JP2021514204A - 食品を製造するためのプラント - Google Patents
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Abstract
食品、特にチョコレート物品を製造するためのプラントにおいて、当該食品が導入される前及び/又は後に少なくとも1つの処理ステーション(3、8、9)内で温度が制御されることができる少なくとも1つの型(1)において、当該型(1)は、当該処理ステーション(3、8、9)内で、又は当該処理ステーション(3、8、9)においてロボット(4)によって運ばれ、温度調整のために置かれ、当該型(1)のための個別の分離したトレイ(5)が、当該処理ステーション(3、8、9)内に設けられる。
Description
本発明は、少なくとも1つの型内で、食品、特にチョコレート物品を製造するためのプラントであって、当該型は、当該食品が充填される前及び/又は後に、少なくとも1つの処理ステーション内で温度調整されることができ、当該型は、当該処理ステーション内に、又は当該処理ステーションにおいてロボットによって運ばれて行き、かつ温度調整のために置かれる、プラントに関する。
上述のタイプのプラントは、知られており、様々な形態及び設計で、市場において入手可能である。それらは、広範な食品の製造に使用される。本件において、関心のある主な製品は、チョコレート食品である。
チョコレートは、一般に、液状チョコレートが注ぎ込まれる多数の型穴又は凹部を有する、型で製造される。これは、しばしば成形機で行われる。当該成形機内で、例えば、プラリネが、2つの異なるチョコレート又は異なる基本材料から作られる。成形機は、ただ一例として言及されているだけである。従来技術には、食品、特にチョコレート塊を、形作るための他の多くのプラントがある。
多くの場合、液状チョコレートを充填されることとなる型を、予熱するのが得策である。これにより、食品の外殻が、内側がまだ液状である間に、低温の型の中で直ちに固化するということがないことが、確実になる。固化は、できるだけ均一に行われる必要がある。この理由のために、例えば、食品のための成形機及びその他の充填機の上流に、予熱セルが設置されている。
食品、特にチョコレートの、最も実現の見込みのある制御された固化のために、一般に、冷却セルが、成形機又は類似の成形設備の下流に配置されている。この冷却セル内では、以前に液状であった食品が、その後のハンドリング中に変形しないように可能な限り固化し硬化し得るように、型は、可能な限り均一に冷却される。
個別の処理ステーションの間の搬送は、一般に、コンベヤベルトの手段によって行われる。しかし、予熱セル及び/又は冷却セルを通る搬送も、対応するコンベヤベルトの手段によって行われる。例えば、欧州特許第1011345号明細書では、そのようなデバイスは、ねじコンベヤとして記載されている。このねじコンベヤは、シリンダを取り囲んでおり、それによって、対応する型が、空気開口部を通り過ぎて案内される。ここで、当該空気開口部からは、シリンダの内側からの空気が、流出する。シリンダは、上部が覆われている。空気は、シリンダ内に、又はそのシリンダの内部に、下方から流れ込み、それから空気開口部から出て、型を加熱又は冷却する。
そのようなねじコンベヤは、実際に価値が示されているが、比較的高価であり、設計が複雑であり、かつ、あまり柔軟ではない。
この理由のために、多くの場合に、ハンドリングデバイスも使用される。例えば、欧州特許第2051919号明細書は、チョコレート物品の製造において物体、特に型をハンドリングするための、対応するロボットを示している。そこでは、市販のロボットは、一般に複数の型で製造される菓子類物品を、硬化のための処理ステーション内に移動させるために、使用されるということも指摘されている。しかしながら、液圧又は空気圧によって動作するこれらの市販のロボットは、衛生上の懸念に応えていない。さらに、そのような液圧式ロボットの速度及び精度は、非常に乏しい。この理由のために、欧州特許第2051919号明細書には、機械的にのみ動くロボットが記載されている。
従来技術では、予熱又は冷却ステーション自体は、ほとんど注目されてこなかった。しかし、食品、及び特にチョコレート物品の製造にとって非常に重要なのは、まさに明確に、型を包み込むそれらの作用の均一性なのである。
