JP2021089633A - 見守りシステム、見守りプログラム及び見守り方法 - Google Patents

見守りシステム、見守りプログラム及び見守り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高齢者等の対象者の急病や怪我を早急に察知することが可能な見守りシステム、見守りプログラム及び見守り方法を提供する。【解決手段】高齢者等の見見守りシステム100は、サーバ300が、体温判定部310と、心拍数判定部320と、血圧判定部340と、血糖値判定部350と、前期各々の判定部により判定された、対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が正常か異常かを判定する異常判定部400と、第1端末200から送信される位置信号により対象者の位置を判定する位置信号判定部430と、を含む。異常判定部400が異常と判定した場合、異常と判定された体温、心拍数、血圧又は血糖値の情報及び異常である内容が、第2端末500及び第3端末600に送信され、第3端末600からの情報により位置信号判定部430が判定した対象者の位置に救急車を配車する。【選択図】図2

Description

本発明は、高齢者や子供等の見守りシステム、見守りプログラム及び見守り方法に関する。
近年、高齢の親と離れて暮らす子の割合が増加傾向にある。また、高齢者は自分や家族の健康の悩みを抱えている人が多い。
高齢者は、自身の健康や、急な体調不良に関して不安を抱えている人が多い。
高齢者の家族は、離れて暮らす家族の異変察知や対応の遅れを心配している人が多い。
自治体や政府等は、孤独死や徘徊者の失踪等を問題として抱えている。
介護施設等は、被介護者の異変察知や対応の遅れ、被介護者の健康管理、徘徊者の失踪、介護従事者の等の人手不足という問題を抱えている。
特許文献1では、ユーザの体調の変化を検出するためのウェアラブルセンサシステムが開示されている。
具体的には、特許文献1に係るウェアラブルセンサシステムは、生体から心機能に関する情報を取得する第1ウェアラブルセンサ端末と、
生体から血流に関する情報を取得する第2ウェアラブルセンサ端末と、
第1ウェアラブルセンサ端末によって取得された心機能に関する情報、第2ウェアラブルセンサ端末によって取得された血流に関する情報、および生体の地理的な位置の温度に関する情報に基づいて、生体の熱障害に対する状態を判定する判定装置と、を有するというものである。
特許文献2では、安否確認装置に登録された携帯端末を所持する本人がダイヤルしなくても存在位置、本人の体の具合、例えば、熱があるかどうか、心拍数はどうか等が確認でき、さらに、携帯端末が故障した場合でも、いち早く確度の高い存在位置の推定を行なうことにより、関係者への早期の連絡、被害者の救助や手当てを速やかに行なうことに役立てることを目的とするものが開示されている。
具体的には、特許文献2に係る発明は、安否確認装置に登録された携帯端末を所持する本人の、所望時間毎の移動距離、体温、心拍数の変化を監視し、異常を検出するとログデータを参照して存在位置の検出あるいは推定を行ない、関係者へ連絡を行なうというものである。
特開2017−38839号公報 特開2006―120060号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、熱中症を防止するため等、暑熱環境下における人の状態変化を検知するためのウェアラブルセンサシステムに関するものである。
したがって、熱中症以外の高齢者の急病や怪我を早急に察知するには不十分である。
特許文献2に係る発明は、安否確認装置に登録された携帯端末を所持する所持者の、所望時間毎の移動距離、体温、心拍数の変化を監視するものである。
しかし、高齢者の急病や怪我を早急に察知するには不十分である。
本発明の主な目的は、高齢者等の対象者の急病や怪我を早急に察知することである。
本発明の第1の局面に係る高齢者等の見守りシステムは、高齢者等の対象者が所持する第1端末と通信可能であり、前記対象者の見守り人が所持する第2端末及び第3端末と通信可能であるサーバを備える見守る高齢者等の見守りシステムであって、
前記サーバが、
前記第1端末から送信された体温情報により前記対象者の体温を判定する体温判定部と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の心拍数を判定する心拍数判定部と、
前記心拍数情報及び前記第1端末から送信された血流情報により前記対象者の血圧を判定する血圧判定部と、
前記第1端末から送信された血糖値情報により前記対象者の血糖値を判定する血糖値判定部と、
前記体温判定部、前記心拍数判定部、前記血圧判定部及び前記血糖値判定部において判定された前記対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が正常か異常かを判定する異常判定部と、
前記第1端末から送信される位置信号により前記対象者の位置を判定する位置信号判定部と、を含み、
前記異常判定部が異常と判定した場合、異常と判定された体温、心拍数、血圧又は血糖値の情報及び異常である内容が、前記第2端末及び前記第3端末に送信され、
前記第3端末からの情報により前記位置信号判定部が判定した前記対象者の位置に救急車を配車する高齢者等の見守りシステムである。
第1端末の所有者である高齢者等の見守り対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が、離れた位置の第2端末及び第3端末の所有者にもわかるため、異常があった場合にはすぐに対応することができる。
特に血糖値を測定することは重要である。年を重ねるとインスリンの分泌が少なくなる一方で、分泌されてもインスリンの働きが悪くなるため、年齢とともに糖尿病になる頻度は高くなる。
そして、高齢になると全身の動脈硬化の進行が加速するため、それに関連した高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの病気を一人でいくつも抱えている人もいる。また、網膜症や神経障害などの糖尿病合併症も多くみられる。
糖尿病はもともと自覚症状がでにくい病気であるが、高齢者の場合、身体機能が低下しているため、さらに自覚症状に乏しくなる。また、異常があっても年齢のせいにして見すごしてしまうこともあるので、動脈硬化の進行から糖尿病の合併症がかなり進んでいることがある。
したがって、常時、高齢者等の対象者の血糖値を測定することは重要である。
また、第1端末の位置がわかるため、高齢者等の見守り対象者に何かあれば、その場所にすぐに救急車を配車することができる。
つまり、高齢者等の見守り対象者の急病等をすぐに察知することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第2の局面に係る高齢者等の見守りシステムは、第1の局面に係る高齢者等の見守りシステムであって、
