JP2021519796A - 2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンの合成のためのプロセス - Google Patents

2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンの合成のためのプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの合成のための、プロセス及び合成中間体を提供し、これらはCdc7キナーゼ阻害剤であり、細胞増殖の障害、特にがん、及びCdc7活性に関連する他の障害の治療に有用である。【選択図】なし

Description

本発明は、化合物2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせの合成のためのプロセスに関し、化合物(XI)は以下の構造を有する。
Figure 2021519796
米国特許第8,722,660B2号は、Cdc7の有効な阻害剤である化合物を開示している。これらの化合物は、インビトロ及びインビボでCdc7キナーゼ活性を阻害するのに有用であり、細胞増殖の障害、特にがんの治療に有用である。
米国特許第8,722,660B2号はさらに、これらの化合物を含有する医薬組成物、及びがんなどの増殖性疾患を含む、Cdc7キナーゼに関連する疾患、障害、もしくは状態の治療または療法のための方法を開示している。
PCT公開WO2017/172565号は、化合物2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物及び/またはその互変異性体の結晶形態を開示している。
化合物XIの効率的な化学合成は、そのキラル中心が酸性及び塩基性条件下で容易にエピマー化されるため、困難である。したがって、上流でのキラル誘導またはキラル分割は効果的ではない。ラセミ化合物を分割するキラルカラムクロマトグラフィー分割またはジアステレオマー塩分割法は、一般にキラル化合物を得るために使用されるが、著しく無駄が生じる。したがって、化合物XIを調製するためのより効率的な化学プロセスが強く必要とされている。
一態様では、化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(VIII)として表される
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル中心を変換して、化合物(XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含むプロセスが本明細書で説明される。
別の態様では、化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、ホルムアミド及び塩基を含む混合物を用いて処理して、化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含むプロセスが本明細書で説明される。
別の態様では、化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(XXI)として表される化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護して(式中、PGはアミン保護基である)、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、第2の反応混合物を形成することと、を含むプロセスが本明細書で説明される。
別の態様では、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(XXI)として表される化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護することであって、式中、PGがアミン保護基である、脱保護することと、
第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2の反応混合物を形成することと、
第2の反応混合物に塩基を添加して、第3の反応混合物を形成することと、を含むプロセスが本明細書で説明される。
別の態様では、化合物(IV)として表されるメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させることを含むプロセスが提供される。
(+)DBTA・HOを使用する実施例3の動的分割研究の概要である。
スキーム1:化合物(X)の合成
Figure 2021519796
スキーム2:化合物(I)の合成
Figure 2021519796
本明細書で使用される場合、hemi−、mono−などの接頭辞によって修飾されていない場合、「水和物(hydrate)」または「水和物(a hydrate)」または「水和物(the hydrate)」という用語は、溶媒分子が、定義された化学量論的な量で存在するHOである溶媒和物を集合的に指し、これには、例えば、半水和物、一水和物、二水和物、及び三水和物が含まれる。「半水和物」という用語は、化合物2モルあたり1モルのHOを含む水和物を指す。「一水和物」という用語は、化合物1モルあたり1モルのHOを含む水和物を指す。
本明細書で使用される場合、「その互変異性体」などの語句はすべて、本明細書で開示される化合物のすべての互変異性形態を意味すると理解される。非限定的な例として、化合物XIの互変異性化は、化合物XIのピラゾール基及びピリミジノン基において起こり得る。化合物XIにおいて起こり得る互変異性化の特定の非限定的な例としては、以下が挙げられる。
Figure 2021519796
互変異性体の異性体構造の特定の非限定的な例としては、
Figure 2021519796
2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、及び
Figure 2021519796
2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「動的分割」または「DR」という用語は、ラセミ化合物を所望のエナンチオピュア化合物に変換できるように、(R)及び(S)エナンチオマーが反応プロセス全体を通して相互変換できる、キラル分割の種類を指す。
本明細書中の「動的分割促進剤」または「DR促進剤」の例としては、第3級アミン、脂肪族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸などのキラル中心をラセミ化し得る試薬が挙げられる。本明細書中の第3級アミンには、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)が含まれる。本明細書中の脂肪族カルボン酸には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及びトリフルオロ酢酸が含まれる。本明細書中の芳香族カルボン酸には、安息香酸が含まれる。一実施形態では、DR促進剤は酢酸である。
本明細書中のキラル酸の例としては、式XIIa、XIIb、XIIIa、XIIIb、XIVa、及びXIVbの化合物:
Figure 2021519796
またはそれらの水和物が挙げられ、
式中、環A、環A’、環B、及び環Cは、各々独立して、i)芳香族炭化水素環(例えば、ベンゼン環)、またはii)芳香族複素環であり、
式中、R、R、R、及びRは、各々独立して、C1−4アルキルである。環Aは、例えば、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Bは、例えば、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基であり、
環Cは、例えば、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である。
本明細書中のキラル酸の他の例としては、式XIIc、XIId、XIIIc、XIIId、XIVc、及びXIVdの化合物:
Figure 2021519796
またはそれらの水和物が挙げられ、
式中、環A、環A’、環B、及び環Cは、各々独立して、i)6員の芳香族炭化水素環(例えば、ベンゼン環)、またはii)5員もしくは6員の窒素含有芳香族複素環(例えば、ピリジン環、ピリミジン環)であり、
環Aは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Bは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基であり、
環Cは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である。
本明細書中のキラル酸のさらなる例としては、式XII、XIII、及びXIVの化合物:
Figure 2021519796
またはそれらの水和物が挙げられ、
式中、環Aは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Bは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基であり、
環Cは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である。一実施形態では、キラル酸は、
Figure 2021519796
またはそれらの水和物から選択され、
式中、環Aは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Bは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Cは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2または3つの置換基で任意選択的に置換される。
別の実施形態では、キラル酸は、
Figure 2021519796
またはそれらの水和物から選択され得る。
一実施形態では、キラル酸は、
Figure 2021519796
またはその水和物である。
本明細書中の「C1−4アルキル基」の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルが挙げられる。一実施形態では、C1−4アルキル基はメチルである。
本明細書中の「C1−4アルコキシ基」の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、及びtert−ブトキシが挙げられる。一実施形態では、C1−4アルコキシ基はメトキシである。
特に指定されない限り、本明細書中の「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を意味する。一実施形態では、ハロゲン原子は塩素原子である。
本明細書の動的分割は、溶媒の存在下で実施し得る。本明細書中の「溶媒」の例としては、C1−6脂肪族アルコールが挙げられる。本明細書中の「C1−6脂肪族アルコール」の例としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−プロパン−1−オール、ブタン−2−オール、2−メチル−プロパン−2−オール、1−ペンタノール、3−メチル−ブタン−1−オール、1−ヘキサノール、2−メトキシ−エタノール、2−エトキシ−エタノール、2−ブトキシ−エタノール、2−(2−メトキシ−エトキシ)−エタノール、2−(2−エトキシ−エトキシ)−エタノール)が挙げられる。一実施形態では、溶媒は1−ブタノールである。別の実施形態では、溶媒は2−ブタノールである。別の実施形態では、溶媒はトルエンである。別の実施形態では、溶媒は水である。別の実施形態では、溶媒はヘプタンである。別の実施形態では、溶媒はアセトニトリルである。別の実施形態では、溶媒はテトラヒドロフランである。別の実施形態では、溶媒は酢酸エチルである。
本明細書中の「塩基」の例としては、アルカリ金属塩基、アルカリ土類金属塩基、有機アミン塩基、または無機アミン塩基が挙げられる。アルカリ金属塩基及びアルカリ土類金属塩基の例としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化ナトリウム、リチウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、及びナトリウムtert−ブトキシドが挙げられるが、これらに限定されない。
他のアルカリ金属塩基の例としては、炭酸セシウム及び水酸化セシウムが挙げられるが、これらに限定されない。
有機アミン塩基の例としては、トリアルキルアミン、環状アミン、ピリジン、及び置換ピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。これらの例としては、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ピリジン、コリジン、2,6−ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン、ジ−tertブチルピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、テトラメチルグアニジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。
