多様な実施例及び/又は様相が以下に図面を参照しながら開示される。以下の説明においては、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を促すために多数の具体的な細部事項が開示される。しかし、このような(複数)の様相がこのような具体的な細部事項がなくても実行されることができるということを、本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は察することができるのである。以降の記載や以下に添付された複数の図面は、1つ以上の様相の特定の例示的な様相について詳細に記述する。しかし、このような様相は例示的なものであり、多様な様相の原理における多様な方法の中から一部が利用されることが可能であり、記述される説明はこのような様相及びそれらの均等物をすべて含めようとする意図を持つ。具体的には、本明細書において使われる「実施例」、「例」、「様相」、「例示」等は、記述される任意の様相や設計が他の様相や設計を勝る等、利点があるものと解釈されない場合がある。
以下において、図面の符号と関係なく同一または類似の構成様相に対しては同一の参照番号を付し、それに係る重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに係る公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。さらに、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例を理解しやすくするためのものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示されている技術的思想が制限されることはない。
「第1」、「第2」等の表現が、多様な素子や構成要素について述べるために使われているが、これらの素子や構成要素はこれらの用語によって制限されないこととする。これらの用語は、単にある1つの素子や構成要素を他の素子や構成要素と区別するために使われているだけである。従って、以下に記載される第1素子や構成要素は、本発明の技術的思想の中で第2素子や構成要素になり得る。
別段の定義がない限り、本明細書に使われているすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者にとって共通して理解できる意味で使われているとみなすことができる。また、一般的に用いられる辞書に定義されている用語は、別段の定義がない限り、理想的に又は過度に解釈されないものとする。
また、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、内包的な「または」を意味する意図で使われる。つまり、特に特定されておらず、文脈上明確ではない場合、「XはAまたはBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味する意図を持つ。つまり、XがAを利用したり;XがBを利用したり;またはXがA及びBの両方を利用する場合、「XはAまたはBを利用する」は、これらのいずれにも当てはまるとすることができる。また、本明細書における「及び/または」という用語は、取り挙げられた関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、それらを含むという意味と理解されるべきである。
また、述語としての「含む(含める)」及び/または修飾語として「含む(含める)」という用語は、当該特徴及び/または構成要素が存在することを意味するものと理解されるべきである。ただし、それとともに、1つ以上の他の特徴、構成要素及び/またはそれらのグループが存在すること、または追加されることを排除しないものと理解されるべきである。また、特に数が特定されていない場合や、単数の形を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は一般的に「1つまたはそれ以上」を意味するものと解釈されるべきである。
ある構成要素が他の構成要素に「つながって」いたり「連結されて」いたり、「接続して」いると記載された場合は、当該他の構成要素に直接つながっていたり、連結されていたり又は接続していることもあり得るが、その間に他の構成要素が存在することもあり得ると解釈されるべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながって」いたり、「直接連結されていたり」、「直接接続して」いると記述されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
以下の説明で用いられる構成要素に係る接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成を容易にするためだけの目的で付されたり混用されるものであって、これらの接尾語自体がそれぞれ異なる特定の意味や役割を持つわけではない。
構成要素(elements)又は階層が、他の構成要素又は階層の「の上(on)」又は「上(on)」と記されるのは、他の構成要素又は階層の直上だけを指すのではなく、その間に他の階層又は他の構成要素が介在している場合をも含む。一方、構成要素について「直上(directly on)」又は「すぐ上」と記されるのは、間に他の構成要素又は階層が介在していないことを意味する。
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は、図面に示されているように一つの構成要素又は他の構成要素との相関関係を用意に記述するために使われることができる。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向と併せて、使用時又は動作時における各素子のそれぞれ異なる方向を含む用語として理解すべきである。
例えば、図面に示されている構成要素を逆様にした場合、他の構成要素の「下(below)」又は「下(beneath)」と記述されている構成要素が、他の構成要素の「上(above)」に置かれることになる可能性がある。従って、例示的な用語である「下」は、下と上の方向を両方含むことができる。構成要素は他の方向に配向されることもでき、それによって空間的に相対的な用語は、配向によって解釈されることができる。
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照すると明確になるだろう。本開示を説明するに当たり公知の機能又は構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を紛らわしくする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者、運用者の意図又は慣例等によって変わることがあり得る。
しかし本開示は、以下に開示される実施例によって限定されるものではなく、それと異なる多様な形で具現化されることが可能である。ただし、本実施例は本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者に開示の範囲を完全に示すために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によってのみ定義される。従ってその定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づき決められるべきである。
