JP2021501629A - プランジャおよび薬物送達デバイス - Google Patents

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Abstract

本明細書は、エネルギー源(30)からの力を主容器(24)のピストン(23)に伝達するように構成された、プランジャ(40)に関する。プランジャ(40)は、エネルギー源(30)からの力を受けるように構成されたプランジャロッド(41)を含む。プランジャロッド(41)は、空洞(41.2)を形成する内面(41.1)を有する。エネルギー源(30)を空洞(41.2)内に拘束するように適用された支持要素(41.4)は、内面(41.1)から空洞内に径方向内側に突出する。【選択図】図3

Description

本開示は全体的に、薬物送達デバイスのプランジャ、およびこのようなプランジャを有する薬物送達デバイスに関する。
多くの薬物送達デバイスは薬物カートリッジを含み、薬物カートリッジは薬物を放出するためのピストンを有する。ピストンは、ばねなどのエネルギー源の力を受けるプランジャによって駆動される。
本開示の目的は、薬物送達デバイスの改善されたプランジャ、およびこのようなプランジャを有する改善された薬物送達デバイスを提供することである。
この目的は、特許請求項1によるプランジャによって、および特許請求項11による薬物送達デバイスによって、達成される。
例示的な実施形態は、従属請求項に提供される。
本開示の一態様によると、プランジャは、エネルギー源からの力を主容器のピストンに伝達するように構成される。このプランジャは、エネルギー源から力を受けるように構成されたプランジャロッドを含む。このプランジャロッドは、空洞を形成する内面を有し、エネルギー源を空洞内に拘束するように適用された支持要素が、内面から空洞内に径方向内側に突出する。
詳細には、プランジャロッドは、長手方向軸、およびこの長手方向軸に沿った細長い空洞を形成する内面を有する。細長い空洞内にエネルギー源を拘束するように適用された支持要素は、内面から細長い空洞内に径方向内側に突出し、細長い空洞内でエネルギー源を径方向に支持する。さらに、プランジャロッドは、一体型のプランジャロッドとして構成される。別の開示によると、支持要素は、一体型のプランジャロッドにおける内部の一体部材である。
薬物、特に針の狭いルーメンを通る高い粘性の薬物の送達には、比較的大きい力がピストンに必要である。したがって、たとえばプランジャに配置されたばねなどのエネルギー源はピストンを駆動するが、十分に大きい力を提供してピストンを動かさなければならない。そのため、送達が開始されると、たとえばガラスもしくはプラスチックカートリッジ、またはカートリッジのフィンガーフランジは、大きい荷重を受けて破損の危険が生じる。注射中にばねが延びると、たとえばプランジャロッド内で、ばねはプランジャで留まり、それはプランジャとばねとの間に摩擦をもたらす。これは、注射中に望ましくない擦過音を生じさせる。支持要素は、注射中の望ましくない擦過音を防止する。さらに支持要素は、プランジャロッドの内面に沿った、空いている余分な空間内に延びたばねのコイルなどが、座屈するのを回避させる。
例示的な実施形態において、支持要素は、内面上の内部リブとして形成される。具体的には、これらのリブは直線要素で丸みが付いている。
別の例示的な実施形態において、複数の支持要素は、空洞の内面の周りに分配される。具体的には、支持要素は、空洞の内面の周りに対称に、または均一に分配される。
別の態様によると、空洞の開放端における縁部は、面取り部または角隅部の丸みを有する。加えて、空洞の内径は、空洞の開放端の領域において、開放端への方向に増大する。
例示的な実施形態において、支持要素は、プランジャロッドと一体形成される。具体的には、支持要素は、1成分成形、または2成分成形、または3成分成形によって、プランジャロッドに形成される。さらに支持要素は、プランジャロッドの内部の細長い空洞の内面に形成される。
本開示はさらに、主容器、または薬物を受け入れるための薬物空洞を画成した容器を含み、出口と、ピストン、または薬物空洞内に摺動可能に配置されたピストンとを有する、薬物同達デバイスに関する。薬物送達デバイスは、上述のようなプランジャ、およびプランジャロッドの内面に力をかけるために配置されたエネルギー源を、さらに含む。
例示的な実施形態において、エネルギー源はばねである。さらに、カートリッジまたは容器には、特に、アレルギー薬物もしくは低血糖などの糖尿病患者用薬物などの緊急薬物、または生物製剤などの薬物が、事前に充填される。薬物送達デバイスは、たとえば自動注射器、ペン型注射器、またはシリンジである。
別の実施形態において、ピストンまたはストッパ(stopper)が、薬物を注射するために、容器の内側で摺動する。加えて、薬物送達デバイスは、患者に前述の薬物を自動注射するための、アクチュエータ手段を含む。
