JP2021516665A - 2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の製法 - Google Patents

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Abstract

抗結核薬の製造において有用な中間体である2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の改善された製造方法が提供される。該方法は、ニトロイミダゾールを塩素化剤及び活性化剤で塩素化し、2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体を得ることを含んでもよい。

Description

本発明は、抗結核薬の製造において有用な中間体である2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の改良された製造方法に関する。
2−クロロ−4−ニトロイミダゾール(本明細書において「2−CNI」とも称する)は抗結核薬デラマニド(化学名:(2R)−2−メチル−6−ニトロ−2−[(4−{4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−1−ピペリジニル}フェノキシ)メチル]−2,3−ジヒドロイミダゾ[2,1−b][1,3]オキサゾール):
Figure 2021516665
の製造において有用な中間体の1つである。デラマニドは多剤耐性肺結核の治療に有用である。
2−CNIの合成法の多くはすでに報告されており、種々のアプローチが含まれる。しかしながら、そのほとんどには種々の欠点があり、例えば爆発のリスクや毒性があり、全体的な製造コストが高いなどである。
2−CNIの製造方法はPolish Journal of Chemistry 1982, 56, 1261-1272に開示されており、ニトロ化を介した方法である。しかし、当該製造方法はその安全性の観点から深刻な問題があり、すなわちジニトロイミダゾールなどのいくつかの中間体は安定でなく、爆発を引き起こしうる。国際公開第WO 2010/021409号公報は以下に示されるように、ニトロ化を介して2−CNIを製造するためのいくつかの最適化された方法を開示する。この方法は経済的に有利であるが、合成中の安全性のリスクがまだ残っている。
Figure 2021516665
2−クロロイミダゾールを硝酸で処理することにより2−CNIを製造する別法がCN 103396369Aに開示されているが、当該方法は、以下に示されるニトロ化混合物(例えば発煙硝酸及び発煙硫酸)の使用、特別な反応物質に伴うコスト高など、いくつかの欠点をもたらす。
Figure 2021516665
別のアプローチにおいて、2−クロロ−4−ニトロイミダゾールはN−保護4−ニトロイミダゾールにより製造される(WO 2006/035960, 以下に示すとおり)。2−ブロモ−5−ハロ−4−ニトロイミダゾールはアルコキシアルキル化により保護され、次いで対応する1−アルコキシアルキル−2−ブロモ−4−ニトロイミダゾールに選択的に還元される。その後、1−アルコキシアルキル−2−ブロモ−4−ニトロイミダゾールを塩酸で処理して2−クロロ−4−ニトロイミダゾールを得る。しかし、これは工程が長い。
Figure 2021516665
式中、Rは低級アルキルであり、nは1〜3の整数であり、Xはハロゲンであり、Xはハロゲン又は低級アルコキシである。
US 2007/0161802 A1に開示される別法は、以下に示すとおり、4−ニトロイミダゾール化合物をヨウ素化した後、得られた5−ヨード−4−ニトロイミダゾール化合物を還元して2−ハロゲン化4−ニトロイミダゾール化合物を製造することを含む。
Figure 2021516665
式中、X及びXはそれぞれ独立して塩素又は臭素である。
4−ニトロイミダゾールの効率的かつ選択的な塩素化は知られておらず、2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体のさらなる効率的な製法が望まれている。
国際公開第2010/021409号公報 中国公開特許公報第CN 103396369A号 国際公開第2006/035960号公報 米国公開特許公報第US 2007/0161802号
Polish Journal of Chemistry 1982, 56, 1261-1272
抗結核薬デラマニドの製造に有用な中間体である2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の改良された製造方法が提供される。
本発明者らは鋭意研究して2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の製造方法を改良した後、適切な塩素化剤と活性化剤を組み合わせた選択的塩素化により2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の効率的な製造方法を開発し、達成した。
本明細書に開示される方法は以下の態様を含む:
式I:
Figure 2021516665
[式中、RはC1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルカノイルオキシメチル、C6−14アラルキル、C6−10アリールオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C6−10アリールカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキル−C6−10アリールスルホニル及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい]
で示される化合物の製造方法であって、式II:
Figure 2021516665
で示される化合物を塩素化剤及び活性化剤で塩素化して式Iの化合物を得る、方法。
本明細書に開示される方法は、以下の少なくとも1つの利点を有していてもよい:
・選択的塩素化は適切な活性化剤と組み合わせる適切な塩素化剤を選択することにより達成してもよい。
・該選択的塩素化は分離が難しい未反応出発物質又は副生成物の生成を軽減してもよい。
・塩素化生成物はそれほど有害ではない。
・本法の手順はまた、簡便かつ工業的スケールで実行可能でありうる。
・製造コストが低いため、経済的に合理的な方法となりうる。
本発明のある側面において、以下の態様が含まれる。
[項1]
式I:
Figure 2021516665
