてドレインは、out2に(したがって、トランジスタM1のゲートにも)接続されてもよい。M3のドレインは、トランジスタM4のドレインにさらに接続されてもよい。M4のゲートは、電圧Vprによってバイアスされてもよく、ソースは、供給電圧(標識されていない)に接続されてもよい。
トランジスタM1、M2、およびM3は、n型トランジスタであってもよい一方、トランジスタM4は、p型トランジスタであってもよい。図4Aの実施形態では、M5は、p型トランジスタであってもよい一方、図4Bの実施形態では、M5は、n型トランジスタであってもよい。図4Aでさらに図示されるとおり、トランジスタM1のドレインは、トランジスタM6のソースに接続されてもよい。トランジスタM6のゲートは、電圧Vによってバイアスされてもよく、トランジスタM6のドレインは、変換器400の第1の出力(out1)に接続されてもよい。
光信号変換器400および光信号変換器450の第2の出力は、以下の式1に従って、受光素子に入射する光の強度の対数となってもよい。
Figure 2021522730
式1
式1の例では、Vlogは入射光の強度に対数比例する電圧、VDCは光に依存しない直流電圧レベル、Aは電圧利得係数、Uは熱電圧、そしてIphは受光素子により出力される電流である。
光信号変換器400では、Vlogは以下の式2に従ってもよい。
Figure 2021522730
式2
式2の例では、Vlogは入射光の強度に対数比例する電圧、Uは熱電圧、nM1はトランジスタM1のサブスレッショルドスロープの係数、nM5はトランジスタM5のサブスレッショルドスロープの係数、LM1はトランジスタM1のチャネル長、LM5はトランジスタM5のチャネル長、WM1はトランジスタM1のチャネル幅、WM5はトランジスタM5のチャネル幅、I0,M1はトランジスタM1のサブスレッショルド飽和電流、I0,M5はトランジスタM5のサブスレッショルド飽和電流、VはトランジスタM5に印加されるバイアス電圧、そしてIphは受光素子により出力される電流である。
したがって、IphからIph2への(入射光の強度の変化によって引き起こされる)光電流の変化が、以下の式3に従う場合のあるΔVlogを生成する。
Figure 2021522730
式3
一方、光信号変換器450では、Vlogは、以下の式4に従う場合がある。
Figure 2021522730
式4
式4の例では、Vlogは入射光の強度に対数比例する電圧、Uは熱電圧、nM1はトランジスタM1のサブスレッショルドスロープの係数、LM1はトランジスタM1のチャネル長、WM1はトランジスタM1のチャネル幅、I0,M1はトランジスタM1のサブスレッショルド飽和電流、Vは受光素子PDにかかる逆電圧、そしてIphは受光素子により出力される電流である。
したがって、Iph1からIph2への(入射光の強度の変化によって引き起こされる)光電流の変化が、以下の式5に従う場合のあるΔVlogを生成する。
Figure 2021522730
式5
したがって、光信号変換器450は、光信号変換器400よりも簡単で安価に作製することができるが、しかし光信号変換器400は、光信号変換器450よりも多くの利得を生み出すことができる。
図5は、代表的な検出器500の概略図である。検出器500は、図1の画素100(検出器105を見られたい)に使用されてもよい。図5に図示されるとおり、検出器500は、光信号変換器(図示せず)の第2の出力に接続された増幅器501を含む。増幅器501は、単一利得増幅器であってもよい。いくつかの実施形態では、増幅器501は、反転増幅器であってもよい。キャパシタ503は、増幅器501に接続されてもよい。
検出器500は、増幅器505、キャパシタ507、および並列してキャパシタ503との共通ノードに接続されたスイッチ509をさらに含んでもよい。したがって、検出器500が制御信号(例えば、光−時間変換器の論理回路からの確認信号)を受信する場合には何時でも、スイッチ509が閉じて、検出器500を短絡し、新たな検出に備えてもよい。
増幅器505(これは反転増幅器であってもよい)は、キャパシタ503からの電圧の変化を増幅するが、この変化は、Vdiffで定義された電圧レベル(すなわち、前のリセット信号でのキャパシタ503の電圧レベル)からの偏差となるようなものである。Vdiffが負の方向に閾値を横切る場合には何時でも、増幅器511aがトリガ信号を光−時間変換器に送信する。同様に、Vdiffが正の方向に閾値(これは、上記と同じ閾値であってもよいし、異なる閾値であってもよい)を横切る場合には何時でも、増幅器511bがトリガ信号を光−時間変換器に送信する。従って、検出器500は、1つの閾値を上回る強度の増加のみならず、同じ閾値または異なる閾値を下回る強度の減少を検出してもよい。
