JP2021187854A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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【課題】気泡を含有せずとも、ホイップクリームの様なふんわりとした外観であり、かつホイップクリームの様にふんわりと滑らかな使用感である水中油型乳化化粧料を得ること。【解決手段】次の成分(A)〜(E):(A)平均粒子径が5〜40μmの架橋型ポリアクリル酸ナトリウム 0.3〜1.0質量%(B)水溶性高分子(C)無機顔料(D)多価アルコール(E)ペースト状油剤を含有し、さらに前記成分(A)と前記成分(B)との含有質量割合(A)/(B)が1以上15以下である水中油型乳化化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は水中油型乳化化粧料に関するものである。
近年、板チョコレートの様な外観に成形したアイシャドウや、マカロンの様な外観に成形した入浴剤、シャーベット状の外観を呈するクリームなど、様々なスイーツの外観を模した化粧料が、目で見て楽しむことが出来るという観点から、市場で流行している。また、外観のみならず、使用感においてもスイーツを再現するという需要が高く、シャーベットの様なひんやりと崩れる感触や、ホイップクリームの様なふんわりと滑らかな感触を再現した化粧料の開発が進められてきた。
従来、ホイップクリームを模した化粧料として、例えば、エアゾール容器から吐出する際にムース状の泡を形成させることによりホイップクリームの様な外観を叶えた製品や、特定の高分子や界面活性剤を用いることにより気泡を含有した水中油型気泡含有化粧料(例えば、特許文献1、2参照)などが開発されている。
特開2002−145734号公報 特開2012−206994号公報
しかしながら、エアゾール製品は、特殊容器を必要とするうえ、すぐに消泡してしまうことも多く、ホイップクリームの様なふんわりと滑らかな使用感の面で、充分に満足のいくものではなかった。また、水中油型気泡含有化粧料の技術では、気泡を長期に渡り維持するための経時安定性の面で、課題が残るものであった。
そこで本発明は、気泡を含有せずとも、ホイップクリームの様なふんわりとした外観であり、かつ、ふんわりと滑らかな使用感である水中油型乳化化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、平均粒子径が5〜40μmである架橋型ポリアクリル酸ナトリウムの水膨潤した外観に着目し、水溶性高分子及びペースト状油剤等を組み合わせて水中油型乳化物とすることにより、上記の課題が解決できることを見出し本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
[1]次の成分(A)〜(E):
(A)平均粒子径が5〜40μmの架橋型ポリアクリル酸ナトリウム 0.3〜1.0質量%
(B)水溶性高分子
(C)無機顔料
(D)多価アルコール
(E)ペースト状油剤
を含有し、さらに前記成分(A)と前記成分(B)との含有質量割合(A)/(B)が1以上15以下である水中油型乳化化粧料に関するものである。
また[2]前記成分(A)と前記成分(D)との含有質量割合(D)/(A)が10以上である水中油型乳化化粧料、
[3]前記成分(B)が、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムから選ばれる1種または2種以上である水中油型乳化化粧料、
[4]前記成分(C)が、酸化チタン及び酸化鉄から選ばれる1種または2種以上である水中油型乳化化粧料、
[5]前記成分(E)が、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ワセリン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)である水中油型乳化化粧料、に関するものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、ホイップクリームの様に、マットな質感でふんわりとした外観を楽しめるとともに、使用感としても、ホイップクリームの様な、ふんわりとした指どれと滑らかな伸び広がりに優れるものである。そのため、外観と使用感の両方を楽しめるスキンケア化粧料、特には、乳液・クリーム、ハンドクリーム、ボディクリームとして有用である。
本発明の評価項目(イ.ホイップクリームの様な外観)の各判定基準を示した写真である。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に用いられる成分(A)の架橋型ポリアクリル酸ナトリウムは、アクリル酸及びアクリル酸ナトリウムを重合して得られる共重合体であり、例えば、開始剤の存在下で水酸化ナトリウムと混合したアクリル酸を重合してポリアクリル酸とし、更に、ポリアクリル酸のナトリウム塩を形成することで製造され得る。また成分(A)は、乾燥状態での平均粒子径が5〜40μmの略球状という特徴を有することで、膨潤した際に、ホイップクリームの様な外観のキメを演出し得るものである。該平均粒子径が、5μm未満又は40μmを超える場合、ホイップクリームの様なマットな質感を演出できないうえ、ホイップクリームの様な軽い指取れが損なわれるため、成分(A)の平均粒子径は5〜40μmであり、さらに5〜30μmであることがより好ましい。なお、本発明において、乾燥状態での平均粒子径とは、n−ヘプタン溶媒中で乾燥した状態において、レーザー回析散乱式粒度分布測定装置(例えば、マイクロトラックMT−3000、日機装社製)にて測定される体積基準メジアン径を意味するものである。