他の有機アミン塩基の例としては、1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、トリブチルアミン、及びトリプロピルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。無機アミン塩基の例としては、アンモニアが挙げられるが、これに限定されない。
本明細書中の「極性溶媒」の例としては、アセトニトリル、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール等)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン(DE)等)、及びアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリジン(NMP)等)が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、極性溶媒は、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)である。
本明細書で使用する場合、「アミン保護基」という用語は、i)基質のアミン官能基と反応して、保護基質を形成する、ii)保護基質が供される反応条件に対して安定である、及びiii)保護基質から取り外し可能であり、基質中に存在する他の官能基と互換性のある条件下でアミンを遊離させる、化学基を指す。
本明細書のプロセス及び化合物における使用に好適なアミン保護基は、当業者に既知である。そのような保護基の化学的性質、それらの導入及びそれらの除去のための方法は、例えば、P.G.M.Wuts,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(第5版),John Wiley&Sons,NJ(2014)に見出すことができ、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
アミン保護基の例としては、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、ベンゾイル、C7−10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルカルボニル)、C7−14アラルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル)、C7−10アラルキル(例えば、ベンジル、p−メトキシベンジル)、トリチル、フタロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリル)、C2−6アルケニル(例えば、1−アリル)などが挙げられる。これらの基は、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、C1−6アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ)、ニトロなどから選択される1〜3つの置換基で任意選択的に置換される。
一実施形態では、アミン保護基はp−メトキシベンジルである。
本明細書中の「強酸」の例としては、鉱酸、有機酸、及び酸性イオン交換樹脂が挙げられる。鉱酸の例としては、過塩素酸、臭化水素、塩化水素、硫酸、硝酸、及びリン酸が挙げられるが、これらに限定されない。有機酸の例としては、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、またはトリフルオロ酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。酸性イオン交換樹脂の例としては、Amberlyst(登録商標)15(H)またはDowex(登録商標)50WX2が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、強酸はメタンスルホン酸である。
本明細書の化合物及びプロセスは、概して上記に説明されたものを含み、以下に示されるプロセス及び化合物の発明を実施するための形態によってさらに説明される。本明細書で使用される用語は、特に指示されない限り、以下に定義される意味が与えられるものとする。
本明細書で使用される場合、「置換される」という用語は、指定の部分の水素ラジカルが、特定の置換基のラジカルで置換されることを意味するが、ただし、置換が、安定なまたは化学的に実現可能な化合物をもたらすことを条件とする。
本明細書で使用される場合、「を含む(comprising)」という用語は、「を含む(including)が、これに限定されない」を意味する。
本明細書で使用される場合、本明細書の式中の「*」という記号は、キラル中心を意味する。しかしながら、この記号を有さない原子もまた、キラル中心であり得る。
ジアステレオマー純度及びエナンチオマー純度を決定するための方法は、当該技術分野において周知である。ジアステレオマー純度は、化合物とそのジアステレオマーとを定量的に区別することが可能なあらゆる分析方法によって判定することができる。好適な分析方法の例としては、核磁気共鳴分光法(NMR)、ガスクロマトグラフィー(GC)、及び高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が挙げられるが、これらに限定されない。同様に、エナンチオマー純度は、化合物とそのエナンチオマーとを定量的に区別することが可能な任意の分析方法によって決定することができる。好適な分析方法の例としては、キラルカラム充填剤を使用するGCまたはHPLCが挙げられるが、これらに限定されない。エナンチオマーはまた、光学的に濃縮された誘導体化剤、例えば、モッシャー試薬を用いて最初に誘導体化された場合、アキラルカラム充填剤を使用するGCまたはHPLCによって区別可能であり得る。同様に、エナンチオマーはまた、光学的に濃縮された誘導体化剤を用いて最初に誘導体化された場合、NMRによって区別可能であり得る。
一実施形態では、化合物XIの塩は、好ましくは薬理学的に許容される塩であり、その例としては、無機塩基を含む塩、有機塩基を含む塩、無機酸を含む塩、有機酸を含む塩、及び塩基性または酸性アミノ酸を含む塩が挙げられる。
無機塩基を含む塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩、及びアンモニウム塩が挙げられる。有機塩基を含む塩の例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン]、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン、またはN,N−ジベンジルエチレンジアミンを含む塩が挙げられる。無機酸を含む塩の例としては、塩化水素、臭化水素、硝酸、硫酸、またはリン酸を含む塩が挙げられる。有機酸を含む塩の例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、またはp−トルエンスルホン酸を含む塩が挙げられる。有機酸を含む塩の例としては、前述の化合物(XII)、(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXIa)、(XXII)、またはそれらの水和物を含む塩も挙げられる。さらに、有機酸を含む塩の例としては、前述の化合物(XIIa)、(XIIb)、(XIIc)、(XIId)、(XIIIa)、(XIIIb)、(XIIIc)、(XIIId)、(XIVa)、(XIVb)、(XIVc)、(XIVd)、またはそれらの塩を含む塩も挙げられる。塩基性アミノ酸を含む塩の例としては、アルギニン、リジン、またはオルニチンを含む塩が挙げられる。酸性アミノ酸を含む塩の例としては、アスパラギン酸またはグルタミン酸を含む塩が挙げられる。
本明細書のプロセス及び化合物は、発明を実施するための形態及び以下に示される例示的な実施例によってさらに説明される。具体的には、本発明は以下の[1]〜[118]を提供する。
[1]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(VIII)として表される
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル中心を変換して、化合物(XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含む、プロセス。
[1’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの組み合わせである、[1]に記載のプロセス。
[2]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせのキラル中心の変換が、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1Hピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む第1の反応混合物を、動的分割促進剤及び溶媒を含む組成物とともに、約50℃〜約90℃の範囲の温度(例えば、約80℃〜約90℃)まで加熱することと、
第1の反応混合物に、溶媒中の(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物を添加して、(+)DBTA溶液を形成することと、
約50℃〜約90℃の範囲の温度(例えば、約80℃〜約90℃)で(+)DBTA溶液に追加の溶媒を添加して、第2の反応混合物を生成することと、
第2の反応混合物を、約50℃〜約90℃の範囲の温度(例えば、約80℃〜約90℃)で少なくとも3時間撹拌することと、
第2の反応混合物の温度を約50℃〜約90℃の範囲(例えば、約80℃〜約90℃)に維持しながら、第2の反応混合物に酢酸エチルを添加して、第3の反応混合物を形成することと、
第3の反応混合物を、約50℃〜約90℃の範囲の温度(例えば、約80℃〜約90℃)で少なくとも1時間撹拌することと、
第3の反応混合物を少なくとも約1時間撹拌しながら、第3の反応混合物を約20℃〜約30℃の範囲の温度まで冷却することと、
第3の反応混合物中の得られた固形分を濾過により収集することと、
固形分を少なくとも酢酸エチルで洗浄することと、
洗浄された固形分を乾燥して、(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)を得ることと、
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)を、アセトン及び水の混合物中に約0℃〜約10℃の範囲の温度で溶解することと、
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)が溶解している第1の得られた溶液に、水酸化アンモニウム水溶液を添加して、第2の得られた溶液を形成することと、
第2の得られた溶液を撹拌し、温度を約0℃〜約10℃の範囲に少なくとも1時間維持することと、
撹拌された第2の得られた溶液にアセトンを添加し、温度を約0℃〜約10℃の範囲に維持することと、
アセトンを含む第2の得られた溶液を、約20℃〜約30℃の範囲の温度で少なくとも1時間撹拌することと、
撹拌された第2の得られた溶液から第2の固形分を濾過により収集することと、
第2の固形分を水で洗浄することと、
水で洗浄された第2の固形分をアセトンで洗浄して、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを得ることと、を含む、[1]に記載のプロセス。
[3]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせのキラル中心の変換が、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む第1の反応混合物を、動的分割促進剤、第1の溶媒、及び(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物を含む組成物とともに、約80℃の温度まで加熱することと、
第1の反応混合物に、第2の溶媒中の(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物を約85℃〜約90℃の範囲の温度で添加して、第2の反応混合物を形成することと、
第2の反応混合物を約90℃の温度で約8時間撹拌することと、
撹拌された第2の反応混合物を少なくとも1時間撹拌しながら室温まで冷却することと、
撹拌された第2反応混合物から固形分を濾過により収集することと、
固形分を少なくとも酢酸エチルで洗浄することと、
洗浄された固形分を乾燥して、2−((2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸を得ることと、
2−((2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸をジメチルスルホキシド中に溶解することと、
得られたジメチルスルホキシド溶液に、水酸化アンモニウムを含む水溶液を添加して、第3の反応混合物を形成することと、
第3の反応混合物を約50℃の温度まで加熱することと、
約50℃の温度に加熱された第3の反応混合物に、水及びアセトンを含む混合物を添加して、第4の反応混合物を形成することと、
第4の反応混合物を約2時間撹拌しながら室温まで冷却することと、
