JP2021174205A - 通帳取扱装置、通帳取扱方法、通帳取扱プログラムおよび通帳取扱システム - Google Patents

通帳取扱装置、通帳取扱方法、通帳取扱プログラムおよび通帳取扱システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の口座を有する通帳が磁気ストライプの磁気情報を読み取ることができない場合においても磁気情報を復元することができる技術を提供する。【解決手段】通帳情報取得部により取得した通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている通帳に対し、コード読取部により識別コードを読み取らせることにより識別コードを取得する識別コード取得部と、識別コード取得部により取得した識別コードに基づいて、通帳の構成を示す構成情報を特定する通帳構成特定部と、通帳情報取得部により取得した通帳情報と、記帳情報取得部により取得した記帳情報と、通帳構成特定部により特定された構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照合する照合部と、ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、磁気情報読取書込部により通帳の磁気ストライプの磁気情報を復元させる磁気情報復元部と、を備える通帳取扱装置。【選択図】図6

Description

本発明は、通帳取扱装置、通帳取扱方法、通帳取扱プログラムおよび通帳取扱システムに関する。
従来、銀行等に広く普及して用いられているATM(Automatic Teller Machine)等の自動取引装置が知られている。このような自動取引装置は、現金の入出金や振込等の取引を可能とし、銀行等の窓口業務の効率化に寄与している。自動取引装置では、カードおよび通帳を使用して現金の入出金や振込等の取引を行うことができ、また、通帳だけを使用して入金や記帳等の取引を行うことができる。
通帳は、取引に必要な磁気情報が記録された磁気ストライプ(MS: magnetic stripe)を有している。この磁気ストライプの磁気情報がホストコンピュータの有する情報と一致したときに有効な通帳であると判断され、取引が開始される。
しかし、市場に流通している通帳の磁気ストライプの磁気情報は、外部磁石への接近や接触により減衰してしまい、自動取引装置での読み取りがエラーとなることがある。特に最近は身の回りのスマートフォンやタブレット等の電子機器やそのケース類に磁石を内蔵した製品が多数流通しており、磁気減衰のリスクが増大している。磁気減衰が起こると、通帳の磁気ストライプから磁気情報を正しく読み取ることができなくなるので、自動取引装置は、取引不可と判断し、当該通帳を顧客に返却することにしている。
このような磁気情報を正常に読み取ることができなかった通帳でも、取引可能にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この自動取引装置においては、通帳の見返しページや記帳ページを光学的に読み取った紙面情報を解析して得られた通帳情報をホストコンピュータに照会して得られた通知に基づいて磁気情報の復元を行っている。
特開2012−137922号公報
通帳が普通預金口座(以下、「普通口座」と呼ぶ)や、定期預金口座(以下、「定期口座」と呼ぶ)等、複数の口座を有する総合口座の通帳である場合には、通帳の磁気ストライプの磁気情報に、通帳の種類や通帳の種類ごとのページ等の構成情報を記憶する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の自動取引装置が光学的に読み取る対象である見返しページや記帳ページには、通帳の種類や通帳の種類ごとのページ等の構成情報は含まれない。また、ホストコンピュータにも通帳の種類やページ等の構成情報は含まれないため、複数の口座を有する総合口座の通帳である場合には、磁気ストライプの磁気情報を復元できないという問題が生じていた。
本発明は、上記課題に鑑み、複数の口座を有する通帳が磁気ストライプの磁気情報を読み取ることができない場合においても磁気情報を復元することができる技術を提供することを目的とする。
上述目的を達成するために、本発明は、受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得する通帳情報取得部と、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得する記帳情報取得部と、前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得する識別コード取得部と、前記識別コード取得部により取得した前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定する通帳構成特定部と、前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報と、前記記帳情報取得部により取得した前記記帳情報と、前記通帳構成特定部により特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照会する照会電文通信部と、前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプ磁気情報を復元させる磁気情報復元部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備える通帳取扱装置が実行する通帳取扱方法において、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得し、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得し、前記取得された前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得し、前記取得された前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定し、前記取得された前記通帳情報と、前記取得された前記記帳情報と、前記特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照合し、前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元させることを特徴とする。