前記第1端末からの位置信号がビーコン信号であり、
前記ビーコン信号の受信装置が自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車に設けられている高齢者等の見守りシステムである。
これにより高齢者等の対象者の位置を容易にわかることができる。また、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置があれば、ビーコン信号受信装置が配置され難い場所等であってもビーコン信号を受信できる可能性がある。
また、ビーコン信号受信装置には電力が必要であるが、自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置が取り付けられていれば電力の供給が容易である。
本発明の第3の局面に係る高齢者等の見守りシステムは、第1の局面又は第2の局面に係る高齢者等の見守りシステムであって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者の歩数を判定する歩数判定部と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠判定部と、
前記第1端末から送信される発汗情報により前記対象者の発汗状態が判定される発汗判定部と、を含む高齢者等の見守りシステムである。
対象者の歩数、睡眠状態、発汗状態がわかることにより、対象者の状態をより把握することができる。
本発明の第4の局面に係る高齢者等の見守りシステムは、第1の局面、第2の局面又は第3の局面に係る高齢者等の見守りシステムであって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者が転倒したか否かを判定する転倒判定部を含み、
前記異常判定部は、前記転倒判定部が、前記対象者が転倒したと判定した場合、その情報を前記第2端末及び前記第3端末に送信する高齢者等の見守りシステムである。
対象者が転倒した場合、すぐに救急車を配車することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第5の局面に係る高齢者等の見守りシステムは、第1の局面、第2の局面、第3の局面又は第4の局面に係る高齢者等の見守りシステムであって、
前記第1端末のSPOセンサから送信された情報により前記対象者の血液中の酸素濃度を判定するSPO判定部を含み、
前記異常判定部が、前記SPO判定部によって判定された酸素濃度の情報に基づき、前記対象者が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるか否かを判定する高齢者等の見守りシステムである。
血液中の酸素濃度を測定することにより、対象者が睡眠時無呼吸症候群であるか否か判定することができる。
睡眠時無呼吸症候群の場合、熟睡できないため、日中に眠気が強くなり、集中力が低下したり、眠気のため交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなる。
また、無呼吸と低呼吸をくり返すことによって低酸素状態が起こり、心臓に負荷をかける。そして、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症を起こしやすくなる。最悪の場合は突然死につながることもある。
したがって、対象者の血液中の酸素濃度を測定することは重要である。
本発明の第6の局面に係る高齢者等の見守りプログラムは、高齢者等の対象者が所持する第1端末と通信可能であり、前記対象者の見守り人が所持する第2端末及び第3端末と通信可能であるサーバを備える見守る高齢者等の見守りプログラムであって、
前記第1端末から送信された体温情報により前記対象者の体温を判定する体温判定処理と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の心拍数を判定する心拍数判定処理と、
前記心拍数情報及び前記第1端末から送信された血流情報により前記対象者の血圧を判定する血圧判定処理と、
前記第1端末から送信された血糖値情報により前記対象者の血糖値を判定する血糖値判定処理と、
前記体温判定処理、前記心拍数判定処理、前記血圧判定処理及び前記血糖値判定処理において判定された前記対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が正常か異常かを判定する異常判定処理と、
前記第1端末から送信される位置信号により前記対象者の位置を判定する位置信号判定処理と、を実行し、
前記異常判定処理が異常と判定した場合、異常と判定された体温、心拍数、血圧又は血糖値の情報及び異常である内容が、前記第2端末及び前記第3端末に送信され、
前記第3端末からの情報により前記位置信号判定処理が判定した前記対象者の位置に救急車を配車する高齢者等の見守りプログラムである。
第1端末の所有者である高齢者等の見守り対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が、離れた位置の第2端末及び第3端末の所有者にもわかるため、異常があった場合にはすぐに対応することができる。
特に血糖値を測定することは重要である。年を重ねるとインスリンの分泌が少なくなる一方で、分泌されてもインスリンの働きが悪くなるため、年齢とともに糖尿病になる頻度は高くなる。
そして、高齢になると全身の動脈硬化の進行が加速するため、それに関連した高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの病気を一人でいくつも抱えている人もいる。また、網膜症や神経障害などの糖尿病合併症も多くみられる。
糖尿病はもともと自覚症状がでにくい病気であるが、高齢者の場合、身体機能が低下しているため、さらに自覚症状に乏しくなる。また、異常があっても年齢のせいにして見すごしてしまうこともあるので、動脈硬化の進行から糖尿病の合併症がかなり進んでいることがある。
したがって、常時、高齢者等の対象者の血糖値を測定することは重要である。
また、第1端末の位置がわかるため、高齢者等の見守り対象者に何かあれば、その場所にすぐに救急車を配車することができる。
つまり、高齢者等の見守り対象者の急病等をすぐに察知することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第7の局面に係る高齢者等の見守りプログラムは、第6の局面に係る高齢者等の見守りプログラムであって、
前記第1端末からの位置信号がビーコン信号であり、
前記ビーコン信号の受信装置が自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車に設けられている高齢者等の見守りプログラムである。