冷却された第4の反応混合物から第2の固形分を濾過により収集することと、
第2の固形分を少なくとも水及びアセトンで洗浄することと、
洗浄された第2の固形分をアセトンで洗浄して、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物、その互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを得ることと、を含む、[1]に記載のプロセス。
[4]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせのキラル中心の変換が、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1Hピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、動的分割促進剤の存在下でキラル酸を用いて処理して、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を生成することを含む、[1]に記載のプロセス。
[5]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせのキラル中心の変換が、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1Hピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、キラル酸を用いて、動的分割促進剤の存在下で処理して、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を生成することを含む、[4]に記載のプロセス。
[6]キラル酸が、
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Aは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Bは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である)、及び
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Cは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である)からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、[4]に記載のプロセス。
[6’]キラル酸が、
Figure 2021519796
またはそれらの水和物からなる群から選択される少なくとも1つの酸であり、式中、環A、環A’、環B、及び環Cは、各々独立して、i)任意選択的に置換された芳香族炭化水素環(例えば、ベンゼン環)、またはii)任意選択的に置換された芳香族複素環であり、
式中、R、R、R、及びRは、各々独立して、C1−4アルキルである、[4]に記載のプロセス。
[6’’]キラル酸が、
Figure 2021519796
またはそれらの水和物からなる群から選択される少なくとも1つの酸であり、
式中、環A、環A’、環B、及び環Cは、各々独立して、i)6員の芳香族炭化水素環(例えば、ベンゼン環)、またはii)5員もしくは6員の窒素含有芳香族複素環(例えば、ピリジン環、ピリミジン環)であり、
環Aは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
環Bは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基であり、
環Cは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である、[4]に記載のプロセス。
[7]キラル酸が、
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Aは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Bは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、及び
Figure 2021519796
またはその水和物(式中、環Cは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、[4]に記載のプロセス。
[8]キラル酸が、
Figure 2021519796
またはその水和物、
Figure 2021519796
またはその水和物、
Figure 2021519796
またはその水和物、
Figure 2021519796
またはその水和物、
Figure 2021519796
またはその水和物、及び
Figure 2021519796
またはその水和物からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、[4]に記載のプロセス。
[9]動的分割促進剤が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、またはジアザビシクロウンデセンを含む、[4]に記載のプロセス。
[10]動的分割促進剤が酢酸を含む、[4]に記載のプロセス。
[11]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、動的分割促進剤の存在下でキラル酸を用いて処理することが、溶媒の存在下で実施される、[4]に記載のプロセス。
[12]溶媒が、水、トルエン、ヘプタン、テトラヒドロフラン、C1−6脂肪族アルコール、及び酢酸エチルからなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、[11]に記載のプロセス。
[13]溶媒が、1−ブタノールを含む、[11]に記載のプロセス。
[14]溶媒が、2−ブタノールを含む、[11]に記載のプロセス。
[15]2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせに変換することをさらに含む、[1]に記載のプロセス。
[15’]2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせに変換することをさらに含む、[15]に記載のプロセス。
[16]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル酸塩を調製するためのプロセスであって、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、動的分割促進剤中のキラル酸と反応させて、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物(XI))、またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせのキラル酸塩を生成することを含む、プロセス。
[17]プロセスが、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む第1の反応混合物を、動的分割促進剤及び第1の溶媒とともに、約75℃〜約95℃の範囲の温度まで加熱することをさらに含む、[16]に記載のプロセス。
[18]第1の反応混合物が、約80℃〜約90℃の範囲の温度まで加熱される、[17]に記載のプロセス。
[19]第1の反応混合物に、第2の溶媒中に溶解したキラル酸を添加して、第2の反応混合物を形成することをさらに含む、[17]に記載のプロセス。
[20]第2の反応混合物が、約75℃〜約95℃の範囲の温度で少なくとも3時間撹拌される、[19]に記載のプロセス。
[21]第2の反応混合物が、約80℃〜約90℃の範囲の温度で撹拌される、[20]に記載のプロセス。
[22]第2の反応混合物が、約3時間〜約6時間の期間、約3時間〜約12時間の期間、及び約3時間〜約24時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[20]に記載のプロセス。
[23]プロセスが、第2の反応混合物に追加の溶媒を添加することをさらに含み、追加の溶媒及び第2の反応混合物が同じ温度を有する、[19]に記載のプロセス。
[24]第2の反応混合物の温度を約30℃〜約95℃の範囲に維持しながら、第2の反応混合物に酢酸エチルを添加することをさらに含む、[23]に記載のプロセス。
[25]温度が、約30℃〜約90℃の範囲、約60℃〜約90℃の範囲、及び約80℃〜約90℃の範囲からなる群から選択される範囲内である、[24]に記載のプロセス。
[26]第2の反応混合物が、約90℃の温度で約8時間撹拌される、[19]に記載のプロセス。
[26’]第2の反応混合物が、約84℃の温度で約27時間撹拌される、[19]に記載のプロセス。
[26’’]第2の反応混合物が、約75℃〜約92℃の範囲、約82℃〜約92℃の範囲、約82℃〜約86℃の範囲、及び約84℃の温度からなる群から選択される温度で撹拌される、[19]に記載のプロセス。
[27]第2の反応混合物を室温まで冷却することをさらに含む、[19]に記載のプロセス。
[28]冷却された第2の反応混合物が、室温で少なくとも1時間撹拌される、[27]に記載のプロセス。
[29]冷却された第2の反応混合物が、約1時間、約3時間、及び約5時間からなる群から選択される期間にわたって室温で撹拌される、[28]に記載のプロセス。
[30]固形分を濾過により収集することをさらに含む、[27]に記載のプロセス。
[31]固形分を少なくとも酢酸エチルで洗浄することをさらに含む、[30]に記載のプロセス。
[32]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンを、塩基を用いて処理することを含む、プロセス。
[32’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[32]に記載のプロセス。
[33]塩基が水酸化アンモニウム水溶液を含み、キラル酸塩を塩基を用いて処理することが、約35℃以下の範囲の温度でジメチルスルホキシド及び水中に溶解した化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩に、塩基とジメチルスルホキシド及び水中に溶解したキラル酸塩との反応混合物が8.5〜9.0の範囲のpHを有するまで塩基を添加することを含む、[32]または[32’]に記載のプロセス。
[34]温度が、約25℃、約30℃、及び約35℃からなる群から選択される、[33]に記載のプロセス。
[35]反応混合物を約50℃まで加熱することをさらに含む、[33]に記載のプロセス。
[36]約50℃で反応混合物にアセトン及び水を添加することをさらに含む、[35]に記載のプロセス。
[37]化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、ホルムアミド及び塩基を含む混合物を用いて処理して、化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含む、プロセス。
[38]塩基が、カリウムtert−ブトキシドを含む、[37]に記載のプロセス。
[39]混合物が、極性溶媒をさらに含む、[37]に記載のプロセス。
[40]極性溶媒が、N,N−ジメチルアセトアミドを含む、[39]に記載のプロセス。
[41]化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくはその互変異性体、またはそれらの組み合わせを、ホルムアミド及び塩基とともに含む反応混合物を、約25℃〜約70℃の範囲の温度まで少なくとも1時間加熱することをさらに含む、[37]に記載のプロセス。
[42]反応混合物が、約1時間、約8時間、約16時間、及び約24時間からなる群から選択される期間にわたって加熱される、[41]に記載のプロセス。
[43]反応混合物が、約25℃〜約70℃の範囲、約45℃〜約70℃の範囲、及び約70℃の温度からなる群から選択される温度まで加熱される、[41]に記載のプロセス。
[44]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせから調製することをさらに含む、[37]に記載のプロセス。
[44’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[44]に記載のプロセス。
[44’’]
化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
(i)化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、
化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、ホルムアミド及び塩基を含む混合物を用いて処理することによって調製して、化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、
(ii)化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、
(i)で得られた化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを脱保護することによって調製することと、
