JP2021170600A - 光デバイス - Google Patents

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バーラセカラン スンダララジャン
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Abstract

【課題】赤外線に対する高い感度を有する受光部を備える光デバイスを提供する。【解決手段】光デバイス10は、基板12と、受光部20と、発光部30とを備える。受光部20は、第1メサM1を備え、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第1半導体層21と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第2半導体層25と、III−V族化合物半導体を含み赤外線に感度を有する光吸収層23とを備える。発光部30は、第2メサM2を備え、基板12上に設けられた第1部分30aと、第1部分30a上に設けられた第2部分30bとを備える。第1部分30aは、第1メサM1と同じ積層構造を有する。第2部分30bは、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第3半導体層38と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第4半導体層36と、III−V族化合物半導体を含み赤外線を出射する発光層37とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、光デバイスに関する。
非特許文献1は、赤外線に感度を有する受光素子を開示する。
Nutan Gautam et al., "Band engineered HOT midwave infrared detectors based on type-IIInAs/GaSb strained layer superlattices", ELSEVIER,Infrared Physics & Technology (2013)
上記受光素子が受ける赤外線の光量が小さいと、受光素子の感度は低下する。
本開示は、赤外線に対する高い感度を有する受光部を備える光デバイスを提供する。
本開示の一側面に係る光デバイスは、基板と、前記基板上に設けられた受光部と、前記基板上に設けられた発光部と、を備え、前記受光部は、第1メサを備え、前記第1メサは、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第1半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線に感度を有する光吸収層と、を備え、前記発光部は、第2メサを備え、前記第2メサは、前記基板上に設けられた第1部分と、前記第1部分上に設けられた第2部分と、を備え、前記第1部分は、前記第1メサと同じ積層構造を有し、前記第2部分は、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第3半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第4半導体層と、前記第3半導体層と前記第4半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線を出射する発光層と、を備える。
本開示によれば、赤外線に対する高い感度を有する受光部を備える光デバイスが提供され得る。
図1は、一実施形態に係る光デバイスを模式的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、光デバイスの製造方法の一工程を示す断面図である。 図4は、光デバイスの製造方法の一工程を示す断面図である。 図5は、光デバイスの製造方法の一工程を示す断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
一実施形態に係る光デバイスは、基板と、前記基板上に設けられた受光部と、前記基板上に設けられた発光部と、を備え、前記受光部は、第1メサを備え、前記第1メサは、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第1半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線に感度を有する光吸収層と、を備え、前記発光部は、第2メサを備え、前記第2メサは、前記基板上に設けられた第1部分と、前記第1部分上に設けられた第2部分と、を備え、前記第1部分は、前記第1メサと同じ積層構造を有し、前記第2部分は、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第3半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第4半導体層と、前記第3半導体層と前記第4半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線を出射する発光層と、を備える。
上記光デバイスによれば、発光部から対象に向かって赤外線を出射することができる。その結果、赤外線が対象によって反射して受光部に入射する。これにより、受光部が受ける赤外線の光量を大きくすることができる。よって、上記光デバイスの受光部は、赤外線に対する高い感度を有する。
