JP2021137330A - 浮遊体移動制御装置 - Google Patents

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邦彦 藤原
Kunihiko Fujiwara
邦彦 藤原
邦明 安藤
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Abstract

【課題】屋内に浮遊する浮遊体による屋内に滞在する滞在者の眺望の阻害を抑制する浮遊体移動制御装置を提供する。【解決手段】浮遊体移動制御装置は、屋内12に滞在する複数人の滞在者Pの滞在者位置をカメラ40によって取得する位置情報取得部と、滞在者位置に基づき複数人の滞在者Pが屋内12の開口部16のガラス窓18から視認可能な屋外の眺望に関する眺望情報を導出する眺望情報導出部と、屋内12を浮遊し且つ推進部110によって移動可能な複数の浮遊体100の移動を制御し眺望情報に基づき浮遊体100が滞在者Pの視界を遮ることによる眺望の低下を抑制する移動制御部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、浮遊体移動制御装置に関する。
特許文献1には、人や展示商品等の被遮光体を太陽光から遮る太陽光遮光装置に関する技術が開示されている。この先行技術では、遮光体と、遮光体が被遮光体に照射する太陽光を遮るように被遮光体に対する遮光体の位置を制御する制御手段と、を備えている。また、遮光体は空中に浮遊可能な浮遊体であり、制御手段は、浮遊体に設置され、該浮遊体に対する被遮光体の距離と方向を検出するセンサと、浮遊体に設置された推進手段と、センサの検出値に基づいて浮遊体を被遮光体上の所定距離位置に近づくように前記推進手段の推進方向と推進力とを制御する制御装置と、を備えている。
非特許文献1及び非特許文献2には、屋内向けの飛行船型ドローンに関する技術が開示されている。この先行技術の飛行船型ドローンは、空中を移動する空飛ぶ広告等の利用が考えられている。
特開2008−212421号公報
<URL:https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/04/17_01.html> <URL:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1904/27/news027.html>
しかし、特許文献1の被遮光体及び非特許文献1の飛行船型ドローンが移動することによって、屋内の滞在者の視界を遮り、窓等の開口部から見える滞在者の眺望を阻害する虞がある。
本発明は、上記事実に鑑み、屋内に浮遊する浮遊体による屋内に滞在する滞在者の眺望の阻害を抑制することが目的である。
第一態様は、屋内に滞在する複数人の滞在者の滞在者位置を位置取得手段によって取得する位置情報取得部と、前記滞在者位置に基づき、複数人の前記滞在者が前記屋内の開口部から視認可能な屋外の眺望に関する眺望情報を導出する眺望情報導出部と、前記屋内を浮遊し且つ推進手段によって移動可能な一又は複数の浮遊体の移動を制御し、前記眺望情報に基づき前記浮遊体が前記滞在者の視界を遮ることによる眺望の低下を抑制する移動制御部と、を備えた浮遊体移動制御装置である。
第一態様の浮遊体移動制御装置では、屋内に滞在する複数人の滞在者のそれぞれの滞在者位置を取得し、滞在者位置に基づき滞在者が屋内の開口部から視認可能な屋外の眺望に関する眺望情報を導出する。そして、眺望情報に基づき、屋内を浮遊する一又は複数の浮遊体を移動し、滞在者の視界を遮ることによる眺望の低下を抑制する。したがって、眺望情報を考慮しないで移動する浮遊体と比較して、屋内を浮遊する浮遊体による屋内の滞在者の眺望の阻害を抑制することができる。
第二態様は、前記滞在者位置と、太陽の位置を示す太陽位置情報と、に基づいて前記開口部を通して前記滞在者に当たる日射量を導出する日射量導出部を有し、前記移動制御部は、眺望の低下を抑制する位置且つ前記滞在者に当たる前記日射量が低減する位置に前記浮遊体を移動させる、第一態様に記載の浮遊体移動制御装置である。
第二態様の浮遊体移動制御装置では、滞在者位置と太陽の位置を示す太陽位置情報とに基づいて開口部を通して滞在者に当たる日射量を導出する。そして、眺望の低下を抑制する位置且つ滞在者に当たる日射量を低減させる位置に浮遊体を移動させる。したがって、屋内を浮遊する浮遊体による滞在者の眺望の阻害を抑制し且つ滞在者に当たる日射量を低減させることができる。
第三態様は、前記日射量導出部は、前記滞在者位置及び前記太陽位置情報に加え、前記開口部を通して前記屋内に入る日射を遮蔽する屋外の遮蔽物の遮蔽物情報を用いて、前記滞在者に当たる日射量を導出する、第二態様に記載の浮遊体移動制御装置である。
第三態様の浮遊体移動制御装置では、滞在者位置及び太陽位置情報に加え、開口部を通して屋内に入る日射を遮蔽する屋外の遮蔽物の遮蔽物情報を用いて、滞在者に当たる日射量を導出する。よって、屋外の遮蔽物によって屋内の日射が当たらない場所に滞在する滞在者に対しては、日射量の低減を考慮することなく、滞在者の眺望の阻害が抑制される。