本発明は、特に、加熱又は冷却の条件が型の各点で可能な限り均一になるように、可能な限り広範囲にわたって、かつ可能な限り均一に型を温度調整することによる、予熱セル又は冷却ステーション内での食品の処理を対象とする。境界領域が中心よりも速く加熱又は冷却されないように、型の中心に対して、境界領域に特に注意を払わなければならない。型の温度調整は、ほぼ均一にされている必要がある。
この目的に対する解決策は、処理ステーション内に、型のための個別の分離したトレイを設けることである。
知られているねじコンベヤとは対照的に、本発明によれば、温度調整される型は、型基部が平坦な搬送要素上に面して全体が置かれているのではなく、代わりに、型にできるだけ接触しないか、又は型の領域をできるだけ覆わないトレイ上にある。この理由のために、トレイは、点又は線でのみ、型と接触しており、その他の領域では、型が、妨げられることなく温度制御媒体にさらされている。このことは、温度調整媒体が、すべての側からほぼ均等に型上に作用できることを確実にし、そのため、温度調整処理全体が、型全体にわたって均一になる。
好ましい実施形態では、トレイは、U字形でありかつ壁から突出している必要がある。例えば、適切に湾曲したパイプは、温度制御媒体が、それらの中に案内されることができるようにもするから、適切である。このことは、トレイと型との間の接触の、接触点又は接触線が、取り囲んでいる温度調整媒体に順応させられることを確実にし、そのため、型の温度調整が、これらの接触点でも実現される。
トレイは、好ましくは、型が、トレイ上に置かれているか、又は2つの隣接するトレイの間に掛けられているような、形状に設計又は適合されている。
本発明の別の考えは、上述の壁に、任意の幾何学的形状の開口部、特にスロットがあることに関する。ここで、当該壁からは、トレイが突出している。これらは、温度調整媒体をトレイに案内するのに役立つ。温度調整媒体が、スロットから吸引されることも考えられる。唯一重要なことは、温度調整媒体の、ある特定の流れが起きることである。これは、正又は負の圧力のもとで、起きる場合がある。
対応する処理ステーションは、その処理ステーションが予熱セルであっても冷却セルであっても、当然ながら、対応する集合体に割り当てられる。ここで、当該集合体は、トレイに導かれる媒体を温度調整する。
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、好ましい実施形態の以下の説明から、及び図面からの帰着である。
図1に示されているように、食品の製造のためのプラントは、様々な処理ステーションを備え、それら処理ステーションの間で、食品の製造のための型1が、搬送される。搬送は、一連のコンベヤベルト2上で行われる。
最初に、型1は、予熱セル3に移され、予熱セル3内で、型1が、予熱される。この目的のために、型1は、ロボット4によってコンベヤベルト2から取り外されて、予熱セル3内のトレイ5上に置かれる。簡素さのために、予熱セル3は、壁6を有し、トレイ5が、壁6から突出する。示されている例示的な実施形態では、トレイ5は、以下でより詳細に説明されるように、U字管として設計される。トレイ5の上方には、型1及びトレイ5にそれぞれ熱を供給するための、集合体7がある。
ロボット4は、加熱された型1をトレイ5から再び取って、それを次のコンベヤベルト2.1上に置く。このコンベヤベルト2.1は、型を成形機8に搬送する。そこで、別のロボット4.1が、型をコンベヤベルト2.1から取って、その型を成形機8内に置く。成形機8内で、型1、又は型1内の対応する凹部/空洞は、液状食品、例えばチョコレートで充填される。
型1を充填した後、ロボット4.1は、充填された型1を成形機8から取り出して、それを別のコンベヤベルト2.2上に置く。このコンベヤベルト2.2は、冷却セル9につながっており、そこで、充填された型1が、冷却される。この目的のために、別のロボット4.2は、後で説明されるように、型1をコンベヤベルト2.2から取って、それらを冷却セル9内のトレイ5.1上に置く。
型1が、適切に冷えた後、ロボット4.2は、型をトレイ5.1から取って、それらをコンベヤベルト2.2上に置いて戻し、型は、コンベヤベルト2.2を通ってさらなる処理のために搬送される。
図2及び図3に示されているように、冷却セル9は、ハウジング10によって囲まれている。ハウジング10は、コンベヤベルト2.2によって横断されており、型1が、コンベヤベルト2.2上に配置される。