本明細書で説明する薬物送達デバイスは、薬物または薬剤を患者に注射するように構成される。たとえば送達は、皮下、筋肉内、または静脈内であることがある。このようなデバイスは、患者、または看護士もしくは医師などの介護者によって操作され、さまざまなタイプの安全シリンジ、ペン型注射器、または自動注射器を含むことができる。デバイスは、封止されたアンプルを使用前に穿孔する必要のある、カートリッジベースのシステムを含むことができる。これらのさまざまなデバイスで送達される薬剤の容量は、約0.5〜約2mlの範囲とすることができる。さらに別のデバイスは、一定時間(たとえば約5、15、30、60、または120分)患者の皮膚に接着して「大」容量(通常約2ml〜約5ml)の薬剤を送達するように構成された、大容量デバイス(「LVD」)またはパッチポンプを含むことができる。
ここで説明するデバイスは、特定の薬剤と共に、必要とされる仕様内で操作するためにカスタマイズすることもできる。たとえば、デバイスは特定の時間(たとえば、自動注射器では約3〜約20秒、LVDでは約10分〜約60分)内に薬剤を注射するようにカスタマイズすることができる。他の仕様として、低レベルもしくは最小レベルの苦痛、または人的要因、貯蔵寿命、有効期間、生体適用性、環境問題などに関する特定の条件を含むことができる。このような違いは、たとえば約3cP〜約50cPである薬物の粘度範囲など、さまざまな要因によって生じ得る。その結果薬物送達デバイスは、約25〜約31ゲージの範囲にあるサイズの中空針を含むことが多い。一般的なサイズは、27および29ゲージである。
本明細書で説明する送達デバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能も含むこともできる。たとえば、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退、のうちの1つまたはそれ以上を自動化することができる。1つまたはそれ以上の自動化工程のためのエネルギーを、1つまたはそれ以上のエネルギー源によって提供することができる。エネルギー源は、たとえば機械エネルギー、空圧エネルギー、化学エネルギー、または電気エネルギーを含むことができる。たとえば、機械的エネルギー源は、ばね、てこ、エラストマー、またはエネルギーを蓄積または解放するための他の機械的機構を含むことができる。1つまたはそれ以上のエネルギー源を、単一のデバイスに組み合わせることができる。デバイスは、ギア、バルブ、またはエネルギーをデバイスの1つまたはそれ以上の構成要素の動きに変換するための他の機構、をさらに含むことができる。
自動注射器の1つまたはそれ以上の自動化機能は、起動機構を介して起動させることができる。このような起動機構として、ボタン、レバー、ニードルスリーブ、または他の起動構成要素、のうちの1つまたはそれ以上を含むことができる。起動は、単一の工程プロセスまたは複数の工程プロセスであってよい。すなわち、自動化機能をもたらすために、使用者は1つまたはそれ以上の起動機構を起動する必要がある場合がある。たとえば、薬剤を注射するために、使用者はニードルスリーブをその本体に対して押し下げる場合がある。他のデバイスにおいて、使用者は注射するために、ボタンを押し下げて、ニードルシールドを後退させることが必要とされる。
加えて、このような起動は、1つまたはそれ以上の機構を起動し得る。たとえば起動シーケンスは、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退、のうちの少なくとも2つを起動し得る。いくつかのデバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能を生じさせるための工程の、特定のシーケンスも必要とし得る。他のデバイスは、独立した工程のシーケンスを伴って動作し得る。
いくつかの送達デバイスは、安全シリンジ、ペン型注射器、または自動注射器の、1つまたはそれ以上の機能を含むことができる。たとえば送達デバイスは、(通常、自動注射器に見られるような)自動的に薬剤を注射するように構成された機械的エネルギー源と、(通常、ペン型注射器に見られるような)用量設定機構とを含むことができる。
本開示の適用性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明から明白になる。しかし、詳細な説明および特定の例は、本開示に例示的な実施形態を示しながら、例示のみとして与えられることを理解されたい。なぜなら、当業者には、本開示の趣旨および範囲内におけるさまざまな変形および変更は、この詳細な説明から明白になるからである。
本開示は、以下の詳細な説明および添付の図によって、より良好に理解されよう。添付の図は、例示のみとして与えられ、本開示を限定するものではない。
薬物送達デバイスの概略図である。 薬物送達デバイスの概略図である。 薬物送達デバイスのプランジャの、実施形態の概略図である。 プランジャの長手方向断面図である。 プランジャの断面図である。 プランジャの断面の拡大斜視図である。 プランジャの開放端の上面図である。 プランジャの上面の拡大斜視図である。
