JP2021167809A - 時計ケース用密封システム - Google Patents
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Abstract
【課題】時計ケースの密封を最適化可能な密封システム
【解決手段】時計200のケース100用密封システム10であって、一方側は胴2と、他方側はリング3及びガラス4との間に挿入されることが意図される、第1シール11と、胴2とガラス4との間に挿入されることが意図される、第2シール12とを含み、第1及び第2シールは、2つの別個のシールである、特に2つの独立したシールまたは2つの分離されたシールである、及びまたは第1及び第2シールは、2つの別個の素材製である、密封システム10。
【選択図】図2
【解決手段】時計200のケース100用密封システム10であって、一方側は胴2と、他方側はリング3及びガラス4との間に挿入されることが意図される、第1シール11と、胴2とガラス4との間に挿入されることが意図される、第2シール12とを含み、第1及び第2シールは、2つの別個のシールである、特に2つの独立したシールまたは2つの分離されたシールである、及びまたは第1及び第2シールは、2つの別個の素材製である、密封システム10。
【選択図】図2
Description
本発明は、時計ケース用密封システムに関する。本発明はまた、当該システムを含む時計ケースに関する。本発明はまた、当該システムまたは当該ケースを含む時計に関する。本発明は最後に、当該時計または当該ケースを取り付ける方法に関する。
特許文献1は、小型時計ケース上にガラスを密着固定するための装置に関する。当該装置は、その両端のそれぞれに環状突起を有する実質的にI字型断面を有する、環状シールを含む。第1突起は、胴の環状溝内に収容されるために提供され、第2突起は、ガラスの環状溝に収容されるために提供される。当該シールは、その第1及び第2突起のそれぞれにおいて、ベゼルによって圧縮され、このため第1及び第2突起はそれぞれの溝内に圧入される。
特許文献2は、小型時計ガラスを固定するための装置を開示し、その仕組みは、特許文献1の主体を形成する装置の仕組みと類似する。ここでは、当該装置は、非常に大きな深度で、典型的には3000から5000メートルの間で、耐性を示すことが可能な、耐水性小型時計に搭載され、こうした深度で遭遇する圧力による力に耐えるために設けられた側壁を含むという特定の特徴を有する。当該側壁は、小型時計の胴に収容された第1リングまたは小型時計の裏蓋の壁からなってよく、全ての場合において、ガラスへの支持を提供する。このため、全体的な構造が特許文献1のシールと同様であるガラス固定装置のシールは、ここでは、ガラスと胴の環状座部に配置された第2リングとの接触面に、また同時に第1リングまたは裏蓋と胴との接触面に、配置される。ここでは、当該シールの圧縮は、原則的に、特許文献1によればベゼルとしての役割を果たす第2リングによって与えられる。図1は、従来技術から既知の、そしてより具体的には特許文献2に開示される、密封装置を図示する。ケースA100に搭載された当該密封装置A10は、シールA11を含み、シールA11は、
− 胴A2と、
− 当該胴A2内に収容され、圧力による力を耐えるために設けられた、第1リングA3、
との接触面、
及び
− ガラスA4と、
− 胴の環状座部A21上に配置され、胴に取り付けられた際にシールA11を圧縮するために設けられた、第2リングA5
との接触面、
に配置される。
− 胴A2と、
− 当該胴A2内に収容され、圧力による力を耐えるために設けられた、第1リングA3、
との接触面、
及び
− ガラスA4と、
− 胴の環状座部A21上に配置され、胴に取り付けられた際にシールA11を圧縮するために設けられた、第2リングA5
との接触面、
に配置される。
