JP2021089673A - 自律走行装置、位置ズレ補正方法 - Google Patents

自律走行装置、位置ズレ補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転不足又は過剰回転によって充電接続部などの被連結部と相手側の連結部との間で位置ズレが生じたとしても、その位置ズレを適切に補正して確実に充電することが可能な自律走行装置、及び位置ズレ補正方法を提供する。【解決手段】清掃装置10において、各サイドレーザセンサ45それぞれの検出結果に基づいて、充電接続部30の位置と給電接続部60の位置との位置ズレΔRの有無が検知され、前記位置ズレΔRが検知された場合に、充電接続部30が給電接続部60の正面の位置に配置されるように清掃装置10を回転駆動させることにより、充電接続部30と給電接続部60との位置ズレが補正される。【選択図】図17

Description

本発明は、自律走行可能な自律走行装置に関する。
従来、バッテリ駆動によって自律して走行するタイプの清掃ロボット(自律走行装置)が知られている。この清掃ロボットは、床面などの被清掃面を自律走行しながら、被清掃面に向けられた吸気ノズルの吸引口から吸気するとともに被清掃面上の塵埃を吸い込むことにより、被清掃面を掃除する。近年、駅や空港などにおけるコンコースや、ショッピングモールなどの広範囲なスペースにおいて、産業用の自律走行型の清掃ロボットの導入が進んでいる。
上述の自律走行型の清掃ロボットは、バッテリの充電量が少なくなると自動的に充電ステーションに戻り、充電ステーションの給電端子と自動的に接続して、バッテリを充電するように構成されている(特許文献1参照)。
特開2009−15611号公報
ところで、充電ステーションを検知するセンサが前面に設けられ、充電接続部が後背面に設けられている清掃ロボットにおいては、充電ステーションを検知した後にその場で回転動作を行う必要がある。具体的には、清掃ロボットは、充電ステーションの近くまで進行し、充電ステーションを検知すると、充電ステーションの給電接続部と清掃ロボットの充電接続部とを対向させるために、その場で180°回転する。その後、後進することにより、後背面の前記充電接続部と充電ステーションの前記給電接続部とを接続し、充電を行う。しかしながら、前記充電接続部と前記給電接続部との位置合わせのために清掃ロボットが回転動作する場合、床面上でスリップして回転不足が生じたり、回転軸回りの慣性によって所定位置で停止せずに過剰に回転する場合が生じる。この場合、前記給電接続部に対向する位置に前記充電接続部が配置されず、この状態で清掃ロボットが後進しても、前記充電接続部が前記給電接続部に連結できないという問題が生じうる。
本発明の目的は、回転不足又は過剰回転によって充電接続部などの被連結部と相手側の連結部との間で位置ズレが生じたとしても、その位置ズレを適切に補正して確実に充電することが可能な自律走行装置、及び位置ズレ補正方法を提供することにある。
(1) 本発明の一の局面に係る自律走行装置は、バッテリ駆動により自律して走行可能に構成されており、走行体と、被連結部と、一対の距離測定部と、差分検知処理部と、補正処理部と、を備える。前記被連結部は、前記走行体の後背面に設けられ、予め定められた連結装置に連結される部分である。前記一対の距離測定部は、前記走行体の両側面それぞれに設けられ、後方へ向けて測定光を出力することにより後方の対象物までの距離を測定する。前記差分検知処理部は、前記連結装置の正面の所定位置で、前記被連結部が前記連結装置の連結部に対向する対向位置へ向けて前記走行体が第1回転方向へ回転駆動した場合に、前記一対の距離測定部それぞれが測定した測定結果に基づいて、前記被連結部の位置と前記対向位置との前記第1回転方向における差分を検知する。前記補正処理部は、前記差分検知処理部によって検知された前記差分に基づいて前記走行体を回転駆動させることにより前記被連結部の位置を前記対向位置に補正する。
このように構成されているため、一対の距離測定部それぞれの測定結果に基づいて、被連結部の位置と連結部の位置との差分の有無を検知することができ、前記差分が検知された場合に、前記被連結部が前記連結部の正面の対向位置に配置されるように走行体を回転駆動させることにより、前記被連結部と前記連結部との差分が補正される。これにより、清掃装置の回転不足又は過剰回転によって前記被連結部と前記連結部との間で前記差分が生じたとしても、その差分適切に補正して、確実に前記被連結部を前記連結部に連結させることが可能となる。
(2) 前記一対の距離測定部は、少なくとも後方へ向けて鉛直方向に前記測定光を走査することにより前記後方の対象物までの距離を含む二次元データを取得する。この場合、前記差分検知処理部は、前記一対の距離測定部によって取得された後方側の前記二次元データに基づいて前記差分を検知する。
このように構成されているため、前記後方の対象物までの距離を確実に測定することができる。
(3) 前記一対の距離測定部は、前方から下方を経て後方に至る測定領域へ向けて鉛直方向に前記測定光を走査することにより前記測定領域に存在する対象物までの距離を含む二次元データを取得するものであり、前記測定領域内の障害物の有無の判定処理に用いられる二次元データ検出装置を兼ねていることが好ましい。
このように構成されているため、走行体の後方の対象物までの距離を測定するための測定装置を別途設けなくても済み、清掃装置10の部品点数を抑えることができ、その構成を簡素化することができる。
(4) 前記自律走行装置は、差分判定処理部を更に備える。前記差分判定処理部は、前記走行体の回転駆動時の前記第1回転方向と前記一対の距離測定部それぞれの前記測定結果とに基づいて、前記差分が回転不足に起因する第1差分か、過剰回転に起因する第2差分かを判定する。この場合、前記補正処理部は、前記第1差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向と同じ正方向へ回転させて補正し、前記第2差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向とは反対の逆方向へ回転させて補正する。
このように構成されているため、前記差分が第1差分か第2差分かを判定することができ、各第1差分又は第2差分に応じた方向に前記走行体を回転駆動させて前記差分を適切に補正することができる。
(5) 前記一対の距離測定部は、前記後背面よりも前記第1回転方向の上流側の第1距離測定部と、前記後背面よりも前記第1回転方向の下流側の第2距離測定部とを含む。この場合、前記差分判定処理部は、前記第1距離測定部の第1測定結果による第1距離が、前記第2距離測定部の第2測定結果による第2距離よりも長い場合に前記差分を前記第1差分と判定し、前記第1距離が前記第2距離よりも短い場合に前記差分を前記第2差分と判定する。
これにより、前記第1差分又は前記第2差分を具体的に判定することができる。
(6) 前記連結装置は、その正面に、幅方向に隔てられた一対の識別形状部を備えている。この場合、前記自律走行装置は、前記走行体が前記第1回転方向へ回転されている間に前記一対の距離測定部それぞれが測定した水平方向の走査データに基づいて、前記差分が、回転不足に起因する第1差分、又は過剰回転に起因する第2差分のいずれであるかを判定する差分判定処理部を更に備える。また、前記補正処理部は、前記第1差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向と同じ正方向へ回転させて補正し、前記第2差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向とは反対の逆方向へ回転させて補正する。
