JP2021154223A - ガラス分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルのガラスをシートから分離する際にシート片がガラスに混入するのを防ぐガラス分離装置の提供。【解決手段】板状のガラスが樹脂を含むシート20に付着している構造を有するパネルからガラスを分離するガラス分離装置であって、パネルを搬送するコンベア1と、ガラスと当接する面に多数の突起を有する打撃板及び打撃板に振動を与える振動機とを有する打撃破砕装置40と、打撃破砕装置40によって破砕されたガラスの表面に気流によって投射材を投射してガラス片をシートから分離する第1のダクトと、投射材及びガラス片を吸気ダクトに搬送する第2のダクトと、第1のダクト及び第2のダクトの下部に装着されたローラ8とを備え、ローラ8はガラス片に当接して第1のダクト及び第2のダクトを前記パネルの前端部から後端部に向かって移動させるようにした吸引分離装置50と、を備えていることを特徴とするガラス分離装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスを有する板状の部材からガラスを分離するガラス分離装置に関する。
太陽光発電パネル、液晶テレビ、プラズマテレビ等の機器の表面には透明カバー層として板状のガラス(カバーガラス)が使用されている。
太陽光発電パネル(以下、「パネル」ということがある)は再生可能エネルギー源として需要がますます増大してきている。
太陽光発電パネルの寿命は25年から30年と言われており、需要の増大と共に、今後、寿命がきて廃棄されるパネルの量が急増することは避けられない。
図6にパネル20の断面模式図を示す。パネル20の主な構成物は、表面に反射防止膜21を備えた太陽電池セル22、電極23、導線24、封止材25、カバーガラス26、バックシート27、シール材28、及びアルミフレーム29である。カバーガラス26とシート30とはパネルの重量の60%以上を占めており、両者は封止材25によって接着されている。
以下では、太陽電池セル22とバックシート27とがエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の封止材25で一体化されたものを「シート」という。
アルミフレーム29、パネル20に設けられたコネクタ、導線等をパネルから取り外す作業は手作業や機械によって容易に行うことができる。これらの材料は有価物としてリサイクルされている。
カバーガラス(以下、「ガラス」ともいう)26はアンチモンなどの有害物質を含んでおり、最終処分場で廃棄処分される。一方、シート30には銀や銅の有価物が含まれておりリサイクルが可能である。
そこで、ガラス26と有価物であるシート30とを分離する技術が求められており、様々な技術が開発されている。
特許文献1には、パネルを一対の圧潰ローラのローラ間に送り込んでガラスを圧潰する装置が記載されている。
特許文献2には、パネルのガラスに対し、投射材を噴射流体と共に投射し、ガラスの下の太陽電池層が露出するまで、該透明カバー層を粉砕し、パネルから分離したガラスの粉砕物を投射材と共に回収するようにしたガラス分離装置が記載されている。
特許文献3には、回転する打撃部材でパネルのガラスに衝撃を与えてシートからガラスをはぎ取ってガラスを回収する装置が記載されている。
特許第5714741号公報 特許第6154924号公報 特許第6625180号公報
従来廃棄するしか方法がなかったパネルの表面のカバーガラスを有価物としてリサイクルする技術が近年開発された(国際公開第2019/065489号参照)。この技術は、ガラスに含まれるアンチモンなどの有害物質を不溶化して発泡ガラスを製造するものであり、すでに実用化されている。
この発泡ガラスの製造に使われるガラス原料としては、シート30の破片のような異物の混入がないカレット状の細かいガラス片が望ましい。
しかしながら、前記した、ローラでパネルを挟み込んでガラスを破砕する方法や、パネルの表面を回転する打撃部材によってガラスに衝撃を加えてガラスを掻きとるという方法では、シート30も傷つけてしまい、分離されたガラスにシート30の微細な破片が混入してしまうという課題があった。