(iii)(ii)で得られた化合物(VIII)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル中心を変換して、化合物(XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、を含む、プロセス。
[45]化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(XXI)として表される化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護して(式中、PGはアミン保護基である)、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、第2の反応混合物を形成することと、を含む、プロセス。
[46]化合物(XXI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの脱保護が、第1の反応混合物に強酸を添加することを含む、[45]に記載のプロセス。
[47]強酸が、メタンスルホン酸を含む、[46]に記載のプロセス。
[48]アミン保護基が、p−メトキシベンジルである、[45]に記載のプロセス。
[49]化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(XXI)として表される化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護することであって、式中、PGがアミン保護基である、脱保護することと、
第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2の反応混合物を形成することと、
第2の反応混合物に塩基を添加して、第3の反応混合物を形成することと、を含む、プロセス。
[50]化合物(XXI)の脱保護が、第1の反応混合物に強酸を添加することを含む、[49]に記載のプロセス。
[51]強酸が、メタンスルホン酸を含む、[50]に記載のプロセス。
[52]アミン保護基が、p−メトキシベンジルである、[49]に記載のプロセス。
[53]化合物(XXI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの脱保護が、酢酸中に溶解した化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン:
Figure 2021519796
の混合物にメタンスルホン酸及びアニソールを添加することによって、第1の反応混合物を形成することを含む、[49]に記載のプロセス。
[54]メタンスルホン酸及びアニソールが、約60℃以下の範囲の温度で添加される、[53]に記載のプロセス。
[55]メタンスルホン酸及びアニソールが、約20℃〜約60℃の範囲、及び約40℃〜約60℃の範囲からなる群から選択される範囲の温度で添加される、[54]に記載のプロセス。
[56]反応混合物を、約85℃〜約115℃の範囲、約95℃〜約115℃の範囲、及び約105℃〜約115℃の範囲からなる群から選択される範囲の温度で撹拌することをさらに含む、[53]に記載のプロセス。
[57]反応混合物が、約2〜約8時間の期間、及び約2〜約4時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[53]に記載のプロセス。
[58]第1の反応混合物が、約85℃〜約115℃の範囲の温度で少なくとも2時間撹拌される、[53]に記載のプロセス。
[59]化合物(XXI)の脱保護が、第1の反応混合物を約20℃〜約60℃の範囲の温度まで冷却することをさらに含む、[53]に記載のプロセス。
[60]第1の反応混合物が、約20℃〜約65℃の範囲、約30℃〜約60℃の範囲、及び約40℃〜約60℃の範囲からなる群から選択される範囲の温度まで冷却される、[59]に記載のプロセス。
[61]第1の反応混合物を塩化水素を用いて処理することが、約20℃〜約60℃の範囲の温度で、第1の反応混合物にアセトニトリル、エタノール、及び濃塩酸を連続的に添加して、第2の反応混合物を形成することを含む、[49]に記載のプロセス。
[62]温度が、約30℃〜約60℃の範囲、及び約40℃〜約60℃の範囲からなる群から選択される範囲内である、[61]に記載のプロセス。
[63]第2の反応混合物が、約30℃〜約60℃の範囲、及び約45℃〜約55℃の範囲からなる群から選択される範囲の温度で撹拌されることをさらに含む、[61]に記載のプロセス。
[64]第2の反応混合物が、約30℃〜約60℃の範囲の温度で少なくとも30分間撹拌される、[63]に記載のプロセス。
[65]第2の反応混合物を、約0℃〜約30℃の範囲の温度まで冷却することをさらに含む、[61]に記載のプロセス。
[66]冷却された第2の反応混合物が、約1〜約2時間の期間、約1〜約8時間の期間、及び約1〜約24時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[65]に記載のプロセス。
[67]冷却された第2の反応混合物を、少なくとも1時間撹拌することをさらに含む、[65]に記載のプロセス。
[68]第1の反応混合物を塩化水素を用いて処理することが、濃塩酸を約50℃の温度で添加することを含む、[61]に記載のプロセス。
[69]第2の反応混合物を、約1時間で室温まで冷却することをさらに含む、[68]に記載のプロセス。
[70]冷却された第2の反応混合物が、少なくとも1時間撹拌される、[69]に記載のプロセス。
[71]冷却された第2の反応混合物が、約1時間の期間、約8時間の期間、約16時間の期間、及び約24時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[70]に記載のプロセス。
[72]塩基が、炭酸カリウム溶液を含む、[49]に記載のプロセス。
[73]第3の反応混合物が、約20℃〜約85℃の範囲の温度で少なくとも1時間撹拌される、[49]に記載のプロセス。
[74]温度が、約20℃〜約85℃の範囲、約50℃〜約85℃の範囲、及び約75℃〜約85℃の範囲からなる群から選択される範囲内である、[73]に記載のプロセス。
[75]第3の反応混合物が、約1〜約2時間の期間、約1〜約8時間の期間、及び約1〜約24時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[73]に記載のプロセス。
[75’]
化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
(i’)化合物(XXI)として表される化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護することであって、式中、PGがアミン保護基である、脱保護することと、
第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
Figure 2021519796
またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2の反応混合物を形成することと、
第2の反応混合物に塩基を添加して、第3の反応混合物を形成することと、
(ii’)(i’)の結果として得られた化合物(VIII)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル中心を変換して、化合物(XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、を含む、プロセス。
[76]化合物(IV)として表されるメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させることを含む、プロセス。
[77]化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、p−トルエンスルホン酸無水物またはトリフルオロメタンスルホン酸無水物、及び第1の塩基を用いて、約25℃未満の温度で処理して、第1の反応混合物を形成することをさらに含み、第1の塩基が、トリエチルアミンを含む、[76]に記載のプロセス。
[78]
化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、p−トルエンスルホン酸無水物及び第1の塩基を用いて、約25℃未満で処理して、第1の反応混合物を形成することをさらに含み、第1の塩基が、トリエチルアミンを含む、[76]に記載のプロセス。
[79]第1の反応混合物が、少なくとも1時間撹拌される、[77]に記載のプロセス。
[80]第1の反応混合物が、約1時間の期間、約8時間の期間、約16時間の期間、及び約24時間の期間からなる群から選択される期間にわたって撹拌される、[79]に記載のプロセス。
[81]第2の塩基を、化合物(I)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの処理においてさらに添加して(ここで、第2の塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化リチウムを含む)、第2の反応混合物を形成する、[77]に記載のプロセス。
[82]第2の塩基が、水酸化カリウムを含む、[81]に記載のプロセス。
[83]第2の反応混合物が、約1〜約24時間の期間にわたって撹拌される、[81]に記載のプロセス。
[84]塩化アンモニウムを添加し、第2の反応混合物のpHを、pHが7〜10の範囲のpHに達するまで調整して、第3の反応混合物を形成することをさらに含む、[81]に記載のプロセス。
[85]第3の反応混合物にチオグリコール酸メチルを添加して、第4の反応混合物を形成することをさらに含む、[84]に記載のプロセス。
[86]第4の反応混合物が、約25℃で約1〜約24時間の期間にわたって撹拌される、[85]に記載のプロセス。
[87]第4の反応混合物に第3の塩基を添加して、第5の反応混合物を形成することをさらに含み、第3の塩基が、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンまたは1,5−ジアザビシクロ(4.3.0)ノン−5−エンを含む、[86]に記載のプロセス。
[88]第3の塩基が、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンを含む、[87]に記載のプロセス。
[89]第5の反応混合物が、約25℃で約1〜約24時間の期間にわたって撹拌される、[87]に記載のプロセス。
[90]第5の反応混合物に水を添加することをさらに含む、[87]に記載のプロセス。
[91]第5の反応混合物及び水に、化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせの種結晶を添加することをさらに含む、[90]に記載のプロセス。
[92]第5の反応混合物、水、及び種結晶に、3時間の期間にわたって水を添加して、第6の反応混合物を形成することをさらに含む、[91]に記載のプロセス。
[93]第6の反応混合物を、約25℃で約1〜約18時間程度の期間にわたってエージングすることをさらに含む、[92]に記載のプロセス。
[94]エージングした第6の反応混合物の固形分を濾過により収集することをさらに含む、[93]に記載のプロセス。
[95]固形分を少なくともテトラヒドロフラン及び水で洗浄することをさらに含む、[94]に記載のプロセス。
[96]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートを含む混合物から調製することをさらに含む、[76]に記載のプロセス。
Figure 2021519796
[96’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[96]に記載のプロセス。
[96’’]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させることを含む、プロセス。
[97]化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリルである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせ。
[98]化合物(IX)として表される(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせ。
[99]化合物(XXIV)として表される5−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(キヌクリジン−2−カルボキサミド)チオフェン−2−カルボン酸である化合物、
Figure 2021519796
またはその塩もしくは水和物。
[100]以下の構造を有する化合物(XXV)、
Figure 2021519796
またはその互変異性体。
[101]
化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(IV)として表されるメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、を含む、プロセス。
[101’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[101]に記載のプロセス。
