JP2021131310A - 配管劣化診断装置及び配管劣化診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易に配管の劣化を診断することができる配管劣化診断装置及び配管劣化診断システムを実現する。【解決手段】過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定と、前記配管サンプルの配管に関する各種パラメータとの関係性の学習モデルを機械学習の手法を用いて作成する配管劣化モデル作成部40と、前記学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータとに基づいて、前記劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する配管劣化推定部50と、を有する配管劣化診断装置100であれば、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとに基づき、それらの関係性を示す学習モデルを作成し、その学習モデルと劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータとに基づいて、劣化診断対象の配管の劣化状態を推定することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、配管の劣化状況を診断する配管劣化診断装置及び配管劣化診断システムに関する。
従来、腐食や減肉などといった配管の劣化状況を評価する方法として、予備調査によって設備の特性等を把握したうえで配管の各部から検査対象となる部位を選別し、その選別した部位毎にX線検査、内視鏡検査、超音波検査、水質分析、肉眼観察などから適切な検査方式を選定して、所定の検査を実施する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−202603号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術の場合、検査中の配管に水が流れないように検査対象設備の一部を停止して作業を行わなければならず、また検査方式毎にそれぞれの検査用機器を準備しなければならないので、その検査は比較的大掛かりなものになってしまうという問題があった。
本発明の目的は、より簡易に配管の劣化を診断することができる配管劣化診断装置及び配管劣化診断システムを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明は、配管劣化診断装置であって、
過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定と、前記配管サンプルの配管に関する各種パラメータとの関係性の学習モデルを機械学習の手法を用いて作成する配管劣化モデル作成部と、
前記学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータとに基づいて、前記劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する配管劣化推定部と、
を有するようにした。
かかる構成の配管劣化診断装置であれば、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとに基づき、それらの関係性を示す学習モデルを作成し、その学習モデルと劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータとに基づいて、劣化診断対象の配管の劣化状態を推定することができる。
つまり、劣化診断対象となった配管に対して、X線検査、内視鏡検査、超音波検査などを行うことなく、その配管の劣化状態を推定して配管の更新時期・交換時期を検討することができる。
このような配管劣化診断装置であれば、より簡易に配管の劣化を診断することができる。
また、望ましくは、
前記配管に関する各種パラメータには、配管の用途に関するパラメータと、配管の継手コアに関するパラメータと、配管の水源に関するパラメータと、配管の経年に関するパラメータのうち、少なくとも1つが含まれているようにした。
このようなパラメータのデータに基づいて作成された学習モデルを利用すれば、より好適に配管の劣化を診断することができる。
勿論、配管の用途に関するパラメータと、配管の継手コアに関するパラメータと、配管の水源に関するパラメータと、配管の経年に関するパラメータの4つ全てが含まれているデータに基づいて作成された学習モデルであれば、より一層良好に配管の劣化を診断することができる。
また、望ましくは、
前記配管劣化モデル作成部は、過去に抜管検査された全配管サンプルのうち、ランダムに抽出された所定数の配管サンプルの劣化診断判定と、それら抽出された配管サンプルの配管に関する各種パラメータとの関係性を機械学習することを複数回行って複数の予備モデルを作成し、その複数の予備モデルを平均化するなど最適化して前記学習モデルを作成するようにした。
こうすることで、過去に抜管検査された配管サンプルに偶然のパターンによる偏りがある場合でも、その偏りの影響を抑えた学習モデルを作成することができる。
また、上記目的を達成するため、この発明は、配管劣化診断システムあって、
過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報を記憶する情報記憶手段と、
