JP2021092344A - 除菌方法、散布装置及び空調機 - Google Patents

除菌方法、散布装置及び空調機 Download PDF

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千佳 小山
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Abstract

【課題】細菌、真菌、ウイルスを問わず様々な有害微生物に対し汎用的に利用でき、且つ、人体にとって無害で持続性の高い効果的な除菌方法を実現する。【解決手段】動物又は植物に対し病原性を持つ細菌、真菌又はウイルスからなる有害微生物(11)の感染及び増殖を抑制する能力を有する微生物又は当該微生物からの抽出物を機能微生物(12)として対象空間(10)に散布する。これにより、例えば、対象空間(10)内の空気中に浮遊する有害微生物(11)、対象空間(10)内に存在する物体等の表面に付着する有害微生物(11)、或いは、対象空間(10)内に存在する動物の体内に含まれる有害微生物(11)を不活化する。【選択図】図2

Description

本開示は、除菌方法、その除菌方法に用いる散布装置、及び、その散布装置を備えた空調機に関する。
従来、除菌作用を持つ物質を用いた除菌方法が利用されている。
特許文献1には、酸素ラジカルやヒドロキシラジカル等の活性種を室内空間に放出する除菌方法が開示されている。
また、近年、特定の微生物に対して抗菌作用を示す抗菌剤を散布、噴霧又は塗布する除菌方法も提案されている。
特開2013−31827号公報
しかしながら、特許文献1に開示された除菌方法においては、活性種を発生させるために放電を行う必要があるため、副産物として人体に有害なオゾンやNOxが発生するという問題がある。さらに、活性種は、反応性が高く寿命が短いため、除菌効果がごく短時間しか持続しないので、除菌効果が小さい。
また、抗菌剤を用いた除菌方法の場合、抗菌剤は、細菌、真菌、ウイルスといった全ての微生物に対して一様な抗菌作用を持つわけではないので、微生物種ごとに異なる種類の抗菌剤を利用しなければならない。
本開示の目的は、細菌、真菌、ウイルスを問わず様々な有害微生物に対し汎用的に利用でき、且つ、人体にとって無害で持続性の高い効果的な除菌方法を実現することにある。
本開示の第1の態様は、動物又は植物に対し病原性を持つ細菌、真菌又はウイルスからなる有害微生物(11)の感染及び増殖を抑制する能力を有する微生物又は当該微生物からの抽出物を機能微生物(12)として対象空間(10)に散布することにより、前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法である。
第1の態様では、機能微生物(12)のクオラムセンシングにより、代謝産物の生成や遺伝子発現が起こり、これにより、細菌、真菌、ウイルスを問わず様々な有害微生物(11)の感染及び増殖を抑制できる。さらに、増殖を抑制された有害微生物(11)のクオラムセンシングにより、増殖抑制作用が他の有害微生物(11)個体へ伝達されることで、連続的に有害微生物(11)の不活化が引き起こされる。従って、持続性の高い効果的な除菌を行うことができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記対象空間(10)内の空気中に浮遊する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法である。
第2の態様では、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が、空気中に浮遊する有害微生物(11)と反応し、有害微生物(11)を不活化することによって、対象空間(10)内を清潔な空気質に保つことができる。
本開示の第3の態様は、第2の態様において、前記対象空間(10)は、空調ダクトの内部空間であることを特徴とする除菌方法である。
第3の態様では、空調ダクト内に散布された機能微生物(12)が、空調ダクト中に浮遊する有害微生物(11)と反応し、有害微生物(11)を不活化することによって、空調ダクト内を清潔な空気質に保つことができる。
本開示の第4の態様は、第1〜3のいずれかの態様において、前記対象空間(10)内に存在する物体、植物又は動物の表面に付着する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法である。
第4の態様では、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が物体等の表面まで飛散して付着し、当該表面に付着する有害微生物(11)を不活化することによって、物体等を介した接触感染を抑制することができる。
本開示の第5の態様は、第1〜4のいずれかの態様において、前記対象空間(10)内に存在する動物に前記機能微生物(12)を気管吸入させ、当該動物の体内に含まれる前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法である。
