JP2021100210A - 画像形成装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プレビュー表示において、画像に含まれる文字画像を確認し易くする。【解決手段】画像形成装置は、長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、ディスプレイを、短辺が上辺となる第1向きおよび長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、回転手段を制御する回転制御手段と、を備え、回転制御手段は、ディスプレイに画像がプレビュー表示される際に、画像に含まれる文字画像の特徴量が所定条件を満たし、且つディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとき、相対関係に基づき、回転手段を、ディスプレイの向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御する。【選択図】図12

Description

この開示は画像形成装置、方法およびプログラムに関し、特に、画像をプレビュー表示する画像形成装置、方法およびプログラムに関する。
画像形成装置は、例えば画像を用紙に印刷する場合に仕上がり画像をプレビュー表示する機能を提供する。プレビュー表示機能として、特開2012−29008号公報(特許文献1)は、タッチパネルディスプレイ内のプレビュー表示領域において表示画像を回転し拡大して表示する技術を開示する。
特開2012−29008号公報
画像形成装置において、プレビュー表示された画像の中の文字画像が適切であることを確認したいとのユーザー要望がある。例えば、ユーザーは、文字画像の特徴が適切であること、すなわち文字画像が部分的に欠損していない、文字画像が適当な濃さである等を確認したい。この点に関して、特許文献1では、横長のタッチパネルディスプレイ内のプレビュー表示領域で画像が回転し拡大して表示されるが、タッチパネルディスプレイのサイズが小さい場合は、拡大されるとしても、視認可能な画像サイズは、プレビュー表示領域の大きさまでが限界となる。したがって、文字画像の部分的な欠損を見落とす等して文字画像を十分に確認できない場合がある。
本開示の目的は、画像のプレビュー表示において、画像に含まれる文字画像をユーザーが確認し易くすることである。
この開示に係る画像形成装置は、長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、ディスプレイを、短辺が上辺となる第1向きおよび長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、回転手段を制御する回転制御手段と、を備え、回転制御手段は、画像に含まれる文字画像の特徴量が所定条件を満たし、且つディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定し、ディスプレイに画像がプレビュー表示される際に、回転条件が満たされるとき、所定の相対関係に基づき、回転手段を、ディスプレイの向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御する。
上述の開示において、画像は、矩形の形状を有し、画像の向きは、画像の短辺が画像の上辺に対応する縦向き、および画像の長辺が画像の上辺に対応する横向きのいずれかである。
上述の開示において、所定の相対関係は、画像は縦向きおよび当該画像が表示される際のディスプレイの向きは第2向きである、または画像は横向きおよび当該画像が表示される際のディスプレイの向きは第1向きであるとの関係を含む。
上述の開示において、特徴量は、文字画像のサイズを含み、所定条件は、文字画像のサイズは所定値未満であるとの条件を含む。
上述の開示において、特徴量は、文字画像の欠損を含み、所定条件は、画像の端部にある文字画像は欠損しているとの条件を含む。
上述の開示において、特徴量は、文字画像の濃度を含み、所定条件は、文字画像の濃度は所定値以下であるとの条件を含む。
上述の開示において、画像形成装置は、搬送される原稿を読取って画像を取得する画像読取手段をさらに備え、複数枚の原稿が間隔をもって順次搬送される場合に、画像読取手段は搬送される各原稿を読取ることにより複数の画像を取得し、複数枚の原稿の順次搬送に連動しながら原稿毎に取得される画像をプレビュー表示するリアルタムプレビューを実施する。
上述の開示において、画像形成装置は、用紙に画像を印刷し印刷された用紙を排出する印刷手段をさらに備え、印刷手段が複数の画像を、それぞれ、用紙へ印刷し当該用紙を間隔をもって排出する動作に連動しながら当該画像をプレビュー表示するリアルタイムプレビューを実施する。
上述の開示において、回転制御手段は、回転制御手段にディスプレイの回転を許可または禁止する許可/禁止手段を有し、許可/禁止手段は、リアルタムプレビューにおけるプレビュー表示に関する時間に基づく時間条件が満たされるとき、回転制御手段にディスプレイの回転を許可し、当該時間条件が満たされないとき、回転制御手段にディスプレイの回転を禁止する。
上述の開示において、時間条件は、上記の間隔に基づく時間は、少なくともディスプレイの回転の所要時間よりも長いとの条件を含む。
上述の開示において、回転制御手段は、時間条件が満たされない場合、上記の間隔を当該時間条件が満たされるように変更する。
上述の開示において、画像形成装置は、上記の間隔を変更する処理およびプレビュー表示の処理に、それぞれ、当該処理は他の処理よりも優先して実施されるべき程度を示す優先度を割当て、回転制御手段は、時間条件が満たされない場合、プレビュー表示の処理の優先度が間隔を変更する処理の優先度よりも低いときは、間隔を時間条件が満たされるように変更する。
上述の開示において、許可/禁止手段は、さらに、リアルタイムプレビューの際に、時間条件が満たされない場合は、複数の画像のうちプレビュー表示中の画像に続いて表示されるべき所定数分の画像は向きが同一であって、当該同一の向きと画像をプレビュー表示中のディスプレイの向きとの間に上記の所定の相対関係があるときに、回転制御手段にディスプレイの回転を許可する。
上述の開示において、画像形成装置は、回転条件が満たされると判定された場合に、時間条件が満たされないときは、ディスプレイに、画像とともに、当該画像から抽出された文字画像を含む拡大された部分画像を表示する。
上述の開示において、画像形成装置は、画像とともに、当該画像から抽出された文字画像を含む拡大された部分画像が表示された後に、当該部分画像が抽出された画像をディスプレイにプレビュー表示し、回転制御手段は、部分画像が抽出された画像のプレビュー表示の際に、当該画像の向きとディスプレイの向きの間に所定の相対関係が有るときは、当該画像の向きに基づき、回転手段を、ディスプレイの向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御する。
上述の開示において、画像形成装置は、画像をジョブ毎に処理し、ジョブは、画像の処理に関する設定を含む設定データを有し、回転制御手段は、設定データが、異なるサイズが混じった原稿から原稿毎に画像を読取る混載原稿モード設定を含むとき、当該画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有するか否かを判定する。
上述の開示において、画像は、矩形の形状を有し、画像は、画像の短辺が画像の上辺に対応する縦向きの画像、および画像の長辺が画像の上辺に対応する横向きの画像を含み、画像形成装置は、複数の画像を、縦向きの画像の群および横向きの画像の群に分類し、一方の群の画像データについてリアルタイムプレビューを実施し、その後に、他方の群の画像データのリアルタイムプレビューを実施する。
この開示に係る方法は、長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、ディスプレイを、短辺が上辺となる第1向きおよび長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、を備える画像形成装置を制御する方法であって、この方法は、画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有し、且つディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定するステップと、ディスプレイに画像がプレビュー表示される際に、回転条件が満たされるとき、所定の相対関係に基づき、回転手段を、ディスプレイの向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御するステップと、を備える。
この開示に係るプログラムは、長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、ディスプレイを、短辺が上辺となる第1向きおよび長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、を備える画像形成装置を制御する方法を、プロセッサに実行させるプログラムであって、方法は、画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有し、且つディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定するステップと、ディスプレイに画像がプレビュー表示される際に、回転条件が満たされるとき、所定の相対関係に基づき、回転手段を、ディスプレイの向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御するステップと、を備える。
