JP2021110954A - 眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡 - Google Patents

Abstract

【課題】眼鏡内のフレキシブル回路基板を保護し、携帯性と収納性を兼ね備えた、眼鏡テンプル折り畳み構造体を含むスマート眼鏡を提供する。【解決手段】眼鏡テンプル折り畳み構造体は、ピボット構造を含み、ピボット構造は、一端が眼鏡本体に接続され、他端が眼鏡テンプルに接続され、フレキシブル回路基板４は、眼鏡テンプルの内部からピボット構造を通って眼鏡本体内の主基板に導通し、ピボット構造を回動させることにより、眼鏡本体に対する前記眼鏡テンプルの折り畳みを制御し、ピボット構造は、ピボットハウジング５を含み、ピボットハウジング５は、一端が眼鏡テンプルに固定され、他端が前記眼鏡本体の内部に延在し、かつ、ピボットハウジング５は、眼鏡テンプルの回動に伴って回動し、ピボット構造の任意の静止および回動状態で、ピボットハウジング５の他端が常に前記眼鏡本体内に位置し、常に前レキシブル回路基板を覆っている。【選択図】図２

Description

本発明は、スマート眼鏡の技術分野に関し、特に、眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡に関する。

ＡＲ、ＭＲなどのスマート眼鏡では、眼鏡テンプル上の信号入力インターフェースからフレキシブル回路基板（ＦＰＣ）を介して眼鏡本体の主基板に回路信号を導通させる必要があり、スマート眼鏡に従来技術の近眼鏡テンプルの折り畳み構造体を利用すれば、収納時にフレキシブル回路基板が露出してしまい、フレキシブル回路基板が損傷しやすいという問題がある。

従来のスマート眼鏡は、フレキシブル回路基板を保護するために、フレキシブル回路基板が露出しないように眼鏡本体と眼鏡テンプルを固定していたが、この構造では、スマート眼鏡の体積が大きくなり、持ち運びや収納に不便である。そこで、フレキシブル回路基板を保護しつつ、携帯性も確保できる眼鏡テンプル折り畳み構造体を提供することが喫緊の技術的課題となっている。

本発明の目的は、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板を保護しつつ、携帯性と収納性を兼ね備えている眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡を提供することにある。

上記の技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、ピボット構造を含む眼鏡テンプル折り畳み構造体を提供し、前記ピボット構造は、一端が眼鏡本体に接続され、他端が眼鏡テンプルに接続され、フレキシブル回路基板は、前記眼鏡テンプルの内部から前記ピボット構造を通って前記眼鏡本体内の主基板に導通し、前記ピボット構造を回動させることにより、前記眼鏡本体に対する前記眼鏡テンプルの折り畳みを制御し、
前記ピボット構造は、ピボットハウジングを含み、前記ピボットハウジングは、一端が前記眼鏡テンプルに固定され、他端が前記眼鏡本体の内部に延在し、かつ、前記ピボットハウジングは、眼鏡テンプルの回動に伴って回動し、前記ピボット構造の任意の静止および回動状態で、前記ピボットハウジングの他端が常に前記眼鏡本体内に位置し、常に前記フレキシブル回路基板を覆っている。

さらに、前記ピボット構造は、眼鏡本体に固定接続されたピボットブラケットと、前記ピボットブラケットに取り付けられたピボット部とを含み、ここで、
前記ピボット部は、前記ピボットブラケットに取り付けられたピボット軸心と、前記ピボット軸心に順次嵌設された第１のカム、第２のカム、スプリング、およびナットとを含み、前記眼鏡テンプルに外力が加わると、第１のカムと第２のカムに段差が生じ、前記スプリングの圧縮量を変化させて前記ピボット部を回転させる。

さらに、前記ピボットブラケット構造は、第１の軸心制限ブラケットと、第２の軸心制限ブラケットとを含み、ここで、
前記第１の軸心制限ブラケットと第２の軸心制限ブラケットは共にＬ字形のプレート構造であり、前記第１の軸心制限ブラケットと第２の軸心制限ブラケットは、一端が固定接続され、他端が取付空間を形成し、前記ピボット部は、前記取付空間内に取り付けられている。