検出器500を用いることにより、画素100は、固定時間ステップδtで同期画素情報を得る代わりに、以下の式6で与えられる光の増分で非同期画素情報を得るようにして構成されてもよい。
Figure 2021522730
式6
式6の例では、θevは、検出可能な最小の時間的コントラスト(「コントラスト感度」とも呼ばれる)であり、Iphは、受光素子によって出力される電流である。ノイズが、本開示の非同期画素のコントラスト感度をさらに制限する場合がある。
図5の検出器500を参照しつつ記載されてはいるものの、光信号変換器の第2の出力を基準にして検出器の信号(例えば、電圧信号または電流信号)を分析するように、またはさらに一般的に、光信号変換器の第2の出力の1つまたは複数の事前定義された条件を検出するように適合される、いずれの好適な検出器も使用することができる。さらに、そのような分析を実行するように配置されたトランジスタ、キャパシタ、スイッチ、および/または他の回路構成成分のいずれの組み合わせも、各画素の検出器に使用されてもよく、本開示と整合する。
図6は、図5の検出器500によって生成されるトリガの図示である。図6では、Vは、検出器500のキャパシタ503での電圧を表し、よって、光信号変換器の第2の出力からの出力に比例する電圧である。さらに、Vdiffは、Vを反転および増幅したものである、検出器500の電圧信号であり、したがって、光信号変換器の第2の出力からの出力に比例する電圧である。図6にさらに図示されるとおり、Vの増加(「+イベント」として図示されるもの)とVの減少(「−イベント」として図示されるもの)の両方がトリガ信号を生成させる場合がある。Vdiffは、Vを反転および増幅したものであるので、Vの増加はVdiffの減少として現れ、その逆もまたしかりである。加えて、図6は、どのようにして「+閾値」を「−閾値」と(大きさで)同じに設定可能か、しかし異なるようにも設定可能かを例示する。最後に、図6は、各トリガ(例えば、スイッチ509を閉じることによる)の後にVdiffがどのようにしてベースライン(「リセットレベル」として図示される)にリセットされるかを例示する。
図7は、代表的な光−時間変換器700の概略図である。変換器700は、図1の画素100において使用されてもよい(変換器107を見られたい)。
図7に図示されるとおり、変換器700は、キャパシタC1と、スイッチS1と、比較器(基準電圧Vrefを有する)とを含んでもよい。これらの構成要素は、光信号変換器(図示せず)の第1の出力に接続されてもよい。したがって、スイッチS1が開かれる場合には何時でも、キャパシタC1は、第1の出力からの電流により充電される。C1にかかる電圧がVrefに達すると、比較器は完了信号を生成してもよい。
図7にさらに図示されるとおり、ハンドシェイク(handshake)および状態論理(すなわち、変換器700の論理回路)が、検出器からのトリガ信号を受信するとスイッチS1を開いてもよい。加えて、ハンドシェイクおよび状態論理は、制御信号を検出器に送信して、トリガ信号の受信を確認してもよい。図7にさらに図示されるとおり、ハンドシェイクおよび状態論理は、トリガ信号および比較器からの完了信号を、Reqバスを介して読み出し回路(図示せず)に送信してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドシェイクおよび状態論理はまた、読み出し回路からの肯定応答信号を、Ackバスを介して受信してもよい。図示されてはいないが、ハンドシェイクおよび状態論理はまた、(例えば、トリガ信号の受信前または受信時に)S1を閉じてキャパシタC1を放電し、光−時間変換に備えてもよい。
図7には図示されてはいないが、ハンドシェイクおよび状態論理は、光−時間変換全体を通してVrefを変化させてもよい。したがって、複数の完了時間が得られてReqバスを介して出力される場合がある。上で説明したとおり、複数の測定値の使用により、平滑化および/または誤差補正が可能になる場合がある。
したがって、光−時間変換器700は、受光素子に入射する光の強度を、以下の式7に従う時間にエンコードしてもよい。
Figure 2021522730
式7
式7の例では、tintは光強度を時間にエンコードして得られるその時間であり、CはキャパシタC1の容量であり、Iphは受光素子により出力される電流(または光−時間変換器700により光信号変換器の第1の出力から受信される電流)であり、VstartはキャパシタC1の上側プレートに接続された一定電圧(例えば、トリガ信号の受信時)であり、そしてVrefは比較器の基準電圧である。Vstartは、以下に記載する図9A、9B、および9Cにおいて、Vpix,0として標識される。いくつかの実施形態では、Vstart(またはVpix,0)は、光−時間変換器の供給電圧(例えば、以下に記載の図8において標識されたVsup,LTC)に等しい(またはそれに由来する)ものであってもよく、そしてC1の上側プレート(およびS1の上側端子)に常時接続されている。