成分(A)の市販品としては、AQUPEC MG N−40R(住友精化社製)、サンフレッシュST−500MPSC(三洋化成工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(A)の含有量は、水中油型乳化化粧料中0.3〜1.0質量%(以下、「質量%」を単に「%」と略す)である。ホイップクリームの様な外観を呈し、ホイップクリームの様なふんわりとした使用感を向上させるという観点から、成分(A)の含有量の下限は0.3%以上であり、さらには0.5%以上であることがより好ましい。また、成分(A)の含有量の上限は1.0%以下であり、使用中に成分(A)の凝集物が出てきて、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を損なうという観点から、さらには0.9%以下であることが好ましい。
本発明に用いられる成分(B)水溶性高分子は、水等の水性溶媒に溶解または膨潤して分子のまわりに多くの水を含包したヒドロゲルを形成する成分であり、成分(A)と併用することにより、空気を含んでいるかの様なつぶれ感のあるゲルを形成し、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を向上させるものである。このような成分(B)は、化粧料一般に用いられる水溶性高分子であれば、特に制限なく用いることができる。具体的には、キサンタンガム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ムコ多糖体等が挙げられ、これらを1種または2種以上用いることができる。これらのうち、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムが、空気を含んでいるかの様なつぶれ感を演出し、滑らかに伸び広がるという点においてより好ましい。
本発明における成分(B)の含有量は、特には限定されないが、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を向上させるという観点から、水中油型乳化化粧料中0.1%以上であることが好ましく、0.15%以上がより好ましい。また、ホイップクリームの様なマットな外観を損なうという観点から、水中油型乳化化粧料中0.5%以下であることが好ましい。
成分(A)と成分(B)を組み合わせることにより、従来にはなし得なかった、ホイップクリームの様な外観と滑らかな使用感を向上させることができるが、成分(B)に対して成分(A)の量が少ない場合、ホイップクリームの様なマットな質感が得られないという観点から、成分(A)と成分(B)との含有質量割合(A)/(B)は1以上であり、3以上がより好ましい。また、成分(B)に対して成分(A)が多量である場合、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を損なう観点から、成分(A)と成分(B)との含有質量割合(A)/(B)は15以下であり、10以下がより好ましい。
本発明に用いられる成分(C)無機顔料は、化粧料一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化クロム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸チタン、無水ケイ酸、ケイ酸セリウム、及び含水ケイ酸等の無機化合物、水酸化アルミニウム、マイカ、ベントナイト、タルク、カオリン、マンガンバイオレット、カーボンブラック、紺青、群青等が挙げられ、それらの1種または2種以上を用いることができ、さらに複合化や表面処理を行ったものでも良い。
本発明において成分(C)は、単に着色剤というだけでなく、成分(A)と併用することで、ホイップクリームの様なマットな外観を演出するために用いられる。その点で成分(C)の平均粒子径(メジアン径)は、0.01〜1μmであることが好ましい。なお、本発明において、前記平均粒子径は、動的光散乱法のDLS粒子径測定装置を用いて測定したものを指す。また、上記成分(C)のうち、酸化チタン、酸化鉄が、ホイップクリームの様な外観を演出するという点において、より好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、ホイップクリームの様な外観を呈する観点から、水中油型乳化化粧料中0.05%以上であることが好ましく、0.1%以上がより好ましい。また、成分(C)によるきしみやベタつきにより、ホイップクリームの様なふんわりと滑らかな使用感を損なわれるという観点から、水中油型乳化化粧料中3%以下が好ましく、2%以下がより好ましい。