この開示によれば、画像のプレビュー表示において、画像に含まれる文字画像をユーザーが確認し易くなる。
本実施の形態に係るMFP100を備えるシステムの構成を模式的に示す図である。 本実施の形態に係るMFP100の構成を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る回転制御部700の構成を、周辺部と関連付けて模式的に示す図である。 本実施の形態にかかる画像およびディスプレイの向きに基づく表示処理を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る処理の他の例を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る原稿間隔テーブル600の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る排出間隔テーブル605の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る優先度テーブル610の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態にかかる設定テーブル620の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態にかかる部分画像の拡大して表示する画面の一例を示す図である。 本実施の形態に係るディスプレイ300の回転と表示の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
まず、本実施の形態の用語を定義する。
「縦画像」および「横画像」は、画像の向きを示す。画像は長方形の形状を有し、画像の短辺が画像の上辺に対応する画像は「縦向き」、すなわち「縦画像」であり、画像の長辺が画像の上辺に対応する画像は「横向き」、すなわち「横画像」である。
また、ディスプレイは長辺と短辺を有した矩形の形状を有する。ディスプレイは「第1向き」と「第2向き」の間で回転可能である。「第1向き」は、ディスプレイの短辺が上辺となる向きであり、「第2向き」はディスプレイの長辺が上辺となる向きである。
また、「プレビュー表示」とは、画像データに基づく画像を印刷などする前に、例えばユーザーが画像を確認するためにディスプレイに当該画像を表示することをいう。
<1.開示の概要>
図12を参照して、開示の概要を説明する。図12は、本実施の形態に係るディスプレイ300の回転と表示の一例を示す図である。画像形成装置の一例であるMFP(Multifunction Peripheralの略)は、長辺301と短辺302を有した矩形のディスプレイ300を備える。MFPは、ディスプレイ300を、短辺302が上辺となる第1向き(図12(B))および長辺301が上辺となる第2向き(図12(A))との間で回転させることができる。MFPは、画像310に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有し、且つディスプレイ300の向きと画像310の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるかを判定する。MFPは、ディスプレイ300に画像310がプレビュー表示される際に、回転条件が満たされるとき、所定の相対関係に基づき、ディスプレイ300を、その向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう回転させる。この所定の相対関係は、画像310は縦向きおよびディスプレイ300の向きは第2向きであるとの関係、または画像310は横向きおよびディスプレイ300の向きは第1向きであるとの関係を含んでいる。
画像310は、長方形の形状を有し、画像310の向きは、画像310の短辺312が画像の上辺に対応する縦向き、および画像310の長辺311が画像310の上辺に対応する横向きのいずれかである。図12(A)では、画像310は縦向きおよびプレビュー表示の際のディスプレイ300の向きは第2向きであるとの相対関係が満たされるとともに、画像310の文字画像は所定条件を満たす特徴量(例えば、文字画像のサイズが所定値以下である)を有するので、上記の回転条件が満たされている。したがって、MFPは、図11(A)のディスプレイ300を、第2向きから第1向き(図12(B))となるように回転させる。
図12を参照して、画像310は、長辺311が短辺302側に位置するようにディスプレイ300に表示される(図12(A))場合、(長辺311>短辺302)の条件が満たされるとき、画像310を拡大して上端または下端の部分はディスプレイ300の枠外にはみ出すことになり、枠外に位置する画像端部に文字画像がるとすれば、ユーザーは、当該文字画像を確認できない。また、当該はみ出しを回避するように、画像310を縮小して表示した場合は(図12(A))、ユーザーは、ディスプレイ300内で画像310の全体を確認できるが、画像内の文字画像も縮小されてしまう結果、文字画像の視認性は損なわれて、ユーザは文字画像を確認することが難しくなる。
これに対して、ディスプレイ300を第1向きとなるように回転させた場合は(図12(B))、第1向き(縦長)のディスプレイ300において、縦向きの画像310、すなわち縦長の画像310をプレビュー表示することができる。したがって、図12(B)のプレビュー表示では、画像310について、上述の枠外へのはみ出し、および画像の縮小を回避することができる。これにより、ユーザーは、画像310のプレビュー表示において、画像内の文字画像を容易に確認することができる。
<2.MFPの外観とシステム構成>
図1は、本実施の形態に係るMFP100を備えるシステムの構成を模式的に示す図である。図1を参照してシステムは、汎用のコンピューターに相当するサーバー50、PC(パーソナルコンピューターの略)200およびMFP100を備える。これらはネットワーク40を介して相互に通信する。サーバー50は、CPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、不揮発性の記憶装置の一例であるHDD(Hard Disk Drive)53、およびネットワーク40と通信するためのネットワークI/F(Interface)54を含む。MFP100は、ジョブ単位で画像を処理することができる。ジョブは、画像データ、画像データに関する設定を含む。MFP100は、ジョブを実行することにより、設定に従い画像データを処理する。ジョブは、印刷、コピーなどのジョブ含む。MFP100は、ネットワーク40を介してサーバー50またはパーソナルコンピューター200からジョブを受信することができる。ネットワーク40は、有線または無線の各種のネットワークを含み得る。
本実施の形態では、画像形成装置の一例としてMFP100を説明する。ただし、MFP100に限定されず、ファクシミリ装置、複写機およびプリンター装置などのように印刷される画像をプレビュー表示する他の画像形成装置にも本実施の形態を適用することができる。MFP100は、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能などの画像に対して各種処理を実行するが、本実施の形態では、主に、画像データの読込み、および画像データを印刷する機能に着目した処理を説明する。
図1を参照して、MFP100は、原稿を光学的に読取って画像データを得る画像読取部102と、画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する画像形成部106とを含む。MFP100は本体の上面に、画像読取部102に原稿を送るフィーダー104を備える。MFP100は下部に、画像形成部106に印刷用紙を供給する複数の給紙部109を備える。MFP100は中央部に、画像形成部106によって画像を形成された印刷用紙が排出されるトレー105を備える。画像読取部102は、「画像読取手段」の一実施例である。
MFP100の本体の上部の前面側には、操作パネル107が装着されている操作パネル107は、情報を表示し、また、情報の入力操作を受け付ける。具体的には、操作パネル107は、ディスプレイ300と、ユーザーにより操作されるキーまたはボタンを含むハードキー350とを含む。ハードキー350は、ユーザーのMFP100に対する操作を受付ける操作受付部に相当する。ディスプレイ300は、ディスプレイとタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせたタッチパネルで構成されてもよい。
MFP100は、操作パネル107にハードキー350を備えたが、ハードキー350は、操作パネル107とは別の位置、例えばMFP100の筐体の上面に配置されてもよい。
(回転機構)
