JP2021169689A - フェイスシールド用シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウイルスなどの予防対策として有用で簡単な操作でフェイスシールドとなるフェイスシールド用シートを提供するものである。【解決手段】透明シート2と、前記透明シート2と略同面積の補強シート3とが積層されたフェイスシールド用シート1である。透明シート2と補強シート3との前記積層は擬似接着によるものであり、前記補強シート3の一部分を補強部材6として残し、他の部分を除去することでフェイスシールドとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、フェイスシールド用シートに関するものである。
従来、医療現場では、感染症の予防対策として、医療用マスクと医療用ゴーグルが使用されている。今年、新型コロナウイルスの感染は、世界的に猛威を振るっており、医療関者だけでなく、一般市民においても十分な予防対策が必要である。日常の密接な状態での会話等でも感染リスクがあるとされ、その予防対策が急務である。
特開2013−233258号公報
しかし、医療用ゴーグルは医療現場でも不足であり、一般市民にはいきわたることはない。本発明は、医療用までの高機能の必要はないが、一般市民の予防対策として有用なフェイスシールドとなるフェイスシールド用シートを提供するものである。
本発明は、下記の発明を含む。
(1)本件は、透明シートと、前記透明シートと略同面積の補強シートが積層されたフェイスシールド用シートである。前記積層は擬似接着によるものであり、前記補強シートの一部分を補強部材として残し、他の部分を除去することでフェイスシールドとなる。
(2)前記フェイスシールド用シートは、補強シート面より、ハーフカット処理が施されており、ハーフカット処理を利用して、補強シートの他の部分を除去する(1)記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(3)前記フェイスシールド用シートは、透明シートがポリエチレンテレフタレートフィルムである(1)又は(2)記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(4)前記フェイスシールド用シートは、補強シートが、坪量70〜600g/mの紙又は板紙である(1)〜(3)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(5)前記フェイスシールド用シートは、補強シートが、ポリエチレン系樹脂により透明シートに擬似接着している(1)〜(4)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(6)前記フェイスシールド用シートは、前記補強シートで剥離される前記他の部分の一部で形成され、前記フェイスシールドの装着時に着用者の後頭部に配置される装着ベルト部を備える(1)〜(5)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(7)前記フェイスシールド用シートは、前記補強シートに、前記フェイスシールドの装着時に着用者の額に当接される額当接部を備える(1)〜(6)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(8)前記(7)に記載のフェイスシールド用シートは、好ましくは、前記額当接部が前記補強シートで剥離される前記他の部分の一部で形成される。
(9)前記フェイスシールド用シートは、前記補強シートの輪郭が前記補強シートの面からハーフカット処理され、前記透明シートの輪郭が前記透明シートの面からハーフカット処理されて、一個の前記フェイスシールドをなす前記補強シートおよび前記透明シートが切り出されており、前記補強シートの周縁部が前記透明シートの周縁部よりも延出している(1)〜(8)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(10)前記フェイスシールド用シートは、前記補強シートに印字部が設けられている(1)〜(9)のいずれかに記載のフェイスシールド用シートであることが好ましい。
