JP2021172346A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Shinichi Tabata
一成 仁井田
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Abstract

【課題】操作感を高めたポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器を提供する。【解決手段】外層体2と、外層体2の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体3と、外層体2と内層体3との間に連なる外気導入口9と、を備えた、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器1であって、外層体2及び内層体3の少なくとも何れか一方が、基材となる基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂よりも軟質の改質ポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成されており、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の曲げ弾性率及び引張弾性率が、それぞれ基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の曲げ弾性率及び引張弾性率よりも小さいことを特徴とする積層剥離容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、外層体と内層体との間に連なる外気導入口と、を備えた、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器に関する。
醤油等の食品調味料又は飲料等の食品や、化粧水等の化粧料、シャンプー、リンス又は液体石鹸等のトイレタリー等を内容物として収納する容器として、外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、外層体と内層体との間に連なる外気導入口と、を備えた積層剥離容器が知られている。上記構成の積層剥離容器では、容器をスクイズ(押圧)して内容物を外部に吐出させた後、外気導入口から外層体と内層体との間に外気が導入されることで、内容物の吐出に合わせて内層体を減容変形させたまま外層体のみを元の形状に復元させることができるので、内容物が外気と置換されることなく吐出されるようにして、内層体に収納された内容物への外気の接触を抑制し、その劣化や変質を抑制することができる。
このような積層剥離容器として、従来、外層体と内層体とが、ともにポリエチレンテレフタレート樹脂で形成された、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−128383号公報
上記従来のポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の外プリフォームの内側にポリエチレンテレフタレート樹脂製の内プリフォームを組み付けたプリフォーム組立体を、二軸延伸ブロー成形等のブロー成形することで形成されるのが一般的である。
しかし、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器は、ポリプロピレン樹脂やナイロンを用いて形成された積層剥離容器に比べて、内層体の外層体からの剥離抵抗が大きいので、内容物を吐出した後の外層体の元の形状への復元に時間がかかり、また、内層体が外層体から剥離した後、内層体が外層体に擦れることによる音が発生するとともに容器をスクイズする際の感触がギシギシとした軋みを有するものになるなど、その操作感がよくないという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作感を高めたポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、前記外層体と前記内層体との間に連なる外気導入口と、を備えた、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器であって、前記外層体及び前記内層体の少なくとも何れか一方が、基材となる基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と、前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂よりも軟質の改質ポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成されており、前記混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の曲げ弾性率及び引張弾性率が、それぞれ前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の曲げ弾性率及び引張弾性率よりも小さいことを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂は、曲げ弾性率が2500MPa以上、且つ、引張弾性率が2300MPa以上のものであり、前記混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料は、曲げ弾性率が2200MPa以上、2500MPa未満、且つ、引張弾性率が1150MPa以上、2300MPa未満のものであるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と前記改質ポリエチレンテレフタレート樹脂との混合比率が、80:20〜60:40の範囲内であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体に対応する外プリフォームの内側に、前記内層体に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品であるのが好ましい。
本発明によれば、操作感を高めたポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である積層剥離容器の一部を切り欠いた正面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である積層剥離容器1について詳細に例示説明する。
本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、図1に示すように、積層剥離容器1を正立姿勢とした状態における上下方向(軸線Oが延びる方向)を意味するものとし、径方向は、積層剥離容器1の軸線Oを通るとともに軸線Oに垂直な方向を意味するものとする。