全ての図において、対応する部材は同じ参照記号で表示する。
本開示のいくつかの実施形態による例示的な薬物送達デバイス10が、図1Aおよび図1Bに示される。
上述のように、デバイス10は、患者の体内に薬物または薬剤を注射するように構成される。
デバイス10は、通常は注射される薬剤を含有するリザーバ(たとえばシリンジ24または容器)を収容するハウジング11、および送達プロセスの1つまたはそれ以上の工程を容易にするために必要な構成要素を含む。
デバイス10は、キャップアセンブリ12も含むことができる。キャップアセンブリ12は、ハウジング11に、具体的にはデバイス10の遠位端または正面端部Dに、取り外し可能に取り付けることができる。通常、デバイス10を操作する前に、使用者はキャップアセンブリまたはキャップ12をハウジング11から取り外さなければならない。
示されるように、ハウジング11は実質的に円筒形であり、長手方向軸Xに沿って実質的に一定の径を有する。ハウジング11は、遠位領域20および近位領域21を有する。用語「遠位」は、注射する部位に相対的に近い位置を指し、用語「近位」は、注射する部位から相対的に離れた位置を指す。
デバイス10は、ハウジング11に連結されたニードルスリーブ13も含むことができ、ハウジング11に対するスリーブ13の動きを可能にする。たとえば、スリーブ13は、長手方向軸Xに平行な長手方向に動くことができる。具体的には、スリーブ13の近位方向の動きは、針17がハウジング11の遠位領域20から延びるのを可能にする。針17の挿入は、いくつかの機構を介して行うことができる。たとえば、針17はハウジング11に対して固定して位置され、延ばされたニードルスリーブ13内に当初は位置される。患者の体に対してスリーブ13の遠位端を位置付けて、ハウジング11を遠位方向に動かすことによる、スリーブ13の近位への動きは、針17の遠位端を露出させることになる。このような相対的な動きによって、針17の遠位端が患者の体内に延びるのを可能にする。針17は、患者がスリーブ13に対してハウジング11を手動で動かすことを介して手動で挿入されるので、このような挿入は「手動」挿入と呼ばれる。
挿入の別の形態は、「自動」であり、自動によって針17はハウジング11に対して動く。このような挿入は、スリーブ13の動きによって、またはたとえばボタン22など、別の起動形態によってトリガすることができる。図1Aおよび図1Bに示されるように、ボタン22はハウジング11の近位端または背面端部Pに位置される。しかし他の実施形態において、ボタン22をハウジング11の側部に位置させることができる。別の実施形態において、ボタン22は排除され、たとえばスリーブトリガ機構に取って替えられる。これは、たとえば薬物送達デバイスが注射する側の上に置かれたときに、ニードルスリーブ13をハウジングの内側に押圧することによって提供される。
他の手動または自動化機能は、薬物注射もしくは針の後退、またはその両方を含むことができる。注射は、薬剤をシリンジ24から針17を通して押しやるために、栓またはピストン23が、容器またはシリンジ24内の近位位置からシリンジ24内のさらに遠位位置に動かされるプロセスである。
いくつかの実施形態において、たとえば駆動ばね30などのエネルギー源は、プランジャ40に配置され、デバイス10が起動される前に圧縮される。駆動ばね30の近位端は、ハウジング11の近位領域21内に固定され、駆動ばね30の遠位端は、ピストン23の近位面に圧縮力をかけるように構成することができる。起動の後、駆動ばね30に蓄積されたエネルギーの少なくとも一部は、ピストン23の近位面に加えられる。この圧縮力はピストン23に作用して、ピストン23を遠位方向へ動かすことができる。このような遠位への動きは、シリンジ24内の液状薬剤を圧縮して針17の外に押し出すよう作用する。
注射の後、針17をスリーブ13内またはハウジング内に後退させることができる。後退は、使用者がデバイス10を患者の体から取り外す際に、スリーブ13が遠位に動くときに生じ得る。これは、針17がハウジング11に対して固定された位置に残るために生じ得る。一旦スリーブ13の遠位端が針17の遠位端を越えて動き、針17が覆われると、スリーブ13はロックされる。このようなロックは、ハウジング11に対する、スリーブ13の任意の近位への動きをロックすることを含むことができる。
針の後退の別の形態は、針17がハウジング11に対して動かされる場合に生じ得る。このような動きは、ハウジング11内のシリンジが、ハウジング11に対して近位方向に動かされる場合に生じ得る。この近位への動きは、遠位領域20に位置された後退ばね(図示せず)を使用することによって実現できる。圧縮された後退ばねは、起動されたときに、十分な力をシリンジ24に与え、シリンジ24を近位方向に動かすことができる。十分後退した後、針17とハウジング11との間の任意の相対的な動きは、ロッキング機構によってロックされる。さらに、ボタン22またはデバイス10の他の構成要素が、必要に応じてロックされる。