過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータを記憶するパラメータ記憶手段と、
前記劣化診断判定の情報と、前記配管に関する各種パラメータのデータとの関係性の学習モデルを機械学習の手法を用いて作成する配管劣化モデル作成手段と、
前記学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータとに基づいて、前記劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する配管劣化推定手段と、
を有するようにした。
かかる構成の配管劣化診断システムであれば、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとに基づき、それらの関係性を示す学習モデルを作成し、その学習モデルと劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータとに基づいて、劣化診断対象の配管の劣化状態を推定することができる。そして、より簡易に配管の劣化を診断することができる。
本発明によれば、より簡易に配管の劣化を診断することができる。
本実施形態の配管劣化診断装置の機能構成を示すブロック図である。 配管劣化診断装置の動作例を示すフローチャートである。 配管サンプルの配管に関する各種パラメータと、配管サンプルの劣化診断判定との関係性を示す学習モデルを作成する機械学習についての説明図である。 配管に関する各種パラメータのデータについての説明図である。 学習モデルに基づき劣化診断対象の配管の劣化状態を推定して出力する態様の説明図である。 学習モデルを作成する機械学習の変形例についての説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る配管劣化診断装置及び配管劣化診断システムの実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、本実施形態では配管のうち、市水や汚水等を流す給排水管を診断対象にしている。
図1は、本実施形態の配管劣化診断装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。この配管劣化診断装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。
配管劣化診断装置100は、例えば、図1に示すように、プログラムの実行によって、劣化診断判定情報記憶部10、配管パラメータ記憶部20、情報入力部30、配管劣化モデル作成部40、配管劣化推定部50、表示部60を備える装置として機能する。
なお、配管劣化診断装置100の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
劣化診断判定情報記憶部10及び配管パラメータ記憶部20は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。
劣化診断判定情報記憶部10は、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報を記憶し、配管パラメータ記憶部20は、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータを記憶する。
情報入力部30は、キーボード、タッチパネルなどといったポインティングデバイスなどを有し、外部からの入力操作を受け付ける。入力された情報やデータは、それぞれ劣化診断判定情報記憶部10や配管パラメータ記憶部20に記憶される。
また、情報入力部30は、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータの入力を受け付ける。
また、情報入力部30は、例えば、各種プログラムを手動で起動したり終了させたりする場合や、表示部60による表示内容を切り替える場合などの操作部としても利用される。
配管劣化モデル作成部40は、劣化診断判定情報記憶部10に蓄積されている、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、配管パラメータ記憶部20に蓄積されている、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータと、を教師データとして機械学習処理を行う。
この配管劣化モデル作成部40には、教師あり学習によって学習モデルを作成又は更新するための機械学習技術が適用される。例えば学習モデルの作成にはk近傍法(kNN)などの機械学習のアルゴリズムが適用される。
配管劣化モデル作成部40は、教師データに基づいて機械学習処理を行うことによって、配管サンプルの劣化診断判定の情報と、配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとの関係性を学習する。具体的には、配管劣化モデル作成部40は、配管サンプルの劣化診断判定の情報と、配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとの関係性を示す学習モデルを作成又は更新する。
そして、配管劣化モデル作成部40は、作成又は更新した学習モデルを配管劣化推定部50に出力する。