特許文献3は、着脱可能リング、ガラス及び胴の間に配置された2つのOリングシールを実装するガラス固定装置を開示する。明細書において、これら2つのシールは同一であると特定されている。ここでの目的は、強化鉱物ガラス製またはサファイア製ガラスの固定のために設けられた装置であって、小型時計ケースの密封を保証可能であり、平面内で特にコンパクトであって、ケース上に比較的薄いベゼルの配置を可能にする装置を提案することである。このようなシールは、着脱可能リングをガラスへ連結するために設けられているものではなく、なおさらリング−ガラス組立体を胴へ連結するために設けられているものではない。更に、2つの同一のシールを用いるという事実は、時計の密封強度を最適化することに対する制限となる。
本発明の目的は、上述の欠点を改善し、従来技術から既知の密封システムを改善可能な、時計ケース用または時計用密封システムを提供することである。特に、本発明は、時計ケースの密封を最適化可能な密封システムを提案する。
本発明にかかる時計ケース用密封システムは、請求項1に定義される。
システムの様々な実施形態は、請求項2から10に定義される。
本発明にかかる時計ケースは、請求項11に定義される。
時計ケースの様々な実施形態は、請求項12及び13に定義される。
本発明にかかる時計は、請求項14に定義される。
時計ケースまたは時計を取り付ける方法は、請求項15に定義される。
添付の図面は、本発明にかかる時計の2つの実施形態を例示する。
時計200の第1実施形態を、図2から5を参照して以下に説明する。
時計は、例えば小型時計であり、特に腕時計である。
時計は、好ましくは、時計ケース100を含む。時計は更に、時計ムーブメントを含む。時計ムーブメントは外部環境からの保護のため、小型時計ケースに取り付けられることが意図される。
時計ムーブメントは、電子式ムーブメントでも機械式ムーブメントでも、とりわけ自動ムーブメントであってもよい。
小型時計ケース100は、胴2、第1リング3、ガラス4、及び密封システム10を含む。小型時計ケースはまた、裏蓋9及びベゼル5、とりわけ回転ベゼルを含む。
第1リング3は、胴2に組付けられ、とりわけ胴の肩とわずかな遊びをもって単に接触するよう収容される。これは、とりわけ、ムーブメントのケース入れを可能にする。
裏蓋9は、とりわけねじ込みにより、胴に固定される。好ましくは、裏蓋は、リング3と当接するまでねじ込まれる。
ガラス4もまた、とりわけ密封システムの作用により、胴に固定される。ガラスは、好ましくは、第1リング3と接触して固定される。
ベゼルは、胴に固定的に取り付け可能である。代替的に、ベゼルは、回転ベゼルであってもよく、すなわち軸A周りに胴2上で回転可能に取り付けられたベゼルであってもよい。
密封システム10は、
一方側は、胴2と、
他方側は、第1リング3とガラス4と、
− の間に挿入されることが意図される、第1シール11と、
− 胴2とガラス4との間に挿入されることが意図される、第2シール12と、
を含む。
一方側は、胴2と、
他方側は、第1リング3とガラス4と、
− の間に挿入されることが意図される、第1シール11と、
− 胴2とガラス4との間に挿入されることが意図される、第2シール12と、
を含む。
図2で示す時計ケースにおいて、第1シール11は、一方側は胴2と、他方側は第1リング3とガラス4との間に挿入され、第2シール12は、胴2とガラス4との間に挿入される。これら挿入は、半径方向、すなわち(軸Aに沿って測定され、図3でh4と付された)第1シールの高さの第1部分にわたり、その進行は、ガラスから第1シールに向かい、その後第1シールから胴へ、胴の外側に向かい軸Aに直角に移動するもので、(軸Aに沿って測定され、図3でh3と付された)第1シールの高さの第2部分にわたり、その進行は、第1リングから第1シールに向かい、その後第1シールから胴へ、胴の外側に向かい軸Aに直角に移動するものである。軸Aに平行に移動する、このような遷移は好ましくは見られない。更に、(軸Aに沿って測定される)第2シールの高さ全てにわたり、進行は、ガラスから第2シールに向かい、その後第2シールから胴へ、胴の外側に向かい軸Aに直角に移動するものである。
図2、3、4a、4bに図示する当該第1実施形態において、密封装置10は、2つの別個のシール11、12を含む。
第1シール11は、図4aに示す、高さh1とより厚い厚さe1との、実質的にI字型またはL字型の半径断面を含み、当該高さ及び当該厚さは、第1シールの非変形状態で測定される。第1シール11は、とりわけ第1リング3の肩31により定義される深さに対応する、高さh3にわたり第1リング3に当接して位置される。第1シール11はまた、ガラス4の高さhに部分的に対応する高さh4にわたり、ガラス4に対して位置される。