このような構成であっても、前記第1差分又は前記第2差分を具体的に判定することができ、各差分に応じた補正を行うことができる。
(7) 前記連結装置は、前記走行体に搭載されたバッテリを充電するための充電ユニットである。前記連結部は、前記被連結部に接続される電力供給用の給電端子を有する給電接続部である。また、前記被連結部は、前記給電接続部と接続されて前記給電端子から電力供給を受ける受電端子を有する充電接続部である。
このような構成に本発明が適用されることにより、清掃装置は、充電接続部を給電接続部に確実に連結することができる。
(8) 本発明の他の局面に係る位置ズレ補正方法は、バッテリ駆動により自律して走行可能な自律走行装置を連結装置に連結させる際に生じる位置ズレを補正する。前記自律走行装置は、走行体と、前記走行体の後背面に設けられ、前記連結装置に連結される被連結部と、前記走行体の両側面それぞれに設けられ、後方へ向けて測定光を出力することにより後方の対象物までの距離を測定する一対の距離測定部と、を備えている。この場合、前記位置ズレ補正方法は、差分検知ステップと、差分補正ステップと、を含む。前記差分検知ステップは、前記連結装置の正面の所定位置で、前記被連結部が前記連結装置の連結部に対向する対向位置へ向けて前記走行体が第1回転方向へ回転駆動した場合に、前記一対の距離測定部それぞれが測定した測定結果に基づいて、前記被連結部の位置と前記対向位置との差分を検知する。前記差分補正ステップは、前記差分検知ステップによって検知された前記差分に基づいて前記走行体を回転駆動させることにより前記被連結部の位置を前記対向位置に補正する。
なお、本発明は、バッテリ駆動により自律して走行可能な自律走行装置を連結装置に連結させる際に生じる位置ズレを補正する位置ズレ補正方法のステップをコンピュータに実行させるためのプログラム、又は、このようなプログラムを非一時的に記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。
本発明によれば、回転不足又は過剰回転によって充電接続部などの被連結部と相手側の連結部との間で位置ズレが生じたとしても、その位置ズレを適切に補正して確実に充電することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る清掃装置の前方側の外観を示す斜視図である。 図2は、清掃装置の内部の構成を示す模式図である。 図3は、清掃装置の後方側の外観を示す斜視図である。 図4は、清掃装置が備える充電接続部の構成を示す断面図である。 図5は、清掃装置の正面図である。 図6は、清掃装置が備えるサイドレーザセンサの走査範囲を示す図である。 図7は、清掃装置が充電ステーションに帰還するときの動作を説明するための図であり、清掃装置が充電ステーションを検知して停止した状態を示す。 図8は、清掃装置が充電ステーションに帰還するときの動作を説明するための図であり、清掃装置が旋回している状態を示す。 図9は、清掃装置が充電ステーションに帰還するときの動作を説明するための図であり、清掃装置が180°旋回した状態を示す。 図10は、清掃装置が充電ステーションに帰還するときの動作を説明するための図であり、清掃装置が後進して充電ステーションと連結した状態を示す。 図11は、清掃装置が備える制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図12は、清掃装置が旋回した後に停止位置を超えて停止した状態を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る充電ステーションの構成を示す斜視図である。 図14は、充電ステーションが備える給電端子部の構成を示す拡大図である。 図15Aは、充電端子部の凹部へ向けて誘導ローラが案内される状態を示す図である。 図15Bは、充電端子部の凹部に誘導ローラが収容された状態を示す図である。 図16は、充電ステーションの内部の構成を示す断面図である。 図17は、制御ユニットによって実行されるズレ補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[清掃装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る自律走行型の清掃装置10(本発明の自律走行装置の一例)の前方側の外観を示す斜視図であり、図2は、清掃装置10の内部構造を示す模式図である。以下の説明では、各図に示される上下方向D1、前後方向D2、左右方向D3を用いる。
清掃装置10は、空港や駅、ショッピングモールなどのコンコースの床面23(図3参照)を自律走行によって移動する自律走行装置であり、移動ロボットとも称されている。清掃装置10は、自律走行によって床面23を前方へ移動しつつ、床面23の塵や埃などのゴミ類を吸い上げ、フィルタによってゴミ類を分離し、それらを収集ボックス16(図2参照)に収集する。清掃装置10は、予め入力された走行ルートや清掃エリアマップ、清掃する時間帯、充電のために戻る帰還位置などの各種清掃情報に基づいて、床面23を前方へ走行しながら自動的に清掃する。
なお、清掃装置10は、本発明の自律走行装置の単なる一例であって、本発明は、例えば、屋内の床面を自律走行しながら清掃する清掃装置や、屋外の歩行路や車道路などの路面を自律走行しながら清掃する清掃装置などにも適用可能である。また、清掃機能を備えておらず、他の用途を実現するための自律走行型の移動ロボット、例えば、自律して走行可能な警備ロボットや、介護ロボット、荷物運搬ロボット、表示案内ロボットなどの自律走行装置にも本発明は適用可能である。
図2に示すように、清掃装置10は、装置本体11(本発明の走行体の一例)と、装置本体11に設けられた各機能部とを備えている。具体的には、装置本体11には、走行部12、モータ13(13A,13B)、バッテリ14、吸気ユニット15、収集ボックス16、支持ホルダ17、吸気ノズル18、拡張ノズル19(図1参照)、操作部20、表示パネル21、充電接続部30(本発明の被連結部の一例)、及び制御ユニット40などが設けられている。
図1に示すように、装置本体11は、その外装を構成する外装カバー11Aを有する。また、図2に示すように、装置本体11は、その下部にシャーシ11Bを有する。シャーシ11Bは、床面23に対して概ね平行に設けられている。また、装置本体11の内部には、上述の各機能部を支持するための支持フレームが適宜設けられている。
図2に示すように、走行部12は、装置本体11の下部に設けられている。走行部12は、装置本体11の走行姿勢を維持しつつ進行方向の搬送力を床面23に伝達するものであり、シャーシ11Bに取り付けられている。走行部12は、走行用の一対の車輪121と、4つのキャスタ122とを有する。
車輪121は、シャーシ11Bの前後方向D2の中央であって、左右方向D3(幅方向)の両端部それぞれに回転可能に支持されている。4つのキャスタ122は、装置本体11の走行姿勢を維持するためのものであり、シャーシ11Bの前方端の両端部、及びシャーシ11Bの後方端の両端部に回転可能に支持されている。清掃装置10が床面23に置かれた状態で、車輪121及びキャスタ122の各外周面は床面23によって支持される。これにより、装置本体11が、図1や図2に示される走行姿勢に維持される。