これにより高齢者等の対象者の位置を容易にわかることができる。また、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置があれば、ビーコン信号受信装置が配置され難い場所等であってもビーコン信号を受信できる可能性がある。
また、ビーコン信号受信装置には電力が必要であるが、自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置が取り付けられていれば電力の供給が容易である。
本発明の第8の局面に係る高齢者等の見守りプログラムは、第6の局面又は第7の局面に係る高齢者等の見守りプログラムであって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者の歩数を判定する歩数判定処理と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠判定処理と、
前記第1端末から送信される発汗情報により前記対象者の発汗状態が判定される発汗判定処理と、を実行する高齢者等の見守りプログラムである。
対象者の歩数、睡眠状態、発汗状態がわかることにより、対象者の状態をより把握することができる。
本発明の第9の局面に係る高齢者等の見守りプログラムは、第6の局面、第7の局面又は第8の局面に係る高齢者等の見守りプログラムであって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者が転倒したか否かを判定する転倒判定処理を実行し、
前記異常判定処理は、前記転倒判定処理が、前記対象者が転倒したと判定した場合、その情報を前記第2端末及び前記第3端末に送信する高齢者等の見守りプログラムである。
対象者が転倒した場合、すぐに救急車を配車することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第10の局面に係る高齢者等の見守りプログラムは、第6の局面、第7の局面、第8の局面又は第9の局面に係る高齢者等の見守りプログラムであって、
前記第1端末のSPOセンサから送信された情報により前記対象者の血液中の酸素濃度を判定するSPO判定処理を実行し、
前記異常判定処理が、前記SPO判定処理によって判定された酸素濃度の情報に基づき、前記対象者が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるか否かを判定する高齢者等の見守りプログラムである。
血液中の酸素濃度を測定することにより、対象者が睡眠時無呼吸症候群であるか否か判定することができる。
睡眠時無呼吸症候群の場合、熟睡できないため、日中に眠気が強くなり、集中力が低下したり、眠気のため交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなる。
また、無呼吸と低呼吸をくり返すことによって低酸素状態が起こり、心臓に負荷をかける。そして、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症を起こしやすくなる。最悪の場合は突然死につながることもある。
したがって、対象者の血液中の酸素濃度を測定することは重要である。
本発明の第11の局面に係る高齢者等の見守り方法は、高齢者等の対象者が所持する第1端末と通信可能であり、前記対象者の見守り人が所持する第2端末及び第3端末と通信可能であるサーバを備える見守る高齢者等の見守り方法であって、
前記第1端末から送信された体温情報により前記対象者の体温を判定する体温判定工程と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の心拍数を判定する心拍数判定工程と、
前記心拍数情報及び前記第1端末から送信された血流情報により前記対象者の血圧を判定する血圧判定工程と、
前記第1端末から送信された血糖値情報により前記対象者の血糖値を判定する血糖値判定工程と、
前記体温判定工程、前記心拍数判定工程、前記血圧判定工程及び前記血糖値判定工程において判定された前記対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が正常か異常かを判定する異常判定工程と、
前記第1端末から送信される位置信号により前記対象者の位置を判定する位置信号判定工程と、を含み、
前記異常判定工程において異常と判定された場合、異常と判定された体温、心拍数、血圧又は血糖値の情報及び異常である内容が、前記第2端末及び前記第3端末に送信され、
前記第3端末からの情報により前記位置信号判定工程において判定された前記対象者の位置に救急車を配車する高齢者等の見守り方法である。
第1端末の所有者である高齢者等の見守り対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が、離れた位置の第2端末及び第3端末の所有者にもわかるため、異常があった場合にはすぐに対応することができる。
特に血糖値を測定することは重要である。年を重ねるとインスリンの分泌が少なくなる一方で、分泌されてもインスリンの働きが悪くなるため、年齢とともに糖尿病になる頻度は高くなる。
そして、高齢になると全身の動脈硬化の進行が加速するため、それに関連した高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの病気を一人でいくつも抱えている人もいる。また、網膜症や神経障害などの糖尿病合併症も多くみられる。
糖尿病はもともと自覚症状がでにくい病気であるが、高齢者の場合、身体機能が低下しているため、さらに自覚症状に乏しくなる。また、異常があっても年齢のせいにして見すごしてしまうこともあるので、動脈硬化の進行から糖尿病の合併症がかなり進んでいることがある。
したがって、常時、高齢者等の対象者の血糖値を測定することは重要である。
また、第1端末の位置がわかるため、高齢者等の見守り対象者に何かあれば、その場所にすぐに救急車を配車することができる。
つまり、高齢者等の見守り対象者の急病等をすぐに察知することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第12の局面に係る高齢者等の見守り方法は、第11の局面に係る高齢者等の見守り方法であって、
前記第1端末からの位置信号がビーコン信号であり、
前記ビーコン信号の受信装置が自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車に設けられている高齢者等の見守り方法である。
これにより高齢者等の対象者の位置を容易にわかることができる。また、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置があれば、ビーコン信号受信装置が配置され難い場所等であってもビーコン信号を受信できる可能性がある。
