JP2021128760A

JP2021128760A - Ｏｐｃｕａサーバ、ｏｐｃｕａを用いたシステム処理、及びｏｐｃｕａシステムを実行する方法

Info

Publication number: JP2021128760A
Application number: JP2021001644A
Authority: JP
Inventors: クレイパトリック; Clay Patrick; グェンヴィエン; Vien Nguyen
Original assignee: Yokogawa Electric Corp
Current assignee: Yokogawa Electric Corp
Priority date: 2020-02-13
Filing date: 2021-01-07
Publication date: 2021-09-02
Also published as: EP3866443A1; US11106435B1; US20210255837A1

Abstract

【課題】コンパイルされたプログラミング言語で記載された構成ファイルを、より容易に修正し、構成ファイルをコンパイルすることなくＯＰＣＵＡプログラムを実行することを可能とするＯＰＣＵＡシステムを提供する。【解決手段】ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納するストレージ１２３と、ＯＰＣＵＡクライアントから、前記構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を受信するトランシーバと、前記インタプリタを用いて前記演算を実行するプロセッサ１２１と、を備える。【選択図】図３

Description

ＯＰＣ（Open Platform Communications）ＵＡ（Unified Architecture）は、プラットフォームから独立した、サービス中心のアーキテクチャであり、機械同士の通信、機械と企業体との通信、及び中間にある他の全てのものを含む、企業体全体での相互運用に必要な基盤を提供するアーキテクチャである。

通常、ＯＰＣＵＡシステムは、ＯＰＣＵＡクライアントと、ＯＰＣＵＡサーバとを備える。ＯＰＣＵＡサーバは、ＯＰＣＵＡクライアントからの要求メッセージに基づき、ＯＰＣＵＡサーバアプリケーションプログラムを実行する。従来のＯＰＣＵＡシステムにおいて、ＯＰＣＵＡサーバアプリケーションプログラムは、ベンダにより提供され、例えばＣ＋＋等のコンパイルされたプログラミング言語で記載されている。コンパイルされたプログラミング言語は、ソースコードをマシンコードに変換するプログラムであるコンパイラを用いる。コンパイラによるコンパイルプロセスが終了すると、変換されたプログラムは、元のソースコードを必要とすることなく実行可能となる。ＯＰＣＵＡサーバプログラムが変更された場合、全てのソースコードが編集されなければならず、新たなマシンコードを作るためにコンパイルプロセスが再実行されなければならない。

コンパイルされたプログラミング言語で記載されたプログラムは、全てのソースコードにアクセスすることなしに、且つ、プログラムを再コンパイルする能力なしに、修正することは不可能である。しかしながら、ＯＰＣＵＡサーバのユーザは、ＯＰＣＵＡサーバプログラムの全てのソースコードを所有していない場合がある。さらに、ソースコードを変更するには、高度に専門的なスキルセットが要求される。そのため、ユーザがＯＰＣＵＡサーバプログラムに対して変更を加えたり、新たな機能を追加したりすることを望んでいても、ユーザは、ＯＰＣＵＡサーバプログラムを容易に修正しえず、コンパイル又は構築された新たなサーバを入手するために、専門のプログラマ又はベンダに依頼することが必要となり得る。その結果、ユーザは、ＯＰＣＵＡサーバプログラムを修正するのに莫大な時間と費用を費やすこととなり得る。

一以上の実施形態に係るＯＰＣＵＡサーバは、コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納するストレージと、ＯＰＣＵＡクライアントから、前記構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を受信するトランシーバと、前記インタプリタを用いて前記演算を実行するプロセッサと、を備える。

一以上の実施形態に係るシステムは、ＯＰＣＵＡを用いて処理する。前記システムは、コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納する、ＯＰＣＵＡサーバと、前記構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を、前記ＯＰＣＵＡサーバに送信する、ＯＰＣＵＡクライアントと、を備える。前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記実行要求を受信すると、前記インタプリタを用いて前記演算を実行する。

一以上の実施形態に係るＯＰＣＵＡシステムを実行する方法は、ＯＰＣＵＡサーバにより、コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納するステップと、前記ＯＰＣＵＡ構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を、ＯＰＣＵＡクライアントから前記ＯＰＣＵＡサーバに送信するステップと、前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記実行要求を受信するステップと、前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記実行要求を受信すると、前記インタプリタを用いて前記演算を実行するステップと、を含む。