ロボット4.2は、全く同じように設計された3つの壁6.1、6.2及び6.3によって取り囲まれている。それぞれの壁6.1、6.2及び6.3について、いくつかのトレイ5が、突出しており、トレイ5は、湾曲した管として設計されている。例えば、温度調整媒体が、これらの湾曲した管5内に案内されることができる。予熱セル3のトレイ5については、その温度調整媒体は、加熱媒体であり、冷却セル9のトレイ5.1については、その温度調整媒体は、冷却媒体である。
壁6.1、6.2及び6.3には、それぞれ冷却ユニット11.1、11.2及び11.3が取り付けられており、そこから、例えば、トレイ5.1上の型1に降りかかる冷却空気が放出される。
しかしながら、本発明によれば、スロット12もまた、壁6.1、6.2及び6.3に、特にトレイ5.1の間に、形成されており、スロット12を通して、冷却媒体、特に冷却空気が、トレイ5.1上の型1に、又はトレイ5.1上の型1の下に、当てられる。
本発明は、以下の通りに機能する。
空の型1が、コンベヤベルト2上にあって予熱セル3に送られる。ロボット4は、コンベヤベルト2から空の型1を取って、それを、壁6から突出している、予熱セル3内のトレイ5に置く。型1は、それらが点又は線でのみ支持されるような態様で、トレイ5上に置かれ、そのため、型の、できるだけ広い領域が、平坦なトレイによって遮られることなく加熱媒体にさらされる。特に、型1は、型1が、2つの隣接するトレイ5のそれぞれの、まっすぐな管状部分に載るように、2つの管状の湾曲したトレイの間に置かれる。しかしながら、トレイ5自体もまた、型1の形状に従って設計されることができ、そのため、型もまた、トレイ上に直線的に載る。
型が適切に予熱されるとすぐに、それらの型は、ロボット4によって再び取り外されて、コンベヤベルト2.1上に置かれ、コンベヤベルト2.1は、型1を成形機に運ぶ。そこで、対応する食品が、型1内の凹部内に置かれ、それにより、いよいよ型が充填される。
この充填された型は、成形機8からロボット4.1によって取り外されて、コンベヤベルト2.2上に置かれる。コンベヤベルト2.2は、充填された型を冷却セル9に運び、そこで、ロボット4.2が、型をコンベヤベルト2.2から取って、その型をトレイ5.1上に置く。特に、図2は、隣接する2つのトレイ5.1がまた、型1を管のまっすぐな部分で持ち上げ、そのため、低温セル9内では、型のほぼ全体が、覆われることなく冷却媒体にさらされることを、示している。スロット12は、型1が、上方からだけでなく下方からも冷却媒体にさらされることを、確実にする。その結果として、型1、又は型1内の食品の、非常に均一かつ急速な冷却が、それぞれ行われる。
十分な冷却の後、型は、冷却セル9からロボット4.2によって再び取り外されて、さらなる処理のためにコンベヤベルト2.2上に置かれる。
本発明は、少なくとも1つの型内で、食品、特にチョコレート物品を製造するためのプラントであって、当該型は、当該食品が充填される前及び/又は後に、少なくとも1つの処理ステーション内で温度調整されることができ、当該型は、当該処理ステーション内に、又は当該処理ステーションにおいてロボットによって運ばれて行き、かつ温度調整のために置かれる、プラントに関する。
上述のタイプのプラントは、知られており、様々な形態及び設計で、市場において入手可能である。それらは、広範な食品の製造に使用される。本件において、関心のある主な製品は、チョコレート食品である。
チョコレートは、一般に、液状チョコレートが注ぎ込まれる多数の型穴又は凹部を有する、型で製造される。これは、しばしば成形機で行われる。当該成形機内で、例えば、プラリネが、2つの異なるチョコレート又は異なる基本材料から作られる。成形機は、ただ一例として言及されているだけである。従来技術には、食品、特にチョコレート塊を、形作るための他の多くのプラントがある。
多くの場合、液状チョコレートを充填されることとなる型を、予熱するのが得策である。これにより、食品の外殻が、内側がまだ液状である間に、低温の型の中で直ちに固化するということがないことが、確実になる。固化は、できるだけ均一に行われる必要がある。この理由のために、例えば、食品のための成形機及びその他の充填機の上流に、予熱セルが設置されている。
