JP2021115327A - 着用物品 - Google Patents

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浩一 沖坂
Kouichi Okisaka
浩一 沖坂
宏子 川口
Hiroko Kawaguchi
宏子 川口
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Abstract

【課題】履いた状態のまま外出しても見栄えの良い着用物品を提供すること。【解決手段】本発明の着用物品1においては、外装シート3が、胴周り域11において吸収性本体2の前後端域2A,2Bで接合されており、それらの間の領域2Cにおいて吸収性本体2と非接合の状態である。最大伸長状態の着用物品1を平面視して、外装シート3の下端縁3dが吸収性本体2の下端2dと同位置にあるか又は下端2dを越える。外装シート3の弾性化領域5は、2枚のシート31,32と、これら両シート間に配された弾性部材33とを有する。2枚のシート31,32は、幅方向Y及び縦方向Xにおいて間欠的に互いに接合されており、弾性部材33は、それらを接合する接合部34を通らずに縦方向Xに間欠的に配され且つその両端部において固定されており、両シート31,32が複数の弾性部材33に亘って延びる襞35を形成している。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の着用物品に関する。
使い捨ておむつの外装体がスカート型になっているものが知られている。例えば特許文献1には、吸収性本体の両端部を接合する前側帯部材及び後側帯部材を備え、それらの帯部材よりも下側に前側スカート部及び後側スカート部を備えているスカート付き使い捨ておむつが開示されている。
本出願人は、先に、矩形状の腹側シート部材と、矩形状の背側シート部材と、それらの部材に架け渡して固定された吸収性本体とを具備しており、腹側シート部材及び背側シート部材は、それぞれ、左右両側にサイドシール部を有する本体部と、該本体部から股下部側に延出する延出部とを有しているパンツ型吸収性物品を提案した(特許文献2)。
特開2018−201675号公報 特開2012−148067号公報
特許文献1に記載のスカート付き使い捨ておむつは、前側スカート部及び後側スカート部それぞれの下端の位置が、吸収性本体の下端の位置よりも高くなっているので、同文献に記載の使い捨ておむつを着用するとスカート部の下端から吸収性本体が見えてしまう。したがって同文献に記載の使い捨ておむつは、それを履いた状態のまま外出すると、見た目が悪く、外出に向かないものであった。
特許文献2に記載のパンツ型吸収性物品は、下着の代わりに着用されるものであり、アウターの衣料の代わりに着用されることを想定していないものである。
従って本発明の課題は、履いた状態のまま外出しても見栄えの良い着用物品を提供することに関する。
本発明は、ウエスト開口部と、一対のレッグ開口部と、該ウエスト開口部及び該レッグ開口部の間に位置する胴周り域とを有する着用物品であって、
前記着用物品は、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する吸収性本体と、該吸収性本体の外面に配置されて該吸収性本体を覆う外装シートとを備え、
前記外装シートは、前記胴周り域において前記吸収性本体の前記長手方向に沿う前端域及び後端域と接合されているとともに、該前端域及び該後端域間の領域において該吸収性本体と非接合の状態となっており、
前記外装シートは、前記着用物品の前記幅方向に沿って伸縮可能な弾性化領域を前記胴周り域に有し、
前記着用物品を平坦な状態に置き且つ最大伸長状態としたときの平面視において、前記外装シートの下端縁が、前記吸収性本体の下端と同位置にあるか、又は該吸収性本体の下端を越えており、
前記外装シートにおける前記弾性化領域は、2枚のシートと、該2枚のシート間に配され且つ前記着用物品の幅方向に延びる複数本の弾性部材とを有し、
前記2枚のシートは、前記着用物品の前記長手方向及び前記幅方向において間欠的に互いに接合されており、前記弾性部材は、両シートを接合する接合部を通らないように前記長手方向に間欠的に配され且つ該弾性部材の両端部において該2枚のシートに固定されており、該2枚のシートそれぞれが、前記複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成している、着用物品を提供するものである。
本発明の着用物品によれば、アウターの衣料の代わりに着用でき、履いた状態のまま外出しても見栄えが良い。