また、本発明は、受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備える通帳取扱装置が実行する通帳取扱プログラムにおいて、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得し、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得し、前記取得された前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得し、前記取得された前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定し、前記取得された前記通帳情報と、前記取得された前記記帳情報と、前記特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照合し、前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元することを特徴とする。
また、本発明は、通帳取扱装置と、前記通帳取扱装置と接続されるホストコンピュータと、を少なくとも含む通帳取扱システムにおいて、前記通帳取扱装置は、受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得する通帳情報取得部と、前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得する記帳情報取得部と、前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得する識別コード取得部と、前記識別コード取得部により取得した前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定する通帳構成特定部と、前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報と、前記記帳情報取得部により取得した前記記帳情報と、前記通帳構成特定部により特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに送信する照会電文通信部と、を備え、前記ホストコンピュータは、前記通帳取扱装置から照会された前記通帳情報および前記記帳情報が前記ホストコンピュータの照合記憶部に記憶される前記通帳情報および前記記帳情報と一致するか否かを照合するホスト照合部と、ホスト照合部により照合した照合結果を前記通帳取扱装置へ送信する照合結果通信部と、を備え、前記通帳取扱装置は、前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元させる磁気情報復元部、を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の口座を有する通帳が磁気ストライプの磁気情報を読み取ることができない場合においても磁気情報を復元することができる。
本発明の実施の形態にかかる通帳取扱システムの一例を示す図である。 ATMのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 通帳処理部のハードウェア構成の一例を示す図である。 通帳の一例を示す図である。 通帳の一例を示す図である。 通帳の一例を示す図である。 ホストコンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 ATMとホストコンピュータを含む通帳取扱システムの機能構成の一例を示す図である。 ホストコンピュータの記憶部に記憶されている照合テーブルの一例を示す図である。 ATMで実行される通帳取扱処理の一例を示すフローチャートである。 磁気情報修復処理の一例を示すフローチャートである。 通帳構成特定処理の一例を示すフローチャートである。 表示部に表示される磁気情報修復選択画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる通帳取扱システム100の一例を示す図である。図1に示すように、通帳取扱システム100は、n台のATM1−1、1−2、・・・1−nと、ホストコンピュータ2とを有する。これらの各部は専用線やVPN(Virtual Private Network)等の閉域網を介して、互いがネットワークNを介して通信可能に接続される。また、通帳取扱システム100は、図1に示していない他の装置やサーバを備えていてもよい。ATM1−1、1−2、・・・1−nは、店舗ごとに1台以上配置されている。ATM1−1、1−2、・・・1−nを特に区別して説明しないときは、以下「ATM1」と称する。
ATM1は、通帳、キャッシュカードまたはクレジットカード等のカードを用いて、入金、出金、振込や残高照会等の各種取引を実行する装置である。このATM1は、自動取引装置、現金自動預払機とも呼ばれる。なお、ATM1は通帳取扱装置の一例である。以下の説明においては、通帳取扱装置を代表してATMを用いて説明を行う。
ATM1で使用される通帳は、一例として、顧客の銀行口座にかかる情報を磁気ストライプに記憶する銀行通帳である。銀行通帳の磁気ストライプの磁気情報には、銀行コード、店番、口座の種類(科目)、口座の種類ごとの口座番号、通帳のページ構成、通帳の種類の情報等がある。
図2は、ATM1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ATM1は、ATM制御部10、記憶部11、表示部12、入力部13、通帳処理部14、カード処理部15、紙幣処理部16、硬貨処理部17、レシート発行部18および通信部19を有する。また、ATM1は、図2に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
ATM制御部10は、ATM1全体を統括的に制御するもので、プログラムを読込んで制御処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)を有する。記憶部11は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を有する。記憶部11は、ATM制御部10が実行するプログラム、表示画面データ、その他各種データを記憶する。また、記憶部11は、ATM制御部10がプログラムを実行する際の作業領域を提供する。