本発明は、パネル20のガラス26をシート30から分離する際にシート片がガラスに混入するのを防ぐことを可能にしたガラス分離装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は以下に記載するとおりのものである。
板状のガラスが樹脂を含むシートに付着している構造を有するパネルから前記ガラスを分離するガラス分離装置であって、
前記パネルを搬送するコンベアと、
打撃板と、前記打撃板を昇降させる昇降装置と、前記打撃板に振動を与える振動機と、を有し、前記打撃板は前記ガラスと当接する面に多数の突起を有し、前記コンベアによって搬送された前記パネルの前記ガラス面に向かって前記昇降装置によって前記打撃板を下降させて前記ガラスに当接させ、前記打撃板を振動させることによって前記ガラスを破砕するようにした打撃破砕装置と、
前記打撃破砕装置によって破砕された前記ガラスの表面に気流によって投射材を投射してガラス片をシートから分離する第1のダクトと、前記投射材及び前記ガラス片を吸気ダクトに搬送する第2のダクトと、前記第1のダクト及び前記第2のダクトを前記パネルに対して昇降させる昇降装置と、前記第1のダクト及び前記第2のダクトの下部に装着されたローラとを備え、第1のダクト及び第2のダクトを前記パネルの前端部から後端部に向かって移動させるようにした吸引分離装置と、
を備えていることを特徴とするガラス分離装置。
本発明のガラス分離装置を用いることによってシート片の混入がないガラス片を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるガラス分離装置を説明する模式図である。 図2A及び図2Bは、打撃破砕装置の打撃板の一例を示す図である。 図3は、図2Bに示した打撃板の四角錐の刃先の構造を説明する図である。 図4は、図1に示した吸引分離装置の一例を示す図である。 図5は、分別装置の一例を示す図である。 図6は、一般的な太陽光発電パネルの断面模式図である。
本発明のガラス分離装置の一つの実施形態を図1〜4に基づいて説明する。
図1は本発明のガラス分離装置100を用いてパネル20からガラス26を分離する工程を示す図である。
本発明のガラス分離装置100は、アルミフレーム29、コネクタ、導線等を取り外したパネル20を搬送するコンベア1と、搬送されたパネル20のガラス26に打撃を加えてガラス26を破砕する打撃破砕装置40と、破砕されたガラス26をシート30から分離する吸引分離装置50とを含む。
次に、前記したコンベア1、打撃破砕装置40及び吸引分離装置50の実施形態について説明する。
[コンベア]
コンベア1のコンベアベルトの材質はゴム、樹脂、金属のいずれでもよく、ゴム製シート、樹脂製シート、金属製シートを用いることができる。
[打撃破砕装置]
図1に示すように、打撃破砕装置40は、打撃板2と、該打撃板2を昇降させる昇降装置4と、該昇降装置4を支持する昇降装置架台5と、打撃板2に振動を与える振動機3とを有している。
打撃板2のガラス26と接触する面はガラス26を破砕するために多くの突起を有している。
図2に示した例では、ガラスを破砕するための突起として四角錐形の突起(刃先)2aを有している。振動板2は取付け穴2bを介して昇降装置4の昇降軸に着脱自在に取付けられる。
打撃板2の突起2aの角度(図3に示すθ)は30度乃至60度であることが望ましい。図2に示したものでは突起2aの形状を四角錐形としたが、先端が尖った形状を有すればよく、例えば円錐形であっても良い。
打撃板2は振動機3と共に昇降装置4によってパネル20に向かって下降し、打撃板2がパネル20のガラス26の表面に当接し、押圧すると同時に振動機3が稼働してガラス26に衝撃を与え、ガラス26を一気に破砕する。設定した打撃時間が経過した後、打撃板2と振動機3は昇降装置4によって上昇する。パネルはベルトコンベアによって次の工程に搬送される。
[吸引分離装置]
吸引分離装置50の一例を図4に示す。
