JP2021086811A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】電気部品用ソケットに電気部品を収容する際又は電気部品用ソケットから電気部品を取り出す際に、電気部品に傷が付いてしまうことを防止でき、削れゴミが発生することを防止できる電気部品用ソケットを提供する。【解決手段】電気部品11が収容される収容部31を有するソケット本体20と、ソケット本体20に配設され、収容部31に収容された電気部品11の端子と配線基板との間を電気的に接続する接続部25と、収容部31に収容された電気部品11の周縁11eを押圧して横方向の位置決めを行う横方向押圧部72と、横方向押圧部72で位置決めされた電気部品11の上面を垂直下方向に押圧する縦方向押圧部73と、を有する電気部品用ソケット10とした。【選択図】図7

Description

この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品に電気的に接続される電気部品用ソケットに関するものである。
従来、この種の「電気部品用ソケット」としては、例えば特許文献1に記載されたようなICソケットがある。このようなICソケットは、ソケット本体にコンタクトピンが配設されると共に、ラッチがソケット本体に回動自在に設けられており、収容部にICパッケージが収容された後にラッチを回動させることにより、ラッチの先端部でICパッケージの上面を押圧して、コンタクトピンとICパッケージの端子が接続されるようになっている。
特開2007−59117号公報
しかしながら、このような従来のものにあっては、ICパッケージをラッチで押さえるときに、回動するラッチの先端部とICパッケージとが擦れることで、ICパッケージに傷が付いてしまう不具合が生じることがあった。また、ラッチとICパッケージとが擦れることで、ICパッケージやラッチが削れて削れゴミが発生し、その削れゴミがICソケット内に溜まり、ICソケットとICパッケージの接続不良を起こす等の不具合が生じることがあった。
そこで、この発明は、電気部品用ソケットに電気部品を収容する際又は電気部品用ソケットから電気部品を取り出す際に、電気部品に傷が付いてしまうことを防止できる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、本発明の一実施形態は、電気部品が収容される収容部を有するソケット本体と、前記ソケット本体に配設され、前記収容部に収容された前記電気部品の端子と配線基板との間を電気的に接続する接続部と、前記収容部に収容された前記電気部品の周縁を押圧して横方向の位置決めを行う横方向押圧部と、前記横方向押圧部で位置決めされた前記電気部品の上面を垂直下方向に押圧する縦方向押圧部と、を有する電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
本発明の一実施形態は、さらに、前記横方向押圧部と前記縦方向押圧部とが設けられたガイド部を有し、前記ガイド部を前記電気部品の周縁に対して離接する横方向に移動させるスライダを有し、前記スライダに対して前記ガイド部が上下動可能に構成されており、前記スライダを横方向に移動させることで、前記ガイド部の前記横方向押圧部で前記電気部品の前記周縁を押圧して横方向の位置決めを行い、その後、前記ガイド部を縦方向に押圧することで、前記ガイド部の前記縦方向押圧部で前記電気部品の前記上面を垂直下方向に押圧して前記電気部品の前記端子を前記接続部を介して前記配線基板と電気的に接続させるように構成された電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
本発明の一実施形態は、さらに、回動自在に設けられ、一方向への回動により前記収容部に収容された前記電気部品の上面が押さえられる閉状態となり、逆方向への回動により前記電気部品の取り出しを可能にする開状態となるラッチを有し、前記ラッチを前記開状態となる方向に回動させると、前記ラッチの作動部で前記スライダをスライダ用付勢手段の付勢力に抗して外側に向けてスライドさせて、前記スライダの移動に応じて前記ガイド部の前記横方向押圧部が前記電気部品の前記周縁から離間して前記電気部品が取り出し可能となり、前記ラッチを前記閉状態となる方向に回動させると、前記スライダ用付勢手段の付勢力で前記スライダを内側に向けてスライドさせて、前記スライダの移動に応じて前記ガイド部の前記横方向押圧部が前記電気部品の前記周縁に当接して押圧して前記電気部品の横方向の位置決めを行った後、前記ラッチの押圧部で前記ガイド部を縦方向に押圧することで、ガイド部用付勢手段の付勢力に抗して前記ガイド部が下降し、それに伴って前記ガイド部の前記縦方向押圧部で前記電気部品の前記上面を垂直下方向に押圧して前記電気部品の前記端子を前記接続部を介して前記配線基板と電気的に接続させるように構成された電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