図1は、本発明の着用物品の一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつを展開し且つ最大に伸長させた伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3はおむつを平坦な状態に置き、最大伸長状態としたときのおむつを模式的に示す平面図であり、図3(a)及び(b)は外装シートの下端縁と吸収性本体の下端との位置関係を説明するものである。 図4はおむつを平坦な状態に置き、自然状態としたときのおむつを模式的に示す平面図である。 図5は、外装シートにおける弾性化領域を伸長状態で示す平面図である。 図6は、外装シートにおける弾性化領域の他の形態を伸長状態で示す平面図である。 図7は、本発明の着用物品の別実施形態を模式的に示す斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の一実施形態であるスカート型の使い捨ておむつ1が示されている。図1及び図2に示すとおり、おむつ1は、吸収性本体2と、その外面に配置される外装シート3とを備えている。おむつ1は、ウエスト開口部WHと、一対のレッグ開口部LH,LHとを有している。外装シート3は、ウエスト開口部WHとレッグ開口部LHとの間に胴周り域11を有しており、ウエスト開口部WHに沿ってウエスト域12を有している。ウエスト域12は、ウエスト開口部WHの開口縁と胴周り域11の上端との間に形成されている。また外装シート3は、ウエスト域12及び胴周り域11に加え、胴周り域11よりも下方に位置する下方領域13を有している。
本明細書において、「肌対向面」は、おむつ又はその構成部材(例えば吸収性本体)に着目したときに、おむつの着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、おむつ又はその構成部材における、おむつの着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。
吸収性本体2は、おむつ1の着用状態において着用者の股下を覆うように配置される部材である。吸収性本体2は、着用者の胴周り方向に非伸縮性のものである。なお、以下の説明において、おむつ1の胴周り方向を幅方向ともいい、図中、符号Yで示す。また胴周り方向と直交する方向を縦方向又は長手方向ともいい、図中、符号Xで示す。
吸収性本体2は、長手方向X及び幅方向Yを有しており、図2に示すとおり、最大伸長状態において、縦長の略矩形状をしている。本明細書において、「最大伸長状態」とは、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を最大に伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。吸収性本体2は、長手方向Xに沿う両端域に位置する前端域2A及び後端域2Bと、これらの間の領域に位置する中央域2Cとに区分される。おむつ1を着用したとき、前端域2A及び後端域2Bは着用者の腹側部及び背側部に位置する。一方、中央域2Cは着用者の股下部に位置する。
吸収性本体2は、図2に示すとおり、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性又は液難透過性の裏面シート(図示せず)、及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体22を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。
図2に示すとおり、吸収性本体2は、肌対向面における長手方向Xに沿う両側縁部25,25に、一対の防漏カフ23,23を有している。各防漏カフ23の自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用の弾性部材24が縦方向Xに沿って伸長状態で一本以上配されている。防漏カフ23は、伸長状態で配された弾性部材24がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部で起立するようになっている。それによって尿等の***物が幅方向Y外方へ流出することが阻止される。
表面シート21、裏面シート(図示せず)、吸収体22、防漏カフ23を形成するシート及び弾性部材24としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート(図示せず)としては、透湿性の樹脂フィルム等を用いることができる。吸収体22としては、吸収性ポリマーの粒子又は繊維材料等から構成された吸収性材料からなる吸収性コアがティッシュペーパーによって被覆されているものを用いることができる。防漏カフ23を形成するシートとしては、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のものを用いることができる。弾性部材24としては、糸ゴム等を用いることができる。
