JP2021127032A - 表示制御装置及び表示制御プログラム - Google Patents

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Koji Oyama
貢司 大山
猛 羽藤
Takeshi Hado
猛 羽藤
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Kazuteru Kojima
一輝 小島
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Abstract

【課題】情報提示の利便性を高めることが可能な表示制御装置等の提供。【解決手段】HCUは、ヘッドアップディスプレイによる表示を制御する表示制御装置の機能を備えている。HCUが用いられる車両Aは、走行速度を制御する速度制御機能であるスピードマネージャを備えている。HCUは、スピードマネージャによる走行速度の制御情報を取得し、スピードマネージャによる車両Aの減速開始を示す減速コンテンツCTdを表示させる。さらに、HCUは、スピードマネージャによる減速後に、走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツCTaを表示させる。【選択図】図4

Description

この明細書による開示は、ヘッドアップディスプレイによる表示を制御する表示制御装置及び表示制御プログラムに関する。
例えば特許文献1には、カーブ等においてスピードの出し過ぎを判定すると、ヘッドアップディスプレイによって車両前方に減速促進画像を重畳表示させる車両用表示装置が開示されている。
特開2006−31618号公報
一般に、カーブ等にて減速した場合、減速後に走行速度を回復させる加速が必要とされる。しかし、特許文献1の車両用表示装置では、ドライバに対して減速を促す情報提示のみが実施される。故に、減速された状態がどこまで継続されるのか、言い替えれば、どこから速度の回復が開始又は許容されるのかを、ドライバは、把握できない。そのため、ドライバの利便性が損なわれていた。
本開示は、情報提示の利便性を高めることが可能な表示制御装置及び表示制御プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、開示された一つの態様は、走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御装置であって、速度制御機能による走行速度の制御情報を取得する情報取得部(72)と、速度制御機能による車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)、及び減速後に走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツ(CTa)、を表示させる表示生成部(76)と、を備える表示制御装置とされる。
また開示された一つの態様は、走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御装置であって、速度制御機能による走行速度の制御情報を取得する情報取得部(72)と、速度制御機能による車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)、及び減速後に走行速度の抑制が継続されていることを示す減速継続コンテンツ(CTc)、を表示させる表示生成部(76)と、を備える表示制御装置とされる。
また開示された一つの態様は、走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御プログラムであって、少なくとも一つの処理部(11)に、速度制御機能による走行速度の制御情報を取得し(S101,S201)、速度制御機能による車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)を表示させ(S106,S205)、減速後に走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツ(CTa)を表示させる(S110,S210)、ことを含む処理を実行させる表示制御プログラムとされる。
また開示された一つの態様は、走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御プログラムであって、少なくとも一つの処理部(11)に、速度制御機能による走行速度の制御情報を取得し(S201,S301)、速度制御機能による車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)を表示させ(S205,S303)、減速後に走行速度の抑制が継続されていることを示す減速継続コンテンツ(CTc)を表示させる(S207,S305)、ことを含む処理を実行させる表示制御プログラムとされる。
これらの態様では、速度制御機能による車両の減速開始を示す減速コンテンツだけでなく、減速後に走行速度の抑制が継続されていること示す継続コンテンツ、又は減速後に走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツが表示される。故に、速度制御機能がどこまで走行速度の抑制状態を維持させるのか、言い替えれば、どこから走行速度の回復が許容又は開始されるのかが、ドライバに報知され得る。その結果、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第一実施形態によるHCUを含む車載ネットワークの全体像を示す図である。 車両に搭載されるHUDの一例を示す図である。 HCUの概略的な構成の一例を示す図である。 スピードマネージャによる速度制御の詳細を説明するための図である。 減速コンテンツの一例を示す図である。 減速コンテンツの強調表示の一例を示す図である。 リスク対象を注意喚起する減速コンテンツの強調表示の一例を示す図である。 加速コンテンツの一例を示す図である。 スピードマネージャの動作状態提示を実現する表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。 第二実施形態における動作情報提示の全体像を示す図である。 減速予告コンテンツの一例を示す図である。 減速コンテンツの一例を示す図である。 減速維持コンテンツの一例を示す図である。 加速コンテンツの一例を示す図である。 表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。 第三実施形態における動作情報提示の全体像を示す図である。 表示制御処理の詳細を示すフローチャートである。 第四実施形態における動作情報提示の全体像を示す図である。 減速コンテンツの一例を示す図である。 減速維持コンテンツの一例を示す図である。 第五実施形態における動作情報提示の全体像を示す図である。 減速コンテンツの一例を示す図である。 加速コンテンツの一例を示す図である。 変形例1の動作情報提示の全体像を示す図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
本開示の第一実施形態による表示制御装置の機能は、図1〜図3に示すHCU(Human Machine Interface Control Unit)100によって実現されている。HCU100は、車両Aにおいて用いられるHMI(Human Machine Interface)システム10を、ヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)20及びメータディスプレイ23等の表示デバイスと共に構成している。加えてHMIシステム10は、操作デバイス26及びドライバステータスモニタ27(以下、DSM)等を含む構成である。HMIシステム10は、車両Aの乗員(例えばドライバ等)による操作を受け付ける入力インターフェース機能と、ドライバへ向けて情報を提示する出力インターフェース機能とを備えている。
HMIシステム10は、車両Aに搭載された車載ネットワーク1の通信バス99に、通信可能に接続されている。HMIシステム10は、車載ネットワーク1に設けられた複数のノードのうちの一つである。車載ネットワーク1の通信バス99には、例えば周辺監視センサ30、車載通信機39、ロケータ装置40、走行制御ECU(Electronic Control Unit)45及び運転支援ECU50等が各ノードとして接続されている。通信バス99に接続されたこれらのノードは、相互に通信可能である。尚、各装置及び各ECUのうちの特定ノード同士は、相互に直接的に電気接続され、通信バス99を介することなく通信を実施可能であってよい。
周辺監視センサ30は、車両Aの周辺環境を監視する自律センサである。周辺監視センサ30は、自車周囲の検出範囲から、歩行者、サイクリスト、人間以外の動物、及び他車両等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、走行区画線等の路面表示、及び道路脇の構造物等の静止物体、を検出可能である。周辺監視センサ30は、車両Aの周囲(特に前方範囲)の物体を検出した検出情報を、通信バス99を通じて、運転支援ECU50及びHCU100等に提供する。
周辺監視センサ30は、物体検出のための検出構成として、フロントカメラ31及びミリ波レーダ32等を有している。フロントカメラ31は、車両Aの前方範囲を撮影した撮像データ、及び撮像データの解析結果の少なくとも一方を、検出情報として出力する。ミリ波レーダ32は、ミリ波又は準ミリ波を前方範囲へ向けて照射し、移動物体及び静止物体等で反射された反射波を受信する処理により、外部に出力される検出情報を生成する。尚、ライダ及びソナー等の検出構成が、周辺監視センサ30に含まれていてもよい。
車載通信機39は、車両Aに搭載される通信モジュールである。車載通信機39は、LTE(Long Term Evolution)及び5G等の通信規格に沿った無線通信により、車両Aの周囲の基地局との間で電波を送受信する。車載通信機39の搭載により、車両Aは、インターネットに接続可能なコネクテッドカーとなる。こうしたV2N(Vehicle to Network)通信に加えて、車載通信機39は、路車間(Vehicle to Infrastructure,V2I)通信等を実施する。車載通信機39は、通信によって車外から取得した情報を、運転支援ECU50及びHCU100等に提供する。
