JP2021192017A - ガスセンサ素子及びそれを用いたガス検出装置 - Google Patents

ガスセンサ素子及びそれを用いたガス検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】0.1ppm以下のガス濃度を検出可能なガスセンサ素子を提供する。【解決手段】ガスセンサ素子は、支持基材と、支持基材の上に設けられ、第1のピーク波長で発光する第1の発光粒子を含む第一の発光層と、第一の発光層の上に設けられ、ガス分子を吸着するセンサ層と、センサ層の上に設けられ、前記第1のピーク波長と異なる第2のピーク波長で発光する第2の発光粒子を含む第二の発光層、第二の発光層の上に設けられた保護層と、が順に積層された積層構造を有し、積層構造の一部、もしくは全てを貫通する開孔部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス検出に用いられるガスセンサ素子、及びガスセンサ素子を用いたガス検出装置に関する。
従来、可燃性ガスや毒性ガス等の様々な種類のガスを検知できるガスセンサとして、半導体式センサが用いられている。半導体式センサは主にヒーターコイル、金属酸化物半導体素子、半導体素子の電気抵抗を測るための電極で構成されている。半導体式センサでは、ヒーターコイルで金属酸化物半導体素子を加熱した状態において検出対象ガスと金属酸化物半導体素子が電気化学反応することによって、金属酸化物半導体素子の電気抵抗値が変化し、ガスを検出することが出来る。また、金属酸化物半導体に不純物を添加することで、検出対象ガスによる電気抵抗値の変化にガスによる選択性を付与することも可能である。
一つの半導体式センサを用いて複数種類のガスを検出する方法として、特許文献1に示すようなガス検知装置がある。特許文献1には、ガス種ごとに金属酸化物半導体の電気抵抗値に与える影響を調査し、その影響を考慮することによって、金属酸化物半導体の抵抗値から、様々なガスの濃度を検知する方法が開示されている。
特許第6309062号公報
しかしながら、前記従来の構成では、0.1ppm以下のガスでは金属酸化物半導体の電気抵抗が変化しないため、検出することが困難であるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低濃度のガスであってもガスセンサ素子が反応を示し、0.1ppm以下のガス濃度を検出可能なガスセンサ素子及びガス検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るガスセンサ素子は、支持基材と、
前記支持基材の上に設けられ、第1のピーク波長で発光する第1の発光粒子を含む第一の発光層と、
前記第一の発光層の上に設けられ、ガス分子を吸着するセンサ層と、
前記センサ層の上に設けられ、前記第1のピーク波長と異なる第2のピーク波長で発光する第2の発光粒子を含む第二の発光層と、
前記第二の発光層の上に設けられた保護層と、
が順に積層された積層構造を有し、
前記積層構造の一部、もしくは全てを貫通する開孔部を有する。
また、本発明に係るガス検出装置は、上記ガスセンサ素子と、
前記ガスセンサ素子を発光させる励起エネルギー源と、
前記励起エネルギー源による前記ガスセンサ素子の発光を受光する受光部と、
を備える。
以上のように、本発明に係るガスセンサ素子及びガスセンサ素子を用いたガス検出装置によれば、検出対象ガスの濃度が0.1ppm以下であっても、センサ層の膜厚が変化することによって、第一の発光層と第二の発光層との発光スペクトルが変化し、0.1ppm以下のガス濃度を検出できる。
実施の形態1に係るガスセンサ素子の断面構造を示す模式的構造断面図である。 実施の形態1に係るガスセンサ素子を用いたガス検出装置の構成を示す概略図である。 実施の形態1に係るガス検出方法におけるガス検出前の発光のスペクトルを示す図である。 実施の形態1に係るガス検出方法におけるガス検出後の発光のスペクトルを示す図である。 実施例及び比較例における条件及びガス濃度指数を示す表1である。
第1の態様に係るガスセンサ素子は、支持基材と、
前記支持基材の上に設けられ、第1のピーク波長で発光する第1の発光粒子を含む第一の発光層と、
前記第一の発光層の上に設けられ、ガス分子を吸着するセンサ層と、
前記センサ層の上に設けられ、前記第1のピーク波長と異なる第2のピーク波長で発光する第2の発光粒子を含む第二の発光層と、
前記第二の発光層の上に設けられた保護層と、
