JP2021090022A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子の光電変換部に入射された光を、光電変換部に留め、感度を向上させる。【解決手段】入射光を集光するオンチップレンズと、入射光の光電変換を行う光電変換部と、入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、光電変換部に入射光を導く導波路と、光電変換部を透過した入射光を反射する反射膜と、光電変換部の入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とを備える。反射膜は、傾斜面を有する。本技術は、撮像素子に適用できる。【選択図】図13

Description

本技術は撮像素子および撮像装置に関し、例えば、半導体基板の裏面から入射光が照射される撮像素子および当該撮像素子を使用する撮像装置に関する。
入射光を光電変換するフォトダイオード等の光電変換部が形成された半導体基板の裏面側に入射光が照射される撮像素子が使用されている。半導体基板の表面に形成される配線領域を介することなく入射光が光電変換部に照射されるため、感度を向上させることができる。
このような撮像素子として、例えば、シリコン基板に中間層およびシリコン層が順に積層されて構成されたSOI(Silicon on Insulator)基板のシリコン層にフォトダイオード等が形成される撮像素子が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような撮像素子においては、フォトダイオード等の受光センサ部が形成されたシリコン層の表面に配線部(配線領域)が配置される。この配線領域に支持基板が接着された後に、シリコン基板および中間層が除去される。シリコン層には、10μm以下の厚さの薄膜シリコンを使用することができる。研削等による半導体基板の薄肉化の工程が不要であるため、厚さが安定したシリコン層を歩留まりよく製造することができる。
特開2007−335905号公報
フォトダイオード等が形成される半導体基板は、薄膜のシリコン層が使用されるため、入射光のうち半導体基板にて吸収されなかった入射光が、配線領域に到達して反射され、再度、撮像素子に入射してしまう可能性があった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、撮像素子の反射光も利用して、感度を向上させることができるようにするものである。
本技術の一側面の第1の撮像素子は、入射光を集光するオンチップレンズと、前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とを備える。
本技術の一側面の第1の撮像装置は、入射光を集光するオンチップレンズと、前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とを備える撮像素子と前記撮像素子からの信号を処理する処理部とを備える。
本技術の一側面の第2の撮像素子は、入射光を集光するオンチップレンズと、前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とを備える。
本技術の一側面の第2の撮像装置は、入射光を集光するオンチップレンズと、前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とを備える撮像素子と前記撮像素子からの信号を処理する処理部とを備える。
本技術の一側面の第1の撮像素子においては、入射光を集光するオンチップレンズと、入射光の光電変換を行う光電変換部と、入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、光電変換部に入射光を導く導波路と、光電変換部を透過した入射光を反射する反射膜と、光電変換部の入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とが備えられる。
本技術の一側面の第1の撮像装置においては、前記第1の撮像素子が備えられている。
本技術の一側面の第2の撮像素子においては、入射光を集光するオンチップレンズと、入射光の光電変換を行う光電変換部と、入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、光電変換部を透過した入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、光電変換部の入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域とが備えられている。
本技術の一側面の第2の撮像装置においては、前記第2の撮像素子が備えられている。
なお、撮像装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術を適用した撮像素子の一実施の形態の構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 撮像素子への入射光と、反射光の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る画素の他の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第3の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第4の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第5の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第6の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第7の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第8の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第9の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第10の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 導波路の大きさについて説明するための図である。 導波路の配置位置について説明するための図である。 第10の実施の形態に係る画素の他の構成例を示す図である。 第11の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第12の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第13の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第14の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第15の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第16の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第17の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第18の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第19の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第20の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 第21の実施の形態に係る画素の構成例を示す図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 適用例について説明するための図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。
<撮像素子の構成>
図1は、本技術の実施の形態に係る撮像素子の構成例を示す図である。同図の撮像素子1は、画素アレイ部10と、垂直駆動部11と、カラム信号処理部12と、制御部13とを備える。
画素アレイ部10は、画素30が2次元格子状に配置されて構成されたものである。ここで、画素30は、照射された光に応じた画像信号を生成するものである。この画素30は、照射された光に応じた電荷を生成する光電変換部を有する。また画素30は、画素回路をさらに有する。この画素回路は、光電変換部により生成された電荷に基づく画像信号を生成する。画像信号の生成は、垂直駆動部11により生成された制御信号により制御される。
画素アレイ部10には、信号線14と信号線15がXYマトリクス状に配置される。信号線14は、画素30における画素回路の制御信号を伝達する信号線であり、画素アレイ部10の行毎に配置され、各行に配置される画素30に対して共通に配線される。信号線15は、画素30の画素回路により生成された画像信号を伝達する信号線であり、画素アレイ部10の列毎に配置され、各列に配置される画素30に対して共通に配線される。これら光電変換部および画素回路は、半導体基板に形成される。
垂直駆動部11は、画素30の画素回路の制御信号を生成するものである。この垂直駆動部11は、生成した制御信号を同図の信号線14を介して画素30に伝達する。カラム信号処理部12は、画素30により生成された画像信号を処理するものである。このカラム信号処理部12は、同図の信号線15を介して画素30から伝達された画像信号の処理を行う。カラム信号処理部12における処理には、例えば、画素30において生成されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換するアナログデジタル変換が該当する。
カラム信号処理部12により処理された画像信号は、撮像素子1の画像信号として出力される。制御部13は、撮像素子1の全体を制御するものである。この制御部13は、垂直駆動部11およびカラム信号処理部12を制御する制御信号を生成して出力することにより、撮像素子1の制御を行う。制御部13により生成された制御信号は、信号線16および17により垂直駆動部11およびカラム信号処理部12に対してそれぞれ伝達される。
<第1の実施の形態に係る画素の構成>
図2は、本技術の第1の実施の形態に係る画素の構成例を示す断面図である。
画素30は、半導体基板31、半導体領域32、配線領域33、表面側反射膜34、裏面側反射膜35、保護膜36、およびオンチップレンズ37を備える。
半導体基板31は、前述の光電変換部や画素回路を構成する素子の半導体領域(拡散領域)が形成される半導体の基板である。この半導体基板31は、シリコン(Si)により構成することができる。光電変換部等の半導体素子は、半導体基板31に形成されたウェル領域に配置される。便宜上、同図の半導体基板31は、p型のウェル領域を構成するものと想定する。
このp型のウェル領域にn型の半導体領域を形成することにより、素子の拡散領域を形成することができる。同図の半導体基板31には、素子の例として光電変換部を構成するn型の半導体領域32を記載した。このn型の半導体領域32と周囲のp型のウェル領域との界面のpn接合によるフォトダイオードが光電変換部に該当する。このn型の半導体領域32に入射光が照射されると光電変換を生じる。この光電変換により生成された電荷がn型の半導体領域32に蓄積される。この蓄積された電荷に基づいて不図示の画素回路により画像信号が生成される。