さらに、前記第２の軸心制限ブラケットには取付穴が開設され、前記ピボット軸心は、一端が前記取付穴を通過し、他端が前記ナットによって前記ピボット軸心を前記第１の軸心制限ブラケットに回動可能に接続する。

さらに、前記ピボット軸心は、ローカルタッピング構造体を含む。

さらに、前記ピボットハウジングは、円筒状の構造体を含み、前記ピボット部が前記円筒状の構造体の中心に位置する。

本発明の別の態様によれば、前記眼鏡テンプル折り畳み構造体を含むスマート眼鏡を提供する。

さらに、前記スマート眼鏡は、ＡＲ眼鏡またはＶＲ眼鏡である。

本発明は、従来技術と比較して明らかな利点と有益な効果を有する。上記の技術的解決手段により、本発明に係る眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡は、かなりの技術的進歩と実用性を達成することができ、産業的に広い利用価値を有しており、少なくとも以下の利点を有している。

本発明では、スマート眼鏡にピボット構造を設けることにより、眼鏡テンプルを眼鏡本体に対して折り畳み可能にし、スマート眼鏡の収納性と携帯性を向上させるとともに、ピボットハウジングによりスマート眼鏡内のフレキシブル回路基板がいかなる状態でも露出することがなく、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板を完全に保護し、スマート眼鏡の寿命を延ばし、それによって、スマート眼鏡の信頼性と携帯性の要件を同時に満たすことができる。

上記の説明は、本発明の技術的解決手段の概要にすぎないが、本発明の技術的解決手段をより明確に理解し、明細書の内容に従って実施でき、また、本発明の上記及びその他の目的、特徴、利点をより明確にし、理解しやすくすることができるように、以下に、好ましい実施例を示し、図面を添えて詳細に説明する。

本発明の一実施例によって提供される眼鏡テンプル折り畳み構造体を示す模式図である。 本発明の一実施例によって提供される眼鏡テンプル折り畳み構造体の内部構造を示す模式図である。 図２Ａ−Ａの断面図である。 本発明の一実施例によって提供される眼鏡テンプル折り畳み構造体の自然開放状態を示す模式図である。 本発明の一実施例によって提供される眼鏡テンプル折り畳み構造体の外側に張られた状態を示す模式図である。 本発明の一実施例によって提供される収納状態を示す模式図である。 本発明の一実施例によって提供されるピボット構造を示す模式図である。 図５の分解図である。

本発明の所定の目的を達成するために採用された技術的解決手段とその効果をさらに説明するために、本発明に係る眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡の具体的な実施形態とその効果を、図面と好ましい実施例と併せて、以下に詳細に説明する。

本発明は、眼鏡テンプル折り畳み構造体を提供し、図１−図３に示すように、ピボット構造２を含み、前記ピボット構造２は、一端が眼鏡本体１に接続され、他端が眼鏡テンプル３に接続され、フレキシブル回路基板４は、前記眼鏡テンプル３の内部から前記ピボット構造２を通って前記眼鏡本体１内の主基板に導通し、前記ピボット構造２を回動することにより、前記眼鏡本体１に対する前記眼鏡テンプル３の折り畳みを制御し、前記ピボット構造２は、ピボットハウジング５を含み、前記ピボットハウジング５は、一端が前記眼鏡テンプル３に固定され、他端が前記眼鏡本体１の内部に延在し、前記ピボットハウジングは、眼鏡テンプル３の回動に伴って回動し、前記ピボット構造２の任意の静止および回動状態で、前記ピボットハウジング５の他端が常に前記眼鏡本体１内に位置し、常に前記フレキシブル回路基板４を覆っている。前記眼鏡テンプル折り畳み構造体により、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板４を保護しつつ、携帯性と収納性を兼ね備えている。