[102]化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
キヌクリジン−2−カルボン酸ヒドロクロリド、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、塩化オキサリル、及び化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む、反応混合物を形成することを含む、[101]に記載のプロセス。
反応混合物において、アミド合成における他のカップリング試薬を塩化オキサリルの代わりに使用してもよい。本明細書中の「アミド合成におけるカップリング試薬」の例としては、1,1−カルボニルジイミダゾール(CDI)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルアミニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、n−プロパンホスホン酸無水物(T3P)が挙げられる。
[103]化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
ジメチルアセトアミドもしくはアセトアミド、またはそれらの組み合わせ、及びカリウムtert−ブトキシドを含む、反応混合物を形成することを含む、[101]に記載のプロセス。
[104]化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
酢酸、
メタンスルホン酸、及び
アニソールを含む、反応混合物を形成することと、
反応混合物に、アセトニトリル、エチルアルコール、及び塩酸を含む材料を、組み合わせてまたは別個に添加することと、
反応混合物から固形分を濾過することと、
固形分を少なくともアセトニトリルで洗浄することと、
洗浄された固形分、炭酸カリウム、及び水を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[101]に記載のプロセス。
[105]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物、
1−ブタノール及び2−ブタノールからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに
酢酸エチル及び酢酸からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第1の反応混合物を形成することと、
化合物(IX)として表される(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせ、
アセトン、
水、及び
水酸化アンモニウム水溶液を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[101]または[101’]に記載のプロセス。
[106]
化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、を含む、プロセス。
[106’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[106]に記載のプロセス。
[107]化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
酢酸、
メタンスルホン酸、及び
アニソールを含む、反応混合物を形成することと、
反応混合物に、アセトニトリル、エチルアルコール、及び塩酸を含む材料を、組み合わせてまたは別個に添加することと、
反応混合物から固形分を濾過することと、
固形分を少なくともアセトニトリルで洗浄することと、
洗浄された固形分、炭酸カリウム、及び水を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[106]に記載のプロセス。
[108]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物、
1−ブタノール及び2−ブタノールからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに
酢酸を含む、第1の反応混合物を形成することと、
化合物(IX)として表される(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせ、
アセトン、
水、及び
水酸化アンモニウム水溶液を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[106]または[106’]に記載のプロセス。
[109]化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(IV)として表されるメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することを含む、プロセス。
[110]化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
キヌクリジン−2−カルボン酸ヒドロクロリド、
アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、
塩化オキサリル、及び
化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む、反応混合物を形成することを含む、[109]に記載のプロセス。
[111]化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(IV)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(IV)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(IX)として表される(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
化合物(IX)としての(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することと、を含む、プロセス。
[111’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[111]に記載のプロセス。
[112]化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(IV)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
p−トルエンスルホン酸無水物、
無水テトラヒドロフラン、及び
トリメチルアミンを含む、反応混合物を形成することと、
反応混合物に水酸化カリウムを含む材料を添加することと、
反応混合物に、塩化アンモニウム、チオグリコール酸メチル、及びジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンを含む材料を、組み合わせてまたは別個に添加することと、を含む、[111]に記載のプロセス。
[113]化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
キヌクリジン−2−カルボン酸ヒドロクロリド、
アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、
塩化オキサリル、及び
化合物(IV)としてのメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを含む、反応混合物を形成することを含む、[111]に記載のプロセス。
[114]化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(V)としてのメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート、またはその塩、水和物、互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
ジメチルアセトアミドもしくはアセトアミド、またはそれらの組み合わせ、及び
カリウムtert−ブトキシドを含む、反応混合物を形成することを含む、[111]に記載のプロセス。
[115]化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VI)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
酢酸、
メタンスルホン酸、及び
アニソールを含む、反応混合物を形成することと、
反応混合物に、アセトニトリル、エチルアルコール、及び塩酸を含む材料を、組み合わせてまたは別個に添加することと、
反応混合物から固形分を濾過することと、
固形分を少なくともアセトニトリルで洗浄することと、
洗浄された固形分、炭酸カリウム、及び水を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[111]に記載のプロセス。
[116]化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物、
1−ブタノール及び2−ブタノールからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、ならびに
酢酸エチル及び酢酸からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、第1の反応混合物を形成することと、
化合物(IX)としての(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
アセトン、
水、及び
水酸化アンモニウム水溶液を含む、第2の反応混合物を形成することと、を含む、[111]または[111’]に記載のプロセス。
[117]
化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(IX)として表される(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含む、プロセス。
[117’]化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、[117]に記載のプロセス。
[118]以下の化合物(IX)としての(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを反応させて、化合物(XI)としての2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することが、
化合物(IX)としての(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
Figure 2021519796
またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせ、
アセトン、
水、及び
水酸化アンモニウム水溶液を含む、反応混合物を形成することを含む、[117]または[117’]に記載のプロセス。
[119]化合物(Ic)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(Ia)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせと、
化合物(Ib)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせと、を含有する容器に、溶媒(例えば、DMF)を添加することと、
混合物を約15℃〜約30℃の範囲の温度で約5分間撹拌することと、
混合物を約80℃〜約120℃まで加熱して、混合物を約2時間撹拌することと、
反応混合物を容器から清潔な乾燥ドラムに排出することと、を含む、プロセス。
[120]化合物(Ie)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(Id)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせを容器に添加することと、
容器に水を添加して、容器を約15℃〜約30℃の範囲で撹拌することと、
容器にKCO水溶液を添加することと、
容器に化合物(Ic)を添加することと、
混合物を、約15℃〜約40℃の範囲で約2〜4時間エージングすることと、を含む、プロセス。
[121]化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリルである化合物、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
化合物(Ie)、
Figure 2021519796
または塩、水和物、またはそれらの任意の組み合わせを、窒素雰囲気下でMeCNと反応させることを含む、プロセス。
略語
AcOH 酢酸
CDI 1,1−カルボニルジイミダゾール
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMAc N,N−ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