一以上の実施形態によれば、ＯＰＣＵＡシステムで使用されている、コンパイルされたプログラミング言語で記載された構成ファイルを、より容易に修正し、構成ファイルをコンパイルすることなくＯＰＣＵＡプログラムを実行することが可能である。

一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡシステムを示す図である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡクライアントのハードウェアの概略図である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバのハードウェアの概略図である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバアーキテクチャの概略図である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバでの演算を構成するフローチャートである。一以上の実施形態に係る、構成ファイルの一例である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバのアドレス空間に作られたＯＰＣＵＡノードの一例である。一以上の実施形態に係る、構成ファイルの一例である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバのアドレス空間に作られたＯＰＣＵＡノードの一例である。一以上の実施形態に係る、構成ファイルの一例である。一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバでの演算を実行するフローチャートである。

本発明の実施形態について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。整合をとるため、複数の図面における同じ要素は、同じ参照符号で示される。

より完全な発明の理解のため、以下の発明の実施形態の説明において、多数の具体的な詳細について説明する。しかしながら、当業者にとって、発明がこれらの具体的な詳細以外で実施され得ることは明らかである。他の例において、発明が不明確になるのを回避するために、周知の構成については詳細に説明していない。

図１は、一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡシステム１を示す。ＯＰＣＵＡシステム１は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０と、ＯＰＣＵＡサーバ１２０と、を備える。ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、ＯＰＣＵＡネットワークを介してＯＰＣＵＡサーバ１２０に接続されている。ＯＰＣＵＡシステム１は、複数のＯＰＣＵＡクライアント１１０及びＯＰＣＵＡサーバ１２０を備えていてもよい。

ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、ＯＰＣＵＡシステム１におけるクライアントコンピュータである。ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、ＯＰＣＵＡサーバ１２０にメッセージを送信するソフトウェアアプリケーションを有する。メッセージは、ＯＰＣＵＡクライアント１１０とＯＰＣＵＡサーバ１２０との間で伝達される、所定のサービス要求又は応答を示すデータ単位であってよい。ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、ＯＰＣＵＡサーバ１２０により実行される一以上の演算を定義するために用いられる。ユーザにより定義された各演算は、名前を有する。

ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、クライアント／サーバの相互通信のサーバエンドポイントである。ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、所定のサービスを実行して公開するするソフトウェアアプリケーションを有する。ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０からの要求に基づいて実行される一以上の演算を有する。

ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、ＯＰＣＵＡサーバ１２０の機能を有していてよく、その逆も同様である。

次に、ＯＰＣＵＡクライアント１１０及びＯＰＣＵＡサーバ１２０のハードウェア構成について説明する。

図２は、一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡクライアント１１０のハードウェアの概略図である。図２に示すように、ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、少なくとも１つのプロセッサ（例えば中央処理装置（ＣＰＵ））１１１、プロセッサ１１１と通信するメモリ１１２、ストレージ１１３、ネットワークインタフェース１１４、及びディスプレイ１１５を備える。プロセッサ１１１は、メモリ１１２に格納されたプログラムを実行する。ストレージ１１３は、非一時的なコンピュータ可読の記憶媒体である。ストレージ１１３は、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）又はソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）であってよい。ネットワークインタフェース１１４は、メッセージ（データ、信号）を送受信し、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）インタフェース、無線ＬＡＮインタフェース、又は、例えばロングタームエヴォリューション（ＬＴＥ）又はＮｅｗＲａｄｉｏ（ＮＲ）（５Ｇ）などのセルラーネットワークインタフェースの少なくともいずれかであってよい。ディスプレイ１１５は、プロセッサ１１１からの指示に基づいて情報を表示する。

図３は、一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバ１２０のハードウェアの概略図である。図３に示すように、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、少なくとも１つのプロセッサ１２１（例えばＣＰＵ）、メモリ１２２、ストレージ１２３、及びネットワークインタフェース１２４を備える。プロセッサ１２１は、メモリ１２２に格納されたプログラムを実行する。ストレージ１２３は、非一時的なコンピュータ可読の記憶媒体であり、ディスクと称されるものであってよい。ネットワークインタフェース１２４は、メッセージを送受信し、ＬＡＮインタフェース、無線ＬＡＮインタフェース、又は、例えばＬＴＥ又はＮＲ（５Ｇ）などのセルラーネットワークインタフェースの少なくともいずれかであってよい。ＯＰＣＵＡサーバ１２０のそれぞれは、ディスプレイ１２５を備えてもよい。ネットワークインタフェース１２４は、トランシーバと称されるものであってよい。一以上の実施形態において、メモリ１２２に格納された情報は、ストレージ１２３に格納されてもよく、その逆も同様である。

