JP2021099123A - 緩衝器 - Google Patents

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Takeshi Ogawa
岳 小川
基喜 佐藤
Motoki Sato
基喜 佐藤
瀬戸 信治
Shinji Seto
信治 瀬戸
絢也 高橋
Junya Takahashi
絢也 高橋
森 俊介
Shunsuke Mori
俊介 森
片山 洋平
Yohei Katayama
洋平 片山
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Abstract

【課題】本発明は、流路抵抗を抑制して省エネルギ化を図り、コストの増加を抑制することのできる緩衝器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、ピストン12に接続されかつ作動油を流すための第1流路18を形成するピストンロッド13と、ピストン12及びピストンロッド13を収容する第1筐体11と、ピストン12に設けられ、作動油の流速に応じてピストン12に減衰力を発生させる減衰力発生手段16,17と、第1流路18への作動油の出入り圧力を調節する双方向ポンプ22と、双方向ポンプ22と第1流路18を接続する第2流路26と、双方向ポンプ22及び第2流路26を収容する第2筐体21とを備える。第2筐体21は、ピストンロッド13に接続される。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等に用いられる緩衝器に関する。
一般に、2輪または4輪自動車等の車両には、車輪側と車体側との間に油圧緩衝器が設けられ、走行時に発生する上下方向の振動等を緩衝している。このような油圧緩衝器としては、減衰力を可変に制御する構成としたセミアクティブサスペンションや、アクティブサスペンションと呼ばれるものが知られている。このような技術として、例えば特許文献1がある。
特許文献1には、車輪を支持するアクスル部材と車体との間に、スプリングと直接に第一液室を設け、この第一液室から離れた位置に第二液室を設け、第一液室と第二液室とを流路で繋ぐようにしてした技術が開示されている。そして、特許文献1では、第一液室と第二液室を繋ぐ流路に送液可能なポンプを設け、ポンプで作動液を送液し、車高を調整するようにしている。
特開2006−143098号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、第一液室から離れた位置に第二液室を設け、両者を流路で繋ぐようにしているので、流路が長くなることによって流路抵抗が増加し、送液するために大出力のポンプが必要になるといった課題があった。大出力のポンプは、装置が大型化となるので、ポンプを駆動するためのエネルギ消費量が増加し、さらにはコストが増加するという課題があった。
本発明の目的は、流路抵抗を抑制して省エネルギ化を図り、コストの増加を抑制することのできる緩衝器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ピストンと、前記ピストンに接続されかつ作動油を流すための第1流路を形成するピストンロッドと、前記ピストン及び前記ピストンロッドを収容する第1筐体と、前記ピストンまたは前記第1筐体に設けられ、前記作動油の流速に応じて前記ピストンに減衰力を発生させる減衰力発生手段と、前記第1流路への前記作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段と、前記圧力調節手段と前記第1流路を接続する第2流路と、前記圧力調節手段及び前記第2流路を収容する第2筐体と、備え、前記第2筐体は、前記ピストンロッドに接続されることを特徴とする。
また、本発明は、ピストンと、前記ピストン及び作動油を収容する第1筐体と、前記ピストンまたは前記第1筐体に設けられ、前記作動油の流速に応じて前記ピストンに減衰力を発生させる減衰力発生手段と、前記第1筐体への前記作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段と、前記圧力調節手段と前記第1筐体を繋ぐ流路と、前記圧力調節手段及び前記流路を収容する第2筐体と、備え、前記第2筐体は、前記第1筐体に一体となるように接続されることを特徴とする。
本発明によれば、流路抵抗を抑制して省エネルギ化を図り、コストの増加を抑制することのできる緩衝器を提供することができる。
