JP2021088538A - レジスチン産生抑制剤 - Google Patents

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Kazuma Okazaki
関田真理絵
Marie Sekita
武田令子
Reiko Takeda
山本卓也
Takuya Yamamoto
坂本和一
Kazuichi Sakamoto
山野幹夫
Mikio Yamano
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Abstract

【課題】血中でのレジスチンの産生を抑制することにより糖尿病や肥満の長期的な予防及び改善を行う。【解決手段】琥珀抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、レジスチン産生抑制剤。【選択図】図1

Description

本発明は琥珀抽出物を含む、レジスチン産生抑制剤に関する。
琥珀とは、主にマツ属植物の樹脂が長期間地下に埋没し凝結してできた化石であり、中国では古くからその粉末が漢方薬として用いられている。主に樹脂、精油、コハク酸等を含み、エタノールやジエチルエーテルあるいはベンゼンに少量溶ける。
日本では宝飾品としてよく知られているが、近年では抽出物を化粧品や健康食品に用いる例が増えている。例えば、琥珀抽出物中の美白効果を利用する技術(例えば、特許文献1を参照)、琥珀抽出画分中の皮膚ターンオーバー促進因子を利用する技術(例えば、特許文献2を参照)、琥珀抽出画分中のヒアルロン酸産生促進因子を利用する技術(例えば、特許文献3を参照)、琥珀抽出画分中の血管新生促進因子を利用する技術(例えば、特許文献4を参照)、琥珀抽出物のグルコース吸収抑制効果を利用する技術(例えば、特許文献5を参照)などが知られている。
このように、琥珀には様々な生物学的効果が知られており、非常に有用な素材として様々な分野で用いられてきており、無限の可能性を秘める素材として期待されている。
肥満は摂取エネルギーが消費エネルギーを超えることによって余剰分が脂肪として皮下組織や内臓に蓄積した結果、体重増加が起こり、外観上も太って見える状態をいう。生活習慣病と合わせてメタボリックシンドロームと呼ばれ、がん、脳疾患、心疾患の三大疾患を引き起こす危険因子として社会問題となっている。
肥満を解消させる方法としては、食事コントロール、スポーツや運動、薬治療と様々あるが、一方で美味しい食事や多様なエンタテイメントなどが満ち溢れている現代社会においては、そのような生活の質のレベルを下げずに生活習慣病にも罹らずに健康でいられることを望んでいる人は少なくない。即ち、食べたいものを食べながら脂肪を蓄積させない方法が最も望まれた形態であるといえる。
脂肪を多く含む食事を摂り続けると肥満になるが、このときホルモンの一種である血中レジスチン量は増加する。さらにレジスチンは血糖値を調節するインスリンの作用を効きにくくすることが知られている。即ち血中レジスチン量を減少させることによって、糖尿病や肥満の予防、改善につながると考えられる。
このような作用を示すものとしては、杜仲葉の加工物(例えば、特許文献6を参照)などが知られている。
特開2012−240967号公報 特開2007−314522号公報 特開2008−266260号公報 特開2011−256164号公報 特開2019−163343号公報 特開2007−262061号公報
本発明は、レジスチン産生抑制剤を提供することを課題とする。
このような状況を鑑みて、本発明者らは鋭意研究をした結果、琥珀抽出物にレジスチン産生抑制効果を見出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
<1>琥珀抽出物を含有することを特徴とするレジスチン産生抑制剤。
<2>前記琥珀抽出物を製造するための抽出溶媒が含水アルコール(含水率:1質量%〜60質量%)である<1>に記載の剤。
<3><1>又は<2>の何れかに記載の剤を配合してなるレジスチン産生抑制用の経口投与組成物。
<4>態様が医薬品、医薬部外品、飲食品又は食品添加物である<3>に記載のレジスチン産生抑制用の経口投与組成物。
本発明の琥珀抽出物を含有することを特徴とするレジスチン産生抑制剤は、糖尿病や肥満の予防、改善ができる。よって、これらの抑制剤を飲食品などに添加することで、食事由来の糖質や脂肪分を摂取しても効率的に代謝することが可能となり、糖尿病や肥満の長期的な予防及び改善に有用な飲食物を提供することができる。
マウスを高脂肪食で飼育したときの血中レジスチン量の増加が、製造例1の琥珀抽出物を摂取することによって減少を示した図
<本発明の琥珀抽出物>