本発明の一実施形態は、さらに、前記ラッチは、第1ラッチと第2ラッチとに分割されており、前記第1ラッチに、前記スライダを横方向に作動させる前記作動部を有している電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
本発明の一実施形態は、さらに、前記電気部品がコネクタ付電気部品であって、前記接続部が前記電気部品のコネクタに対応した挿入部を有している電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
本発明によれば、電気部品用ソケットに電気部品を収容する際又は電気部品用ソケットから電気部品を取り出す際に、電気部品に傷が付いてしまうことを防止できる。
この発明の実施の形態に係るICソケットの開状態の斜視図である。 同実施の形態に係るICソケットの閉状態の斜視図である。 同実施の形態に係るICパッケージの(a)平面図、(b)側面図、(c)背面図、(d)正面図である。 同実施の形態に係るICソケットの平面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のICソケットの開状態のB−B断面図である。 図4のICソケットの閉状態のB−B断面図である。 同実施の形態に係るガイド部の単品斜視図である。 同実施の形態に係るガイド部の別角度の単品斜視図である。 同実施の形態に係るスライダの単品斜視図である。 同実施の形態に係るスライダの別角度の単品斜視図である。 同実施の形態に係る第1レバー部材の斜視図である。 同実施の形態に係る第2レバー部材の斜視図である。 同実施の形態に係るラッチ機構とガイド部とスライダの関係状態を示す斜視図である。 同実施の形態に係るICソケットの動作図である。 同実施の形態に係るICソケットの動作図である。 同実施の形態に係るICソケットの動作図である。 同実施の形態に係るICソケットの動作図である。 同実施の形態に係るICソケットの動作図である。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1〜図19には、この発明の実施の形態を示す。
まず構成について説明すると、図1,図2に示す符号10は、「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット10は、「電気部品」としてのICパッケージ11を保持することにより、電気導通テスト等の製品検査に使用されるものである。
本実施の形態のICパッケージ11は、図3に示すように、方形状を呈するパッケージ本体11aの底面11cの2箇所に、所定のピッチで形成された複数の端子を有するオス型コネクタ11dを有する構成となっており、相手の挿入部に挿入可能なコネクタを備えた「コネクタ付電気部品」となっている。また、ここでは、そのICパッケージ11がセラミックで構成されている。
一方、このICソケット10は、大略すると、図示しない配線基板に配設されてICパッケージ11を収容する収容部31を備えたソケット本体20と、収容部31に収容されたICパッケージ11の周縁11e(図3参照)を押圧して横方向の位置決めを行うと共にICパッケージ11の上面11b(図3参照)を垂直下方向に押圧する一対のガイド部70と、一対のガイド部70を横方向にスライド移動させる一対のスライダ80と、ガイド部70とスライダ80に作用して収容部31に収容されたICパッケージ11の保持動作と当該ICパッケージ11を収容部31から取り出すときの開放動作を行う一対のラッチ40と、を有している。
そのソケット本体20は、図4〜図7に示すように、枠形状の本体部21を有し、当該本体部21の上側に設けられてICパッケージ11を収容する収容部31を有し本体部21に対して上下動自在に保持されたフローティング部30を有し、本体部21の内側に配設されて収容部31に収容されたICパッケージ11とソケット本体20の下側に配設される配線基板とを電気的に接続する接続部25を有している。
