JP2021105096A - ジェル状漂白剤組成物 - Google Patents

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実和 高橋
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Abstract

【課題】ジェル状でありながら、水で洗い流しやすい漂白剤組成物の提供。【解決手段】(A)成分:次亜塩素酸塩と、(B)成分:増粘剤と、(C)成分:微細セルロース繊維と、(D)成分:水、を含む、ジェル状漂白剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ジェル状漂白剤組成物に関する。
浴室や台所、トイレ等の床、壁、天井、目地等に発生するカビを除去する目的で、漂白成分を含むカビ取り剤が利用されている。漂白成分としては、次亜塩素酸アルカリ金属塩がよく知られている。また、漂白効果を向上させる方法として、増粘することで滞留性を高め、汚れ対象との接触時間を長くする方法が挙げられる。
特許文献1には、次亜塩素酸塩と水を含む液体に、3種の界面活性剤(飽和脂肪酸塩、第三級アミンオキシド、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩又は及び/又は直鎖アルキルナフタレンスルホン酸塩)を加え、液体中で界面活性剤がコンプレックスを形成することを利用して増粘させる方法が提案されている。
特許文献2には、次亜塩素酸塩と、有機系増粘剤と、スルホン酸化合物又はその塩を含む、増粘したカビ取り剤が提案されている。また、カビ再発防止を目的として4級アンモニウム塩界面活性剤を含有させる方法、スクラブ効果によるカビ除去効果の向上と剤の視認性向上を目的として有機又は無機粒子を含有させる方法が提案されている。
特開平6−184594号公報 特開2007−137930号公報
しかしながら、これらの増粘したカビ取り剤は、汚れ対象に接触させた後、水で洗い流す際に、カビ取り剤が流れ落ち難いという課題があった。
本発明は、ジェル状でありながら、洗い流しやすい漂白剤組成物を提供する。
本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:次亜塩素酸塩と、(B)成分:増粘剤と、(C)成分:微細セルロース繊維と、(D)成分:水、を含む、ジェル状漂白剤組成物。
[2] 前記(C)成分が、非イオン性の微細セルロース繊維である、[1]のジェル状漂白剤組成物。
[3] 前記(B)成分が、(B1−1)成分:炭素数8〜20の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩、及び(B1−2)成分:炭素数8〜20のアミンオキシド型界面活性剤を含む、[1]又は[2]のジェル状漂白剤組成物。
[4] 前記(B1−2)成分の含有量に対する前記(B1−1)成分の含有量の質量比を表す(B1−1)/(B1−2)が0.5〜20である、[3]のジェル状漂白剤組成物。
[5] 前記(B)成分が、(B2)成分:架橋型高分子化合物を含む、[1]〜[4]のいずれかのジェル状漂白剤組成物。
[6] 前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(C)が0.1〜11である、[1]〜[5]のいずれかのジェル状漂白剤組成物。
本発明によれば、ジェル状でありながら、洗い流しやすい漂白剤組成物が得られる。
<ジェル状漂白剤組成物>
本実施形態のジェル状漂白剤組成物(以下、単に「漂白剤組成物」ともいう)は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含む組成物である。本実施形態の漂白剤組成物はカビ汚れを漂白する効果を有し、カビ取り剤として好適である。
本明細書において「ジェル状」の組成物とは、25℃の組成物の25gを、容量50mL、高さ75mmのガラス瓶に充填し、25℃の雰囲気中に1時間静置した後、前記ガラス瓶を30°に傾けて1分間保持したときに流動しないことを意味する。
<(A)成分>
(A)成分は、次亜塩素酸塩である。(A)成分はその強い酸化作用によってカビ汚れを漂白し、カビを取り除く作用を示す。
(A)成分としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸リチウム、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム等が挙げられる。入手の容易性や漂白剤組成物の安定性の観点から、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムが好ましい。