本発明によれば、屋内に浮遊する浮遊体による屋内に滞在する滞在者の眺望の阻害を抑制することができる。
建物の屋内及び屋外を模式的に示す平面図である。 建物の屋内及び屋外を模式的に示す側面図である。 浮遊体移動制御装置の装置構成のブロック図である。 (A)は浮遊体移動制御装置の取得部の機能構成を示すブロック図であり、(B)は導出部の機能構成を示すブロック図である。 浮遊体の移動制御のフローチャートである。 浮遊体の移動制御の具体例を説明するための説明図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態の浮遊体移動制御装置について説明する。
[建物構成]
先ず、浮遊体移動制御装置によって制御される浮遊体及びこの浮遊体が屋内を浮遊する建物の構成について説明する。
図1及び図2に示す建物10の屋内12は、壁14、15の略全体に開口部16、17が形成され、開口部16、17にはガラス窓18、19が設けられている。なお、図1及び図2は、模式的に図示している。よって、例えば、後述する樹木32の大きさ及び位置等は正確ではない。また、太陽36はイメージであり、実際にこのような位置にはない。また、後述する滞在者P、浮遊体100、テーブル20及び椅子21等の配置等は両図で正確に一致しているものでない。
屋内12には、複数のテーブル20及び複数の椅子21が置かれている。また、屋内12には、複数の滞在者Pが滞在している。滞在者Pは、屋内12では、自由に移動可能であり、それぞれ椅子21に座ったり、歩いたり、立ち止まったりすることができる。
また、本実施形態では、屋内12の滞在者Pは、開口部16、17のガラス窓18,19から屋外29の景観要素34を見ることができる。景観要素34とは、例えば、富士山等の有名な景色及び東京タワー等の有名な建築物などである。
壁14の開口部16は南向きであり、この開口部16のガラス窓18から屋内12に、太陽36の日射37が差し込む。
屋内12は、複数の浮遊体100が浮遊している。浮遊体100は、風船部102及び推進部110を有している。風船部102は、空気よりも軽いヘリウムガス等が充填され、当該浮遊体100に浮力を発生させて浮遊させる機能を有する。風船部102の表面には、広告が印刷されている。なお、図2では、広告の一例としてアルファベットの「T」の文字を図示している。風船部102の表面への広告の印刷以外の広告方法、例えば、浮遊体100の風船部102に電気的な表示部を設けても表示させてもよい。
図1及び図2に示されている浮遊体100の推進部110は、当該浮遊体100を前後左右に自在に移動させる機能を有する。本実施形態の推進部110は、風船部102の表面に取り付けられ、超音波振動によって風を発生させて移動させる。また、超音波振動の振動方向を制御して風の方向を変えることで、当該浮遊体100を、上下、前後及び左右に自在に移動させることができる。更に、浮遊体100を回転させることもできる。
屋内12の複数個所には、位置取得手段の一例としてのカメラ40が設けられている。複数のカメラ40は、屋内12の全空間を撮影可能となっている。図2に示すように、建物10の屋上13には、日射計50が設けられている。
また、図1及び図2に示すように、建物10の屋外29の庭30には、遮蔽物の一例としての大きな樹木32が植えられている。なお、図2に示すように、太陽36の位置によっては、樹木32の影が屋内12にかかる。
[浮遊体移動制御装置]
次に、浮遊体移動制御装置について説明する。
図3に示すように、浮遊体移動制御装置200は、制御装置202と、前述した浮遊体100の推進部110と、カメラ40と、日射計50と、を含んで構成されている。浮遊体100の推進部110、カメラ40及び日射計50は、制御装置202と電気的に接続されている。なお、「電気的に接続」には、無線による接続が含まれる。本実施形態では、浮遊体100の推進部110と制御装置202とは、無線によって電気的に接続されている。
浮遊体移動制御装置200を構成する制御装置202のハードウェア構成は、図示していないCPU(Central Processing Unit)、各処理ルーチンを実現するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、記憶手段としてのメモリ及びネットワークインタフェース等を含んだコンピュータによって構成されている。なお、制御装置202は、複数のサーバーやクラウド等を用いて構成されていてもよい。
また、制御装置202は、機能的には、取得部300、導出部350、移動制御部210及び記憶部212を備えている。
図4(A)に示すように、取得部300は、機能的には、太陽位置取得部302、日射測定量取得部304及び位置情報取得部306を備えている。図4(B)に示すように、導出部350は、機能的には、眺望情報導出部352及び日射量導出部354を備えている。