一対の車輪121それぞれの回転軸には、減速ギヤなどの伝達機構を介して、モータ13の出力軸が連結されている。このため、モータ13が駆動されて、その回転駆動力が前記出力軸から出力されると、モータ13の回転駆動力が車輪121に伝達される。本実施形態では、一対の車輪121のそれぞれに対して、個別にモータ13が設けられている。つまり、一方の車輪121にモータ13Aが設けられており、他方の車輪121にモータ13Bが設けられている。したがって、各モータ13(13A,13B)が個別に駆動制御されることによって、各車輪121の回転速度が制御される。例えば、制御ユニット40によって各車輪121の回転速度が等速に制御されると、清掃装置10は前方又は後方へ真っ直ぐに進行し、各車輪121の回転速度が異なる速度に制御されると、回転速度の遅い車輪121側に清掃装置10が旋回する。
吸気ユニット15は、装置本体11の内部において、後述のバッテリ14の上側に設けられている。吸気ユニット15は、吸気ノズル18から空気を吸い込む吸引力を発生させるものであり、複数の吸気ファン151を有する。吸気ユニット15の吸気ポート154にフレキシブルホース24が接続されている。吸気ファン151が駆動されると、フレキシブルホース24の先端の吸気口から空気が吸い込まれ、その空気は、フレキシブルホース24、吸気ユニット15の内部、排気管(不図示)を通って、外部に排出される。
バッテリ14は、装置本体11の中心部に設けられている。バッテリ14は、モータ13及び吸気ファン151に駆動用の電力を供給する。
図3は、清掃装置10の後方側の外観を示す斜視図である。図2及び図3に示すように、収集ボックス16は、装置本体11の背面に設けられている。装置本体11の背面には、当該背面を覆うとともに、収集ボックス16を着脱可能に支持するための支持ホルダ17が設けられている。支持ホルダ17の左右方向D3(幅方向)の中央には、上下方向D1に延びる凹部171が形成されており、その凹部171に収集ボックス16が取り外し可能に装着されている。
図2に示すように、支持ホルダ17には、凹部171の底面から前方へ延びる吸気ポート174が設けられている。吸気ポート174は、収集ボックス16の上部に設けられた排出口に連結されている。吸気ポート174にフレキシブルホース24の端部が接続されている。
また、図3に示すように、支持ホルダ17の下部には吸気ノズル18が設けられており、支持ホルダ17の側部には拡張ノズル19が設けられている。吸気ノズル18には、一対の回転ブラシ26(26A,26B)が回転可能に設けられている。回転ブラシ26は、モータ(不図示)から回転駆動力が伝達されることにより回転する。清掃装置10の走行時に前記モータが制御ユニット40によって駆動されると、回転ブラシ26が回転されて、床面23のゴミ類の回収が良好に行われる。
図3に示すように、拡張ノズル19は、支持ホルダ17の左側に設けられている。支持ホルダ17の左側には、収容部176が設けられており、収容部176に拡張ノズル19が収容可能である。拡張ノズル19は、支持ホルダ17に支持されている。具体的には、拡張ノズル19は、収容部176に収容される収容姿勢(図1及び図3に示される姿勢)と、収容部176から左側へ倒されて装置本体11の左側の床面23を清掃可能な側方清掃姿勢(不図示)との間で姿勢変化可能なように、支持ホルダ17に支持されている。
操作部20は、装置本体11の背面の上部に設けられている。操作部20は、外装カバー11Aに取り付けられている。操作部20は、オペレータよって操作される装置であり、例えば、タッチ操作が可能なタッチパネルを有する端末装置である。清掃装置10に対する各種の登録情報(走行ルート、清掃エリアマップ、清掃時間帯、帰還位置などの情報)は、操作部20から入力することができる。入力された登録情報は、制御ユニット40内のRAMや記憶装置(不図示)に転送されて記憶され、制御ユニット40による走行制御に用いられる。
表示パネル21は、装置本体11の前面に設けられている。表示パネル21は、例えば液晶パネルである。表示パネル21には、清掃中に各種のアナウンス情報が制御ユニット40によって表示される。前記アナウンス情報は、例えば、清掃中であることを示す情報、清掃しているフロアに関する案内情報などである。
図3に示すように、充電接続部30は、清掃装置10の後背面に設けられている。充電接続部30は、バッテリ14の充電時に用いられるものであり、充電時に充電ステーション50に連結される。本実施形態では、充電接続部30は、支持ホルダ17の背面17Aに設けられている。背面17Aにおいて、支持ホルダ17は凹部171の右側(背面17Aから見て左側)に設けられており、詳細には、背面17Aの中心から右側へ間隔d1(図7参照)を隔てた位置に設けられている。支持ホルダ17の背面17Aに凹部172が形成されており、その凹部172に充電接続部30が設けられている。
充電接続部30は、充電ステーション50が備える3つの給電端子61に接続される3つの受電端子31を有している。3つの受電端子31は、上下方向D1に沿って縦並びに配置されている。
図4は、清掃装置10の充電接続部30の構成を示す図であり、最も上側に配置された受電端子31の直上の位置を通る水平切断面の断面図である。図4に示すように、凹部172の底面172Aの幅方向の中央には、底面172Aから突出する台座311が設けられている。台座311は上下方向D1に長い四角錐台形状である。その台座311の突出方向側の側面に3つの受電端子31が上下に並んで設けられている。
凹部172の内部において、台座311の上側には、底面172Aから更に深く形成され、凹部172よりも幅サイズの小さい凹部173が設けられている。また、凹部172の幅方向の両内壁それぞれから凹部173の幅方向の両内壁それぞれに至る部分には傾斜面172Bが形成されている。各傾斜面172Bは、凹部172の両内壁から凹部173に向かって傾斜している。各傾斜面172Bは、後述する給電接続部60(本発明の連結部の一例)の誘導ローラ63が凹部173へ向かうように案内する傾斜ガイド面である。また、凹部173は、傾斜面172Bによって案内された誘導ローラ63を収容するとともにその内部に誘導ローラ63を位置決めする。
図5は、清掃装置10の正面図である。図5に示すように、清掃装置10の正面には、フロントレーザセンサ41と、ソナーセンサ42とが設けられている。
フロントレーザセンサ41は、前方走行時に前方側の障害物の有無を検知するために用いられるセンサである。フロントレーザセンサ41は、装置本体11の正面の下部に形成された幅方向に延びる溝部175に設けられている。フロントレーザセンサ41は、溝部175の内部の中央に配置されている。フロントレーザセンサ41は、レーザ光C1(図7参照)を前方へ向けて水平方向に走査しながら検出対象物までの距離を測定する二次元走査型のセンサであり、側域センサ、或いはレーザレンジスキャナとも称されている。フロントレーザセンサ41によって、前方側の水平方向の二次元データが取得される。フロントレーザセンサ41は、レーザ発信素子、レーザ発信素子を駆動するレーザドライバ、受光素子、受光素子の出力をデジタル信号に変換する受光処理回路などを備えている。
フロントレーザセンサ41は制御ユニット40に接続されており、制御ユニット40によって制御される。フロントレーザセンサ41は、前方へ向けて幅方向(水平方向)へ所定の走査角θ1(図7参照)の範囲内でパルス状のレーザ光C1を走査する。前記走査角θ1は、例えば120°である。フロントレーザセンサ41が、測定領域R1(図7参照)内の検出対象物で反射して戻って来たパルス波を受光すると、制御ユニット40は、前記パルス波が戻ってくるまでの時間を測定し、その測定値に基づいて各走査位置においける物体までの距離を算出する。これにより、制御ユニット40は、清掃装置10の正面側(進行方向側)に存在する物体までの距離や位置、その物体の幅方向における形状やサイズを把握することができる。