なお、同図の半導体基板31における画素30の境界には、分離領域38を配置することができる。この分離領域38は、画素30を光学的に分離するものである。具体的には、分離領域38として入射光を反射する膜を画素30の間に配置することにより、隣接する画素30への入射光の漏洩を防止する。これにより、画素30の間のクロストークを防ぐことができる。分離領域38は、例えば、タングステン(W)等の金属により構成することができる。
なお、分離領域38と半導体基板31との間には、固定電荷膜および絶縁膜を配置することができる。固定電荷膜は、半導体基板31の界面に配置されて半導体基板31の表面準位をピニングする膜である。また、絶縁膜は、固定電荷膜および分離領域38の間に配置されて分離領域38を絶縁する膜である。このような分離領域38は、半導体基板31に形成された溝の表面に固定電荷膜および絶縁膜を形成し、タングステン(W)等の金属を埋め込むことにより形成することができる。このような絶縁膜を備える分離領域38を配置することにより、画素30を電気的に分離することもできる。
配線領域33は、半導体基板31の表面に隣接して配置され、信号を伝達する配線が形成される領域である。同図の配線領域33は、配線層42および絶縁層41を備える。配線層42は、半導体基板31の素子に信号を伝達する導体である。この配線層42は、銅(Cu)やタングステン(W)等の金属により構成することができる。
絶縁層41は、配線層42を絶縁するものである。この絶縁層41は、例えば、酸化シリコン(SiO2)により構成することができる。なお、配線層42および絶縁層41は、多層に構成することができる。同図は、2層に構成された配線の例を表したものである。異なる層に配置された配線層42同士は不図示のビアプラグにより接続することができる。
なお、同図の撮像素子1は、半導体基板31の裏面側から光電変換部に入射光が照射される裏面照射型の撮像素子に該当する。後述するオンチップレンズ37および裏面側反射膜35を介して半導体基板31に入射する被写体からの入射光は、半導体基板31に吸収されて光電変換される。しかしながら、半導体基板31に吸収されなかった入射光は、半導体基板31を透過して透過光となり、配線領域33に入射する。
表面側反射膜34は、半導体基板31の表面側に配置されて透過光を反射するものである。同図の表面側反射膜34は、配線領域33に配置され、絶縁層41を介して半導体基板31に隣接して配置される。この表面側反射膜34は、画素30の半導体基板31の表面側を覆う形状に構成される。
表面側反射膜34を配置することにより、半導体基板31を透過した透過光を半導体基板31側に反射することができる。これにより、光電変換に寄与する入射光を増加させることができる。よって画素30の変換効率の向上が可能となる。この表面側反射膜34は、WやCu等の金属により構成することができる。また、配線層42により表面側反射膜34を構成することもできる。この場合には、表面側反射膜34を配線層42と同時に形成することができる。
裏面側反射膜35は、半導体基板31の裏面側に配置されて被写体からの入射光を透過させるとともに反射光をさらに反射するものである。同図の裏面側反射膜35は、保護膜36を介して半導体基板31に隣接して配置される。この裏面側反射膜35は、中央部に開口部52を備え、この開口部52を介して後述するオンチップレンズ37により集光された入射光を透過させる。また、裏面側反射膜35は、上述の反射光を再度反射して半導体基板31に入射させ、画素30の外部への反射光の漏洩を軽減する。この裏面側反射膜35は、表面側反射膜34や分離領域38と同様にWやCu等の金属により構成することができる。
また、裏面側反射膜35は、分離領域38と同時に形成することができる。具体的には、半導体基板31に形成された溝に分離領域38の材料となる金属を埋め込む際に、半導体基板31の裏面にも材料膜を形成する。この形成された材料膜に開口部52を形成することにより、裏面側反射膜35を製造することができる。開口部52は、オンチップレンズ37による入射光の集光サイズと略同じ大きさに構成することができる。
保護膜36は、半導体基板31の裏面側を絶縁するとともに保護する膜である。同図の保護膜36は、裏面側反射膜35を覆う形状に構成され、裏面側反射膜35が配置された半導体基板31の裏面側の平坦化をさらに行う。この保護膜36は、例えば、SiO2により構成することができる。なお、保護膜36のうち、半導体基板31の表面に隣接する部分には、前述の固定電荷膜を配置することができる。固定電荷膜には、例えば、ハフニウム、アルミニウムおよびタンタル等の金属の酸化物を使用することができる。
オンチップレンズ37は、画素30毎に配置されて半導体基板31の光電変換部に被写体からの入射光を集光するレンズである。このオンチップレンズ37は、凸レンズ形状に構成され、入射光を集光する。同図のオンチップレンズ37は、上述の裏面側反射膜35の開口部52を介して入射光を光電変換部に集光する。オンチップレンズ37は、例えば、樹脂等の有機材料や窒化シリコン(SiN)等の無機材料により構成することができる。
同図に表したように、入射光はオンチップレンズ37により集光され、半導体基板31の領域に焦点が形成される。オンチップレンズ37に入射した光は、オンチップレンズ37から半導体基板31に至る間に徐々に絞られ、水平方向の入射光の照射範囲である集光サイズが狭くなる。裏面側反射膜35の開口部52を入射光の集光サイズに略等しい大きさに構成することにより、オンチップレンズ37により集光された入射光の裏面側反射膜35による遮蔽(ケラレ)を防ぐことができる。開口部52が縮小されるため、開口部52からの反射光の漏洩を低減することができる。
さらに、図2に示した撮像素子1を構成する画素30は、基板裏面散乱部51を備える。画素30は、反射光の一部が裏面側反射膜35の開口部52から漏洩する可能性があるが、基板裏面散乱部51を設けることで、開口部52から漏洩する反射光を散乱させ、半導体領域32に戻すことができる構成となる。
基板裏面散乱部51は、半導体基板31の裏面に形成されて入射光や反射光を散乱するものである。この基板裏面散乱部51は、半導体基板31の裏面に形成された凹凸により構成することができる。基板裏面散乱部51は、複数の凹部および凸部を有する領域とされる。基板裏面散乱部51は、凹凸を有する領域であるため、入射された光を散乱させる構造とすることができる。同図の基板裏面散乱部51は、裏面側反射膜35の開口部52の近傍に配置される。また、同図に示すように、基板裏面散乱部51は、分離領域38間の裏面側に設けられている。
開口部52を通って画素30の外部に漏洩する反射光は、基板裏面散乱部51により散乱されるため、広い範囲に分散して照射される。このため、フレア等を目立たなくすることができる。基板裏面散乱部51は、例えば、半導体基板31の裏面を部分的にエッチングすることにより形成することができる。例えば、半導体基板31の裏面に対して異方性のエッチングを行って同図に表したV字の凹部を複数形成することにより、基板裏面散乱部51を形成することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態の撮像素子1の画素30は、半導体基板31の裏面側に基板裏面散乱部51を配置することにより、画素30の外部に漏洩する反射光を散乱させる。これにより、画質を向上させることができる。
<入射光の反射>
図3を参照して、開口部52を縮小することで、反射光の漏洩を低減することができ、基板裏面散乱部51を設けることで、半導体領域32に反射光を戻すことができる構成となることについて説明を加える。
図3中の実線の矢印は入射光を表し、点線の矢印は反射光を表す。また、同図の入射光71は、半導体基板31を透過した後に表面側反射膜34および裏面側反射膜35により繰り返し反射される例を表したものである。反射光は、反射を繰り返すうちに光電変換を生じて徐々に減衰し、画素30の外部に漏洩することなく吸収される。
入射光を半導体基板31の内部に閉じ込めることが可能となり、感度を向上させることができる。また、裏面側反射膜35の開口部52を狭くすることにより、表面側反射膜34からの反射光の開口部52の通過を低減することができる。画素30の外部への反射光の漏洩を低減することができる。反射光が画素30の外部に漏洩した後、近傍の画素30に再度入射するとフレア等のノイズの原因となる。開口部52を狭くすることにより、ノイズを低減して画質の低下を防止することができる。
また、基板裏面散乱部51を備えることで、基板裏面散乱部51においても反射光を散乱し、半導体基板31の内部で戻すことができる。よって、基板裏面散乱部51によっても半導体基板31内に反射光を閉じ込めることが可能となる。よって、感度を向上させることができる。
なお、図2,3では、基板裏面散乱部51を開口部52の領域だけでなく、裏面側反射膜35の下側(半導体基板31側)にも備える構成を示している。裏面側反射膜35により、反射光を半導体基板31に戻すことができるため、裏面側反射膜35の下側に基板裏面散乱部51を設けない構成としても良い。換言すれば、基板裏面散乱部51は、開口部52のところだけに設けられているような構成とすることも可能である。
また、裏面側反射膜35は、図4に示すように、2層構造としても良い。図4に示す画素30は、裏面側反射膜35上に、吸収膜91を備える。
吸収膜91は、半導体基板31の裏面に配置されて被写体からの入射光を吸収するものである。この吸収膜91は、中央部に開口部52を備え、この開口部52を介してオンチップレンズ37により集光された入射光を透過させる。一方で、開口部52以外の部分、すなわち、吸収膜91のところに入射された光は、吸収膜91により吸収される構成とされている。
また吸収膜91は、反射光を吸収して画素30の外部への反射光の漏洩を軽減するためにも設けられている。同図の吸収膜91は、オンチップレンズ37および裏面側反射膜35の間に配置され、裏面側反射膜35が設けられているところに設けられている。
吸収膜91は、例えば、入射光を吸収する吸収部材が分散された膜により構成することができる。例えば、カーボンブラックや酸化チタン等の光を吸収する顔料を吸収部材として使用し、この顔料が樹脂等に分散された膜により吸収膜91を構成することができる。このような吸収膜91は、顔料が分散された樹脂膜を裏面側反射膜35に隣接して成膜し、開口部52を形成することにより製造することができる。
なお、開口部52の形成は、ドライエッチングや薬液を使用するウェットエッチングにより行うことができる。なお、赤外光吸収剤等の染料系の吸収部材を有する吸収膜91を使用することもできる。
吸収膜91を配置することにより、裏面側反射膜35の開口部52を斜めに通過する反射光や入射光を開口部52における吸収膜91の壁面に入射させて吸収させることができる。
以下の説明では、吸収膜91を備える画素30を例に挙げて説明する。また、図4に示した画素30を、第1の実施の形態に係る画素30とし、他の実施の形態に係る画素30と区別するために、画素30aと記述する。
<第2の実施の形態に係る画素の構成>
図5は、本技術の第2の実施の形態に係る画素30bの構成例を示す断面図である。図5に示した画素30bにおいて、図4に示した第1の実施の形態に係る画素30aと同一の部分には、同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bは、第1の実施の形態に係る画素30aと比較し、表面側反射膜34の形状が異なり、表面側反射膜101となっている点が異なる。
