JP2021086721A - Contact device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、接点装置に関する。特に、本開示は、固定接点に対して可動接点が接触及び離間する接点装置に関する。 The present disclosure relates to a contact device. In particular, the present disclosure relates to a contact device in which a movable contact is in contact with and separated from a fixed contact.
特許文献１は、接点装置を開示する。特許文献１の接点装置は、アーマチュアと、アーマチュアを駆動する駆動部と、固定接点と、固定接点に接離する可動接点と、可動接点を固定接点と接離可能に支持する接点ばねと、アーマチュアと接点ばねとを連結するカードとを備える。カードは、ばね性を有する材料で形成され、かつアーマチュア並びに接点ばねにそれぞれ固定される。 Patent Document 1 discloses a contact device. The contact device of Patent Document 1 includes an armature, a drive unit that drives the armature, a fixed contact, a movable contact that is in contact with and detached from the fixed contact, a contact spring that supports the movable contact in contact with and detachable from the fixed contact, and an armature. It is provided with a card for connecting the contact spring and the contact spring. The card is made of a springy material and is fixed to the armature and contact springs, respectively.
特許文献１に記載されている接点装置では、接点ばねは、複数枚の板ばねと、複数枚の板ばねとカード（可動部材）とを連結する連結部材と、を有している。連結部材は、可動部材からの力をそのまま複数枚のばねに伝達する。接点ばねは、複数枚の板ばね自体が変形することで、可動接点を固定接点に接離させる。ここで、複数枚の板ばねが湾曲すると、可動接点の固定接点への接離が正しく行われなく可能性がある。これは、接点の接離動作の信頼性の低下の一因となる。 In the contact device described in Patent Document 1, the contact spring has a plurality of leaf springs and a connecting member for connecting the plurality of leaf springs and a card (movable member). The connecting member transmits the force from the movable member as it is to the plurality of springs. In the contact spring, the movable contact is brought into contact with and separated from the fixed contact by deforming the plurality of leaf springs themselves. Here, if a plurality of leaf springs are curved, there is a possibility that the movable contact may not be properly attached to and detached from the fixed contact. This contributes to a decrease in the reliability of the contact contact / detachment operation.
本開示は、上記事由に鑑みてなされており、接点の接離動作の信頼性を向上できる接点装置を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above reasons, and an object of the present disclosure is to provide a contact device capable of improving the reliability of contact / separation operation.
本開示の一態様の接点装置は、固定接点と、接点ばねと、を備える。前記接点ばねは、所定方向において前記固定接点に対向する可動接点を有する。前記接点ばねは、前記可動接点が前記固定接点から離れている第１状態と前記可動接点が前記固定接点に接触している第２状態との間で変形する。前記接点ばねは、可動ばねと、復帰板と、を有する。前記可動ばねは、前記所定方向に突出するように湾曲する湾曲部と、前記湾曲部につながる板状部と、を有する。前記可動ばねは、前記可動接点を保持する。前記復帰板は、前記所定方向において、前記可動ばねから見て前記固定接点とは反対側に配置される。前記復帰板は、可動部材からの力を受けて操作されて、前記可動接点を前記固定接点に押し付けるように構成される。前記復帰板は、前記可動接点を前記固定接点に押し付ける際に、前記可動ばねにおける前記板状部の湾曲を制限する。 The contact device of one aspect of the present disclosure includes a fixed contact and a contact spring. The contact spring has a movable contact that faces the fixed contact in a predetermined direction. The contact spring deforms between a first state in which the movable contact is separated from the fixed contact and a second state in which the movable contact is in contact with the fixed contact. The contact spring has a movable spring and a return plate. The movable spring has a curved portion that is curved so as to project in the predetermined direction, and a plate-shaped portion that is connected to the curved portion. The movable spring holds the movable contact. The return plate is arranged in the predetermined direction on the side opposite to the fixed contact when viewed from the movable spring. The return plate is configured to be operated by receiving a force from a movable member to press the movable contact against the fixed contact. The return plate limits the curvature of the plate-shaped portion of the movable spring when the movable contact is pressed against the fixed contact.
本開示によれば、接点の接離動作の信頼性を向上できる、という効果を奏する。 According to the present disclosure, there is an effect that the reliability of the contact / detachment operation can be improved.
（１）実施形態
（１．１）概要
図１は、一実施形態の接点装置１０を開示する。接点装置１０は、図２に示すように、回路ブロック２０を備える。回路ブロック２０は、固定接点４１と、接点ばね６０と、を備える。接点ばね６０は、所定方向Ｄ１（図５、図６参照）において固定接点４１に対向する可動接点６１を有する。接点ばね６０は、可動接点６１が固定接点４１から離れている第１状態と可動接点６１が固定接点４１に接触している第２状態との間で変形する。接点ばね６０は、可動接点６１を保持する可動ばね６２と、復帰板６４と、を有する。可動ばね６２は、所定方向Ｄ１に突出するように湾曲する湾曲部６２５と、湾曲部６２５につながる板状部（第１ばね部６２３１；図４参照）と、を有する。復帰板６４は、所定方向Ｄ１において、可動ばね６２から見て固定接点４１とは反対側に配置される。復帰板６４は、可動部材７３からの力を受けて操作されて、可動接点６１を固定接点４１に押し付けるように構成される。復帰板６４は、可動接点６１を固定接点４１に押し付ける際に、可動ばね６２における板状部（第１ばね部６２３１）の湾曲を制限する。