(+)DBTA(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸
(−)DBTA(2R,3R)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
1−BuOH 1−ブタノール
2−BuOH 2−ブタノール
THF テトラヒドロフラン
hr 時間
min 分
NMR 核磁気共鳴
%ee エナンチオマー過剰率%
一般的な方法
プロトン核磁気共鳴(H−NMR)。プロトン核磁気共鳴(H−NMR)スペクトルを、Bruker AVANCE 500分光計を500MHzで、またはBruker AVANCE 300分光計を300MHzでのいずれかで用いて得た。テトラメチルシランをプロトンスペクトルの内部基準として使用した。
実施例1.(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(化合物(IX))の調製
(+)DBTA・HO(42.1kg)を1−ブタノール(133.7L)中に20〜30℃で溶解して、(+)DBTA溶液を調製した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(19.1kg)を1−ブタノール(76.4L)及び酢酸(76.4L)中に溶解した。次いで、混合物を80〜90℃まで加熱した。上記で調製した(+)DBTA溶液を滴下し、続いて1−ブタノール(19.1L)を同じ温度で滴下した。滴下後、混合物を同じ温度で3時間撹拌した。沈殿物を確認後、固形分の一部を濾過により収集した。キラルHPLC測定の結果として、75.0%eeを超えることを確認した。75.0%eeを超えることを確認後、酢酸エチル(152.8L)を同じ温度で滴下した。滴下後、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。混合物を20〜30℃まで冷却し、同じ温度で1時間撹拌した。撹拌後、結晶を濾過により収集し、酢酸エチル(95.5L)で洗浄して、湿結晶を得た。得られた湿結晶を60℃で減圧乾燥して、(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)を結晶として得た(37.1kg、収率94.8%)。キラルHPLCは、得られた生成物が84.7%eeであったことを示した。キラルHPLC法:カラム:CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:n−ヘキサン:2−プロパノール:ジエチルアミン=600:400:1(v/v/v)、流量:1.0mL/分で15分間。
実施例2.様々なキラル酸からの2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのジアステレオマー塩分割
様々なキラル酸を使用して、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのジアステレオマー塩分割を調査した。表1に示すように、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンは、2,2,2−トリフルオロエタノール、MeOH、MeOH/EtOH、またはEtOHを溶媒として試験された合計98のキラル酸のうち、6つのキラル酸とジアステレオマー塩を形成した。光学純度をキラルHPLCにより決定した。(−)DBTA及びN−トシル−D−バリンから得られた結晶は、良好な光学純度を示した。キラルHPLC法:カラム:CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:n−ヘキサン:2−プロパノール:ジエチルアミン=600:400:1(v/v/v)、流量:1.0mL/分で15分間。
Figure 2021519796
実施例3.2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンを(+)DBTA・HOとともに使用することによるジアステレオマー塩の動的分割
表2に示すように、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンの(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸一水和物((+)DBTA・HO)とのジアステレオマー塩分割を、MeOHまたはEtOHを溶媒として調査した。項目2に示すように、ジアステレオマー塩の動的分割をMeOHにおいて確認した。項目3及び4に示すように、酢酸の添加により動的分割が加速した。キラルHPLC法:カラム:CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:n−ヘキサン:2−プロパノール:ジエチルアミン=600:400:1(v/v/v)、流量:1.0mL/分で15分間。
図1に示すように、酢酸の比率が1−BuOHに対して3分の1である場合、1−BuOHは溶媒としてEtOHよりも効果的であった。
Figure 2021519796
実施例4.2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物(化合物(X))の調製
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−((2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(37.0kg)を、アセトン(74L)及び水(148L)中に0〜10℃で溶解した。25%の水酸化アンモニウム水溶液(9.9L)を、同じ温度で滴下した。滴下後、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。アセトン(222L)を同じ温度で滴下した。滴下後、混合物を20〜30℃で1時間撹拌した。撹拌後、結晶を濾過により収集し、水(111L)、水(111L)、及びアセトン(74L)で連続して洗浄して、湿結晶を得た。得られた湿結晶を60℃で減圧乾燥して、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物を結晶として得た(13.1kg、収率72.6%)。キラルHPLCは91.0%eeを示した。キラルHPLC法:カラム:CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相:n−ヘキサン:2−プロパノール:ジエチルアミン=600:400:1(v/v/v)、流量:1.0mL/分で15分間。
実施例5−1.2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリド(化合物(VII))の調製
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(32.5kg)を酢酸(65L)中に20〜30℃で溶解した。メタンスルホン酸(65L)及びアニソール(7.6kg)を60℃未満で滴下した。滴下後、混合物を105〜115℃で2時間撹拌した。混合物を40〜60℃まで冷却した。アセトニトリル(162.5L)、エタノール(162.5L)、及び濃塩酸(32.5L)を同じ温度で連続して滴下し、45〜55℃で30分間撹拌した。結晶の沈殿物を確認後、濃塩酸(65L)を40〜60℃で滴下した。混合物を20〜30℃まで冷却し、1時間撹拌した。撹拌後、結晶を濾過により収集し、アセトニトリル(162.5L)で洗浄して、湿結晶を得た。得られた湿結晶を60℃で減圧乾燥して、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドを結晶として得た(28.3kg、収率97.0%)。
実施例5−2.2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物(VIII))の調製
炭酸カリウム(11.3kg)を水(141.5L)中に20〜30℃で溶解して、炭酸カリウム溶液を調製した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリド(28.3kg)を水(424.5L)中に溶解し、混合物を75〜85℃まで加熱した。上記で調製した炭酸カリウム溶液を同じ温度で滴下した。滴下後、混合物を同じ温度で1時間撹拌した。混合物を20〜30℃まで冷却し、1時間撹拌した。撹拌後、結晶を濾過により収集し、水(141.5L)、水(141.5L)、及びアセトン(70.8L)で連続して洗浄して、湿結晶を得た。得られた湿結晶を60℃で減圧乾燥して、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンを結晶として得た(19.1kg、収率81.9%)。
実施例6:様々な条件によるp−メトキシベンジル保護基の脱保護
p−メトキシベンジル保護基(PMB)の脱保護を、様々な条件を使用することによって調査した。表4に示すように、脱保護には酸性条件(トリフルオロ酢酸(TFA)、HCl、メタンスルホン酸(MsOH))が効果的であった。特に、メタンスルホン酸と酢酸との混合物は、表4に示すように、短い変換時間と高い変換率をもたらした。
Figure 2021519796
実施例7:メチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(化合物(IV))の調製
3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル(50.0g、185.7mmol)及びp−トルエンスルホン酸無水物(64.6g、197.9mmol)を、無水THF(300mL)中に溶解した。反応混合物の温度を25℃未満に保ちながら、トリエチルアミン(36.5mL、261.7mmol)を滴下した。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。p−トルエンスルホネート中間体が完全に形成されたら、水(50mL)中のKOH(41.1g、732.6mmol)の溶液を添加し、反応混合物の温度を25℃未満に保った。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。アルキン中間体が完全に形成されたら、25℃の反応温度を維持しながら飽和塩化アンモニウム水溶液(5.3M、72mL)を添加した。反応混合物にチオグリコール酸メチル(13.6g、204.3mmol)を添加した。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。アルキン中間体が消費された後、反応混合物にDBU(36.7g、241.4mmol)を添加した。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。所望の生成物が完全に形成されたら、水(300mL)を30分かけて添加した。反応混合物にメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(1.0重量%、0.50g)の種結晶を添加した。さらに水(450mL)を3時間かけて添加し、懸濁液を得た。懸濁液を25℃で3時間撹拌した。メチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(53.0g、収率85%)を真空濾過により単離し、THF/HOで洗浄し、次いで35℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。上記と同じ方法によって得られた化合物(IV)のNMRデータを以下のとおり記載する。H−NMR(500MHz,DMSO−d):δ2.38(s,3H)、3.70(s,3H)、3.72(s,3H)、5.28(s,2H)、6.51(s,2H)、6.54(s,1H)、6.89(d,J=8.75Hz,2H)、7.13(d,J=8.75Hz,2H)、7.71(s,1H)。
実施例8:メチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(化合物(V))の調製
キヌクリジン−2−カルボン酸ヒドロクロリド(82.7g、431mmol)をMeCN(1.7L)、DMF(34mL)、及び塩化オキサリル(37mL)の混合物中に懸濁した。反応混合物を30〜40℃で4時間加熱して、キヌクリジン−2−カルボニルクロライドの形成を完了させ、薄い懸濁液をもたらした。室温まで冷却後、メチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(140g、mmol)を添加した。反応混合物を室温で14時間撹拌した。HPLC分析は、メチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートへの完全な変換を示した。水(1.1L)を添加した。NaHCO(2.8Lの水中114g)の溶液を徐々に添加することにより、反応混合物のpHを7.0にした。沈殿物が形成された。メチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(171.1g、88.0%)を真空濾過により単離し、4/1の水/MeCN(400mL)で3回洗浄し、次いで55℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。