表示部12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であって、ATM制御部10の指示により、顧客に対して操作画面、表示画面、メニュー画面あるいは操作指示用のガイド画面等を表示する。入力部13は、表示部12と一体化したタッチパネルで、顧客により、取引の種類の選択、振込先、振込元、振込金額、暗証番号、入金・出金の金額等が入力され、入力された情報はATM制御部10に通知される。
通帳処理部14は、受け付けた通帳を搬送しながら通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りと書き込みを行う。通帳処理部14のハードウェア構成については、後述する。
カード処理部15は、ATM1の正面に設けられたカード入出口に挿入されたカードを内部に搬送したり逆にカードをカード入出口へ排出したりするカード搬送路(図示せず)、磁気カードに貼付された磁気ストライプに対してデータの読取りや書込みを行うMS記録再生部、およびICカードのメモリに対してデータの読取りや書込みを行うメモリ記録再生部を有する。カード処理部15は、カード入出口にカードを検知するカードセンサを有し、カード処理部15は、カードセンサによりカードの挿入や排出されたカードの取出し検知してATM制御部10に通知する。
紙幣処理部16は、紙幣を一時的に格納する一時保留部と、紙幣の真偽等を鑑別する紙幣鑑別部と、紙幣を種類別に格納する紙幣スタッカと、ATM1の正面に設けられた紙幣入出口のシャッタ開放後に取り忘れた紙幣を保管する紙幣取り忘れボックスと、紙幣入出口と一時保留部と紙幣鑑別部や紙幣スタッカおよび紙幣取り忘れボックス間で紙幣を搬送する搬送路等を有する。紙幣処理部16は、紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知する紙幣量センサを有し、紙幣処理部16は、紙幣量センサにより紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知してATM制御部10に通知する。
硬貨処理部17は、硬貨の真偽等を鑑別する硬貨鑑別部と、硬貨を種類別に格納する硬貨スタッカと、ATM1の正面に設けられた硬貨入出口のシャッタ開放後に取り忘れた硬貨を保管する硬貨取り忘れボックスと、硬貨入出口と硬貨鑑別部や硬貨スタッカおよび硬貨取り忘れボックス間で硬貨を搬送する搬送路等を有する。硬貨処理部17は、硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知する硬貨量センサを有し、硬貨処理部17は、硬貨量センサにより硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知してATM制御部10に通知する。
出金処理時には、紙幣処理部16および硬貨処理部17は、ATM制御部10からの指示により、必要な紙幣や硬貨を計数して紙幣スタッカや硬貨スタッカから取出し、紙幣入出口や硬貨入出口まで搬送し、搬送後に紙幣入出口や硬貨入出口のシャッタを開放する。
レシート発行部18は、レシート印刷機構およびレシート搬送機構を備え、顧客が行った取引内容を印刷したレシート媒体をレシート放出口から放出して顧客に発行する機能を有している。通信部19は、ネットワークNを通じてATM1とホストコンピュータ2間のデータ(電文)の授受を行う。
ホストコンピュータ2は、ATM1から照会された通帳情報および記帳情報がホストコンピュータ2に記憶される通帳情報および記帳情報と一致するか否かを照合する処理を実行するサーバ装置である。
図3は、通帳処理部14のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように通帳処理部14は、磁気情報読取書込部31、印字部32、光学読取部33、コード読取部34、ページ捲り部35および搬送部36を有する。また、通帳処理部14は、図3に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
磁気情報読取書込部31は、受け付けた通帳200を搬送部36で搬送しながら通帳200に付されている磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りと書き込みを行う。印字部32は、搬送部36の搬送路を挟んでローラーおよび印字機構が配置され、通帳情報および記帳情報の通帳200への印字を行う。
通帳情報とは、通帳200の見返しページに印字またはあらかじめ印刷された顧客の氏名、金融機関名、支店名、支店番号、口座の種類(科目名)、口座の種類ごとの口座番号等の紙面情報である。記帳情報とは、通帳200に印字される取引内容に関する紙面情報である。
光学読取部33は、通帳200の見返し等のページを撮影してそのイメージデータを出力する。コード読取部34は、通帳200を構成する口座の種類の情報と、口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行う。識別コードについては、後述する。ページ捲り部35は、搬送部36によって搬送された通帳200を捲って見返しページまたはホストコンピュータ2によって指定された記帳ページを開くもので、光学読取部33による紙面情報の撮影、印字部32による印字の際に使用される。搬送部36は、ATM1の正面に設けられた通帳入出口(図示せず)に挿入された通帳200を内部に搬送する。
図4A、図4B、図4Cは、通帳200の一例を示す図である。図4Aには、通帳200の表紙201および裏表紙202の一例を示している。図4Aに示すように、通帳200の表紙201には、通帳200の通帳情報が印字(または印刷)されている。通帳200の表紙201は、通帳情報欄201a、口座番号欄201b、氏名欄201cを有する。
通帳情報欄201aには、通帳情報として通帳200の種類の情報が印字される。図4Aの例では、通帳情報欄201aには「総合口座通帳」の文字が印字されている。総合口座通帳の通帳200は、複数の口座を取り扱うことができる。例えば、総合口座の通帳200は、普通口座と定期口座の2種類の口座を取り扱うことができる。口座番号欄201bには、通帳情報として通帳200の口座番号が印字されている。通帳200は、2種類以上の複数の口座を取り扱ってもよい。
通帳200が複数の種類の口座を取り扱う通帳である場合には、口座番号欄201bには、複数の種類の口座番号が印字される。図4Aの例では、口座番号欄201bには、普通口座の口座番号「xxxxxx1」と定期口座の口座番号「xxxxxx2」の2種類の口座番号が印字されている。氏名欄201cには、通帳情報として通帳200の所有者の氏名が印字される。図4Aの例では、氏名「〇〇〇〇」が印字されている。