図4(A)に示す太陽位置取得部302は、太陽36(図1、図2及び図6参照)の位置である太陽位置情報を取得する。なお、「太陽位置情報」は、太陽の経度及び高さの情報である。また、本実施形態では、時間情報を取得し、時間情報から太陽位置情報を算出している。「時間情報」は、月、日、時及び分を含む現在時刻であり、本実施形態では、図3に示すように、インターネット60を介してNTPサーバー62から取得している。
図4(A)に示す日射測定量取得部304は、日射計50(図2及び図3参照)によって屋外29の日射量を取得する。
図4(A)に示す位置情報取得部306は、カメラ40(図1、図2及び図3参照)によって撮像された撮像画像に、画像認識技術を用いて、屋内12に滞在する複数の滞在者Pのそれぞれの滞在者位置及び屋内12を浮遊する複数の浮遊体100をそれぞれの浮遊***置を取得する。
図4(B)に示す眺望情報導出部352は、滞在者位置及び記憶部212(図3参照)に記憶された屋外29の眺望データから複数人の滞在者P(図1及び図2)がそれぞれ屋内12の開口部16、17のガラス窓18、19(図1及び図2)から視認可能な屋外29の眺望に関する眺望情報を導出する。なお、本実施形態における「眺望情報」とは、複数人の滞在者Pがそれぞれ開口部16のガラス窓18から見える屋外29の景観要素34である。
図4(B)に示す日射量導出部354は、滞在者位置、太陽位置情報及び記憶部212(図3参照)に記憶された庭30の樹木32の位置及び高さ、ガラス窓18の位置及び大きさ等の情報から、樹木32(図1及び図2参照)の陰にならずに開口部16のガラス窓18を通って屋内12に差し込む日射37(図1及び図2参照)が、複数人の滞在者Pに当たる日射量の合計を導出する。
図3に示す移動制御部210は、浮遊体100の推進部110を制御し、浮遊体100を、所定の目的に応じて浮遊体100を移動させる際に、複数の滞在者Pの視界を浮遊体100が遮ることによる眺望の低下を抑制する。
本実施形態では、所定の目的は、滞在者Pに当たる日射量の低減及び浮遊体100による広告効果の向上である。なお、滞在者Pに当たる日射量の低減は、浮遊体100による日射の遮蔽であり、浮遊体100による広告効果の向上は浮遊体100を滞在者Pに近づけることである。
よって、移動制御部210は、滞在者Pに近い位置且つ滞在者Pに当たる日射を遮蔽する位置に浮遊体100移動させる際に、浮遊体100による屋内12に滞在する複数人の滞在者Pの眺望の低下を抑制するように浮遊体100を移動させる。
制御装置202を構成する記憶部212には、制御プログラム及びデータベース等が格納されている。記憶部212に格納されたデータベースは、時間情報(現在時刻)と、滞在者Pが滞在する位置と、日射量と、の関係等を、予めコンピューターシミュレーションによって求めデータベース化したものが含まれる。
[浮遊体の移動制御]
次に、浮遊体100の移動制御の一例について説明する。
図5は、制御装置202の図示されていないCPUによって実行される浮遊体100の移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。プログラムは、例えば制御装置202の図示されていないROMに予め記憶されている。制御装置202の図示されていないCPUは、図示されてないROMに記憶されるプログラムを読み込み、浮遊体100移動動作を実行する。
具体的には、屋内12に滞在する複数人の滞在者Pの滞在者位置と、眺望情報と、複数人の滞在者Pに当たる日射量の合計と、浮遊体100の位置を示す浮遊***置情報と、に基づき、滞在者Pに近い位置且つ滞在者Pに当たる日射を遮蔽する位置に浮遊体100移動させる際に、浮遊体100による屋内12に滞在する複数人の滞在者Pの眺望の低下を抑制するように浮遊体100を移動させる移動制御の一例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100において、カメラ40によって撮像された撮像画像により、屋内12に滞在する複数の滞在者Pのそれぞれの滞在者位置及び屋内12に浮遊する複数の浮遊体100のそれぞれ浮遊***置を取得する。
ステップS102では、複数人の滞在者Pがそれぞれ屋内12の開口部16のガラス窓18から視認可能な屋外29の眺望に関する眺望情報、すなわち視認可能な景観要素34を導出する。
ステップS104では、日射計50で計測した日射測定量が設定値以上であるか否かを判定する。つまり、太陽36が出ている日中で且つ曇りや雨等でなく晴れであるか否かを判定する。言い換えると、太陽36の日射37が屋内12に差し込んでいるか否かを判定する。日射測定量が設定値以上、つまり太陽36の日射37が屋内12に差し込んでいる場合は、ステップS106に進む。日射測定量が設定値未満、つまり太陽36の日射37が屋内12に差し込んでいない場合等は、ステップS108に進む。