また、接続部25は、ICパッケージ11が挿入される上部のコネクタ部材26と、配線基板に接続される下部の中間基板部27とを有している。
また、コネクタ部材26は、上部のメス型コネクタ26Aと、下部のコネクタ基板26Bとを有しており、メス型コネクタ26AでICパッケージ11のオス型コネクタ11dと接続され、当該メス型コネクタ26Aの端子がコネクタ基板26Bと接続され、コネクタ基板26Bで配線ピッチを広げて後述する下方のコンタクトピン27Aに接続されるようになっている。
また、中間基板部27は、上部に棒状の複数のコンタクトピン27Aが配設されたホルダ27Bを有しており、下部に中間基板27Cを有しており、コンタクトピン27Aでコネクタ部材26のコネクタ基板26Bと接続され、そのコンタクトピン27Aと接続された中間基板27Cでさらに配線ピッチが広げられて、下方の配線基板(図示省略)に接続されるようになっている。詳細は省略するが、コンタクトピン27Aは、導電性を有し、伸縮自在となっている。
なお、中間基板27Cは、図6に示すように、中間基板コイルスプリング27Dで下方に付勢されて本体部21との間に隙間を有しており、配線基板に対してICソケット10をネジを締めて取り付けるときに、図7に示すように、中間基板コイルスプリング27Dの付勢力に抗して中間基板27Cと本体部21との隙間がなくなるように押圧されて、コンタクトピン27Aと中間基板27Cとコネクタ基板26Bとの接圧が確保されるようになっている。
また、メス型コネクタ26Aは、ソケット本体20におけるICパッケージ11の底面11cに設けられたオス型コネクタ11dに対応する位置に配設されており、本実施の形態ではICパッケージ11の2箇所のオス型コネクタ11dに対応するように、間隔、向き、大きさが合うように2箇所に形成されている。
また、図5〜図7に示すように、ソケット本体20は、ホルダ100の上方に貫通部22が形成されており、フローティング部30の収容部31が上下動可能に配設されている。フローティング部30は、複数のフローティング用コイルスプリング32で上方に付勢された状態でソケット本体20に保持されており、中央にICパッケージ11を収容する収容部31を有している。また、収容部31には、ソケット本体20に固定して設けられたメス型コネクタ26Aを下方から貫通させる2箇所の貫通孔33が設けられており、フローティング部30をフローティング用コイルスプリング32の付勢力に抗して下方に移動させると、貫通孔33からソケット本体20に配設されたメス型コネクタ27が突出するように構成されている。
また、図6,図7,図10,図11に示すように、ソケット本体20の本体部21には、図6における左右一対のスライダ80が横方向(図6の左右方向)にスライド自在に取り付けられている。本実施の形態では、スライダ80は、その平面部81に図の左右方向が長手方向となる複数の長孔部82が設けられており、図14に示すように、ネジN1で保持されている。これにより、長孔部82の長手方向の長さ分だけスライド可能となっている。また、スライダ80の左右外側にはスライダ用コイルスプリング83が設けられており、この付勢力によってスライダ80は内側に付勢された状態で保持されている。
また、スライダ80は、所定位置の2箇所に上方に延びる突起部84を有している。この突起部84は、その上面85がソケット本体20の外側から内側に向けて下方に傾斜するテーパ形状に形成されており、後述するラッチ40の第1ラッチ50の作動軸54に当接するようになっている。また、ネジN2を介してスライダ80の上方には後述するガイド部50が上下動自在に固定されている。
また、図6,図7,図10,図11に示すように、スライダ80の上方には、前記したようにネジN2を介してガイド部70が保持されている。このガイド部70は、水平部71と、当該水平部71の左右方向内側に上下方向に延びるように設けられた横方向押圧部としての立壁部72と、当該立壁部72の上端に設けられて内側に突出した縦方向押圧部としての突出部73とを有している。また、ガイド部70は下方のガイド部用コイルスプリング74によってスライダ80に対して上方に付勢された状態で上下動可能に保持されている。なお、立壁部72及び突出部73は所定の長さを有しており、これによりICパッケージ11の周縁11eと上面11bのほぼ全長を押圧できるように構成されている。このガイド部70は、ICパッケージ11を所定位置にガイドするための部材であり、図8,図9に示すように、ガイド部70には、立壁部72で収容部31に収容されたICパッケージ11の周縁11eを押圧して横方向の位置決めを行い、立壁部72で位置決めされたICパッケージ11の上面11bを突出部73の下面で下方に押圧してICパッケージ11を下方に移動させて端子同士を電気的に接続するようになっている。