(11)また、本件は、透明シートと、補強シートとを擬似接着する積層工程と、前記積層工程で前記透明シートと前記補強シートとが擬似接着された積層状態で前記補強シートの面よりハーフカット処理を施すハーフカット工程と、を有するフェイスシールド用シートの製造方法である。
本発明は、フェイスシールド用シートを提供する。フェイスシールド用シートの補強シートの一部分を取り除くだけでフェイスシールドとなる。
本発明のフェイスシールド用シートの断面の説明図である。 図1のフェイスシールド用シートを使用するために補強シートの一部分を取り除いた状態を説明する断面の説明図である。 図1のフェイスシールド用シートを正面から見た説明図である。 図3のフェイスシールドを着用用に加工した図である。 図3のフェイスシールドを着用用に加工した図である。 本発明の一実施態様のフェイスシールド用シートを正面から見た説明図である。 本発明の一実施態様のフェイスシールド用シートを正面から見た説明図である。 本発明の一実施態様のフェイスシールド用シートを正面から見た説明図である。 本発明の一実施態様のフェイスシールド用シートを正面から見た説明図である。 本発明の一実施形態に係るフェイスシールド用シートの説明図であって、(a)は取り除き部を取り除く前の状態を示し、(b)は取り除き部を取り除いた後の状態を示す。 本発明の別の一実施形態に係るフェイスシールド用シートの説明図であって、(a)は取り除き部を取り除く前の状態を示し、(b)は取り除き部を取り除いた後の状態を示す。 図10(a),(b),図11(a),(b)のフェイスシールド用シートから組み立てたフェイスシールドの装着イメージであり、(a)は着用者を正面側からみた斜視図であり、(b)は着用者を背面側からみた斜視図である。
[全体構成]
本発明は、図1に示すように透明シート2と、前記透明シート2と略同面積の補強シート3とが積層されたフェイスシールド用シート1である。透明シート2と補強シート3との間には擬似接着剤層4が設けられている。擬似接着剤層4は、透明シート2に補強シート3を擬似接着するための擬似接着剤のなす層である。補強シート3と透明シート2とは、擬似接着剤層4を介して擬似接着により積層されている。
透明シート2と擬似接着剤層4との間が剥離部5をなす。剥離部5は、透明シート2と、擬似接着剤層4および補強シート3とが剥離される個所である。
ハーフカット8は、フェイスシールド用シート1を補強シート3の面からハーフカット処理されたカット部である。ハーフカット8は、具体的には、フェイスシールド用シート1を厚み方向へ補強シート3および擬似接着剤層4を断裁する深さまで切り込んだカット部である。ハーフカット8は、補強シート3と擬似接着剤層4とに設けられており、透明シート2には設けられていない。
取り除き部7は、フェイスシールド用シート1においてハーフカット8で囲まれた部分である。図2に示すように、フェイスシールド用シート1から取り除き部7に含まれる補強シート3と擬似接着剤層4とが透明シート2から剥離され得る。
フェイスシールド用シート1から取り除き部7を取り除いた状態で、透明シート2に擬似接着されたまま残る部分(補強シート3の一部)は、補強部材6をなす。補強部材6はシールド面をなす透明シート2の一部の周囲を囲む枠部材である。
図3は、例えば、正面から見て矩形状の外形輪郭を有する取り除き部7と補強部材6とを備えたフェイスシールド用シート1の例を示している。
ここで、正面とは、フェイスシールド用シート1から組み立てられたフェイスシールドを着用者が装着した状態で着用者を前方から視た面に対応している。
図4,図5は、図3のフェイスシールド用シート1から組み立てられたフェイスシールドの例である。一個のフェイスシールドは、フェイスシールド用シート1をなす透明シート2および補強シート3を所定形状の輪郭で切り出したシート材を用いて組み立てられる。
図4,図5に示すように、フェイスシールド用シート1は、補強部材6(補強シート3の一部分)を残して、取り除き部7(補強シート3の「他の部分」)が透明シート2から除去されることで、フェイスシールドとなる。
フェイスシールド用シート1から取り除き部7を取り除いた状態で、取り除き部7が取り除かれた箇所に露呈された透明シート2の一部は、着用者の顔面の全部又は一部を保護するためのシールド面をなす。シールド面の形状や,大きさは、取り除き部7の輪郭の形状や、大きさによって設定される。
