JP2021085141A - 柱体設置構造 - Google Patents

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Hiroshi Kato
洋 加藤
誠 根崎
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山口 裕之
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裕之 山口
聖司 斉藤
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聖司 斉藤
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Abstract

【課題】柱体の荷重をより効率よく基礎鋼管で受けることを目的とする。【解決手段】柱体設置構造1は、地中に埋設される基礎鋼管2と、基礎鋼管2の上端から基礎鋼管2の中に吊り下げられる吊バンド41と、吊バンド41の下端部に固定され、柱体を下から支持する支持部材42と、を備える。基礎鋼管2の内面には、支持部材42と係合して、支持部材42を下から支持する係合支持部26が固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、電柱などの柱体を地面に設置するための柱体設置構造に関する。
従来、柱体設置構造として、柱体の下部が挿入された状態で地中に埋設される基礎鋼管と、基礎鋼管の上端から基礎鋼管の中に吊り下げられ、柱体を下から支持するU形状の柱体吊具とを備えた構造が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、柱体吊具の上端が基礎鋼管の上端に設けた凹部に係止されており、この状態で基礎鋼管内にコンクリートが注入されることで、柱体、柱体吊具および基礎鋼管がコンクリートで一体化される。
特開2011−163009号公報
ところで、従来の柱体設置構造では、コンクリート注入前の状態において、柱体吊具の上端が基礎鋼管の上端の凹部に係止しているので、柱体の荷重を基礎鋼管の上端でしっかりと受けることができているが、柱体の荷重をより効率よく基礎鋼管で受けることが望まれる。
そこで、本発明は、柱体の荷重をより効率よく基礎鋼管で受けることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る柱体設置構造は、柱体を地面に設置するための柱体設置構造であって、地中に埋設される基礎鋼管と、前記基礎鋼管の上端から前記基礎鋼管の中に吊り下げられる吊バンドと、前記吊バンドの下端部に固定され、前記柱体を下から支持する支持部材と、を備える。
前記基礎鋼管の内面には、前記支持部材と係合して、前記支持部材を下から支持する係合支持部が固定されている。
この構成によれば、柱体の荷重が吊バンドの上端部と支持部材とから基礎鋼管に伝達されるため、柱体の荷重をより効率よく基礎鋼管で受けることができる。
前記吊バンドの上端部は、前記基礎鋼管の上端部に固定されていてもよい。
これによれば、吊バンドの上端部と基礎鋼管の上端部の連結箇所の剛性を向上させることができる。
また、前記吊バンドの上端部は、前記基礎鋼管の上端部にボルトで固定されていてもよい。
また、前記支持部材は、前記吊バンドの下端部に固定されるベース部材と、前記ベース部材によって下から支持される格子状部材と、を備え、前記ベース部材または前記格子状部材が、前記係合支持部に係合してもよい。
これによれば、柱体を剛性の高い格子状部材で良好に支持することができるとともに、基礎鋼管内にコンクリートを注入した場合に、コンクリートを格子状部材の下に良好に流し込むことができる。
また、前記ベース部材は、前記吊バンドの下端部に固定される第1パイプと、前記第1パイプと直交して配置され、前記第1パイプに固定される第2パイプと、を備え、前記第2パイプが前記係合支持部に係合していてもよい。
これによれば、十字状に配置される第1パイプおよび第2パイプによって、格子状部材を良好に支持することができる。
本発明によれば、柱体の荷重をより効率よく基礎鋼管で受けることができる。