第5の態様では、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が、対象空間(10)内に存在する動物の体内に呼吸により吸入され、当該動物の体内に含まれる有害微生物(11)が不活化されることによって、空気感染や飛沫感染等を抑制することができる。
本開示の第6の態様は、第5の態様において、前記動物の近傍から前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法である。
第6の態様では、例えば液状で散布した機能微生物(12)が動物に到達するまでの間に乾燥しにくくなり保湿が可能となるので、機能微生物(12)の気管吸入が容易になる。
本開示の第7の態様は、第1〜6のいずれかの態様において、前記対象空間(10)内におけるヒトの有無を検出し、当該検出結果に基づいて前記機能微生物(12)の散布を制御することを特徴とする除菌方法である。
第7の態様では、例えば、対象空間(10)内の空気中に浮遊する有害微生物(11)、あるいは対象空間(10)内に存在する物体の表面に付着する有害微生物(11)を不活化したい場合に、対象空間(10)内にヒトが検出されたら、機能微生物(12)の散布を中断する制御を行うことによって、効率的な除菌を行うことができる。また、対象空間(10)内に存在する動物に機能微生物(12)を気管吸入させ、当該動物の体内に含まれる有害微生物(11)を不活化する場合にあたっては、対象空間(10)内にヒトがいることを検出し、機能微生物(12)の散布を制御することによって、目的に応じた効果的な除菌を行うことができる。
本開示の第8の態様は、第1〜7のいずれかの態様において、前記対象空間(10)の上方から前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法である。
第8の態様では、対象空間(10)の全体に機能微生物(12)を拡散させやすくなると共に、重力によって機能微生物(12)を落下させることによって機能微生物(12)を除菌対象物まで搬送しやすくなる。
本開示の第9の態様は、第8の態様において、前記対象空間(10)に設置された空調機(50)に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法である。
第9の態様では、もともと対象空間(10)の天井等に配置された空調機(50)に、機能微生物(12)の散布装置(20)を取り付けることによって、特別な散布装置を設けることなく、対象空間(10)の上方から機能微生物(12)を散布することができる。
本開示の第10の態様は、第9の態様において、前記空調機(50)の吹き出し口(50b)付近に前記散布装置(20)を設けることにより、前記空調機(50)が発生させる気流を用いて前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法である。
第10の態様では、空調機(50)の気流制御によって、除菌対象物に確実に機能微生物(12)を届けることができる。
本開示の第11の態様は、第1の態様において、前記対象空間(10)は、空調機(50)の内部空間であり、当該内部空間に存在する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法である。
第11の態様では、空調機(50)内に繁殖するカビなどの有害微生物(11)に機能微生物(12)が作用し、有害微生物(11)を不活化することによって、空調機(50)内を清潔に保つことができる。
本開示の第12の態様は、第11の態様において、前記空調機(50)における熱交換器(53)とファン(54)との間に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法である。
第12の態様では、有害微生物(11)である雑菌が最も繁殖しやすい熱交換器(53)及びファン(54)を重点的に除菌することができる。
本開示の第13の態様は、第11の態様において、前記空調機(50)の吸い込み口(50a)側に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法である。
第13の態様では、空調機(50)の気流にのせて機能微生物(12)を空調機(50)の内部全体に搬送することができる。
本開示の第14の態様は、第13の態様において、前記空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を開けて前記空調機(50)を運転することを特徴とする除菌方法である。
第14の態様では、空調機(50)内に付着しなかった機能微生物(12)が室内空間へ放出される結果、空調機(50)内だけではなく室内空間においても有害微生物(11)の繁殖を抑制することができる。
本開示の第15の態様は、第13の態様において、前記空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を閉じて前記空調機(50)を運転することを特徴とする除菌方法である。
第15の態様では、室内空間に機能微生物(12)が漏れ出さないので、空調機(50)内の機能微生物(12)の散布密度が高くなり、空調機(50)内の除菌効率が向上する。