また、ビーコン信号受信装置には電力が必要であるが、自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車にビーコン信号受信装置が取り付けられていれば電力の供給が容易である。
本発明の第13の局面に係る高齢者等の見守り方法は、第11の局面又は第12の局面に係る高齢者等の見守り方法であって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者の歩数を判定する歩数判定工程と、
前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠判定工程と、
前記第1端末から送信される発汗情報により前記対象者の発汗状態が判定される発汗判定工程と、を含む高齢者等の見守り方法である。
対象者の歩数、睡眠状態、発汗状態がわかることにより、対象者の状態をより把握することができる。
本発明の第14の局面に係る高齢者等の見守り方法は、第11の局面、第12の局面又は第13の局面に係る高齢者等の見守り方法であって、
前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者が転倒したか否かを判定する転倒判定工程を含み、
前記異常判定工程は、前記転倒判定工程において、前記対象者が転倒したと判定された場合、その情報を前記第2端末及び前記第3端末に送信する高齢者等の見守り方法である。
対象者が転倒した場合、すぐに救急車を配車することができ、迅速に対応することができる。
本発明の第15の局面に係る高齢者等の見守り方法は、第11の局面、第12の局面、第13の局面又は第14の局面に係る高齢者等の見守り方法であって、
前記第1端末のSPOセンサから送信された情報により前記対象者の血液中の酸素濃度を判定するSPO判定工程を含み、
前記異常判定工程において、前記SPO判定工程によって判定された酸素濃度の情報に基づき、前記対象者が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるか否かを判定する高齢者等の見守り方法である。
血液中の酸素濃度を測定することにより、対象者が睡眠時無呼吸症候群であるか否か判定することができる。
睡眠時無呼吸症候群の場合、熟睡できないため、日中に眠気が強くなり、集中力が低下したり、眠気のため交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなる。
また、無呼吸と低呼吸をくり返すことによって低酸素状態が起こり、心臓に負荷をかける。そして、高血圧・糖尿病・心筋梗塞・脳卒中などの合併症を起こしやすくなる。最悪の場合は突然死につながることもある。
したがって、対象者の血液中の酸素濃度を測定することは重要である。
本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムの概念図。 本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムの概念図。 本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムの概念図。 本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムにおいて、位置信号がビーコン信号の場合の概念図。 本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムにおいて、位置信号がビーコン信号の場合の概念図。 本発明に係る一実施形態における高齢者等の見守りシステムにおいて、位置信号がビーコン信号の場合の概念図。
以下、本発明に係る見守りシステム100の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の見守りシステム100は、老人等の見守り対象者Aが所持する第1端末200と、
第1端末200と通信可能なサーバ300と、
サーバ300と通信可能であり、サーバ300から対象者Aの情報の通知を受け取ることができる第2端末500と、
対象者Aに異常があると判定された場合に通知される第3端末600と、を含む。
第1端末200は、対象者Aの心拍、脳波、呼吸、体温、発汗、血圧、運動状態等の生体情報を測定し、サーバ300にその生体情報を送信する。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、第1端末200は、体温センサS1、光学式心拍数センサS2、加速度センサS3、地磁気センサS4、血糖値センサS5、SPOセンサS6、発汗センサS7等の各種センサと、
対象者Aの位置情報を示す第1位置信号部210と、
センシングされた情報を記憶する第1記憶部220と、
センシングされた情報をサーバ300に送信する第1通信部230と、を含む。
また、本実施形態のサーバ300は、体温判定部310と、心拍数判定部320と、歩数判定部330と、血圧判定部340と、血糖値判定部350と、SPO判定部360と、睡眠判定部370と、発汗判定部380と、転倒判定部390と、異常判定部400と、通信部410と、記憶部420と、位置信号判定部430と、を含む。具体的内容に関しては後述する。なお、サーバ300は、クラウドサーバであってもよい。
(第1端末200)
第1端末200は、対象者Aの皮膚に塗布するものが好ましい。また、第1端末200は防水性を有するものが好ましい。対象者Aは例えば高齢者や認知症看者である。
体温センサS1は、対象者Aの体温を測定する。本実施形態では、対象者Aの体温を24時間測定する。本実施形態における体温センサS1は、赤外線センサである。
体温センサS1は対象者Aの体温を24時間継続的に測定するものが好ましいが、例えば1分ごと、1時間ごと等所定時間ごとに測定するものであってもよい。
測定された対象者Aの体温情報は、第1通信部230を介してサーバ300に送信される。
体温センサS1は、例えば2箇所にサーミスセンサを配置し、2点間の熱流束を測定することにより体温を測定するものであってもよい。
体温センサS1は、対象者Aの胸部などの中枢部に塗付して測定するものが好ましい。
体温センサS1で測定された体温情報は、サーバ300に送信され、サーバ300の体温判定部310で対象者Aの体温が判定される。なお、体温判定部310は、加速度センサS3で測定された対象者Aの動きや、心拍数センサS2を考慮して判定してもよい。
心拍数センサS2は、対象者Aの心拍数を測定するところである。
心拍数センサS2は、本実施形態では、LEDの光を照射し、血流によって反射される散乱光の量を測定する。
なお、心拍数センサS2によって測定された心拍数情報は、体温判定部310による体温測定に用いられても良い。
