JP2021130541A - シート搬送装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において操作性を向上させる。【解決手段】シート搬送装置(600)及びこれを備える画像形成装置において、搬送手段(622a、622b)、少なくとも一方が第1軸(613)に対して回動可能な第1可動ガイド(611b)である一対のガイド(611a、611b)を有し第1可動ガイドを回動させることにより第1搬送路(610A)を開放可能な第1ガイド手段(610)、少なくとも一方が第2軸(623)に対して回動可能な第2可動ガイド(621b)である一対のガイド(621a、621b)を有し第2可動ガイドを回動させることにより第2搬送路(620A)を開放可能な第2ガイド手段(620)を備える。第2可動ガイドは、第1可動ガイドの回動軌跡(OB)上に配置される当接部(624)を有し、第1可動ガイドが当接部に当接した状態で回動するのに伴って回動する。【選択図】図2
Description
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及びこれを備える画像形成装置に関する。
プリンタ等の画像形成装置において用紙を搬送する用紙搬送装置には、用紙を略水平に案内する水平搬送路と用紙を略垂直を案内する垂直搬送路とを近接して配置し、装置の小型化を実現したものがある。また、水平搬送路及び垂直搬送路には、それぞれ用紙を案内するガイド部材が設けられ、水平搬送路のガイド部材の開放方向に対して垂直搬送路のガイド部材の開放方向が異なる向きとなるように配置されている。ガイド部材をロックするロック機構が設けることにより、用紙を搬送するローラ対のニップ圧を安定させることができる。この場合、ジャムした用紙を除去するためには、水平搬送路のガイド部材と垂直搬送路のガイド部材とをロック機構をそれぞれアンロックした上で移動させる必要がある。
これに対して、特許文献1には、複数のロック機構を連動してアンロック可能としたガイド部材を備える構成が開示されている。特許文献1の構成では、複数のロック機構を連動させてアンロックして搬送路を開放可能である一方で、複数のロック機構を連動してロックすることができない。したがって、ジャムした用紙の除去に際し、ガイド部材が全てロックされたかどうかを確認する必要があり、操作性がよくないといった課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において操作性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において、シートを搬送する搬送手段と、少なくとも一方が第1軸に対して回動可能な第1可動ガイドである一対のガイドを有し、前記第1可動ガイドを回動させることにより、前記搬送手段によってシートが搬送される第1搬送路を開放可能な第1ガイド手段と、少なくとも一方が前記第1軸と異なる方向の第2軸に対して回動可能な第2可動ガイドである一対のガイドを有し、前記第2可動ガイドを回動させることにより、前記第1搬送路に隣り合う第2搬送路を開放可能な第2ガイド手段と、を備え、前記第2可動ガイドは、前記第1可動ガイドの回動軌跡上に配置される当接部を有し、前記第1可動ガイドが前記当接部に当接した状態で回動するのに伴って回動することを特徴とする。
本発明によれば、シート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において操作性を向上させることができる。
以下、本開示の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置として複数の感光ドラムを有する電子写真方式のフルカラープリンタを例としているが、これ以外にも、モノクロのプリンタや、インクジェット方式等の画像形成手段を有する画像形成装置を備える構成としてもよい。
<画像形成装置の全体構成>
まず、図1を参照して実施例1のシート搬送装置としての搬送パス部600を備える画像形成装置100の構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成図である。図1には、画像形成装置100の装置本体400の前扉を開けた状態における画像形成装置100の概略構成を示している。装置本体400の前扉を開けた状態にすることで、画像形成装置100のユーザは装置本体400の内部の構成にアクセス可能となる。
まず、図1を参照して実施例1のシート搬送装置としての搬送パス部600を備える画像形成装置100の構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成図である。図1には、画像形成装置100の装置本体400の前扉を開けた状態における画像形成装置100の概略構成を示している。装置本体400の前扉を開けた状態にすることで、画像形成装置100のユーザは装置本体400の内部の構成にアクセス可能となる。