吸収体22は、上層及び下層からなる2層構造となっていてもよい。この場合、上層の吸収性材料が吸収性ポリマー及び繊維材料を含有することが好ましい。繊維材料としては吸水性繊維が好ましい。吸水性繊維としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ(以上、セルロース系繊維);親水性合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。吸収性ポリマーとしては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の吸収性ポリマーの形状は特に限定されず、例えば、球状、塊状、俵状、不定形状であり得る。吸収性ポリマーは、典型的には、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を主体とする。下層の吸収性材料が、吸収性ポリマーを含有することが好ましく、下層の吸収性材料のうち80%以上100%以下が吸収性ポリマーを含有することが好ましい。上層及び下層はそれぞれコアラップシートに挟持されている。
外装シート3は、図1及び図2に示すとおり、吸収性本体2を覆う部材であり、おむつ1の外形を形成する部材でもある。外装シート3は、おむつ1を着用したとき、着用者の腹側に配される前側シート部材である腹側シート部材3Aと、着用者の背側に配される後側シート部材である背側シート部材3Bとを備えている。腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、それぞれ、図2に示すとおり、最大伸長状態において、幅方向Yに長い略矩形状をしている。腹側シート部材3Aは、胴周り域11において、吸収性本体2の前端域2Aと接合され、背側シート部材3Bは、胴周り域11において、吸収性本体2の後端域2Bと接合される。腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、それぞれ、下方領域13において、吸収性本体2と非接合状態となっている。また吸収性本体2の中央域2Cにおいては、腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bそれぞれと非接合状態となっている。この接合には、例えば接着剤等の公知の接合手段が用いられる。
吸収性本体2が接合された腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、図2に示すように、腹側シート部材3Aの縦方向Xに沿う両側縁部3a,3aと背側シート部材3Bの縦方向Xに沿う両側縁部3b,3bとが、縦方向Xに沿って接合されていることによって、図1に示すとおり、おむつ1に、一対のサイドシール部4,4が形成されている。サイドシール部4は、外装シート3における縦方向Xの全長に亘って延びている。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等の公知の接合手段が用いられる。この接合によって、おむつ1には、サイドシール部4とともに、ウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
おむつ1は、図3(a)に示すように、それを平坦な状態に置き且つその最大伸長状態としたときの平面視において、外装シート3の下端縁3dが、吸収性本体2の下端2dと同位置にあるか、又は図3(b)に示すように、下端縁3dが、吸収性本体2の下端2dを越えている。下端2d及び下端縁3dとは、前記の平面視において、縦方向Xの最も下方の位置である。外装シート3の下端縁3dと吸収性本体2の下端2dとが、このような配置関係であるので、おむつ1を着用したときに、外装シート3の下端縁3dから吸収性本体2が見え難くなる。したがっておむつ1は、アウターの衣料の代わりに着用でき、履いた状態のまま外出しても見栄えが良い。
図4に示すように、おむつ1を平坦な状態に置き且つ自然状態としたときのおむつ1の平面視において、外装シート3のうち、下方領域13は、幅方向Yの長さが、縦方向Xの下方に向かうに連れて漸増している。その結果、外装シート3がスカート様の外観を呈するようになっている。自然状態とは、外力を加えない状態である。自然状態において外装シート3がスカート様の外観を呈しているので、おむつ1をアウターの衣料の代わりとして抵抗なく使用できる。
腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、図4に示すように、少なくとも胴周り域11において、幅方向Yに沿って伸縮可能な弾性化領域5を有している。おむつ1においては、弾性化領域5は、胴周り域11に加えて、ウエスト域12にも配されている。おむつ1は、下方領域13の全域、つまり胴周り域11の下端と外装シート3の下端縁3dとの間の領域において、弾性化領域5が非配置状態となっている。ウエスト域12とは、図3(a)及び(b)に示すように、腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bのそれぞれにおいて、縦方向Xにおける、ウエスト開口部WHの開口縁1eから下方に30mm離間した位置までの領域である。胴周り域11とは、同図に示すように、腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bのそれぞれにおいて、縦方向Xにおける、前記の30mm離間した位置とレッグ開口部LHの開口縁上端1fとの間の領域である。