いくつかの実施形態において、ハウジングは窓11aを備えてよく、それを通してシリンジ24を監視することができる。
図2は、薬物送達デバイス10のプランジャ40の例示的な実施形態の概略図である。
プランジャ40は、エネルギー源としてのばね30からの力を、薬物シリンジ24のピストン23に伝達するように構成される。プランジャ40は、プランジャロッド41を含む。プランジャロッド41は、その遠位端に接続要素42を含む。たとえばねじ山付きピンなどのピンである接続要素42は、圧力嵌めおよび/または摩擦嵌めによって、ピストン23に連結するように適用される。プランジャ40は、一体型のプランジャドとして形成される。
プランジャロッド41は、その近位端で、突出部43.1および/または開口部43.2などの連結要素43を含み、薬物送達デバイス10を起動するために、プランジャロッド41をニードルスリーブ13および/またはハウジング11に解放可能に連結する。
プランジャロッド41はさらに、一般的に中空円筒形を有する。遠位端において、プランジャロッド41は閉鎖される。反対の近位端において、プランジャロッド41は開口され、開端部41.5を有する。
図3は、プランジャ40の長手方向断面図である。プランジャロッド41は、駆動ばね30などのエネルギー源からの力を受けるように構成された空洞41.2を形成する、内面41.1を有する。駆動ばね30は、図1Aおよび図1Bに示される。
駆動ばね30は、プランジャロッド41の近位に面する面41.3に力をかけるよう配置される。例示の実施形態において、駆動ばね30は、たとえば空洞41.2内などの中空プランジャロッド41内に配置され、かつプランジャロッド41内に配置された近位に面する面41.3に作用する、圧縮ばねである。
代替の実施形態において、近位に面する面41.3は、プランジャロッド41の遠位端、またはプランジャロッド41の表面に沿った別の位置に、配置される。駆動ばね30は、薬物カートリッジまたはシリンジもしくは主容器24が中に保持されたハウジング11の、近位に置かれる(図1Aおよび図1Bに示されるように)。たとえば(図1Aおよび図1Bに示される)ボタン22などのトリガ機構が、プランジャロッド41の動きを、操作可能に防止または可能にするよう配置される。
内面41.1は、ばね30をプランジャ40内、具体的にはプランジャロッド41の空洞41.2内に拘束するように適用された、支持要素41.4をさらに含む。具体的には、支持要素41.4は、ばね30に対して押圧するように構成される。支持要素41.4は、ばね30をプランジャの空洞41.2内の所定の位置にしっかりと保持すること、および注射中のばねの動きによるがたつき音を防止すること、を可能にする。さらに、プランジャロッド41内の余分な空間への、ばね30のコイルの座屈も防止する。
支持要素41.4は、内面41.1から空洞41.2内に径方向内側に突出する。さらに、支持要素41.4は、空洞41.2の長さL2に対応した長さL1を有する。代替として、支持要素41.4は、空洞41.2の長さよりも短い長さを有する。この場合、支持要素41.4は、少なくともプランジャロッド41の開端部41.5の領域に配置され、空洞41.2の内側に延びる。
例示的な実施形態において、支持要素41.4は、内面41.1に内部リブ41.6として形成される。具体的には、リブ41.4は直線要素で丸みが付いている。具体的には、リブ41.4の頂部は丸みが付いている。
図4は、プランジャ40の断面図である。良好に確認できるように、複数の支持要素41.4が、空洞41.2の内面41.1の周りに分配される。具体的には、支持要素41.4は、内面41.1の周りに対称に分配される。支持要素41.4の対称の配置により、空洞41.2内に配置されたばね30の位置ずれは軽減され、それによってプランジャロッド41の内側において、がたつきのないばね30の配置をもたらす。さらに、対称に配置された支持要素41.4による、空洞41.2内のばね30の押嵌めまたは摩擦嵌め連結によって、ばね30は滑らかに動作して、注射中にノイズは発生しない。
図5は、空洞41.2の内面41.1の周りに対称に分配された、短くして丸みを付けられた支持要素41.4を伴う、プランジャ40の断面の拡大斜視図である。
短くされた支持要素41.4の長さL1は、空洞41.2の長さL2よりも短い。さらに、支持要素40の高さHは、プランジャロッド41の開端部41.5から、空洞41.2の内側に向かって減少する。これは、たとえばばね30がプランジャ40の内面41.1に接触する注射の開始において、開端部41.5の領域における空洞41.2内で、ばね30の当初の取り付け接触(clamping contact)をもたらす。
代替として、支持要素41.4の高さHは、開端部41.5から空洞41.2の内側に向かって増大する。これによって、注射の全プロセス、および駆動ばね30の全ての動きの間に、ばね30がプランジャロッド41の内側にしっかりと保持されるのを保証する。
図6は、プランジャ40の開端部41.5の上面図、図7は、プランジャ40の上面の拡大斜視図である。