本開示において、音響生成モジュールは、音響伝達装置の内部に備えられ、外部媒質に振動や音響を伝達することができる。この時、従来の音響生成モジュールは、永久磁石を弾力的に固定するためにスプリングやばねのような装置を使用する場合がある。しかし、スプリングやばね等のような装置は、音響生成モジュールの特徴により影響磁石が振動し特定の周波数において機械的共振が発生する可能性がある。一方、本開示における音響生成モジュールは、それを防止するために機械的共振が発生しない衝撃吸収部を備えることができる。以下に、図1乃至図11を参照しながら、本開示における音響生成モジュールについて説明する。
図1は、本開示の複数の実施例に基づく音響伝達装置がヘルメットに装着されている一例を説明するための図面である。
図1を参照すると、音響伝達装置(1000)は、外部媒質(2000)に密着することができる。
本開示において、音響伝達装置(1000)は、内部に音響生成モジュールが備えられ音響を生成させるための振動を発生させることのできる装置になり得る。そして、音響生成モジュールによって発生した振動や音響は、外部媒質(2000)の内部に音響を伝達することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、外部媒質(2000)は、利用者が着用したり又は利用者の体の少なくとも一部と接触する任意の器具又は装置になり得る。
例えば、外部媒質(2000)は、ヘルメットになり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響伝達装置(1000)は、複数の装置の結合によって形成されることもあり得る。
例えば、音響伝達装置(1000)は、2つが備えられ外部媒質(2000)の左右にそれぞれ1つずつ結合されることもあり得る。そして、各音響伝達装置(1000)は、有線又は無線で繋がることができる。ただし、これらに限定されるわけではない。音響伝達装置(1000)が複数備えられる形状は、図11を通じて後述する。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響伝達装置(1000)の外形を形成する本体部は曲がった形状を持つことがある。
具体的には、音響伝達装置(1000)の本体部は、外部媒質(2000)の外形の曲率半径に対応する曲率半径を持つように曲がった形状を持つことが可能である。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響伝達装置(1000)は、外部媒質(2000)に密着して結合されることができる。
例えば、音響伝達装置(1000)において、外部媒質(2000)に密着する一面には両面テープ等が備えられている場合がある。この場合、音響伝達装置(1000)は、両面テープによって外部媒質(2000)に固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、音響伝達装置(1000)は、接着剤等によって外部媒質(2000)に固定されることもできる。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響伝達装置(1000)の外部媒質(2000)に密着される一面には、ブラケットが備えられることが可能である。この場合、音響伝達装置(1000)は、ブラケットの一面に備えられた両面テープ等によって外部媒質(2000)と結合することができる。以下に、図2を参照しながら、ブラケットが備えられた音響伝達装置(1000)の一例を説明する。
図2は、本開示における複数の実施例に基づく音響伝達装置の一例を説明するための斜視図である。
図2を参照すると、音響伝達装置(1000)は、本体部(100)、シリコン部材(200)、ユーザー入力部(600)及びブラケット(700)を含むことができる。ただし、上述の構成要素は、音響伝達装置(1000)を実装する上で必須とされるものではないため、音響伝達装置(1000)は、前述の構成要素より多いか、少ない構成要素を持つことができる。
本体部(100)は、音響伝達装置(1000)の外形の少なくとも一部を形成することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本体部(100)は、HDPE(High-density polyethylene)、PVC(Polyvinyl chloride)、PP(Polypropylene)、PE(Polyethylene)、ABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)及びPC−ABS(Polycarbonate-acrylonitrile butadiene styrenecopolymer)等のプラスチック素材で製造されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、本体部(100)は、スチール(steel)材質で製造されることもできる。
一方、本開示の複数の実施例によると、本体部(100)は、第1ケース及び第2ケースで形成されることができる。この場合、第1ケース及び第2ケースが結合して形成される本体部の内部空間に音響を生成する音響生成モジュールが備えられることが可能である。第1ケース及び第2ケースに関する説明は、図3乃至図4を参照しながら後述する。
シリコン部材(200)は、本体部(100)に結合され第1面が外部に露出されるように備えられることが可能である。ここで、第1面はシリコン部材(200)が外部媒質(2000)と接触する面になり得る。
一方、シリコン部材(200)は、本体部(100)が外部媒質(2000)に結合される場合、第1面が外部媒質(2000)に密着されることができる。この場合、音響伝達装置(1000)の内部に備えられている音響生成モジュールから発生した振動や音響は、シリコン部材(200)を通じて外部媒質(2000)に伝達されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、シリコン部材(200)は、第1面において内側へ陥没している陥没部を備えることができる。
例えば、シリコン部材(200)は、外部媒質(2000)の外形に対応する形状を持つ陥没部を備えることができる。この場合、シリコン部材(200)は、外部媒質(2000)により密着することができる。
一方、本開示の複数の実施例によると、陥没部は第1面の全体領域に形成されることがある。ただし、これに限定されるわけではなく、陥没部は第1面の一領域に形成されることもできる。シリコン部材(200)の陥没部に関する説明は、図7乃至図9を参照しながら後述する。
ユーザー入力部(600)は、機械式(mechanical)入力手段(又は、メカニカルキー、例えば、ボタン、ドームスイッチ(dome switch)、ジョグホイール、ジョグスイッチ等)及びタッチ式入力手段を含むことができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、音響伝達装置(1000)は、インターフェース部(未図示)をさらに含むことができる。そして、インターフェース部は、音響伝達装置(1000)に繋がることのできる多様な種類の外部機器との通路の役割をすることもある。インターフェース部に関する内容は、図11を参照しながら後述する。
ブラケット(700)は、本体部(100)の一面に備えられ、音響伝達装置(1000)を外部媒質(2000)に固定することができる。