前記第1メサは、前記光吸収層の伝導帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供する電子バリア層と、前記光吸収層の価電子帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供するホールバリア層と、を更に備えてもよい。この場合、受光部の暗電流を低減できる。また、発光部の第1部分も電子バリア層及びホールバリア層にそれぞれ対応する半導体層を備える。そのため、発光部の第2部分から第1部分を通って基板に向かう電流のリークを低減できる。
前記光吸収層が、タイプIIの超格子構造を有してもよい。この場合、光吸収層によって長波長の赤外線を受光することができる。
前記発光層が、タイプIIの超格子構造を有してもよい。この場合、発光層によって長波長の赤外線を出射することができる。
前記基板と前記受光部との間、及び前記基板と前記発光部との間に配置された電流ブロック層を更に備え、前記電流ブロック層が、前記第1メサと前記第2メサとの間において前記第1メサの側面及び前記第2メサの側面によって形成された溝の底面を提供してもよい。この場合、電流ブロック層によって第1メサと第2メサとを互いに電気的に分離できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、一実施形態に係る光デバイスを模式的に示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2に示される光デバイス10は、基板12と、基板12上に設けられた受光部20と、基板12上に設けられた発光部30とを備える。受光部20及び発光部30は基板12にモノリシックに形成される。光デバイス10は、TO(トランジスタアウトライン)パッケージに搭載されてもよい。
基板12は、III−V族化合物半導体を含む半絶縁性半導体基板であってもよい。基板12は、例えばFeがドープされたInP基板である。
受光部20はフォトダイオードであってもよい。受光部20は、第1メサM1を備える。第1メサM1は、第1導電型(例えばp型)のIII−V族化合物半導体を含む第1半導体層21と、第2導電型(例えばn型)のIII−V族化合物半導体を含む第2半導体層25と、第1半導体層21と第2半導体層25との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線に感度を有する光吸収層23とを備える。第1半導体層21は、基板12と光吸収層23との間に配置される。
第1半導体層21は、例えばp型のInP層である。p型ドーパントの例はZnを含む。第1半導体層21のドーパント濃度は5×1017cm−3以上5×1018cm−3以下であってもよい。第1半導体層21の厚さは1μm以上2μm以下であってもよい。第2半導体層25は、例えばn型のInP層である。n型ドーパントの例はSiを含む。第2半導体層25のドーパント濃度は0.5×1018cm−3以上5×1018cm−3以下であってもよい。第2半導体層25の厚さは1μm以上2μm以下であってもよい。
第1メサM1は、光吸収層23の伝導帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供する電子バリア層22と、光吸収層23の価電子帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供するホールバリア層24とを備えてもよい。電子バリア層22は、第1半導体層21と光吸収層23との間に配置される。電子バリア層22は、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。電子バリア層22は、例えばp型のInGaAsP層である。電子バリア層22のドーパント濃度は0.1×1016cm−3以上1×1016cm−3以下であってもよい。電子バリア層22の厚さは0.5μm以上1μm以下であってもよい。ホールバリア層24は、光吸収層23と第2半導体層25との間に配置される。ホールバリア層24は、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。ホールバリア層24は、例えばn型のInGaAsP層である。ホールバリア層24のドーパント濃度は1×1015cm−3以上1×1017cm−3以下であってもよい。ホールバリア層24の厚さは0.5μm以上1μm以下であってもよい。
本実施形態において、光吸収層23は、タイプIIの超格子構造を有するが、バルク層であってもよい。光吸収層23は、交互に積層された第1層23p及び第2層23qを含む。第1層23p及び第2層23qの積層方向の両端のそれぞれには、第1層23pが位置する。第2層23qの数は100以上300以下であってもよい。第1層23pは、例えばInGaAs等のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。第1層23pの厚さは3nm以上10nm以下であってもよい。第2層23qは、例えばGaAsSb等のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。第2層23qの厚さは3nm以上10nm以下であってもよい。光吸収層23の厚さは1μm以上4μm以下であってもよい。
