JP2021108566A - ロボット作業機のスタック判定装置 - Google Patents

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修平 丸山
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智夫 井上
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Abstract

【課題】作業エリアでのスタックを簡易に判定するようにしたロボット作業機のスタック判定装置を提供する。
【解決手段】車体に取り付けられる駆動輪を原動機で駆動して作業エリアを走行するロボット作業機において、前記作業エリアに配置された固定信号源(例えばエリアワイヤ)からの信号を検知する信号検知部(S10)と、前記信号検知部で検知された信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、前記作業機10がスタックしたと判定するスタック判定部(S12−S16)とを備える。
【選択図】図10

Description

この発明は、作業エリアを原動機で走行しながら搭載作業具で作業するロボット作業機のスタック判定装置に関する。
この種のロボット作業機としては例えば特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の技術は、作業エリアの周縁に配置され、電源から電流を通電される電線の磁界(エリア信号)を検出して作業エリアの境界を認識すると共に、ユーザによって設定された作業をブレード(搭載作業具)で実行するように構成している。
特開第2017―176116号公報
特許文献1記載のロボット作業機が走行する作業エリアは必ずしも平坦ではないことから、図20に示すように石などに乗り上げて駆動輪が空転したり、石などに進路を阻まれて前進不可となったりする場合がある。泥濘路や雪道でも駆動輪が空転してスタックすることもある。尚、ここで「スタック」とは駆動輪をとられて作業機が立ち往生する場合など、作業機が停止したままとなってユーザの意図通りに移動できない全ての場合を意味する。
しかしながら、この種のロボット作業機にあっては、従来、スタックを判定することができず、ある時間走行して作業エリアを規定する電線のエリア信号を検出できない場合には停止させているのが実情である。
従って、この発明は、作業エリアでのスタックを簡易に判定するようにしたロボット作業機のスタック判定装置を提供することにある。
上記した課題を解決するため、この発明に係るロボット作業機のスタック判定装置は、車体に取り付けられる駆動輪を原動機で駆動して作業エリアを走行するロボット作業機において、前記作業エリアに配置された固定信号源からの信号を検知する信号検知部と、前記信号検知部で検知された信号の強度が所定時間以上変化しないか否か判定し、変化しないとき、前記作業機がスタックしたと判定するスタック判定部とを備える如く構成した。
また、この発明に係るロボット作業機のスタック判定装置は、車体に取り付けられる車輪を原動機で駆動して作業エリアを走行するロボット作業機において、前記作業エリアにおける前記作業機の位置を検知する位置検知部と、前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上変化しないか否か判定し、変化しないとき、前記作業機がスタックしたと判定するスタック判定部とを備える如く構成した。
この発明の第1実施形態に係るスタック判定装置が前提とするロボット作業機を模式的に示す説明図である。 図1のロボット作業機の上面図である。 図1のロボット作業機(実機として示す)の底部斜視図である。 図1のロボット作業機のブレード高さ調節機構の構成を示す説明図である。 図1のECU(電子制御ユニット)の入出力関係を示すブロック図である。 図1のロボット作業機の作業エリアなどの説明図である。 図6の充電ステーションの電気的な構成を示すブロック図である。 図7の充電ステーションからエリアワイヤに通電される電流の波形を示す波形図である。 図7のエリアワイヤからの作業機の離間距離と磁界強度との関係を示す図である。 第1実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示すフロー・チャートである。 この発明の第2実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図6と同様な作業エリアARの説明図である。 この発明の第3実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。 この発明の第4実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。 この発明の第5実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。 この発明の第6実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図6と同様な作業エリアARの説明図である。 第6実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。 この発明の第7実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図12に類似するフロー・チャートである。 この発明の第8実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図12に類似するフロー・チャートである。 この発明の第9実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図1に類似する説明図である。 図1のロボット作業機の作業エリアでのスタックを示す説明図である。 同様に図1のロボット作業機の作業エリアでのスタックを示す説明図である。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態に係るスタック判定装置が前提とするロボット作業機を模式的に示す説明図、図2は図1のロボット作業機の上面図、図3は図1のロボット作業機(実機として示す)の底部斜視図である。
図1において符号10はロボット作業機(以下「作業機」という)を示す。作業機10は具体的には芝刈り機からなる。作業機10は車体12を備え、車体12はシャシ12aとそれに取り付けられるフレーム12bとからなる。
以下では上面視における作業機10の進行方向(車長方向)と、それに直交する横方向(車幅方向)と、進行方向と横方向に直交する鉛直方向とをそれぞれ前後方向、左右方向、上下方向と定義し、それに従って各部の構成を説明する。
作業機10は、前後方向においてシャシ12aの前側にステー12a1を介して固定される比較的小径の左右2個の前輪14を備えると共に、それに隣接して後側でシャシ12aに直接取り付けられる比較的大径の左右の後輪16を備える。この実施形態および以降の実施形態において後輪16と前輪14の一方または双方は図示のような車輪型に限らず、クローラ(キャタピラ)式であっても良い。
作業機10のシャシ12aの中央位置付近には芝刈り作業用のブレード(ロータリブレード。作業具)20が取り付けられると共に、その上部には電動モータ(以下「ワークモータ」という)22が配置される。
ブレード20は、図3に示す如く、ワークモータ22の回転軸22aに連結されるディスク20aと、ディスク20aの円周に相互に120度ずつの間隔をあけて取り付けられる3個のブレード部20bとからなる。尚、その詳細は本出願人が先に提案した国際公開公報(WO2018/078879 A1)に記載されているので、これ以上の説明は止める。
ブレード20のディスク20aは回転軸22aを介してワークモータ22に接続され、ワークモータ22によってディスク20aとブレード部20bとが一体に回転駆動されて芝を刈るように構成される。ブレード20はCW(時計方向)とCCW(反時計方向)に回転可能である。
尚、ブレード20は図3に示す形状に限るものではなく、ワークモータ22によって回転駆動されるものであれば、長尺の1個のカッタなど、どのような形状でも良い。
作業機10のシャシ12aには、ブレード20の後端側で2個の電動モータ(原動機。以下「ドライブモータ」という)26L,26Rが取り付けられる。ドライブモータ26L,26Rは左右の後輪16に接続され、前輪14を従動輪、後輪16を駆動輪として左右独立に正転(前進方向への回転)あるいは逆転(後進方向への回転)させる。ブレード20とワークモータ22とドライブモータ26などはフレーム12bで被覆される。
この実施形態において、作業機10はユーザが運搬可能な重量と寸法を有し、例えば全長(前後方向長さ)71cm程度、全幅55cm程度、高さ30cm程度の寸法を有する。
作業機10の後部には搭載充電ユニット30と搭載電池(バッテリ)32とが格納されると共に、フレーム12bには一対の電池充電端子34が前進方向の前端位置において前方に突出するように取り付けられる。搭載電池32は例えばリチウムイオン電池からなる。
電池充電端子34は搭載充電ユニット30に配線を介して接続されると共に、搭載充電ユニット30は搭載電池32に接続される。また、ワークモータ22とドライブモータ26も搭載電池32に接続され、搭載電池32から通電されるように構成される。尚、図1では配線の図示を省略する。
作業機10において車体12の前側には左右2個の磁気センサ(第1磁気センサ36L、第2磁気センサ36R)が配置されると共に、後側には1個の第3磁気センサ36Cが配置され、それぞれ磁界の大きさ(磁界強度)を示す信号を出力する。図2に示す如く、第1、第2磁気センサ36L,36Rは作業機10の車体12の前後方向において前側に前後方向に延びる車体中心線CL1に対して左右方向に対称となる位置に、第3磁気センサ36Cは車体中心線CL1上に配置される。
図1に示す如く、ブレード20(とワークモータ22)にはブレード高さ調節機構38が設けられ、ブレード20はブレード高さ調節機構38によって接地面GRに対して上下方向の高さが調節可能に構成される。
ブレード高さ調節機構38は、図4に示す如く、電動モータ(以下「高さ調節モータ」という)38aと、ドライブギア38bと、ドライブギア38bに噛合するドリブンギア38cと、ドライブギア38bの過回転を阻止するラチェット38dとを備え、ドリブンギア38cはブレード20に接続されるように構成される。
図4において符号12b1はフレーム12bの底部を、符号20cはブレード20のフードを示す。また、ブレード20は図1に示すように作業機10の矢印で示す前方に向けて前下がりとなるようにフレーム12bに取り付けられる。
また、作業機10の車体12のフレーム12bには、障害物や異物との接触によってフレーム12bがシャシ12aから外れるとき、オン信号を出力する接触センサ40が取り付けられる。
図1において作業機10の中央位置付近には収納ボックス(図示せず)が設けられると共に、その内部に収納された回路基板42上にはマイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。制御装置。以下「ECU」という)44が搭載される。図5に示す如く、ECU44は、CPU44aと、I/O44bと、メモリ(ROM,EEPROM,RAM)44cを備える。