図4Aに示すように、通帳200の裏表紙202には、通帳200の磁気情報が記録された磁気ストライプ202aが配置されている。磁気ストライプ202aの磁気情報には、銀行コード、店番、口座の種類(科目)、口座の種類ごとの口座番号、通帳200のページ構成、通帳200の種類の情報が記憶されている。
図4Bには、通帳200の見返しページ203の一例を示している。図4Bに示すように、通帳200の見返しページ203には、通帳200の通帳情報が印字(または印刷)されている。通帳200の見返しページ203は、支店番号欄203a、第1口座番号欄203b、第2口座番号欄203c、氏名欄203d、銀行名欄203e、支店名欄203fを有する。
支店番号欄203aには、通帳情報として通帳200の支店を表す支店番号が印字されている。第1口座番号欄203bには、通帳情報として通帳200の普通口座の口座番号が印字されている。第2口座番号欄203cには、通帳情報として通帳200の定期口座の口座番号が印字されている。氏名欄203dには、通帳200の所有者の氏名が印字されている。銀行名欄203eには、通帳200の銀行名が印字されている。支店名欄203fには、通帳200の支店名が印字されている。
図4Bの例では、通帳200は、第1口座番号欄203bと第2口座番号欄203cの2つの口座番号欄を有しているがこの限りではなく、普通預金、当座預金、貯蓄預金、定期預金、積立預金、積立定期預金、定期積金、通知預金、納税準備預金等のうち少なくとも2つ以上の口座番号欄を有していてもよい。
図4Cには、通帳200の記帳ページ204の一例を示している。図4Cに示すように、通帳200の記帳ページ204には、通帳200の記帳情報および識別コードが印字(または印刷)されている。通帳200の記帳ページ204は、行番号欄204a、記帳日欄204b、残高欄204c、識別コード欄204dを有する。
行番号欄204aには、記帳情報として行番号が印字されている。行番号は、記帳ページ204のうち印字されている記帳情報の行を一意に判別することができる情報である。記帳日欄204bには、記帳情報として行番号欄204aに印字された行において取引が行われた年月日が印字されている。残高欄204cには、記帳情報として行番号欄204aに印字された行において取引が行われた結果、口座に残存する残高が印字されている。識別コード欄204dには、識別コード205が印字されている。
識別コード205には、通帳200を構成する口座の種類の情報と、口座の種類に対応するページ番号の情報と、が含まれる。したがって記帳ページ204を構成する各ページには、口座の種類と、口座の種類に対応するページ番号ごとに異なる識別コード205が印字されている。識別コード205は、一次元コードにより構成される。図4Cの例では、一次元コードの例としてバーコードにより構成される。また、識別コード205は、QRコード(登録商標)等の二次元コードにより構成されてもよい。図4Cの例では、識別コード205は、記帳ページ204の左上に印字されているがこの限りではなく、記帳ページ204のいずれかの位置に印字されていてもよい。
図5は、ホストコンピュータ2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、ホストコンピュータ2は、ホスト制御部20、記憶部21、表示部22、入力部23、および通信部24を有する。また、ホストコンピュータ2は、図5に示していない他のハードウェア構成を備えていてもよい。
ホスト制御部20は、CPU等であり、記憶部21のROMやHDD等に記憶されたプログラムを記憶部21のRAMに展開して順次実行することで、ホストコンピュータ2全体の動作を制御する。記憶部21は、RAM、ROM、HDD等であり、ホスト制御部20が実行するプログラム、各種設定情報等を記憶する。また、記憶部21は、後述の照合テーブルを記憶する。
表示部22は、例えばLCDであって、ホスト制御部20の指示により、ホストコンピュータ2の操作者に対して操作画面、表示画面等を表示する。入力部23は、例えばキーボード、マウス等の入力インターフェースであり、ホストコンピュータ2の操作者の操作入力を受け付ける。通信部24は、ホスト制御部20の制御のもと、通帳取扱システム100の閉域網を介した通信を行う。ホストコンピュータ2は、通信部24による通信を行うことで、通帳取扱システム100のATM1との間でデータ(電文)の送受信を行う。
図6は、ATM1とホストコンピュータ2を含む通帳取扱システム100の機能構成の一例を示す図である。ATM制御部10は、通帳情報取得部41、記帳情報取得部42、識別コード取得部43、通帳構成特定部44、照会電文通信部45および磁気情報復元部46を有する。また、ATM制御部10は、図6に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ATM制御部10は、磁気情報読取書込部31が受け付けた通帳200の磁気情報を正しく読み取れたか、すなわち通帳200の磁気情報が正常であるかを判断する。
通帳情報取得部41は、磁気情報読取書込部31が磁気情報を正しく読み取ることができない通帳200に対し、光学読取部33により紙面情報を認識して通帳200の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得する。例えば、通帳情報取得部41は、通帳200の見返しページ203に印字されている紙面情報のうち、支店番号欄203aに印字されている支店番号を通帳情報として取得する。通帳情報取得部41は、第1口座番号欄203bに印字されている普通口座の口座番号を通帳情報として取得する。同様に、通帳情報取得部41は、第2口座番号欄203cに印字されている定期口座の口座番号を通帳情報として取得する。同様に、通帳情報取得部41は、氏名欄203d、銀行名欄203e、支店名欄203fに印字されている氏名、銀行名、支店名を通帳情報として取得する。
記帳情報取得部42は、磁気情報読取書込部31が磁気情報を正しく読み取ることができない通帳に対し、光学読取部33により紙面情報を認識して通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得する。例えば、記帳情報取得部42は、通帳200の記帳ページ204に印字されている紙面情報のうち、行番号欄204aに印字されている行番号の情報、記帳日欄204bに印字されている年月日の情報、残高欄204cに印字されている残高の情報、記帳ページ204のうち最終ページに記帳されている最終印字行206(図4C参照)の情報を記帳情報として取得する。