そして、スライダ80を移動させることで横方向押圧部70で位置決めを行い、その後、縦方向押圧部71で上下動してICパッケージ11を下方向に移動させるようになっている。
また、ソケット本体20の左右両側には、一対のラッチ40が、図6,図7等に示すように設けられている。このラッチ440は、操作力(外力)Tを受けて、ソケット本体20に対して閉状態にする一方向としての閉方向P1及び開状態にする逆方向としての開方向P2に回動自在に配設されたレバー形状の部材である。
本実施の形態のラッチ40は、図14に示すように、3つの部材に分割されており、両端に配設された第1ラッチ50(図12参照)と、2つの第1ラッチ50同士の間の中央に配設された第2ラッチ60(図13参照)とを有している。
また、図12〜図14に示すように、ラッチ40は、第1ラッチ50と第2ラッチ60それぞれが同じ軸部41を中心に回動するようになっており、それぞれの先端に第1押圧部51,第2押圧部61を有している。また、それぞれの後端に外部からの操作力Tを受ける第1操作部52,第2操作部62を有している。また、第1ラッチ50と第2ラッチ60の第1操作部52,第2操作部62の裏側には、ラッチ用コイルスプリング41が配設されており、上方に付勢された状態となっている。これにより、ラッチ用コイルスプリング41が第1ラッチ50,第2ラッチ6とソケット本体20との間に介在されて、第1ラッチ50と第2ラッチ60が図6中の後述する閉方向P1に回動されるように付勢されている。
そして、第1ラッチ50の第1操作部52、第2ラッチ60の第2操作部62に操作力Tを付与すると、軸部41を中心に第1押圧部51と第2押圧部61がラッチ用コイルスプリング41の付勢力に抗して開方向P2に回動するようになっている。
また、第1ラッチ50には、作動軸挿入部53が設けられており、ここに作動部としての作動軸54が挿入されている。ここでは、金属製の作動軸54が挿入されている。この作動軸54は、第1ラッチ50を開方向P2に回動させたときに前記したスライダ80の突起部84の上面に丁度当接するように構成されており、作動軸54が突起部84に当接して、下方に押し込むことで、スライダ用コイルスプリング83の内側への付勢力に抗してスライダ80が外側にスライド移動するようになっている。また、第1ラッチ50には、作動軸54が配設される箇所の上方に突起部84が貫通する突起部貫通孔55が設けられている。
また、第1ラッチ50を閉方向P1に回動させたときには、作動軸54が突起部84から離間し、スライダ用コイルスプリング83の付勢力でスライダ80が内側に移動するようになっている。
次に、本実施の形態のICソケット10の作用について、図15〜図19を用いて説明する。
ここでは、ICソケット10にICパッケージ11を収容する場合について説明する。
予め、ICソケット10を配線基板に取り付けておく。そして、かかるICソケット10にICパッケージ11を例えば自動機により以下のようにセットして電気的に接続する。
すなわち、自動機によりICパッケージ11を搬送し、ICソケット10のフローティン部30の収容部31の上方位置にICパッケージ11を保持した状態とする。そして、この自動機の押圧部材(図示省略)にて、ラッチ40の第1操作部52と第2操作部62に上方から操作力Tをかけ、ラッチ40をラッチ用コイルスプリング41の付勢力に抗して下方に押し下げる。このとき、自動機の押圧部材が、中央がより突出していて両側が中央より凹んだ形状になっており、押圧部材がまず第2ラッチ60の第2操作部62に当接して押し込み、これにより第2ラッチの第2押圧部61が開方向に開き、その後、押圧部材が第1ラッチ50の第1操作部52に当接して押し込むことで、第1ラッチ50の第1押圧部51が開方向に開くようになっている。また、第1ラッチ50を押し込むと、第1ラッチ50の作動軸54がスライダ80の突起部84を下方に押し込み、これにより、スライダ80がスライダ用コイルスプリング83の内側への付勢力に抗して外側にスライドして、スライダ80に取り付けられたガイド部70の立壁部72が外側に移動して、図15に示すように、収容部31が開放状態となり、収容部31の上方からICパッケージ11を挿入可能な状態となる。また、ガイド部70がガイド部用コイルスプリング74の付勢力で上方に移動する。