好ましくは、第1シールは、環状形状を有する。
優先的には、比率h1/e1は、3から10の間、または4から8の間である。より優先的には、当該シールは、ナイロンといった熱可塑性ポリアミド、とりわけザイテルまたはハイトレルから選択される第1素材製である。第1シール11は、回転の、とりわけ軸Aの回転成分であってもよい。
好ましくは、第1シール11は、それ自体で、ガラス4を胴2へ、及びまたはリング3を胴2へ、機械的に連結するよう構成される。当該連結は、第1シールとの接触面における、胴上への、第1リング上への、またガラス上への第1シールの押圧を引き起こす、第1シールの圧縮により可能となる。第1シールと様々なパーツとの接触面に存在する摩擦係数と関連する押圧は、各種パーツ(ガラス、リング、胴、及び第1シール)をその位置に保持する力を生成する。このように、ガラスの胴に対する、及びまたはリングの胴に対する機械的連結は、摩擦により保証される。
第2シール12は、それ自身、第1シール11のI字型またはL字型半径断面の面積S11より小さい、またはそれより非常に小さい面積S12の半径断面を含む、シールの形状をとる。優先的に、比率S12/S11は、0.4より小さく、または0.3より小さく、または0.2より小さい。当該比率は、シールが変形されないときに特定される。
好ましくは、第2シールは、環状形状を有する。
第2シール12は、直径(半径断面)d1の、Oリングシールであってもよい。直径d1は、優先的に0.5mmから1.5mmの間である。代替的に、第2シール12は、非円形断面を有してもよい。例えば、第2シールは、4枚葉シールであってもよい。また代替的に、第2シールは、リップを含んでもよい。優先的に、第2シールは、FKMといったエラストマから選択される第2素材製である。第2シール12は、回転の、とりわけ軸A周りの回転成分であってもよい。
このため、第1及び第2素材は、有利には、別個である。
第2シールは、ガラスにおいて、とりわけガラス−胴接触面において、時計200のケース100の密封を保証するよう構成される。密封は、例えば、第1シールにより保証される密封の代替または密封の補完である。換言すれば、第2シールは、固定または機械的連結の機能を保証しない。この意味において、第2シールは、ガラスにおいて、とりわけガラス−胴接触面において、時計200のケース100の密封を保証するためのみに設けられる。
時計200の第2実施形態を、図6及び7を参照して以下に説明する。
時計200の第2実施形態を、図6及び7を参照して以下に説明する。
第2実施形態は、密封システムが、一体成形で製造されたシールパッキン10’を含む点で、第1実施形態と異なる。好ましくは、後者は、パッキンの第1端部に、とりわけ底端部に第1シール11’を形成する第1部分と、パッキンの第2端部に、とりわけ上部端部に第2シール12’を形成する第2部分とを含む。第1部分11’は、高さh11’の細長い半径断面を含み、第2部分12’は、高さh12’の実質的に楕円または円形形状の断面を含む葉の形状を有し、高さh11’とh12’は、パッキンの非変形状態で特定される。優先的に、比率h11’/h12’は、4から6の間である。より優先的に、比率S12’/S11’は、0.4より小さい、または0.3より小さい、または0.2より小さく、S11’及びS12’は、部分11’12’のそれぞれの半径断面の面積である。当該比率は、部分が変形されないときに特定される。
代替的に、第2部分12’は、非円形半径断面を有してもよい。例えば、楕円形であってもよい。また代替的に、第2部分は、リップを含んでもよい。
有利には、第1部分11’は第1素材製であってもよく、第2部分12’は第2素材製であってもよい。例えば、別個の第1及び第2素材を得るために、第1部分または第2部分にオーバーモールドがなされてもよい。
優先的に、当該パッキンは、回転の、とりわけ軸A’の回転成分であってもよい。
当該システム10’は、装置10と完全に同一の方法で、ケース100に組み込まれる。図7は、ケース100に組み込まれた当該装置10’を図示する。図7は図2と酷似することを注記する。