識別コード取得部43は、通帳情報取得部41により取得した通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている通帳に対し、コード読取部34により識別コードを読み取らせることにより識別コードを取得する。例えば、識別コード取得部43は、通帳200の記帳ページ204に印字されている紙面情報のうち、識別コード欄204dに印字されている識別コード205を取得する。通帳構成特定部44は、識別コード取得部43により取得した識別コードに基づいて、通帳の構成を示す構成情報を特定する。
照会電文通信部45は、通帳情報取得部41により取得した通帳情報と、記帳情報取得部42により取得した記帳情報と、通帳構成特定部44により特定された構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータ2に送信して照会を行う。例えば、照会電文通信部45は、通帳情報取得部41により取得した氏名、支店番号、普通口座の口座番号(以下、「普通口座番号」と呼ぶ)、定期口座の口座番号(以下、「定期口座番号」と呼ぶ)と、記帳情報取得部42により取得した普通口座の最終印字行(以下、「普通最終印字行」と呼ぶ)、普通口座の通帳残高(以下、「普通通帳残高」と呼ぶ)、定期口座の最終印字行(以下、「定期最終印字行」と呼ぶ)、定期口座の通帳残高(以下、「定期通帳残高」と呼ぶ)と、通帳構成特定部44により特定された構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータ2に送信することにより照会を行う。
磁気情報復元部46は、ホストコンピュータ2の照会電文に対する照合結果に基づいて、磁気情報読取書込部31により通帳の磁気情報を復元する。
ホストコンピュータ2のホスト制御部20は、ホスト照合部51、磁気情報作成部52および照合結果通信部53を有する。また、ホスト制御部20は、図6に示していない他の機能構成を備えていてもよい。ホストコンピュータ2の記憶部21は、照合テーブル61を有する。
図7は、ホストコンピュータ2の記憶部21に記憶されている照合テーブル61の一例を示す図である。照合テーブル61は、通帳の所有者の氏名ごとに、通帳の支店番号、普通口座番号、普通最終印字行、普通通帳残高、定期口座番号、定期最終印字行、定期通帳残高が記憶されている。照合テーブル61は、図7に示していない他の情報を記憶していてもよい。
ホスト照合部51は、ATM1から照会された通帳情報および記帳情報がホストコンピュータ2の記憶部21の照合テーブル61に記憶される通帳情報および記帳情報と一致するか否かを照合する。ATM1から照会された通帳情報および記帳情報がホストコンピュータ2の照合記憶部に記憶される通帳情報および記帳情報と一致する場合には、磁気情報作成部52は、ATM1から照会された通帳情報、記帳情報および通帳200の構成情報に基づいて通帳200の磁気ストライプ202aに書き込む磁気情報を作成する。
照合結果通信部53は、ホスト照合部51により照合された照合結果に磁気情報作成部52により作成された磁気情報を含めてATM1へ送信する。
次に、ATM1で実行される通帳取扱処理について説明する。図8〜図10は、ATM1で実行される通帳取扱処理の一例を示すフローチャートである。ATM制御部10は、通帳200の挿入を受け付ける(ステップS11)。ATM制御部10は、磁気情報読取書込部31を制御して、受け付けた通帳200の磁気情報の読み取りを行う(ステップS12)。
ATM制御部10は、ステップS12で読み取った通帳200の磁気情報が正常か否かを判断する(ステップS13)。この処理では、ATM制御部10は、読み取った磁気情報が通帳の磁気情報として妥当な情報であるか否かを判断する。正しい磁気情報が読み取られている場合(ステップS13:YES)には、通常の取引の処理が実行され(ステップS14)、その取引の終了後に通帳を返却して(ステップS18)、通帳取扱処理は終了する。
通帳200の磁気情報が正常に読み取れなかった場合(ステップS13:NO)には、ATM制御部10は、表示部12に磁気情報修復選択画面を表示する(ステップS15)。図11は、表示部12に表示される磁気情報修復選択画面の一例を示す図である。磁気情報修復選択画面には、ATM1のユーザに通帳200の磁気情報を修復するか否かを選択させるメッセージと、修復実行ボタンB1と、修復非実行ボタンB2とが表示される。
ユーザの入力部13の操作に基づき修復非実行ボタンB2が選択された場合、すなわち、修復が選択されなかった場合(ステップS16:NO)には、通帳200が返却され(ステップS18)、通帳取扱処理は終了となる。
ユーザの入力部13の操作に基づき修復実行ボタンB1が選択された場合、すなわち、修復が選択された場合(ステップS16:YES)には、ATM制御部10は、磁気情報修復処理を実行する(ステップS17)。
図9は、図8の通帳取扱処理のステップS17において実行される磁気情報修復処理の一例を示すフローチャート図である。
ATM制御部10は、光学読取部33を制御して通帳200の見返しページ203をスキャンして紙面情報を取得する(ステップS31)。通帳情報取得部41は、光学読取部33により取得された紙面情報から通帳200の通帳情報を取得する(ステップS32)。ページ捲り部35は、通帳200のページを記帳ページまで捲る(ステップS33)。
記帳情報取得部42は、光学読取部33を制御して記帳ページをスキャンすることにより取得された紙面情報を認識し、通帳200の記帳情報を取得する(ステップS34)。記帳情報取得部42は、ページを捲った結果記帳ページの最終ページであるかを判定する(ステップS35)。記帳ページの最終ページではない場合(ステップS35:NO)には、処理はステップS33に戻り、記帳ページの最終ページになるまでステップS33〜ステップS35の処理が繰り返し実行される。
記帳ページの最終ページである場合(ステップS35:YES)には、記帳情報取得部42は、最終ページに印字されている紙面情報を普通口座の記帳情報として取得する(ステップS36)。記帳情報取得部42は、定期口座の口座番号の読み込みデータがあるかを判定する(ステップS37)。この処理では、例えば、記帳情報取得部42は、ステップS32で取得した通帳情報に、普通口座の口座番号とは異なる口座番号が含まれているかに基づき、定期口座の口座番号の読み込みデータがあるかを判定する。定期口座の口座番号の読み込みデータがある場合(ステップS37:YES)には、ページ捲り部35は、記帳ページ204を捲る(ステップS38)。