ステップS106では、滞在者位置、太陽位置情報及び遮蔽物情報から滞在者Pに当たる日射37の合計が最小となる各浮遊体100のそれぞれの位置を求める。なお、図2に示すように、遮蔽物情報は、遮蔽物の一例である樹木32によって日射37の遮蔽の導出に用いる。また、浮遊体100を全て用いることなく全ての滞在者Pに対して日射を遮る場合、つまり、日射37の遮蔽に寄与していない余った浮遊体100があってもよい(例えば、図2の右側の浮遊体100)。
ステップS108では、全ての滞在者Pに対して、ステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽)を維持しつつ、景観情報から景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大になる位置を求める。
ステップS110では、全ての滞在者Pに対して、ステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽量)を維持且つステップS108の景観の維持をしつつ、複数の浮遊体100と複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小になる位置を求める。これは、浮遊体100の風船部102の2の表面の広告(本例では文字「T])が、浮遊体100と滞在者Pとが離れすぎて見えなくなることを抑制するためである。但し、浮遊体100と滞在者Pとが接触しないように、所定距離以下にはならないように制御する。なお、このとき、浮遊体100の風船部102の2の表面の広告(本例では文字「T])の向きを考慮して浮遊体100を回転させるようにしてもよい。すなわち、カメラ40の撮像画像から滞在者P側に広告が向くように、浮遊体100を回転制御してもよい。
なお、前述したように、ステップS104の日射測定量が設定値未満、つまり太陽36の日射37が屋内12に差し込んでいない場合等は、日射37の遮蔽の制御は不要である。よって、ステップS108及びステップS110では、日射量の低減及びその維持を考慮しないで位置を求める。また、日射37の遮蔽に寄与していない余った浮遊体100もステップS108及びステップS110では、日射量を低減及びその維持を考慮しないで位置を求める。
ステップS112では、ステップS110で求めた位置に浮遊体100を移動させる。
ステップS114では、予め定めた設定時間、例えば5分が経過したか否かを判断する。経過してない場合は、ステップS114を繰り返す。設定時間を経過した場合は、ステップS100に戻る。
次に、ステップS106における滞在者位置、太陽位置情報及び遮蔽物情報から滞在者Pに当たる日射37の合計が最小となる各浮遊体100のそれぞれの位置を求める制御の具体例について図2を用いて説明する。
図2では、太陽36の太陽位置情報及び遮蔽物情報から図における左右方向の中央のテーブル20に滞在している二人の滞在者Pに日射37が当たる。そして、図における左の浮遊体100によって二人の滞在者Pに当たる日射37が遮られる。よって、全ての滞在者Pに当たる日射量の合計が最小、この場合は全ての滞在者Pに当たる日射量の合計は0になる。また、図の右側の浮遊体100は、日射37の遮蔽に寄与していない余った浮遊体100である。
次に、ステップS108おける全ての滞在者Pに対してステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽)を維持しつつ、景観情報から景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大になる位置を求める制御と、ステップS110におけるステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽量)を維持且つステップS108の景観の維持をしつつ、複数の浮遊体100と複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小になる位置を求める制御と、を、図6を用いて説明する。
図の左側の日射37が当たる滞在者PAを浮遊体100が日射37を遮蔽する位置は、太陽36と滞在者PAとを結ぶ直線LA上である。また、滞在者PAが景観要素34を見る視線は直線MAである。一方、図の右側の日射37が当たらない滞在者PBが景観要素34を見る視線は直線MBである。
ステップS106の滞在者PAを浮遊体100が日射37を遮蔽することを維持するためには、浮遊体100は直線LA上を移動する必要がある。
ステップS108における全ての滞在者Pに対してステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽)を維持しつつ、景観情報から景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大になる位置は、直線LA上で、且つ直線MB、直線MA以外の位置である。なお、浮遊体100Aの位置は、直線MB上にあり、滞在者PBが景観要素34を視認できない位置にある例である。