本発明の実施例1に係る緩衝器の全体構成図である。 本発明の実施例1に係るコントローラの制御ブロック図である。 本発明の実施例1に係る緩衝器の減衰力特性を示す特性線図である。 本発明の実施例1に係る緩衝器の減衰力特性を示す特性線図である。 本発明の実施例2に係る緩衝器の全体構成図である。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。一般的に、車両等に用いられる緩衝器は、スプリングと、このスプリングの周期振動を収束するための緩衝器から構成されている。
本実施例では、車両用の油圧緩衝器に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る緩衝器の全体構成図である。緩衝器は、図示しないスプリングと組み合わせてサスペンション装置を構成する。
図1において、実施例1の緩衝器1は、油圧シリンダ10と、アクチュエータ20とで構成されている。
油圧シリンダ10は、外郭を第1筐体11で構成されている。第1筐体11は筒状に形成されている。第1筐体11には、一般的に単筒式と複筒式があり、実施例1では単筒式に適用した例で説明する。
第1筐体11は、一端側となる底部が底板11aによって閉塞され、他端側となる上部が上板11bによって閉塞されている。
第1筐体11の内部には、第1筐体11内を上下方向に摺動するピストン12と、ピストン12に接続されたピストンロッド13が収容されている。上板11bの内周側には、ピストンロッド13を貫通させると共に、ピストンロッド13を摺動可能に支持するロッドガイド(図示せず)等が設けられている。ピストン12とピストンロッド13は、第1筐体11内を上下方向に摺動し、ピストンロッド13が第1筐体11に対して伸縮する。
また、第1筐体11の内部には、作動流体としての作動油が封入されている。作動流体としては油に限らず、例えば添加剤を混在させた水等の液体であってもよい。
ピストン12は、第1筐体11の内部をボトム側油室14と、ロッド側油室15とに隔離している。ピストン12には、ボトム側油室14とロッド側油室15とを連通する連通路12a,12bが形成されており、この連通路12a,12bを通過して作動油がボトム側油室14からロッド側油室15へ、あるいはロッド側油室15からボトム側油室14へと流れる。
連通路12aには、連通路12aを開閉する減衰力バルブ16aと、連通路12aの通路面積を狭めた絞り部16bが備えられている。減衰力バルブ16aと絞り部16bは減衰力発生手段16を構成する。同様に、連通路12bには、連通路12bを開閉する減衰力バルブ17aと、連通路12bの通路面積を狭めた絞り部17bが備えられている。減衰力バルブ17aと絞り部17bは減衰力発生手段17を構成する。
ピストンロッド13の反ピストン側には、アクチュエータ20が接続されている。ピストンロッド13の内部には、作動油を流すために第1流路18が形成され、ボトム側油室14とアクチュエータ20とを連通している。
アクチュエータ20は、外郭を第2筐体21で構成されている。第2筐体21には、第1流路18への作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段としての双方向ポンプ22と、双方向ポンプ22を駆動する電動モータ23と、電動モータ23を制御するコントローラ24と、作動油を貯油するアキュムレータ25と、双方向ポンプ22と第1流路18とを繋ぐ第2流路26が備えられている。第1流路18と第2流路26は、双方向ポンプ22を介してボトム側油室14とアクチュエータ20とを接続している。
アキュムレータ25は、作動油を貯油する油室25aと、ガス室25bを備えており、ガス室25b内にはガスが封入され、このガスは、大気圧状態の空気であってもよく、または圧縮された窒素ガス等の気体を用いてもよい。そして、アキュムレータ25は、油室25aに流入した油液量に応じてガス室が圧縮されることにより蓄圧を行い、リザーバを兼用した蓄圧器として機能するものである。
次に、ピストン12及びピストンロッド13の動作について説明する。減衰力バルブ16aと減衰力バルブ17aは、と絞り部17bとは、それぞれ一方向弁として機能する。減衰力バルブ16aは、ピストンロッド13が伸長する時に開弁し、縮小する時に閉弁する。一方、減衰力バルブ17aは、ピストンロッド13が伸長する時に閉弁し、縮小する時に開弁する。
ピストンロッド13が第1筐体11に対して伸長する側に移動する場合、ピストン12に備えられた減衰力バルブ16aが開弁し、減衰力バルブ17aが閉弁する。減衰力バルブ16aは一方向弁として開弁する。ロッド側油室15の作動油は、連通路12aを流れ、絞り部16b、減衰力バルブ16aを通り、ボトム側油室14へと流入する。一方、連通路12bでは、減衰力バルブ17aが閉弁しているので、連通路12bを通る作動油の流れが阻止される。連通路12aを流れる作動油は、絞り部16bによる流路抵抗を受けるので、ピストンロッド13には伸長行程において所定の減衰力が発生する。減衰力バルブ16a,17aは、作動油の流速に応じて開閉する速度が変化し、それに伴って発生する減衰力も変化する。