回路基板42上には、ECU44に近接して作業機10の重心位置のz軸(鉛直軸)回りの角速度(ヨーレート)を示す出力を生じる角速度センサ46と、作業機10が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ50と、地磁気に応じた絶対方位を示す出力を生じる方位センサ52と、GPS衛星からの電波を受信して作業機10の現在位置(緯度、経度)を示す出力を生じるGPS受信機(後述の位置検知部)54が設けられる。
また、作業機10の左右の後輪16の付近には左右の後輪16の回転(車輪速)を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56が配置されると共に、シャシ12aとフレーム12bの間には、ユーザなどによってフレーム12bがシャシ12aからリフトされたとき、オン信号を出力するリフトセンサ60が配置される。搭載電池32には搭載電池32の消費電流を示す出力を生じる電流センサ62が配置される。
また、作業機10には、作業の動作開始などを指令するメインスイッチ64と非常停止を指令する非常停止スイッチ66とがユーザの操作自在に設けられる。さらに、作業機10のフレーム12bは上面で大きく切り欠かれてそこにユーザの指令などの入力のためのキーボードやタッチパネルなどの入力機器68が設けられると共に、ディスプレイ70が設けられる。入力機器68とディスプレイ70はECU44に接続され、ディスプレイ70にはECU44の指令に応じて作業モードなどの各種の情報が表示される。
図5に示す如く、磁気センサ36、接触センサ40、角速度センサ46などのセンサ類の出力とメインスイッチ64などのスイッチ類の出力は、ECU44に送られ、I/O44bを介して入力される。ECU44は、それらの出力に基づき、搭載電池32からワークモータ22とドライブモータ26に通電すると共に、I/O44bを介して制御値を出力してワークモータ22とドライブモータ26の動作を制御することで作業機10の走行を制御する。
また、ECU44が高さ調節モータ38aに通電すると、ブレード20がワークモータ22と共に上下方向に自動的に上昇あるいは下降され、ブレード20の接地面GRに対する高さが調節される。
ブレード高さ調節機構38のドリブンギア38cの付近にはフォトセンサ38eが配置されてブレード20の、フレーム12bに対する高さ、換言すればブレード20の接地面GRに対する高さを示す出力を生じる。フォトセンサ38eの出力はECU44に入力され、ECU44はフォトセンサ38eからの入力値に基づいてブレード高さ調節機構38の動作を制御してブレード20の高さ(昇降)を調節する。
ドライブモータ26L,26Rは左右の後輪16を互いに独立に正転(前進方向への回転)あるいは逆転(後進方向への回転)可能に構成され、左右の後輪16の回転に速度差を生じさせて作業機10を任意の方向に旋回させるように構成される。
例えば、左右の後輪16をそれぞれ正転させる際、右後輪16の回転速度を左後輪16の回転速度よりも速くすると、その速度差に応じた旋回角度で作業機10は左方に旋回する。一方、左後輪16の回転速度を右後輪16の回転速度よりも速くすると、その速度差に応じた旋回角度で作業機10を右方に旋回する。また、左右の後輪16を互いに同一速度で一方を正転、他方を逆転させると、作業機10はその場で旋回する。
また、ECU44はセンサ類の出力、特に磁気センサ36の出力から作業エリア(作業領域)ARの周縁(境界)を検出(認識)し、それに基づいてワークモータ22に通電して作業エリアARで作業させる。作業エリアARの検出(認識)とそこでの作業について図6を参照して説明する。
作業エリアARは、その周縁(境界)に埋設されるなどして配置されるエリアワイヤ(電線。固定信号源)72によって規定される。エリアワイヤ72には作業機10の搭載電池32を充電するための充電ステーション(以下「充電ST」という)76が配置される。なお、図6では作業機10や充電ST76の大きさなどを誇張して示す。
図7は充電ST76の電気的な構成を示すブロック図である。
同図に示す如く、充電ST76は、電源(商用電源)80にコンセント82を介して接続される充電器84と、充電器84に接続される一対の充電端子86とを備える。充電端子86は、作業機10に搭載される一対の電池充電端子34にその接点34a(図2に示す)を介して接続自在に構成される。
充電器84は、AC/DC変換器84aと、AC/DC変換器84aの動作を制御するマイクロコンピュータからなる充電用ECU(電子制御ユニット)84bと、信号発生器84cとを備える。
充電ST76において電源80からコンセント82を通じて送られる交流は、充電器84のAC/DC変換器84aで適宜な電圧に降圧されつつ直流に変換されて充電端子86に送られ、充電ST76に帰還した作業機10が充電端子86と電池充電端子34とを介して接続(ドッキング)されたとき、作業機10の搭載電池32を充電するように構成される。
また、AC/DC変換器84aの出力は信号発生器84cと充電用ECU84bに供給される。充電用ECU84bはECU44と通信自在に構成され、ECU44の指令に応じて信号発生器84cの動作を制御する。
信号発生器84cは、ECU44から充電用ECU84bへの指令に従ってAC/DC変換器84aで適宜な電圧に降圧された直流電流を所定の信号に変換し、エリアワイヤ72と、充電ST76でのドッキング位置を示すドッキングワイヤ(電線)90と、充電ST76を示すSTワイヤ(電線)92に通電する。
図8に、信号発生器84cからエリアワイヤ72に通電される電流の波形を示す。電流波形は信号長Lを有し、任意な周期Tnで通電される。尚。図示は省略するが、信号発生器84cはドッキングワイヤ90とSTワイヤ92にも同種の電流波形(位相において異なる)を通電する。
図6に戻って作業エリアARの検出について説明すると、信号発生器84cによってエリアワイヤ72に図8に示されるような電流が流されると、アンペアの右ねじの法則に従ってエリアワイヤ72を中心として右巻き同心円状の磁界が発生する。このときの磁界強度はエリアワイヤ72の全長によって相違すると共に、作業機10のエリアワイヤ72からの離間距離によっても相違する 。
図9は、エリアワイヤ72からの離間距離dと磁界強度Hとの関係を示す図である。同図に示すように、磁界強度Hはエリアワイヤ72からの離間距離dに応じて変化し、エリアワイヤ72上において0となり、作業エリアARの内側でプラス、外側でマイナスの値となる。
ECU44はエリアワイヤ72への通電によって発生する磁界(エリア信号)の強度を作業機10に搭載された磁気センサ36で検出することによって作業エリアAR内における作業機(自機)10の位置、即ち、作業機10が作業エリアARの内側/外側のいずれにいるかを判断すると共に、エリアワイヤ72に対する作業機10の位置(離間距離)を検出(算出)する。尚、その詳細は特許文献1に記載されているので、説明は以上に止める。
この実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の特徴は、作業エリアARでの作業機10のスタック判定にあるので、以下その点に焦点をおいて説明する。
図10はその動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、ユーザによってメインスイッチ64がオンされて通常の芝刈り作業モードが実行されるとき、ECU44によって実行される。
以下説明すると、S10において固定信号源からの信号、即ち、エリアワイヤ72からのエリア信号の強度の変化をモニタ(検知)する(S:処理ステップ)。
次いでS12に進み、エリア信号の強度が所定時間(例えば10sec)以上同一範囲にあるか否か、換言すればエリア信号の強度が所定時間以上変化しない否か判断する。強度が「所定時間以上同一範囲にある」とは、強度が同じ値にあるか、あるいは同じ値でないにしても差が微小であることを意味する。
S12で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断(判定)してS14に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する。一方、肯定される(同一範囲にある)ときはS16に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
これについて説明すると、エリア信号の強度を搭載された磁気センサ36で検出して作業エリアAR内における作業機(自機)10の位置を検出することから、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味し、よって作業機10がスタックしたと判定することができる。
尚、エリア信号の検知精度を上げるため、図6に想像線(符号a)で示すように、エリアワイヤ(電線)72は作業エリアARの内側に向けて局部的に突出するように配置しても良く、想像線(符号b)で示すように所定の位置(例えば充電ST76)から作業エリアARの内側に向けて分岐するように配置しても良い。
即ち、エリアワイヤ72は作業エリアARの内側に向けて延びるように配置しても良い。これにより、作業機10が作業エリアARの内奥部位にあるときも、その位置を精度良く検知することができる。
尚、符号aの場合、エリアワイヤ72は内側に突出した後、幅ARwで折り返される。幅ARwは作業機10の前側に配置される第1、第2磁気センサ36L,36Rの離間距離未満の値とする。具体的には、第3磁気センサ36Cも含めた3個の磁気センサの出力が全て作業機10が作業エリアARの外に出たことを示すとき、作業機10が作業エリアARの外に出たと判断するように構成することで、内奥部位でのエリア信号の検知精度を向上できると共に、通常の作業におけるエリア信号による位置検出の妨げとはならない。
図10フロー・チャートにあっては、S16で作業機10がスタックしたと判定されると、脱出モードに移行する。
脱出モードにおいては次のS18において先ず作業機10を規定時間(例えば5sec)だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。次いでS20に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。
例えば作業機10が図20に示すような状態にあるとき、作業機10を後退させることで作業機10の移動は可能となってスタックから脱出させることも可能となる。その場合、S20の判断は否定されてS14に進む。
他方、S20で依然として肯定されるときはS22に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間(例えば3sec)、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
S22の処理は作業機10を現状から移動させるための処理であるので、旋回などの順序は例示であり、最初に前進させてから左に旋回させるなど変更可能である。尚、ここで「旋回」とは先に述べたように左右の駆動輪16に回転速度差を与える、左右の駆動輪16を相反する方向に回転させて作業機10を旋回させる動作を含む。
次いでS24に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S24で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S14に進む。