脈拍あるいは血液量(心拍出量)の変動などによって血流動態が変化すると、その変化に応じて体内に浸透する光が予測可能な方法で反射(散乱)されるため、心拍数センサS2によって心拍数を測定することができる。
つまり、心拍数センサS2は、LEDは1秒間に数百回ほど照射し、その反射光を分析することにより、心拍数を測定する。
これによって、第1端末200は、24時間継続的に対象者Aの心拍数を測定することができる。
心拍数センサS2で測定された心拍数情報は、サーバ300に送信され、サーバ300の心拍数判定部320で対象者Aの心拍数が判定される。
なお、心拍数センサS2は、生体インピーダンス法によって対象者Aの心拍数を測定するものであってもよい。
また、対象者Aの就寝時に心拍数を測定することにより、対象者Aの眠りの状態を把握することができる。
つまり、対象者Aの眠りの状態は、測定された心拍数情報がサーバ300に送信され、サーバ300の睡眠判定部370で判定される。
加速度センサS3は、対象者Aの動作や姿勢を測定する。なお、対象者Aの動作や姿勢をセンシングするセンサとして、ジャイロセンサや角速度センサが用いられてもよい。
加速度センサS3からの情報はサーバ300に送信される。加速度センサS3からの情報は、体温判定部310、心拍数判定部320、歩数測定部330、血圧判定部340、睡眠判定部370、転倒判定部380等に用いられる。
例えば、対象者Aが運動している場合、加速度センサS3がセンシングした情報をサーバ300に送信することにより、体温判定部310は、対象者Aが運動していると判定することができる。
これにより、異常判定部400は、対象者Aの体温が異常か否か判定することができる。なお、異常判定部400が、加速度センサS3がセンシングした情報により、対象者Aが運動していると判定してもよい。
また、対象者Aが運動している場合、加速度センサS3がセンシングした情報をサーバ300に送信することにより、心拍数判定部320は、対象者Aが運動していると判定することができる。
これにより、異常判定部400は、対象者Aの心拍数が異常か否か判定することができる。なお、異常判定部400が、加速度センサS3がセンシングした情報により、対象者Aが運動していると判定してもよく、また、心拍数判定部320は、体温判定部310の情報に基づき、対象者Aが運動していると判定してもよい。
対象者Aが寝返りをした場合、加速度センサS3がセンシングした情報をサーバ300に送信することにより、睡眠判定部370は、対象者Aの睡眠状態を判定することができる。
地磁気センサS4は、第1端末200の地面に対する傾きを検出する。地磁気センサS4でセンシングされた情報は、サーバ300に送信され、歩数測定部230は、加速度センサS3の地面に対する上下方向の加速度値を抽出する。
これにより、歩数判定部330は、対象者Aの歩数を測定することができる。
つまり、歩数判定部330は、本実施形態では、加速度センサS3と地磁気センサS4によって対象者Aの歩数を判定する。
血糖値センサS5は、高出力中赤外光レーザが用いられており、血中グルコースの微弱な情報をセンシングする。
具体的には、中赤外光はグルコースによる吸収が大きいため、高出力中赤外光レーザを皮膚上から照射することにより、光の粒子の一部はグルコースに吸収され、吸収されなかった光は皮膚で反射される。
そして、反射された光を検出器で検出し、第1端末200は、入射光と反射光の差の情報をサーバ300に送信する。そして、サーバ300の血糖値判定部350は、その情報から血糖値を算出する。
つまり、本実施形態における血糖値センサS5は、非侵襲血糖値センサである。
これにより、糖尿病患者が痛みを伴わず日常の血糖値を管理することができる。また、健常者の予防、健康管理による糖尿病人口の増加を抑制することが期待できる。
血糖値センサS5によってセンシングされた情報は、サーバ300に送信され、血糖値判定部350は、その情報により対象者Aの血糖値を判定する。
SPOセンサS6は、SPO(Saturation Pulse O、経皮的動脈血酸素飽和度)をセンシングする。つまり、対象者Aの血液中の酸素濃度を検出する。
SPOセンサS6でセンシングされた情報は、サーバ300に送信され、SPO判定部360は、対象者AのSPOを判定する。
SPO判定部360は、SPOを判定することにより、対象者Aの睡眠時無呼吸症候群を判定することができる。
発汗センサS7は、対象者Aの発汗状態をセンシングする。発汗センサS7によってセンシングされた情報は、サーバ300に送信され、発汗判定部380が対象者Aの発汗状態を判定する。
異常判定部400は、対象者Aの体温、運動状態、心拍数、発汗状態等の情報により異常か否か判定する。
第1位置信号部210は、本実施形態では、対象者Aの位置情報を発信する。位置信号は例えばビーコン信号等である。
位置信号がビーコン信号の場合、ビーコン信号を受信したビーコン信号受信装置700から基地局800を介してサーバ300に当該位置信号が送信される。
ビーコン信号受信装置700が受信したビーコン信号の強さにより第1端末200の位置が特定される。
なお、ビーコン信号受信装置700は3つあれば第1端末200の位置を特定し易いが、1つのビーコン信号受信装置700だけであってもよい。
なお、第1位置信号部210は、GPS(Global Positioning System)の信号を受信できるものであってもよい。これにより第1端末200の所持者である対象者Aの位置がGPSで把握される。
具体的に説明すると、衛星からは常に「現在位置」と「現在時刻」が発信されており、第1端末200の第1位置信号部210(GPS衛星受信機)が衛星からの電波信号を受信すると、第1位置信号部210は信号が届くまでにかかった時間に電波の速度を掛けて、衛星と第1位置信号部210の距離を割り出す。
これを対象者Aの地域の上空にある複数の衛星と繰り返えす。そして、算出された複数の衛星との距離から、第1端末200の現在位置を特定する。
特定された第1端末200の現在位置は、第1通信部230を介してサーバ300に送信される。
第1記憶部220は、体温センサS1、心拍数センサS2、加速度センサS3、地磁気センサS4、血糖値センサS5、SPOセンサS6及び発汗センサS7においてセンシングされた情報を記憶する。
なお、本実施形態では、第1端末200は、第1記憶部220を有するが、センシングされた情報は、第1端末200に記憶されず、直接サーバ300に送信されるものであってもよい。
第1通信部230は、サーバ300の通信部410と通信可能である。
第1通信部230によって、体温センサS1、心拍数センサS2、加速度センサS3、地磁気センサS4、血糖値センサS5、SPOセンサS6及び発汗センサS7においてセンシングされた情報を、サーバ300の通信部410に送信する。
(サーバ300)