ピストンロッド13が第1筐体11に対して縮小する側に移動する場合、ピストン12に備えられた減衰力バルブ16aが閉弁し、減衰力バルブ17aが開弁する。減衰力バルブ17aは一方向弁として開弁する。ボトム側油室14の作動油は、連通路12bを流れ、絞り部17b、減衰力バルブ17aを通り、ロッド側油室15へと流入する。一方、連通路12aでは、減衰力バルブ16aが閉弁しているので、連通路12aを通る作動油の流れが阻止される。連通路12bを流れる作動油は、絞り部17bによる流路抵抗を受けるので、ピストンロッド13には縮小行程において所定の減衰力が発生する。
ピストンロッド13内に形成された第1流路18の下端側となる一端は、第1筐体11内のボトム側油室14に連通し、上端側となる他端は、ピストンロッド13の突出端側でアクチュエータ20の双方向ポンプ22に接続されている。双方向ポンプ22と第1流路18は、第2流路26で接続されている。双方向ポンプ22には、作動油を貯油するアキュムレータ25が接続されており、双方向ポンプ22を駆動することによって、アキュムレータ25からボトム側油室14へ作動油を供給したり、ボトム側油室14からアキュムレータ25に作動油を回収したりする。アキュムレータ25とボトム側油室14は、第1流路18、第2流路26、双方向ポンプ22を介して接続されている。
双方向ポンプ22を駆動する電動モータ23は、コントローラ24により駆動制御される。コントローラ24は、車体の様々な情報を検出するセンサ群30から送信される信号に基づき、電動モータ23を駆動制御する。
双方向ポンプ22が正方向である矢示A方向に回転する場合には、ボトム側油室14内の作動油が第1流路18、第2流路26を流れ、アキュムレータ25の油室25aに排出される。
これとは逆に、双方向ポンプ22が逆方向である矢示B方向に回転する場合には、アキュムレータ25の油室25a内の作動油が第2流路26、第1流路18を流れ、ボトム側油室14内に排出される。
ピストンロッド13の縮小行程でピストン12が第1筐体11内を下向きに変位する場合、ピストンロッド13の進入体積分に相当する作動油が第1筐体11内のボトム側油室14から第1流路18、第2流路26を介してアキュムレータ25に排出される。また、作動油は、減衰力バルブ17aを介してロッド側油室15にも排出される。ピストンロッド13の縮小行程で作動油がロッド側油室15側に排出されるときには、絞り部17b及び減衰力バルブ17aを通ってロッド側油室15側に作動油が流入するため、絞り部17bの流路抵抗により減衰力を得ることができる。
また、ピストンロッド13の伸長行程でピストン12が第1筐体11内を上向きに変位する場合、ピストンロッド13の伸長に伴う第1筐体11内での体積減少分(ピストンロッド13の進出体積分)に相当する作動油を第1筐体11に補填するため、アキュムレータ25から第2流路26、第1流路18を介して第1筐体11に向けて作動油が排出され、この作動油は、第1筐体11内のボトム側油室14に補給されるように流入する。作動油は、減衰力バルブ16aを介してロッド側油室15からボトム側油室14にも排出される。ピストンロッド13の伸長行程で作動油がボトム側油室14側に排出されるときには、絞り部16b及び減衰力バルブ16aを通ってボトム側油室14側に作動油が流入するため、絞り部16bの流路抵抗により減衰力を得ることができる。
実施例1では、双方向ポンプ22の回転(即ち、ポンプトルク)を変化させて作動油の抵抗を増減させることにより、減衰力特性を可変に制御することができる。このとき、電動モータ23により双方向ポンプ22を回転駆動して作動油の給排を行うことによって、時々刻々と変化する入力に対し、リアルタイムで減衰力を変化させるアクティブ制御も可能となる。
また、本実施例1では、第2筐体21がピストンロッド13に接続されている。このため、双方向ポンプ22から第1筐体11のボトム側油室14を繋ぐ第1流路18及び第2流路26の圧力損失を小さくすることができ、双方向ポンプ22の省エネルギ化を図ることができると共に、コストを低減することができる。
さらに、本実施例1では、第2筐体21をピストンロッド13に接続するようにしているので、アクチュエータ20を設置する選択範囲を向上することができる。
次に、図2を参照して、油圧シリンダ10をアクティブサスペンションとして作動させる場合の制御について説明する。図2は、本発明の実施例1に係るコントローラの制御ブロック図である。