実施例8’:メチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(化合物(V))の調製
Figure 2021519796
キヌクリジン−2−カルボン酸ヒドロクロリド(262g、1.365mol)及びCDI(289g、1.779mol)を、反応器(1)中の無水MeCN(2.4L)に懸濁した。反応混合物を35〜40℃で3時間加熱して、(1H−イミダゾール−1−イル)(キヌクリジン−2−イル)メタノンヒドロクロリドの形成を完了した。室温まで冷却後、メタンスルホン酸(1.119Kg、11.639mol)を反応混合物に徐々に添加した。得られた溶液を30分間加熱して、中間体のプロトン化を完了させた。
別個の反応器(2)中で、メチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(400g、1.119mol)を無水MeCN(2.4L)に懸濁した。反応器(1)からの反応混合物を徐々に反応器(2)に移した。反応器(1)を無水MeCN(0.8L)ですすいだ。すすぎを反応器(2)に移した。反応混合物を20℃で12時間撹拌した。HPLC分析は、5−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(キヌクリジン−2−カルボキサミド)チオフェン−2−カルボン酸メチルへの完全な変換を示した。バッチに水(1.2L)を徐々に添加した。反応混合物を45〜50℃まで加熱した。
CO(1.2Lの水中697g)の溶液を徐々に添加することにより、反応混合物のpHを5.97にした。水層を分離した。KHCO(4.8Lの水中202g)の溶液を徐々に添加することにより、有機層のpHを8.05にした。沈殿物が形成された。懸濁液を1時間撹拌し、20℃まで冷却し、次いで1時間撹拌した。メチル5−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(キヌクリジン−2−カルボキサミド)チオフェン−2−カルボキシレート(525g、94.7%)を真空濾過により単離し、5.66/1の水/MeCN(2L)で2回洗浄し、次いで50℃で真空下で乾燥した。
上記と同じ方法によって得られた化合物(V)のNMRデータを以下のとおり記載する。H−NMR(500MHz,DMSO−d):δ1.40(m,2H)、1.50(m,2H)、1.81(m,3H)、2.43(s,3H)、2.63(m,1H)、2.78(m,1H)、2.91(m,1H)、3.02(m,1H)、3.59(t,J=8.82,8.82Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.80(s,3H)、5.30(s,2H)、6.89(d,J=8.75Hz,2H)、7.15(d,J=8.75Hz,2H)、7.81(s,1H)、8.11(s,1H)、11.2(s,1H)。
実施例9:2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物(VI))の調製
メチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレート(120g、243mmol)を、ホルムアミド(480mL)中に懸濁した。DMAc(720mL)を添加し、続いてカリウムtert−ブトキシド(134g、1.2mol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間加熱し、2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンへの完全な変換を得た。反応混合物を55℃まで冷却した。水(2.4L)を追加し、温度を55℃に保った。HCl溶液(1/4の濃縮HCl/水)を徐々に添加することにより、反応混合物のpHを10に調整した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンが沈殿した。懸濁液を55℃で10分間撹拌した後、1時間で室温まで冷却した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(92.0g、82.0%)を真空濾過により単離し、水(2×1.2L)で洗浄し、次いで55℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。
上記と同じ方法によって得られた化合物(VI)のNMRデータを以下のとおり記載する。H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.43(m,2H)、1.50(m,2H)、1.73(m,1H)、1.85(s,1H)、2.26(m,1H)、2.47(s,3H)、2.57(m,2H)、2.84(m,1H)、3.07(m,1H)、3.72(s,3H)、3.90(t,J=8.72,8.72Hz,1H)、5.32(s,2H)、6.91(d,J=8.74Hz,2H)、7.17(d,J=8.74Hz,2H)、7.45(s,1H)、7.92(s,1H)、11.6(s,1H)。
実施例10:2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物(VIII))の調製
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(18Kg、39.0mol)に酢酸(36L)を添加し、続いてメタンスルホン酸(36L)を50℃未満で添加した。アニソール(4.3L)を添加した。反応混合物を105〜115℃まで加熱し、次いで2時間を超えて維持した。完全に脱保護した後、反応混合物を40〜60℃まで冷却した。MeCN(90L)を添加し、続いてEtOH(90L)を添加した。濃縮HCl(18L)を添加し、反応混合物を50℃で30分間撹拌した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドの沈殿物が観察された。懸濁液を50℃で1時間撹拌した。さらに濃縮HCl(36L)を50℃で添加した。懸濁液を1時間で室温まで冷却し、次いで1時間を超えて撹拌した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドの固形分を濾過し、次いでMeCN(2×90L)で洗浄した。固形分を真空下で60℃で3時間を超えて乾燥して、15.6Kgの2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドを得た。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドを水(243L)中で撹拌し、80℃まで加熱した。水(81L)中のKCO(6.5Kg)の溶液を、1時間かけて徐々に添加した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンが沈殿した。懸濁液を80℃で1時間撹拌し、次いで1時間で室温まで冷却した。室温で1時間を超えて撹拌後、固形分を濾過し、次いで水(2×81L)で洗浄し、次いでMeCN(41L)で洗浄した。2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(11.8kg、88.6%)を、60℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。
上記と同じ方法によって得られた化合物(VIII)のNMRデータを以下のとおり記載する。H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.43(m,2H)、1.50(m,2H)、1.73(m,1H)、1.85(s,1H)、2.26(m,1H)、2.47(s,3H)、2.57(m,2H)、2.84(m,1H)、3.07(m,1H)、3.72(s,3H)、3.90(t,J=8.72,8.72Hz,1H)、5.32(s,2H)、6.91(d,J=8.74Hz,2H)、7.17(d,J=8.74Hz,2H)、7.45(s,1H)、7.92(s,1H)、11.6(s,1H)。
実施例11:(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(化合物(IX))の調製
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(22.7Kg)及び(+)DBTAO(22.7Kg)に、酢酸(91L)及び2−BuOH(91L)を添加した。反応混合物を80℃まで加熱し、溶液をもたらした。2−BuOH(182L)中の(+)DBTAO(18.45Kg)の溶液を85〜90℃で添加した。反応混合物、懸濁液を90℃で8時間撹拌した。固形分の試料を、ジアステレオマー過剰率が80%を超えるまで2時間毎に分析した。懸濁液を徐々に室温まで冷却し、次いで室温で1時間を超えて撹拌した。固形分を濾過し、次いでEtOAc(2×91L)で洗浄した。(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(37.9kg、81.5%)を、60℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。H−NMR(500MHz,DMSO−d):δ1.59−1.73(m,4H)、2.03−2.23(m,3H)、2.46(s,3H)、2.99−3.31(m,4H)、4.40(t,J=9.1Hz,1H)、5.73(s,2H)、7.43(s,1H)、7.50−7.56(m,4H)、7.64−7.68(m,2H)、7.96(dd,J=8.2,1.3Hz,4H)、8.07(s,1H)。分析計算値:C3533S:C、60.08;H、4.75;N、10.01。実測値:C、59.97;H、4.69;N、10.01。M.p.196.4℃。
実施例11’:(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(化合物(IX))の調製
2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(22.4Kg)に、酢酸(90L)及び2−BuOH(90L)を添加した。反応混合物を81〜85℃まで加熱し、溶液をもたらした。2−BuOH(179L)中の(+)DBTAO(50.0Kg)の溶液を81〜85℃で添加した。反応混合物、懸濁液を84℃で27時間撹拌した。固形分の試料を、ジアステレオマー過剰率が80%を超えるまで2時間毎に分析した。懸濁液を徐々に室温まで冷却し、次いで室温で1時間を超えて撹拌した。固形分を濾過し、次いでEtOAc(2×91L)で洗浄した。(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(41.9kg、91.3%)を、60℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。H−NMR(500MHz,DMSO−d):δ1.59−1.73(m,4H)、2.03−2.23(m,3H)、2.46(s,3H)、2.99−3.31(m,4H)、4.40(t,J=9.1Hz,1H)、5.73(s,2H)、7.43(s,1H)、7.50−7.56(m,4H)、7.64−7.68(m,2H)、7.96(dd,J=8.2,1.3Hz,4H)、8.07(s,1H)。分析計算値:C3533S:C、60.08;H、4.75;N、10.01。実測値:C、59.97;H、4.69;N、10.01。M.p.196.4℃。
実施例12:2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物(化合物(X))の調製
(2S,3S)−2,3−ビス(ベンゾイルオキシ)ブタン二酸2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(1:1)(37.9Kg)をDMSO(148L)中に溶解した。35℃未満で、アンモニア(約30%の水溶液)をpH8.5〜9.0になるまで徐々に添加した。反応混合物を50℃まで加熱した。1/1の水/アセトンの溶液(11Kg)を反応混合物に50℃で添加した。さらに1/1の水/アセトン(25Kg)を反応混合物に50℃で徐々に添加した。遊離塩基が沈殿した。懸濁液を1時間で室温まで冷却し、次いで2時間撹拌した。固形分を濾過し、1/1の水/アセトン(16Kg)、続いてアセトン(19L)で洗浄した。生成物(16kg、84.3%)を60℃で窒素ブリードして、真空下で乾燥した。H−NMRは、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物と同一であった。キラルHPLCは93%eeを示した。キラルHPLC法:カラム:CHIRALPAK(登録商標)AD−H、4.6×250mm、10μm;移動相:60:40:0.1%v/v、n−ヘキサン:IPA:DEA:流量:1mL/分で15分間。
上述の発明は、明確さ及び理解のためにある程度詳細に説明されているが、これらの特定の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないとみなされるべきである。当業者であれば、本発明の真の範囲を逸脱することなく、形態及び詳細の種々の変更が可能であり、本発明の真の範囲は、特定の実施形態ではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることを本明細書の解釈から認識するであろう。
