JP2021154341A - カシメ加工装置 - Google Patents

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良徳 北中
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Abstract

【課題】軸状部材に設けられた受部を直接的に検出するのが困難であっても、受部の位置を精度良く把握し、軸状部材に対して他部材をカシメ加工により固定することが可能なカシメ加工装置の提供を目的とした。【解決手段】カシメ加工装置10は、軸状部材1を支持する支持部20と、軸状部材1に対し、第一の端部1aとは反対側の第二の端部1b側から軸状部材1の軸線方向に向けて進退可能とされ、軸線方向に対して交差する方向に他部材2を塑性変形させるカシメ加工部60と、支持部20に支持された軸状部材1の指標部7x,7yを、第一の端部1a側において検出可能な指標検出部50と、を有する。カシメ加工装置10は、指標検出部50の検出結果に基づいて特定される軸状部材1の周方向における受部8x,8yの位置において、カシメ加工部60によりカシメ加工を行える。【選択図】図1

Description

本発明は、軸状部材のカシメ加工に用いるカシメ加工装置に関する。
従来、下記特許文献1において例示されている変速ユニットが備えるインプットシャフトのように、軸状部材に対してナット等の他部材を装着して固定した軸構造を備えたものが提供されている。例えば、特許文献1の変速ユニットでは、インプットシャフトに対して装着されたベアリング等の部品の位置ズレを防止するために、インプットシャフトに装着されたナットをカシメ加工によって固定する方策が採られている。具体的には、インプットシャフト等の軸状部材に対してナット等の他部材をカシメ加工により固定する場合には、軸状部材の外周面に溝や凹部等からなる受部を設けておき、当該受部の位置に合わせてナット等の他部材に対して外力を作用させて変形させることにより、当該変形部分を受部に嵌め込むことによって行われている。
特開2018−31449号公報
ここで、カシメ加工によりナット等の部材を軸状部材に取り付ける場合は、作業を容易かつ適正に行うために、軸状部材の端部においてカシメ加工を行う等の方策が採られている。すなわち、上述したように軸状部材の外周面に設けられた受部の位置を狙って他部材を変形させる必要がある。しかしながら、他部材に対して外力を加えるときには、他部材によって受部が隠れた状態になる。そのため、カシメ加工によりナット等の部材を軸状部材に取り付ける場合は、受部の位置を少しでも容易かつ正確に把握できるようにすべく、軸状部材の端部においてカシメ加工を行う等の工夫がなされている。
しかしながら、例えば、軸状部材の端部に受部を設けることができず、軸状部材の中間部に受部を設けざるを得ない場合や、受部を大きく取ることができない場合等においては、機械的な検出方法や電気的な検出方法等を用いても受部の検出が困難である場合がある。また、例えば、寸法公差の幅が大きい等して軸状部材の形状についてのバラツキが想定される場合にも、機械的な検出方法や電気的な検出方法等を用いても受部の検出が困難である場合がある。
また、軸状部材は、受部を有する軸部だけを備えたものばかりではなく、軸部よりも径方向外側に拡径した拡径部を有するものである場合がある。このような場合は、高精度な機械的な検出方法や電気的な検出方法を用いたとしても、拡径部が邪魔になって受部を直接検出することができない。また、カシメ加工を行うカシメ加工部の配置との兼ね合いで、カシメ加工部が設けられる側に受部を検出するための検出装置を配置しにくい場合もある。そのため、従来技術においては、受部を直接的に検出できない状況において、適切な位置に精度良くカシメ加工を行うのが困難であるという問題がある。
そこで本発明は、軸状部材に設けられた受部を直接的に検出するのが困難であっても、受部の位置を精度良く把握し、軸状部材に対して他部材をカシメ加工により固定することが可能なカシメ加工装置の提供を目的とした。