第1メサM1は、絶縁膜40によって覆われる。絶縁膜40は、例えばシリコン酸化膜である。絶縁膜40は、反射防止膜としても機能する。絶縁膜40の厚さは200nm以上300nm以下であってもよい。絶縁膜40は、開口41及び42を有する。開口41には、第1半導体層21が露出する。開口41内には第1電極E1が配置される。開口42には、第2半導体層25が露出する。開口42内には第2電極E2が配置される。第1電極E1及び第2電極E2のそれぞれは、例えばTi層、Pt層及びAu層を含む金属積層体であってもよい。開口42は、第1メサM1の頂面上に設けられる。第1メサM1の高さ方向から見て、開口42は、第1メサM1の軸線Ax1を取り囲む弧を形成する。軸線Ax1は、第1メサM1の高さ方向に沿って延在する。
第1電極E1は第1半導体層21に接続される。第1半導体層21はコンタクト層として機能する。第1電極E1は、例えばワイヤボンディングのためのパッド電極である。第1メサM1の高さ方向から見て、第1電極E1は、例えば直径80μm以上100μm以下の円形を有してもよい。第2電極E2は第2半導体層25に接続される。第2半導体層25はコンタクト層として機能する。第2電極E2は、例えばワイヤボンディングのためのパッド電極E2bと、第2半導体層25に接触する弧状部E2dと、パッド電極E2bと弧状部E2dとの間を接続する接続部E2cとを有する。弧状部E2dは、一部に切り欠きE2aを有する環状電極である。環状電極の直径は250μm以上500μm以下であってもよい。第1メサM1の高さ方向から見て、弧状部E2dの中心は、第1メサM1の軸線Ax1に位置する。第1メサM1の高さ方向から見て、パッド電極E2bは、例えば直径80μm以上100μm以下の円形を有してもよい。パッド電極E2b及び接続部E2cは、絶縁膜40上に設けられる。第1電極E1及び第2電極E2に逆バイアス電源が接続されてもよい。この場合、第1電極E1と第2電極E2との間に逆バイアス電圧が印加される。逆バイアス電圧は0V以上2V以下であってもよい。光吸収層23は、第1メサM1の軸線Ax1に沿って入射する赤外線を吸収する。光吸収層23が感度を有する赤外線の波長は、1.7μm以上2.35μm以下であってもよい。第1メサM1上に、赤外線を集光するためのレンズが配置されてもよい。
発光部30は発光ダイオードであってもよいし、レーザであってもよい。発光部30は、第2メサM2を備える。第2メサM2は、基板12上に設けられた第1部分30aと、第1部分30a上に設けられた第2部分30bとを備える。第1部分30aは、第1メサM1と同じ積層構造を有する。第1部分30aを構成する積層構造の各層の材料及び厚みは、第1メサM1を構成する積層構造の各層の材料及び厚みと同じである。第1部分30aは、第1半導体層21に対応する半導体層31と、電子バリア層22に対応する半導体層32と、光吸収層23に対応する半導体層33と、ホールバリア層24に対応する半導体層34と、第2半導体層25に対応する半導体層35とを含む。半導体層33は、第1層23p及び第2層23qにそれぞれ対応する第1層33p及び第2層33qを含む。
第2部分30bは、第1導電型(例えばp型)のIII−V族化合物半導体を含む第3半導体層38と、第2導電型(例えばn型)のIII−V族化合物半導体を含む第4半導体層36と、第3半導体層38と第4半導体層36との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線を出射する発光層37とを備える。第4半導体層36は、第1部分30a(半導体層35)と発光層37との間に配置される。
第3半導体層38は、例えばp型のInGaAs層である。第3半導体層38のドーパント濃度は1×10cm−3以上3×1019cm−3以下であってもよい。第3半導体層38の厚さは0.5μm以上1μm以下であってもよい。第4半導体層36は、例えばn型のInGaAs層である。第4半導体層36のドーパント濃度は0.5×1018cm−3以上5×1018cm−3以下であってもよい。第4半導体層36の厚さは0.5μm以上1.5μm以下であってもよい。
本実施形態において、発光層37は、タイプIIの超格子構造を有するが、バルク層であってもよい。発光層37は、交互に積層された第1層37p及び第2層37qを含む。第1層37p及び第2層37qの積層方向の両端のそれぞれには、第1層37pが位置する。第2層37qの数は50以上300以下であってもよい。第1層37pは、例えばInGaAs等のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。第1層37pの厚さは3nm以上10nm以下であってもよい。第2層37qは、例えばGaAsSb等のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。第2層37qの厚さは3nm以上10nm以下であってもよい。発光層37の厚さは0.2μm以上4μm以下であってもよい。
第2メサM2は、絶縁膜40によって覆われる。絶縁膜40は、開口43及び44を有する。開口43には、第4半導体層36が露出する。開口43内には第3電極E3が配置される。開口44には、第3半導体層38が露出する。開口44内には第4電極E4が配置される。第3電極E3及び第4電極E4のそれぞれは、例えばTi層、Pt層及びAu層を含む金属積層体であってもよい。開口44は、第2メサM2の頂面上に設けられる。第2メサM2の高さ方向から見て、開口44は、第2メサM2の軸線Ax2を取り囲む弧を形成する。軸線Ax2は、第2メサM2の高さ方向に沿って延在する。