記帳情報取得部42は、光学読取部33を制御して記帳ページをスキャンすることにより取得された紙面情報を認識し、通帳200の記帳情報を取得する(ステップS39)。記帳情報取得部42は、ページを捲った結果記帳ページの最終ページであるかを判定する(ステップS40)。記帳ページの最終ページではない場合(ステップS40:NO)には、処理はステップS38に戻り、記帳ページの最終ページになるまでステップS38〜ステップS40の処理が繰り返し実行される。記帳ページの最終ページである場合(ステップS40:YES)には、記帳情報取得部42は、最終ページに印字されている紙面情報を定期口座の記帳情報として取得する(ステップS41)。その後、ATM制御部10は、通帳構成特定処理を実行する(ステップS42)。
図10は、図9のステップS42で実行される通帳構成特定処理の一例を示すフローチャートである。ATM制御部10は、ページ捲り部35を制御して記帳ページ204を捲って普通口座の1ページ目の記帳ページ204を開く(ステップS61)。識別コード取得部43は、コード読取部34により識別コード205を読み取らせることにより識別コードを取得する(ステップS62)。ATM制御部10は、ページ捲り部35を制御して記帳ページ204を1枚捲る(ステップS63)。識別コード取得部43は、捲った記帳ページ204に識別コード205がないかを判定する(ステップS64)。捲った記帳ページ204に識別コード205がある場合(ステップS64:NO)には、処理はステップS62に戻り、ステップS63〜ステップS64の処理が繰り返し実行される。
捲った記帳ページ204に普通口座の識別コード205がない場合(ステップS64:YES)には、通帳構成特定部44は、最後に捲った記帳ページ204の1ページ前に印字されている識別コード205に基づいて、普通口座のページ構成を判断する(ステップS65)。ここで、捲った記帳ページ204に普通口座の識別コード205がない状態とは、普通口座の記帳ページ204が終了したことを意味する。したがって、最後に捲った記帳ページ204の1ページ前を普通口座の記帳ページ204の最終ページであると判断して、普通口座のページ構成を判断する。最後に捲ったページの識別コード205には、口座の種類と当該口座のページ番号が含まれる。例えば、識別コードが「普通口座」の情報と「4ページ」のページ番号の情報が含まれているとする。この場合、最後に捲った記帳ページ204に印字されている識別コードを判断することにより、通帳構成特定部44は「普通口座」の記帳ページ204が「4ページ」であることを特定することができる。
ATM制御部10は、定期口座の口座番号があるかを判定する(ステップS66)。この処理では、例えば、記帳情報取得部42は、図9のステップS32で取得した通帳情報に、普通口座の口座番号とは異なる口座番号が含まれているかに基づき、定期口座の口座番号の読み込みデータがあるかを判定する。定期口座の口座番号がない場合(ステップS66:NO)には、処理はステップS72に進む。この場合、通帳構成特定部44は、最後に捲った記帳ページ204に印字されている識別コードを判断することにより、通帳200の構成を示す構成情報が「普通口座」の記帳ページ204が「4ページ」であることを特定することができる。
定期口座の口座番号がある場合(ステップS66:YES)には、ATM制御部10は、ページ捲り部35を制御して記帳ページ204を捲って定期口座の1ページ目の記帳ページ204を開く(ステップS67)。識別コード取得部43は、コード読取部34により識別コード205を読み取らせることにより識別コードを取得する(ステップS68)。ATM制御部10は、ページ捲り部35を制御して記帳ページ204を1枚捲る(ステップS69)。識別コード取得部43は、捲った記帳ページ204に識別コード205がないかを判定する(ステップS70)。捲った記帳ページ204に識別コード205がある場合(ステップS70:NO)には、処理はステップS68に戻り、ステップS68〜ステップS70の処理が繰り返し実行される。
捲った記帳ページ204に定期口座の識別コード205がない場合(ステップS70:YES)には、通帳構成特定部44は、最後に捲った記帳ページ204に印字されている識別コード205に基づいて、定期口座のページを判断する(ステップS71)。ここで、捲った記帳ページ204に定期口座の識別コード205がない状態とは、定期口座の記帳ページ204が終了したことを意味する。したがって、最後に捲った記帳ページ204の1ページ前を定期口座の記帳ページ204の最終ページであると判断して、定期口座のページ構成を判断する。最後に捲ったページの識別コード205には、口座の種類と当該口座のページ番号が含まれる。例えば、識別コードが「定期口座」の情報と「5ページ」のページ番号の情報が含まれているとする。この場合、最後に捲った記帳ページ204に印字されている識別コードを判断することにより、通帳構成特定部44は「定期口座」の記帳ページ204が「5ページ」であることを特定することができる。通帳構成特定部44は、特定した口座の種類のページから通帳の構成を特定する(ステップS72)。例えば、ステップS65において「普通口座」の記帳ページ204が「4ページ」であり、ステップS71において「定期口座」の記帳ページ204が「5ページ」であるとそれぞれ特定した場合には、通帳構成特定部44は、通帳200の構成を示す構成情報が「普通口座」の記帳ページ204が「4ページ」であり、「定期口座」の記帳ページ204が「5ページ」であることを特定することができる。この処理が終了すると、通帳構成特定処理は終了となり、処理は図9のステップS43に進む。
図9のステップS43において、照会電文通信部45は、ステップS32において通帳情報取得部41により取得された通帳情報と、ステップS36およびステップS41において記帳情報取得部42により取得された記帳情報と、図10のステップS72において通帳構成特定部44により特定された構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータ2に送信する。