シールド面が透明シート2で形成されるので、着用者の顔面の全部又は一部を被覆しつつ、着用者の視界を確保することができる。
透明シート2としては、特に限定するものではないが、透明のプラスチックフィルムを用いると視界が優れるので好ましい。また、強度、硬さを考慮するとポリエチレンテレフタレートのフィルムが好ましい。フィルムの厚みは20〜100μm程度である。
補強シート3は、透明シート2に積層されることで、フェイスシールド用シート1を用いて形成されたフェイスシールドの強度を高めることができる。補強シート3については、特に材質を限定するものではない。補強シート3は、透明である必要はなく、紙、板紙、不織布、プラスチックフィルムなどが例示できる。紙、板紙としては特に限定するものではなく、単層、多層の非塗工紙や塗工紙など各種紙や板紙が例示できる他、片面ダンボールやマイクロフルートなどの段ボールも使用可能である。不織布としては、乾式不織布、湿式不織布など公知のものが使用可能である。プラスチックフィルムとしては、非発泡、発泡の各種フィルムが使用できる。中でも、紙、板紙、不織布、発泡プラスチックフィルムは肌触りが良いので、フェイスシールドの使用時に着用者の肌に接する面に補強部材がくる場合に適している。発泡プラスチックフィルムとしては発泡ポリエチレンなどが好ましい。特に紙、板紙は、擬似接着後、不要部分の除去が容易であることから好ましい。紙、板紙の坪量としては70〜600g/mであると、十分な強度を発揮するとともに、着用の際の硬さを抑えることができる。なお、補強シート3には、印刷、着色などしていても構わない。また、紙、板紙の肌に接する面に、不織布などを積層してもよい。
透明シート2と補強シート3とは擬似接着により積層される。擬似接着には公知の技術が利用でき、特に限定するものではないが、透明シート2にポリエチレンテレフタレートを用い、擬似接着剤としてポリエチレン系樹脂を用いると、擬似接着と剥離が安定し、剥離面も透明であるため特に好ましい。例えば、透明シート2であるポリエチレンテレフタレートと補強シート3の間にポリエチレン系樹脂を押し出しラミネートすると、擬似接着による積層が可能である。補強シート3として紙や板紙を用いた場合、押し出しラミネートしたポリエチレン系樹脂は、剥離の際は補強シート3側に残り、ポリエチレンテレフタレート側にはポリエチレン系樹脂は残らないので好ましい。また、透明シート2に離型剤層を形成しておき、粘着剤等で補強シートと貼り合わせることも可能である。
本実施形態では、透明シート2と、前記透明シート2と略同面積の補強シート3とが積層される。透明シートの一部分に補強シートを積層する方法(つまり透明シートと、透明シートとは面積の異なる補強シートとを積層する方法)の場合、フェイスシールドの構造を考慮した透明シートと補強シートの位置あわせなど操作が煩雑であり、大量の生産には適さない。これに対して、本実施形態で発明は、透明シート2と補強シート3を一旦積層しておき、使用の際に不要な部分(例えば取り除き部7)を取り除く構成であるため、大量生産が可能である。取り除き作業を容易に行うために透明シート2と補強シート3との積層には擬似接着が採用されている。
取り除き作業を容易にするために、積層状態で、補強シート3側の面より、ハーフカットを行うことが好ましい。ここで言うハーフカットは、補強シート3のみ、或いは補強シート3と擬似接着剤層4の深さ(厚み)で切り込みを入れることである。
本発明のフェイスシールド用シート1は、所望の形状、大きさで一個のフェイスシールドにカットされる。形状は四角形、円形、楕円形など任意である。図6〜図8は、いくつかのフェイスシールドの形状(補強部材6の形状)や取り除き部7の形状の例示である。
本発明のフェイスシールド用シート1は、平らなシートであるので、積み重ねた状態での保管、輸送に適している。また、新聞や雑誌などに挿入することも可能である。更に封筒で郵送することも可能である。
本発明のフェイスシールド用シート1の製造方法は下記の工程を備えている。
・透明シート2と補強シート3とを擬似接着する積層工程
・積層工程で透明シート2と補強シート3とが疑似接着された積層状態で補強シート
3の面からハーフカット処理を施すハーフカット工程