第3電極E3は第4半導体層36に接続される。第4半導体層36はコンタクト層として機能する。第3電極E3は、例えばワイヤボンディングのためのパッド電極である。第2メサM2の高さ方向から見て、第3電極E3は、例えば直径80μm以上100μm以下の円形を有してもよい。第4電極E4は第3半導体層38に接続される。第3半導体層38はコンタクト層として機能する。第4電極E4は、例えばワイヤボンディングのためのパッド電極E4bと、第3半導体層38に接触する弧状部E4dと、パッド電極E4bと弧状部E4dとの間を接続する接続部E4cとを有する。弧状部E4dは、一部に切り欠きE4aを有する環状電極である。環状電極の直径は250μm以上500μm以下であってもよい。第2メサM2の高さ方向から見て、弧状部E4dの中心は、第2メサM2の軸線Ax2に位置する。第2メサM2の高さ方向から見て、パッド電極E4bは、例えば直径80μm以上100μm以下の円形を有してもよい。パッド電極E4b及び接続部E4cは、絶縁膜40上に設けられる。第3電極E3と第4電極E4に順バイアス電源が接続されてもよい。この場合、第3電極E3と第4電極E4との間には、順バイアス電圧が印加される。順バイアス電圧は0V以上2V以下であってもよい。発光部30に供給される順電流は20mA以上200mA以下であってもよい。発光層37は、第2メサM2の軸線Ax2に沿って赤外線を出射する。発光層37から出射される赤外線の波長は、1.7μm以上2.35μm以下であってもよい。ピーク波長は例えば2.2μmである。第2メサM2上に、赤外線を集光するためのレンズが配置されてもよい。
光デバイス10は、基板12と受光部20との間、及び基板12と発光部30との間に配置された電流ブロック層14を更に備えてもよい。電流ブロック層14は、アンドープ又は半絶縁性のIII−V族化合物半導体を含んでもよい。電流ブロック層14は、例えばInAlAs層である。電流ブロック層14の厚さは1μm以上4μm以下であってもよい。電流ブロック層14は、第1メサM1と第2メサM2との間において第1メサM1の側面M1s及び第2メサM2の側面M2sによって形成された溝Tの底面14sを提供する。第1メサM1の側面M1sと第2メサM2の側面M2sとは、互いに対向する。第1メサM1の側面M1sと第2メサM2の側面M2sとの間の距離は、2μm以上5μm以下であってもよい。側面M1sと側面M2sとの間の距離を小さくすると、光デバイス10を小型化できる。
本実施形態の光デバイス10によれば、第3半導体層38と第4半導体層36との間に順バイアス電圧を印加することによって、発光部30から対象(例えば物品等)に向かって赤外線を出射することができる。その結果、赤外線が対象によって反射して受光部20に入射する。これにより、受光部20が受ける赤外線の光量を大きくすることができる。よって、光デバイス10の受光部20は、赤外線に対する高い感度を有する。そのため、更なる照明が不要となる。受光部20が波長0.9μm以上2.35μm以下の赤外線に対して感度を有する場合、ピーク波長(1.55μm)に対する感度を1とすると、波長2μm以上2.3μm以下に対する感度は0.10以上0.30以下である。
光デバイス10を用いると、例えば異なる種類の物体の分別又は距離測定が可能となる。発光部30が発光ダイオードである場合、光デバイス10によれば、発光部30から1m離れた対象によって反射した赤外線を検出できる。発光部30がレーザである場合、光デバイス10によれば、発光部30から100m離れた対象によって反射した赤外線を検出できる。光デバイス10の動作温度は例えば200K以上300K以下である。よって、光デバイス10を冷却せずに使用できる。ただし、例えばペルチェ素子等を用いて光デバイス10を冷却しながら使用してもよい。
第1メサM1が電子バリア層22及びホールバリア層24を備える場合、受光部20の暗電流を例えば温度213Kにおいて5ピコアンペア未満に低減できる。また、発光部30の第1部分30aも電子バリア層22及びホールバリア層24にそれぞれ対応する半導体層32及び半導体層34を備える。そのため、発光部30の第2部分30bから第1部分30aを通って基板12に向かう電流のリークを低減できる。
光吸収層23がタイプIIの超格子構造を有する場合、光吸収層23によって長波長の赤外線を受光することができる。発光層37がタイプIIの超格子構造を有する場合、発光層37によって長波長の赤外線を出射することができる。
電流ブロック層14が溝Tの底面14sを提供する場合、電流ブロック層14によって第1メサM1と第2メサM2とを互いに電気的に分離できる。
図3から図5のそれぞれは、光デバイスの製造方法の一工程を示す断面図である。光デバイス10は、例えば以下の方法により製造されてもよい。
まず、図3に示されるように、基板12上に半導体層14a、半導体層21a、半導体層22a、半導体層23a、半導体層24a、半導体層25a、半導体層36a、半導体層37a及び半導体層38aを順に形成する。各半導体層は、例えば有機金属気相成長法(MOCVD)により形成される。半導体層23aは、半導体層23ap及び半導体層23aqを交互に積層することにより形成される。
次に、フォトリソグラフィー法を用いて、半導体層38a及び半導体層37aをエッチングすることにより溝T1を形成する。溝T1の底面には半導体層36aが露出する。