[式中、RはC1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルカノイルオキシメチル、C6−14アラルキル、C6−10アリールオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C6−10アリールカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキル−C6−10アリールスルホニル及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい]
で示される化合物の製造方法であって、式II:
Figure 2021516665
で示される化合物を塩素化剤及び活性化剤で塩素化して式Iの化合物を得ることを含む、方法。
[項2]
がC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、ベンジル、フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、それぞれが少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい、項1記載の方法。
[項3]
塩素化剤が環中に以下:
Figure 2021516665
のクロロイミド部分を1つ以上含む5又は6員単環式ヘテロ環化合物である、項1又は2記載の方法。
[項4]
塩素化剤が環中に以下:
Figure 2021516665
のアミド部分を1つ以上含む5又は6員単環式ヘテロ環化合物である、項1又は2記載の方法。
[項5]
塩素化剤がトリクロロイソシアヌル酸、N−クロロスクシンイミド及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインからなる群から選択される、項1〜4のいずれか記載の方法。
[項6]
塩素化剤の量が式IIの化合物に対して0.3〜3当量の範囲である、項1〜5のいずれか記載の方法。
[項7]
活性化剤が式III、IV及びV:
Figure 2021516665
[式中、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
あるいは、Rの1つとRの1つが一緒になって5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよく;
はC1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され;
はC1−6アルコキシであり;
XはO又はSである]
で示される化合物からなる群から選択される、項1〜6のいずれか記載の方法。
[項8]
及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
あるいは、Rの1つとRの1つは一緒になって、2つの窒素原子を含む飽和5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよい、項7記載の方法。
[項9]
活性化剤が式III又はIVの化合物から選択される、項7又は8記載の方法。
[項10]
活性化剤がXがSである、式III又はIVの化合物から選択される、項9記載の方法。
[項11]
活性化剤が尿素、チオ尿素、チオアセトアミド、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、2−イミダゾリジンチオン、N−メチルチオアセトアミド、ベンズアミド及び(iPrO)Bからなる群から選択される、項7記載の方法。
[項12]
活性化剤の量が1〜10mol%の範囲である、項7〜11のいずれか記載の方法。
[項13]
がC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、ベンジル、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよいフェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、
塩素化剤がトリクロロイソシアヌル酸、N−クロロスクシンイミド及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインからなる群から選択され、
活性化剤が式III、IV及びV:
Figure 2021516665
[式中、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
あるいは、Rの1つとRの1つは一緒になって、2つの窒素原子を含む飽和5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよく、
はC1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、
はC1−6アルコキシであり、
XはO又はSである]
で示される化合物からなる群から選択される、項1記載の方法。
[項14]
塩素化がエステル、ニトリル、ハロゲン化炭化水素及びその任意の混合物からなる群から選択される溶媒中にて行われる、項1〜13のいずれか記載の方法。
[項15]
脱塩素化剤が式IIの化合物の塩素化の後に添加される、項1〜14のいずれか記載の方法。
[項16]
さらに式Iの化合物を脱保護し、2−クロロ−4−ニトロイミダゾールを得る工程を含む、項1〜15のいずれか記載の方法。
[項17]
式Ia:
Figure 2021516665
[式中、R1aはC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい]
で示される化合物。
[項18]
1aがエトキシメチル、tert−ブトキシカルボニル、3−Cl−フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択される、項17記載の化合物。
定義
本明細書において用語「ハロゲン原子」としては、例えばフッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
本明細書において用語「C1−6アルキル」は1〜6の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味し、他の基の一部を構成してもよい。該用語として具体的には、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル及び2−エチルブチルが挙げられる。いくつかの態様において、C1−6アルキルはメチル、エチル、n−プロピル又はtert−ブチルであってもよい。