プランジャロッド41は、空洞41.2の開端部41.5において縁部41.7をさらに含む。縁部41.7は、面取り部41.8を有する。面取り部41.8は、開端部41.5の鋭角を排除する役割を担い、駆動ばね30が延びる際に捕らえるのを可能にする。
プランジャロッド41は、空洞41.2の内径d1が開端部41.5の領域41.9において増大するよう、さらに構成される。プランジャ40の開端部41.5における、特にこのような内径d1の漸進的な増大は、突発的な移動を排除し、ばね30が迅速かつ滑らかに自由空間の中、したがってプランジャロッド41内に導入されるのを可能にする。
上述の支持要素41.4は、プランジャロッド41と一体形成される。具体的には、支持要素41.4は、2成分成形、または3成分成形によって、プランジャロッド41に形成される。
上記の開示によると、プランジャコアまたは空洞41.2内の、内側または内部支持要素41.4は、ばね30に対する空隙を減少させ、注射中にばね30が延びる際に、ばね30が座屈するのを防止する。加えて、プランジャ40の後縁または近位縁部41.7には傾斜が付けられ、鋭角を排除し、それによってばね30は良好に捕らえられ、かつプランジャロッド41内でより滑らかに動くことができる。
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物を説明するために本明細書において使用される。以下に説明されるように、薬物または薬剤は、1つまたはそれ以上の疾患を処置するための、さまざまなタイプの製剤の少なくとも1つの低分子もしくは高分子、またはその組み合わせを含むことができる。例示的な薬学的に活性な化合物は、低分子;ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえばホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素);炭水化物および多糖類;ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(裸およびcDNAを含む)、RNA、アンチセンスDNAおよびRNAなどのアンチセンス核酸、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドを含むことができる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに組み込むことができる。これらの薬物の1つまたはそれ以上の混合物もまた、企図される。
用語「薬物送達デバイス」は、薬物をヒトまたは動物の体内に投薬するように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射デバイス(たとえばシリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、かん流システム、または眼内、皮下、筋肉内、もしくは血管内送達にあわせて構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば鼻用または肺用)、埋め込み(たとえば、コーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムとすることができる。ここに説明される薬物は、針、たとえば小ゲージ針を含む注射デバイスで特に有用であることができる。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスで使用するように適用された主要パッケージまたは「薬物容器」内に含むことができる。薬物容器は、たとえば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、または1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物の保存(たとえば短期または長期保存)に適したチャンバを提供するように構成された他の容器とすることができる。たとえば、一部の場合、チャンバは、少なくとも1日(たとえば1日から少なくとも30日まで)の間薬物を保存するように設計することができる。一部の場合、チャンバは、約1ヶ月から約2年の間薬物を保存するように設計することができる。保存は、室温(たとえば約20℃)または冷蔵温度(たとえば約−4℃から約4℃まで)で行うことができる。一部の場合、薬物容器は、薬物製剤の2つまたはそれ以上の成分(たとえば薬物および希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を別々に、各チャンバに1つずつ保存するように構成された二重チャンバカートリッジとすることができ、またはこれを含むことができる。そのような場合、二重チャンバカートリッジの2つのチャンバは、ヒトまたは動物の体内に投薬する前、および/または投薬中に薬物または薬剤の2つまたはそれ以上の成分間で混合することを可能にするように構成することができる。たとえば、2つのチャンバは、これらが(たとえば2つのチャンバ間の導管によって)互いに流体連通し、所望の場合、投薬の前にユーザによって2つの成分を混合することを可能にするように構成することができる。代替的に、またはこれに加えて、2つのチャンバは、成分がヒトまたは動物の体内に投薬されているときに混合することを可能にするように構成することができる。