ロケータ装置40は、複数の人工衛星(測位衛星)から送信された測位信号を受信するGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を有している。ロケータ装置40は、GNSS受信機の受信情報に慣性センサの計測情報等を組み合わせる複合測位により、車両Aの高精度な位置情報等を生成する。ロケータ装置40は、地図データベース(以下、地図DB)41及びロケータECU42をさらに有している。
地図DB41は、多数の3次元地図データ及び2次元地図データを格納した大容量の記憶媒体を主体とする構成である。3次元地図データは、いわゆる高精度地図データであり、道路の3次元形状情報及び各レーンの詳細情報等、高度運転支援及び自動運転に必要な情報を含んでいる。
ロケータECU42は、プロセッサ、RAM、記憶部、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータを主体に含む構成である。ロケータECU42は、GNSS受信機及び慣性センサの取得情報に基づき、車両Aの自車位置及び進行方向等を逐次測位する。ロケータECU42は、測位結果に基づく車両Aの位置情報及び方角情報を、地図データと共に運転支援ECU50及びHCU100等に提供可能である。
尚、ロケータ装置40に替えて、スマートフォン等のユーザ端末又はナビゲーション装置等が、位置情報、方角情報及び地図データ等の少なくとも一つを、運転支援ECU50及びHCU100等に提供可能であってもよい。又は、ユーザ端末及びナビゲーション装置等が、ロケータ装置40と連携し、上述の各情報を提供可能であってもよい。
走行制御ECU45は、マイクロコントローラを主体として含む電子制御装置である。走行制御ECU45は、ブレーキ制御ECU及び駆動制御ECUの機能を少なくとも有している。走行制御ECU45は、ドライバの運転操作に基づく操作指令、運転支援ECU50の少なくとも一方に基づき、各輪に発生させるブレーキ力の制御と、車載動力源の出力制御とを継続的に実施する。
走行制御ECU45は、各輪のハブ部分に設けられた車輪速センサ46及びブレーキペダルの操作量を計測するブレーキペダルセンサ47等と接続されている。走行制御ECU45は、車輪速センサ46の検出信号に基づき、車両Aの現在の走行速度を示す車速情報を生成し、通信バス99に逐次出力する。加えて走行制御ECU45は、ブレーキペダルセンサ47の検出信号に基づき、ドライバによるブレーキ操作の実施を運転支援ECU50に通知可能である。
運転支援ECU50は、処理部、RAM、記憶部、入出力インターフェース及びこれらを接続するバス等を備えた制御回路を主体として含む電子制御装置である。運転支援ECU50は、走行制御ECU45との連携により、ドライバの運転操作を支援する運転支援機能、言い替えれば、一部の自動運転機能を実現する。運転支援ECU50は、少なくともACC(Adaptive Cruise Control)及びLTC(Lane Trace Control)の各機能を実現する。加えて運転支援ECU50は、ISA(Intelligent Speed Assistance,自動速度制御装置)の機能を実現する。
ACC機能は、車両Aの走行速度を制御する機能である。ACC機能は、目標速度で車両Aを定速走行させるか、又は前走車との車間距離を維持しつつ自車を前走車に追従走行させる。LTC機能は、ACC機能と連携し、走行中の車線に沿うように車両Aの操舵輪の舵角を制御し、走路内の走行を継続させる。LTC機能は、LTA(Lane Tracing Assist)と呼称される機能と実質同一である。LTC機能が起動状態又は実行状態にある場合、ACC機能は、例えばカーブの手前等、自動操舵が開始される以前に、目標速度よりも低い走行速度(調整速度)まで車両Aを減速させる。以上のACC機能及びLTC機能は、ドライバの操作に基づき起動される運転支援機能である。こうした運転支援機能として、運転支援ECU50は、車線変更を実施するLCA(Lane Change Assist)の機能をさらに実現可能であってもよい。
ISA機能は、ACC機能と同様に、車両Aの走行速度を制御する機能である。ISA機能は、走行中の道路についての制限速度情報を使用して上限速度を設定する。ISA機能は、ドライバが運転操作を行う手動運転の期間において、運転支援ECU50等のシステム側の判断で自動的に運転操作に介入し、設定された上限速度を超えないように車両Aを減速させる。ISA機能は、ドライバの承認を得たうえで上限速度を設定してもよく、又はドライバの承認を得ることなく上限速度を設定してもよい。ISA機能は、ACC機能とは異なり、車両Aが走行可能な状態(イグニッションオン時等)では、実質常に有効化される。ACC機能が起動された場合、ISA機能は、無効化されてよい。
以上のACC機能及びISA機能による速度制御機能を、便宜的にスピードマネージャと総称する。スピードマネージャによる速度制御は、例えばカーブの手前、制限速度が下がる地点の手前、スクールゾーン等の手前等において実行される。スピードマネージャは、調整速度又は上限速度まで車両Aを減速させる減速制御に加えて、減速後の走行速度を維持させる減速維持制御、減速後に走行速度を回復させる加速制御等を実施する。スピードマネージャによる減速制御は、自車の走行速度が所定速度(例えば、60km/h)以下の場合には、作動しなくてもよい。スピードマネージャによる速度制御を、ドライバはオーバーライド可能である。一例として、ドライバによるブレーキ操作が実施された場合、スピードマネージャによる減速制御は、解除(オフ)される。さらに、スピードマネージャによる速度制御は、ドライバによるオーバーライド操作が完了した所定時間後に、自動的に再開されてよい。
運転支援ECU50は、処理部によるプログラムの実行により、上述の運転支援のための機能部として、環境認識部61、計画生成部62及び行動制御部63を有する。
環境認識部61は、自車の位置情報及び方角情報(以下、ロケータ情報)並びに地図データを、ロケータECU42から取得する。環境認識部61は、自車周囲の検出情報を周辺監視センサ30より取得する。環境認識部61は、これらの取得情報に基づき、車両Aの走行環境を認識する。具体的に、環境認識部61は、複数レーンのうちで自車が走行する自車レーンLns(図4参照)の位置、進行方向における自車レーンLnsの形状、並びに自車周囲の他車両Ax(図4参照)の相対位置及び相対速度等を把握する。
加えて環境認識部61は、現在走行中の道路(自車レーンLns)及びこれから走行すると予測される道路に規定された制限速度を把握する。制限速度は、自車の場所、時刻及び状況における法的最大許容速度である。一例として、環境認識部61は、地図データに登録された制限速度情報を取得する。また別の一例として、環境認識部61は、フロントカメラ31の撮像データより認識された道路標識(速度規制標識,可変式を含む)の記載に基づく制限速度情報を取得する。さらに、環境認識部61は、V2N通信及び路車間通信によって配信される制限速度情報を、車載通信機39より取得する。環境認識部61は、道路環境及び気象環境によって変更される制限速度情報を、逐次取得可能できる。
計画生成部62は、環境認識部61による走行環境の認識結果に基づき、車両Aを走行させる走行計画を策定する。具体的に、計画生成部62は、LTC機能が有効な場合、自車の予定走行ラインを生成する。予定走行ラインでは、自車を走行させるレーン、レーン内での走行位置等が、走行速度等と共に規定される。加えて計画生成部62は、ISA機能が有効な場合、自車を上限速度まで減速させる走行計画を策定する。
行動制御部63は、走行制御ECU45との連携により、計画生成部62にて生成された予定走行ラインに従って、車両Aの加減速制御及び操舵制御等を実行する。行動制御部63は、スピードマネージャによる減速制御、減速維持制御及び加速制御を実質的に実行する。
次に、HMIシステム10に含まれるDSM27、操作デバイス26、メータディスプレイ23、HUD20及びHCU100の各詳細を順に説明する。
DSM27は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニットとを含む構成である。DSM27は、運転席のヘッドレスト部分に近赤外カメラを向けた姿勢にて、例えばステアリングコラム部8の上面又はインスツルメントパネル9の上面等に設置されている。DSM27は、近赤外光源によって近赤外光を照射されたドライバの頭部を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、アイポイントEPの位置及び視線方向等の情報を撮像画像から抽出し、抽出した状態情報をHCU100へ向けて逐次出力する。
操作デバイス26は、ドライバ等によるユーザ操作を受け付ける入力部である。操作デバイス26には、例えば運転支援機能又は自動運転機能等に関連するユーザ操作が入力される。具体的には、ステアリングホイールのスポーク部に設けられたステアスイッチ、ステアリングコラム部8に設けられた操作レバー、及びドライバの発話を検出する音声入力装置等が、操作デバイス26に含まれる。
メータディスプレイ23は、運転席の正面に設置された車載表示デバイスである。メータディスプレイ23は、液晶ディスプレイ又はOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等を主体とする構成である。メータディスプレイ23は、HCU100と電気的に接続されており、HCU100によって生成された制御信号及び映像データを逐次取得する。メータディスプレイ23は、制御信号及び映像データに基づき、車両Aに関連する種々の情報を、表示画面に表示させた種々の画像によってドライバに提示する。
HUD20は、メータディスプレイ23と同様に、車両Aに搭載された車載表示デバイスの一つである。HUD20は、HCU100と電気的に接続されており、HCU100によって生成された制御信号及び映像データを逐次取得する。HUD20は、ウィンドシールドWSの下方にて、インスツルメントパネル9内の収容空間に収容されている。
HUD20は、虚像Viとして結像される光を、ウィンドシールドWSの投影範囲PAへ向けて投影する。ウィンドシールドWSに投影された光は、投影範囲PAにおいて運転席側へ反射され、ドライバによって知覚される。ドライバは、投影範囲PAを通して見える前景に、虚像Viが重畳された表示を視認する。