例えば、ブラケット(700)において、本体部(100)と結合した一面の他面には、両面テープ等が貼られている場合がある。この場合、音響伝達装置(1000)は、ブラケットに貼られた両面テープによって外部媒質(2000)に固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、ブラケット(700)は、少なくとも1つのボルト等によって本体部(100)と結合することができる。ただし、これに限定されるわけではなく、ブラケット(700)は、少なくとも1つのフック等によって本体部(100)に結合されることもできる。
一方、音響伝達装置(1000)は、本体部(100)の内部に、音響を生成するための音響生成モジュール及び音響生成モジュールを固定させるための部材等を含むことができる。以下に、図3を参照しながら本体部(100)の内部に備えられる構成要素について説明する。
図3は、本開示の複数の実施例に基づく音響伝達装置の一例を説明するための図2のA−A’断面図である。
図3を参照すると、音響伝達装置(1000)は、本体部(100)、シリコン部材(200)、音響生成モジュール(300)、カバー部(400)、高さ調節部材(500)及び電源供給部(800)を含むことができる。ただし、上述の構成要素は、音響伝達装置(1000)を実装するに当たり必須とされるものではないため、音響伝達装置(1000)は、前述の構成要素より多いか、少ない構成要素を持つことができる。
本体部(100)は、第1ケース(110)及び第2ケース(120)で形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、本体部(100)は、一体型に形成されたり又は2つ以上のケースで形成されることも可能である。
第1ケース(110)は、貫通孔を備えることができる。ここで、貫通孔は、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部を第1ケース(110)の外部に露出させるための孔になり得る。
一方、本開示の複数の実施例によると、貫通孔は第1ケースに結合されるカバー部(400)と共に挿入部を形成することができる。ここで、挿入部は、音響生成モジュール(300)を本体部(100)に挿入するための空間になり得る。
この場合、音響生成モジュール(300)は、挿入部に安着されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、挿入部は音響生成モジュール(300)が挿入されることができるように上部は開口され下部は閉口された円筒状をなし、本体部(100)の一領域に形成されることもできる。挿入部及び貫通孔に関する内容は、図4を参照しながら後述する。
一方、本開示の複数の実施例によると、第1ケース(110)は、外部媒質(2000)の外形の曲率半径に対応する曲率半径を持つように曲がった形状にもなり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一例として、第1ケース(110)の上面は平らに形成されることができる。そして、第1ケース(110)に第1曲率半径を持つように形成されたブラケット(700)が結合することができる。ここで第1曲率半径は、外部媒質(2000)の外形の曲率半径に対応(同一又は類似)することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
第2ケース(120)は、第1ケース(110)に結合されることができる。従って、本体部(100)は、第1ケース(110)及び第2ケース(120)の結合によって形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
音響伝達装置(1000)は、シリコン部材(200)を備えることができる。
具体的には、シリコン部材(200)の第1面は、第1ケース(110)の外部に露出されることがある。そして、シリコン部材(200)の第1面に対向する第2面は、音響生成モジュール(300)を向くことがある。
一方、シリコン部材(200)の第1面は、本体部(100)において挿入部が配置される一面を基準にして外の方へ突出していることがあり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、シリコン部材(200)は、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部が挿入される収容空間を備えることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、音響生成モジュール(300)は、本体部(100)に備えられた挿入部に挿入され音響又は振動を生成することができる。
例えば、音響生成モジュール(300)は、内部に少なくとも1つのコイル、磁性部及び少なくとも1つの衝撃吸収部等を含むことができる。そして、少なくとも1つのコイルに外部から電気信号(例えば、交流信号)等が受信される場合、受信された電気信号の方向と強さ及び周波数の大きさによって、磁性部と相互作用して上下に動くことができる。従って、音響生成モジュール(300)は、音響を発生させることができる。これは、フレミングの左手の法則に基づくものであり、その原理に係る理論は、公知の技術であるため詳しい説明は省略する。さらに、本開示に基づく音響生成モジュール(300)の構成要素については、図5乃至図6を参照しながら後述する。
カバー部(400)は、第1ケース(110)及び第2ケース(120)が結合して形成される本体部(100)の内部空間に備えられることが可能である。さらに、カバー部(400)は、第1ケース(110)の内側の下面に結合し、貫通孔とともに挿入部を形成することができる。ただし、これに限定されるわけではなく、カバー部(400)は、第2ケース(120)の上面に結合され、貫通孔とともに挿入部を形成することもできる。
この場合、音響生成モジュール(300)は、カバー部(400)に安着されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、カバー部(400)は、シリコン部材(200)を第1ケース(110)に固定することができる。
具体的には、シリコン部材(200)は、外周面に沿ってシリコン部材(200)の一領域を包む形で備えられる結合部(210)をさらに含むことができる。さらに、結合部(210)は、カバー部(400)が第1ケース(110)に結合された場合、カバー部(400)と第1ケース(110)との間に、圧着されるように配置されることができる。従って、シリコン部材(200)は、カバー部(400)によって第1ケース(110)に固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響生成モジュール(300)は、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部がシリコン部材(200)の収容空間に挿入された状態で、シリコン部材(200)の結合部(210)が本体部(100)に結合される場合、本体部(100)の挿入部に安着されることができる。従って、音響生成モジュール(300)は、本体部(100)の内部に固定されていることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、カバー部(400)は、一側が他側に比べ低くなるように傾斜がついた形で備えられることができる。