本明細書において用語「C1−6アルコキシ」は1〜6の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルコキシ基を意味し、他の基の一部を構成してもよい。該用語として具体的には、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ及び3−メチルペンチルオキシが挙げられる。
本明細書において用語「C1−6アルカノイル」は上記定義される「C1−6アルキル」で置換されたカルボニル基を意味し、他の基の一部を構成してもよい。
本明細書において用語「C6−14アリール」は6〜14の炭素原子を有する、単環式、二環式又は三環式芳香族炭化水素基を意味し、他の基の一部を構成してもよい。該用語として具体的には、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フルオレニル及びフェナントリルが挙げられる。いくつかの態様において、アリールはC6−10アリールであってもよい。他の態様において、C6−14アリールはフェニルであってもよい。
本明細書において用語「アラルキル」は少なくとも1つ、好ましくは1〜3の炭素原子を有し、単環式、二環式又は三環式芳香族炭化水素基で置換された、直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味し、他の基の一部を構成してもよい。いくつかの態様において、アラルキルはC6−14アラルキルであってもよい。アラルキルの例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、1−ナフチルメチル及び2−ナフチルメチルが挙げられる。
本明細書において用語「塩素化剤」は4−ニトロイミダゾールを塩素化することができる、環中に以下:
Figure 2021516665
のクロロイミド又はアミド部分を1つ以上含む5〜7員ヘテロ環化合物を意味する。塩素化剤の具体例としては、トリクロロイソシアヌル酸、N−クロロスクシンイミド及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインが挙げられる。
本明細書において用語「単環式ヘテロ環化合物」又は「単環式ヘテロ環」は、飽和又は一部不飽和であってもよい、5〜7員単環式ヘテロ環式環又は基であって、少なくとも1つの窒素原子を含み、さらに酸素又は硫黄から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を適宜含んでもよい環又は基を意味する。単環式ヘテロ環化合物の例としては、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ジヒドロトリアジン、トリアザシクロヘキサン、オキサゾリジン、モルホリン、チアゾリジン及びジヒドロチアジンが挙げられる。いくつかの態様において、単環式ヘテロ環化合物又は単環式ヘテロ環はクロロ又はオキソから選択される少なくとも1つの基で適宜置換されていてもよい。他の態様において、単環式ヘテロ環化合物又は単環式ヘテロ環は、少なくとも1つ、好ましくは2又は3の窒素原子を含む、飽和5又は6員単環式ヘテロ環化合物である。
本明細書において用語「アルカリ金属水酸化物」としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化セシウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属水素化物」としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム及び水素化セシウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属カルボン酸塩」としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム及び酪酸ナトリウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属炭酸塩」としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム及び炭酸リチウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属炭酸水素塩」としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸水素セシウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属リン酸塩」としては、リン酸ナトリウム及びリン酸カリウムが挙げられる。
本明細書において用語「アルカリ金属リン酸水素塩」としては、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム及びリン酸水素セシウムが挙げられる。
本明細書において用語「芳香族アミン」としては、ピリジン及びルチジンが挙げられる。
本明細書において用語「第3級アミン」としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジアミン及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(ジアザビシクロウンデセン)が挙げられる。
本明細書において用語「金属アミド」としては、リチウムジイソプロピルアミド及びリチウムヘキサメチルジシラジドが挙げられる。
本明細書において用語「金属アルコキシド」としては、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド及びナトリウムフェノキシドが挙げられる。
本明細書において用語「炭化水素」としては、ヘキサン及びペンタンなどの脂肪族炭化水素、シクロペンタン及びシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、及びベンゼン及びトルエンなどの芳香族炭化水素が挙げられる。
本明細書において用語「ハロゲン化炭化水素」としては、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びテトラクロロエタンが挙げられる。
本明細書において用語「アルコール」としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール及びtert−ブタノールが挙げられる。
本明細書において用語「エーテル」としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びジフェニルエーテルなどの鎖エーテル、及び1,4−ジオキサン及びテトラヒドロフランなどの環状エーテルが挙げられる。