HUD20は、プロジェクタ21及び拡大光学系22を含んでいる。プロジェクタ21は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル及びバックライトを有している。プロジェクタ21は、LCDパネルの表示面を拡大光学系22へ向けた姿勢にて、HUD20の筐体に固定されている。プロジェクタ21は、映像データの各フレーム画像をLCDパネルの表示面に表示し、当該表示面をバックライトによって透過照明することで、虚像Viとして結像される光を拡大光学系22へ向けて射出する。拡大光学系22は、合成樹脂又はガラス等からなる基材の表面にアルミニウム等の金属を蒸着させた凹面鏡を、少なくとも一つ含む構成である。拡大光学系22は、プロジェクタ21から射出された光を反射によって広げつつ、上方の投影範囲PAに投影する。
HUD20には、画角VAが設定される。HUD20にて虚像Viを結像可能な空間中の仮想範囲を結像面ISとすると、画角VAは、ドライバのアイポイントEPと結像面ISの外縁とを結ぶ仮想線に基づき規定される視野角である。画角VAは、アイポイントEPから見て、ドライバが虚像Viを視認できる角度範囲となる。HUD20では、垂直方向における垂直画角(例えば4〜5°程度)よりも、水平方向における水平画角(例えば10〜12°程度)の方が大きくされている。アイポイントEPから見たとき、結像面ISと重なる前方範囲(例えば十数m〜100m程度の範囲)が画角VA内の範囲となる(図4参照)。
HUD20は、重畳コンテンツCTs(図5等参照)及び非重畳コンテンツCTn(図13等参照)を、虚像Viとして表示する。重畳コンテンツCTsは、拡張現実(Augmented Reality,以下、AR)表示に用いられるAR表示物である。重畳コンテンツCTsの表示位置は、例えば路面、前方車両、歩行者及び道路標識等、前景に存在する特定の物体(以下、重畳対象)に関連付けられている。重畳コンテンツCTsは、重畳対象に重畳表示され、当該重畳対象に相対固定されているように、重畳対象を追って、ドライバの見た目上で移動可能である。即ち、ドライバのアイポイントEPと、前景中の重畳対象と、重畳コンテンツCTsとの位置関係は、継続的に維持される。
非重畳コンテンツCTnは、前景に重畳表示される表示物のうちで、重畳コンテンツCTsを除いた非AR表示物である。非重畳コンテンツCTnは、重畳コンテンツCTsとは異なり、重畳対象を特定されない。そのため非重畳コンテンツCTnは、ウィンドシールドWS等の車両構成に相対固定されているように表示される。
HCU100は、HMIシステム10において、HUD20及びメータディスプレイ23等の表示を統合的に制御する電子制御装置である。HCU100は、処理部11、RAM12、記憶部13、入出力インターフェース14及びこれらを接続するバス等を備えた制御回路を主体として含むコンピュータである。
処理部11は、RAM12と結合された演算処理のためのハードウェアである。処理部11は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等の演算コアを少なくとも一つ含む構成である。処理部11は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、NPU(Neural network Processing Unit)及び他の専用機能を備えたIPコア等をさらに含む構成であってよい。RAM12は、映像データ生成のためのビデオRAMを含む構成であってよい。処理部11は、RAM12へのアクセスにより、本開示の表示制御方法を実現するための種々の処理を実行する。記憶部13は、不揮発性の記憶媒体を含む構成である。記憶部13には、処理部11によって実行される種々のプログラム(表示制御プログラム等)が格納されている。
HCU100は、記憶部13に記憶された表示制御プログラムを処理部11によって実行することで、各表示デバイスの表示を統合制御する複数の機能部を有する。具体的に、HCU100には、視点位置特定部71、情報取得部72及び表示生成部76等の機能部が構築される。
視点位置特定部71は、運転席に着座するドライバのアイポイントEPに関連した検出情報を、DSM27から取得する。視点位置特定部71は、DSM27より取得する検出情報に基づき、現在のドライバのアイポイントEPの位置を特定する。視点位置特定部71は、特定したアイポイントEP位置の位置を示す3次元の座標(以下、アイポイント座標)を生成し、生成したアイポイント座標を表示生成部76に提供する。
情報取得部72は、車両Aの状態を示す車両情報であって、表示デバイスを用いた情報提示に必要な情報を、通信バス99から取得する。具体的に、情報取得部72は、自車の車速情報、位置情報を含むロケータ情報、地図データ、走行環境の認識結果、走行計画及び制限速度情報を含む運転支援機能(スピードマネージャ)の制御情報等を取得する。制御情報には、速度制御の実施予定が設定されたことを示すスピードマネージャの起動通知が含まれている。
ここで、ロケータ情報及び地図データは、ロケータECU42から情報取得部72に直接的に提供されてもよく、又は運転支援ECU50によって情報取得部72に提供されてもよい。また制限速度情報は、運転支援ECU50より提供されるのではなく、環境認識部61と同様に、地図データ、撮像データに基づく標識認識結果、及び通信情報等に基づき、情報取得部72にて生成されてもよい。
表示生成部76は、HUD20及びメータディスプレイ23等に逐次出力する制御信号及び映像データを生成することで、各表示デバイスによるドライバへの情報提示を制御する。表示生成部76は、情報取得部72にて取得される車両情報に基づき、優先度の高い情報がドライバに提示されるように、各表示デバイスに表示させるコンテンツを選定する。
表示生成部76は、選定したコンテンツの元画像を映像データの各フレームに描画する。表示生成部76は、重畳コンテンツCTsを重畳表示させる場合、各フレームにおける元画像の描画位置及び描画形状を、ドライバ状態及び走行状態に合わせて逐次補正する。具体的に、表示生成部76は、ロケータ情報、地図データ及び走行環境の認識結果に基づき、車両Aの現在の走行環境を仮想空間中に再現する。加えて表示生成部76は、視点位置特定部71にて特定されたアイポイント座標に基づき、仮想のカメラ位置を仮想空間中に設定する。表示生成部76は、仮想のカメラ位置から見て、仮想空間中の重畳対象がHUD20の画角VA内に位置するか否かを判定する。表示生成部76は、重畳対象が画角VA内に位置している場合、重畳対象に適切に重畳されるように、各フレームにおける元画像の描画位置及び描画形状を規定する。
以上のHCU100は、スピードマネージャの動作状態をドライバに提示する。一例として、HCU100は、スピードマネージャの有効及び無効を示すインジケータをメータディスプレイ23に表示させる。加えてHCU100は、走行計画に基づくスピードマネージャの速度制御プランを、HUD20による虚像表示によってドライバに事前通知する。以下、HUD20を用いたスピードマネージャの動作状態提示の詳細を、図4〜図8に基づき、図1〜図3を参照しつつ説明する。
スピードマネージャは、ドライバ又はACC機能が車両Aを通常走行させる通常区間SeNを分断するように、減速区間SeD、減速維持区間SeM及び回復区間SeAを設定する(図4参照)。減速区間SeDは、カーブ区間の始まりを示す始点ノードの手前側に規定され、通常区間SeNと連続している。減速区間SeDでは、車両Aの走行速度を調整速度又は上限速度(例えば60km/h以下)まで減速させる減速制御がスピードマネージャによって実施される。
減速維持区間SeMは、減速区間SeD及び回復区間SeAの間に位置しており、減速区間SeD及び回復区間SeAの両方と連続している。一例として、減速維持区間SeMは、進入側のクロソイド区間と、カーブ曲率が一定とされる円弧区間とを含むように規定される。減速維持区間SeMでは、減速区間SeDにて抑制された走行速度を維持させる減速維持制御がスピードマネージャによって実施される。
回復区間SeAは、カーブ区間の終わりを示す終点ノードの近傍に、例えば退出側のクロソイド区間を含むように規定される。回復区間SeAは、減速維持区間SeMと通常区間SeNとを接続する区間である。回復区間SeAでは、減速制御により低下した走行速度を目標速度まで回復させる加速制御が、スピードマネージャによって実施される。尚、ISA機能によって減速制御が実施された場合、回復区間SeAは、手動運転中のドライバにアクセル操作による加速を促す走行区間とされてよい。
表示生成部76は、スピードマネージャの動作状態提示として、速度抑制インジケータIsc(図5参照)をメータディスプレイ23に表示させる。加えて表示生成部76は、減速コンテンツCTd(図5〜図7参照)及び加速コンテンツCTa(図8参照)を、HUD20によって虚像表示させる。
速度抑制インジケータIscは、スピードマネージャによる車両Aの減速開始及び減速実行中を示す。速度抑制インジケータIscは、減速コンテンツCTdと共に表示を開始され、加速コンテンツCTaの表示が開始されるまで、メータディスプレイ23に表示され続ける。
減速コンテンツCTdは、速度抑制インジケータIscと同様に、スピードマネージャによる車両Aの減速開始及び減速実行中を示す。減速コンテンツCTdは、前方路面の特定位置を重畳対象とする重畳コンテンツCTsであり、自車レーンLnsの路面のうちで減速区間SeDに属する範囲に重畳表示される。減速コンテンツCTdは、複数の右側仮想物VoR及び複数の左側仮想物VoLを含んでいる。
右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLは、自車レーンLnsの路面から立設された平板状のパネルのように表示されるか、又は自車レーンLnsの路面に置かれた角柱状の縁石ブロックのように表示される。右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLは、ドライバの見た目上にて、路面に対し所定の高さを有している。一例として、各仮想物VoR,VoLの基準となる高さ(以下、基準高さ)は、例えば車両Aの乗り越えが困難な縁石等の高さ相当とされる。右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLは、自車の進行方向へ向かうに従って左右の各区画線からレーン中央側に離れるように、左右の各区画線に対して長手方向を傾斜させた姿勢で配置される。