(1) Outline of Embodiment (1.1) FIG. 1 discloses a
接点装置１０では、復帰板６４は、可動部材７３からの力を受けて、可動接点６１を固定接点４１に押し付けるように、可動ばね６２に力を与える。この際に、復帰板６４は、可動ばね６２における板状部（第１ばね部６２３１）が湾曲するのを制限する。そのため、復帰板を備えておらずカードが連結部材を介して複数の板ばね（可動ばね）に力を加える特許文献１の接点装置に比べて、可動ばね６２（板状部）の所定方向Ｄ１における湾曲が抑えられる。そのため、可動接点６１と固定接点４１との間の接圧を確保することが可能となり、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。
In the
また、接点装置１０では、可動接点６１は、湾曲部６２５の所定方向Ｄ１における突出先端に設けられている。そのため、可動接点６１が固定接点４１に押し付けられる際には、可動ばね６２が復帰板６４に押されることによって、湾曲部６２５の突出量が減少するように（例えば、湾曲部６２５の曲率が大きくなるように）湾曲部６２５が変形する。そのため、可動接点６１は、所定方向Ｄ１と直交する方向の一方側（図７の下方）へと移動する。さらに、復帰板６４は、弾性を有している。そのため、可動部材７３から復帰板６４への力がなくなると、復帰板６４は、その弾性によって元の形に戻ろうとする。そのため、可動ばね６２は、復帰板６４の弾性力によって、可動接点６１が固定接点４１から離れる向き（図８の反時計回り）に移動する。この際にも、可動接点６１は、所定方向Ｄ１と直交する方向の一方側（図８の下方）へと移動する。要するに、接点装置１０では、所定方向Ｄ１と直交する方向において、可動接点６１を固定接点４１に押し付ける際に可動接点６１が移動する向きと、可動接点６１を固定接点４１から離す際に可動接点６１が移動する向きとが、同じである。そのため、本実施形態の接点装置１０によれば、可動接点６１を固定接点４１から離す際に、可動接点６１が固定接点４１に対してこすれにくい。これにより、可動接点６１を固定接点４１から離す際に、接点溶着が起こり難くなる。そのため、接点装置１０によれば、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。
Further, in the
（１．２）詳細
以下、図１に示す本実施形態の接点装置１０について更に詳細に説明する。接点装置１０は、電磁石により可動接点を物理的に動かし、開閉する継電器であり、いわゆる、電磁継電器である。接点装置１０は、図２に示すように、回路ブロック２０と、ケース３０と、を備える。
(1.2) Details Hereinafter, the
回路ブロック２０は、図３に示すように、第１端子４０と、第２端子５０と、接点ばね６０と、駆動装置７０と、ホルダ８０と、消弧部材９０と、を含む。
As shown in FIG. 3, the
第１端子４０は、図３に示すように、固定接点４１と、端子板４２と、を備える。固定接点４１及び端子板４２は導電性を有する。固定接点４１及び端子板４２はいずれも金属製である。端子板４２は、保持片４２１と、端子片４２２と、連結片４２３と、を有する。保持片４２１は、矩形の板状である。保持片４２１の中央には、固定接点４１が取り付けられる。本実施形態では、固定接点４１は、かしめ固定によって、保持片４２１に取り付けられる。端子片４２２は、矩形の板状である。端子片４２２は、外部回路との接続のための端子として利用される。連結片４２３は、保持片４２１と端子片４２２とを連結する。本実施形態では、保持片４２１と端子片４２２とは厚み方向が互いに直交している。保持片４２１、端子片４２２、及び連結片４２３は連続一体に形成されている。
As shown in FIG. 3, the
第２端子５０は、導電性を有する。第２端子５０は金属製である。第２端子５０は、図３に示すように、固定片５０１と、端子片５０２と、連結片５０３とを有する。固定片５０１は、矩形の板状である。固定片５０１の厚み方向の一面には一対の突起５０４が設けられている。一対の突起５０４は、接点ばね６０の第２端子５０への固定に利用される。端子片５０２は、矩形の板状である。端子片５０２は、外部回路との接続のための端子として利用される。連結片５０３は、固定片５０１と端子片５０２とを連結する。本実施形態では、固定片５０１と端子片５０２とは厚み方向が互いに直交している。固定片５０１、端子片５０２、及び連結片５０３は連続一体に形成されている。
The
接点ばね６０は、図５及び図６に示すように、所定方向Ｄ１（図５及び図６での左右方向）において固定接点４１に対向する可動接点６１を有する。接点ばね６０は、後述する可動部材７３からの力を受けて、可動接点６１が固定接点４１から離れている第１状態（図５参照）と可動接点６１が固定接点４１に接触している第２状態（図６参照）との間で変形する。接点ばね６０が第１状態であれば、可動接点６１が固定接点４１から離れているから、接点装置１０はオフ状態である。接点ばね６０が第２状態であれば、可動接点６１が固定接点４１に接触しているから、接点装置１０はオン状態である。接点ばね６０は、図４に示すように、可動接点６１と、可動ばね６２と、連結部材６３と、復帰板６４と、を有する。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
可動ばね６２は、可動接点６１を保持する。可動ばね６２は、導電性及び弾性を有する。可動ばね６２は、長さ方向（図５、図６の上下方向）が、所定方向Ｄ１（図５、図６の左右方向）に交差する。
The
可動ばね６２は、一以上（本実施形態では３枚）の板ばね６２０の積層体である。各板ばね６２０は、弾性を有する金属材料で形成される。可動ばね６２は、固定部６２１と、保持部６２２と、連結部６２３とを有する。
The
固定部６２１は、可動ばね６２において第２端子５０に固定される部位である。固定部６２１は、可動ばね６２の長さ方向の第１端にある。固定部６２１は、接点ばね６０の第１状態と第２状態との間で変位しない。ここで、「変位しない」とは、厳密な意味で変位しない状態、またはほとんど変位しないという状態を含む。固定部６２１は、一対の孔６２１ａを有する。一対の孔６２１ａは、第２端子５０の固定に利用される。
The fixing
保持部６２２は、可動接点６１を保持する部位である。保持部６２２は、可動ばね６２の長さ方向の第２端にある。保持部６２２には、可動接点６１が連結部材６３とともに固定される。保持部６２２は、取付孔６２２ａを有している。取付孔６２２ａは、保持部６２２の中央にあり、可動接点６１の取り付けに利用される。
The holding
連結部６２３は、固定部６２１と保持部６２２とを一体に連結する。連結部６２３は、部分的に折れ曲がった形状である。連結部６２３は、第１ばね部６２３１（板状部）と、第２ばね部６２３２と、を有する。第１ばね部６２３１は、固定部６２１と一体につながる。第２ばね部６２３２は、第１ばね部６２３１における固定部６２１とは反対の端部から第１ばね部６２３１と交差する方向に延びている。第２ばね部６２３２における、第１ばね部６２３１と反対側の端部は、保持部６２２につながっている。
The connecting
このように、可動ばね６２は、第１端に固定部６２１を有し、第２端に保持部６２２を有する。可動ばね６２において固定部６２１と保持部６２２との間の部位が、連結部６２３となる。可動ばね６２では、連結部６２３が固定部６２１及び保持部６２２よりもばねとして機能する。
As described above, the
第２ばね部６２３２及び保持部６２２は、所定方向Ｄ１（図５、図６の左右方向）において、固定部６２１及び第１ばね部６２３１よりも、固定接点４１に向かって突出している。本実施形態の接点装置１０では、第２ばね部６２３２及び保持部６２２が、所定方向Ｄ１に突出するように湾曲する湾曲部６２５を構成する。可動ばね６２では、湾曲部６２５に可動接点６１が設けられている。
The
連結部材６３は、図４に示すように、第１部位６３１と、第２部位６３２と、第３部位６３３と、一対のアーク接触部６３４と、を有する。連結部材６３は、導電性を有する。連結部材６３は、金属材料で形成される。第１部位６３１、第２部位６３２、第３部位６３３、及び一対のアーク接触部６３４は、連続一体に形成されている。
As shown in FIG. 4, the connecting
第１部位６３１は、連結部材６３において可動ばね６２（保持部６２２）に固定される部位（固定部）である。第１部位６３１は、矩形の板状である。第１部位６３１は、取付孔６３１ａを有する。第１部位６３１は、保持部６２２において固定接点４１と対向する面に配置される。そして、第１部位６３１の取付孔６３１ａ及び保持部６２２の取付孔６２２ａに可動接点６１を通し、可動接点６１の固定接点４１とは反対側の端部を平たくつぶすことで、可動接点６１及び連結部材６３が可動ばね６２に固定される。例えば、可動接点６１及び連結部材６３が可動ばね６２にかしめ固定される。したがって、第１部位６３１は、所定方向Ｄ１（図５及び図６での左右方向）において可動ばね６２（本実施形態では、可動ばね６２の保持部６２２）よりも固定接点４１に近い位置にあり可動ばね６２（保持部６２２）に固定される。