吸引分離装置50は、打撃破砕装置40で破砕されたガラスに対して気流により投射材を投射する第1のダクト7aと、気流によりシート30から剥離されたガラス片と投射材とを気流によって搬送する第2のダクト7bとを有する。図4に示した例では、ダクト7の中央にダクト仕切り板17cを有しダクト内を第1のダクト7aと第2のダクト7bとに二分した構造の二重構造ダクト7となっている。
第1のダクト7aはパネル20の後退方向にあり、頂部には空気吸引口18が設けられ、空気吸引口18の下方で投射材吸引ダクト17が設けられている。第2のダクト7bはパネル20の前進方向にあり、吸気ダクト9につながっている。
ダクト仕切板7cの下端部はダクト外壁の長さより短くなっており、投射材及びガラスを気流により第2のダクト7b内に導く。
二重構造ダクト7はガラス26を押圧し、かつ、二重構造ダクト7の前進及び後退を容易にするために前端部及び後端部にフリーローラ8を備えている。
二重構造ダクト7はフリーローラ8によって、破砕されたガラス26を押圧しながら、パネル20の前端部から後端部に向かって移動し、破砕されたガラス26を第1のダクト7aで供給される投射材と気流とによって、シート30から剥離し、剥離したガラスをシート30の表面から除去する。
吸引分離装置50をパネル20の前端部から後端部に向かって移動することを可能にするために第2のダクト7bが接続されている吸気ダクト9の水平部分はダクト9aとダクト9bとが入れ子状となっており、伸縮可能となっている。
図1に示すように吸気ダクト9及び後述する投射材搬送スクリューコンベア15は共に走行装置6に固定されている。
走行装置6は走行装置架台51によって支持され、走行装置架台51上を水平方向に走行する。走行装置6を水平方向に走行させると、吸気ダクト9は前記した構造により伸縮し、吸気ダクト9及び投射材搬送スクリューコンベア15が水平方向に走行する。また、この走行装置6は二重構造ダクト7を昇降させる昇降装置を備えている。
投射材としては、鋳鉄や鋳鋼などの金属系投射材、アルミナや炭化ケイ素などのセラミック系投射材、その他、ナイロンやポリカーボネートのような樹脂系投射材、ガラス粉末やガラスビーズなどのガラス系投射材が使用できる。
投射材としてガラスを用いた場合には、ガラス片と投射材との混合物をそれぞれに分離することなくそのまま回収して、発泡ガラス等の原料としてリサイクルすることができる。また、分離したガラス片をそのまま投射材として使用することができる。
ガラス以外の材料を投射材として使用した場合には、ガラス片を発泡ガラス等の原料としてリサイクルするために、ガラス片と投射材とを分離する必要がある。
投射材とガラス片との分離を容易にするために、投射材として磁性体である鉄系の金属を用いて磁石により分離することが好ましい。磁性体としては、φ2mm前後の鋼球を用いることができる。
投射材が磁性体でない場合には、風力分離、比重差分離等の分離手段を用いて投射材とガラスとを分離する。
第1のダクト7aを流れるガスは、空気吸引口18から吸引された空気である。後述する集塵機12の吸引ブロワが稼働することにより、空気吸引口18から空気が吸引され、吸引された空気は、第1のダクト7a、第2のダクト7b、吸引ダクト9、分別装置10を経て集塵機12に到達する。
次に吸引分離装置50に付属する装置について説明する。
[固体分離装置]
固体分離装置10はガラス片及び投射材からなる固体分を気流から分離する。固体分離装置10としてはサイクロンを用いることが好ましい。
[分別装置]
分別装置14は、投射材とガラスとを分離するために設けられる。
分別装置14は、投射材としてガラス以外の材料を用いた場合に必要となり、投射材としてガラスを用いた場合には、投射材とガラス片を分別する必要はないので、分別装置14を設ける必要はない。
固体分離装置10で分離されたガラス片と投射材との混合物は分別装置14に送られて、ガラス片と投射材とに分離される。