食品、特にチョコレートの、最も実現の見込みのある制御された固化のために、一般に、冷却セルが、成形機又は類似の成形設備の下流に配置されている。この冷却セル内では、以前に液状であった食品が、その後のハンドリング中に変形しないように可能な限り固化し硬化し得るように、型は、可能な限り均一に冷却される。欧州特許出願公開第3038472号明細書又は国際公開第2015/063629号では、この目的のため、型をトレイの上に載置している。
個別の処理ステーションの間の搬送は、一般に、コンベヤベルトの手段によって行われる。しかし、予熱セル及び/又は冷却セルを通る搬送も、対応するコンベヤベルトの手段によって行われる。例えば、欧州特許第1011345号明細書(米国特許出願公開第6327969号明細書)では、そのようなデバイスは、ねじコンベヤとして記載されている。このねじコンベヤは、シリンダを取り囲んでおり、それによって、対応する型が、空気開口部を通り過ぎて案内される。ここで、当該空気開口部からは、シリンダの内側からの空気が、流出する。シリンダは、上部が覆われている。空気は、シリンダ内に、又はそのシリンダの内部に、下方から流れ込み、それから空気開口部から出て、型を加熱又は冷却する。
そのようなねじコンベヤは、実際に価値が示されているが、比較的高価であり、設計が複雑であり、かつ、あまり柔軟ではない。
この理由のために、多くの場合に、ハンドリングデバイスも使用される。例えば、欧州特許第2051919号明細書又は欧州特許出願公開第3111768号明細書は、チョコレート物品の製造において物体、特に型をハンドリングするための、対応するロボットを示している。そこでは、市販のロボットは、一般に複数の型で製造される菓子類物品を、硬化のための処理ステーション内に移動させるために、使用されるということも指摘されている。しかしながら、液圧又は空気圧によって動作するこれらの市販のロボットは、衛生上の懸念に応えていない。さらに、そのような液圧式ロボットの速度及び精度は、非常に乏しい。この理由のために、欧州特許第2051919号明細書には、機械的にのみ動くロボットが記載されている。
英国特許出願公開第2070501号明細書に示されるただ1つの型では、円形の型がキャリア上に並べられ、供給ライン及び排出ラインがキャリアに接続され、この配置により、例えばフロンガス等の冷媒が循環することが可能となる。このことは、型は横側及び下側からのみ冷却され、上方からは冷却されないことを意味する。
米国特許出願公開第2017/049122号明細書は、本発明のプリアンブルに規定するような装置を記載している。冷却チャンバを介してコンベヤベルトに搬送される型が示されている。型は、型とコンベヤベルトとの間に自由な空間があるように、支持脚又は支持片の上に置かれる。2つのコンベヤベルトが互いに重なるように配置されている場合に、型を一方のコンベヤベルトから他方のコンベヤベルトに持ち上げることが可能なリフトシステムが備えられている。
従来技術では、予熱又は冷却ステーション自体は、ほとんど注目されてこなかった。しかし、食品、及び特にチョコレート物品の製造にとって非常に重要なのは、まさに明確に、型を包み込むそれらの作用の均一性なのである。
本発明は、特に、加熱又は冷却の条件が型の各点で可能な限り均一になるように、可能な限り広範囲にわたって、かつ可能な限り均一に型を温度調整することによる、予熱セル又は冷却ステーション内での食品の処理を対象とする。境界領域が中心よりも速く加熱又は冷却されないように、型の中心に対して、境界領域に特に注意を払わなければならない。型の温度調整は、ほぼ均一にされている必要がある。
この目的に対する解決策は、処理ステーション内に、型のための個別の分離したトレイを設けることである。
知られているねじコンベヤとは対照的に、本発明によれば、温度調整される型は、型基部が平坦な搬送要素上に面して全体が置かれているのではなく、代わりに、型にできるだけ接触しないか、又は型の領域をできるだけ覆わないトレイ上にある。この理由のために、トレイは、点又は線でのみ、型と接触しており、その他の領域では、型が、妨げられることなく温度制御媒体にさらされている。このことは、温度調整媒体が、すべての側からほぼ均等に型上に作用できることを確実にし、そのため、温度調整処理全体が、型全体にわたって均一になる。
好ましい実施形態では、トレイは、U字形でありかつ壁から突出している必要がある。例えば、適切に湾曲したパイプは、温度制御媒体が、それらの中に案内されることができるようにもするから、適切である。このことは、トレイと型との間の接触の、接触点又は接触線が、取り囲んでいる温度調整媒体に順応させられることを確実にし、そのため、型の温度調整が、これらの接触点でも実現される。