The
第２部位６３２は、復帰板６４に引っ掛かる部位（引掛部）である。第２部位６３２は、接点ばね６０において、可動接点６１から見て固定部６２１とは反対側にある。第２部位６３２は、矩形の板状である。第２部位６３２の幅は、第１部位６３１の幅よりも狭い。第２部位６３２は、所定方向Ｄ１（図５及び図６での左右方向）において可動ばね６２と重ならない位置にある。また、第２部位６３２は、所定方向Ｄ１（図５及び図６での左右方向）において可動ばね６２よりも固定接点４１から遠い位置にある。第２部位６３２は、第１部位６３１と平行に配置されている。
The
第３部位６３３は、第１部位６３１と第２部位６３２とを連結する部位である。第３部位６３３は、第１部位６３１と第２部位６３２とを一体に連結する。より詳細には、第３部位６３３は、第１部位６３１の一縁から、固定接点４１と離れる方向に延びている。第３部位６３３は、第２部位６３２側の部分の方が、第１部位６３１側の部分よりも、幅が狭い。第３部位６３３は、第１部位６３１から第２部位６３２へ向かって、相対的に幅が広い部分と、幅が徐々に狭くなる部分と、第２部位６３２と幅が略等しく相対的に幅が狭い部分とが、一体につながっている。
The
一対のアーク接触部６３４は、それぞれ、固定接点４１と可動接点６１との間に生じるアークを受けるための部位である。一対のアーク接触部６３４は、アークが接触することで、アークの消弧を促進する。具体的には、固定接点４１と可動接点６１との間で生じたアークは、アーク接触部６３４へ向かって移動して引き延ばされることで、その消弧が促進される。すなわち、連結部材６３は、その上をアークが走行するアーク走行板でもある。一対のアーク接触部６３４は、可動ばね６２の幅方向に対応する方向の両側に位置する。また、一対のアーク接触部６３４のそれぞれは、所定方向Ｄ１（つまり、固定接点４１と可動接点６１が対向する方向）において第１部位６３１よりも固定接点４１に近い位置にある（図２参照）。また、一対のアーク接触部６３４は、第１部位６３１と連続一体である。より詳細には、一対のアーク接触部６３４は、それぞれ、第１部位６３１の幅方向の両端から、互いに近づく向き（内向き）に延びている。
Each of the pair of
復帰板６４は、所定方向Ｄ１において、可動ばね６２から見て固定接点４１とは反対側に配置される。復帰板６４は、導電性及び弾性を有する。復帰板６４は、金属材料で形成される。復帰板６４は、例えば、一枚の金属板に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことで形成される。復帰板６４は、長さ方向（図５、図６の上下方向）が、所定方向Ｄ１（図５、図６の左右方向）に交差する。復帰板６４は、可動部材７３からの力を受けて操作され、可動接点６１から固定接点４１に向かう向きの力を可動ばね６２に与えて、可動接点６１を固定接点４１に押し付ける。
The
復帰板６４は、固定端部６４１と、操作部６４２と、撓み部６４３と、剛体部６４４と、を有する。固定端部６４１、操作部６４２、撓み部６４３、及び剛体部６４４は、連続一体に形成されている。
The
固定端部６４１は、可動ばね６２の固定部６２１とともに、第２端子５０に固定される部位である。つまり、固定端部６４１は、可動ばね６２の固定部６２１に固定される。固定端部６４１は、復帰板６４の長さ方向の第１端にある。固定端部６４１は、接点ばね６０の第１状態と第２状態との間で変位しない。ここで、「変位しない」とは、厳密な意味で変位しない状態、またはほとんど変位しないという状態を含む。固定端部６４１は、一対の孔６４１ａを有する。一対の孔６４１ａは、第２端子５０の固定に利用される。復帰板６４の一対の孔６４１ａ及び固定部６２１の一対の孔６２１ａに、第２端子５０の固定片５０１の一対の突起５０４を通し、一対の突起５０４の先端を平たくつぶすことで、復帰板６４及び可動ばね６２の固定部６２１が第２端子５０の端子片５０２に固定される。例えば、復帰板６４及び可動ばね６２が第２端子５０にかしめ固定される。
The
操作部６４２は、復帰板６４において、可動部材７３からの力を受けて操作される部位である。操作部６４２は、復帰板６４の長さ方向の第２端にある。つまり、操作部６４２は復帰板６４の所定部位にあり、所定部位は、可動ばね６２の第１端までの距離よりも可動ばね６２の第２端までの距離の方が短い位置にある。操作部６４２には、可動部材７３が固定される。操作部６４２は、一対の孔６４２ａを有している。一対の孔６４２ａは、可動部材７３の取り付けに利用される。
The
撓み部６４３は、復帰板６４の長さ方向において、固定端部６４１と操作部６４２との間にある。復帰板６４の幅方向の両側において、撓み部６４３に対応する部分には、一対の切り欠きが形成されている。これにより、撓み部６４３の幅は、固定端部６４１の幅よりも狭い。そのため、撓み部６４３は、固定端部６４１よりも所定方向Ｄ１に撓みやすくなっている。接点装置１０では、撓み部６４３は、復帰板６４の残りの部位よりも、所定方向Ｄ１に撓みやすい。
The
剛体部６４４は、復帰板６４の長さ方向において、撓み部６４３と操作部６４２との間にある。復帰板６４の幅方向の両側において、剛体部６４４に対応する部分には、一対の補強壁６４４ａがある。これにより、剛体部６４４は、復帰板６４の長さ方向と直交する断面が略Ｕ字状である。そのため、剛体部６４４は、撓み部６４３よりも所定方向Ｄ１に撓み難くなっている。
The
このように、復帰板６４は、第１端に固定端部６４１を有し、第２端に操作部６４２を有する。復帰板６４において固定端部６４１と操作部６４２との間に、撓み部６４３と剛体部６４４とがある。復帰板６４では、復帰板６４の長さ方向において、固定端部６４１、撓み部６４３、剛体部６４４、操作部６４２の順に並んでいる。ただし、これらの間には、厳密な境界があるわけではない。
As described above, the
そして、復帰板６４は、可動部材７３が所定方向Ｄ１に移動すると、操作部６４２に固定された可動部材７３からの力を受けて、所定方向Ｄ１（図５、図６の左右方向）に変位する。この際、復帰板６４において、固定端部６４１、操作部６４２、及び剛体部６４４はほぼ変形せず、主に撓み部６４３が変形することとなる。
Then, when the
特に、操作部６４２は、可動部材７３から、所定方向Ｄ１において可動接点６１から固定接点４１に向かう向き（図５の左向き）に引かれる力を受けるよう構成されている。この際、復帰板６４は、撓み部６４３を中心として、操作部６４２が固定接点４１に近づく向きに湾曲する。これにより、復帰板６４と固定接点４１との間に配置されている可動ばね６２は、可動接点６１に近づく向きの力（所定方向Ｄ１の力）を受け、可動接点６１が固定接点４１に押し付けられる。この際、復帰板６４と固定接点４１とに挟まれることで、可動ばね６２の湾曲部６２５は、所定方向Ｄ１における突出量が減少するように変形する。ここで、可動ばね６２において、固定部６２１は、第２端子５０に固定されているために変位しない。そのため、所定方向Ｄ１における突出量が減少するように湾曲部６２５が変形すると、保持部６２２は、可動ばね６２の長さ方向において、固定部６２１から離れる向き（図５、図６の下向き）に変位する。要するに、可動接点６１は、復帰板６４が可動接点６１を固定接点４１に押し付ける際に、固定部６２１から遠ざかる向きに移動する。なお、ここでは、「突出量」は、例えば湾曲部６２５の高さ、或いは、可動ばね６２における第１ばね部６２３１（板状部）と保持部６２２との間の距離として、規定され得る。
In particular, the
復帰板６４は、引掛孔６４５（被引掛部）を更に有している。引掛孔６４５は、復帰板６４において、操作部６４２と剛体部６４４との間の位置に形成されている。つまり、引掛孔６４５は、復帰板６４において、可動ばね６２が固定される固定端部６４１とは反対側の端部（第２端）にある。引掛孔６４５には、連結部材６３の第３部位６３３が通されている。そのため、連結部材６３において、第１部位６３１は復帰板６４の表面側にあり、第２部位６３２は復帰板６４の裏面側にある。第２部位６３２は、復帰板６４が所定方向Ｄ１に移動する場合に、復帰板６４の引掛孔６４５の周縁に引っ掛かる位置にある。すなわち、第２部位６３２は、復帰板６４に引っ掛かる引掛部である。
The
駆動装置７０は、図２、図３、及び図５に示すように、電磁石装置７１と、アーマチュア（ａｒｍａｔｕｒｅ）７２と、可動部材７３と、ヒンジばね７４と、一対の接続線７５と、コネクタ７６とを有する。駆動装置７０は、接点装置１０のオン状態とオフ状態とを切り替えるための装置である。
As shown in FIGS. 2, 3, and 5, the
電磁石装置７１は、ボビン７１１と、ボビン７１１に巻線が巻回されてなるコイル７１２と、ボビン７１１の中心に配置される鉄心７１３と、ヨーク７１４とを有する。ボビン７１１は、図５に示すように、コイル７１２が巻回されている筒状の胴部７１１ａと、胴部７１１ａの軸方向の一端側（図５の左側）に設けられる第１鍔部７１１ｂと、胴部７１１ａの軸方向の他端側（図５の右側）に設けられる第２鍔部７１１ｃとを有する。本実施形態では、ボビン７１１は、絶縁性を有する樹脂材料の成形品であり、胴部７１１ａ、第１鍔部７１１ｂ、及び第２鍔部７１１ｃが一体に形成されている。第１鍔部７１１ｂは、矩形の板状である。第１鍔部７１１ｂには、コイル７１２の両端とそれぞれ電気的に接続されている一対のコイル端子が設けられる。一対の接続線７５は、それぞれの第１端で一対のコイル端子に電気的に接続され、それぞれの第２端でコネクタ７６に電気的に接続されている。第２鍔部７１１ｃは、矩形の板状である。第２鍔部７１１ｃは、ヨーク７１４を保持する。ヨーク７１４は、第２鍔部７１１ｃから第１鍔部７１１ｂに向かって、延びる。