外装シート3の腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bは、それぞれ、図2及び図5に示すように、外層シート31と、内層シート32と、それらシート31,32間に配設される複数本の弾性部材33とを有している。弾性化領域5は、外層シート31及び内層シート32の2枚のシートと、複数本の弾性部材33とを主体として形成されている。外層シート31は、おむつ1の外面を形成するものである。内層シート32は、外層シート31の肌対向面側に配されるものである。弾性部材33は、外装シート3の幅方向Yに沿って伸長状態で配され、且つ、縦方向Xに間隔を空けて互いに交差しないように配される。
外層シート31及び内層シート32は、互いに同種のシートでもよく、あるいは異種のシートでもよい。シート31,32は、典型的には非伸縮性のものであるが、伸縮性を有していてもよい。非伸縮性のシートとしては、例えば、各種製法による不織布が挙げられる。具体的にはスパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布を例示できる。弾性部材33としては、先に述べた弾性部材24と同様のものを用いることができる。
図2に示すように、外層シート31は、外層シート31と内層シート32とによって弾性部材33を挟持固定する部位よりも更に延出する長さを有し、外層シート31における内層シート32よりも延出した延出領域31A,31Aが吸収性本体2側に折り返されている。吸収性本体2の長手方向X両端部は、延出領域31Aによってそれぞれ覆われている。延出領域31Aは、例えば接着剤(図示せず)を介して吸収性本体2の長手方向Xにおける両端部に固定されている。なお、延出領域31Aは、外層シート31と別体のものであってもよい。
弾性化領域5は、図5に示すように、下記構成(1)〜(3)を具備している。
(1)外層シート31及び内層シート32は、幅方向Y及びそれに直交する方向である縦方向Xにおいて、間欠的に配置された接合部34により、互いに接合されている。
(2)弾性部材33は、接合部34を通らないように縦方向Xに間欠的に配されると共に、弾性部材33の両端部において外層シート31及び内層シート32に固定されている。言い換えれば弾性部材33の両端部を除いた部分において弾性部材33は外層シート31及び内層シート32と非固定状態となっている。
(3)外層シート31及び内層シート32それぞれは、複数本の弾性部材33に亘って連続して延びる複数本の襞35を形成している。襞35が延びる方向は縦方向Xである。
上記(1)〜(3)の構成を具備する弾性化領域5は、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2008−131968号公報、特開2008−132023号公報、及び特開2009−118986号公報に記載の複合伸縮部を形成する工程に準じる方法によって製造することができる。
弾性化領域5では、弾性部材33の両端部を除いた部分において、弾性部材33は外層シート31及び内層シート32に接着剤で固定されておらず、接着剤の使用量を抑えた状態で、ギャザーの伸縮性を発現させている。このような弾性化領域5を備えているおむつ1は、外装シート3において、接着剤の使用量が抑えられているので、シート素材本来の柔らかさを発現でき、通気性に優れている。また外層シート31及び内層シート32の素材本来の質感を活かすことができる。接着剤の使用量を抑えて、弾性化領域5の通気性を向上させる観点から、接合部34は、外層シート31及び内層シート32どうしを熱融着して形成されていることが好ましい。
接合部34は、図5に示すとおり、弾性化領域5の伸縮する方向である幅方向Y及びそれに直交する縦方向Xにそれぞれ列をなすように配置されており、幅方向Yに延びる列を構成する接合部34が縦方向Xに隣り合う弾性部材33,33同士の間毎に配されている。そして、自然状態において、弾性部材33が収縮して、外層シート31及び内層シート32のそれぞれに襞35(図4参照)が形成される。襞35は幅方向Yに隣り合う接合部34,34どうしの間に1本形成される。1本の襞35は複数本の弾性部材33に亘って縦方向Xに連続して延びている。
襞35を確実に形成させる観点から、弾性化領域5の最大伸長状態において、弾性化領域5の伸縮方向(Y方向)における接合部34のピッチP1(図5参照)は、1〜20mm、特に3〜10mmであることが好ましく、各接合部34の長さL1(図5参照)は、0.1〜5mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。長さL1に対するピッチP1の比(P1/L1)は、1.1〜200、特に2〜50であることが好ましい。