一方、S24で肯定されるときはS26に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を上方に移動(上昇)させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
この順序も例示であり、変更可能である。また、ワークモータ22の上方への移動は上限位置への移動に限らず、上方への移動であれば上限位置と下限位置の間の任意の位置であっても良い。
次いでS28に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S28で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S14に進む。
これについて図21を参照して説明すると、作業機10のブレード20(具体的にはそのディスク20a)が図示のような石(あるいは接地面GRの突起部位など)に乗り上げて作業機10が宙ぶらりんとなり、駆動輪16が接地面GRから遊離して空転するような状況にあったとする。
作業機10がこのような亀の子状態にあったとすると、ブレード20を上昇させることで、状況によっては駆動輪16が路面に接地して路面反力を回復でき、作業機10をスタックから脱出させることが可能となる。
一方、図10フロー・チャートのS28で肯定されるときはS30に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を下方に移動(下降)させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
この順序も例示で、変更可能である。また、ワークモータ22の下方への移動も下限位置に限らず、下方への移動であれば上限位置と下限位置の間の任意の位置であっても良い。
次いでS32に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S32で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S34に進む。
このとき作業機10の駆動輪16が窪地、泥濘部位、積雪部位にはまり、駆動輪16が接地面GRとの路面反力を得られずに空転するような状況にあったとすると、ブレード20を下降させることで、状況によっては駆動輪16と路面との接地位置が変わって路面反力を受けることができ、作業機10をスタックから脱出させることも可能となる。
一方、S32で依然肯定されるときはS36に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を上方に移動(上昇)させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回り(CW)に回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を時計回り(同方向)に旋回させる。これも駆動輪16と接地面GRとの路面反力を回復するための動作である。尚、ブレード20の回転方向の選択の順序は任意である。
即ち、S16からS30までの処理においてはワークモータ22を駆動してブレード20を回転させる動作は行わないが、S36以降の処理においてはブレード20を昇降させて接地面GRに接触させ、駆動輪16が接地面GRから受ける路面反力のみならず、ブレード20が接地面GRから受ける路面反力も利用してスタックから脱出させることとする。
次いでS38に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S38で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S34に進む。
一方、S38で肯定されるときはS40に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を上方に移動(上昇)させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回り(CCW)に回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動綸16を回転させ、作業機10を反時計回り(同方向)に旋回させる。これも駆動輪16とブレード20が接地面GRからの路面反力を回復するための措置であり、ブレードの回転方向の選択の順序は任意である。
尚、S36とS40の少なくともいずれかにおいてワークモータ22の回転方向と作業機10の旋回方向を逆にしても良い。例えば、ワークモータ22(ブレード20)が反時計回り(CCW)に回転するとき、作業機10が時計回り(CW)に旋回するようにしても良い。
次いでS42に進み、エリア信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S42で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S34に進む。
一方、S42で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S44に進んでユーザに通知し、次いでS46に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第1実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業エリアARに配置された固定信号源(エリアワイヤ)72からの信号を検知する検知部(ECU44)と、検知された信号の強度が所定時間同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、作業機10がスタックしたと判定するスタック判定部(ECU44)とを備えるように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
それにより、ロボット作業機10を初期の作業に迅速に復帰させることができて作業効率を向上できると共に、ロボット作業機10が捜索し難い場所でスタックして発見に時間を要するなどの不都合が生じることがない。
また、固定信号源が作業エリアARの周縁に配置されると共に、電源80から電流を通電されるエリアワイヤ(電線)72からなるように構成したので、上記した効果に加え、エリアワイヤ72を作業エリア認識に用いる作業機10にあっては既存の設備をそのまま利用できると共に、電波障害などの外乱を受けることがない。
また、エリアワイヤ(電線)72が作業エリアARの内側に向けて延びるように配置される如く構成したので、上記した効果に加え、作業エリアARの内奥部位などにおいても検知精度を向上させることができる。
また、信号検知部で検知された信号に基づいてドライブモータ(原動機)26の駆動を制御して作業エリアARで走行させる制御部(ECU44)を備えるように構成したので、上記した効果に加え、スタックと判定されないときは所期の作業を実行させることができる。
また、制御部は、スタック判定部で作業機10がスタックしたと判定されるとき、作業機10をスタックから脱出させるスタック脱出制御を行うように構成したので、上記した効果に加え、作業機10を短時間にスタックから脱出させることができ、作業効率とエネルギ消費効率を向上させることができる。
また、制御部は、スタック判定部で作業機10がスタックしたと判定されるとき、作業機10を規定時間だけ前進または後退させるようにドライブモータ(原動機)26の駆動を制御するように構成したので、上記した効果に加え、一時的にスタックしている場合などに作業機10をスタックから迅速に脱出させることができる。
また、制御部は、スタック判定部で作業機10がスタックしたと判定されるとき、ユーザに通知するように構成したので、上記した効果に加え、ユーザは自身で作業機10をスタックから脱出させる、メインスイッチ64をオフするなどの措置を講じることも可能となる。
尚、第1実施形態において、原動機(ドライブモータ)26と動力源(ワークモータ)22とを共に電動モータから構成したが、それに限定されるものではなく、原動機26と動力源22の一方または双方は内燃機関、あるいは内燃機関と電動モータのハイブリッド、油圧モータなどであっても良い。これは第2実施形態以降においても同様である。
(第2実施形態)
図11はこの発明の第2実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図6と同様な作業エリアARの模式的な説明図である。
第1実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施形態においては固定信号源として作業エリアARの周縁(境界)に相互に所定の離間距離をおいて配置される複数個のビーコン100からなるように構成した。
ビーコン100は周囲に向けて電波(あるいは光)などの信号を発信する装置であり、作業機10にはビーコン100から発信される信号を受信する受信端末102を備える。
ECU44は受信端末102で受信したビーコン100からの発信信号に基づいて作業エリアARでの作業機10の位置を検知し、図10フロー・チャートと同様な処理に基づいて作業機10のスタックを検知する。
尚、第2実施形態において固定信号源はビーコン100に限るものではなく、
図11に想像線で示す如く、作業エリアARの周辺(境界)にICタグ104(1個のみ示す)を配置し、それから発信される識別情報(Radio Frequency ID)を作業機10に搭載したICタグ信号受信機106で受信して作業エリアARを認識して作業機10の位置を検知しても良い。
第2実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業エリアARに配置された固定信号源(ビーコン100、ICタグ104)からの信号を検知する信号検知部(受信端末102、ICタグ信号受信機106)と、信号検知部で検知された信号の強度を作業機10に搭載した受信端末102で検知し、検知された信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、作業機10がスタックしたと判定するスタック判定部(ECU44)を備えるように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、固定信号源が、作業エリアARの周縁に相互に所定の離間距離をおいて配置される複数個のビーコン100などからなる如く構成したので、ビーコン100などを用いて作業エリアARを認識する作業機10にあっては既存の設備をそのまま利用できると共に、比較的近距離での送受信であるので、電波障害などの外乱を受けることがない。残余の構成と効果は第1実施形態と異ならない。
(第3実施形態)
図12はこの発明の第3実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。
従前の実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第3実施形態においては固定信号源(エリアワイヤ72あるいはビーコン100など)からの信号に加え、加速度センサ50の出力を使用するように構成した。