(1)本発明のカシメ加工装置は、軸状部材に対して他部材を塑性変形させて固定するカシメ加工を行うためのものであって、前記軸状部材が、軸線方向及び周方向の所定位置において、カシメ加工に伴う前記他部材の変形部を受け入れ可能に形成された受部と、軸線方向一端側にある第一の端部において前記受部に対して周方向に対応する位置に設けられた指標部と、を有するものであり、前記軸状部材を支持する支持部と、前記軸状部材に対し、前記第一の端部とは反対側の第二の端部側から前記軸状部材の軸線方向に向けて進退可能とされ、前記軸線方向に対して交差する方向に前記他部材を塑性変形させるカシメ加工部と、前記支持部に支持された前記軸状部材の前記指標部を、前記第一の端部側において検出可能な指標検出部と、を有し、前記指標検出部の検出結果に基づいて特定される前記軸状部材の周方向における前記受部の位置において、前記カシメ加工部によりカシメ加工を行えること、を特徴とするものである。
本発明のカシメ加工装置は、カシメ加工の対象物である軸状部材の軸線方向一端側(第一の端部)において、受部に対して周方向に対応する位置に設けられた指標部を指標として、受部の位置を精度良く特定し、カシメ加工を行うことができる。すなわち、本発明のカシメ加工装置は、受部を直接的に検出するのではなく、カシメ加工部に対して反対側の位置(軸状部材の第一の端部側)に設けられた指標検出部によって指標部を検出し、受部の位置を把握したうえで、カシメ加工を行える。そのため、本発明のカシメ加工装置によれば、受部の位置を直接的に検出することが困難な場合であっても、軸状部材に設けられた受部の位置を精度良く把握し、軸状部材に対して他部材をカシメ加工により固定できる。具体的には、本発明のカシメ加工装置は、例えば、軸状部材が軸部よりも径方向外側に拡径した拡径部を有するものであったり、カシメ加工部が設けられる側に受部を検出するための検出装置を配置しにくいものであったりしても、受部の位置を精度良く特定し、カシメ加工を行える。
ここで、本発明者らが指標検出部による指標部の検出精度を向上させるべく、鋭意検討したところ、指標部を凹部によって形成した場合、指標部をなす凹部に気流が当たったときと、軸状部材において指標部以外の部分に気流が当たったときとで、気流の圧力変化が生じるとの知見を得た。かかる知見に基づき、本発明者らは、指標検出部と軸状部材とを相対回転させつつ軸状部材に向けて気流を形成し、その気流の圧力変化を捉えることにより、指標部の位置を精度良く把握できるのではないか、との知見に至った。
(2)かかる知見に基づけば、本発明のカシメ加工装置は、前記軸状部材の軸心周り方向に前記指標検出部と前記軸状部材とを相対回転させる回転駆動部をさらに備え、前記指標部が、前記第一の端部側において開口し、前記軸状部材の軸線方向に向けて凹状に形成された凹部を有するものであり、前記指標検出部が、前記軸状部材に対して前記第一の端部側から前記軸線方向に向かう方向への気流を形成可能な気流形成部と、前記気流形成部により形成される気流の圧力を検知可能な気圧検出部と、を有し、前記回転駆動部により前記指標検出部と前記軸状部材とを相対回転させつつ、前記気流形成部により形成される気流の圧力変化が前記気圧検出部により検出されることを条件として、圧力変化が生じたときの前記気流形成部に対応する位置を前記指標部の位置として検出可能なものであるであると良い。
かかる構成によれば、指標検出部と軸状部材とを相対回転させつつ軸状部材に向けて気流を形成し、その気流の圧力変化を捉えることにより、指標部の位置を精度良く把握できる。従って、本発明のカシメ加工装置によれば、指標検出部による指標部を精度良く検出し、適切な位置においてカシメ加工を行える。
ここで、本発明者らが指標検出部による指標部の検出精度をより一層向上させるべく、鋭意検討したところ、上述したように指標検出部と軸状部材とを相対回転させて指標部を検出する場合、軸状部材をなす軸部の円周と同等の長さを有する円周上に指標部を設けて検出するよりも、軸部の円周の長さよりも円周の長さが長くなる部分に指標部を設けて検出する方が、検出精度が高くなるとの知見が得られた。
(3)かかる知見に基づけば、本発明のカシメ加工装置は、前記軸状部材が、前記受部を有する軸部と、前記第一の端部において径方向外側に拡径した拡径部と、を有し、前記拡径部において、前記軸部の外周面よりも径方向外側の位置に前記指標部が設けられているものであると良い。
本発明のカシメ加工装置においては、軸状部材に設けられた拡径部において軸部の外周面よりも径方向外側の位置にある指標部を指標検出部によって検出する。そのため、本発明のカシメ加工装置は、例えば、軸状部材をなす軸部の円周と同等の長さを有する円周上に設けられた指標部を検出するときに比べ、指標部の検出精度が高くなる。従って、本発明のカシメ加工装置は、指標検出部により指標部をより一層精度良く検出し、適切な位置においてカシメ加工を行える。