本明細書において用語「エステル」としては、酢酸エチル、酢酸n−プロピル及びプロピオン酸エチルが挙げられる。
本明細書において用語「ケトン」としては、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトンが挙げられる。
本明細書において用語「アミド」としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンが挙げられる。
本明細書において用語「ニトリル」としては、アセトニトリル及びプロピオニトリルが挙げられる。
本明細書において用語「スルホキシド」としては、ジメチルスルホキシドが挙げられる。
本明細書において用語「活性化剤」は、塩素化工程において塩素化剤と組み合わせて用いてもよい添加剤を意味する。そのような活性化剤は、以下の式III、IV及びV:
Figure 2021516665
[式中、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
あるいは、Rの1つとRの1つは一緒になって、5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよく、
はC1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、
はC1−6アルコキシであり、
XはO又はSである]
で示されるいずれかの構造を有していてもよい。当該5又は6員単環式ヘテロ環化合物としては、例えば環中に2又は3つの窒素原子を含有する、飽和又は一部不飽和の5又は6員単環式ヘテロ環式環が挙げられる。活性化剤における5又は6員単環式ヘテロ環化合物の例としては、イミダゾリジン、ジヒドロトリアジン又はトリアザシクロヘキサンが挙げられる。活性化剤の例としては、尿素、チオ尿素、チオアセトアミド、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、2−イミダゾリジンチオン、N−メチルチオアセトアミド、ベンズアミド及び(iPrO)Bが挙げられる。
本明細書において用語「脱塩素化剤」は、塩素化反応における副生成物、特にジクロロ化副生成物の生成を軽減し、モノクロロ化生成物の収率を向上しうる任意の試薬を意味する。脱塩素化剤の例としては、亜硫酸ナトリウム及びチオ硫酸ナトリウムが挙げられる。
一般的手順
式Iで示される2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体は、式IIで示されるN−保護4−ニトロイミダゾールの塩素化により製造してもよい。N−保護4−ニトロイミダゾールは4−ニトロイミダゾールの保護により製造してもよい。2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体を脱保護して、デラマニドの製造に有用な中間体である2−クロロ−4−ニトロイミダゾールを得てもよい。いくつかの態様において、一連の反応はスキーム1に例示される。しかしながら、本発明の方法はこれに限定されない。
スキーム1:2−クロロ−4−ニトロイミダゾールの製造
Figure 2021516665
式中、Rは項1と同義である。
工程(a)において、式IIのN−保護4−ニトロイミダゾールは、不活性溶媒中、塩基存在下、R−X(ここで、Xはハロゲン原子などの適切な脱離基である)との反応において4−ニトロイミダゾールの1位の窒素原子を保護基Rで保護することにより製造してもよい。4−ニトロイミダゾールの適切なN−保護基は、塩素化の選択性及び塩素化生成物の収率並びに次の工程の脱保護生成物の収率を向上させてもよい。いくつかの態様において、Rとしては、例えばC1−6アルコキシメチルなどのC1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、2−メトキシエトキシメチル(MEM)などのC1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、ピバロイルオキシメチルなどのC1−6アルカノイルオキシメチル基、ベンジルなどのC6−14アラルキル基、フェノキシメチルなどのC6−10アリールオキシ−C1−6アルキル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)などのC1−6アルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などのC6−14アラルキルオキシカルボニル、ベンゾイルなどのC6−10アリールカルボニル、メタンスルホニルなどのC1−6アルキルスルホニル、及びp−トルエンスルホニルなどのC1−6アルキル−C6−10アリールスルホニルが挙げられ、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子、特に1〜3つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい。いくつかの態様において、Xは好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨージドからなる群から選択される。
工程(a)において、Rはまた、当分野にて知られているいずれかの代替法にて4−ニトロイミダゾールに導入してもよい。例えば、式IIの化合物(ここで、Rはテトラヒドロピラニル(THP)である)は4−ニトロイミダゾールのジヒドロピランとの反応により製造してもよい。
あるいは、4−ニトロイミダゾールは、R−Xに代えて、二量体誘導体R−X−R(ここで、RはC1−6アルコキシ又はC1−6アルコキシカルボニルであり、Xは−CH−又は−O−である)と反応させて、式IIの化合物を得てもよい。いくつかの態様において、R−X−Rはジエトキシメタン又はBocOである。
保護試薬R−X又はR−X−Rは、塩素化工程(b)中の保護基の安定性の観点から適切に選択してもよい。なぜなら、塩素化反応に比較的時間がかかることがあるためである(例えば24時間以上)。いくつかの態様において、保護基Rは脱保護工程(c)にて容易に脱離可能であってもよい。
工程(a)にて用いられる塩基としては、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属リン酸水素塩、芳香族アミン、第3級アミン、金属アミド、金属アルコキシドが挙げられ、これらの任意の2種以上の適切な割合での混合物であってもよい。用いる塩基の量は、4−ニトロイミダゾールに対して、典型的に1〜10モル当量、好ましくは1〜5モル当量であってもよい。いくつかの態様において、水素化ナトリウム、炭酸カリウム又はトリエチルアミンを本工程にて用いる。