本明細書において説明される薬物送達デバイスおよび薬物は、数多くの異なるタイプの障害の処置および/または予防に使用することができる。例示的な障害は、たとえば、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病に伴う合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症を含む。さらなる例示的な障害は、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチである。
糖尿病または糖尿病に伴う合併症の処置および/または予防のための例示的な薬物は、インスリン、たとえばヒトインスリン、またはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、GLP−1類似体もしくはGLP−1受容体アゴニスト、またはその類似体もしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP4)阻害剤、または薬学的に許容される塩もしくはその溶媒和物、またはそれらの任意の混合物を含む。本明細書において使用される用語「誘導体」は、元の物質と構造的に十分同様のものであり、それによって同様の機能または活性(たとえば治療効果性)を有することができる任意の物質を指す。
例示的なインスリン類似体は、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
例示的なインスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。例示的なGLP−1、GLP−1類似体およびGLP−1受容体アゴニストは、たとえば:リキシセナチド(Lixisenatide)/AVE0010/ZP10/リキスミア(Lyxumia)、エキセナチド(Exenatide)/エクセンディン−4(Exendin−4)/バイエッタ(Byetta)/ビデュリオン(Bydureon)/ITCA650/AC−2993(アメリカドクトカゲの唾液腺によって産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(Liraglutide)/ビクトザ(Victoza)、セマグルチド(Semaglutide)、タスポグルチド(Taspoglutide)、シンクリア(Syncria)/アルビグルチド(Albiglutide)、デュラグルチド(Dulaglutide)、rエクセンディン−4、CJC−1134−PC、PB−1023、TTP−054、ラングレナチド(Langlenatide)/HM−11260C、CM−3、GLP−1エリゲン、ORMD−0901、NN−9924、NN−9926、NN−9927、ノデキセン(Nodexen)、ビアドール(Viador)−GLP−1、CVX−096、ZYOG−1、ZYD−1、GSK−2374697、DA−3091、MAR−701、MAR709、ZP−2929、ZP−3022、TT−401、BHM−034、MOD−6030、CAM−2036、DA−15864、ARI−2651、ARI−2255、エキセナチド(Exenatide)−XTENおよびグルカゴン−Xtenである。
例示的なオリゴヌクレオチドは、たとえば:家族性高コレステロール血症の処置のためのコレステロール低下アンチセンス治療薬である、ミポメルセン(mipomersen)/キナムロ(Kynamro)である。
例示的なDPP4阻害剤は、ビルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、デナグリプチン(Denagliptin)、サキサグリプチン(Saxagliptin)、ベルベリン(Berberine)である。
例示的なホルモンは、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンなどの、脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストを含む。
例示的な多糖類は、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩を含む。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。ヒアルロン酸誘導体の例としては、HylanG−F20/Synvisc、ヒアルロン酸ナトリウムがある。