一例として、カバー部(400)は、一側から他側に向かってテーパーがかかっている場合がある。この場合、音響生成モジュール(300)も一側が他側に比べ低くなるように傾斜がついた形で結合することができる。ただし、これに限定されるわけではない。音響生成モジュール(300)が傾斜がついた形で結合される一例については、図10を参照しながら後述する。
高さ調節部材(500)は、音響生成モジュール(300)とカバー部(400)との間に備えられることが可能である。そして、高さ調節部材(500)は、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部を本体部(100)において挿入部が配置される一面を基準にして外の方へ突出させることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、高さ調節部材(500)は、シリコン部材(200)の少なくとも一部だけを本体部(100)の外の方へ突出させて、音響生成モジュール(300)は、本体部(100)の内部に備えられる高さを持つように形成されることもできる。
一方、本開示において高さ調節部材(500)は、備えられない場合もある。
上述の構成によると、音響伝達装置(1000)は、シリコン部材(200)の少なくとも一部が本体部(100)の外の方へ突出するように形成されることができる。従って、外部媒質(2000)に別途加工が施されなくても、音響伝達装置(1000)が外部媒質(2000)に結合された場合、シリコン部材(200)は、外部媒質(2000)に密着されることができる。
一方、本開示の複数の実施例によると、シリコン部材(200)は、本体部(100)の外側面に結合されることもできる。以下に、図4を参照しながら本開示の複数の実施例に基づくシリコン部材(200)の結合方法の一例を説明する。
図4は、本開示の複数の実施例に基づく音響伝達装置の一例を説明するための分解斜視図である。図4の(a)は、本開示の複数の実施例に基づくシリコン部材が本体部の内部に結合される一例を説明するための分解斜視図である。図4の(b)は、本開示の複数の実施例に基づくシリコン部材が本体部の外部に結合される一例を説明するための分解斜視図である。図4の(c)は、本開示の複数の実施例に基づくシリコン部材が音響生成モジュールに結合される一例を説明するための分解斜視図である。
図4の(a)を参照すると、第1ケース(110)及び第2ケース(120)が結合して形成される本体部(100)の内部空間にシリコン部材(200a)の少なくとも一部が位置することができる。そして、シリコン部材(200a)の第1面は貫通孔(111)を通じて外部に露出されることができる。この時、シリコン部材(200a)の結合部(210)は、貫通孔(111)を通じて外部に露出されない場合がある。そして、結合部(210)は、第1ケース(110)に密着されることがある。そして、結合部(210)は、カバー部(400)が第1ケース(110)に結合される場合、カバー部(400)と第1ケース(110)によって圧着されて固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、音響生成モジュール(300)は、少なくとも一部がシリコン部材(200a)の収容空間に挿入されることができる。そして、音響生成モジュール(300)の収容空間に挿入されていない少なくとも一部の領域は、カバー部(400)に挿入されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、高さ調節部材(500)は、音響生成モジュール(300)とカバー部(400)との間に備えられ、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部を第1ケース(110)の外の方へ突出させることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、高さ調節部材(500)は、備えられない場合もある。
一方、本開示においてカバー部(400)は、上部は開口され下部は閉口された円筒状に形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、カバー部(400)は、円盤状に形成されることもできる。
一方、本開示の複数の実施例によると、カバー部(400)は、備えられない場合もある。
例えば、第2ケース(120)は、上面の一領域が音響生成モジュール(300)の少なくとも一部を貫通孔(111)の外の方へ突出させる高さを持つように形成されることができる。この場合、高さ調節部材(500)は、上記一領域に安着され、音響生成モジュール(300)及びシリコン部材(200a)の少なくとも一部が貫通孔(111)の外部に突出するようにすることができる。そして、第1ケース(110)及び第2ケース(120)が結合されることによって、シリコン部材(200a)、音響生成モジュール(300)及び高さ調節部材(500)は、本体部(100)に固定されていられる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、図4の(b)を参照すると、第1ケース(110)は、円筒状の挿入部(112)を備えることができる。ここで、円筒状の挿入部(112)の上部は開口され下部は閉口されることができる。この場合、高さ調節部材(500)は、挿入部(112)に安着されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、高さ調節部材(500)が備えられない場合、音響生成モジュール(300)が挿入部(112)に安着されることができる。
一方、音響生成モジュール(300)が挿入部(112)に挿入された場合、シリコン部材(200a)は、第1ケース(110)に結合されることができる。
具体的にはシリコン部材(200a)は、内側に備えられている収容空間に音響生成モジュール(300)の少なくとも一部を挿入することができる。そして、シリコン部材(200a)の結合部(210)は、接着剤等によって第1ケース(110)に結合されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、図4の(c)を参照すると、シリコン部材(200b)は、円盤状に形成されることもできる。この場合、シリコン部材(200b)は、接着剤等によって音響生成モジュール(300)の上面と結合することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、シリコン部材(200b)が音響生成モジュール(300)の上面にだけ結合される場合、高さ調節部材(500)と音響生成モジュール(300)も接着剤等によって結合することができる。そして、高さ調節部材(500)は、挿入部(112)と接着剤等によって結合することができる。ただし、これに限定されるわけではなく、高さ調節部材(500)が備えられない場合、音響生成モジュール(300)が挿入部(112)と接着剤等によって結合されることができる。