本開示の第16の態様は、第1〜15のいずれかの態様において、定期的に前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法である。
第16の態様では、対象空間(10)において、有害微生物(11)の侵入や繁殖が継続的に抑制された環境、つまり、有用な機能微生物(12)のみが実質的に存在する環境を実現できるので、対象空間(10)内にいるヒトや動植物が病気にかかりにくくなる。
本開示の第17の態様は、第1〜16のいずれかの態様に記載の除菌方法に用いられる前記機能微生物(12)の散布装置(20)であって、前記機能微生物(12)を貯蔵する貯蔵部(21)と、前記貯蔵部(21)に貯蔵された前記機能微生物(12)を前記対象空間(10)に放出する散布部(22)とを備えることを特徴とする散布装置である。
第17の態様によると、機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することができるので、第1〜16の態様と同様の効果を得ることができる。
本開示の第18の態様は、第17の態様において、前記機能微生物(12)となる微生物を培養する培養部(23)をさらに備えることを特徴とする散布装置である。
第18の態様では、機能微生物(12)となる微生物を培養する培養部(23)を備えるため、散布装置(20)において散布素材となる機能微生物(12)の補充が不要になる。
本開示の第19の態様は、第17又は18の態様において、前記散布部(22)は、前記機能微生物(12)を噴霧する噴霧部(22A)であり、当該噴霧部(22A)は、噴霧粒子の粒径を調整可能に構成されることを特徴とする散布装置である。
第19の態様では、除菌対象に応じて効果的な除菌を行うことができる。
本開示の第20の態様は、第17〜19のいずれかの態様に記載の散布装置(20)を備えた空調機である。
第20の態様では、機能微生物(12)を対象空間(10)に散布する散布装置(20)を備えるので、第17〜19の態様と同様の効果を得ることができる。
図1(a)、(b)は、実施形態に係る除菌方法に用いる機能微生物を説明する図である。 図2(a)〜(c)は、実施形態に係る除菌方法を説明する図である。 図3は、実施形態に係る除菌方法に用いる機能微生物の散布装置を取り付けた空調機の概略構成の一例を示す断面図である。 図4(a)、(b)は、実施形態に係る除菌方法によって、空調機の内部空間を除菌している様子の一例を示す図である。 図5(a)〜(c)は、実施形態に係る除菌方法に用いる機能微生物の散布装置の概略構成の一例を示す断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
〈機能微生物〉
本実施形態に係る除菌方法は、動物又は植物に対し病原性を持つ細菌、真菌又はウイルスからなる有害微生物の感染及び増殖を抑制する能力を有する微生物又は当該微生物からの抽出物を機能微生物として対象空間に散布することにより、有害微生物の除菌を行うことを特徴とする。
有害微生物の感染及び増殖を抑制する能力を有し且つ人体にとって無害な機能微生物としては、例えば、シュウドモナス・フォンスMS−1株(特許第4913117号参照)や、各種プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌等)などが利用可能である。
機能微生物が、有害微生物の感染及び増殖を抑制するメカニズムは、次のように考えられる。すなわち、機能微生物のクオラムセンシング(微生物同士のコミュニケーション)によって、代謝産物の生成や遺伝子発現が起こり、これらが有害微生物の感染及び増殖を抑制する。
クオラムセンシングでは、細菌の産生するシグナル物質(オートインデューサー)によって同種菌の菌密度を感知し、それに合わせて特定の遺伝子発現や表現型がコントロールされる。オートインデューサーは、それを産生した菌体の細胞内で作用するだけではなく、その菌体の外側に分泌され、他の菌体の細胞内に取り込まれ、その細胞にも作用する。
少数の菌だけが生息している環境では、図1(a)に示すように、菌体(1)の細胞内で合成されたオートインデューサー(2)は菌体(1)の外側に拡散し、結果的に、各菌体(1)の細胞内でのオートインデューサー(2)の濃度は低くなる。従って、少数の菌だけが生息している環境では、オートインデューサーの影響は弱い。
しかし、多数の菌が生息している環境では、図1(b)に示すように、各菌体(1)が環境中にオートインデューサー(2)を分泌するために、各菌体(1)の細胞内でのオートインデューサー(2)の濃度も上昇する。これによって、オートインデューサー(2)によってコントロールされる転写が促進され、特定の代謝産物(3)が生成される。
本実施形態の除菌方法において機能微生物を対象空間に散布することにより、次のような作用により有害微生物の除菌が行われると考えられる。
(1)機能微生物を散布することにより、機能微生物自体が有害微生物と拮抗して、有害微生物の繁殖を抑制する。