図8は、別の代表的な光−時間変換器800の概略図である。変換器800は、図1の画素100の変換器700に加えて、またはその代わりに使用されてもよい。
図8に図示されるとおり、変換器800は、キャパシタC1と、スイッチS1と、比較器(基準電圧Vrefを有するもの)とを含んでもよい。図7の変換器700と同様に、これらの構成要素は、光信号変換器(図示せず)の第1の出力に接続されてもよい。したがって、スイッチS1が開かれる場合には何時でも、キャパシタC1は、第1の出力からの電流により充電される。キャパシタC1にかかる電圧がVrefに達する場合、比較器は完了信号を生成してもよい。さらに、キャパシタC1および/またはスイッチS1は、光−時間変換器800の供給電圧Vsup,LTCに接続されてもよい。
図8にさらに図示されるとおり、変換器800は、キャパシタC1の共通ノードに接続されたキャパシタC2と、スイッチS1と、比較器とを含んでもよい。キャパシタC2は、キャパシタC1との結合キャパシタとして機能してもよく、これにより異なる供給電圧の使用が可能になる。
図8にさらに図示されるとおり、ハンドシェイクおよび状態論理(すなわち、変換器800の論理回路)が、検出器からのトリガ信号を受信するとスイッチS1を開いてもよい。さらに、ハンドシェイクおよび状態論理は、制御信号を検出器に送信して、トリガ信号の受信を確認してもよい。図8にさらに図示されるとおり、ハンドシェイクおよび状態論理は、トリガ信号および比較器からの完了信号を、Reqバスを介して読み出し回路(図示せず)に送信してもよい。いくつかの実施形態では、ハンドシェイクおよび状態論理はまた、読み出し回路からの肯定応答信号を、Ackバスを介して受信してもよい。図示されてはいないが、ハンドシェイクおよび状態論理はまた、(例えば、トリガ信号の受信前または受信時に)S1を閉じてキャパシタC1を放電し、光−時間変換に備えてもよい。
図7には図示されてはいないが、ハンドシェイクおよび状態論理は、光−時間変換全体を通してVrefを変化させてもよい。したがって、複数の完了時間が得られてReqバスを介して出力される場合がある。上で説明したとおり、複数の測定値の使用により、平滑化および/または誤差補正が可能になる場合がある。
図8にさらに図示されるとおり、光−時間変換器800は、光信号変換器の第1の出力に接続されたソースと、電圧Vbiasによってバイアスされたゲートと、光信号変換器の供給電圧Vsup,PSCに接続されたドレインとを有するトランジスタMOFを含んでもよい。トランジスタMOFを組み込むことにより、光−時間変換器800は、光信号変換器の第1の出力での電圧が低下しすぎるのを防いでもよく、これは、入射光に対数比例する電圧出力を第2の出力で提供するのを光信号変換器が停止するようにして行われる。光−時間変換器800はまた、MOFと並列するスイッチS2(または、例えば、スイッチとして作用するトランジスタ)を含んでもよい。したがって、ハンドシェイクおよび状態論理は、スイッチS2をスイッチS1と同様に制御してもよい(すなわち、スイッチS2を開いて光−時間変換サイクルを開始してもよい、および/またはスイッチS2を閉じて放電し、光−時間変換サイクルに備えてもよい)。
光−時間変換器800のMOFトランジスタは、以下の式9によって制御されてもよい。
Figure 2021522730
式9
式9の例では、Vbiasは、MOFトランジスタに印加される一定のバイアス電圧であってVPRI,outに依存しており、VPRI,outは、光信号変換器の第1の出力における最小許容電圧であり、光信号変換器の出力を測定することから、またはこれをシミュレーションすることから、導出することができる。VbiasはさらにVGS,MOFに依存しており、VGS,MOFは、受光素子の最大電流出力であるIph,maxの関数であり、Iph,maxは、受光素子の測定出力から導出することができる、または受光素子の1つまたは複数の半導体パラメータに基づいて計算することができる。
いくつかの実施形態では、光信号変換器への第1の供給電圧Vsup,PSCは、光−時間変換器への第2の供給電圧Vsup,LTCと異なっていてもよい。例えば、Vsup,PSCの大きさは、Vsup,LTCの大きさよりも大きくてもよい。そのような供給電圧の違いは、例えば、ダイナミックレンジの広い処理可能な光レベルが望まれる場合に恩恵がある場合がある。いくつかの場合では、光信号変換器は、さらに充分に高いDC電圧範囲を必要とすることがあり、本明細書に開示されるとおり利得ブーストが利用される場合には、なおさらそうである。光信号変換器への要求される供給電圧は、ナノメートル半導体技術において典型的に使用される値まで下げなくてもよい。その結果、異なる半導体技術を使用して、光−時間変換器を含め、画素内回路の残りの部分に対して光信号変換器を実装してもよい。そのような手法を用い、必要に応じて異なる供給電圧を提供してもよい。