The
アーマチュア７２は、長さを有する板状である。アーマチュア７２は、図３に示すように、長さ方向の一端に、吸着片７２１を有し、長さ方向の他端に、駆動片７２２を有する。アーマチュア７２は、磁性材料により形成されている。アーマチュア７２は、ヒンジばね７４によって、ヨーク７１４に取り付けられる。より詳細には、アーマチュア７２は、図３に示すように、吸着片７２１が鉄心７１３の一端（図３での左端）の吸着部に対向するようにして、ヨーク７１４に取り付けられる。更に、アーマチュア７２の長さ方向の中央部分はヨーク７１４の端部に接しており、アーマチュア７２はヨーク７１４の端部を支点として揺動可能である。特に、アーマチュア７２は、吸着片７２１が鉄心７１３の吸着部から離れている第１位置（図５参照）と吸着片７２１が鉄心７１３の吸着部に接触する第２位置（図６参照）との間で揺動可能に、ヨーク７１４に取り付けられる。ヒンジばね７４は、アーマチュア７２を鉄心７１３に対して揺動可能に保持させる。ヒンジばね７４は、ヒンジばね７４の弾性によって、アーマチュア７２を第１位置に保持する。電磁石装置７１のコイル７１２に電流が流れると、コイル７１２が磁束を発生する。これによって、アーマチュア７２の吸着片７２１は、鉄心７１３の吸着部に引き寄せられる。その結果、アーマチュア７２は、ヨーク７１４の端部を支点として回転し、第１位置から第２位置に移動する。電磁石装置７１のコイル７１２に電流が流れなくなると、コイル７１２が磁力を発生しなくなる。これによって、アーマチュア７２の吸着片７２１は、鉄心７１３の吸着部に引き寄せられなくなる。その結果、ヒンジばね７４の弾性によって、アーマチュア７２は、第２位置から第１位置に戻る。このように、アーマチュア７２は、コイル７１２が発生する磁束に応じて移動する。
The
可動部材７３は、図３に示すように、長さを有する板状である。可動部材７３は、いわゆる、カードである。本実施形態では、可動部材７３は、弾性を有している。可動部材７３は、弾性を有する材料（金属材料）により形成される。可動部材７３は、第１固定片７３１と、第２固定片７３２と、第１固定片７３１と第２固定片７３２とを連結する連結片７３３とを有する。第１固定片７３１は、アーマチュア７２の駆動片７２２に固定される。第２固定片７３２は、復帰板６４の操作部６４２に固定される。可動部材７３のアーマチュア７２及び操作部６４２への固定は、かしめ固定等によって行えばよい。例えば、第２固定片７３２は、第２固定片７３２に形成された一対の孔及び操作部６４２の一対の孔６４２ａに、一対の円柱部材を通し、一対の円柱部材の両端を平たくつぶすことで、第２固定片７３２が操作部６４２に固定される。このように、可動部材７３は、アーマチュア７２と復帰板６４（より詳細には、操作部６４２）とを連結する。可動部材７３は、アーマチュア７２に第１固定片７３１で固定されていることから、アーマチュア７２の移動に応じて移動する。したがって、復帰板６４の操作部６４２は、アーマチュア７２の移動に応じて、可動部材７３から力を受ける。本実施形態では、可動部材７３は、弾性（ばね性）を有し、アーマチュア７２と復帰板６４の操作部６４２とを連結する。そのため、可動部材７３がアーマチュア７２及び復帰板６４の操作部６４２に対して摺動自在に引っ掛けられる場合に比べて、摺動によって磨耗粉が生じることがない。その結果、本実施形態の接点装置１０は、信頼性の向上を図ることができる。
As shown in FIG. 3, the
ホルダ８０は、第１端子４０と、第２端子５０（及び第２端子５０に固定される接点ばね６０）と、駆動装置７０とを保持するように構成されている。つまり、ホルダ８０によって、第１端子４０、第２端子５０、及び駆動装置７０の位置関係が決定される。ホルダ８０は、絶縁性を有する樹脂材料の成形品である。ホルダ８０は、図５に示すように、底壁８１、第１縦壁８２、第２縦壁８３、第３縦壁８４、第４縦壁８５、及び第５縦壁８６を有する。底壁８１は、長方形の平板状である。第１縦壁８２〜第５縦壁８６は、いずれも概ね矩形平板状であり、底壁８１の厚み方向の一面から同一方向に突出している。第１縦壁８２と第２縦壁８３と第３縦壁８４は、底壁８１の長さ方向の第１端に、底壁８１の幅方向に平行かつ間隔を空けて並んでいる。第４縦壁８５と第５縦壁８６は、底壁８１の長さ方向の第２端に、底壁８１の長さ方向に沿って平行かつ間隔を空けて並んでいる。図５に示すように、ホルダ８０は、第１縦壁８２と第２縦壁８３とで、駆動装置７０のヨーク７１４を挟むことで、駆動装置７０を保持する。また、ホルダ８０は、第２縦壁８３と第３縦壁８４とで、第１端子４０の連結片４２３を挟むことで、第１端子４０を保持する。また、ホルダ８０は、第４縦壁８５と第５縦壁８６とで、第２端子５０の連結片５０３を挟むことで、第２端子５０を保持する。これによって、図５に示すように、ホルダ８０は、第１端子４０の固定接点４１が、第２端子５０に固定される接点ばね６０の可動接点６１に所定方向Ｄ１で対向するように、第１端子４０及び第２端子５０を保持する。更に、ホルダ８０は、アーマチュア７２と第２端子５０との間にコイル７１２が位置するように、駆動装置７０を保持する。
The
消弧部材９０は、固定接点４１と可動接点６１との間に生じ得るアークの消弧を促進するための部材である。消弧部材９０は、図３に示すように、永久磁石９１と、ヨーク９２とを備える。消弧部材９０は、永久磁石９１とヨーク９２によって、固定接点４１と可動接点６１の周囲に磁束を形成し、当該磁束とアークとの相互作用で生じる電磁力でアークを引き延ばすことにより、アークを消弧する。永久磁石９１は、矩形の平板状である。永久磁石９１は、厚み方向の両側で磁極が異なっている。ヨーク９２は、第１片９２１と、第１片９２１の一端から直角に突出する第２片９２２とを有する。ヨーク９２は、Ｌ字形である。永久磁石９１は、ヨーク９２の第１片９２１に固定される。第１片９２１に対して、永久磁石９１は、第２片９２２と同じ側にある。
The
ケース３０は、回路ブロック２０を収容するように構成される。ケース３０は、図１及び図２に示すように、ボディ３１と、カバー３２とを有する。ボディ３１及びカバー３２は絶縁性を有している。本実施形態では、ボディ３１及びカバー３２は、絶縁性を有する樹脂材料の成形品である。ボディ３１は、矩形の箱状である。ボディ３１は、一面の全体に開口を有している。また、ボディ３１は、第１端子４０の端子片４２２及び第２端子５０の端子片５０２を外部に突出させるための開口３１１，３１２を有する。更に、ボディ３１は、駆動装置７０のコイル７１２に接続される一対の接続線７５を外部に突出させるための一対の孔３１３を有する。カバー３２は、矩形の箱状である。カバー３２は、ボディ３１の開口全体を覆うようにしてボディ３１に取り付けられる。ボディ３１とカバー３２との間の空間が回路ブロック２０を収容する空間となる。本実施形態では、カバー３２は、ボディ３１とは反対側の面に、収容部３２１を有する。収容部３２１は、消弧部材９０を収容するための部位である。収容部３２１は、図５に示すように、アーマチュア７２と、ヨーク７１４と、接点ばね６０と、可動部材７３とで囲まれる空間内に、消弧部材９０が位置するように、カバー３２に形成されている。ただし、収容部３２１内の空間は、ボディ３１とカバー３２との間の空間とはつながっていない。つまり、消弧部材９０は、第１端子４０、第２端子５０、接点ばね６０、駆動装置７０、及びホルダ８０とは電気的に絶縁された空間に配置される。
The
（１．３）動作
次に、図５〜図９を参照して、接点装置１０の動作について説明する。ここで、図５では、接点装置１０は、可動接点６１が固定接点４１から離れているオフ状態である。オフ状態では、駆動装置７０のコイル７１２は励磁されておらず、アーマチュア７２は第１位置にあり、接点ばね６０は第１状態である。図６では、接点装置１０は、可動接点６１が固定接点４１に接触しているオン状態である。オン状態では、駆動装置７０のコイル７１２は励磁され、アーマチュア７２は第２位置にあり、接点ばね６０は第２状態である。なお、図６〜図９では、説明をわかりやすくするためだけに、接点ばね６０の傾きの角度及び復帰板６４の撓み方を、誇張して描いている。
(1.3) Operation Next, the operation of the
まず、接点装置１０がオフ状態からオン状態になる動作を説明する。
First, the operation of the
接点装置１０がオフ状態（図５参照）である場合に、駆動装置７０のコイル７１２に電流を流してコイル７１２を励磁すると、アーマチュア７２が第１位置から第２位置に移動する。これに伴って、可動部材７３が、可動接点６１から固定接点４１に向かう向き（図５の左向き）に移動する。可動部材７３の移動によって、復帰板６４の操作部６４２は、図７に黒矢印で示すように、可動接点６１から固定接点４１に向かう向きの力を可動部材７３から受ける。図７において、左の図は、接点ばね６０が第１状態である様子を示し、右の図は、接点ばね６０が第２状態である様子を示し、中央の図は、接点ばね６０が第１状態から第２状態に遷移する途中（中間状態）の様子を示す。
When the