本発明のフェイスシールド用シート1は、補強シート3の補強部材6部分を残し、他の部分(取り除き部7)を取り除くことで簡易なフェイスシールドとなる。このフェイスシールドは、別途用意したゴム、紐、面ファスナー、帯状物などを用いて顔前をカバーするように装着することができる。また、ヘアバンド、はちまき、帽子、ヘルメットなどを利用して顔前をカバーするように装着することができる。このフェイスシールドの顔に接する面が、使用する直前まで補強シートに保護されているため、ウイルスや細菌、汚染物の付着を抑止している。
[詳細構造]
次に、図10,図11を参照して、フェイスシールド用シート1を用いてフェイスシールドを形成するための詳細構造を例説する。以下の説明では、フェイスシールド用シートをなす透明シート2および補強シート3を所定形状の輪郭で切り出したフェイスシールド一個分のシート材を「フェイスシールド用シート1」と呼称している。
以下の説明で、上下方向および左右方向は、フェイスシールド用シート1から組み立てられたフェイスシールドを着用者が装着した状態を基準にしている。さらに、「正面」とはフェイスシールドを着用者が装着した状態で着用者を前方から視た面に対応しており、「正面」の反対側を「背面」と称する。
<フェイスシールド用シート>
図10(a),(b)は、一実施形態に係るフェイスシールド用シート1を背面から視た説明図である。
図10(a)は取り除き部7が取り除かれる前の状態を示し、図10(b)は取り除き部7が取り除かれた後の状態を示している。
図10(a),(b)のフェイスシールド用シート1には、補強シート3のうちで透明シート2から剥離される部位(補強シート3の「他の部分」)の一部として、取り除き部7に加えて、装着ベルト部20や、額当接部30が設けられている。
装着ベルト部20は、フェイスシールド用シート1から組み立てたフェイスシールドが装着された状態で着用者の後頭部に巻回される帯状部材である。装着ベルト部20は、フェイスシールドを着用者の頭部に装着するために設けられている。
額当接部30は、フェイスシールド用シート1から組み立てられたフェイスシールドが装着された状態で着用者の額に当接される当接部材である。額当接部30は、フェイスシールドのシールド面を着用者の顔面から離間させるスペーサとして機能する。
フェイスシールド用シート1から取り除き部7を取り除き、装着ベルト部20,額当接部30を透明シート2から剥離した状態で、透明シート2の露呈された部位が、着用者の顔面の全部又は一部を保護するためのシールド面2Aをなす〔図10(b)を参照〕。
補強シート3のうち、取り除き部7と装着ベルト部20と額当接部30とを除いた部分が、補強部材6をなす。
すなわち、図10(a),(b)でフェイスシールド用シート1は、補強部材6(補強シート3の一部分)を残して、取り除き部7が除去されるとともに装着ベルト部20および額当接部30(補強シート3の他の部分)が剥離されることにより、フェイスシールドに組み立てられる。
図10(a)に示すように、補強シート3には取り除き部7,装着ベルト部20,額当接部30のそれぞれの輪郭を規定する切込線L1〜L7が設けられている。
切込線L1〜L7は、補強シート3の面から補強シート3および擬似接着材層の厚み分だけ切り込んだハーフカット処理で形成されており、透明シート2には設けられていない。そのため、取り除き部7,装着ベルト部20,額当接部30のそれぞれが、擬似接着層と透明シート2との間の剥離部(図1,図2の剥離部5参照)で剥離されるようになっている。
切込線L1〜L7のうち、切込線L1は補強シート3で最も下側に配置されており左右方向に延在している。切込線L2は、切込線L1から上方へ離間して配置されており左右方向に延在している。切込線L3は、切込線L1と切込線L2の左側端部の間に配置されており上下方向に延在している。切込線L4は、切込線L1と切込線L2の右側端部の間に配置されており上下方向に延在している。
切込線L5は、切込線L2よりも上方へ離間して配置されており左右方向に延在している。切込線L6は、切込線L5よりも上方へ離間して配置されており左右方向に延在している。
切込線L2,L5,L6の左右端部のそれぞれは左右方向の位置が揃えられている。
さらに、切込線L2,L5の左右両端で切込線L2,L5の間には上下方向に延在する折線F1,F2(二点鎖線で示す)が設けられている。切込線L5,L6の左右両端で切込線L5,L6の間には上下方向に延在する折線F3,F4(二点鎖線で示す)が設けられている。