ソナーセンサ42は、表示パネル21の下側に設けられている。装置本体11の正面における幅方向の両端部それぞれにソナーセンサ42が設けられている。ソナーセンサ42は制御ユニット40に接続されており、制御ユニット40によって制御される。ソナーセンサ42は、音波を用いて物体の有無を検知するものであり、その音波が物体に反射して戻ってくるまでの時間に基づいて、その物体との距離を測定する。
図1及び図3に示すように、装置本体11の両側面それぞれには、サイドレーザセンサ45(45A,45B)が設けられている。つまり、装置本体11には、一対のサイドレーザセンサ45(45A,45B)が設けられている。各サイドレーザセンサ45は、本発明の距離測定部の一例である。
本実施形態では、清掃装置10の後背面よりも後述の回転方向D4(図7参照)の上流側の側面(つまり装置本体11の右側面)にサイドレーザセンサ45A(本発明の第1距離測定部の一例)が設けられている。また、清掃装置10の後背面よりも後述の回転方向D4の下流側の側面(つまり装置本体11の左側面)にサイドレーザセンサ45B(本発明の第2距離測定部の一例)が設けられている。
本実施形態では、各サイドレーザセンサ45は、2つの役割を担っている。具体的には、各サイドレーザセンサ45は、後方に存在する対象物(充電ステーション50)までの距離を測定する本発明の距離検出部の役割と、清掃装置10の前方、下方、そして後方に至る測定領域R2(図6参照)の二次元データを取得する二次元データ検出装置の役割と、を有する。言い換えると、各サイドレーザセンサ45は、本発明の距離測定部と、前記二次元データ検出装置とを兼ねている。各サイドレーザセンサ45は、清掃装置10の後方へ向けて測定光であるレーザ光C2を出射することにより、後方に存在する対象物(充電ステーション50)までの距離を測定する。また、各サイドレーザセンサ45は、清掃装置10の前方、下方、そして後方に至る前記測定領域R2へ向けてレーザ光C2を走査することにより前記測定領域R2の二次元データを取得する。
サイドレーザセンサ45は、フロントレーザセンサ41と概ね同様に構成されており、レーザ発信素子、レーザ発信素子を駆動するレーザドライバ、受光素子、受光素子の出力をデジタル信号に変換する受光処理回路などを備えている。サイドレーザセンサ45は制御ユニット40に接続されており、制御ユニット40によって制御される。
図6は、サイドレーザセンサ45の走査範囲を示す図である。サイドレーザセンサ45は、前方から下方を経て後方に至る測定領域R2へ向けて鉛直方向に所定の走査角θ2の範囲内でパルス状のレーザ光C2を走査する。本実施形態では、前記走査角θ2は270°である。サイドレーザセンサ45は、サイドレーザセンサ45から鉛直下方へ延びる基準線Q1を中心に前方及び後方へ均等角度(135°)でレーザ光C2を走査する。このような走査角θ2でレーザ光C2が走査されるため、制御ユニット40は、清掃装置10が充電ステーション50の近傍に到達した後に充電のために旋回した場合に、清掃装置10の後方に位置する充電ステーション50までの距離や形状、サイズなども検出することができる。
サイドレーザセンサ45が、前記測定領域R2内の物体(検出対象物)で反射して戻って来たパルス波を受光すると、制御ユニット40は、前記パルス波が戻ってくるまでの時間を測定し、その測定値に基づいて物体までの距離を算出する。これにより、制御ユニット40は、清掃装置10の前方側(正面側)に存在する物体や、床面23に存在する段差や障害物、後方に存在する物体(例えば充電ステーション50)までの距離や位置、それらの走査方向における形状やサイズを把握することができる。
本実施形態では、各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2は、後方へ真っ直ぐに出射され、互いに平行を保った状態で後方に存在する検出対象物に照射される。また、図7に示すように、各レーザ光C2の間隔d2は、後述する充電ステーション50の横幅L1よりも若干小さくされている。このため、後述するように、充電のために清掃装置10が正確に旋回されて、清掃装置10の後背面が充電ステーション50の正面に対向した場合、各レーザ光C2それぞれは、充電ステーション50の側壁51Aに照射される(図9参照)。一方、清掃装置10が過剰に旋回したり、或いは旋回不足が生じた場合は、いずれか一方のレーザ光C2だけが充電ステーション50の側壁51Aに照射し、他方のレーザ光C2は壁面91に照射することになる。具体的には、過剰旋回(過剰回転)の場合は、回転方向D4(図7参照)の上流側のサイドレーザセンサ45Aから出射されたレーザ光C2だけが側壁51Aに照射され、上流側のサイドレーザセンサ45Bから出射されたレーザ光C2は壁面91に照射される。また、旋回不足(回転不足)の場合は、サイドレーザセンサ45Aから出射されたレーザ光C2は壁面91に照射され、サイドレーザセンサ45Bから出射されたレーザ光C2だけが側壁51Aに照射される。
なお、本実施形態では、サイドレーザセンサ45の走査角θ2を270°としたが、前記走査角θ2は270°に限られない。すなわち、前記走査角θ2は、少なくとも、清掃装置10が充電ステーション50と連結するために清掃装置10が旋回されてその後背面が充電ステーション50の正面に向けられた場合に、充電ステーション50までの距離d3(図7参照)を検出可能な範囲に定められていればよい。
また、本実施形態では、本発明の距離測定部の一例として、清掃装置10の前方側、下方の床面23、後方側に存在する物体までの距離や位置等を検出可能なサイドレーザセンサ45を例示するが、前記距離検出部はこのようなサイドレーザセンサ45に限られない。例えば、前記距離検出部は、少なくとも、清掃装置10の後方へ向けて測定光であるレーザ光C2を出射することにより、後方に存在する検出対象物(例えば充電ステーション50)までの距離を測定することができるセンサであればよい。
図7乃至図10は、バッテリ14を充電するために、清掃装置10が充電ステーション50に帰還するときの動作を示す図である。上述したように、清掃装置10には、前記走行ルートや清掃エリアマップ、清掃する時間帯などの情報が登録されており、また、充電のために戻るための帰還位置情報が登録されている。前記帰還位置情報としては、例えば、GPSによる位置情報である。したがって、清掃装置10は、バッテリ14の充電量が所定量よりも少なくなると、清掃を中断して、清掃装置10に設けられたGPS受信機によって自身の位置を測位しつつ、前記走行ルートや清掃エリアマップなどを参照しつつ、前記帰還位置情報が示す帰還位置に戻る。
図7に示すように、前記帰還位置情報が示す帰還位置の付近まで清掃装置10が移動し、フロントレーザセンサ41による測定領域R1内に充電ステーション50が入ると、清掃装置10は、充電ステーション50までの正確な距離やその位置を特定することができる。その後、清掃装置10は、充電ステーション50の正面から距離d3を隔てた位置まで前進すると(図7参照)、停止する。そして、制御ユニット40によって各車輪121の駆動が制御されて、清掃装置10は、中心軸P1の回りを回転方向D4(図7において反時計回転方向)へ向けて旋回し始める(図8参照)。
そして、清掃装置10が正確に180°旋回すると、清掃装置10の後背面が充電ステーション50の正面に対向する位置に配置される(図9参照)。後述するように、充電ステーション50の中心を通る基準線Q2から間隔d1だけ図9の紙面の右側へ隔てた位置に給電接続部60が配置されている。そのため、清掃装置10が正確に180°旋回した場合は、充電接続部30は充電ステーション50の給電接続部60の正面に対向する位置(対向位置)に配置される(図9参照)。そして、制御ユニット40による後進制御によって清掃装置10が充電ステーション50側へ移動すると、充電接続部30と充電ステーション50の給電接続部60とが連結し、各端子が接触して、充電が可能となる(図10参照)。