本発明の一実施形態に係る柱体設置構造における沈下防止板周りの構造を示す斜視図である。 図1の構造を分解した斜視図である。 柱体設置構造における柱体吊具周りの構造を示す斜視図である。 図3の構造を分解した斜視図である。 柱体設置構造の施工方法を示す図であり、地盤の床掘りから沈下防止板の設置までの工程を示す図(a)〜(c)である。 柱体設置構造の施工方法を示す図であり、基礎鋼管の再圧入から沈下防止板の下に充填剤を充填するまでの工程を示す図(a)〜(c)である。 柱体設置構造の施工方法を示す図であり、柱体吊具の設置から柱体を設置するまでの工程を示す図(a)〜(c)である。 沈下防止板の変形例を示す斜視図である。 沈下防止板を基礎鋼管に取り付ける工程を示す図(a)と、基礎鋼管の再圧入の工程を示す図(b)である。 柱体吊具の設置から柱体を設置するまでの工程を示す図(a)〜(c)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2に示すように、柱体設置構造1は、電柱などの柱体P(図7(c)参照)を地面に設置するための構造であって、主に、基礎鋼管2と、沈下防止板3とを備えている。
基礎鋼管2は、柱体Pの下部が挿入された状態で地中に埋設される部材であり(図7(c)参照)、主に、円筒形の鋼製管体21と、フランジ22と、一対の取付ブラケット23と、複数の爪24とを有している。
鋼製管体21は、柱体Pの外周面との間に隙間が空くような内径で形成されている。例えば、柱体Pの直径が350mmとする場合、鋼製管体21の内径は、500mmなどとすることができる。また、鋼製管体21の長さは、例えば、2.5〜5.0mとすることができる。
フランジ22は、基礎鋼管2の上端部に形成されている。詳しくは、フランジ22は、鋼製管体21の上端部の外周面から径方向外側に張り出したリング状に形成されている。フランジ22は、鋼製管体21の上端部に溶接により接合されている。フランジ22は、複数のボルトB1を通すための複数の穴22Hを有しており、柱体設置構造1の施工が完了した状態において、沈下防止板3に上から係合し、複数のボルトB1によって沈下防止板3に固定されている。
また、フランジ22は、鋼製管体21の上端から所定量下に離れた位置に配置されている。フランジ22の上面と鋼製管体21の外周面は、複数のリブ25によって結合されている。
取付ブラケット23は、フランジ22の上に配置され、鋼製管体21の外周面に接合されている。一対の取付ブラケット23は、鋼製管体21の径方向において、互いに対向するように配置されている。取付ブラケット23は、後述する柱体吊具4を係止するための係止溝23Aと、後述する回転工具RT(図5(b)参照)を取り付けるための取付穴23Bとを有している。係止溝23Aの底面は、鋼製管体21の上端と略面一となっている。
複数の爪24は、地盤を掘削するための部材であり、鋼製管体21の下端部に設けられている。複数の爪24は、鋼製管体21の外周に沿って間隔を空けて配置されている。
沈下防止板3は、2つの分割板31を組み合わせることで構成されている。各分割板31は、上下に貫通する格子状に形成されており、基礎鋼管2の外周面に沿った半円状の切欠31Aを有している。各分割板31を組み合わせた状態において、各切欠31Aは、基礎鋼管2が入る穴H1を構成する。
各分割板31は、縦板31Bと、当該縦板31Bと直交し、縦板31Bに溶接された横板31Cとをそれぞれ複数有している。複数の縦板31Bは、当該縦板31Bの厚さ方向に所定の間隔を空けて並んでいる。複数の横板31Cは、当該横板31Cの厚さ方向に所定の間隔を空けて並んでいる。そして、隣接する2つの縦板31Bと、隣接する2つの横板31Cとで囲まれる空間が、上下に貫通した矩形の穴H2となっている。穴H2は、縦板31Bの長さ方向と横板31Cの長さ方向に複数並んで配置されている。
複数の縦板31Bのうち切欠き31Aの端部に位置する2つの縦板31Bには、ボルトB2を通すための穴H3が形成されている。そして、各分割板31は、ボルトB2およびナットN2によって締結されるようになっている。
各分割板31の上面には、切欠31Aに合致した形状の内周面を有する円弧プレート32が溶接等により接合されている。また、円弧プレート32は、ボルトB1を通すための複数の穴H4を有している。さらに、円弧プレート32の下面には、各穴H4に対応した位置にボルトB1がねじ込まれるナットN1が溶接等により接合されている。なお、ナットN1は、縦板31Bおよび横板31Cと干渉しない位置、例えば穴H2内に配置されている。
図3および図4に示すように、柱体設置構造1は、基礎鋼管2内において柱体Pを支持する柱体吊具4をさらに備えている。柱体吊具4は、金属からなり、主に、一対の吊バンド41と、支持部材42とを備えている。