一方、音響生成モジュール(300)は、ボルト、フック、ベルクロ(登録商標)等を通じて本体部(100)に結合されることもできる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の他の実施例によると、本体部(100)は、貫通孔(111)又は挿入部(112)を備えない場合もある。この場合、音響生成モジュール(300)が形成する外形の全体は、シリコン部材(200)の収容空間に挿入され、シリコン部材(200)の結合部(210)は、第1ケース(110)の上面に固定結合されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響生成モジュール(300)は振動を発生させ、シリコン部材(200)を通じて外部媒質(2000)に振動や音響を伝達することができる。以下に、図5乃至図6を参照しながら本開示の複数の実施例に基づく音響生成モジュール(300)について説明する。
図5は、本開示の複数の実施例に基づく音響生成モジュールの一例を説明するための図4のB−B’断面図である。図6は、本開示の複数の実施例に基づく音響生成モジュールの一例を説明するための分解斜視図である。
図5及び図6を参照すると、音響生成モジュール(300)は、ハウジング、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)、ボビン(330)、少なくとも1つのコイル(340)、プロテクター(350)、磁性部(360)及びPCB基盤(380)を含むことができる。ただし、上述の構成要素は音響生成モジュール(300)を実装するに当たり必須とされるものではないため、音響生成モジュール(300)は、前述の構成要素より多いか、少ない構成要素を持つことができる。
ハウジングは音響生成モジュール(300)の外形を形成することができる。そして、ハウジングは少なくとも1つの構成要素を備えるための内部空間を持つ形状に形成されることができる。
一方、ハウジングはボディ部(310)及び下部板(370)を含むことができる。
ボディ部(310)は、下面が開口され上面は閉口された円筒状に形成されることができる。この場合、ボディ部(310)の内部空間に少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)、ボビン(330)、少なくとも1つのコイル(340)、プロテクター(350)及び磁性部(360)が備えられることが可能である。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、下部板(370)は、ボディ部(310)に結合されボディ部(310)の開口された領域を閉口することができる。従って、ハウジングはボディ部(310)と下部板(370)との結合によって形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、下部板(370)の外径はボディ部(310)の内径に対応することができる。この場合、下部板(370)は、ボディ部(310)の内部空間に挿入されるが、ハウジングの下面を形成するように結合されることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、下部板(370)の外径はボディ部(310)の外径と同じものになり得るが、下部板(370)の外径がボディ部(310)の外径より大きくなることも可能である。この場合、下部板(370)は、ボディ部(310)の下面に結合されることもできる。
一方、本開示において下部板(370)は、接着剤等によってボディ部(310)と結合することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
磁性部(360)は、ハウジングの内部に備えられ磁場を形成することができる。
具体的には、磁性部(360)は、電場を形成させる少なくとも1つのコイル(340)と反応する磁場を形成することができる。この場合、磁性部(360)は、少なくとも1つのコイル(340)との相互作用によって上下に動くことができる。そして、磁性部(360)が上下に動くにつれ、音響生成モジュール(300)において、振動や音響が発生されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示において磁性部は永久磁石になり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、ハウジングと磁性部(360)との間に備えられることが可能である。
具体的には、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)のうち第1衝撃吸収部(320a)は、ボディ部(310)と磁性部(360)との間に位置し、第2衝撃吸収部(320b)は、下部板(370)と磁性部(360)との間に位置することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、磁性部(360)が音響生成モジュール(300)の内部において弾力的に動けるように固定することができる。
例えば、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、ゴム等のような弾力性のある材質で形成されることができる。この場合、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、磁性部(360)が上下方向に振動できるとともに固定されていられるように磁性部(360)を固定することができる。
従来のスプリング等を衝撃吸収装置として使う音響生成モジュールは、スプリング、少なくとも1つのコイル及び磁性部によって特定の周波数において機械的共振を発生させることができる。さらに、スプリングの圧縮及び伸張による機械的騒音が発生することもあり得る。一方、本開示によると、スプリングの代わりに少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)を使うため、このような問題点を解決することができる。
一方、本開示において少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、NR(Natural Rubber)、BR(Butadiene Rubber)、SBR(Styrene Butadiene Rubber)、NBR(Acrylonitrile Butadiene Rubber)又はEPDM(Ethylene Propylene Diene Rubber)の中から少なくとも1つの材質で形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、リング(ring)形状を持つことができる。この場合、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、磁性部(360)と接するように設置されたとき、磁性部(360)に密着する面積が狭くなり得る。従って、磁性部(360)は、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)によって音響生成モジュール(300)の内部に固定されるとともに、振動の減衰が最小化されることが可能である。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)は、磁性部(360)と離隔されるように設置されることもあり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、ボビン(330)は、ハウジングの内部に挿入され、少なくとも1つのコイル(340)を固定することができる。ここで、ボビン(330)は、少なくとも1つの電線を巻いてコイルを作る円筒状又は多角形の筒になり得る。つまり、本開示において少なくとも1つの電線がボビン(330)に巻かれることにより、少なくとも1つのコイル(340)を作ることができる。