reset自体は、図5、図7、図8、図10、および図11の例を参照しつつ記載された「トリガ」信号から導出される、またはその信号(もしくは、少なくとも、上述したように、以前の検出の後に既に印加されている場合には、その解除)によって制御される。
図9Aは、図7の光−時間変換器700による、または図8の光−時間変換器800による光−時間変換の図示である。図9Aの例で図示されるとおり、光−時間変換器のキャパシタは、トリガ信号(図9AではVresetで表される)を受信すると充電(または放電)を開始する。キャパシタにかかる電圧がVrefに達する場合、完了信号が生成される(図9AのVoutで表される)。よって、光の強度(これは充電電流に比例する)は、上で説明したとおり、トリガ信号と完了信号との間の時間(図9Aのtintで表される)にエンコードされる。
図9Bは、図7の光−時間変換器700による、または図8の光−時間変換器800による、速かで順次のトリガを用いた光−時間変換の図示である。図9Bの例で図示されるとおり、光−時間変換器のキャパシタは、トリガ信号(図9BのVresetの第1のスパイクで表される)を受信すると充電(または図9Bで図示されるとおり放電)を開始する。しかしながら、光−時間変換器は、Vrefに達する前に第2のトリガ信号(図9BのVresetの第2のスパイクで表される)を受信する。したがって、光−時間変換器は、(例えば、スイッチを反転させてキャパシタを接地または他の電圧供給源に接続することによって)キャパシタを急速に放電(または充電)し、その後、(例えば、スイッチを開くことによって)再びキャパシタの充電(または放電)を開始する。キャパシタにかかる電圧がVrefに達する場合、続いて図9Aと同様に、完了信号(図9BではVoutで表される)が生成される。図9Bには図示されていないが、光−時間変換器は、2つのトリガの間に読み出し回路にキャンセル信号を送ってもよく、これは例えば、第1の測定値の時間−デジタル変換がキャンセルされるようにして行われる。例えば、いくつかの実施形態では、そのようなキャンセル信号は、第2のトリガ信号(図9BのVresetにおける第2のスパイクによって表される)から導出されてもよい。さらに、光の強度(これは充電電流に比例する)はこのようにて、キャンセル信号と完了信号との間の時間(図9Aではtintで表される)にエンコードされてもよい。
図9Cは、図7の光−時間変換器700による、または図8の光−時間変換器800による、基準電圧の変化を用いた光−時間変換の図示である。図9Cの例で図示されるとおり、光−時間変換器のキャパシタは、トリガ信号(図9CではVresetで表される)を受信すると充電(または図9Cで図示されるとおり、放電)を開始する。キャパシタにかかる電圧がVref1に達する場合、第1の完了信号(図9CではVoutの最初のスパイクで表される)が生成される。キャパシタにかかる電圧がVref2に達する場合、第2の完了信号(図9CではVoutの第2のスパイクで表される)が生成される。キャパシタにかかる電圧がVref3に達する場合、最終的な完了信号(図9CではVoutの第3のスパイクで表される)が生成される。3つの基準電圧を用いて図示されているものの、2つ、4つ、5つなどのいずれの数の基準電圧が使用されてもよい。光の強度(これは、充電電流に比例する)はこのようにして、上で説明したとおりそれらの信号(図9Cではtint1およびtint2で表される)の間の時間にエンコードされる。複数の完了信号の使用は、上で説明したとおり、信号平滑化および/または誤差補正に使用されてもよい。
図10は、図4Aの変換器400と、図5の検出器500と、図7の光−時間変換器700とを含む代表的な画像センサの概略図である。図10に図示されるとおり、変換器400は、光−時間変換器700に接続された第1の出力と、検出器500に接続された第2の出力とを有する。検出器500は、トリガ信号を光−時間変換器700に送信し、光−時間変換器は、制御信号を検出器500に送信する。最後に、光−時間変換器700は、Reqバスを介して読み出し回路(図示せず)に信号を送信するが、またAckバスを介して肯定応答信号を受信してもよい。
図11は、図4Aの変換器400と、図5の検出器500と、図8の光−時間変換器800とを含む別の代表的な画像センサの概略図である。図11に図示されるとおり、変換器400は、光−時間変換器800に接続された第1の出力と、検出器500に接続された第2の出力を有する。検出器500は、トリガ信号を光−時間変換器800に送信し、光−時間変換器は、制御信号を検出器500に送信する。最後に、光−時間変換器800は、Reqバスを介して読み出し回路(図示せず)に信号を送信するが、またAckバスを介して肯定応答信号を受信してもよい。