各吊バンド41は、上下方向に長尺となる帯状の金属板であり、基礎鋼管2の径方向において、互いに対向するように配置されている。各吊バンド41の上端には、上面視T形状の係止片43が設けられている。係止片43は、取付ブラケット23の係止溝23Aに係止される部位であり、吊バンド41の上端から径方向外側に突出している。吊バンド41は、係止片43が係止溝23Aに係止された状態において、基礎鋼管2の上端から基礎鋼管2の中に吊り下げられている。
吊バンド41の上端部は、ボルトB3およびナットN3によって基礎鋼管2の上端部に固定されている。詳しくは、吊バンド41の上端部、取付ブラケット23および基礎鋼管2の上端部には、ボルトB3を通すための穴(符号略)が形成されており、ボルトB3およびナットN3によって、吊バンド41、取付ブラケット23および基礎鋼管2が共締めされている。
支持部材42は、柱体P(図7(c)参照)を下から支持する部材であり、各吊バンド41の下端部に固定されている。支持部材42は、各吊バンド41の下端部に固定されるベース部材44と、ベース部材44によって下から支持される格子状部材45とを備えている。
ベース部材44は、各吊バンド41の下端部に固定される第1パイプ44Aと、第1パイプ44Aと直交して配置され、第1パイプ44Aに固定される第2パイプ44Bとを備えている。第1パイプ44Aは、矩形断面のパイプであり、両端が各吊バンド41の下端部に溶接等により接合されている。
第2パイプ44Bは、矩形断面のパイプであり、第1パイプ44Aの下に配置されている。第2パイプ44Bは、長手方向の中央部が第1パイプ44Aの長手方向の中央部に溶接等により接合されている。そして、第2パイプ44Bの両端は、基礎鋼管2の内面に固定された一対の係合支持部26と係合して、各係合支持部26によって下から支持されるようになっている。
係合支持部26は、金属からなる板状の部材であり、上下方向に沿った第1ガイド溝26Aと、基礎鋼管2の周方向に沿った第2ガイド溝26Bとを有している。第1ガイド溝26Aは、下端で第2パイプ44Bを支持することが可能となっている。第2ガイド溝26Bは、第1ガイド溝26Aの上端部から係合支持部26の一端にわたって形成され、係合支持部26の一端側の端部が開放されている。これにより、第2ガイド溝26Bの開放された一端から第2パイプ44Bを挿入することが可能となっている。
2つの係合支持部26は、各第2ガイド溝26Bの開放された一端が周方向において一定の方向を向くように、基礎鋼管2の中心軸に対して点対称に配置されている。これにより、基礎鋼管2内において第2パイプ44Bを回転させると、第2パイプ44Bの両端部が各第2ガイド溝26Bの開放された一端から各第2ガイド溝26B内に入るようになっている。
格子状部材45は、第1パイプ44Aの上に配置され、第1パイプ44Aに溶接等により接合されている。格子状部材45は、複数の縦板45Aと、縦板45Aと直交する複数の横板45Bと、各縦板45Aおよび各横板45Bを囲う外周板45Cとを有している。複数の縦板45Aは、当該縦板45Aの厚さ方向に所定の間隔を空けて並んでいる。複数の横板45Bは、当該横板45Bの厚さ方向に所定の間隔を空けて並んでいる。
外周板45Cは、上面視で八角形となる枠状に形成されている。そして、各板45A〜45Cで囲まれる空間が、上下に貫通した三角形または矩形の穴H5となっている。穴H5は、縦板45Aの長さ方向と横板45Bの長さ方向に複数並んで配置されている。
次に、柱体設置構造1の施工方法について説明する。
まず、図5(a)に示すように、柱体Pを設置すべき地盤に床掘りを施して、沈下防止板3の設置が可能な底面積の凹部E1を地盤に形成する。次いで、基礎鋼管2の回転圧入位置における埋設物の有無を確認するため、例えば1m程度の深度まで手堀り等により先行穴E2を掘削する。
次に、図5(b)に示すように、地盤に形成された先行穴E2に基礎鋼管2の建て込みを行う。この際、基礎鋼管2の取付ブラケット23に取り付けた回転工具RTを、図示せぬアースオーガ回転装置で回転しつつ押圧することによって、基礎鋼管2を地盤中に進入させ、基礎鋼管2の周囲に沈下防止板3の取付作業を行い得る高さまで基礎鋼管2を埋設することによって基礎鋼管2を自立状態にする。
次いで、図5(c)に示すように、凹部E1の底に砕石STを敷き詰めた後、基礎鋼管2の地上に露出した部分の外周面に合わせて2つの分割板31を砕石STの上に置く。その後、図2に示すボルトB2およびナットN2によって各分割板31を締結する。これにより、基礎鋼管2が入る穴H1を有する沈下防止板3の組み立てが完了する。
次に、図6(a)に示すように、基礎鋼管2のフランジ22が沈下防止板3に当接するまで、基礎鋼管2を地盤に再度回転圧入させていく。その後、図6(b)に示すように、ボルトB1によってフランジ22を沈下防止板3に締結する。これにより、基礎鋼管2の埋設施工および沈下防止板3の取付施工が完了する。