図1に示す積層剥離容器1は、例えば、醤油等の食品調味料又は飲料等の食品や、化粧水等の化粧料、シャンプー、リンス又は液体石鹸等のトイレタリー等の種々の内容物を収納する用途に用いることができるスクイズタイプのものであり、外層体2と内層体3とを有する二重構造となっている。
外層体2は積層剥離容器1の外殻を構成するものであり、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。なお、外層体2は、単層構造に限らず、ポリエチレンテレフタレート樹脂を主材として構成されていれば、バリア性等を向上させるための複数層の構造を有するものとすることができる。
内層体3もポリエチレンテレフタレート樹脂製となっている。内層体3は、外層体2よりも厚みが薄い袋状に形成されており、外層体2の内面に剥離可能に積層されている。外層体2の内面に対する内層体3の剥離は、接着状態からの剥離、擬似接着状態からの剥離、密着状態からの離間、の何れであってもよい。内層体3の内部は収納空間Sとなっており、収納空間Sに内容物を収納することができる。内層体3は、内容物が収納空間Sから外部に注出されるのに伴って、外層体2の内面から剥離しつつ、その内容積を減少させるように減容変形自在である。なお、内層体3も、単層構造に限らず、ポリエチレンテレフタレート樹脂を主材として構成されていれば、バリア性等を向上させるための複数層の構造を有するものとすることができる。
上記の通り、積層剥離容器1は、外層体2及び内層体3の何れもが、二軸延伸可能なポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されたポリエチレンテレフタレート樹脂製となっている。外層体2及び内層体3をポリエチレンテレフタレート樹脂製としたことにより、積層剥離容器1を軽量で強度が高く、また透明度の高い容器とすることができる。
なお、外層体2及び内層体3を形成するポリエチレンテレフタレート樹脂材料の詳細については後述する。
本実施の形態では、積層剥離容器1は、口部4と、口部4の下端に連なる肩部5と、肩部5の下端に連なる胴部6と、胴部6の下端に連なる底部7とを有するボトル形状となっている。
口部4は、軸線Oを中心とする略円筒状となっており、その外周面には注出キャップ等の部材を装着するための雄ねじ4aが一体に設けられている。また、口部4の雄ねじ4aよりも下方側には、径方向外側に突出する環状のネックリング8が一体に設けられている。
口部4の外周面に、雄ねじ4aに替えて、注出キャップ等の部材を打栓によってアンダーカット係合させる突起を設けた構成とすることもできる。また、ネックリング8を設けない構成とすることもできる。
口部4には外気導入口9が設けられている。実施の形態では、外気導入口9は、外層体2の口部4を構成する部分に当該外層体2を径方向に貫通する貫通孔として設けられている。外気導入口9は、外層体2と内層体3との間に連なっており、内層体3が外層体2から剥離するのに伴って、外層体2と内層体3との間に外気を導入することができる。
肩部5は下方に向けて徐々に拡径する形状となっている。本実施の形態では、肩部5は容器外方に向けて凸のドーム状となっており、その軸線Oに垂直な断面形状は略円形である。
肩部5には、周方向に等間隔に並べて複数(18本)の凹リブ10(便宜上、図1においては1つの凹リブにのみ符号を付してある。)が周方向に等間隔に並べて設けられている。これらの凹リブ10は、それぞれ容器内方に向かって凹むとともに上下方向に延びる溝状となっている。
肩部5に複数の凹リブ10を設けた構成とすることにより、口部4に設けられた外気導入口9から胴部6に向けて外層体2と内層体3との間に外気の通路が容易に形成されるようにして、内層体3を外層体2から剥離し易くすることができる。
肩部5は、下方に向けて徐々に拡径する形状であれば、その形状は種々変更可能である。また、肩部5は、凹リブ10が設けられない構成とすることもできる。
胴部6は、全体として略円筒状となっており、スクイズ領域6aと補強領域6bとを有している。
スクイズ領域6aは、胴部6の上下方向の肩部5の側の所定範囲に設けられている。スクイズ領域6aは可撓性を有しており、径方向内側に向けてスクイズ(押圧)されることにより径方向内側(容器内方)に向けて弾性変形することができる。すなわち、積層剥離容器1は、胴部6のスクイズ領域6aを容器内方に向けてスクイズすることで、収納空間Sに収納されている内容物を口部4から外部に押し出して吐出させることができるスクイズタイプとなっている。スクイズ領域6aは復元性を有しており、スクイズが解除されると変形状態から元の形状に復元することができる。なお、スクイズ領域6aには、周方向リブは設けられていない。
底部7は、軸線Oを中心とする円環状の接地部7aと、接地部7aの内側に位置する底面パネル7bとを有している。底部7は胴部6の下端を閉塞している。
上記構成の積層剥離容器1は、ブロー成形品となっている。
より具体的には、積層剥離容器1は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を射出成形して形成された外プリフォームの内側に、外プリフォームとは別にポリエチレンテレフタレート樹脂を射出成形して形成された内プリフォームを組み込んだ二重構造のプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品となっている。なお、外プリフォームは外層体2に対応し、内プリフォームは内層体3に対応する。当該ブロー成形としては、例えば二軸延伸ブロー成形を採用することができる。
積層剥離容器1を、上記したプリフォーム組立体をブロー成形することによって形成されたブロー成形品とした場合には、口部4は、外層体2のブロー成形されない部分の径方向内側に、内層体3のブロー成形されない部分が配置された構成とされる。
積層剥離容器1を、外層体2に対応する外プリフォームの内側に、内層体3に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品としたことで、本実施の形態の積層剥離容器1を、容易且つ精度よく形成することができる。
次に、積層剥離容器1の外層体2及び内層体3を形成するポリエチレンテレフタレート樹脂材料の詳細について説明する。なお、プリフォーム組立体を構成する外プリフォーム及び内プリフォームを形成するポリエチレンテレフタレート樹脂材料も、外層体2及び内層体3を形成するポリエチレンテレフタレート樹脂材料と同一のものである。