図12を参照して説明すると、S100において固定信号源からの信号、即ち、エリアワイヤ72からのエリア信号あるいはビーコン100などからの信号の強度と、加速度センサ50の出力(即ち、加速度信号)の変化をモニタ(検知)する。
次いでS102に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間同一範囲にあるか、換言すればエリア信号の強度と加速度信号が所定時間以上変化しないか否か判断する。
S102で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS104に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、S102で肯定される(同一範囲にある)ときはS106に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味すると共に、作業機10は走行(移動)すれば加速度センサ50の出力である加速度信号が変化するはずであるから、加速度信号を検知することによって第1実施形態に比してより精度良く、作業機10がスタックしたと判定することができる。
図12フロー・チャートにあっても、S106で作業機10がスタックしたと判定されると、脱出モードに移行し、次のS108において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS110に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。S110の判断が否定されるときはS104に進む一方、依然として肯定されるときはS112に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS114に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S114で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S104に進む。
一方、S114で肯定されるときはS116に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS118に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S118で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S104に進む。
一方、S118で肯定されるときはS120に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS122に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S122で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S124に進む。
一方、S122で依然肯定されるときはS126に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(とブレード20)を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を時計回り(同方向)に旋回させる。
次いでS128に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S128で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S124に進む。
一方、S128で肯定されるときはS130に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22(ブレード20)を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を反時計回り(同方向)に旋回させる。
次いでS132に進み、固定信号源からの信号の強度と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S132で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S124に進む。
一方、S132で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S134に進んでユーザに通知し、次いでS136に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
尚、図10フロー・チャートの処理で記載した所定時間、規定時間あるいは既定時間、旋回や前進の順序あるいはワークモータ22の回転方向の選択順序、ワークモータ22(ブレード20)とドライブモータ26の回転方向を逆にすることなどは、図12フロー・チャートの処理にも全て妥当する。これは後述する第4実施形態のフロー・チャートの処理でも同様である。
第3実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業機10が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ50を備えると共に、検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあり、かつ加速度センサ50の出力である加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるとき、作業機10がスタックしたと判定するように構成したので、第1実施形態に比し、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易かつ精度良く判定することができる。
特に、作業エリアARが長い狭路を有する場合など、作業機10が移動するにも関わらず、エリア信号の強度は変わらないので、加速度信号も考慮することでスタックを精度良く判定することができる。作業機11がその場旋回など極小の旋回半径で旋回する場合も同様である。
尚、第3実施形態において加速度信号を加速度センサ50から求めたが、GPS受信機54あるいは駆動輪回転センサ56の出力から求めても良い。尚、残余の構成と効果は従前の実施形態と異ならない。
(第4実施形態)
図13はこの発明の第4実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。
従前の実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第4実施形態においては固定信号源(エリアワイヤ72、ビーコン100など)からの信号に加え、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56の出力を使用するように構成した。
図13を参照して説明すると、S200において固定信号源からの信号、即ち、エリアワイヤ72からのエリア信号あるいはビーコン100などからの信号の強度と、駆動輪回転センサ56の出力(即ち、駆動輪回転信号)の変化をモニタ(検知)する。
次いでS202に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか、換言すればエリア信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上変化しないか否か判断する。
S202で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS204に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、肯定される(同一範囲にある)ときはS206に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、固定信号源からの信号の強度が所定時間以同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味すると共に、作業機10は走行(移動)すれば駆動輪16の回転を示す駆動輪回転センサ56の信号(駆動輪回転信号)が変化するはずであるから、駆動輪回転信号を検知することによって第1実施形態に比してより精度良く、作業機10がスタックしたと判定することができる。
S206で作業機10がスタックしたと判定されると脱出モードに移行し、次のS208において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS210に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。S210の判断が否定されるときはS204に進む一方、肯定されるときはS212に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS214に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S214で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S204に進む。
一方、S214で肯定されるときはS216に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS218に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S218で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S204に進む。
一方、S218で肯定されるときはS220に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS222に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S224に進む。
一方、S222で依然肯定されるときはS226に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS228に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S228で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S224に進む。
一方、S228で肯定されるときはS230に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS232に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S232で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S224に進む。
一方、S232で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S234に進んでユーザに通知し、次いでS236に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第4実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56を備えると共に、検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以同一範囲にあり、かつ駆動輪回転センサ56の出力である駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるとき、作業機10がスタックしたと判定するように構成したので、第1実施形態に比し、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易かつ精度良く判定することができる。尚、残余の構成と効果は従前の実施形態と異ならない。