MFP100は、ディスプレイ300を第1向きと第2向きとの間で回転させるための回転機構108と後述する回転ドライバー512を備える。回転機構108および回転ドライバー512は、「回転手段」の一実施例である。本実施の形態では、回転機構108によってディスプレイ300のみを回転させるが、回転の対象はディスプレイ300に限定されず、ディスプレイ300を含む操作パネル107が回転してもよい。
回転機構108および回転ドライバー512は、ディスプレイ300の向きを第1向きから第2向き、または第2向きから第1向きへ回転させる。具体的には、回転機構108は、限定されないが、例えばディスプレイ300の背面に設けられる図示しないターンテーブルを備え、ターンテーブルにはディスプレイ300が載置される。回転ドライバー512は、その回転軸がターンテーブルに連接されるモーターを含む。回転ドライバー512は、システムコントローラー500からディスプレイ300の回転を制御する制御指令119を受信すると、受信した制御指令119をモーターを駆動する電流または電圧の駆動信号に変換し、変換された駆動信号をモーターに出力する。モーターは駆動信号に従う方向または速度で回転し、このモーター回転に連動してターンテーブルが回転し、ターンテーブルに載置されたディスプレイ300が回転する。このように、システムコントローラー500は、制御指令119によって、ディスプレイ300の回転を、第1向きから第2向きへの回転、または第2向きから第1向きへの回転に切替えることができる。なお、「回転手段」が担うディスプレイ300を回転させる仕組みは、回転機構108および回転ドライバー512を用いる構成に限定されない。
<3.MFPのハードウェア構成>
図2は、本実施の形態に係るMFP100の構成を模式的に示す図である。図2を参照して、MFP100は、システムコントローラー500と、RAM(Random Access Memory)などのメモリー503と、記憶装置504と、CCD(Charge Coupled Device)を含む撮像部505と、自動読取り駆動部506と、データリーダーライター508と、ネットワークI/F510と、通信I/F511と、回転機構108を駆動する回転ドライバー512と、出力画像処理部514と、プリンターエンジン515と、入力画像処理部513と、操作パネル107とを含む。システムコントローラー500は、たとえば内部バスを介して、メモリー503、記憶装置504、撮像部505、自動読取り駆動部506と、ネットワークI/F510、通信I/F511、回転ドライバー512、および操作パネル107と接続されている。
撮像部505と自動読取り駆動部506は、画像読取部102に備えられる。フィーダー104によって原稿が自動搬送される場合に、自動読取り駆動部506は、搬送される原稿を光学的に読取るように、搬送路に設けられた撮像部505を駆動する。撮像部505は、自動搬送される原稿を読取ることによって、ジョブ90がメモリー503に格納される。ジョブ90は、原稿毎の画像データであるビットマップデータ94と設定データ95を含む。具体的には、システムコントローラー500は、撮像部505によって取得されたビットマップデータ94をメモリー503に格納するとともに、原稿読取り時に例えばハードキー350を介してユーザーから受付けた設定データ95をメモリー503に格納する。設定データ95は、縦横比92、画像の処理に関する設定を含む。縦横比92は、画像の縦と横のサイズを示す。例えば、撮像部505がスキャンして原稿から読取られた画像である場合、当該画像の縦横比92は、撮像部505が原稿をスキャンした領域のサイズから決定される。
システムコントローラー500は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、および印刷ジョブなどの各種ジョブについて、MFP100全体を制御する。システムコントローラー500は、プロセッサに相当するCPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502、画像を表示するようにディスプレイ300を駆動するディスプレイドライバー516および表示用メモリ517を含む。ディスプレイドライバー516は、表示用メモリ517に格納される画像データから表示制御データを生成し、生成した表示制御データ518をディスプレイ300に出力する。ディスプレイ300は、表示制御データ518に従い駆動される。これにより、ディスプレイ300に画像が表示される。CPU501は、1または複数のコアを備えてもよい。
ROM502は、OS(Operating System)およびOSのもとで実行されるプログラムであってMFP100を制御するための各種プログラム、および各種データを記憶し得る。これらプログラムまたはデータは、記憶装置504からROM502にインストルールされてもよい。
メモリー503は、たとえばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶媒体を含む。メモリー503は、たとえば、CPU501がプログラムを実行するときに必要なデータまたは画像データを一時的に記憶するために用いられる。
データリーダー/ライター508は、記憶媒体509が脱着自在に装着されて、CPU500の制御のもとに、装着された記憶媒体509に画像を含むデータまたはプログラムを読み書きする。
ネットワークI/F510は、システムコントローラー500からの指示に従って、ネットワーク40を介して外部機器(サーバー50またはPC200を含む)と通信する。ネットワークI/F510の通信には有線または無線の各種の規格を適用できる。規格としては、限定されないが、例えばBluetooth(登録商標)、Wifi(登録商標)、IEEE802.11の規格などを適用できる。
通信I/F511は、ユーザーが携帯するスマートフォンなどの外部機器と通信する。通信I/F511は、ネットワークI/F510とは異なる通信の規格を適用できる。この規格としては、限定されないが、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信の規格を適用できる。
入力画像処理部513は、画像データなどのデータ形式を所定の形式に変換する。この画像データは、画像読取部102が原稿を読取ることにより取得した画像データ、外部機器から受信した画像データ、記憶媒体509から読出した画像データなどを含む。入力画像処理部513は、このような変換後の画像データをメモリー503にビットマップデータ94として格納(展開)する。
出力画像処理部514は、たとえば、画像の印刷時に、画像データをメモリー503から読出し、読出された画像データの形式を印刷用のデータ形式へと変換することにより、印刷データを取得し、取得された印刷データを出力する。プリンターエンジン515は、出力画像処理部514からの印刷データに基づいて用紙に印刷し、画像が印刷された用紙を、トレー105へ排出するなどの印刷処理を行う。このプリンターエンジン515は「印刷手段」の一実施例である。
記憶装置504は、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体を備える。記憶装置504は、MFP100の動作に関わる画像を含む各種データおよびプログラムなどを記憶する。
図2を参照して、記憶装置504は、ジョブ90、ディスプレイ300に画像をプレビュー表示させるためのプレビュープログラム400、回転ドライバー512に制御指令119を出力する回転制御プログラム800、原稿間隔テーブル600、排出間隔テーブル605、優先度テーブル610および設定テーブル620を含む。これらテーブルの詳細は後述する。
ジョブ90は、画像データを表すPDLデータ91および設定データ95を含む。ジョブ90は、PDLデータ91を、原稿の画像データ毎に有する。したがって、ジョブ90が、複数枚の原稿の画像を印刷するジョブの場合、各原稿の画像に対応してPDLデータ91を含む。PDLデータ91は、元の画像データに対して画像データの印刷設定が適用されたビットマップデータ94としてメモリー503に展開され得る。PDLデータ91の設定データ95は、画像の印刷倍率、画像品質、用紙サイズ、および画像の縦横比92などを含む。縦横比92は、画像の縦と横の比率を示し、MFP100は、縦横比92に基づき画像は縦向き(縦長)の縦画像であるか、または横向き(横長)の横画像であるかを検出することができる。例えば、縦横比92が縦:横=4:3であれば画像は縦画像と検出されて、縦:横=3:4であれば画像は横画像と検出される。ジョブ90のPDLデータ91のビットマップデータ94がメモリー503に展開されるとき、当該ジョブ90の設定データ95もメモリー503に格納される。MFP100がジョブ90を実行するとき、プリンターエンジン515は、出力画像処理部514を介してメモリー503から読出されたビットマップデータ94および設定データ95に従って印刷用紙に対する印字処理を実行する。なお、このとき、プリンターエンジン515は、印刷用紙等に対する所定の機能(ステープル、パンチなど)を実行することもできる。
プレビュープログラム400は、画像の印刷または原稿からの画像の読取り動作に連動してリアルタイムに当該画像のプレビュー表示を実施するためのリアルタイムプレビュープログラム401を含む。