が順に積層された積層構造を有し、
前記積層構造の一部、もしくは全てを貫通する開孔部を有する。
第2の態様に係るガスセンサ素子は、上記第1の態様において、前記開孔部は、前記保護層から少なくとも前記センサ層が露出するまで貫通してもよい。
第3の態様に係るガスセンサ素子は、上記第1又は第2の態様において、前記センサ層は、膜厚が1nm以上、100nm以下であってもよい。
第4の態様に係るガスセンサ素子は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記第二の発光層に含まれる前記第2の発光粒子は、日本工業製品規格の蛍光光度分析通則(JIS K 0120)に準拠した手法で測定した発光の前記第2のピーク波長が前記第一の発光層に含まれる前記第1の発光粒子の発光の前記第1のピーク波長と少なくとも10nm以上異なってもよい。
第5の態様に係るガス検出装置は、上記第1から第4のいずれかの態様に係る前記ガスセンサ素子と、
前記ガスセンサ素子を発光させる励起エネルギー源と、
前記励起エネルギー源による前記ガスセンサ素子の発光を受光する受光部と、
を備える。
以下、実施の形態に係るガスセンサ素子及びガス検出装置について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
<ガスセンサ素子>
図1は、本実施の形態1に係るガスセンサ素子1の断面構造を示す模式断面図である。本実施の形態1に係るガスセンサ素子1は、板版状である支持基材1a上に支持基材1a表面から順に第一の発光層1b、センサ層1c、第二の発光層1d、保護層1eの順に積層された積層構造を有する。第一の発光層1bは、第1のピーク波長で発光する第1の発光粒子を含む。センサ層1cは、ガス分子を吸着する。第二の発光層1dは、第1のピーク波長と異なる第2のピーク波長で発光する第2の発光粒子を含む。また、面内垂直方向Zに保護層1eから少なくとも前記センサ層1cが露出するまで貫通する開孔部1fを有する。
このガスセンサ素子によれば、検出対象ガスの濃度が0.1ppm以下であっても、センサ層1cの膜厚が変化することによって、第一の発光層1bと第二の発光層1dとの発光スペクトルが変化し、0.1ppm以下のガス濃度を検出できる。
以下に、このガスセンサ素子1を構成する部材について説明する。
<支持基材>
支持基材1aは、第一の発光層1bを支持基材1a上に成膜できる部材であればよく、例えば、PETなどの高分子フィルムやガラス基板などを用いることが可能である。
<第一の発光層>
第一の発光層1bは、励起エネルギーを吸収することで第1のピーク波長で発光する性質を有する第1の発光粒子、例えば、半導体粒子が積層されて構成される。第1の発光粒子としては、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、テルル化カドミウム、硫化亜鉛、セレン化亜鉛、テルル化亜鉛、硫化銅インジウム、硫化銀インジウム、リン化インジウムなどをコアとする半導体ナノ粒子、ハロゲン化セシウム鉛のようなペロブスカイト型半導体ナノ粒子、シリコン、カーボンなどをコアとする半導体ナノ粒子などを用いる。半導体粒子の代わりに後述のフェルスター共鳴エネルギー移動が報告されているメロシアニン、ペリレンなどの有機色素を用いることも可能である。積層方法は特に問わないが、例えばLayerbyLayer法(以下、「LBL法」ともいう)が挙げられる。ここでLBL法とは、成膜させる基材をカチオン性化合物とアニオン性化合物の希薄液に交互に浸し、基材上に電解質ポリマーを自発的に吸着させて成膜する工法であり、材料を分子レベルで制御するのが容易で、生産性にも優れている。また、上記発光粒子を積層する代わりに、ガラス相の中に分散することで第一の発光層1bに封入してもよい。
<センサ層>
センサ層1cの材料は、第一の発光層1bへの成膜性、及び第二の発光層1dの成膜性と、検出対象ガスの吸着性を兼ね備えている必要がある。第一の発光層1bへの成膜方法としては、特に制限されないが、例えばLBL法やスピンコーター法などのような薄膜制御できる工法を用いることができる。センサ層1cの材料としては、特に制限されないが、採用する工法により一部制限される。例えば、LBL法ではカチオン性ポリマーとして、ポリアリルアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、アニオン性のポリマーとして、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリイソプレンスルホン酸などのイオン性のポリマーを使用することができ、スピンコーター法では、溶解する材料であれば特に制限はされないが、上述のイオン性ポリマー、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ポリアクリルアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラートなどを使用することが可能である。