トレイは、好ましくは、型が、トレイ上に置かれているか、又は2つの隣接するトレイの間に掛けられているような、形状に設計又は適合されている。
本発明の別の考えは、上述の壁に、任意の幾何学的形状の開口部、特にスロットがあることに関する。ここで、当該壁からは、トレイが突出している。これらは、温度調整媒体をトレイに案内するのに役立つ。温度調整媒体が、スロットから吸引されることも考えられる。唯一重要なことは、温度調整媒体の、ある特定の流れが起きることである。これは、正又は負の圧力のもとで、起きる場合がある。
対応する処理ステーションは、その処理ステーションが予熱セルであっても冷却セルであっても、当然ながら、対応する集合体に割り当てられる。ここで、当該集合体は、トレイに導かれる媒体を温度調整する。
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、好ましい実施形態の以下の説明から、及び図面からの帰着である。
図1に示されているように、食品の製造のためのプラントは、様々な処理ステーションを備え、それら処理ステーションの間で、食品の製造のための型1が、搬送される。搬送は、一連のコンベヤベルト2上で行われる。
最初に、型1は、予熱セル3に移され、予熱セル3内で、型1が、予熱される。この目的のために、型1は、ロボット4によってコンベヤベルト2から取り外されて、予熱セル3内のトレイ5上に置かれる。簡素さのために、予熱セル3は、壁6を有し、トレイ5が、壁6から突出する。示されている例示的な実施形態では、トレイ5は、以下でより詳細に説明されるように、U字管として設計される。トレイ5の上方には、型1及びトレイ5にそれぞれ熱を供給するための、集合体7がある。
ロボット4は、加熱された型1をトレイ5から再び取って、それを次のコンベヤベルト2.1上に置く。このコンベヤベルト2.1は、型を成形機8に搬送する。そこで、別のロボット4.1が、型をコンベヤベルト2.1から取って、その型を成形機8内に置く。成形機8内で、型1、又は型1内の対応する凹部/空洞は、液状食品、例えばチョコレートで充填される。
型1を充填した後、ロボット4.1は、充填された型1を成形機8から取り出して、それを別のコンベヤベルト2.2上に置く。このコンベヤベルト2.2は、冷却セル9につながっており、そこで、充填された型1が、冷却される。この目的のために、別のロボット4.2は、後で説明されるように、型1をコンベヤベルト2.2から取って、それらを冷却セル9内のトレイ5.1上に置く。
型1が、適切に冷えた後、ロボット4.2は、型をトレイ5.1から取って、それらをコンベヤベルト2.2上に置いて戻し、型は、コンベヤベルト2.2を通ってさらなる処理のために搬送される。
図2及び図3に示されているように、冷却セル9は、ハウジング10によって囲まれている。ハウジング10は、コンベヤベルト2.2によって横断されており、型1が、コンベヤベルト2.2上に配置される。
ロボット4.2は、全く同じように設計された3つの壁6.1、6.2及び6.3によって取り囲まれている。それぞれの壁6.1、6.2及び6.3について、いくつかのトレイ5が、突出しており、トレイ5は、湾曲した管として設計されている。例えば、温度調整媒体が、これらの湾曲した管5内に案内されることができる。予熱セル3のトレイ5については、その温度調整媒体は、加熱媒体であり、冷却セル9のトレイ5.1については、その温度調整媒体は、冷却媒体である。
壁6.1、6.2及び6.3には、それぞれ冷却ユニット11.1、11.2及び11.3が取り付けられており、そこから、例えば、トレイ5.1上の型1に降りかかる冷却空気が放出される。
しかしながら、本発明によれば、スロット12もまた、壁6.1、6.2及び6.3に、特にトレイ5.1の間に、形成されており、スロット12を通して、冷却媒体、特に冷却空気が、トレイ5.1上の型1に、又はトレイ5.1上の型1の下に、当てられる。
本発明は、以下の通りに機能する。