切込線L1,L2,L3およびL4で囲まれた略矩形状の面部が取り除き部7をなす。
切込線L2,L5と、折線F1,F2で囲まれた帯状のシート片21(他の部分の一部)が装着ベルト部20をなす。
切込線L2,L5と、折線F3,F4で囲まれた帯状のシート片31(他の部分の一部)が額当接部30をなす。
<装着ベルト部>
装着ベルト部20をなすシート片21には、左右方向の中央部(所定の位置)において切込線L2,L5の間で上下方向に延在する切込線L7が設けられている。
シート片21は切込線L7により左側部位20aと右側部位20bとに分割されている。左側部位20aの左側端部は折線F1を介して補強部材6に接続されている。右側部位20bの右側端部は折線F2を介して補強部材6に接続されている。
透明シート2から剥離された状態で左側部位20a,右側部位20bのそれぞれは、折線F1,F2で補強部材6に対して折り立てられる。
左側部位20a,右側部位20bのそれぞれが左右端部で折線F1,F2を介して補強部材6に接続されているので、シート片21(装着ベルト部20)は透明シート2から剥離された状態で、補強部材6から完全には切り離されない。
左側部位20a,右側部位20bのそれぞれには、左側部位20aと右側部位20bとを相互に連結するための連結具を取り付ける取り付け部として、切込部C1〜C4が設けられている。
左側部位20aの右側端部近傍には上下一対の切込部C1,C3が設けられており、右側部位20bの左側端部近傍には上下一対の切込部C2,C4が設けられている。
連結具としては、特に限定されないが、輪ゴムや紐を例示できる。
切込部C1,C3に輪ゴムなどの連結具の一端を取り付け、切込部C2,C4に他端を取り付けることで左側部位20aと右側部位20bとが連結される。
切込部C1〜C4は、補強シート3の面から補強シート3および擬似接着材層の厚み分だけ切り込んだハーフカットで形成されている。
切込部C1〜C4のそれぞれの先端にはX字型の切込が形成されている。X字型の切込は、連結具の取り付け穴をなす。X字型の切込を有することで輪ゴムなどの連結具を確実に取り付けることができる。また、切込部C1〜C4の先端形状がX字型の切込であることで、連結具の取り付け穴を開けたときに紙片の廃棄物が出ないという利点がある。
そのほか、シート片21で下縁をなす切込線L2は、左右の側端部が上に凸の湾曲形状部L2a,L2bを有している〔図10(a),(b)〕。
シート片21の下縁で側端部に湾曲形状部L2a,L2bを設けることで、フェイスシールドを装着したときに着用者の耳に装着ベルト部20の下縁が干渉しにくくなり、装着性が向上する。
<額当接部>
額当接部30をなすシート片31には、切込線L5,L6の間で上下方向に延在する切込線L8が設けられている。切込線L8によりシート片31は左側部位31aと右側部位31bとに分割されている。例えば切込線L8はシート片31の左右方向で中央部よりも左側に配置されており、左側部位31aの左右方向の寸法よりも右側部位31bの左右方向の寸法が長く設定されている。
左側部位31aの左側端部は折線F3を介して補強部材6に接続されている。右側部位31bの右側端部は折線F4を介して補強部材6に接続されている。
透明シート2から剥離された状態で左側部位31a,右側部位31bのそれぞれは、折線F3,F4で補強部材6に対して折り立てられる。
額当接部30をなすシート片31は、左右端が折線F3,F4を介して補強部材6に接続されているので透明シート2から剥離されたとき補強部材6から完全には切り離されない。
シート片31の右側部位31bの左側端部近傍には、切込線L7から右方向へ離間して上下一対の切込部C5,C6を設けられている。切込部C5,C6は、補強シート3の面から補強シート3および擬似接着材層の厚み分だけ切り込んだハーフカットで形成されており、切込部C5は切込線L5に接続した基端から上方へ延び、切込部C6は切込線L6に接続した基端から下方へ延びる。切込部C5,C6の先端どうしは上下方向に離間している。
右側部位31bの左側端部で切込線L8と切込部C5,C6との間の部位は差し込み端32をなす。
額当接部30で左側部位31aには、差し込み端32に対応する差し込み穴部33が設けられている。差し込み穴部33には上下一対の切り込み部が設けられている。上下一対の切り込み部は差し込み端32が挿抜自在なスリットである。