センサ層1cの材質選定やその成膜プロセス条件を変更することでポリマーの高次構造を制御することにより、吸着するガスの選択性をセンサ層1cに付与することも可能である。センサ層1cの厚みは、例えば、1nm以上、1μm未満であり、100nm以下であることが好ましい。厚みが1nm未満の場合はセンサ層1cが検出対象ガスを安定して吸着することができない。また、厚みが1μm以上の場合は、第一の発光層1bと第二の発光層1dとの距離が離れすぎてしまい、検出対象ガスの吸着前後で後述のフェルスター共鳴エネルギー移動(以下、「FRET現象」ともいう)によりガスセンサ素子の発光スペクトルが変化しなくなってしまう。なお、本明細書で記述する光とは、可視光領域の電磁波に限定されない。
<第二の発光層>
第二の発光層1dは、励起エネルギーを吸収することで上記第1のピーク波長とは異なる第2のピーク波長で発光する性質を有する第2の発光粒子、例えば、半導体粒子が積層されて構成される。第2の発光粒子としては、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、テルル化カドミウム、硫化亜鉛、セレン化亜鉛、テルル化亜鉛、硫化銅インジウム、硫化銀インジウム、リン化インジウムなどをコアとする半導体ナノ粒子、ハロゲン化セシウム鉛のようなペロブスカイト型半導体ナノ粒子、シリコン、カーボンなどをコアとする半導体ナノ粒子などを用いる。半導体粒子の代わりに後述のフェルスター共鳴エネルギー移動が報告されているメロシアニン、ペリレンなどの有機色素を用いることも可能である。積層、堆積方法は特に問わないが、例えばLBL法が挙げられる。また、上記発光粒子を積層する代わりに、ガラス相の中に分散することで第二の発光層1dに封入してもよい。
第二の発光層1dを構成する第2の発光粒子、例えば、半導体粒子、もしくは有機色素等の発光の第2のピーク波長は、第一の発光層1bを構成する第1の発光粒子の第1のピーク波長と10nm以上異なる必要がある。第一の発光層1bと第二の発光層1dとの発光の発光ピークの違いが10nm未満である場合は、後述のFRET現象によるガスセンサ素子の発光スペクトル変化の検出が困難となる。
<保護層>
保護層1eを構成する物質は、第二の発光層1dを化学的、物理的に保護できる機能を有する必要がある。また、ガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定しやすくするために、第一の発光層1bと第二の発光層1dとの発光、及び励起エネルギー源からの光をそれぞれ30%以上透過可能なものであることが好ましい。材料として、例えば二酸化ケイ素や脂環エポキシ樹脂など高分子材料、もしくはPt、Au、Ti、Alなどの金属、及びその化合物の薄膜を用いることが出来る。
<開孔部>
開孔部1fは、少なくともガスセンサ素子1の面内垂直方向Zに保護層1eから前記センサ層1が露出するまで貫通している必要がある。なお、第一の発光層1bや支持基板1aまで貫通していてもよい。ガスセンサ素子1の面内方向の開孔部1fの形状は穴状でもよいし、溝状でもよく、形状を問わない。また、ガスセンサ素子1の垂直方向Zの開孔部1fの形状は矩形状でもよいし、テーパー状でもよく、こちらも形状を問わない。開孔部1fが保護層1e、及び第二の発光層1dにおいて膜面面内方向に占める面積はそれぞれ1%以上、50%未満であることが好ましい。開孔部1fの面積が1%未満の場合はセンサ層1cが検出対象ガスを吸着するのが困難となり、50%以上の場合は第二の発光層1dでの発光量が小さくなってしまう。センサ層1cに検出対象ガスを吸着しやすくするため、開孔部1fはガスセンサ素子1全体に出来るだけ均一に複数形成されていることが好ましい。開孔手段としては、ガスセンサ素子1の積層構造が保たれていればよく、ドライエッチングや、ウエットエッチング、レーザー穴開け等、その工法は問わない。