次に、図16に示すように、ICパッケージ11を収容部31に収容する。このとき、図4の左右方向については、ガイド部70が外側に退避してICパッケージ11が問題なく収容できるようになっている。また、図4の上下方向については、フローティング部30に設けられたテーパ状に形成されたガイド部材34がガイドしてICパッケージ11を収容部31に収容するようになっている。
それから、押圧部材を上方に移動させて、ラッチ40を閉方向P2に移動させる。このとき、押圧部材の両端の第1ラッチ50の第1操作部52に当接する箇所が凹んでいるため、まず、第1ラッチ50の第1操作部52に押圧力が掛からなくなって第1ラッチ50が回動する。すると、第1ラッチ50で押圧していたスライダ80の突起部84への押圧が解除されて、スライダ80がスライダ用コイルスプリング83の力で内側にスライドしていく。それに伴い、スライダ80に固定されているガイド部70も内側に移動していく。これにより、ガイド部70の立壁部72でICパッケージ11の周縁11eを押圧して所定位置に位置決めする。
図16に示すように、立壁部72による横方向への位置決めが終了すると、次に、図17に示すように、ガイド部70の突出部73の上面に第1ラッチ50の第1押圧部51が当接して、下方向に押圧していく。それに伴い、第1ラッチ50の第1押圧部51に押圧された突出部73がガイド部用コイルスプリング74の付勢力に抗して垂直下方に移動していく。所定量押し込んでいくと、図18に示すように、突出部73がICパッケージ11の上面11bに到達する。そこで、また、突出部73を所定量押圧して、突出部73でICパッケージ11の上面11bを押圧していく。このときは、第1ラッチ50の押圧力だけであるので、比較的小さな力で押圧するようになっている。
また、フローティング部30の収容部31にICパッケージ11が収容されているため、多少の揺れが生じると共に、ソケット本体20とのネジのクリアランス等により、オス型コネクタ11dがメス型コネクタ26Aに挿入されるときに、位置調整がなされるようになっている。これにより、無理な力がコネクタに掛かることを防止している。
その後、押圧部材の第2ラッチ60の第2操作部62への押圧力も解除されると、第2ラッチ60の第2押圧部61でも突出部73を押圧する。これにより、ICパッケージ11をより大きな力で押圧することができ、段階的に押圧することができ、いきなり大きな力で押して無理な負荷が掛かるよりも無理の無い状態でICパッケージ11を押圧することができる。
その後、図19に示すように、ICパッケージ11の底面11cに設けられたオス型コネクタ11dがソケット本体20のメス型コネクタ27に当接して挿入して接続され、フローティング部30がソケット本体20に当接するまで押圧していき、これにより、接続部25を介してICパッケージ11と配線基板とを電気的に接続する。
このように、本実施の形態に係るICソケット10によれば、ICパッケージ11の上面11bを垂直下方向に押圧する縦方向押圧部73を有しているため、ICパッケージ11を押さえてオス型ソケット11dの端子と配線基板とを電気的に接続させるときに、ICパッケージ11を垂直方向に押圧することができ、ICパッケージ11に対して押圧部が擦れてICパッケージ11を傷付けたり、ICパッケージ11と押圧部とが擦れることで削れゴミが発生してICソケット10にゴミが溜まってしまう、という不具合を生じさせないようにすることができる。また、ICパッケージ11の周縁11eを押圧して横方向の位置決めを行う横方向押圧部72と、当該横方向押圧部72で位置決めされたICパッケージ11の上面11bを垂直下方向に押圧する縦方向押圧部73とを有しているため、ICパッケージ11の位置決めをした上でICパッケージ11のオス型ソケット11dとメス型コネクタ26Aとを接続させることができ、メス型コネクタ26Aを介して確実にICパッケージ11と配線基板とを電気的に接続させることができる。
また、本実施の形態に係るICソケット10によれば、ガイド部70を横方向にスライドさせるスライダ80を有しており、ガイド部70に横方向押圧部72と縦方向押圧部73を有しているため、一連の動作でICパッケージ11の横方向の位置決めと垂直下方向への押圧を行うことができ、効率良く動作させることができると共に、コンパクトな構成とすることができる。
また、本実施の形態に係るICソケット10によれば、ラッチ40の開閉動作だけでスライダ80をスライドさせたりガイド部70を上下動させたりすることができ、より簡単、かつ、より効率的に動作させることができる。