図12は、本開示の実施形態に従う画像センサ、例えば、図10および11の画素を含む画像センサからの出力例1220および1230と比較して、既存の画像センサからの代表的な出力1210を図示する。図12に図示されるとおり、全体画像1210は、その画像の範囲内の静的な背景のせいで本質的でない細部を、かなり含んでいる。図10または図11に図示された画像センサの出力1220は、コントラスト検出イベント(例えば、負の変化を表す黒画素および正の変化を表す白画素であり、灰色領域は作動していない画素である)として表されてもよい。したがって、図10または図11に図示された画像センサの出力を使用して、場面内の動きの白黒写真1230を発現させてもよい。写真1230は、出力1220において作動している画素からの強度レベルを使用して生成されてもよい。見てわかるとおり、出力1220および写真1230は、含まれるデータが大幅に少く、したがって、全体画像1210よりも、例えば、場面内の変化を追跡または認識するための後処理がさらに容易であり、さらに効率的である。
本開示に準拠して構築された画素の異なる部分を作製するには、光信号変換器は、ある特定の電圧範囲を必要とする場合がある一方で、画素の他の部分(例えば、光−時間変換器、検出器、または同種もの)は、異なる電圧範囲を、例えば製造の小型化および/またはスケーラビリティを実行するために、必要とする場合がある。例えば、上に考察したとおり、光信号変換器への供給電圧は、光−時間変換器への供給電圧とは異なってもよく、そしてさらに高くてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、異なる半導体技術を使用して、光信号変換器と画像センサの残りの画素内回路とをそれぞれ実装してもよい。例えば、2つの半導体プロセス(異なる基盤技術に基づいていてもよいもの、異なる最小特徴サイズを有していてもよいもの、異なる供給電圧を有していてもよいもの、または同種のもの)は、2つの回路タイプに対して別個に最適化されてもよい。これらのプロセスの結果物(すなわち、光信号変換器および残りの画素内回路)はその後、ウェーハ・ツー・ウェーハ(wafer−to−wafer)積層技術を使用して集積されてもよい。
前記は、例示を目的として提示されたものである。それは、限定列挙ではなく、開示されたとおりに正確な形態または実施形態に限定されるものでもない。明細書および開示された実施形態の実施を考慮すれば、実施形態の修正例および適合例は明らかになろう。例えば、記載された実装は、ハードウェアを含むが、本開示と整合するシステムおよび方法を、ハードウェアおよびソフトウェアを用いて実現することができる。加えて、特定の構成成分が、互いに結合されているものとして記載されているが、一方でそのような構成成分は、互いに一体化されていてもよいし、いずれの適切なやり方で分散されていてもよい。
さらに、例示的な実施形態が本明細書に記載されているが、一方でその範囲には、本開示に基づく均等な構成要素、修正、省略、(例えば、様々な実施形態にまたがる態様の)組み合わせ、適合、および/または変更を有するありとあらゆる実施形態が含まれる。特許請求の範囲に記載された構成要素は、特許請求の範囲に採用された語句に基づいて広く解釈されるものとし、本明細書に、または本出願手続き中に記載された例に限定されないものとし、これらの例は排他的でないとして解釈されるものとする。さらに、開示された方法のステップは、ステップの並び替え、および/または挿入もしくは削除を含め、いかようにしても変更することができる。
本開示の特徴および利点は、詳細な明細書から明らかであり、よって、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の趣旨および範囲内に収まるあらゆるシステムおよび方法を対象とすることが意図される。本明細書で使用されるとおり、不定冠詞「a」および「an」は、「1つまたは複数」を意味する。同様に、複数形の用語の使用は、所与の文脈においてまぎれもなくそうでない限り、必ずしも複数を意味しない。また、「および」または「または」のような単語は、具体的に指示されない限り、「および/または」を示す。さらに、多数の修正および変形が、本開示を研究することから容易に生じるので、図示および記載された厳密な構成および動作に本開示を限定することは望まれず、したがって、あらゆる適切な修正および均等物が行使されてもよく、本開示の範囲内に収まる。
他の実施形態は、本明細書および本明細書に開示された実施形態の実施を考慮すれば明らかになろう。本明細書および実施例は、例としてしか見なされないことが意図されており、開示された実施形態の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。