図2では、電動モータ23として直流モータを使用する場合を想定している。コントローラ24は、電流演算部41と、電流制御部42と、ドライバ43とから構成されている。電流演算部41は、上位コントローラから得られる推力指令およびピストンの上下速度と、センサ群30から得られる減衰力バルブの上流側の圧力から、後述するように電流指令を生成する。減衰力バルブの上流側の圧力を検出するにあたっては、圧力センサを用いる。電流制御部42は、電流演算部41が生成した電流指令と、センサ群30から得られるモータ電流が一致するよう、例えばPI制御等を行い、電圧指令を生成する。ドライバ43は、電流制御部42が生成した電圧指令に基づいて主回路を制御することにより、直流モータへの印加電圧を生成し、直流モータを駆動する。
なお、推力指令は、上位コントローラで生成する代わりに、センサ群からの信号に基づき、コントローラ24において生成するようにしてもよい。また、仕様の異なるドライバ43を選択することにより、直流モータ以外の電動モータを使用することも可能である。
次に、図3を参照して、電流演算部41の動作を説明する。図3は、本発明の実施例1に係る緩衝器の減衰力特性を示す特性線図である。図3上段の図は、横軸がピストン速度(伸長速度と縮小速度)であり、縦軸が荷重(即ち、伸長側と縮小側の減衰力)となったダンパ特性を模式的に表している。破線は減衰力バルブによって発生する減衰力特性、すなわち従来型のダンパ特性を表している。なお、ヒステリシス特性は省略している。これに対して、実線はアクチュエータが発生する推力特性の上限および下限を表している。例えば、ピストン速度がゼロの場合、伸縮側Aから収縮側Bの範囲において任意の減衰力を発生できることを示している。すなわち、減衰力バルブでは発生することができない、ピストン速度ゼロの場合の減衰力を発生できることを示している。
このような推力特性は、例えば図3下段の図に示すゲインテーブルにより実現される。電流演算部41は、推力指令に対して、ピストン速度から算出されるゲインを乗じ、さらに所定の係数を乗じることにより、電流指令を生成する。
このような制御を実施することにより、減衰力バルブでは発生できない、ピストン速度ゼロ付近でも減衰力を発生することが可能となる。また、ピストン速度が高い領域においては、アクチュエータの動作を制限もしくは停止しても、減衰力バルブにより減衰力を得ることができる。
本実施例1では、第2筐体21がピストンロッド13に接続されているので、双方向ポンプ22から第1筐体11のボトム側油室14を繋ぐ第1流路18及び第2流路26の圧力損失を小さくすることができ、低出力のアクチュエータを使用することが可能となる。その結果、省エネルギ化を図ることができると共に、コストを低減することができる。
次に、図4を参照して、電流演算部41の動作を説明する。図4は、本発明の実施例1に係る緩衝器の減衰力特性を示す特性線図である。図4上段の図も、図3上段の図と同様に、横軸がピストン速度(伸長速度と縮小速度)であり、縦軸が荷重(即ち、伸長側と縮小側の減衰力)となったダンパ特性を模式的に表している。また、図4下段の図は、図3下段の図と同様の特性を持つゲインテーブルを示している。図4は、アクチュエータをセミアクティブシステムと組み合わせた場合を前提としている。破線はセミアクティブシステムの減衰力特性を示している。ピストン速度が低い領域では、従来型のダンパと同様な減衰力を発生し、ピストン速度が高い領域では、上下に別れた破線の範囲で、任意の減衰力を発生できる。これに対して、実線はアクチュエータが発生する推力特性を反映したものである。つまり、ピストン速度ゼロ付近でも、実線の範囲で任意の減衰力を発生することができ、セミアクティブシステムの減衰力特性を補完できることを示している。
本実施例1をセミアクティブシステムに適用した場合においても、ピストン速度が高い領域の減衰力は減衰力バルブが発生し、アクチュエータはピストン速度が低い領域でのみ推力を分担すればよいことから、低出力のアクチュエータを使用することが可能となり、省エネルギで、かつコストの増加を抑制したサスペンションを実現できる。特に、本実施例1では、第2筐体21がピストンロッド13に接続されているので、双方向ポンプ22から第1筐体11のボトム側油室14を繋ぐ第1流路18及び第2流路26の圧力損失を小さくすることができ、省エネルギ化を図ることができると共に、コストを低減することができる。
ところで、シリンダ圧力が高くなると、油圧シリンダに内蔵されているオイルシールやピストンバンドの摺動特性が変化する場合がある。そこで、図3および図4に示す制御側において、シリンダ圧力も参照し、電流指令を生成してもよい。例えば、シリンダ圧力を参照する第2のゲインテーブルを用い、これを電流指令にさらに乗じることにより、電流指令を補正してもよい。
また、本実施例1では、ピストン12に減衰力発生手段16,17を備えるようにしたが、減衰力発生手段16,17は第1筐体11に固定してもよい。