(2)機能微生物の産生する物質そのものが、有害微生物の増殖を抑制する。
(3)オートインデューサーによって制御される機能微生物の遺伝子によって産生される代謝産物が、有害微生物の増殖を抑制する。
〈除菌方法〉
前述の機能微生物を用いた本実施形態の除菌方法は、様々な除菌対象物に適用可能である。
例えば、図2(a)に示すように、対象空間(10)内において気流やヒトの動きによって有害微生物(11)が空気中に浮遊する場合、散布装置(20)から機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することにより、対象空間(10)内の空気中に浮遊する有害微生物(11)が不活化される。対象空間(10)は、例えば、住宅、病院、ホテル等の室内空間や屋内空間であってもよいし、空調機や空調ダクト等の内部空間などであってもよい。
また、例えば、図2(b)に示すように、室内空間等の対象空間(10)内において空気中に浮遊している有害微生物(11)の落下や、ヒト、ペット等との接触によって物体(例えばドア(10a)、机(10b)、椅子(10c)など)の表面に有害微生物(11)が付着している場合、散布装置(20)から機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することにより、対象空間(10)内の物体の表面に付着する有害微生物(11)が不活化される。対象空間(10)は、例えば、浴室、トイレ、家畜舎などであってもよい。除菌対象物となる対象空間(10)内の物体は、例えば、各種家具、床、壁、ドアノブ、家畜舎内の構造物、家畜等の動物の表皮などであってもよい。牛、豚、鶏などの家畜の家畜舎(動物舎)や飼育場などに存在する構造物や物体の表面(動物の表皮を含む)の除菌を行う場合、機能微生物(12)を散布することにより、家畜の餌や飲み水の除菌を行ってもよい。
また、例えば、図2(c)に示すように、家畜舎等の対象空間(10)内において有害微生物(11)である菌やウイルスに感染した動物(15)の体液(くしゃみや咳などに伴い放出される)を介して有害微生物(11)が存在する場合、散布装置(20)から機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することにより、当該有害微生物(11)が不活化される。このとき、ウイルス等に感染した動物(15)(ヒトを除く)に機能微生物(12)を気管吸入させ、当該動物(15)の粘膜から機能微生物(12)を体内に吸収させることにより、当該動物(15)の体内に含まれる有害微生物(11)を不活化することもできる。また、ウイルス等に感染した動物(15)の近傍から例えば液状で機能微生物(12)を散布すると、機能微生物(12)が動物(15)に到達するまでの間に乾燥しにくくなり保湿が可能となるので、機能微生物(12)の気管吸入が容易になる。
以上に説明したような本実施形態の除菌方法において、図2(a)に示す除菌方法(空間除菌)、図2(b)に示す除菌方法(表面除菌)及び図2(c)に示す除菌方法(体内除菌)のうちの任意の2つ以上の除菌方法を組み合わせて実施してもよい。
また、本実施形態の除菌方法において、定期的に機能微生物(12)を散布してもよい。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)内におけるヒトの有無を検出し、当該検出結果に基づいて機能微生物(12)の散布を制御してもよい。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)の上方から機能微生物(12)を散布してもよい。具体的には、対象空間(10)の天井若しくは壁面上部、又は、対象空間(10)に設けられた照明器具若しくは空調機(空気調和装置の室内機)等に、機能微生物(12)の散布装置を設置することにより、対象空間(10)の上方から機能微生物(12)を散布することができる。例えば、対象空間(10)の天井に設置された空調機に機能微生物(12)の散布装置を設けてもよい。
〈空調機を利用した除菌〉
図3は、本実施形態の除菌方法に用いる機能微生物(12)の散布装置(20)が取り付けられた空調機(50)の概略構成の一例を示す断面図である。
図3に示すように、空調機(50)は、本体ケーシング(51)と、エアフィルタ(52)と、熱交換器(53)と、クロスフローファン(54)とを主に備えている。
本体ケーシング(51)は、前面部(51a)と、天井部(51b)と、底部(51c)と、背面部(51d)とから構成される。正面部(51a)と天井部(51b)との間に空調機(50)の吸い込み口(50a)が設けられ、底部(51c)に空調機(50)の吹き出し口(50b)が設けられる。エアフィルタ(52)は、吸い込み口(50a)の下流側に、吸い込み口(50a)に対向して配置される。熱交換器(53)は、エアフィルタ(52)の下流側に配置される。