襞35を確実に形成させる観点から、弾性化領域5の最大伸長状態において、弾性化領域5の接合部34は、図6に示すとおり、千鳥格子状に分散配置されていてもよい。つまり、接合部34を幅方向Yに間欠的に配置した幅方向Yに延びる列と、それに縦方向Xにおいて隣接する別の列とで、接合部34の位置が半ピッチ(P2/2)ずれた配置パターンとすることができる。襞35を確実に形成させる観点から、弾性化領域5の最大伸長状態において、弾性化領域5の伸縮方向(Y方向)における接合部34のピッチP2は、1〜30mm、特に6〜20mmであることが好ましい。各接合部34の長さL2は、0.1〜5mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。また、長さL2に対するピッチP2の比(P2/L2)は、1.1〜300、特に4〜100であることが好ましい。
図5及び図6に示すとおり、縦方向Xにおける接合部34のピッチP3は、1〜40mm、特に2〜15mmであることが好ましい。各接合部34の長さL3は、0.5〜20mm、特に1〜10mmであることが好ましい。また、長さL3に対するピッチP3の比(P3/L3)は、1.05〜80、特に1.05〜15であることが好ましい。
弾性部材33の両端部は、図5及び図6に示すとおり、弾性化領域5の両端部51(一方のみ図示)において、外層シート31及び内層シート32に挟まれた状態で外層シート31と内層シート32との間に固定されている。この固定には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等の公知の手段が用いられる。弾性化領域5の両端部51は、配置される領域によって異なる場合がある。例えば図4に示す腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bにおいては、ウエスト域12に配された弾性化領域5の両端部51は、一対のサイドシール部4,4である。一対のサイドシール部4,4間の幅方向Y全体に亘って弾性化領域5が配されていると、ウエスト域12での通気性が向上する。それに対し、胴周り域11に配された弾性化領域5の両端部51は、サイドシール部4と吸収性本体2の縦方向Xに沿う側縁部25とである。胴周り域11においては、吸収性本体2の吸収性能を発揮し易くする観点から、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側縁部25,25間においては弾性化領域5が非配置状態となっていることが好ましい。
接合部34の接合強度を高くする観点から、外層シート31の構成繊維の配向方向は、弾性化領域5の伸縮方向である幅方向Yと実質的に一致していることが好ましい。内層シート32の構成繊維の配向方向も、弾性化領域5の伸縮方向と実質的に一致していることが好ましい。つまり、外層シート31の構成繊維の配向方向と内層シート32の構成繊維の配向方向とが実質的に一致していることが好ましい。接合部34の接合強度が高いと、襞35が形成され易く、着用時に襞35の形状を維持させることができ、襞35のクッション性を保持させることができる。
図3に示すとおり、ウエスト域12においては、一対のサイドシール部4,4間の幅方向Y全体に亘って弾性化領域5が配されている。その結果、自然状態のおむつ1を図4に示すように平面視して、複数本の襞35が、ウエスト域12の全周に亘って形成され、且つウエスト域12における縦方向Xの両端間に亘って延びるように形成される。したがってウエスト域12が柔らかく、ウエスト域12の肌触りが良い。ウエスト域12に加え、胴周り域11においては、吸収性本体2の側縁部25とサイドシール部4との間に亘って弾性化領域5が配されている。その結果、自然状態のおむつ1を平面視して、側縁部25とサイドシール部4との間に亘って、複数本の襞35が、ウエスト域12の上端である開口縁1eから胴周り域11の下端1dに亘って延びるようになる。襞35の内部は空気が通り易いので、通気性に優れるおむつ1となる。
次に、本発明の着用物品における別実施形態の使い捨ておむつ1Bについて、図7を参照しながら説明する。別実施形態に係るおむつ1Bについては、上述した実施形態に係るおむつ1と異なる点について説明する。特に説明しない点については、上述した実施形態に係るおむつ1と同様であり、おむつ1の説明が適宜適用される。
図7に示すとおり、おむつ1Bに係る外装シート3は、その下端縁3dが吸収性本体2の下端2dを越えている。おむつ1Bの外装シート3は、その下端縁3dを含む下端域において、腹側シート部材3Aの幅方向Y中央部と、背側シート部材3Bの幅方向Y中央部とが互いに接合された固定部36を有している。固定部36には、下端縁3dから縦方向Xに沿って上方に延びるスリット37が形成されている。固定部36を有していることによって、外装シート3には、下端縁3dを含む下端域に、下方に向かって開口した一対の開口部KH,KHが形成される。