分別装置14は、投射材が鋼球のような磁性体であれば磁石を用いて投射材を磁石に付着させることによりガラス片から分離する。投射材が磁性体でない場合には、風力分離、比重差分離等の分離手段を用いて投射材とガラスとを分離する。装置の簡便さの観点からは投射材として鋼球を用いて磁石で分離することが好ましい。
図4に示したものは投射材として鋼球を用い、分別手段として磁石を用いた例を示す。
サイクロン(固体分離器)10によって分離されたガラス及び鋼球の混合物はサイクロン10底部のロータリーバルブ19bによってガラス排出コンベヤ13に落下する。ガラス排出コンベヤ13が分別装置14を通過するとき、鋼球は分別装置14に設けられた磁石に吸着される。鋼球を吸着したガラス排出コンベア13はその端部でガラスが落下して排出される。分別装置14で吸着分離された鋼球は磁石から分離されて、分別装置14の底部に落下する。
分別装置としては図5に示すような、マグネットプーリー41を使用した磁力選別機を使用することもできる。
マグネットプーリー41はその全周が磁界となるようにステンレス製プーリーの内側に永久磁石を配置したものであり、コンベアベルト42のヘッドプーリーとして設置する。コンベアベルト42上を流れてきたガラス(非磁性体)44と鋼球(磁性体)45とは分岐板43を境として選別される。鋼球45はコンベアベルト42を介してマグネットプーリー41に吸着され、コンベアベルト42の回転によってコンベアベルト42とマグネットプーリー41とが離れる位置まで運ばれる。ガラス44はマグネットプーリー41に吸着されず、通常のコンベア運搬の軌道で排出される。
[投射材回収装置]
投射材回収装置は投射材搬送スクリューコンベア15と投射材ホッパー16とからなる。
分別装置14の底部に落下した鋼球は投射材搬送スクリューコンベア15の開口部15aに落下してスクリューコンベア15によって投射材ホッパー16に回収される。
回収された投射材はロータリーバルブ19aを介して再び吸引分離装置50の第1ダクト7a内に吸引される。
前記開口部15aは投射材搬送スクリューコンベア15が水平方向に移動しても分別装置10から排出される投射材を受け入れることができるために設けられている。
前記開口部15aの長さは、吸気ダクト9すなわち二重構造ダクト7の水平移動距離とほぼ同じ長さとなっている。
ガラスビーズ等のガラスを投射材として使用する場合、又は、吸引分離機40でシート30から分離されたガラス片を投射材として使用する場合には、投射材は固体分離装置10から分別装置14を経ることなくスクリューコンベアの15の開口部15aに供給されるか、又は、直接投射材ホッパー16に供給される。
[集塵機]
固体分離装置10から排出されるガスは集塵機12において微細な固形分がフィルター或いは電気集塵機によって除去され、浄化されたガスは集塵機12から排出される。
集塵機12は吸引ブロワを備えており、この吸引ブロワが作動することにより、第1ダクト7aの空気吸引口18から空気が吸引される
次に本発明のガラス分離装置100によってパネル20からガラス26を分離する方法を説明する。
廃棄されたパネル20は、まずアルミフレーム29、コネクタ等線が分離される。残ったガラス26とシート30とが一体化したもの(以下、パネルともいう)は、ベルトコンベア1の上のシート供給定位置に人手または機械によって載置される。
ベルトコンベア1は、パネル20を打撃破砕装置40の打撃板2の下方の破砕定位置に搬送する。
打撃板2は破砕定位置に来たパネル20上に昇降装置4によって振動機3とともに下降する。打撃板2の刃先2aがガラス26の表面に当接すると同時にバイブレーター3が稼働してガラス26に衝撃を与え、ガラス26を一気に破砕する。衝撃を与えるために設定した打撃時間が経過した後、打撃板2及び振動機3は昇降装置4によって上昇し、パネル20はベルトコンベア1によって吸引分離装置50の二重構造ダクト7の下部の吸引定位置に移動する。
打撃板2によるガラス26の破砕は、一度にシート全面を破砕してもよいし、またはいくつかの区画にガラス表面を分割して破砕してもよいが、一度に全面を破砕するほうが効率的である。