本工程にて用いる不活性溶媒としては、例えば炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、エステル、ケトン、アルコール、水、アミド、ニトリル及びスルホキシドが挙げられ、これらの任意の2種以上の適切な割合での混合物であってもよい。いくつかの態様において、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド又はアセトニトリルを本工程において用いる。
本工程における反応温度は、例えば20℃〜110℃の範囲であってもよい。本工程における反応時間は、例えば0.5〜16時間であってもよい。
工程(b)において、式Iの化合物は、不活性溶媒中、活性化剤の存在下、式IIの化合物を塩素化剤で塩素化することにより製造してもよい。いくつかの態様において、式IIの化合物(ここで、RはC1−6アルコキシメチル、ベンジル、THP、C1−6アルコキシカルボニル及びフェニルオキシメチルからなる群から選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子、特に1〜3つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい)が用いられる。他の態様において、式IIの化合物(ここで、RはC1−6アルコキシメチル、ベンジル、THP、Boc又は3−Cl−フェノキシメチルから選択される)が用いられる。さらに他の態様において、式IIの化合物(ここで、Rはメトキシメチル、エトキシメチル又はプロポキシメチルである)が用いられる。
本工程にて用いられる塩素化剤は塩素化の選択性又は反応性を向上させてもよい。いくつかの態様において、塩素化剤は、環中に以下のアミド部分:
Figure 2021516665
を1つ以上含む5〜7員単環式ヘテロ環化合物である。塩素化剤として、具体的にはトリクロロイソシアヌル酸(TCICA)、N−クロロスクシンイミド(NCS)及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(DCDMH)が挙げられる。いくつかの態様において、塩素化剤は1つ以上、好ましくは2又は3つのクロロイミド部分又はアミド部分を含む5又は6員単環式ヘテロ環化合物である。そのような塩素化剤の例は、TCICA又はDCDMHである。他の態様において、塩素化剤はTCICAである。いくつかの態様において、塩素化剤の量は式IIの化合物に対して0.3〜3当量の範囲である。塩素化剤の量は、式IIの化合物に対し、塩素化剤中に化学量論量以上の塩素、例えば1〜3当量の塩素を含むように調節してもよい。塩素化剤がその分子中に2つの塩素原子を含む場合、塩素化剤の量は、式IIの化合物に対して例えば0.5〜2当量であってもよい。塩素化剤がその分子中に3つの塩素原子を含む場合、塩素化剤の量は、式IIの化合物に対して例えば0.3〜2当量であってもよい。3つの塩素原子が単一分子中に含まれるTCICAを用いる場合、式IIの化合物の量に対して例えば0.3〜2当量のTCICAを添加してもよい。いくつかの態様において、TCICAの量は0.5〜0.8当量である。
塩素化工程(b)は活性化剤の存在下にて行い、塩素化剤の塩素の電気的陽性特性を増強し、塩素化の選択性又は式IIの化合物の反応性を向上させてもよい。いくつかの態様において、活性化剤は式III又はIVの化合物から選択される。他の態様において、活性化剤は式IIIの化合物(ここで、少なくとも1つのR及びRが水素である)又は式IVの化合物(ここで、少なくとも1つのRが水素である)から選択される。さらに他の態様において、活性化剤は式III又はIVの化合物(ここで、XはSである)から選択される。さらに他の態様において、活性化剤としては、尿素、チオ尿素、チオアセトアミド、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、2−イミダゾリジンチオン、N−メチルチオアセトアミド、ベンズアミド及び(iPrO)Bが挙げられる。さらに他の態様において、活性化剤としては、チオ尿素、チオアセトアミド、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、2−イミダゾリジンチオン及びN−メチルチオアセトアミドが挙げられる。さらに他の態様において、活性化剤としては、チオ尿素、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素及び2−イミダゾリジンチオンが挙げられる。活性化剤の量は、式IIの化合物あたり、例えば0.1〜100mol%の範囲であってもよい。いくつかの態様において、活性化剤の量は1〜10mol%の範囲である。
活性化剤の使用により、反応速度が加速され、塩素化反応の位置選択性が増強して、未反応出発物質又はN−置換5−クロロ化及び2,5−ジクロロ化ニトロイミダゾールなどの副生成物の生成を軽減してもよい。いくつかの態様において、活性化剤の使用により、20%まで副生成物の生成が軽減されてもよい。他の態様において、活性化剤の使用により、10%まで副生成物の生成が軽減されてもよい。
本工程は適切な溶媒中にて行ってもよい。そのような溶媒としては、例えばエステル、ニトリル、ハロゲン化炭化水素及びこれらの任意の混合物が挙げられる。いくつかの態様において、溶媒は酢酸エチル、酢酸n−プロピル、アセトニトリル、ジクロロエタン、テトラクロロエタン及びこれらの任意の混合物からなる群から選択してもよい。他の態様において、本工程の溶媒は酢酸エチル、アセトニトリル、ジクロロエタン又はこれらの任意の混合物である。溶媒の量は、例えば出発基質(すなわち式IIの化合物)1重量部あたり3〜20容積部の範囲であってよく、以下3〜20V(すなわちmL/出発基質g)と表記する。溶媒の好ましい量は5〜15Vの範囲であってもよい。より好ましくは、溶媒の量は7〜13Vの範囲であってもよい。本工程で用いられる溶媒は乾燥されていてもよく、溶媒中の水分含有量は例えば0.5%以下、好ましくは0.1%以下であってもよい。
工程(b)の反応温度は、例えば室温〜150℃の範囲であってもよい。好ましい反応温度は60℃〜80℃、より好ましくは60℃〜70℃の範囲であってもよい。
工程(b)の反応時間は、例えば2時間〜48時間であってもよい。好ましい反応時間は14時間〜24時間であってもよい。
塩素化工程(b)は、好ましくは式IIの化合物が選択的かつ反応的にクロロ化される条件下で行われ、例えばN−保護5−クロロ−4−ニトロイミダゾール及びN−保護2,5−ジクロロ−4−ニトロイミダゾールなどの副生成物の生成を抑制してもよい。塩素化剤及び活性化剤の組合せにより、塩素化において良好な位置選択性及び反応性が提供され、本工程における副生成物の生成を低減してもよい。いくつかの態様において、TCICA及びチオ尿素の組合せが用いられる。本工程における塩素化後に亜硫酸ナトリウム(NaSO)などの脱塩素化剤を添加することにより、副生成物、特にジクロロ化副生成物の生成が軽減されてもよい。