空の型1が、コンベヤベルト2上にあって予熱セル3に送られる。ロボット4は、コンベヤベルト2から空の型1を取って、それを、壁6から突出している、予熱セル3内のトレイ5に置く。型1は、それらが点又は線でのみ支持されるような態様で、トレイ5上に置かれ、そのため、型の、できるだけ広い領域が、平坦なトレイによって遮られることなく加熱媒体にさらされる。特に、型1は、型1が、2つの隣接するトレイ5のそれぞれの、まっすぐな管状部分に載るように、2つの管状の湾曲したトレイの間に置かれる。しかしながら、トレイ5自体もまた、型1の形状に従って設計されることができ、そのため、型もまた、トレイ上に直線的に載る。
型が適切に予熱されるとすぐに、それらの型は、ロボット4によって再び取り外されて、コンベヤベルト2.1上に置かれ、コンベヤベルト2.1は、型1を成形機に運ぶ。そこで、対応する食品が、型1内の凹部内に置かれ、それにより、いよいよ型が充填される。
この充填された型は、成形機8からロボット4.1によって取り外されて、コンベヤベルト2.2上に置かれる。コンベヤベルト2.2は、充填された型を冷却セル9に運び、そこで、ロボット4.2が、型をコンベヤベルト2.2から取って、その型をトレイ5.1上に置く。特に、図2は、隣接する2つのトレイ5.1がまた、型1を管のまっすぐな部分で持ち上げ、そのため、低温セル9内では、型のほぼ全体が、覆われることなく冷却媒体にさらされることを、示している。スロット12は、型1が、上方からだけでなく下方からも冷却媒体にさらされることを、確実にする。その結果として、型1、又は型1内の食品の、非常に均一かつ急速な冷却が、それぞれ行われる。
十分な冷却の後、型は、冷却セル9からロボット4.2によって再び取り外されて、さらなる処理のためにコンベヤベルト2.2上に置かれる。
Claims (11)
- 少なくとも1つの型(1)内で、食品、特にチョコレート物品を製造するためのプラントであって、前記型(1)は、前記食品が充填される前及び/又は後に、少なくとも1つの前記処理ステーション(3、8、9)内で温度調整されることができるプラントにおいて、
前記型(1)は、前記処理ステーション(3、8、9)内に、又は前記処理ステーション(3、8、9)においてロボット(4)によって運ばれ、かつ温度調整のために置かれ、
前記型(1)のための個別の分離したトレイ(5)が、処理ステーション(3、8、9)内に設けられていることを特徴とする、プラント。 - 前記トレイ(5)は、前記型(1)と、点又は線でのみ接触することを特徴とする、請求項1に記載のプラント。
- 前記トレイ(5)は、U字形であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプラント。
- 前記トレイ(5)は、管状であることを特徴とする、請求項1から3の少なくとも一項に記載のプラント。
- 温度調整媒体が、前記トレイ(5)内に案内されることを特徴とする、請求項1から4の少なくとも一項に記載のプラント。
- 前記トレイ(5)は、壁(6〜6.3)上に配置されることを特徴とする、請求項1から5の少なくとも一項に記載のプラント。
- スロット(12)が、温度調整媒体の導入及び/又は放出のために、壁(6〜6.3)に、前記トレイ(5)の下方及び/又は上方で、配置されていることを特徴とする、請求項6に記載のプラント。
- 温度調整媒体を分配するためのデバイス(7、11)が、前記トレイ(5)の上方及び/又は下方に設けられていることを特徴とする、請求項1から7の少なくとも一項に記載のプラント。
- 前記型(1)が、前記処理ステーション(3、8、9)の間で、コンベヤベルト(2)の上にあって移動可能であることを特徴とする、請求項1から8の少なくとも一項に記載のプラント。
- 少なくとも1つの型(1)内で、食品、特にチョコレート物品を製造する方法であって、前記型(1)は、前記食品が充填される前及び/又は後に、少なくとも1つの前記処理ステーション(3、8、9)内で温度調整される方法において、
前記型(1)は、前記処理ステーション(3、8、9)内に、又は前記処理ステーション(3、8、9)においてロボット(4)によって運ばれて行き、かつ温度調整のために置かれ、前記型(1)は、点の又は直線的な形態でのみ処理ステーション(3、8、9)内に保持されることを特徴とする、方法。 - 前記処理ステーション(3、8、9)内の前記型(1)は、トレイ(5)によって横方向に保持されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
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