画素30bにおける表面側反射膜101は、中央部が突起した形状(山形形状)に形成されている。換言すれば表面側反射膜101は、四角形と三角形が組み合わさったような形状とされ、四角形を土台としたとき、その四角形の土台の中央部分に三角形が載せられたような形状とされている。
なお、図5では、表面側反射膜101として四角形と三角形が組み合わされたような形状である場合を示しているが、三角形であっても良い。また、三角形の頂点は、丸みを帯びた形状であっても良い。表面側反射膜101は、半導体領域32側に、傾斜面を有する形状とすることができる。
表面側反射膜101は、半導体領域32と表面側反射膜101うち向かい合う辺同士が平行にならないように構成されている。換言すれば、表面側反射膜101の少なくとも1辺は、斜面として形成され、図5に示した例では、2辺が斜面として形成されている例を示している。
ここで、図3を再度参照する。図3は、第1の実施の形態に係る画素30aにおける入射光と反射光を示した図である。図3を参照して説明したように、入射光71は、表面側反射膜34および裏面側反射膜35により繰り返し反射され、半導体基板31の内部に閉じ込められる。図3に入射光72として示したように、入射光の中には、垂直に入射される光(0次成分などと称される光)があり、そのような光は、表面側反射膜34で反射され、開口部52から抜けてしまう可能性があった。
図3に示した画素30aは、基板裏面散乱部51を備えるため、入射光を散乱させ、また反射光を散乱させることができる。よって、表面側反射膜34で反射され、開口部52から抜けてしまう光を少なくすることが可能な構成である。さらに、このような表面側反射膜34で反射され、開口部52から抜けてしまう光を少なくするために、表面側反射膜34の形状を、表面側反射膜101(図5)に示したような形状とする。
図5に示した画素30bが備える表面側反射膜101は、上記したように、三角形状に形成されている。図5の左側に図示した画素30bに、入射光と反射光の一例を矢印で示した。図5の左側に図示した画素30bに示したように、入射された光は、三角形状の表面側反射膜101の一辺に当たり、反射され、半導体領域32の側面方向に向かう。よって、表面側反射膜101により反射され、開口部52から抜けてしまうようなことを防ぐことができる構造とすることができる。
このように、表面側反射膜101の少なくとも1辺に斜辺を設け、その斜辺に、入射光が当たり反射するような構成とすることで、半導体領域32内に戻すことができる光量を増やすことができ、画素30bの感度を向上させることができる。
なお、図5では、表面側反射膜101が、画素30bの中央付近に配置されている例を示したが、この位置は一例である。例えば、表面側反射膜101は、半導体領域32に蓄積された電荷を読み出す転送トランジスタ(不図示)のゲートが形成されている領域を避けた位置に配置され、画素30bの中央付近よりずれた位置に配置されていても良い。他の実施の形態においても同様である。
<第3の実施の形態に係る画素の構成>
図6は、本技術の第3の実施の形態に係る画素30cの構成例を示す断面図である。図6に示した画素30cにおいて、図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bと同一の部分には、同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図6に示した第3の実施の形態に係る画素30cは、第2の実施の形態に係る画素30bと比較し、半導体領域32内に反射部111をさらに備える構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
反射部111は、図6に示した例では、画素30cの中央付近設けられている。反射部111は、基板裏面散乱部51から表面側反射膜34側に、断面では棒状に形成されている。反射部111は、半導体領域32内において、所定の厚さを有した面として形成されていても良いし、円柱や多角柱といった形状であっても良い。
反射部111を半導体領域32内に設けることで、図6の左側に図示した画素30cに示したように、入射光は、表面側反射膜101で反射され、半導体領域32の側面で反射され、反射部111に向かう。そして反射部111に当たり、反射部111でさらに反射される。
反射部111で反射された光は基板裏面散乱部51にてさらに散乱されたり、裏面側反射膜35で反射されたりし、半導体領域32に戻される。よって、表面側反射膜101により反射され、開口部52から抜けてしまうようなことを防ぐことができる構造とすることができる。
このように、表面側反射膜101の少なくとも1辺に斜辺を設け、その斜辺に、入射光が当たり反射するような構成とし、さらに反射部111を設ける構成とすることで、半導体領域32内に戻すことができる光量を増やすことができ、画素30cの感度を向上させることができる。
<第4の実施の形態に係る画素の構成>
図7は、本技術の第4の実施の形態に係る画素30dの構成例を示す断面図である。図7に示した画素30dにおいて、図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bと同一の部分には、同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図7に示した第4の実施の形態に係る画素30dは、第2の実施の形態に係る画素30bと比較し、半導体領域32内に反射部112と反射部113をさらに備える構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
図6に示した第3の実施の形態に係る画素30cは、1つの反射部111を備える構成とされていたが、図7に示した第4の実施の形態に係る画素30dは、2つの反射部112と反射部113を備える構成とされている。このように、反射部は、半導体領域32内に複数備えられている構成とすることも可能である。
図7に示した画素30dは、開口部52の図中左側に反射部112を備え、開口部52の図中右側に反射部113を備える。反射部112と反射部113は、開口部52の開口領域を小さくすることがない位置に配置されている。
反射部112と反射部113は、それぞれ、反射部111(図6)と同様な構成とすることができる。すなわち、反射部112と反射部113は、それぞれ、基板裏面散乱部51から表面側反射膜34側に、断面では棒状に形成され、半導体領域32内において、所定の厚さを有するう面として形成されていても良いし、円柱や多角柱といった形状であっても良い。
反射部112,113を半導体領域32内に設けることで、図7の左側に図示した画素30dに示したように、入射光は、表面側反射膜101の斜面で反射され、半導体領域32の側面で反射され、反射部112側に進む。そして反射部112でさらに反射される。
反射部112で反射された光は基板裏面散乱部51にてさらに散乱されたり、裏面側反射膜35で反射されたりし、半導体領域32に戻される。よって、表面側反射膜101により反射され、開口部52から抜けてしまうようなことを防ぐことができる構造とすることができる。
この場合、反射部112と半導体領域32の側面との間の領域に、光を閉じ込めることができる構成となる。また反射部113側も同様に、反射部113と半導体領域32の側面との間の領域に、光を閉じ込めることができる構成となる。
このように、表面側反射膜101の少なくとも1辺に斜辺を設け、その斜辺に、入射光が当たり反射するような構成とし、さらに反射部112,113を設ける構成とすることで、半導体領域32内に戻すことができる光量を増やすことができ、画素30dの感度を向上させることができる。
<第5の実施の形態に係る画素の構成>
図8は、本技術の第5の実施の形態に係る画素30eの構成例を示す断面図である。図8に示した画素30eにおいて、図2に示した第1の実施の形態に係る画素30aと同一の部分には、同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
図8に示した第5の実施の形態に係る画素30eは、第1の実施の形態に係る画素30aと比較し、半導体領域32の表面側にも散乱部を備える構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
図8に示した第5の実施の形態に係る画素30eは、入射面側に基板裏面散乱部51を備え、配線領域33側に基板表面散乱部131を備える。すなわち、画素30eは、半導体領域32の上下に、それぞれ散乱部を備える構成とされている。基板表面散乱部131は、基板裏面散乱部51と同じく、凹凸を有す領域として形成されている。基板裏面散乱部51と基板表面散乱部131を設けることで、図8の左側に図示した画素30eに示したように、入射光が、基板裏面散乱部51で散乱して、半導体領域32内に入射する。また、半導体領域32に入射した光の内、基板表面散乱部131まで達した光は、基板表面散乱部131で散乱し、半導体領域32内に戻される。
このように、基板裏面散乱部51と基板表面散乱部131との間で、散乱と反射が繰り返されることで、半導体領域32内に光を閉じ込めることができる。よって、反射光が開口部52から抜けてしまうようなことを防ぐ(低減する)ことができる構造とすることができる。
このように、基板裏面散乱部51と基板表面散乱部131を設ける構成とすることで、半導体領域32内に光を留めることができる光量を増やすことができ、画素30eの感度を向上させることができる。
なお、図8では、基板表面散乱部131が、半導体領域32の一方の側面から他方の側面まで形成されている(分離領域38間に形成されている)例を示したが、半導体領域32に蓄積された電荷を読み出す転送トランジスタ(不図示)のゲートが形成されている領域には形成されないなど、画素の構成に合わせた変更は可能である。他の実施の形態においても同様である。
<第6の実施の形態に係る画素の構成>
図9は、本技術の第6の実施の形態に係る画素30fの構成例を示す断面図である。
図9に示した第6の実施の形態に係る画素30fは、図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bと、図8に示した第5の実施の形態に係る画素30eを組み合わせた構成を有している。すなわち、図9に示した第6の実施の形態に係る画素30fは、表面側に表面側反射膜101と基板表面散乱部131を備える構成とされている。
第6の実施の形態に係る画素30fは、第2の実施の形態に係る画素30bと同じく、斜面を有する表面側反射膜101を備えるため、0次成分の反射光が開口部52から抜け出てしまうようなことを低減することができる。また、第6の実施の形態に係る画素30fは、第5の実施の形態に係る画素30eと同じく、基板表面散乱部131を備えるため、半導体領域32の表面側に達した光を、半導体領域32内に散乱させて、半導体領域32内に光を戻すことができる。
このように、表面側反射膜101と基板表面散乱部131を設ける構成とすることで、開口部52から反射光が抜け出てしまうようなことを低減することができ、かつ半導体領域32内に光を留めることができる光量を増やすことができる。よって、画素30fの感度を向上させることができる。
<第7の実施の形態に係る画素の構成>
図10は、本技術の第7の実施の形態に係る画素30gの構成例を示す断面図である。