画像形成装置100の装置本体400の内部には、本実施例の画像形成手段としての画像形成ユニット410が備え付けられている。画像形成ユニット410は、画像信号に基づいて画像形成を行う画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成の流れとして、制御部309は、まず、画像信号をPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換する。本実施例の露光装置としてのポリゴンスキャナ310は、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにおける像担持体としての感光ドラム20a、20b、20c、20dにレーザービームが照射される。画像形成部Paは、イエロー(Y)のトナー画像を生成し、画像形成部Pbは、マゼンタ(M)のトナー画像を生成する画像形成手段である。また、画像形成部Pcは、シアン(C)のトナー画像を生成する、画像形成部Pdは、ブラック(Bk)のトナー画像を生成する画像形成手段である。なお、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの構成は共通化されているため、以下、画像形成部Paにおける画像形成の流れを例に説明を行い、画像形成部Pb、Pc、Pdの説明は省略する。
画像形成部Paでは、まず、1次帯電器21aによって感光ドラム20aの表面が所定の電位に帯電される。次に、所定の電位に帯電された感光ドラム20aに対してポリゴンスキャナ310からレーザービームが照射され、感光ドラム20aの表面に静電潜像が形成される。感光ドラム20a上の静電潜像は、現像器22aにおいて現像され、感光ドラム20aの表面にイエローのトナー画像が形成される。23aは転写ローラで、中間転写ベルト204の背面には転写ローラ23aが配置されており、転写ローラ23aによってトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加することにより、感光ドラム20a上のトナー画像が中間転写ベルト204に転写される。転写されずに感光ドラム20aに残留したトナーは、クリーナー27aによって除去される。中間転写ベルト204に転写されたトナー画像は、画像形成部Pb、Pc、Pdに順次搬送され、Y、M、C、Bkの順に、画像形成部Pb、Pc、Pdに形成された各色のトナー像が転写される。この結果、中間転写ベルト204に4色の画像が形成される。中間転写ベルト204上のトナー像には、2次転写ローラ対205、206で構成される2次転写部25においてトナーと逆極性の2次転写電界が印加される。これにより、シートPにトナー像が2次転写される。給送部420から給送されたシートPは、中間転写ベルト204上のトナー画像との位置合わせが行われたタイミングでレジストレーション部208から2次転写部25に向けて搬送される。
その後、シートPのトナー像は、像加熱装置としての定着装置500において加熱及び加圧されてシートPに定着される。トナー像が定着されたシートPは、搬送パス部600を経由して排出トレイ601に排出されるか、又はシートPの反転排出やシートPへの両面画像形成を行うための反転誘導パス部700のいずれかに向けて搬送される。本実施例では、このような構成の画像形成装置100の装置本体400の内部に、それぞれが異なる方向に開閉可能に配置された第1ガイド部610と第2ガイド部620(図2(a、b)参照)とが設けられている。搬送パス部600は、装置本体400の内部であり、かつシートPの搬送方向において定着装置500の下流に配置されている。搬送パス部600には、本実施例の第1ガイド手段としての第1ガイド部610と、第2ガイド手段としての第2ガイド部620とが設けられている。装置本体400の内部において第1ガイド部610及び第2ガイド部620の周囲には、定着装置500や画像形成ユニット410に接触しない程度のクリアランスが設けられている。第1ガイド部610及び第2ガイド部620は、このクリアランスの範囲内で回動可能なように構成されている。第1ガイド部610及び第2ガイド部620の詳細な構成については、後述する。
なお、画像形成装置100が、装置本体400の上方に配置される画像読取装置300を備える構成としてもよい。画像読取装置300は、光学ユニット300Aによって原稿台ガラス302上に載置されたシート等の原稿を読み取る。光学ユニット300Aでは、光源303から照射された光がシートに反射し、シートの反射光がレンズ等の光学系部材304を介してCCDセンサ305に結像される。光学ユニット300Aは、図1の矢印SCの向きに走査して読み取ったシートの画像をライン毎の画像信号のデータに変換する。CCDセンサ305により得られた画像信号は装置本体400に送信され、制御部309によって画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに対応した画像処理が施される。また、制御部309は画像信号として、画像形成装置100に接続されたプリントサーバ等から受信した情報を用いることが可能である。
<シート搬送装置の構成>