次に、ＯＰＣＵＡサーバ１２０のアーキテクチャについて説明する。図４は、一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバアーキテクチャの概略図である。

図４に示すように、メモリ１２２は、内部にインタプリタ１２０２が埋め込まれたサーバアプリケーションプログラム１２０１と、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）１２０３と、を格納している。

サーバアプリケーションプログラム１２０１は、ＯＰＣＵＡサーバ１２０の機能を実装するコードである。サーバアプリケーションプログラム１２０１は、サーバＡＰＩを用いて、ＯＰＣＵＡメッセージを、ＯＰＣＵＡクライアント１１０に送信又はＯＰＣＵＡクライアント１１０から受信する。サーバＡＰＩは、ネットワークインタフェース１２４に含められているＯＰＣＵＡ通信スタック１２０４からサーバアプリケーションプログラム１２０１を取り出す内部インタフェースである。サーバアプリケーションプログラム１２０１は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０からの要求に基づいて実行される構成ファイルにより定義されてよい。サーバアプリケーションプログラム１２０１は、ＯＰＣＵＡアプリケーションプログラムであってよい。

ＯＰＣＵＡ通信スタック１２０４は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０から、要求メッセージ及びパブリケーションメッセージを受信する。ＯＰＣＵＡ通信スタック１２０４は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０に、応答メッセージ及び通知メッセージを送信する。

サーバアプリケーションプログラム１２０１は、例えばＣ＋＋、Fortran及びＣＯＢＯＬ等のような、ソースコードをマシンコードに変換するコンパイラを用いる、コンパイルされたプログラミング言語で記載されている。コンパイルされたプログラミング言語は、上述の例に限られず、所定のプログラミング言語であってよい。サーバアプリケーションプログラム１２０１は、制御戦略と称されるものであってよい。

インタプリタ１２０２は、Ｌｕａスクリプトエンジンであってよい。Ｌｕａは、埋め込み可能なスクリプト言語である。インタプリタ１２０２は、ランタイムの間に、サーバアプリケーションプログラム１２０１のソースコードを、オンザフライで１行ずつマシンコードに変換する。インタプリタ１２０２は、Ｌｕａインタプリタ１２０２と称されるものであってよい。他の一例として、インタプリタ１２０２は、Javascriptで記載されたプログラムであってもよい。インタプリタ１２０２は、上述の例に限られず、所定のインタプリタ１２０２であってよい。

インタプリタ１２０２をＯＰＣＵＡサーバ１２０に埋め込むことにより、エンドユーザは、インタプリタ１２０２がホストされコンパイルされたＯＰＣＵＡサーバ１２０を修正する必要がないように、インタプリタ１２０２を用いて演算を定義し、実行することができる。

本発明の一以上の実施形態により、サーバアプリケーションプログラム１２０１を柔軟に修正することができ、埋め込まれたインタプリタ１２０２を用いることによって、サーバアプリケーションプログラム１２０１のソースコードの全体を変えることなく、サーバアプリケーションプログラム１２０１に機能を追加することができる。

演算の構成、構成ファイルの修正及び演算の実行の方法の例について、以下説明する。

（演算の構成）

図５は、一以上の実施形態に係る、ＯＰＣＵＡサーバ１２０での演算を構成するフローチャートである。

図５のステップＳ１０１において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ネットワークを介して、ＯＰＣＵＡクライアント１１０から、構成ファイルを含む構成要求を受信する。構成要求は、任意のフォーマットで初期化されてよい。

構成ファイルは、演算の構成を示すソースコードを有する。構成ファイルは、演算の名称、演算に対する入力の数値及び各入力のデータ型、演算の出力の数値及び各出力のデータ型、及び、インタプリタ１２０２のためにプレーンテキストコードで記載された演算のアルゴリズムを含んでもよい。図６は、構成要求に含まれるソースコードの例である。図６において、演算の名称は「MyCalc」であり、各入力「A」及び「B」のデータ型は「INT」であり、出力「SUM」のデータ型は「INT」であり、アルゴリズムは「SUM=A+B」である。