おむつ1Bを平坦な状態に置き且つ自然状態のおむつ1Bの平面視において、外装シート3の下方領域13のうち、吸収性本体2と非接合になっている領域は、幅方向Yの長さが、縦方向Xの下方に向かうに連れて漸増している。その結果、一対の開口部KH,KHを有する外装シート3は、ズボン様の外観を呈するようになっている。自然状態において外装シート3がズボン様の外観を呈しているので、おむつ1Bをアウターの衣料の代わりとして抵抗なく使用できる。
図1に示すおむつ1及び図7に示すおむつ1Bは、胴周り域11においては、弾性化領域5が吸収性本体2の両側縁部25,25間に非配置である。それに代えて、吸収性本体2の両側縁部25,25間にも弾性化領域5が配置されていてもよい。胴周り域11においても、ウエスト域12と同様に、一対のサイドシール部4,4間の幅方向Y全体に亘って弾性化領域5が配されていてもよい。このように配置されることによって、自然状態のおむつを平面視して、複数本の襞35が、ウエスト域12の全周及び胴周り域11の全周において、ウエスト域12の開口縁1eから胴周り域11の下端1dに亘って延びるようになる。襞35の内部は空気が通り易いので、通気性に優れるおむつとなる。
また図1に示すおむつ1及び図7に示すおむつ1Bは、下方領域13において弾性化領域5が非配置状態となっている。それに代えて、下方領域13にも一対のサイドシール部4,4間の幅方向Y全体に亘って弾性化領域5が配置されていてもよい。このように弾性化領域5が配置されていると、下方領域13が柔らかく、下方領域13の肌触りが良くなる。おむつ全体の肌触りを向上させる観点から、下方領域13に弾性化領域5を配置するときには、ウエスト域12及び胴周り域11にも弾性化領域5が配置されていることが好ましい。
図1に示すおむつ1及び図7に示すおむつ1Bは、例えば特開2014−221097号公報に記載された横流れ方式のパンツ型使い捨ておむつの製造方法に準じる方法によって製造することができる。例えばこの製造方法において、分割手段により切断して形成された腹側シート部材の連続体及び背側シート部材の連続体に、吸収性本体を固定するときに、腹側シート部材の連続体の切断部と背側シート部材の連続体の切断部とが、互いに接した状態で、又は両切断部が重なり合った状態で固定することによって、おむつ1,1Bが製造できる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば前記実施形態では、サイドシール部4が外装シート3における縦方向Xの全長に亘って延びている。それに代えて、サイドシール部4がウエスト域12及び胴周り域11に亘って延びており、下方領域13にはサイドシール部4が形成されていなくてもよい。
例えば前記実施形態では、外装シート3は腹側シート部材3A及び背側シート部材3Bの2部材を備えている。それに代えて、外装シート3は1つのシート部材から形成されていてもよい。具体的には、1つの幅方向Yに長い帯状のシート部材を用い、その幅方向Yの両端縁を縦方向Xに沿って接合することで、1箇所の接合部を有する外装シートを形成してもよい。
また、本発明の着用物品は、幼児用のパンツ型使い捨ておむつ以外に、他の吸収性物品であってもよい。
1 パンツ型の使い捨ておむつ(着用物品)
11 胴周り域
12 ウエスト域
13 下方領域
2 吸収性本体
2d 下端
3 外装シート
3d 下端縁
3A 腹側シート部材(前側シート部材)
3B 背側シート部材(後側シート部材)
31 外層シート
32 内層シート
33 弾性部材
34 接合部
35 襞
4 サイドシール部
5 弾性化領域
51 端部
WH ウエスト開口部
LH レッグ開口部

Claims (13)

  1. ウエスト開口部と、一対のレッグ開口部と、該ウエスト開口部及び該レッグ開口部の間に位置する胴周り域とを有する着用物品であって、
    前記着用物品は、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する吸収性本体と、該吸収性本体の外面に配置されて該吸収性本体を覆う外装シートとを備え、
    前記外装シートは、前記胴周り域において前記吸収性本体の前記長手方向に沿う前端域及び後端域と接合されているとともに、該前端域及び該後端域間の領域において該吸収性本体と非接合の状態となっており、
    前記外装シートは、前記着用物品の前記幅方向に沿って伸縮可能な弾性化領域を前記胴周り域に有し、
    前記着用物品を平坦な状態に置き且つ最大伸長状態としたときの平面視において、前記外装シートの下端縁が、前記吸収性本体の下端と同位置にあるか、又は該吸収性本体の下端を越えており、
    前記外装シートにおける前記弾性化領域は、2枚のシートと、該2枚のシート間に配され且つ前記着用物品の幅方向に延びる複数本の弾性部材とを有し、