実施形態または変形例が何であれ、胴は、有利には、胴の上面29から突出する煙突状部21を含む。好ましくは、煙突状部は、胴に形成された第1シール及びまたは第2シールを受けるためのハウジング28を封鎖する、周縁210を含む。好ましくは、煙突状部は、ガラス周りに延長するよう配置される。煙突状部は、好ましくは、ガラスの厚さの一部にわたり延長するよう配置される。
胴2の煙突状部21は、例えば、ベゼル5の胴2への組付けといった、他の機能を果たすように設けられてもよい。このために、煙突状部は、例えば、ベゼル5の軸方向保持リング6を受けるために設けられる溝220を含んでもよい。当該ベゼル5は、回転ベゼルであってもなくてもよい。胴2の煙突状部21は、また、特にケース100への半径方向衝撃の場合に、胴に対するガラスの変位を制限するために設けられてもよい。
好ましくは、煙突状部は、一体鋳造または一体成形のパーツとして形成されてもよく、または胴の残りと同じ素材製であってもよい。
実施形態または変形例が何であれ、リング3は、有利には、フランジを含むまたはフランジを形成する。
ここでリング3は、ガラス4からの、そして場合により裏蓋9からの圧力を吸収するために設けられる。追加的にまたは代替的に、このリング3は、時間または時間差表示用の装飾または表示要素の役割を果たしてもよい。このように、リング3は、フランジに例えられてもよい。図2または7に示すケースの変形実施形態において、リング3は裏蓋9と別個である。代替的に、リング3は、ケース裏蓋の一部を形成してもよい。
このため、実施形態または変形例が何であれ、リング3は、裏蓋を含むかまたは形成してよい。
実施形態または変形例が何であれ、別段の定めがない限り、シールについて記載された形状及び寸法は、シールの非変形状態での形状及び寸法である。
時計200のケース100または時計200を取り付ける方法を実施する一つのやり方を、図5aから図5eを参照して以下に説明する。方法は、以下のステップを含む。
― 第1シール11、11’と第2シール12、12’を、リング3とガラス4で形成される組立体上に配置する、
― 先行ステップで得られた組立体上に、胴2をスライドさせる。
― 第1シール11、11’と第2シール12、12’を、リング3とガラス4で形成される組立体上に配置する、
― 先行ステップで得られた組立体上に、胴2をスライドさせる。
方法を実施するやり方のより詳細な説明を、以下に提供する。
図5aで図示する第1ステップにおいて、ガラス4は、第1リング3上に配置される。
図5bで図示する第2ステップにおいて、第1シール11は、ガラス4及び第1リング上に打ち込まれ、第1リング3の肩31に当接する。
図5cで図示する第3ステップにおいて、第2シール12は、ガラス4上に位置され、第1シール11に当接する。
優先的に, 第1リング3は、チューブ7の端部を受けるための切欠き32を含み、チューブ7は、図示されない竜頭とロッドを受けるために設けられる。有利には、当該切欠き32は、確実化手段及びまたは位置決め要素として、特に胴2へのリング3の角度配向要素としての役割を果たしてもよい。
図5dに図示する第4ステップにおいて、部品3、4、11、12の組立体は、第1リング3の肩31が胴2の段22に当接するまで胴2内へ挿入される(図3において特に見ることができる)。
図5eに図示するように、このように部品3、4、11、12の組立体が胴2内に配置されると、システム10は、ガラス4において、とりわけ胴2とガラス4の間の接触面において、またもっと強い理由から第1リング3と胴2との間の接触面において、密封システムを形成する。
本明細書において、「半径断面」とは、
― シールの軸を通過し、
― シールが延長する平面に直角な、
平面に延びる断面を意味すると理解される。
軸は、例えば、回転軸である。
― シールの軸を通過し、
― シールが延長する平面に直角な、
平面に延びる断面を意味すると理解される。
軸は、例えば、回転軸である。