第7の実施の形態に係る画素30gは、第4の実施の形態に係る画素30dと第6の実施の形態に係る画素30fを組み合わせた構成とされている。すなわち、第7の実施の形態に係る画素30gは、第4の実施の形態に係る画素30dと同じく、反射部112と反射部113を備える。また、第7の実施の形態に係る画素30gは、第6の実施の形態に係る画素30fと同じく、基板表面散乱部131を備える。
さらに第7の実施の形態に係る画素30gは、表面側反射膜101の形状が、三角形状を含む形状とされ、その三角形の頂点に反射部114を備える構成とされている。反射部114は、表面側反射膜101から、半導体領域32側に伸びる方向(図中下から上方向)に、反射部112と同様の形状で形成されている。
このように、反射部112,113,114を設ける構成とすることで、半導体領域32内に戻す(留める)ことができる光量を増やすことができる。また基板表面散乱部131を設ける構成とすることで、半導体領域32内に光を留めることができる光量を増やすことができる。よって画素30gの感度を向上させることができる。
<第8の実施の形態に係る画素の構成>
図11は、本技術の第8の実施の形態に係る画素30hの構成例を示す断面図である。
第8の実施の形態に係る画素30hは、第7の実施の形態に係る画素30gと同じく、表面側(配線領域33側)に、基板表面散乱部131を備え、反射部114を備える。なお、図11に示した反射部114は、四角形状の表面側反射膜34に反射部114を設けた構成を示したが、三角形を含む形状の表面側反射膜101に反射部114を設けた構成としても良い。
第8の実施の形態に係る画素30hは、他の実施の形態に係る画素30と比較し、特に基板裏面散乱部151(他の実施の形態では、基板裏面散乱部51)の形状が異なる。図11に示した基板裏面散乱部151は、開口部52のところには形成されていない構成とされている。また開口部52のところの半導体領域32は、テーパ形状に、彫り込みが入れられたような形状とされている。
開口部52には、例えば、保護膜36と同一の材料が充填されている。図11に示した画素30hでは、半導体領域32の一部が、保護膜36と同一の材料で充填されている。半導体領域32の一部とは、開口部52側に位置し、断面で、例えば三角形状になる領域である。ここでは、光屈折構造部152と記載する。この光屈折構造部152は、大きな凹部であると表すこともでき、凹部の中側は、保護膜36と同一の材料で充填され、凹部の外側は、半導体領域32とされている。
光屈折構造部152と半導体領域32の境界では、材料の違いから屈折が起こり、入射光の光路を曲げることができる。例えば、図11に左側に示した画素30hに矢印で示したように、入射光は、光屈折構造部152と半導体領域32の境界部分で屈折し、図11に示した例では、半導体領域32の側面側に進む。
このように、光屈折構造部152を設けることで、入射光を屈折させることができる。入射光が屈折することで、直接的に表面側反射膜34に到達する入射光が少なくなり、0次成分の反射光を減少させることができる。よって、開口部52から抜け出てしまう光を減少させることができる。
また、反射部114を設けることで、表面側反射膜34や基板裏面散乱部51で反射(散乱)された光が、反射部114に当たり、開口部52から抜け出ないようにすることができる。
このように、光屈折構造部152を設ける構成とすることで、開口部52から反射光が抜け出てしまうようなことを低減することができる。また他の実施の形態と同じく、半導体領域32内に光を留めることができる光量を増やすことができる構造でもある。よって、画素30hの感度を向上させることができる。
<第9の実施の形態に係る画素の構成>
図12は、本技術の第9の実施の形態に係る画素30iの構成例を示す断面図である。
第9の実施の形態に係る画素30iは、図11に示した第8の実施の形態に係る画素30hの反射部114の形状が異なり、他の点は同一である。第9の実施の形態に係る画素30iの反射部115は、T字形状に形成されている。反射部115として、表面側反射膜34と平行となる方向(図中横方向)にも、反射構造を有する部分を設けることで、表面側反射膜34や基板裏面散乱部51で反射(散乱)された光が、反射部115に当たり、開口部52から抜け出ないようにすることができる。
反射部115の横方向の反射部は、開口部52の真下に設けられ、開口部52の幅と同程度の大きさで形成されている。また、反射部115の開口部52に近い側は、光屈折構造部152の三角形状の頂点よりも離れた位置に形成されている。
このように、光屈折構造部152と反射部115を設けることで、入射光を屈折させ、直接的に表面側反射膜34に到達する入射光を少なくすることができ、0次成分の反射光を減少させることができるとともに、開口部52から抜け出てしまう光を減少させることができる。よって画素30iの感度を向上させることができる。
<第10の実施の形態に係る画素の構成>
図13は、本技術の第10の実施の形態に係る画素30jの構成例を示す断面図である。
第10の実施の形態に係る画素30jは、図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
なお、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jは、傾斜を有する表面側反射膜101を備える構成を示したが、傾斜を有しない表面側反射膜34を備える構成としても良い。
導波路201は、例えば、コア/クラッド型の導波路とすることができる。コア/クラッド型の導波路201とした場合、コアに該当する部分を導波路201とし、クラッドに該当する部分をオンチップレンズ37とし、導波路201の材料とオンチップレンズ37の材料の屈折率の違いから、全反射が起こるような材料が用いられる。具体的には、導波路201を形成する材料の屈折率は、オンチップレンズ37を形成する材料の屈折率よりも低くなる材料が用いられる。
導波路201の材料としては、例えば、SiN(窒化シリコン)、Ta2O5(酸化タンタル)、TiO2(酸化チタン)などを用いることができる。
導波路201は、断面において台形形状で形成され、上辺を、オンチップレンズ37側とし、下辺を開口部52側とした場合、上辺は、オンチップレンズ37の直径と同程度の長さで構成することができ、下辺は、開口部52の幅と同程度の長さで構成することができる。
一例として、以下の式(1)が満たされるように開口部52の大きさが設定され、その開口部52の大きさに合わせた導波路201の大きさが設定される。
θ≧(1/2)arctan(D/2T) ・・・(1)
式(1)において、θは、図14に示すように、表面側反射膜101の三角形状に形成されている部分の2辺がなす角(傾斜角)である。またこの角度θは、垂直方向に入射された入射光と、その入射光が表面側反射膜101に当たり反射した反射光とがなす角(=2θ)の(1/2)の大きさとなる角度である。
表面側反射膜101の傾斜角を、式(1)が満たされる角度θとすることで、表面側反射膜101に当たった光が反射されたときに、その反射光が、開口部52以外の領域、この場合、基板裏面散乱部51や裏面側反射膜35がある領域に進むようにすることができる。
また、式(1)において、Dは、開口部52として開口されている部分の長さである。長さDは、導波路201の下辺の長さとすることができる。また式(1)において、Tは、開口部52から表面側反射膜101までの長さである。図14に示した例では、開口部52の裏面側反射膜35と吸収膜91の境界線上にある位置と、表面側反射膜101に含まれる三角形の頂点の位置の間の長さをTとして示している。長さTは、半導体領域32の縦方向(深さ方向)の長さ、フォトダイオードの深さ方向の長さと言い換えることもできる。
式(1)が満たされる長さDが設定されることで、開口部52の幅や導波路201の下辺の長さが設定される。なお、式(1)は一例であり、式(1)に基づく長さDに本技術の適用範囲が限定される記載ではない。
導波路201は、画素30jを上部からみたとき、図15に示すように配置されている。図15中、外側の四角形は、1画素30jを表し、内側の斜線を付してある四角形は、導波路201の下面(開口部52側の面)を表す。1画素30jは、分離領域38で分離されているため、図中外側の四角形は、分離領域38を表し、分離領域38で囲まれている領域が1画素領域であるとして説明を続ける。
図15のAは、画素30jの四角形と導波路201の四角形が同一方向に向いている場合を示している。図15のAに示したように、導波路201は、画素30jと同一形状で、辺同士が平行に配置される位置に形成される。
図15のBは、画素30jの四角形に対して、導波路201の四角形が45度傾いた位置に配置されている場合を示している。図15のBに示したように、導波路201は、画素30jと同一形状(四角形)であるが、辺同士が45度で交わるような位置に配置される。
例えば、図15のAに示したように、画素30jと導波路201を同一方向に配置した場合、図中矢印で示したように、導波路201の1辺に入射した入射光は、その辺と平行に配置されている画素30jの辺(半導体領域32の側面)に当たる。そして、画素30jの辺に当たった光は、半導体領域32の側面で反射され、半導体領域32内に戻される。
同様に図15のBに示したように、画素30jに対して導波路201を45度傾けて配置した場合、図中矢印で示したように、導波路201の1辺に入射した入射光は、その辺と45度に交わる位置に配置されている画素30jの辺(半導体領域32の側面)に当たる。そして、画素30jの辺に当たった光は、画素30jの他の辺(半導体領域32の側面)に当たる。このように2回、画素30jの辺に当たった光が、半導体領域32内に戻される。
導波路201を画素30jに対してどのような位置となるように設けるかは、図15に示した例以外であっても良い。また、導波路201の形状は、上部からみたとき、四角形状でなくても良く、四角形状以外の多角形状や円形状などであっても良い。
またここでは、導波路201を用いた場合を例に挙げて説明を行うが、導波路201の代わりに導波路と同等の機能を有する部材を用いても良い。以下の説明においても、導波路201を用いた場合を例に挙げて説明を行うが、導波路201の代わりに導波路と同等の機能を有する部材を用いても良い。
例えば、導波路201の代わりに回折格子を用いても良い。回折格子は、例えば、オンチップレンズ37よりも低い屈折率を有する材料を用いて、周期的な構造を有する部材で構成されている。
例えば、回折格子として、プラズモンフィルタなどと称されるフィルタを用いても良い。プラズモンフィルタは、プラズモン共鳴対を用いたフィルタである。プラズモンフィルタは、所定の波長の光を透過するフィルタとして用いられる。
プラズモンフィルタは、カラーフィルタとして用いられることもある。上記した実施の形態においては、カラーフィルタを図示していないが、カラーフィルタを設けた画素30とすることももちろんできる。また、カラーフィルタとして、プラズモンフィルタなどの所定の周波数の光を選択的に透過させる回折格子形状のフィルタを用いることもできる。また、そのようなカラーフィルタとした用いた回折格子を、導波路201として備える構成の画素30としても良い。
また、図16に示すように、カラーフィルタを導波路201上に設けても良い。図16に示した画素30j’は、オンチップレンズ37と導波路201との間に、カラーフィルタ層221が設けられている。このように、カラーフィルタ層221を設けた構成とすることもできる。