(A)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白剤組成物の総質量に対して、(A)成分の含有量は1〜5質量%が好ましく、2〜4質量%より好ましい。上記範囲の下限値以上であると漂白効果に優れる、上限値以下であると取り扱い性に優れる。
<(B)成分>
(B)成分は増粘剤である。(B)成分として、次亜塩素酸塩を含有する水溶液を増粘しジェル状にできる公知の増粘剤を使用できる。ただし、後述の(C)成分は増粘剤であるが(B)成分には含まれないものとする。
(B)成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
良好なジェル状が得られやすい点で、(B)成分が、(B1−1)成分及び(B1−2)成分、又は(B2)成分を含むことが好ましい。
(B1−1)成分:炭素数8〜20の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩。
(B1−2)成分:炭素数8〜20のアミンオキシド型界面活性剤。
(B2)成分:架橋型高分子化合物。
[(B1−1)成分]
(B1−1)成分の炭素数は8〜20であり、増粘性に優れる点で8〜18が好ましい。具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及びこれらのナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。中でもパルミチン酸のナトリウム塩またはカリウム塩が最も好ましい。(B1−1)成分は1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(B1−1)成分として、炭素数8〜14の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩(以下「(C8〜14)」ともいう)と炭素数16〜20の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩(以下「(C16〜20)」ともいう)を併用すると増粘効果がより高い。
漂白剤組成物の総質量に対して、(C8〜14)の含有量は0.1〜4.0質量%、(C16〜20)の含有量は0.1〜4.0質量%が好ましい。
(C8〜14)の含有量に対する(C16〜20)の含有量の質量比を表す(C16〜20)/(C8〜14)は、0.2〜5が好ましく、2〜5がより好ましい。
[(B1−2)成分]
(B1−2)成分としては、下式(1)で表される化合物が好ましい。
−NR→O (1)
式(1)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。
及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。R及びRがいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
(B1−2)成分の具体例として、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
漂白剤組成物の総質量に対して、(B1−2)成分の含有量は、0.1〜2質量%が好ましく、0.2〜1質量%がより好ましい。上記範囲内であると、洗い流しやすさに優れる。
(B1−1)成分と(B1−2)成分を併用すると、コンプレックス形成による増粘効果が得られる。
漂白剤組成物において、(B1−2)成分の含有量に対する(B1−1)成分の含有量の質量比を表す(B1−1)/(B1−2)は、0.5〜20が好ましく、2.0〜10がより好ましく、3.0〜8.0がさらに好ましい。(B1−1)/(B1−2)が上記範囲内であると増粘効果に優れる。
[(B2)成分]
(B2)成分としては、架橋型カルボキシビニルポリマーが好ましい。架橋型カルボキシビニルポリマーはカルボキシル基を有する水溶性もしくは水分散性のビニルポリマーであり、主としてアクリル酸がアリルスクロース等と共重合した共重合体をいう。好ましい架橋型カルボキシビニルポリマーは、マルチビニル又はマルチアリル官能性架橋剤と共重合されたものである。
(B2)成分の分子量は50万以上が好ましく、100万〜500万がより好ましい。
(B2)成分の具体例として、カーボポール934、940、941、675、690、980(B.F.Goodrich社製品名)等が挙げられる。特にカーボポール940が好ましい。
(B2)成分は単独で使用してもよく、(B1−1)成分と(B1−2)成分と(B2)成分を併用してもよい。