上述の密封システム10の解決策は、好ましくは、とりわけガラス4のケース100内への固定を保証する第1シールと、ガラスにおいて、とりわけガラス4とケース100の胴2との接触面での、また胴2と当該胴2内に収容され圧力に耐えるために設けられた第1リング3との接触面での、密封を保証するためだけに設けられた第2シールを含むという特定の特徴を提供する。
有利には、第1シールは、それ自身がガラス4を第1リング3へ、なおさら胴2へ、連結するために設けられ、他方で第2シールは、ケース100をガラス4で耐水にするという機能を、とりわけガラス4と胴2との間の接触区域において密封を提供する機能を、そしてなおさら胴2と第1リングとの間の接触区域において密封を提供する機能を最大限充足するために、第1シールのものとは非常に異なる性質を有する。
より具体的には、出願人が実施した研究によれば、このような第2シールは、「静的」密封において著しい改善を提供する一方で、ガラスにおける要素の1つが変位しても、著しい衝撃中または衝撃後に「動的」密封を保証することを可能にする。
上述の解決策は、胴とガラスとの間に配置された2つのシールを含むという特定の特徴を提供する。第1シールは、有利には、ガラスの胴上への固定に寄与する。第1シールはまた、はみ出し防止リングの役割を、特に非常に大きな深度において、果たすこともできる。第2リングは、それ自体、ガラスにおいて、特に非常に大きな深度での、ケースの密封を保証するためだけに設けられる。有利には、これら2つのシールはそれぞれの機能を最大限に保証するために、非常に異なる性質を、とりわけ異なる剛性特性を有する。この目的のため、第1及び第2シールは、例えば、異なる特性を、特に異なる弾性率を有する素材製であってもよい。
有利には、本発明にかかる密封システムは、ガラスにおいて耐水とされる区域の数を最小化する、とりわけガラスにおいて耐水とされる全く同一の区域を1つだけとするよう構成された、ケースデザインに搭載される。このため、当該ケースデザインに搭載された密封システムは、当該ケースのガラスにおいて、とりわけ非常に大きな深度で、典型的には5000メートル超で、最適な密封を保証することを可能にする。
密封システムの様々な実施形態において、第1及び第2シールは別個である。このため、実施形態によっては、2つのシールを、両者の異なる機械的及びまたは物理化学的及びまたは形状的特徴のうちの1以上により、互いに区別することが可能になる。
例えば、ある実施形態において、2つのシールが独立しているため、即ち2つの分離されたパーツまたは両者の間に機械的連結のない2つのパーツから形成されるため、2つのシールを互いに区別することが可能である。
他の実施形態においては、両者が2つの別個のまたは異なる素材製であるため、または両者が2つの別個のまたは異なる素材を含むため、2つのシールを互いに区別することが可能である。これは、両シールが一体の単独パーツとして製造されているときも同様である。
他の実施形態においては、一体の単独パーツとして製造されていても、パーツ全体から特定の形状の領域を特定できるため、2つのシールを互いに区別することが可能である。例えば、特定の形状は、パーツ全体の(軸AまたはA’に直角な)断面が減少した形状であって、第1及び第2シール間に境界を形成する形状であってもよい。例えば、断面が減少した部分は、パーツの断面の最大面積の30%または20%または10%より少ない面積を有する。
これら様々な特徴的な基準を組み合わせることもできる。
2 胴
3 リング
4 ガラス
10 密封システム
11 第1シール
12 第2シール
100 ケース
200 時計
3 リング
4 ガラス
10 密封システム
11 第1シール
12 第2シール
100 ケース
200 時計
システムの様々な実施形態は、請求項2から8に定義される。
本発明にかかる時計ケースは、請求項9に定義される。
時計ケースの様々な実施形態は、請求項10及び11に定義される。
本発明にかかる時計は、請求項12に定義される。
時計ケースまたは時計を取り付ける方法は、請求項13に定義される。
Claims (13)
- 時計(200)のケース(100)用密封システム(10)であって、
一方側は胴(2)と、他方側はリング(3)及びガラス(4)との間に挿入されることが意図される、第1シール(11)と、