本発明に用いられる成分(D)多価アルコールは、25℃において液状であり、分子内にヒドロキシル基を2つ以上有する構造をもつものである。本発明において成分(D)は、成分(A)を湿潤させ、均一な膨潤性を向上するという観点や、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を向上させるために用いられる。成分(D)は、通常の化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−プロパンジオール、ソルビトール、ポリエチレングリコールなどが挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。これらのうち特に、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(数平均分子量は200〜1600が好ましい)が好ましく、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが、成分(A)の湿潤性がよく、ホイップクリームの様な滑らかな使用感の観点から、より好ましい。
本発明における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、成分(A)の湿潤性かつ膨潤性の観点から、水中油型乳化化粧料中5%以上が好ましく、7%以上がより好ましい。また、成分(D)によるベタつきによりホイップクリームの様なふんわりと滑らかな使用感を損なう観点から、水中油型乳化化粧料中30%以下が好ましく、25%以下がより好ましい。
また、特に限定されるものではないが、これらの成分(D)の含有量に対して、成分(A)が多量であると、成分(A)の未膨潤物が生じる場合があり、それらの未膨潤物により、ホイップクリームの様な滑らかな外観が損なわれるという観点から、成分(A)と成分(D)の含有質量割合(D)/(A)が10以上であることが好ましい。
本発明に用いられる成分(E)ペースト状油剤は、常温でペースト状を呈する油剤であり、30℃の粘度が5000〜100000mPa・sのものを指す。なお、本発明において前記粘度は、試料を30℃で一日放置後、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン型式VS−A1(芝浦システム社製)を用いて測定したものを指す。成分(E)は、成分(A)と成分(B)により形成されたゲルに由来する使用感に対して、厚みを付与することで使用中の摩擦感を軽減し、さらにホイップクリームの様な滑らかな使用感を向上させるために用いられるものであり、化粧料一般に用いられ、該粘度条件を満たすものであれば良い。成分(E)として、具体的には、カカオ脂、シアバター、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ワセリン、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン)エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル等が挙げられ、これらを1種または2種以上、用いることができる。これらのうち、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ワセリン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)が、ホイップクリームの様な滑らかな使用感の観点から、好ましい。
本発明における成分(E)の含有量は、特には限定されないが、ホイップクリームの様な滑らかな使用感の観点から、水中油型乳化化粧料中0.5%以上が好ましく、0.8%以上がより好ましい。また、成分(E)を多量に配合すると、肌に塗布する際の伸び広がりが重くなり、ホイップクリームの様な滑らかな使用感を損なう観点から、水中油型乳化化粧料中5.0%以下が好ましく、4.0%以下がより好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記成分(A)〜(E)以外に、通常の化粧料に使用される成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜、含有することができる。例えば、液状や固型状の油剤、界面活性剤、低級アルコール等の水性成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、抗菌剤、防腐剤、保湿剤、pH調整剤、清涼剤、粉体、ビタミン類、美容成分、香料等を含有することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料の製造方法は、特に限定されず、通常公知の方法で製造可能であり、製造機器としては、一般のホモディスパーのような分散・乳化機器であればいずれでも良い。例えば、成分(A)と成分(B)と成分(D)を混合し水を添加することで、成分(A)と成分(B)が膨潤し、そこに、成分(C)と成分(E)を添加することにより、水中油型乳化化粧料が得られる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、他の成分との併用により数々の性状とすることができる。具体的には、乳液状、クリーム状、固形状等が挙げられるが、クリーム状がより好ましい。また、製品形態としては、マッサージ料、クリーム、ハンドクリーム、ボディクリーム、美容液、日焼け止めなどの皮膚用化粧料などを例示することができる。この中でも、ホイップクリームの様な外観と使用感を楽しめる観点から、クリームやハンドクリーム、ボディクリームが本発明の効果が発揮されやすい水中油型乳化化粧料である。また、その使用方法は、手や指で使用する方法が挙げられる。