次に、本発明の実施例2について、図5を用いて説明する。図5、本発明の実施例2に係る緩衝器の全体構成図である。緩衝器は、図示しないスプリングと組み合わせてサスペンション装置を構成する。また、実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
実施例2において、実施例1と異なるところは、アクチュエータの配置にある。実施例2では、第1筐体11の側方にアクチュエータ20を接続している。
図5において、実施例2の緩衝器1は、油圧シリンダ10と、アクチュエータ20とで構成されている。
油圧シリンダ10は、外郭を第1筐体11で構成されている。第1筐体11は筒状に形成されている。第1筐体11には、一般的に単筒式と複筒式があり、実施例2では単筒式に適用した例で説明する。
第1筐体11は、一端側となる底部が底板11aによって閉塞され、他端側となる上部が上板11bによって閉塞されている。
第1筐体11の内部には、第1筐体11内を上下方向に摺動するピストン12と、ピストン12に接続されたピストンロッド13が収容されている。ピストン12とピストンロッド13は、第1筐体11内を上下方向に摺動し、ピストンロッド13が第1筐体11に対して伸縮する。
また、第1筐体11の内部には、作動流体としての作動油が封入されている。
本実施例2のピストンロッド13には、ボトム側油室14とアクチュエータ20とを連通する流路が形成されていない。
ピストン12は、第1筐体11の内部をボトム側油室14と、ロッド側油室15とに隔離している。ピストン12には、ボトム側油室14とロッド側油室15とを連通する連通路12a,12bが形成されており、この連通路12a,12bを通過して作動油がボトム側油室14からロッド側油室15へ、あるいはロッド側油室15からボトム側油室14へと流れる。
連通路12aには、連通路12aを開閉する減衰力バルブ16aと、連通路12aの通路面積を狭めた絞り部16bが備えられている。減衰力バルブ16aと絞り部16bは減衰力発生手段16を構成する。同様に、連通路12bには、連通路12bを開閉する減衰力バルブ17aと、連通路12bの通路面積を狭めた絞り部17bが備えられている。減衰力バルブ17aと絞り部17bは減衰力発生手段17を構成する。これら減衰力発生手段16,17は第1筐体11に固定してもよい。
油圧シリンダ10の側方には、アクチュエータ20が接続されている。アクチュエータ20は、外郭を第2筐体21で構成されている。第2筐体21には、第1流路18への作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段としての双方向ポンプ22と、双方向ポンプ22を駆動する電動モータ23と、電動モータ23を制御するコントローラ24と、作動油を貯油するアキュムレータ25と、双方向ポンプ22と第1筐体11のボトム側油室14とを繋ぐ流路27が備えられている。
第2筐体21は筒状に形成された第1筐体の側面に接続されている。そして、第1筐体11と第2筐体は、一体となるように接続されている。流路27は、双方向ポンプ22を介してボトム側油室14とアキュムレータ25とを連通している。
ピストンロッド13が伸縮した際の作動油の流れについては実施例1と同様であるので、詳細な説明は省略する。ただし、実施例1ではピストンロッド13に形成された第1流路18、及び第2流路26を作動油が流れるように構成していた舵、実施例2では第1筐体11と第2筐体21を繋ぐ流路27を作動油が流れる点で相違する。
実施例2によれば、油圧シリンダ側方に残されたスペースを有効に活用でき、車体への搭載性を向上することができる。また、実施例2によれば、第1筐体11と第2筐体21とを一体的に接続し、第2筐体21と第1筐体11を繋ぐ流路27を備えるようにしているので、双方向ポンプ22から第1筐体11のボトム側油室14を繋ぐ流路27の圧力損失を小さくすることができ、低出力のアクチュエータを使用することが可能となる。その結果、省エネルギ化を図ることができると共に、コストを低減することができる。
ここまで、本発明の実施例1及び2について説明してきたが、何れの実施例においても、フェイル(機能失陥)時には、電動モータ23の結線を開放し、駆動トルクが発生しないようにすることで、油路を流れる作動油に対する抵抗が発生するのを防ぎ、所定の減衰力を確保する。
次に、電動モータ23を変更した場合の実施方法について簡単に説明する。例えば電動モータ23として大出力、高効率の電動モータを使うことができる場合には、電動モータ23の出力を活かしてアクティブ領域も大きくできるため、高い効果を得ることができるのは言うまでもない。