胴(2)とガラス(4)との間に挿入されることが意図される、第2シール(12)とを含み、
前記第1及び第2シールは、2つの別個のシールである、特に2つの独立したシールまたは2つの分離されたシールである、及びまたは
前記第1及び第2シールは、2つの別個の素材製である、
密封システム(10)。 - 前記第2シール(12)は、前記第1シール(11)の前記半径断面の前記面積S11よりも小さい面積S12の半径断面を含み、前記比率S12/S11は0.4より小さく、または0.3より小さく、または0.2より小さく、前記面積は、前記シールの非変形状態で特定される、
請求項1に記載の密封システム(10)。 - 前記第2シールは、とりわけ0.5mmから1.5mmの間の円直径の、円形半径断面を有し、前記断面の前記形状及びまたは前記直径は、前記第2シールの非変形状態で特定される、及びまたは前記第2シールは、前記第1シールの代替としてまたは補完として、ガラスにおいて、とりわけガラス−胴接触面において、時計(200)のケース(100)の密封を保証するためだけに構成される、
請求項1または2に記載の密封システム(10)。 - 前記第1シールは、I字型またはL字型の半径断面を有する、及びまたは前記第1シールは、それ自身がガラス(4)を胴(2)に対して及びまたはリング(3)を胴(2)に対して機械的に連結するよう構成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載の密封システム(10)。 - 前記第1シール(11)は高さh1とより大きな厚さe1を有し、前記比率h1/e1は、3から10の間、または4から8の間であり、前記高さと厚さは、前記第1シールの非変形状態で特定される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の密封システム(10)。 - 前記第1シール(11)は、ナイロン、ザイテル、またはハイトレルといった熱可塑性ポリアミドの中から選択される素材製である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の密封システム(10)。 - 前記第2シール(12)は、フッ化エラストマFKMといった前記エラストマの中から選択される素材製である、
請求項1から6のいずれか一項に記載の密封システム(10)。 - 前記第1及び第2シールは、同一のシールパッキン(10’)の形状に製造され、前記シールパッキンは、とりわけ前記パッキンの第1端部に、前記第1シール(11’)を形成する第1部分と、とりわけ前記パッキンの第2端部に、前記第2シール(12’)を形成する第2部分とを含む、
請求項1から7のいずれか一項に記載の密封システム(10)。 - 胴(2)と、
リング(3)と、
ガラス(4)と、
請求項1から8のいずれか一項に記載の密封システム(10)と、
を含む、時計(200)用ケース(100)。 - 前記胴は、前記胴の上面(29)から突出する煙突状部(21)を含む、または前記胴は、前記胴の上面(29)から突出する煙突状部(21)を含み、前記煙突状部は、前記胴に形成された前記第1シール及びまたは前記第2シールを受けるためのハウジング(28)を封鎖するための周縁(210)を含む、
請求項9に記載の時計(200)用ケース(100)。 - 前記リング(3)はフランジを含む、及びまたは前記リングは底を含む、
請求項9または10に記載の時計(200)用ケース(100)。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の密封システム(10)、及びまたは請求項9から11のいずれか一項に記載のケース(100)を含む、時計(200)。
- 請求項9から11のいずれか一項に記載の時計(200)用ケース(100)または請求項12に記載の時計(200)の取り付け方法であって、
前記第1シール(11、11’)と前記第2シール(12、12’)とをリング(3)及びガラス(4)組立体上に配置する、及び
前記胴(2)を、前述のステップで得られた前記組立体上にスライドさせる、
各ステップを含む、方法。
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