次に、第1ガイド部610及び第2ガイド部620の構成及び搬送パス部600においてジャムが発生した場合におけるジャム処理の態様について説明する。図2(a)は、シートが搬送される第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが形成されている状態の搬送パス部600の断面図、図2(b)は、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが開放されている状態の搬送パス部600の断面図である。また、図3(a)は、シートが搬送される第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが形成されている状態の搬送パス部600の斜視図、図3(b)は、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが開放されている状態の搬送パス部600の斜視図である。なお、図2(a、b)及び図3(a、b)においては、第1ガイド部610及び第2ガイド部620においてシートが搬送される搬送路の位置及び形状の一例を第1搬送路610A及び第2搬送路620Aとして破線で示している。つまり、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aは、第1ガイド部610及び第2ガイド部620においてシートが搬送される搬送路であれば、図2(a、b)及び図3(a、b)において破線で示す位置及び形状以外のものであってもよい。
次に、第1ガイド部610及び第2ガイド部620の構成及び搬送パス部600においてジャムが発生した場合におけるジャム処理の態様について説明する。図2(a)は、シートが搬送される第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが形成されている状態の搬送パス部600の断面図、図2(b)は、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが開放されている状態の搬送パス部600の断面図である。また、図3(a)は、シートが搬送される第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが形成されている状態の搬送パス部600の斜視図、図3(b)は、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが開放されている状態の搬送パス部600の斜視図である。なお、図2(a、b)及び図3(a、b)においては、第1ガイド部610及び第2ガイド部620においてシートが搬送される搬送路の位置及び形状の一例を第1搬送路610A及び第2搬送路620Aとして破線で示している。つまり、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aは、第1ガイド部610及び第2ガイド部620においてシートが搬送される搬送路であれば、図2(a、b)及び図3(a、b)において破線で示す位置及び形状以外のものであってもよい。
上述したように、搬送パス部600は、第1ガイド部610と、第1ガイド部610に隣り合う第2ガイド部620によって構成される。シートの搬送方向CAにおいて、第1ガイド部610は、第2ガイド部620よりも上流の位置に配置されている。第1ガイド部610は、シートを搬送する搬送ローラ612aと、上ガイド611bに取り付けられ、搬送ローラ612aとニップ部を形成する従動ローラ612bとを備えている。従動ローラ612bは、図示しない付勢部材によって一定圧で搬送ローラ612aに向けて付勢された状態で上ガイド611bに設置されている。第1ガイド部610においてシートが搬送される第1搬送路610Aは、一対のガイドである上ガイド611bと下ガイド611aとによって形成される。本実施例において、上ガイド611bと下ガイド611aとの少なくとも一方は、軸613に対して回動可能な第1可動ガイドである。図2(a、b)及び図3(a、b)では、本実施例の第1軸としての軸613に対して上ガイド611bが回動可能である構成を示しており、この場合、本実施例の第1可動ガイドが上ガイド611bである。図2(a)の矢印UPは、上ガイド611bの回動方向を示している。軸613は、装置本体400(図1参照)を手前から奥の方向に視たときに、装置本体400の奥側に配置されている。また、軸613は、シートの搬送方向CAに平行な方向に配置されている。第1ガイド部610内に残留したシートを取り除く際には、装置本体400の手前側であり、かつ第1ガイド部610の手前側に設けられた把持部615を操作することで、上ガイド611bが矢印UPの方向に回動する。上ガイド611bが回動すると、下ガイド611aと上ガイド611bとの間隔が大きくなり、結果として、第1ガイド部610は、図2(b)の手前側から第1搬送路610Aにユーザがアクセス可能な開放状態となる。このように、本実施例の第1ガイド部610は、少なくとも一方が軸613に対して回動可能な一対のガイドである上ガイド611bと下ガイド611aとを有する。そして、第1ガイド部610は、軸613に対して上ガイド611bを回動させることにより、第1搬送路610Aを開放可能である。