そして、ボビン(330)がハウジング内部に固定されることにより、少なくとも1つのコイル(340)がハウジング内部に固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、ボビン(330)は、少なくとも1つのコイル(340)が外周面に沿って巻き取られ安着する安着溝を備えることができる。この時、安着溝は少なくとも1つのコイル(340)の数に対応する数だけボビン(330)に備えられることが可能である。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、ボビン(330)は、中心軸に少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)及び磁性部(360)が挿入されるボビンホールを含むことができる。この時、ボビンホールの径は、磁性部(360)の外径に対応することができる。従って、磁性部(360)は、ボビン(330)によって左右方向が固定されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、磁性部(360)は、振動を通じて発生するボビン(330)又は少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)のうち少なくとも1つとの摩擦を最小化できるように摩擦減少剤でコーティングされている場合がある。ここで、摩擦減少剤は、潤滑油、グリース(grease)、個体潤滑剤又はオイル等になり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
具体的には、磁性部(360)は、少なくとも1つのコイル(340)との相互作用によって、上下方向に振動することができる。この時、磁性部(360)の振動によって磁性部(360)とボビン(330)との間に摩擦音が発生することがある。さらに、磁性部(360)の振動によって少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)と磁性部(360)との間に摩擦音が発生することもある。このような摩擦音は音響生成モジュール(300)が音響を出力する際に好ましくない影響を及ぼしかねない。従って、磁性部(360)の外側の全体領域は、摩擦減少剤によってコーティングされている場合がある。ただし、これに限定されるわけではなく、磁性部(360)において、ボビン溝と結合される側面だけ摩擦減少剤によってコーティングされている場合もある。
一方、摩擦減少剤は鉱油、脂肪油、混成油又は合成油等になり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、摩擦減少剤は粘度指数によって高粘度指数油(HVI)、中粘度指数油(MVI)、低粘度指数油(LVF)の中の1つにもなり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、少なくとも1つのコイル(340)は、上述のようにボビン(330)の安着溝に巻かれて固定されることができる。そして、少なくとも1つのコイル(340)は、電気信号(例えば、交流信号)を受信した場合、受信された電気信号の方向と強さ及び周波数の大きさによって磁性部(360)と相互作用することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、プロテクター(350)は、ハウジングの内側面に固定されることができる。
具体的には、プロテクター(350)は、少なくとも1つのコイル(340)の外周面に備えられ、少なくとも1つのコイル(340)がハウジングと接触することを防止することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示においてプロテクター(350)は、ボビン(330)の形状に対応して円筒状になり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
PCB基盤(380)は、下部板(370)の上面と結合することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
上述の構成によると、音響生成モジュール(300)は、従来のスプリングの代わりに少なくとも1つの衝撃吸収部(320a、320b)を利用することで、磁性部(360)が振動するときスプリングと係わり発生し得る機械的共振による騒音が発生しないようにすることが可能である。そして、スプリングの圧縮及び伸張による機械的騒音も存在しないようになり得る。
さらに、磁性部(360)は、外径がボビン(330)のボビン溝の内径に対応するように形成されることによって、他に構成要素が追加されなくても、磁性部(360)は、左右方向が固定されるようにハウジングの内部に備えられることが可能である。さらに、磁性部(360)の側面には摩擦減少剤がコーティングされているために、磁性部(360)とボビン溝との間の摩擦によって発生し得る騒音も存在しないようになり得る。
一方、本開示の複数の実施例によると、シリコン部材(200)は、第1面において内側へ陥没している陥没部を備えることができる。以下に、図7を参照しながら本開示に基づくシリコン部材について説明する。
図7は、本開示の複数の実施例に基づくシリコン部材の一例を説明するための図面である。図7の(a)は、本開示の一実施例に基づくシリコン部材の一例を説明するための図面である。図7の(b)は、本開示の他の実施例に基づくシリコン部材の一例を説明するための図面である。
図7の(a)を参照すると、シリコン部材(200a)は、音響生成モジュール(300)の少なくとも一部が挿入される収容空間を備えるように形成されることができる。この場合、シリコン部材(200a)は、音響生成モジュール(300)の外周面の少なくとも一部を包むように備えられることが可能である。従って、音響生成モジュール(300)が本体部(100)の外部に突出した場合にも、音響生成モジュール(300)の外側は、シリコン部材(200a)によって保護されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、シリコン部材(200a)は、陥没部(R)を備えることができる。
具体的には、シリコン部材(200a)の第1面には、外部媒質(2000)に対応する形状を持つように陥没された陥没部(R)が形成されることができる。この場合、シリコン部材(200)の陥没部(R)は、外部媒質(2000)に完璧に密着されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、陥没部(R)の曲率中心は外部媒質(2000)の曲率中心に対応することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、図7の(b)を参照すると、シリコン部材(200b)は、音響生成モジュール(300)の上面にだけ結合される場合もある。この場合、シリコン部材(200b)は、接着剤又は両面テープ等を通じて音響生成モジュール(300)に結合されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響生成モジュール(300)は、本体部(100)の外部に突出しないこともあり得る。この場合、シリコン部材(200b)のみ本体部(100)の外部に露出されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、陥没部(R)は、シリコン部材(200a、200b)の上面の全体領域に形成されたり又は上面の一部領域に形成されることができる。この時、陥没部(R)が形成された形状によって、音響伝達装置(1000)が外部媒質(2000)に伝達する音響の大きさが異なる形で伝達される場合がある。以下に、図8を参照しながら本開示に基づく陥没部(R)の多様な形状について説明する。