本実施形態のサーバ300は、体温センサS1等がセンシングした情報により対象者Aの体温を判定する体温判定部310と、
心拍数センサS2がセンシングした情報により対象者Aの心拍数を判定する心拍数判定部320と、
加速度センサS3及び地磁気センサS4がセンシングした情報により対象者Aの歩数を判定する歩数判定部330と、
心拍数判定部320で判定された対象者Aの心拍数から対象者Aの血圧を判定する血圧判定部340と、
血糖値センサS5からの情報により対象者Aの血糖値を判定する血糖値判定部350と、
SPOセンサS6からの情報により対象者AのSPOを判定するSPO判定部360と、
心拍数判定部320によって判定された心拍数と、加速度センサS3でセンシングされた情報によって対象者Aの睡眠状態を判定する睡眠判定部370と、
発汗センサS7と加速度センサS3でセンシングされた情報によって対象者Aの発汗状態を判定する発汗判定部380と、
加速度センサS3及び地磁気センサS4でセンシングされた情報によって対象者Aが転倒したか否かを判定する転倒判定部390と、
判定の結果、対象者Aに異常があるか否か判定する異常判定部400と、
第1端末200及び第2端末500等と通信を行う通信部410と、
判定結果を記憶する記憶部420と、
第1端末200から送信された位置情報により対象者Aの位置を判定する位置信号判定部430と、を含む。
体温判定部310は、体温センサS1によってセンシングされた情報に基づいて対象者Aの体温を判定する。
体温判定部310は、加速度センサS3で測定された対象者Aの動きを考慮や、心拍数センサS2で測定された対象者Aの心拍数を考慮して対象者Aの体温を判定してもよい。
異常判定部400は、体温判定部310で判定された対象者Aの体温が所定範囲外だった場合(例えば、36.2度以下、37.5度以上)、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
なお、異常判定部400は、加速度センサS3によってセンシングされた情報に基づき、対象者Aの体温が異常かどうか判定する。
例えば、対象者Aが運動している場合、体温は通常より高くなるため、異常判定部400が加速度センサS3によって対象者Aが運動していると判定する場合、それを考慮して対象者Aの体温が異常かどうか判定する。
心拍数判定部320は、心拍数センサS2で測定された心拍数情報によって対象者Aの心拍数が判定される。
異常判定部400は、心拍数判定部320で判定された対象者Aの心拍数が所定範囲外だった場合(例えば、59以下、91以上)、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
なお、異常判定部400は、加速度センサS3によってセンシングされた情報に基づき、対象者Aの心拍数が異常かどうか判定する。
例えば、対象者Aが運動している場合、心拍数は通常より高くなるため、異常判定部400が加速度センサS3によって対象者Aが運動していると判定する場合、それを考慮して対象者Aの心拍数が異常かどうか判定する。
歩数判定部330は、加速度センサS3及び地磁気センサS4で測定された情報に基づいて対象者Aの歩数を判定する。
具体的には、歩数判定部330は、地磁気センサS4により加速度センサS3の上下方向の加速度値を抽出し、対象者Aの歩数を判定する。
血圧判定部340は、心拍数センサS2で測定された心拍数情報又は心拍数判定部320によって判定された心拍数によって、対象者Aの血圧を推定して判定する。
具体的には、心拍数センサS2によって測定された電気信号による心拍数の測定結果(心拍数情報)と、光学センサ(心拍数センサS2)を使った血流の測定結果(血流情報)を組み合わせて、血圧を算出する。
光学センサを使った血流測定(血流情報)は、緑色発光ダイオードを用い、血液が緑色の光を反射する仕組みを利用する。
血管に緑色の光を当てると、血流が多い時(心臓が脈打った時)と、少ないときでは光の反射の仕方が異なる。その反射の違いをとらえて、血流を測定する(血流情報)。
異常判定部400は、血圧判定部340によって判定された対象者Aの血圧が所定範囲外だった場合(例えば、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下及び最低血圧(拡張期血圧)が60mmHg以下、最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上及び最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上)、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
血糖値判定部350は、血糖値センサS5によってセンシングされた情報に基づいて対象者Aの血糖値が算出され判定される。
年齢を重ねると、視力や聴力などの感覚機能や筋力を含めた運動機能、心臓や呼吸の機能などが低下する。そして、膵臓から出ているインスリンの分泌も同様に、加齢とともに減少する。
また、年齢を重ねると、筋肉量の低下や内臓脂肪の増加、活動量の低下などから、血糖を下げるインスリンの効果が得られにくくなり、結果として糖尿病を持つ方の割合が増加する。
また、高齢の糖尿病の方は食後の血糖が高くなる傾向にある。また低血糖のときであっても、発汗、動悸、手のふるえなどの低血糖症状が出現しにくくなり、糖分をとるなどの対応をしないうちに重症な低血糖になることがある。
高齢者の低血糖は、糖尿病の治療を続けることの負担感が増えたり、生活の質が低下したりすることにつながる。さらに、重症の低血糖は転倒・骨折や、認知症、心血管疾患 の発症につながる。
加齢とともに薬がからだにたまりやすくなるなどの理由で、以前よりも効果が強くなって低血糖につながる、副作用が出るなどの危険性が高まる。
また、脳梗塞や虚血性心疾患、下肢末梢動脈疾患になる頻度が高くなる。したがって、高齢者は常時血糖値を測定するのが好ましい。
異常判定部400は、血糖値判定部350によって判定された対象者Aの血糖値が所定範囲外だった場合(例えば、早期空腹時血糖値が126mg/dl以上、75gOGTT2時間値が200mg/dl以上、随時血糖値が200mg/dl以上、HbA1c(JDS値)が6.1%以上)、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
SPO判定部360は、SPOセンサS6がセンシングした情報に基づき、対象者Aの経皮的動脈血酸素飽和度(SPO)を判定する。
つまり、SPO判定部360は、対象者Aの血液中の酸素濃度を判定する。
睡眠時無呼吸症候群の場合、無呼吸時には血液中の酸素濃度が低くなり、呼吸時には酸素濃度が急激に上昇する。
異常判定部400は、SPO判定部360によって判定された酸素濃度の情報(酸素濃度の変化等)に基づき、対象者Aの睡眠時無呼吸症候群の可能性があるか否かを判定する。