また、ガスセンサ素子1からの発光強度を向上させるため、支持基材1aの両面に上記記載の膜構成を有していてもよい。その場合は支持基板1aの両面に構成される第一の発光層1b、及び第二の発光層1dからの発光を検出することが望まれる。このため、第一の発光層1bと第二の発光層1dとからの発光、及び励起エネルギー源2aの光を30%以上透過する材料を支持基材1aとして選定することが好ましい。
次に、実施の形態1に係るガスセンサ素子におけるガス検出の原理を説明する。複数の発光する粒子としては、一方の発光粒子(ドナー)の蛍光スペクトルと、もう一方の発光粒子(アクセプター)の励起スペクトルとの間に重なりがある場合を考える。この場合において、この二つの発光粒子が近接すると、励起エネルギーにより励起したドナーが発光する前に、その励起エネルギーがアクセプターを励起するという挙動が知られている。この挙動をフェルスター共鳴エネルギー移動(FRET現象)といい、発光するドナー発光粒子とアクセプター発光粒子との距離に依存する。
ここで、ドナー、アクセプターのどちらにも半導体ナノ粒子を用いた場合について説明する。半導体ナノ粒子は、半導体結晶をもつナノサイズの粒子であり、量子サイズ効果により粒子径に応じ、発光スペクトルが変化するという特性をもつ。また、同一の粒子径であっても、材料が異なれば、発光スペクトルが変化するという特性をもつ粒子であり、様々な発光スペクトルを実現することが可能である。
同一粒子径で材料系が異なる場合、材料そのものがもつエネルギーギャップが大きいほうが短波長側に発光を示す。また、同一材料で粒子径が異なる場合、量子サイズ効果により粒子径が小さいほうが短波長側に発光を示し、粒子径が大きいほうが長波長側に発光を示す。短波長側に発光を示す半導体ナノ粒子を半導体ナノ粒子A、長波長側に発光を示す半導体ナノ粒子を半導体ナノ粒子Bとすると、半導体ナノ粒子Aと半導体ナノ粒子Bとの間の距離が十分離れた状態では、半導体ナノ粒子Aと半導体ナノ粒子Bとの各発光スペクトルが各発光ピーク強度で表れる。センサ層の厚さに応じて半導体ナノ粒子Aと半導体ナノ粒子Bとの間の距離が所定距離より近接している場合、その距離に応じて、半導体ナノ粒子A、Bが励起され、半導体ナノ粒子Aが発光する前に半導体ナノ粒子Aから半導体ナノ粒子Bへのエネルギー移動が起こり、半導体ナノ粒子Aから発光されるはずのエネルギーが半導体ナノ粒子Bの発光に利用される。結果として、半導体ナノ粒子Aの発光ピーク強度が減少し、半導体ナノ粒子Bの発光ピーク強度が増強して表れる(例えば、図3)。逆に、センサ層が膨潤して半導体ナノ粒子Aと半導体ナノ粒子Bとの間の距離が離間した場合、その距離に応じて、半導体ナノ粒子A、Bが励起され、半導体ナノ粒子Aから半導体ナノ粒子Bへのエネルギー移動が近接時よりも減少する。結果として、近接時に比べて半導体ナノ粒子Aの発光ピーク強度は増加し、半導体ナノ粒子Bの発光ピーク強度は減少する(例えば、図4)。
有機色素を用いた場合についても同様の原理である。FRET現象が生じると短波長側で発光する発光粒子又は色素分子の発光ピーク強度が減少し、長波長側で発光する発光粒子又は色素分子の発光ピーク強度が増強する。FRET現象を確認しやすくするためには、短波長側の発光ピーク波長と長波長側の発光ピーク波長とは、10nm以上離れている方が好ましい。より好ましくは30nm以上である。10nmより発光ピーク波長が近いと両者の発光ピーク波長が重なり、それぞれの発光ピーク強度の変化の検出が困難になる。
このガスセンサ素子では、前述の原理を利用し、第一の発光層1bと第二の発光層1dの一方をドナー又はアクセプターとして機能する第1の発光粒子で構成し、もう一方をアクセプター又はドナーとして機能する第2の発光粒子で構成し、その層間をセンサ層1cで構成している。このように構成することでセンサ層1cの膜厚の変化によりドナー発光粒子とアクセプター発光粒子との距離を変化させることができる。センサ層1cに検出対象ガスが物理的、化学的に吸着すると、センサ層1cが膨潤することでセンサ層1cの膜厚が変化し、そのセンサ層1cの膜厚の変化に応じ、FRET現象によりガス検出素子1の発光スペクトルが変化する。そのため、ガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定することにより、センサ層1cの膜厚増加、つまり検出対象ガスの吸着量へ変換することができ、センサ層1cへの検出対象ガスの吸着量は、雰囲気中の検出対象ガス濃度に依存するため、雰囲気中のガス濃度を検出することができる。
<ガス検出装置>