次いで、図6(c)に示すように、格子状の沈下防止板3の複数の穴H2から、コンクリートなどの充填剤Mを注入し、砕石ST同士の隙間、基礎鋼管2と砕石STの隙間、沈下防止板3と砕石STの隙間を充填剤Mで埋める。この際、充填剤Mの液面が少なくとも沈下防止板3の下面と同じ位置になるまで、充填剤Mを注入する。なお、充填剤Mの液面は、沈下防止板3の下面よりも上であってもよいし、沈下防止板3の上面よりも上であってもよい。
次に、図7(a)に示すように、注入した充填剤Mが固化した後、柱体吊具4を基礎鋼管2内に挿入し、基礎鋼管2内で柱体吊具4を回動させることで、柱体吊具4の第2パイプ44Bの両端を各係合支持部26の第2ガイド溝26Bに入れる。第2パイプ44Bの両端が各係合支持部26の第1ガイド溝26Aに当接した後、柱体吊具4を下に落とし込むことで、第2パイプ44Bの両端が各係合支持部26で下から支持されるとともに、柱体吊具4の上端にある各係止片43が各取付ブラケット23の係止溝23A(図2参照)に係合して下から支持される。
次いで、図7(b)に示すように、ボルトB3およびナットN3によって、柱体吊具4の上端部を基礎鋼管2の上端部に固定する。その後、柱体Pを柱体吊具4の支持部材42の上に載せ、基礎鋼管2内における柱体Pの周囲にコンクリートなどの充填剤Cを流し込んで固化させる。その後、床掘りで形成された凹部E1内に土壌E3を埋め戻すことで、柱体Pの設置施工が完了する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
基礎鋼管2のフランジ22が沈下防止板3にボルトB1で締結されて固定されるため、従来のようなフランジを沈下防止板に係合させるだけの構造に比べ、柱体設置構造1の剛性を高くすることができる。また、柱体Pを倒すような外力が加わった場合には、剛体となった基礎鋼管2と沈下防止板3が地盤に支えられるので、柱体Pが倒れるのを防止することができる。
沈下防止板3が上下に貫通する格子状に形成されているので、沈下防止板3の剛性を向上させることができるとともに、沈下防止板3の下に充填する充填剤Mを、規則的に並んだ複数の穴H2から容易に注入することができる。
柱体吊具4の上端部と下端部がそれぞれ取付ブラケット23および係合支持部26を介して基礎鋼管2で支持されることにより、柱体Pの荷重が柱体吊具4の上端部と下端部とから基礎鋼管2に伝達されるため、柱体Pの荷重をより効率よく基礎鋼管2で受けることができる。
吊バンド41の上端部が基礎鋼管2の上端部に固定されているので、吊バンド41の上端部と基礎鋼管2の上端部の連結箇所の剛性を向上させることができる。
柱体Pを格子状部材45で支持しているので、柱体Pを剛性の高い格子状部材45で良好に支持することができるとともに、基礎鋼管2内に充填剤Cを注入した際に、充填剤Cを格子状部材45の複数の穴H5から下に良好に流し込むことができる。
ベース部材44を十字状に配置される第1パイプ44Aおよび第2パイプ44Bで構成したので、十字状に配置される第1パイプ44Aおよび第2パイプ44Bによって、格子状部材45を良好に支持することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、沈下防止板を格子状に形成したが、本発明はこれに限定されず、沈下防止板は、例えば、複数の穴を有する板であってもよい。また、沈下防止板3は、図8に示すように、基礎鋼管2のフランジ22に仮組みできるような構成とすることができる。
具体的に、図8の形態に係る沈下防止板3は、前記実施形態の構成に加え、一対の係合部材33をさらに備えている。係合部材33は、2つの分割板31の間に挟まれる第1部位33Aと、第1部位33Aから上に延びる第2部位33Bと、第2部位33Bから基礎鋼管2に向けて延び、フランジ22に上から係合する第3部位33Cとを有している。第1部位33Aには、ボルトB2が通る穴H6が形成されている。係合部材33の第1部位33Aは、2つの分割板31の間に挟まれた状態で、ボルトB2およびナットN2によって2つの分割板31に締結される。
このような沈下防止板3を用いる場合には、柱体設置構造1の施工において、前述した砕石STの敷設が不要になる。以下に、本実施形態に係る柱体設置構造1の施工方法について説明する。
まず、図5(a),(b)に示すように、前記実施形態と同様の手順で、基礎鋼管2を地盤に埋設する。次に、図9(a)に示すように、基礎鋼管2のフランジ22の近傍で沈下防止板3を組み立て、沈下防止板3の係合部材33を基礎鋼管2のフランジ22に係合させる。その後、ボルトB1によってフランジ22を沈下防止板3に締結する。