制御ユニット40は、装置本体11の上部に設けられている。制御ユニット40は、清掃装置10の各部の動作を制御し、例えば、清掃装置10の前後進の走行や旋回、充電ステーション50への帰還、吸気ユニット15の吸気ファン151の駆動、表示パネル21の画面表示のなどを制御する。制御ユニット40は、例えば、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置、GPS受信機などを有する。
前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。制御ユニット40は、前記ROM又は記憶装置に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより、清掃装置10の走行や旋回、充電ステーション50への帰還、吸気ファン151の駆動、表示パネル21の画面表示などを制御する。
図11は、制御ユニット40の構成を示すブロック図である。図11に示すように、制御ユニット40は、走行制御部401、ズレ検知処理部402(本発明の差分検知処理部の一例)、ズレ方向判定処理部404(本発明の差分判定処理部の一例)、補正処理部405(本発明の補正処理部の一例)等の各種の処理部を含む。制御ユニット40は、前記CPUが前記制御プログラムに従った各種の演算処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。制御ユニット40又は前記CPUが、前記制御プログラムを実行するコンピュータの一例である。なお、制御ユニット40に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。また、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
走行制御部401は、清掃装置10に対する各種の登録情報(走行ルート、清掃エリア、清掃時間帯、帰還位置情報などの情報)に基づいて、清掃装置10の走行を制御する。つまり、走行制御部401は、各モータ13の駆動を制御することにより、清掃装置10の前進走行、後進走行、旋回等を制御する。例えば、バッテリ14の充電量が少なくなると、登録されている帰還位置情報に基づいて充電ステーション50へ向けて清掃装置10を移動させる。また、走行制御部401は、フロントレーザセンサ41からの検出信号に基づいて充電ステーション50を検知した場合に、充電準備のために、所定の基準位置(所定位置)で清掃装置10を旋回させる。具体的には、走行制御部401は、前記基準位置まで清掃装置10を前進させた後にその位置に停止させ、その基準位置において、装置本体11の中心軸P1(図7参照)を中心にして所定の回転方向D4(本発明の第1回転方向の一例)に回転するように清掃装置10を旋回させる。ここで、前記基準位置は、充電ステーション50の正面から清掃装置10の前面まで距離d3を隔てた位置(図7に示す位置)である。前記距離d3は、例えば、0.5m〜1.0mの範囲内に定められている。
ところで、充電接続部30と給電接続部60との位置合わせのために清掃装置10が旋回動作する場合に、充電接続部30の位置と給電接続部60の位置との位置ズレΔR(図12参照)が生じる場合がある。前記位置ズレΔRは、充電ステーション50の正面方向(基準線Q2)に対して、清掃装置10の回転方向D4への回転ズレである。例えば、前記旋回動作の際に、床面23上で車輪121がスリップして回転不足が生じると、清掃装置10が充電ステーション50の真正面の停止位置(図9に示す位置)まで到達せず、回転方向D4の上流側への回転ズレ(回転不足ズレ)が生じる。また、図12に示すように、前記旋回動作の際に、中心軸P1回りの慣性によって清掃装置10が前記停止位置(図9に示す位置)で停止せずに過剰に回転した場合は、回転方向D4の下流側への回転ズレ(過剰回転ズレ)が生じる。このような位置ズレΔRが生じた場合は、給電接続部60に対向する位置に充電接続部30が配置されず、この状態で清掃装置10が充電ステーション50へ向けて後進しても、充電接続部30が給電接続部60に連結できない。なお、前記回転不足ズレは本発明の第1差分の一例であり、前記過剰回転ズレは本発明の第2差分の一例である。
これに対して、本実施形態では、制御ユニット40が、ズレ検知処理部402、ズレ方向判定処理部404、補正処理部405を有しているため、前記位置ズレΔRが生じたとしても、そのズレを補正することができる。
ズレ検知処理部402は、各サイドレーザセンサ45(45A,45B)それぞれの検出結果(測定結果)に基づいて、充電接続部30の位置と給電接続部60の位置との位置ズレΔR(図12参照)の有無を検知する。具体的には、ズレ検知処理部402は、充電ステーション50の正面方向に対して、清掃装置10が回転方向D4へズレているか否かを検知する。
具体的には、ズレ検知処理部402は、充電準備のために清掃装置10が旋回動作を行った後に、サイドレーザセンサ45Aの検出結果(本発明の第1測定結果の一例)に基づいて、サイドレーザセンサ45Aから検出対象物までの第1測定距離M1(図12参照)を求め、また、サイドレーザセンサ45Bの検出結果(本発明の第2測定結果の一例)に基づいて、サイドレーザセンサ45Bから検出対象物までの第2測定距離M2(図12参照)を求める。過剰回転又は回転不足によって前記位置ズレΔRが生じている場合、上述したように、各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2のうち、いずれか一方のレーザ光C2だけが充電ステーション50の側壁51Aに照射し、他方のレーザ光C2は壁面91に照射する。この場合、前記第1測定距離M1と前記第2測定距離M2との間に充電ステーション50の奥行き方向D12のサイズL2に相当する差が生じることになる。したがって、ズレ検知処理部402は、前記第1測定距離M1と前記第2測定距離M2との間に前記サイズL2に相当する差があると判定した場合に、前記位置ズレΔRが生じていると判定する。なお、前記第1測定距離M1と前記第2測定距離M2との差が無い場合、或いは、その差が、前記サイズL2相当の差未満の許容範囲内である場合は、ズレ検知処理部402は、前記位置ズレΔRが生じていないと判定する。この場合は、各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2それぞれが側壁51Aに照射されており、清掃装置10の後背面が充電ステーション50の正面に向けられていることを意味する。
ズレ方向判定処理部404は、各サイドレーザセンサ45(45A,45B)それぞれの検出結果に基づいて、前記位置ズレΔRが、清掃装置10の旋回動作時に回転不足により生じた前記回転不足ズレ(本発明の第1差分の一例)であるか、清掃装置10の旋回動作時に過剰回転により生じた前記過剰回転ズレ(本発明の第2差分の一例)であるかを判定する。
具体的には、ズレ方向判定処理部404は、ズレ検知処理部402によって求められた前記第1測定距離M1が、ズレ検知処理部402によって求められた前記第2測定距離M2よりも長い場合に、前記位置ズレΔRを前記回転不足ズレと判定する。なお、前記旋回動作時に回転不足が生じている場合は、サイドレーザセンサ45Aのレーザ光C2が壁面91に照射され、サイドレーザセンサ45Bのレーザ光C2が充電ステーション50の側壁51Aに照射されるため、上述の判定が可能である。
また、ズレ方向判定処理部404は、図12に示すように、前記第1測定距離M1が前記第2測定距離M2よりも短い場合に、前記位置ズレΔRを前記過剰回転ズレと判定する。なお、前記旋回動作時に過剰回転が生じている場合は、サイドレーザセンサ45Aのレーザ光C2が充電ステーション50の側壁51Aに照射され、サイドレーザセンサ45Bのレーザ光C2が壁面91に照射されるため、上述の判定が可能である。