第2ガイド部620は、シートを搬送する搬送ローラ622aと、搬送ローラ622aとニップ部を形成する従動ローラ622bとを備えている。本実施例の搬送手段は、搬送ローラ612aと、従動ローラ612bと、搬送ローラ622aと、従動ローラ622bとによって構成される。また、本実施例の搬送ローラ対は、搬送ローラ622aと従動ローラ622bとによって構成される。従動ローラ622bは、図示しない付勢部材によって一定圧で搬送ローラ622aに向けて付勢された状態で上ガイド621bに設置されている。第2ガイド部620においてシートが搬送される第2搬送路620Aは、一対のガイドである上ガイド621bと下ガイド621aとによって形成される。本実施例において、上ガイド621bと下ガイド621aとの少なくとも一方は軸623に対して回動可能な第2可動ガイドである。図2(a、b)では、本実施例の第2軸としての軸623に対して上ガイド621bが回動可能である構成を示しており、この場合、本実施例の第2可動ガイドが上ガイド621bである。図2(a)の矢印OPは、上ガイド621bの回動方向を示している。図2(b)に示すように、上ガイド621bが回動して、第2ガイド部620の搬送方向CAの上流側の端部が下流側の端部よりも大きく開いた状態となり、搬送方向CAの上流側の端部から第2搬送路620Aにユーザがアクセス可能な状態となる。また、第2ガイド部620は、シートの搬送方向CAにおいて第1ガイド部610の下流に設けられている。また、本実施例の第2軸としての軸623は、軸613と直交する方向であり、かつ第2ガイド部620において第1ガイド部610と隣接する側の端部とは逆側の端部に設けられている。つまり、軸623は、シートの搬送方向CAに直交する方向、換言するとシートの幅方向に沿って配置されている。
また、第2ガイド部620は、下ガイド621aと上ガイド621bとの間に、付勢部材625と突き当て部材621cとを有している。装置本体400(図1参照)を手前から奥の方向に視たときに、付勢部材625は、装置本体400の手前側と奥側にそれぞれ設置されている。図2(a、b)及び図3(a、b)では、装置本体400の手前側に配置されている付勢部材625を示している。また、突き当て部材621cは、上ガイド621bと下ガイド621aとのいずれか一方に設けられている。図2(a、b)では、上ガイド621bに突き当て部材621cが設けられた構成を示している。本実施例の付勢手段としての付勢部材625は、ばね等の弾性体であり、上ガイド621bと下ガイド621aとによって第2搬送路620Aが形成される向きに第2ガイド部620を付勢している。これにより、上ガイド621bは、上ガイド621bと下ガイド621aとによって第2搬送路620Aが形成される位置と、ユーザが第2搬送路620Aにアクセス可能な開放状態となる位置とに回動可能である。上ガイド621bと下ガイド621aとによって第2搬送路620Aが形成されるときの上ガイド621bの位置が本実施例の第1位置であり、第2搬送路620Aが開放されたときの上ガイド621bの位置が本実施例の第2位置である。なお、本実施例では、付勢部材625によって突き当て部材621cが下ガイド621aに突き当たるまで下ガイド621aに向けて上ガイド621bが付勢されて第2搬送路620Aが形成される。つまり、上ガイド621bは、付勢部材625によって第1位置に向けて付勢されている。また、突き当て部材621cが下ガイド621aに突き当たることにより、搬送ローラ622aと従動ローラ622bとのニップ部に一定の圧力が作用することとなる。
なお、上ガイド621bと下ガイド621aとのいずれか一方を回動可能とし、いずれか他方を固定した構成としてもよい。図2(a、b)及び図3(a、b)では、上ガイド621bが回動し、下ガイド621aが固定された構成を示している。また、上ガイド621bには、本実施例の当接部としての当接部材624が設けられている。当接部材624は、上ガイド621bにおいて第1ガイド部610が回動する際の回動軌跡OB上に配置されている(図2(a、b)参照)。また、当接部材624は、幅方向において上ガイド621bの中央よりも第1ガイド部610の軸613に近い位置に配置されている(図3(a、b)参照)。
このような構成により、ユーザが上ガイド611bを矢印UPの方向に操作すると、当接部材624に当接した状態で上ガイド611bが回動するのに連動して、第2ガイド部620の上ガイド621bが回動する。この結果、第1ガイド部610においては、軸613を中心として手前側から開いて第1搬送路610Aが開放される。そして、第1搬送路610Aが開放される過程において、第2ガイド部620に設けられた当接部材624が、第1ガイド部610の上ガイド611bに当接する。このとき、当接部材624と上ガイド611bとが当接した位置よりもさらに矢印UPの向きに開くように上ガイド611bを操作したとする。すると、当接部材624と上ガイド611bとの当接により第1ガイド部610に連動して上ガイド621bが矢印OPの向きに回動することとなる。これにより、第2ガイド部620の搬送ローラ622aと従動ローラ622bとのニップが解除されて、第2搬送路620Aにユーザがアクセス可能な状態となる。つまり、第2ガイド部620において第2搬送路620Aが開放された状態となる。この結果、第1ガイド部610において第1搬送路610Aが開放された状態となるのに連動して、搬送ローラ622aと従動ローラ622bとのニップが解除され、第2ガイド部620において第2搬送路620Aが開放された状態となる。このように、本実施例では、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aにまたがるジャムが発生した場合でも、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aを開放する際に操作性を向上させてユーザの操作負担を低減することができる。