次に、図9(b)に示すように、基礎鋼管2を地盤に再度回転圧入させていき、沈下防止板3を凹部E1内に入れ、沈下防止板3が凹部E1の底から所定距離離れた位置で圧入を止める。その後、図10(a),(b)に示すように、前記実施形態と同様の手順で柱体吊具4を基礎鋼管2内にセットする。
次に、図10(c)に示すように、充填剤Mを凹部E1の底から基礎鋼管2の上端まで充填するとともに、電柱Pを入れた基礎鋼管2内に充填剤Cを流し込む。充填剤M,Cが固化した後、凹部E1内に土壌E3を埋め戻すことで、柱体Pの設置施工が完了する。
前記実施形態では、支持部材を、第1パイプ、第2パイプおよび格子状部材で構成したが、本発明はこれに限定されず、支持部材は、例えば、複数の穴を有する板などであってもよい。なお、この場合、例えば、板状の支持部材に、係合支持部に係合する突起を形成してもよい。
また、ベース部材は、第1パイプおよび第2パイプに限らず、例えば、格子状や板状の部材などであってもよい。なお、この場合、例えば、ベース部材に、係合支持部に係合する突起を形成してもよい。
前記実施形態では、基礎鋼管2のフランジ22を沈下防止板3にボルトB1で締結することで固定したが、本発明はこれに限定されず、例えば、基礎鋼管のフランジをリベットで沈下防止板に締結してもよいし、基礎鋼管のフランジを溶接で沈下防止板に固定してもよい。
前記実施形態では、第1部材および第2部材として板状の縦板31Bおよび横板31Cを例示したが、本発明はこれに限定されず、第1部材および第2部材は、棒状の部材であってもよい。また、この場合、格子状に接合された棒状の部材の周りを板状の部材で囲み、板状の部材と棒状の部材を接合してもよい。なお、柱体吊具の格子状部材も、同様に構成してもよい。
前記実施形態では、第2部材を第1部材に直交して配置したが、本発明はこれに限定されず、第2部材を第1部材に対して交差していればよく、例えば第2部材が第1部材に対して斜めになり、第1部材および第2部材で形成される穴がひし形となっていてもよい。なお、柱体吊具の格子状部材も、同様に構成してもよい。
前記実施形態では、ベース部材44の第2パイプ44Bを係合支持部26に係合させたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前記実施形態における第2パイプ44Bの代わりに、格子状部材45の外周板45Cから突出する一対の突起を設けてもよい。なお、一対の突起は、例えば短尺のパイプを外周板45Cに溶接などで接合したものであってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 柱体設置構造
2 基礎鋼管
41 吊バンド
42 支持部材
26 係合支持部

Claims (5)

  1. 柱体を地面に設置するための柱体設置構造であって、
    地中に埋設される基礎鋼管と、
    前記基礎鋼管の上端から前記基礎鋼管の中に吊り下げられる吊バンドと、
    前記吊バンドの下端部に固定され、前記柱体を下から支持する支持部材と、を備え、
    前記基礎鋼管の内面には、前記支持部材と係合して、前記支持部材を下から支持する係合支持部が固定されていることを特徴とする柱体設置構造。
  2. 前記吊バンドの上端部は、前記基礎鋼管の上端部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の柱体設置構造。
  3. 前記吊バンドの上端部は、前記基礎鋼管の上端部にボルトで固定されていることを特徴とする請求項2に記載の柱体設置構造。
  4. 前記支持部材は、
    前記吊バンドの下端部に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材によって下から支持される格子状部材と、を備え、
    前記ベース部材または前記格子状部材が、前記係合支持部に係合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の柱体設置構造。
  5. 前記ベース部材は、
    前記吊バンドの下端部に固定される第1パイプと、
    前記第1パイプと直交して配置され、前記第1パイプに固定される第2パイプと、を備え、
    前記第2パイプが前記係合支持部に係合することを特徴とする請求項4に記載の柱体設置構造。
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