図8は、本開示の複数の実施例に基づく陥没部の多様な一例を説明するための図面である。図8の(a)は、本開示の複数の実施例に基づく第1陥没部(R1)がシリコン部材(200)の上面(220a)の全体領域に形成された一例を説明するための図面である。図8の(b)は、本開示の複数の実施例に基づく第2陥没部(R2)がシリコン部材(200)の上面(220b)の一領域に形成された一例を説明するための図面である。図8の(c)は、本開示の複数の実施例に基づく第3陥没部(R3)がシリコン部材(200)の上面(220c)のより小さい一領域に形成された一例を説明するための図面である。図8の(d)は、本開示の複数の実施例に基づく陥没部(R)がシリコン部材(200)の上面(220d)に備えられない一例を説明するための図面である。
図8の(a)乃至(c)を参照すると、本開示に基づく陥没部(R)は、多様な大きさでシリコン部材(200)の上面(220)に形成されることができる。この時、大きさは陥没部(R)の直径及び曲率半径を含むことができる。
つまり、陥没部(R)の直径は、図8の(a)乃至図8の(c)に図示されているように多様な形に形成されることができる。
さらに、陥没部(R)の曲率半径、つまり陥没部(R)の深さもまた多様な形に形成されることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、陥没部(R)の形状によって音響伝達装置(1000)が外部媒質(2000)の内側に伝達する音響の大きさは異なる場合がある。
例えば、シリコン部材(200)が第1陥没部(R1)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達する音響の大きさは、陥没部(R)を備えない場合、外部媒質(2000)の内側に伝達する音響の大きさより大きくなり得る。以下に、図9を参照しながら本開示の複数の実施例に基づく陥没部(R)の大きさによるオーディオ信号の一例を説明する。
図9は、本開示の複数の実施例に基づく陥没部の大きさによる音響を分析したグラフである。図9に図示されたグラフのx軸は音響の周波数の大きさを表すことができ、y軸はそれぞれの周波数帯域における音響の大きさ(マグニチュード)を表すことができる。そして、図9に図示されたグラフは音響の周波数の大きさによる音響の大きさに関するグラフである。
図9の第1線(410)は、図8の(d)に基づく陥没部(R)が備えられていない場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。つまり、第1線(410)は、音響伝達装置(1000)のシリコン部材(200)が外部媒質(2000)に密着されていない場合における周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。
第1線(410)を参照すると、シリコン部材(200)に陥没部(R)が備えられない場合、音響生成モジュール(300)によって生成された音響は、外部媒質(2000)の内側に完璧に伝達されず、周波数の大きさによる音響の大きさが小さくなることを確認できる。
一方、第2線(420)は、図8の(c)に基づく第3陥没部(R3)が備えられている場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響について、周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。つまり、第2線(420)は、音響伝達装置(1000)のシリコン部材(200)が外部媒質(2000)に若干密着された場合における周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。
第2線(420)を参照すると、シリコン部材(200)が第3陥没部(R3)を備える場合、音響生成モジュール(300)によって生成された音響は、第1線(410)に比べ外部媒質(2000)の内側により効果的に伝達されることができる。つまり、シリコン部材(200)が第3陥没部(R3)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさは、陥没部が備えられていない場合より大きくなり得る。
一方、第3線(430)は、図8の(b)に基づく第2陥没部(R2)が備えられている場合における外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。つまり、第3線(430)は、音響伝達装置(1000)のシリコン部材(200)が、外部媒質(2000)により密着された場合における周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。
第3線(430)を参照すると、シリコン部材(200)が第2陥没部(R2)を備える場合、音響生成モジュール(300)によって生成された音響は、外部媒質(2000)の内側に効果的に伝達されることができる。つまり、シリコン部材(200)が第2陥没部(R2)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさは、陥没部が備えられていない場合より大きくなり得る。さらに、シリコン部材(200)が第2陥没部(R2)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさは、シリコン部材(200)が第3陥没部(R3)を備える場合よりも大きくなり得る。
一方、第4線(440)は、図8の(a)における第1陥没部(R1)が備えられた場合における外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。つまり、第4線(440)は、音響伝達装置(1000)のシリコン部材(200)が外部媒質(2000)にもう少し密着された場合における周波数の大きさによる音響の大きさを表す線になり得る。
第4線(440)を参照すると、シリコン部材(200)が第1陥没部(R1)を備える場合、音響生成モジュール(300)によって生成された音響は、外部媒質(2000)の内側に効果的に伝達されることができる。つまり、シリコン部材(200)が第1陥没部(R1)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさは、陥没部が備えられていない場合より大きくなり得る。さらに、シリコン部材(200)が第1陥没部(R1)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによる音響の大きさは、シリコン部材(200)が第3陥没部(R3)を備える場合よりも大きくなり得る。さらに、シリコン部材(200)が第1陥没部(R1)を備える場合、外部媒質(2000)の内側に伝達される音響の周波数の大きさによるオーディオ音響は、シリコン部材(200)が第2陥没部(R2)を備える場合よりも大きくなり得る。