パネル20が二重構造ダクト7の下部の吸引定位置に到着したら、走行装置6に装着された昇降装置で二重構造ダクト7が下降し、二重構造ダクトの下端部はガラス26に着地することなく、フリーローラ8がパネル20の前進端部(破砕装置から遠い端部)に着地する。
集塵機12が稼働すると、投射材ホッパー16に貯蔵されている投射材はホッパー底部に装着されているロータリーバルブ19aから投射材吸引ダクト17を介して第1のダクト7aに供給され、集塵機の吸引力により空気吸引口18から吸入した空気とともに第1のダクト7a内で加速されてパネル20の表面の破砕されたガラス26に激突する。そして、激突の衝撃でガラス26はパネル20から分離し、投射材とともに吸引され吸気ダクト9を通ってサイクロン10に送り込まれる。
二重構造ダクト7はパネル20の破砕されたガラス26と投射材を吸引しながら、走行装置6によってパネル20の前進端方向から後退端方向に移動する。
パネル20の後退端まで吸引したら投射材の供給を止め、走行装置6がわずかに上昇し(20〜50mm程度)、二重構造ダクト7を持ち上げ、吸引を始めた最初の位置、すなわちパネル20の前進端の位置まで移動する。フリーローラ8は、二重構造ダクト7がパネル20を平坦にしながらパネル20上面のガラスや投射材を効率よく吸引することとスムーズに移動することを可能にしている。
ガラスと投射材の吸引作業が終わり、二重構造ダクト7が吸引開始位置に移動している間に、シート30はコンベア1によって吸引定位置からシート取り出し定位置まで搬送されて、シート30は人手または機械によってコンベア1から取り出される。
シート30が吸引定位置から取り出し定位置に運ばれると同時に、次のパネル20は破砕定位置から吸引定位置にコンベア1によって運ばれ、更に次のパネル20はシート供給定位置から破砕定位置までコンベア1によって運ばれる。
サイクロン10では比重の大きいガラスと投射材は底部に落下し、空気は排気ダクト11に吸引され集塵機12で粉塵を除去されて外気に排出される。サイクロン10底部から排出されたガラスはガラス排出コンベア13で外部に搬出されるが、コンベアベルト上に設けられた磁石を備えた分別装置14で投射材は分別され、投射材搬送スクリューコンベア15の開口部に投入される。投射材スクリューコンベア15で投射材ホッパー16に投入された投射材は循環利用される。
本発明は、下記(1)〜(13)の実施形態を含む。
(1)板状のガラスが樹脂を含むシートに付着している構造を有するパネルから前記ガラスを分離するガラス分離装置であって、
前記パネルを搬送するコンベアと、
打撃板と、前記打撃板を昇降させる昇降装置と、前記打撃板に振動を与える振動機と、を有し、前記打撃板は前記ガラスと当接する面に多数の突起を有し、前記コンベアによって搬送された前記パネルの前記ガラス面に向かって前記昇降装置によって前記打撃板を下降させて前記ガラスに当接させ、前記打撃板を振動させることによって前記ガラスを破砕するようにした打撃破砕装置と、
前記打撃破砕装置によって破砕された前記ガラスの表面に気流によって投射材を投射してガラス片をシートから分離する第1のダクトと、前記投射材及び前記ガラス片を吸気ダクトに搬送する第2のダクトと、前記第1のダクト及び前記第2のダクトを前記パネルに対して昇降させる昇降装置と、前記第1のダクト及び前記第2のダクトの下部に装着されたローラとを備え、第1のダクト及び第2のダクトを前記パネルの前端部から後端部に向かって移動させるようにした吸引分離装置と、
を備えていることを特徴とするガラス分離装置。
(2)前記第1のダクトと前記第2のダクトは、一つのダクトの内部空間を仕切り板によって区分することによって形成されている、上記(1)に記載のガラス分離装置。
(3)前記吸気ダクトによって搬送された投射材及びガラス片を気流から分離する分別装置を備えた、上記(1)又は(2)に記載のガラス分離装置。
(4)前記分別装置がサイクロンである、上記(3)に記載のガラス分離装置。
(5)前記分別装置が吸引ブロワを有する集塵機に接続され、前記吸引ブロワが稼働することにより、前記第1のダクトに設けた空気吸引口から空気が吸引され、前記空気を前記投射材及び前記ガラス片を搬送する搬送気流とした、上記(3)又は(4)に記載のガラス分離装置。