本明細書において使用する用語「抗体」は、免疫グロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。免疫グロブリン分子の抗原結合部分の例は、抗原を結合する能力を保持するF(ab)およびF(ab’)フラグメントを含む。抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、組換え型、キメラ型、非免疫型またはヒト化、完全ヒト型、非ヒト型(たとえばマウス)、または一本鎖抗体とすることができる。いくつかの実施形態では、抗体はエフェクター機能を有し、補体を固定することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体と結合する能力が低く、または結合することはできない。たとえば、抗体は、アイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは変異体とすることができ、Fc受容体との結合を支持せず、たとえば、これは、突然変異したまたは欠失したFc受容体結合領域を有する。
用語「フラグメント」または「抗体フラグメント」は、全長抗体ポリペプチドを含まないが、抗原と結合することができる全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を依然として含む、抗体ポリペプチド分子(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)由来のポリペプチドを指す。抗体フラグメントは、全長抗体ポリペプチドの切断された部分を含むことができるが、この用語はそのような切断されたフラグメントに限定されない。本開示に有用である抗体フラグメントは、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、直鎖抗体、二重特異性、三重特異性、および多重特異性抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)などの単一特異性または多重特異性抗体フラグメント、ミニボディ、キレート組換え抗体、トリボディまたはバイボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュラー免疫薬(SMIP)、結合ドメイン免疫グロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体を含む。抗原結合抗体フラグメントのさらなる例は、当技術分野で知られている。
用語「相補性決定領域」または「CDR」は、特異的抗原認識を仲介する役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。用語「フレームワーク領域」は、CDR配列ではなく、CDR配列の正しい位置決めを維持して抗原結合を可能にする役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、通常、当技術分野で知られているように、抗原結合に直接的に関与しないが、特定の抗体のフレームワーク領域内の特定の残基が、抗原結合に直接的に関与することができ、またはCDR内の1つまたはそれ以上のアミノ酸が抗原と相互作用する能力に影響を与えることができる。
例示的な抗体は、アンチPCSK−9mAb(たとえばアリロクマブ(Alirocumab))、アンチIL−6mAb(たとえばサリルマブ(Sarilumab))、およびアンチIL−4mAb(たとえばデュピルマブ(Dupilumab))である。
本明細書において説明される化合物は、(a)化合物または薬学的に許容されるその塩、および(b)薬学的に許容される担体を含む医薬製剤において使用することができる。化合物はまた、1つまたはそれ以上の他の医薬品有効成分を含む医薬製剤、または存在する化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の有効成分である医薬製剤において使用することもできる。したがって、本開示の医薬製剤は、本明細書において説明される化合物および薬学的に許容される担体を混合することによって作られる任意の製剤を包含する。
本明細書において説明される任意の薬物の薬学的に許容される塩もまた、薬物送達デバイスにおける使用に企図される。薬学的に許容される塩は、たとえば酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ土類金属、たとえばNa+、もしくはK+、もしくはCa2+、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1からR4は互いに独立して:水素、場合により置換されたC1〜C6−アルキル基、場合により置換されたC2〜C6−アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10−アリル基、または場合により置換されたC6〜C10−ヘテロアリール基を意味する)から選択されるカチオンを有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、当業者に知られている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物またはメタノラート(methanolate)またはエタノラート(ethanolate)などのアルカノラート(alkanolate)である。