Claims (19)

  1. 複数の画素であって、各画素が:
    受光素子と;
    前記受光素子に接続され、前記受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を第1の出力上で供給し、前記受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を第2の出力上で供給するように適合される光信号変換器と;
    検出器であって、前記光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する前記検出器の信号が閾値を超える場合に、自律的に、そして他の画素の検出器から独立にトリガ信号を生成するように適合される検出器と;
    前記光信号変換器の第1の出力に接続され、前記受光素子上の光強度を測定して時間領域にエンコードするように適合される光−時間変換器と、
    を含む非同期時系列画像センサであって、前記光−時間変換サイクルが、前記検出器からのトリガ信号の受信に応答して、光−時間変換器によって開始される、非同期時系列画像センサ。
  2. 前記光−時間変換器が、前記光−時間変換サイクルの開始および/または前記光−時間変換サイクルの完了を、前記複数の画素の外部にある読み出しシステムに通信するように適合される、請求項1に記載の非同期時系列画像センサ。
  3. 前記前記光−時間変換器が、前記光−時間変換サイクル中に前記光信号変換器の第1の出力の電流信号によって充電されるように適合される少なくとも1つのキャパシタを含み、さらに前記光−時間変換サイクルが、前記キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したことを比較器で検出することに応答して、前記光−時間変換器によって完了される、請求項2に記載の非同期時系列画像センサ。
  4. 前記読み出しシステムが、各画素に対するアドレス情報を、それぞれの前記画素の光−光変換器から受信した前記光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と組み合わせるように適合され、好ましくは、前記画素アドレス情報と前記光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とが、前記複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって同期してタイムスタンプを付与される、請求項3に記載の非同期時系列画像センサ。
  5. 前記基準電圧が複数の基準電圧レベルの間で可変であり、随意に、前記キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達するたびに、前記基準電圧が、異なる基準電圧レベルに減少する、請求項1から4のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  6. 前記光−時間変換器が、キャパシタと並列するスイッチを開くことによって前記光−時間変換サイクルを開始するように、および/または前記スイッチを開いて前記光−時間変換サイクルを開始する前に、前記スイッチを閉じて前記キャパシタを放電するように適合される、請求項1から5のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  7. 前記光−時間変換器が、前記検出器からのトリガ信号の受信に応答して、リセット信号を前記検出器に送信するように適合される、請求項1から6のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  8. 前記光−時間変換器が、現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号が受信される場合に、リセットして新しい光−時間変換サイクルを開始するように適合される、請求項1から7のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  9. 前記光信号変換器への第1の供給電圧が、前記光−時間変換器への第2の供給電圧とは異なる、請求項1から8のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  10. 前記光信号変換器が利得ブースト光信号変換器である、請求項1から9のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センサ。
  11. 前記光−時間変換器が:
    並列して前記光信号変換器の第1の出力に接続されたキャパシタおよびスイッチと;
    前記第1の出力に接続された比較器と;