漂白剤組成物の総質量に対して、(B2)成分の含有量は、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましい。上記範囲内とすることで使用性に優れた良好なジェル状が得られやすい。
(B)成分は、(B1−1)成分、(B1−2)成分、又は(B2)成分のいずれにも該当しない他の増粘剤(後述の(C)成分は含まない)の1種以上を含んでもよい。
例えば、有機系増粘剤(界面活性剤は含まない)、無機系増粘剤等が挙げられる。
有機系増粘剤の具体例としてはキサンタンガム、カラギーナン、ジェランガム等のアニオン性多糖類の天然系高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の合成系高分子が挙げられる。
無機系増粘剤の具体例としては、水膨潤性粘土鉱物が挙げられる。本明細書において、水膨潤性粘土鉱物とは、膨潤力が20mL/2g以上である粘土鉱物をいう。前記膨潤力は、第15改定「日本薬局方に定められたベントナイトの試験方法を準用し、水膨潤性粘土鉱物2gの膨潤体積(mL)で表される。水膨潤性粘土鉱物としては、ベントナイト、モンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘクトライト等のスメクタイト系粘土、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性マイカ等の天然粘土等が挙げられる。
漂白剤組成物の総質量に対して、(B)成分の含有量は0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、0.5〜4.0質量%がさらに好ましく、1.2〜4質量%が特に好ましい。上記範囲の下限値以上であると増粘効果に優れる、上限値以下であると対象物への塗布がしやすい。
(B)成分の総質量に対して、(B1−1)成分と(B1−2)成分と(B2)成分の合計は20〜100質量%が好ましく、50〜100質量%がより好ましく、90〜100質量%がさらに好ましい。
<(C)成分>
(C)成分は微細セルロース繊維である。
本明細書において、微細セルロース繊維とは平均繊維径が1〜200nm、アスペクト比(繊維長/繊維径)が10〜1000のセルロース繊維をいう。
微細セルロース繊維の平均繊維径、アスペクト比は、走査型電子顕微鏡(SEM)にて測定できる。具体的に、電子顕微鏡観察画像において繊維径及び繊維長を測定し、繊維径の算術平均値を平均繊維径とし、繊維長の算術平均値を平均繊維長とする。下式によりアスペクト比を求める。
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
(C)成分は、公知の製造方法で製造された微細セルロース繊維を使用できる。微細セルロース繊維の製造方法としては酸化解繊、機械解繊が挙げられ、製造方法によって表面電荷及び形状(平均繊維径、アスペクト比)が変化する。
酸化解繊の方法としては、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル)酸化やカルボキシメチル化が挙げられ、一般に、表面電荷がマイナスに帯電したアニオン性微細セルロース繊維が得られる。一方、機械解繊で得られた微細セルロース繊維は、原料である木材由来のカルボキシル基による微量のマイナス電荷を持つものの機械解繊によるマイナス電荷の増加はなく、TEMPOなどによるアニオン変性を施していない。
本明細書において、機械解繊によって得られたアニオン変性を施していないセルロース繊維を「非イオン性微細セルロース繊維」とする。
洗い流しやすさを向上させる観点から、(C)成分は非イオン性微細セルロース繊維が好ましい。
漂白剤組成物の総質量に対して、(C)成分の含有量は0.1〜10質量%が好ましく0.3〜5質量%がより好ましい。上記範囲内であると洗い流しやすさに優れる。
漂白剤組成物の総質量に対して、(B)成分と(C)成分の合計の含有量(以下、(B)+(C)とも記載する)は、0.15〜10.05質量%が好ましく、2〜5質量%がより好ましい。上記範囲内であると洗い流しやすさに優れる。
(C)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(C)は0.1〜11が好ましく、0.2〜6がより好ましく、0.4〜4がさらに好ましい。上記範囲の下限値以上であると洗い流しやすさに優れ、上限値以下であると使用性に優れたジェルが得られやすい。
<(D)成分>
(D)成分は水である。(A)〜(C)成分及び後述の任意成分は水中に溶解又は均一に分散している。