本明細書で説明した物質、形成、装置、方法、システム、および実施形態のさまざまな構成要素の変更(追加および/または除外)が、このような変更および全てのその同等物を含包する本開示の全範囲および趣旨から逸脱することなく成されることを、当業者は理解するであろう。
10 薬物送達デバイス
11 ハウジング
11a 窓
12 キャップアセンブリ
12.1 ニードルシールド
12.2 キャップ
13 ニードルスリーブ
17 針
20 薬物送達デバイスの遠位領域
21 薬物送達デバイスの近位領域
22 ボタン
23 ピストン
24 シリンジまたは容器もしくはカートリッジ
30 駆動ばねなどのエネルギー源
40 プランジャ
41 プランジャロッド
41.1 内面
41.2 空洞
41.3 近位に面した面
41.4 支持要素
41.5 開端部
41.6 リブ
41.7 縁部
41.8 面取り部
41.9 領域
42 接続要素
43 連結要素
43.1 突出部
43.2 開口部
D 遠位または正面端部
d1 径
L1、L2 長さ
P 近位または背面端部
X 長手方向軸

Claims (14)

  1. エネルギー源(30)からの力を主容器(24)のピストン(23)に伝達するように構成されたプランジャ(40)であって:
    エネルギー源(30)からの力を受けるように構成されたプランジャロッド(41)であって、長手方向軸、および該長手方向軸に沿って細長い空洞(41.2)を形成する内面(41.1)を有するプランジャロッド(41)を含み、ここで、
    エネルギー源(30)を細長い空洞(41.2)内に拘束するように適用された支持要素(41.4)は、内面(41.1)から細長い空洞(41.2)内に径方向内側に突出し、細長い空洞(41.2)内のエネルギー源(30)を径方向に支持する、前記プランジャ。
  2. 支持要素(41.4)は、空洞(41.2)の長さ(L2)に対応した長さ(L1)を有する、請求項1に記載のプランジャ(40)。
  3. 支持要素(41.4)は、内面(41.1)上の内部リブ(41.6)として形成される、請求項1または2に記載のプランジャ(40)。
  4. リブ(41.6)は直線要素で丸みが付いている、請求項3に記載のプランジャ(40)。
  5. 複数の支持要素(41.4)は、空洞(41.2)の内面(41.1)の周りに分配される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  6. 支持要素(41.4)は、空洞(41.2)の内面(41.1)の周りに対称に分配される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  7. 空洞(41.2)の開端部(41.5)における縁部(41.7)は、面取り部(41.8)を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  8. 空洞(41.2)の内径(d1)は、空洞(41.2)の開端部(41.5)の領域(41.9)において増大する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  9. 支持要素(41.4)は、プランジャロッド(41)と一体形成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  10. 支持要素(41.4)は、2成分成形、または3成分成形によってプランジャロッド(41)に形成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプランジャ(40)。
  11. 薬物送達デバイス(10)であって、
    薬物を受け入れるための薬物空洞を画成する主容器(24)を含み、
    出口(17)および主容器(24)内に摺動可能に配置されたピストン(23)を有し、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のプランジャ(40)と、該プランジャロッド(41)の内面(41.1)に力をかけるためにプランジャロッド(41)の細長い空洞内に配置された、エネルギー源(30)と、をさらに含む、前記薬物送達デバイス。
  12. エネルギー源(30)はばねである、請求項11に記載の薬物送達デバイス(10)。
  13. カートリッジ(24)は薬物で事前に充填される、請求項11または12に記載の薬物送達デバイス(10)。
  14. 自動注射器、ペン型注射器、またはシリンジである、請求項11〜13のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス(10)。
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