回転制御プログラム800は、ディスプレイ300の回転に関する回転条件が満たされるかを判定する回転条件検出プログラム801、およびディスプレイ300の回転を許可または禁止する許可/禁止プログラム804を含む。回転制御プログラム800は、さらに、画像中の文字画像の特徴を検出する文字特徴検出プログラム802およびディスプレイ300と画像との間に上記に述べた相対関係が有るかを検出する相対関係検出プログラム803を含む。
MFP100では、CPU501が適切なプログラムを実行することによって、MFP100の動作が実現される。CPU501によって実行されるプログラムを記憶する記憶媒体は、例えば、ROM502、記憶装置504、記憶媒体509などを含む。当該プログラムが記憶される記憶媒体は、たとえばCD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性の記憶媒体である。また、例えばネットワーク40などの各種のネットワークを介したダウンロードによって、MFP100にプログラムを提供することもできる。
本開示にかかるプログラムは、OSの一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
本開示にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本開示にかかるプログラムに含まれ得る。
本開示によって提供されるプログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記憶された記憶媒体とを含む。
<4.機能構成>
図3は、本実施の形態に係る回転制御部700の構成を、周辺部と関連付けて模式的に示す図である。周辺部は、CPU501が、プレビュープログラム400を実行することにより実現されるプレビュー処理部900を含む。プレビュー処理部900は、リアルタイムプレビュープログラム401が実行されることにより実現されるリアルタイムプレビュー処理部901を含む。
CPU501は回転制御プログラム800を実行することにより、回転制御部700を実現する。回転制御部700は、CPU501が回転条件検出プログラム801、文字特徴検出プログラム802、相対関係検出プログラム803および許可/禁止プログラム804のそれぞれを実行することにより実現される、回転条件検出部701、文字特徴検出部702、相対関係検出部708および許可/禁止部709を含む。文字特徴検出部702は、プレビュー表示される画像に含まれる文字画像の特徴を検出する。具体的には、文字画像について、サイズを検出するサイズ検出部703、濃度を検出する濃度検出部704および当該文字画像の欠損を検出する欠損検出部705を含む。なお、本開示では、文字画像の特徴として、サイズ、濃度および欠損を例示したが、特徴はこれらに限定されない。回転条件検出部701は、ディスプレイ300の回転を制御するための制御指令119を回転ドライバー512に出力するとともに、ディスプレイドライバー516に拡大指令110を出力する。拡大指令110の詳細は後述する。回転制御部700は、さらに、トレー105への用紙の排出間隔を検出する排出間隔検出部706およびフィーダー104によって搬送される原稿の間隔を検出する原稿間隔検出部707を含む。なお、許可/禁止部709は回転制御部700内に設けられているが、回転制御部700外に設けられてもよい。
図3では、CPU501がプログラムを実行することで必要な処理が実現される構成例を示したが、これらの提供される処理の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用回路を用いて実装されてもよい。
<5.画像およびディスプレイの向きに基づく表示処理>
図4は、本実施の形態にかかる画像およびディスプレイの向きに基づく表示処理を模式的に示す図である。図4を参照して、プレビュー処理部900によってプレビュー処理が実施される場合、ディスプレイドライバー516は、メモリー503に展開された画像のビットマップデータ94を読出し、読出されたビットマップデータ94を、当該画像に対応の縦横比92に従い、縦画像941または横画像942として、表示用メモリ517に展開し、展開されたデータに基づき表示制御データ518を生成する。この場合、ディスプレイドライバー516は、ディスプレイ300に表示領域の大きさにまで画像を拡大して表示させる表示制御データ518を生成する。この表示制御データ518の生成は、リアルタイムプレビュー処理901によってリアルタイムプレビューが実施される場合においても、同様に、実施される。
図4の表示用メモリ517には、縦画像941または横画像942が展開されている。縦画像941は、画像の短辺312が画像の上辺に対応し、横画像942は、画像の長辺311が画像の上辺に対応する。
本実施の形態では、回転制御部700は、縦画像941を表示する場合は、向きが第1向き(すなわち、ディスプレイ300の短辺302が上辺となる向き)である縦長のディスプレイ300−1に縦画像941が表示されるように、および横画像942を表示する場合は、向きが第2向き(すなわち、ディスプレイ300の長辺301が上辺となる向き)である横長のディスプレイ300−2に横画像942が表示されるように、ディスプレイ300を回転させるための制御指令119を出力する。
これにより、ディスプレイ300は、表示制御データ518に従い画像を表示する場合、縦長の(第1向きの)ディスプレイ300−1の状態であるときは、縦画像941の上辺(短辺)がディスプレイ300−1の上辺(短辺)に対応(整合)するよう表示することができる。また、ディスプレイ300は、横長の(第2向きの)ディスプレイ300−2の状態であるときは、横長の横画像942の上辺(長辺)がディスプレイ300−2の上辺(長辺)に対応(整合)するよう表示することができる。このように、第1向きの縦長のディスプレイ300−1に、縦長の縦画像941を表示すること、第2向きの横長のディスプレイ300−2に、横長の横画像942を表示することができる。図4のように、画像とディスプレイの両者の向きを整合させてプレビュー表示することを、以下では「向き整合表示」とも呼ぶ。
本実施の形態では、「向き整合表示」に従ってプレビュー表示が実施されるので、上記に述べたような、画像の端部がディスプレイ300の枠外にはみ出すこと、または当該はみ出しを回避するために画像を縮小するなどの画像の視認性を損なうような事態を回避することができる。
<6.フローチャート>
図5は、本実施の形態に係る処理の一例を示すフローチャートである。図5を参照して、プレビュー処理部900が、例えば1枚の原稿の画像をプレビュー表示する際の、ディスプレイの回転に係る処理を説明する。
図5を参照して、入力画像処理部513は、画像読取部102によって原稿から読取られた画像データを読込む(ステップS2)。具体的には、入力画像処理部513は、画像読取部102が出力する画像データをビットマップデータ94に展開し、展開されたビットマップデータ94をメモリー503に格納する。このとき、入力画像処理部513は、画像の縦横比92を含む設定データ95もメモリー503に格納する。
文字特徴検出部702は、画像は文字を含むかを判定する(ステップS3)。具体的には、文字特徴検出部702は、例えば、OCR(Optical Character Recognition/Reader)を用いてビットマップデータ94を処理し、処理の結果に基づき、文字を認識できたとき、画像は文字を含むと判定し、文字を認識できないとき、画像は文字を含まないと判定する。画像は文字を含まないと判定されると(ステップS3でNO)、処理は終了する。なお、ステップS3の判定方法は、OCRを用いる方法に限定されない。
文字特徴検出部702は、画像は文字を含むと判定すると(ステップS3でYES)、回転条件検出部701は、文字特徴検出部702の出力に基づき画像に含まれる文字画像が有する特徴量が所定条件を満たすかを判定し、所定条件が満たされて、且つディスプレイ300の向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるかを判定する(ステップS5a、S5b、S5cおよびS7)。
具体的には、サイズ検出部703は、文字画像からサイズを検出し、所定条件として、検出されたサイズが所定値未満、すなわち所定値より小さいとの条件が満たされるかを判定する(ステップS5a)。この所定値は、ディスプレイ300の解像度またはディスプレイ300のサイズなどに基づく値であって、例えば、10ドットである。また、欠損検出部705は、文字画像の輪郭の欠損をビットマップデータ94から検出し、所定条件として画像の端部にある文字画像は欠損ているとの条件が満たされるかを判定する(ステップS5b)。この輪郭の検出には、例えばパターンマチングを用いることができる。また、濃度検出部704は、ビットマップデータ94に含まれる階調値に基づき、文字の画像の濃度を検出し、所定条件として濃度が所定値以下であり薄いとの条件が満たされるかを判定する(ステップS5c)。
このように、特徴量として、文字画像のサイズ、文字画像は欠損、文字画像の濃度などを例示したが、特徴量はこれらに限定されない。
文字画像が、これら特徴量のいずれもが所定条件を満たさないと判定されると(ステップS5a、S5bおよびS5cの全てにおいてNO)、処理は終了するが、文字画像の特徴量のいずれかが所定条件を満たすと判定されると(ステップS5a、S5bおよびS5cの少なくとも1つにおいてYES)、ステップS7に移行する。