配管劣化推定部50は、配管劣化モデル作成部40によって作成又は更新した学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータとに基づいて、その劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する。
この配管劣化推定部50によって推定された、劣化診断対象の配管の劣化状態についての評価結果・診断結果は表示部60に出力される。
表示部60は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどといった表示デバイスを有し、配管劣化推定部50によって推定された、劣化診断対象の配管の劣化状態についての評価結果・診断結果を表示する。
次に、本実施形態の配管劣化診断装置100の動作例について、図2のフローチャートに基づき説明する。
まず、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとを蓄積する(ステップS1)。
例えば、図3に示すように、本実施形態における配管サンプルの配管に関するパラメータには、「用途」「位置」「経年」「管種」「口径」「接続方法」「部位」「継手コア」「水源」「場所」「保温材」の11種のパラメータを設定した。
また、図3に示すように、本実施形態における配管サンプルの劣化診断判定の項目には「直管部」「接続部」「継手部」「閉塞率」「総合」の5つの項目を設定した。
なお、「直管部」は母材の減肉率から判定される劣化診断基準、「接続部」および「継手部」は直管と継手の接続箇所における母材の欠損割合(ネジ部の欠損割合)から判定される劣化診断基準、「閉塞率」は管の断面において管内部に付着する物質部分を除く空隙割合(管内部の空隙割合(管内部の閉塞割合)から判定される劣化診断基準、「総合」は「直管部」「接続部」「継手部」「閉塞率」でそれぞれ判定された結果の中で最も悪い判定の物をいう。
そして、情報入力部30を介して入力された、配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータは、劣化診断判定情報記憶部10に記憶されて蓄積される。
また、情報入力部30を介して入力された、配管サンプルの劣化診断判定の情報は、配管パラメータ記憶部20に記憶されて蓄積される。
そして、数百、数千、数万のサンプルのデータや情報が蓄積される。
なお、ここで示したパラメータや項目は、あくまで一例であり、これ以外のパラメータや項目を設定してもよく、また例示したパラメータや項目は必ずしも設定しなくてもよい。但し、配管に関する各種パラメータには、配管の「用途」に関するパラメータと、配管の「継手コア」に関するパラメータと、配管の「水源」に関するパラメータと、配管の「経年」に関するパラメータのうち、少なくとも1つが含まれているようにする。「用途」「継手コア」「水源」「経年」の4要素を除いて学習モデルを作成した場合、劣化判定の精度が低下することを確認したので、この4要素は劣化判定に必要な要素であると判断した。
例えば、この4要素のパラメータが含まれていない場合には、「直管部」では正答率が63%から50%に低下し、「接続部」では正答率が71%から46%に低下し、「継手部」では正答率が74%から53%に低下し、「閉塞率」では正答率が69%から55%に低下し、「総合」では正答率が70%から57%に低下した。なお、「正答率」とは、当該評価の判定結果と正解判定である総合評価判定が一致したサンプル数の率をいう。
また、図3に示したサンプルNo.1〜No.3における各パラメータや各項目に入力されているデータや情報は、本実施形態を説明するためのものであり、実際のデータとは異なる。
配管に関する各種パラメータのデータの入力であって、「用途」のデータの入力については、例えば図4に示すように、給水;0、汚水;1、厨房排水;2、排水;3と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「位置」のデータの入力については、例えば図4に示すように、上流;0、中流;1、下流;2、不明;3と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「経年」のデータについては、配管の使用年数の値を入力するようにした。
また、「管種」のデータの入力については、例えば図4に示すように、VP(塩ビ管);0、VLP(塩ビライニング鋼管);1、DVLP(硬質塩ビライニング鋼管);2、CIP(鋳鉄管);3、DCIP(ダクタイル鋳鉄管);4、SGP(炭素鋼鋼管);5、MD(可とう継手);6、SUS304(ステンレス鋼管);7,HIVP(耐衝撃性塩ビ管);8と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「口径」のデータについては、配管の口径の値を入力するようにした。