熱交換器(53)は、前面部(51a)側の熱交換器(53)と、背面部(51d)側の熱交換器(53)とが側面視で逆V字状になるように連結されて構成される。前面部(51a)側及び背面部(51d)側の各熱交換器(53)の下端部に沿って、ドレンパン(55)が配置される。熱交換器(53)は、多数のプレートフィンを空調機(50)の幅方向に互いに平行に並べて伝熱管に取り付けることにより構成される。吸い込み口(50a)を通過して熱交換器(53)に到達する室内空気は、エアフィルタ(52)を通過する際に塵埃を除去される。そして、吸い込み口(50a)から吸い込まれ、エアフィルタ(52)を通過した室内空気が熱交換器(53)のプレートフィンの間を通り抜ける際に熱交換が生じて空気調和が行われる。
クロスフローファン(54)は、略円筒形状を有し、熱交換器(53)の下流側に、本体ケーシング(51)の幅方向に長く延びるように設けられる。クロスフローファン(54)は、熱交換器(53)に平行に配置される。クロスフローファン(54)は、逆V字状の熱交換器(53)に挟まれるように配置された羽根車と、羽根車を駆動するファンモータとを備える。クロスフローファン(54)の回転により、熱交換器(53)から吹き出し口(50b)に向かう気流が発生する。吹き出し口(50b)には、空調機(50)の外部へ吹き出される気流の方向を制御するフラップ(56)が設けられる。
尚、クロスフローファン(54)の下流の吹き出し口(50b)に繋がる吹出通路の背面部(51d)側は、スクロール部材(57)から構成される。スクロール部材(57)の下端は、吹き出し口(50b)近傍の底部(51c)に連結される。スクロール部材(57)の案内面は、クロスフローファン(54)から吹き出される空気を吹き出し口(50b)にスムーズに且つ静かに導くために、断面視において、クロスフローファン(54)側に曲率中心を持つ滑らかな曲線形状を有する。
図3に示す空調機(50)において、機能微生物(12)の散布装置(20)を、例えば、吹き出し口(50b)近傍の底部(51c)の外壁に設置してもよい。散布装置(20)の構成の詳細は後述する。
〈空調機の内部空間の除菌〉
本実施形態の除菌方法を用いて、空調機の内部空間(空調機内部の部品を含む)の除菌を行ってもよい。図4(a)、(b)は、本実施形態の除菌方法によって、空調機(50)の内部空間を除菌している様子の一例を示す図である。図4(a)、(b)において、図3に示す空調機(50)と同じ構成要素には同じ符号を付す。尚、図3、図4(a)、(b)のそれぞれに示す空調機(50)において、機能微生物(12)の散布装置(20)の取り付け場所は互いに異なる。
図4(a)に示す空調機(50)においては、熱交換器(53)とファン(54)との間(逆V字状の熱交換器(53)に挟まれた領域)に、機能微生物(12)の散布装置(20)が設けられる。これにより、有害微生物(11)である雑菌が最も繁殖しやすい熱交換器(53)及びファン(54)を重点的に除菌することができる。この場合、機能微生物(12)の散布装置(20)として、少なくとも熱交換器(53)及びファン(54)の二方向に機能微生物(12)を散布可能な装置を用いてもよい。
また、図4(b)に示す空調機(50)においては、空調機(50)の吸い込み口(50a)側に、より詳しくは、吸い込み口(50a)近傍の本体ケーシング(51)の内壁に、機能微生物(12)の散布装置(20)が設けられる。これにより、空調機(50)の気流にのせて機能微生物(12)を空調機(50)の内部全体に搬送することができる。この場合、空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を開けて空調機(50)を運転すると、空調機(50)内に付着しなかった機能微生物(12)が室内空間へ放出される結果、空調機(50)内だけではなく室内空間においても有害微生物(11)の繁殖を抑制することができる。一方、空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を閉じて空調機(50)を運転すると、室内空間に機能微生物(12)が漏れ出さないので、空調機(50)内の機能微生物(12)の散布密度が高くなり、空調機(50)内の除菌効率が向上する。
尚、空調機(50)の内部空間における機能微生物(12)の散布装置(20)の取り付け場所は、図4(a)、(b)に示す場合に限定されない。例えば、左右可動式の、又は、熱交換器(53)の幅方向全体を覆う長さを持つ散布装置(20)を熱交換器(53)の上側に設置し、空調機(50)の停止中に散布装置(20)から散布した液状の機能微生物(12)によって熱交換器(53)をまんべんなく濡らしてもよい。この場合、機能微生物(12)を含む余分な液体は、ドレンパン(55)を経由して空調機(50)の外部へ流出する。
〈機能微生物の散布装置〉
図5(a)〜(c)は、本実施形態の除菌方法に用いる機能微生物(12)の散布装置(20)の概略構成の一例を示す断面図である。尚、散布装置(20)の取り付け場所は、特に限定されるものではなく、前述のように、対象空間(10)に設けられた空調機に取り付けてもよいし、或いは、対象空間(10)の天井や壁面上部などに取り付けてもよい。
例えば、図5(a)に示すように、散布装置(20)は、機能微生物(12)を貯蔵する貯蔵部(21)と、貯蔵部(21)に貯蔵された機能微生物(12)を対象空間(10)に放出する散布部(22)とを備えていてもよい。