上述の第1線(410)乃至第4線(440)を調べてみると、シリコン部材(200)に陥没部(R)が形成されている場合、音響生成モジュール(300)によって生成される音響は、外部媒質(2000)の内部に効果的に伝達されることができる。ただし、図9の説明に基づく一例については、図8の(a)のように陥没部(R)がシリコン部材(200)の上面(220)の全体領域に形成されたときに最善の形になることを示すものではないこともある。従って、陥没部(R)の形状は、外部媒質(2000)の形状によって図8の(a)乃至(c)において図示されているように、多様な大きさで形成されることができる。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響生成モジュール(300)は、本体部(100)に、水平軸に傾くよう結合されることもできる。以下に、図10を参照しながら本開示の他の複数の実施例に基づく音響伝達装置(1000)の一例を説明する。
図10は、本開示の他の複数の実施例に基づく音響伝達装置の一例を説明するための図面である。
図10の(a)を参照すると、シリコン部材(200)は、シリコン部材(200)の垂直方向の中心軸が本体部(100)の垂直方向の中心軸に対し平行になる形で本体部(100)に結合されることができる。つまり、シリコン部材(200)が結合された場合、本体部(100)との関係において傾かないことが可能である。
一方、図10の(b)を参照すると、本開示の他の複数の実施例に基づくシリコン部材(200)は、シリコン部材(200)の垂直方向の中心軸が本体部(100)の垂直方向の中心軸に対し平行にならないように本体部(100)に結合されることができる。つまり、シリコン部材(200)が結合された場合、本体部(100)との関係において傾くことができる。この場合、音響伝達装置(1000)は、多様な外部媒質(2000)の形状に対応して、陥没部(R)の曲率中心を外部媒質(2000)の曲率中心に対応するように備えることができる。ただし、これに限定されるわけではない。
より具体的には、シリコン部材(200)の形状は、図3乃至図4を参照しながら説明したように、一定の厚みを持つように形成されることができる。そして、挿入部(112)又はカバー部(400)は、音響生成モジュール(300)の一面と向かい合う内面が一側から他側に向かってテーパー(taper)がかかるように形成されることができる。従って、音響生成モジュール(300)が本体部(100)に傾くように安着されることができる。そして、シリコン部材(200)は、本体部(100)に対して傾くように安着した音響生成モジュール(300)の上面に結合されいることが可能である。この場合、シリコン部材(200)の厚みは一定であるため、音響伝達装置(1000)がシリコン部材(200)を通じて外部媒質(2000)に伝達する音響には変化がないことがあり得る。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の他の実施例によると、カバー部(400)は、第1ケース(110)に傾くように結合されることもできる。つまり、カバー部(400)は、内面にテーパーのかかった形状に形成されていなくても、第1ケース(110)と傾くように結合されることにより、シリコン部材(200)が本体部(100)に対し傾くように備えられることができるように形成されることもできる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、音響伝達装置(1000)は、複数備えられることが可能である。以下に、図11を参照しながら音響伝達装置(1000)が複数備えられる一例を説明する。
図11は、本開示の複数の実施例に基づく音響伝達装置の一例を説明するための斜視図である。
図11を参照すると、音響伝達装置は第1音響伝達装置(1000a)、第2音響伝達装置(1000b)、インターフェース部(900)及び連結部材(1100)を含むことができる。ただし、これに限定されるわけではない。
本開示において音響伝達装置が複数備えられた場合、第1音響伝達装置(1000a)及び第2音響伝達装置(1000b)は、少なくとも1つの連結部材(1100)を通じて繋がることができる。
一方、本開示の複数の実施例によると、連結部材(1100)は、ゴム等のような弾力性のある材質で形成されることができる。この場合、第1音響伝達装置(1000a)及び第2音響伝達装置(1000b)は結合されている中で弾性的に動くことができる。従って、音響伝達装置は、複数備えられる場合にも外部媒質(2000)の外形における曲率に対応して結合することができる。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、本開示の複数の実施例によると、連結部材(1100)は、内部に有線ケーブル等を含めて第1音響伝達装置(1000a)と第2音響伝達装置(1000b)を電気的に連結することができる。この場合、ユーザー入力部(600)を通じて入力される利用者の入力は、第1音響伝達装置(1000a)及び第2音響伝達装置(1000b)に共有されることが可能である。ただし、これに限定されるわけではない。
一例として、第1音響伝達装置(1000a)及び第2音響伝達装置(1000b)は、近距離通信(例えば、BluetoothTM)のような無線通信によって連結されることも可能である。さらに、第1音響伝達装置(1000a)及び第2音響伝達装置(1000b)を連結するための連結部材(1100)も備えられない場合もある。ただし、これに限定されるわけではない。
一方、インターフェース部(900)は、音響伝達装置に繋がることのできる多様な種類の外部機器との通路の役割をすることもある。このようなインターフェース部(900)は、外部充電気ポート(port)、有/無線データポート(port)、メモリーカード(memory card)ポート及びオーディオI/O(Input/Output)ポート(port)の中から少なくとも1つを含むことができる。ただし、これに限定されるわけではない。
上述の構成によると、音響伝達装置は複数備えられ外部媒質(2000)の内部に音響を伝達することもできる。これによって、利用者は色々な方向から音響の伝達を受けることができる。
図1乃至図11を参照しながら調べたところによると、本開示における音響伝達装置(1000)は、陥没部(R)が形成されたシリコン部材(200)を通じて外部媒質(2000)に密着されることができる。従って、音響生成モジュール(300)によって生成された音響は、外部媒質(2000)の内部に効果的に伝達されることができる。
さらに、磁性部(360)に摩擦減少剤がコーティングされており、音響生成モジュール(300)の動作により振動が発生するとき生成される可能性のある機械的摩擦音が除去されることが可能である。これによって、音響生成モジュール(300)が生成する音響の音質が良くなることが可能である。
ここまで述べられた実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野における通常の知識を持つ者が本開示を利用したり又は実施できるように提供されている。このような実施例に対する多様な変更は、本開示の技術分野における通常の知識を持つ者にとっては明確なものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用されることが可能である。従って、本開示は、ここに示されている実施例によって限定されるものではなく、ここに示された原理及び新規の特徴と一貫する最広義で解釈されるべきである。