右側仮想物VoRは、自車レーンLnsの右側区画線の内側に重畳される。各右側仮想物VoRは、右側区画線の延伸方向に沿って所定の間隔で並べられる。同様に、左側仮想物VoLは、自車レーンLnsの左側区画線の内側に重畳される。各左側仮想物VoLは、左側区間線の延伸方向に沿って所定の間隔で並べられる。自車レーンLnsの幅方向には、一対の右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLが並んで表示される。見た目上にて横方向に並ぶ一対の右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの高さは、実質的に同一とされる。一対の右側仮想物VoR及び左側仮想物VoL間の間隔は、自車の車幅よりも広くされる。
表示生成部76は、スピードマネージャの制御情報に基づき、減速コンテンツCTdの表示の様態を変更する(図6参照)。具体的に、表示生成部76は、減速区間SeDでの減速量が多くなるほど、減速コンテンツCTdを強調した様態で表示させる。一例として、表示生成部76は、減速区間SeDでの減速量が多くなるほど、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの見た目上の高さを、基準高さ(図5参照)に対して高くする。表示生成部76は、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLを、基準高さに対し、減速量に応じて連続的に高くしてもよく、又は段階的に高く描画してもよい。表示生成部76は、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの高さに上限を設定可能である。各仮想物VoR,VoLの高さの上限は、例えば自車のタイヤの半径又は直径、或いはアイポイントEPの高さ等を基準として、これらを超えない程度に設定される。
表示生成部76は、情報取得部72にて取得される走行環境の認識結果に基づき、減速コンテンツCTdの表示の様態を変更する(図7参照)。具体的に、表示生成部76は、認識結果に基づき、自車にとってのリスクが高い方向を減速コンテンツCTdの様態変化で注意喚起する。一例として、カーブ区間にて車両Aが内側のレーンを走行しているシーンでは(図4参照)、仮に自車レーンLnsから外周側にはみ出した場合、隣接レーンLnaにて自車の走行ラインと他車両Axの走行ラインとの交差リスクが生じ得る。
ここで上述したように、情報取得部72は、自車が走行する自車レーンLnsの位置を把握可能である。加えて情報取得部72は、隣接レーンLnaを走行する他車両Ax等、自車周囲のリスク対象の相対位置を把握可能である。これらの走行環境の認識結果に基づき、表示生成部76は、外周側へのはみ出しのリスクを特定し、減速コンテンツCTdのうちでリスク対象(隣接レーンLna)の方向を示す特定部分を強調させる。具体的に、表示生成部76は、各仮想物VoR,VoLのうちで、隣接レーンLna側(左側)に位置する左側仮想物VoLを特定部分(以下、特定仮想物VoS)として強調表示させる。
表示生成部76は、特定仮想物VoSを強調した様態で表示させる場合、一例として、特定仮想物VoSを長手方向に延伸させる。これにより、特定仮想物VoSは、レーン中央側にいっそう突き出した描画形状となる。その結果、特定仮想物VoS及び右側仮想物VoR間に形成されるスペースは、カーブ区間の内周側にシフトする。尚、特定仮想物VoSを強調表示させた場合でも、特定仮想物VoS及び右側仮想物VoRの間の間隔は、車幅より広く確保される。
ここで、隣接レーンLnaに他車両Axが存在しない場合、特定仮想物VoSの強調表示が省略されてもよい。或いは、カーブ区間にてスピードマネージャが動作する場合、表示生成部76は、カーブ外周側又は隣接レーンLna側に強調した特定仮想物VoSを実質常に表示させてもよい。
表示生成部76は、スピードマネージャによる減速制御がドライバのオーバーライド等によって解除された場合、減速コンテンツCTdの様態を変化させる。一例として、ドライバによるブレーキ操作に基づき、スピードマネージャの減速制御が解除されると、表示生成部76は、減速コンテンツCTdの表示輝度を徐々に低く遷移させ、非表示の状態とする。また別の一例として、表示生成部76は、減速制御が解除されると、あたかも仮想物VoR,VoLが路面に埋まっていくかのように、これらの高さ漸減させるアニメーションを表示させ、減速コンテンツCTdを非表示の状態に遷移させる。
加速コンテンツCTaは、スピードマネージャによる減速後、低下した車両Aの走行速度を回復させる加速の開始を示す(図8参照)。加速コンテンツCTaは、走行速度の抑制が終了される場合に表示される重畳コンテンツCTsとなる。加速コンテンツCTaは、自車レーンLnsの路面のうちで回復区間SeAに属する範囲に重畳表示される。加速コンテンツCTaは、加速制御の実施予定を示すコンテンツであってもよく、又はドライバの加速操作を促すコンテンツであってもよい。
加速コンテンツCTaは、自車を中心として円弧状に湾曲した弓状画像部VoAを複数含んでいる。複数の弓状画像部VoAは、自車レーンLnsの延伸方向に沿って所定の間隔で並んでいる。各弓状画像部VoAの表示サイズは、自車から遠い位置に重畳されるものほど、言い替えれば、画角VAの上側に表示されるものほど、小さくされる。表示生成部76は、自車に近い弓状画像部VoAから順に、繰り返し表示させる。こうした表示制御により、加速コンテンツCTaは、自車レーンLnsに沿って車両Aの進行方向に伝播する波紋状のアニメーション(以下、波紋アニメーション)として表示される。
次に、ここまで説明したスピードマネージャの動作状態提示を実現するためにHCU100にて実施される表示制御処理の詳細を、図9に示すフローチャートに基づき、図3〜図8等を参照しつつ、以下説明する。図9に示す表示制御処理は、情報取得部72によるスピードマネージャの起動通知の取得に基づき、HCU100によって開始される。
S101では、走行計画及び地図データ等を含むスピードマネージャの制御情報を取得し、S102に進む。S101では、今回の速度制御の対象となるカーブ等の形状と、減速区間SeD、減速維持区間SeM及び回復区間SeAの各範囲とを把握する。
S102では、S101にて取得した制御情報に基づき、今回の速度制御における減速区間SeDでの減速量を把握し、S103に進む。S102では、制御情報に含まれる減速量を取得してもよく、又は、制御情報に含まれる調整車速又は上限車速と現在の車速情報との差分から、減速量を演算してもよい。
S103では、環境認識部61にて生成された走行環境の認識結果等を参照し、自車レーンLnsの位置及び他車両Axの有無等、自車周囲のリスク状態を把握し、S104に進む。ドライバに注意喚起するようなリスク対象を特定した場合、S103では、当該リスク対象の方向も把握する。
S104では、S102にて把握した減速量と、S103にて把握したリスク対象の情報とに基づき、減速コンテンツCTdの様態を設定し、S105に進む。具体的に、S104では、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの各描画高さを減速量に応じて設定する。加えてS104では、リスク対象の有無及び相対位置に応じて、各仮想物VoR,VoLの一方を特定仮想物VoSとするか否かを決定する。
S105では、減速区間SeDの入口側の境界BL1が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、減速区間SeDが画角VA内に入るのを待機する。S105にて、減速区間SeDが画角VA内に入ったと判定すると、S106に進む。
S106では、減速コンテンツCTdを表示させ、S107に進む。具体的に、S106では、一対の右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの描画を開始する。各仮想物VoR,VoLは、部分的に画角VAから見切れた状態で表示を開始されてもよく、又は、画角VA内に全体を表示可能となったタイミングで表示を開始されてもよい。尚、減速コンテンツCTdの表示中にリスク対象が新規に発生した場合、又は把握していたリスク対象が消失した場合、S106にて、特定仮想物VoSと通常の仮想物VoR,VoLとを切り替える。
S107では、減速区間SeDの出口側の境界BL2が画角VA外に移動したか否かの判定により、減速区間SeDが画角VA外となるのを待機する。S107にて、減速区間SeDが画角VA内であると判定した場合、S106に戻り、各仮想物VoR,VoLの追加描画を継続する。一方、S107にて、減速区間SeDが画角VA外に出たと判定すると、S108に進む。
S108では、減速コンテンツCTdの表示を終了させ、S109に進む。具体的に、S108では、各仮想物VoR,VoLの追加描画を中止する。以上により、車両Aの走行に伴って最後の各仮想物VoR,VoLの全体が画角VAから外れる。その結果、減速コンテンツCTdの表示は終了される。
S109では、回復区間SeAの入口側の境界BL3が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、回復区間SeAが画角VA内に入るのを待機する。S109にて、回復区間SeAが画角VA内に入ったと判定すると、S110に進む。S110では、加速コンテンツCTaを表示させ、S111に進む。具体的に、S110では、波紋アニメーションの繰り返し表示を開始させる。
S111では、回復区間SeAの出口側の境界BL4が画角VA外に移動したか否かの判定により、回復区間SeAが画角VA外となるのを待機する。S111にて、回復区間SeAが画角VA内であると判定した場合、S110に戻り、波紋アニメーションの表示を継続させる。一方、S111にて、回復区間SeAが画角VA外に出たと判定すると、S112に進む。S112では、波紋アニメーションの繰り返し表示を終了させ、今回の表示制御処理を終了させる。