(第5実施形態)
図14はこの発明の第5実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。
従前の実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第5実施形態においては固定信号源(エリアワイヤ72、ビーコン100など)からの信号に加え、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56の出力と従動輪14の回転を示す従動輪回転センサ58を使用するように構成した。即ち、図1に想像線で示す如く、作業機10の左右の従動輪14の付近には従動輪の回転(車輪速)を示す従動輪回転センサ58を配置するように構成した。
図14を参照して説明すると、S300において固定信号源からの信号、即ち、エリアワイヤ72からのエリア信号あるいはビーコン100などからの信号の強度と、駆動輪回転センサ56の出力(即ち、駆動輪回転信号)と、従動輪回転センサ58の出力(従動輪回転信号)の変化をモニタ(検知)する。
次いでS302に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にある、換言すれば固定信号源からの信号の強度が所定時間以上変化しないと共に、駆動輪回転センサ56と従動輪回転センサ58の出力から駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続いているか否か判断する。
S302で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS304に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、S302で肯定されるときはS306に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味すると共に、ドライブモータ26で駆動される駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続いていることは、従動輪14が宙に浮くなどの状況にあると推定されることから、駆動輪16と従動輪14の回転を検知することによって作業機10がスタックしたと判定することが可能となる。
S306で作業機10がスタックしたと判定されると脱出モードに移行し、次のS308において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS310に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続いているか否か判断する。S310の判断が否定されるときはS304に進む一方、肯定されるときはS312に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS314に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しないか状態が所定時間以上続いているか否か再び判断する。S314で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S304に進む。
一方、肯定されるときはS316に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS318に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続いているか否か再び判断する。S318で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S304に進む。
一方、S318で肯定されるときはS320に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS322に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続いているか否か再び判断する。S322で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S324に進む。
一方、S322で依然肯定されるときはS326に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS328に進み、固定信号源からの信号の強度が同一範囲にあると共に、駆動輪回転信号が変化しないか状態が所定時間以上続いているか否か再び判断し、S328で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S324に進む。
一方、S328で肯定されるときはS330に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS332に進み、固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪16が回転する一方、従動輪14が回転しない状態が所定時間以上続いているか否か再び判断する。S332で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S324に進む。
一方、S332で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S334に進んでユーザに通知し、次いでS336に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第5実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56と、車体12に駆動輪16に隣接して取り付けられる従動輪14の回転を示す出力を生じる従動輪回転センサ58とを備え、検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、駆動輪回転センサ56と従動輪回転センサ58の出力から駆動輪16は回転する一方、従動輪14は回転しない状態が所定時間以上続くとき、作業機10がスタックしたと判定するように構成したので、第1実施形態に比し、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易かつ精度良く判定することができる。
(第6実施形態)
図15はこの発明の第6実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図6と同様な作業エリアARの説明図、図16は第6実施形態の動作を示す、図10に類似するフロー・チャートである。
従前の実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第6実施形態においては、作業エリアARにおける作業機10の位置を検知するのに、作業エリアARに配置される固定信号源(エリアワイヤ72、ビーコン100など)に代え、前記したGPS衛星からの電波を受信して作業機10の現在位置(緯度、経度)を示す出力を生じるGPS受信機(位置検知部)54の出力を用いるようにした。
より具体的には、GPS受信機54として望ましくはRTK(Real-time-kinematic) GPSを使用する。即ち、GPS受信機54として作業機10に搭載される受信機(移動局)に加え、作業エリアARの付近に配置される受信機54a(固定局)を備えるようにした。
以下、図16を参照して第6実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を説明する。
まずS400においてGPS受信機54,54aからの信号、即ち、GPS信号をモニタ(検知)し、S402に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか、換言すればGPS信号の強度が所定時間以上変化しないか否か判断する
S402で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS404に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、S402で肯定されるときはS406に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味することから、それによって作業機10がスタックしたと判定することが可能となる。
S406で作業機10がスタックしたと判定されると脱出モードに移行し、次のS408において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS410に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。S410の判断が否定されるときはS404に進む一方、肯定されるときはS412に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS414に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S414で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S404に進む。
一方、S414で肯定されるときはS416に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS418に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以同一範囲にあるか否か再び判断し、S418で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S404に進む。
一方、S418で肯定されるときはS420に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS422に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S422で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S424に進む。
一方、S422で肯定されるときはS426に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS428に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S428で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S424に進む。