次に、図2は、実施の形態1に係るガスセンサ素子1を用いたガス検出装置2の構成を示す概略図である。本実施の形態1に係るガスセンサ素子1を用いたガス検出装置2は、前記ガスセンサ素子1と、ガスセンサ素子1を発光させる励起エネルギー源2aと、励起エネルギー源2aによるガスセンサ素子1の発光を受光する受光部2bと、によって構成される。
以下に、このガス検出装置2を構成する部材について説明する。
<励起エネルギー源>
励起エネルギー源2aによってガスセンサ素子1を発光させる。励起エネルギー源2aとしては、レーザー光源を用いることが可能である。またレーザー光源の代わりとしてLED光源などを用いることも可能であるが、この場合はガスセンサ素子1からの発光の検出感度を上げるため、波長カットフィルター等を用い、励起エネルギー源2aからの光エネルギー2cの波長に選択性を持たせることで励起波長の影響を抑制することが好ましい。ガスセンサ素子1の第一の発光層1b又は第二の発光層1dのいずれか一方、もしくはその両方に半導体ナノ粒子を用いる場合、半導体ナノ粒子の励起スペクトルの強度は短波長領域において大きいため、励起エネルギー源2aの波長は200nm以上、600nm以下であることが好ましい。
なお、図2においては励起エネルギー源2aがガスセンサ素子1の膜面と角度や距離をつけて配置されているが、この角度や距離は限定されない。
<受光部>
受光部2bによって励起エネルギー源2aによるガスセンサ素子1の発光を受光する。受光部2bとしては、集光レンズや光ファイバー等を組み合わせた分光器を用いることが可能である。また、分光器の代わりにガスセンサ素子1からの発光2dを分光器や、色度、輝度により解析し、色度や輝度を算出することが可能なCCD、CMOSやイメージセンサなどを用いてもよい。
<ガス検出方法>
次に、実施の形態におけるガス検出方法を説明する。
(1)まず、検出対象ガスとの接触前の状態として、励起エネルギー源2aによってガスセンサ素子1に光を照射し、ガスセンサ素子1を発光させ、受光部2bでガスセンサ素子1の発光状態を記録する。
(2)その後、検出対象ガスをガスセンサ素子1に接触させた後に、再び励起エネルギー源2aによってガスセンサ素子1に光を照射し、ガスセンサ素子1を発光させ、受光部2bでガスセンサ素子1の発光状態を記録する。
(3)検出対象ガスを接触させる前後でのガスセンサ素子1の発光状態を比較することにより、ガスセンサ素子1が検出対象ガスを検出したかどうかを判断することが出来る。
なお、図2において受光部はガス検出装置と正対し、距離をつけて配置されているが、ガスセンサ素子からの発光を検出できるのであれば、その限りではない。
よって、本実施形態によれば、0.1ppm以下の濃度であっても、検出対象ガスをガスセンサ素子1に接触させる前後でセンサ層1cの膜厚が変化し、受光部2bで測定される第一の発光層1bと第二の発光層1dの発光スペクトルが変化するため、0.1ppm以下のガス濃度を検出できる。
以下、実施例について詳述する。
(実施例1)
以下の製造方法によって、ガスセンサ素子を製造した。
(ガスセンサ素子の製造方法)
PDDA/PAA膜が表面に形成された石英ガラス基板を支持基材1aとした。以下、支持基材1aの作製方法を示す。
(1)6.5mm×17.5mm×0.8mmの石英ガラス基板に第一の発光層1bの成膜性を付与するため、前記石英ガラス基板をアセトン、メタノールの順で超音波洗浄したのちに、窒素ガスを噴射して乾燥させ、150℃に加熱したピラニア溶液(96%の硫酸と30%の過酸化水素水溶液の3:1混合溶液)中に90分間浸漬することによって、基板表面に水酸基を付与した。
(2)その後、前記石英ガラス基板をLBL法によって、0.87wt%のPDDA(ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド)水溶液に10分間浸漬した後に、超純水で洗浄し、光学吸収強度が0.05になるように超純水で希釈したPAA(ポリアクリル酸)水溶液に10分間浸漬してから、再び超純水で洗浄することで前記石英ガラス基板表面にPDDA/PAA膜を形成させ、PDDA/PAA膜が表面に形成された石英ガラス基板を作製した。
ZnSe半導体ナノ粒子を積層したものを第一の発光層1bとした。以下、第一の発光層1bの作製方法を示す。
(3)ソルボサーマル合成法により、配位子にNAC(N-アセチルL-システイン)を用いたZnSe半導体ナノ粒子を作製した。この半導体ナノ粒子の発光のピーク波長は364nmであり、また配位子の性質よりカチオン性を示す。