また、ジャムしたシートを除去した後、軸613を中心として奥側から第1ガイド部610を図2(a)の矢印UPとは逆方向に閉じようとすると、当接部材624と上ガイド611bとの当接が解除される。本実施例では、上ガイド621bと下ガイド621aとが第2搬送路620Aが形成される向きに付勢されている。これにより、当接部材624と上ガイド611bとの当接状態が解除されると、付勢部材625によって突き当て部材621cが突き当たるまで第2ガイド部620が図2(a)の矢印OPとは逆方向に閉じられることとなる。この結果、第1ガイド部610が閉じられて第1搬送路610Aが形成されるのに連動して第2ガイド部620が閉じられて第2搬送路620Aが形成される。つまり、本実施例においては、第1搬送路610Aが形成されるように上ガイド611bを回動させるのに連動して第2ガイド部620において第2搬送路620Aが形成される。このように、本実施例の搬送パス部600では、上ガイド611bを操作するだけで第1ガイド部610と第2ガイド部620とを連動させて開閉することができる。
なお、付勢部材625は、上ガイド621bの回動中心としての軸623に対する距離が、軸623から搬送ローラ622aの距離よりも大きい位置に配置する構成としてもよい(図2(a、b)及び図3(a、b)参照)。これにより、搬送ローラ622aと従動ローラ622bとのニップ部のニップ圧を、付勢部材625の付勢力よりも大きくすることができる。また、図3(a、b)の幅方向Wに視たときに、当接部材624を上ガイド611bの中心よりも軸613の近くに配置してもよい。これにより、梃子の原理を利用することができるため、小さい力を加えるだけで第1ガイド部610と第2ガイド部620とを連動させて第1搬送路610Aと第2搬送路620Aとを開放することが可能となる。
具体的には、例えば、第1ガイド部610が2.0kgの力で第1搬送路610Aを形成し、第2ガイド部620が1.0kgの力で第2搬送路620Aを形成しているとする。この場合、単純に第1ガイド部610と第2ガイド部620とを連動させて、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aを開放すると仮定すると、ユーザは3.0kgもの力を加えて上ガイド611bを操作する必要がある。つまり、この場合において、ユーザが加える力は、第1搬送路610Aだけを開放するときの150%必要となる。
一方で、軸623に対する付勢部材625の距離が、軸623に対する搬送ローラ622aの距離よりも大きい場合について考察する。仮に、軸623に対する付勢部材625の距離と、軸623に対する搬送ローラ622aの距離との比が1:2である場合、付勢部材625の付勢力は0.5kgとなる。また、軸623に対する当接部材624の位置は、軸623に対する付勢部材625の位置よりも遠くにある。ここで、軸623に対する当接部材624の距離と、軸623に対する付勢部材625の距離との比を1:2とすると、上ガイド611bの操作に連動させて第2ガイド部620を開放するために必要な力は2.25kgとなる。つまり、この場合において、ユーザが加える力は、第1搬送路610Aだけを開放するときの112.5%で済むこととなる。
また、幅方向Wにおける軸613に対する当接部材624の位置は、第1ガイド部610の軸613に対する把持部615の位置よりも、軸613の近くに配置されている。仮に、幅方向Wにおける軸613に対する当接部材624の距離と、軸613に対する把持部615の距離との比が距離の比が1:4であるとする。この場合、上ガイド611bの操作に連動させて第2ガイド部620を開放するために必要な力は、2.0625kgとなる。つまり、この場合、ユーザは、第1搬送路610Aだけを開放するときよりも約3%大きい力を加えることにより、第1搬送路610Aと第2搬送路620Aとを連動させて開放することが可能である。
以上説明したように、本実施例においては、搬送パス部600においてシートの搬送経路に設けられた第1搬送路610Aと第2搬送路620Aとを開放する場合に、第1ガイド部610の操作に連動させて第2ガイド部620を回動可能としている。これにより、第1ガイド部610と第2ガイド部620とをそれぞれ独立して操作する必要がなく、さらに操作に必要な力も小さいため、操作性を向上させて第1搬送路610Aと第2搬送路620Aとを開放することが可能である。また、搬送パス部600には、ロック機構等を設けずとも、第1搬送路610Aと第2搬送路620Aを搬送されるシートに対するニップ圧を安定させることができる。これにより、第1搬送路610Aと第2搬送路620Aとを開閉させる場合に必要なユーザの操作工数を減らすことも可能となる。
<シート搬送装置の構成>