回転条件検出部701は、画像の向きを検出し、また現在のディスプレイ300の向きを検出し、検出の結果に基づき、画像の向きとディスプレイ300の向きの間に上記に述べた相対関係が有るかを判定する(ステップS7)。具体的には、回転条件検出部701は、画像の縦横比92に基づき画像が縦向き(図4の縦画像941)、または横向き(図4の横画像942)であるかを判定するとともに、ディスプレイ300の現在の向きが、縦長の第1向き(図4のディスプレイ300)または横長の第2向き(図4のディスプレイ300)のいずれであるかを判定する。これら判定の結果に基づき、回転条件検出部701が、画像の向きとディスプレイ300の向きとの間に、所定の相対関係(すなわち、画像は縦向きおよびディスプレイ300は第2向きであるとの関係、または画像は横向きおよびディスプレイ300は第1向きであるとの関係)があるかを判定する(ステップS7)。
所定の相対関係がないと判定されると(ステップS7でNO)、すなわち回転条件検出部701が回転条件は満たされないと判定すると、処理は終了するが、所定の相対関係がある、すなわち回転条件検出部701が回転条件は満たされると判定すると(ステップS7でYES)、回転制御部700は、ディスプレイ300を回転する(ステップS13)。具体的には、回転条件検出部701は、検出された所定の相対関係に基づき、ディスプレイ300を回転させるための制御指令119を、回転ドライバー512に出力する。回転ドライバー512は、制御指令119に従い回転機構108を駆動することによって、ディスプレイ300を現在の向きとは異なる向きに回転させる。これにより、ディスプレイ300は、第1向きであった場合は、第2向きとなるように回転し、また、ディスプレイ300は、第2向きであった場合は、を第1向きとなるように回転する。なお、ディスプレイ300の向きは、例えば、ディスプレイ300に設けられた角度センサ(図示しない)、または回転ドライバー512のモーターの回転量を計測するセンサ(図示しない)の出力から検出することができる。
ディスプレイ300が回転すると、その後、ディスプレイドライバー516は、表示用メモリ517の画像に基づく表示制御データ518を用いてディスプレイ300を駆動し、ディスプレイ300は画像を表示する。これにより、MFP100は、上記に述べた「向き整合表示」(図4)を実現することができる。
なお、図5では、画像読取部102によって原稿から読取られた画像を処理するケースを例示したが、画像は、外部機器または記憶媒体509から取得した画像、例えばジョブ90が有する画像であっても、図5の処理を同様に適用することができる。
<7.フローチャートの他の例>
図6は、本実施の形態に係る処理の他の例を示すフローチャートである。図6を参照して、リアルタイムプレビュー処理部901が実施するリアルタムプレビュー表示におけるディスプレイ300の回転処理を説明する。MFP100は、複数枚の原稿が所定の原稿間隔でフィーダー104によって順次搬送される場合に、画像読取部102は搬送される各原稿を撮像部505によって読取ることにより複数の画像を取得し、取得された各画像はプリンターエンジン515によって用紙に印刷されてて、印刷された用紙は所定の排出間隔でトレー105に排出される。リアルタイムプレビューでは、このような、フィーダー104による原稿の順次搬送およびトレー105への用紙の順次排出の動作に連動しながら、原稿毎の画像がディスプレイ300にプレビュー表示される。なお、図6の処理は、複数の原稿それぞれから読み取られる画像毎に、当該画像の縦横比92が設定されている。
図6を参照して、リアルタイムプレビューが実施される際に、画像読取部102は、フィーダー104によって順次搬送される原稿毎に、画像を読取る(ステップS1)。MFP100は、画像読取部102により、所定の原稿間隔で搬送される複数の原稿のそれぞれから読取られる画像について、ステップS2〜S7の処理を実施する。このステップS2〜S7の処理は図5で説明した処理と同じなので、説明は繰り返さない。
ステップS7で、画像の向きとディスプレイ300の向きとの間に所定の相対関係がないと判定されると(ステップS7でNO)、後述するステップS14に移行するが、当該所定の相対関係があると判定されると(ステップS7でYES)、許可/禁止部709は、画像のプレビュー表示に関する時間の条件に基づき、ディスプレイ300の回転を許可または禁止する(ステップS9、S11)。
具体的には、許可/禁止部709は、所定の原稿間隔に基づく時間は、少なくともディスプレイ300の回転に要する所要時間よりも長いとの時間条件が満たされるかを判定し(ステップS9)、時間条件は満たされると判定した場合(ステップS9でYES)、ディスプレイ300の回転を許可するが、時間条件は満たされないと判定した場合(ステップS9でNO)、ディスプレイ300の回転を禁止する。
また、許可/禁止部709は、プリンターエンジン515が複数の画像を、それぞれ、用紙へ印刷し、印刷された用紙をトレー105に排出する場合の排出間隔に基づく時間は、少なくともディスプレイ300の回転に要する所要時間よりも長いとの時間条件が満たされるかを判定し(ステップS11)、時間条件は満たされると判定した場合(ステップS11でYES)、ディスプレイ300の回転を許可するが、時間条件は満たされないと判定した場合(ステップS11でNO)、ディスプレイ300の回転を禁止する。
ステップS9の時間条件は、例えば、少なくとも(原稿間隔に基づく時間)>(回転の所要時間)の条件であればよく、より好ましくは時間条件は、(原稿間隔に基づく時間)>((回転の所要時間)+プレビュー表示の表示時間))である。回転の所要時間は、画像から文字画像を検出し、その特徴量を判定する画像処理時間を含む。ステップS9の時間条件が例えば(3000ms>1000ms+2000ms)を示す場合は時間条件が満たされて、例えば(1500ms<1000ms+2000ms)を示す場合は時間条件は満たされない。
ステップS11の時間条件は、例えば、少なくとも(排出間隔に基づく時間)>(回転の所要時間)の条件であればよく、より好ましくは時間条件は、(排出間隔に基づく時間)>((回転の所要時間)+プレビュー表示の表示時間))である。ステップS11の時間条件が例えば(3500ms>1000ms+2000ms)を示す場合は時間条件が満たされて、例えば(2000ms<1000ms+2000ms)を示す場合は時間条件は満たされない。
許可/禁止部709の判定結果は、回転制御部700にディスプレイ300を回転させることを許可する、または禁止するように作用する。具体的には、許可/禁止部709は判定結果を回転条件検出部701に出力する。回転条件検出部701は、回転条件が満たされた場合(ステップS7でYES)において、許可/禁止部709の出力が「許可」を示すとき(ステップS9でYES、且つステップS11でYES)、回転条件検出部701は、所定の相対関係に基づき、ディスプレイ300を回転させるための制御指令119を出力する。これにより、ディスプレイ300は回転する(ステップS13)。ステップS13の処理は図5と同じであるから説明は繰り返さない。一方、回転条件検出部701は、回転条件が満たされた場合(ステップS7でYES)であっても、許可/禁止部709の出力が「禁止」を示すとき(ステップS9でNO、またはステップS11でNO)、回転条件検出部701は制御指令119を出力しないので、ディスプレイ300は回転(ステップS13)しない。ステップS9でNOまたはステップS11でNOのときは、ステップS8の処理を経て、ステップS14に移行する。なお、ステップS8の詳細は後述する。
図6では、画像が文字画像を含まない(ステップS3でNO)、または文字画像が所定特徴量を有しない(ステップS5a、S5bおよびS5cでNO)、または回転条件が満たされない(ステップS7でNO)、または許可/禁止部709が「禁止」を出力する(ステップS7またはS9でNO)などの場合は、ステップS14において、回転制御部700は、画像の読取りが終了したか否かを判定する。回転制御部700は、終了したことを判定すると(ステップS14でYES)、図6の処理は終了するが、終了していないと判定すると(ステップS14でNO)、ステップS2に戻り、次の原稿から読取られた画像の処理が、上述と同様に繰り返される。
図6によれば、リアルタイムプレビューの際に、回転条件が満たされる場合に、画像のプレビュー表示に関する時間条件に基づき、ディスプレイ300の回転が許可されたときにのみ、ディスプレイ300を回転させることができる。
図6のステップS9とS11の時間条件における、回転の所要時間は、画像から文字画像を検出し、文字画像の特徴量を判定する画像処理時間を含む。また、プレビュー表示の表示時間は、例えば、ユーザーがディスプレイ300にプレビュー表示された画像を視認するのに要する時間である。これら時間条件を構成する各時間は、例えば、予め定められた値である。