漂白剤組成物の総質量に対して、(D)成分の含有量は50〜98質量%が好ましく85〜97質量%がより好ましい。上記範囲内とすることで洗い流しやすく、使用性に優れたジェルが得られやすい。
[任意成分]
<(E)成分>
(E)成分はpH調整剤である。漂白剤組成物は必要に応じて(E)成分を含んでよい。
(E)成分としては、塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
(E)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
漂白剤組成物の25℃におけるpHは、次亜塩素酸塩の安定性の面から11以上が好ましく、12以上がより好ましい。
アルカリ側にpHを調整する場合、(E)成分は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、漂白剤組成物の洗い流しやすさに優れる点から、水酸化カリウムがより好ましい。
<その他の成分>
漂白剤組成物は、(A)〜(E)成分以外のその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて含んでよい。
例えば、(B1−1)成分及び(B1−2)成分以外の界面活性剤、香料、溶剤、消泡剤、ラジカルトラップ剤、色素、除菌剤、抗菌剤、防腐剤などが挙げられる。
<製造方法>
漂白剤組成物は全成分を均一に混合して得られる。
漂白剤組成物の製造方法の好ましい態様において、まず(C)成分と(D)成分を撹拌混合して、微細セルロース繊維分散液を調製する。このとき、粘度の経時変化を測定し、粘度上昇が止まったことを確認して微細セルロース繊維分散液の調製終了とする。
次いで、得られた微細セルロース繊維分散液に(B)成分を加えて撹拌混合した後、(A)成分とその他の成分を加え、さらに必要であればpH調整剤を加えて撹拌混合し、ジェル状の漂白剤組成物を得る。
撹拌混合する手段としては、スリーワンモーター、ミキサー、ホモミキサー、ホモジナイザー等を用いることができる。
前記粘度の測定は、B型粘度計にて、No.1ローターを用い、60rpmで1分間回転した後の値を測定値とする。
漂白剤組成物の使用方法は、漂白剤組成物を、汚れ対象を覆うように、被洗浄面に付着させ、所定時間放置した後に水で洗い流す方法が好ましい。
被洗浄面としては、浴室、台所、トイレなどの硬質表面が好適である。
放置時間は、例えば3〜30分の範囲内が好ましい。
本実施形態の漂白剤組成物はジェル状であるため、被洗浄面が垂直面や傾斜面であっても付着滞留性に優れ、漂白効果が高い。また、洗い流しやすさに優れるため、被洗浄面が目地や溝の内面を含む硬質表面であっても、作業性に優れる。
本実施形態の漂白剤組成物は、例えば、硬質表面のカビ取り剤として好適である。
漂白剤組成物の製品形態は特に限定されない。例えば、ジェル状の内容物を収容でき、かつ内容物を所望の量で押し出して対象物に塗布できる塗布容器に、漂白剤組成物を収容した製品形態が好ましい。
前記塗布容器の具体例としては、マヨネーズや歯磨き等の容器に用いられるラミネートチューブ状の容器、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性非弾性樹脂でできた容器本体が底部を有するボトル型の容器であり、例えば円筒状のラミネートフィルム等で形成され、一方の開口端の内側同士が突き合わされて接合され、他方の開口端に肩部と口部とを有するチューブ容器が挙げられる。
漂白剤組成物の好ましい態様を以下に挙げる。以下の態様において、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分の含有量の合計は100質量%を超えない。(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分の含有量の合計が100質量%未満であるとき、残部は任意成分である。
態様1:(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分を含み、(B)成分が(B1−1)成分と(B1−2)成分であり、
漂白剤組成物の総質量に対して、(A)成分が1〜5質量%、(B)成分の合計が0.1〜10質量%、(C)成分が0.1〜10質量%、(B)成分と(C)成分の合計が0.2〜10.1質量%、(D)成分が50〜98質量%であり、
(B1−1)/(B1−2)が0.5〜20、かつ(B)/(C)が0.1〜9である態様。
態様2:(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分を含み、(B)成分が(B2)成分であり、