図３および図４に示すように、眼鏡本体１に接続されたピボット構造２の一端の端部は、第１の接続部６であり、眼鏡テンプル３に接続されたピボット構造２の一端の端部は、第２の接続部７である。図４（ａ）は、眼鏡の自然開放状態を示し、この状態で第１の接続部６と第２の接続部７が０度の角度をなす。図４（ｂ）は、利用者が着用した状態を示し、この状態で第１の接続部６と第２の接続部７が外側に張られ、ピボット構造２が外側に張られた時にトルクが生じ、眼鏡テンプル３が着用者の頭部に掛けられた。図４（ｃ）は、眼鏡の収納状態を示す模式図であり、この状態で眼鏡テンプル３が収納されて合わせられている。３つの状態でピボットハウジング５はいずれも、ＦＰＣが露出しないように眼鏡本体１のハウジングと係合され、かつ図４（ｂ）および図４（ｃ）は２つの限界状態を表すことができ、このことから分かるように、ピボット構造２の任意の静止および回動状態で、前記ピボットハウジング５の他端が常に前記眼鏡本体１内に位置し、ピボットハウジング５はいずれも、ＦＰＣが露出しないように眼鏡本体１のハウジングと係合されることで、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板４を完全に保護する。

図５および図６に示すように、前記ピボット構造２は、さらに、眼鏡本体１に固定接続されたピボットブラケット２１と、前記ピボットブラケット２１に取り付けられたピボット部２２とを含み、ここで、前記ピボット部２２は、前記ピボットブラケット２１に取り付けられたピボット軸心２２１と、前記ピボット軸心２２１に順次嵌設された第１のカム２２２、第２のカム２２３、スプリング２２４およびナット２２５とを含む。通常状態では、スプリング２２４は圧縮状態にあり、前記眼鏡テンプル３に外力が加わると、第１のカム２２２と第２のカム２２３が回転し、段差が生じ、スプリング２２４の圧縮量が増加し、第２のカム２２３は、第１のカム２２２およびピボットハウジング５に反作用する斜めのトルク力を生じ、前記ピボット部２２を回転させる。ここで、トルク力は、スプリング２２４の圧縮量、および第１のカム２２２と第２のカム２２３の係合角度に基づいて調整されてもよい。

図６に示すように、前記ピボットブラケット２１構造は、第１の軸心制限ブラケット２１１と、第２の軸心制限ブラケット２１２とを含み、ここで、前記第１の軸心制限ブラケット２１１と第２の軸心制限ブラケット２１２は共にＬ字形のプレート構造であり、前記第１の軸心制限ブラケット２１１と第２の軸心制限ブラケット２１２は、一端が固定接続され，他端が取付空間を形成し、前記ピボット部２２は、前記取付空間内に取り付けられている。一例として、前記第２の軸心制限ブラケット２１２には取付穴が開設され、前記ピボット軸心２２１は、一端が前記取付穴を通過し、前記ピボット軸心２２１はローカルタッピング構造体を含み、底部がネジ締めにより眼鏡の端部に固定されることで、強度を補強し、レバー応力を相殺する。前記ピボット軸心２２１は、他端が前記ナット２２５によって前記ピボット軸心２２１を前記第１の軸心制限ブラケットに回動可能に接続する。第１の軸心制限ブラケット２１１と第２の軸心制限ブラケット２１２が係合することにより、ピボット軸心２２１の制限および固定が強化され、ピボットの折り畳みによって発生したトルクやインターセプトによるピボットの損傷を防止することができる。

一例として、前記ピボットハウジング５は、円筒状の構造体を含み、前記ピボット部２２が前記円筒状の構造体の中心に位置しており、理解されるように、円筒状の構造体に限定されるものではなく、ピボット構造２の任意の静止および回動状態で、前記ピボットハウジング５の他端が常に前記眼鏡本体１内に位置するという要件を満たすように設計され得る他の形状も適用される。

本発明の実施例は、さらにスマート眼鏡を提供し、本発明の実施例に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体を含み、前記スマート眼鏡は、ＡＲ眼鏡またはＶＲ眼鏡などである。

本発明に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体およびそれを含むスマート眼鏡では、スマート眼鏡にピボット構造２を設けることにより、眼鏡テンプル３を眼鏡本体１に対して折り畳み可能にし、スマート眼鏡の収納性と携帯性を向上させるとともに、ピボットハウジング５により、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板４がいかなる状態でも露出することがなく、スマート眼鏡内のフレキシブル回路基板４を完全に保護し、スマート眼鏡の寿命を延ばし、それによって、スマート眼鏡の信頼性と携帯性の要件を同時に満たすことができる。