ここで、例えば、上述したように気流の圧力変化を捉えて指標部の存在を検出したり、光学的なセンサ等によって指標部の存在を検出したりする場合、指標部と指標検出部との間隔にバラツキが生じると、指標部の検出精度にもバラツキが生じる可能性がある。また、例えば、寸法公差の幅が大きい等して軸状部材の形状についてのバラツキが想定される場合には、指標部と指標検出部との間隔のバラツキを抑制できる構成であることが好ましい。そのため、指標部の検出精度をより一層向上させるためには、指標部と指標検出部との間隔についてのバラツキを抑制できる構成であると良い。
(4)かかる知見に基づけば、本発明のカシメ加工装置は、前記軸状部材が、前記第一の端部側において径方向外側に拡径した拡径部を有するものであり、前記支持部が、前記拡径部に対して対向する対向部と、前記対向部を支持する台座部と、前記対向部の表面から所定量だけ突出するように形成された当接部と、を有し、前記対向部が、前記拡径部に対して近接離反する方向に揺動可能に支持されており、前記対向部に、前記指標検出部が設けられており、前記当接部において前記拡径部と前記支持部とを当接させた状態で前記軸状部材を支持可能なものとされていると良い。
かかる構成によれば、軸状部材と支持部との間隔を当接部の突出量に相当する間隔で略一定とすることができる。これにより、例えば軸状部材として寸法公差の幅が大きいものが用いられる場合等においても、指標検出部により高精度で指標部を検出可能なカシメ加工装置を提供できる。
本発明によれば、軸状部材に設けられた受部を直接的に検出するのが困難であっても、受部の位置を精度良く把握し、軸状部材に対して他部材をカシメ加工により固定することが可能なカシメ加工装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係るカシメ装置を示す側方断面図である。 本発明の一実施形態に係るカシメ装置を示す斜視図である。 軸状部材の一例を示す断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1のカシメ装置を構成する支持部の要部を示す斜視図である。 図5に示した支持部の要部を示す平面図である。 図5に示した支持部の要部を示す断面図である。 図1のカシメ装置が備える支持部に対して軸状部材を支持させた状態を示す要部拡大断面図である。 図1のカシメ装置を用いたカシメ加工方法の各工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るカシメ加工装置10、及びこれを用いたカシメ加工方法について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り、上下左右等の位置関係について、図示された状態を基準として説明する。
カシメ加工装置10は、軸状部材1に対して他部材2を塑性変形させて固定するカシメ加工を行うものである。軸状部材1は、例えば、軸線方向に各種の部品を配し、固定部材(他部材2)を用いて固定したもの等とすることができる。図3に示した軸状部材1は、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)においてインプットシャフトとして用いられるものである。図示例の軸状部材1は、ラジアルベアリング3や、アンギュラベアリング4、クラッチアッシ5等を軸線方向に並べて配置し、ナットからなる他部材2をカシメ加工によって固定したものとされている。図示例の軸状部材1は、アンギュラベアリング4の外周部に、スナップリング4aやカウンタドライブギア4bを設けた構成とされている。
軸状部材1は、軸部6と、拡径部7とを有する。軸部6は、軸線方向に延びる軸状の部分である。図示例にかかる軸状部材1では、軸部6は、ラジアルベアリング3等の部材が配される部分となる。軸部6の軸線方向中間部には、受部8が設けられている。受部8は、軸部6の周方向の所定位置において、軸部6の軸心方向に向けて窪んだ凹状の部分である。受部8は、軸状部材1に対して他部材2をカシメ加工によって固定するときに、他部材2が塑性変形した部分を受け入れる部分である。受部8は、軸部6の周方向に複数設けられている。本実施形態では、受部8が、軸部6の周方向に所定の間隔をあけて2つ設けられている(以下、必要に応じてそれぞれを「受部8x,8y」とも称す)。軸部6は、中実の棒状のものであっても良いが、本実施形態では軸心位置において軸線方向に貫通した貫通孔6aを有する筒状の形状とされている。