補正処理部405は、ズレ検知処理部402によって前記位置ズレΔRが検知された場合に、充電接続部30が給電接続部60の正面の位置に配置されるように清掃装置10を回転駆動させることにより、充電接続部30と給電接続部60との位置ズレを補正する。
具体的には、補正処理部405は、ズレ方向判定処理部404によって前記回転不足ズレと判定された場合に、清掃装置10を回転方向D4と同じ正方向へ所定角度だけ回転させる。また、補正処理部405は、ズレ方向判定処理部404によって前記過剰回転ズレと判定された場合に、清掃装置10を回転方向D4とは反対の逆方向へ所定角度だけ回転させる。前記所定角度は、予め定められた角度であり、例えば、0.1°〜2°の範囲で定めることができる。
[充電ステーション50]
図13は、充電ステーション50(本発明の連結装置の一例)の構成を示す斜視図であり、図14は、充電ステーション50が備える連結部の一例である給電接続部60の拡大図である。以下の説明では、各図に示される上下方向D11、奥行き方向D12、幅方向D13を用いる。
充電ステーション50は、清掃装置10に搭載されたバッテリ14を充電するための充電ユニットである。上述したように、清掃装置10が充電ステーション50に戻ってきて、充電ステーション50にドッキングすると、清掃装置10の充電接続部30が給電接続部60に連結し、充電ステーション50からバッテリ14に電力が供給される。
充電ステーション50は、例えば、その背面が壁面91に接合された状態で床面23に設置されて使用される。なお、充電ステーション50は、壁面91に埋め込まれるように設置されていてもよい。
図13に示すように、充電ステーション50は、ケーシング51と、給電接続部60と、を備えている。
ケーシング51は、概ね直方体形状に形成されており、全体として、上下方向D11及び幅方向D13のサイズに比べて、奥行き方向D12のサイズL2が小さく形成されている。ケーシング51の一方側(壁面91とは反対側)の側壁51Aに矩形状の開口511が形成されている。また、前記旋回動作によって清掃装置10の後背面が充電ステーション50の正面に向く位置に清掃装置10が配置された場合に各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2が側壁51Aにおける幅方向D13の両端部に照射するように、ケーシング51の横幅L1は、相対的に、各レーザ光C2の間隔d2よりも若干大きくされている。
ケーシング51の側壁51Aには、幅方向に隔てられた一対の凹部512(本発明の識別形状部の一例)が形成されている。一対の凹部512は、側壁51Aにおいて幅方向D13の両端の角部に形成されている。各凹部512は、内部側に凹んだ形状である。各凹部512は、清掃装置10のフロントレーザセンサ41と同じ高さの位置に形成されている。これにより、フロントレーザセンサ41による測定領域R1内に充電ステーション50がある場合、フロントレーザセンサ41から前方へ向けて水平に出射されたレーザ光C1が所定の走査角で水平方向に走査されると、レーザ光C1が凹部512を水平方向へ横切るように照射される。このときの反射光に対応する信号をフロントレーザセンサ41から受信すると、清掃装置10の制御ユニット40は、2つの凹部512それぞれの位置や形状、清掃装置10と充電ステーション50との離間距離、各凹部512の幅方向の間隔(幅間隔)などを取得することができる。各凹部512の形状や幅間隔などのような充電ステーション50を識別するための識別情報は、清掃装置10の前記ROM又は前記記憶装置に予め記憶(登録)されている。したがって、制御ユニット40は、フロントレーザセンサ41からの信号に基づいて取得された情報と前記識別情報とを照合し、照合が一致した場合に、前方の物体が充電ステーション50であると判定することができる。
また、各凹部512は、清掃装置10が回転方向D4へ旋回動作された場合に、その旋回中に各サイドレーザセンサ45から出射されたレーザ光C2が走査される箇所に形成されている。このため、清掃装置10が回転方向D4へ旋回されると、各サイドレーザセンサ45から出射されたレーザ光C2も同方向へ走査される。これにより、制御ユニット40は、清掃装置10の旋回によって、各凹部512の情報を含む水平方向の走査データを取得することができる。
給電接続部60は、ケーシング51の内部に設けられており、ケーシング51の内部から開口511を介して側壁51Aの外側に突出している。本実施形態では、給電接続部60は、ケーシング51の内部において、充電ステーション50の中央から幅方向D13の一方側(図13の紙面において右側)へ間隔d1だけ隔てた位置に設けられている。
また、本実施形態では、給電接続部60は、ケーシング51の内部において、幅方向D13へスライド移動可能に支持されている。
給電接続部60は、清掃装置10の充電接続部30の各受電端子31に接続される電力供給用の給電端子61を有している。本実施形態では、3つの受電端子31それぞれに一対一で対応する3つの給電端子61を有する。
図14に示すように、給電接続部60は、給電端子61を保持するための保持部62を有する。保持部62は、奥行き方向D12に長い直方体形状に形成されており、開口511から外側へ突出している。保持部62の突出方向の端部(突出端部)には、底面604を有する凹部603が形成されている。3つの給電端子61は、底面604から外側へ垂直に突出するように底面604に設けられている。底面604において、3つの給電端子61は、上下方向D11に沿って縦並びに配置されている。また、各給電端子61の突出長さは、凹部603から外側へ突出しない長さに定められている。
本実施形態では、給電接続部60は、清掃装置10の充電接続部30と同じ高さの位置に配置されている。これにより、清掃装置10が充電ステーション50にドッキングした場合に、充電接続部30の各受電端子31が給電接続部60の各給電端子61に接続可能となる。
給電接続部60には、円盤形状の誘導ローラ63が設けられている。誘導ローラ63は、給電端子61よりも上側に設けられている。保持部62の上面に支持プレート64が保持部62と一体に形成されており、その支持プレート64の先端部65に誘導ローラ63が回転自在に支持されている。支持プレート64の先端部65は、先細り形状に形成されており、保持部62の突出端部の凹部603よりも外側へ突出している。そのため、誘導ローラ63は、各給電端子61よりも外側に隔てられた位置で支持されている。
誘導ローラ63は、充電接続部30が給電接続部60に連結される際に、充電接続部30から受ける垂直方向の力を幅方向D13の押圧力に変換する変換部としての役割を担う部分でもある。この場合、誘導ローラ63はカムフォロアとして機能し、充電接続部30の各傾斜面172Bは傾斜カムとして機能する。
本実施形態では、充電接続部30が給電接続部60に連結された場合に、誘導ローラ63が凹部173に誘導されるように、誘導ローラ63は、凹部173や傾斜面172Bと同じ高さ位置で支持されている。具体的には、例えば、充電接続部30及び給電接続部60が互いに真正面に対峙しておらず、幅方向D13にズレた位置にある場合、図15Aに示すように、清掃装置10の移動の伴い充電接続部30が給電接続部60に近づき押し付けられると、凹部172に形成されたいずれか一方の傾斜面172Bが誘導ローラ63に当接する。このとき、誘導ローラ63は、清掃装置10の移動方向に直交する方向の力、つまり、凹部173へ向かう方向(幅方向D13)の押圧力を受ける。言い換えると、誘導ローラ63は、清掃装置10の移動方向の力を、その移動方向に直交する方向の力、つまり、凹部173へ向かう方向(幅方向D13)の押圧力に変換する。この押圧力は、給電接続部60を凹部172の幅方向の中央側へスライドさせる力として作用する。