    前記2枚のシートは、前記着用物品の前記長手方向及び前記幅方向において間欠的に互いに接合されており、前記弾性部材は、両シートを接合する接合部を通らないように前記長手方向に間欠的に配され且つ該弾性部材の両端部において該2枚のシートに固定されており、該2枚のシートそれぞれが、前記複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本の襞を形成している、着用物品。
  2. 前記着用物品を平坦な状態に置き且つ自然状態としたときの平面視において、前記外装シートのうち、前記胴周り域よりも下方に位置し、且つ前記吸収性本体と非接合になっている領域の幅が、前記着用物品の下方に向かうに連れて漸増しており、該外装シートがスカート様の外観を呈している、請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記外装シートの下端縁が前記吸収性本体の下端を越えており、
    前記外装シートの下端縁を含む下端域において、前方側の前記着用物品の前記幅方向の中央部及び後方側の前記着用物品の前記幅方向の中央部が互いに接合されており、
    前記着用物品を平坦な状態に置き且つ自然状態としたときの平面視において、前記外装シートのうち、前記胴周り域よりも下方に位置し、且つ前記吸収性本体と非接合になっている領域の幅が、前記着用物品の下方に向かうに連れて漸増しており、該外装シートがズボン様の外観を呈している、請求項1に記載の着用物品。
  4. 前記外装シートは、前記吸収性本体の前端域が接合された前側シート部材と前記吸収性本体の後端域が接合された後側シート部材とを備え、
    前記着用物品は、前記前側シート部材及び前記後側シート部材の両側縁部どうしが接合されてなる一対のサイドシール部を有し、
    前記弾性化領域は、前記前側シート部材の前記胴周り域における前記吸収性本体の両側縁部と前記一対のサイドシール部との間、及び前記後側シート部材の前記胴周り域における前記吸収性本体の両側縁部と前記一対のサイドシール部との間に配置されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の着用物品。
  5. 前記着用物品は、前記ウエスト開口部に沿うウエスト域を有し、
    前記外装シートは、前記弾性化領域を前記ウエスト域に更に有しており、該ウエスト域の該弾性化領域は、前記前側シート部材における前記一対のサイドシール部どうしの間、及び前記後側シート部材における前記一対のサイドシール部どうしの間に配置されている、請求項4に記載の着用物品。
  6. 前記着用物品を平坦な状態に置き且つ自然状態としたときの平面視において、複数本の前記襞は、前記前側シート部材における前記吸収性本体の両側縁部と前記一対のサイドシール部との間、及び前記後側シート部材における前記吸収性本体の両側縁部と前記一対のサイドシール部との間において、前記ウエスト域の上端から前記胴周り域の下端に亘って延びている、請求項5に記載の着用物品。
  7. 前記弾性化領域は、前記前側シート部材の前記胴周り域における前記吸収性本体の両側縁部どうしの間、及び前記後側シート部材の前記胴周り域における前記吸収性本体の両側縁部どうしの間に更に配置されている、請求項5又は6に記載の着用物品。
  8. 前記着用物品を平坦な状態に置き且つ自然状態としたときの平面視において、複数本の前記襞は、前記ウエスト域の全周及び前記胴周り域の全周において、前記ウエスト域の上端から前記胴周り域の下端に亘って延びている、請求項7に記載の着用物品。
  9. 前記外装シートは、前記胴周り域よりも下方の領域に、前記弾性化領域を更に有している、請求項1〜8の何れか1項に記載の着用物品。
  10. 前記弾性化領域の接合部は、該弾性化領域の伸縮する伸縮方向及び前記伸縮方向に直交する方向にそれぞれ列をなすように配置され、該直交する方向の列を構成する接合部は弾性部材どうしの間毎に配置されており、該伸縮方向において、該接合部のピッチP1が1〜20mmであり、各接合部の長さL1が0.1〜5mmであり、該長さL1に対する該ピッチP1の比(P1/L1)が1.1〜200である、請求項1〜9の何れか1項に記載の着用物品。
  11. 前記弾性化領域の接合部は、千鳥格子状に分散配置されており、該弾性化領域の伸縮する伸縮方向において、該接合部のピッチP2が1〜30mmであり、各接合部の長さL2が0.1〜5mmであり、該長さL2に対する該ピッチP2の比(P2/L2)が1.1〜300である、請求項1〜9の何れか1項に記載の着用物品。
  12. 前記2枚のシート材どうしの接合が、該シート材どうしを熱融着するものである、請求項1〜11の何れか1項に記載の着用物品。
  13. 前記2枚のシート材のうち、少なくとも一方のシート材の構成繊維における配向方向と、前記弾性化領域が伸縮する伸縮方向とが実質的に一致している、請求項1〜12の何れか1項に記載の着用物品。
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