上述したものは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、いかなる形態で本発明を限定するものでもない。本発明は、上記のように好ましい実施例で開示されているが、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、上記の開示された技術内容を使用して、本発明の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、多少の変更を行うか、同等に変形する等価実施例に修飾することができ、本発明の技術的解決手段の範囲から逸脱しない内容であれば、本発明の技術的実質に基づいて上記実施例に対してなされた如何なる単純な修正、同等の変形及び修飾も、依然として本発明の技術的解決手段の範囲内に含まれるものとする。

１：眼鏡本体
２：ピボット構造
３：眼鏡テンプル
４：フレキシブル回路基板
５：ピボットハウジング
６：第１の接続部
７：第２の接続部
２１：ピボットブラケット
２２：ピボット部
２２１：ピボット軸心
２２２：第１のカム
２２３：第２のカム
２２４：スプリング
２２５：ナット
２１１：第１の軸心制限ブラケット
２１２：第２の軸心制限ブラケット

Claims (8)

1. ピボット構造を含み、前記ピボット構造は、一端が眼鏡本体に接続され、他端が眼鏡テンプルに接続され、フレキシブル回路基板は、前記眼鏡テンプルの内部から前記ピボット構造を通って前記眼鏡本体内の主基板に導通し、前記ピボット構造を回動させることにより、前記眼鏡本体に対する前記眼鏡テンプルの折り畳みを制御し、
   前記ピボット構造は、ピボットハウジングを含み、前記ピボットハウジングは、一端が前記眼鏡テンプルに固定され、他端が前記眼鏡本体の内部に延在し、かつ、前記ピボットハウジングは、眼鏡テンプルの回動に伴って回動し、前記ピボット構造の任意の静止および回動状態で、前記ピボットハウジングの他端が常に前記眼鏡本体内に位置し、常に前記フレキシブル回路基板を覆っていることを特徴とする眼鏡テンプル折り畳み構造体。
2. 前記ピボット構造は、さらに、眼鏡本体に固定接続されたピボットブラケットと、前記ピボットブラケットに取り付けられたピボット部とを含み、ここで、
   前記ピボット部は、前記ピボットブラケットに取り付けられたピボット軸心と、前記ピボット軸心に順次嵌設された第１のカム、第２のカム、スプリング、およびナットとを含み、前記眼鏡テンプルに外力が加わると、第１のカムと第２のカムに段差が生じ、前記スプリングの圧縮量を変化させて前記ピボット部を回転させることを特徴とする請求項１に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体。
3. 前記ピボットブラケット構造は、第１の軸心制限ブラケットと、第２の軸心制限ブラケットとを含み、ここで、
   前記第１の軸心制限ブラケットと第２の軸心制限ブラケットは共にＬ字形のプレート構造であり、前記第１の軸心制限ブラケットと第２の軸心制限ブラケットは、一端が固定接続され、他端が取付空間を形成し、前記ピボット部は、前記取付空間内に取り付けられていることを特徴とする請求項２に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体。
4. 前記第２の軸心制限ブラケットには取付穴が開設され、前記ピボット軸心は、一端が前記取付穴を通過し、他端が前記ナットによって前記ピボット軸心を前記第１の軸心制限ブラケットに回動可能に接続することを特徴とする請求項３に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体。
5. 前記ピボット軸心は、ローカルタッピング構造体を含むことを特徴とする請求項２に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体。
6. 前記ピボットハウジングは、円筒状の構造体を含み、前記ピボット部が前記円筒状の構造体の中心に位置することを特徴とする請求項１に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体。
7. 請求項１−６のいずれか一項に記載の眼鏡テンプル折り畳み構造体を含むことを特徴とするスマート眼鏡。
8. 前記スマート眼鏡は、ＡＲ眼鏡またはＶＲ眼鏡であることを特徴とする請求項７に記載のスマート眼鏡。
   

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