漂白剤組成物の総質量に対して、(A)成分が1〜5質量%、(B)成分の合計が0.05〜5質量%、(C)成分が0.1〜10質量%、(B)成分と(C)成分の合計が0.15〜10.05質量%、(D)成分が50〜98質量%であり、かつ(B)/(C)が0.05〜9である態様。
態様3:(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分を含み、(B)成分が(B1−1)成分と(B1−2)成分と(B2)成分であり、
漂白剤組成物の総質量に対して、(A)成分が1〜5質量%、(B2)成分が0.05〜5質量%、(B)成分の合計が0.1〜10質量%、(C)成分が0.1〜10質量%、(B)成分と(C)成分の合計が0.2〜10.1質量%、(D)成分が50〜98質量%であり、
(B1−1)/(B1−2)が0.5〜20、かつ(B)/(C)が0.1〜9である態様。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。以下において、「%」は特に断りがない限り「質量%」である。
[評価方法]
<流動性の評価(ジェル状の判定)>
各例で得られた漂白剤組成物(25℃)の25gを、容量50mL、高さ75mmのガラス瓶(日電理科硝子株式会社製品名「SV−50A」)に充填し、25℃の雰囲気中に1時間静置した後、ガラス瓶を所定の傾斜角度θに傾けて1分間保持した。傾斜角度θは、ガラス瓶の高さ方向に平行な中心軸と、垂直方向との成す角度である。
前記1分間の間に漂白剤組成物が流動したか(1分以内に流動性を示した)、又は流動しなかったか(1分後において流動性を示さない)を目視で観察し、下記の基準で評価した。下記の基準において◎又は〇であれば「ジェル状」であると判定する。
◎:θ=45°のとき、1分後において流動性を示さない。
○:θ=30°のとき、1分後において流動性を示さない、かつ、θ=45°のとき、1分以内に流動性を示す。
△:θ=15°のとき、1分後において流動性を示さない、かつ、θ=30°のとき、1分以内に流動性を示す。
×:θ=15°のとき、1分以内に流動性を示す。
<洗い流しやすさの評価>
(タイル目地補修材の調製)
タイル目地補修材(日本メラコン産業社製)の600gに水120gを入れ、スリーワンモーターで撹拌した後、60gの水を徐々に加え、スリーワンモーターで撹拌(100rpm、30分間)して練り合わせ、未硬化の目地材を得た。
(評価用目地付きタイルの作製)
ステンレス製の基板(約15cm×約15cm)上に、30mm×30mmのタイル(INAX社製)の16個を、隣り合うタイル間の間隔(目地の幅)が2.5mmとなるように縦横4列ずつ配置した。前記で得た未硬化の目地材をタイルの上から塗布し、目地にすり込むようにゴムベラで表面をならした。タイルの表面に付着した目地材を拭き取った後、1日乾燥させて目地材を硬化させ、評価用目地付きタイルを得た。
(評価)
前記で得た評価用目地付きタイル(約15cm×約15cm)を、精製水に5秒間浸漬させた後に引き上げることで、タイル表面を濡らした。その直後、評価用目地付きタイル上に、漂白洗浄組成物の2gを、スポイトを用いて塗布した。漂白洗浄組成物は、評価用目地付きタイルを垂直に立てた際に、水平方向と平行になる目地であって、最も高い位置にある目地を覆うように、長さ5cmにわたって塗布した。漂白洗浄組成物を塗布した直後に、タイルを垂直に立て、ビーカーに入った100mLの水道水を、10mL/秒の流速で、塗布した漂白洗浄組成物の上からかけた。漂白洗浄組成物を洗い流すのに要した時間を計測し、下記の基準で評価した。
水道水は、5cmの漂白洗浄組成物に対して万遍なくかけた。漂白剤組成物の全量が、塗布した目地の位置から6cm下の位置よりも下方に流れ落ちた時点を洗い流された時点として、目視で判断した。
下記の基準において○以上であれば、洗い流しやすさが良好であると判定できる。
◎◎:1秒未満。
◎:1秒以上4秒未満。
○:4秒以上7秒未満。
△:7秒以上10秒未満。
×:10秒以上。
[使用原料]
<(A)成分>
A−1:次亜塩素酸ナトリウム(本町化学工業社製品名「サンラックP」)。
<(B1−1)成分>
B1−1−1:パルミチン酸ナトリウム(東京化成工業社製試薬「パルミチン酸ナトリウム」、(C16〜20)100質量%)。
B1−1−2:ヤシ脂肪酸カリウム(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製品名「ヤシ脂肪酸カリウム30%水溶液」、(C16〜20)25質量%及び(C8〜14)75質量%)。
<(B1−2)成分>