カラーフィルタ層221を構成する材料を、導波路201の形状に形成し、カラーフィルタ層221に導波路201の機能を持たせる、換言すれば、導波路201にカラーフィルタ層221の機能を持たせる構成とすることもできる。すなわち、図13に示した画素30jにおいて、導波路201に、カラーフィルタとしての機能を持たせた構成とすることもできる。このことは、以下に説明する実施の形態においても、同様に適用できる。
カラーフィルタ層221を設ける構成は、上記した第1乃至第9の実施の形態においても適用できるし、以下に説明する各実施の形態に対しても適用できる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して入射光を半導体領域32に導くことができ、より多くの入射光を半導体領域32に入射させることができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30jの感度を向上させることができる。
<第11の実施の形態に係る画素の構成>
図17は、本技術の第11の実施の形態に係る画素30kの構成例を示す断面図である。
第11の実施の形態に係る画素30kは、図6に示した第3の実施の形態に係る画素30cに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、基板裏面散乱部51で散乱されて、半導体領域32に入射し、また、反射部111で反射され、半導体領域32内にとどまる。また、表面側反射膜101で反射されて半導体領域32に戻る光もあり、入射光を半導体領域32に留めることができる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30kの感度を向上させることができる。
<第12の実施の形態に係る画素の構成>
図18は、本技術の第12の実施の形態に係る画素30mの構成例を示す断面図である。
第12の実施の形態に係る画素30mは、図7に示した第4の実施の形態に係る画素30dに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、基板裏面散乱部51で散乱されて、半導体領域32に入射し、また、反射部112と反射部113で反射され、半導体領域32内にとどまる。また、表面側反射膜101で反射されて半導体領域32に戻る光もあり、入射光を半導体領域32に留めることができる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30mの感度を向上させることができる。
<第13の実施の形態に係る画素の構成>
図19は、本技術の第13の実施の形態に係る画素30nの構成例を示す断面図である。
第13の実施の形態に係る画素30nは、図8に示した第5の実施の形態に係る画素30eに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、基板裏面散乱部51で散乱されて、半導体領域32に入射し、表面側に達した光は、基板表面散乱部131で散乱されたり、表面側反射膜34で反射されたりすることで、半導体領域32に戻される。よって、入射光を半導体領域32に留めることができる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30nの感度を向上させることができる。
<第14の実施の形態に係る画素の構成>
図20は、本技術の第14の実施の形態に係る画素30pの構成例を示す断面図である。
第14の実施の形態に係る画素30pは、図9に示した第6の実施の形態に係る画素30fに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、基板裏面散乱部51で散乱されて、半導体領域32に入射し、表面側に達した光は、基板表面散乱部131で散乱されたり、表面側反射膜101で反射されたりすることで、半導体領域32に戻される。よって、入射光を半導体領域32に留めることができる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30pの感度を向上させることができる。
<第15の実施の形態に係る画素の構成>
図21は、本技術の第15の実施の形態に係る画素30qの構成例を示す断面図である。
第15の実施の形態に係る画素30qは、図10に示した第7の実施の形態に係る画素30gに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、基板裏面散乱部51で散乱されて、半導体領域32に入射し、表面側に達した光は、基板表面散乱部131で散乱されたり、表面側反射膜101で反射されたりすることで、半導体領域32に戻される。
また、半導体領域32に入射または反射された光は、反射部112、反射部113、および反射部114で反射され、半導体領域32内にとどまる。
表面側反射膜101の形状が、斜辺を含む形状とされていることで、0次成分の反射光を減らし、開口部52から抜け出る光を減らすことができる。これらのことから、入射光を半導体領域32により長く留めることができる。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30qの感度を向上させることができる。
<第16の実施の形態に係る画素の構成>
図22は、本技術の第16の実施の形態に係る画素30rの構成例を示す断面図である。
第16の実施の形態に係る画素30rは、図11に示した第8の実施の形態に係る画素30hに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、光屈折構造部152が形成されているため、光屈折構造部152と半導体領域32の境界部分で屈折し、半導体領域32に入射される。
半導体領域32に入射され、表面側に達した光は、基板表面散乱部131で散乱されたり、表面側反射膜34で反射されたりすることで、半導体領域32に戻される。また、反射部114で反射される光もあり、半導体領域32内に光がとどまりやすい構造とされている。第16の実施の形態に係る画素30rも、入射光を半導体領域32に留めることができる構造とされている。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30rの感度を向上させることができる。
<第17の実施の形態に係る画素の構成>
図23は、本技術の第17の実施の形態に係る画素30sの構成例を示す断面図である。
第17の実施の形態に係る画素30sは、図12に示した第9の実施の形態に係る画素30iに、導波路201を追加した構成とされている。導波路201は、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じく、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている。
導波路201で開口部52に導かれた入射光は、光屈折構造部152が形成されているため、光屈折構造部152と半導体領域32の境界部分で屈折し、半導体領域32に入射される。
半導体領域32に入射され、表面側に達した光は、基板表面散乱部131で散乱されたり、表面側反射膜34で反射されたりすることで、半導体領域32に戻される。また、反射部115で反射される光もあり、半導体領域32内に光がとどまりやすい構造とされている。第17の実施の形態に係る画素30sも、入射光を半導体領域32に留めることができる構造とされている。
このように導波路201を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、上記した実施の形態と同じく、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させ、半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができる。よって、画素30sの感度を向上させることができる。
<第18の実施の形態に係る画素の構成>
図24は、本技術の第18の実施の形態に係る画素30tの構成例を示す断面図である。
第18の実施の形態に係る画素30tは、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jと同じく導波路201に該当する導波路301を備えるが、その形状や、形成されている位置が異なる。
導波路301は、開口部52を介して入射される入射光を半導体領域32に導くことができる構成とされている点で、図13に示した第10の実施の形態に係る画素30jの導波路201と同じである。
導波路301は、断面において平行四辺形で形成され、上辺を、オンチップレンズ37側とし、下辺を開口部52側とした場合、上辺と下辺は、開口部52の幅と同程度の長さで構成することができる。
導波路301の上辺の中心の位置P2と、オンチップレンズ37の中央の位置P1は、ずれた位置関係にある。図24に示した例では、導波路301の上辺の中心の位置P2は、オンチップレンズ37の中央の位置P1よりも左側にずれた位置にある。
導波路301の下辺の中心の位置P3と、オンチップレンズ37の中央の位置P1も、ずれた位置関係にある。図24に示した例では、導波路301の下辺の中心の位置P3は、オンチップレンズ37の中央の位置P1よりも右側にずれた位置にある。
開口部52は、導波路301の下辺の位置に合わせて開口されているため、開口部52の中心の位置も、オンチップレンズ37の中央の位置P1よりも右側にずれた位置にある。
導波路301は、斜め方向に傾いた形状で形成されている。図24に示した例では、導波路301の下辺を基準とした場合、左上斜め方向に傾いた状態で形成されている。
このように、導波路301を傾いた状態で形成した場合、図24の左側に示した画素30tに矢印で示したように入射光は進む。導波路301を介して入射した入射光は、半導体領域32の図中右側の側面に当たり、反射される。図24に示したように、導波路301を、左上斜め方向に傾いた状態で形成した場合、半導体領域32の図中右側の側面に進む光が増える。
半導体領域32の右または左の側面に、光が進むように導波路301を構成することで、表面側反射膜34に、垂直に当たる光、いわゆる0次成分の光を少なくすることができる。よって、表面側反射膜34に反射され、開口部52から抜け出る光、いわゆる0次成分の光を少なくすることができる。
よって、導波路301を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになり、開口部52から抜け出る反射光の量を低減させる用にすることができる。よって半導体領域32内に閉じ込める光量を増やすことができ、画素30tの感度を向上させることができる。
導波路301の傾きの角度(傾斜角度)は、画素アレイ部10内の画素30tの位置により異なるようにしても良い。例えば、画素アレイ部10を中央領域と周辺領域に分けた場合、中央領域に配置される画素30tの傾斜角度は、周辺領域に配置される画素30tの傾斜角度よりも大きく形成されていても良い。
また、周辺領域に配置される画素30tのうち、画素アレイ部10の右側の周辺領域、左側の周辺領域、上側の周辺領域、下側の周辺領域に分け、それぞれの位置により傾斜している方向が異なるようにしても良い。
また、画素アレイ部10の周辺領域に配置されている画素30tには、斜め方向からの入射光が多いため、導波路301を備えない構成としても良い。この場合、画素アレイ部10の中央領域に位置する画素30tには導波路301を形成し、画素アレイ部10の周辺領域に位置する画素30tには導波路301を形成しないようにすることができる。このようにした場合、中央領域から周辺領域に向かうにつれて導波路301の傾斜角度が小さくなるようにし、傾斜角度が90度(に近い角度)になる領域では導波路301を形成しないようにすることができる。