ここまで説明した第一実施形態では、スピードマネージャの速度制御による車両Aの減速開始を示す減速コンテンツCTdだけでなく、減速後に走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツCTaが表示される。故に、スピードマネージャがどこまで走行速度の抑制状態を維持させるのか、言い替えれば、どこから走行速度の回復が許容又は開始されるのかが、ドライバに報知され得る。その結果、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
加えて第一実施形態では、減速コンテンツCTdの表示は、ドライバのブレーキ操作に基づき終了される。スピードマネージャの速度制御は、ブレーキ操作等によって少なくとも中断される。故に、ブレーキ操作に基づく減速コンテンツCTdの態様変更は、スピードマネージャにおける減速制御の解除をドライバに分かり易く通知し得る。
また第一実施形態では、減速制御における減速量が多くなるほど、減速コンテンツCTdの態様が強調される。こうした様態変更により、減速コンテンツCTdは、予定された減速量の多寡を、ドライバに予め通知し得る。以上により、スピードマネージャの動作情報の提示は、いっそう分かり易くなる。
さらに第一実施形態では、自車周囲の走行環境の認識結果に基づき、減速コンテンツCTdの特定仮想物VoSが強調され、リスクの高い方向が示される。こうした減速コンテンツCTdの様態変更によれば、車両Aのシステム側が自車周囲の走行環境を正しく認識していることを、減速コンテンツCTdは、ドライバに示し得る。その結果、速度制御に対するドライバの納得感が得られ易くなる。
尚、第一実施形態では、スピードマネージャが「速度制御機能」に相当し、特定仮想物VoSが「特定部分」に相当し、HCU100が「表示制御装置」に相当する。
(第二実施形態)
図10〜図15に示す本開示の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、カーブ手前の通常区間SeN、減速区間SeD、減速維持区間SeM及び回復区間SeAのそれぞれにおいて、減速予告コンテンツCTo、減速コンテンツCTd、減速継続コンテンツCTc及び加速コンテンツCTaが順次表示される。
減速予告コンテンツCTo(図11参照)は、スピードマネージャによる車両Aの減速開始を、減速コンテンツCTdよりも早いタイミングで予告する。減速予告コンテンツCToは、自車の前方路面の特定位置を重畳対象とする重畳コンテンツCTsである。減速予告コンテンツCToは、自車レーンLnsの路面のうちで、減速区間SeDの手前の通常区間SeNに属する範囲に重畳表示される。減速予告コンテンツCToは、路面に描かれた道路ペイントのように表示され、自車の走行に伴って路面と共に自車側(下側)に移動する。
減速予告コンテンツCToは、制御速度表示Pts及び減速マークPdmを含んでいる。制御速度表示Ptsは、スピードマネージャに設定された減速後の目標速度、言い替えれば、ACC機能の調整速度又はISA機能の上限速度を示す画像部である。制御速度表示Ptsの示す数字の単位系は、「キロメートル/時」及び「マイル/時」のうちで、例えばユーザ設定等に基づき、切り替え可能である。減速マークPdmは、制御速度表示Ptsの自車側、言い替えれば、制御速度表示Ptsの下側に表示される。減速マークPdmは、自車レーンLnsの幅方向に沿って延伸する複数(3つ)の帯状画像部を含んでいる。各帯状画像部は、互いに間隔を開けて自車レーンLnsの延伸方向に沿って並んでいる。減速マークPdmは、下側へ向けて中央を突き出させた各帯状画像部の屈曲形状により、減速の発生を示唆する。
減速コンテンツCTd(図12参照)は、第一実施形態と同様に減速区間SeDの路面に重畳される重畳コンテンツCTsであり、スピードマネージャによる減速の開始位置と減速が実行される範囲とを示す。減速コンテンツCTdは、複数の右側仮想物VoR及び複数の左側仮想物VoLを含んでいる。第二実施形態において、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLは、自車レーンLnsの左右の区画線を跨ぐように、前方の路面に重畳表示される。
具体的に、右側仮想物VoRは、自車右側の路側帯から自車レーンLnsの中央へ向けて、右側区画線と交差するように延伸している。同様に、左側仮想物VoLは、自車左側の隣接レーンLnaから自車レーンLnsの中央へ向けて、左側区画線と交差するように延伸している。第二実施形態でも、左右に並ぶ一対の右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの間の間隔は、見た目上にて自車の車幅よりも広く確保されている。
減速継続コンテンツCTc(図13参照)は、スピードマネージャによる減速後に、走行速度の抑制が継続されていることを示す非重畳コンテンツCTnである。減速継続コンテンツCTcは、車両Aが減速維持区間SeMを走行している期間において、継続的に表示され続ける。減速継続コンテンツCTcは、画角VA内の特定位置に表示されることで、減速維持区間SeMの路面と重なるように視認される。減速継続コンテンツCTcは、減速コンテンツCTdとは異なり、路面と共に画角VA内を移動しない。
減速継続コンテンツCTcは、車両Aの進行方向を指し示す矢印画像部を含んでいる。矢印画像部の本体部分は、左右に蛇行した湾曲帯状に描画されている。減速継続コンテンツCTcは、メータディスプレイ23に表示される速度抑制インジケータIsc(図5参照)と実質同一又は類似の意匠とされる。
尚、第二実施形態においても、メータディスプレイ23による速度抑制インジケータIscの表示が実施される。速度抑制インジケータIscの表示開始タイミング及び表示終了タイミングは、適宜変更されてよい。具体的に、速度抑制インジケータIscは、減速予告コンテンツCTo、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcのいずれか一つと実質同時に表示を開始されてもよい。また速度抑制インジケータIscは、減速予告コンテンツCToの表示開始後、減速コンテンツCTdの表示開始前に表示を開始されてもよく、又は減速コンテンツCTdの表示開始後、減速継続コンテンツCTcの表示開始前に表示を開始されてもよい。さらに、速度抑制インジケータIscは、減速コンテンツCTdの表示終了と実質同時又は表示終了後に表示を終了されてもよく、或いは減速継続コンテンツCTcの表示終了と実質同時又は表示終了後に表示を終了されてもよい。
加速コンテンツCTa(図14参照)は、第一実施形態と同様に、スピードマネージャによる減速後に、低下した車両Aの走行速度を回復させる加速の開始を示す。加速コンテンツCTaは、回復区間SeAの路面の特定位置を重畳対象とする重畳コンテンツCTsであり、路面に描かれた道路ペイントのように表示され、自車の走行に伴って路面と共に自車側(下側)に移動する。
加速コンテンツCTaは、減速予告コンテンツCToに関連する様態とされ、具体的には、制御速度表示Pts及び加速マークPamを含んでいる。制御速度表示Ptsは、スピードマネージャの減速制御によって調整された加速開始時の走行速度を示している。加速マークPamは、制御速度表示Ptsの進行方向(上側)に表示される。加速マークPamは、減速マークPdmを上下に反転させた描画形状とされる。加速マークPamは、上側へ向けて中央を突き出させた各帯状画像部の屈曲形状により、加速制御の開始又はアクセル操作が必要なことをドライバに示唆する。
以上の各コンテンツを用いた動作状態提示を実現する第二実施形態の表示制御処理の詳細を、図15に示すフローチャートに基づき、図10を参照しつつ、以下説明する。
S201では、スピードマネージャの制御情報を取得し、S202に進む。S202では、最新のロケータ情報に基づき、減速区間SeDまで所定距離の位置(以下、所定位置)に自車が到達したか否かを判定する。所定距離は、減速区間SeDの入口側の境界BL1が画角VA内に入る直前の距離(例えば、150〜200m程度)に設定される。S202にて、減速区間SeDの手前の所定位置に自車が到達したと判定した場合、S203に進む。
S203では、減速予告コンテンツCToの表示を開始させ、S204に進む。S203にて表示を開始された減速予告コンテンツCToは、車両Aの走行に伴って画角VAの下側にフレームアウトし、表示を終了される。
S204では、減速区間SeDの入口側の境界BL1が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、減速区間SeDが画角VA内に入るのを待機する。S204にて、減速区間SeDが画角VA内に入ったと判定すると、S205に進む。S205では、減速コンテンツCTdを表示させ、S206に進む。
S206では、減速区間SeD及び減速維持区間SeM間の境界BL2が画角VA外に移動したか否かの判定により、減速区間SeDが画角VA外となるのを待機する。S206にて、減速区間SeDが画角VA内であると判定すると、S205に戻り、各仮想物VoR,VoLの追加描画を継続する。一方、S206にて、減速区間SeDが画角VA外に出たと判定すると、S207に進む。尚、206では、減速区間SeDが画角VA外に出たか否かの判定に替えて、減速維持区間SeMが画角VA内に入ったか否かを判定してもよい。
S207では、減速継続コンテンツCTcの表示を開始させ、S208に進む。S208では、減速維持区間SeM及び回復区間SeAの間の境界BL3が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、回復区間SeAが画角VA内に入るのを待機する。S208にて、回復区間SeAが画角VA外であると判定すると、S207に戻り、減速継続コンテンツCTcの表示を継続させる。一方、S207にて、回復区間SeAが画角VA内に入ったと判定すると、S209に進む。
S209では、減速継続コンテンツCTcの表示を終了させ、S210に進む。S210では、加速コンテンツCTaの表示を開始させて、S211に進む。S211では、回復区間SeAの出口側の境界BL4が画角VA外に移動したか否かの判定により、回復区間SeAが画角VA外となるのを待機する。S211にて、回復区間SeAが画角VA内であると判定した場合、S210に戻り、加速コンテンツCTaの表示を継続させる。一方、S211にて、回復区間SeAが画角VA外に出たと判定すると、S212に進む。S212では、加速コンテンツCTaの表示を終了させ、今回の表示制御処理を終了させる。尚、回復区間SeAが画角VA外となる以前に、加速コンテンツCTaの画角VA外へのフレームアウトにより、加速コンテンツCTaの表示が終了されてもよい。