上述のように、復帰板６４は、固定端部６４１で第２端子５０に固定されている。そのため、操作部６４２が可動部材７３に引かれると、復帰板６４は、撓み部６４３を中心として撓んで、操作部６４２が固定接点４１側に移動する（図７の時計回りに移動する）。また、可動ばね６２は、固定部６２１で復帰板６４の固定端部６４１に固定されている。そのため、復帰板６４の操作部６４２が可動部材７３に引かれて固定接点４１側に移動すると、可動ばね６２の第１ばね部６２３１（板状部）が、復帰板６４の剛体部６４４に押される。これにより、可動ばね６２は、保持部６２２が固定接点４１に向かって移動する（図７の時計回りに移動する）ように変形し、可動接点６１が固定接点４１に接近して接触する（中間状態）。
As described above, the
この中間状態から、可動部材７３が更に移動すると、復帰板６４の操作部６４２が可動部材７３に引かれて固定接点４１側に更に移動する（図７の時計回りに移動する）。このとき、第１ばね部６２３１（板状部）は、復帰板６４（剛体部６４４）によってその湾曲が制限されているため、復帰板６４の表面に沿った形状のまま、復帰板６４と一緒に移動する。一方、可動接点６１は、固定接点４１に接触しており、所定方向Ｄ１におけるそれ以上の移動が固定接点４１によって妨げられている。そのため、可動ばね６２は、湾曲部６２５の突出量が減少するように変形し（図７に示す突出量Ｈ１、Ｈ２（＜Ｈ１）参照）、かつ、保持部６２２及び可動接点６１が、固定部６２１から離れるように移動する（図７の右の図の、点線矢印参照）。このとき、連結部材６３の第２部位６３２（引掛部）は、復帰板６４（被引掛部）から離れる。つまり、引掛部（第２部位６３２）は、接点ばね６０の第２状態において、復帰板６４から離れる。このようにして、接点装置１０はオフ状態からオン状態になる。
When the
次に、接点装置１０がオン状態からオフ状態になる動作を説明する。
Next, the operation of the
接点装置１０がオン状態（図６参照）である場合に、駆動装置７０のコイル７１２に電流を流すのを中止すると（コイル７１２の励磁を中止すると）、アーマチュア７２が第２位置から第１位置に移動する。これに伴って、可動部材７３が、固定接点４１から可動接点６１に向かう向き（図６の右向き）に移動する。可動部材７３の移動によって、復帰板６４の操作部６４２は、図８に黒矢印で示すように、固定接点４１から可動接点６１に向かう向きの力を可動部材７３から受ける。図８において、左の図は、接点ばね６０が第２状態である様子を示し、右の図は、接点ばね６０が第１状態である様子を示し、中央の図は、接点ばね６０が第２状態から第１状態に遷移する途中（中間状態）の様子を示す。
When the
接点ばね６０では、可動接点６１から固定接点４１に向かう向きの力を操作部６４２が可動部材７３から受けなくなると、復帰板６４がその弾性によって元の形に戻ろうとする。したがって、復帰板６４の操作部６４２が、固定接点４１から離れる向き（図８の反時計回り）に移動するように変形する。また、可動ばね６２も、復帰板６４の剛体部６４４から押される力が小さくなるため、可動ばね６２（特に湾曲部６２５）の弾性によって、元の形に戻ろうとする。ここで、接点装置１０では、復帰板６４が元の形に戻る速さが可動ばね６２が元の形に戻る速さよりも十分大きくなるように設計されている。そのため、可動ばね６２の湾曲部６２５の突出量が減少した状態のまま、可動接点６１が固定接点４１から離れる。つまり、可動接点６１が固定接点４１から離れる際に、可動接点６１及び保持部６２２は、固定部６２１から離れるように移動する（図８の中央の図参照）。そして、復帰板６４が固定接点４１から離れるように移動しながら、可動ばね６２（湾曲部６２５）が元の形に戻ることで、連結部材６３の第２部位６３２（引掛部）が、復帰板６４の引掛孔６４５の周縁部分（被引掛部）と衝突する。つまり、引掛部（第２部位６３２）は、接点ばね６０が第２状態から第１状態へ変形する際に、復帰板６４と衝突する。このようにして、接点装置１０はオン状態からオフ状態になる。
In the
ここで、接点装置１０では、接点に突入電流等の大電流が流れると、接点が溶融して接点溶着が起こる場合がある。本実施形態の接点装置１０では、このような接点溶着が生じている場合であっても、接点溶着を解消しやすい。以下、接点溶着が生じている場合に、接点装置１０がオン状態（溶着状態）からオフ状態になる動作について、図９を参照して説明する。
Here, in the
接点溶着が生じている場合に、駆動装置７０のコイル７１２に電流を流すのを中止すると（コイル７１２の励磁を中止すると）、アーマチュア７２が第２位置から第１位置に移動する。これに伴って、可動部材７３が、固定接点４１から可動接点６１に向かう向き（図９の右向き）に移動する。可動部材７３の移動によって、復帰板６４の操作部６４２は、図９に黒矢印で示すように、固定接点４１から可動接点６１に向かう向きの力を可動部材７３から受ける。
When the contact welding occurs and the current flow to the
接圧ばね６０では、可動接点６１から固定接点４１に向かう向きの力を操作部６４２が可動部材７３から受けなくなると、復帰板６４がその弾性によって元の形に戻ろうとする。したがって、復帰板６４の操作部６４２が、固定接点４１から離れる向き（図９の反時計回り）に移動するように変形する。また、可動ばね６２も、復帰板６４の剛体部６４４から押される力が小さくなるため、可動ばね６２（特に湾曲部６２５）の弾性によって、元の形に戻ろうとする。
In the
ここで、接点溶着が生じていると、可動接点６１が固定接点４１に固着されているため、可動ばね６２の弾性力だけでは、可動接点６１が固定接点４１から離れることができない場合がある（図９の中央の図参照）。しかし、本実施形態の接点装置１０では、可動ばね６２だけでなく復帰板６４も元の形に戻ろうとし、元の形に戻る途中で、復帰板６４の引掛孔６４５の周縁部分（被引掛部）が、連結部材６３の第２部位６３２（引掛部）に衝突する（図９の中央の図参照）。この衝突によって、可動接点６１に対して、固定接点４１から離れる向きの力が加えられる。これにより、可動接点６１と固定接点４１との固着が解消され、可動接点６１が固定接点４１から引き離され得る。本実施形態の接点装置１０では、このように、接点溶着が生じている場合であっても、接点装置１０をオン状態（溶着状態）からオフ状態に遷移させることができる。
Here, if contact welding occurs, the
（１．４）利点
上述のように、本実施形態の接点装置１０では、復帰板６４は、可動接点６１を固定接点４１に押し付ける際に、可動ばね６２における板状部（第１ばね部６２３１）が湾曲するのを制限する。そのため、特許文献１の接点装置に比べて、この際の可動ばね６２（板状部）の所定方向Ｄ１における湾曲が抑えられる。そのため、可動接点６１と固定接点４１との間の接圧を確保することが可能となる。
(1.4) Advantages As described above, in the
また、本実施形態の接点装置１０では、可動接点６１が、湾曲部６２５の所定方向Ｄ１における突出先端に設けられている。そのため、可動接点６１が固定接点４１に押し付けられる際には、湾曲部６２５の突出量が減少するように湾曲部６２５が変形し、可動接点６１は、所定方向Ｄ１と直交する方向の一方側へと移動する。また、可動接点６１は、可動接点６１を固定接点４１から離す際にも、復帰板６４が元の形に戻ろうとする力によって、所定方向Ｄ１と直交する方向の上記一方側へと移動する。すなわち、接点装置１０では、所定方向Ｄ１と直交する方向において、可動接点６１を固定接点４１に押し付ける際に可動接点６１が移動する向きと、可動接点６１を固定接点４１から離す際に可動接点６１が移動する向きとが、同じである。そのため、本実施形態の接点装置１０によれば、可動接点６１を固定接点４１から離す際に、可動接点６１が固定接点４１に対してこすれにくい。これにより、可動接点６１を固定接点４１から離す際に、接点溶着が起こり難くなる。
Further, in the
また、本実施形態の接点装置１０では、接点ばね６０は、復帰板６４に引っ掛かる引掛部を備えている。引掛部は、接点ばね６０の第２状態（接点装置１０のオン状態）において復帰板６４から離れ、接点ばね６０が第２状態から第１状態（接点装置１０のオフ状態）へ変形する際に、復帰板６４と衝突する。そのため、接点溶着が生じている場合であっても、接点装置１０をオン状態からオフ状態に遷移させやすくなる。
Further, in the
要するに、本実施形態の接点装置１０によれば、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。
In short, according to the
（２）変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
(2) Modified Example The embodiment of the present disclosure is not limited to the above embodiment. The above-described embodiment can be changed in various ways depending on the design and the like as long as the object of the present disclosure can be achieved. Examples of modifications of the above embodiment are listed below.