差し込み穴部33には、左右方向の位置が異なる三個(複数)の切り込み部が設けられている。
額当接部30をなす左側部位31a,右側部位31bが透明シート2から剥離された状態で、右側部位31bの差し込み端32が左側部位31aの差し込み穴部33のいずれか一つの切り込み部に差し込むことで、左側部位31a,右側部位31bが連結される。
差し込み穴部33で差し込み端32を差し込む切り込み部を選択することにより、額当接部30の左右方向の寸法を調整可能である。
<額当接部の変形例>
図11(a),(b)は別の実施形態に係るフェイスシールド用シート1であって、額当接部30の変形例を説明する図である。
図11(a),(b)に示すフェイスシールド用シート1は額当接部30の除き、図10(a),(b)で説明したフェイスシールド用シート1と共通の構成を備える。図11(a),(b)と図10(a),(b)とで共通の要素は説明を省略する。
図11(a),(b)に示すフェイスシールド用シート1をなす補強部材6(補強シート3)は、額当接部30と同様の機能を有する要素(額当接部30の変形例)として、補強部材6の上縁6Eから上方へ面状に延出された延出シート40を備えている。
延出シート40には、補強部材6の上縁6Eとの接続部をなす折線F5(二点鎖線で示す)と、折線F5よりも上方に配置され左右方向に延びる折線F6(二点鎖線で示す)と、折線F6よりも上方に配置され左右方向に延びる折線F7(二点鎖線で示す)が設けられている。
延出シート40には、折線F5と折線F6との間の第一面部41と、折線F6と折線F7との間の第二面部42と、折線F7と延出シート40の先端縁40Eとの間の第三面部43とが設けられている。
折線F5は、補強部材6の上側部6Bに対して第一面部41を折り立てる折り目をなす。折線F6は、第一面部41に対して第二面部42を折り立てる折り目をなす。折線F7は、第二面部42に対して第三面部43を折り立てる折り目をなす。
さらに、延出シート40の先端縁40Eから上方へ延出された左右一対の舌片44a,44bが設けられており、先端縁40Eと舌片44a,44bとの接続部には折線F8,F9(二点鎖線で示す)が設けられている。
補強部材6の上側部6Bには、舌片44a,44bに対応する一対の切込45a,45bが設けられている。切込45a,45bは舌片44a,44bが挿抜自在なスリットである。
第一面部41,第二面部42,第三面部43のそれぞれが図11(a)に示す展開された状態から折線F5,F6,F7で下向きに折り返され、舌片44a,44bて切込45a,45bに差し込まれると、延出シート40は補強部材6の上側部6Bの面部からフェイスシールドの背面側へ向かって立設された四角柱体を形成する〔図11(b)を参照〕。
延出シート40で形成された四角柱体で第一面部41,第三面部43が上側部6Bの面部から立ち上がる側壁部をなし、第二面部42が着用者の額に当接される当接面をなす。
フェイスシールドが着用者に装着された状態では、延出シート40で形成された四角柱体の第二面部42が着用者の額に当接されることで、額当接部30と同様に機能する。
<透明シートと補強シートのハーフカット処理>
そのほか、図10(a),(b)および図11(a),(b)のそれぞれにおいて、フェイスシールド用シート1をフェイスシールド一個分の形状で切り出す際、透明シート2と補強シート3とのそれぞれの輪郭がハーフカット処理されていてもよい。
具体的には、透明シート2〔図10(a),(b)および図11(a),(b)のそれぞれにて破線で示す〕は透明シート2の表面から透明シート2の厚み分だけハーフカット処理されており、補強シート3は補強シート3の表面から厚さ方向に補強シート3(および擬似接着材層)の厚み分だけハーフカット処理されていてもよい。
ここでは、透明シート2の輪郭をハーフカット処理する切断位置が補強シート3の輪郭よりも内側に設定された例を示す。そのため、補強シート3の周縁部は透明シート2の周縁部に対してフランジ状に延出されている。
<印字部>
そのほか、図10(a),(b)および図11(a),(b)のそれぞれのフェイスシールド用シート1において、取り除き部7には印字部50が設けられている。印字部50は、取り除き部7の面上で、文字や絵柄などの情報が印字される領域である。印字部50に印字される情報は、例えばフェイスシールドの組み立て方法の説明書きである。