なお、図6の処理は、フィーダー104によって順次搬送される原稿から画像の読取りのみを実施し印刷は実施しないケースにも応用できる。その場合、回転制御部700は、ステップS11の排出間隔に基づく時間条件の判定処理を省略する。また、図6の処理は、記憶装置504のジョブ90が複数の原稿画像を印刷するジョブであって当該ジョブが実行されるケースにも応用できる。このケースでは、フィーダー104による原稿の搬送と画像読取りは実施されず、複数の原稿の画像がプリンターエンジン515により順次用紙に印刷されて、用紙がトレー105に排出される。その場合、回転制御部700は、ステップS9の原稿間隔に基づく時間条件の判定処理を省略する。
なお、図5または図6のプレビュー表示の処理は、MFP100がハードキー350などを介して、ユーザーから指示を受付けたときに、実施されてもよい。
(原稿間隔と排出間隔の例示)
図7は、本実施の形態に係る原稿間隔テーブル600の一例を模式的に示す図である。図7を参照して、原稿間隔テーブル600は、原稿サイズ602と原稿間隔603からなる組601を2つ有する。原稿サイズ602は、「A4LEF」と「A3SEF」とを含む。「A4LEF」は、フィーダー104がA4サイズの原稿をLEF(Long Edge Feedの略)に従い搬送することを示す。LEFは、原稿(用紙)の長辺が、用紙の搬送方向に対して垂直に位置している状態を示す。「A3SEF」は、フィーダー104がA3サイズの原稿をSEF(Short Edge Feedの略)」に従い搬送することを示す。SEFは、原稿(用紙)の短辺が、用紙の搬送方向に対して垂直に位置している状態を示す。
原稿間隔テーブル600は、原稿サイズ602と原稿間隔603からなる組601を2つ有する。原稿サイズ602は、「A4LEF」と「A3SEF」とを含む。「A4LEF」は、フィーダー104がA4サイズの原稿をLEF(Long Edge Feedの略)に従い搬送することを示す。LEFは、原稿(用紙)の長辺が、用紙の搬送方向に対して垂直に位置している状態を示す。「A3SEF」は、フィーダー104がA3サイズの原稿をSEF(Short Edge Feedの略)」に従い搬送することを示す。SEFは、原稿(用紙)の短辺が、用紙の搬送方向に対して垂直に位置している状態を示す。
フィーダー104は、フィーダー104にセットされた原稿の用紙サイズおよび搬送方向を検出するためのセンサ(図示しない)を備えている。原稿間隔検出部707は、当該センサの出力に基づき、原稿サイズが「A4LEF」および「A3SEF」のいずれであるかを検出する。原稿間隔検出部707は、検出された原稿サイズに基づき原稿間隔テーブル600を検索し、検索の結果に基づき、判定された原稿サイズに一致する原稿サイズ602の組601に含まれる原稿間隔603を読出す。回転条件検出部701は、原稿間隔検出部707によって読出された原稿間隔603をステップS9(図6)の時間条件として用いることができる。原稿サイズ602の種類は「A4LEF」と「A3SEF」に限定されない。
図8は、本実施の形態に係る排出間隔テーブル605の一例を模式的に示す図である。排出間隔テーブル605は、原稿サイズ602と排出間隔604からなる組601を2つ有する。
また、トレー105は、トレー105に排出される用紙のサイズおよび排出方向を検出するためのセンサ(図示しない)を備えている。したがって、排出間隔検出部706は、当該センサの出力に基づき、用紙サイズが「A4LEF」および「A3SEF」のいずれかを検出する。排出間隔検出部706は、検出された原稿サイズに基づき、排出間隔テーブル605を検索し、検索の結果に基づき、排出間隔テーブル605から、判定された原稿サイズに一致する排出間隔604を読出す。回転条件検出部701は、排出間隔検出部706によって読出された排出間隔604をステップS11(図6)の時間条件として用いることができる。
<8.原稿間隔または排出間隔の変更>
回転制御部700は、図6のステップS9の時間条件が満たされないとき、原稿間隔を当該時間条件が満たされるように変更してもよく、また、図6のステップS11の時間条件が満たされないとき、排出間隔を当該時間条件が満たされるように変更してもよい。例えば、回転制御部700は、原稿間隔を変更する場合、原稿間隔テーブル600の原稿間隔603を、所定延長時間だけ延長するよう変更し、排出間隔を変更する場合、排出間隔テーブル605の排出間隔604を、所定延長時間だけ延長するよう変更してもよい。
(優先度に従う原稿間隔または排出間隔の変更)
上記に述べた原稿間隔の変更は、処理の優先度に従い実施されてもよい。具体的には、CPU501は、原稿間隔の変更処理、排出間隔の変更処理およびプレビュー表示の処理に、それぞれ、当該処理は他の処理よりも優先して実施されるべき程度を示す優先度を割当てる。この優先度は、ハードキー350を介したユーザー操作によって設定され得る。
図9は、本実施の形態に係る優先度テーブル610の一例を模式的に示す図である。図9を参照して、優先度テーブル610は、原稿サイズ612、プレビュー表示の処理の優先度が原稿間隔の変更処理の優先度より低い場合の原稿間隔613、およびプレビュー表示の処理の優先度が原稿間隔の変更処理の優先度より高い場合の原稿間隔614からなる組611を2つ有する。図示されるように、組611の原稿間隔614は、当該組の原稿間隔613よりも長い。なお、原稿サイズ612は、上記に述べた「A4LEF」と「A3SEF」とを含む。
回転制御部700は、プレビュー表示の処理の優先度が原稿間隔の変更処理の優先度よりも高いことを検出すると、検出結果と検出されている原稿サイズ612に基づき優先度テーブル610を検索し、検索の結果に基づき、原稿間隔614を読出す。回転制御部700は、ステップS9の時間条件の原稿間隔に、読出された原稿間隔614を設定する。一方、プレビュー表示の処理の優先度が原稿間隔の変更処理の優先度よりも低いことを検出すると、検出結果と検出されている原稿サイズ612に基づき優先度テーブル610を検索し、検索の結果に基づき、原稿間隔613を読出す。回転制御部700は、ステップS9の時間条件の原稿間隔に、読出された原稿間隔613を設定する。
したがって、ユーザーは、原稿の読取り速度が遅くなってもプレビュー表示の実施を希望する場合は、プレビュー表示の処理の優先度を原稿間隔の変更処理の優先度よりも高く設定すればよい。他方、プレビュー表示されなくても原稿の高速な読取りを希望する場合は、ユーザーは、プレビュー表示の処理の優先度を原稿間隔の変更処理の優先度よりも低く設定すればよい。
上記では原稿間隔の優先度を説明したが、排出間隔についても同様の優先度を適用することができる。具体的には、回転制御部700は、プレビュー表示の処理の優先度が排出間隔の変更処理の優先度よりも高い場合に、排出間隔をステップS11の時間条件が満たされるように変更する。したがって、ユーザーは、印刷速度が遅くなってもプレビュー表示の実施を希望する場合は、プレビュー表示の処理の優先度を排出間隔の変更処理の優先度よりも高く設定すればよく、また、プレビュー表示されなくても高速な印刷を希望する場合は、プレビュー表示の処理の優先度を排出間隔の変更処理の優先度をよりも低く設定すればよい。
このように、回転制御部700は、ステップS9またはステップS11の時間条件が満たされない場合、プレビュー表示の処理の優先度が間隔(原稿間隔または排出間隔)を変更する処理の優先度よりも低いときに、当該間隔を時間条件が満たされるように変更することができる。
<9.複数の画像毎に回転の許可/禁止を判断>
許可/禁止部709は、上記のリアルタイムプレビューの際に、ステップS9まはたステップS11の時間条件が満たされないと判定された場合は、次のようにディスプレイ300の回転を許可する出力を、回転条件検出部701に出力する。
具体的には、許可/禁止部709は、フィーダー104による原稿の順次搬送において、画像読取部102によって複数の原稿から読取られた複数の画像のうち、現在表示中の画像に続いて表示されるべき所定数分の画像の向きが同一であって、当該同一の向きと現在画像を表示中のディスプレイ300の向きの間に上記に述べた所定の相対関係があるときに、回転ドライバー512および回転機構108によるディスプレイ300の回転を許可する出力を回転条件検出部701に出力する。
これにより、その後に、プレビュー表示されるべき上記の所定数分の画像の向きが互いに異なる場合は、ディスプレイ300の回転が禁止されるので、ディスプレイ300が頻繁に回転する事態を回避することができる。
<10.設定データに基づき処理を選択的に実施する>
画像の処理に関する設定データ95に基づき、文字画像の特徴量を検出する処理(ステップS5a,S5b,S5b)が選択的に実施されてもよい。図10は、本実施の形態にかかる設定テーブル620の一例を模式的に示す図である。図10を参照して、設定テーブル620は、複数種類のジョブ設定621と、各ジョブ設定621に対応付けて回転要因622を含む。ジョブ設定621は、設定データ95に含まれ得る各種の設定を示す。回転要因622は、対応のジョブ設定621が示す設定を有した画像データについて、ディスプレイ300を回転させる要因を示す。
具体的には、文字特徴検出部702は、設定データ95が、異なるサイズが混じった原稿から原稿毎に画像を読取る「混載原稿モード」の設定を含むときに、「混載原稿モード」に基づき設定テーブル620を検索し、検索結果に基づき、当該「原稿混載モード」に一致するジョブ設定621(すなわち、「混載」)に対応した回転要因622(すなわち、「向きが変化する」)を読出し、当該回転要因622に従い、当該画像に含まれる文字画像から所定特徴量を検出する検出処理を実施する。つまり、混載原稿モードでは、原稿毎に当該原稿から読取られた画像の向きが異なる可能性が高いので、すなわちディスプレイ300と画像の両者の向きの関係によっては、表示される文字が小さくなり視認性が損なわれる可能性ある(図12(A))ので、回転条件を判定するための文字画像の特徴量の検出が必要となる。