拡径部7は、軸部6の基端側(軸状部材1の第一の端部1a側)に設けられている。拡径部7は、軸部6と同心であって、軸部6よりも径方向外側に拡径した部分である。図示例にかかる軸状部材1では、拡径部7が外歯歯車をなすように、拡径部7の外周部に複数の歯が形成されている。また、拡径部7は、第一の端部1a側に向けて開口するように形成された拡径凹部7aを有する。拡径凹部7aは、拡径部7の外縁をなす周壁7bと、拡径部7の径方向に拡がる拡径面7cとによって構成された空間とされている。拡径凹部7aは、拡径面7cの略中央部において、軸部6の軸心位置に形成された貫通孔6aと連通している。
拡径部7には、指標部7x,7yが設けられている。指標部7x,7yは、それぞれ拡径面7cにおいて、貫通孔6a及び軸部6の外周面に相当する位置よりも外周側に配置されている。また、指標部7x,7yは、それぞれ軸部6に形成された受部8x,8yに対して周方向に対応する位置に設けられている。また、指標部7x,7yは、それぞれ拡径面7cにおいて開口し、軸部6の軸線方向に向けて凹状に形成された凹部によって形成されている。
指標部7x,7yは、受部8x,8yの位置を把握するための指標となるものである。指標部7x,7yのうち、いずれかの位置を特定すれば、軸部6において周方向に対応する位置に受部8xあるいは受部8yが設けられていることを把握できる。また、受部8x,8yは、周方向に所定の間隔を開けて配置されている。そのため、受部8x及び受部8yの一方の位置を特定できれば、他方の位置も把握することができる。また、指標部7x,7yをなす凹部のうち、受部8x,8yの位置を特定する際に利用されなかった方は、後に詳述するカシメ加工装置10が備えるピン状の係合部56が係合する部分として利用できる。
カシメ加工装置10は、上述した軸状部材1に対して他部材2をカシメ加工により固定するものである。図1及び図2に示すように、カシメ加工装置10は、装置本体12に対して、支持部20、指標検出部50、及びカシメ加工部60を設けたものとされている。図1に示す例において、カシメ加工装置10は、カシメ加工部60を装置本体12の天部12a側に設けたものとされている。また、支持部20は、装置本体12の底部12bに配置されている。カシメ加工装置10においては、支持部20に対して軸線方向上方側にカシメ加工部60が配置されるように、支持部20とカシメ加工部60との配置が定められている。また、カシメ加工装置10は、支持部20に対し、回転駆動部26や指標検出部50を組み付けた構成とされている。
カシメ加工装置10は、支持部20において軸状部材1を支持した状態(図9参照)において、回転駆動部26により軸状部材1を回転させつつ、指標検出部50によって指標部7xを検出して受部8x,8yの位置を把握し、受部8x,8yに対応する位置においてカシメ加工部60によってカシメ加工を行うものである。以下、カシメ加工装置10の各部の構成について、さらに詳細に説明する。
支持部20は、軸状部材1を第一の端部1a側において支持することで、第一の端部1aとは反対側の第二の端部1bがカシメ加工部60側(図示例では上方側)を向く姿勢で設置可能なものとされている。支持部20は、支持部本体22、支持軸24、回転駆動部26、台座部28、対向部30、及び当接部32を有する。
支持部本体22は、装置本体12の底部12bに配置されている。支持部本体22は、略円筒形であって中空の部材である。図1及び図2に示すように、支持部本体22の天面22aには、上下方向に貫通した開口22bが設けられている。開口22bは、天面22aの略中央部に設けられている。
支持軸24は、支持部本体22の開口22bを介して、天面22aに対して交差する方向(本実施形態では略直交する方向)に立設されている。支持軸24は、支持部本体22の内側から外側に向けて突出している。支持軸24は、その外径が軸状部材1の軸部6に設けられた貫通孔6aの内径と略一致するように形成されている(図9参照)。そのため、支持軸24を貫通孔6aに差し込むことにより、支持軸24と軸状部材1とを動力伝達可能なように接続できる。また、支持軸24は、先端側において先細り状に形成されている。また、支持軸24は、支持部本体22の内側において、後に詳述する回転駆動部26に対して接続されている。
回転駆動部26は、装置本体12の底部12bの下面側に配置されている。回転駆動部26は、モータ26aと、動力伝達シャフト26bとを備えている。回転駆動部26は、支持部本体22の内部に配された動力伝達シャフト26bを介して、モータ26aの回転軸を支持軸24に接続したものとされている。そのため、回転駆動部26は、モータ26aから出力される回転動力を支持軸24に伝達し、支持軸24を回転させることができる。