(4)LBL法によって、前記半導体ナノ粒子を分散させた水溶液中に支持基材1aを20分間浸漬した後に、超純水で洗浄することで、支持基材1a上に第一の発光層1bを成膜した。
PDDAとPAAを交互に積層したものをセンサ層1cとした。以下、センサ層1cの作製方法を示す。
(5)支持基材1aに第一の発光層1bの成膜性を付与したときと同様手順で、PDDA、PAAの順で成膜を繰り返し各5層ずつ第一の発光層1aの上に成膜した。
ZnSe半導体ナノ粒子を積層したものを第二の発光層1dとした。以下、第二の発光層1dの作製方法を示す。
(6)ソルボサーマル合成法により配位子にNAC(N-アセチルL-システイン)を用いたZnSe半導体ナノ粒子を作製した。なお、このZnSe半導体ナノ粒子は第一の発光層1bのZnSe半導体ナノ粒子作製時に比べ長時間加熱したため、粒径が大きくなり、量子サイズ効果により発光のピーク波長は長波長側へシフトしており、385nmであった。
(7)センサ層1cには第一の発光層1b同様にLBL法により成膜した。
二酸化ケイ素を成膜したものを保護層1eとした。以下、保護層1eの作製方法を示す。
(8)一般的なイオンミリング法を応用し、イオン銃の正面に角度を付けて配置した二酸化ケイ素ターゲットをアルゴンイオンによってミリングし、二酸化ケイ素ターゲットのスパッタリング先に第二の発光層1d面を設置することで膜厚が500nmとなるように成膜した。
(9)開孔部1fは保護層1e表面にフォトレジストをスピンコーター法によって成膜し、露光装置やイオンミリング装置を用いることで、Φ100μmの円柱状開孔部を格子状に500μmピッチで作製し、センサ層1cが露出するまで面内垂直方向Zに貫通させた。
次に、以下の構成でガス検出装置を製造した。
(ガス検出装置の構成)
発光波長が300nmのレーザー光源を励起エネルギー源2aとした。レーザー光源はガスセンサ素子1から50cm離れた場所にガスセンサ素子1膜面へのレーザーの入射角が45°となるように設置した。
受光部2bには分光器と集光レンズと光ファイバーを組み合わせたものを用いた。集光レンズはガスセンサ素子1cmから5cm離れた場所にガスセンサ素子1の膜面に正対するように設置した。
(評価方法)
次に、評価方法について具体的に説明する。
ガスセンサ素子1に乾燥窒素ガスと0.005ppmのアンモニアガスの混合気体を接触させた際にガスセンサ素子1がアンモニアガスを検出できているか調査するため、前記ガス検出装置2を設置し、前記混合ガスと接触させる前と30秒間接触させた後のガスセンサ素子の発光スペクトルを測定し、後述のガス濃度指数Yを算出した。ガス濃度指数Yが0.005以上の場合はガスを検出できたと判定し、ガス濃度指数が0.005未満の場合はガスを検出出来ていないと判定した。
日本工業製品規格の蛍光光度分析通則(JIS K 0120)に準拠した手法で、ガスセンサ素子1に検出対象ガスを接触させた前後のガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定し、以下の式(1)に示すガス濃度指数Yを算出することで、ガスセンサ素子1によって検出対象ガスを検出できたかどうか調査した。なお、I、Iはそれぞれ図3に示すように、検出対象ガス接触前のガスセンサ素子1の低波長側のピーク波長における発光強度、長波長側のピーク波長における発光強度である。また、I’、I’は、それぞれ図4に示すように、検出対象ガス接触後におけるガスセンサ素子の低波長側のピーク波長における発光強度、長波長側のピーク波長における発光強度である。実施例及び比較例における条件及びガス濃度指数Yの算出結果を図5の表1に示す。
Figure 2021192017
(比較例1)
開孔部1fを有していないこと以外は、実施例と同様にガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定し、ガス濃度指数Yを算出した。その結果を図5の表1に示す。
実施例1及び比較例1より、開孔部1fを有していない場合はセンサ層1cで検出対象ガスを吸着することが出来ないため、ガスセンサ素子1が0.005ppmのガス検出を出来ないことが明らかとなった。
(比較例2)
センサ層1cにPDDAとPAAを用い、LBL法によりPDDA、PAAの順で各1層ずつ前記第一の発光層1bの上に成膜したこと以外は、実施例と同様にガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定し、ガス濃度指数Yを算出した。その結果を図5の表1に示す。