図24に示した画素30tは、基板裏面散乱部109を備えない構成を示したが、例えば、図4に示した第1の実施の形態に係る画素30aのように、基板裏面散乱部51を備える構成としても良い。
また、図5に示した第2の実施の形態に係る画素30bのように、斜面を有する形状の表面側反射膜101を備える構成としても良い。また、図9に示した第6の実施の形態に係る画素30fのように、基板表面散乱部131を備える構成としても良い。このように、第18の実施の形態に係る画素30tは、他の実施の形態に係る画素30と組み合わせた構成とすることができる。
すなわち第18の実施の形態に係る画素30tは、第1乃至第9の実施の形態に係る画素a乃至iと組み合わせた構成とすることができる。
また、画素アレイ部10内における位置により、第1乃至18の実施の形態に係る画素a乃至tのいずれかが適用されるようにすることもできる。
<第19の実施の形態に係る画素の構成>
図25は、本技術の第19の実施の形態に係る画素30uの構成例を示す断面図である。
第19の実施の形態に係る画素30uは、図24に示した第18の実施の形態に係る画素30tに、反射部311を追加した構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
反射部311は、図25に示した例では、開口部52(導波路301の下辺)の図中左側に形成されている。反射部311は、導波路301を介して入力される入射光の進路を邪魔しない位置に形成されている。反射部311は、例えば、図6に示した第3の実施の形態に係る画素30cに設けられている反射部111と同じく、断面では棒状に形成されている。反射部311は、半導体領域32内において、半導体領域32内に所定の厚さを有する面として形成されていても良いし、円柱や多角柱といった形状であっても良い。
反射部311を半導体領域32内に設けることで、図25の左側に図示した画素30uに示したように、入射光は、半導体領域32の右側の側面に当たり、表面側反射膜34側に進む。そして表面側反射膜34で反射され、半導体領域32の側面で反射され、反射部311に当たり、反射部311でさらに反射される。
反射部311で反射された光は、再度半導体領域32の側面側に進み、反射される。半導体領域32の側面と反射部311との間で、光は複数回反射される構造とすることができる。
このように、導波路301を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、反射部311を設ける構成とすることで、半導体領域32内に留めることができる光量を増やすことができ、画素30uの感度を向上させることができる。
<第20の実施の形態に係る画素の構成>
図26は、本技術の第20の実施の形態に係る画素30vの構成例を示す断面図である。
第20の実施の形態に係る画素30vは、図24に示した第18の実施の形態に係る画素30tに、反射部312と反射部313を追加した構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
反射部312は、半導体領域32内において、裏面側から表面側(図中上から下)の方向にかけて形成され、反射部313は、半導体領域32内において、表面側から裏面側(図中下から上)の方向にかけて形成されている。また反射部313は、反射部312と半導体領域32の側面との間の位置に形成されている。またその半導体領域の側面は、導波路301を介して光がより多く集まる側の側面(図26では半導体領域32の右側の側面)と対向する面である。
導波路301、反射部312、および反射部313を半導体領域32内に設けることで、図26の左側に図示した画素30vに示したように、入射光は、半導体領域32の右側の側面側に進み、反射され、表面側反射膜34側に進む。そして表面側反射膜34で反射され、反射部313で反射され、反射部312で反射される。
反射部312で反射された光は、裏面側反射膜35で反射され、半導体領域32の側面で反射され、反射部313に当たる。このように、半導体領域32の側面と反射部312との間、反射部312と反射部313との間、反射部313と半導体領域32の側面との間で、光は複数回反射される構造とすることができる。
このように、導波路301を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、反射部312と反射部313を設ける構成とすることで、半導体領域32内に留めることができる光量を増やすことができ、画素30vの感度を向上させることができる。
<第21の実施の形態に係る画素の構成>
図27は、本技術の第21の実施の形態に係る画素30wの構成例を示す断面図である。
第21の実施の形態に係る画素30wは、図25に示した第19の実施の形態に係る画素30uに、基板裏面散乱部321と基板表面散乱部322を追加した構成とされている点が異なり、他の点は同様である。
基板裏面散乱部321は、反射部311と半導体領域32の側面との間であり、導波路301がある部分以外の領域に形成されている。また、基板表面散乱部322は、表面側(配線領域33側)であり、基板裏面散乱部321と同じく、反射部311(を延長したと仮定した位置)と半導体領域32の側面との間に形成されている。
基板裏面散乱部321と基板表面散乱部322を設けることで、基板裏面散乱部321または基板表面散乱部322に到達した光を散乱させることができ、例えば、図8に示した第5の実施の形態に係る画素30eと同じく、光を半導体領域32に閉じ込めることができる構成とすることができる。
このように、導波路301を設けることで、開口部52を介して半導体領域32により多くの入射光を導くことができるようになる。また、反射部311、基板裏面散乱部321、および基板表面散乱部322を設ける構成とすることで、入射光を半導体領域32内に戻し、留めることができる光量を増やすことができる。よって、画素30wの感度を向上させることができる。
基板裏面散乱部321と基板表面散乱部322は、例えば、図4に示した第1の実施の形態に係る画素30aのように、半導体領域32の一方の側面から他方の側面までの間に設けられる構成としても良い。
上記したように、第1乃至第21の実施の形態は組み合わせて適用することもできる。また、画素アレイ部10は、第1乃至第21の実施の形態に係わる画素30a乃至30wのうち、異なる実施の形態に係わる画素30が混在しているような構成とすることも可能である。
<適用例>
上記した第1乃至第21の実施の形態に係わる画素30a乃至30wは、被写体を撮像する撮像素子(以下、適宜、通常画素と記述する)に適用した場合を例に挙げて説明した。通常画素以外にも、例えば、以下に説明するような画素にも適用できる。
上記した第1乃至第21の実施の形態に係わる画素30a乃至30wは、測距を行う画素(以下、適宜、測距画素と記述する)にも適用できる。図28は、第10の実施の形態に係る画素30jを、測距画素に適用した場合の構成を示す。図28に示した測距画素は、1つのフォトダイオードPDに対して、転送ゲートとして2つの転送トランジスタTRG1およびTRG2を有し、電荷蓄積部として2つの浮遊拡散領域FD1およびFD2とを有し、フォトダイオードPDで生成された電荷を、2つの浮遊拡散領域FD1およびFD2に振り分ける、いわゆる2タップの画素構造を示している。
2つの転送トランジスタTRG1およびTRG2の間に、表面側反射膜101が形成されている。平面図で見た場合、図29に示すように、フォトダイオードPDの中央付近に表面側反射膜101は形成されている。
図29は、図28に示した画素30jのトランジスタなどの配置例を示した平面図である。図29に示されるように、矩形の画素30jの中央部の領域に、フォトダイオードPDがN型の半導体領域32で形成されている。フォトダイオードPDの中央には、表面側反射膜101が形成されている。
フォトダイオードPDの外側であって、矩形の画素30jの四辺の所定の一辺に沿って、転送トランジスタTRG1、切替トランジスタFDG1、リセットトランジスタRST1、増幅トランジスタAMP1、及び、選択トランジスタSEL1が直線的に並んで配置され、矩形の画素30の四辺の他の一辺に沿って、転送トランジスタTRG2、切替トランジスタFDG2、リセットトランジスタRST2、増幅トランジスタAMP2、及び、選択トランジスタSEL2が直線的に並んで配置されている。
さらに、転送トランジスタTRG、切替トランジスタFDG、リセットトランジスタRST、増幅トランジスタAMP、及び、選択トランジスタSELが形成されている画素30の二辺とは別の辺に、電荷排出トランジスタOFGが配置されている。
なお、図29に示した画素回路の配置は、この例に限られず、その他の配置としてもよい。また、ここでは、第10の実施の形態に係る画素30jを、測距画素に適用した場合の構成を示したが、他の実施の形態を測距画素として適用した場合にも、このような配置を適用することはできる。
図30は、第19の実施の形態に係る画素30wを、測距画素に適用した場合の構成を示す。図30に示した測距画素も、2タップ方式で測距を行う画素を例示しているため、1つのフォトダイオードPDに対して、転送ゲートとして2つの転送トランジスタTRG1およびTRG2を有し、電荷蓄積部として2つの浮遊拡散領域FD1およびFD2とを有している。
図30に示したように、導波路301が傾いた状態で形成されている場合、図31に示すように、開口部52を避けた位置に反射部311が設けられる。
ここでは、第19の実施の形態に係る画素30wを、測距画素に適用した場合の構成を示したが、他の実施の形態を測距画素として適用した場合にも、このような配置を適用することはできる。
図29乃至図31に示した画素のように、浮遊拡散領域FDを備える構成とした場合、その浮遊拡散領域FDに、迷光成分が入り込まないようにする必要がある。図32は、第10の実施の形態に係る画素30jを、浮遊拡散領域FDを有する通常画素に適用した場合の構成を示す。図32に示した画素30jは、図中右下側に浮遊拡散領域FDを備え、フォトダイオードPDから浮遊拡散領域FDへ電荷の転送を行う転送ゲートTRGを備える。
図32に示したように浮遊拡散領域FDが、図中右側に形成されている場合、その浮遊拡散領域FD側が高くなる傾斜を有する表面側反射膜101が形成される。このような傾斜を有する表面側反射膜101は、例えば、図29に示した場合と同じく、平面においてフォトダイオードPDの中央付近に形成される。
この表面側反射膜101の傾斜を有する面は、浮遊拡散領域FD側に向かないように形成されている。よって、図32に示したように、入射光は、表面側反射膜101の傾斜面に当たり、浮遊拡散領域FDが形成されている側とは逆側の半導体領域32の側面に進む。表面側反射膜101を、浮遊拡散領域FDに傾斜面が向かないように形成することで、浮遊拡散領域FDの方に光が進むようなことを低減させることができる。
図33は、本技術の第18の実施の形態に係る画素30tを、浮遊拡散領域FDを有する通常画素に適用した場合の構成を示す。図33に示した画素30tは、図中左下側に浮遊拡散領域FDを備え、フォトダイオードPDから浮遊拡散領域FDへ電荷の転送を行う転送ゲートTRGを備える。
図33に示したように浮遊拡散領域FDが、図中左側に形成されている場合、その浮遊拡散領域FD側(近傍)に、反射部351が追加された構成とされる。反射部351は、表面側反射膜34から垂直方向に伸びるように形成されている。反射部351と表面側反射膜34は、一体構成とされていても良いし、別体として構成され、反射部351と表面側反射膜34は接していない構成とすることも可能である。