文字や絵柄などの情報を印字する印字部50は、取り除き部7に限らず、装着ベルト部20,額当接部30など補強シート3の面上の各部に設けられていてよい。
<作用効果>
図12(a),(b)は、フェイスシールド用シート1から組み立てたフェイスシールド1Aの装着イメージであり、(a)は着用者を正面側からみた斜視図であり、(b)は着用者を背面側からみた斜視図である。
図12(a),(b)に示すように、フェイスシールド1Aが装着された状態で着用者の顔面の前側には、フェイスシールド1Aのシールド面2Aが配置される。シールド面2Aは、着用者の視界を確保しつつ着用者の顔面を被覆して、着用者の顔面を防護することができる。
装着ベルト部20が着用者の後頭部に配置されており、フェイスシールド1Aを着用者の頭部に対して適切な位置に取り付けて、装着状態が保持される。
着用者の額には額当接部30が当接されており、フェイスシールドのシールド面2A〔図10(b)を参照〕と着用者の顔面との隙間を確保することができるので、シールド面2Aが着用者の顔面に直接触れることが防止されている。
以上、説明した実施形態に係るフェイスシールド用シート1は以下の効果を奏する。
(1)フェイスシールド用シート1が透明シート2と、透明シート2に擬似接着された透明シート2と略同面積の補強シート3とが積層され、補強シート3のうち補強部材6以外の他の部分(取り除き部7)を取り除くだけで簡単にフェイスシールドが組み立てられる。そのため、一般市民の予防対策として有用なフェイスシールドとなるフェイスシールド用シート1を提供することができる。
(2)補強シート3の面からハーフカット処理が施されて、ハーフカット処理が施された箇所で補強シート3のうち補強部材6以外の他の部分(取り除き部7)を取り除くことができるので、取り除き作業を容易に行うことができる。
(3)透明シート2がポリエチレンテレフタレートフィルムであることで、フェイスシールド用途に適切な強度と硬さが得られる。
(4)補強シート3が、坪量70〜600g/mの紙又は板紙であることで、フェイスシールド用途に十分な強度を発揮するとともに、硬さを抑えることができ装着時の肌触りを確保することができる。
(5)補強シート3が、ポリエチレン系樹脂により透明シート2に擬似接着していることで、擬似接着と剥離が安定する。
特に、透明シート2がポリエチレンテレフタレートフィルムであって擬似接着にポリエチレン系樹脂を用いると、擬似接着と剥離が安定するうえ、剥離面が透明であるため好ましい。
(6)補強シート3のうち剥離される一部(シート片21)で形成され、フェイスシールドの装着時に着用者の後頭部に配置される装着ベルト部20を備えることで、フェイスシールド1Aを着用者の頭部に対して適切な位置に取り付けることできる。
(7)補強シート3に、フェイスシールドの装着時に着用者の額に当接される額当接部30を備えることで、フェイスシールドのシールド面2Aが着用者の顔面に直接触れることが防止される。これにより、フェイスシールドの装着性を向上することができる。
(8)額当接部30は補強シート3で剥離される一部(シート片31)で形成されるた場合には、額当接部30が補強シート3から剥離された一部(シート片21,シート片31)で形成される。そのため、一つのフェイスシールド用シート1から額当接部30や装着ベルト部20をも備えたフェイスシールドを組み立てることができる。
(9)補強シート3の輪郭と,透明シート2の輪郭がそれぞれハーフカット処理されて切り出されており、補強シート3の周縁部が透明シート2の周縁部よりも延出している場合には、透明シート2の周縁部が周囲に接触しにくくなる。このように透明シート2の輪郭が補強シート3の輪郭に対して内側に設定されることで、補強シート3の輪郭と透明シート2の輪郭とが厚さ方向に沿って面一に設定された構造に比べて、透明シート2の周縁部が周囲に接触しにくくなり、透明シート2と補強シート3との意図しない剥離が抑制される。
(10)取り除き部7をはじめとした補強シート3の面上に印字部50が設けられていることで、別紙で説明書を用意する必要がなくなる。
<そのほか>
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、フェイスシールド用シート1をなす積層構造は、透明シート2と補強シート3の二層構造に限らず、例えば二枚の補強シート3で透明シート2を挟み込む三層構造など、三層以上の多層構造であってもよい。