一方、S428で肯定されるときはS430に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS432に進み、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S432で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S424に進む。
一方、S432で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S434に進んでユーザに通知し、次いでS436に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第6実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業エリアARにおける作業機10の位置を検知するGPS受信機(位置検知部)56,56aを備え、GPS受信機54,55aで検知されたGPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるときは作業機10が作業エリアARでスタックしたと判定するように構成したので、第1実施形態と同様、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、GPS受信機(位置検出部)56,56aで検知された作業機10の位置に基づいてドライブモータ(原動機)26の駆動を制御して作業エリアARで走行させる制御部(ECU44)を備えるように構成したので、スタックと判定されないときは所期の作業を行うことができると共に、スタックと判定されたときはスタック脱出制御を行うことも可能となる。残余の構成と効果は従前の実施形態と異ならない。
尚、第6実施形態においてGPS受信機54として望ましくは、RTK(Real-time-kinematic) GPSを使用するようにしたが、それに限定されるものではなく、GPS受信機を1個だけ用いた通例の単独測位でも良く、2個以上用いたスタティック測位や仮想基準点方式VRS(Virtual Reference Station)を用いた測位でも良い。
さらには、図15に想像線で示す如く、作業エリアARの周縁(境界)に相互に所定の離間距離をおいてマーカ108(1個のみ示す)を配置し、それを作業機10に搭載したカメラ110で撮影して作業エリアARを認識して作業機10の位置を検知しても良い。
(第7実施形態)
図17はこの発明の第7実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図12に類似するフロー・チャートである。
第6実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第7実施形態においてはGPS信号に加え、加速度センサ50の出力を使用するように構成した。
図17を参照して説明すると、S500においてGPS信号と、加速度センサ50の出力(即ち、加速度信号)の変化をモニタ(検知)する。
次いでS502に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか、換言すればGPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上変化しないか否か判断する。
S502で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS504に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、S502で肯定される(同一範囲にある)ときはS506に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味すると共に、作業機10は走行(移動)すれば加速度センサ50の出力である加速度信号が変化するはずであるから、加速度信号を検知することによって第6実施形態に比してより精度良く作業機10がスタックしたと判定することができる。
S506で作業機10がスタックしたと判定されると脱出モードに移行し、次のS508において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS510に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。S510の判断が否定されるときはS504に進む一方、依然として肯定されるときはS512に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS514に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S514で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S504に進む。
一方、肯定されるときはS516に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS518に進み、GPSの信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にある確認否か再び判断する。S518で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S504に進む。
一方、S518で肯定されるときはS520に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS522に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S522で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S524に進む。
一方、S522で肯定されるときはS526に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS528に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S528で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S524に進む。
一方、S528で肯定されるときはS530に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS532に進み、GPS信号による作業機10の位置と加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S532で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S524に進む。
一方、S532で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S534に進んでユーザに通知し、次いでS536に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第7実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業エリアARにおける作業機10の位置を検知するGPS受信機(位置検知部)56,56aと、作業機10が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ50を備えると共に、GPS受信機54,54aで検知された(GPS信号による)作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ加速度センサ50の出力である加速度信号が所定時間以上同一範囲にあるとき、作業機10がスタックしたと判定するように構成したので、第6実施形態に比し、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易かつ精度良く判定することができる。尚、残余の構成と効果は従前の実施形態と異ならない。
(第8実施形態)
図18はこの発明の第8実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の動作を示す、図13に類似するフロー・チャートである。
第6実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第8実施形態においてはGPS信号に加え、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56の出力を使用するように構成した。
図18を参照して説明すると、S600においてGPS信号と、駆動輪回転センサ56の出力(即ち、駆動輪回転信号)の変化をモニタ(検知)する。
次いでS602に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか、換言すればGPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上変化しないか否か判断する。
S602で否定されるときは作業機10がスタックしていないと判断してS604に進み、通常の芝刈り作業モードに復帰する一方、S602で肯定される(同一範囲にある)ときはS606に進み、作業機10がスタックしたと判定する。
即ち、GPS信号による作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあることは作業機10が所定時間以上、作業エリアARで同じ位置にあることを意味すると共に、作業機10は走行(移動)すれば駆動輪16の回転を示す駆動輪回転センサ56の信号(駆動輪回転信号)が変化するはずであるから、駆動輪回転信号を検知することによって第6実施形態に比してより精度良く、作業機10がスタックしたと判定することができる。
S606で作業機10がスタックしたと判定されると、脱出モードに移行し、次のS608において先ず作業機10を規定時間だけ微速で前進または後退させるようにドライブモータ26の駆動を制御する。
次いでS610に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か判断する。S610の判断が否定されるときはS604に進む一方、肯定されるときはS612に進み、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させ、次いで右に旋回させる。
次いでS614に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S614で否定されるときは作業機10がスタックを脱出したと判断できるので、S604に進む。
一方、肯定されるときはS616に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS618に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S618で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S604に進む。
一方、S618で肯定されるときはS620に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を下方に移動させ、ドライブモータ26を駆動して既定時間、作業機10を左に旋回させ、次いで前進させた後、右に旋回させる。