一変形例において、復帰板６４の操作部６４２は、可動部材７３に物理的に連結されていなくてもよく、単に接触するようになっていてもよい。例えば、可動部材７３は、復帰板６４の操作部６４２を、可動接点６１が固定接点４１に近づく向きに押すように構成されていてもよい。
In one modification, the operating
一変形例において、接点装置１０は駆動装置７０を備えていなくてもよい。例えば、接点装置１０は、手動操作によって、接点ばね６０を第１状態と第２状態との間で変形可能とする操作部を備えていてよい。
In one modification, the
一変形例において、接点装置１０は、ホルダ８０を備えていなくてもよい。例えば、回路ブロック２０の第１端子４０、第２端子５０、及び駆動装置７０は、ケース３０で保持されてもよい。つまり、ケース３０がホルダ８０としての役割を果たしてもよい。
In one modification, the
一変形例において、接点装置１０は、消弧部材９０を備えていなくてもよい。
In one modification, the
一変形例において、接点装置１０の各部材の形状及び数は適宜変更可能である。例えば、ケース３０は、矩形の箱状でなくてもよく、円形の箱状その他の箱状であってよい。例えば、第１端子４０では、固定接点４１は、端子板４２とは別体であるが、端子板４２の一部を固定接点４１として用いてもよい。端子板４２の形状（例えば、端子片４２２の形状）も適宜変更可能である。例えば、第２端子５０では、その形状（特に、端子片５０２の形状）も適宜変更可能である。例えば、接点ばね６０では、可動接点６１は、可動ばね６２及び連結部材６３とは別体であるが、可動ばね６２又は連結部材６３の一部を可動接点６１として用いてもよい。また、可動ばね６２と連結部材６３とが一体であってもよい。可動ばね６２において、板ばね６２０の数は特に限定されない。連結部材６３では、アーク接触部６３４の数及び位置は特に限定されないし、アーク接触部６３４は省略可能である。
In one modification, the shape and number of each member of the
（３）態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
(3) Aspects As is clear from the above embodiments and modifications, the present disclosure includes the following aspects. In the following, reference numerals are given in parentheses only to clearly indicate the correspondence with the embodiments.
第１の態様の接点装置（１０）は、固定接点（４１）と、接点ばね（６０）と、を備える。接点ばね（６０）は、所定方向（Ｄ１）において固定接点（４１）に対向する可動接点（６１）を有する。接点ばね（６０）は、可動接点（６１）が固定接点（４１）から離れている第１状態と可動接点（６１）が固定接点（４１）に接触している第２状態との間で変形する。接点ばね（６０）は、可動ばね（６２）と、復帰板（６４）と、を有する。可動ばね（６２）は、所定方向（Ｄ１）に突出するように湾曲する湾曲部（６２５）と、湾曲部（６２５）につながる板状部（第１ばね部６２３１）と、を有する。可動ばね（６２）は、可動接点（６１）を保持する。復帰板（６４）は、所定方向（Ｄ１）において、可動ばね（６２）から見て固定接点（４１）とは反対側に配置される。復帰板（６４）は、可動部材（７３）からの力を受けて操作されて、可動接点（６１）を固定接点（４１）に押し付けるように構成される。復帰板（６４）は、可動接点（６１）を固定接点（４１）に押し付ける際に、可動ばね（６２）における板状部の湾曲を制限する。 The contact device (10) of the first aspect includes a fixed contact (41) and a contact spring (60). The contact spring (60) has a movable contact (61) that faces the fixed contact (41) in a predetermined direction (D1). The contact spring (60) is deformed between the first state in which the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41) and the second state in which the movable contact (61) is in contact with the fixed contact (41). To do. The contact spring (60) has a movable spring (62) and a return plate (64). The movable spring (62) has a curved portion (625) that is curved so as to project in a predetermined direction (D1), and a plate-shaped portion (first spring portion 6231) that is connected to the curved portion (625). The movable spring (62) holds the movable contact (61). The return plate (64) is arranged in a predetermined direction (D1) on the side opposite to the fixed contact (41) when viewed from the movable spring (62). The return plate (64) is operated by receiving a force from the movable member (73) so as to press the movable contact (61) against the fixed contact (41). The return plate (64) limits the curvature of the plate-like portion of the movable spring (62) when the movable contact (61) is pressed against the fixed contact (41).
この態様によれば、可動接点（６１）と固定接点（４１）との間の接圧を確保することが可能となり、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, it is possible to secure the contact pressure between the movable contact (61) and the fixed contact (41), and it is possible to improve the reliability of the contact / disconnection operation of the contact.
第２の態様の接点装置（１０）では、第１の態様において、可動ばね（６２）は、長さ方向が所定方向（Ｄ１）に交差する。可動ばね（６２）は、長さ方向の第１端に、第１状態と第２状態との間で変位しない固定部（６２１）を有する。可動ばね（６２）は、長さ方向の第２端で、可動接点（６１）を保持する。復帰板（６４）は、その所定部位に、可動部材（７３）からの力を受けて操作される操作部（６４２）を有する。所定部位は、復帰板（６４）において、可動ばね（６２）の第１端までの距離よりも可動ばね（６２）の第２端までの距離の方が短い位置にある。 In the contact device (10) of the second aspect, in the first aspect, the movable spring (62) intersects a predetermined direction (D1) in the length direction. The movable spring (62) has a fixed portion (621) at the first end in the length direction that does not displace between the first state and the second state. The movable spring (62) holds the movable contact (61) at the second end in the length direction. The return plate (64) has an operation unit (642) operated by receiving a force from the movable member (73) at a predetermined portion thereof. The predetermined portion is located at a position on the return plate (64) where the distance to the second end of the movable spring (62) is shorter than the distance to the first end of the movable spring (62).
この態様によれば、復帰板（６４）は、可動ばね（６２）の固定部（６２１）から離れた部位に操作部（６４２）があるので、操作部（６４２）に加えられる力を可動ばね（６２）に伝えやすくなる。 According to this aspect, since the return plate (64) has the operation portion (642) at a portion separated from the fixed portion (621) of the movable spring (62), the force applied to the operation portion (642) is applied to the movable spring. It becomes easier to convey to (62).