また、「接続方法」のデータの入力については、例えば図4に示すように、ネジ;0、溶接;1、メカニカルor差込;2、接着;3と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「部位」のデータの入力については、例えば図4に示すように、横引き部;0、縦管部;1、継手部;2、弁類接続部;3、継手部+弁類接続部;4と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「継手コア」のデータの入力については、例えば図4に示すように、なし;0、管端;1、全面;2と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「水源」のデータの入力については、例えば図4に示すように、市水;0、井水(処理後);1、市水+井水;2、井水(処理前);3、汚水;4、厨房排水;5、排水;6と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「場所」のデータの入力については、例えば図4に示すように、屋内;0、屋外;1、暗渠;2、土中;3、不明;999と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
また、「保温材」のデータの入力については、例えば図4に示すように、あり;0、なし;1、不明;999と、予め定められた数値の入力にて行うようにした。
なお、機械学習では入力データには、何らかの数字を設定する必要があるため、不明な場合でも数字を入力しなければならない。数字の差異から特徴を抽出し学習する機会学習では、不明を「999」などとすることで、他の入力データと2桁異なるため外れ値(特異点)として学習させることが可能であり、学習結果への影響を低減することが可能である。
また、配管サンプルの劣化診断判定の情報の入力については、A(最悪)〜E(最良)の5段階評価を情報として入力するようにした。
「直管部」には、例えば減肉率についての診断、「接続部」には、例えばネジ部腐食状態についての診断、「継手部」には、例えば減肉率についての診断、「閉塞率」については、例えば管内の閉塞状態についての診断、「総合」には総合評価について診断し、それぞれ4段階評価を行った。
なお、「直管部」とは直線状の配管部分、「継手部」とは「直管部」を繋ぐL字状の配管部分、「接続部」とは「直管部」や「継手部」の端部の接続部分である。
次いで、配管劣化モデル作成部40が、劣化診断判定情報記憶部10に記憶されている配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータと、配管パラメータ記憶部20に記憶されている配管サンプルの劣化診断判定の情報との関係性を機械学習し(図3参照)、その関係性を示す学習モデルを作成する(ステップS2)。
そして、学習モデル(配管の劣化診断用の学習モデル)を作成した後、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータの入力を受け付ける(ステップS3)。
なお、劣化診断対象となった配管に関する各種パラメータは、学習モデルの作成のために蓄積した配管に関する各種パラメータと同様のものであり、その劣化診断対象となった配管に関する各種パラメータのデータは事前に取得されている。
そして、ユーザによって、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータが情報入力部30を介して入力されると、例えば、図5に示すように、配管劣化推定部50が、その入力された各種パラメータのデータと学習モデルとに基づいて、劣化診断対象の配管の劣化状態を推定し、その配管に対する劣化推定結果を表示部60に表示するなどして出力する(ステップS4)。
ここでは(図5では)、劣化診断対象の配管No.1についての各種パラメータのデータとして「用途;0」「位置;1」「経年;25」「管種;1」「口径;32」「接続方法;0」「部位;2」「継手コア;0」「水源;0」「場所;0」「保温材;0」が入力された結果、その劣化診断対象の配管No.1における劣化推定結果として「接続部;C」「継手部;C」「閉塞率;D」「総合;C」という評価が出力された態様を示している。
なお、劣化推定結果における「評価D」は「現状は継続利用可能」との評価、「評価C」は「定期的な診断を推奨」との評価、「評価B」は「3〜5年後が配管更新時期」との評価、「評価A」は「配管更新時期(直ちに配管を更新すべき)」との評価である。
このように、本実施形態の配管劣化診断装置100によれば、過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報と、過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとに基づき、それらの関係性を示す学習モデルを作成し、その学習モデルと劣化診断対象の配管に関する各種パラメータのデータとに基づいて、劣化診断対象の配管の劣化状態を推定することができる。
つまり、劣化診断対象となった配管に対して、X線検査、内視鏡検査、超音波検査などを行うことなく、その配管の劣化状態を推定して配管の更新時期を検討することができる。その結果、配管の維持管理にかかるコストを抑えることができる。
以上のように、この配管劣化診断装置100であれば、より簡易に配管の劣化を診断することができる。
例えば、以下の表Iに示すように、本実施形態の配管劣化診断装置100による劣化評価モデルの正答率は、総合において70%の精度となった。誤答の場合でも危険側への判定(悪いものを良く判定してしまう)は7%の精度となった。
この結果は、現行の目視検査と比較して、精度面で優位性があるといえる。
Figure 2021131310
表Iにおいて、「サンプル数」とは、当該評価を実施した配管サンプルの数をいう。
「一致」とは、当該評価の判定結果と正解判定である総合評価判定が一致したサンプルの数をいう。