台座部28は、対向部30を下方側から支持する部分である(図9参照)。図6に示すように、台座部28は、平面視で略「C」字型の形状とされている。台座部28は、支持部本体22の天面22aにおいて、支持軸24の外周を囲むように配置されている。図8に示すように、台座部28には、バネ等の弾性部材34を収容するための収容部28xが形成されている。収容部28xは、台座部28の天面側に向けて開口した凹部とされている。
図5〜図8に示すように、対向部30は、台座部28に対して上方側に配置された部分である。対向部30は、支持部20に軸状部材1を配置した際に、軸状部材1の拡径部7の拡径面7cに対向する部分である。対向部30は、支持部20に配置された軸状部材1の拡径部7に対して近接離反する方向に揺動可能に支持されている。具体的には、図7に示すように、対向部30は、上述した台座部28の収容部28xの上方に配置されており、台座部28に対して上下方向に所定のストローク幅で移動可能とされている。また、対向部30は、台座部28の収容部28xに配された弾性部材34により、底面側から上方に向けて付勢されている。そのため、支持部20の上に拡径部7を支持部20側に向けた状態で軸状部材1を配置した状態において、対向部30は、拡径部7に対して近接離反する方向に揺動可能とされている。
図4に示すように、対向部30には、後に詳述する指標検出部50の気流形成部52を構成する流路52a及び吐出口52bが形成されている。すなわち、対向部30には、流路52aをなす溝が内部に形成されている。対向部30において流路52aをなす溝の終端部が、吐出口52bとして対向部30の天面側に開口している。そのため、支持部20に軸状部材1を配置すると、吐出口52bが、軸状部材1の拡径部7(拡径面7c)に対向した状態になる。また、対向部30の側方には、対向部30内に形成された流路52aを構成する溝に繋がる接続部30aが設けられている。
図5や図7に示すように、当接部32は、対向部30の天面から所定量だけ突出するように形成された突起状の部分である。図8に示すように、当接部32は、支持部20に軸状部材1を配置した際に、軸状部材1の拡径部7の拡径面7cに対して当接する部分である。そのため、支持部20に対して軸状部材1を配置した状態において、拡径面7cと対向部30の天面との間に、当接部32の突出量相当分のクリアランスが形成される。
指標検出部50は、支持部20に支持された軸状部材1の指標部7xを、軸状部材1の第一の端部1a側において検出するものである。指標検出部50は、上述した支持部20に組み込まれている。指標検出部50は、気流形成部52と、気圧検出部54とを有する。
気流形成部52は、上述した対向部30内に形成された溝等からなる流路52aと、流路52aの終端部に設けられた吐出口52bとを有する。気流形成部52は、対向部30に設けられた接続部30aに対して接続されたエアコンプレッサ等の供給源から供給された気体(例えば空気)による気流が形成される部分である。また、上述したように、吐出口52bは、支持部20に支持された軸状部材1の拡径部7(拡径面7c)に対向する位置において開口している。そのため、気流形成部52を介して気体を供給することにより、支持部20に支持された軸状部材1の第一の端部1a側から軸線方向に向かう方向への気流を形成できる。気圧検出部54は、気流形成部52により形成される気流の圧力を検知するためのセンサを備えている。
また、図4に示すように、支持部20において、吐出口52bが形成された位置に対して周方向反対側の位置には、係合部56が設けられている。係合部56は、支持部20に支持された軸状部材1の軸線方向に向けて進退可能とされた係合ピン56aを有する。係合ピン56aは、軸状部材1に設けられた指標部7x,7yをなす凹部のうち、受部8x,8yの位置を把握する際に利用されなかった方に対して係合するものである。係合ピン56aを指標部7x,7yをなす凹部のうち一方に係合させることにより、軸状部材1を周方向に位置決めできる。
図9に示すように、カシメ加工部60は、拡径部7が支持部20側を向くように軸状部材1を設置した状態において、軸状部材1の先端側(第二の端部1b)側から軸状部材1の軸線方向に向けて進退可能とされている。カシメ加工部60は、軸状部材1の軸線方向に対して交差する方向(本実施形態では略直交する方向)に他部材2であるナットを塑性変形させることによりカシメ加工を行うものである。