このような反射部351を有する表面側反射膜34は、例えば、図29に示した場合(図30では表面側反射膜101として記載部分)と同じく、フォトダイオードPDの中央付近に形成される。反射部351は、浮遊拡散領域FDを囲むように構成されていても良い。
反射部351を設けることで、図33に示したように、入射光は、導波路301により、半導体領域32の図中右側の側面、換言すれば浮遊拡散領域FDが形成されている側と対向する側面に進む。そして入射光は、半導体領域32の側面により反射され、表面側反射膜34に当たり、反射され、反射部351に当たる。反射部351がない場合、浮遊拡散領域FDに反射光が進むが、反射部351を設けることで、浮遊拡散領域FDに反射光が進むことを防ぐことができる。
第1乃至第21の実施の形態に係わる画素30a乃至30wは、メモリを備える画素に対しても適用できる。図34は、メモリを備える画素であり、測距を行う測距画素に、本技術を適用した画素30xの構成を示す図である。また、画素30xは、2タップ方式での測距画素である場合を示す。
図34に示した画素30xは、図21に示した画素30rと同じく、導波路201と光屈折構造部152を備える。画素30xの配線領域33側の半導体基板31には、浮遊拡散領域FD1、メモリ領域Mem1、転送ゲートTRG1、転送ゲートTRG1’と、浮遊拡散領域FD2、メモリ領域Mem2、転送ゲートTRG2、転送ゲートTRG2’が設けられている。
フォトダイオードPDからの電荷は、転送ゲートTRG1により、メモリ領域Mem1へと転送される。メモリ領域Mem1に転送された電荷は、転送ゲートTRG1’により、浮遊拡散領域FD1へと転送される。同様に、フォトダイオードPDからの電荷は、転送ゲートTRG2により、メモリ領域Mem2へと転送される。メモリ領域Mem2に転送された電荷は、転送ゲートTRG2’により、浮遊拡散領域FD2へと転送される。
転送ゲートTRG1と転送ゲートTRG2は、それぞれ縦型トランジスタ(のゲート)で形成されている。縦型トランジスタのゲートとは、図34に示すように、縦型、図中上下方向に設けられた配線を有し、フォトダイオードPDを構成する半導体領域32の近くまで設けられた配線を有するゲートである。なお、図34では、半導体領域32の近くまで設けられている例を示したが、半導体領域32内まで設けられている構成とすることもできる。
このように、メモリ領域Memや浮遊拡散領域FDを設けた場合、これらのメモリ領域Memや浮遊拡散領域FDに迷光成分が入り込まないように、メモリ領域Memや浮遊拡散領域FD上に反射部361が形成される。反射部361は、半導体領域32と半導体基板31との境界に形成されている。また反射部361は、図35に示すように、平面においては、縦型トランジスタのゲートTGR1とゲートTGR2を避けた領域であり、半導体領域32内に形成されている。
図34に示した構成においては、仮に、メモリ領域Memなどが設けられている領域を透過し、配線領域33側に到達した光があった場合、その光が、反射され、再度メモリ領域Memなどが設けられている領域に戻ることがあると、迷光成分が発生することになる。図34に示したような構成にした場合、表面側反射膜34や表面側反射膜101に該当する膜は配線領域33には設けられない構成とされる。
反射部361を設けることで、図34に示したように入射光は、光屈折構造部152で屈折され、半導体領域32の側面方向に進み、反射される。半導体領域32の側面で反射された反射光は、反射部361に当たり、反射される。反射部361により光が反射されるため、反射部361の下側に配置されているメモリ領域Memや浮遊拡散領域FDに光が入り込むようなことを防ぐことができる。
図36は、図34に示した画素30xと同じく、メモリを備える画素であり、測距を行う測距画素に、本技術を適用した場合の画素30yの構成例を示す図である。また、図36に示した画素30yは、画素30xと同じく、2タップ方式での測距画素である場合を示す。
図36に示した画素30yは、図26に示した画素30wと同じく、導波路301と反射部311を備える。また画素30yは、画素30xと同じく、配線領域33側の半導体基板31に、浮遊拡散領域FD1、メモリ領域Mem1、転送ゲートTRG1、転送ゲートTRG1’と、浮遊拡散領域FD2、メモリ領域Mem2、転送ゲートTRG2、転送ゲートTRG2’を備える。
導波路301を設けた場合も、導波路201を設けた場合と同様に(画素30xと同様に)、メモリ領域Memや浮遊拡散領域FDに迷光成分が入り込まないように、メモリ領域Memや浮遊拡散領域FD上に反射部361が形成される。また反射部361は、図35に示したように、平面においては、縦型トランジスタのゲートTGR1とゲートTGR2を避けた領域であり、半導体領域32内に形成されている。
反射部361を設けることで、図36に示したように入射光は、導波路301に導かれ、半導体領域32の側面方向に進み、反射される。半導体領域32の側面で反射された反射光は、反射部361に当たり、反射される。反射部361により光が反射されるため、反射部361の下側に配置されているメモリ領域Memや浮遊拡散領域FDに光が入り込むようなことを防ぐことができる。
なお、測距画素として、SPAD(single photon avalanche diode)を用いることもでき、本技術をSPADに適用することも可能である。
本技術によれば、フォトダイオードに、より多くの入射光を集めることが可能となる。また、フォトダイオードに入射された光を、フォトダイオード内に留めることができ、フォトダイオード外に抜け出る光を減少させることができる。よって、QEロス(量子効率のロス)を低減させることができる。また、導波路を設けることで、低背でも開口部に光を通すことができる構成にできるため、画素を低背化することもでき、画素を小型化することができる。
<カメラへの応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品に応用することができる。例えば、本技術は、カメラ等の撮像装置に搭載される撮像素子として実現されてもよい。
図37は、本技術が適用され得る撮像装置の一例であるカメラの概略的な構成例を示すブロック図である。同図のカメラ1000は、レンズ1001と、撮像素子1002と、撮像制御部1003と、レンズ駆動部1004と、画像処理部1005と、操作入力部1006と、フレームメモリ1007と、表示部1008と、記録部1009とを備える。
レンズ1001は、カメラ1000の撮影レンズである。このレンズ1001は、被写体からの光を集光し、後述する撮像素子1002に入射させて被写体を結像させる。
撮像素子1002は、レンズ1001により集光された被写体からの光を撮像する半導体素子である。この撮像素子1002は、照射された光に応じたアナログの画像信号を生成し、デジタルの画像信号に変換して出力する。
撮像制御部1003は、撮像素子1002における撮像を制御するものである。この撮像制御部1003は、制御信号を生成して撮像素子1002に対して出力することにより、撮像素子1002の制御を行う。また、撮像制御部1003は、撮像素子1002から出力された画像信号に基づいてカメラ1000におけるオートフォーカスを行うことができる。
ここでオートフォーカスとは、レンズ1001の焦点位置を検出して、自動的に調整するシステムである。このオートフォーカスとして、撮像素子1002に配置された位相差画素により像面位相差を検出して焦点位置を検出する方式(像面位相差オートフォーカス)を使用することができる。また、画像のコントラストが最も高くなる位置を焦点位置として検出する方式(コントラストオートフォーカス)を適用することもできる。撮像制御部1003は、検出した焦点位置に基づいてレンズ駆動部1004を介してレンズ1001の位置を調整し、オートフォーカスを行う。なお、撮像制御部1003は、例えば、ファームウェアを搭載したDSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。
レンズ駆動部1004は、撮像制御部1003の制御に基づいて、レンズ1001を駆動するものである。このレンズ駆動部1004は、内蔵するモータを使用してレンズ1001の位置を変更することによりレンズ1001を駆動することができる。
画像処理部1005は、撮像素子1002により生成された画像信号を処理するものである。この処理には、例えば、画素毎の赤色、緑色および青色に対応する画像信号のうち不足する色の画像信号を生成するデモザイク、画像信号のノイズを除去するノイズリダクションおよび画像信号の符号化等が該当する。画像処理部1005は、例えば、ファームウェアを搭載したマイコンにより構成することができる。
操作入力部1006は、カメラ1000の使用者からの操作入力を受け付けるものである。この操作入力部1006には、例えば、押しボタンやタッチパネルを使用することができる。操作入力部1006により受け付けられた操作入力は、撮像制御部1003や画像処理部1005に伝達される。その後、操作入力に応じた処理、例えば、被写体の撮像等の処理が起動される。
フレームメモリ1007は、1画面分の画像信号であるフレームを記憶するメモリである。このフレームメモリ1007は、画像処理部1005により制御され、画像処理の過程におけるフレームの保持を行う。
表示部1008は、画像処理部1005により処理された画像を表示するものである。この表示部1008には、例えば、液晶パネルを使用することができる。
記録部1009は、画像処理部1005により処理された画像を記録するものである。この記録部1009には、例えば、メモリカードやハードディスクを使用することができる。
以上、本開示が適用され得るカメラについて説明した。本技術は以上において説明した構成のうち、撮像素子1002に適用され得る。具体的には、図1において説明した撮像素子1は、撮像素子1002に適用することができる。撮像素子1002に撮像素子1を適用することにより反射光が低減され、カメラ1000により生成される画像の画質の低下を防止することができる。
なお、ここでは、一例としてカメラについて説明したが、本開示に係る技術は、その他、例えば、距離センサ等に適用されてもよい。また、本開示は、カメラ等の電子機器の他に、半導体モジュールの形式の半導体装置に適用することもできる。具体的には、図37の撮像素子1002および撮像制御部1003を1つのパッケージに封入した半導体モジュールである撮像モジュールに本開示に係る技術を適用することもできる。
<内視鏡手術システムへの応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図38は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図38では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置11203は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
図39は、図38に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