本明細書に引用される特許及び科学文献は、当業者にとって利用可能な知識を確立する。特に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び科学的用語は、本発明が属する当該技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に引用される交付済み特許、出願、及び参考文献は、各々が、参照により組み込まれることを具体的かつ個々に示された場合と同じ程度に、参照により本明細書に組み込まれる。矛盾する場合、定義を含めて、本明細書が優先される。

Claims (30)

  1. 化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(VIII)として表される
    2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせのキラル中心を変換して、前記化合物(XI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含む、前記プロセス。
  2. 前記化合物(VIII)としての2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの前記キラル中心の前記変換が、前記化合物(VIII)としての前記2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1Hピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、動的分割促進剤の存在下でキラル酸を用いて処理して、前記2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を生成することを含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記キラル酸が、
    Figure 2021519796
    またはそれらの水和物からなる群から選択される少なくとも1つの酸であり、式中、
    環A、環A’、環B、及び環Cは、各々独立して、i)6員の芳香族炭化水素環(例えば、ベンゼン環)、またはii)5員もしくは6員の窒素含有芳香族複素環(例えば、ピリジン環、ピリミジン環)であり、
    環Aは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、
    環Bは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基であり、
    環Cは、i)C1−4アルキル基、ii)C1−4アルコキシ基、またはiii)ハロゲン原子から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記キラル酸が、
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Aは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Bは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である)、及び
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Cは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、Rは、C1−4アルキル基であり、Rは、C1−4アルキル基である)からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、請求項2に記載のプロセス。
  5. 前記キラル酸が、
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Aは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換され、環A’は、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Bは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)、及び
    Figure 2021519796
    またはその水和物
    (式中、環Cは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群から選択される1、2、または3つの置換基で任意選択的に置換される)からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、請求項2に記載のプロセス。
  6. 前記キラル酸が、
    Figure 2021519796
    またはその水和物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物、及び
    Figure 2021519796
    またはその水和物からなる群から選択される少なくとも1つの酸である、請求項2に記載のプロセス。
  7. 前記動的分割促進剤が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、安息香酸、トリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、またはジアザビシクロウンデセンを含む、請求項2に記載のプロセス。
  8. 前記動的分割促進剤が、酢酸を含む、請求項2に記載のプロセス。
  9. 前記化合物(VIII)としての前記2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、前記動的分割促進剤の存在下で前記キラル酸を用いて前記処理することが、溶媒の存在下で実施される、請求項2に記載のプロセス。
  10. 前記溶媒が、水、トルエン、ヘプタン、テトラヒドロフラン、C1−6脂肪族アルコール、及び酢酸エチルからなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項9に記載のプロセス。
  11. 前記溶媒が、1−ブタノールを含む、請求項9に記載のプロセス。
  12. 前記溶媒が、2−ブタノールを含む、請求項9に記載のプロセス。
  13. 2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせに変換することをさらに含む、請求項1に記載のプロセス。
  14. 前記2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせが、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン半水和物もしくはその互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項13に記載のプロセス。
  15. 化合物(XI)として表される2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、2−[(2S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル]−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンのキラル酸塩を、塩基を用いて処理することを含む、前記プロセス。
  16. 化合物(VI)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、化合物(V)として表されるメチル3−[(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルカルボニル)アミノ]−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを、ホルムアミド及び塩基を含む混合物を用いて処理して、前記化合物(VI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを形成することを含む、前記プロセス。
  17. 前記塩基が、カリウムtert−ブトキシドを含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記混合物が、極性溶媒をさらに含む、請求項16に記載のプロセス。
  19. 前記極性溶媒が、N,N−ジメチルアセトアミドを含む、請求項18に記載のプロセス。
  20. 化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
    化合物(XXI)として表される化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護して(式中、PGはアミン保護基である)、化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを形成することと、
    前記第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、第2の反応混合物を形成することと、を含む、前記プロセス。
  21. 前記化合物(XXI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの前記脱保護が、前記第1の反応混合物に強酸を添加することを含む、請求項20に記載のプロセス。
  22. 前記強酸が、メタンスルホン酸を含む、請求項21に記載のプロセス。
  23. 前記アミン保護基が、p−メトキシベンジルである、請求項20に記載のプロセス。
  24. 化合物(VIII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製するためのプロセスであって、
    化合物(XXI)として表される化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを第1の反応混合物中で脱保護することであって、式中、PGがアミン保護基である、脱保護することと、
    前記第1の反応混合物を、塩化水素を用いて処理して、化合物(VII)として表される2−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−2−イル)−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンジヒドロクロリドである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその水和物もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2の反応混合物を形成することと、
    前記第2の反応混合物に塩基を添加して、第3の反応混合物を形成することと、を含む、前記プロセス。
  25. 前記化合物(XXI)、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせの前記脱保護が、前記第1の反応混合物に強酸を添加することを含む、請求項24に記載のプロセス。
  26. 前記強酸が、メタンスルホン酸を含む、請求項25に記載のプロセス。
  27. 前記アミン保護基が、p−メトキシベンジルである、請求項24に記載のプロセス。
  28. 化合物(IV)として表されるメチル3−アミノ−5−[1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]チオフェン−2−カルボキシレートである化合物、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを調製することを含むプロセスであって、化合物(I)として表される3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、
    Figure 2021519796
    またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの任意の組み合わせを反応させることを含む、前記プロセス。
  29. 前記化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、p−トルエンスルホン酸無水物またはトリフルオロメタンスルホン酸無水物、及び第1の塩基を用いて、約25℃未満の温度で処理して、第1の反応混合物を形成することをさらに含み、前記第1の塩基が、トリエチルアミンを含む、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記化合物(I)としての3−(1−(4−メトキシベンジル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル、またはその塩、水和物、もしくは互変異性体、またはそれらの組み合わせを、p−トルエンスルホン酸無水物及び第1の塩基を用いて、約25℃未満で処理して、第1の反応混合物を形成することをさらに含み、前記第1の塩基が、トリエチルアミンを含む、請求項28に記載のプロセス。
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