「不一致(安全)」とは、誤答の場合でも安全側へ判定(良いものを悪く判定)したサンプル数をいう。
「不一致(危険)」とは、誤答の場合でも危険側へ判定(悪いものを良く判定)したサンプル数をいう。
「正答率」とは、当該評価の判定結果と正解判定である総合評価判定が一致したサンプル数の率をいう。
「誤答率(安全)」とは、誤答の場合でも安全側への判定(良いものを悪く判定)する率をいう。
「誤答率(危険)」とは、誤答の場合でも危険側への判定(悪いものを良く判定)する率をいう。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
配管劣化診断装置100の配管劣化モデル作成部40は、過去に抜管検査された全配管サンプルのうち、ランダムに抽出された所定数の配管サンプルの劣化診断判定の情報と、それら抽出された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとの関係性を機械学習することを複数回行って複数の予備モデルを作成し、その複数の予備モデルを平均化して学習モデルを作成するようにしてもよい。
例えば、図6に示すように、過去に抜管検査した全配管サンプルからランダムに三分の二の配管サンプルを抽出し、その配管サンプルの劣化診断判定の情報と、配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータとに基づき、ランダム抽出した配管サンプルの関係性を示す予備モデルを作成する。作成にあたっては過学習を防止するため、抽出データセットを5つに分割し、それぞれを教師データとして、予備の機械学習を5回行って5つの予備モデルを作成している。なお、予備の機械学習は5回に限定されるものではなく、学習に用いるデータ数によって適宜変更してもよい。過学習とは、未知の配管サンプルデータが考慮されておらず、保有する配管サンプルデータに過剰に合致させる学習をいう。
そして、配管劣化モデル作成部40は、5つのパターンのランダム抽出によって作成した5つの予備モデルによって最適化処理された学習モデルを作成する。
なお、最適化処理は、予備モデルの平均化、機械学習アルゴリズムのパラメータチューニング、正答率の最も高い入力パラメータ組合せの抽出など、種々の方法が取り得る。
また、学習に用いるサンプルデータは、標準化または正規化による0から1の数字に変換する前処理を行ってもよい。
このような手法の機械学習によって学習モデルを作成するようにすれば、過去に抜管検査した配管サンプルに偶然のパターンによる偏りがある場合でも、その偏りの影響を抑えた学習モデルを作成することができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、評価指標やパラメータは追加・変更してもよい。
10 劣化診断判定情報記憶部
20 配管パラメータ記憶部
30 情報入力部
40 配管劣化モデル作成部
50 配管劣化推定部
60 表示部
100 配管劣化診断装置

Claims (4)

  1. 過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定と、前記配管サンプルの配管に関する各種パラメータとの関係性の学習モデルを機械学習の手法を用いて作成する配管劣化モデル作成部と、
    前記学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータとに基づいて、前記劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する配管劣化推定部と、
    を有することを特徴とする配管劣化診断装置。
  2. 前記配管に関する各種パラメータには、配管の用途に関するパラメータと、配管の継手コアに関するパラメータと、配管の水源に関するパラメータと、配管の経年に関するパラメータのうち、少なくとも1つが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の配管劣化診断装置。
  3. 前記配管劣化モデル作成部は、過去に抜管検査された全配管サンプルのうち、ランダムに抽出された所定数の配管サンプルの劣化診断判定と、それら抽出された配管サンプルの配管に関する各種パラメータとの関係性を機械学習することを複数回行って複数の予備モデルを作成し、その複数の予備モデルを最適化して前記学習モデルを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載の配管劣化診断装置。
  4. 過去に抜管検査された配管サンプルの劣化診断判定の情報を記憶する情報記憶手段と、
    過去に抜管検査された配管サンプルの配管に関する各種パラメータのデータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記劣化診断判定の情報と、前記配管に関する各種パラメータのデータとの関係性の学習モデルを機械学習の手法を用いて作成する配管劣化モデル作成手段と、
    前記学習モデルと、劣化診断対象の配管に関する各種パラメータとに基づいて、前記劣化診断対象の配管の劣化状態を推定する配管劣化推定手段と、
    を有することを特徴とする配管劣化診断システム。
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