第３の態様の接点装置（１０）では、第２の態様において、復帰板（６４）は、可動ばね（６２）の固定部（６２１）に固定される固定端部（６４１）を有する。 In the contact device (10) of the third aspect, in the second aspect, the return plate (64) has a fixed end (641) fixed to the fixed portion (621) of the movable spring (62).
この態様によれば、操作部（６４２）に加えられる力を可動ばね（６２）に伝えやすくなる。 According to this aspect, the force applied to the operating portion (642) can be easily transmitted to the movable spring (62).
第４の態様の接点装置（１０）では、第３の態様において、復帰板（６４）は、固定端部（６４１）と操作部（６４２）との間に撓み部（６４３）を有する。撓み部（６４３）は、固定端部（６４１）よりも所定方向（Ｄ１）に撓みやすい。 In the contact device (10) of the fourth aspect, in the third aspect, the return plate (64) has a flexible portion (643) between the fixed end portion (641) and the operating portion (642). The flexible portion (643) is more likely to bend in a predetermined direction (D1) than the fixed end portion (641).
この態様によれば、可動部材（７３）から操作部（６４２）に与えられる力がなくなった場合に、撓み部（６４３）が元の形に戻ろうとする。そのため、復帰板（６４）から可動ばね（６２）に対して、可動接点（６１）が固定接点（４１）から離れる向きの力が与えられる。そのため、可動接点（６１）を固定接点（４１）から離す動作を行う際に、接点を引き離しやすくなり、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, when the force applied to the operating portion (642) from the movable member (73) is lost, the flexible portion (643) tends to return to its original shape. Therefore, a force is applied from the return plate (64) to the movable spring (62) in the direction in which the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41). Therefore, when the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41), the contact can be easily separated, and the reliability of the contact separation operation can be improved.
第５の態様の接点装置（１０）では、第４の態様において、復帰板（６４）は、撓み部（６４３）と操作部（６４２）との間に剛体部（６４４）を有する。剛体部（６４４）は、撓み部（６４３）よりも所定方向（Ｄ１）に撓み難い。 In the contact device (10) of the fifth aspect, in the fourth aspect, the return plate (64) has a rigid body portion (644) between the flexible portion (643) and the operation portion (642). The rigid body portion (644) is less likely to bend in a predetermined direction (D1) than the flexible portion (643).
この態様によれば、剛体部（６４４）によって、可動ばね（６２）の湾曲を抑制しやすくなる。 According to this aspect, the rigid body portion (644) makes it easy to suppress the bending of the movable spring (62).
第６の態様の接点装置（１０）では、第２〜第５のいずれか１つの態様において、操作部（６４２）は、可動部材（７３）から、所定方向（Ｄ１）において可動接点（６１）から固定接点（４１）に向かう向きに引かれる力を受ける。 In the contact device (10) of the sixth aspect, in any one of the second to fifth aspects, the operation unit (642) is moved from the movable member (73) to the movable contact (61) in a predetermined direction (D1). Receives a force that is pulled toward the fixed contact (41).
この態様によれば、操作部（６４２）が可動部材に押される場合に比べて、可動部材（７３）の配置スペースの確保が容易となり、接点装置（１０）の小型化が可能となる。 According to this aspect, it becomes easier to secure the arrangement space of the movable member (73) and the contact device (10) can be miniaturized as compared with the case where the operating portion (642) is pushed by the movable member.
第７の態様の接点装置（１０）では、第２〜第６のいずれか１つの態様において、可動接点（６１）は、復帰板（６４）が可動接点（６１）を固定接点（４１）に押し付ける際に、固定部（６２１）から遠ざかる向きに移動する。 In the contact device (10) of the seventh aspect, in any one of the second to sixth aspects, in the movable contact (61), the return plate (64) turns the movable contact (61) into a fixed contact (41). When pressed, it moves away from the fixed portion (621).
この態様によれば、可動接点（６１）を固定接点（４１）から離す場合に、可動接点（６１）が固定接点（４１）にこすれにくくなり、接点溶着が生じにくくなるので、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, when the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41), the movable contact (61) is less likely to be rubbed against the fixed contact (41), and contact welding is less likely to occur. It is possible to improve the reliability of operation.
第８の態様の接点装置（１０）では、第２〜第７のいずれか１つの態様において、接点ばね（６０）は、可動接点（６１）と固定接点（４１）との間に生じるアークが接触してアークの消弧を促進するアーク接触部（６３４）を更に有する。 In the contact device (10) of the eighth aspect, in any one of the second to seventh aspects, the contact spring (60) has an arc generated between the movable contact (61) and the fixed contact (41). It further has an arc contact portion (634) that contacts and promotes the extinguishing of the arc.
この態様によれば、アークの消弧を促進することが可能となる。 According to this aspect, it is possible to promote the extinguishing of the arc.
第９の態様の接点装置（１０）では、第２〜第８のいずれか１つの態様において、接点ばね（６０）は、復帰板（６４）に引っ掛かる引掛部（第２部位６３２）を更に有する。 In the contact device (10) of the ninth aspect, in any one of the second to eighth aspects, the contact spring (60) further has a hooking portion (second portion 632) that is hooked on the return plate (64). ..
この態様によれば、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, it is possible to improve the reliability of the contact / detachment operation.
第１０の態様の接点装置（１０）では、第９の態様において、引掛部は、可動接点（６１）から見て固定部（６２１）とは反対側にある。 In the contact device (10) of the tenth aspect, in the ninth aspect, the hook portion is on the opposite side of the fixed portion (621) when viewed from the movable contact (61).
この態様によれば、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, it is possible to improve the reliability of the contact / detachment operation.
第１１の態様の接点装置（１０）では、第９又は第１０の態様において、引掛部は、接点ばね（６０）の第２状態において復帰板（６４）から離れる。引掛部は、接点ばね（６０）が第２状態から第１状態へ変形する際に、復帰板（６４）と衝突する。 In the contact device (10) of the eleventh aspect, in the ninth or tenth aspect, the hooking portion separates from the return plate (64) in the second state of the contact spring (60). The hooking portion collides with the return plate (64) when the contact spring (60) is deformed from the second state to the first state.
この態様によれば、接点ばね（６０）が第２状態から第１状態へ変形する際に、引掛部（第２部位６３２）に復帰板（６４）が衝突するので、接点溶着を解消しやすくなり、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, when the contact spring (60) is deformed from the second state to the first state, the return plate (64) collides with the hooking portion (second part 632), so that contact welding can be easily eliminated. Therefore, it is possible to improve the reliability of the contact / detachment operation.
第１２の態様の接点装置（１０）では、第１〜第１１のいずれか１つの態様において、可動接点（６１）は、湾曲部（６２５）の所定方向（Ｄ１）における突出先端に設けられている。 In the contact device (10) of the twelfth aspect, in any one of the first to eleventh aspects, the movable contact (61) is provided at the protruding tip of the curved portion (625) in the predetermined direction (D1). There is.
この態様によれば、所定方向（Ｄ１）と直交する方向において、可動接点（６１）を固定接点（４１）に押し付ける際に可動接点（６１）が移動する向きと、可動接点（６１）を固定接点（４１）から離す際に可動接点（６１）が移動する向きとが、同じになる。そのため、可動接点（６１）を固定接点（４１）から離す際に、可動接点（６１）が固定接点４１に対してこすれにくくなり、接点溶着が起こり難くなるので、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。
According to this aspect, in the direction orthogonal to the predetermined direction (D1), the direction in which the movable contact (61) moves when the movable contact (61) is pressed against the fixed contact (41) and the movable contact (61) are fixed. The direction in which the movable contact (61) moves when it is separated from the contact (41) is the same. Therefore, when the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41), the movable contact (61) is less likely to be rubbed against the fixed
第１３の態様の接点装置（１０）では、第１〜第１２のいずれか１つの態様において、復帰板（６４）は、弾性を有する。 In the contact device (10) of the thirteenth aspect, in any one of the first to twelfth aspects, the return plate (64) has elasticity.