次いでS622に進み、固定信号源からの信号の強度と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にある否か再び判断する。S622で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S624に進む。
一方、S622で依然肯定されるときはS626に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS628に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断し、S628で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S624に進む。
一方、S628で肯定されるときはS630に進み、ブレード高さ調節機構38を介してワークモータ22を上方に移動させると共に、ワークモータ22の回転方向をブレード20が反時計回りに回転する方向としながら、ドライブモータ26を駆動して既定時間駆動輪16を回転させ、作業機10を同方向に旋回させる。
次いでS632に進み、GPS信号による作業機10の位置と駆動輪回転信号が所定時間以上同一範囲にあるか否か再び判断する。S632で否定されるときはスタックを脱出したと判断できることから、S624に進む。
一方、S632で肯定されるときはスタックを脱出できなかったと判断し、S634に進んでユーザに通知し、次いでS636に進んでドライブモータ26などへの通電を停止して作業機10を停止する。
第8実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置においては、作業エリアARにおける作業機10の位置を検知するGPS受信機(位置検知部)56,56aと、駆動輪16の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56を備えると共に、GPS受信機54,54aで検知された作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ駆動輪回転センサ56の出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定するように構成したので、第6実施形態に比し、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易かつ精度良く判定することができる。尚、残余の構成と効果は従前の実施形態と異ならない。
(第9実施形態)
図19はこの発明の第9実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置の構成を示す、図1に類似する説明図である。
従前の実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第9実施形態において作業機10は遠隔地のオフィスなどに設置されるクラウド上のサーバ200に無線を介してイーサネット(登録商標)あるいは公衆電話通信網などの通信手段202によって双方向通信可能に接続され、作業機10に搭載されるECU44はサーバ200からの指令あるいはサーバ200に格納される制御プログラムに従って作業機10を動作させるように構成した。
サーバ200は、例えば大容量のコンピュータ(メインフレーム)からなる。これにより、ECU44のCPU44aの演算負荷をメモリ44cの容量を低減することが可能となる。具体的には、上記の第1から第8実施形態においてECU44のCPU44aが実行する制御のうち、少なくとも一部(例えば、固定信号源からの信号の強度の変化のモニタリングや、信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否かの判定)をサーバ200側で実行しても良い。
さらに、第9実施形態において作業機10も1台に限らず、同図に示すように複数台(図示例では3台)からなるように構成しても良い。その場合、それぞれの作業機10のECU44はクラウド上のサーバ200に接続され、送受信にはそれぞれの識別コードが付され、サーバ200は作業機10それぞれを識別可能に構成される。
その結果、作業機10のそれぞれはサーバ200の指令に従って共同で芝刈り作業する、あるいは作業機10の1台がスタックしたと判定されたとき、他の作業機10が後方から押すなどしてスタックからの脱出に助力することも可能となる。これにより、複数台の作業機10を共同で動作させることができて作業効率を向上させることが可能となる。
上記した如く、この発明の第1から第9実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置は、車体12に取り付けられる駆動輪16を原動機(ドライブモータ)26で駆動して作業エリアARを走行するロボット作業機10において、前記作業エリアARに配置された固定信号源(エリアワイヤ72、ビーコン100、マーカ104、ICタグ108)からの信号を検知する信号検知部(磁気センサ36、受信端末102、カメラ106、ICタグ信号受信機110、ECU44,S10,S100,S200,S300)と、前記信号検知部で検知された信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、前記作業機10がスタックしたと判定するスタック判定部(ECU44,S12−S46、S102−S136,S202−S236,S302−S336)とを備える如く構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
それにより、ロボット作業機10を初期の作業に迅速に復帰させることができて作業効率を向上できると共に、ロボット作業機10が捜索し難い場所でスタックして発見に時間を要するなどの不都合が生じることがない。
また、固定信号源が作業エリアARの周縁に配置されると共に、電源80から電流を通電されるエリアワイヤ(電線)72からなるように構成したので、上記した効果に加え、エリアワイヤ72を作業エリア認識に用いる作業機10にあっては既存の設備をそのまま利用できると共に、電波障害などの外乱を受けることがない。
また、前記固定信号源が、前記作業エリアARの周縁に配置されると共に、電源80から電流を通電される電線(エリアワイヤ)72からなる如く構成したので、上記した効果に加え、エリアワイヤ72を作業エリア認識に用いる作業機10にあっては既存の設備をそのまま利用できると共に、電波障害などの外乱を受けることがない。
また、前記電線(エリアワイヤ)72が前記作業エリアARの内側に向けて延びるように配置される如く構成したので、上記した効果に加え、作業エリアARの内奥部位などにおいても検知精度を向上させることができる。
また、第2実施形態においては、前記固定信号源が、前記作業エリアARの周縁に相互に所定の離間距離をおいて配置される複数個のビーコン100からなるように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、第3実施形態などにおいては、前記作業機10が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ50を備えると共に、前記スタック判定部(ECU44)は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記加速度センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機10がスタックしたと判定する(S102,S110,S114,S118,S122,S128,S132)ように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易にかつ精度良く判定することができる。
特に、作業エリアARが長い狭路を有する場合など、作業機10が移動するにも関わらず、エリア信号の強度は変わらないので、加速度信号も考慮することでスタックを精度良く判定することができる。作業機11がその場旋回など極小の旋回半径で旋回する場合も同様である。
また、第4実施形態などにおいては、前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56を備えると共に、前記スタック判定部(ECU44)は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記駆動輪回転センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定する(S202,S210,S214,S218,S222,S228,S232)ように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易にかつ精度良く判定することができる。
また、第5実施形態においては、前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56と、前記車体に前記駆動輪に隣接して取り付けられる従動輪の回転を示す出力を生じる従動輪回転センサ58とを備え、前記スタック判定部(ECU44)は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、前記駆動輪回転センサと従動輪回転センサの出力から前記駆動輪は回転する一方、前記従動輪は回転しない状態が所定時間以上続くとき、前記作業機がスタックしたと判定する(S302,S310,S314,S318,S322,S328,S332)ように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易にかつ精度良く判定することができる。
また、第5実施形態などにおいては、車体12に取り付けられる駆動輪16を原動機(ドライブモータ)26で駆動して作業エリアARを走行するロボット作業機10において、前記作業エリアARにおける前記作業機10の位置を検知する位置検知部(GPS受信機54,ECU44,S400,S500,S600)と、前記位置検知部で検知された前記作業機10の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定するスタック判定部(ECU44,S402−S436,S502−S536,S602−S636)とを備えるように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、第7実施形態にあっては、前記作業機が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ50を備えると共に、前記スタック判定部(ECU44)は、前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記加速度センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定する(S502,S510,S514,S518,S522,S528,S532)ように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、第8実施形態にあっては、前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ56を備えると共に、前記スタック判定部(ECU44)は、前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記駆動輪回転センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定する(S602,S610,S614,S618,S622,S628,S632)ように構成したので、作業エリアARでの作業機10のスタックを簡易に判定することができる。