B1−2−1:ミリスチルジメチルアミンオキシド(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製品名「カデナックスDM14D−N」)。
B1−2−2:ラウリルジメチルアミンオキシド(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製品名「カデナックスDM12D−N」)。
<(B2)成分>
B2−1:架橋型高分子(BF Goodrich社製品名「カーボポール940」、架橋型カルボキシビニルポリマー、分子量250万)。
<(C)成分>
C−1:微細セルロース繊維(モリマシナリー社製品名「C−100」、製造方法:機械解繊、非イオン性セルロースナノファイバー、平均繊維径50nm、アスペクト比100)。
C−2:微細セルロース繊維(ボレガード社製品名「FM06−L」、製造方法:機械解繊、非イオン性セルロースナノファイバー、平均繊維径80nm、アスペクト比110)。
C−3:微細セルロース繊維(日本製紙社製、製造方法:TEMPO酸化、アニオン性セルロースナノファイバー、平均繊維径5nm、アスペクト比140)。
<(C)成分の比較成分>
C’−1:カルボキシルメチルセルロース(ダイセルファインケム社製品名「1350」、セルロースを原料とするアニオン系水溶性高分子)。
<(D)成分>
水:精製水(室温)。
<(E)成分>
E−1:48% 水酸化ナトリウム溶液(関東化学株式会社 鹿特級)。
E−2:8mol/L 水酸化カリウム溶液(関東化学株式会社 容量分析用滴定液。)
(例1〜20)
例1〜18は実施例、例19、20は比較例である。
表1、2に示す組成に従い、各例の漂白剤組成物を調製した。なお、表中の配合量は純分換算値である。表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。水の含有量「バランス」は、漂白剤組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
具体的には、まず(C)成分(例20ではC’−1)と(D)成分を撹拌混合した。撹拌の途中で粘度を測定し、粘度上昇が止まったことを確認して混合液を得た。得られた混合液に(B)成分の全部を加えて10分間撹拌混合した後、(A)成分及び(E)成分を加えて10分間撹拌混合し、漂白剤組成物を得た。撹拌混合にはミキサーを用いた。各例で得られた漂白剤組成物の25℃におけるpHは、いずれも13±0.5の範囲内であることを確認した。
各例の漂白剤組成物について、上記の方法で流動性(ジェル状の判定)及び洗い流しやすさを評価した。結果を表に示す。
Figure 2021105096
Figure 2021105096
表1、2に示すように、(A)〜(D)成分を含む例1〜18の漂白剤組成物は、ジェル状でありながら、洗い流しやすさが良好であった。
(A)成分、(B)成分及び(D)成分を含み、(C)成分を含まない例19の漂白剤組成物は、ジェル状よりもやや流動性が高いが、洗い流すのに時間がかかった。
(A)成分、(B)成分及び(D)成分を含み、(C)成分の代わりに(C’−1)を含む例20の漂白剤組成物は、ジェル状であり、洗い流すのに時間がかかった。

Claims (6)

  1. (A)成分:次亜塩素酸塩と、
    (B)成分:増粘剤と、
    (C)成分:微細セルロース繊維と、
    (D)成分:水、を含む、ジェル状漂白剤組成物。
  2. 前記(C)成分が、非イオン性の微細セルロース繊維である、請求項1に記載のジェル状漂白剤組成物。
  3. 前記(B)成分が、
    (B1−1)成分:炭素数8〜20の脂肪酸又はそのアルカリ金属塩、及び
    (B1−2)成分:炭素数8〜20のアミンオキシド型界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載のジェル状漂白剤組成物。
  4. 前記(B1−2)成分の含有量に対する前記(B1−1)成分の含有量の質量比を表す(B1−1)/(B1−2)が0.5〜20である、請求項3に記載のジェル状漂白剤組成物。
  5. 前記(B)成分が、
    (B2)成分:架橋型高分子化合物を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のジェル状漂白剤組成物。
  6. 前記(C)成分の含有量に対する前記(B)成分の含有量の質量比を表す(B)/(C)が0.1〜11である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のジェル状漂白剤組成物。
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