工程(c)において、2−クロロ−4−ニトロイミダゾール(2−CNI)は式Iの化合物を脱保護することにより製造してもよい。本工程は、酸性条件、すなわち酸の存在下にて行ってもよい。そのような酸としては、例えば水性塩酸、トリフルオロ酢酸(TFA)及び硫酸が挙げられる。好ましい酸は、濃塩酸であってもよい。
本工程における反応温度は、例えば室温〜150℃の範囲であってもよい。好ましい反応温度は、70℃〜110℃の範囲であってもよい。本工程の反応時間は、例えば1時間〜24時間であってもよい。好ましい反応時間は1時間〜5時間であってもよい。
2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の製造方法は、脱保護工程(c)の後、通常の精製工程(d)をさらに含んでもよい。
Figure 2021516665
精製工程(d)は結晶化などの通常の方法に従い、適宜樹脂による吸着と組み合わせて行ってもよい。そのような樹脂は、未反応出発物質及び副生成物などの不純物を吸着又は除去しうる任意の樹脂であってよい。樹脂の例としては、具体的にはイオン交換樹脂及び合成吸着性樹脂が挙げられる。いくつかの態様において、そのような樹脂はアンバーライトTM XAD4、アンバーライトTM XAD7HP及びアンバーリストTM A21であってもよく、商業的に入手可能であってよい(例えばThe Dow Chemical Company and Sigma-Aldrich Co. LLC.)。
本明細書において用いられる略語は以下に示される。
NIM:4−ニトロイミダゾール
2−CNI:2−クロロ−4−ニトロイミダゾール
5−CNI:5−クロロ−4−ニトロイミダゾール
2,5−DCNI:2,5−ジクロロ−4−ニトロイミダゾール
DCNI:ジクロロニトロイミダゾール
EM−NIM:1−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール
EM−CNI:1−エトキシメチル−2−クロロ−4−ニトロイミダゾール
EM−5−CNI:1−エトキシメチル−5−クロロ−4−ニトロイミダゾール
EM−2,5−DCNI:1−エトキシメチル−2,5−ジクロロ−4−ニトロイミダゾール
THP:テトラヒドロピラニル
TCICA:トリクロロイソシアヌル酸
NCS:N−クロロスクシンイミド
DCDMH:1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン
Ac:アセチル
Boc:tert−ブトキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Tos:p−トルエンスルホニル
Ms:メタンスルホニル
Bn:ベンジル
Bz:ベンゾイル
ACN:アセトニトリル
MeCN:アセトニトリル
EtOAc:酢酸エチル
DCE:ジクロロエタン
CPME:シクロペンチルメチルエーテル
MeOAc:酢酸メチル
EtOAc:酢酸エチル
n−PrOAc:酢酸n−プロピル
OctOAc:酢酸オクチル
THF:テトラヒドロフラン
EtOH:エタノール
DMAc:ジメチルアセトアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:ジメチルホルムアミド
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
DHP:ジヒドロピラン
TFA:トリフルオロ酢酸
TEA:トリエチルアミン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の具体的な製造方法は以下に示される実施例に例示される。本発明は以下の実施例により限定されるものではない。
NMRスペクトルはFT-NMR分光計BRUKER AVANCE 3(600 MHz、600.17 MHzにおける1H、及び150.04 MHzにおける13C)でCD3OD中、25℃にて測定した。
質量スペクトルはSQD2分光計WATERSで測定した。
HPLC条件は以下に示す。
移動相:
MF A:メタノール/水/リン酸;150/850/2 ml
MF B:アセトニトリル
サンプルの溶媒:メタノール
HPLC条件:
カラム:Purospher STAR C18, 150 x 4.6 mm, 5μm
流速:1 ml/分
注入:5μl
期間:35分
ディレイ:10分
波長:220 nm
カラム温度:30℃
グラジエント溶出:
Figure 2021516665
実施例1:N−保護4−ニトロイミダゾールの合成
1−Boc−4−ニトロイミダゾール(Boc−NIM)は、DMAP(2.16g)の存在下、4−ニトロイミダゾール(20g)とBocO(42.4g)の反応により合成した。本反応はジクロロメタン(300ml)中、常温にて行った。希釈クエン酸による抽出の後、有機相を留去し、所望のBoc−NIMを96%収率で得た。
ES-MS C8H11N3O4 計算値213.19 [M-H+]+ 実測値214.10
1−THP−4−ニトロイミダゾール(THP−NIM)は、触媒としてのp−トルエンスルホン酸(0.5g)の存在下、4−ニトロイミダゾール(11.3g)とジヒドロピラン(18.3ml)の反応により合成した。本反応は酢酸エチル(200ml)中、常温にて行った。トリメチルアミン(0.35ml)によるクエンチ処理の後、反応混合物をろ過し、溶媒を留去して粗製のTHP−NIMを得た。アセトニトリル/ヘキサンで結晶化することにより生成物を精製してTHP−NIMを54%にて得た。
ES-MS C8H11N3O3 計算値197.19 [M-H+]+ 実測値198.12
1−(3−Cl−PhO−CH)−4−NIMは、トリメチルアミン(1.67ml)の存在下、4−ニトロイミダゾール(1.13g)と3−Cl−PhO−CH−クロリド(2.3g)の反応により合成した。本反応は酢酸エチル(10ml)中、常温にて行った。水による抽出の後、有機相の溶媒を留去し、所望の生成物を74%収率にて得た。
ES-MS C10H8ClN3O3 計算値253.0, [M+H+]+ 実測値254.0
実施例2:1−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(EM−NIM)の合成