照会電文通信部45は、ホストコンピュータ2から照合結果を一定時間内に受信したかを判定する(ステップS44)。照合結果を一定時間内に受信していない場合(ステップS44:NO)には、ATM1はエラー休止する(ステップS45)。その後、処理はステップS44に戻る。照合結果を一定時間内に受信した場合(ステップS44:YES)には、ステップS46に進む。ステップS46において、照会電文通信部45は、ホストコンピュータ2から受信した照合結果が「通帳200の情報と照合テーブル61に記憶される情報が一致する」であるかを判定する。ホストコンピュータ2から受信した照合結果が、「通帳200の情報と照合テーブル61に記憶される情報が一致しない」である場合(ステップS46:NO)には、磁気情報修復処理は終了となり、処理は図8のステップS18に進む。ホストコンピュータ2から受信した照合結果が、「通帳200の情報と照合テーブル61に記憶される情報が一致する」である場合(ステップS46:YES)、磁気情報復元部46は、受信した照合結果に含まれる磁気情報に基づいて、磁気情報読取書込部31により通帳200の磁気ストライプの磁気情報を復元する(ステップS47)。
照会電文に含まれる磁気情報には、ATM1から照会された通帳情報、記帳情報および通帳200の構成情報が含まれる。例えば、通帳情報には、通帳情報取得部41により取得された氏名、支店番号、普通口座番号、定期口座番号等の情報が含まれる。また、記帳情報には、記帳情報取得部42により取得された普通最終印字行、普通通帳残高、定期最終印字行、定期通帳残高等の情報が含まれる。また、通帳200の構成情報には、通帳構成特定部44により特定された普通口座の記帳ページ204のページ数、定期口座の記帳ページ204のページ数等の情報が含まれる。
したがって、磁気情報復元部46は、氏名、支店番号、普通口座番号、定期口座番号等を通帳200の通帳情報として、普通最終印字行、普通通帳残高、定期最終印字行、定期通帳残高等を通帳200の記帳情報として、普通口座の記帳ページ204のページ数、定期口座の記帳ページ204のページ数等を通帳200の構成情報として磁気情報読取書込部31により磁気ストライプに書き込むことにより、磁気情報を復元する。この処理が終了すると、磁気情報修復処理は終了となり、処理は図8のステップS18に進む。ステップS18において、ATM制御部10は、通帳200を返却して通帳取扱処理は終了する。
上述のように、通帳200が複数の口座を有する総合口座の通帳である場合には、通帳200の磁気ストライプの磁気情報に、通帳の種類や通帳の種類ごとのページ等の構成情報を記憶する必要がある。但し、通帳200の構成情報は、図7の照合テーブルのように、ホストコンピュータ2には保持されていない情報である。このため、通帳200が複数の口座を有する総合口座の通帳である場合には、磁気ストライプの磁気情報を復元できないという問題が生じていた。
この点、上述した実施の形態にかかる通帳取扱システム100では、複数の口座を有する通帳の磁気ストライプの磁気情報を読み取ることができない場合においても、通帳200の構成情報には、通帳構成特定部44により特定された普通口座の記帳ページ204のページ数、定期口座の記帳ページ204のページ数等の情報が含まれる。これにより、複数の口座を有する通帳が磁気ストライプの磁気情報を復元することができる。
なお、上述した実施の形態にかかる通帳取扱システム100における通帳取扱装置は、例示したATM1等の現金の取引等が可能な装置に限らず、現金の取り扱いを伴わない通帳記帳機や通帳繰り越し機等であってもよいことはもちろんである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
1 ATM
2 ホストコンピュータ
10 ATM制御部
11 記憶部
12 表示部
13 入力部
14 通帳処理部
15 カード処理部
16 紙幣処理部
17 硬貨処理部
18 レシート発行部
19 通信部
20 ホスト制御部
21 記憶部
22 表示部
23 入力部
24 通信部
31 磁気情報読取書込部
32 印字部
33 光学読取部
34 コード読取部
35 ページ捲り部
36 搬送部
41 通帳情報取得部
42 記帳情報取得部
43 識別コード取得部
44 通帳構成特定部
45 照会電文通信部
46 磁気情報復元部
51 ホスト照合部
52 磁気情報作成部
53 照合結果通信部
61 照合テーブル
N ネットワーク
100 通帳取扱システム
200 通帳

Claims (7)

  1. 受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、
    前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、
    前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、
    前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得する通帳情報取得部と、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得する記帳情報取得部と、
    前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得する識別コード取得部と、
    前記識別コード取得部により取得した前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定する通帳構成特定部と、
    前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報と、前記記帳情報取得部により取得した前記記帳情報と、前記通帳構成特定部により特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照会する照会電文通信部と、
    前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元させる磁気情報復元部と、を備える
    ことを特徴とする通帳取扱装置。
  2. 請求項1に記載の通帳取扱装置であって、
    前記通帳情報取得部は、前記光学読取部により前記通帳の表紙、裏表紙または見返しページのうちいずれかの読み取りを行わせて、前記通帳の支店番号、前記通帳の口座の種類ごとの口座番号、を少なくとも含む前記通帳情報を取得する
    ことを特徴とする通帳取扱装置。
  3. 請求項1または2に記載の通帳取扱装置であって、