ここまで説明した第二実施形態では、スピードマネージャの速度制御による車両Aの減速開始を示す減速コンテンツCTdだけでなく、減速後に走行速度の抑制が継続されていること示す減速継続コンテンツCTcが表示される。こうした第二実施形態では、減速継続コンテンツCTcの表示終了により、スピードマネージャがどこまで走行速度の抑制状態を維持させるのかが、ドライバに報知され得る。その結果、第一実施形態と同様に、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
加えて第二実施形態では、スピードマネージャによる走行速度の抑制が終了される場合に、走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツCTaが、減速継続コンテンツCTcに替えて表示される。以上のように、減速継続コンテンツCTc及び加速コンテンツCTaの両方を順に表示させることで、ドライバは、速度の抑制制御が解除されるタイミングをいっそう把握し易くなる。
(第三実施形態)
図16及び図17に示す本開示の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。第三実施形態によるスピードマネージャの動作状態提示では、減速予告コンテンツCTo及び加速コンテンツCTaの表示が省略され、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcが表示される。減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcは共に、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLを含む重畳コンテンツCTsである。表示生成部76(図3参照)は、各仮想物VoR,VoLという共通の描画物を含ませることで、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcを連続する様態で表示させる。
減速コンテンツCTdに含まれる右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLは、第一実施形態と同様に、左右の区画線の内側となる自車レーンLnsの路面に重畳表示される。即ち、各仮想物VoR,VoLは、自車レーンLnsからはみ出ないように表示される。各仮想物VoR,VoLの描画形状及び配置姿勢は、減速区間SeDの入口側の境界BL1から出口側の境界BL2へ向かうに従い、徐々に変化する。
具体的に、路面に沿った長手方向における各仮想物VoR,VoLの長さは、入口側の境界BL1から出口側の境界BL2へ向かうに従って漸減する。加えて、各仮想物VoR,VoLの配置姿勢は、左右の区画線に対し長手方向を自車レーンLnsの中央側に傾斜させた姿勢から、自車レーンLnsの幅方向に長手方向を沿わせた姿勢へと、徐々に遷移する。
一方、減速継続コンテンツCTcに含まれる右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLの描画形状及び配置姿勢は、実質的に変化しない。減速維持区間SeMに属する自車レーンLnsの路面には、実質同一の描画形状及び配置姿勢の各仮想物VoR,VoLが、左右の区画線の内側に等間隔で重畳表示される。減速維持区間SeMに配置される各仮想物VoR,VoLの間隔は、減速区間SeDに配置される各仮想物VoR,VoLの間隔よりも広く設定されている。減速継続コンテンツCTcの各仮想物VoR,VoLは、減速コンテンツCTdの最後の仮想物VoR,VoLと実質同一又は概ね同一の描画形状及び配置姿勢とされる。その結果、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcは、ドライバの見た目上において連続性を有する。
以上のように、右側仮想物VoR及び左側仮想物VoLを繰り返し表示させる第三実施形態の表示制御処理の詳細を、図17に示すフローチャートに基づき、図16を参照しつつ、以下説明する。
S301では、スピードマネージャの制御情報を取得し、S302に進む。S302では、減速区間SeDの入口側の境界BL1が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、減速区間SeDが画角VA内に入るのを待機する。S302にて、減速区間SeDが画角VA内に入ったと判定すると、S303に進む。S303では、減速コンテンツCTdとしての各仮想物VoR,VoLの表示を開始させ、S304に進む。
S304では、減速区間SeDの出口側の境界BL2が画角VA内に位置するか否かの判定に基づき、減速維持区間SeMが画角VA内に入るのを待機する。S304にて、減速維持区間SeMが画角VA外であると判定すると、S303に戻る。S303では、描画形状及び配置姿勢を変化させつつ、各仮想物VoR,VoLの追加描画を継続する。一方、S304にて、減速維持区間SeMが画角VA内に入ったと判定すると、S305に進む。S305では、減速継続コンテンツCTcとしての各仮想物VoR,VoLの表示を開始させ、S306に進む。
S306では、回復区間SeAの入口側の境界BL3が画角VA内に移動したか否かの判定により、回復区間SeAが画角VA内に入るのを待機する。S306にて、回復区間SeAが画角VA外であると判定すると、S305に戻り、各仮想物VoR,VoLの追加描画を継続する。一方、S306にて、回復区間SeAが画角VA内に入ったと判定すると、S307に進む。
S307では、各仮想物VoR,VoLの追加描画を中止する。その結果、各仮想物VoR,VoLの画角VA外へのフレームアウトにより、減速継続コンテンツCTcの表示は終了される。
ここまで説明した第三実施形態でも、第二実施形態と同様の効果を奏し、減速継続コンテンツCTcの表示終了により、スピードマネージャがどこまで走行速度の抑制状態を維持させるのかが、ドライバに報知され得る。したがって、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
加えて第三実施形態では、減速コンテンツCTdと連続する様態の減速継続コンテンツCTcが表示される。故に、減速区間SeDから減速維持区間SeMへと遷移する際の制御状態の変化が強調され難い。一方で、スピードマネージャによる速度制御が有効か否かという最小限の情報は、ドライバに通知され得る。以上のような情報提示の簡素化によれば、動作状態提示の煩わしさが低減されるため、ドライバに利便性は、いっそう向上し得る。
(第四実施形態)
図18〜図20に示す本開示の第四実施形態は、第三実施形態の変形例である。第四実施形態によるHUD20の画角VA内には、イベント表示域DA1及びステータス表示域DA2が設定されている(図19参照)。イベント表示域DA1には、特定のイベント発生時に一定期間に限って、重畳コンテンツCTs又は非重畳コンテンツCTnが表示される。ステータス表示域DA2には、車両Aが走行可能な状態にある期間において、車両Aの状態情報を通知する非重畳コンテンツCTnが実質常に表示される。一例として、ステータス表示域DA2には、車両Aの走行速度を示すスピードメータCTv(図19参照)が表示される。
第四実施形態によるスピードマネージャの動作状態提示は、第三実施形態とは異なる意匠の減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcによって実施される。減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcは、イベント表示域DA1に表示される。以下、制限速度(制限速度)が変化する走行シーンでの動作状態提示の詳細を、スピードマネージャによる速度制御の詳細と共に説明する。
スピードマネージャは、制限速度が低く規定された走行区間を減速維持区間SeMとする。具体的に、スピードマネージャは、制限速度が下がることを通知する速度制限標識TSdと、制限速度が上がることを通知する速度制限標識TSaとの間に、減速維持区間SeMを設定する。即ち、減速維持区間SeMの入口側の境界BL2は、速度制限標識TSdの設置された位置を基準に設定される。一方、減速維持区間SeMの出口側の境界BL3は、速度制限標識TSaの設置された位置を基準に設定される。尚、車両Aは、減速維持区間SeMの制限速度よりも高速(例えば、ACC機能の目標速度80km/h等)で、減速維持区間SeMに接近している。
さらに、スピードマネージャは、減速維持区間SeMの手前側に減速区間SeDを規定する。スピードマネージャは、現在の走行速度と速度制限標識TSdの示す制限速度との差分(減速量)が多くなるほど、減速区間SeDを長くする。同様に、スピードマネージャは、減速維持区間SeMの奥側に回復区間SeAを規定する。ACC機能が作動中の場合、各速度制限標識TSd,TSaの示す制限速度の差分(回復量)が多くなるほど、回復区間SeAは、長くされる。尚、手動運転中であれば、回復区間SeAの長さは、回復量に関わらず実質一定であってよい。
減速コンテンツCTd(図19参照)は、自車レーンLnsの路面のうちで、減速区間SeDに属する範囲に重畳表示される。減速コンテンツCTdは、左右の区画線から自車レーンLnsの中央へ向けて延伸する複数の帯状画像部VpR,VpLを含んでいる。各帯状画像部VpR,VpLは、自車レーンLnsの路面の特定位置に重畳され、車両Aの走行に伴って路面と共に自車側に移動する。
各帯状画像部VpR,VpLは、左右の区画線から遠ざかるに従って、自車レーンLnsの奥側に傾斜する姿勢で延伸している。各帯状画像部VpR,VpLは、路面に対して実質的に高さの無い描画形状で表示されてもよく、又は帯幅よりも小さい高さの側面部を有することで、路面から僅かに盛り上がった帯状に描画されてもよい。減速コンテンツCTdは、複数の帯状画像部VpR,VpLにより、左右の区画線の近傍に仮想のゼブラゾーンを形成する。
表示生成部76(図3参照)は、減速区間SeDが画角VA内に入るタイミングで減速コンテンツCTdとしての帯状画像部VpR,VpLを表示させる(図17 S303)。表示生成部76は、減速維持区間SeMが画角VA内に入ると(図17 S304:YES)、帯状画像部VpR,VpLの追加描画を中止する。減速コンテンツCTdの表示は、各帯状画像部VpR,VpLの画角VA外へのフレームアウトによって終了となる。