    前記比較器と前記検出器に接続された論理回路であって、前記検出器からのトリガ信号の受信に応答して、前記スイッチを開くことにより、前記光−時間変換サイクルを開始するように、前記キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したことを前記比較器が検出したことに応答して、前記光−時間変換サイクルを完了するように、そして前記光−時間変換サイクルの開始および完了を、前記画像センサの外部にある読み出しシステムに通信するように適合された論理回路と、
    を含む、請求項1に記載の非同期時系列画像センサであって、
    前記キャパシタが、前記光信号変換器の第1の出力の電流信号によって光−時間変換サイクル中に充電されるように適合される、非同期時系列画像センサ。
  12. 前記光信号変換器への第1の供給電圧が、前記キャパシタ、前記スイッチ、および前記比較器への第2の供給電圧とは異なる、請求項11に記載の非同期時系列画像センサ。
  13. 複数の画素であって、各画素が、受光素子と、前記受光素子に接続された光信号変換器と、検出器と、前記光信号変換器に接続された光−時間変換器とを含む複数の画素を用いる、非同期時系列画像センシングを提供する方法であって:
    前記受光素子に入射する光の強度に比例する電流信号を前記光信号変換器の第1の出力で供給することと;
    前記受光素子に入射する光の強度の対数となる電圧信号を前記光信号変換器の第2の出力で供給することと;
    前記光信号変換器の第2の出力の電圧信号に比例する前記検出器の信号が閾値を超える場合に、前記検出器を用いて、自律的に、そして他の画素の検出器とは独立にトリガ信号を生成することと;
    前記光−時間変換器を用いて、前記受光素子上での光強度を時間経過情報にエンコードすることであって、前記時間経過情報が、前記光−時間変換サイクルの開始時間と前記光−時間変換サイクルの完了時間とを含むことと、
    を含み、
    前記光−時間変換サイクルが、前記検出器からのトリガ信号の受信に応答して、前記光−時間変換器によって開始される方法。
  14. 前記光−時間変換器を用いて、前記光−時間変換サイクルの開始時間を、前記複数の画素の外部にある読み出しシステムに通信することと;
    前記光−時間変換器を用いて、前記光−時間変換サイクルの完了時間を前記読み出しシステムにさらに通信することと、
    をさらに含む、請求項13に記載の非同期時系列画像センシング方法。
  15. 前記光−時間変換サイクル中に、前記光信号変換器の第1の出力の電流信号を用いてキャパシタを充電することと;
    前記キャパシタにかかる電圧が基準電圧に達したと判断される場合に、比較器を用いて、前記光−時間変換サイクルの完了時間を検出することと;
    前記読み出しシステムにおいて、各画素に対するアドレス情報を、前記それぞれの画素の光−時間変換器から受信した光−時間変換サイクルの開始および完了の情報と好ましくは組み合せることと;
    前記複数の画素の外部にあるデジタル処理システムによって、前記画素アドレス情報と前記光−時間変換サイクルの開始および完了の情報とを好ましくは同期させタイムスタンプを付与することと、
    をさらに含む、請求項13または14に記載の非同期時系列画像センシング方法。
  16. 前記基準電圧を複数の基準電圧レベルの間で変化させ、随意に、前記キャパシタにかかる電圧が前記基準電圧に達するたびに、前記基準電圧をさらに低い基準電圧レベルに減少させることをさらに含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センシング方法。
  17. キャパシタと並列するスイッチを開いて、前記光−時間変換サイクルを開始すること、および好ましくは、前記スイッチを開いて前記光−時間変換サイクルを開始する前に、前記スイッチを閉じて前記キャパシタを放電することをさらに含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センシング方法。
  18. 前記検出器からのトリガ信号の受信に応答してリセット信号を前記検出器に送信すること
    をさらに含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の非同期時系列画像センシング方法。
  19. 現在の光−時間変換サイクルの完了前に別のトリガ信号を受信する場合に、リセットして新たな光−時間変換サイクルを開始することと;
    前記複数の画素の外部にある読み出しシステムにキャンセル信号を送信することと、
    を含む、請求項13から18のいずれかの非同期時系列画像センシング方法。
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