続いて、カシメ加工装置10の動作について、軸状部材1に対して他部材2をカシメ加工により固定する手順に沿って説明する。図9(a)に示すように、軸状部材1に対して他部材2をカシメ加工するときには、拡径部7を支持部20側に向けた姿勢として軸状部材1をセットする。この際、拡径凹部7aの内側に開口している軸部6の貫通孔6aに支持軸24を挿通する。これにより、支持部20の天面側にある対向部30が拡径凹部7aの内側に入り込んだ状態になる。拡径凹部7aの内部において、対向部30の天面側から突出した当接部32が拡径面7cに対して当接した状態になる。これにより、軸状部材1の寸法のバラツキがあっても、対向部30の天面と拡径面7cとのクリアランスが略一定に維持される。
上述したようにして軸状部材1が支持部20にセットされると、回転駆動部26が駆動すると共に、指標検出部50の気流形成部52に対してエアコンプレッサ等の供給源から気体が供給される。これにより、軸状部材1が支持部20に対して相対回転すると共に、軸状部材1の拡径凹部7aの内側において、対向部30の天面側に設けられた吐出口52bから拡径面7cに向けて気体が噴出する。吐出口52bから噴出した気体が、拡径面7cにおいて指標部7x,7yをなす凹部が形成されていない部分に当たっている間は、気圧検出部54により検出される気圧に大きな変動は生じない。しかしながら、吐出口52bから噴出した気体が指標部7x,7yをなす凹部のうちいずれか一方に入ると、気圧検出部54により検出される気圧に大きな変動が生じる。指標検出部50は、このような気圧変動が生じたときの気流形成部に対応する位置を指標部7x,7yのうち一方の位置として検出する。また、前述したような気圧変動が生じたときには、係合部56が作動する。これにより、指標部7x,7yのうち他方をなす凹部に対して係合ピン56aが係合すし、軸状部材1が位置決めされる(図8(b)参照)。
上述したようにして、指標部7x,7yのうち一方の位置が検出されると共に軸状部材1が位置決めされた状態になると、軸部6において指標部7x,7yに対応する位置に受部8x,8yが存在しているものと把握できる。この状態において、カシメ加工部60を軸状部材1が配置された位置まで移動させ(図8(c)参照)、カシメ加工を行うことにより、他部材2の塑性変形箇所が受部8x、8yに嵌まり込み、他部材2が軸状部材1の軸部6に対してしっかりと固定された状態になる(図8(d)参照)。
上述したように、本実施形態のカシメ加工装置10は、カシメ加工の対象物である軸状部材1の第一の端部1a側において、受部8x,8yに対して周方向に対応する位置に設けられた指標部7x,7yを指標として、受部8x,8yの位置を精度良く特定し、カシメ加工を行うことができる。従って、本実施形態のカシメ加工装置10によれば、軸状部材1のように、拡径部7を有する等して受部8x,8yの特定が難しいものにおいても、受部8x,8yの位置を精度良く把握し、カシメ加工を行える。
上述したように、本実施形態のカシメ加工装置10は、回転駆動部26により指標検出部50と軸状部材1とを相対回転させつつ、気流形成部52により形成される気流の圧力変化が気圧検出部54により検出されることを条件として、圧力変化が生じたときの気流形成部52に対応する位置を指標部7x,7yの位置として検出可能なものとされている。そのため、カシメ加工装置10は、機械的な検出方法や、電気的な検出方法、光学的な検出方法等によることなく、指標部7x,7yの位置を検出できる。
なお、本実施形態では、指標検出部50として気流の圧力変化を利用して指標部7x,7yを検出する構成を例示したが、本発明はこれに限定される訳ではない。指標検出部50は、例えば、機械的な検出方法や、電気的な検出方法、光学的な検出方法等、他の方法によって指標部7x,7yを精度良く検出できるのであれば、その検出方法によって検出できるようにしたり、上述した気圧変化に基づく検出方法と電気的な検出方法等を併用するようにしたりしても良い。
上述したように、本実施形態のカシメ加工装置10においては、軸状部材1に設けられた拡径部7において軸部6の外周面よりも径方向外側の位置に指標部7x,7yを設け、指標検出部50によって検出することとしている。そのため、上記実施形態において指標部7x,7yが設けられた位置よりもさらに軸心側(内周側)に指標部7x,7yを設けて検出する場合に比べて、指標部7x,7yの検出精度が高くなる。なお、本実施形態では、拡径部7において軸部6の外周面よりも径方向外側の位置に指標部7x,7yを設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、気圧検出部54の検出精度が極めて高い場合や、指標部7x、7yの検出精度に余裕がある等の場合には、軸部6の外周面よりも径方向内側に配置しても良い。