フェイスシールド用シート1の輪郭形状や大きさは、特に限定されない。
また、折線F1〜F9には折り曲げを容易にするために罫線加工が施されていてもよいし、施されていない切取標線であってもよい。
1: フェイスシールド用シート
2: 透明シート
3: 補強シート
4: 擬似接着剤層
5: 剥離部
6: 補強部材
7: 取り除き部
8: ハーフカット
10:フェイスシールド
1A :フェイスシールド
2A :シールド面
6B :上側部
6E :上縁
20 :装着ベルト部
20a :左側部位
20b :右側部位
21 :シート片
30 :額当接部
31 :シート片
31a :左側部位
31b :右側部位
32 :込み端
33 :込み穴部
40 :延出シート
40E :先端縁
41 :第一面部
42 :第二面部
43 :第三面部
44a,44b :舌片
45a,45b :切込
50 :印字部
C1〜C6 :切込部
F1〜F9 :折線
L1〜L8 :切込線
L2a,L2b :湾曲形状部

Claims (11)

  1. 透明シートと、前記透明シートと略同面積の補強シートが積層されたフェイスシールド用シートであって、
    前記積層は擬似接着によるものであり、
    前記補強シートの一部分を補強部材として残し、他の部分を除去することでフェイスシールドとなる
    ことを特徴とするフェイスシールド用シート。
  2. 前記フェイスシールド用シートの前記補強シートの面より、ハーフカット処理が施されており、前記ハーフカット処理を利用して、前記補強シートの前記他の部分を除去する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフェイスシールド用シート。
  3. 前記透明シートはポリエチレンテレフタレートフィルムである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスシールド用シート。
  4. 前記補強シートは、坪量70〜600g/mの紙又は板紙である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  5. 補強シートが、ポリエチレン系樹脂により透明シートに擬似接着している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  6. 前記補強シートで剥離される前記他の部分の一部で形成され、前記フェイスシールドの装着時に着用者の後頭部に配置される装着ベルト部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  7. 前記補強シートに、前記フェイスシールドの装着時に着用者の額に当接される額当接部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  8. 前記額当接部は前記補強シートで剥離される前記他の部分の一部で形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のフェイスシールド用シート。
  9. 前記補強シートの輪郭が前記補強シートの面からハーフカット処理され、前記透明シートの輪郭が前記透明シートの面からハーフカット処理されて、一個の前記フェイスシールドをなす前記補強シートおよび前記透明シートが切り出されており、
    前記補強シートの周縁部が前記透明シートの周縁部よりも延出している
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  10. 前記補強シートに印字部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のフェイスシールド用シート。
  11. 透明シートと、補強シートとを擬似接着する積層工程と、
    前記積層工程で前記透明シートと前記補強シートとが擬似接着された積層状態で前記補強シートの面よりハーフカット処理を施すハーフカット工程と、
    を有するフェイスシールド用シートの製造方法。
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