減速継続コンテンツCTc(図20参照)は、第二実施形態と同様に、イベント表示域DA1の特定位置に表示される非重畳コンテンツCTnである。減速継続コンテンツCTcは、車両Aが減速維持区間SeMを走行している期間にて、自車レーンLnsの路面に重畳されているように表示され続ける。減速継続コンテンツCTcは、速度制限標識TSdを模った意匠とされる。減速継続コンテンツCTcは、スピードマネージャに設定された減速後の目標速度を示す制御速度表示Ptsを含んでいる。
表示生成部76は、減速維持区間SeMが画角VA内に入ると(図17 S304:YES)、帯状画像部VpR,VpLのフレームアウトに合わせて、減速継続コンテンツCTcの表示を開始させる(図17 S305)。そして表示生成部76は、回復区間SeAが画角VA内に入ると(図17 S306:YES)、減速継続コンテンツCTcの表示を終了させる(図17 S307)。
ここまで説明した第四実施形態でも、走行速度の抑制状態がどこまで維持されるのかが、減速継続コンテンツCTcの表示終了によってドライバに報知され得る。その結果、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
(第五実施形態)
図21〜図23に示す本開示の第五実施形態は、第四実施形態の変形例である。第五実施形態では、第一実施形態と同様に、減速コンテンツCTd(図22参照)及び加速コンテンツCTa(図23参照)がスピードマネージャの動作状態提示に用いられる。減速コンテンツCTd及び加速コンテンツCTaは、イベント表示域DA1及びステータス表示域DA2のそれぞれに表示される。以下、第五実施形態の減速コンテンツCTd及び加速コンテンツCTaの詳細を、第四実施形態にて説明した走行シーンを例に説明する。
表示生成部76(図3参照)は、イベント表示域DA1及びステータス表示域DA2のそれぞれに、減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdを減速コンテンツCTdとして表示させる。減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdは、互いに関連する様態で表示される。減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdは、減速区間SeDが画角VA内に入るタイミングで表示を開始され、減速区間SeDが画角VA外に出るまで表示を継続される(図9 S105〜S108)。
ここで、関連する様態とは、類似する共通の画像要素を含んでいることを示す。共通の画像要素は、ドライバが共通性を認識できる程度に類似していればよい。例えば、共通の画像要素は、全体の縦横比、線幅、見る角度及び表示色等が僅かに異なっていてもよい。さらに、減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdにそれぞれ含まれる画像要素の数は、異なっていてもよい。
減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdには、共通する画像要素として、帯状画像部PbDが複数(3つ)含まれている。帯状画像部PbDは、画角VAの下側へ向けて中央を突き出させた屈曲形状であり、全体として画角VAの水平方向に沿って帯状に延伸している。
減速レーンマークPLdは、減速区間SeDの路面を重畳対象とする重畳コンテンツCTsである。減速レーンマークPLdに含まれる帯状画像部PbDは、路面の特定位置に重畳され、車両Aの走行に伴って路面と共に自車側に移動する。減速レーンマークPLdは、自車レーンLnsの延伸方向に沿って並ぶ複数の帯状画像部PbDにより、仮想のレーンマークを前方路面に現出させる。減速レーンマークPLdは、奥側から自車側へ向けて帯状画像部PbDが順に表示される波紋アニメーションとして表示されてもよい。
減速インジケータIsdは、ステータス表示域DA2に表示される非重畳コンテンツCTnである。減速インジケータIsdは、ステータス表示域DA2において、スピードメータCTvの下側に表示される。減速インジケータIsdは、スピードメータCTvの下側に並ぶ複数の帯状画像部PbDにより、走行速度を低下させる速度制御が実施されることをドライバに通知する。
表示生成部76は、イベント表示域DA1及びステータス表示域DA2のそれぞれに、加速レーンマークPLa及び加速インジケータIsaを加速コンテンツCTaとして表示させる。加速レーンマークPLa及び加速インジケータIsaも、減速レーンマークPLd及び減速インジケータIsdと同様に、互いに関連する様態で表示される。加速レーンマークPLa及び加速インジケータIsaは、回復区間SeAが画角VA内に入るタイミングで表示を開始され、回復区間SeAが画角VA外に出るまで表示を継続される(図9 S109〜S112)。
加速レーンマークPLa及び加速インジケータIsaには、共通する画像要素として、帯状画像部PbAが複数(3つ)含まれている。帯状画像部PbAは、画角VAの上側へ向けて中央を突き出させた屈曲形状であり、全体として画角VAの水平方向に沿って帯状に延伸している。即ち、帯状画像部PbAは、減速コンテンツCTdの帯状画像部PbDを画角VAの上下に反転させた描画形状である。
加速レーンマークPLaは、回復区間SeAの路面を重畳対象とする重畳コンテンツCTsである。加速レーンマークPLaに含まれる帯状画像部PbAは、路面の特定位置に重畳され、車両Aの走行に伴って路面と共に自車側に移動する。加速レーンマークPLaは、自車レーンLnsの延伸方向に沿って並ぶ複数の帯状画像部PbAにより、仮想のレーンマークを前方路面に現出させる。加速レーンマークPLaは、減速インジケータIsdとは反対に、自車側から奥側へ向けて帯状画像部PbAが順に表示される波紋アニメーションとして表示されてもよい。
加速インジケータIsaは、ステータス表示域DA2に表示される非重畳コンテンツCTnである。加速インジケータIsaは、ステータス表示域DA2において、スピードメータCTvの上側に表示される。加速インジケータIsaは、スピードメータCTvの上側に並ぶ複数の帯状画像部PbAにより、加速制御が実施されること又はアクセル操作が要求されていることをドライバに通知する。
ここまで説明した第五実施形態でも、加速コンテンツCTaの表示により、走行速度の回復が許容又は開始される地点が、ドライバに報知され得る。その結果、ドライバの利便性を高めることが可能になる。
加えて第五実施形態では、重畳コンテンツCTsである減速レーンマークPLdと、非重畳コンテンツCTnである減速インジケータIsdとが、互いに関連する様態で減速コンテンツCTdとして表示される。同様に、重畳コンテンツCTsである加速レーンマークPLaと、非重畳コンテンツCTnである加速インジケータIsaとが、互いに関連する様態で加速コンテンツCTaとして表示される。その結果、重畳コンテンツCTs及び非重畳コンテンツCTnの組み合わせにより、スピードマネージャの動作状態が、ドライバにいっそう分かり易く提示される。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
図24に示す上記第三実施形態の変形例1でも、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcは、仮想物VoR,VoLという共通の描画物を含み、連続する様態の重畳コンテンツCTsとして表示される。変形例1では、減速コンテンツCTdに含まれる各仮想物VoR,VoLの長さ及び描画姿勢は、実質一定とされる。一方で、ドライバから見た奥行き方向における各仮想物VoR,VoLの厚さは、減速区間SeDの入口側の境界BL1から出口側の境界BL2へ向かうに従い、徐々に薄く変化する。出口側の境界BL2に最も近い最後の仮想物VoR,VoLの厚さは、減速継続コンテンツCTcに含まれる各仮想物VoR,VoLと同程度又は僅かに厚い程度とされる。
ここまで説明した変形例1でも、共通する仮想物VoR,VoLを含むことで、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcに連続性が付与される。加えて変形例1では、減速コンテンツCTd及び減速継続コンテンツCTcの間で、仮想物VoR,VoLの様態が僅かに異なっている。故に、変形例1の動作状態提示は、ドライバに煩わしさを感じさせないようにしつつ、スピードマネージャの制御状態の遷移をドライバに知覚させることも可能になる。
上記第五実施形態の変形例2では、減速レーンマークPLd及び加速レーンマークPLaの表示が省略される。即ち、減速区間SeDでは、減速コンテンツCTdとしての減速インジケータIsdが表示される。そして、回復区間SeAでは、加速コンテンツCTaとしての加速インジケータIsaが表示される。以上のように、スピードマネージャによる動作状態提示は、重畳コンテンツCTsを用いることなく、非重畳コンテンツCTnのみによって実施されてもよい。
上記第五実施形態の変形例3では、減速コンテンツCTdとして、第二実施形態の減速予告コンテンツCTo(図11参照)と実質同一意匠の重畳コンテンツCTsが表示される。また変形例3では、第二実施形態と実質同一の加速コンテンツCTaが、回復区間SeAの路面に重畳表示される。以上のように、変形例3の減速コンテンツCTd及び加速コンテンツCTaも、共通の帯状画像部を含むことで、減速インジケータIsd及び加速インジケータIsaと関連する様態となる。
尚、減速コンテンツCTd又は加速コンテンツCTaとして、共通の画像要素を含まない重畳コンテンツCTs及び非重畳コンテンツCTnが同期表示されてもよい。
上記実施形態では、ドライバによるオーバーライド操作に基づき、減速コンテンツCTd等の表示が終了されていた。しかし、上記実施形態の変形例4では、例えばドライバ操作の完了後に速度制御が自動復帰する場合、コンテンツの表示が継続される。表示生成部は、スピードマネージャの一時的な制御中断が分かるように、コンテンツの様態を部分的に変更しつつ、表示を継続させる。尚、ブレーキ操作等に基づくコンテンツの様態変更は、実施されてなくてもよい。