実施例1及び比較例2より、センサ層1cの膜厚が1nm未満の場合、センサ層1cで検出対象ガスを十分に吸着することが出来ず、センサ層1cの膜厚が十分に変化しないため、ガスセンサ素子1が0.005ppmのガス検出を出来ないことが明らかとなった。
(比較例3)
センサ層1cにPDDAとPAAを用い、LBL法によりPDDA、PAAの順で各25層ずつ前記第一の発光層の上に成膜したこと以外は、実施例と同様にガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定し、ガス濃度指数Yを算出した。その結果を図5の表1に示す。
実施例1及び比較例3より、センサ層1cの膜厚が100nm以上の場合、センサ層1cで検出対象ガス吸着した前後でFRET現象による発光スペクトルの変化がないため、ガスセンサ素子1が0.005ppmのガス検出を出来ないことが明らかとなった。
(比較例4)
第一の発光層1bを構成する粒子に、ソルボサーマル合成法により作製した発光のピーク波長が380nmであるZnSe半導体ナノ粒子を用いたこと以外は、実施例と同様にガスセンサ素子1の発光スペクトルを測定した。その結果、短波長側の発光と長波長側の発光とが重なったため、それぞれの発光のピークを区別することが出来ず、ガス濃度指数Yを算出できなかった。実施例1及び比較例4より、第二の発光層1dの発光のピーク波長は第一の発光層1bの発光のピーク波長と少なくとも10nm以上異なっていなければ、ガスセンサ素子1が0.005ppmのガス検出を出来ないことが明らかとなった。
ゆえに、ガスセンサ素子1は保護層1eから少なくともセンサ層1cが露出するまで貫通する開孔部を有し、センサ層1cの膜厚が1nm以上、100nm以下であり、第一の発光層1bと第二の発光層1dの発光のピーク波長が10nm以上離れている場合に、0.005ppm以上のガス検出が可能であることが明らかとなった。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係るガスセンサ素子及びガスセンサ素子を用いたガス検出装置によれば、0.1ppm以下のガスを検出することが可能となる。また、センサ層にガスの種類によるガス吸着性の選択性を付与することにより、0.1ppm以下の低濃度である燃焼性ガス、毒性ガス、及び匂いの原因となる分子を区別して検出することが出来る可能性がある。
1 ガスセンサ素子
1a 支持基材
1b 第一の発光層
1c センサ層
1d 第二の発光層
1e 保護層
1f 開孔部
2 ガス検出装置
2a 励起エネルギー源
2b 受光部
2c 光エネルギー
2d 発光

Claims (5)

  1. 支持基材と、
    前記支持基材の上に設けられ、第1のピーク波長で発光する第1の発光粒子を含む第一の発光層と、
    前記第一の発光層の上に設けられ、ガス分子を吸着するセンサ層と、
    前記センサ層の上に設けられ、前記第1のピーク波長と異なる第2のピーク波長で発光する第2の発光粒子を含む第二の発光層と、
    前記第二の発光層の上に設けられた保護層と、
    が順に積層された積層構造を有し、
    前記積層構造の一部、もしくは全てを貫通する開孔部を有する、ガスセンサ素子。
  2. 前記開孔部は、前記保護層から少なくとも前記センサ層が露出するまで貫通する、請求項1に記載のガスセンサ素子。
  3. 前記センサ層は、膜厚が1nm以上、100nm以下である、請求項1又は2に記載のガスセンサ素子。
  4. 前記第二の発光層に含まれる前記第2の発光粒子は、日本工業製品規格の蛍光光度分析通則(JIS K 0120)に準拠した手法で測定した発光の前記第2のピーク波長が前記第一の発光層に含まれる前記第1の発光粒子の発光の前記第1のピーク波長と少なくとも10nm以上異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載のガスセンサ素子。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の前記ガスセンサ素子と、
    前記ガスセンサ素子を発光させる励起エネルギー源と、
    前記励起エネルギー源による前記ガスセンサ素子の発光を受光する受光部と、
    を備える、ガス検出装置。
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