このような、原稿混載モードにおいて、すなわち文字画像の特徴量の検出が必要とされる場合において、特徴量の検出が選択的に実施される。具体的には、文字特徴検出部702は、設定データ95が原稿の一部を削除して印刷する「原稿イレース」の設定を含む場合に、「原稿イレース」に基づき設定テーブル620を検索し、検索結果に基づき、当該「原稿イレース」に一致するジョブ設定621に対応した回転要因622(すなわち、「画像端部の文字欠損」)を読出し、読出された回転要因622に従い、欠損検出部705を起動する。起動された欠損検出部705は、回転要因622に従い、文字画像の欠損の検出を、画像端部に限定して実施する(ステップS5b)。
また、文字特徴検出部702は、設定データ95が「薄め」の濃度設定を含む場合に、「薄め」に基づき設定テーブル620を検索し、検索結果に基づき、当該「薄め」に一致するジョブ設定621に対応した回転要因622(すなわち、「文字の濃度」)を読出し、読出された回転要因622に従い濃度検出部704を起動する。起動された濃度検出部704は、文字画像の濃度を検出する(ステップS5c)。
また、文字特徴検出部702は、設定データ95が文字または写真の「画質」設定を含む場合に、「画質」に基づき設定テーブル620を検索し、検索結果に基づき、当該「画質」に一致するジョブ設定621に対応した回転要因622(すなわち、「文字の大きさ」)を読出し、読出された回転要因622に従いサイズ検出部703を起動する。サイズ検出部703は起動されると、文字画像のサイズを検出する(ステップS5a)。このように、文字特徴検出部702は、設定データ95の設定内容に従って、特徴量を検出するステップS5a、S5b、S5cの処理の1つ以上を選択的に実施することで、文字画像から特徴量を検出し、検出された特徴量が所定条件を満たすかを判定する処理にかかる時間が短縮され得て、回転条件が満たされるか否かの判定に要する時間を短縮できる。
<11.部分画像の拡大表示>
図6のステップS8の処理を説明する。図11は、本実施の形態にかかる部分画像の拡大して表示する画面の一例を示す図である。
ステップS8では、相対関係を含む回転条件が満たされた場合(ステップS7でYES)において、時間条件が満たされないとき(すなわち、許可/禁止部709の出力が「禁止」を示すとき(ステップS9でNO、またはステップS11でNO))は、ステップS8において、ディスプレイ300に、画像とともに、当該画像から抽出された文字画像を含む部分画像の拡大画像が表示される。
具体的には、回転条件検出部701は、ステップS8において、ディスプレイドライバー516に拡大指令110を出力する。ディスプレイドライバー516は、拡大指令110に応答して、表示用メモリ517の画像データに基づく表示制御データ518を生成し出力する。この表示制御データ518によって、ディスプレイ300は、図11に示されるように、全体の画像310の部分画像320を拡大し、拡大された部分画像320が全体の画像310のポップアップ330として表示するように駆動される。この部分画像320は、ステップS5a、S5bおよびS5cなどにおいて特徴量が所定条件を満たすと判定された文字画像を含む。
図11では、ディスプレイ300の回転(ステップS13)が実施されていないために、縦長の画像310が横長のディスプレイ300に表示されている。そのために、画像310は長手方向に圧縮されて、その結果、部分画像320内の文字画像は縮小されて視認(文字の判読)が困難となっているが、ポップアップ330で拡大された文字画像によって、ユーザーは、容易に文字を判読することができる。
(一時停止後のプレビュー表示におけるディスプレイの回転)
また、図11の画像310とポップアップ330を含む画像の表示は、リアルタイムプレビューを一時停止した状態で実施され得る。図11の画像310が一時停止後に表示された場合、回転制御部700は、図11の画像310の向きに基づき、ディスプレイ300の向きが第1向きおよび第2向きのうちの一方となるよう制御する制御指令119を出力する。これにより、画像310は縦向きであるときは、ディスプレイ300の向きは第1向きとなるように、または画像310は横向きであるときはディスプレイ300の向きは第2向きとなるようにディスプレイ300は回転し、回転後のディスプレイ300に当該画像310が表示される。これにより、例えば、図11の画像310は、図12(B)のように「向き整合表示」に従ってプレビュー表示されて、ユーザーは画像310を、容易に視認する。
<12.画像を向きでソートする>
リアルタイムプレビュー処理部901は、複数の画像データを、縦画像の群および横画像の群に分類し、一方の群の画像データについてリアルタイムプレビューを実施し、その後に、他方の群の画像データのリアルタイムプレビューを実施してもよい。
具体的には、リアルタイムプレビュー処理部901は、例えば、複数の原稿から読取られた複数の画像データを、各画像データの画像をプレビュー表示する場合、各画像データの縦横比92に基づき、複数の画像データを縦画像の群と横画像の群に分類し、各群毎に画像データについてリアルタイムプレビューを実施する。これにより、リアルタイムプレビューの際に、例えば縦画像の群の画像をリアルタイムプレビューし、その後に、横画像の群の画像をリアルタイムプレビューすることが可能となる。その結果、リアルタイムプレビューにおいて、回転条件検出部701が出力する制御指令119に従って、ディスプレイ300を回転させる回数を減らすことができる。
<13.実施の形態の利点>
一般にMFP100に設置されているディスプレイの画面は横長である。そのため、プレビュー表示において、SEFで読取られた横長の画像は見やすいが、LEFで読取られた縦長の画像はディスプレイからはみ出ないように、ディスプレイの短辺のサイズに基づき縮小表示されて、その結果、画像の視認性は損なわれる。これに対して、本実施の形態では、画像データの縦横比92から画像の向き(縦画像または横画像)を判定し、判定された画像の向きと整合する向きとなるようにディスプレイ300を回転させて、「向き整合表示」が実現される。
このように「向き整合表示」が実施されることで、LEFで読取られた画像がプレビュー表示で表示される場合、回転制御部700は、その画面を横長から縦長に変更されるようにディスプレイ300を回転させるので、LEFで読取られた縦長の画像がディスプレイ300の画面からはみ出るという事態を回避できるとともに、上記の縮小も必要なくなり、プレビュー表示画像の視認性は向上する。
また、リアルタイムプレビューなどでは、ユーザーが、プレビュー表示される画像の文字を確認するための十分な時間が提供されないために、ユーザーは、短時間で画像および画像中の文字を確認する必要がある。さらに、混載などで原稿のSEFおよびLEFが混ざる場合など、画像の向きとディスプレイの向きが整合していない、すなわち相対関係があるときは、プレビュー表示される画像は上記のように縮小されて、画像中の文字も小さくなり、文字の判読が困難となる。これに対して、本実施の形態では、画像データの縦横比92から画像の向きを判定し、判定された画像の向きと整合する向きとなるようにディスプレイ300を回転させることで「向き整合表示」を実施するので、リアルタイムプレビューにおいても、プレビュー表示される画像およびその中の文字の視認性を高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
90 ジョブ、92 縦横比、94 ビットマップデータ、95 設定データ、104 フィーダー、105 トレー、106 画像形成部、107 操作パネル、108 回転機構、109 給紙部、110 拡大指令、119 制御指令、300 ディスプレイ、301,311 長辺、302,312 短辺、310 画像、320 部分画像、330 ポップアップ、350 ハードキー、400 プレビュープログラム、401 リアルタイムプレビュープログラム、500 システムコントローラー、501 CPU、512 回転ドライバー、513 入力画像処理部、514 出力画像処理部、515 プリンターエンジン、516 ディスプレイドライバー、517 表示用メモリ、518 表示制御データ、600 原稿間隔テーブル、603,613,614 原稿間隔、604 排出間隔、605 排出間隔テーブル、610 優先度テーブル、620 設定テーブル、621 ジョブ設定、622 回転要因、700 回転制御部、701 回転条件検出部、702 文字特徴検出部、703 サイズ検出部、704 濃度検出部、705 欠損検出部、706 排出間隔検出部、707 原稿間隔検出部、708 相対関係検出部、709 許可/禁止部、800 回転制御プログラム、801 回転条件検出プログラム、802 文字特徴検出プログラム、803 相対関係検出プログラム、804 許可/禁止プログラム、900 プレビュー処理部、901 リアルタイムプレビュー処理部、941 縦画像、942 横画像。

Claims (19)