本実施例では、シートを搬送する搬送手段として、第1搬送路610Aにおいてシートの上面に当接して回転する第1ベルト616bと、第1搬送路610Aにおいてシートの下面に当接して回転する第2ベルト616aとをさらに備える構成について説明する。なお、本実施例の説明において、実施例1と同じ構成については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施例では、シートを搬送する搬送手段として、第1搬送路610Aにおいてシートの上面に当接して回転する第1ベルト616bと、第1搬送路610Aにおいてシートの下面に当接して回転する第2ベルト616aとをさらに備える構成について説明する。なお、本実施例の説明において、実施例1と同じ構成については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施例のシート搬送手段は、図4に示すように、第1ベルト616bと第2ベルト616aとによって構成されるベルト搬送ユニット616を有する。装置本体400の内部において第1ガイド部610、第2ガイド部620及びベルト搬送ユニット616の周囲には、定着装置500や画像形成ユニット410に接触しない程度のクリアランスが設けられている。第1ガイド部610、第2ガイド部620及びベルト搬送ユニット616は、このクリアランスの範囲内で回動可能なように構成されている。ベルト搬送ユニット616は、冷却装置としてのヒートシンク617に配置されている。第1ベルト616bは、第1搬送路610Aを搬送されるシートの上面に当接して回転する。第2ベルト616aは、第1搬送路610Aを搬送されるシートの下面に当接して回転する。加圧ローラ618によってヒートシンク617にシートを当接させた状態で第1ベルト616bと第2ベルト616aとが回転することにより、シートを冷却しながら搬送方向CAに搬送することができる。また、本実施例では、シートの搬送方向CAにおいて、ヒートシンク617の下流側に上ガイド611bと下ガイド611aとが配置されて第1ガイド部610が構成されている。本実施例の第1ガイド部610も実施例1と同様に軸を有し、装置本体400の手前から奥の向きに視たときに(図1参照)、装置本体400の手前側において上ガイド611bと下ガイド611aとの間隔が大きくなって第1搬送路610Aが開放される。また、本実施例において、第1ベルト616bは、本実施例の第1可動ガイドとしての上ガイド611bと共に軸613を中心として回動可能である。なお、第1ベルト616bを上ガイド611bと共に軸613を中心として回動可能とする代わりに、第2ベルト616aが、本実施例の第1可動ガイドとしての下ガイド611aと共に軸613を中心として回動可能な構成としてもよい。つまり、第1ベルト616bと第2ベルト616aとのいずれか一方は、本実施例の第1可動ガイドと共に軸613を中心として回動可能である。
本実施例においても、実施例1と同様に、第2ガイド部620の上ガイド621bにおいて、上ガイド611bの回動軌跡OB上に当接部材624が設けられている。このような構成により、本実施例の第2ガイド部620においても実施例1と同様に、第1ガイド部610に連動して第2搬送路620Aが開放されることとなる。つまり、第1ベルト616bと上ガイド611bとを共に回動させるのに連動して上ガイド621bが回動し、第2搬送路620Aが開放されることとなる。なお、第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが開放された状態から第1搬送路610A及び第2搬送路620Aが形成されるように第1ガイド部610及び第2ガイド部620を回動させる動作については、実施例1と同様である。本実施例においては、このような構成により、第1搬送路610Aが開放されるのに連動して、搬送ローラ622aと従動ローラ622bとのニップが解除されて第2搬送路620Aを開放することができる。また、第1搬送路610Aが形成されるように上ガイド611b又は第1ベルト616bを回動させるのに連動して第2ガイド部620において第2搬送路620Aが形成される。つまり、本実施例の搬送パス部600においても、上ガイド611b又は第1ベルト616bを操作するだけで第2ガイド部620の開閉が可能であり、操作性を向上させることができる。
<その他の実施例>
装置本体400内部の他の複数のガイド部材において、複数のガイド部材の周囲から装置本体400内部の他の箇所までの間に、複数のガイド部材が回動するためのクリアランスが設けられている場合にも実施例1及び2の構成を同様に適用可能である。
装置本体400内部の他の複数のガイド部材において、複数のガイド部材の周囲から装置本体400内部の他の箇所までの間に、複数のガイド部材が回動するためのクリアランスが設けられている場合にも実施例1及び2の構成を同様に適用可能である。