また、本実施の形態に係るICソケット10によれば、ラッチ40が第1ラッチ50と第2ラッチ60に分割されていて、ラッチ各々50,60を独立して回動動作させることができる。そのため、第1ラッチ50で位置決めと所定量の垂直下方向への押圧を行った後に、第2ラッチ60でさらに垂直下方向への押圧を行う、というように、ガイド部70の押圧タイミングを変えることができ、ICパッケージ11の垂直下方向への押圧を段階的に行うことができる。その結果、一気に押圧することでいきなり強い力がICパッケージ11に掛かってICパッケージ11に強い負荷を掛けることがなく、段階的な押圧で無理なく確実にICパッケージ11の押圧を行うことができる。
また、本実施の形態に係るICソケット10によれば、ずれが生じたときにオス型ソケット11dの挿入ができなくなって全く接続できなくなる虞のあるコネクタ付ICパッケージ11に対しても、確実かつ安全にICパッケージ11と配線基板の電気的接続を行うことができる。
<作用効果>
本発明によれば、電気部品用ソケットに電気部品を収容する際又は電気部品用ソケットから電気部品を取り出す際に、電気部品に傷が付いてしまうことを防止できる。
すなわち、本発明の電気部品用ソケットは、電気部品の上面を垂直下方向に押圧する縦方向押圧部を有しているため、電気部品を押さえて端子と配線基板とを電気的に接続させるときに、電気部品を垂直方向に押圧することができ、電気部品に対して押圧部が擦れて電気部品を傷付けたり、電気部品と押圧部とが擦れることで削れゴミが発生して電気部品用ソケットにゴミが溜まってしまう、という不具合を防止することができる。
また、電気部品の周縁を押圧して横方向の位置決めを行う横方向押圧部と、当該横方向押圧部で位置決めされた電気部品の上面を垂直下方向に押圧する縦方向押圧部とを有しているため、電気部品の位置決めをした上で電気部品の端子と接続部とを接続させることができ、接続部を介して確実に電気部品と配線基板とを電気的に接続させることができる。
さらに、ガイド部を横方向にスライドさせるスライダを有する形状の場合、ガイド部に横方向押圧部と縦方向押圧部を有しているため、一連の動作で電気部品の横方向の位置決めと垂直下方向への押圧を行うことができ、効率良く動作させることができると共に、コンパクトな構成とすることができる。
さらに、ラッチを有する形状の場合、ラッチの開閉動作だけでスライダをスライドさせたりガイド部を上下動させたりすることができ、より簡単、かつ、より効率的に動作させることができる。
さらに、ラッチが第1ラッチと第2ラッチに分割されている場合、ラッチ各々を独立して回動動作させることができる。そのため、第1ラッチで位置決めと所定量の垂直下方向への押圧を行った後に、第2ラッチでさらに垂直下方向への押圧を行う、というように、ガイド部の押圧タイミングを変えることができ、電気部品の垂直下方向への押圧を段階的に行うことができる。その結果、一気に押圧することでいきなり強い力が電気部品に掛かって電気部品に強い負荷を掛けることがなく、段階的な押圧で無理なく確実に電気部品の押圧を行うことができる。
さらに、電気部品用ソケットがコネクタを有する場合、ずれが生じたときにコネクタの挿入ができなくなって全く接続できなくなる虞のあるコネクタ付電気部品に対しても、確実かつ安全に電気部品と配線基板の電気的接続を行うことができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
例えば、前記した実施の形態は、本発明の「電気部品用ソケット」を、セラミック製のICパッケージを収容するICソケットに適用したが、これに限るものではなく、他の材料からなるICパッケージを収容するICソケットに適用してもよいし、さらに、他の電気部品を収容するソケットにも適用できる。
また、前記した実施の形態では、ラッチを用いて電気部品の押圧を行うようになっていたが、これに限るものではなく、ラッチ以外の押圧力で電気部品の横方向及び縦方向の押圧を行うようになっていてもよい。
また、前記した実施の形態では、コネクタ付ICパッケージを用いて説明したが、これに限るものではなく、コネクタ付きでないICパッケージや他の電気部品にも本発明を適用することができる。
また、前記した実施の形態では、横方向押圧部と縦方向押圧部の双方をガイド部で一体化していたが、これに限るものではなく、横方向押圧部と縦方向押圧部が別部材で構成されていてもよい。また、スライダ以外の押圧力で横方向押圧部を横方向に移動させるようになっていてもよい。