ステップS110にけるステップS106での日射の合計が最低(浮遊体100による日射の遮蔽量)を維持且つステップS108の景観の維持をしつつ、浮遊体100と滞在者Pとの距離の合計が最小になる位置は、浮遊体100Bの位置である。しかし、浮遊体100Bの位置では、滞在者PAに対して所定距離以下になる。よって、所定距離が確保される浮遊体100Cの位置が最終的に決定された位置になる。
このような制御を全ての浮遊体100及び全ての滞在者Pに対して行う。別の観点から説明すると、「複数人の滞在者Pに当たる日射37の合計が最小」、「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」及び「複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小」を目的関数として、遺伝的アルゴリズム等の最適化手法を使用して、各浮遊体100の最適位置を求める。
なお、前述したように、ステップS108及びステップS110では、日射量の低減及びその維持を考慮しないで浮遊体100の位置を求める。また、日射37の遮蔽に寄与していない余った浮遊体100もステップS108及びステップS110では、日射量を低減及びその維持を考慮しないで位置を求める。
具体的には、図6の直線MB及び直線MA以外の位置で、且つ、複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小になる位置を求めればよい。別の観点から説明すると、「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」及び「複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小」を目的関数として、遺伝的アルゴリズム等の最適化手法を使用して、各浮遊体100の最適位置を求めればよい。
<作用及び効果>
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
浮遊体移動制御装置200は、屋内12に滞在する複数人の滞在者Pのそれぞれの滞在者位置を取得する。この滞在者位置に基づき滞在者Pが屋内12の開口部16のガラス窓18から視認可能な屋外29の眺望に関する眺望情報、本実施形態では景観要素34の視認を導出する。そして、眺望情報に基づき、屋内12を浮遊する複数の浮遊体100を移動し、滞在者Pの視界を遮ることによる眺望の低下、つまり景観要素34が視認されなくなることを抑制する。したがって、眺望情報を考慮しないで移動する浮遊体100と比較して、屋内12を浮遊する浮遊体100による屋内12の滞在者Pの眺望の阻害を抑制することができる。
また、浮遊体移動制御装置200は、滞在者位置と太陽36の位置を示す太陽位置情報とに基づいて開口部16のガラス窓18を通して滞在者Pに当たる日射量を導出する。そして、眺望の低下を抑制する位置且つ滞在者Pに当たる日射量を低減させる位置に浮遊体100を移動させる。したがって、屋内12を浮遊する浮遊体100による滞在者Pの眺望の阻害を抑制し且つ滞在者Pに当たる日射量を低減させることができる。
また、浮遊体移動制御装置200は、開口部16のガラス窓18を通して屋内12に入る日射を遮蔽する屋外29の遮蔽物、本実施形態では樹木32の遮蔽物情報を用いて、滞在者Pに当たる日射量を導出する。よって、屋外29の遮蔽物によって屋内12の日射37が当たらない場所に滞在する滞在者Pに対しては、日射量の低減を考慮することなく、滞在者の眺望の阻害が抑制される。
更に、本実施形態では、滞在者Pに近い位置に浮遊体100を移動させるので、広告効果が高まる。
また、定期的、本実施形態では5分毎に、滞在者Pの位置に合わせて浮遊体100がふわふわと動くので、屋内12の景観を変化させ、滞在者Pを飽きさせない効果を得られると共に、愛玩動物と同じような癒しの効果が得られる。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、浮遊体100は、浮遊する高さが制限されていてもよい。一例をあげると、浮遊体100は、床面から2.0m〜4.0mの高さの範囲内で浮遊するように制御されている等である。或いは、浮遊体100毎に、浮遊する高さが、設定されていてもよい。一例をあげると、第一の浮遊体100は床面からの高さが2.0m近傍を浮遊し、第二の浮遊体100は床面からの高さが2.5m近傍を浮遊し、第三の浮遊体100は床面からの高さが3.0近傍を浮遊する等である。