  1. 長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、
    前記ディスプレイを、前記短辺が上辺となる第1向きおよび前記長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、
    前記回転手段を制御する回転制御手段と、を備え、
    前記回転制御手段は、
    画像に含まれる文字画像の特徴量が所定条件を満たし、且つ前記ディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定し、
    前記ディスプレイに前記画像がプレビュー表示される際に、前記回転条件が満たされるとき、前記所定の相対関係に基づき、前記回転手段を、前記ディスプレイの向きが前記第1向きおよび前記第2向きのうちの一方となるよう制御する、画像形成装置。
  2. 前記画像は、矩形の形状を有し、
    前記画像の向きは、画像の短辺が画像の上辺に対応する縦向き、および画像の長辺が画像の上辺に対応する横向きのいずれかである、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の相対関係は、前記画像は縦向きおよび当該画像が表示される際のディスプレイの向きは前記第2向きである、または前記画像は横向きおよび当該画像が表示される際のディスプレイの向きは前記第1向きであるとの関係を含む、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記特徴量は、文字画像のサイズを含み、
    前記所定条件は、前記文字画像のサイズは所定値未満であるとの条件を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記特徴量は、文字画像の欠損を含み、
    前記所定条件は、前記画像の端部にある文字画像は欠損しているとの条件を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記特徴量は、文字画像の濃度を含み、
    前記所定条件は、前記文字画像の濃度は所定値以下であるとの条件を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、
    搬送される原稿を読取って前記画像を取得する画像読取手段をさらに備え、
    複数枚の前記原稿が間隔をもって順次搬送される場合に、前記画像読取手段は搬送される各原稿を読取ることにより複数の前記画像を取得し、
    前記複数枚の原稿の前記順次搬送に連動しながら原稿毎に取得される画像を前記プレビュー表示するリアルタムプレビューを実施する、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、
    用紙に前記画像を印刷し印刷された用紙を排出する印刷手段をさらに備え、
    前記印刷手段が複数の画像を、それぞれ、前記用紙へ印刷し当該用紙を間隔をもって排出する動作に連動しながら当該画像を前記プレビュー表示するリアルタイムプレビューを実施する、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記回転制御手段は、
    前記回転制御手段に前記ディスプレイの回転を許可または禁止する許可/禁止手段を有し、
    前記許可/禁止手段は、
    前記リアルタムプレビューにおける前記プレビュー表示に関する時間に基づく時間条件が満たされるとき、前記回転制御手段に前記ディスプレイの回転を許可し、当該時間条件が満たされないとき、前記回転制御手段に前記ディスプレイの回転を禁止する、請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 前記時間条件は、前記間隔に基づく時間は、少なくとも前記ディスプレイの回転の所要時間よりも長いとの条件を含む、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記回転制御手段は、前記時間条件が満たされない場合、前記間隔を当該時間条件が満たされるように変更する、請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成装置は、前記間隔を変更する処理および前記プレビュー表示の処理に、それぞれ、当該処理は他の処理よりも優先して実施されるべき程度を示す優先度を割当て、
    前記回転制御手段は、
    前記時間条件が満たされない場合、前記プレビュー表示の処理の優先度が前記間隔を変更する処理の優先度よりも低いときは、前記間隔を前記時間条件が満たされるように変更する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記許可/禁止手段は、さらに、
    前記リアルタイムプレビューの際に、前記時間条件が満たされない場合は、前記複数の画像のうちプレビュー表示中の画像に続いて表示されるべき所定数分の画像は向きが同一であって、当該同一の向きと画像をプレビュー表示中の前記ディスプレイの向きとの間に前記所定の相対関係があるときに、前記回転制御手段に前記ディスプレイの回転を許可する、請求項9から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成装置は、
    前記回転条件が満たされると判定された場合に、前記時間条件が満たされないときは、前記ディスプレイに、前記画像とともに、当該画像から抽出された前記文字画像を含む拡大された部分画像を表示する、請求項9から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成装置は、前記画像とともに、当該画像から抽出された前記文字画像を含む拡大された部分画像が表示された後に、当該部分画像が抽出された前記画像を前記ディスプレイにプレビュー表示し、
    前記回転制御手段は、
    前記部分画像が抽出された前記画像のプレビュー表示の際に、当該画像の向きと前記ディスプレイの向きの間に前記所定の相対関係が有るときは、当該画像の向きに基づき、前記回転手段を、前記ディスプレイの向きが前記第1向きおよび前記第2向きのうちの一方となるよう制御する、請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成装置は、画像をジョブ毎に処理し、
    前記ジョブは、
    前記画像の処理に関する設定を含む設定データを有し、
    前記回転制御手段は、前記設定データが、異なるサイズが混じった原稿から原稿毎に画像を読取る混載原稿モード設定を含むとき、当該画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有するか否かを判定する、請求項7から15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記画像は、矩形の形状を有し、
    前記画像は、画像の短辺が画像の上辺に対応する縦向きの画像、および画像の長辺が画像の上辺に対応する横向きの画像を含み、
    前記画像形成装置は、
    前記複数の画像を、縦向きの画像の群および横向きの画像の群に分類し、一方の群の画像データについて前記リアルタイムプレビューを実施し、その後に、他方の群の画像データの前記リアルタイムプレビューを実施する、請求項7から16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、
    前記ディスプレイを、前記短辺が上辺となる第1向きおよび前記長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、を備える画像形成装置を制御する方法であって、
    前記方法は、
    画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有し、且つ前記ディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定するステップと、
    前記ディスプレイに前記画像がプレビュー表示される際に、前記回転条件が満たされるとき、前記所定の相対関係に基づき、前記回転手段を、前記ディスプレイの向きが前記第1向きおよび前記第2向きのうちの一方となるよう制御するステップと、を備える、方法。
  19. 長辺と短辺を有した矩形のディスプレイと、
    前記ディスプレイを、前記短辺が上辺となる第1向きおよび前記長辺が上辺となる第2向きとの間で回転させる回転手段と、を備える画像形成装置を制御する方法を、プロセッサに実行させるプログラムであって、
    前記方法は、
    画像に含まれる文字画像が所定条件を満たす特徴量を有し、且つ前記ディスプレイの向きと当該画像の向きの間に所定の相対関係が有るとの回転条件が満たされるか否かを判定するステップと、
    前記ディスプレイに前記画像がプレビュー表示される際に、前記回転条件が満たされるとき、前記所定の相対関係に基づき、前記回転手段を、前記ディスプレイの向きが前記第1向きおよび前記第2向きのうちの一方となるよう制御するステップと、を備える、プログラム。
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