(6)前記投射材としてガラスからなる投射材を用いる、上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
(7)前記ガラスからなる投射材として前記吸引分離装置で分離された前記ガラス片を用いる、上記(6)に記載のガラス分離装置。
(8)前記分別装置によって分離された前記投射材及び前記ガラス片の混合物から前記投射材とガラス片とを相互に分離する分別装置を備えている、上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
(9)前記投射材が磁性材料からなる、上記(8)に記載のガラス分離装置。
(10)前記分別装置は、コンベアベルトの表面に磁石を有するベルトコンベアと、前記コンベアベルトの表面に吸着された前記投射材を前記コンベアベルトから分離する投射材分離機とを有する分別装置であり、前記固体分離装置から前記コンベアベルト上に排出された前記ガラス片及び前記投射材の混合物から前記投射材のみを磁石に吸着させ、前記ガラス片を前記コンベアによって排出したのち、前記投射材分離機によって前記投射材を前記磁石から分離するようにした、上記(9)に記載のガラス分離装置。
(11)前記分別装置は、ヘッドプーリーとしてのマグネットプーリーとコンベアベルトとを有する磁力選別機であり、前記分別装置で分離された前記投射材及び前記ガラス片の混合物を前記コンベアベルトによって搬送し、前記投射材のみを前記コンベアベルトを介して前記マグネットプーリーに吸着させることによって前記ガラス片と前記投射材とを分離するようにした、上記(9)に記載のガラス分離装置。
(12)前記分別装置で分離された前記投射材を前記第1のダクトの上部に装着された投射材ホッパーまで搬送するスクリューコンベアを備えている、上記(8)〜(11)のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
(13)前記第1のダクト、前記第2のダクト、及び前記スクリューコンベアは走行装置に装着されており、前記吸気ダクトは分別装置側のダクトと吸引分離機側のダクトとが入れ子状となって伸縮可能となっており、前記走行装置によって前記第1のダクト、前記第2のダクト、及び前記スクリューコンベアを水平方向にスライドさせたとき、吸気ダクトが伸縮することによって、スクリューコンベア及び吸引分離機が水平方向に移動可能となっている、上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
1 ベルトコンベア
2 打撃板
2a 突起、刃先
2b 取付け穴
3 振動機
4 昇降装置
5 昇降装置架台
6 走行装置
7 二重構造ダクト
7a 第1のダクト
7b 第2のダクト
7c ダクト仕切板
8 フリーローラ
9 吸気ダクト
10 分別装置、サイクロン
11 排気ダクト
12 集塵機
13 ガラス排出コンベア
14 分別装置
15 投射材搬送スクリューコンベア
16 投射材ホッパー
17 投射材吸引ダクト
18 空気吸引口
19a、19b ロータリーバルブ
20 太陽光発電パネル
21 反射防止膜
22 太陽電池セル
23 電極
24 導線
25 封止材
25 ガラス、カバーガラス
27 バックシート
28 シール材
29 アルミフレーム
30 シート
40 打撃破砕装置
41 マグネットプーリー
42 ベルトコンベア
43 分岐板
44 ガラス片
45 投射材
46 走行装置架台
50 吸引分離装置
51 走行装置架台
100 ガラス分離装置

Claims (13)

  1. 板状のガラスが樹脂を含むシートに付着している構造を有するパネルから前記ガラスを分離するガラス分離装置であって、
    前記パネルを搬送するコンベアと、
    打撃板と、前記打撃板を昇降させる昇降装置と、前記打撃板に振動を与える振動機と、を有し、前記打撃板は前記ガラスと当接する面に多数の突起を有し、前記コンベアによって搬送された前記パネルの前記ガラス面に向かって前記昇降装置によって前記打撃板を下降させて前記ガラスに当接させ、前記打撃板を振動させることによって前記ガラスを破砕するようにした打撃破砕装置と、