以下、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。また、含有量は、特記しない限り、その成分が含有される組成物に対する質量%で示す。
実施例1〜14及び比較例1〜8:クリーム
表1に示す組成のクリームを下記の製造方法により製造し、イ:ホイップクリームの様な外観、ロ:ホイップクリームの様なふんわりとした指どれ、ハ:ホイップクリームの様な滑らかな伸び広がり について、以下に示す方法により評価判定した。結果を併せて表1に示す。
Figure 2021187854
(製造方法)
A:室温にて成分(1)〜(10)を混合する。
B:Aに成分(11)を添加し混合する。
C:Bに成分(12)〜(18)を添加し、均一に混合溶解する
D:Cに成分(19)〜(25)を添加し、拡販することでクリームを得た。
(評価方法1:目視観察)
人口皮革に、500円玉大のクリーム試料を塗布し、ドクターブレード(膜の厚み;800μm)を用いて一定速度(1秒間で7cm)で膜をひき、膜の状態を目視にて観察した。
(イ.ホイップクリームの様な外観)
<判定基準>
(判定):(評価)
◎:全体的にマットな質感で、ふんわりとした厚みのある、ホイップクリームの様な外観
○:全体的にややマットな質感で、ホイップクリームの外観に近い
△:全体的にやや艶のある質感で、一般的なクリームの外観に近い
×:全体的に艶のある質感で、ふんわりとした厚みは無く、一般的なクリームの外観
(評価方法2:官能評価)
20代〜40代の女性で、官能評価の訓練を受け、一定の基準で評価が可能な専門パネル10名を選定し、使用感についての官能評価を行った。該専門パネルは、ジャー容器に充填された各試料のさくらんぼ大を指で取り、その時に感じるホイップクリームの様なふんわりとした感触を下記絶対評価にて5段階に評価し評点を付けた。また、前腕に各製剤を塗布し、その時に感じるホイップクリームの様な滑らかな伸び広がりを、下記絶対評価にて5段階に評価し評点を付けた。上記2種類の評点について、それぞれ平均点を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
<絶対評価基準1>
(ロ.ホイップクリームの様なふんわりとした指取れ)
(評点):(評価)
5点:空気を含んでいる様な軽い指取れ
4点:空気を含んでいる様なやや軽い指取れ
3点:普通
2点:みずみずしく、やや重みのある指取れ
1点:みずみずしいが、重みのある指取れ
<絶対評価基準2>
(ハ:ホイップクリームの様な滑らかな伸び広がり)
(評点):(評価)
5点:空気を含んでいる様な潰れ感がありながら、使用中の摩擦感が少なく、滑らかに伸び広がる
4点:やや空気を含んでいる様な潰れ感がありながら、使用中の摩擦感が少なく、滑らかに伸び広がる
3点:普通
2点:みずみずしく、適度な摩擦感のある伸び広がり
1点:みずみずしいが、摩擦感があり、伸び広がりが悪い
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎:4点を超える :非常に良好
○:3点を超える4点以下:良好
△:2点を超える3点以下:やや不良
×:2点以下 :不良
表1の結果から明らかなように、実施例1〜14のクリームは、比較例1〜8のクリームに比べ、ホイップクリームの様な外観、ホイップクリームの様なふんわりとした指どれと、滑らかな伸び広がりにおいて優れたものであった。
一方、粒子径や形状の異なる成分(A)を含有した比較例1並びに、成分(A)を含有しない比較例2は、ホイップクリームの様な外観ならびに、ホイップクリームの様なふんわりとした指取れ、滑らかな伸び広がりの両方において劣っていた。また、成分(A)が多い比較例3は、使用中の摩擦感があり、ホイップクリームの様な滑らかな伸び広がりに欠けるものであった。また、成分(A)が少なく、かつ成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が1未満である比較例4は、一般的なクリームの様に艶のある外観となり、成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が15を超える比較例5は、摩擦感のある伸び広がりで、どちらもホイップクリームの様な滑らかな使用感を満足するものではなかった。成分(D)を配合しない比較例6は、成分(A)の未膨潤物が確認され、ホイップクリームの様な外観ならびに、ホイップクリームの様なふんわりとした指取れ、滑らかな伸び広がりの両方において劣っていた。成分(C)を配合しない比較例7は、外観の点で、特に劣っていた。成分(E)を配合しない比較例8は、一般的なクリームの様にみずみずしく、適度に摩擦感のある伸び広がりで、ホイップクリームの様な滑らかさは演出できなかった。