また、第1から第8実施形態にあっては、前記信号検知部(磁気センサ36、受信端末102、ICタグ104とICタグ信号受信機106)で検知された信号と前記位置検出部(GPS受信機54,マーカ108、カメラ110、ECU44,S400,S500,S600)で検知された前記作業機10の位置とのうちの少なくとものいずれかに基づいて前記原動機の駆動を制御して前記作業エリアで走行させる制御部(ECU44,S14,S34,S104,S124,S204,S224,S304,S324,S404,S424,S504,S524、S604,S624)を備えるように構成したので、上記した効果に加え、スタックと判定されないときは所期の作業を実行させることができる。
前記制御部(ECU44)は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、前記作業機をスタックから脱出させるスタック脱出制御を行う(S18,S22,S26,S30,S36,S40,S108,S112,S116,S120,S126,S130,S208,S212,S216,S220,S226,S230,S308,S312,S316,S320,S326,S330,S408,S412,S416,S420,S426,S430,S508,S512,S516,S520,S526,S530,S608,S612,S616,S620,S626,S630)ように構成したので、上記した効果に加え、作業機10を短時間にスタックから脱出させることができ、作業効率とエネルギ消費効率を向上させることができる。
また、前記制御部(ECU44)は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、前記作業機を規定時間だけ前進または後退させるように前記原動機(ドライブモータ)26の駆動を制御する(S18,S108,S208,S308,S408,S508,S608)ように構成したので、上記した効果に加え、一時的にスタックしている場合などに作業機10をスタックから迅速に脱出させることができる。
前記制御部(ECU44)は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、ユーザに通知する(S44,S134,S234,S334,S434,S534,S634)ように構成したので、上記した効果に加え、ユーザは自身で作業機10をスタックから脱出させる、メインスイッチ64をオフするなどの措置を講じることも可能となる。
また、この発明の第9実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置は、クラウド上のサーバ200に通信手段202によって双方向通信自在に接続される如く構成したので、上記した効果に加え、ECU44のCPU44aの演算負荷をメモリ44cの容量を低減することが可能となる。
また、第9実施形態に係るロボット作業機のスタック判定装置は、複数台の作業機10を備え、前記複数台の作業機のそれぞれが前記サーバ200に双方向通信自在に接続される如く構成したので、上記した効果に加え、複数台の作業機10を共同で動作させることができて作業効率を向上させえることが可能となる。
尚、この発明を第1実施形態から第9実施形態にわたって説明してきたが、上記した実施形態は例示であり、例えば第2実施形態と第3実施形態を組み合わせるなど、種々の変形が可能である。
また、この発明を芝刈り用のロボット作業機として説明してきたが、それに限られるものではなく、清掃、樹木や手入れなど屋外で位置認識しつつ作業する全てのロボット作業機にも妥当する。
10 ロボット作業機(作業機)、12 車体、14 前輪、16 後輪、20 ブレード(作業機)、22 電動モータ(ワークモータ。作業機)、26 電動モータ(原動機。ドライブモータ)、30 搭載充電ユニット、32 搭載電池、34 電池充電端子、36 磁気センサ(36L 第1磁気センサ,36R 第2磁気センサ、36C 第3磁気センサ)、38 ブレード高さ調節機構、44 電子制御ユニット(ECU)、44a1 作業負荷判断部、44a2 作業日程修正部、46 角速度センサ、50 加速度センサ、52 方位センサ、54 GPS受信機、56 駆動輪回転センサ、58 従動輪回転センサ、62 電流センサ、64 メインスイッチ、70 ディスプレイ、72 エリアワイヤ、76 充電ST(ステーション)、84 充電器、86 充電端子、AR 作業エリア、100 ビーコン、102 受信端末、104 マーカ、106 カメラ 、108 ICタグ、110 ICタグ信号受信機、200 サーバ、202 通信手段

Claims (16)

  1. 車体に取り付けられる駆動輪を原動機で駆動して作業エリアを走行するロボット作業機において、
    前記作業エリアに配置された固定信号源からの信号を検知する信号検知部と、
    前記信号検知部で検知された信号の強度が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定するスタック判定部と、
    を備えたことを特徴とするロボット作業機のスタック判定装置。
  2. 前記固定信号源が、前記作業エリアの周縁に配置されると共に、電源から電流を通電される電線からなることを特徴とする請求項1に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  3. 前記電線が前記作業エリアの内側に向けて延びるように配置されることを特徴とする請求項2に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  4. 前記固定信号源が、前記作業エリアの周縁に相互に所定の離間距離をおいて配置される複数個のビーコンからなることを特徴とする請求項1に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  5. 前記作業機が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ、
    を備えると共に、前記スタック判定部は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記加速度センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  6. 前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ、
    を備えると共に、前記スタック判定部は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記駆動輪回転センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  7. 前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサと、
    前記車体に前記駆動輪に取り付けられる従動輪の回転を示す出力を生じる従動輪回転センサと、
    を備え、前記スタック判定部は、前記信号検知部で検知された固定信号源からの信号の強度が所定時間以上同一範囲にあると共に、前記駆動輪回転センサと従動輪回転センサの出力から前記駆動輪は回転する一方、前記従動輪は回転しない状態が所定時間以上続くとき、前記作業機がスタックしたと判定することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  8. 車体に取り付けられる駆動輪を原動機で駆動して作業エリアを走行するロボット作業機において、
    前記作業エリアにおける前記作業機の位置を検知する位置検知部と、
    前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上同一範囲にあるか否か判定し、同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定するスタック判定部と、
    を備えたことを特徴とするロボット作業機のスタック判定装置。
  9. 前記作業機が走行するときの加速度を示す出力を生じる加速度センサ、
    を備えると共に、前記スタック判定部は、前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記加速度センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定することを特徴とする請求項8に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  10. 前記駆動輪の回転を示す出力を生じる駆動輪回転センサ、
    を備えると共に、前記スタック判定部は、前記位置検知部で検知された前記作業機の位置が所定時間以上同一範囲にあり、かつ前記駆動輪回転センサの出力が所定時間以上同一範囲にあるとき、前記作業機がスタックしたと判定することを特徴とする請求項8または9に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  11. 前記信号検知部で検知された信号と前記位置検出部で検知された前記作業機の位置とのうちの少なくとものいずれかに基づいて前記原動機の駆動を制御して前記作業エリアで走行させる制御部を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  12. 前記制御部は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、前記作業機をスタックから脱出させるスタック脱出制御を行うことを特徴とする請求項11に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  13. 前記制御部は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、前記作業機を規定時間だけ前進または後退させるように前記原動機の駆動を制御することを特徴とする請求項12に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  14. 前記制御部は、前記スタック判定部で前記作業機がスタックしたと判定されるとき、ユーザに通知することを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  15. クラウド上のサーバに通信手段によって双方向通信自在に接続されることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のロボット作業機のスタック判定装置。
  16. 複数台の作業機を備え、前記複数台の作業機のそれぞれが前記サーバに双方向通信自在に接続されることを特徴とする請求項15に記載のロボット作業機のスタック判定装置。
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