本実施の形態の積層剥離容器1では、外層体2及び内層体3は、それぞれ、基材となる基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂よりも軟質の改質ポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成されている。外層体2及び内層体3を形成する上記の混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料は、その曲げ弾性率及び引張弾性率が、それぞれ基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の曲げ弾性率及び引張弾性率よりも小さいものである。
混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料を構成する基材ポリエチレンテレフタレート樹脂は、曲げ弾性率が2500MPa以上、且つ、引張弾性率が2300MPa以上のものであるのが好ましい。本実施の形態では、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂は、曲げ弾性率が2530MPa、引張弾性率が2351MPaのものである。
これに対し、改質ポリエチレンテレフタレート樹脂としては、例えば、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂よりもガラス転移温度の低いものを用いることができる。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料は、曲げ弾性率が2200MPa以上、2500MPa未満、且つ、引張弾性率が1150MPa以上、2300MPa未満のものであるのが好ましい。本実施の形態では、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料は、曲げ弾性率が2440MPa、引張弾性率が2132MPaのものである。
上記した基材ポリエチレンテレフタレート樹脂及び混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の曲げ弾性率は、例えば、JIS7171の「曲げ弾性率測定試験」に記載された測定方法で測定することができる。より具体的には、JIS7171の「曲げ弾性率測定試験」に記載の測定方法において、測定器として、島津製作所製の「オートグラフ AGF−X」を用い、試験片を80mm×80mm、厚みが3mmのものとし、押し部材をR5の先端形状を有するものとし、測定時における押し部材の速度を2mm/sとして、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂及び混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の曲げ弾性率を測定することができる。
また、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂及び混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の引張弾性率は、例えば、JIS7161の「引張試験」に記載された測定方法で測定することができる。より具体的には、JIS7161の「引張試験」に記載の測定方法において、測定器として、島津製作所製の「オートグラフ AGF−X」を用い、試験片を厚みが4mmのJIS5号片(ダンベル型)のものとし、引張速度を50mm/sとして、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂及び混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の引張弾性率を測定することができる。
このように、本実施の形態の積層剥離容器1では、外層体2及び内層体3を、それぞれ、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と改質ポリエチレンテレフタレート樹脂とを混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成されたものとし、且つ、外層体2及び内層体3を形成する上記の混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料を、その曲げ弾性率及び引張弾性率が、それぞれ基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の曲げ弾性率及び引張弾性率よりも小さいものとしたので、従来のポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器に比べて、外層体2及び内層体3をより軟質なものとすることができる。これにより、本実施の形態の積層剥離容器1を、従来のポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器に比べて、内容物を口部4から外部に吐出させた際の内層体3の外層体2からの剥離抵を小さいものとして、胴部6をスクイズして収納空間Sに収納されている内容物を口部4から外部に吐出させた後、内層体3を減容変形させたまま外層体2がより迅速に元の形状に復元するようにすることができる。また、内層体3が外層体2から剥離した後、内層体3が外層体2に擦れることによる生じる音を低減しつつ胴部6をスクイズする際の感触を滑らかなものとすることができる。よって、積層剥離容器1の内容物を吐出する際の操作感の高めることができる。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、従来のポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器に比べて、内層体3の外層体2からの剥離抵抗を小さくすることができるので、積層剥離容器1を、外層体2に対応する外プリフォームの内側に内層体3に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品とした場合において、積層剥離容器1をブロー成形により形成した後、当該積層剥離容器1に内容物を充填する前、内層体3を外層体2から予め一度剥離させておく初期剥離工程を行うことを不要にすることができる。よって、積層剥離容器1の製造を容易にして、そのコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態の積層剥離容器1では、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂を、曲げ弾性率が2500MPa以上、且つ、引張弾性率が2300MPa以上のものとするとともに、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料を、曲げ弾性率が2200MPa以上、2500MPa未満、且つ、引張弾性率が1150MPa以上、2300MPa未満のものとしたので、上記効果に加えて、積層剥離容器1が柔らかくなり過ぎるのを抑制して胴部6をスクイズした後に胴部6が元の形状により容易に復元することができるようにすることができるとともに、ブロー成形時に積層剥離容器1の各部における肉厚の調整を容易に行い得るようにすることができる。さらに、積層剥離容器1を、外層体2に対応する外プリフォームの内側に内層体3に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品とした場合では、外プリフォーム及び内プリフォームを射出成形により成形する際に、これらが金型に張り付くことを抑制して、成形後の外プリフォーム及び内プリフォームを金型から取り出し易くすることができる。