異常判定部400は、対象者Aが睡眠時無呼吸症候群の可能性がある場合(1時間に5回以上、それぞれ10秒以上呼吸が止まる場合)、その旨を通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
睡眠判定部370は、心拍数センサS2で測定された心拍数情報又は心拍数判定部320によって判定された心拍数と、加速度センサS3からの対象者Aの情報により、対象者Aの睡眠状態を判定する。
つまり、睡眠判定部330は、対象者Aの「浅い眠り」、「深い眠り」、「目覚め」、「レム睡眠」を判定する。
睡眠判定部370は、加速度センサS3からの情報により、対象者Aの姿勢や寝返りしたかどうか等を判定することができる。
また、睡眠時は心拍数が減少するため、睡眠判定部370は、心拍数から対象者Aが睡眠しているか否か判定することができる。
異常判定部400は、睡眠判定部370の情報に基づき、対象者Aの睡眠が足りていないと判定する場合(設定は任意)、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
発汗判定部380は、発汗センサS7がセンシングした情報に基づき、対象者Aの発汗状態を判定する。
なお、発汗判定部380は、加速度センサS3によってセンシングされた対象者Aの動作状態を考慮して判定してもよい。
異常判定部400は、発汗判定部380からの対象者Aの発汗情報、加速度センサS3による対象者Aの動作、及び、体温センサS1又は体温判定部310からの対象者Aの体温情報に基づいて、対象者Aの体調情報を通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。
転倒判定部390は、加速度センサS3及び地磁気センサS4がセンシングした情報に基づき、転倒判定部390は、対象者Aが転倒したか否かを判定する。
具体的には、加速度センサS3及び地磁気センサS4がセンシングした値が急激に変化した場合、転倒判定部390は、対象者Aが転倒したと判定する。
異常判定部400は、転倒判定部390が、対象者Aが転倒したと判定した場合、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
異常判定部400は、通信部410を介して第2端末500及び第3端末600に通知する。
異常判定部400は、対象者の状態が正常か異常かを判定するところである。正常か異常かは、医師が判定する一般的な範囲で判定する。
通信部410は、通知部411と緊急通知部412とを含む。したがって、異常判定部400は、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
異常判定部400は、対象者Aの異常を判定した場合であって、緊急性を有するものであると判定した場合、緊急通知部412を介して第2端末500及び第3端末600に通知する。
なお、異常判定部400が対象者の状態が正常と判定した場合であっても、常時、対象者Aの状態の情報が第2端末500に送信される。
記憶部420は、第1端末200から各センサの情報及びサーバ300内の各判定部によって判定された結果を記憶する。
位置信号判定部430には地図情報が含まれる。位置信号判定部430は、第1端末200の第1位置信号部210から送信された位置信号を地図情報に反映させる。
地図情報に反映された第1端末200の位置信号は、第2端末500に送信される。なお、サーバ300は、地図情報も含めて第1端末200の位置情報を第2端末500に送信しても良い。
異常判定部400は、予め定められた所定の範囲を超えて第1端末200が移動した場合、通知部411又は緊急通知部412を介して第2端末500に通知する。なお、緊急通知部412が使用された場合は、第3端末600にも通知される。
(第2端末500)
図1に示すように、第2端末500は、スマートフォン等の端末であり、所有者の例は、高齢者等の対象者Aの家族等である。
第2端末500は、情報を記憶する第2記憶部510と、
サーバ300と通信をする第2通信部520と、
位置信号判定部430からの位置信号を受信する第2位置信号部530と、を含む。
第2記憶部510は、サーバ300から送信された対象者Aの情報を保存するところである。なお、第2記憶部510を有さない構成であってもよい。
第2通信部520は、サーバ300と通信するところである。具体的には、第2通信部520は、サーバ300の通信部410と通信する。
第2通信部520は、第3通信部600と通信できるようにしてもよい。
第2通信部520は、第2緊急受信部521を含む。
サーバ300の異常判定部400で第1端末200の所有者Aの異常が検知された場合、異常判定部400は緊急通知部412を介して第2端末500及び第3端末600にその旨を通知する。
第2端末500の第2緊急受信部521は、サーバ300の緊急通知部412からの緊急通知を受信する。
第2端末500が緊急通知部412からの緊急通知を受信した場合、アラーム等により第2端末500の所有者に対象者Aに異常があったことを通知する。
これにより、第2端末500の所有者は、見守り対象である高齢者等の対象者Aの状態を、対象者Aから離れた場所であってもすぐに把握することができる。
第2位置信号部530は、第1端末200の位置信号を受信するところである。
第2位置信号部530は、画面等の表示部(図示しない)に表示された地図に第1端末200の位置を表示する。
これにより、第2端末500の所有者は、見守り対象である高齢者等の対象者Aの位置を、対象者Aから離れた場所であってもすぐに把握することができる。
そのため、例えば、対象者Aが認知症看者である場合、対象者Aが徘徊しても、第2端末500の所有者はすぐに対象者Aの位置を把握することができる。
(第3端末600)
図1に示すように、第3端末600は、緊急通知部412から通知があった場合に、第1端末200の所有者である対象者Aの状況を確認し、救急車の配手配や病院への連絡等を行う。
本実施形態では、第3端末600の所有者は、民生委員や警備会社等である。
第3端末600は、サーバ300から送信された情報を保存する第3記憶部610と、
サーバ300と通信する第3通信部620と、を含む。
第3通信部620は、サーバ300の緊急通知部412からの通知を受信する第3緊急受信部621を含む。
第3端末600の所有者は、緊急通知部412から第3緊急受信部621に通知があった場合、病院に対象者Aの異変を通知し、バイタルデータ等のサーバ300からの情報を病院に送信する。
また、第3端末600の所有者は、対象者Aの状況を確認し、救急車等の手配をする。
第3端末600は、対象者Aの異変に24時間対応できるように、複数人で所持するのが好ましい。