ジエトキシメタン(197.6g)及びZnBr(0.57g)を乾燥した反応容器に入れ、10℃に冷却した。AcCl(129g)を、温度が40℃を超えないようにゆっくりと0.5〜1時間かけて反応混合物に添加した後、0.5時間撹拌した。NIM(143g)及びEtOAc(830ml)を添加し、反応混合物を15分間撹拌した。次いで、EtN(212ml)を温度が40℃を超えないようにゆっくりと0.5〜1時間かけて添加して15分間撹拌した。次いで、反応混合物を70℃にて1時間撹拌した。40℃に冷却した後、さらにEtN(35ml)をゆっくりと添加した。次いで、反応混合物をセライト(登録商標)でろ過し、水を添加し、EtOAcで2回抽出した。有機相の溶媒を留去し、EM−NIMを得た。
ES-MS C6H9N3O3 計算値171.15 [M-H+]+ 実測値172.08
実施例3:塩素化における保護基の効果
いくつかの保護基を検討した。
Figure 2021516665
スキーム中、当量は出発物質R−NIMに対するものである。
TCICA(0.7当量)及びチオ尿素(0.03当量)を溶媒(8V)中R−4−ニトロイミダゾール(1当量)の溶液に添加した。反応容器をしっかりと閉め、得られた混合物を70℃にて18時間撹拌下、維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、溶液のアリコートの溶媒を留去して、HPLC測定に用いた。
Figure 2021516665
実施例4:塩素化における塩素化剤の効果
塩素化剤の効果をスクリーニングした。以下に示すとおり、直接的塩素化に適する候補試薬として3種のクロロイミド化合物を検討した。
Figure 2021516665
スキーム中、当量は出発物質EM−NIMに対するものである。
TCICA:0.7当量、NCS:2当量、又はDCDMH:1当量から選択される塩素化剤とチオ尿素(0.03当量)をN−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(1当量)の酢酸エチル(8V)溶液に添加した。反応容器をしっかりと閉め、得られた混合物を70℃にて18時間撹拌下維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、溶液のアリコートの溶媒を留去し、HPLC測定に用いた。TCICAを用いた場合、粗製の反応混合物のHPLC測定により、63%のEM−CNI、3%のEM−5−CNI及び4%のEM−2,5−DCNIが観測されたことが示された。
Figure 2021516665
実施例5:塩素化における溶媒の効果
Figure 2021516665
いくつかの溶媒を検討した。試験した多くの溶媒のうち、アセトニトリル、塩素化溶媒及びエステルでは良好な選択性で所望のEM−CNIが得られた(表4参照)。
TCICA(0.7当量)及びチオ尿素(0.03当量)を溶媒(8V)中N−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(1当量)の溶液に添加した。反応容器をしっかりと閉め、得られた混合物を70℃にて18時間撹拌下維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、溶液のアリコートの溶媒を留去し、HPLC測定に用いた。
Figure 2021516665
実施例6:塩素化における活性化剤の効果
Figure 2021516665
いくつかの添加剤を試験した。結果を表5に要約する。
Figure 2021516665
実施例7:2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾールの合成
トリクロロイソシアヌル酸(3.25g)及びチオ尿素(46mg)をN−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(3.42g)の酢酸エチル(25ml)溶液に添加した。反応器をしっかりと閉め、得られた混合物を70℃にて18時間撹拌下維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、水20mlを添加した。層を分離した後、水相を酢酸エチル(10ml)で2回抽出した。集めた有機抽出物の溶媒を減圧留去し、粗生成物4.4gを得た。次いで、塩酸(5.3ml)及び水(5ml)を添加し、得られた混合物を70℃にて3時間撹拌下維持した。50℃に冷却した後、メタノール(7ml)及び10M水酸化ナトリウム溶液(4ml)を滴下した。懸濁液を氷冷浴中で2時間撹拌した後、ろ過し、メタノール/水で洗浄して所望の2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾール1.03g(35%)を得た。生成物をMeOH/HCl/水で再結晶して精製2−CNI0.72g(24%)を得た。
1H NMR (CD3OD) δ 8.09 (s, 1H)
13C NMR (CD3OD) δ 147.8, 132.8, 120.6
ES-MS C3H2N3O2Cl 計算値147.51 [M-H]- 実測値145.86
実施例8:2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾールの合成
トリクロロイソシアヌル酸(40.67g)及びチオ尿素(0.57g)をN−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(42.79g)の酢酸エチル(340ml)溶液に添加した。反応器をしっかりと閉め、得られた混合物を70℃にて18時間撹拌下維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、ろ液の溶媒を留去し、油状中間体58.9gを得た。次いで、塩酸(33ml)を添加し、得られた混合物を60℃にて3時間撹拌下維持した。酢酸エチル(200ml)及び水(100ml)で希釈した後、水酸化ナトリウム溶液を添加してpHを1〜1.5に調節した。層を分液し、水相を酢酸エチル(2×60ml)で抽出した。集めた有機抽出物の溶媒を減圧留去し、粗生成物44.2gを得た。塩酸(22ml)、水(11ml)及びメタノール(80ml)をさらに添加し、得られた混合物を加熱還流した。溶媒80mlをゆっくりと蒸留し、得られた懸濁液を20〜25℃に冷却した。次いで、混合物を氷冷浴中で2時間撹拌し、ろ過し、メタノール/水で洗浄して所望の2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾール11.4g(31%)を得た(HPLC純度:99%)。
1H NMR (DMSO) δ 14.17 (s, 1H), 8.40 (s, 1H).
13C NMR (DMSO) δ 145.90, 130.71, 121.10.