    前記打撃破砕装置によって破砕された前記ガラスの表面に気流によって投射材を投射してガラス片をシートから分離する第1のダクトと、前記投射材及び前記ガラス片を吸気ダクトに搬送する第2のダクトと、前記第1のダクト及び前記第2のダクトを前記パネルに対して昇降させる昇降装置と、前記第1のダクト及び前記第2のダクトの下部に装着されたローラとを備え、第1のダクト及び第2のダクトを前記パネルの前端部から後端部に向かって移動させるようにした吸引分離装置と、
    を備えていることを特徴とするガラス分離装置。
  2. 前記第1のダクトと前記第2のダクトは、一つのダクトの内部空間を仕切り板によって区分することによって形成されている、請求項1に記載のガラス分離装置。
  3. 前記吸気ダクトによって搬送された投射材及びガラス片を気流から分離する分別装置を備えた、請求項1又は2に記載のガラス分離装置。
  4. 前記分別装置がサイクロンである、請求項3に記載のガラス分離装置。
  5. 前記分別装置が吸引ブロワを有する集塵機に接続され、前記吸引ブロワが稼働することにより、前記第1のダクトに設けた空気吸引口から空気が吸引され、前記空気を前記投射材及び前記ガラス片を搬送する搬送気流とした、請求項3又は4に記載のガラス分離装置。
  6. 前記投射材としてガラスからなる投射材を用いる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
  7. 前記ガラスからなる投射材として前記吸引分離装置で分離された前記ガラス片を用いる、請求項6に記載のガラス分離装置。
  8. 前記分別装置によって分離された前記投射材及び前記ガラス片の混合物から前記投射材と前記ガラス片とを相互に分離する分別装置を備えている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
  9. 前記投射材が磁性材料からなる、請求項8に記載のガラス分離装置。
  10. 前記分別装置は、コンベアベルトの表面に磁石を有するベルトコンベアと、前記コンベアベルトの表面に吸着された前記投射材を前記コンベアベルトから分離する投射材分離機とを有する分別装置であり、前記固体分離装置から前記コンベアベルト上に排出された前記ガラス片及び前記投射材の混合物から前記投射材のみを磁石に吸着させ、前記ガラス片を前記コンベアによって排出したのち、前記投射材分離機によって前記投射材を前記磁石から分離するようにした、請求項9に記載のガラス分離装置。
  11. 前記分別装置は、ヘッドプーリーとしてのマグネットプーリーとコンベアベルトとを有する磁力選別機であり、前記分別装置で分離された前記投射材及び前記ガラス片の混合物を前記コンベアベルトによって搬送し、前記投射材のみを前記コンベアベルトを介して前記マグネットプーリーに吸着させることによって前記ガラス片と前記投射材とを分離するようにした、請求項9に記載のガラス分離装置。
  12. 前記分別装置で分離された前記投射材を前記第1のダクトの上部に装着された投射材ホッパーまで搬送するスクリューコンベアを備えている、請求項8〜11のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
  13. 前記第1のダクト、前記第2のダクト、及び前記スクリューコンベアは走行装置に装着されており、前記吸気ダクトは分別装置側のダクトと吸引分離機側のダクトとが入れ子状となって伸縮可能となっており、前記走行装置によって前記第1のダクト、前記第2のダクト、及び前記スクリューコンベアを水平方向にスライドさせたとき、吸気ダクトが伸縮することによって、スクリューコンベア及び吸引分離機が水平方向に移動可能となっている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のガラス分離装置。
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