また、例えば、図5(b)に示すように、散布装置(20)は、図5(a)に示す構成に加えて、機能微生物(12)となる微生物を培養する培養部(23)をさらに備えていてもよい。
また、例えば、図5(c)に示すように、散布装置(20)は、図5(a)に示す構成において、散布部(22)として、機能微生物(12)を噴霧する噴霧部(22A)を備え、当該噴霧部(22A)は、噴霧粒子の粒径を調整可能に構成されていてもよい。例えば、噴霧部(22A)に、噴霧粒子の粒径を調整する粒子径設定部(24)が設けられていてもよい。この場合、図5(b)に示す培養部(23)をさらに備えていてもよい。
機能微生物(12)を含む噴霧粒子の粒径については、目的や用途に応じて、空間を漂わせたり、或いは、対象物に付着させたりするのに適した粒径に制御してもよい。
−実施形態の効果−
以上に説明した本実施形態の除菌方法によると、機能微生物(12)のクオラムセンシングにより、代謝産物の生成や遺伝子発現が起こり、これによって、細菌、真菌、ウイルスを問わず様々な有害微生物(11)の感染及び増殖を抑制することが可能になると考えられる。さらに、増殖抑制された有害微生物(11)のクオラムセンシングによって、他の個体へ増殖抑制効果が伝達されるので、有害微生物(11)の不活化が連続的に引き起こされる。このため、機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することによって、広範囲に亘って有害微生物(11)の抑制効果が得られる。また、対象空間(10)を介して遠方に位置する対象物の除菌も可能となる。従って、有害微生物(11)を対象空間(10)から継続的に排除すると共に有害微生物(11)の繁殖を防止することが可能となるので、機能微生物(12)のみが実質的に存在する環境を対象空間(10)に継続的につくることができる。すなわち、対象空間(10)において持続性の高い効果的な除菌を行うことができる。
また、本実施形態の除菌方法によると、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が、空気中に浮遊する有害微生物(11)と反応し、有害微生物(11)を不活化することによって、対象空間(10)内を清潔な空気質に保つことができる。対象空間(10)が例えば空調ダクトの内部空間であれば、空調ダクト内を清潔な空気質に保つことができると共に、空調ダクトの内壁等の内部構造物に付着する有害微生物(11)も機能微生物(12)によって不活化することができる。
また、本実施形態の除菌方法によると、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が、対象空間(10)内に存在する物体等の表面まで飛散して付着し、当該表面に付着する有害微生物(11)を不活化することによって、物体等を介した接触感染を抑制することができる。
また、本実施形態の除菌方法によると、対象空間(10)に散布された機能微生物(12)が、対象空間(10)内に存在する動物(ヒトを除く)の体内に呼吸により吸入され、当該動物の体内に含まれる有害微生物(11)が不活化されることによって、空気感染や飛沫感染等を抑制することができる。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)内におけるヒトの有無を検出し、当該検出結果に基づいて機能微生物(12)の散布を制御してもよい。例えば、対象空間(10)内の空気中に浮遊する有害微生物(11)や、対象空間(10)内の物体等の表面に付着する有害微生物(11)を不活化したい場合、対象空間(10)内にヒトがいると、機能微生物(12)が除菌対象物に作用する前にヒトに付着し、除菌対象物まで搬送できなくなる場合がある。このような場合、対象空間(10)内にヒトが検出されたら、機能微生物(12)の散布を中断する制御を行うことによって、効率的な除菌を行うことができる。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)の上方から機能微生物(12)を散布してもよい。このようにすると、対象空間(10)の全体に機能微生物(12)を拡散させやすくなると共に、重力によって機能微生物(12)を落下させることによって機能微生物(12)を除菌対象物まで搬送しやすくなる。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)に設置された空調機(50)に、機能微生物(12)の散布装置(20)を設けてもよい。このようにすると、もともと対象空間(10)の天井等に配置された空調機(50)に、機能微生物(12)の散布装置(20)を取り付けることによって、特別な散布装置を設けることなく、対象空間(10)の上方から機能微生物(12)を散布することができる。この場合、空調機(50)の吹き出し口(50b)付近に散布装置(20)を設けると、空調機(50)の気流制御によって、除菌対象物に確実に機能微生物(12)を届けることができる。