充電接続部30が給電接続部60側へ更に押し付けられると、前記押圧力を受けることにより、給電接続部60は更に中央側へスライド移動し、凹部173に収容される(図15B参照)。この状態で、誘導ローラ63は、凹部173によって、充電接続部30における幅方向の中央部に位置決めされる。なお、図15Aに示す例では、給電接続部60のスライド許容量は、距離d4に定められている。このため、給電接続部60に対する充電接続部30の幅方向のズレ量が前記距離d4以内である場合は、清掃装置10が充電ステーション50に真っ直ぐに後進すると、充電接続部30は給電接続部60に連結可能である。一方、充電接続部30の幅方向のズレ量が前記距離d4を超える場合は、清掃装置10が充電ステーション50に真っ直ぐに後進しても充電接続部30は給電接続部60に連結できない。
図16は、充電ステーション50の内部の構成を示す断面図である。図16に示すように、ケーシング51の内部には、給電接続部60を収容するとともに、給電接続部60を奥行き方向D12へ移動可能に支持する収容支持部67が設けられている。収容支持部67の内部には、給電接続部60の保持部62と収容支持部67の奥部とを連結するとともに、保持部62を奥行き方向D12に対して弾性的に支持する弾性部材66が設けられている。弾性部材66は、例えばコイルバネである。収容支持部67及び弾性部材66が設けられているため、充電接続部30が給電接続部60に対して押し付けられた場合でも、その押し付け方向とは反対の方向へ給電接続部60を退避させつつ、給電端子61と受電端子31とを適度な押圧力で接触させることができる。
上述したように、本実施形態では、給電接続部60は、幅方向D13へスライド移動可能に支持されている。具体的には、ケーシング51の内部に収容支持部67をスライド移動可能に支持する一対のレール68,69が設けられている。レール68,69は、幅方向D13に長く形成されており、奥行き方向D12に所定間隔を隔てて設けられている。レール68,69によって収容支持部67の下端部が支持されることにより、給電接続部60は、幅方向D13へスライド可能となる。なお、給電接続部60を幅方向D13へスライド移動可能に支持するスライド支持機構は、上述のレール68,69による支持機構に限られず、例えば、ラック−ピニオン機構により支持する機構を適用することも可能である。
また、ケーシング51の内部には、収容支持部67を幅方向D13へ弾性的に付勢するコイルバネなどの弾性部材71,71が設けられている。これらの弾性部材71,72によって、給電接続部60は、開口511の中央で保持されている。
[ズレ補正処理]
以下、図17のフローチャートを参照しつつ、制御ユニット40によって実行されるズレ補正処理の手順の一例について説明するとともに、本発明の位置ズレ補正方法について説明する。なお、以下では、清掃装置10のバッテリ14の充電量が低下して、清掃装置10が清掃を中断し、前記帰還位置情報に基づいて充電ステーション50へ向けて帰還しているものとして説明する。
清掃装置10のバッテリ14の充電量が低下すると、清掃装置10は清掃を中断して、前記帰還位置情報に基づいて、充電ステーション50へ向けて走行する。そして、清掃装置10のフロントレーザセンサ41の測定領域R1に充電ステーション50が入ると、ステップS11において、制御ユニット40は、フロントレーザセンサ41の検出信号に基づいて、充電ステーション50を検知する。
充電ステーション50が検知されると、次のステップS12では、制御ユニット40は、清掃装置10の前進走行を継続し、清掃装置10を前記基準位置(図7に示す位置)まで移動させ、その基準位置で停止させる。その後、制御ユニット40は、モータ13を駆動制御して、清掃装置10を中心軸P1の回りを回転方向D4へ向けて180°旋回させる(S13)。
次のステップS14では、制御ユニット40は、各サイドレーザセンサ45の検出信号に基づいて、回転方向D4に対して前記位置ズレΔRが生じているか否かを判定する。つまり、制御ユニット40は、清掃装置10が前記停止位置(図9に示す位置)で停止しているか、或いは、前記停止位置で停止しておらず、前記位置ズレΔRが生じているかを判定する。なお、前記ステップS14は、本発明の差分検知ステップの一例である。
ステップS14において、前記位置ズレΔRが無いと判定されると、制御ユニット40は、次のステップS15に進み、清掃装置10を充電ステーション50へ向けて後進させる。その後、充電接続部30の受電端子31と給電接続部60の給電端子61との導通が確認されて、各端子が接触していることが検知されると(S16のYes)、制御ユニット40は、清掃装置10の後進を停止して(S17)、充電ステーション50からの給電に備える。その後、一連の処理が終了する。
一方、ステップS14において、前記位置ズレΔRがあると判定されると、制御ユニット40は、前記位置ズレΔRが回転不足に起因して生じる前記回転不足ズレであるか(S18)、或いは、過剰回転に起因して生じる前記過剰回転ずれであるかを判定する(S19)。
ステップS18において、前記位置ズレΔRが前記回転不足ズレであると判定されると(S18のYes)、制御ユニット40は、清掃装置10を回転方向D4と同じ正方向へ所定角度だけ回転駆動させて、前記位置ズレΔRを小さくするように位置ズレ補正を行う(S20)。一方、ステップS19において、前記位置ズレΔRが前記過剰回転ズレであると判定されると(S19のYes)、制御ユニット40は、清掃装置10を回転方向D4とは反対の逆方向へ所定角度だけ回転駆動させて、前記位置ズレΔRを小さくするように位置ズレ補正を行う(S21)する。なお、ステップS20及びS21は、本発明の差分補正ステップの一例である。
ステップS20及びS21の位置ズレ補正が終了すると、処理はステップS14に戻り、位置ズレが無いと判定されるまで、ステップS14の判定処理が繰り返される。
なお、前記位置ズレΔRが前記回転不足ズレであるか、或いは、前記過剰回転ズレであるかを判定することができなかった場合は、制御ユニット40は、位置ズレの補正が不可能であると判定して、エラー出力を行い(S22)、位置ズレ補正を行うことなく、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の清掃装置10は、各サイドレーザセンサ45それぞれの検出結果に基づいて、充電接続部30の位置と給電接続部60の位置との位置ズレΔR(図12参照)の有無が検知され、前記位置ズレΔRが検知された場合に、充電接続部30が給電接続部60の正面の位置に配置されるように清掃装置10を回転駆動させることにより、充電接続部30と給電接続部60との位置ズレが補正される。このため、清掃装置10の回転不足又は過剰回転によって充電接続部30と給電接続部60との間で位置ズレΔRが生じたとしても、その位置ズレΔRを適切に補正して、確実に各接続部を連結させることが可能となる。
また、前記位置ズレΔRが無いと判定されるまでステップS20及びS21の位置ズレ補正が繰り返し行われるため、位置ズレ補正に伴う清掃装置10の回転駆動時に車輪121がスリップしたり、清掃装置10が過剰に回転した場合でも、前記位置ズレが解消されるまで補正が実行される。