次に、図4に示されるように、フォトリソグラフィー法を用いて、半導体層38a、半導体層37a及び半導体層36aをエッチングすることにより溝T2を形成する。溝T2の底面には半導体層25aが露出する。これにより、半導体層38aから第3半導体層38が形成される。半導体層37aから発光層37が形成される。半導体層36aから第4半導体層36が形成される。
次に、図5に示されるように、フォトリソグラフィー法を用いて、半導体層25a、半導体層24a、半導体層23a、半導体層22a及び半導体層21aをエッチングすることにより溝T3を形成する。半導体層21aは部分的にエッチングされるので、溝T3の底面には半導体層21aが露出する。
次に、図2に示されるように、フォトリソグラフィー法を用いて、半導体層25a、半導体層24a、半導体層23a、半導体層22a、半導体層21a及び半導体層14aをエッチングすることにより溝Tを形成する。半導体層14aは部分的にエッチングされるので、溝Tの底面には半導体層14aが露出する。これにより、半導体層25aから第2半導体層25及び半導体層35が形成される。半導体層24aからホールバリア層24及び半導体層35が形成される。半導体層23aから光吸収層23及び半導体層33が形成される。具体的には、半導体層23apから第1層23p及び第1層33pが形成される。半導体層23aqから第2層23q及び第2層33qが形成される。半導体層22aから電子バリア層22及び半導体層32が形成される。半導体層14aから電流ブロック層14が形成される。
次に、基板12上に絶縁膜を形成した後、フォトリソグラフィー法を用いて、絶縁膜に開口41から開口44を形成する。その後、リフトオフ法を用いて、第1電極E1、第2電極E2、第3電極E3及び第4電極E4を開口41、開口42、開口43及び開口44内にそれぞれ形成する。このようにして、光デバイス10を製造できる。
以上、本開示の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本開示は上記実施形態に限定されない。
例えば、光デバイス10が、複数の受光部20と複数の発光部30とを備えてもよい。受光部20及び発光部30は、一方向に交互に配列されてもよい。
10…光デバイス
12…基板
14…電流ブロック層
14a,21a,22a,23a,23ap,23aq,24a,25a,31,32,33,34,35,36a,37a,38a…半導体層
14s…底面
20…受光部
21…第1半導体層
22…電子バリア層
23…光吸収層
23p,33p,37p…第1層
23q,33q,37q…第2層
24…ホールバリア層
25…第2半導体層
30…発光部
30a…第1部分
30b…第2部分
36…第4半導体層
37…発光層
38…第3半導体層
40…絶縁膜
41,42,43,44…開口
E1…第1電極
E2…第2電極
E2a,E4a…切り欠き
E2b,E4b…パッド電極
E2c,E4c…接続部
E2d,E4d…弧状部
E3…第3電極
E4…第4電極
M1…第1メサ
M1s,M2s…側面
M2…第2メサ
T,T1,T2,T3…溝

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた受光部と、
    前記基板上に設けられた発光部と、
    を備え、
    前記受光部は、第1メサを備え、前記第1メサは、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第1半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線に感度を有する光吸収層と、を備え、
    前記発光部は、第2メサを備え、前記第2メサは、前記基板上に設けられた第1部分と、前記第1部分上に設けられた第2部分と、を備え、前記第1部分は、前記第1メサと同じ積層構造を有し、前記第2部分は、第1導電型のIII−V族化合物半導体を含む第3半導体層と、第2導電型のIII−V族化合物半導体を含む第4半導体層と、前記第3半導体層と前記第4半導体層との間に配置され、III−V族化合物半導体を含み赤外線を出射する発光層と、を備える、光デバイス。
  2. 前記第1メサは、前記光吸収層の伝導帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供する電子バリア層と、前記光吸収層の価電子帯のエネルギーレベルに対して障壁を提供するホールバリア層と、を更に備える、請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記光吸収層が、タイプIIの超格子構造を有する、請求項1又は請求項2に記載の光デバイス。
  4. 前記発光層が、タイプIIの超格子構造を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光デバイス。
  5. 前記基板と前記受光部との間、及び前記基板と前記発光部との間に配置された電流ブロック層を更に備え、
    前記電流ブロック層が、前記第1メサと前記第2メサとの間において前記第1メサの側面及び前記第2メサの側面によって形成された溝の底面を提供する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光デバイス。
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