図５のステップＳ１０２において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０が構成要求を受信したとき、ＯＰＣＵＡサーバ１２０のプロセッサ１２１は、構成ファイルがストレージ１２３に存在するかを決定する。

ステップＳ１０２における決定がＹｅｓである場合、ステップＳ１０３において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ＯＰＣＵＡオブジェクトノード及び子ノードをメモリ１２２から削除し、既存の構成ファイルをストレージ１２３から削除する。

ステップＳ１０２における決定がＮｏである場合、ステップＳ１０４の処理が実行される。

ステップＳ１０４において、プロセッサ１２１は、構成要求の構成ファイルを読み出し、構成ファイルの「Name」、「ArgsIn」及び「ArgsOut」コンポーネントを用いて、メモリ１２２にＯＰＣＵＡノード及び子ノードを生成する。

ステップＳ１０５において、プロセッサ１２１は、構成ファイルの「Algorithm」コンポーネントを、ストレージ１２３に書き込む。

例えば、ＯＰＣＵＡサーバ１２０が図６の構成ファイルを読み出したとき、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、以下のステップを実行する。

メモリ１２２のアドレス空間に、「MyCalc」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードを生成

「MyCalc」の子ノードとして、「Inputs」という名称のＯＰＣＵＡフォルダノードを生成

読出／書込が許可されたデータ型の整数を用いて、入力引数「A」のためのノード「Inputs」の子ノードとして、ＯＰＣＵＡノードを生成

読出／書込が許可されたデータ型の整数を用いて、入力引数「B」のためのノード「Inputs」の子ノードとして、ＯＰＣＵＡノードを生成

「MyCalc」の子ノードとして、「Outputs」という名称のＯＰＣＵＡフォルダノードを生成

読出のみが許可されたデータ型の整数を用いて、入力引数「C」のためのノード「Outputs」の子ノードとして、ＯＰＣＵＡノードを生成

「runCalc」という名称の方法のためのノード「Outputs」の子ノードとして、ＯＰＣＵＡノードを生成。

この結果、メモリ１２２のアドレス空間に図７のＯＰＣＵＡノードが生成される。図７のツリー構造において、「MyCalc」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードが生成される。「Inputs」、「Outputs」及び「runCalc」という名称のＯＰＣＵＡ子ノードは、「MyCalc」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノード下において、同一の階層レベルに存在する。

従って、一以上の実施形態によれば、インタプリタ１２０２が構成ファイルを１行ずつ実行するため、構成ファイルをコンパイルすることなく、構成ファイルをＯＰＣＵＡサーバ１２０に構成することができる。

（構成ファイルの修正）

次に、構成ファイルの修正方法について説明する。

ＯＰＣＵＡサーバ１２０が、図６の構成ファイルに続いて図８の構成ファイルを受信したとき、メモリ１２２のアドレス空間に、図９に示すＯＰＣＵＡノードが生成される。図９のＯＰＣＵＡノードにおいて、「MyCalc」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードに加え、「Average3」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードが生成される。「Inputs」、「Outputs」及び「runCalc」という名称のＯＰＣＵＡ子ノードは、「Average3」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノード下において、同一の階層レベルに存在する。図８に示すように、「Algorithm」コンポーネントが設定される。

一以上の実施形態において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０に既に構成されている構成ファイルのコンポーネントの一部が修正されたとき、ＯＰＣＵＡクライアント１１０は、コンポーネントの一部が修正された構成ファイルをＯＰＣＵＡサーバ１２０に送信する。

例えば、図８の構成ファイルの「Algorithm」コンポーネントの「AVERAGE = (Va11+Va12+Va13)/2.0」が修正されたとき、ＯＰＣクライアント１１０は、「Algorithm」コンポーネントに「AVERAGE = (Va11+Va12+Va13)/3.0」が書き込まれた図１０の構成ファイルを、ＯＰＣＵＡサーバ１２０に送信する。「Algorithm」コンポーネント以外の残りのコンポーネントは、図８及び１０の構成ファイル間で同一である。

構成ファイルが修正されたとき、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、図５に示される以下の手続きを処理する。

ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、「Average3」という名称の図１０の構成ファイルを受信したとき（図５のＳ１０１）、「Average3」という名称の構成ファイルが既にストレージ１２３ｎ存在するかを決定する（Ｓ１０２）。