上記のように、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂を、曲げ弾性率が2500MPa以上、且つ、引張弾性率が2300MPa以上のものとするとともに、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料を、曲げ弾性率が2200MPa以上、2500MPa未満、且つ、引張弾性率が1150MPa以上、2300MPa未満のものとする場合には、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と改質ポリエチレンテレフタレート樹脂との混合比率が、重量比で、80:20〜60:40の範囲内となるようにするのが好ましい。本実施の形態では、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と改質ポリエチレンテレフタレート樹脂との混合比率は、70:30である。なお、80:20〜60:40の範囲は、混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料に占める基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の割合が、重量比で、60%より多く、80%未満であることを意味する。これにより、上記構成の積層剥離容器1を成形可能な混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料を、容易に製造することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、積層剥離容器1を、外層体2及び内層体3の両方が、基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と改質ポリエチレンテレフタレート樹脂とを混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成された構成としているが、これに限らず、外層体2及び内層体3の何れか一方のみが基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と改質ポリエチレンテレフタレート樹脂とを混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成された構成としてもよい。この場合、内層体3のみを上記混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成された構成とするのが好ましい。
また、前記の実施の形態では、外気導入口9を、外層体2の口部4を構成する部分に、当該部分を径方向に貫通する貫通孔として設けるようにしているが、これに限らず、外層体2と内層体3との間に外気を導入することができる構成であれば、肩部5、胴部6及び底部7の何れかの部分に設けるようにしてもよく、また、その形態も貫通孔に限らず、スリット状でも、外層体2と内層体3との境界に開口する隙間状のものであってもよい。
さらに、積層剥離容器1の形状は、図1に示す形状に限らず、種々変更可能である。
1 積層剥離容器
2 外層体
3 内層体
4 口部
4a 雄ねじ
5 肩部
6 胴部
6a スクイズ領域
6b 補強領域
7 底部
7a 接地部
7b 底面パネル
8 ネックリング
9 外気導入口
10 凹リブ
O 軸線
S 収納空間

Claims (4)

  1. 外層体と、前記外層体の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の内層体と、前記外層体と前記内層体との間に連なる外気導入口と、を備えた、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の積層剥離容器であって、
    前記外層体及び前記内層体の少なくとも何れか一方が、基材となる基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と、前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂よりも軟質の改質ポリエチレンテレフタレート樹脂と、を混合した混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料により形成されており、
    前記混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料の曲げ弾性率及び引張弾性率が、それぞれ前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂の曲げ弾性率及び引張弾性率よりも小さいことを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂は、曲げ弾性率が2500MPa以上、且つ、引張弾性率が2300MPa以上のものであり、
    前記混合ポリエチレンテレフタレート樹脂材料は、曲げ弾性率が2200MPa以上、2500MPa未満、且つ、引張弾性率が1150MPa以上、2300MPa未満のものである、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記基材ポリエチレンテレフタレート樹脂と前記改質ポリエチレンテレフタレート樹脂との混合比率が、80:20〜60:40の範囲内である、請求項2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記外層体に対応する外プリフォームの内側に、前記内層体に対応する内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品である、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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