    前記記帳情報取得部は、前記光学読取部により前記通帳の記帳ページの読み取りを行わせて、前記通帳の口座の種類ごとの前記通帳の最終印字行の情報、前記通帳の口座の種類ごとの前記通帳の残高の情報、を少なくとも含む前記記帳情報を取得する
    ことを特徴とする通帳取扱装置。
  4. 請求項1から3のうちいずれかに記載の通帳取扱装置であって、
    前記通帳のページ捲りを行うページ捲り部を更に備え、
    前記識別コード取得部は、前記ページ捲り部により前記ページ捲りを行いながら前記識別コードの取得を行い、前記識別コードの取得ができたページの情報を含む前記識別コードを取得し、
    前記通帳構成特定部は、前記識別コード取得部により前記識別コードの取得ができたページの情報を含む前記識別コードに基づいて、前記口座の種類ごとのページを判断し、前記通帳の構成を示す前記構成情報を特定する
    ことを特徴とする通帳取扱装置。
  5. 受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、
    前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、
    前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、
    前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備える通帳取扱装置が実行する通帳取扱方法において、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得し、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得し、
    前記取得された前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得し、
    前記取得された前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定し、
    前記取得された前記通帳情報と、前記取得された前記記帳情報と、前記特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照合し、
    前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元させる
    ことを特徴とする通帳取扱方法。
  6. 受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、
    前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、
    前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、
    前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備える通帳取扱装置が実行する通帳取扱プログラムにおいて、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得し、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得し、
    前記取得された前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得し、
    前記取得された前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定し、
    前記取得された前記通帳情報と、前記取得された前記記帳情報と、前記特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに照合し、
    前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元する
    ことを特徴とする通帳取扱プログラム。
  7. 通帳取扱装置と、前記通帳取扱装置と接続されるホストコンピュータと、を少なくとも含む通帳取扱システムにおいて、
    前記通帳取扱装置は、
    受け付けた通帳の磁気ストライプに対して磁気情報の読み取りおよび書き込みを行う磁気情報読取書込部と、
    前記通帳の紙面情報の読み取りを行う光学読取部と、
    前記通帳を構成する前記口座の種類の情報と、前記口座の種類に対応するページ番号の情報と、を含む識別コードの読み取りを行うコード読取部と、
    前記磁気情報読取書込部と、前記光学読取部と、前記コード読取部と、を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の口座の種類の情報を含む通帳情報を取得する通帳情報取得部と、
    前記磁気情報読取書込部が前記磁気情報を正しく読み取ることができない前記通帳に対し、前記光学読取部により前記紙面情報から前記通帳の記帳の情報を含む記帳情報を取得する記帳情報取得部と、
    前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報に複数の口座の種類の情報が含まれている前記通帳に対し、前記コード読取部により前記識別コードを読み取らせることにより前記識別コードを取得する識別コード取得部と、
    前記識別コード取得部により取得した前記識別コードに基づいて、前記通帳の構成を示す構成情報を特定する通帳構成特定部と、
    前記通帳情報取得部により取得した前記通帳情報と、前記記帳情報取得部により取得した前記記帳情報と、前記通帳構成特定部により特定された前記構成情報と、を含む照会電文をホストコンピュータに送信する照会電文通信部と、を備え、
    前記ホストコンピュータは、
    前記通帳取扱装置から照会された前記通帳情報および前記記帳情報が前記ホストコンピュータの照合記憶部に記憶される前記通帳情報および前記記帳情報と一致するか否かを照合するホスト照合部と、
    ホスト照合部により照合した照合結果を前記通帳取扱装置へ送信する照合結果通信部と、を備え、
    前記通帳取扱装置は、
    前記ホストコンピュータの照会電文に対する照合結果に基づいて、前記磁気情報読取書込部により前記通帳の前記磁気ストライプの磁気情報を復元させる磁気情報復元部、を更に備える
    ことを特徴とする通帳取扱システム。
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