実施例15:ハンドクリーム
(成分) (%)
1.ポリアクリル酸ナトリウム *1 0.9
2.(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー 0.3
3.シロキクラゲ多糖体 0.05
4.グリセリン 10
5.精製水 残量
6.PEG−400 2
7.ポリオキシエチレンメチルグルコシド 2
8.グリコシルトレハロース 2
9.トリエタノールアミン 0.3
10.酸化チタン 2
11.(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)
コポリマー 0.4
12.ポリソルベート80 0.3
13.L−セリン 1
14.L−トレオニン 0.1
15.ナイアシンアミド 3
16.ワセリン 4
17.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル) 1
18.スクワラン 2
19.メドウフォーム油 2
20.防腐剤 適量
(製造方法)
A:室温にて成分(1)〜(4)を混合した。
B:Aに成分(5)〜(8)添加し、成分(1)〜(3)を膨潤させた。
C:Bに成分(9)〜(14)を添加し、均一に混合溶解した。
D:Cに成分(15)〜(20)を添加し、拡販することでハンドクリームを得た。
以上の様にして得られたハンドグリームは、ホイップクリームの様な外観、ホイップクリームの様なふんわりと滑らかな使用感に優れるものであった。
実施例16:日焼け止め
(成分) (%)
1.架橋型ポリアクリル酸ナトリウム *2 0.7
2.カルボマー *3 0.2
3.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.08
4.1,3−ブチレングリコール 10
5.精製水 残量
6.シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 1
7.水酸化ナトリウム 0.06
8.酸化亜鉛 1
9.トリエトキシカプリリルシラン3%処理酸化チタン 2
10.(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)
コポリマー 0.3
11.水添レシチン 0.8
12.コレステロール 0.02
13.L−メントール 0.01
14.ジメチコン(6cs) 4
15.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 1
16.シア脂 1
17.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 10
18.メチルフェニルポリシロキサン 2
19.ジカプリン酸プロピレングリコール 2
20.フェノキシエタノール 適量
21.エタノール 3
22.煙霧状シリカ 0.1
(製造方法)
A:室温にて成分(1)〜(4)を混合した。
B:Aに成分(5)〜(7)添加し、成分(1)〜(3)を膨潤させた。
C:Bに成分(8)〜(10)を添加し、均一に混合溶解した。
D:Cに成分(11)〜(22)を添加し、拡販することで日焼け止めを得た。
以上の様にして得られた日焼け止めは、ホイップクリームの様な外観、ホイップクリームの様なふんわりと滑らかな使用感に優れるものであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(E):
    (A)平均粒子径が5〜40μmの架橋型ポリアクリル酸ナトリウム 0.3〜1.0質量%
    (B)水溶性高分子
    (C)無機顔料
    (D)多価アルコール
    (E)ペースト状油剤
    を含有し、さらに前記成分(A)と前記成分(B)との含有質量割合(A)/(B)が1以上15以下である水中油型乳化化粧料。
  2. 前記成分(A)と前記成分(D)との含有質量割合(D)/(A)が10以上である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 前記成分(B)が、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムから選ばれる1種または2種以上である請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 前記成分(C)が、酸化チタン及び酸化鉄から選ばれる1種または2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 前記成分(E)が、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ワセリン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)である請求項1〜4のいずれかに記載の水中油型乳化化粧料。
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