この態様によれば、可動部材（７３）から操作部（６４２）に与えられる力がなくなった場合に、復帰板（６４）から可動ばね（６２）に対して、可動接点（６１）が固定接点（４１）から離れる向きの力（弾性力）を与えることが可能となる。そのため、可動接点（６１）を固定接点（４１）から離す動作を行う際に、接点溶着を解消しやすくなり、接点の接離動作の信頼性を向上することが可能となる。 According to this aspect, when the force applied to the operation unit (642) from the movable member (73) is lost, the movable contact (61) is a fixed contact from the return plate (64) to the movable spring (62). It is possible to apply a force (elastic force) in a direction away from (41). Therefore, when the movable contact (61) is separated from the fixed contact (41), the contact welding can be easily eliminated, and the reliability of the contact contact / separation operation can be improved.
第１４の態様の接点装置（１０）は、第１〜第１３のいずれか１つの態様において、駆動装置（７０）を更に備える。駆動装置（７０）は、コイル（７１２）と、コイル（７１２）が発生する磁束に応じて移動するアーマチュア（７２）と、アーマチュア（７２）の移動に応じて移動する可動部材（７３）と、を有する。 The contact device (10) of the fourteenth aspect further includes a drive device (70) in any one of the first to thirteenth aspects. The drive device (70) includes a coil (712), an armature (72) that moves according to the magnetic flux generated by the coil (712), and a movable member (73) that moves according to the movement of the armature (72). Has.
この態様によれば、接点装置（１０）の電気制御が可能になる。 According to this aspect, electrical control of the contact device (10) becomes possible.
第１５の態様の接点装置（１０）では、第１〜第１４のいずれか１つの態様において、可動部材（７３）は、弾性を有し、アーマチュア（７２）と復帰板（６４）とを連結する。 In the contact device (10) of the fifteenth aspect, in any one of the first to the fourteenth aspects, the movable member (73) has elasticity and connects the armature (72) and the return plate (64). To do.
この態様によれば、可動部材（７３）はアーマチュア（７２）及び復帰板（６４）に対して摺動しないから、このような摺動による磨耗粉の発生を低減でき、接点の接離動作の信頼性の向上を図ることができる。また、アーマチュア（７２）と接点ばね（６０）の移動のずれに起因する応力を可動部材（７３）で吸収できる。 According to this aspect, since the movable member (73) does not slide with respect to the armature (72) and the return plate (64), it is possible to reduce the generation of abrasion powder due to such sliding, and the contact contact / disengagement operation can be performed. Reliability can be improved. Further, the stress caused by the displacement of the movement of the armature (72) and the contact spring (60) can be absorbed by the movable member (73).
１０ 接点装置
４１ 固定接点
６０ 接点ばね
６１ 可動接点
６２ 可動ばね
６２１ 固定部
６２３１ 第１ばね部（板状部）
６２５ 湾曲部
６３２ 第２部位（引掛部）
６３４ アーク接触部
６４ 復帰板
６４１ 固定端部
６４２ 操作部
６４３ 撓み部
６４４ 剛体部
６３４ アーク接触部
７０ 駆動装置
７１２ コイル
７２ アーマチュア
７３ 可動部材
Ｄ１ 所定方向
10
625
634
Claims (15)
所定方向において前記固定接点に対向する可動接点を有し、前記可動接点が前記固定接点から離れている第１状態と前記可動接点が前記固定接点に接触している第２状態との間で変形する接点ばねと、
を備え、
前記接点ばねは、
前記所定方向に突出するように湾曲する湾曲部と、前記湾曲部につながる板状部と、を有し、前記可動接点を保持する可動ばねと、
前記所定方向において、前記可動ばねから見て前記固定接点とは反対側に配置される復帰板と、
を有し、
前記復帰板は、
可動部材からの力を受けて操作されて、前記可動接点を前記固定接点に押し付けるように構成され、
前記可動接点を前記固定接点に押し付ける際に、前記可動ばねにおける前記板状部の湾曲を制限する、
接点装置。 With fixed contacts
Deformation between a first state in which the movable contact has a movable contact facing the fixed contact in a predetermined direction and the movable contact is separated from the fixed contact and a second state in which the movable contact is in contact with the fixed contact. Contact spring and
With
The contact spring
A movable spring having a curved portion curved so as to project in a predetermined direction and a plate-shaped portion connected to the curved portion and holding the movable contact.
A return plate arranged on the side opposite to the fixed contact when viewed from the movable spring in the predetermined direction.
Have,
The return plate is
It is configured to be operated by receiving a force from a movable member to press the movable contact against the fixed contact.
When the movable contact is pressed against the fixed contact, the curvature of the plate-shaped portion in the movable spring is limited.
Contact device.
前記可動ばねは、
前記長さ方向の第１端に、前記第１状態と前記第２状態との間で変位しない固定部を有し、
前記長さ方向の第２端で、前記可動接点を保持し、
前記復帰板は、その所定部位に、前記可動部材からの力を受けて操作される操作部を有し、
前記所定部位は、前記可動ばねの前記第１端までの距離よりも前記可動ばねの前記第２端までの距離の方が短い位置にある、
請求項１に記載の接点装置。 The movable spring has a length direction intersecting the predetermined direction.
The movable spring is
At the first end in the length direction, a fixing portion that does not displace between the first state and the second state is provided.
At the second end in the length direction, the movable contact is held and
The return plate has an operation unit operated by receiving a force from the movable member at a predetermined portion thereof.
The predetermined portion is located at a position where the distance to the second end of the movable spring is shorter than the distance to the first end of the movable spring.
The contact device according to claim 1.
請求項２に記載の接点装置。 The return plate has a fixed end that is fixed to the fixed portion of the movable spring.
The contact device according to claim 2.
請求項３に記載の接点装置。 The return plate has a bending portion between the fixed end portion and the operating portion, which is more easily bent in the predetermined direction than the fixed end portion.
The contact device according to claim 3.
請求項４に記載の接点装置。 The return plate further has a rigid body portion between the flexible portion and the operation portion, which is less likely to bend in the predetermined direction than the flexible portion.
The contact device according to claim 4.
請求項２〜５のいずれか１項に記載の接点装置。 The operating unit receives a force pulled from the movable member in a predetermined direction from the movable contact toward the fixed contact.
The contact device according to any one of claims 2 to 5.
請求項２〜６のいずれか１項に記載の接点装置。 The movable contact moves in a direction away from the fixed portion when the return plate presses the movable contact against the fixed contact.
The contact device according to any one of claims 2 to 6.
請求項２〜７のいずれか１項に記載の接点装置。 The contact spring further has an arc contact portion in which an arc generated between the movable contact and the fixed contact comes into contact to promote extinguishing of the arc.
The contact device according to any one of claims 2 to 7.
請求項２〜８のいずれか１項に記載の接点装置。 The contact spring further has a hooking portion that is hooked on the return plate.
The contact device according to any one of claims 2 to 8.
請求項９に記載の接点装置。 The hook portion is on the side opposite to the fixed portion when viewed from the movable contact.
The contact device according to claim 9.
前記接点ばねの前記第２状態において前記復帰板から離れ、
前記接点ばねが前記第２状態から前記第１状態へ変形する際に、前記復帰板と衝突する、
請求項９又は１０に記載の接点装置。 The hooking portion is
In the second state of the contact spring, the return plate is separated from the return plate.
When the contact spring deforms from the second state to the first state, it collides with the return plate.
The contact device according to claim 9 or 10.
請求項１〜１１のいずれか１項に記載の接点装置。 The movable contact is provided at the protruding tip of the curved portion in the predetermined direction.
The contact device according to any one of claims 1 to 11.
請求項１〜１２のいずれか１項に記載の接点装置。 The return plate has elasticity.
The contact device according to any one of claims 1 to 12.
前記駆動装置は、コイルと、前記コイルが発生する磁束に応じて移動するアーマチュアと、前記アーマチュアの移動に応じて移動する前記可動部材と、を有する、
請求項１〜１３のいずれか一つの接点装置。 Equipped with a drive device
The driving device includes a coil, an armature that moves according to the magnetic flux generated by the coil, and the movable member that moves according to the movement of the armature.
The contact device according to any one of claims 1 to 13.
請求項１４の接点装置。 The movable member has elasticity and connects the armature and the return plate.
The contact device according to claim 14.
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