上記第一実施形態の変形例5では、スピードマネージャによる減速量が多くなるほど、減速コンテンツCTdの表示輝度が高く設定される。また、上記第一実施形態の変形例6では、スピードマネージャによる減速量が閾値を超えると、減速コンテンツCTdの表示色が例えばアンバー又は赤色等に変更される。以上の変形例5及び変形例6のように、減速コンテンツCTdを強調する具体的な様態変更は、適宜変更されてよい。同様に、リスクの高い方向を示す特定仮想物VoS(特定部分)を強調する具体的な様態変更も、適宜変更されてよい。
上記実施形態では、各走行区間が画角VA内に入るか否かの判定に基づき、各コンテンツの表示開始及び表示終了が制御されていた。対して、変形例7の表示生成部は、各境界BL1〜BL4までの距離、又は各境界BL1〜BL4に到達するまでの残り時間に基づき、コンテンツの表示開始及び表示終了を制御する。表示生成部は、車両Aの走行速度及びユーザ設定等に応じて、表示制御に関連する距離又は時間を適宜変更できる。
上記実施形態のスピードマネージャは、ACC機能及びISA機能の両方を含んでいた。しかし、車両Aに搭載される速度制御機能は、ACC機能だけであってもよく、又はISA機能だけであってもよい。さらに、ACC機能及びISA機能とは異なる運転支援機能又は自動運転機能が、スピードマネージャとして動作可能であってもよい。
上記実施形態にて動作情報提示を例示した走行シーンは、一例である。HCU100は、上記のものとは異なる走行シーンにて、非重畳コンテンツCTn及び重畳コンテンツCTsの少なくとも一方を用いた動作情報提示を実施可能であってよい。さらに、動作情報提示に用いられるコンテンツの様態、具体的には、描画形状、表示色、表示輝度及び表示位置等も適宜変更されてよい。
上記実施形態のHCUは、ドライバから見て重畳対象に重畳コンテンツがずれなく重畳されるように、DSMにて検出されるアイポイントの位置情報を用いて、重畳コンテンツとして結像される虚像光の投影形状及び投影位置を逐次制御していた。しかし、上記実施形態の変形例8では、DSMの検出情報を用いることなく、予め設定された基準アイポイント中心の設定情報を用いて、重畳コンテンツとして結像される虚像光の投影形状及び投影位置が制御される。
HUDの構成は、適宜変更されてよい。一例として、変形例9のHUDのプロジェクタ21には、LCDパネル及びバックライトに替えて、EL(Electro Luminescence)パネルが設けられている。さらに、ELパネルに替えて、プラズマディスプレイパネル、ブラウン管及びLED等の表示器を用いたプロジェクタがHUDには採用可能である。
変形例10のHUDには、LCD及びバックライトに替えて、レーザモジュール(以下LSM)及びスクリーンが設けられている。LSMは、例えばレーザ光源及びMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スキャナ等を含む構成である。スクリーンは、例えばマイクロミラーアレイ又はマイクロレンズアレイである。変形例11のHUDでは、LSMから照射されるレーザ光の走査により、スクリーンに表示像が描画される。HUDは、スクリーンに描画された表示像を、拡大光学素子によってウィンドシールドに投影し、虚像を空中表示させる。変形例12のHUDには、虚像を空中表示させる光学系の一つに、ホログラフィック光学素子が採用されている。また、ウィンドシールドとは異なるコンバイナ等の光学部材が、虚像光の投影対象とされてよい。
上記実施形態の変形例13では、HCUとHUDとが一体的に構成されている。即ち、変形例13のHUDの制御回路には、HCUの処理機能が実装されている。さらに、メータディスプレイを含むコンビネーションメータやディスプレイオーディオ等の表示デバイスの制御回路に、HCUの処理機能が実装されていてもよい。これらの形態では、表示デバイス又はその制御回路が「表示制御装置」となる。
上記実施形態にて、HCUによって提供されていた各機能は、ソフトウェア及びそれを実行するハードウェア、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの複合的な組合せによっても提供可能である。さらに、こうした機能がハードウェアとしての電子回路によって提供される場合、各機能は、多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によっても提供可能である。
また、上記の表示制御方法を実現可能なプログラム等を記憶する記憶媒体の形態も、適宜変更されてよい。例えば記憶媒体は、回路基板上に設けられた構成に限定されず、メモリカード等の形態で提供され、スロット部に挿入されて、HCUの制御回路に電気的に接続される構成であってよい。さらに、記憶媒体は、HCUへのプログラムのコピー基となる光学ディスク及びのハードディスクドライブ等であってもよい。
HMIシステムを搭載する車両は、一般的な自家用の乗用車に限定されず、レンタカー用の車両、有人タクシー用の車両、ライドシェア用の車両、貨物車両及びバス等であってもよい。さらに、モビリティサービスに用いられる無人運転専用の車両に、HMIシステム及びHCUが搭載されてもよい。また、HMIシステムを搭載する車両は、右ハンドル車両であってもよく、又は左ハンドル車両であってもよい。各コンテンツの表示形態は、車両のハンドル位置等に応じて適宜最適化される。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
A 車両、CTd 減速コンテンツ、CTc 減速継続コンテンツ、CTa 加速コンテンツ、CTs 重畳コンテンツ、CTn 非重畳コンテンツ、VoS 特定仮想物(特定部分)、11 処理部、20 HUD(ヘッドアップディスプレイ)、72 情報取得部、76 表示生成部、100 HCU(表示制御装置)

Claims (10)

  1. 走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御装置であって、
    前記速度制御機能による前記走行速度の制御情報を取得する情報取得部(72)と、
    前記速度制御機能による前記車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)、及び減速後に前記走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツ(CTa)、を表示させる表示生成部(76)と、
    を備える表示制御装置。
  2. 走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御装置であって、
    前記速度制御機能による前記走行速度の制御情報を取得する情報取得部(72)と、
    前記速度制御機能による前記車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)、及び減速後に前記走行速度の抑制が継続されていることを示す減速継続コンテンツ(CTc)、を表示させる表示生成部(76)と、
    を備える表示制御装置。
  3. 前記表示生成部は、前記速度制御機能による前記走行速度の抑制が終了される場合に、前記走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツ(CTa)、を表示させる請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示生成部は、前記減速コンテンツと連続する様態の前記減速継続コンテンツを表示させる請求項2又は3に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示生成部は、
    前景中の重畳対象に重畳される重畳コンテンツ(CTs)、及び前記重畳対象を特定されない非重畳コンテンツ(CTn)を前記減速コンテンツとして表示させ、
    前記重畳コンテンツ及び前記非重畳コンテンツを、互いに関連する様態で表示させる請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示生成部は、前記車両のドライバによるブレーキ操作に基づき、前記減速コンテンツの様態を変化させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示生成部は、前記制御情報に基づき、前記速度制御機能による減速量が多くなるほど、前記減速コンテンツを強調した様態で表示させる請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  8. 前記情報取得部は、前記車両の周囲における走行環境の認識結果をさらに取得し、
    前記表示生成部は、前記認識結果に基づき、前記減速コンテンツのうちでリスクの高い方向を示す特定部分(VoS)を強調した様態で表示させる請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示制御装置。
  9. 走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御プログラムであって、
    少なくとも一つの処理部(11)に、
    前記速度制御機能による前記走行速度の制御情報を取得し(S101,S201)、
    前記速度制御機能による前記車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)を表示させ(S106,S205)、
    減速後に前記走行速度を回復させる加速の開始を示す加速コンテンツ(CTa)を表示させる(S110,S210)、
    ことを含む処理を実行させる表示制御プログラム。
  10. 走行速度を制御する速度制御機能を備える車両(A)において用いられ、ヘッドアップディスプレイ(20)による表示を制御する表示制御プログラムであって、
    少なくとも一つの処理部(11)に、
    前記速度制御機能による前記走行速度の制御情報を取得し(S201,S301)、
    前記速度制御機能による前記車両の減速開始を示す減速コンテンツ(CTd)を表示させ(S205,S303)、
    減速後に前記走行速度の抑制が継続されていることを示す減速継続コンテンツ(CTc)を表示させる(S207,S305)、
    ことを含む処理を実行させる表示制御プログラム。
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