また、本実施形態のカシメ加工装置10は、支持部20を構成する対向部30が、拡径部7に対して近接離反する方向に揺動可能に支持されている。また、本実施形態のカシメ加工装置10は、指標検出部50が対向部30に設けられており、当接部32において拡径部7と支持部20とを当接させた状態で支持部20が軸状部材1を支持可能なものとされている。そのため、本実施形態のカシメ加工装置10では、軸状部材1と支持部20との間隔を当接部32の突出量に相当する間隔で略一定とすることができる。これにより、例えば軸状部材1として寸法公差の幅が大きいものが用いられる場合等においても、指標検出部50により精度良く指標部7x,7yを検出することができる。
なお、本実施形態では、上述したような構成とすることにより、軸状部材1の寸法公差等の影響による指標部7x,7yの検出精度の低下を抑制可能とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、カシメ加工装置10は、軸状部材1と支持部20との間隔を上述したのとは異なる構成により略一定とできるようにしたり、軸状部材1の寸法にバラツキがあったとしても指標部7x,7yを精度良く検出可能な高精度な検出装置を用いる等したときは、必ずしも上述したような構成とする必要はない。
本発明は、上述した実施形態や変形例等として示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示および精神から他の実施形態があり得る。上述した実施形態の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また実施形態の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成してもよい。
本発明のカシメ加工装置は、軸状部材に対して他部材を塑性変形させて固定するカシメ加工を行う装置全般において好適に利用できる。
1 :軸状部材
1a :第一の端部
1b :第二の端部
2 :他部材
6 :軸部
7 :拡径部
7x :指標部
7y :指標部
8x :受部
8y :受部
10 :カシメ加工装置
20 :支持部
26 :回転駆動部
28 :台座部
30 :対向部
32 :当接部
50 :指標検出部
52 :気流形成部
54 :気圧検出部
60 :カシメ加工部

Claims (2)

  1. 軸状部材に対して他部材を塑性変形させて固定するカシメ加工を行うためのカシメ加工装置であって、
    前記軸状部材が、
    軸線方向及び周方向の所定位置において、カシメ加工に伴う前記他部材の変形部を受け入れ可能に形成された受部と、
    軸線方向一端側にある第一の端部において前記受部に対して周方向に対応する位置に設けられた指標部と、を有するものであり、
    前記軸状部材を支持する支持部と、
    前記軸状部材に対し、前記第一の端部とは反対側の第二の端部側から前記軸状部材の軸線方向に向けて進退可能とされ、前記軸線方向に対して交差する方向に前記他部材を塑性変形させるカシメ加工部と、
    前記支持部に支持された前記軸状部材の前記指標部を、前記第一の端部側において検出可能な指標検出部と、を有し、
    前記指標検出部の検出結果に基づいて特定される前記軸状部材の周方向における前記受部の位置において、前記カシメ加工部によりカシメ加工を行えること、を特徴とするカシメ加工装置。
  2. 前記軸状部材の軸心周り方向に前記指標検出部と前記軸状部材とを相対回転させる回転駆動部をさらに備え、
    前記指標部が、
    前記第一の端部側において開口し、前記軸状部材の軸線方向に向けて凹状に形成された凹部を有するものであり、
    前記指標検出部が、
    前記軸状部材に対して前記第一の端部側から前記軸線方向に向かう方向への気流を形成可能な気流形成部と、
    前記気流形成部により形成される気流の圧力を検知可能な気圧検出部と、を有し、
    前記回転駆動部により前記指標検出部と前記軸状部材とを相対回転させつつ、前記気流形成部により形成される気流の圧力変化が前記気圧検出部により検出されることを条件として、圧力変化が生じたときの前記気流形成部に対応する位置を前記指標部の位置として検出可能なものであるであること、を特徴とする請求項1に記載のカシメ加工装置。
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