また、本実施形態の除菌方法において、対象空間(10)は、空調機(50)の内部空間であり、当該内部空間に存在する有害微生物(11)を不活化してもよい。このようにすると、空調機(50)内に繁殖するカビなどの有害微生物(11)に機能微生物(12)が作用し、有害微生物(11)を不活化することによって、空調機(50)内を清潔に保つことができる。また、空気中に浮遊する有害微生物(11)が空調機(50)内部の部品に付着して繁殖することを防止できる。
また、本実施形態の除菌方法において、定期的に機能微生物(12)を散布してもよい。このようにすると、対象空間(10)において、有害微生物(11)の侵入や繁殖が継続的に抑制された環境、つまり、有用な機能微生物(12)のみが実質的に存在する環境を実現できるので、対象空間(10)内にいるヒトや動植物が病気にかかりにくくなる。
また、本実施形態の除菌方法に用いられる機能微生物(12)の散布装置(20)は、機能微生物(12)を貯蔵する貯蔵部(21)と、貯蔵部(21)に貯蔵された機能微生物(12)を対象空間(10)に放出する散布部(22)とを備えていてもよい。このようにすると、機能微生物(12)を対象空間(10)に散布することができるので、前述の本実施形態の除菌方法と同様の効果を得ることができる。また、この散布装置(20)は、機能微生物(12)となる微生物を培養する培養部(23)をさらに備えていてもよい。このようにすると、散布装置(20)において散布素材となる機能微生物(12)の補充が不要になる。また、この散布装置(20)において、散布部(22)は、機能微生物(12)を噴霧する噴霧部(22A)であり、当該噴霧部(22A)は、噴霧粒子の粒径を調整可能に構成されていてもよい。このようにすると、除菌対象に応じて効果的な除菌を行うことができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態では、機能微生物(12)の散布装置(20)を、対象空間(10)の天井や壁面上部或いは対象空間(10)に設けられた空調機などに取り付けた。しかし、これらに限定されず、機能微生物(12)の散布装置(20)を、例えば、ベッド脇、勉強机、オフィスのデスク、自動車の車内(例えばインパネ等)などに設置して、パーソナルな除菌空間を構成してもよい。この場合、散布装置(20)の設置場所の近傍にヒトがいるかいないかをセンサで検知し、ヒトがいる場合にだけ機能微生物(12)を散布してもよい。或いは、機能微生物(12)の散布装置(20)を首から吊り下げる等の携帯型にして、パーソナルな除菌空間を構成してもよい。
また、前記実施形態において、対象空間(10)は、例えば、野菜や果物など植物の保管庫や輸送用コンテナ、ビニールハウス、植物工場などであってもよい。すなわち、対象空間(10)内の除菌対象物として、植物が含まれていてもよい。植物の保管庫や輸送用コンテナなどに存在する構造物や物体の表面(植物の表面を含む)に付着する有害微生物(11)を不活化することにより、植物の保存可能期間が長くなる。また、ビニールハウスや植物工場などに存在する構造物や物体の表面(植物の表面を含む)の除菌を行う場合に、土壌中に存在する有害微生物(11)を機能微生物(12)により不活化してもよい。これにより、植物の病気を防いで生産効率を上昇させることができる。
また、前記実施形態において、機能微生物(12)の散布装置(20)は、居室等の対象空間(10)内に設置された人検知センサ、温湿度センサ、気流センサなどからの情報や、散布装置(20)自体の運転状況などの情報を受けて、フィードバック制御されてもよい。これにより、対象空間(10)や散布装置(20)の状況に応じて、機能微生物(12)の散布量、散布粒子径、散布方向を推定し、機能微生物(12)を確実に除菌対象物に届けることができる。
また、前記実施形態において、機能微生物(12)の散布装置(20)は、空調機等の他の機器と連動し、外部センサからの情報を受けて、フィードバック制御されてもよい。これにより、散布装置(20)自体はセンサやファンなどを具備する必要がなくなるので、コストを削減できる。また、散布装置(20)と空調機とを連動させることにより、気流を発生させたり、或いは、機能微生物(12)を含む噴霧液滴の乾燥による消滅を防ぐために温湿度をコントロールすることによって、機能微生物(12)を効率的且つ確実に除菌対象物に届けることができる。
また、前記実施形態において、機能微生物(12)の散布装置(20)は、貯蔵部(21)の残量を検知する手段を備えていてもよい。これにより、散布素材の残量が減ってきたことを検知して、使用者に知らせることができる
以上、実施形態(その他の実施形態を含む)を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態(その他の実施形態を含む)は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に説明したように、本開示は、除菌方法、その除菌方法に用いる散布装置、及び、その散布装置を備えた空調機について有用である。
1 菌体
2 オートインデューサー
3 代謝産物
10 対象空間
11 有害微生物
12 機能微生物
15 動物
20 機能微生物の散布装置