また、例えば、上記実施形態では、カメラ40の撮像画像で、滞在者Pの滞在者位置及び浮遊体100の浮遊***置を検知したが、これに限定されなない。GPS及びWiFi等の受信器を滞在者P及び浮遊体100に設けて、検知してもよい。なお、滞在者Pが所有するスマートフォン等の情報端末を利用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、浮遊体100は、空気よりも軽いヘリウムガス等が充填され風船部102と、超音波振動によって風を発生させて移動させる推進部110と、を有していたが、これに限定されない。例えば、推進部はプロペラであってあってもよい。また、風船部102の浮力でなく、プロペラで浮遊する機構であってもよい。別の観点から説明すると、浮遊体100は、所謂ドローンであってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、「複数人の滞在者Pに当たる日射37の合計が最小」、「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」及び「複数人の滞在者Pとの距離の合計が最小」の三つを最適化したが、これに限定されない。これらの内、少なくとも「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」が最適化さればよい。また、「複数人の滞在者Pに当たる日射37の合計が最小」及び「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」以外の制御と組み合わせてもよい。例えば、ランダムに移動、流れ星のように移動、音楽に同調して移動させる際に「景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大」となるように移動させてもよい。
また、浮遊体100は、サーキュレーション機能、コンシェルジュ機能、マスコットキャラ機能及びセキュリティ機能を有していてもよい。
なお、「サーキュレーション機能」とは、浮遊体100に設けたファンによって空気を撹拌して屋内12の室温を均一にする機能である。
「コンシェルジュ機能」とは、浮遊体100に設けた電気的な表示部等による店舗情報及びマップ等の表示、行きたいところへの案内表示及び天気予報や電車の遅延等の生活情報の表示である。
「マスコットキャラ機能」とは、滞在者Pの顔及び名前を記憶し、来訪時に音声や音楽等で挨拶する機能である。
「セキュリティ機能」とは、浮遊体100に設けたカメラによる滞在者Pを監視や追跡である。
また、例えば、上記実施形態では、眺望情報は景観要素34の視認の有無であり、景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大になるように制御したが、これに限定されない。例えば、滞在者Pが開口部16、17のガラス窓18、19から視認できる面積の合計が最大になるように制御してもよい。或いは、滞在者Pが開口部16、17のガラス窓18、19から視認できる面積の合計が最大且つ景観要素34が視認できる滞在者Pの人数が最大になるように制御してもよい。
なお、「滞在者Pが開口部16、17のガラス窓18、19から視認できる面積の合計が最大」とは、例えば、滞在者Pの目の位置から窓に抜ける探査線の合計を最大にする等である。別の観点から説明すると、滞在者Pが開口部16、17のガラス窓18、19から視認できる視界が隠れる部分が最小になる制御である。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。複数の実施形態及び変形例等は、適宜、組み合わされて実施可能である。
10 建物
12 屋内
14 開口部
16 開口部
18 ガラス窓
19 ガラス窓
29 屋外
32 樹木(遮蔽物の一例)
34 景観要素
36 太陽
37 日射
40 カメラ(位置取得手段の一例)
100 浮遊体
102 風船部
110 推進部(推進手段の一例)
200 浮遊体移動制御装置
202 制御装置
210 移動制御部
212 記憶部
300 取得部
302 太陽位置取得部
304 日射測定量取得部
306 位置情報取得部
350 導出部
352 眺望情報導出部
354 日射量導出部

Claims (3)

  1. 屋内に滞在する複数人の滞在者の滞在者位置を位置取得手段によって取得する位置情報取得部と、
    前記滞在者位置に基づき、複数人の前記滞在者が前記屋内の開口部から視認可能な屋外の眺望に関する眺望情報を導出する眺望情報導出部と、
    前記屋内を浮遊し且つ推進手段によって移動可能な一又は複数の浮遊体の移動を制御し、前記眺望情報に基づき前記浮遊体が前記滞在者の視界を遮ることによる眺望の低下を抑制する移動制御部と、
    を備えた浮遊体移動制御装置。
  2. 前記滞在者位置と、太陽の位置を示す太陽位置情報と、に基づいて前記開口部を通して前記滞在者に当たる日射量を導出する日射量導出部を有し、
    前記移動制御部は、眺望の低下を抑制する位置且つ前記滞在者に当たる前記日射量が低減する位置に前記浮遊体を移動させる、
    請求項1に記載の浮遊体移動制御装置。
  3. 前記日射量導出部は、前記滞在者位置及び前記太陽位置情報に加え、前記開口部を通して前記屋内に入る日射を遮蔽する屋外の遮蔽物の遮蔽物情報を用いて、前記滞在者に当たる日射量を導出する、
    請求項2に記載の浮遊体移動制御装置。
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