本発明のレジスチン産生抑制剤は、有効成分として琥珀抽出物を含有することを特徴とする。ここで、本発明で言う琥珀抽出物とは、琥珀そのもの、琥珀を粉砕、細切等加工した加工物、琥珀又はその加工物に溶媒を加え抽出した抽出物、抽出物から溶媒を除去した抽出物の溶媒除去物、それらの精製物等が例示でき、これらの内では抽出物又はその溶媒除去物が特に好ましい。又、本発明で用いる琥珀の産地は特に限定されることはないが、産出量、埋蔵量を考慮し、ロシアカリーニングラード産のものが好ましく例示できる。
抽出物の溶媒としては、例えば、水、メタノールやエタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類等が例示でき、これらの1種又は2種以上を単独あるいは混合して用いればよい。これらの内好ましいものは水又はアルコール類、より好ましいものは含水アルコールである。さらにアルコールとしてはエタノールが好ましい。含水率は1質量%〜60質量%が好ましく、10質量%〜50質量%がさらに好ましい。これより高くても低くても、抽出効率が悪くなる場合が存する。
抽出の方法は、例えば琥珀の粉砕物に2〜20倍量の溶媒を加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬すればよい。その後濾過等によって不溶物を除去し、減圧濃縮等すればよい。又、これをシリカゲル、オクタデシルシリル化シリカゲル、イオン交換樹脂等を充填したカラムでカラムクロマトグラフィーによって精製してもよい。
<製造例1>
ロシアカリーニングラード産の琥珀の粉末100gを50%エタノールで抽出し、それを減圧濃縮、凍結乾燥し、50%エタノール抽出物8.5gを得た。
得られた抽出物を用いてレジスチン産生抑制作用を調べる方法としては、例えば、マウスに高脂肪食を与えた時に、該抽出物を同時に与えて、血液中に分泌されるレジスチンを定量する方法を用いることができる。
本発明の抽出物を含む飲料の例としては、茶飲料、コーヒー飲料、清涼飲料、酒、乳飲料、炭酸飲料、健康飲料、栄養ドリンク、スポーツドリンク等とこれら飲料の濃縮原液及び調製粉末等であり、食品の例としては、ガム、キャンディー、ゼリー、錠菓、健康食品、栄養補給食品、サプリメント等である。
本発明の抽出物を肥満症予防薬等の医薬として用いる場合には、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤、注射剤等の形態で提供される。本発明の抽出物をそのまま、あるいは水等で希釈して、経口的に投与できる。もしくはこれを公知の医薬用担体と共に製剤化することにより調製される。例えば、本発明の抽出物をシロップ剤などの経口液状製剤として、又はエキス、粉末などに加工して、薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの経口固形製剤として投与できる。薬学的に許容できる担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、液状製剤における溶剤、賦形剤、懸濁化剤、結合剤などとして配合される。また、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色料、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
本発明の抽出物を含む飲食品又は医薬組成物には、本発明の抽出物を任意の濃度で含ませることができる。好ましくは、本発明の抽出物を飲食品又は医薬組成物全量に対して、0.0001〜10質量%の濃度で含み、より好ましくは0.001〜5質量%の濃度で含む。
また、有効な用量は、患者の年齢及び体重、疾病の種類及び重篤度並びに投与の経路により適宜決定することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>血中レジスチン定量試験
1週間馴化後、高脂肪食で5週間飼育したC57BL/6Jマウス(1群5匹)に、同時に毎日製造例1の琥珀抽出物を投与しない群、50mg/kg体重投与した群、150mg/kg体重投与した群に分け、血中のレジスチン量を、レジスチン測定ELISAキット(コスモバイオ株式会社製)を用いて定量した。また普通食で飼育し琥珀抽出物を投与しない群も設定した。
図1の結果から、本発明の琥珀抽出物は、高脂肪食での飼育により増加した血中レジスチン量を減少させる効果があることが確認された。

Claims (4)

  1. 琥珀抽出物を含有することを特徴とするレジスチン産生抑制剤。
  2. 前記琥珀抽出物を製造するための抽出溶媒が含水アルコール(含水率:1質量%〜60質量%)である請求項1に記載の剤。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載の剤を配合してなるレジスチン産生抑制用の経口投与組成物。
  4. 態様が医薬品、医薬部外品、飲食品又は食品添加物である請求項3に記載のレジスチン産生抑制用の経口投与組成物。
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