なお、本実施形態では第3端末600の所有者は、民生委員等であったが、第3端末600を介して緊急通知部412から自動的に病院に連絡するものであってもよい。
また、第3端末600を介して緊急通知部412から自動的に対象者Aの位置に救急車を配車するものであってもよい。
(ビーコン信号)
図4及び図5に示すように、本実施形態では、第1端末200から発信されたビーコン信号が、ビーコン信号受信装置700によって受信される。
ビーコン信号受信装置700は、図4に示すように、3箇所で第1端末200の位置を特定するものが好ましい。
第1端末200はビーコン信号を発信しているが、ビーコン信号受信装置700が受信した信号の強さにより、第1端末200の位置を特定する。
例えば、図4に示すように、ビーコン信号受信装置A710、ビーコン信号受信装置B720、ビーコン信号受信装置C730が任意に配置されていた場合、第1端末200のビーコン信号の強さは、ビーコン信号受信装置B720<ビーコン信号受信装置A710<ビーコン信号受信装置C730であった。
この場合、第1端末200は、ビーコン信号受信装置C730に最も近いということがわかる。
そして、第1端末200は、ビーコン信号受信装置B720よりはビーコン信号受信装置A710寄りに位置することがわかる。
これにより、第1端末200のおおよその位置を特定することができる。
図6に示すように、ビーコン信号受信装置700は、玄関等のドア付近、コンビニエンスストア等の店舗、タクシー、バス、配送用トラック、駅、自動販売機等に配置されるのが好ましい。
これにより、ビーコン信号受信装置700の電源の確保が容易となる。
また、ビーコン信号受信装置700は、街灯やデジタルサイネージに取り付けられてもよい。この場合であっても電源の確保が容易となる。
コンビニエンスストア等の店舗、タクシー、バス、電車、配送用トラック等は、ビーコン信号受信装置700を取り付けるだけで、社会貢献することができるというメリットがある。
例えば、対象者Aが認知症で徘徊していた場合であって、対象者Aの近くにタクシーやバス、配送用トラック、電車等が止まっていた場合、タクシーのビーコン信号受信装置700が第1端末200のビーコン信号を受信し、対象者Aのおおよその位置が把握できる。
ビーコン信号受信装置700は、近くの基地局800と通信して、その基地局800がサーバ300と通信する。
具体的には、例えば、図5に示す通り、ビーコン信号受信装置D740及びビーコン信号受信装置E750は、基地局A810と通信する。
また、ビーコン信号受信装置F760は基地局B820と通信する。そして、基地局A810と基地局B820はサーバ310と通信する。
図5では、第1位置信号部230を有する第1端末200を所持する対象者AがX位置からY位置に移動しているが、X位置ではビーコン信号受信装置D740で受信する信号が強く、ビーコン信号受信装置E750で受信する信号が弱いため、対象者Aは、ビーコン信号受信装置D740とビーコン信号受信装置E750との間で、ビーコン信号受信装置D740寄りにいることがわかる。
一方、Y位置ではビーコン信号受信装置E750で受信する信号が強く、ビーコン信号受信装置F760で受信する信号が弱いため、対象者Aは、ビーコン信号受信装置E750とビーコン信号受信装置F760との間で、ビーコン信号受信装置E750寄りにいることがわかる。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
100…見守りシステム
200…第1端末
300…サーバ
310…体温判定部
320…心拍数判定部
330…歩数判定部
340…血圧判定部
350…血糖値判定部
360…SPO判定部
370…睡眠判定部
380…発汗判定部
390…転倒判定部
400…異常判定部
500…第2端末
600…第3端末
700…ビーコン信号受信装置
800…基地局

Claims (5)

  1. 高齢者等の対象者が所持する第1端末と通信可能であり、前記対象者の見守り人が所持する第2端末及び第3端末と通信可能であるサーバを備える見守る高齢者等の見守りシステムであって、
    前記サーバが、
    前記第1端末から送信された体温情報により前記対象者の体温を判定する体温判定部と、
    前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の心拍数を判定する心拍数判定部と、
    前記心拍数情報及び前記第1端末から送信された血流情報により前記対象者の血圧を判定する血圧判定部と、
    前記第1端末から送信された血糖値情報により前記対象者の血糖値を判定する血糖値判定部と、
    前記体温判定部、前記心拍数判定部、前記血圧判定部及び前記血糖値判定部において判定された前記対象者の体温、心拍数、血圧及び血糖値が正常か異常かを判定する異常判定部と、
    前記第1端末から送信される位置信号により前記対象者の位置を判定する位置信号判定部と、を含み、
    前記異常判定部が異常と判定した場合、異常と判定された体温、心拍数、血圧又は血糖値の情報及び異常である内容が、前記第2端末及び前記第3端末に送信され、
    前記第3端末からの情報により前記位置信号判定部が判定した前記対象者の位置に救急車を配車する高齢者等の見守りシステム。
  2. 前記第1端末からの位置信号がビーコン信号であり、
    前記ビーコン信号の受信装置が自動販売機、タクシー、荷物配送車両、バス又は電車に設けられている請求項1記載の高齢者等の見守りシステム。
  3. 前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者の歩数を判定する歩数判定部と、
    前記第1端末から送信された心拍数情報により前記対象者の睡眠状態を判定する睡眠判定部と、
    前記第1端末から送信される発汗情報により前記対象者の発汗状態が判定される発汗判定部と、を含む請求項1又は2記載の高齢者等の見守りシステム。
  4. 前記第1端末の加速度センサ及び地磁気センサから送信された情報により前記対象者が転倒したか否かを判定する転倒判定部を含み、
    前記異常判定部は、前記転倒判定部が、前記対象者が転倒したと判定した場合、その情報を前記第2端末及び前記第3端末に送信する請求項1、2又は3記載の高齢者等の見守りシステム。
  5. 前記第1端末のSPOセンサから送信された情報により前記対象者の血液中の酸素濃度を判定するSPO判定部を含み、
    前記異常判定部が、前記SPO判定部によって判定された酸素濃度の情報に基づき、前記対象者が睡眠時無呼吸症候群の可能性があるか否かを判定する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の高齢者等の見守りシステム。

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