また、実施例1及び2では、減衰力バルブの上流側の圧力を検出可能な上流圧力検出手段として圧力センサを用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの実施例1及び2の構成に限定されるものではない。例えば、減衰力バルブの上流側の圧力を他の運動要素から推定する推定手段により上流圧力検出手段を構成してもよい。この場合の推定手段としては、例えばポンプへの入力電流を検出し、コントローラに設けているメモリにマップを保持しておき、入力電流に対応するトルク、トルクに対応するシリンダ圧というように、上流圧力を推定する。
また、ピストンロッドに歪センサを取り付け、該歪センサによる検出信号(歪量)からピストンロッドに加わる推力を求め、必要な推力を発生するための減衰力となるよう電動モータを制御してポンプを駆動するようにしてもよい。
さらに、実施例1及び2では、自動車等の車両に設ける緩衝器としての油圧緩衝器を例に挙げて説明したが、本発明は車両に限定されるものではない。例えば振動源となる種々の機械、建築物等に用いる緩衝器にも適用することが可能である。
以上、実施例1及び2で述べたように、本発明の各実施例では、ポンプを双方向ポンプにより構成し、この双方向ポンプによりアキュムレータから作動油の給排する構成としている。これ減衰力を可変に制御することができ、緩衝器をアクティブサスペンションとして作動させることができる。そして、本発明の各実施例によれば、双方向ポンプを介してアキュムレータと第1筐体のボトム側油室を繋ぐ流路の圧力損失を小さくすることができ、双方向ポンプ22の省エネルギ化を図ることができると共に、双方向ポンプを小型化してコストを低減することができる。
1…緩衝器、10…油圧シリンダ、11…第1筐体、11a…底板、11b…上板、12…ピストン、12a…連通路、12b…連通路、13…ピストンロッド、14…ボトム側油室、15…ロッド側油室、16…減衰力発生手段、16a…減衰力バルブ、16b…絞り部、17…減衰力発生手段、17a…減衰力バルブ、17b…絞り部、18…第1流路、20…アクチュエータ、21…第2筐体、22…双方向ポンプ、23…電動モータ、24…コントローラ、25…アキュムレータ、25a…油室、25b…ガス室、26…第2流路、27…流路、30…センサ群、41…電流演算部、42…電流制御部、43…ドライバ

Claims (9)

  1. ピストンと、
    前記ピストンに接続されかつ作動油を流すための第1流路を形成するピストンロッドと、
    前記ピストン及び前記ピストンロッドを収容する第1筐体と、
    前記ピストンまたは前記第1筐体に設けられ、前記作動油の流速に応じて前記ピストンに減衰力を発生させる減衰力発生手段と、
    前記第1流路への前記作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段と、
    前記圧力調節手段と前記第1流路を接続する第2流路と、
    前記圧力調節手段及び前記第2流路を収容する第2筐体と、備え、
    前記第2筐体は、前記ピストンロッドに接続されることを特徴とする緩衝器。
  2. 請求項1において、
    前記ピストンは、前記第1筐体の内部をボトム側油室とロッド側油室とに隔離し、
    前記第1流路は、前記ボトム側油室と連通することを特徴とする緩衝器。
  3. 請求項2において、
    前記第2筐体には、前記作動油を貯油するアキュムレータを備えたことを特徴とする緩衝器。
  4. 請求項3において、
    前記圧力調節手段は双方向ポンプであり、前記双方向ポンプは前記アキュムレータと接続されていることを特徴とする緩衝器。
  5. ピストンと、
    前記ピストン及び作動油を収容する第1筐体と、
    前記ピストンまたは前記第1筐体に設けられ、前記作動油の流速に応じて前記ピストンに減衰力を発生させる減衰力発生手段と、
    前記第1筐体への前記作動油の出入り圧力を調節する圧力調節手段と、
    前記圧力調節手段と前記第1筐体を繋ぐ流路と、
    前記圧力調節手段及び前記流路を収容する第2筐体と、備え、
    前記第2筐体は、前記第1筐体に一体となるように接続されることを特徴とする緩衝器。
  6. 請求項5において、
    前記第1筐体は筒状に形成され、前記第2筐体は、前記第1筐体の側面に接続されたことを特徴とする緩衝器。
  7. 請求項6において、
    前記ピストンは、前記第1筐体の内部をボトム側油室とロッド側油室とに隔離し、
    前記流路は、前記ボトム側油室と連通することを特徴とする緩衝器。
  8. 請求項7において、
    前記第2筐体には、前記作動油を貯油するアキュムレータを備えたことを特徴とする緩衝器。
  9. 請求項8において、
    前記圧力調節手段は双方向ポンプであり、前記双方向ポンプは前記アキュムレータと接続されていることを特徴とする緩衝器。
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