「Average3」という名称の構成ファイルが既にストレージ１２３に存在するため（Ｓ１０２のｙｅｓ）、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、メモリ１２２から、「Average3」という名称の既存のＯＰＣＵＡオブジェクトノードと、「Average3」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードの子ノードとを、削除する（Ｓ１０３）。ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ストレージ１２３から、「Average3.txt」という名称の既存の構成ファイルを削除する（Ｓ１０３）。

ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、図１０の構成ファイルを用いて、「Average3」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードと、「Average3」という名称のＯＰＣＵＡオブジェクトノードの子ノードを、メモリ１２２に生成する（Ｓ１０４）。

ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、図１０の「Algorithm」コンポーネントの「AVERAGE = (Va11+Va12+Va13)/3.0」を、ＯＰＣＵＡファイル名「Average3.txt」で、ストレージ１２３に書き込む（Ｓ１０５）。

従って、構成ファイルにおいて、修正すべきコンポーネントのみを修正することにより、インタプリタ１２０２を用いて、構成ファイルを柔軟に修正することが可能である。

一以上の実施形態によれば、既存の構成ファイルにエラーが発見されたとしても、インタプリタ１２０２が構成ファイルを実行するため、構成ファイルをコンパイルすることなくエラーを修正できる。その結果、ユーザは、構成ファイルを修正するために、コンパイルされたプログラミング言語における、構文規則のようなコンパイルされた規則を知る必要がないため、構成ファイルを修正することは柔軟性を有する。

（演算の実行）

一以上の実施形態において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０からの要求に基づき、インタプリタ１２０２に演算を実行させる。図１１は、一以上の実施形態に係るＯＰＣＵＡサーバ１２０での演算の実行のフローチャートである。

図１１のステップＳ２０１において、ＯＰＣＵＡサーバ１２０は、ＯＰＣＵＡクライアント１１０からネットワークを介して、構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を受信する。実行要求は、演算の名称及びＯＰＣＵＡクライアント１１０を介してユーザにより入力された値を含む。ここでの例では、演算の名称は、図６の「MyCalc」であり、値「A」及び「B」は、それぞれ「3」及び「4」である。ＯＰＣＵＡサーバ１２０のプロセッサ１２１は、値「3」及び「4」を、それぞれメモリ１２２の「A」及び「B」に書き込む。

ステップＳ２０２において、プロセッサ１２１は、メモリ１２２から、アドレス空間の「ArgsIn」下に位置するＯＰＣＵＡノードの値を読み出し、その値をインタプリタ１２０２に送る。ここでの例では、プロセッサ１２１は、「A」及び「B」にそれぞれ対応する値「3」及び「4」を読み出し、値「3」及び「4」をインタプリタ１２０２に送る。

ステップＳ２０３において、プロセッサ１２１は、構成ファイルからの指示をメモリ１２２に読み込み、その指示をインタプリタ１２０２に送る。例えば、プロセッサ１２１は、ストレージ１２３の「MyCalc.txt」から「MyCalc」（「C=A+B」）として定義された指示を読み込む。そして、プロセッサ１２１は、「MyCalc.txt」の指示をインタプリタ１２０２に送る。

ステップＳ２０４において、プロセッサ１２１は、インタプリタ１２０２を用いて、構成ファイルをコンパイルすることなく、アルゴリズムを実行する。例えば、インタプリタ１２０２は、「C=3+4」の演算を実行する。

ステップＳ２０５において、プロセッサ１２１は、「ArgsOut」により定義された結果をインタプリタ１２０２から読み出し、その結果をメモリ１２２に格納する。例えば、プロセッサ１２１は、演算により得られた「7」という結果を、メモリ１２２の「C」という名称の値に格納する。

ステップＳ２０６において、プロセッサ１２１は、インタプリタ１２０２からArgsOutノードに結果を書き込む。

従って、一以上の実施形態は、ＯＰＣＵＡシステム１で用いられる構成ファイルを柔軟に修正し、構成ファイルをコンパイルすることなくインタプリタを用いて演算を実行することができるＯＰＣＵＡサーバ１２０を備える、ＯＰＣＵＡシステム１を提供する。

一以上の実施形態において、構成ファイルは、図６、８及び１０で示された上述の例に限られない。構成ファイルは、ＯＰＣＵＡアプリケーションプログラムを適宜する任意のソースコードを含んでよい。

本開示につき、限られた数の実施形態に関して説明したが、当業者は、本開示を利用して、範囲を逸脱することなく、多様な他の実施形態が考案され得ることを理解できるであろう。従って、本発明の範囲は、添付された特許請求の範囲のみに限定されるものではない。