10 ICソケット(電気部品用ソケット)
11 ICパッケージ(電気部品)
11a パッケージ本体
11b 上面
11c 底面
11d オス型コネクタ
11e 周縁
20 ソケット本体
21 本体部
22 貫通部
25 接続部
26 コネクタ部材
26A メス型コネクタ
26B コネクタ基板
27 中間基板部
27A コンタクトピン
27B ホルダ
27C 中間基板
27D 中間基板コイルスプリング
30 フローティング部
31 収容部
32 フローティング用コイルスプリング
33 貫通孔
34 ガイド部材
40 ラッチ
41 ラッチ用コイルスプリング
50 第1ラッチ
51 第1押圧部
52 第1操作部
53 作動軸挿入部
54 作動軸(作動部)
55 突起部貫通孔
60 第2ラッチ
61 第2押圧部
62 第2操作部
70 ガイド部
71 水平部
72 立壁部(横方向押圧部)
73 突出部(縦方向押圧部)
74 ガイド部用コイルスプリング
80 スライダ
81 平面部
82 長孔部
83 スライダ用コイルスプリング
84 突起部
N1 ネジ
N2 ネジ
P1 閉方向(閉状態にする一方向)
P2 開方向(開状態にする逆方向)

Claims (5)

  1. 電気部品が収容される収容部を有するソケット本体と、
    前記ソケット本体に配設され、前記収容部に収容された前記電気部品の端子と配線基板との間を電気的に接続する接続部と、
    前記収容部に収容された前記電気部品の周縁を押圧して横方向の位置決めを行う横方向押圧部と、
    前記横方向押圧部で位置決めされた前記電気部品の上面を垂直下方向に押圧する縦方向押圧部と、
    を有することを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記横方向押圧部と前記縦方向押圧部とが設けられたガイド部を有し、
    前記ガイド部を前記電気部品の周縁に対して離接する横方向に移動させるスライダを有し、
    前記スライダに対して前記ガイド部が上下動可能に構成されており、
    前記スライダを横方向に移動させることで、前記ガイド部の前記横方向押圧部で前記電気部品の前記周縁を押圧して横方向の位置決めを行い、
    その後、前記ガイド部を縦方向に押圧することで、前記ガイド部の前記縦方向押圧部で前記電気部品の前記上面を垂直下方向に押圧して前記電気部品の前記端子を前記接続部を介して前記配線基板と電気的に接続させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 回動自在に設けられ、一方向への回動により前記収容部に収容された前記電気部品の上面が押さえられる閉状態となり、逆方向への回動により前記電気部品の取り出しを可能にする開状態となるラッチを有し、
    前記ラッチを前記開状態となる方向に回動させると、前記ラッチの作動部で前記スライダをスライダ用付勢手段の付勢力に抗して外側に向けてスライドさせて、前記スライダの移動に応じて前記ガイド部の前記横方向押圧部が前記電気部品の前記周縁から離間して前記電気部品が取り出し可能となり、
    前記ラッチを前記閉状態となる方向に回動させると、前記スライダ用付勢手段の付勢力で前記スライダを内側に向けてスライドさせて、前記スライダの移動に応じて前記ガイド部の前記横方向押圧部が前記電気部品の前記周縁に当接して押圧して前記電気部品の横方向の位置決めを行った後、前記ラッチの押圧部で前記ガイド部を縦方向に押圧することで、ガイド部用付勢手段の付勢力に抗して前記ガイド部が下降し、それに伴って前記ガイド部の前記縦方向押圧部で前記電気部品の前記上面を垂直下方向に押圧して前記電気部品の前記端子を前記接続部を介して前記配線基板と電気的に接続させるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記ラッチは、第1ラッチと第2ラッチとに分割されており、
    前記第1ラッチに、前記スライダを横方向に作動させる前記作動部を有していることを特徴とする請求項3に記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記電気部品がコネクタ付電気部品であって、
    前記接続部が前記電気部品のコネクタに対応した挿入部を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気部品用ソケット。
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