<移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図40は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図40に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12030に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図40の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図41は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図41では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図41には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
入射光を集光するオンチップレンズと、
前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、
前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、
前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
を備える撮像素子。
(2)
前記反射膜は、傾斜面を有する
前記(1)に記載の撮像素子。
(3)
前記傾斜面の傾斜角をθ、前記開口部の大きさをD、および前記光電変換部の深さをTとした場合、
θ≧(1/2)arctan(D/2T)
が満たされる
前記(2)に記載の撮像素子。
(4)
前記光電変換部の前記入射光が入射する側と対向する側に複数の凹凸を有する第2の凹凸領域をさらに備える
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の撮像素子。
(5)
前記導波路は、傾斜を有する
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の撮像素子。
(6)
前記光電変換部内に、光を反射する反射部をさらに備える
前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の撮像素子。
(7)
前記反射部は、複数設けられている
前記(6)に記載の撮像素子。
(8)
前記光電変換部の前記開口部側には、凹部が形成され、前記凹部の中側の材料と外側の材料との屈折率は異なる
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の撮像素子。
(9)
前記反射膜の前記傾斜面は、前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部が設けられている側が高く、前記電荷蓄積部が設けられていない側が低い
前記(2)乃至(8)のいずれかに記載の撮像素子。
(10)
前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部の近傍に、光を反射する反射部をさらに備える
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の撮像素子。
(11)
前記反射膜は、前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部と前記光電変換部との間に設けられている
前記(1)に記載の撮像素子。
(12)
前記導波路は、回折格子である
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の撮像素子。
(13)
入射光を集光するオンチップレンズと、
前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、
前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、
前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
を備える撮像素子と
前記撮像素子からの信号を処理する処理部と
を備える撮像装置。
(14)
入射光を集光するオンチップレンズと、
前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、
前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、
前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
を備える撮像素子。
(15)
前記光電変換部の前記入射光が入射する側と対向する側に複数の凹凸を有する第2の凹凸領域をさらに備える
前記(14)に記載の撮像素子。
(16)
前記光電変換部内に、光を反射する反射部をさらに備える
前記(14)または(15)に記載の撮像素子。
(17)
前記反射部は、複数設けられている
前記(16)に記載の撮像素子。
(18)
前記光電変換部の前記開口部側には、凹部が形成され、前記凹部の中側の材料と外側の材料との屈折率は異なる
前記(14)乃至(16)のいずれかに記載の撮像素子。
(19)
入射光を集光するオンチップレンズと、
前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、
前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、
前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
を備える撮像素子と
前記撮像素子からの信号を処理する処理部と
を備える撮像装置。
1 撮像素子, 10 画素アレイ部, 11 垂直駆動部, 12 カラム信号処理部, 13 制御部, 14,15,16 信号線, 30 画素, 31 半導体基板, 32 半導体領域, 33 配線領域, 34 表面側反射膜, 35 裏面側反射膜, 36 保護膜, 37 オンチップレンズ, 38 分離領域, 41 絶縁層, 42 配線層, 51 基板裏面散乱部, 52 開口部, 71,72 入射光, 91 吸収膜, 101 表面側反射膜, 109 基板裏面散乱部, 111,112,113,114,115 反射部, 131 基板表面散乱部, 151 基板裏面散乱部, 152 光屈折構造部, 201 導波路, 221 カラーフィルタ層, 301 導波路, 311,312,313 反射部, 321 基板裏面散乱部, 322 基板表面散乱部, 351,361 反射部

Claims (19)

  1. 入射光を集光するオンチップレンズと、
    前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
    前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、
    前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、
    前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
    を備える撮像素子。
  2. 前記反射膜は、傾斜面を有する
    請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記傾斜面の傾斜角をθ、前記開口部の大きさをD、および前記光電変換部の深さをTとした場合、
    θ≧(1/2)arctan(D/2T)
    が満たされる
    請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記光電変換部の前記入射光が入射する側と対向する側に複数の凹凸を有する第2の凹凸領域をさらに備える
    請求項1に記載の撮像素子。
  5. 前記導波路は、傾斜を有する
    請求項1に記載の撮像素子。
  6. 前記光電変換部内に、光を反射する反射部をさらに備える
    請求項1に記載の撮像素子。
  7. 前記反射部は、複数設けられている
    請求項6に記載の撮像素子。
  8. 前記光電変換部の前記開口部側には、凹部が形成され、前記凹部の中側の材料と外側の材料との屈折率は異なる
    請求項1に記載の撮像素子。
  9. 前記反射膜の前記傾斜面は、前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部が設けられている側が高く、前記電荷蓄積部が設けられていない側が低い
    請求項2に記載の撮像素子。
  10. 前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部の近傍に、光を反射する反射部をさらに備える
    請求項1に記載の撮像素子。
  11. 前記反射膜は、前記光電変換部で変換された電荷を蓄積する電荷蓄積部と前記光電変換部との間に設けられている
    請求項1に記載の撮像素子。
  12. 前記導波路は、回折格子である
    請求項1に記載の撮像素子。
  13. 入射光を集光するオンチップレンズと、
    前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
    前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部に、前記光電変換部に前記入射光を導く導波路と、
    前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜と、
    前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
    を備える撮像素子と
    前記撮像素子からの信号を処理する処理部と
    を備える撮像装置。
  14. 入射光を集光するオンチップレンズと、
    前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
    前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、
    前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、
    前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
    を備える撮像素子。
  15. 前記光電変換部の前記入射光が入射する側と対向する側に複数の凹凸を有する第2の凹凸領域をさらに備える
    請求項14に記載の撮像素子。
  16. 前記光電変換部内に、光を反射する反射部をさらに備える
    請求項14に記載の撮像素子。
  17. 前記反射部は、複数設けられている
    請求項16に記載の撮像素子。
  18. 前記光電変換部の前記開口部側には、凹部が形成され、前記凹部の中側の材料と外側の材料との屈折率は異なる
    請求項14に記載の撮像素子。
  19. 入射光を集光するオンチップレンズと、
    前記入射光の光電変換を行う光電変換部と、
    前記入射光の集光サイズと略同じ大きさの開口部と、
    前記光電変換部を透過した前記入射光を反射する反射膜であり、傾斜面を有する反射膜と、
    前記光電変換部の前記入射光が入射する側に複数の凹凸を有する凹凸領域と
    を備える撮像素子と
    前記撮像素子からの信号を処理する処理部と
    を備える撮像装置。
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