実施例9:2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾールの合成
トリクロロイソシアヌル酸(5.23kg)及びチオ尿素(73.4g)をN−エトキシメチル−4−ニトロイミダゾール(5.5kg)の酢酸エチル(55L)溶液に添加した。反応器をしっかりと閉め、得られた混合物を65〜70℃にて16時間撹拌下維持した。冷却し、セライト(登録商標)でろ過した後、ろ液を亜硫酸ナトリウム(10.12kg)の水(50L)溶液に60〜65℃で添加した。層を分液し、水相を酢酸エチル(20L)でもう一度抽出した。集めた有機抽出物の溶媒を減圧留去し、油状生成物3.25kgを得た。塩酸(5.51L)及び水(3.67L)を添加し、得られた溶液を加熱還流した。次いで、溶媒3.5Lを2時間以内で蒸留し、混合物を常温までゆっくりと冷却した。温度を0〜5℃にて8時間維持撹拌して結晶化を行った。懸濁液をろ過し、水(2×1.5L)で洗浄し、60℃で乾燥して所望の2−クロロ−4−ニトロ−1H−イミダゾール1456g(30.7%)を得た(HPLC純度:99.75%)。
1H NMR (DMSO) δ 14.12 (s, 1H), 8.39 (s, 1H).
13C NMR (CD3OD) δ 145.87, 130.66, 121.05.
本明細書に開示される2−クロロ−4−ニトロイミダゾール誘導体の製造方法は抗結核薬デラマニドの低製造コストでの工業的製造に有用であってもよい。

Claims (16)

  1. 式I:
    Figure 2021516665
    [式中、RはC1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルカノイルオキシメチル、C6−14アラルキル、C6−10アリールオキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C6−10アリールカルボニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキル−C6−10アリールスルホニル及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい]
    で示される化合物の製造方法であって、式II:
    Figure 2021516665
    で示される化合物を塩素化剤及び活性化剤で塩素化して式Iの化合物を得ることを含む、方法。
  2. がC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、ベンジル、フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、それぞれが少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい、請求項1記載の方法。
  3. 塩素化剤が環中に以下:
    Figure 2021516665
    のクロロイミド部分を1つ以上含む5又は6員単環式ヘテロ環化合物である、請求項1又は2記載の方法。
  4. 塩素化剤が環中に以下:
    Figure 2021516665
    のアミド部分を1つ以上含む5又は6員単環式ヘテロ環化合物である、請求項1又は2記載の方法。
  5. 塩素化剤がトリクロロイソシアヌル酸、N−クロロスクシンイミド及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか記載の方法。
  6. 活性化剤が式III、IV及びV:
    Figure 2021516665
    [式中、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
    あるいは、Rの1つとRの1つが一緒になって5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよく;
    はC1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され;
    はC1−6アルコキシであり;
    XはO又はSである]
    で示される化合物からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか記載の方法。
  7. 及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
    あるいは、Rの1つとRの1つは一緒になって、2つの窒素原子を含む飽和5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよい、請求項6記載の方法。
  8. 活性化剤が式III又はIVの化合物から選択される、請求項6又は7記載の方法。
  9. 活性化剤がXがSである、式III又はIVの化合物から選択される、請求項8記載の方法。
  10. 活性化剤が尿素、チオ尿素、チオアセトアミド、チオベンズアミド、N−メチルチオ尿素、1,3−ジメチルチオ尿素、2−イミダゾリジンチオン、N−メチルチオアセトアミド、ベンズアミド及び(iPrO)Bからなる群から選択される、請求項6記載の方法。
  11. がC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、ベンジル、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよいフェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、
    塩素化剤がトリクロロイソシアヌル酸、N−クロロスクシンイミド及び1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインからなる群から選択され、
    活性化剤が式III、IV及びV:
    Figure 2021516665
    [式中、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、各R及び各Rは独立しており、
    あるいは、Rの1つとRの1つは一緒になって、2つの窒素原子を含む飽和5又は6員単環式ヘテロ環化合物を形成してもよく、
    はC1−6アルキル及びC6−14アリールからなる群から選択され、
    はC1−6アルコキシであり、
    XはO又はSである]
    で示される化合物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  12. 塩素化がエステル、ニトリル、ハロゲン化炭化水素及びその任意の混合物からなる群から選択される溶媒中にて行われる、請求項1〜11のいずれか記載の方法。
  13. 脱塩素化剤が式IIの化合物の塩素化の後に添加される、請求項1〜12のいずれか記載の方法。
  14. さらに式Iの化合物を脱保護し、2−クロロ−4−ニトロイミダゾールを得る工程を含む、請求項1〜13のいずれか記載の方法。
  15. 式Ia:
    Figure 2021516665
    [式中、R1aはC1−6アルコキシメチル、C1−6アルコキシカルボニル、フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択され、それぞれは、少なくとも1つのハロゲン原子で適宜置換されていてもよい]
    で示される化合物。
  16. 1aがエトキシメチル、tert−ブトキシカルボニル、3−Cl−フェニルオキシメチル及びテトラヒドロピラニルから選択される、請求項15記載の化合物。
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