21 貯蔵部
22 散布部
22A 噴霧部
23 培養部
24 粒子径設定部
50 空調機
50a 吸い込み口
50b 吹き出し口
51 本体ケーシング
52 エアフィルタ
53 熱交換器
54 クロスフローファン
55 ドレンパン
56 フラップ
57 スクロール部材

Claims (20)

  1. 動物又は植物に対し病原性を持つ細菌、真菌又はウイルスからなる有害微生物(11)の感染及び増殖を抑制する能力を有する微生物又は当該微生物からの抽出物を機能微生物(12)として対象空間(10)に散布することにより、前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法。
  2. 請求項1において、
    前記対象空間(10)内の空気中に浮遊する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法。
  3. 請求項2において、
    前記対象空間(10)は、空調ダクトの内部空間であることを特徴とする除菌方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記対象空間(10)内に存在する物体、植物又は動物の表面に付着する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記対象空間(10)内に存在する動物に前記機能微生物(12)を気管吸入させ、当該動物の体内に含まれる前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法。
  6. 請求項5において、
    前記動物の近傍から前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記対象空間(10)内におけるヒトの有無を検出し、当該検出結果に基づいて前記機能微生物(12)の散布を制御することを特徴とする除菌方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記対象空間(10)の上方から前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法。
  9. 請求項8において、
    前記対象空間(10)に設置された空調機(50)に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法。
  10. 請求項9において、
    前記空調機(50)の吹き出し口(50b)付近に前記散布装置(20)を設けることにより、前記空調機(50)が発生させる気流を用いて前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法。
  11. 請求項1において、
    前記対象空間(10)は、空調機(50)の内部空間であり、当該内部空間に存在する前記有害微生物(11)を不活化することを特徴とする除菌方法。
  12. 請求項11において、
    前記空調機(50)における熱交換器(53)とファン(54)との間に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法。
  13. 請求項11において、
    前記空調機(50)の吸い込み口(50a)側に、前記機能微生物(12)の散布装置(20)を設けることを特徴とする除菌方法。
  14. 請求項13において、
    前記空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を開けて前記空調機(50)を運転することを特徴とする除菌方法。
  15. 請求項13において、
    前記空調機(50)の吹き出し口(50b)のフラップ(56)を閉じて前記空調機(50)を運転することを特徴とする除菌方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項において、
    定期的に前記機能微生物(12)を散布することを特徴とする除菌方法。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の除菌方法に用いられる前記機能微生物(12)の散布装置(20)であって、
    前記機能微生物(12)を貯蔵する貯蔵部(21)と、
    前記貯蔵部(21)に貯蔵された前記機能微生物(12)を前記対象空間(10)に放出する散布部(22)とを備えることを特徴とする散布装置。
  18. 請求項17において、
    前記機能微生物(12)となる微生物を培養する培養部(23)をさらに備えることを特徴とする散布装置。
  19. 請求項17又は18において、
    前記散布部(22)は、前記機能微生物(12)を噴霧する噴霧部(22A)であり、当該噴霧部(22A)は、噴霧粒子の粒径を調整可能に構成されることを特徴とする散布装置。
  20. 請求項17〜19のいずれか1項に記載の散布装置(20)を備えた空調機。
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