100:画像形成装置/410:画像形成ユニット(画像形成手段)/600:搬送パス部(シート搬送装置)/610:第1ガイド部(第1ガイド手段)/610A:第1搬送路/611b:上ガイド(第1可動ガイド、一対のガイド)/611a:下ガイド(一対のガイド)/612a:搬送ローラ、612b:従動ローラ(搬送手段)/613:軸(第1軸)/616:ベルト搬送ユニット/616b:第1ベルト/616a:第2ベルト/620:第2ガイド部(第2ガイド手段)/620A:第2搬送路/621b:上ガイド(第2可動ガイド、一対のガイド)/621a:下ガイド(一対のガイド)/621c:突き当て部材/622a:搬送ローラ、622b:従動ローラ(搬送手段、搬送ローラ対)/623:軸(第2軸)/624:当接部材(当接部)/625:付勢部材(付勢手段)/CA:搬送方向/W:幅方向
Claims (9)
- シートを搬送する搬送手段と、
少なくとも一方が第1軸に対して回動可能な第1可動ガイドである一対のガイドを有し、前記第1可動ガイドを回動させることにより、前記搬送手段によってシートが搬送される第1搬送路を開放可能な第1ガイド手段と、
少なくとも一方が前記第1軸と異なる方向の第2軸に対して回動可能な第2可動ガイドである一対のガイドを有し、前記第2可動ガイドを回動させることにより、前記第1搬送路に隣り合う第2搬送路を開放可能な第2ガイド手段と、を備え、
前記第2可動ガイドは、前記第1可動ガイドの回動軌跡上に配置される当接部を有し、前記第1可動ガイドが前記当接部に当接した状態で回動するのに伴って回動する、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記搬送手段は、前記第1搬送路においてシートの上面に当接して回転する第1ベルトと、前記第1搬送路においてシートの下面に当接して回転する第2ベルトと、を有し、
前記第1ベルトと前記第2ベルトとのいずれか一方は、前記第1軸を中心として前記第1可動ガイドと共に回動可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記第2可動ガイドは、前記第2搬送路を形成する第1位置と、前記第2搬送路を開放する第2位置とに回動可能であり、
前記第2ガイド手段は、前記第1位置に向けて前記第2可動ガイドを付勢する付勢手段を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。 - 前記第1軸は、シートの搬送方向に平行に配置され、
前記第2軸は、前記搬送方向に直交するシートの幅方向に配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送手段は、前記第2搬送路においてシートを搬送する搬送ローラ対を有し、
前記搬送方向における前記第2軸から前記付勢手段までの距離は、前記搬送方向における前記第2軸から前記搬送ローラ対までの距離よりも大きい、
ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ガイド手段は、前記搬送方向において前記第2ガイド手段よりも上流に配置される、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載のシート搬送装置。 - 前記当接部は、前記幅方向において前記第2可動ガイドの中央よりも前記第1軸の近くに配置される、
ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記第2ガイド手段の一対のガイドのいずれか一方は、前記第2ガイド手段の一対のガイドの他方に突き当たることで前記第2搬送路を形成する突き当て部材を有する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを搬送する請求項1から8のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020026327A JP2021130541A (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | シート搬送装置、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020026327A JP2021130541A (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | シート搬送装置、画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021130541A true JP2021130541A (ja) | 2021-09-09 |
Family
ID=77552116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020026327A Pending JP2021130541A (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | シート搬送装置、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021130541A (ja) |
-
2020
- 2020-02-19 JP JP2020026327A patent/JP2021130541A/ja active Pending
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