Claims

コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納するストレージと、
ＯＰＣＵＡクライアントから、前記構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を受信するトランシーバと、
前記インタプリタを用いて前記演算を実行するプロセッサと、
を備える、ＯＰＣＵＡサーバ。
前記プロセッサは、前記構成ファイルをコンパイルすることなく前記演算を実行する、請求項１に記載のＯＰＣＵＡサーバ。
前記構成ファイルに基づいて生成されたＯＰＣＵＡノードを格納するメモリをさらに備える、請求項１又は２に記載のＯＰＣＵＡサーバ。
前記実行要求は、少なくとも一つのＯＰＣＵＡノードに対応する少なくとも一つの値を含み、
前記プロセッサは、前記実行要求を受信すると、前記少なくとも一つの値を前記インタプリタに送り、
前記プロセッサは、前記構成ファイルで定義された指示を、前記インタプリタに送り、
前記プロセッサは、前記インタプリタに、前記指示に基づいて前記少なくとも一つの値を用いてアルゴリズムを実行させる、
請求項３に記載のＯＰＣＵＡサーバ。
前記構成ファイルは、プレーンテキストで記載されている、請求項１から４のいずれか一項に記載のＯＰＣＵＡサーバ。
前記インタプリタは、Ｌｕａエンジンである、請求項１から５のいずれか一項に記載のＯＰＣＵＡサーバ。
コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納する、ＯＰＣＵＡサーバと、
前記ＯＰＣＵＡ構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を、前記ＯＰＣＵＡサーバに送信する、ＯＰＣＵＡクライアントと、
を備え、
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記実行要求を受信すると、前記インタプリタを用いて前記演算を実行する、
ＯＰＣＵＡを用いて処理するシステム。
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記構成ファイルをコンパイルすることなく前記演算を実行する、請求項７に記載のシステム。
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記構成ファイルに基づいて生成されたＯＰＣＵＡノードを格納する、請求項７又は８に記載のシステム。
前記実行要求は、少なくとも一つのＯＰＣＵＡノードに対応する少なくとも一つの値を含み、
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記実行要求を受信すると、前記少なくとも一つの値を前記インタプリタに送り、
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記構成ファイルで定義された指示を、前記インタプリタに送り、
前記ＯＰＣＵＡサーバは、前記インタプリタに、前記指示に基づいて前記少なくとも一つの値を用いてアルゴリズムを実行させる、
請求項７から９のいずれか一項に記載のシステム。
前記構成ファイルは、プレーンテキストで記載されている、請求項７から１０のいずれか一項に記載のシステム。
前記インタプリタは、Ｌｕａエンジンである、請求項７から１１のいずれか一項に記載のシステム。
ＯＰＣＵＡシステムを実行する方法であって、
ＯＰＣＵＡサーバにより、コンパイルされたプログラミング言語で記載され、インタプリタが埋め込まれた構成ファイルを格納するステップと、
前記ＯＰＣＵＡ構成ファイルで定義された演算を実行する実行要求を、ＯＰＣＵＡクライアントから前記ＯＰＣＵＡサーバに送信するステップと、
前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記実行要求を受信するステップと、
前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記実行要求を受信すると、前記インタプリタを用いて前記演算を実行するステップと、
を含む方法。
前記実行するステップは、前記構成ファイルをコンパイルすることなく前記演算を実行する、請求項１３に記載の方法。
前記格納するステップは、前記構成ファイルに基づいて生成されたＯＰＣＵＡノードをさらに格納する、請求項１３又は１４に記載の方法。
前記実行要求は、少なくとも一つのＯＰＣＵＡノードに対応する少なくとも一つの値を含み、
前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記実行要求を受信すると、前記少なくとも一つの値を前記インタプリタに送るステップと、
前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記構成ファイルで定義された指示を、前記インタプリタに送るステップと、
前記ＯＰＣＵＡサーバにより、前記インタプリタに、前記指示に基づいて前記少なくとも一つの値を用いてアルゴリズムを実行させるステップと、
をさらに含む、請求項１３から１５のいずれか一項に記載の方法。
前記構成ファイルは、プレーンテキストで記載されている、請求項１３から１６のいずれか一項に記載の方法。
前記インタプリタは、Ｌｕａエンジンである、請求項１３から１７のいずれか一項に記載の方法。