なお、上述の実施形態では、ケーシング51の横幅L1を、各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2の間隔d2よりも若干大きくして、清掃装置10が正確に180°旋回した場合に各レーザ光C2が側壁51Aに照射される構成を例示したが、本発明はこの構成に限られない。例えば、ケーシング51の横幅L1を、各サイドレーザセンサ45から出射される各レーザ光C2の間隔d2よりも若干小さくしてもよい。この場合は、清掃装置10が正確に180°旋回した場合に、各レーザ光C2が壁面91に照射される。また、清掃装置10が過剰に旋回したり、或いは旋回不足が生じた場合は、いずれか一方のレーザ光C2だけが充電ステーション50の側壁51Aに照射し、他方のレーザ光C2は壁面91に照射する。この場合でも、ズレ方向判定処理部404によってズレ方向を判定することが可能である。
また、充電ステーション50が壁面91に埋め込まれている場合は、制御ユニット40は、清掃装置10の旋回中に各サイドレーザセンサ45によって取得された、凹部512の情報を含む水平方向の走査データに基づいて、前記位置ズレΔRがあるか否かを判定してもよい。例えば、清掃装置10の前記旋回動作に回転不足が生じている場合は、前記走査データには回転方向D14の上流側の凹部512Aだけを含むことになる。つまり、一つの凹部512Aの情報を含む前記走査データが取得されることになる。この場合は、制御ユニット40は、前記位置ズレΔRがあると判定し、更に、その位置ズレΔRが前記回転不足ズレであると判定する。一方、清掃装置10の前記旋回動作に過剰回転が生じている場合は、前記走査データには二つの凹部512Aを含むことになる。つまり、二つの凹部512(512A,512B)の情報を含む前記走査データが取得されることになる。この場合は、制御ユニット40は、前記位置ズレΔRがあると判定し、更に、その位置ズレΔRが前記過剰回転ズレであると判定する。
10 :清掃装置
11 :装置本体
13 :モータ
14 :バッテリ
23 :床面
30 :充電接続部
31 :受電端子
40 :制御ユニット
41 :フロントレーザセンサ
42 :ソナーセンサ
45 :サイドレーザセンサ
45A :サイドレーザセンサ
45B :サイドレーザセンサ
50 :充電ステーション
51 :ケーシング
51A :側壁
60 :給電接続部
61 :給電端子
401 :走行制御部
402 :ズレ検知処理部
404 :ズレ方向判定処理部
405 :補正処理部
511 :開口
512 :凹部

Claims (8)

  1. バッテリ駆動により自律して走行可能な自律走行装置であって、
    走行体と、
    前記走行体の後背面に設けられ、予め定められた連結装置に連結される被連結部と、
    前記走行体の両側面それぞれに設けられ、後方へ向けて測定光を出力することにより後方の対象物までの距離を測定する一対の距離測定部と、
    前記連結装置の正面の所定位置で、前記被連結部が前記連結装置の連結部に対向する対向位置へ向けて前記走行体が第1回転方向へ回転駆動した場合に、前記一対の距離測定部それぞれが測定した測定結果に基づいて、前記被連結部の位置と前記対向位置との前記第1回転方向における差分を検知する差分検知処理部と、
    前記差分検知処理部によって検知された前記差分に基づいて前記走行体を回転駆動させることにより前記被連結部の位置を前記対向位置に補正する補正処理部と、を備える自律走行装置。
  2. 前記一対の距離測定部は、少なくとも後方へ向けて鉛直方向に前記測定光を走査することにより前記後方の対象物までの距離を含む二次元データを取得し、
    前記差分検知処理部は、前記一対の距離測定部によって取得された後方側の前記二次元データに基づいて前記差分を検知する、請求項1に記載の自律走行装置。
  3. 前記一対の距離測定部は、前方から下方を経て後方に至る測定領域へ向けて鉛直方向に前記測定光を走査することにより前記測定領域に存在する対象物までの距離を含む二次元データを取得するものであり、前記測定領域内の障害物の有無の判定処理に用いられる二次元データ検出装置を兼ねる、請求項2に記載の自律走行装置。
  4. 前記走行体の回転駆動時の前記第1回転方向と前記一対の距離測定部それぞれの前記測定結果とに基づいて、前記差分が回転不足に起因する第1差分か、過剰回転に起因する第2差分かを判定する差分判定処理部を更に備え、
    前記補正処理部は、前記第1差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向と同じ正方向へ回転させて補正し、前記第2差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向とは反対の逆方向へ回転させて補正する、請求項1から3のいずれかに記載の自律走行装置。
  5. 前記一対の距離測定部は、前記後背面よりも前記第1回転方向の上流側の第1距離測定部と、前記後背面よりも前記第1回転方向の下流側の第2距離測定部とを含み、
    前記差分判定処理部は、前記第1距離測定部の第1測定結果による第1距離が、前記第2距離測定部の第2測定結果による第2距離よりも長い場合に前記差分を前記第1差分と判定し、前記第1距離が前記第2距離よりも短い場合に前記差分を前記第2差分と判定する、請求項4に記載の自律走行装置。
  6. 前記連結装置の正面に幅方向に隔てられた一対の識別形状部が設けられており、
    前記走行体が前記第1回転方向へ回転されている間に前記一対の距離測定部それぞれが測定した水平方向の走査データに基づいて、前記差分が、回転不足に起因する第1差分、又は過剰回転に起因する第2差分のいずれであるかを判定する差分判定処理部を更に備え、
    前記補正処理部は、前記第1差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向と同じ正方向へ回転させて補正し、前記第2差分と判定された場合に前記走行体を前記第1回転方向とは反対の逆方向へ回転させて補正する、請求項1から3のいずれかに記載の自律走行装置。
  7. 前記連結装置は、前記走行体に搭載されたバッテリを充電するための充電ユニットであり、
    前記連結部は、前記被連結部に接続される電力供給用の給電端子を有する給電接続部であり、
    前記被連結部は、前記給電接続部と接続されて前記給電端子から電力供給を受ける受電端子を有する充電接続部である、請求項1から6のいずれかに記載の自律走行装置。
  8. バッテリ駆動により自律して走行可能な自律走行装置を連結装置に連結させる際に生じる位置ズレを補正する位置ズレ補正方法であって、
    前記自律走行装置は、
    走行体と、
    前記走行体の後背面に設けられ、前記連結装置に連結される被連結部と、
    前記走行体の両側面それぞれに設けられ、後方へ向けて測定光を出力することにより後方の対象物までの距離を測定する一対の距離測定部と、を備えており、
    前記連結装置の正面の所定位置で、前記被連結部が前記連結装置の連結部に対向する対向位置へ向けて前記走行体が第1回転方向へ回転駆動した場合に、前記一対の距離測定部それぞれが測定した測定結果に基づいて、前記被連結部の位置と前記対向位置との差分を検知する差分検知ステップと、
    前記差分検知ステップによって検知された前記差分に基づいて前記走行体を回転駆動させることにより前記被連結部の位置を前記対向位置に補正する差分補正ステップと、を含む、位置ズレ補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114355933A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 山东新一代信息产业技术研究院有限公司 机器人对接充电桩的运动控制方法

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